JPH11263216A - ブレーキ倍力装置 - Google Patents

ブレーキ倍力装置

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Publication number
JPH11263216A
JPH11263216A JP10290270A JP29027098A JPH11263216A JP H11263216 A JPH11263216 A JP H11263216A JP 10290270 A JP10290270 A JP 10290270A JP 29027098 A JP29027098 A JP 29027098A JP H11263216 A JPH11263216 A JP H11263216A
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JP
Japan
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valve
valve body
piston
atmospheric
seat
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Pending
Application number
JP10290270A
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English (en)
Inventor
Yoshiyasu Takasaki
良保 高崎
Mamoru Sawada
護 沢田
Yuzo Imoto
井本  雄三
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Jidosha Kiki Co Ltd
Denso Corp
Original Assignee
Jidosha Kiki Co Ltd
Denso Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Jidosha Kiki Co Ltd, Denso Corp filed Critical Jidosha Kiki Co Ltd
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Priority to FR9814650A priority patent/FR2771362B1/fr
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Abstract

(57)【要約】 【解決手段】 タンデムブレーキ倍力装置1の非作動状
態からソレノイド38を励磁すると、そのピストン39
とともに筒状部材45が図に示す作動位置に移動され
る。これにより、真空弁24が閉鎖される一方、大気弁
28が開放される。そのため、変圧室B,D内に大気が
導入されるのでタンデムブレーキ倍力装置1が自動ブレ
ーキとして作動される。出力の上昇に伴って、リアクシ
ョンディスク52がリヤ側に膨出して筒状部材45がリ
ヤ側に押し戻される。これによって、筒状部材45に設
けた大気弁座18が第2シート部27に当接して大気弁
28が閉鎖される。この時点で、出力の上昇が停止す
る。 【効果】 自動ブレーキとして作動させる際のタンデム
ブレーキ倍力装置1の最大出力を小さくすることができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はブレーキ倍力装置に関
し、より詳しくは自動ブレーキとしての機能も備えたブ
レーキ倍力装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、自動ブレーキとしての機能を備え
たブレーキ倍力装置として、例えば特開平3−3105
0号公報の装置が知られている。上記公報のブレーキ倍
力装置は、バルブボディ内にソレノイドを設けてあり、
該ソレノイドを励磁させると、それに連動して弁機構が
作動するように構成されている。より詳細には、非作動
状態のブレーキ倍力装置は、弁機構を構成する大気弁が
閉鎖される一方、真空弁が開放されている。この非作動
状態から弁機構のフロント側に設けたソレノイドが励磁
されると、真空弁が閉鎖される一方、大気弁が開放され
る。これによって、ブレーキ倍力装置の変圧室内に大気
が導入されるので、該変圧室内の大気圧と定圧室内の負
圧との差圧によってバルブボディが前進される。これに
よってブレーキペダルを踏み込むことなくブレーキ倍力
装置が作動される。つまり、ブレーキ倍力装置が自動ブ
レーキとして作動される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来のブレーキ倍力装置では、上記ソレノイドを作動させ
ると大気弁が開放されたままになるので、ブレーキ倍力
装置の出力はパワーピストンの径によって決まる最大出
力まで一気に上昇することになる。そのため、仮に上記
ソレノイドの作動を制御する制御装置が故障して、上記
ソレノイドが誤作動されると、ブレーキ倍力装置が自動
ブレーキとして作動され、運転者の意思とは無関係に突
然に急ブレーキが掛かる恐れがあった。
【0004】
【課題を解決するための手段】上述した事情に鑑み、本
発明は、シェル内に摺動自在に設けた概略筒状のバルブ
ボディと、バルブボディに設けたパワーピストンと、パ
ワーピストンの前後に区画形成した定圧室および変圧室
と、バルブボディに形成した環状の真空弁座と、バルブ
ボディ内に移動可能に設けられて入力軸と連動する弁プ
ランジャと、弁プランジャの外周部に摺動自在に設けら
れた筒状部材と、上記筒状部材に形成した環状の大気弁
座と、ばねによってフロント側にむけて付勢されて、上
記真空弁座および大気弁座と接離する弁体と、上記真空
弁座とそれに接離する弁体の第1シート部とによって構
成した真空弁と、上記大気弁座とそれに接離する弁体の
第2シート部とによって構成した大気弁と、上記真空弁
よりも外方側の空間と定圧室とを連通させる定圧通路
と、上記真空弁と大気弁との間の空間と変圧室とを連通
させる変圧通路と、上記大気弁よりも内方側の空間を大
気と連通させる大気通路と、上記筒状部材をリヤ側の非
作動位置とフロント側の作動位置とに移動させる駆動機
構と、バルブボディが前進された際の出力の反力を弁プ
ランジャに伝達するリアクションディスクとを備えたブ
レーキ倍力装置において、上記駆動機構によって筒状部
材が作動位置に位置して上記真空弁座が閉鎖されるとと
もに大気弁が開放された状態から、出力の反力の上昇に
よってリアクションディスクが弾性変形するのに連動し
て筒状部材がバルブボディに対してリヤ側に移動される
と、該筒状部材に設けた大気弁座と弁体の第2シート部
が着座して大気弁が閉鎖されるように構成したものであ
る。
【0005】
【作用】このような構成によれば、駆動機構によって筒
状部材を作動位置に位置させて、真空弁を閉鎖させると
ともに大気弁を開放することにより、ブレーキペダルを
踏み込むことなく変圧室に大気を導入できる。これによ
り、定圧室内の負圧と変圧室内の大気圧との差圧によっ
てバルブボディが前進されて、ブレーキ倍力装置が自動
ブレーキとして作動される。そして、バルブボディが前
進して出力の反力が上昇すると、リアクションディスク
が弾性変形するのに連動して、筒状部材がリヤ側に移動
されて大気弁が閉鎖される。この時点で出力の上昇が停
止するので、出力の最大値を小さくすることができる。
したがって、上記駆動機構が誤作動された際に急ブレー
キが掛かることを防止して、安全性を高めることができ
る。
【0006】
【実施例】以下図示実施例について本発明を説明する
と、図1ないし図2において、タンデムブレーキ倍力装
置1のシェル2内は、その中央部に設けたセンタープレ
ート3によって、前方側のフロント室4と後方側のリヤ
室5とに区画形成している。そして筒状のバルブボディ
6を、シェル2のリヤ側(右方側)の内周部とセンター
プレート3の内周部とにそれぞれシール手段7、8によ
り気密を保持して摺動自在に貫通させている。上記フロ
ント室4およびリヤ室5内に位置するバルブボディ6の
外周部には、それぞれフロントパワーピストン11とリ
ヤパワーピストン12とを連結してあり、また各パワー
ピストン11、12の背面にフロントダイアフラム13
とリヤダイアフラム14とをそれぞれ張設している。上
記フロントダイアフラム13によってフロント室4内を
定圧室Aと変圧室Bとに区画してあり、またリヤダイア
フラム14によってリヤ室5内を定圧室Cと変圧室Dと
に区画している。上記バルブボディ6内には、上記定圧
室A、Cと変圧室B、Dとの連通状態を切換える弁機構
15を設けている。この弁機構15は、バルブボディ6
の内周部に設けた環状の真空弁座16と、バルブボディ
6内に軸方向に移動可能に設けた弁プランジャ17と、
この弁プランジャ17およびバルブボディ6に対して軸
方向に移動可能に設けた環状の大気弁座18と、さらに
両弁座16、18に図1のリヤ側からスプリング21に
よって着座する弁体22とを備えている。
【0007】上記真空弁座16とそれに接離する弁体2
2の第1シート部23とによって真空弁24を構成して
あり、この真空弁24よりも外周側の空間は、バルブボ
ディ6に形成した第1定圧通路25を介して上記定圧室
Aに連通し、また定圧室A内は第2定圧通路26を介し
て定圧室Cに連通している。上記定圧室A内は負圧導入
管(図示せず)を介して負圧源と連通しており、それに
より定圧室A、C内には常時負圧が導入されている。ま
た大気弁座18とそれに接離する弁体22の第2シート
部27とによって大気弁28を構成している。そして、
第2シート部27と第1シート部23との間の空間は、
バルブボディ6に形成した半径方向の第1変圧通路31
を介して変圧室Dに連通しており、この変圧室Dはバル
ブボディ6に形成した第2変圧通路32を介して変圧室
Bに連通している。さらに、大気弁座18に接離する弁
体22の第2シート部27よりも内周側の空間は、バル
ブボディ6に形成した大気通路33およびそこに設けた
フィルタ34を介して大気に連通している。上記弁プラ
ンジャ17のリヤ側の端部には入力軸35の先端部を枢
支連結してあり、この入力軸35とバルブボディ6との
間に、上記スプリング21よりも大きな弾発力を有する
スプリング36を弾装している。これにより、図1に示
したタンデムブレーキ倍力装置1の非作動状態では、大
気弁座18に弁体22の第2シート部27を着座させて
大気弁28を閉鎖させるとともに、弁体22の第1シー
ト部23を真空弁座16から離座させて真空弁24を開
放させている。なお、上記入力軸35の末端部は図示し
ないブレーキペダルに連動させている。この非作動状態
では、上記各室A,B,C,Dが相互に連通し、各室
A,B,C,D内に負圧が導入されている。
【0008】また、バルブボディ6には、第1変圧通路
31の少しフロント側に半径方向孔6Aを形成してあ
り、この半径方向孔6Aに従来公知のキー部材37を挿
通させるとともに、該キー部材37を弁プランジャ17
における小径の係合部17aに係合させている。これに
よって、弁プランジャ17がバルブボディ6のリヤ側へ
脱落するのを防止している。上記キー部材37は半径方
向孔6A内でバルブボディ6の軸方向に変位可能となっ
ており、またキー部材37と弁プランジャ17とは、上
記係合部17aの軸方向長さの範囲内でバルブボディ6
の軸方向に変位可能となっている。図1に示したタンデ
ムブレーキ倍力装置1の非作動時に、上記キー部材37
をシェル2のリヤ側の壁面2aに当接させることで、キ
ー部材37および弁プランジャ17をバルブボディ6に
対する前進位置に保持するようにしている。これによ
り、タンデムブレーキ倍力装置1の作動開始時における
入力軸35のロスストロークを減少させるようにしてい
る。上記半径方向孔6Aよりもフロント側となるバルブ
ボディ6の内周部に、ソレノイド38のハウジング41
を気密を保持して嵌着している。このハウジング41は
概略円筒状に形成してあり、その外周部側に、コイルを
巻回したスプール42を収納している。ハウジング41
の内周部は、軸方向のリヤ側の領域をフロント側に比較
して大径にしてあり、その大径部分に概略円筒状のピス
トン39を摺動自在に嵌合している。ハウジング41の
内周部には、フロント側の小径の部分とリヤ側の大径の
部分との境界部分に、リヤ側が縮径するテーパ面41a
を突設している。他方、このテーパ面41aの形状に合
わせて、ピストン39のフロント側の端面はリヤ側が縮
径するテーパ面39aを形成している。したがって、ハ
ウジング41のテーパ面41aとピストン39のテーパ
面39aとが近接位置で対向している。
【0009】また、上記テーパ面41aよりもフロント
側となるハウジング41の内周部には、スリーブ43を
リヤ側から摺動自在に嵌合している。スリーブ43のフ
ロント側の端部43aは半径方向内方に折り曲げてスト
ッパとしてあり、他方、スリーブ43のリヤ側の端部4
3bは半径方向外方に折り曲げたフランジ状のストッパ
としている。そして、スリーブ43のフロント側の端部
43aと、それに対向するピストン39の段部端面とに
わたってコイルばね44を弾装している。これにより、
図1に示すソレノイド38の非作動時には、スリーブ4
3は、そのリヤ側端部43bがテーパ面41aのリヤ側
の端部(内周縁)に係合する前進端位置に保持されてお
り、かつ、ピストン39はリヤ側へ付勢されている。そ
のため、前進端位置に保持されたスリーブ43のリヤ側
端部43bとピストン39のテーパ面39aとは離隔し
ている。次に、本実施例の弁プランジャ17は、従来の
ものとは異なり、そのリヤ側の端部に大気弁座18を形
成しておらず、フロント側が順次縮径する段付の棒状に
形成している。これにともない、本実施例では、後述す
る筒状部材45に上記大気弁座18を形成するようにし
ている。弁プランジャ17は、フロント側の部分を小径
部17bとしてあり、そのリヤ側となる部分を中径部1
7cとしてあり、さらにそのリヤ側の部分を大径部17
dとしている。そして、中径部17cにおけるリヤ側の
領域に環状溝を形成し、そこを上記キー部材37が係合
する係合部17aとしている。また、上述したように弁
プランジャ17のリヤ側の端部の軸部に入力軸3を枢支
連結している。このように構成した弁プランジャ17
は、そのフロント側の小径部17bを上記ピストン39
とコイルばね44およびスリーブ43にリヤ側から貫通
させている。上記スリーブ43の近接フロント側となる
ハウジング41の内周部には、プランジャプレート46
を摺動自在に嵌合させてあるので、図1に示すタンデム
ブレーキ倍力装置1の非作動状態では、弁プランジャ1
7の小径部17bのフロント側の端部(弁プランジャ1
7のフロント側の端面)は、プランジャプレート46と
当接している。
【0010】弁プランジャ17におけるリヤ側の大径部
17dには、リヤ側から筒状部材45を摺動自在に嵌装
している。弁プランジャ17の大径部17dには、環状
シール部材47を装着してあるので、弁プランジャ17
の大径部17dの外周面と筒状部材45の内周面との間
の気密が保持されている。この筒状部材45のリヤ側の
端部はフランジ状に拡径させてあり、そのフランジ状の
部分の外周寄りの箇所を上記大気弁座18としている。
この筒状部材45のフロント側の端部は、筒状の連結部
材48によって上記ピストン39のリヤ側の端部と一体
に連結されている。これによって、大気弁座18からピ
ストン39のテーパ面39aまでの軸方向長さが所定長
さに維持されている。また、ソレノイド38が励磁され
てピストン39がハウジング41およびバルブボディ6
に対してフロント側に移動されると、それと一体になっ
て、筒状部材45(大気弁座18)がバルブボディ6お
よび弁プランジャ17に対してフロント側へ移動される
ようになっている。連結部材48の軸方向の中央には切
欠き部を形成してあり、この切欠き部を介して上記弁プ
ランジャ17の係合部17aにキー部材37を挿通出来
るようにしている。なお、この切欠き部の軸方向フロン
ト側の縁部はピストン39のリヤ側の端面と同一平面上
となるようにしてあり、また、切欠き部の軸方向リヤ側
の縁部は筒状部材45のフロント側の端面と同一平面上
となるようにして居る。つまり、切欠き部の軸方向寸法
は、ピストン39のリヤ側の端面と筒状部材45のフロ
ント側の端面とが隔てた距離と同一にしている。
【0011】一方、ソレノイド38のハウジング41の
フロント側に出力軸51を配置してあり、この出力軸5
1の基部に形成した凹部51A内に、円盤状のリアクシ
ョンディスク52を収納している。そして、その状態の
出力軸51の凹部51Aをハウジング41におけるフロ
ント側の外周部に摺動自在に嵌装するとともに、リアク
ションディスク52をハウジング41のフロント側の端
面41bに当接させている。これによって、リアクショ
ンディスク52とその隣接リヤ側に位置するプランジャ
プレート46のフロント側の端面とが近接位置で対向し
ている。出力軸51の基部には、フロント側からカップ
状のリテーナ53を被せてあり、このリテーナ53にお
けるフランジ状の外周部をハウジング41の段部端面に
当接させている。そして、このリテーナ53の外周部と
シェル1のフロント側の壁面とにわたってリターンスプ
リング54を弾装してあり、これによって、通常はバル
ブボディ6等を図示非作動位置に保持させている。上記
出力軸51のフロント側の先端部は、シェル2のフロン
ト側の壁面から外部に突出させてあり、かつその先端部
を図示しないマスターシリンダのピストンに連動させて
いる。
【0012】次に、図示しない制御装置によって、ソレ
ノイド38の作動を制御するようにしている。制御装置
によってソレノイド38が励磁されると、ピストン39
は、そのテーパ面39aが上記前進位置に保持されてい
るスリーブ43のリヤ側の端部43bと当接する前進端
位置まで移動される(図2)。そのため、図1に示した
タンデムブレーキ倍力装置1の非作動状態からソレノイ
ド38が励磁されて、ピストン39が前進端位置まで移
動されると、それと一体に連結した筒状部材45および
大気弁座27も弁プランジャ17およびバルブボディ6
に対してフロント側の作動位置まで移動するようになっ
ている(図2)。このように筒状部材45がフロント側
に移動することに伴って、ばね21に付勢されている弁
体22も筒状部材45とともにフロント側へ移動される
ので、先ず、真空弁座16に弁体22の第1シート部2
3が着座して真空弁24が閉鎖される。この後、さらに
筒状部材45が図2に示す作動位置まで移動されるの
で、筒状部材45に設けた大気弁座18が弁体22の第
2シート部27から離隔して大気弁28が開放されるよ
うになっている。したがって、変圧室B,Dに大気が導
入されるので、タンデムブレーキ倍力装置1が自動ブレ
ーキとして作動する様になっている。
【0013】また、本実施例では、このようにピストン
に連動して筒状部材45がフロント側の作動位置に位置
している図2に示す状態から、ピストン39の付勢力に
抗してピストン39がバルブボディ6および弁プランジ
ャ17に対してリヤ側に移動されると、筒状部材45に
設けた大気弁座18と弁体22の第2シート部27とが
当接して大気弁28を閉鎖できるように構成している。
つまり、図2に示すようにソレノイド38が励磁され
て、筒状部材45が作動位置に位置すると、ブレーキペ
ダルを踏み込むことなくタンデムブレーキ倍力装置1が
作動される。そして、バルブボディ6が前進されて出力
上昇することに伴って出力の反力も上昇し、それに伴っ
てリヤ側へ膨出するリアクションディスク52が、先ず
プレートプランジャ46に当接し、それをハウジング4
1(バルブボディ6)に対してリヤ側に移動させる(図
3)。これに伴って、プレートプランジャ46のリヤ側
の端面がスリーブ43のフロント側の端部43aと当接
し、ばね44およびピストン39をフロント側に付勢し
た付勢力に抗して、ピストン39および筒状部材45を
バルブボディ6に対してリヤ側に押し戻す。これによっ
て、大気弁座18と弁体22の第2シート部27が当接
して大気弁28が閉鎖される(図3)。これにより、真
空弁24および大気弁28がともに閉鎖されるので、こ
の時点でタンデムブレーキ倍力装置1の出力の上昇が停
止し、この時点の出力が維持される。換言すると、本実
施例は、タンデムブレーキ倍力装置1を自動ブレーキと
して作動させたときに、出力の反力によってリアクショ
ンディスク52が弾性変形してリヤ側に膨出されるとき
に、その膨出量の増加によって筒状部材45(大気弁座
18)をバルブボディ6に対してリヤ側に押し戻すよう
に構成している。これによって、タンデムブレーキ倍力
装置1の出力が、両パワーピストン11,12の径で決
まる最大出力まで上昇する以前に大気弁28が閉鎖さ
れ、その時点で出力上昇が止まる様になっている。その
ため、自動ブレーキとして作動された際の出力は、比較
的小さな出力に抑制されるようになっている。
【0014】(作動説明)以上の構成において、図1に
示したように、ソレノイド38が励磁されておらず、か
つ、図示しないブレーキペダルが踏み込まれていない非
作動状態では、弁プランジャ17はシェル2の壁面2a
に当接したキー部材37に係合して非作動位置に保持さ
れている。また、ばね44に付勢されたピストン39お
よび筒状部材45は、ピストン39におけるリヤ側の段
部端面39bが、弁プランジャ17における小径部17
bと中径部17cとの境界となる段部端面に当接する非
作動位置に保持されている。スリーブ43は前進端位置
に保持され、そのスリーブ43のリヤ側の端部43bと
ピストン39のテーパ面39aとが離隔している。弁プ
ランジャ17のフロント側の端面は、上記前進端位置に
保持されたスリーブ43のフロント側の端部43aより
も僅かにフロント側に突出し、プレートプランジャ46
と当接している。プレートプランジャ46とリアクショ
ンディスク52との間には僅かに間隙が維持されてい
る。また、真空弁座16は弁体22の第1シート部23
から離隔して真空弁24が開放されており、他方、弁体
22の第2シート部27は大気弁座18に着座して大気
弁28が閉鎖されている。各室A,B,C,Dは相互に
連通し、かつ、それらには負圧が導入されている。この
非作動状態から図示しないブレーキペダルが踏み込まれ
ると、入力軸35および弁プランジャ17がフロント側
にむけて前進されるので、弁プランジャ17と当接した
状態のピストン39およびそれに連結した筒状部材45
もフロント側へ前進される。これにより、弁体22の第
1シート部23が真空弁座16に着座して真空弁24が
閉鎖される一方、大気弁座18が第2シート部27から
離隔して大気弁28が開放される。これにより、両定圧
室A、Cと両変圧室B、Dとの連通が阻止され、両変圧
室B、D内に大気が導入される。そして、両定圧室A、
C内の負圧と両変圧室B、Dとの間の大気圧との差圧に
よって、両パワーピストン11,12およびバルブボデ
ィ6等がフロント側にむけて前進される。このようにし
てタンデムブレーキ倍力装置1が作動されるが、出力軸
51に作用する出力の反力によって、リアクションディ
スク52の軸部がリヤ側に膨出されて、そこがプレート
プランジャ46と当接する。したがって、この時点から
出力軸51に作用する出力の反力が、弁プランジャ17
と入力軸35を介して運転者に伝達される。そして、こ
の作動状態から運転者がブレーキペダルの踏み込みを解
除すると、リターンスプリング54によってバルブボデ
ィ6などが図1に示した元の非作動状態に復帰する。ま
た、この時には、コイルばね44の弾撥力によってピス
トン39、筒状部材45、弁プランジャ17は図1に示
す非作動位置に復帰する。ブレーキペダルが踏み込まれ
た際の通常時のタンデムブレーキ倍力装置1の作動説明
は以上のとおりである。換言するとソレノイド38を励
磁しない限り、ピストン39および筒状部材45は、図
1に示した非作動位置に位置し、弁プランジャ17と一
体となって進退動するようになっている。
【0015】(自動ブレーキとしての作動説明)上記通
常の作動に対して、タンデムブレーキ倍力装置1を自動
ブレーキとして作動させる場合には、図示しないブレー
キペダルを踏み込むことなく、図1に示した非作動状態
から制御装置によってソレノイド38を励磁させる。こ
れにより、コイルばね44に抗してピストン39および
それと一体の筒状部材45は、図2に示したフロント側
の作動位置までバルブボディ6および弁プランジャ17
に対して移動される。これに伴って弁体22もフロント
側に移動されて、その第1シート部23が真空弁座16
に着座して真空弁24が閉鎖される。その後、筒状部材
45に設けた大気弁座18が弁体22の第2シート部2
7が離隔して大気弁28が開放される。これによって、
両変圧室B,D内に大気が導入されるので、両変圧室
B,D内の大気圧と、両定圧室A、C内の負圧とに差圧
が発生して、両パワーピストン11,12およびバルブ
ボディ6が前進され、タンデムブレーキ倍力装置1が作
動される。つまり、ブレーキペダルを踏み込むことなく
自動ブレーキとしての機能を得ることができる。このと
き、ブレーキペダルは踏み込まれていないので、弁プラ
ンジャ17は停止したままである。そのため、弁プラン
ジャ17のフロント側の端面に対して、スリーブ43の
フロント側の端部43aは、フロント側に移動する(図
2)。つまり、相対的に考えれば、弁プランジャ17の
フロント側の端面がスリーブ43のフロント側の端部4
3aよりもリヤ側に退没した状態となる。
【0016】このようにタンデムブレーキ倍力装置1を
自動ブレーキとして作動させると、出力が増加すること
に伴って出力の反力も上昇してリアクションディスク5
2が軸方向に圧縮される。そのため、リアクションディ
スク52の軸部がリヤ側に膨出してプレートプランジャ
46と当接し、さらにそのプレートプランジャ46をリ
ヤ側に向けて徐々に押し戻す(図2)。この過程におい
て、プレートプランジャ46がスリーブ43のフロント
側の端部43aに当接し、スリーブ43をリヤ側に押し
戻すので、スリーブ43は、コイルばね44およびピス
トン39に作用しているフロント側への付勢力に抗し
て、バルブボディ6に対してリヤ側に押し戻される。こ
れによって、筒状部材45に設けた大気弁座18が第2
シート部27に着座して大気弁28が閉鎖される。この
時点で真空弁24および大気弁28がともに閉鎖された
サーボバランス状態となり、変圧室B,D内への大気の
導入が停止される。したがって、この時点で出力の上昇
が停止し、その出力が維持される。そして、このように
サーボバランス状態となった時点でのタンデムブレーキ
倍力装置1は最大出力を小さく制限される。また、ソレ
ノイド38の電流値によってピストン39に作用するフ
ロント側への付勢力が変化するので、サーボバランス状
態となった時点でのタンデムブレーキ倍力装置1の出力
も変化する。したがって、電流を変えることによって、
倍力装置の出力を自在に制御できる。
【0017】このように本実施例は、タンデムブレーキ
倍力装置1を自動ブレーキとして作動させた際の最大出
力が小さく制限されている。そのため、仮に制御装置が
故障してソレノイド38が誤作動された時に、パワーピ
ストン11(12)の最大径で決定される最大出力まで
タンデムブレーキ倍力装置1の出力が上昇することはな
く、小さな出力に維持される。そのため、運転者の意志
とは関係なくソレノイド38が誤作動された際に、急ブ
レーキが掛かることなく緩やかなブレーキが掛かること
になり、安全性を向上させることができる。また、本実
施例のタンデムブレーキ倍力装置1は自動ブレーキとし
て作動させた際の出力を小さく押さえてあるので、渋滞
中の道路で発進と停止とを繰り返す必要がある場合に好
適なブレーキ倍力装置を提供できる。また、いわゆる、
クルーズコントロールに使用する自動ブレーキとしても
好適である。なお、上記実施例は、本発明をタンデムブ
レーキ倍力装置1に適用した場合について説明したが、
定圧室と変圧室が一対のシングルタイプのブレーキ倍力
装置あるいは定圧室と変圧室が3対のトリプルタイプの
ブレーキ倍力装置にも本発明を適用することができる。
【0018】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、駆動機
構が誤作動された際に急ブレーキが掛かることを防止で
きるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す断面図
【図2】図1に示した装置を自動ブレーキとして作動さ
せた時の断面図
【図3】図1に示した装置を自動ブレーキとして作動さ
せた時の断面図
【符号の説明】 1 タンデムブレーキ倍力装置 6 バルブボ
ディ 11 フロントパワーピストン 12 リヤパ
ワーピストン 16 真空弁座 17 弁プラ
ンジャ 18 大気弁座 22 弁体 24 真空弁 25 第1定圧通路 26 第2定
圧通路 28 大気弁 31 第1変
圧通路 32 第2変圧通路 38 ソレノ
イド 39 ピストン 45 筒状部
材 A,C 定圧室 B,D 変圧
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 井本 雄三 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 株式会 社デンソー内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シェル内に摺動自在に設けた概略筒状の
    バルブボディと、バルブボディに設けたパワーピストン
    と、パワーピストンの前後に区画形成した定圧室および
    変圧室と、バルブボディに形成した環状の真空弁座と、
    バルブボディ内に移動可能に設けられて入力軸と連動す
    る弁プランジャと、弁プランジャの外周部に摺動自在に
    設けられた筒状部材と、上記筒状部材に形成した環状の
    大気弁座と、ばねによってフロント側にむけて付勢され
    て、上記真空弁座および大気弁座と接離する弁体と、上
    記真空弁座とそれに接離する弁体の第1シート部とによ
    って構成した真空弁と、上記大気弁座とそれに接離する
    弁体の第2シート部とによって構成した大気弁と、上記
    真空弁よりも外方側の空間と定圧室とを連通させる定圧
    通路と、上記真空弁と大気弁との間の空間と変圧室とを
    連通させる変圧通路と、上記大気弁よりも内方側の空間
    を大気と連通させる大気通路と、上記筒状部材をリヤ側
    の非作動位置とフロント側の作動位置とに移動させる駆
    動機構と、バルブボディが前進された際の出力の反力を
    弁プランジャに伝達するリアクションディスクとを備え
    たブレーキ倍力装置において、 上記駆動機構によって筒状部材が作動位置に位置して上
    記真空弁座が閉鎖されるとともに大気弁が開放された状
    態から、出力の反力の上昇によってリアクションディス
    クが弾性変形するのに連動して筒状部材がバルブボディ
    に対してリヤ側に移動されると、該筒状部材に設けた大
    気弁座と弁体の第2シート部が着座して大気弁が閉鎖さ
    れるように構成したことを特徴とするブレーキ倍力装
    置。
  2. 【請求項2】 上記駆動機構はバルブボディ内に設けた
    ソレノイドからなり、このソレノイドは、バルブボディ
    の内周部に嵌合した概略円筒状のハウジングと、このハ
    ウジングの内周部に軸方向に移動可能に設けられるとと
    もに上記筒状部材と連結されたピストンと、このピスト
    ンよりもフロント側となるハウジングの内周部に摺動自
    在に設けたスリーブとを備えており、 ソレノイドが励磁されてピストンおよびそれに連結した
    筒状部材がフロント側の作動位置に位置すると、上記真
    空弁が閉鎖されるとともに大気弁が開放されるように構
    成してあり、 バルブボディの前進による出力の反力の上昇に伴ってリ
    アクションディスクの弾性変形によって、スリーブを介
    してピストンおよび筒状部材がバルブボディに対してリ
    ヤ側に押し戻されて大気弁が閉鎖されることを特徴とす
    る請求項1に記載のブレーキ倍力装置。
  3. 【請求項3】 上記スリーブよりもフロント側となるハ
    ウジングの内周部にプランジャプレートを摺動自在に設
    けてあり、上記スリーブとピストンはそれらの間に弾装
    した圧縮ばねによって相互に離隔する方向に常時付勢さ
    れており、 上記ソレノイドが励磁されてピストンがフロント側の作
    動位置に位置すると、上記圧縮ばねが圧縮されてピスト
    ンのフロント側の部分とスリーブのリヤ側の部分とが当
    接し、さらに、リヤ側へ弾性変形されたリアクションデ
    ィスクによってバルブボディに対してプランジャプレー
    トがリヤ側へ移動されることにより、上記スリーブ、そ
    れに当接したピストンおよび上記筒状部材がバルブボデ
    ィに対してリヤ側に押し戻されるように構成されている
    ことを特徴とする請求項2に記載のブレーキ倍力装置。
JP10290270A 1997-11-21 1998-10-13 ブレーキ倍力装置 Pending JPH11263216A (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10290270A JPH11263216A (ja) 1998-01-16 1998-10-13 ブレーキ倍力装置
US09/187,959 US6155156A (en) 1997-11-21 1998-11-06 Brake booster
KR1019980049706A KR100315386B1 (ko) 1997-11-21 1998-11-19 브레이크배력장치
FR9814650A FR2771362B1 (fr) 1997-11-21 1998-11-20 Servofrein fonctionnant en frein automatique

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10-20433 1998-01-16
JP2043398 1998-01-16
JP10290270A JPH11263216A (ja) 1998-01-16 1998-10-13 ブレーキ倍力装置

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ID=26357388

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10290270A Pending JPH11263216A (ja) 1997-11-21 1998-10-13 ブレーキ倍力装置

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JP (1) JPH11263216A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001278035A (ja) * 2000-03-31 2001-10-10 Tokico Ltd ブレーキ倍力装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001278035A (ja) * 2000-03-31 2001-10-10 Tokico Ltd ブレーキ倍力装置

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