JPH11208453A - ブレーキ倍力装置 - Google Patents
ブレーキ倍力装置Info
- Publication number
- JPH11208453A JPH11208453A JP10290267A JP29026798A JPH11208453A JP H11208453 A JPH11208453 A JP H11208453A JP 10290267 A JP10290267 A JP 10290267A JP 29026798 A JP29026798 A JP 29026798A JP H11208453 A JPH11208453 A JP H11208453A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- valve
- valve body
- brake booster
- seat
- atmospheric
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Braking Systems And Boosters (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【解決手段】 非作動状態からソレノイド38を励磁す
ると、ピストン48に連動して第1筒状部材48がリヤ
側に移動される。これにより、真空弁24が閉鎖される
一方、大気弁28が開放される。これにより、変圧室
B,D内に大気が導入されるのでバルブボディ6などが
左行される。したがって、タンデムブレーキ倍力装置1
が自動ブレーキとして作動される。この時に、変圧室
B,D内の大気圧が弁体22および第1筒状部材48の
内方側に作用して、それらをフロント側に付勢する。そ
して、このフロント側への付勢力と上記ピストン39を
リヤ側に付勢したソレノイド38の付勢力とがバランス
するところで、タンデムブレーキ倍力装置1の出力が決
定される。 【効果】 自動ブレーキとして作動させる際のブレーキ
倍力装置の出力を円滑に調整することができる。
ると、ピストン48に連動して第1筒状部材48がリヤ
側に移動される。これにより、真空弁24が閉鎖される
一方、大気弁28が開放される。これにより、変圧室
B,D内に大気が導入されるのでバルブボディ6などが
左行される。したがって、タンデムブレーキ倍力装置1
が自動ブレーキとして作動される。この時に、変圧室
B,D内の大気圧が弁体22および第1筒状部材48の
内方側に作用して、それらをフロント側に付勢する。そ
して、このフロント側への付勢力と上記ピストン39を
リヤ側に付勢したソレノイド38の付勢力とがバランス
するところで、タンデムブレーキ倍力装置1の出力が決
定される。 【効果】 自動ブレーキとして作動させる際のブレーキ
倍力装置の出力を円滑に調整することができる。
Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はブレーキ倍力装置に関
し、より詳しくは、自動ブレーキとしての機能も備えた
ブレーキ倍力装置に関する。
し、より詳しくは、自動ブレーキとしての機能も備えた
ブレーキ倍力装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、自動ブレーキとしての機能を備え
たブレーキ倍力装置として、例えば、特開平4−262
958号公報の装置が知られている。上記公報のブレー
キ倍力装置は、バルブボディ内にソレノイドを設けてあ
り、該ソレノイドを励磁させると、それに連動して弁機
構が作動するように構成されている。より詳細には、非
作動状態のブレーキ倍力装置は、弁機構を構成する大気
弁が閉鎖される一方、真空弁が開放されている。そし
て、この非作動状態からソレノイドが励磁されると、真
空弁が閉鎖される一方、大気弁が開放される。これによ
って、ブレーキ倍力装置の変圧室内に大気が導入される
ので、該変圧室内の大気圧と定圧室内の負圧との差圧に
よってバルブボディが前進される。これによってブレー
キペダルを踏み込むことなくブレーキ倍力装置が作動さ
れる。
たブレーキ倍力装置として、例えば、特開平4−262
958号公報の装置が知られている。上記公報のブレー
キ倍力装置は、バルブボディ内にソレノイドを設けてあ
り、該ソレノイドを励磁させると、それに連動して弁機
構が作動するように構成されている。より詳細には、非
作動状態のブレーキ倍力装置は、弁機構を構成する大気
弁が閉鎖される一方、真空弁が開放されている。そし
て、この非作動状態からソレノイドが励磁されると、真
空弁が閉鎖される一方、大気弁が開放される。これによ
って、ブレーキ倍力装置の変圧室内に大気が導入される
ので、該変圧室内の大気圧と定圧室内の負圧との差圧に
よってバルブボディが前進される。これによってブレー
キペダルを踏み込むことなくブレーキ倍力装置が作動さ
れる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来のブレーキ倍力装置では、上記ソレノイドとしてON
/OFF制御のものを採用していたので、ソレノイドを
単に作動させたままの状態では大気弁が開放されたまま
になるので、ブレーキ倍力装置の出力が全負荷状態まで
上昇することになる。そこで、従来では、ソレノイドを
断続的に作動させることによって、自動ブレーキとして
ブレーキ倍力装置を作動させた所要の出力を得るように
していたものである。しかしながら、このようにソレノ
イドを断続的に作動させると、ブレーキ倍力装置の出力
の調整が滑らかに行われないという欠点があった。
来のブレーキ倍力装置では、上記ソレノイドとしてON
/OFF制御のものを採用していたので、ソレノイドを
単に作動させたままの状態では大気弁が開放されたまま
になるので、ブレーキ倍力装置の出力が全負荷状態まで
上昇することになる。そこで、従来では、ソレノイドを
断続的に作動させることによって、自動ブレーキとして
ブレーキ倍力装置を作動させた所要の出力を得るように
していたものである。しかしながら、このようにソレノ
イドを断続的に作動させると、ブレーキ倍力装置の出力
の調整が滑らかに行われないという欠点があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】上述した事情に鑑み、シ
ェル内に摺動自在に設けた概略筒状のバルブボディと、
バルブボディに設けたパワーピストンと、パワーピスト
ンの前後に区画形成した定圧室および変圧室と、バルブ
ボディの内周部に摺動自在に嵌合した筒状部材と、この
筒状部材におけるリヤ側の端部に形成した環状の真空弁
座と、バルブボディ内に移動可能に設けられて入力軸と
連動する弁プランジャと、この弁プランジャに形成した
環状の大気弁座と、ばねによってフロント側にむけて付
勢されて、上記真空弁座および大気弁座と接離する弁体
と、上記真空弁座とそれに接離する弁体の第1シート部
とによって構成した真空弁と、上記大気弁座とそれに接
離する弁体の第2シート部とによって構成した大気弁
と、上記定圧室と真空弁よりも外方側の空間とを連通さ
せる定圧通路と、上記真空弁と大気弁との間の空間と変
圧室とを連通させる変圧通路と、上記大気弁よりも内方
側の空間を大気と連通させる大気通路と、バルブボディ
内に配設されて、作動された際に上記筒状部材をバルブ
ボディに対してリヤ側にむけて移動させる駆動機構とを
備え、駆動機構を作動させて筒状部材をリヤ側に向けて
移動させることにより、真空弁座を第1シート部に着座
させて真空弁を閉鎖させる一方大気弁を開放させて、ブ
レーキペダルを踏み込むことなくバルブボディを前進さ
せるように構成したブレーキ倍力装置において、上記駆
動機構が作動されて上記真空弁が閉鎖された際に、変圧
室内に導入された大気圧を上記弁体および筒状部材に作
用させてフロント側に向けて付勢させるように構成し、
該筒状部材をフロント側に付勢する付勢力と駆動機構に
よって筒状部材をリヤ側に移動させた付勢力とをバラン
スさせるように構成したものである。
ェル内に摺動自在に設けた概略筒状のバルブボディと、
バルブボディに設けたパワーピストンと、パワーピスト
ンの前後に区画形成した定圧室および変圧室と、バルブ
ボディの内周部に摺動自在に嵌合した筒状部材と、この
筒状部材におけるリヤ側の端部に形成した環状の真空弁
座と、バルブボディ内に移動可能に設けられて入力軸と
連動する弁プランジャと、この弁プランジャに形成した
環状の大気弁座と、ばねによってフロント側にむけて付
勢されて、上記真空弁座および大気弁座と接離する弁体
と、上記真空弁座とそれに接離する弁体の第1シート部
とによって構成した真空弁と、上記大気弁座とそれに接
離する弁体の第2シート部とによって構成した大気弁
と、上記定圧室と真空弁よりも外方側の空間とを連通さ
せる定圧通路と、上記真空弁と大気弁との間の空間と変
圧室とを連通させる変圧通路と、上記大気弁よりも内方
側の空間を大気と連通させる大気通路と、バルブボディ
内に配設されて、作動された際に上記筒状部材をバルブ
ボディに対してリヤ側にむけて移動させる駆動機構とを
備え、駆動機構を作動させて筒状部材をリヤ側に向けて
移動させることにより、真空弁座を第1シート部に着座
させて真空弁を閉鎖させる一方大気弁を開放させて、ブ
レーキペダルを踏み込むことなくバルブボディを前進さ
せるように構成したブレーキ倍力装置において、上記駆
動機構が作動されて上記真空弁が閉鎖された際に、変圧
室内に導入された大気圧を上記弁体および筒状部材に作
用させてフロント側に向けて付勢させるように構成し、
該筒状部材をフロント側に付勢する付勢力と駆動機構に
よって筒状部材をリヤ側に移動させた付勢力とをバラン
スさせるように構成したものである。
【0005】
【作用】このような構成によれば、駆動機構として筒状
部材を移動させる付勢力を可変できるものを使用すれ
ば、上記相反する方向の付勢力がバランスする時点のブ
レーキ倍力装置の出力を円滑に調整できる。したがっ
て、自動ブレーキとして作動させる際のブレーキ倍力装
置の出力を円滑に調整することができる。
部材を移動させる付勢力を可変できるものを使用すれ
ば、上記相反する方向の付勢力がバランスする時点のブ
レーキ倍力装置の出力を円滑に調整できる。したがっ
て、自動ブレーキとして作動させる際のブレーキ倍力装
置の出力を円滑に調整することができる。
【0006】
【実施例】以下図示実施例について本発明を説明する
と、図1において、タンデムブレーキ倍力装置1のシェ
ル2内は、その中央部に設けたセンタープレート3によ
って、前方側のフロント室4と後方側のリヤ室5とに区
画形成している。そして筒状のバルブボディ6を、シェ
ル2のリヤ側(右方側)の内周部とセンタープレート3
の内周部とにそれぞれシール手段7、8により気密を保
持して摺動自在に貫通させている。上記フロント室4お
よびリヤ室5内に位置するバルブボディ6の外周部に
は、それぞれフロントパワーピストン11とリヤパワー
ピストン12とを連結してあり、また各パワーピストン
11、12の背面にフロントダイアフラム13とリヤダ
イアフラム14とをそれぞれ張設している。上記フロン
トダイアフラム13によってフロント室4内を定圧室A
と変圧室Bとに区画してあり、またリヤダイアフラム1
4によってリヤ室5内を定圧室Cと変圧室Dとに区画し
ている。上記バルブボディ6内には、上記定圧室A、C
と変圧室B、Dとの連通状態を切換える弁機構15を設
けている。この弁機構15は、バルブボディ6の内周部
に移動可能に設けた環状の真空弁座16と、真空弁座1
6を貫通させてバルブボディ6内に摺動自在に嵌合した
弁プランジャ17と、その右端に形成した環状の大気弁
座18と、さらに両弁座16、18に図1のリヤ側から
スプリング21によって着座する弁体22とを備えてい
る。
と、図1において、タンデムブレーキ倍力装置1のシェ
ル2内は、その中央部に設けたセンタープレート3によ
って、前方側のフロント室4と後方側のリヤ室5とに区
画形成している。そして筒状のバルブボディ6を、シェ
ル2のリヤ側(右方側)の内周部とセンタープレート3
の内周部とにそれぞれシール手段7、8により気密を保
持して摺動自在に貫通させている。上記フロント室4お
よびリヤ室5内に位置するバルブボディ6の外周部に
は、それぞれフロントパワーピストン11とリヤパワー
ピストン12とを連結してあり、また各パワーピストン
11、12の背面にフロントダイアフラム13とリヤダ
イアフラム14とをそれぞれ張設している。上記フロン
トダイアフラム13によってフロント室4内を定圧室A
と変圧室Bとに区画してあり、またリヤダイアフラム1
4によってリヤ室5内を定圧室Cと変圧室Dとに区画し
ている。上記バルブボディ6内には、上記定圧室A、C
と変圧室B、Dとの連通状態を切換える弁機構15を設
けている。この弁機構15は、バルブボディ6の内周部
に移動可能に設けた環状の真空弁座16と、真空弁座1
6を貫通させてバルブボディ6内に摺動自在に嵌合した
弁プランジャ17と、その右端に形成した環状の大気弁
座18と、さらに両弁座16、18に図1のリヤ側から
スプリング21によって着座する弁体22とを備えてい
る。
【0007】上記真空弁座16とそれに接離する弁体2
2の第1シート部23とによって真空弁24を構成して
あり、この真空弁24よりも外周側の空間は、バルブボ
ディ6に形成した第1定圧通路25を介して上記定圧室
Aに連通し、また定圧室A内は第2定圧通路26を介し
て定圧室Cに連通している。上記定圧室A内は負圧導入
管(図示せず)を介して負圧源と連通しており、それに
より定圧室A、C内には常時負圧が導入されている。ま
た上記大気弁座18とそれに接離する弁体22の第2シ
ート部27とによって大気弁28を構成している。そし
て、第2シート部27と第1シート部23との間の空間
は、バルブボディ6に形成した半径方向の第1変圧通路
31を介して変圧室Dに連通しており、この変圧室Dは
バルブボディ6に形成した第2変圧通路32を介して変
圧室Bに連通している。さらに、大気弁座18に接離す
る弁体22の第2シート部27よりも内周側の空間は、
バルブボディ6に形成した大気通路33およびそこに設
けたフィルタ34を介して大気に連通している。上記弁
プランジャ17のリヤ側の端部には入力軸35の先端部
を枢支連結してあり、この入力軸35とバルブボディ6
との間に、上記スプリング21よりも大きな弾発力を有
するスプリング36を弾装している。これにより、倍力
装置の非作動状態では、大気弁座18に弁体22の第2
シート部27を着座させて大気弁28を閉鎖させるとと
もに、弁体22の第1シート部23を真空弁座16から
離座させて真空弁24を開放させている。なお、上記入
力軸35の末端部は図示しないブレーキペダルに連動さ
せている。この非作動状態では、上記各室A,B,C,
Dが相互に連通し、各室A,B,C,D内に負圧が導入
されている。
2の第1シート部23とによって真空弁24を構成して
あり、この真空弁24よりも外周側の空間は、バルブボ
ディ6に形成した第1定圧通路25を介して上記定圧室
Aに連通し、また定圧室A内は第2定圧通路26を介し
て定圧室Cに連通している。上記定圧室A内は負圧導入
管(図示せず)を介して負圧源と連通しており、それに
より定圧室A、C内には常時負圧が導入されている。ま
た上記大気弁座18とそれに接離する弁体22の第2シ
ート部27とによって大気弁28を構成している。そし
て、第2シート部27と第1シート部23との間の空間
は、バルブボディ6に形成した半径方向の第1変圧通路
31を介して変圧室Dに連通しており、この変圧室Dは
バルブボディ6に形成した第2変圧通路32を介して変
圧室Bに連通している。さらに、大気弁座18に接離す
る弁体22の第2シート部27よりも内周側の空間は、
バルブボディ6に形成した大気通路33およびそこに設
けたフィルタ34を介して大気に連通している。上記弁
プランジャ17のリヤ側の端部には入力軸35の先端部
を枢支連結してあり、この入力軸35とバルブボディ6
との間に、上記スプリング21よりも大きな弾発力を有
するスプリング36を弾装している。これにより、倍力
装置の非作動状態では、大気弁座18に弁体22の第2
シート部27を着座させて大気弁28を閉鎖させるとと
もに、弁体22の第1シート部23を真空弁座16から
離座させて真空弁24を開放させている。なお、上記入
力軸35の末端部は図示しないブレーキペダルに連動さ
せている。この非作動状態では、上記各室A,B,C,
Dが相互に連通し、各室A,B,C,D内に負圧が導入
されている。
【0008】また、バルブボディ6には、第1変圧通路
31の少しフロント側に半径方向孔6Aを形成してあ
り、この半径方向孔6Aに従来公知のキー部材37を挿
通させるとともに、該キー部材37を弁プランジャ17
の係合部17aに係合させている。これによって、弁プ
ランジャ17がバルブボディ6からリヤ側へ脱落するの
を防止している。上記キー部材37は半径方向孔6A内
でバルブボディ6の軸方向に変位可能となっており、ま
たキー部材37と弁プランジャ17とは、小径とした上
記係合部17aの軸方向長さの範囲内でバルブボディ6
の軸方向に変位可能となっている。図1に示したタンデ
ムブレーキ倍力装置1の非作動時に、上記キー部材37
をシェル2のリヤ側の壁面2aに当接させることで、キ
ー部材37および弁プランジャ17をバルブボディ6に
対する前進位置に保持するようにしている。これによ
り、タンデムブレーキ倍力装置1の作動開始時における
入力軸35のロスストロークを減少させるようにしてい
る。上記半径方向孔6Aよりもフロント側となるバルブ
ボディ6の内周部に、ソレノイド38のハウジング41
を気密を保持して嵌着している。このハウジング41は
概略円筒状に形成してあり、その外周部側にコイルを巻
回したスプール42を収納している。ハウジング41の
内周部には円筒状のピストン39を摺動自在に嵌合して
あり、弁プランジャ17のフロント側の小径部17bを
上記ピストン39に貫通させている。また、ピストン3
9よりもフロント側となるハウジング41の内周部に
は、プランジャプレート43を摺動自在に嵌合してい
る。これによりプランジャプレート43のリヤ側の端面
と上記小径部17bのフロント側の端面とが近接位置で
対向している。プランジャプレート43とそれに対向す
るピストン39とにわたってばね40を弾装してあり、
それによってプランジャプレート43とピストン39と
は相互に離隔する方向に付勢されている。
31の少しフロント側に半径方向孔6Aを形成してあ
り、この半径方向孔6Aに従来公知のキー部材37を挿
通させるとともに、該キー部材37を弁プランジャ17
の係合部17aに係合させている。これによって、弁プ
ランジャ17がバルブボディ6からリヤ側へ脱落するの
を防止している。上記キー部材37は半径方向孔6A内
でバルブボディ6の軸方向に変位可能となっており、ま
たキー部材37と弁プランジャ17とは、小径とした上
記係合部17aの軸方向長さの範囲内でバルブボディ6
の軸方向に変位可能となっている。図1に示したタンデ
ムブレーキ倍力装置1の非作動時に、上記キー部材37
をシェル2のリヤ側の壁面2aに当接させることで、キ
ー部材37および弁プランジャ17をバルブボディ6に
対する前進位置に保持するようにしている。これによ
り、タンデムブレーキ倍力装置1の作動開始時における
入力軸35のロスストロークを減少させるようにしてい
る。上記半径方向孔6Aよりもフロント側となるバルブ
ボディ6の内周部に、ソレノイド38のハウジング41
を気密を保持して嵌着している。このハウジング41は
概略円筒状に形成してあり、その外周部側にコイルを巻
回したスプール42を収納している。ハウジング41の
内周部には円筒状のピストン39を摺動自在に嵌合して
あり、弁プランジャ17のフロント側の小径部17bを
上記ピストン39に貫通させている。また、ピストン3
9よりもフロント側となるハウジング41の内周部に
は、プランジャプレート43を摺動自在に嵌合してい
る。これによりプランジャプレート43のリヤ側の端面
と上記小径部17bのフロント側の端面とが近接位置で
対向している。プランジャプレート43とそれに対向す
るピストン39とにわたってばね40を弾装してあり、
それによってプランジャプレート43とピストン39と
は相互に離隔する方向に付勢されている。
【0009】また、上記ソレノイド38のハウジング4
1のフロント側に出力軸44を配置してあり、この出力
軸44の基部に形成した凹部44A内に、円盤状のリア
クションディスク45を収納している。そして、その状
態の出力軸44の凹部44Aを上記ハウジング41にお
けるフロント側の外周部に摺動自在に嵌装するととも
に、リアクションディスク45をハウジング41のフロ
ント側の端面41aに当接させている。これによって、
リアクションディスク45とその隣接リヤ側に位置する
プランジャプレート43のフロント側の端面とが対向し
ている。出力軸44の基部には、フロント側からカップ
状のリテーナ46を被せてあり、このリテーナ46にお
けるフランジ状の外周部をハウジング41の段部端面に
当接させている。そして、このリテーナ46の外周部と
シェル1のフロント側の壁面とにわたってリターンスプ
リング47を弾装してあり、これによって、通常はバル
ブボディ6等を図示非作動位置に保持させている。上記
出力軸44のフロント側の先端部は、シェル2のフロン
ト側の壁面から外部に突出させてあり、かつその先端部
を図示しないマスターシリンダのピストンに連動させて
いる。
1のフロント側に出力軸44を配置してあり、この出力
軸44の基部に形成した凹部44A内に、円盤状のリア
クションディスク45を収納している。そして、その状
態の出力軸44の凹部44Aを上記ハウジング41にお
けるフロント側の外周部に摺動自在に嵌装するととも
に、リアクションディスク45をハウジング41のフロ
ント側の端面41aに当接させている。これによって、
リアクションディスク45とその隣接リヤ側に位置する
プランジャプレート43のフロント側の端面とが対向し
ている。出力軸44の基部には、フロント側からカップ
状のリテーナ46を被せてあり、このリテーナ46にお
けるフランジ状の外周部をハウジング41の段部端面に
当接させている。そして、このリテーナ46の外周部と
シェル1のフロント側の壁面とにわたってリターンスプ
リング47を弾装してあり、これによって、通常はバル
ブボディ6等を図示非作動位置に保持させている。上記
出力軸44のフロント側の先端部は、シェル2のフロン
ト側の壁面から外部に突出させてあり、かつその先端部
を図示しないマスターシリンダのピストンに連動させて
いる。
【0010】しかして、本実施例は、上記真空弁座16
をバルブボディ6に対して軸方向に可動できるように構
成してあり、また、上記ソレノイド38を励磁すること
によって、ブレーキペダルを踏み込むことなくタンデム
ブレーキ倍力装置1を作動できるように構成している。
すなわち、バルブボディ6の内周部には、弁体22より
もフロント側の位置にリヤ側に向けた段部端面6Bを備
えており、この段部端面6Bよりものフロント側に第1
筒状部材48をリヤ側から摺動自在に嵌合している。第
1筒状部材48のリヤ側の端部には、半径方向外方に拡
径させたフランジ部48aを形成してあり、そのフラン
ジ部48aの外周縁を上記真空弁座16としている。な
お、上記第1筒状部材48は非磁性体によって形成して
いる。このフランジ部48aとそれよりも後方側となる
弁プランジャ17の外周部とにわたってばね51を弾装
してあり、これによって、第1筒状部材48を常時フロ
ント側に向けて付勢している。段部端面6Bの内周縁に
は環状凹部6Cを形成してあり、そこに環状シール部材
52を嵌合し、その状態において、リヤ側から環状のリ
テーナ53をバルブボディ6の内周部に圧入した後、上
記段部端面6Bに当接させている。これによって、環状
シール部材52が環状凹部6Cからリヤ側へ脱落しない
ようにしている。そして、この環状シール部材52の内
周部は、上記第1筒状部材48の外周部に密着させてあ
るので、この環状シール部材52によって、第1筒状部
材48の外周部とバルブボディ6の内周部との間の気密
が保持されている。
をバルブボディ6に対して軸方向に可動できるように構
成してあり、また、上記ソレノイド38を励磁すること
によって、ブレーキペダルを踏み込むことなくタンデム
ブレーキ倍力装置1を作動できるように構成している。
すなわち、バルブボディ6の内周部には、弁体22より
もフロント側の位置にリヤ側に向けた段部端面6Bを備
えており、この段部端面6Bよりものフロント側に第1
筒状部材48をリヤ側から摺動自在に嵌合している。第
1筒状部材48のリヤ側の端部には、半径方向外方に拡
径させたフランジ部48aを形成してあり、そのフラン
ジ部48aの外周縁を上記真空弁座16としている。な
お、上記第1筒状部材48は非磁性体によって形成して
いる。このフランジ部48aとそれよりも後方側となる
弁プランジャ17の外周部とにわたってばね51を弾装
してあり、これによって、第1筒状部材48を常時フロ
ント側に向けて付勢している。段部端面6Bの内周縁に
は環状凹部6Cを形成してあり、そこに環状シール部材
52を嵌合し、その状態において、リヤ側から環状のリ
テーナ53をバルブボディ6の内周部に圧入した後、上
記段部端面6Bに当接させている。これによって、環状
シール部材52が環状凹部6Cからリヤ側へ脱落しない
ようにしている。そして、この環状シール部材52の内
周部は、上記第1筒状部材48の外周部に密着させてあ
るので、この環状シール部材52によって、第1筒状部
材48の外周部とバルブボディ6の内周部との間の気密
が保持されている。
【0011】真空弁座16(真空弁24)の直径は大気
弁座18(大気弁28)の直径よりも小さく設定してあ
り、さらに、上記環状シール部材52の内径は真空弁座
16の直径よりも小さく設定している。このように、環
状シール部材52の内径は、大気弁座18(大気弁2
8)の直径の2/3程度の寸法に設定されている。上記
ソレノイド38は、コイルに通電する電流を可変出来る
ものを採用している。そのため、ソレノイド38のコイ
ルに通電されて励磁されるとピストン39がリヤ側に付
勢されるが、コイルに通電させる電流値を変化させるこ
とで、ピストン39をリヤ側に付勢する付勢力を無段階
に調整できるようになっている。ピストン39と第1筒
状部材48の間の位置には、第2筒状部材54を配置し
てあり、この第2筒状部材54のフロント側の外周部
は、ハウジング41の内周部に摺動自在に嵌合してい
る。一方、第2筒状部材54のリヤ側の端部は、フラン
ジ状に形成して、バルブボディ6の内周部に摺動自在に
嵌合してあり、かつ、上記第1筒状部48のフロント側
の端部に対向させている。上述したように、第1筒状部
材48はばね51によってフロント側にむけて付勢され
ており、他方、ピストン39はプランジャプレート43
との間に設けたばね40によってリヤ側に付勢されてい
る。そのため、第2筒状部材54は軸方向の両端部をピ
ストン39と第1筒状部材48とによって挟持されてお
り、したがって、ピストン39が軸方向に移動される際
には、それに連動して第2筒状部材54および第1筒状
部材48も軸方向に移動されるようになっている。な
お、ばね40の弾撥力は、ばね51の弾撥力よりも小さ
くしてあるので、図1に示したように、ソレノイド38
が励磁されておらず、図示しないブレーキペダルが踏み
込まれていない非作動状態では、ばね51の弾撥力によ
って、第1筒状部材48のフランジ部48aが、リテー
ナ46に当接する前進端位置に位置している。そのた
め、既に上述したように、第1筒状部材48に設けた真
空弁座16は第1シート部23から離隔して真空弁24
が開放されている。そして、ばね40の弾撥力によって
プランジャプレート43は、リアクションディスク45
に当接している。また、この時には、プランジャ17の
フロント側の端面とプランジャプレート43との間に
は、僅かな間隙が維持されている。
弁座18(大気弁28)の直径よりも小さく設定してあ
り、さらに、上記環状シール部材52の内径は真空弁座
16の直径よりも小さく設定している。このように、環
状シール部材52の内径は、大気弁座18(大気弁2
8)の直径の2/3程度の寸法に設定されている。上記
ソレノイド38は、コイルに通電する電流を可変出来る
ものを採用している。そのため、ソレノイド38のコイ
ルに通電されて励磁されるとピストン39がリヤ側に付
勢されるが、コイルに通電させる電流値を変化させるこ
とで、ピストン39をリヤ側に付勢する付勢力を無段階
に調整できるようになっている。ピストン39と第1筒
状部材48の間の位置には、第2筒状部材54を配置し
てあり、この第2筒状部材54のフロント側の外周部
は、ハウジング41の内周部に摺動自在に嵌合してい
る。一方、第2筒状部材54のリヤ側の端部は、フラン
ジ状に形成して、バルブボディ6の内周部に摺動自在に
嵌合してあり、かつ、上記第1筒状部48のフロント側
の端部に対向させている。上述したように、第1筒状部
材48はばね51によってフロント側にむけて付勢され
ており、他方、ピストン39はプランジャプレート43
との間に設けたばね40によってリヤ側に付勢されてい
る。そのため、第2筒状部材54は軸方向の両端部をピ
ストン39と第1筒状部材48とによって挟持されてお
り、したがって、ピストン39が軸方向に移動される際
には、それに連動して第2筒状部材54および第1筒状
部材48も軸方向に移動されるようになっている。な
お、ばね40の弾撥力は、ばね51の弾撥力よりも小さ
くしてあるので、図1に示したように、ソレノイド38
が励磁されておらず、図示しないブレーキペダルが踏み
込まれていない非作動状態では、ばね51の弾撥力によ
って、第1筒状部材48のフランジ部48aが、リテー
ナ46に当接する前進端位置に位置している。そのた
め、既に上述したように、第1筒状部材48に設けた真
空弁座16は第1シート部23から離隔して真空弁24
が開放されている。そして、ばね40の弾撥力によって
プランジャプレート43は、リアクションディスク45
に当接している。また、この時には、プランジャ17の
フロント側の端面とプランジャプレート43との間に
は、僅かな間隙が維持されている。
【0012】(作動説明)以上の構成において、図1に
示したように、ソレノイド38が励磁されておらず、か
つ、図示しないブレーキペダルが踏み込まれていない非
作動状態では、第1筒状部材48のフランジ部48aが
リテーナ46に当接した状態に維持される。そのため、
真空弁座16は弁体22の第1シート部23から離隔し
て真空弁24が開放されており、他方、弁体22の第2
シート部27は大気弁座18に着座して大気弁28が閉
鎖されている。また、この非作動状態では、ばね51の
弾撥力によって弁プランジャ17の先端とプランジャプ
レート43のリヤ側の端面は僅かに離隔している。ま
た、プランジャプレート43とのフロント側の端面はリ
アクションディスク45と軽く当接している。さらに、
各室A,B,C,Dは相互に連通し、かつ、それらには
負圧が導入されている。この非作動状態から図示しない
ブレーキペダルが踏み込まれると、入力軸35および弁
プランジャ17がフロント側にむけて前進されるので、
先ず弁体22の第1シート部23が真空弁座16に着座
して真空弁24が閉鎖される一方、大気弁座18が第2
シート部27から離隔して大気弁が開放される。これに
より、両定圧室A、Cと両変圧室B、Dとの連通が阻止
され、両変圧室B、D内に大気が導入される。そして、
両定圧室A、C内の負圧と両変圧室B、Dとの間の大気
圧との差圧によって、両パワーピストン11,12およ
びバルブボディ6等がフロント側にむけて前進される。
このようにしてタンデムブレーキ倍力装置1が作動され
るが、出力軸44に作用する出力の反力によって、リア
クションディスク45の軸部がリヤ側に膨出されて、ば
ね40を圧縮させてプランジャプレート43を弁プラン
ジャ17にむけてリヤ側へ移動させるので、該プランジ
ャプレート43と弁プランジャ17の先端部とが当接す
る。したがって、この時点から出力軸44に作用する出
力の反力が、弁プランジャ17と入力軸35を介して運
転者に伝達される。そして、この作動状態から運転者が
ブレーキペダルの踏み込みを解除すると、リターンスプ
リング47によってバルブボディ6などが図1に示した
元の非作動状態に復帰する。通常時のブレーキ倍力装置
の作動説明は以上のとおりである。換言するとソレノイ
ド38を励磁しない限り、第1筒状部材48は、リテー
ナ53と当接する前進端に位置している。そのため、上
記倍力装置の作動時には、弁体22および第1筒状部材
48の外方側の負圧と、それらの内方側に作用する変圧
室C,D内の大気圧とに差圧が発生し、その差圧によっ
て第1筒状部材48および弁体22をバルブボディ6に
対してフロント側へ押し付けようとする。しかしなが
ら、第1筒状部材48のフランジ部48aはリテーナ5
3に当接したままなので、第1筒状部材48がバルブボ
ディ6に対してフロント側へ相対移動されることはな
く、図1に示す前進端位置のままで維持される。端的に
いえば、ソレノイド38が励磁されない限り、バルブボ
ディ6の段部端面6Bの内周縁に環状の真空弁座16を
一体に形成していた従来のタンデムブレーキ倍力装置の
作動と同じである。
示したように、ソレノイド38が励磁されておらず、か
つ、図示しないブレーキペダルが踏み込まれていない非
作動状態では、第1筒状部材48のフランジ部48aが
リテーナ46に当接した状態に維持される。そのため、
真空弁座16は弁体22の第1シート部23から離隔し
て真空弁24が開放されており、他方、弁体22の第2
シート部27は大気弁座18に着座して大気弁28が閉
鎖されている。また、この非作動状態では、ばね51の
弾撥力によって弁プランジャ17の先端とプランジャプ
レート43のリヤ側の端面は僅かに離隔している。ま
た、プランジャプレート43とのフロント側の端面はリ
アクションディスク45と軽く当接している。さらに、
各室A,B,C,Dは相互に連通し、かつ、それらには
負圧が導入されている。この非作動状態から図示しない
ブレーキペダルが踏み込まれると、入力軸35および弁
プランジャ17がフロント側にむけて前進されるので、
先ず弁体22の第1シート部23が真空弁座16に着座
して真空弁24が閉鎖される一方、大気弁座18が第2
シート部27から離隔して大気弁が開放される。これに
より、両定圧室A、Cと両変圧室B、Dとの連通が阻止
され、両変圧室B、D内に大気が導入される。そして、
両定圧室A、C内の負圧と両変圧室B、Dとの間の大気
圧との差圧によって、両パワーピストン11,12およ
びバルブボディ6等がフロント側にむけて前進される。
このようにしてタンデムブレーキ倍力装置1が作動され
るが、出力軸44に作用する出力の反力によって、リア
クションディスク45の軸部がリヤ側に膨出されて、ば
ね40を圧縮させてプランジャプレート43を弁プラン
ジャ17にむけてリヤ側へ移動させるので、該プランジ
ャプレート43と弁プランジャ17の先端部とが当接す
る。したがって、この時点から出力軸44に作用する出
力の反力が、弁プランジャ17と入力軸35を介して運
転者に伝達される。そして、この作動状態から運転者が
ブレーキペダルの踏み込みを解除すると、リターンスプ
リング47によってバルブボディ6などが図1に示した
元の非作動状態に復帰する。通常時のブレーキ倍力装置
の作動説明は以上のとおりである。換言するとソレノイ
ド38を励磁しない限り、第1筒状部材48は、リテー
ナ53と当接する前進端に位置している。そのため、上
記倍力装置の作動時には、弁体22および第1筒状部材
48の外方側の負圧と、それらの内方側に作用する変圧
室C,D内の大気圧とに差圧が発生し、その差圧によっ
て第1筒状部材48および弁体22をバルブボディ6に
対してフロント側へ押し付けようとする。しかしなが
ら、第1筒状部材48のフランジ部48aはリテーナ5
3に当接したままなので、第1筒状部材48がバルブボ
ディ6に対してフロント側へ相対移動されることはな
く、図1に示す前進端位置のままで維持される。端的に
いえば、ソレノイド38が励磁されない限り、バルブボ
ディ6の段部端面6Bの内周縁に環状の真空弁座16を
一体に形成していた従来のタンデムブレーキ倍力装置の
作動と同じである。
【0013】上記通常の作動に対して、タンデムブレー
キ倍力装置1を自動ブレーキとして作動させる場合に
は、図示しないブレーキペダルを踏み込むことなく、図
1に示した非作動状態から所要値の電流をソレノイド3
8に通電して該ソレノイド38を励磁させる(作動させ
る)。これにより、所要値の電流に応じた付勢力によっ
て、ばね51,21に抗してピストン39がリヤ側に向
けて移動される。そのため、第1筒状部材48のフラン
ジ部48aが上記リテーナ53から離隔してリヤ側に移
動される。これに伴って、第1筒状部材48に設けた真
空弁座16が弁体22の第1シート部23と着座して、
真空弁24が閉鎖される一方、弁体22の第2シート部
27が弁プランジャ17に設けた大気弁座18から離隔
して大気弁28が開放される(図2)。これによって、
両変圧室B,D内に大気が導入されるので、両変圧室
B,D内の大気圧と、両定圧室A、C内の負圧とに差圧
が発生して、両パワーピストン11,12およびバルブ
ボディ6が左行され、タンデムブレーキ倍力装置1が作
動される。つまり、ブレーキペダルを踏み込むことなく
自動ブレーキとしての機能を得ることができる。
キ倍力装置1を自動ブレーキとして作動させる場合に
は、図示しないブレーキペダルを踏み込むことなく、図
1に示した非作動状態から所要値の電流をソレノイド3
8に通電して該ソレノイド38を励磁させる(作動させ
る)。これにより、所要値の電流に応じた付勢力によっ
て、ばね51,21に抗してピストン39がリヤ側に向
けて移動される。そのため、第1筒状部材48のフラン
ジ部48aが上記リテーナ53から離隔してリヤ側に移
動される。これに伴って、第1筒状部材48に設けた真
空弁座16が弁体22の第1シート部23と着座して、
真空弁24が閉鎖される一方、弁体22の第2シート部
27が弁プランジャ17に設けた大気弁座18から離隔
して大気弁28が開放される(図2)。これによって、
両変圧室B,D内に大気が導入されるので、両変圧室
B,D内の大気圧と、両定圧室A、C内の負圧とに差圧
が発生して、両パワーピストン11,12およびバルブ
ボディ6が左行され、タンデムブレーキ倍力装置1が作
動される。つまり、ブレーキペダルを踏み込むことなく
自動ブレーキとしての機能を得ることができる。
【0014】このようにタンデムブレーキ倍力装置1を
自動ブレーキとして作動させる時には、両変圧室B,D
内の大気圧は、弁体22の内方側だけでなく第1筒状部
材48の内方側にも作用している。また、それと同時
に、リテーナ53よりもリヤ側に位置した第1筒状部材
48の外周部および弁体22の外方側には、定圧室A,
C内の負圧が作用している。ここで、本実施例では、環
状シール部材52の内径は、大気弁28の直径よりも小
さく設定されている。そのため、閉鎖した真空弁24よ
りも外方側の負圧と、真空弁24のリヤ側となる弁体2
2の内部に作用する変圧室B,D内の大気との差圧によ
って、第1筒状部材48と第2筒状部材54およびピス
トン39が、該ピストン39をリヤ側に付勢したソレノ
イド38の付勢力に反して押し戻される。そして、該ピ
ストン39をリヤ側に付勢したソレノイド38の付勢力
と第1筒状部材48をフロント側に押し戻した差圧によ
る付勢力とがバランスすると、図2に示すように、大気
弁座18に第2シート部27が着座して大気弁28も閉
鎖される。これによって、サーボバランス状態となり、
自動ブレーキとして作動されたタンデムブレーキ倍力装
置1は所要の出力が得られたことになる。
自動ブレーキとして作動させる時には、両変圧室B,D
内の大気圧は、弁体22の内方側だけでなく第1筒状部
材48の内方側にも作用している。また、それと同時
に、リテーナ53よりもリヤ側に位置した第1筒状部材
48の外周部および弁体22の外方側には、定圧室A,
C内の負圧が作用している。ここで、本実施例では、環
状シール部材52の内径は、大気弁28の直径よりも小
さく設定されている。そのため、閉鎖した真空弁24よ
りも外方側の負圧と、真空弁24のリヤ側となる弁体2
2の内部に作用する変圧室B,D内の大気との差圧によ
って、第1筒状部材48と第2筒状部材54およびピス
トン39が、該ピストン39をリヤ側に付勢したソレノ
イド38の付勢力に反して押し戻される。そして、該ピ
ストン39をリヤ側に付勢したソレノイド38の付勢力
と第1筒状部材48をフロント側に押し戻した差圧によ
る付勢力とがバランスすると、図2に示すように、大気
弁座18に第2シート部27が着座して大気弁28も閉
鎖される。これによって、サーボバランス状態となり、
自動ブレーキとして作動されたタンデムブレーキ倍力装
置1は所要の出力が得られたことになる。
【0015】上述したように本実施例では、ソレノイド
38に通電する電流の大小に応じて、ソレノイド38を
励磁したときのピストン39の付勢力を無段階で変更で
きるようにしている。そのため、自動ブレーキとして機
能させた時のタンデムブレーキ倍力装置1の出力は、ソ
レノイド38に通電する電流値を適宜変更することによ
って自由に調整することができる。したがって、本実施
例では、自動ブレーキとして機能させた時のタンデムブ
レーキ倍力装置1の出力を、従来に比較して円滑に調整
することができる。なお、上記実施例は、本発明をタン
デムブレーキ倍力装置に適用した場合について説明した
が、定圧室と変圧室が一対のシングルタイプのブレーキ
倍力装置あるいは定圧室と変圧室が3対のトリプルタイ
プのブレーキ倍力装置にも本発明を適用することができ
る。
38に通電する電流の大小に応じて、ソレノイド38を
励磁したときのピストン39の付勢力を無段階で変更で
きるようにしている。そのため、自動ブレーキとして機
能させた時のタンデムブレーキ倍力装置1の出力は、ソ
レノイド38に通電する電流値を適宜変更することによ
って自由に調整することができる。したがって、本実施
例では、自動ブレーキとして機能させた時のタンデムブ
レーキ倍力装置1の出力を、従来に比較して円滑に調整
することができる。なお、上記実施例は、本発明をタン
デムブレーキ倍力装置に適用した場合について説明した
が、定圧室と変圧室が一対のシングルタイプのブレーキ
倍力装置あるいは定圧室と変圧室が3対のトリプルタイ
プのブレーキ倍力装置にも本発明を適用することができ
る。
【0016】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、自動ブ
レーキとして作動させた際のブレーキ倍力装置の出力を
円滑に調整することができるという効果が得られる。
レーキとして作動させた際のブレーキ倍力装置の出力を
円滑に調整することができるという効果が得られる。
【図1】本発明の一実施例を示す断面図
【図2】図1に示した装置を自動ブレーキとして作動さ
せた時の断面図
せた時の断面図
1 タンデムブレーキ倍力装置 6 バルブボ
ディ 11 フロントパワーピストン 12 リヤパ
ワーピストン 16 真空弁座 18 大気弁
座 22 弁体 24 真空弁 25 第1定圧通路 26 第2定
圧通路 28 大気弁 31 第1変
圧通路 32 第2変圧通路 38 ソレノ
イド 48 第1筒状部材 A,C 定圧室 B,D 変圧
室
ディ 11 フロントパワーピストン 12 リヤパ
ワーピストン 16 真空弁座 18 大気弁
座 22 弁体 24 真空弁 25 第1定圧通路 26 第2定
圧通路 28 大気弁 31 第1変
圧通路 32 第2変圧通路 38 ソレノ
イド 48 第1筒状部材 A,C 定圧室 B,D 変圧
室
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 井本 雄三 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 株式会 社デンソー内
Claims (4)
- 【請求項1】 シェル内に摺動自在に設けた概略筒状の
バルブボディと、バルブボディに設けたパワーピストン
と、パワーピストンの前後に区画形成した定圧室および
変圧室と、バルブボディの内周部に摺動自在に嵌合した
筒状部材と、この筒状部材におけるリヤ側の端部に形成
した環状の真空弁座と、バルブボディ内に移動可能に設
けられて入力軸と連動する弁プランジャと、この弁プラ
ンジャに形成した環状の大気弁座と、ばねによってフロ
ント側にむけて付勢されて、上記真空弁座および大気弁
座と接離する弁体と、上記真空弁座とそれに接離する弁
体の第1シート部とによって構成した真空弁と、上記大
気弁座とそれに接離する弁体の第2シート部とによって
構成した大気弁と、上記定圧室と真空弁よりも外方側の
空間とを連通させる定圧通路と、上記真空弁と大気弁と
の間の空間と変圧室とを連通させる変圧通路と、上記大
気弁よりも内方側の空間を大気と連通させる大気通路
と、バルブボディ内に配設されて、作動された際に上記
筒状部材をバルブボディに対してリヤ側にむけて移動さ
せる駆動機構とを備え、 駆動機構を作動させて筒状部材をリヤ側に向けて移動さ
せることにより、真空弁座を第1シート部に着座させて
真空弁を閉鎖させる一方大気弁を開放させて、ブレーキ
ペダルを踏み込むことなくバルブボディを前進させるよ
うに構成したブレーキ倍力装置において、 上記駆動機構が作動されて上記真空弁が閉鎖された際
に、変圧室内に導入された大気圧を上記弁体および筒状
部材に作用させてフロント側に向けて付勢させるように
構成し、該筒状部材をフロント側に付勢する付勢力と駆
動機構によって筒状部材をリヤ側に移動させた付勢力と
をバランスさせるように構成したことを特徴とするブレ
ーキ倍力装置。 - 【請求項2】 上記駆動機構として、該駆動機構が作動
された際に筒状部材を移動させる付勢力を可変できるも
のを採用し、また、筒状部材の外周面とバルブボディの
内周面との間にそれらの間の気密を保持する環状シール
部材を設けて、この環状シール部材の内径を上記大気弁
の直径よりも小さく設定したことを特徴とする請求項1
に記載のブレーキ倍力装置。 - 【請求項3】 上記駆動機構は、通電する電流値の大小
に応じてピストンをリヤ側へ移動させる際の付勢力を変
更可能なソレノイドからなり、該ソレノイドに通電して
作動させると、そのピストンに連動して上記筒状部材が
リヤ側に移動されるように構成されていることを特徴と
する請求項1および請求項2に記載のブレーキ倍力装
置。 - 【請求項4】 上記筒状部材が、非磁性体によって形成
されていることを特徴とする請求項1に記載のブレーキ
倍力装置。
Priority Applications (4)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10290267A JPH11208453A (ja) | 1997-11-21 | 1998-10-13 | ブレーキ倍力装置 |
| US09/187,959 US6155156A (en) | 1997-11-21 | 1998-11-06 | Brake booster |
| KR1019980049706A KR100315386B1 (ko) | 1997-11-21 | 1998-11-19 | 브레이크배력장치 |
| FR9814650A FR2771362B1 (fr) | 1997-11-21 | 1998-11-20 | Servofrein fonctionnant en frein automatique |
Applications Claiming Priority (3)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9-338038 | 1997-11-21 | ||
| JP33803897 | 1997-11-21 | ||
| JP10290267A JPH11208453A (ja) | 1997-11-21 | 1998-10-13 | ブレーキ倍力装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH11208453A true JPH11208453A (ja) | 1999-08-03 |
Family
ID=26557971
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP10290267A Pending JPH11208453A (ja) | 1997-11-21 | 1998-10-13 | ブレーキ倍力装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH11208453A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2001278035A (ja) * | 2000-03-31 | 2001-10-10 | Tokico Ltd | ブレーキ倍力装置 |
| JP2002220043A (ja) * | 2001-01-23 | 2002-08-06 | Hitachi Ltd | 自動ブレーキ装置 |
| JP2003063380A (ja) * | 2001-08-29 | 2003-03-05 | Aisin Seiki Co Ltd | 負圧式倍力装置 |
-
1998
- 1998-10-13 JP JP10290267A patent/JPH11208453A/ja active Pending
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2001278035A (ja) * | 2000-03-31 | 2001-10-10 | Tokico Ltd | ブレーキ倍力装置 |
| JP2002220043A (ja) * | 2001-01-23 | 2002-08-06 | Hitachi Ltd | 自動ブレーキ装置 |
| JP2003063380A (ja) * | 2001-08-29 | 2003-03-05 | Aisin Seiki Co Ltd | 負圧式倍力装置 |
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