JPH11263745A - 炭化水素の気相接触酸化方法 - Google Patents

炭化水素の気相接触酸化方法

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JPH11263745A
JPH11263745A JP10294795A JP29479598A JPH11263745A JP H11263745 A JPH11263745 A JP H11263745A JP 10294795 A JP10294795 A JP 10294795A JP 29479598 A JP29479598 A JP 29479598A JP H11263745 A JPH11263745 A JP H11263745A
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catalytic oxidation
phase catalytic
gas phase
catalyst
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JP10294795A
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Hisao Kinoshita
久夫 木下
Tatsuya Ihara
達也 井原
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Mitsubishi Chemical Corp
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Mitsubishi Chemical Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 触媒の性能の経時的な低下を抑える。 【解決手段】 炭素数2〜8の炭化水素を複合酸化物触
媒の存在下、反応器において気相接触酸化させる方法に
おいて、反応器内の複合酸化物触媒の少なくとも一部
を、反応生成ガスよりも可燃物成分の濃度が低く、か
つ、反応生成ガスより酸素濃度の高い気体と接触させる
工程またはゾーンを有することを特徴とする炭化水素の
気相接触酸化方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は炭化水素の気相接触
酸化の反応方法に関する。
【0002】
【従来の技術】炭化水素の気相接触酸化反応は、その生
成物の有用性や製造方法の経済性などから工業的に広く
実施されている。具体的には、炭化水素の部分酸化反応
によるアクリル酸、無水マレイン酸等の含酸素有機化合
物、又は、炭化水素とアンモニアの接触酸化反応による
アクリロニトリル、メタクリロニトリル等のニトリルを
製造する方法として工業的に実施されている。このほか
にも飽和炭素−炭素結合を不飽和結合に変換する反応、
例えば、エタン、プロパン、ブタンなどのアルカンを相
当するアルケン、すなわち、エチレン、プロピレン、ブ
テン類などに変換する気相接触酸化脱水素反応も提案さ
れている。
【0003】これら炭化水素の気相接触酸化反応に関し
ては、これまで多数の触媒や反応方式が提案されてい
る。特に、原料の価格を考えるとアルケンよりもアルカ
ンを原料とする気相接触酸化反応が注目されている。ア
ルカンの気相接触酸化反応の触媒としては、例えば、プ
ロパンとアンモニアとの気相接触酸化反応によるアクリ
ロニトリルの製造に関する触媒としては、Mo−Bi−
P系触媒(特開昭48−16887号)、Mo−Cr−
Te系触媒(米国特許5171876号)、Mo−V−
Te系触媒(特開平2−257号、特開平5−1482
12号、特開平5−208136号、特開平6−279
351号、特開平6−287146号、特開平7−10
8101号など)、Mo−V−Sb系触媒(特開平9−
157241号)、Mo−Cr−Bi系触媒(特開平7
−215925号)、V−Sb系触媒(特開昭47−3
3783号、特公昭50−23016号、特開平1−2
68668号、特開平2−180637号)、V−Sb
−U−Ni系触媒(特公昭47−14371号)、V−
Sb−W−P系触媒(特開平2−95439号)などが
例示される。また、プロパンの気相接触酸化反応方法に
よるアクリル酸の製造に関しては、触媒の提案として、
Bi−Mo−V系および/ またはピロリン酸ジバナジル
触媒(特開平3−170445号、第11回国際触媒会議
要旨集1205-1214 頁)、P−Mo−Sb−W系触媒(ベ
ルギー国出願9500449号)、Mo−V−Te系触
媒(特開平6−279351号)などが提案されてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
の触媒では、初期の収率、選択率について検討されてい
るが、触媒を工業的に使用するためには目的生成物の収
率や選択率のみでなく、触媒の性能の経時的な低下を抑
えて、目的生成物を安定に生産させることが必要であ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記の課
題に鑑み鋭意検討した結果、反応器内の複合酸化物触媒
の少なくとも一部を、特定の気体と接触させることによ
り触媒性能を長時間にわたり維持させることができるこ
とを見いだし本発明に到達したものである。すなわち、
本発明の要旨は、炭素数2〜8の炭化水素を複合酸化物
触媒の存在下、反応器において気相接触酸化させる方法
において、反応器内の複合酸化物触媒の少なくとも一部
を、反応生成ガスよりも可燃物成分の濃度が低く、か
つ、反応生成ガスより酸素濃度の高い気体と接触させる
工程またはゾーンを有することを特徴とする炭化水素の
気相接触酸化方法に存する。
【0006】
【本発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明す
る。炭素数2〜8の炭化水素は、通常炭素数2〜8のア
ルカンであり、具体的には、エタン、プロパン、ブタ
ン、ペンタン、ヘキサン、シクロヘキサンなどが挙げら
れ、好ましくはプロパン、イソブタンが用いられる。こ
れらの炭化水素の気相接触酸化反応としては、プロパン
からのアクロレインおよび/ またはアクリル酸、n-ブタ
ンからの無水マレイン酸、イソブタンからのメタクロレ
インおよび/ またはメタクリル酸、アンモニア存在下で
のプロパンからのアクリロニトリル、イソブタンからの
メタクリロニトリル、アンモニア存在下でのプロパンか
らのアクリロニトリルとアクリル酸の同時生成などが挙
げられる。
【0007】本発明で用いる複合酸化物としては、通
常、モリブデン、バナジウムを含む複合酸化物、好まし
くは、モリブデン、バナジウム、テルルを含む複合酸化
物、モリブデン、バナジウム、アンチモンを含む複合酸
化物が挙げられ、特に好ましくは、モリブデン、バナジ
ウム、X、Zおよび酸素(Xはテルルおよびアンチモン
のうちの少なくとも1種、Zはニオブ、タンタル、タン
グステン、チタン、アルミニウム、ジルコニウム、クロ
ム、マンガン、鉄、ルテニウム、コバルト、ロジウム、
ニッケル、パラジウム、白金、ビスマス、ホウ素、イン
ジウム、リン、希土類元素、アルカリ金属、アルカリ土
類金属からなる群から選ばれた1種以上の元素を示す)
を必須成分とし、酸素を除く上記各必須成分の存在割合
が、下記式
【0008】
【数2】0.25<rMo<0.98 0.003<rV<0.5 0.003<rX<0.5 0.003<rZ<0.5
【0009】(ただし、rMo,rV,rX,rZは酸
素を除く上記必須成分の合計に対するMo,V,Xおよ
びZのモル分率を表わす)を満たす複合酸化物が用いら
れる。これらの複合酸化物触媒は、特に、プロパンから
のアクリル酸の製造、アンモニア存在下でのプロパンか
らのアクリロニトリルの製造に好適に用いられ、反応条
件によっては、アンモニア存在下でプロパンからアクリ
ロニトリルとアクリル酸とを同時に製造することもでき
る。
【0010】複合酸化物触媒は単独で用いることも可能
であるが、周知の担体成分、例えば、シリカ、アルミ
ナ、チタニア、ジルコニア、アルミノシリケ−ト、珪藻
土などを1〜90重量%程度含んだ混合物として使用す
ることもできる。気相接触酸化の条件は、原料となる炭
化水素、目的物、触媒などによって異なるが、反応器に
供給されるガス中の炭素数2〜8の炭化水素の濃度は、
通常0.1〜70体積%、好ましくは2〜50体積%、
酸素濃度は通常0.1〜40体積%、好ましくは1〜3
0体積%である。アンモニアの存在下で気相接触酸化を
行う場合、反応器に供給されるガス中のアンモニア濃度
は、通常0.1〜25体積%、好ましくは1〜15体積
%である。
【0011】例えば、プロパンと酸素との気相接触酸化
やプロパン、アンモニア、酸素の気相接触酸化において
は、反応温度は、通常300〜500℃、好ましくは3
50〜480℃、気相反応におけるガス空間速度SV
は、通常100〜10000hr-1、好ましくは300
〜6000hr-1である。反応は、通常大気圧下で行わ
れるが、低度の加圧下または減圧下で行ってもよい。ま
た、空間速度と酸素分圧を調整するための希釈ガスとし
て、窒素、アルゴン、ヘリウム等の不活性ガスを用いる
ことができる。
【0012】気相接触酸化は、流動層反応器、固定床流
通型反応器など公知の反応器が用いられる。気相接触酸
化は発熱反応であるため、流動層反応器が好ましく使用
される。気相接触酸化を行うことにより、反応器から
は、反応生成物を含むガス、すなわち反応生成ガスが排
出される。気相接触酸化の反応を継続して行うと、触媒
の活性が次第に低下し、選択率や転換率などが低下す
る。本発明の特徴は、このように劣化した触媒を、可燃
物成分濃度が、反応生成ガスより低く、好ましくは反応
生成ガスの1/2以下の濃度、さらに好ましくは実質的
にゼロであり、かつ、酸素濃度が、反応生成ガスよりも
高い、好ましくは0.5〜75体積%、さらに好ましく
は1〜50体積%の気体と接触させる(以下「再生処
理」ということもある)ことにある。
【0013】可燃物成分とは、反応生成ガスに存在する
酸素、不活性ガス以外の成分のことで、例えば、アンモ
ニアの存在下でプロパンの気相接触反応を行った場合、
反応生成ガス中の可燃物成分としては、アクリロニトリ
ルの他に、副生物である、青酸、アセトニトリル、プロ
ピレン、一酸化炭素、アクリル酸など、未反応のアクリ
ロニトリル、アンモニアである。
【0014】このような可燃物成分濃度が反応生成ガス
より低く、かつ酸素濃度が反応生成ガスより高い気体と
接触させることにより、劣化した触媒を活性化させるこ
とができる。再生処理に供される触媒は、気相接触酸化
反応を行って活性が低下した触媒である。複合酸化物触
媒は、炭化水素の気相接触酸化反応雰囲気下に長時間曝
されると、複合酸化物触媒は次第に還元状態になり、活
性が劣化し、還元状態になった触媒を本発明の再生処理
を施すことにより、触媒活性の構造の変質を抑えること
ができるものと推測される。
【0015】なお、劣化がしきい値を越えると不可逆的
な触媒活性構造の変質がおこり、本発明の再生処理を行
っても活性の回復は不十分となる。例えば、モリブデン
を主成分として含む複合酸化物触媒においては、モリブ
デンが還元されると、触媒の活性が低下がみられる。具
体的には、気相接触酸化反応に供する以前の触媒のモリ
ブデンの酸化数が+6である場合、気相接触酸化反応に
供してモリブデンの酸化数が+5より小さくなる前に、
本発明の再生処理を行うのが効果的である。モリブデン
の酸化数が+5より小さくなるまで還元が進むと、還元
が不可逆的となり、本発明の処理を行っても、+6の状
態に戻すのは容易ではない。
【0016】再生処理を行う温度は、通常300〜50
0℃、好ましくは350〜480℃である。気相接触反
応温度に類似した温度で行うことにより、所定の温度に
到達させるまでの時間のロスを低減させることが可能で
ある。時間は、通常1秒〜5時間、好ましくは5秒〜2
時間である。再生処理は、反応器から触媒の一部を連続
的あるいはバッチで抜き出して再生処理を施した後、反
応器に戻したり、反応器に供給するガス組成を変化させ
て反応器内の触媒全体を一度に再生したりする再生処理
工程で行われても、反応器に供給する炭化水素、アンモ
ニアなどの還元性ガスと酸素などの酸化性ガスの反応器
への供給口の位置を工夫することにより、反応器内の一
部分を反応生成ガスよりも可燃物成分の濃度が低く、か
つ、反応生成ガスより酸素濃度の高い条件に保ち、触媒
の一部を再生するという再生処理ゾーンで行われてもよ
い。
【0017】図1において、再生処理ゾーンAを有する
流動床型の反応器の断面のモデルの一例を示す。図1に
おいて、原料プロパン、原料アンモニア、リサイクルガ
スなどが還元性ガス供給口4より反応器1に供給され、
酸素などの酸化性ガスは、触媒の循環が妨げられないよ
う切り欠きを有する仕切り板2により仕切られた領域に
酸化性ガス供給口5,5′から供給される。反応器に供
給された酸化性ガスは、分散板3を通って、Aの場所で
酸素濃度の高いゾーンを形成し、点線矢印7のように循
環している触媒は、Aの場所で酸素と接触することによ
り再生される。
【0018】
【実施例】以下、本発明を、実施例を挙げてさらに詳細
に説明する。本発明はその要旨を超えない限りこれらの
実施例に限定されるものではない。なお、以下の実施例
および比較例におけるプロパン転化率(%)、アクリロ
ニトリルおよびアクリル酸の選択率(%)、アクリロニ
トリルおよびアクリル酸の収率(%)は各々以下の式で
示される。
【0019】
【数3】プロパンの転化率(%)=(消費プロパンのモ
ル数/供給プロパンのモル数)×100 アクリロニトリルの選択率(%)=(生成アクリロニト
リルのモル数/消費プロパンのモル数)×100 アクリロニトリルの収率(%)=(生成アクリロニトリ
ルのモル数/供給プロパンのモル数)×100 アクリル酸の選択率(%)=(生成アクリル酸のモル数
/消費プロパンのモル数)×100 アクリル酸の収率(%)=(生成アクリル酸のモル数/
供給プロパンのモル数)×100
【0020】<参考例1> 複合酸化物触媒の調製 実験式がMo1 0.3 Te0.23Nb0.12On で表される
複合酸化物と担体であるシリカとを、複合酸化物/Si
2 =90/10(重量比)の割合で混合した触媒を次
のように調製した。温水5.68リットルに、パラモリ
ブデン酸アンモニウム塩1.380kg、メタバナジン
酸アンモニウム塩0.275kg、テルル酸0.413
kgを溶解し、均一な水溶液を調製した。更に、この水
溶液に、20重量%シリカゾル0.972kg及びニオ
ブの濃度が0.446mol/kgのシュウ酸ニオブア
ンモニウム水溶液2.105kgを混合し、スラリ−を
調製した。このスラリーを乾燥させ水分を除去した。次
いで、この乾燥物をアンモニア臭がなくなるまで約30
0℃で加熱処理した後、窒素気流中600℃で2時間焼
成した。
【0021】<参考例2> 複合酸化物触媒の調製 実験式がMo1 0.3 Sb0.2 Nb0.05On で表される
複合酸化物担体であるシリカとを、複合酸化物/SiO
2 =90/10(重量比)の割合で混合した触媒を次の
ように調製した。温水2.1リットルに122gのメタ
バナジン酸アンモニウム塩、三酸化アンチモン102g
を添加し90℃で6時間スラリーを加熱処理し、水分を
除去して約3/4に濃縮した。これをスラリーAとす
る。一方、温水1.23kgにパラモリブデン酸アンモ
ニウム塩614gを添加し溶解させた後40℃に加温し
てモリブデンを含む水溶液を調製した。また、温水4.
62kgにシュウ酸ニオブアンモニウム77g溶解させ
た後40℃に加温しニオブを含む水溶液を調製した。こ
れらのスラリーおよび水溶液を約30℃に冷却し、スラ
リーAに前述のモリブデンを含む水溶液、次いでシリカ
含量が20重量%のシリカゾル400g、さらに前述の
ニオブを含む水溶液を添加し、攪拌、混合した後、噴霧
乾燥機により水分を除去し乾燥させた。次いでこの乾燥
物をアンモニア臭がなくなるまで約300℃で加熱処理
した後、窒素気流中600℃で2時間焼成した。
【0022】<実施例1>参考例1の複合酸化物触媒
0.55gを固定床流通型の反応器に充填し、反応器の
温度を370℃に設定して、プロパン:アンモニア:酸
素:窒素=1:0.4:3.15:11.85のモル
比、ガス空間速度約900h-1、プロパンの質量基準空
間速度WHSV0.109h-1でガスを30分間供給し
て気相接触酸化を行い、次いでプロパンとアンモニアの
供給を停止し、反応器の温度を380℃に設定し、酸素
と窒素のみ(酸素濃度21体積%)の供給を10分間継
続して再生処理を行った。その後、再度、反応器を37
0℃に設定して、当初と同じ条件でプロパン、アンモニ
ア、酸素、窒素の混合ガスを30分間供給して気相接触
酸化を行った。このように、気相接触酸化30分間/再
生処理10分間を繰り返し行った。気相接触酸化反応を
行なった時間のみを積算し、100 時間後、200 時間後の
反応成績を表−1に示す。
【0023】<比較例1>参考例1の複合酸化物触媒
0.55gを固定床流通型の反応器に充填し、反応器の
温度を370℃に設定して、プロパン:アンモニア:酸
素:窒素=1:0.4:3.15:11.85のモル
比、ガス空間速度約900h-1、プロパンの質量基準空
間速度WHSV0.109h-1でガスを供給し気相接触
酸化反応を行なった。反応開始直後、100 時間後、200
時間後の反応成績を表−1に示す。なお、反応器出口に
おける反応生成ガスの酸素濃度、および可燃物成分(ア
クリロニトリル、アクリル酸、青酸、アセトニトリル、
一酸化炭素、プロピレン、プロパン、アンモニア)の合
量の濃度は反応開始10時間後にはそれぞれ11.3、
6.8体積%であった。
【0024】<実施例2>実施例1に示したプロパンと
アンモニアの気相接触酸化反応を、気相接触酸化60分
間/再生処理6分間とした他は、実施例1と同様に気相
接触酸化反応を行なった。気相接触酸化反応を行なった
時間のみを積算し、100 時間後、200 時間後の反応成績
を表−1に示す。
【0025】<実施例3>参考例1の複合酸化物触媒
0.2gを固定床流通型の反応器に充填し、反応器の温
度を400℃に設定して、プロパン:アンモニア:酸
素:窒素=1:0.3:1.5:3.5のモル比、ガス
空間速度約1500h-1、プロパンの質量基準空間速度
WHSV0.984h-1でガスを25分間供給して気相
接触酸化を行い、次いでプロパンとアンモニアの供給を
停止し、反応器の温度を400℃に設定し、酸素と窒素
のみ(酸素濃度30体積%)の供給を10分間継続して
再生処理を行った。その後、再度、反応器を400℃に
設定して、当初と同じ条件でプロパン、アンモニア、酸
素、窒素の混合ガスを25分間供給して気相接触酸化を
行った。このように、気相接触酸化25分間/再生処理
10分間を繰り返して行った。気相接触酸化反応を行な
った時間のみを積算し、100 時間後、1000時間後の反応
成績を表−1に示す。
【0026】<比較例2>参考例1の複合酸化物触媒
0.2gを固定床流通型の反応器に充填し、反応器の温
度を400℃に設定して、プロパン:アンモニア:酸
素:窒素=1:0.3:1.5:3.5のモル比、ガス
空間速度約1500h-1、プロパンの質量基準空間速度
WHSV0.984h-1でガスを供給し気相接触酸化反
応を行なった。反応開始直後、100 時間後、1000時間後
の反応成績を表−1に示す。なお、反応器出口における
反応生成ガス中の酸素濃度、および可燃物成分の合量の
濃度は反応開始10時間後にはそれぞれ6.4、16.
3体積%であった。
【0027】<実施例3>参考例2の複合酸化物触媒
0.55gを固定床流通型の反応器に充填し、反応器の
温度を380℃に設定して、プロパン:アンモニア:酸
素:窒素=1:0.4:3.15:11.85のモル
比、ガス空間速度約900h-1、プロパンの質量基準空
間速度WHSV0.109h-1でガスを30分間供給し
て気相接触酸化を行い、次いでプロパンとアンモニアの
供給を停止し、反応器の温度を380℃に設定し、酸素
と窒素のみ(酸素濃度21体積%)の供給を10分間継
続して再生処理を行った。その後、再度、反応器を38
0℃に設定して、当初と同じ条件でプロパン、アンモニ
ア、酸素、窒素の混合ガスを30分間供給して気相接触
酸化を行った。このように気相接触酸化30分間/再生
処理10分間を繰り返して行った。気相接触酸化反応を
行なった時間のみを積算し、100 時間後、1000時間後の
反応成績を表−1に示す。
【0028】<比較例3>参考例2の複合酸化物触媒
0.55gを固定床流通型の反応器に充填し、反応器の
温度を380℃に設定して、プロパン:アンモニア:酸
素:窒素=1:0.4:3.15:11.85のモル
比、ガス空間速度約900h-1、プロパンの質量基準空
間速度WHSV0.109h-1でガスを供給し気相接触
酸化反応を行なった。反応開始直後、100 時間後、1000
時間後の反応成績を表−1に示す。なお、反応器出口に
おける反応生成ガスの酸素濃度、および可燃物成分の合
計の濃度は反応開始10時間後にはそれぞれ11.2、
6.4体積%であった。
【0029】
【表1】
【0030】
【発明の効果】本発明によれば、長期間触媒の活性を維
持することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に用いられる流動床型の反応器の断面
のモデル図
【符号の説明】
1 反応器 2 仕切板 3 分散板 4 還元性ガス供給口 5,5′ 酸化性ガス供給口 6 反応生成ガス取出口 7 触媒の動き A 再生処理ゾーン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C07C 255/08 C07C 255/08 // C07B 61/00 300 C07B 61/00 300

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 炭素数2〜8の炭化水素を複合酸化物触
    媒の存在下、反応器において気相接触酸化させる方法に
    おいて、反応器内の複合酸化物触媒の少なくとも一部
    を、反応生成ガスよりも可燃物成分の濃度が低く、か
    つ、反応生成ガスより酸素濃度の高い気体と接触させる
    工程またはゾーンを有することを特徴とする炭化水素の
    気相接触酸化方法。
  2. 【請求項2】 炭素数2〜8の炭化水素をアンモニア存
    在下で気相接触酸化することを特徴とする請求項1に記
    載の気相接触酸化方法。
  3. 【請求項3】 不飽和ニトリルを製造することを特徴と
    する請求項2に記載の気相接触酸化方法。
  4. 【請求項4】 不飽和カルボン酸を製造させることを特
    徴とする請求項1〜3いずれか1項に記載の気相接触酸
    化方法。
  5. 【請求項5】 炭化水素がプロパンおよび/ またはイソ
    ブタンであることを特徴とする請求項1〜4いずれか1
    項に記載の気相接触酸化方法。
  6. 【請求項6】 触媒がモリブデン、バナジウム、X、Z
    および酸素(Xはテルルおよびアンチモンのうちの少な
    くとも1種、Zはニオブ、タンタル、タングステン、チ
    タン、アルミニウム、ジルコニウム、クロム、マンガ
    ン、鉄、ルテニウム、コバルト、ロジウム、ニッケル、
    パラジウム、白金、ビスマス、ホウ素、インジウム、リ
    ン、希土類元素、アルカリ金属、アルカリ土類金属から
    なる群から選ばれた1種以上の元素を示す)を必須成分
    とし、酸素を除く上記各必須成分の存在割合が、下記式 【数1】0.25<rMo<0.98 0.003<rV<0.5 0.003<rX<0.5 0.003<rZ<0.5 (ただし、rMo,rV,rX,rZは酸素を除く上記
    必須成分の合計に対するMo,V,XおよびZのモル分
    率を表わす)を満たす複合酸化物を含有することを特徴
    とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の気相接触酸
    化方法。
  7. 【請求項7】 反応生成ガスよりも可燃物成分の濃度が
    低く、かつ、反応生成ガスよりも酸素濃度が高い気体と
    接触させることを特徴とする気体接触酸化触媒の再生方
    法。
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