JPH11268090A - 射出成形機における加熱バレルの温度制御方法および装置 - Google Patents

射出成形機における加熱バレルの温度制御方法および装置

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JPH11268090A
JPH11268090A JP7606498A JP7606498A JPH11268090A JP H11268090 A JPH11268090 A JP H11268090A JP 7606498 A JP7606498 A JP 7606498A JP 7606498 A JP7606498 A JP 7606498A JP H11268090 A JPH11268090 A JP H11268090A
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temperature
heating
heating barrel
injection molding
temperature control
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JP7606498A
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English (en)
Inventor
Yoshinori Hidaka
芳紀 日高
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Shibaura Machine Co Ltd
Original Assignee
Toshiba Machine Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】回路素子の必要以上の発熱を防止すると共に、
設備構成を複雑化することなく、コストを低減して、高
品質の射出成形を円滑に達成できる射出成形機における
加熱バレルの温度制御方法と装置を提供する。 【解決手段】電源配線12からのニュートラルポジショ
ン付き可逆電磁開閉器22及び回路素子16を介して加
熱バレルのヒータ群に電気的に接続する第1の通電回路
30と、電源配線12からニュートラルポジション付き
可逆電磁開閉器22を介して直接加熱バレルのヒータ群
に電気的に接続する第2の通電回路32とを設け、温度
調節器20により、回路素子16の作動を制御すると共
に、必要とされる通電率に基づいて各通電回路の切換え
信号を発生し、可逆電磁開閉器22を選択的にオン/オ
フ制御して、第1の通電回路30と第2の通路32との
通電回路32との通電切換えを行うよう構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、射出成形機におけ
る加熱バレルの温度制御方法に係り、特にサイリスタ回
路等からなるソリッドステートリレー(SSR)または
ソリッドステートコンタクタ(SSC)からなる回路素
子を使用する加熱手段に対する通電回路において、前記
回路素子の適正な利用を図ることができる加熱バレルの
温度制御方法および装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、射出成形機における加熱バレル
の温度制御に際しては、射出シリンダの外周部に形成し
た加熱バレルを、長手方向に対して複数区分に分割し
て、それぞれ独立した温度制御域を設定すると共に、各
温度制御域毎に温度検出器を設けてそれぞれ加熱温度を
検出し、これらの温度検出信号を温度調節器を介してそ
れぞれ対応する温度制御域に設けた加熱手段を付勢し、
各温度制御域における加熱温度が予め設定した適正な温
度となるようにPID制御する方法および装置が知られ
ている。
【0003】この場合、前記各温度制御域には、加熱手
段としてバンドヒータが設けられると共に、温度検出器
として熱電対が適用されている。また、温度調節器とし
ては、温度検出信号を入力するためのA/D変換器、各
温度制御域に対する温度設定および温度制御指令等を行
うための中央演算処理装置(CPU)、そして前記温度
制御指令を出力するための出力インタフェース等を内蔵
し、この温度調節器によって出力される温度制御指令に
基づいて、各温度制御域に対応して設けられたバンドヒ
ータを選択的に通電制御するために、ソリッドステート
リレー(SSR)またはソリッドステートコンタクタ
(SSC)からなる回路素子が一般的に使用されてい
る。
【0004】しかるに、従来における射出成形機におけ
る加熱バレルの温度制御方法においては、各温度制御域
にそれぞれ設けられる加熱手段としてのバンドヒータを
それぞれ付勢するための制御回路として、例えば図4に
示すように構成される。すなわち、図4において、各温
度制御域にそれぞれ設けられるバンドヒータ10a、1
0b、10cは、電源配線12に対して電磁開閉器14
を介すると共に、ソリッドステートリレー(SSR)ま
たはソリッドステートコンタクタ(SSC)からなる回
路素子16を介して電気的に接続される。なお、この場
合、前記電磁開閉器14は、前記回路素子16によって
開閉操作される開閉接点として構成される。
【0005】また、図4において、参照符号18は前記
各バンドヒータに対して設置される温度検出器としての
熱電対を示し、参照符号20は温度調節器を示すもので
あって、前記回路素子16は、前記熱電対18からなる
温度検出器によって検出される各温度制御域の温度検出
信号に基づいて、前記温度調節器20を介して、各バン
ドヒータ10a、10b、10cに対する通電制御を行
うように構成される。
【0006】しかるに、射出成形機においては、加熱バ
レルの各温度制御域に対して設けられるバンドヒータ1
0a、10b、10cは、常に成形材料の成形条件に見
合う温度に制御されることが要求される。
【0007】また、射出成形機の運転開始前に必ず準備
しておかなければならない工程は、加熱バレルの各温度
制御域におけるそれぞれバンドヒータの成形に適した温
度への昇温である。
【0008】そして、射出成形機の運転に際しては、加
熱バレルが所定温度に上昇するまでは、射出スクリュが
回転しないように設定したスクリュ冷間起動防止機能を
有する温度調節器を設けた構成とすることも提案されて
いる(特開昭62−227720号公報)。
【0009】この提案に係る温度調節器は、温度設定部
に設定された温度となるように、前記設定部の設定温度
と温度検出器により検出された検出温度とを比較、演算
し出力信号を発して、ヒータ等の加熱手段の温度制御を
行う構成からなり、前記設定部の設定した温度に達した
時、最初に発せられる出力信号により作動し、所定の設
定時間をカウントするタイマと、前記タイマのカウント
時間または設定時間の残り時間を表示する表示部と、前
記表示部の表示する時間と予め設定してある前記所定時
間または前記所定時間の残りの時間を設定する設定部の
設定値(通常は0)とを比較し、両値が一致した時、信
号を発し、残り時間の有無を判定する第1の比較判定器
と、前記第1の比較判定器の発する信号を記憶する記憶
部と、電源が入れられた時、前記記憶部からの信号を受
けているか否かを判定し、前記記憶部からの信号を受け
ている時のみスクリュ回転用駆動源にスクリュ回転可能
の信号を送る第2の比較判定器とから構成されたもので
ある。
【0010】従って、このように構成される温度調節器
は、前記2つの比較判定器により、温度が十分に上昇
し、スクリュ回転が可能か否かを判断すると共に、電源
が入れられた際に、電源がオフ状態となった時の温度が
どのような状態かを判断して制御し得るので、射出シリ
ンダ内の樹脂温度が十分に上昇しないうちに起動するこ
とはなく、また加熱バレルの温度が未だそのまま十分に
保持されている状態においては、所定時間のタイミング
を無視して射出シリンダ内の樹脂温度が十分に上昇した
際に起動させることができる。
【0011】また、前述した温度制御方法において、昇
温時の温度と時間との関係について検討すると、図5に
示すように、成形条件に見合う設定温度のレベルと、こ
の設定温度レベルT0 を中心としてその上下に許容すべ
き比例帯Tabが設定される。従って、前述した図4に示
す制御回路によれば、各温度制御域における温度がそれ
ぞれ設定温度に到達するまでは、各バンドヒータは通電
状態を継続するが、前記温度が比例帯域に入ると設定温
度レベルT0 を基準として、前記電磁開閉器14の開閉
動作に伴ってオン/オフ制御が達成される。
【0012】次に、前記図5に示す温度制御特性につい
て、その変化に対応して区間A、B、C、Dからなる時
間区分をそれぞれ設定するものとすれば、区間Aは通電
開始(スタート)から比例帯Tabの下限レベルに到達す
るまでの区間となり、区間Bは比例帯Tabの下限レベル
から設定温度レベルT0 に到達するまでの区間となり、
区間Cは設定温度レベルT0 を超えて比例帯Tabの上限
レベルに接近する区間となり、そして区間Dは設定温度
レベルT0 に整定する区間となる。
【0013】ここで、前記各区間A、B、C、Dにおけ
る通電率を換算すると、ほぼ次の通りである。すなわ
ち、区間Aは100%、区間Bは20〜60%、区間C
は1〜10%、区間Dは5〜10%である。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、前記従来の
射出成形機における加熱バレルの温度制御方法において
は、図4に示す構成からも明らかなように、ヒータに対
する通電開始時より、ソリッドステートリレー(SS
R)またはソリッドステートコンタクタ(SSC)から
なる回路素子に通電を行うため、この回路素子に対する
通電時間が長くなるばかりでなく、前記回路素子におけ
る発熱も進行し、前記回路素子を収納配置する制御盤に
おける内部温度は、危険な状態まで上昇する難点があ
る。
【0015】このような危険を回避するため、例えば制
御盤内に放熱ファンや放熱フィン等を取付けて、制御盤
内の温度が上昇するのを抑制するための冷却手段の設置
が必要とされるが、この場合には製造コスト並びに設備
コストが増大する難点がある。
【0016】一方、通電を効率的に行うことによって、
前記回路素子に対する通電時間を短縮する方法として、
例えば射出成形機による射出成形の途中で、何等かの異
常が発生して作業が中断または終了するに当たり、ヒー
タ回路が強制的にオフ状態となった後、加熱バレルの温
度を射出シリンダ内の樹脂材料が、溶融温度と樹脂の軟
化温度の間に保持(温度シフト状態)しておくことによ
り、作業再開時に、加熱バレルの温度が室温以下まで下
がっていないため、設定温度までの昇温を短時間に達成
することができると共に、作業再開を短時間に行うこと
ができるように構成した射出成形機の温度制御方法が提
案されている(特開平4−164622号公報)。
【0017】しかしながら、この場合においても、ヒー
タに対する通電は、常時前記ソリッドステートリレー
(SSR)またはソリッドステートコンタクタ(SS
C)からなる回路素子を介して行うため、この回路素子
自体の発熱や周囲温度等を考慮すると、必要以上に容量
の大きな前記回路素子を使用せざるを得ず、従って前記
回路素子のコストが増大することから、装置コストも大
幅に増大する等の難点がある。
【0018】そこで、本発明者は、鋭意研究を重ねた結
果、射出成形機における加熱バレルの温度制御におい
て、電源配線からニュートラルポジション付き可逆電磁
開閉器およびソリッドステートリレー(SSR)または
ソリッドステートコンタクタ(SSC)からなる回路素
子を介して、加熱バレルのヒータ群に電気的に接続する
第1の通電回路と、前記電源配線からニュートラルポジ
ション付き可逆電磁開閉器を介して、直接加熱バレルの
ヒータ群に電気的に接続する第2の通電回路とを設け
て、温度調節器により、前記ヒータ群に対してそれぞれ
適正な設定温度となるように前記回路素子の作動を制御
すると共に、温度制御時において必要とされる通電率に
基づいて前記各通電回路の切換え信号を発生させて、前
記可逆電磁開閉器を選択的にオン/オフ制御して、前記
第1の通電回路と第2の通電回路との通電切換えを行う
ように構成すれば、特に高い通電率となる温度制御時に
おいては、前記回路素子を回避する第2の通電回路によ
り直接ヒータ群に通電を行うことによって、前記回路素
子の長時間の通電による発熱を防止することができるこ
とを突き止めた。
【0019】すなわち、この場合、前記温度調節器にお
いて、射出成形機の成形開始時および成形再開時におい
てのみ、各温度制御域における加熱温度が予め設定した
温度となるまで、前記第2の通電回路が通電状態となる
ように、ニュートラルポジション付き可逆電磁開閉器を
オン/オフ制御する切換え信号を発生するように設定す
ることができ、この結果、前記回路素子における必要以
上の発熱を防止することができると共に、制御盤等にお
ける設備構成を複雑化することなく、装置コストを低減
して、射出成形製品の特性に適合した高品質の射出成形
を円滑に達成することができることが判った。
【0020】従って、本発明の目的は、射出成形機にお
ける加熱バレルの加熱温度を設定温度に制御するため
に、ソリッドステートリレー(SSR)またはソリッド
ステートコンタクタ(SSC)からなる回路素子を設け
た加熱手段の通電回路において、前記回路素子の必要以
上の発熱を防止することができると共に、制御盤等にお
ける設備構成を複雑化することなく、装置コストを低減
して、射出成形製品の特性に適合した高品質の射出成形
を円滑に達成することができる射出成形機における加熱
バレルの温度制御方法および装置を提供することにあ
る。
【0021】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明に係る射出成形機における加熱バレルの温度
制御方法は、射出シリンダの外周部に形成した加熱バレ
ルを、長手方向に対して複数区分に分割してそれぞれ温
度制御域を設定すると共に、各温度制御域毎に温度検出
器を設けてそれぞれ加熱温度を検出し、これらの温度検
出信号を温度調節器を介してそれぞれ対応する温度制御
域に設けた加熱手段を付勢し、各温度制御域における加
熱温度が予め設定した温度となるように制御してなる射
出成形機における加熱バレルの温度制御方法において、
電源配線からニュートラルポジション付き可逆電磁開閉
器およびソリッドステートリレー(SSR)またはソリ
ッドステートコンタクタ(SSC)からなる回路素子を
介して加熱バレルのヒータ群に電気的に接続する第1の
通電回路と、前記電源配線からニュートラルポジション
付き可逆電磁開閉器を介して直接加熱バレルのヒータ群
に電気的に接続する第2の通電回路とを設け、温度調節
器により、前記回路素子の作動を制御すると共に、必要
とされる通電率に基づいて前記各通電回路の切換え信号
を発生し、前記可逆電磁開閉器を選択的にオン/オフ制
御して、前記第1の通電回路と第2の通電回路との通電
切換えを行うことを特徴とする。
【0022】この場合、前記温度調節器においては、射
出成形機の成形開始時および成形再開時においてのみ各
温度制御域における加熱温度が予め設定した温度となる
まで、第2の通電回路が通電状態となるように、ニュー
トラルポジション付き可逆電磁開閉器をオン/オフ制御
する切換え信号を発生するように設定することができ
る。
【0023】また、本発明において、前記温度制御方法
を実施する装置は、射出シリンダの外周部に形成した加
熱バレルを、長手方向に対して複数区分に分割してそれ
ぞれ温度制御域を設定すると共に、各温度制御域毎に温
度検出器を設けてそれぞれ加熱温度を検出し、これらの
温度検出信号を温度調節器を介してそれぞれ対応する温
度制御域に設けた加熱手段を付勢し、各温度制御域にお
ける加熱温度が予め設定した温度となるように制御する
よう構成してなる射出成形機における加熱バレルの温度
制御装置において、電源配線からニュートラルポジショ
ン付き可逆電磁開閉器およびソリッドステートリレー
(SSR)またはソリッドステートコンタクタ(SS
C)からなる回路素子を介して加熱バレルのヒータ群に
電気的に接続する第1の通電回路と、前記電源配線から
ニュートラルポジション付き可逆電磁開閉器を介して直
接加熱バレルのヒータ群に電気的に接続する第2の通電
回路とを設け、温度調節器において、前記回路素子の作
動を制御すると共に、必要とされる通電率に基づいて前
記各通電回路の切換え信号を発生し、前記可逆電磁開閉
器を選択的にオン/オフ制御して、前記第1の通電回路
と第2の通電回路との通電切換えを行うように構成する
ことを特徴とする。
【0024】この場合、前記温度調節器は、射出成形機
の成形開始時および成形再開時においてのみ各温度制御
域における加熱温度が予め設定した温度となるまで、第
2の通電回路が通電状態となるように、ニュートラルポ
ジション付き可逆電磁開閉器をオン/オフ制御するため
の切換え信号を発生するように構成することができる。
【0025】
【発明の実施の形態】次に、本発明に係る射出成形機の
おける加熱バレルの温度制御方法の実施例につき、この
方法を実施する装置との関係において、添付図面を参照
しながら以下詳細に説明する。
【0026】図1は、本発明の射出成形機における加熱
バレルの温度制御方法を実施する温度制御装置の概略構
成を示す系統説明図である。なお、説明の便宜上、図4
に示す従来の温度制御装置と同一の構成要素については
同一の参照符号を付して説明する。
【0027】すなわち、図1において、本実施例におけ
る温度制御装置は、射出成形機の加熱バレルに形成され
る各温度制御域に配設されたバンドヒータ10a、10
b、10cには、電源配線12に対して、ニュートラル
ポジション付き可逆電磁開閉器22およびソリッドステ
ートリレー(SSR)またはソリッドステートコンタク
タ(SSC)からなる回路素子16を介して、電気的に
接続する第1の通電回路30と、前記電源配線12から
ニュートラルポジション付き可逆電磁開閉器22を介し
て、直接電気的に接続する第2の通電回路32とが設け
られている。
【0028】また、前記各バンドヒータ10a、10
b、10cに対して、それぞれ熱電対18からなる温度
検出器が設けられ、これらの温度検出器によって検出さ
れる各温度制御域の温度検出信号に基づいて、温度調節
器20を介して、各バンドヒータ10a、10b、10
cに対する通電制御行うように構成される。そして、こ
の場合、前記温度調節器20においては、前記回路素子
16の作動を制御すると共に、必要とされる通電率に基
づいて前記各通電回路30、32の切換え信号を発生
し、前記ニュートラルポジション付き可逆電磁開閉器2
2を選択的にオン/オフ制御して、前記第1の通電回路
30と第2の通電回路32との通電切換えを行うように
構成する。
【0029】なお、前記ニュートラルポジション付き可
逆電磁開閉器22は、第1の通電回路30と第2の通電
回路32のいずれか一方を選択的にオン状態またはオフ
状態とすると共に、両方を同時にオフ状態とすることが
可能であり、両方を同時にオン状態とすることはないよ
うに設定されている。
【0030】次に、前記構成からなる温度制御装置の制
御動作について、図2に示す制御プログラムに基づい
て、図3に示す制御特性線図を併せ参照しながら、以下
詳細に説明する。
【0031】図2において、加熱バレルの温度制御開始
と同時に、STEP−1において、温度調節器20が温
度シフト状態であるかを判定する。温度シフト状態でな
い射出成形機の成形開始時や成形を中断または終了した
後、加熱バレルが室温近くに下がった状態からの成形再
開時であれば、STEP−2において、加熱バレルの各
温度制御域に設けた各バンドヒータの温度を、温度検出
器18により検出し、この温度検出信号を温度調節器2
0に入力して、STEP−3において、前記各温度制御
域の温度が成形設定温度T0 の比例帯Tabの帯域内にあ
るかを判定する。この結果、前記温度が成形設定温度T
0 の比例帯Tabの帯域以外である場合は、STEP−5
において、前記各温度制御域の温度が比例帯Tabに対し
て上側であるか、下側であるかを判定する。この結果、
前記温度が比例帯Tabの上側である場合は、STEP−
6において、温度調節器20はニュートラルポジション
付き可逆電磁開閉器22に対して、両方の通電回路3
0、32をオフ状態に制御する(図3の区間iiのOFF
参照)。すなわち、通電を遮断する。また、前記温度が
比例帯Tabの下側である場合は、STEP−7におい
て、高い通電率の場合であるため温度調節器20はニュ
ートラルポジション付き可逆電磁開閉器22に対して、
第2の通電回路32を選択するようにオン/オフ制御す
ると共に、前記各バンドヒータの温度が設定温度となる
まで通電を継続する(図3の区間i、vおよびiiの第2
の通電回路ON参照)。
【0032】一方、前記温度が成形設定温度T0 の比例
帯Tabの帯域内にあれば、STEP−4において、低い
通電率の場合であるため、温度調節器20はニュートラ
ルポジション付き可逆電磁開閉器22に対して、第1の
通電回路30を選択するようにオン/オフ制御すると共
に、前記各バンドヒータの温度が設定温度となるよう
に、ソリッドステートリレー(SSR)またはソリッド
ステートコンタクタ(SSC)からなる回路素子16の
作動を制御する(図3の区間iiおよびvi参照)。
【0033】なお、前記各STEP−4、STEP−6
およびSTEP−7の動作を終了した場合には、再び前
記STEP−2へ戻って、加熱バレルの各温度制御域に
設けた各バンドヒータの温度を、温度検出器18により
検出し、この温度検出信号を温度調節器20に入力し、
温度状態の変化を検出し、前述した各STEP−1〜7
の動作を繰り返す。
【0034】一方、前述した従来例のように、例えば射
出成形機による射出成形の途中で、何等かの異常が発生
して作業が中断または終了するに当たり、ヒータ回路を
強制的にオフ状態とした後、温度シフト状態に加熱バレ
ルの温度を保持しつつその後改めて設定温度までの昇温
すなわち成形再開を行う場合を説明する。
【0035】温度シフト状態にするには、図3に示すよ
うに、温度シフト設定温度Ts とその比例帯Tcdを設定
して置き、両方の通電回路30、32をオフ状態(図3
の区間iii 参照)とすると、加熱バレルの温度が、温度
シフト設定温度Ts の比例帯Tcdの範囲まで下がる。
【0036】そこで、前記STEP−1において、温度
シフト状態であることを判定する。この場合、STEP
−8において、温度検出器18により検出される温度
が、前記温度シフト設定温度Ts の比例帯Tcdの帯域内
となった際に、STEP−9において、低い通電率の場
合であるため温度調節器20はニュートラルポジション
付き可逆電磁開閉器22に対して、第1の通電回路30
を選択するようにオン/オフ制御すると共に、前記各バ
ンドヒータの温度が温度シフト設定温度となるように、
ソリッドステートリレー(SSR)またはソリッドステ
ートコンタクタ(SSC)からなる回路素子16の作動
を制御する(図3の区間iv参照)。そして、前記STE
P−8とSTEP−9は循環して繰り返される。
【0037】その後、射出成形機の成形再開を行う場合
は、前記STEP−2より、前述した制御を行うように
構成され、図3に示すような制御特性が容易に得られ
る。
【0038】以上、本発明の好適な実施例について説明
したが、本発明は前記実施例に限定されることなく、本
発明の精神を逸脱しない範囲内において、多くの設計変
更を行うことが可能である。
【0039】
【発明の効果】前述したように、本発明に係る射出成形
機における加熱バレルの温度制御方法および装置におい
ては、射出シリンダの外周部に形成した加熱バレルを、
長手方向に対して複数区分に分割してそれぞれ温度制御
域を設定すると共に、各温度制御域毎に温度検出器を設
けてそれぞれ加熱温度を検出し、これらの温度検出信号
を温度調節器を介してそれぞれ対応する温度制御域に設
けた加熱手段を付勢し、各温度制御域における加熱温度
が予め設定した温度となるように制御してなる射出成形
機における加熱バレルの温度制御方法および装置におい
て、電源配線からニュートラルポジション付き可逆電磁
開閉器およびソリッドステートリレー(SSR)または
ソリッドステートコンタクタ(SSC)からなる回路素
子を介して加熱バレルのヒータ群に電気的に接続する第
1の通電回路と、前記電源配線からニュートラルポジシ
ョン付き可逆電磁開閉器を介して直接加熱バレルのヒー
タ群に電気的に接続する第2の通電回路とを設け、温度
調節器により、前記回路素子の作動を制御すると共に、
必要とされる通電率に基づいて前記各通電回路の切換え
信号を発生し、前記可逆電磁開閉器を選択的にオン/オ
フ制御して、前記第1の通電回路と第2の通電回路との
通電切換えを行うように構成することによって、回路素
子の必要以上の発熱を防止することができると共に、制
御盤等における設備構成を複雑化することなく、装置コ
ストを低減して、射出成形製品の特性に適合した高品質
の射出成形を円滑に達成することができる等、多くの優
れた利点が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る射出成形機における加熱バレルの
温度制御方法を実施するための温度制御装置の概略系統
図である。
【図2】本発明に係る射出成形機における加熱バレルの
温度制御方法を実施するための制御プログラムの一実施
例を示すフローチャート図である。
【図3】本発明に係る射出成形機における加熱バレルの
温度制御方法による温度制御特性線図である。
【図4】従来の射出成形機における加熱バレルの温度制
御方法を実施するための温度制御装置の概略系統図であ
る。
【図5】従来の射出成形機における加熱バレルの温度制
御方法による温度制御特性線図である。
【符号の説明】
10a、10b、10c バンドヒータ(加熱手段) 12 電源配線 14 電磁開閉器 16 回路素子(SSR、SSC) 18 熱電対(温度検出器) 20 温度調節器 22 ニュートラルポジション付き可逆電磁開閉器 30 第1の通電回路 32 第2の通電回路

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 射出シリンダの外周部に形成した加熱バ
    レルを、長手方向に対して複数区分に分割してそれぞれ
    温度制御域を設定すると共に、各温度制御域毎に温度検
    出器を設けてそれぞれ加熱温度を検出し、これらの温度
    検出信号を温度調節器を介してそれぞれ対応する温度制
    御域に設けた加熱手段を付勢し、各温度制御域における
    加熱温度が予め設定した温度となるように制御してなる
    射出成形機における加熱バレルの温度制御方法におい
    て、 電源配線からニュートラルポジション付き可逆電磁開閉
    器およびソリッドステートリレー(SSR)またはソリ
    ッドステートコンタクタ(SSC)からなる回路素子を
    介して加熱バレルのヒータ群に電気的に接続する第1の
    通電回路と、前記電源配線からニュートラルポジション
    付き可逆電磁開閉器を介して直接加熱バレルのヒータ群
    に電気的に接続する第2の通電回路とを設け、 温度調節器により、前記回路素子の作動を制御すると共
    に、必要とされる通電率に基づいて前記各通電回路の切
    換え信号を発生し、前記可逆電磁開閉器を選択的にオン
    /オフ制御して、前記第1の通電回路と第2の通電回路
    との通電切換えを行うことを特徴とする射出成形機にお
    ける加熱バレルの温度制御方法。
  2. 【請求項2】 温度調節器において、射出成形機の成形
    開始時および成形再開時においてのみ各温度制御域にお
    ける加熱温度が予め設定した温度となるまで、第2の通
    電回路が通電状態となるように、ニュートラルポジショ
    ン付き可逆電磁開閉器をオン/オフ制御する切換え信号
    を発生してなる請求項1記載の射出成形機における加熱
    バレルの温度制御方法。
  3. 【請求項3】 射出シリンダの外周部に形成した加熱バ
    レルを、長手方向に対して複数区分に分割してそれぞれ
    温度制御域を設定すると共に、各温度制御域毎に温度検
    出器を設けてそれぞれ加熱温度を検出し、これらの温度
    検出信号を温度調節器を介してそれぞれ対応する温度制
    御域に設けた加熱手段を付勢し、各温度制御域における
    加熱温度が予め設定した温度となるように制御するよう
    構成してなる射出成形機における加熱バレルの温度制御
    装置において、 電源配線からニュートラルポジション付き可逆電磁開閉
    器およびソリッドステートリレー(SSR)またはソリ
    ッドステートコンタクタ(SSC)からなる回路素子を
    介して加熱バレルのヒータ群に電気的に接続する第1の
    通電回路と、前記電源配線からニュートラルポジション
    付き可逆電磁開閉器を介して直接加熱バレルのヒータ群
    に電気的に接続する第2の通電回路とを設け、 温度調節器において、前記回路素子の作動を制御すると
    共に、必要とされる通電率に基づいて前記各通電回路の
    切換え信号を発生し、前記可逆電磁開閉器を選択的にオ
    ン/オフ制御して、前記第1の通電回路と第2の通電回
    路との通電切換えを行うように構成することを特徴とす
    る射出成形機における加熱バレルの温度制御装置。
  4. 【請求項4】 温度調節器は、射出成形機の成形開始時
    および成形再開時においてのみ各温度制御域における加
    熱温度が予め設定した温度となるまで、第2の通電回路
    が通電状態となるように、ニュートラルポジション付き
    可逆電磁開閉器をオン/オフ制御するための切換え信号
    を発生するように構成してなる請求項3記載の射出成形
    機における加熱バレルの温度制御装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103522506A (zh) * 2012-07-06 2014-01-22 成都市思博睿科技有限公司 可换衬套式电磁加热注塑机料筒
CN107765728A (zh) * 2017-11-22 2018-03-06 林宜山 应用于转印机的恒温节能系统、转印机及方法
CN109093977A (zh) * 2018-09-12 2018-12-28 江苏兴联电子科技有限公司 一种挤塑机电磁加热装置

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