JPH11268483A - 筆記および消去方法、ならびにそれに用いるインクおよびイレーザー - Google Patents

筆記および消去方法、ならびにそれに用いるインクおよびイレーザー

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JPH11268483A
JPH11268483A JP8948998A JP8948998A JPH11268483A JP H11268483 A JPH11268483 A JP H11268483A JP 8948998 A JP8948998 A JP 8948998A JP 8948998 A JP8948998 A JP 8948998A JP H11268483 A JPH11268483 A JP H11268483A
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JP
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ink
writing
water
dyes
dye
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JP8948998A
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English (en)
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Takashi Nakamura
敬 中村
Yoshiharu Yabuki
嘉治 矢吹
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 白色ボード等へ筆記する際、早い筆記を行っ
ても筆記画像にカスレやムラの発生がなく、筆記画像の
消去に際して完全な消去が可能であり、かつダスト等に
よる周囲の汚れや健康上の問題のない筆記および消去方
法、ならびにそれに用いるインクおよびイレーザーを提
供する。 【解決手段】 メチン染料およびアゾメチン染料から選
ばれる1種以上の染料が水に溶解したインクを用いて筆
記し、この筆記画像を少なくとも1種の還元剤と水とを
含有するイレーザーによって消去する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、白色ボードのよう
にインク受領層を有する筆記ボードに対する筆記および
消去方法、ならびにそれを用いるインクおよびイレーザ
ーに関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、掲示板等の多くの人に情報を
提供するための簡易な手段として、黒板が使用されてき
た。黒板は、チョークを用いて容易に文字や図形を描く
(または書く)ことができ、布等の消去具で拭き取るこ
とにより容易に消去することができる。しかしながら、
チョークを用いて文字、図形等を描く際、あるいは描い
た図形等を拭き取る際、チョークの粉塵が黒板周辺に浮
遊するため、人体の呼吸器に悪影響を与えるとの問題が
ある。
【0003】このため、この黒板に代わるものとして、
チョークの粉塵の発生のない白色ボード(ホワイトボー
ド)が一般に使用されるようになってきている。白色ボ
ードは、一般に、アルミニウム等の金属板の基材の上に
白色塗料等の白色樹脂層(インク受領層)が形成された
ものである。
【0004】白色ボードの表面は、親水性のインクペン
により文字や画像等が容易に記録することができる筆記
性と布等の消去具により容易に消去できる消去性との両
方の特性が、同時に満足できることが必要とされる。
【0005】従来、白色ボード用筆記具には、アルコー
ル中に粉体顔料を浮遊攪拌させたインクが用いられてい
る。このため、筆記後、消去具(イレーザー)で消去す
るとき、特に、長時間消去しないままにしておくと、乾
いた布では拭き取りにくくなり、粉体顔料の拭き取りが
不完全であったり、拭き取りに際して粉体顔料が飛散し
白色ボード周辺を汚してしまったり、手についた汚れは
水洗いによっても落ちにくいなどの問題があった。ま
た、インクの特性上、顔料の吸い上げ効率に劣るなど、
早い筆記に追従しえず、カスレ、ムラが発生する問題も
ある。しかも、この不溶性の粉体顔料は微細で飛散しや
すいので、筆記あるいは消去に際して、教師などの肺に
吸収されやすく、健康上の問題が無視できない。
【0006】このような問題に対処するため、特開平9
−59547号、特開平7−90214号、特開昭53
−82507号には、アルコール中に発色助剤によって
発色する油溶性の発色剤を分散させたインクが開示され
ており、このようなインクでは水による消色が可能であ
るとされている。しかし、このようなインクを用いた場
合であっても発色剤は油溶性であるために、水による消
色が不十分であったり、早い筆記を行う場合にカスレ、
ムラの発生を完全に防止することができない。また、健
康上の問題を完全に防止するには至っていない。
【0007】したがって、これらの問題を解決したイン
クおよびイレーザーが望まれている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、いわ
ゆる白色ボード等に筆記する際、早い筆記を行っても筆
記画像にカスレやムラの発生がなく、また筆記画像を消
去する際、完全な消去が可能であり、かつダスト等によ
る周囲の汚れや健康上の問題のない筆記および消去方
法、ならびにそれに用いるインクおよびイレーザーを提
供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的は、下記の本発
明によって達成される。 (1)インク受領層を有する筆記ボード上に、メチン染
料およびアゾメチン染料から選ばれる1種以上の染料が
水に溶解したインクを用いて筆記し、この筆記画像を少
なくとも1種の還元剤と水とを含有するイレーザーによ
って消去することを特徴とする筆記および消去方法。 (2)インク受領層の表面の光沢度が1〜60の範囲に
あり、かつその表面の水に対する接触角が50〜80度
の範囲にある上記(1)の筆記および消去方法。 (3)メチン染料およびアゾメチン染料から選ばれる1
種以上の染料が水に溶解した上記(1)または(2)の
筆記および消去方法に用いるインク。 (4)水溶性高分子および/または界面活性剤を含有す
る上記(3)のインク。 (5)染料が一般式(I)〜(VI)で表される化合物
から選ばれる上記(4)または(5)のインク。
【0010】
【化2】
【0011】〔式中、A1およびA2は各々酸性核を表
し、A3はフェノール核、ナフトール核または酸性核を
表し、B1は塩基性核を表し、B2は塩基性核のオニウム
体を表し、Qはアリール基または複素環基を表す。
1、L2およびL3は各々メチン基を表し、iは0〜2
の整数であり、jおよびpは各々0〜3の整数であり、
qは0〜4の整数であり、rは1または2である。〕 (6)少なくとも1種の還元剤と水とを含有した上記
(1)または(2)の筆記および消去方法に用いるイレ
ーザー。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
本発明においては、白色ボードのようなインク受領層を
有する筆記ボード上に筆記する際、メチン染料およびア
ゾメチン染料から選ばれる1種以上の染料が水に溶解し
たインクを用いている。このようなインクは、染料が水
溶性の染料であり、かつ溶剤も水を主成分とするもので
あるので、油溶性染料の場合に比べ、健康上好ましく、
染料の吸い上げ効率が良く、早い筆記を行ってもカスレ
やムラの発生がない。また、筆記具のフェルトペン先の
種類や形態の依存性がなく、従っていかなる従来のフェ
ルトペンの形態としても使用することができる。
【0013】一方、上記の本発明のインクと組み合わせ
て用いるイレーザーは、還元剤と水とを含有するもので
あり、例えば還元剤の水溶液を含浸した布や紙などであ
ってよく、これにより筆記画像を拭き取ることによっ
て、インク受領層中の画像を形成する染料が還元剤と反
応して消色するとともに、イレーザーに移動する。即
ち、メチン染料ないしアゾメチン染料のメチン鎖ないし
アゾメチン鎖が還元剤によって攻撃されて消色すると考
えられる。したがって、消去が完全であり、消去の際の
染料ダスト等の発生がなく、汚れや健康上の問題がな
い。また、使用前後のいずれにおいても、イレーザーの
機能部分が手に付着して着色を引き起こすことがなく、
インクが付着した場合水洗いで容易にインクを洗い流す
ことができる。
【0014】本発明のインクは、メチン染料およびアゾ
メチン染料から選ばれる水溶性の染料を含有する。これ
ら水溶性の染料の水に対する溶解度(25℃)は1g/
リットル以上であることが好ましく、より好ましくは3
〜100g/リットルである。
【0015】本発明において使用される好ましい染料は
下記一般式(I)、(II)、(III)、(IV)、
(V)、(VI)で表される化合物である。
【0016】
【化3】
【0017】式中、A1、A2は各々酸性核を表し、A3
は置換、無置換のフェノール、ナフトールまたは酸性核
を表し、B1は塩基性核を表し、B2は塩基性核のオニウ
ム体を表し、Qはアリール基または複素環基を表し、L
1、L2およびL3は各々メチン基を表し、iは0、1、
2を表わし、j、pは各々0、1、2、3を表し、qは
0、1、2、3、4を表し、rは1、2を表す。一般式
(I)〜(VI)の化合物は1分子中に、少なくとも1
個の水溶性基(例えばスルホ基、カルボキシル基、燐酸
基およびそれらの塩)を有することが好ましい。
【0018】A1、A2またはA3で表される酸性核は、
環状ケトメチレン化合物の基または電子吸引性基によっ
てはさまれたメチレン基を有する化合物の基が好まし
い。環状のケトメチレン化合物の基の例としては、2−
ピラゾリン−5−オン、ロダニン、ヒダントイン、チオ
ヒダントイン、2,4−オキサゾリジンジオン、イソオ
キサゾリジンジオン、イソオキサゾロン、バルビツール
酸、チオバルビツール酸、インダンジオン、ジオキソピ
ラゾロピリジン、ヒドロキシピリジン、ピラゾリジンジ
オン、2,5−ジヒドロフラン−2−オン、ピロリン−
2−オン、3−ジシアノメチレン−2,3−ジヒドロチ
アナフテン−1,1−ジオキシド、3−オキソ−2,3
−ジヒドロチアナフテン−1,1−ジオキシドを挙げる
ことができる。これらは置換基を有していても良い。
【0019】電子吸引性基によって挟まれたメチレン基
を有する化合物の基はZ1CH22と表すことができ、
ここにZ1、Z2は各々−CN,−SO21,−CO
1,−COOR2,−CONHR2,−SO2NHR2
−C〔=C(CN)2〕R1,または−C〔=C(CN)
2〕NHR1を表す。R1はアルキル基、アリール基、ま
たは複素環基を表し、R2は水素原子、R1で表される基
を表し、そしてこれらはそれぞれ置換基を有していても
良い。
【0020】B1で表される塩基性核の例としては、ピ
リジン、キノリン、インドレニン、オキサゾール、イミ
ダゾール、チアゾール、ベンゾインドレニン、ベンゾオ
キサゾール、ベンゾイミダゾール、ベンゾチアゾール、
オキサゾリン、ナフトオキサゾール、ナフトチアゾー
ル、ピロールを挙げることができる。これらはそれぞれ
置換基を有していてもよい。B2は塩基性核のオニウム
体であって、例としては上記B1で挙げた塩基性核のオ
ニウム体を挙げることができる。オニウム体は分子内塩
を形成することが好ましい。
【0021】Qで表されるアリール基の例としては、フ
ェニル基、ナフチル基を挙げることができ、それぞれ置
換基を有していても良い。特にジアルキルアミノ基、水
酸基、アルコキシ基が置換したフェニル基が最も好まし
い。Qで表される複素環基中の複素環の例としては、ピ
ロール、インドール、フラン、チオフェン、イミダゾー
ル、ピラゾール、インドリジン、キノリン、カルバゾー
ル、フェノチアジン、フェノキサジン、インドリン、チ
アゾール、ピリジン、ピリダジン、チアジアジン、ピラ
ン、チオピラン、オキサジアゾール、ベンゾキノリン、
チアジアゾール、ピロロチアゾール、ピロロピリダジ
ン、テトラゾール、オキサゾール、クマリン、およびク
マロンを挙げることができる。これらはそれぞれ置換基
を有していても良い。
【0022】L1、L2、およびL3で表されるメチン基
は、置換基を有していても良く、その置換基同士が連結
して5または6員環(例えばシクロペンテン、シクロヘ
キセン、シクロヘプテン)を形成していても良い。
【0023】上述した各基が有してもよい置換基には特
に制限はない。例えばカルボキシル基(塩を含む)、ス
ルホ基(塩を含む)、炭素数1〜10のスルホンアミド
基(例えばメタンスルホンアミド、ベンゼンスルホンア
ミド、ブタンスルホンアミド、n−オクタンスルホンア
ミド)、炭素数0〜10のスルファモイル基(例えば無
置換のスルファモイル、メチルスルファモイル、フェニ
ルスルファモイル、ブチルスルファモイル)、炭素数2
〜10のスルホニルカルバモイル基(例えばメタンスル
ホニルカルバモイル、プロパンスルホニルカルバモイ
ル、ベンゼンスルホニルカルバモイル)、炭素数1〜1
0のアシルスルファモイル基(例えばアセチルスルファ
モイル、プロピオニルスルファモイル、ピバロイルスル
ファモイル、ベンゾイルスルファモイル)、炭素数1〜
8の鎖状または環状のアルキル基(例えばメチル、エチ
ル、プロピル、イソプロピル、ブチル、t−ブチル、ヘ
キシル、シクロプロピル、シクロヘキシル、2−ヒドロ
キシエチル、4−カルボキシブチル、2−メトキシエチ
ル、ベンジル、フェネチル、4−カルボキシベンジル、
2−ジエチルアミノエチル)、炭素数2〜8のアルケニ
ル基(例えばビニル、アリル)、炭素数1〜8のアルコ
キシ基(例えばメトキシ、エトキシ、ブトキシ)、ハロ
ゲン原子(例えばF,Cl,Br)、炭素数0〜10の
アミノ基(例えば無置換のアミノ、ジメチルアミノ、ジ
エチルアミノ、カルボキシエチルアミノ)、炭素数2〜
10のエステル基(例えばメトキシカルボニル、エトキ
シカルボニル)、炭素数1〜10のアミド基(例えばア
セトアミド、プロピオニルアミノ、ベンズアミド)、炭
素数1〜10のカルバモイル基(例えば、無置換のカル
バモイル、メチルカルバモイル、エチルカルバモイル、
フェニルカルバモイル)、炭素数6〜10のアリール基
(例えばフェニル、ナフチル、4−カルボキシフェニ
ル、3−カルボキシフェニル、3,5−ジカルボキシフ
ェニル、4−メタンスルホンアミドフェニル、4−ブタ
ンスルホンアミドフェニル)、炭素数6〜10のアリー
ロキシ基(例えばフェノキシ、4−カルボキシフェノキ
シ、3−メチルフェノキシ、ナフトキシ)、炭素数1〜
8のアルキルチオ基(例えばメチルチオ、エチルチオ、
オクチルチオ)、炭素数6〜10のアリールチオ基(例
えばフェニルチオ、ナフチルチオ)、炭素数1〜10の
アシル基(例えばアセチル、ベンゾイル、プロパノイ
ル、モルホリノカルボニル)、炭素数1〜10のスルホ
ニル基(例えばメタンスルホニル、ベンゼンスルホニ
ル)、炭素数1〜10のウレイド基(例えばウレイド、
メチルウレイド)、炭素数2〜10のウレタン基(例え
ばメトキシカルボニルアミノ、エトキシカルボニルアミ
ノ)、シアノ基、水酸基、ニトロ基、複素環基(例え
ば、複素環としては5−カルボキシベンゾオキサゾール
環、ピリジン環、スルホラン環、フラン環、ピロール
環、ピロリジン環、ピロリジノン環、ピロリジン−ジオ
ン環、モルホリン環、ピペラジン環、ピリミジン環)等
を挙げることができる。またこれらの置換基同士、ある
いは置換基とA1,A2,A3,B1,B2,Qが連結して
環を形成しても良い。
【0024】一般式(I)〜(VI)で表される化合物
のうち特に好ましいものは(I)、(II)、(II
I)で表されるものであり、それらの中でもA1,A2
酸性核、A3が酸性核であるときの酸性核が、2−ピラ
ゾリン−5−オン、2,4−オキサゾリジンジオン、イ
ソオキサゾロン、バルビツール酸、インダンジオン、ジ
オキソピラゾロピリジン、ヒドロキシピリジン、ピラゾ
リジンジオン、2,5−ジヒドロフラン−2−オンであ
るものが特に好ましい。
【0025】以下に本発明に用いられる一般式(I)〜
(VI)で表される化合物の具体例を挙げるが、本発明
はこれらに限定されるものではない。
【0026】
【化4】
【0027】
【化5】
【0028】
【化6】
【0029】
【化7】
【0030】
【化8】
【0031】
【化9】
【0032】
【化10】
【0033】
【化11】
【0034】
【化12】
【0035】
【化13】
【0036】
【化14】
【0037】
【化15】
【0038】
【化16】
【0039】
【化17】
【0040】
【化18】
【0041】
【化19】
【0042】
【化20】
【0043】本発明に用いられる染料は国際特許WO8
8/04794号、ヨーロッパ特許EP274723A
1号、同276566号、同299435号、同696
758A1号、特開昭52−92716号、同55−1
55350号、同55−155351号、同61−20
5934号、同48−68623号、米国特許第252
7583号、同3486897号、同3746539
号、同3933798号、同4130429号、同40
40841号、特開平2−282244号、同3−79
31号、同3−167546号等に記載されている方法
またはその方法に準じて合成できる。
【0044】これらの染料は1種のみを用いても2種以
上を併用してもよく、その使用量は、インク1リットル
中1〜100gであることが好ましく、より好ましくは
2〜70gである。
【0045】本発明のインク中の溶剤は水のみであって
もかまわないが、乾きをよくするために、全溶剤の0.
1〜75重量%の範囲でメチルアルコール、エチルアル
コール、イソプロピルアルコール等の低級アルコールを
含有していてもよい。
【0046】本発明のインクは水溶性ポリマーおよび/
または界面活性剤を含有することが好ましい。水溶性ポ
リマーの添加は、筆記具中におけるインクの乾燥を防止
し、インクの粘度調整を行う上で有効である。また、界
面活性剤の添加は、白色ボード等の被記録材への濡れ
性、即ち筆記性の向上を図る上で有効である。なお、水
溶性ポリマー、界面活性剤にはこれらの機能を併せもつ
ものもある。
【0047】水溶性ポリマーとしては、ポリビニルアル
コール、アルギン酸塩、セルロース、セルロース誘導
体、カルボキシビニルポリマー、ポリエチレンオキサイ
ド、ポリアクリル酸ナトリウム、トラガントゴム、アラ
ビアゴム、グアーガム、ゼラチン、ニカワ、ペクチン、
ローカストビーンガム、ガラクトースマンナン、カンテ
ン、デンプンなどが挙げられる。
【0048】なかでも、インクの経時安定性を向上させ
る上では、水に溶解するものが好ましく、その水に対す
る溶解度(25℃)は1g/リットル以上、特に3〜1
50g/リットルであるものが好ましい。具体的には、
ポリビニルアルコール、ヒドロキシエチルセルロース、
カルボキシメチルセルロース等が好ましく用いられる。
水溶性ポリマーは1種のみを用いても2種以上を併用し
てもよく、その使用量は染料に対し5〜50重量%であ
ることが好ましい。
【0049】界面活性剤としては公知のいずれのものも
用いることができ、米国特許第4006025号、特開
昭62−215272号、特開平1−201655号、
同4−125548号、米国特許第5104776号、
欧州特許EP678771A2号、特開昭63−119
35号、同63−60446号に記載のようなアニオン
系界面活性剤、ノニオン系界面活性剤およびこれらの単
独または複数の併用、米国特許第3542581号、欧
州特許EP569074A1号に記載のような両性界面
活性剤や、欧州特許EP602428A1号に記載のよ
うな含フッ素界面活性剤も用いることができる。特にア
ニオン性および/またはノニオン性界面活性剤の使用が
好ましく、さらに好ましくは特開平4−324858号
に記載のようなアニオン性ポリマー、特開昭60−15
8437号や特開平7−13300号に記載のようなオ
リゴマー型ポリマー、米国特許第3860425号に記
載のようなノニオン性ポリマーを用いることができる。
【0050】なかでも、インクの経時安定性を向上させ
る上では、水に溶解するものが好ましく、その水に対す
る溶解度(25℃)は5g/リットル以上、特に20〜
200g/リットルでああるものが好ましい。具体的に
は、サポニン、ソルビタンモノラウレートのようなソル
ビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンアルキルエ
ーテル、ポリオキシエチレンアルキルフェノール、モノ
グリセリド、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム、
ドデシル硫酸ナトリウム等が好ましく用いられる。
【0051】界面活性剤は1種のみを用いても2種以上
を併用してもよく、その使用量は染料に対し1〜50重
量%であることが好ましい。
【0052】このほか、本発明のインクにはポリエチレ
ングリコール等の湿潤剤、クエン酸ソーダや酒石酸ソー
ダ等の防腐剤などを添加してもよい。
【0053】図1には、本発明のインクを収納した筆記
具の一構成例が示されている。図1の筆記具1は、本発
明のインクは多孔質材料ないし長繊維材料(例えば脱脂
綿、木綿等)に含浸されて容器中に収納されたインク部
11と、インクを取り出しかつ筆記可能とする多孔質材
料(例えば焼結ポリエチレン、海綿、筆先のフェルトの
芯や毛等)で形成された筆記部12とを有し、インク部
11と筆記部12の一部とは筆記具支持部13内に収納
されている。また、筆記部12の先端部には着脱可能な
キャップ部14が筆記部12の先端部を覆うようにして
取り付けられてる。さらに筆記具支持部13の筆記部1
2と反対側には詰替用キャップ部15が設けられてお
り、インク部11を覆うとともに、インク部11のイン
クが使用済となったときなどに、詰替用キャップ部15
を取りはずし、インク部11が一体的に詰替用インク部
と交換できるように構成されている。なお、詰替用イン
ク部は図1のインク部11と同構成であり、別部材とさ
れる。
【0054】本発明における筆記具は、図示例に限ら
ず、種々のものであってよい。
【0055】一方、本発明のイレーザーは、還元剤と水
とを含有するものである。還元剤としては、亜硫酸ナト
リウム、亜硫酸カリウム、亜硫酸リチウム、亜硫酸カル
シウム、亜硫酸亜鉛、塩化スズ(SnCl2)、金属粉
(例えば亜鉛粉、アルミニウム粉等)、ハイドロサルフ
ァイトなどが挙げられ、亜硫酸ナトリウム、亜硫酸カリ
ウム、亜硫酸リチウム、亜硫酸カルシウム、亜硫酸亜鉛
が好ましく、なかでも亜硫酸ナトリウム、亜硫酸カリウ
ム、亜硫酸リチウムが好ましく、性能および安全性の観
点からは亜硫酸ナトリウム(Na2SO3)が特に好まし
い。
【0056】このようなイレーザーは、還元剤を0.2
〜10重量%含有する水溶液等であればよく、これらを
布、紙等にしめしたものなどとすればよい。なお、この
ような水溶液の溶媒として、水のほか、メチルアルコー
ル、エチルアルコール、イソプロピルアルコール等のア
ルコールを0.1〜10重量%含有していてもよい。こ
のほか、このような水溶液には、界面活性剤、湿潤剤
(例えばジエチレングリコール、トリエチレングリコー
ル等)、防腐剤等が含有されていてもよい。
【0057】本発明のインクを用いて筆記を行う被記録
材としては、インク受領層を有する筆記ボードであれば
特に制限はなく、いわゆる白色ボードと称されるもので
あってよい。特に、本発明では、インク受領層の表面の
光沢度が1〜60の範囲にあり、かつその表面の水に対
する接触角が50〜80度の範囲にあるものを用いるこ
とが好ましい。このような特性を有するインク受領層の
表面は、本発明のインクと適度な親和性を有するので、
このようなインクの筆記具で文字等を滲んだり、はじい
たりすることなく記録することができ、さらに記録した
文字や図形を本発明のイレーザーで容易に消去すること
ができる。また、上記インク受領層は、光沢度が比較的
低く、防眩性に優れている。
【0058】ここで、光沢度が1〜60の範囲であると
は、JIS−K−7105−1981に記載の方法によって
得られる60度鏡面光沢度および45度鏡面光沢度が、
いずれも1〜60の範囲にあることを意味する。
【0059】上記の表面の水に対する接触角は、25℃
における値である。
【0060】上記のようなインク受領層を有するボード
は、紙の一方の表面に上記のようなインク受領層が設け
られたシートを既存のボードあるいは壁の表面に貼りつ
けたものであってもよく、このようなシートを用いるこ
とによって、既存の設備を利用して本発明のインクおよ
びイレーザーによる筆記・消去方法を実施することがで
きる。また、このようなシートは映写スクリーン用シー
トとして使用することもでき、貼りかえが容易で廃棄処
分も容易であるので好ましい。
【0061】このようなシートを構成する紙としては、
原紙、原紙の両面に表面サイズ剤が塗布されたもの、コ
ート紙およびアート紙を挙げることができる。原紙は、
針葉樹、広葉樹等から得られる天然パルプを主原料に、
必要に応じて、クレー、タルク、炭酸カルシウム、尿素
樹脂微粒子等の填料;ロジン、アルキルケテンダイマ
ー、高級脂肪酸、エポキシ化脂肪酸アミド、パラフィン
ワックス、アルケニルコハク酸等のサイズ剤;デンプ
ン、ポリアミドポリアミンエピクロルヒドリン、ポリア
クリルアミド等の紙力増強剤;硫酸バンド、カチオン性
ポリマー等の定着剤;等を添加したものが一般的に使用
される。また、界面活性剤、エポキシ化脂肪酸アミド
(上記サイズ剤用以外の)等の柔軟化剤を添加してもよ
い。あるいは、天然パルプに代えて合成パルプを使用し
て得られた紙も使用することができ、また、天然パルプ
と混合パルプの混合物から得られた紙も使用することが
できる。
【0062】本発明では使用される紙は、コート紙、原
紙の両面に表面サイズ剤が塗布されたものが好ましい。
【0063】上記原紙表面に塗布される表面サイズ剤
(または液)は、一般にポリビニルアルコールおよび/
またはその変性物の水溶液である。この水溶液は、さら
に澱粉、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシエチ
ルセルロース、アルギン酸ナトリウム、セルロースサル
フェート、ゼラチン、カゼイン等の高分子化合物;塩化
カルシウム、塩化ナトリウム、硫酸ナトリウム等の金属
塩;グリセリン、ポリエチレングリコール等の吸湿性物
質;染料等の着色剤;蛍光増白剤等の増白物質;苛性ソ
ーダ、アンモニア水、塩酸、硫酸、炭酸ナトリウム等の
pHコントロール剤を添加しても良い。また、必要に応
じて、界面活性剤、エポキシ化脂肪酸アミド等の柔軟化
剤および顔料を添加してもよい。
【0064】表面サイズ剤(液)を原紙に含浸させる方
法は、サイズプレス、タブサイズあるいはゲイトロール
コースターを用いて塗布することによって行うことがで
きる。
【0065】上記紙の上に設けられるインク受領層は、
ポリマーからなる層である。さらにポリマー中に顔料が
分散していることが好ましい。さらに、上記インク受領
層は、その表面の光沢度が、好ましくは1〜60の範囲
にあり、かつその表面の水に対する接触角が、好ましく
は50〜80度の範囲にある。このような接触角を満足
するのであればどのようなポリマーでも使用することが
できる。
【0066】ポリマーの例としては、ポリエチレンテレ
フタレート、ポリエチレン−2,6−ナフタレート等の
ポリエステル(芳香族系ポリエステルが好ましい)、シ
ンジオタクチックポリスチレン等のポリスチレン、ポリ
塩化ビニル、ポリアミドを挙げることができる。
【0067】本発明においては、インク受領層のポリマ
ーは、ポリエステルが好ましく、特にアモルファスポリ
エステルが好ましい。インク受領層は、一般に紙に上記
ポリエステルを溶融押出して、ラミネート(いわゆるエ
キストルージョンラミネート)することにより形成され
る。インク受領層と紙とのラミネートは、ホットメルト
ラミネート、ドライラミネートあるいはウエットラミネ
ート等の方法を利用してもよい。
【0068】上記ポリエステルは、ジカルボン酸とグリ
コールから合成される種々のポリエステル、およびカプ
ロラクトンの開環重合により得られるポリエステル等
を、特に限定されることなく使用することができる。
【0069】ジカルボン酸の例としては、テレフタル
酸、イソフタル酸、2,6−ナフタレンジカルボン酸、
5−ナトリウムスルホイソフタル酸などの芳香族ジカル
ボン酸とそれらのアルキルエステル;1,4−シクロヘ
キサンジカルボン酸、アジピン酸、セバシン酸などの脂
肪族ジカルボン酸とそれらのアルキルエステル、そして
トリメリット酸、ピロメリット酸などの多官能性カルボ
ン酸またはそれらのアルキルエステルなどを挙げること
ができる。
【0070】グリコールの例としては、エチレングリコ
ール、ジエチレングリコールおよびトリエチレングリコ
ール等のアルキレングリコールの縮合体、ブタンジオー
ル、ネオペンチルグリコール、分子量150〜2000
0のポリアルキレングリコール、1,4−シクロヘキサ
ンジメタールおよびビスフェノールAの両端にn個のエ
チレンオキサイドが付加したもの(n:1〜10)等を
挙げることができる。
【0071】上記材料から得られるポリエステルとして
は芳香族ポリエステルが好ましい。さらに、主たる構成
単位がエチレンテレフタレートまたはエチレン−2,6
−ナフタレートからなるポリエステル(即ち、ポリエチ
レンテレフタレート(PET)またはポリエチレン−
2,6−ナフタレート(PEN))、およびエチレンテ
レフタレートとエチレン−2,6−ナフタレートとの両
方の単位を含むポリエステル(共重合体)を挙げること
ができる。特に、PETが好ましい。
【0072】上記ポリエステルのインク受領層は、一般
に紙に上記ポリエステルを溶融押出して、ラミネートす
ることにより形成される。このように溶融押出しされた
ポリエステルは、一般にアモルファス(非晶質)とな
る。このようなアモルファスポリエステルを得るための
溶融押出条件は、ポリエステルの融点より20℃以上高
い温度でダイ(例、Tダイ)より溶融されたポリエステ
ル膜を、40℃以下に保持されたチルトロール上に、吐
出することにより一般に行うことができる。チルトロー
ル上に吐出されたポリエステル膜上に、ロールにより搬
送された紙がラミネートされ、紙上にインク受領層が形
成される。
【0073】上記ポリエステルの溶融押出しは、紙の両
面に行うことができる。その際、粘着剤層はポリエステ
ル樹脂層の上に設けられる。
【0074】上記ポリエステルの紙両面への溶融押出し
は、上記工程を二度繰り返して行うことができる。
【0075】溶融ポリエステルが吐出される紙の表面
は、紙とポリエステル膜との粘着性を向上させるため
に、紙(好ましくはコート紙、サイジング紙)表面を前
もって表面処理(例、CO基を増加させる処理)を行う
ことが好ましい。
【0076】上記表面処理としては、ガス炎による火災
処理、紫外線照射処理、コロナ放電処理、アルキルチタ
ネート等によるアンカーコート処理を挙げることができ
る。特にコロナ放電処理が簡便で好ましい。コロナ処理
の場合、水との接触角が70度以下になるように一般に
処理される。
【0077】アンカーコートに使用される材料として
は、有機チタン系化合物、イソシアネート系化合物、ポ
リエチレンイミン系樹脂、ポリブタジエン系樹脂を挙げ
ることができる。有機チタン系化合物の例としては、テ
トライソプロピルチタネート、テトラブチルチタネー
ト、テトラステアリルチタネート等のアルキルチタネー
ト;ブトキシチタニウムステアレート等のチタンアシレ
ート;チタニウムアセチルアセトネート等のチタンキレ
ートなどを挙げることができる。イソシアネート系化合
物の例としては、トリレンジイソシアネート(TD
I)、ジフェニルメタンジイソシアネート(MDI)、
ヘキサメチレンジイソシアネート(HMDI)、キシリ
レンジイソシアネート(XDI)、イソホロンジイソシ
アネート(IPDI)等を挙げることができる。
【0078】インクの受領層は、さらに顔料(有機また
は無機の微粒子)を含むことが好ましい。顔料の例とし
ては、白色顔料(例、二酸化チタン、亜鉛華;硫酸バリ
ウム、炭酸カルシウム、タルク)、黒色顔料(例、カー
ボンブラック、鉄黒)、黄色顔料(例、黄鉛、ベンジン
エロー、オーカー)、橙色顔料(例、赤口黄鉛)、赤色
顔料(例、ベンガラ、チオインジゴマルーン)、および
青色顔料(例、群青、アンスラキノンブルー、インダス
レンブルー)を挙げることができる。これらの中で白色
顔料(特に、二酸化チタン、硫酸バリウム、炭酸カルシ
ウムまたはタルク)が好ましい。上記以外の顔料であっ
ても、ポリマーを溶融押出する際の高温に耐え得る顔料
であれば、好ましく使用することができる。
【0079】上記顔料の平均粒径は、一般に、好ましく
は0.01〜5.0μm の範囲にあり、0.1〜3.0
μm の範囲がより好ましい。また上記顔料は、一般にイ
ンク受領層中にポリマーに対して1〜100重量%の量
で含まれているのが一般的で、5〜60重量%の範囲が
好ましい。
【0080】上記顔料を含むポリエステルからなるイン
ク受領層も、前記と同様にポリエステルと顔料を押出機
(例、一軸または二軸混練押出機)内で溶融混合した
後、溶融押出しをチルドロール上に行って、紙とラミネ
ートすることにより形成される。
【0081】インク受領層は、上記ポリエステル等のポ
リマーの溶液、あるいはポリマーと顔料の分散液を、紙
上に塗布、乾燥することにより形成しても良い。
【0082】上記インク受領層の層厚は、5〜100μ
m の範囲(特に10〜80μm の範囲)が好ましい。上
記厚さが5μm 未満の場合、および100μm を超えた
場合は、共に高速押出による紙とのラミネートが安定し
て行うことが困難となる。
【0083】また、インク受領層の表面粗さ(Ra)
は、カットオフ値0.8mmにおいて0.3〜3μm の
範囲にあることが好ましい。
【0084】紙のインク受領層が設けられていない側の
表面(裏面)には、既存のボード等への貼付を目的とし
て粘着剤層を設けることができる。また、反り防止や強
度の向上の目的から、裏面にもインク受領層(あるいは
ポリマー層)が設けられている場合は、その上に設けら
れる。粘着剤層は、一般に、粘着剤溶液を塗布、乾燥す
ることにより形成される。
【0085】粘着剤の主成分としては、ゴム系ポリマー
(例、スチレン/ブタジエン共重合体、ポリイソブチレ
ン)、アクリル系ポリマー、ポリビニルアルコール、ポ
リビニルエーテル等が使用される。通常、粘着付与剤
(例、ロジン、ロジンエステル、エステルガム、クマロ
ン樹脂、クマロン/インデン樹脂、テルペン樹脂、炭化
水素樹脂、油溶性フェノール樹脂);軟化剤(例、脂肪
酸エステル、動植物油脂、ワックス、石油重質成分);
および顔料(例、亜鉛華)がさらに上記主成分に加えら
れる。所望により、充填剤、老化防止剤、安定剤等をさ
らに用いてもよい。
【0086】上記粘着剤層の層厚は、一般に1〜50μ
m の範囲にあり、3〜30μm の範囲が好ましい。
【0087】上記粘着剤層の表面には、離型紙等の離型
シートが貼付されていることが好ましい。即ち、紙の表
(おもて)面にインク受領層が設けられ、裏面に粘着剤
層および離型シートが設けられた筆記ボード用シート
は、例えば、ロール状に巻き取られ、使用に当たっては
そのロールから必要な分だけカットして、離型シートを
剥がして黒板や壁等に貼りつけることにより、貼りつけ
た箇所を筆記ボードとして使用することができる。
【0088】上記離型シートは、一般に、紙やプラスチ
ックフィルムの表面にステアリン酸塩、シリコーン、石
鹸等の離型剤の層を形成したものである。離型シート
は、この離型剤の層を粘着剤層の表面に重ね合わせて、
積層され、粘着剤層が露出しないように保護する。
【0089】
【実施例】以下、実施例にて本発明をさらに具体的に説
明するが、本発明はこれによって限定されるものではな
い。 [実施例1]ポリエチレンテレフタレート(PET)8
0重量部とタルク(長径方向の平均粒径:2.0μm )
20重量部とを、二軸混練押出機で分散混合した後、T
ダイから300℃で冷却されたチルドロール上に吐出し
て白色フィルムを形成させた後、チルドロールと隣接し
て設けられたニップロール上に送られた表面が火炎処理
されたコート紙(坪量157g/m2、厚さ160μm ;エ
スプリコートFAM、日本製紙(株)製)にラミネート
して、アモルファスPETのインク受領層(厚さ:30
μm )をコート紙上に積層した。上記チルドロールは、
Ra=15μmの表面粗さを有するものを用いた。
【0090】次にインク受領層が設けられなかった紙の
表面(裏面)に、下記の組成の粘着剤層形成用塗布液
を、ナイフロールコータで塗布し、乾燥することによ
り、厚さ10μm の粘着剤層を形成して、紙の表面にイ
ンク受領層および粘着剤層が形成された筆記ボード用シ
ートを作製した。次いで、この筆記ボード用シートの粘
着剤層を、別に用意した離型剤層の面と接するようにし
てロール状に巻き取って離型紙付き筆記ボード用シート
を作製した。
【0091】 (粘着剤層形成用塗布液) スチレン/ブタジエン共重合体(固形分として) 100重量部 亜鉛華 5重量部 油溶性フェノール樹脂(固形分として) 12重量部 エステルガム(固形分として) 40重量部 パラフィンオイル 25重量部 クマロンインデン樹脂(固形分として) 40重量部 ノルマルヘキサン 500重量部
【0092】このような筆記ボード用シートの表面の光
沢度は、60度鏡面光沢度が13、40度鏡面光沢度が
12であり、水に対する接触角は74度、表面粗さRa
は0.9μm であった。光沢度はJIS−K−7105
−1981に記載された方法に従って、光沢計HANDY GL
OSS METER(HG-246、スガ試験機(株)製)を使用して
測定した。接触角は、ボードを25℃の恒温室に1時間
放置後、25℃で接触角測定器(協和表面科学(株)
製)を用いて測定した。表面粗さRaはサーフコム(東
京精密(株)製)を用いて、カットオフ値0.8mmに
て測定した。
【0093】このような筆記ボード用シートを壁面に貼
り付け、このシート上に下記処方の黒色インクをインク
部に吸収させた図1に示すような筆記具を用いて、文字
や絵を描いたところ、カスレ、ムラなどがなく描くこと
ができた。また、早い筆記を行った場合においてもカス
レ、ムラが生じることもなく追従して描くことができ
た。
【0094】〈黒色インクの処方〉 蒸留水 1000ml エタノール 5ml ヒドロキシエチルセルロース 2g サポニン 0.4g 染料II−13 2.0g 染料VI−1 2.5g 染料I−3 2.2g
【0095】このようにして得られた画像は鮮明な黒色
画像(反射濃度で2.15)であった。
【0096】さらに、描いた文字や絵を2時間(22℃
55%RH)放置した後に観察したところ、描いた状態
が良好に保持されていた。また、この放置した状態の文
字や絵を、亜硫酸ナトリウムの1重量%水溶液を含浸さ
せたウェットティッシュペーパーで拭き取ると、シート
上の文字や絵を形成するインクは消色し、これと同時に
インク成分はウェットティッシュペーパー上に移動し、
きれいに消去することができた。また、周囲の汚れもな
く、染料が呼吸器系に吸入される危険性もないことがわ
かった。また、インク、イレーザー用の薬品ないし溶剤
は人体に対する害が少なく安全上も好ましい。さらに、
イレーザーが手に触れても、手に着色汚れを生じさせる
ことがなく、また同時に無色の染料は手洗いにより容易
に洗い流すことができた。
【0097】[実施例2]実施例1において、黒色イン
クのヒドロキシエチルセルロースの代わりにポリビニル
アルコールを用いたが、実施例1と同様の結果が得られ
た。
【0098】[実施例3]実施例1の黒色インクにおい
て、染料の組合せを以下のように変えた黒色インクを調
製し、実施例1と同様に使用したが、実施例1と同様に
良好な鮮明な黒色画像が得られ、同様に消去することが
できた。
【0099】染料の組合せA 染料III−1 2.3g 染料I−24 2.1g 染料I−10 2.5g 染料の組合せB 染料II−8 1.7g 染料IV−1 2.3g 染料II−17 1.9g
【0100】[実施例4]実施例2の黒色インクにおい
て、染料の組合せを以下のようにかえた赤色インクを調
製し、実施例2と同様に使用したが、実施例2と同程度
の良好な鮮明な赤色画像が得られ、同様に消去すること
ができた。
【0101】染料の組合せC 染料I−6 1.9g 染料I−9 2.1g 染料の組合せD 染料VI−3 3.9g 染料の組合せE 染料VI−7 2.4g 染料I−2 2.1g
【0102】[実施例5]以下の処方で青色インクを調
製し、実施例1と同様に使用したが、実施例1と同程度
の良好な鮮明な青色画像が得られ、同様に消去すること
ができた。
【0103】〈青色インクの処方〉 蒸留水 1000ml エタノール 6ml ポリエチレングリコール 15ml ソルビタンモノラウレート 0.6g 染料II−31 2.3g
【0104】[実施例6]実施例5において、染料の組
合せを以下のように変えた青色インクを調製し、実施例
5と同様に使用したが、実施例5と同様に良好は鮮明な
青色画像が得られ、同様に消去することができた。
【0105】染料の組合せF 染料II−38 1.1g 染料VI−3 1.1g 染料の組合せG 染料III−3 2.6g
【0106】[実施例7]実施例5において、染料の組
合せを以下のようにかえた緑色インクを調製し、実施例
5と同様に使用したが、実施例5と同様に良好な鮮明な
緑色画像が得られ、同様に消去することができた。
【0107】染料の組合せH 染料III−7 2.1g 染料の組合せI 染料III−6 0.9g 染料I−4 1.2g 染料の組合せJ 染料II−4 1.4g 染料II−1 1.1g
【0108】[実施例8]実施例5において、染料の組
合せを以下のように変えたオレンジ色インクを調製し、
実施例5と同様に使用したが、実施例5と同様に良好な
鮮明なオレンジ画像が得られ、同様に消去することがで
きた。
【0109】染料の組合せK 染料I−3 2.5g 染料の組合せL 染料I−11 3.0g 染料の組合せM 染料II−30 2.4g
【0110】[実施例9]実施例1〜8において、市販
の白色ボードに文字や絵を描くものとするほかは同様の
操作を行ったが、インクの色に応じ、良好な鮮明な画像
が得られ、同様に消去することができた。
【0111】
【発明の効果】本発明によれば、白色ボード等に早い筆
記を行ってもカスレやムラが生じることがなく、また、
筆記した画像の完全な消去が可能であり、周囲を汚すこ
ともなく健康上の問題も生じない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のインク用の筆記具の一例を示す概略構
成図である。
【符号の説明】
1 筆記具 11 インク部 12 筆記部 13 筆記具支持部 14 キャップ部 15 詰替用キャップ部

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インク受領層を有する筆記ボード上に、
    メチン染料およびアゾメチン染料から選ばれる1種以上
    の染料が水に溶解したインクを用いて筆記し、この筆記
    画像を少なくとも1種の還元剤と水とを含有するイレー
    ザーによって消去することを特徴とする筆記および消去
    方法。
  2. 【請求項2】 インク受領層の表面の光沢度が1〜60
    の範囲にあり、かつその表面の水に対する接触角が50
    〜80度の範囲にある請求項1の筆記および消去方法。
  3. 【請求項3】 メチン染料およびアゾメチン染料から選
    ばれる1種以上の染料が水に溶解した請求項1または2
    の筆記および消去方法に用いるインク。
  4. 【請求項4】 水溶性高分子および/または界面活性剤
    を含有する請求項3のインク。
  5. 【請求項5】 染料が一般式(I)〜(VI)で表され
    る化合物から選ばれる請求項4または5のインク。 【化1】 〔式中、A1およびA2は各々酸性核を表し、A3はフェ
    ノール核、ナフトール核または酸性核を表し、B1は塩
    基性核を表し、B2は塩基性核のオニウム体を表し、Q
    はアリール基または複素環基を表す。L1、L2およびL
    3は各々メチン基を表し、iは0〜2の整数であり、j
    およびpは各々0〜3の整数であり、qは0〜4の整数
    であり、rは1または2である。〕
  6. 【請求項6】 少なくとも1種の還元剤と水とを含有し
    た請求項1または2の筆記および消去方法に用いるイレ
    ーザー。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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US6982217B2 (en) 2002-03-27 2006-01-03 Canon Kabushiki Kaisha Nano-structure and method of manufacturing nano-structure
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