JPH11268630A - ブレーキ液圧制御装置 - Google Patents

ブレーキ液圧制御装置

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Publication number
JPH11268630A
JPH11268630A JP9280498A JP9280498A JPH11268630A JP H11268630 A JPH11268630 A JP H11268630A JP 9280498 A JP9280498 A JP 9280498A JP 9280498 A JP9280498 A JP 9280498A JP H11268630 A JPH11268630 A JP H11268630A
Authority
JP
Japan
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brake fluid
port
control device
wheel cylinder
master cylinder
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Pending
Application number
JP9280498A
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English (en)
Inventor
Hiroki Saito
広樹 斎藤
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Nippon ABS Ltd
Original Assignee
Nippon ABS Ltd
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Publication date
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  • Transmission Of Braking Force In Braking Systems (AREA)
  • Regulating Braking Force (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 液圧ポンプでブレーキ液貯蔵室のブレーキ液
を強制的に排出しない場合でも、ピストンが錆び付いた
り、ゴミで動きにくくなったりすることを防止するこ
と。 【解決手段】 本体内に外周をシールされて摺動自在に
嵌合されるピストンと、該ピストンの両側に画成される
ブレーキ液貯蔵室と、空気室と、前記ピストンを前記ブ
レーキ液貯蔵室側に向かって付勢するばねとを備え、前
記ブレーキ液貯蔵室に前記ばねのばね力に抗して外部か
らブレーキ液を貯蔵させ、前記ばね力により前記ピスト
ンを復動させて前記ブレーキ液を外部へ排出させるよう
にしたブレーキ液圧制御装置用リザーバにおいて、前記
空気室の大気に連通する開口を被覆すべく、前記本体の
端壁部との間にシール部材を介してキャップ部材を取り
付け、前記シール部材より前記空気室の内方側で、前記
本体の側壁部に、前記空気室に開口する第1の開口と、
前記本体の外壁部に、前記第1の開口より下方に位置し
大気に開口する第2の開口とを形成し、これら第1、第
2開口を、連絡するようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はブレーキ液圧制御装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、特開平6−32223号公報に
記載のアンチスキッド制御装置によれば、図19に示さ
れるようにマスターシリンダ1ではブレーキペダル2が
ブースタ3を介して、シリンダ本体4に接続されてお
り、これにブレーキ液貯蔵用リザーバ5が設けられてい
る。シリンダ本体4には二つの液圧発生室が画成されて
おり、ブレーキペダル2を踏み込むと管路6a、6b内
に圧力が発生し、管路6aは右側前輪9aおよび左側前
輪9bに後述する各種弁装置を介して接続され、他方の
管路6bは右側後輪および左側後輪に同様な構成を介し
て接続されている。
【0003】管路6aには第1の2ポート、2位置電磁
切替弁7Aが接続されており、これには右側前輪9aの
ホイールシリンダ10aが接続されている。また、この
ホイールシリンダ10aは第2の2ポート、2位置電磁
切替弁8Aを介して、リザーバ16に接続されている。
【0004】リザーバ16は公知のようにケーシング1
9およびこの内部空間を二つに画成するシリンダおよび
これを図において上方に付勢するばね18から成ってお
り、ピストン17の上方にリザーバ室を画成している。
【0005】管路6aはまた、同様な第1の2ポート、
2位置電磁切替弁7Bを介して、左側前輪9bのホイー
ルシリンダ11bに接続され、このホイールシリンダ1
1bもまた第2の2ポート、2位置電磁切替弁8Bを介
して上述のリザーバ16に接続されている。
【0006】更に、上述の第1、第2の2ポート、2位
置電磁切替弁7A、7B、8A、8Bに並列に逆止弁1
4a、14bおよび15a、15bが接続されている。
また、車輪9a、9bに近接して、車輪速度センサ11
a、11bが配設されている。
【0007】図示せずともこれらセンサ11a、11b
の出力をコントローラで受けて、ブレーキを弛めるべき
か、保持するべきかを判断し、上述の電磁切替弁7A、
7B、8A、8Bのソレノイド部12a、12bおよび
13a、13bを励磁、または非励磁とする。
【0008】運転者がブレーキペダルを踏み込むと、シ
リンダ本体4には液圧が発生し、これは第1の2ポー
ト、2位置電磁切替弁7A、7Bを通って、左右前輪9
A、9Bのホイールシリンダ10a、10bに供給さ
れ、これら車輪9A、9Bにブレーキがかけられる。図
示しないコントローラが今、ブレーキを弛めるべきであ
ると判断すると、第1の2ポート、2位置電磁切替弁7
A、7Bのソレノイド部12a、12bを励磁し、か
つ、第2の2ポート、2位置電磁切替弁8A、8Bのソ
レノイド部13a、13bも励磁する。これにより第1
の2ポート、2位置電磁切替弁7A、7Bは遮断状態に
なり、また、第2の2ポート、2位置電磁切替弁8A、
8Bは連通状態になる。これにより、ホイールシリンダ
10a、10bからの圧液は第2の2ポート、2位置電
磁切替弁8A、8Bを通って、リザーバ16にブレーキ
液を排出する。これによりブレーキは弛められる。
【0009】また、図示しないコントローラがブレーキ
を一定に保持すべきであると判断すると、第1の2ポー
ト、2位置電磁切替弁7A、7Bは遮断状態とされ、更
に、第2の2ポート、2位置電磁切替弁8A、8Bも遮
断状態とされる。よって、ホイールシリンダ10a、1
0bには一定のブレーキ液圧が保持される。上述のアン
チスキッド制御装置においては、従来、設けられていた
液圧ポンプがなく、従ってブレーキ液圧を低下させるた
めにリザーバ16にブレーキ液を排出する量はこのリザ
ーバ16の容量で定まってしまい、従って、所定のアン
チスキッド制御を行うために、このリザーバ16の容量
が定められているのであるが、その制御方法も従来とは
異なり、路面状況や、車輪加速度、車輪速度など種々の
パラメータを考慮して、極力リザーバ16に排出するブ
レーキ液量を小としている。
【0010】また、運転者がブレーキを弛めるべく、ブ
レーキペダル2の踏力を解除すると、リザーバ16に貯
蔵されているブレーキ液は管路20、逆止弁15a、1
5bおよび14a、14bを通って、マスターシリンダ
1に戻される。これによりブレーキが弛められるのであ
るが、今、アンチスキッド制御中であるか否かにかかわ
らず、第2の2ポート、2位置電磁切替弁8A、8Bが
遮断状態にあれば、ホイールシリンダ10a、10bの
液圧がリザーバ16に貯液されているブレーキ液の圧力
よりも大である限り、マスターシリンダ側に戻すことは
できない。よって、迅速なリザーバ16からのブレーキ
液排出を行えない。
【0011】本出願人は、先に上述の問題に鑑みて、液
圧ポンプを上述の従来例と同様に不要として、この液圧
ポンプによる騒音や脈圧振動をなしとしながら、いかな
る場合においても、マスターシリンダに結合するブレー
キペダルへの踏力を解除すると、直ちに、リザーバの貯
液しているブレーキ液をマスターシリンダ側に戻して、
次のアンチスキッド制御に直ちに対処することができる
アンチスキッド制御装置を提供することを課題として、
マスタシリンダとホイールシリンダとを第1の2ポート
2位置電磁切換弁を介して接続し、前記ホイールシリン
ダとリザーバとを第2の2ポート2位置電磁切換弁を介
して接続し、前記ホイールシリンダの液圧を上昇させる
ときには、前記第1の2ポート2位置電磁切換弁は連通
位置をとり、前記第2の2ポート2位置電磁切換弁は遮
断位置をとらせ、前記ホイールシリンダの液圧を下降さ
せるときは前記第1の2ポート2位置電磁切換弁は遮断
位置をとり、前記第2の2ポート2位置電磁切換弁は連
通位置をとらせて、前記ホイールシリンダのブレーキ圧
液を前記リザーバに排出するようにしたアンチスキッド
制御装置において、前記リザーバと前記マスタシリンダ
とを直接に結ぶ管路を設け、該管路に前記マスタシリン
ダへの方向を順方向とする逆止弁を接続し、前記マスタ
シリンダに結合するブレーキペダルへの踏力を解除した
ときには前記リザーバのブレーキ貯液を前記逆止弁を介
して前記マスタシリンダへ還流するようにしたことを特
徴とするアンチスキッド制御装置を開示した。
【0012】以下、この詳細な構成、作用につき図面を
参照して説明する。
【0013】図20は上記開発したアンチスキッド制御
装置の配管系統図を示すものであるが、従来例に対応す
る部分については同一の符号を付し、その詳細な説明は
省略する。
【0014】即ち、本例によれば、マスターシリンダ1
の一方の系統には管路31aを介して右側前輪FR及び
左側後輪RLのホイールシリンダが接続され、他方のブ
レーキ系統には管路31bを介して左側前輪FLのホイ
ールシリンダ及び右側後輪RRのホイールシリンダが接
続される。即ち、X配管が採用されている。また、第2
の2ポート、2位置電磁切替弁8A、8B、8C、8D
には、従来例においてはこれと並列に逆止弁が設けられ
ていたが、これが省略されている。また、リザーバは従
来例においては二つの車輪で1系統に属するものについ
て一個であったが、H配管方式であり本発明によれば同
じく1系統に属するが、右側前輪FR及び左側後輪RL
用として、リザーバ30A及び左側前輪FL及び右側後
輪RR用にリザーバ30Bが設けられている。そしてこ
れらはマスターシリンダ1の第1、第2液圧発生室と連
通する管路31a、31bと直接接続されており、これ
らにマスターシリンダ1側への方向を順方向とする逆止
弁32a、32bが設けられている。なお、第1の2ポ
ート、2位置電磁切換弁7A、7B、7C、7Dには並
列にマスタシリンダ1への方向を順方向とする逆止弁g
が設けられている。
【0015】即ち、ホイールシリンダの圧液を上昇させ
る場合には、第1の2ポート、2位置電磁切替弁7A、
7B、7C、7Dが連通位置をとっており、従って、こ
れを通ってホイールシリンダに圧液が供給されブレーキ
がかけられる。
【0016】図示しないコントロールユニットがブレー
キを弛めるべきである(なお、説明をわかりやすくする
ために全輪が同じスキッド状態で変化するものとす
る。)と判断すると、第2の2ポート、2位置電磁切替
弁8A〜8Dのソレノイド部が励磁されて連通状態とさ
れ、他方、第1の2ポート、2位置電磁切替弁7A〜7
Dのソレノイド部も励磁されて遮断状態とされる。これ
によって、ホイールシリンダの圧液は第2の2ポート、
2位置電磁切替弁8A〜8Dを通ってリザーバ30A、
30Bに排出される。これによって、ブレーキが弛めら
れる。本実施の形態によっても従来例と同様に液圧ポン
プが設けられていないので、リザーバ30A、30Bに
排出されるブレーキ液は貯蔵されたままとなる。即ち、
ブレーキを弛める量はこれらリザーバ30A、30Bの
容量によって決められる。
【0017】図示しないコントロールユニットは最初に
ブレーキを保持すべきであると判断すると、第1の2ポ
ート、2位置電磁切替弁7A〜7Dのソレノイド部を励
磁し、第2の2ポート、2位置電磁切替弁8A〜8Dの
ソレノイド部は非励磁のままで、ホイールシリンダの圧
液は一定の液圧に保持される。よって、車輪のブレーキ
圧は一定とされる。
【0018】そして、ブレーキ力を上昇させる時には第
1の2ポート、2位置電磁切替弁7A〜7Dのソレノイ
ド部を断続的に励磁して、これによりホイールシリンダ
の液圧を階段的に上昇することにより、ブレーキ力を上
昇させ、そしてコントロールユニットが再びブレーキを
弛めるべきであると判断すると、上述のように第1の2
ポート、2位置電磁切替弁7A〜7Dは遮断状態であ
り、第2の2ポート、2位置電磁切替弁8A〜8Dのソ
レノイド部は励磁されて連通状態とされ、リザーバ30
A、30Bにブレーキ液を排出することによって車輪の
ブレーキは弛められる。このようなブレーキ力の保持、
弛め及び階段上昇はコントロールユニットで所定時間行
うように設定されており、限られたリザーバ30A、3
0Bの容量に応じて制御される。運転者がブレーキペダ
ルへの踏力を解除すると、今、ホイールシリンダの液圧
がいかなる値にあろうともリザーバ30A、30Bに貯
液されているブレーキ液は、内蔵するばねのばね力によ
り逆止弁32a、32bを開弁させてマスターシリンダ
1側へ戻す。よって、リザーバ30A、30Bはほぼ空
の状態にして車輪のホイールシリンダの液圧を0とする
ことができる。また、本実施の形態によれば、第2の2
ポート、2位置電磁切替弁8A〜8Dには逆止弁が設け
られていないが、そのソレノイド部が非励磁の状態で遮
断状態にあっても確実に、直ちにリザーバ30A、30
Bからブレーキ液をマスターシリンダに戻すことがで
き、次のアンチスキッド制御に対処することができる。
【0019】なお、またこの実施の形態によれば、管路
31a、31bは上述したようにマスタシリンダ4とリ
ザーバ30A、30Bとを直結するのであるが、これら
には1個の逆止弁32a、32bが設けられているだけ
であるので、リザーバ30A、30Bの内蔵するばねの
ばね力により、確実にリザーバ30A、30Bに貯蔵さ
れていたブレーキ液は全てマスタシリンダ4に戻すこと
ができる。圧損は1個の逆止弁32a、32bのばね力
のみである。
【0020】なお、図19の従来例ではリザーバ16は
管路20、逆止弁15a、電磁切換弁12a、13aを
つなぐ管路及び逆止弁14a、更に管路6aを介してマ
スタシリンダ1に接続されている。すなわち、リザーバ
16は管路20に接続され、これが電磁切換弁13aと
並列に接続されており、逆止弁15aを配設させている
管路及び電磁切換弁7a、8aを接続する管路、更に電
磁切換弁7aと並列に接続される管路、更に管路6aを
介してマスタシリンダ1に接続されている。すなわち、
管路の2つの分離部を通ってマスタシリンダ1に接続さ
れている。そして、逆止弁14a、15aを開弁させて
マスタシリンダ1にブレーキ液を還流させなければなら
ないので、これら逆止弁14a、15aに2個のばね損
があり、この分、マスタシリンダ1に戻されるブレーキ
液量は減ずることになり、更に上述したようにアンチス
キッド制御中にブレーキペダルを解除すると車輪9aの
ホイールシリンダ10aからの圧液がマスタシリンダ1
に戻されるのであるが、この時、リザーバ16に蓄えら
れているブレーキ液の液圧より大であれば、リザーバ1
6からブレーキ液をマスタシリンダ1に戻すことができ
ない。然るに本出願人が先に開示した構成においては逆
止弁32a、32bだけが設けられているだけであるの
でマスタシリンダ1には殆ど完全にブレーキ液が戻され
る。
【0021】上記リザーバ30A、30Bは、本体内に
外周をシールされて摺動自在に嵌合されるピストンと、
該ピストンの両側に画成されるブレーキ液貯蔵室と、空
気室と、前記ピストンを前記ブレーキ液貯蔵室側に向か
って付勢するばねとを備え、前記ブレーキ液貯蔵室に前
記ばねのばね力に抗して外部からブレーキ液を貯蔵さ
せ、前記ばね力により前記ピストンを復動させて前記ブ
レーキ液を外部へ排出させるようにしているのである
が、このように液圧ポンプを用いないアンチスキッド制
御装置では、アンチスキッド制御中に液圧ポンプを作動
させてブレーキ液貯蔵室からブレーキ液をマスタシリン
ダ側に強制的に還流させることがないので、ピストンに
上下動を行わせることがほとんどなく、従って空気室の
開口を図示しないスリット付きゴムキャップにより被覆
し、これから空気を出入りさせて、ピストンの動きをス
ムースにしているのであるが、この空気孔から外部のご
みや水分を吸い込んで、ピストンの周りに引っ付いてピ
ストンの外周を錆び付かせたり、ごみにより移動を行い
にくくさせる場合がある。この場合には、ホイルシリン
ダーからブレーキ液をブレーキ液貯蔵室に排出せんとし
ても、極端な場合にはピストンを移動させることなく、
ホイルシリンダーからブレーキ液を排出させることがで
きない場合がある。これでは本来のアンチスキッド制御
を行うことができない。
【0022】なお、特開平8−261202号公報の油
圧制御装置における防水構造においては、図21に示す
ようにアンチスキッド制御装置において、リザーバの空
気室に水を吸い込まないような構成が示されている。す
なわち、図21に示すように、油圧制御装置のハウジン
グ31’に設けられたリザーバ19’は栓部材46及び
シール部材50’により閉塞された大気連通室48’を
備える。ハウジング31’の側面に結合されるカバー3
2はシール部材50’の外周部501 をハウジング3
1’及び栓部材46’に押圧して固定する環状突起32
11を備えると共に、シール部材50’の通気管502
先端が対向する凹部329 を備える。ハウジング31’
とカバー32’間に形成されて大気連通室48’に連な
る空間61はカバー32’の下縁を水平方向に屈曲させ
たフランジ328 とハウジング31’の下方との間に形
成した排水路64を介して大気に連通する構成を開示し
ている。
【0023】このような構成によっても、リザーバのピ
ストンの往復動により空気室48’が負圧になって、外
部から水分を吸い込むのをある程度防止することができ
るが、カバー32’と本体との間には、なんらシール部
材を介していないので、通常の非作動時においても水分
や小さな異物を吸い込む恐れが充分にある。また、ピス
トンを往復動させる場合に空気室48が負圧になり、こ
れにより容易に外部から異物を吸い込んでピストンに付
着させる可能性が大きいと考えられる。
【0024】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上述の問題に
鑑みてなされ、ピストンが錆び付いたり、異物により動
かなくなったりすることを未然に防止することができる
ブレーキ液圧制御装置を提供することを課題とする。
【0025】
【課題を解決するための手段】以上の課題は、リザー
バ、電磁弁装置を内蔵し、該リザーバのブレーキ液貯蔵
室を外部連通させる通路を形成させている第1本体と、
少なくとも前記電磁弁装置を制御するための制御器を内
蔵させている第2本体とから成り、これら第1、第2本
体を一体化させているブレーキ液圧制御装置であって、
前記リザーバは前記第1本体に形成されたシリンダ孔
に、シールリングを装着させて摺動自在に嵌合するピス
トンと、該ピストンにより前記シリンダ孔内に画成され
るブレーキ液貯蔵室と、空気室と、前記ピストンを前記
ブレーキ液貯蔵室側に付勢するばねとを備えているブレ
ーキ液圧制御装置において、前記第1本体に、前記空気
室に開口する第1開口と、該第1本体と、前記第2本体
との間に大気と連通して形成される隙間に開口し、前記
第1開口より下方に位置して第2開口を形成し、これら
第1開口と第2開口とを接続し、前記第1本体の端壁に
形成される開口を、前記第1本体との間にシール部材を
介してキャップが取り付けられ、前記第1開口は前記シ
ール部材より前記空気室の内方側に位置していることを
特徴とするブレーキ液圧制御装置によって解決される。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につ
き、図面を参照して説明する。なお、本出願人が先に開
発した図20に示すアンチスキッド制御装置に対応する
部分については同一の符号を付し、その詳細な説明は省
略する。
【0027】すなわち、本発明の実施の形態によれば、
図1において各電磁切換弁7Aないし7D及び8Aない
し8Dの入力ポート側及び/又は出力ポート側にフィル
タfが接続される。更にリザーバ30A、30Bにはそ
れぞれ2つのポートが形成され、この一方のポートにも
排出管路Rの端部にフィルタfが接続されている。他方
のポートには管路31a’a、31b’aが接続され、
これに先に開発した装置と同様に逆止弁32a’及び3
2b’がマスタシリンダ4側への方向を順方向として接
続されている。
【0028】図2〜図5は上述のHUユニットH及びE
UユニットEの全体を示すが、図において第1本体とし
てのユニットHは本体内に、詳細に後述するリザーバ3
0A、30Bを内蔵しており、更にこのブレーキ液貯蔵
室をホイールシリンダ側及びマスタシリンダ側に接続す
るための通路を形成させている。また、ユニットEはア
ンチスキッド制御回路を主とする制御器ECUを内蔵し
ており、車輪速度センサw1 〜w4 の出力を受けて上述
の電磁弁7A〜7D、8A〜8Dのソレノイド部sを制
御する。また、この制御信号を受ける電磁切換弁7A〜
7D及び8A〜8DはユニットH内に内蔵されている。
図2〜図5において、ユニットH及びユニットEはボル
トBにより一体化され、その全体は車体にボルトLによ
り固定される。
【0029】また、接続口RLA及びRRAは車輪RL
及びRRのホイールシリンダへの管路を接続する接続口
であり、FRA及びFLAは車輪FR及びFLのホイー
ルシリンダに接続する管路に接続する接続口である。ま
た、MC1及びMC2は図1にも示されるように、マス
タシリンダへの管路31a’及び31b’を接続するた
めの接続口である。本発明によれば、ユニット本体Hと
Eとの間に水平方向に延びる、すなわち図3において、
紙面の向こう側から手前へと延びる隙間を形成してい
る。これは後述するように、リザーバ30A、30Bの
空気室と連絡する通路Yと連通している。
【0030】なお、図11において二点鎖線で囲まれた
部分Hはいわゆるハイドロリックユニット(Hydra
ulic unit)と呼ばれ、液圧制御部を示す。後
述するように第1本体H内に一体的に内蔵されている。
また、やはり後述するように第2本体E内にはECU
(Electric Control Unit)の制
御器を内蔵している。電磁弁7Aないし7D及び8Aな
いし8Dのソレノイド部sにはこの制御器ECUから制
御信号s1 及びs2 を供給され、公知のアンチスキッド
制御を行う。また、車輪FR、RL、RR及びFLには
近接して車輪速度センサw1 、w2 、w3 及びw4 が設
けられているが、この車輪速度信号が供給される。公知
のロジックにより、ブレーキを緩めるべきか保持するべ
きか増圧すべきかを判断し、この判断に基づいて各電磁
弁7Aないし7D及び8Aないし8Dのソレノイドsを
制御する。
【0031】次に図6を参照して本発明に係るリザーバ
30Aの詳細について説明する。なお、他方の30Bは
同様な構成であるので、この一方について説明する。
【0032】これは図1の各電磁切換弁7Aないし7D
及び8Aないし8Dを内蔵している本体Hの中に一体的
に組み込まれている。リザーバ30Aのピストン90は
断面がコの字形状を呈し、シールリングgを装着してシ
リンダ孔91に摺動自在に嵌合しており、その両側にブ
レーキ液貯蔵室と空気室を画成している。なおシー
ルリングgはストッパーSにより、図示の位置を保持さ
れており、空気室A1内にはスプリング93が配設され
ており、これの一端はバネ受け94により、受けられて
おり、これはまた止めリング92により、シリンダ孔9
1内に図示する位置を保持している。この中央部には連
通孔94aを有し、これと整列して本体Hに形成された
リザーバ用の開口Hcを被覆するようにアルミニウムで
なるキャップ95が液状ガスケット(シリコンオイル)
96を塗布した状態で圧入、大気に対してシールされて
固定されている。また、ブレーキ液貯蔵室は図1でも
示すようにフィルタfを介在してホイルシリンダ側に連
通可能な管路R内に設けられており、更に他方のポート
にはマスタシリンダ側への方向を順方向とする逆止弁3
2a’が設けられている。更に本発明によれば、本体H
にシリンダ孔91に開口して第1開口Haが形成され、
更に大気に向かって開口Hbが形成され、これら開口H
a、Hbはピストン90の移動方向に関し、斜め方向に
伸びる通路Yにより連絡されている。ピストン90はば
ね93のばね力に抗してブレーキ液を貯液室に排出し
た場合には図において右方へと移動するのであるが、通
路Yはこのフルストロークした時のリザーバ室の容量
よりは充分に大きい容量を有し、図3に示すように本体
HとEとの間に形成される隙間に連通している。
【0033】次に図7を参照して上述の逆止弁32a’
について説明する。管路31a’aとリザーバ室との
間に配設されるが、弁座形成部材99には通路99aが
形成されており、この上端部は弁球98の弁座としてテ
ーパー状とされている。この弁座形成部材99にばねリ
テーナ102が固定されており、更に弁球98が安定に
作動するようにリテーナ101が接触しており、これと
ばねリテーナ102との間に弁ばね100が張設されて
いる。
【0034】次にリザーバの他のポートに接続される管
路内に設けられたフィルタfについて図8ないし図10
を参照して説明する。すなわち、メッシュとしての円筒
状のフィルタ網Nの両端部は取付ケーシング110の両
端部で図5に示すように取付られており、図10から明
らかなようにこの取付ケーシング110のほゞ全周域に
おいてリザーバ側及び管路R側と網面Nを介して連通し
ている。本発明の実施の形態によるリザーバ30Aは以
上のように構成されるが次にその作用について説明す
る。
【0035】公知のようにアンチスキッド制御が行なわ
れると、ホイルシリンダからブレーキ液が管路Rを介し
てリザーバ室に排出されるが、このブレーキ液圧によ
り、ばね93のばね力に抗してピストン90を右方へと
移動させる。この時、空気室の圧力は上昇せんとする
が、通路Yにより、殆ど空気抵抗なしに円滑に右方へ移
動してブレーキ液をリザーバ室に貯蔵する。なお、ピ
ストン90の右方への移動によるリザーバ室の容量増
大分は通路Yの容量(なお、隙間の容量もこれに加わ
る)よりはるかに小さいのでピストン90の移動は非常
に円滑である。
【0036】本実施の形態によれば、液圧ポンプを用い
ないアンチスキッド制御装置であり、アンチスキッド制
御作用は極めて静粛に行なわれるのであるが、運転者の
ブレーキペダルへの踏力を解除するとばね93のばね力
によりピストン90は図において左方へと移動する。こ
の時、空気室は負圧とならんとする、仮にピストン9
0がフルストロークしたとしてもリザーバ室の容量増
大分より通路Yの容量の方がはるかに大きく形成されて
いるので殆ど負圧を発生することなく、よって大気から
細かい水滴やごみを吸い込むことがない。ブレーキ液は
逆止弁32a’を開弁させてマスタシリンダへ還流す
る。なお、リザーバ室にホイルシリンダからブレーキ
液が排出された場合にはフィルタfより細かいごみが除
去されて常に正常なブレーキ液で適正なアンチスキッド
制御を行なうことができる。
【0037】アンチスキッド制御作用は以上のように行
なわれるのであるが、本発明によれば通路Yが形成され
ているので、細かいごみや水滴がピストン90の外周部
に付着することなく、従ってこれが錆び付いたり、ごみ
で移動しなくなるということがなくなり本来のアンチス
キッド作用が行なわれないということはない。また、ア
ルミウムでなるキャップ95が大気室を形成させる本
体Hの開口を被覆しており、かつ液状ガスケット96に
より、大気との間を密閉しており、更に通路Yはこの液
状ガスケット96より、空気室の、内方へ形成されて
いるので、上述の水分及びごみの吸込防止を効果的に行
なうことができる。キャップ部材95にはなんら従来の
ように大気と連通する開口、例えばゴム板にスリットを
形成させて負圧や高圧がかかった場合に、これを開口さ
せ、大気から空気を吸入したり大気に空気を排出したり
することがないので、水分が入ったりすることもない上
述の作用、効果を確実に得ることができる。すなわち、
従来のスリット付きのゴムキャップがピストン90の移
動方向に対向して設けられていたので、ゴムが容易にた
わんで空気を導入したり、導出したりしていたがこのた
めに外部から水分や異物を吸い込みやすかったがピスト
ン90の移動方向に対し、斜め下方向に通路Yを形成し
たのでごみや水分を吸い込みにくくしている。しかも大
容量であるためにピストン90の移動を円滑にしてい
る。
【0038】図11は本発明の第2の実施の形態による
アンチスキッド制御装置の配管系統を示すものである
が、上記実施の形態と対応するものは同一の符号を付
し、その詳細な説明は省略する。すなわち、本実施の形
態によれば、2ポート2位置電磁切換弁を2個用いる代
わりに3ポート3位置電磁切換え弁を1個とし、40
A、40B、40C、40Dをそれぞれ車輪のホイルシ
リンダ及びリザーバ30A、30Bに接続する。リザー
バ30A、30Bの構成、作用は第1実施形態と同様で
ある。なお、車輪速度センサw1 〜w4 及び制御器EC
Uは図示省略している。
【0039】次に、図12以下を参照して本発明の第3
の実施の形態について説明する。本実施の形態は図示し
た第1の実施の形態とは第1の2ポート、2位置電磁切
替弁の構成が異なる。即ち、本発明の実施の形態による
第1の2ポート、2位置電磁切替弁40は図12及び図
13に示すような作用、原理で機能するものである。即
ち、図12Aで示されるように本体41内に弁球44が
配設されており、これは本体41内に形成された弁座4
1aに着離座可能に設けられている。Aの矢印で示すよ
うな大きさの電流が、図示しないソレノイド部に流され
て、弁球44を下方へと付勢する。これによりこの本体
41にはマスターシリンダ1と連通する開口43及びホ
イールシリンダと連通する開口42a、42bが形成さ
れているのであるが、電流Aにより弁球44は弁座41
aに圧接されて、マスターシリンダ側とホイールシリン
ダ側とは遮断される。即ち、遮断状態とされる。これ
は、マスターシリンダ側とホイールシリンダ側の液圧の
差圧ΔPが大なる場合であっても(図12B)、小なる
場合であっても(図12A)この遮断状態を保つように
電流Aの大きさが定められている。
【0040】次に、図13A、Bに示すように今、弁球
44を開弁させたい場合には電流Aの大きさを同じ開口
度に対しては差圧ΔPに応じて変える。即ち、図12の
Aで示されるように差圧ΔPが小さい場合には一定の開
口Qを形成するのに、電流値A’は小とされる。また、
マスターシリンダ側とホイールシリンダ側の液圧の差圧
ΔPが大きい場合には同じ開口度Qに対して、電流A”
の値を大とする。
【0041】次に、本発明の第3の実施の形態によるア
ンチスキッド制御装置に設けられている図示しないコン
トロールユニット内のコンピュータプログラムについて
説明する。図14に説明するようにステップ51でスタ
ートし、ステップ52でコンピュータの各回路を初期化
する。次に、ステップ53で車輪速度センサの出力を受
けて、各車輪速度を演算する。次に、この車輪速度を微
分することにより車輪加速度をステップ54で演算し、
この出力に基づいて各車輪の制動制御をステップ55で
行う。
【0042】次に、図15を参照して各車輪についての
制動制御について説明する。ステップ61である1つの
車輪についての制動制御が開始され、図14で示される
ようにステップ53で車輪速度が演算されているが、4
つの車輪から最大の速度を車体速度とし、今仮に、制御
される車輪を右側前輪とするとこの前輪の車輪速度と、
車体速度とによりスリップ率λをステップ62で演算す
る。次に、ステップ63においてはこのスリップ率λ及
び図14で示されるフローチャートにおけるステップ5
4の車輪加速度αにより車輪の不安定度を演算する。
【0043】本実施の形態によれば、この不安定度とは
車輪がロック状態に進んでいるか、安定状態にあるかを
判断する。そして、判断ステップ64においてはこのA
BSを開始したかどうかを判断して、ノーであれば、ス
テップ64aにおいて車輪が不安定かどうかを判断し、
さらにノーであれば、再びステップ61に戻り、ステッ
プ62、63、64の処理を繰り返す。イエスであれば
上述の車輪速度と車体速度とにより、スリップ率λが演
算されたのであるが、これから路面の摩擦係数μを判定
する。本実施の形態によれば高、中、低の三種のμが判
定される。次に、マスターシリンダ側の液圧とホイール
シリンダ側の液圧の差ΔPが演算される。なお、本実施
の形態では、ブレーキペダルを踏んでから車輪速度がど
のように変化したかによって演算するようにしている
が、これに代えてマスターシリンダ側の液圧及びホイー
ルシリンダ側の液圧を何らかの方法により検知して、そ
の検知出力の差により差圧ΔPを求めるようにしてもよ
い。
【0044】次に、ステップ67では以上のように求め
られたスリップ率λ、路面の摩擦係数μが高か中か低
か、及びマスターシリンダ側とホイールシリンダ側の液
圧差ΔPの大きさに基づいて、第1の2ポート、2位置
電磁切替弁(フローチャートでは増圧弁)40の開か閉
か、また開の場合にはその開口度Qをいかにするか、ま
た、この開時間、閉時間をどの時間持続させるか(これ
をΔTとする。)、判断する。そして、この後、このホ
イールシリンダの液圧を増圧、保持または減圧するので
あるが、これを開始する前にクロック時間の瞬時をT0
とおいて、この後ステップ70、71、72において増
圧、保持または減圧を行う。
【0045】まず増圧を行う場合には図16において、
ステップ70から次のステップ81において第1の2ポ
ート、2位置電磁切替弁40のソレノイド部に流す電流
値がコントロールユニットより設定されており、また
は、第2の2ポート、2位置電磁切替弁8A〜8Dのソ
レノイド部は非励磁とされる。図15におけるステップ
67において各ファクターが演算されたのであるが、こ
れにより一定の開度Qを得るための電流値I(Q)がソ
レノイド部に流され、これにより図3のAまたはBで示
すように弁球44と弁座41aとの間にある開口度Qが
得られるのであるが、これに応じてマスターシリンダ側
からホイールシリンダ側にブレーキ液が供給されてホイ
ールシリンダの液圧を上昇させる。この時間Tがステッ
プ82においてカウントされ、上述のクロック開始時点
0 と持続時間ΔTの和より、大であるか、イコールで
あるかを判断する。これによってノーであれば、更に増
圧モードでステップ81を介して同様な操作を行い、T
0 +ΔTより時間が大となると、イエスとなり、リター
ン83に戻る。即ち、この車輪、即ち右側前輪につい磁
切替弁8A〜8Dのソレノイド部は非励磁とされる。図
15におけるステップ67において各ファクターが演算
されたのであるが、これにより一定の開度Qを得るため
の電流値I(Q)がソレノイド部に流され、これにより
図3のAまたはBで示すように弁球44と弁座41aと
の間にある開口度Qが得られるのであるが、これに応じ
てマスターシリンダ側からホイールシリンダ側にブレー
キ液が供給されてホイールシリンダの液圧を上昇させ
る。この時間Tがステップ82においてカウントされ、
上述のクロック開始時点T0 と持続時間ΔTの和より、
大であるか、イコールであるかを判断する。これによっ
てノーであれば、更に増圧モードでステップ81を介し
て同様な操作を行い、T0 +ΔTより時間が大となる
と、イエスとなり、リターン83に戻る。即ち、この車
輪、即ち右側前輪についての制御サイクルは終わり、次
に、左側前輪について、同様な図15に示すフローチャ
ートが実施される。
【0046】次に、保持モード71について説明する。
図17に示すようにステップ71に保持モードがスター
トし、ステップ84においては、第1の2ポート、2位
置電磁切替弁40のソレノイド部に流す電流値が開口度
0に対応する値とされる。これにより、この第1の2ポ
ート、2位置電磁切替弁40は遮断状態になる。他方、
第2の2ポート、2位置電磁切替弁(フローチャートで
は減圧弁と称する)8A〜8Dはオフのままである。よ
って、ホイールシリンダの液圧は保持される。この保持
モードが開始した時点T0 から設定された所定持続時間
ΔTを足したものより、現時刻は大であるか、小である
かを判断し、小であれば同様にステップ71、84を繰
り返す。そして、イエスであれば、次の車輪に対する制
御が行われる。
【0047】次に、減圧モード72について説明する。
図18で示すように、ステップ85では、第1の2ポー
ト、2位置電磁切替弁40のソレノイド部に流す電流は
保持モードの時と同様な値とされる。これにより、第1
の2ポート、2位置電磁切替弁40は遮断状態とされ、
他方、第2の2ポート、2位置電磁切替弁8A〜8Dの
ソレノイド部には所定の電流が流される。これにより、
ホイールシリンダのブレーキ液はリザーバ30A、30
Bに排出されて、車輪のブレーキ力が低下される。この
減圧モードの開始時刻をT0 とし、また、持続時間をΔ
Tとすれば、この和が現時刻より小であるか、大である
かにより、即ち、ノーであるか、イエスであるかによ
り、ノーであればこの減圧モードを繰り返し、イエスで
あれば他の車輪の制動作業に移る。以上のようにして、
第2の実施の形態においても適正なアンチスキッド制御
が行われるのであるが、運転者がブレーキペダルへの踏
力を解除すると、リザーバ30A、30Bに貯液されて
いるブレーキ液圧が逆止弁32a、32bを通って直ち
に、マスターシリンダ1側に戻り、次なるアンチスキッ
ド制御に備えることができる。液圧ポンプが用いられて
いないので、もちろん従来のこれが用いられているアン
チスキッド制御装置に比べると静粛であり、また当然の
ことながら、マスターシリンダ側へのキックペダル現象
がない。
【0048】また、本実施の形態によれば、第1の2ポ
ート、2位置電磁切替弁40の連通状態における開度Q
をソレノイド部に流す電流の大小により変更させること
ができ、またこれはマスターシリンダ側の液圧とホイー
ルシリンダ側の液圧との差圧ΔPに応じて変えることが
できるので、例えば、高μの路面で運転者が高い踏力で
ブレーキペダルを踏み込んだ場合には、迅速にこの踏力
に応じたブレーキ力を車輪に与えるために、第1の2ポ
ート、2位置電磁切替弁40の開度Qを大とすべくソレ
ノイド部に流す電流を比較的小としている。よって、高
μの路面で高踏力、即ち、パニックブレーキをかける場
合でも、これに応じた急ブレーキをかけることができ
る。
【0049】次に、低μ路面でブレーキをかけた場合に
は、小さなブレーキ力でも車輪は急速にロック傾向とな
るので、この場合には、第1の2ポート、2位置電磁切
替弁40の開度Qを小として、マスターシリンダ側から
ホイールシリンダ側への流れる液量を小とする。これに
よって、ロックに進むのを防止することができる。即
ち、頻繁なアンチスキッド制御を防止して、リザーバ3
0A、30Bに排出するブレーキ液量を小とし、1サイ
クルのアンチスキッド制御が完全に行われるべく、リザ
ーバの容量が応えることができる。
【0050】また本実施の形態によれば、リザーバ30
A、30Bのピストン90は常に円滑に動作するので、
上述の制御を確実に行なうことができる。
【0051】以上、本発明の実施の形態について説明し
たが、勿論、本発明はこれらに限定されることなく、本
発明の技術的思想に基づいて種々の変形が可能である。
【0052】例えば、以上の実施例ではリザーバ30
A、30Bにはそれぞれ2つのポートを形成し、一方に
はフィルタfを接続し、他方には逆止弁32a’、32
b’を接続した。これに代えてポートが1つのリザーバ
にも本発明は適用可能である。この場合でもフィルタf
無しで逆止弁だけを接続して液圧ポンプを用いないにも
かかわらず、適正なアンチスキッド制御を行なうことが
できるのであるが、一つのポートにホイルシリンダから
の圧液を排出し、かつこのポートから逆止弁32a’、
32b’を通ってマスタシリンダ4に戻すようにする。
勿論、1つのポートに逆止弁32a’、32b’及びフ
ィルタfを設けるようにしてもよい。
【0053】また以上の実施の形態では、液圧ポンプを
用いることなく、アンチスキッド制御を行なったが、従
来のように液圧ポンプを用いてブレーキを緩める時に
は、リザーバのブレーキ液貯蔵室にブレーキ液を排出
し、直ちに液圧ポンプにより、くみ上げてマスタシリン
ダ側、もしくは供給弁側に戻すようにしたアンチスキッ
ド制御装置にも本発明は適用可能である。
【0054】また以上の実施の形態では、本体Hに形成
したリザーバの空気室の開口をアルミニウム製のキャッ
プ95でシール部材96を介在させて固着させて、その
キャップ95内に空気室95を形成すべく凸型とした
が、このような形状に限ることなく、平板状のアルミ板
であってもよく、或は他の金属、或は剛性のある平たい
ゴムでなるキャップを用いてもよい。なお、図2に示す
ごとく、凸部を有するキャップ95の場合には、これに
より形成される空気室95aの容量だけ空気室の容量
を大きくするので、本発明の斜め方向の通路の容量と
相俟ってピストン90の移動をより、円滑にするもので
ある。
【0055】また以上の実施の形態では、上から下方へ
と伸びる斜め方向の通路Yを一本だけ形成したが、更に
2本、3本と複数本、形成してもよい。
【0056】また以上の実施の形態では、アンチスキッ
ド制御装置に用いられるリザーバを説明したが、ブレー
キ液圧制御装置としてこれに限ることなく、他のブレー
キ液圧装置、例えば駆動スリップ制御装置やVDC(V
ehicle Dynamic Control)装置
にも適用可能である。
【0057】なお、また以上の実施の形態では図3に示
すように第1本体としてのハイドローリックユニット本
体H、エレクトローリックユニット本体Eとの間に図示
するような隙間を形成したが、勿論、この位置に限る
ことなく、本体Hと本体Eの形状によっては、他の位置
にこれを形成するようにしてもよい。また、隙間は水
平方向に伸びているが、垂直方向に伸びるように本体H
と本体EとをボルトBにより、固定させるようにしても
よい。この場合には排水をしやすくする。
【0058】
【発明の効果】以上述べたように本発明のブレーキ液圧
制御装置によれば、ブレーキ液貯蔵室のブレーキ液を強
制的に外部に排出させない場合でも、ピストンの錆び付
きを防止し、また、ごみ等の付着により、動きにくくな
るということを未然に防止することが出来る。よって本
来のブレーキ液圧制御を確実に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態によるリザーバを備
えたアンチスキッド制御装置の配管系統図である。
【図2】本発明の実施の形態によるユニットHとユニッ
トEとの一体化を示す平面図である。
【図3】同側面図を一部切り欠いて示す図である。
【図4】同正面図である。
【図5】同背面図である。
【図6】図1におけるリザーバの詳細を示す部分拡大断
面図である。
【図7】同リザーバのポートに接続される逆止弁の拡大
断面図である。
【図8】同リザーバの他方のポートに接続されるフィル
タの正面図である。
【図9】図8における[9]−[9]線方向断面図であ
る。
【図10】図8における[10]−[10]線方向断面
図である。
【図11】本発明の第2の実施の形態によるアンチスキ
ッド制御装置の配管系統図である。
【図12】本発明の第3の実施の形態による第1の2ポ
ート、2位置電磁切替弁の原理図を示すもので、Aはマ
スターシリンダ側とホイールシリンダ側との液圧の差圧
ΔPが小なる場合のソレノイド部に流す電流の大小関係
を示す図及びBはマスターシリンダ側とホイールシリン
ダ側との液圧の差圧ΔPが大なる場合のソレノイド部に
流す電流の大小関係を示す図である。
【図13】同様に本発明の第3の実施の形態による第1
の2ポート、2位置電磁切換弁の一定の開口度を得るた
めのソレノイド部に流す電流の大小関係を示し、差圧Δ
Pが小なる場合及びBはΔPが大なる場合を示す図であ
る。
【図14】本発明の第3の実施の形態におけるコントロ
ールユニット内のコンピュータに設定されたプログラム
チャートである。
【図15】同プログラムチャートにおける1つの車輪の
制動制御のプログラムチャートである。
【図16】増圧モードにおけるフローチャートである。
【図17】保持モードにおけるフローチャートである。
【図18】減圧モードにおけるフローチャートである。
【図19】従来例のアンチスキッド制御装置の配管系統
図である。
【図20】本出願人が先に開発したアンチスキッド制御
装置の配管系統図である。
【図21】従来例のリザーバの要部を示す部分拡大断面
図である。
【符号の説明】
30A リザーバ 30B リザーバ 90 ピストン 93 ばね 95 キャップ 空気室 ブレーキ液貯蔵室 Y 通路

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 リザーバ及び電磁弁装置を内蔵し、該リ
    ザーバのブレーキ液貯蔵室を外部連通させる通路を形成
    させている第1本体と、少なくとも前記電磁弁装置を制
    御するための制御器を内蔵させている第2本体とから成
    り、これら第1、第2本体を一体化させているブレーキ
    液圧制御装置であって、前記リザーバは前記第1本体に
    形成されたシリンダ孔に、シールリングを装着させて摺
    動自在に嵌合するピストンと、該ピストンにより前記シ
    リンダ孔内に画成されるブレーキ液貯蔵室と、空気室
    と、前記ピストンを前記ブレーキ液貯蔵室側に付勢する
    ばねとを備えているブレーキ液圧制御装置において、前
    記第1本体に、前記空気室に開口する第1開口と、該第
    1本体と前記第2本体との間に大気と連通して形成され
    る隙間に開口し、前記第1開口より下方に位置して第2
    開口を形成し、これら第1開口と第2開口とを接続し、
    前記第1本体の端壁に形成される開口には、前記第1本
    体との間にシール部材を介してキャップが取り付けら
    れ、前記第1開口は前記シール部材より前記空気室の内
    方側に位置していることを特徴とするブレーキ液圧制御
    装置。
  2. 【請求項2】 前記通路は前記ピストンの移動方向に関
    し斜め方向に延在してることを特徴とする請求項1に記
    載のブレーキ液圧制御装置。
  3. 【請求項3】 前記第2の開口は下向きである請求項1
    又は2に記載のブレーキ液圧制御装置。
  4. 【請求項4】 前記電磁弁装置は第1、第2の2ポート
    2位置電磁切換弁から成りマスタシリンダとホイールシ
    リンダとを前記第1の2ポート2位置電磁切換弁を介し
    て接続し、前記ホイールシリンダと前記ブレーキ液貯蔵
    室とを前記第2の2ポート2位置電磁切換弁を介して接
    続し、前記ホイールシリンダの液圧を上昇させるときに
    は、前記第1の2ポート2位置電磁切換弁は連通位置を
    とり、前記第2の2ポート2位置電磁切換弁は遮断位置
    をとらせ、前記ホイールシリンダの液圧を下降させると
    きは前記第1の2ポート2位置電磁切換弁は遮断位置を
    とり、前記第2の2ポート2位置電磁切換弁は連通位置
    をとらせて、前記ホイールシリンダのブレーキ圧液を前
    記ブレーキ液貯蔵室に排出するようにしたアンチスキッ
    ド制御装置用であることを特徴とする請求項1〜3のい
    づれかに記載のブレーキ液圧制御装置。
  5. 【請求項5】 前記電磁弁装置は3ポート3位置電磁切
    換弁から成りマスタシリンダとホイールシリンダとの間
    に前記3ポート3位置電磁切換弁を接続し、前記ホイー
    ルシリンダの液圧を上昇させるときには、前記3ポート
    3位置電磁切換弁は前記マスタシリンダと前記ホイール
    シリンダとを連通させる第1の位置をとり、前記ホイー
    ルシリンダに液圧を保持させるときには、遮断位置であ
    る第2の位置をとり、前記ホイールシリンダの液圧を下
    降させるときは前記ホイールシリンダと前記ブレーキ液
    貯蔵室とを連通させる第3の位置をとり、前記ホイール
    シリンダのブレーキ圧液を前記ブレーキ液貯蔵室に排出
    するようにしたアンチスキッド制御装置用であることを
    特徴とする請求項1〜3のいづれかに記載のブレーキ液
    圧制御装置。
  6. 【請求項6】 前記ブレーキ液貯蔵室と前記マスタシリ
    ンダとを直接に結ぶ管路を設け、該管路に前記マスタシ
    リンダへの方向を順方向とする逆止弁を接続し、前記マ
    スタシリンダに結合するブレーキペダルへの踏力を解除
    したときには前記ブレーキ液貯蔵室のブレーキ貯液を前
    記逆止弁を介して前記マスタシリンダへ還流するように
    したことを特徴とする請求項4又は5に記載のブレーキ
    液圧制御装置。
  7. 【請求項7】 前記第1の2ポート2位置電磁切換弁は
    前記連通位置において、前記ソレノイド部への電流制御
    により連通開口度を調節可能とすることを特徴とする請
    求項4又は6に記載のブレーキ液圧制御装置。
  8. 【請求項8】 前記ソレノイド部への電流制御は一定の
    前記連通開口度に対し前記マスタシリンダ側液圧と前記
    ホイールシリンダ側液圧との差圧ΔPに応じて行われる
    ことを特徴とする請求項7に記載のブレーキ液圧制御装
    置。
  9. 【請求項9】 前記一定の前記連通開口度を維持する時
    間ΔTを前記差圧ΔP、車輪のスリップ状況、路面の摩
    擦係数μの少なくとも一つに応じて調節するようにした
    ことを特徴とする請求項8に記載のブレーキ液圧制御装
    置。
  10. 【請求項10】 前記ブレーキ液貯蔵室に前記ホイール
    シリンダから排出されるブレーキ液を導入するポートに
    フィルタを設け、ブレーキ液を前記マスタシリンダ側に
    還流するポートに前記逆止弁を設けたことを特徴とする
    請求項6〜9のいづれかに記載のブレーキ液圧制御装
    置。
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