JPH11269141A - 含硫黄フルオロ安息香酸類およびその製造方法 - Google Patents

含硫黄フルオロ安息香酸類およびその製造方法

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JPH11269141A
JPH11269141A JP6989098A JP6989098A JPH11269141A JP H11269141 A JPH11269141 A JP H11269141A JP 6989098 A JP6989098 A JP 6989098A JP 6989098 A JP6989098 A JP 6989098A JP H11269141 A JPH11269141 A JP H11269141A
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JP
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fluoro
acid
methylthio
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producing
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JP6989098A
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English (en)
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Junichi Sakamoto
純一 坂本
Naoaki Kanda
尚明 神田
Hiroshi Itsuda
博 五田
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Sumitomo Seika Chemicals Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Seika Chemicals Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 3−フルオロ−4−アミノスルホニル安息香
酸を提供する。 【解決手段】 (3−フルオロ−4−メチルチオ)安息
香酸を塩素化剤と反応させて式 【化1】 (式中、nは1〜3の整数を表す。)で表される(3−
フルオロ−4−クロロメチルチオ)安息香酸類となし、
引き続き、該(3−フルオロ−4−クロロメチルチオ)
安息香酸類を加水分解して3−フルオロ−4−メルカプ
ト安息香酸とした後、該3−フルオロ−4−メルカプト
安息香酸を水の存在下で塩素化剤により酸化して3−フ
ルオロ−4−クロロスルホニル安息香酸とし、次いで、
該3−フルオロ−4−クロロスルホニル安息香酸をアミ
ノ化することを特徴とする3−フルオロ−4−アミノス
ルホニル安息香酸の製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、新規なフルオロ安
息香酸である3−フルオロ−4−アミノスルホニル安息
香酸、およびその合成中間体である新規な含硫黄フルオ
ロ安息香酸類、並びにこれらの製造方法に関する。
【0002】3−フルオロ−4−アミノスルホニル安息
香酸は、医薬品の中間体としての有用性が期待される化
合物であり、例えば、解熱作用、鎮痛作用、抗炎症作用
等を有するオキサゾール系複素環式芳香族化合物を合成
するための中間体として利用することができる。
【0003】
【従来の技術と発明が解決しようとする課題】3−フル
オロ−4−アミノスルホニル安息香酸は新規なフルオロ
安息香酸であり、従って、その合成法も知られていな
い。
【0004】本発明は、新規な3−フルオロ−4−アミ
ノスルホニル安息香酸、およびその合成中間体である新
規な含硫黄フルオロ安息香酸類、並びにこれらの製造方
法を提供することを課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記した
状況に鑑み、工業的に有利に、簡便かつ経済的に3−フ
ルオロ−4−アミノスルホニル安息香酸を製造する方法
を提供すべく鋭意検討した。
【0006】その結果、本発明者らが見出した芳香環へ
のメチルチオ基の導入反応(特開平5−33113
4)、メチルチオ基をスルホニルハライド基に変換する
方法(特開平8−291133)、メチルチオ基をハロ
ゲン化した後に加水分解反応を行なってメルカプト基に
変換する方法(特開平9−40636)、および芳香環
に結合したメチルチオ基を変換せずにホルミル基をカル
ボキシル基に変換する方法等を適宜組み合わせることに
より、工業的に、簡便かつ経済的に3−フルオロ−4−
アミノスルホニル安息香酸を製造できること、また、そ
の合成中間体である新規な含硫黄フルオロ安息香酸類を
見出し、本発明を完成するに至った。
【0007】すなわち本発明は、以下の含硫黄フルオロ
安息香酸類およびその製造方法を提供するものである。
【0008】1. (3−フルオロ−4−メチルチオ)
安息香酸。
【0009】2. (3−フルオロ−4−メチルチオ)
ベンズアルデヒドをアルカリ性条件下で酸化剤により酸
化することを特徴とする(3−フルオロ−4−メチルチ
オ)安息香酸の製造方法。
【0010】3. 酸化剤が過酸化水素である上記項2
に記載の(3−フルオロ−4−メチルチオ)安息香酸の
製造方法。
【0011】4. 3,4−ジフルオロ安息香酸とメチ
ルメルカプチドアルカリ金属塩とを反応させることを特
徴とする(3−フルオロ−4−メチルチオ)安息香酸の
製造方法。
【0012】5. 3−フルオロ−4−クロロスルホニ
ル安息香酸。
【0013】6. (3−フルオロ−4−メチルチオ)
安息香酸を水の存在下で塩素化剤により酸化することを
特徴とする3−フルオロ−4−クロロスルホニル安息香
酸の製造方法。
【0014】7. (3−フルオロ−4−メチルチオ)
ベンズアルデヒドを水の存在下で塩素化剤により酸化す
ることを特徴とする3−フルオロ−4−クロロスルホニ
ル安息香酸の製造方法。
【0015】8. 3−フルオロ−4−メルカプト安息
香酸を水の存在下で塩素化剤により酸化することを特徴
とする3−フルオロ−4−クロロスルホニル安息香酸の
製造方法。
【0016】9. 3−フルオロ−4−メルカプト安息
香酸。
【0017】10. (3−フルオロ−4−メチルチオ)
安息香酸を塩素化剤と反応させて式
【0018】
【化3】
【0019】(式中、nは1〜3の整数を表す。)で表
される(3−フルオロ−4−クロロメチルチオ)安息香
酸類となし、引き続き、該(3−フルオロ−4−クロロ
メチルチオ)安息香酸類を加水分解することを特徴とす
る3−フルオロ−4−メルカプト安息香酸の製造方法。
【0020】11. 3−フルオロ−4−アミノスルホニ
ル安息香酸。
【0021】12. 3−フルオロ−4−クロロスルホニ
ル安息香酸をアミノ化することを特徴とする3−フルオ
ロ−4−アミノスルホニル安息香酸の製造方法。
【0022】13. (3−フルオロ−4−メチルチオ)
安息香酸を塩素化剤と反応させて式
【0023】
【化4】
【0024】(式中、nは1〜3の整数を表す。)で表
される(3−フルオロ−4−クロロメチルチオ)安息香
酸類となし、引き続き、該(3−フルオロ−4−クロロ
メチルチオ)安息香酸類を加水分解して3−フルオロ−
4−メルカプト安息香酸とした後、該3−フルオロ−4
−メルカプト安息香酸を水の存在下で塩素化剤により酸
化して3−フルオロ−4−クロロスルホニル安息香酸と
し、次いで、該3−フルオロ−4−クロロスルホニル安
息香酸をアミノ化することを特徴とする3−フルオロ−
4−アミノスルホニル安息香酸の製造方法。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、本願発明を下記の反応式に
従って順次具体的に説明する。
【0026】
【化5】
【0027】本願第1の発明は、式(4)で表される
(3−フルオロ−4−メチルチオ)安息香酸およびその
製造方法に関する。
【0028】(3−フルオロ−4−メチルチオ)安息香
酸は、式(8)で表される3−フルオロ−4−アミノス
ルホニル安息香酸を合成するための中間体として重要な
化合物である。
【0029】この(3−フルオロ−4−メチルチオ)安
息香酸は、式(2)で表される(3−フルオロ−4−メ
チルチオ)ベンズアルデヒドをアルカリ性条件下で酸化
剤により酸化することにより得られる。
【0030】ここで、式(2)で表される(3−フルオ
ロ−4−メチルチオ)ベンズアルデヒドは、式(1)で
表される3,4−ジフルオロベンズアルデヒドと、メチ
ルメルカプチドアルカリ金属塩[CH3SM(式中、M
はアルカリ金属を示す)]とを反応させることにより容
易に得られる。
【0031】(3−フルオロ−4−メチルチオ)ベンズ
アルデヒドの酸化反応に用いる酸化剤としては、例え
ば、過酸化水素;過酢酸、m−クロロ過安息香酸等の有
機過酸類;過マンガン酸塩、クロム酸塩、ペルオキソ硫
酸塩等の無機酸化剤等が使用できるが、安全性、環境問
題、経済的見地等から過酸化水素が好ましく用いられ
る。
【0032】酸化剤の使用量は、用いる酸化剤の種類に
より異なり、一概に言えないが、式(2)で表される
(3−フルオロ−4−メチルチオ)ベンズアルデヒドに
対して、通常0.8〜10倍モル、好ましくは1.0〜
4.0倍モルである。酸化剤の使用量が0.8倍モル未
満だと反応が完結しない傾向にあり、10倍モルを超え
て用いてもそれに見合う効果が得られず経済的に不利と
なる傾向にある。
【0033】酸化反応は、アルカリの存在下に行うと円
滑に進行する。特に、酸化剤として過酸化水素を用いた
場合には、酸化反応はメチルチオ基の酸化を伴わずに進
行する。用いるアルカリとしては、水酸化ナトリウム、
水酸化カリウムが好ましい。アルカリの使用量は、式
(2)で表される(3−フルオロ−4−メチルチオ)ベ
ンズアルデヒドに対して、通常0.8〜10倍モル、好
ましくは1.0〜2.0倍モルである。アルカリの使用
量が0.8倍モル未満だと副生成物が多くなる傾向にあ
り、10倍モルを超えて用いてもそれに見合う効果が得
られず経済的に不利となる傾向にある。
【0034】酸化反応に使用される溶媒は、特に限定さ
れるものではなく、例えば、水;ヘキサン、シクロヘキ
サン、ヘプタン等の炭化水素類;ジクロロエタン、ジク
ロロメタン、クロロホルム等のハロゲン化炭化水素類;
ベンゼン、トルエン、キシレン、クロロベンゼン、ジク
ロロベンゼン、トリクロロベンゼン等の芳香族炭化水素
類;メタノール、エタノール、プロパノール、イソプロ
パノール、ブタノール等のアルコール類;アセトン、メ
チルエチルケトン、メチルイソブチルケトン等のケトン
類;およびこれらの混合物を用いることができる。これ
らの中でもメタノール、エタノール、プロパノール、イ
ソプロパノール、ブタノール等のアルコール類が好まし
く、とりわけメタノールが好ましく用いられる。溶媒の
使用量は、特に限定されるものではないが、式(2)で
表される(3−フルオロ−4−メチルチオ)ベンズアル
デヒドに対して、通常0.1〜20倍重量である。
【0035】反応温度は、通常0〜100℃、好ましく
は20〜50℃の範囲である。反応温度が0℃未満だと
反応速度が遅くなる傾向にあり、100℃を超えると副
反応が起こって収率低下の原因となる傾向にある。反応
時間は、通常0.5〜10時間の範囲である。
【0036】以上のようにして、式(4)で表される
(3−フルオロ−4−メチルチオ)安息香酸が得られ
る。得られた(3−フルオロ−4−メチルチオ)安息香
酸は、常法の晶析等により単離することができる。
【0037】(3−フルオロ−4−メチルチオ)安息香
酸は、また、式(3)で表される3,4−ジフルオロ安
息香酸とメチルメルカプチドアルカリ金属塩[CH3
M(式中、Mはアルカリ金属を示す)]とを反応させる
ことによっても得ることができる。
【0038】ここで原料として使用される3,4−ジフ
ルオロ安息香酸は、市販品を工業的に容易に入手するこ
とができる。
【0039】上記反応に用いるメチルメルカプチドアル
カリ金属塩としては、メチルメルカプチドナトリウム
塩、メチルメルカプチドカリウム塩等を使用することが
できるが、経済的見地からはメチルメルカプチドナトリ
ウム塩が好ましく用いられる。
【0040】メチルメルカプチドアルカリ金属塩の使用
量は、原料である式(3)で表される3,4−ジフルオ
ロ安息香酸に対して、通常0.8〜3倍モル、好ましく
は1.0〜2.5倍モルである。メチルメルカプチドア
ルカリ金属塩の使用量が0.8倍モル未満だと反応が完
結しない傾向にあり、3倍モルを超えて用いてもそれに
見合う効果が得られず経済的に不利となる傾向にある。
【0041】反応温度は、通常0〜150℃、好ましく
は20〜80℃である。反応温度が0℃未満だと反応速
度が遅くなる傾向にあり、150℃を超えると副反応が
起こって収率低下の原因となる傾向にある。反応時間
は、通常0.5〜10時間の範囲である。
【0042】上記反応は、3,4−ジフルオロ安息香酸
とメチルメルカプチドアルカリ金属塩を混合して撹拌す
るだけでも進行するが、相間移動触媒を用いると、反応
は円滑に進行する。相間移動触媒としては、ベンジルト
リエチルアンモニウムブロミド、ベンジルトリメチルア
ンモニウムクロリド、ヘキサデシルアンモニウムブロミ
ド、ヘキサデシルアンモニウムクロリド、ドデシルトリ
メチルアンモニウムクロリド、オクチルトリエチルアン
モニウムクロリド、テトラ−n−ブチルアンモニウムブ
ロミド、テトラ−n−ブチルアンモニウムクロリド、テ
トラエチルアンモニウムクロリド、トリオクチルメチル
アンモニウムクロリド等の4級アンモニウム塩;ヘキサ
デシルトリエチルホスホニウムブロミド、ヘキサデシル
トリブチルホスホニウムクロリド、テトラ−n−ブチル
ホスホニウムブロミド、テトラ−n−ブチルホスホニウ
ムクロリド、トリオクチルエチルホスホニウムブロミ
ド、テトラフェニルホスホニウムブロミド等の4級ホス
ホニウム塩;18−クラウン−6、ジベンゾ−1−クラ
ウン−6、ジシクロヘキシル−18−クラウン−6等の
クラウンエーテル等が挙げられる。中でも、経済的見地
から、テトラ−n−ブチルアンモニウムブロミド、テト
ラ−n−ブチルアンモニウムクロリド等の4級アンモニ
ウム塩が好ましく用いられる。また、相間移動触媒を使
用する場合の使用量は、3,4−ジフルオロ安息香酸に
対して、通常0.001〜0.5倍重量、好ましくは
0.005〜0.2倍重量の範囲である。相間移動触媒
の使用量が、0.001倍重量未満だと、触媒効果が十
分あらわれない傾向にあり、一方、0.5倍重量を超え
て用いても、それに見合う効果が得られず経済的に不利
となる傾向にある。
【0043】またこの場合、原料である式(3)で表さ
れる3,4−ジフルオロ安息香酸を、予め水酸化ナトリ
ウム、水酸化カリウム等の水溶液で3,4−ジフルオロ
安息香酸のアルカリ金属塩水溶液とし、これを反応に用
いると反応はより円滑に進行する。
【0044】上記反応は、無溶媒でも、溶媒を用いても
進行する。溶媒を用いる場合、溶媒としては、特に限定
されるものではなく、例えば、ヘキサン、シクロヘキサ
ン、ヘプタン等の炭化水素類;ジクロロエタン、ジクロ
ロメタン、クロロホルム等のハロゲン化炭化水素類;ベ
ンゼン、トルエン、キシレン、クロロベンゼン、ジクロ
ロベンゼン、トリクロロベンゼン等の芳香族炭化水素類
を挙げることができる。溶媒を用いる場合、その使用量
は、特に限定されるものではないが、式(3)で表され
る3,4−ジフルオロ安息香酸に対して、通常0.1〜
20倍重量である。
【0045】以上のようにして、式(4)で表される
(3−フルオロ−4−メチルチオ)安息香酸が得られ
る。得られた(3−フルオロ−4−メチルチオ)安息香
酸は、常法の晶析等により単離することができる。
【0046】本願第2の発明は、式(7)で表される3
−フルオロ−4−クロロスルホニル安息香酸およびその
製造方法に関する。
【0047】3−フルオロ−4−クロロスルホニル安息
香酸は、3−フルオロ−4−アミノスルホニル安息香酸
を合成するための前駆体として重要な化合物である。
【0048】該3−フルオロ−4−クロロスルホニル安
息香酸は、式(4)で表される(3−フルオロ−4−メ
チルチオ)安息香酸を水の存在下で塩素化剤により酸化
することにより得られる。
【0049】この酸化反応に使用する水の量は、式
(4)で表される(3−フルオロ−4−メチルチオ)安
息香酸に対して、通常2〜100倍モル、好ましくは3
〜50倍モルである。用いる水の量が2倍モル未満だと
反応が完結しない傾向にあり、100倍モルを超えて用
いても容積効率が悪化し経済的に不利となる傾向にあ
る。
【0050】酸化反応に用いられる塩素化剤としては、
例えば、塩素、塩化スルフリル等が挙げられる。好まし
くは、経済的観点から塩素が用いられる。
【0051】塩素化剤の使用量は、式(4)で表される
(3−フルオロ−4−メチルチオ)安息香酸に対して、
通常2〜20倍モル、好ましくは2.5〜10倍モルで
ある。塩素化剤の使用量が2倍モル未満だと反応が完結
しない傾向にあり、20倍モルを超えて用いてもそれに
見合う効果が得られず経済的に不利となる傾向にある。
【0052】酸化反応は無溶媒で行なっても良いが、溶
媒を用いる場合には、その溶媒は、生成する式(7)で
表される3−フルオロ−4−クロロスルホニル安息香酸
と反応しないものであれば、特に限定されるものではな
い。溶媒としては、例えば、ヘキサン、シクロヘキサ
ン、ヘプタン等の炭化水素類;ジクロロエタン、ジクロ
ロメタン、クロロホルム等のハロゲン化炭化水素類;ベ
ンゼン、トルエン、キシレン、クロロベンゼン、ジクロ
ロベンゼン、トリクロロベンゼン等の芳香族炭化水素類
を挙げることができる。溶媒を用いる場合、その使用量
は、特に限定されるものではないが、式(4)で表され
る(3−フルオロ−4−メチルチオ)安息香酸に対し
て、通常0.1〜20倍重量である。
【0053】反応温度は、通常約0〜100℃、好まし
くは約20〜80℃の範囲である。反応温度が0℃未満
だと反応速度が遅くなる傾向にあり、100℃を超える
と副反応が起こって収率が低下する傾向にある。反応時
間は、通常0.5〜10時間の範囲である。
【0054】このようにして得られた3−フルオロ−4
−クロロスルホニル安息香酸は、晶析等の常法により単
離することができる。
【0055】本発明の3−フルオロ−4−クロロスルホ
ニル安息香酸は、また、式(2)で表される(3−フル
オロ−4−メチルチオ)ベンズアルデヒドを水の存在下
で塩素化剤により酸化することによっても得られる。こ
の酸化反応は、前記の式(4)で表される(3−フルオ
ロ−4−メチルチオ)安息香酸を水の存在下で塩素化剤
により酸化して3−フルオロ−4−クロロスルホニル安
息香酸を得る場合と、水、塩素化剤、溶媒、反応温度、
反応時間等において、同様に実施することができる。
【0056】本発明の3−フルオロ−4−クロロスルホ
ニル安息香酸は、さらに、式(6)で表される3−フル
オロ−4−メルカプト安息香酸を水の存在下で塩素化剤
により酸化することによって得ることもできる。この酸
化反応は、前記の式(4)で表される(3−フルオロ−
4−メチルチオ)安息香酸を水の存在下で塩素化剤によ
り酸化して3−フルオロ−4−クロロスルホニル安息香
酸を得る場合と、水、塩素化剤、溶媒、反応温度、反応
時間等において、同様に実施することができる。
【0057】本願第3の発明は、式(6)で表される3
−フルオロ−4−メルカプト安息香酸およびその製造方
法に関する。
【0058】3−フルオロ−4−メルカプト安息香酸
は、3−フルオロ−4−アミノスルホニル安息香酸を合
成するための中間体として重要な化合物である。
【0059】該3−フルオロ−4−メルカプト安息香酸
は、式(4)で表される(3−フルオロ−4−メチルチ
オ)安息香酸を、塩素化剤により式(5)で表される
(3−フルオロ−4−クロロメチルチオ)安息香酸類と
なし、引き続き、得られた(3−フルオロ−4−クロロ
メチルチオ)安息香酸類を加水分解することにより得ら
れる。
【0060】上記塩素化剤としては、塩素、塩化スルフ
リル等が挙げられる。好ましくは、経済的観点から塩素
が用いられる。
【0061】式(5)で表される(3−フルオロ−4−
クロロメチルチオ)安息香酸類においては、nが1〜3
のいずれであっても、次の加水分解反応は円滑に進行す
る。従って、塩素化剤の使用量は、式(4)で表される
(3−フルオロ−4−メチルチオ)安息香酸に対して、
1〜10倍モル、好ましくは1〜3倍モルである。塩素
化剤の使用量が、1倍モル未満だと反応が完結しない傾
向にあり、10倍モルを超えて用いてもそれに見合う効
果が得られず経済的に不利となる傾向にある。
【0062】塩素化工程は無溶媒で行なっても良いが、
溶媒を用いる場合には、その溶媒は、特に限定されるも
のではなく、例えば、ヘキサン、シクロヘキサン、ヘプ
タン等の炭化水素類;ジクロロエタン、ジクロロメタ
ン、クロロホルム等のハロゲン化炭化水素類;ベンゼ
ン、トルエン、キシレン、クロロベンゼン、ジクロロベ
ンゼン、トリクロロベンゼン等の芳香族炭化水素類を挙
げることができる。溶媒を用いる場合、その使用量は、
特に限定されるものではないが、(3−フルオロ−4−
メチルチオ)安息香酸に対して、通常0.1〜20倍重
量である。
【0063】塩素化の反応温度は、通常約0〜120
℃、好ましくは約20〜80℃の範囲である。反応温度
が0℃未満だと反応速度が遅くなる傾向にあり、120
℃を超えると副反応が起こって収率が低下する傾向にあ
る。反応時間は、通常0.5〜10時間の範囲である。
【0064】生成した式(5)で表される(3−フルオ
ロ−4−クロロメチルチオ)安息香酸類は、常法の晶析
等により単離することができるが、単離することなく、
塩素化の反応液のまま、次の加水分解反応に用いること
も可能である。
【0065】次に、以上のようにして得られた、式
(5)で表される(3−フルオロ−4−クロロメチルチ
オ)安息香酸類を加水分解することにより、式(6)で
表される3−フルオロ−4−メルカプト安息香酸が得ら
れる。
【0066】この加水分解に使用する水の量は、式
(5)で表される(3−フルオロ−4−クロロメチルチ
オ)安息香酸類に対して、通常1.0〜30倍モル、好
ましくは2.0〜10倍モルである。用いる水の量が
1.0倍モル未満だと反応が完結しにくい傾向にあり、
30倍モルを超えて用いてもそれに見合う効果が得られ
ず経済的に不利となる傾向にある。
【0067】上記加水分解反応は、単に水を加えて加熱
することにより進行するが、低級アルコールの存在下に
行うと、加水分解反応はより円滑に進行する。低級アル
コールとしては、例えば、メタノール、エタノール、イ
ソプロパノール、n−プロパノール、イソブタノール、
n−ブタノール、sec−ブタノール等の炭素数が1〜
4の脂肪族アルコールを挙げることができる。中でも、
経済的見地からメタノールが好ましく用いられる。低級
アルコールの使用量は、特に限定されるものではない
が、式(5)で表される(3−フルオロ−4−クロロメ
チルチオ)安息香酸類に対して、通常0.5〜10倍重
量である。
【0068】上記加水分解反応は、無溶媒でも、溶媒を
用いても進行する。溶媒を用いる場合、溶媒としては、
特に限定されるものではなく、例えば、ヘキサン、シク
ロヘキサン、ヘプタン等の炭化水素類;ジクロロエタ
ン、ジクロロメタン、クロロホルム等のハロゲン化炭化
水素類;ベンゼン、トルエン、キシレン、クロロベンゼ
ン、ジクロロベンゼン、トリクロロベンゼン等の芳香族
炭化水素類を挙げることができる。溶媒を用いる場合、
その使用量は、特に限定されるものではないが、式
(5)で表される(3−フルオロ−4−クロロメチルチ
オ)安息香酸類に対して、通常0.1〜20倍重量であ
る。
【0069】加水分解の反応温度は、通常約30〜20
0℃、好ましくは約60〜110℃の範囲である。反応
温度が30℃未満だと反応速度が遅くなる傾向にあり、
200℃を超えると副反応が起こって収率が低下する傾
向にある。反応時間は、通常0.5〜10時間の範囲で
ある。
【0070】以上のようにして、式(6)で表される3
−フルオロ−4−メルカプト安息香酸が得られる。得ら
れた3−フルオロ−4−メルカプト安息香酸は、常法の
晶析等により単離することができるが、そのまま次の反
応に使用することも可能である。
【0071】本願第4の発明は、式(8)で表される3
−フルオロ−4−アミノスルホニル安息香酸およびその
製造方法に関する。
【0072】3−フルオロ−4−アミノスルホニル安息
香酸は、解熱作用、鎮痛作用、抗炎症作用等を有するオ
キサゾール系複素環式芳香族化合物を合成するための中
間体としての有用性が期待されている化合物である。
【0073】3−フルオロ−4−アミノスルホニル安息
香酸は、式(7)で表される3−フルオロ−4−クロロ
スルホニル安息香酸とアンモニア水を反応させ、クロロ
スルホニル基をアミノ化することにより得ることができ
る。
【0074】アンモニア水の使用量は、式(7)で表さ
れる3−フルオロ−4−クロロスルホニル安息香酸に対
してアンモニア純分として、通常0.8〜10倍モル、
好ましくは1.0〜10倍モルの範囲である。アンモニ
ア水の使用量が、0.8倍モル未満だと反応が完結しな
い傾向にあり、10倍モルを超えて用いてもそれに見合
う効果が得られず経済的に不利となる傾向にある。
【0075】反応は無溶媒で行なっても良いが、溶媒を
用いる場合には、その溶媒は、式(7)で表される3−
フルオロ−4−クロロスルホニル安息香酸と反応しない
ものであれば、特に限定されるものではない。溶媒とし
ては、例えば、水;ヘキサン、シクロヘキサン、ヘプタ
ン等の炭化水素類;ジクロロエタン、ジクロロメタン、
クロロホルム等のハロゲン化炭化水素類;ベンゼン、ト
ルエン、キシレン、クロロベンゼン、ジクロロベンゼ
ン、トリクロロベンゼン等の芳香族炭化水素類を挙げる
ことができる。好ましくは、経済的見地から水が用いら
れる。
【0076】溶媒を用いる場合、その使用量は、特に限
定されるものではないが、式(7)で表される3−フル
オロ−4−クロロスルホニル安息香酸に対して、通常
0.1〜20倍重量である。
【0077】アミノ化の反応温度は、通常約0〜100
℃、好ましくは約10〜50℃の範囲である。反応温度
が0℃未満だと反応速度が遅くなる傾向にあり、100
℃を超えると副反応が起こって収率が低下する傾向にあ
る。反応時間は、通常1分〜2時間の範囲である。
【0078】以上のようにして得られた式(8)で表さ
れる3−フルオロ−4−アミノスルホニル安息香酸は、
通常の晶析等により、容易に単離することができる。
【0079】本発明の3−フルオロ−4−アミノスルホ
ニル安息香酸は、また、式(4)で表される(3−フル
オロ−4−メチルチオ)安息香酸を、塩素化剤により式
(5)で表される(3−フルオロ−4−クロロメチルチ
オ)安息香酸類となし、得られた(3−フルオロ−4−
クロロメチルチオ)安息香酸類を単離することなく、引
き続き加水分解して3−フルオロ−4−メルカプト安息
香酸とし、さらに、得られた3−フルオロ−4−メルカ
プト安息香酸を水の存在下で塩素化剤により酸化して3
−フルオロ−4−クロロスルホニル安息香酸とする一連
の反応をワンポットで行った後、得られた3−フルオロ
−4−クロロスルホニル安息香酸をアミノ化することに
より得ることができる。
【0080】
【実施例】以下に、実施例により本願発明をさらに詳し
く説明するが、本願発明はこれらの実施例に何等限定さ
れるものではない。
【0081】参考例1 撹拌器、温度計及び冷却器を備え付けた1000ml四
つ口フラスコに、3,4−ジフルオロベンズアルデヒド
142.0g(1.00モル)、テトラブチルアンモニ
ウムブロマイド6g及びクロロベンゼン400gを仕込
み、撹拌下約30℃で30%メチルメルカプチドナトリ
ウム水溶液256.6g(1.10モル)を1時間かけ
て滴下した。反応液を約80℃まで昇温した後、30分
撹拌して反応を完結させた。水層を分離した後、溶媒を
留去して(3−フルオロ−4−メチルチオ)ベンズアル
デヒド168.0gを得た。3,4−ジフルオロベンズ
アルデヒドに対する収率は98.8%であった。
【0082】実施例1 撹拌器、温度計、滴下ロート及び冷却器を備え付けた1
Lの四つ口フラスコに、参考例1で得られた(3−フル
オロ−4−メチルチオ)ベンズアルデヒド85.0g
(0.50モル)、メタノール200g及び水酸化ナト
リウム22.0g(0.55モル)を仕込み、撹拌下約
30℃で15%過酸化水素水227g(1.00モル)
を1時間かけて滴下した。反応液に硫酸を加えて酸性化
し、析出した結晶を濾別、乾燥することにより(3−フ
ルオロ−4−メチルチオ)安息香酸85.6gを得た。
(3−フルオロ−4−メチルチオ)ベンズアルデヒドに
対する収率は92.0%であった。
【0083】得られた(3−フルオロ−4−メチルチ
オ)安息香酸の物性値を以下に示す。
【0084】 性状:白色結晶 融点:194.0〜194.1℃ NMRδ(DMSO-D6)ppm:2.55(s,3H,SMe) 7.52〜7.89(m,3H,ArH) 11.5〜13.2(bs,1H,COOH) IR(KBr)cm-1:3200〜2800,1687,1423,1292, 1246,1214 元素分析:計算値(%)C=51.60,H=3.79,S=17.22 実測値(%)C=51.18,H=3.98,S=16.97。
【0085】実施例2 撹拌器、温度計、滴下ロート及び冷却器を備え付けた5
00ml四つ口フラスコに、3,4−ジフルオロ安息香
酸79.0g(0.50モル)及び10%水酸化ナトリ
ウム水溶液220g(0.55モル)を仕込み、撹拌下
約80℃で30%メチルメルカプチドナトリウム水溶液
128.3g(0.55モル)を1時間かけて滴下し
た。反応液に塩酸を加えて酸性化した後、析出した結晶
を濾別、水洗後に乾燥することにより(3−フルオロ−
4−メチルチオ)安息香酸91.5gを得た。3,4−
ジフルオロ安息香酸に対する収率は98.4%であっ
た。
【0086】なお、得られた結晶の物性を実施例1と同
様に測定したところ、実施例1と同様の結果であったこ
とから、得られた結晶が(3−フルオロ−4−メチルチ
オ)安息香酸であることが確認できた。
【0087】実施例3 撹拌器、温度計、ガス吹込管及び冷却器を備え付けた5
00mlの四つ口フラスコに、実施例1で得られた(3
−フルオロ−4−メチルチオ)安息香酸85.6g
(0.46モル)、クロロベンゼン300g及び水10
0gを仕込んだ。約30℃で塩素ガス177.5g
(2.50モル)を3時間かけて吹込み、5℃まで冷却
した後、析出した結晶を濾別することにより3−フルオ
ロ−4−クロロスルホニル安息香酸88.9gを得た。
(3−フルオロ−4−メチルチオ)安息香酸に対する収
率は81.0%であった。
【0088】得られた3−フルオロ−4−クロロスルホ
ニル安息香酸の物性値を以下に示す。
【0089】 性状:白色結晶 融点:188.7〜189.8℃ NMRδ(DMSO-D6)ppm:7.52〜7.89(m,3H,ArH) 14.0(s,1H,COOH) IR(KBr)cm-1:3200〜2800,1687,1443,1375, 1178 元素分析:計算値(%)C=35.24,H=1.69,S=13.44 実測値(%)C=35.23,H=1.73,S=13.58。
【0090】実施例4 撹拌器、温度計及び冷却器を備え付けた500ml四つ
口フラスコに、参考例1で得られた(3−フルオロ−4
−メチルチオ)ベンズアルデヒド80.0g(0.47
モル)、クロロベンゼン300g及び水100gを仕込
んだ。約60℃で塩素ガス177.5g(2.50モ
ル)を3時間かけて吹込み、5℃まで冷却した後、析出
した結晶を濾別することにより3−フルオロ−4−クロ
ロスルホニル安息香酸75.4gを得た。(3−フルオ
ロ−4−メチルチオ)ベンズアルデヒドに対する収率は
67.2%であった。
【0091】なお、得られた結晶の物性を実施例3と同
様に測定したところ、実施例3と同様の結果であったこ
とから、得られた結晶が3−フルオロ−4−クロロスル
ホニル安息香酸であることが確認できた。
【0092】実施例5 撹拌器、温度計、ガス吹込管及び冷却器を備え付けた5
00ml四つ口フラスコに、(3−フルオロ−4−メチ
ルチオ)安息香酸93.0g(0.50モル)及びクロ
ロベンゼン250gを仕込み、約40℃で塩素ガス4
2.6g(0.60モル)を1時間かけて吹込み、(3
−フルオロ−4−クロロメチルチオ)安息香酸および
(3−フルオロ−4−ジクロロメチルチオ)安息香酸の
混合物の反応液を得た。
【0093】この反応液に水50gおよびメタノール5
0gを添加し、還流温度(約70℃)で2時間撹拌し
た。反応液にシクロヘキサンを添加し、冷却した後に析
出した結晶を濾別することにより3−フルオロ−4−メ
ルカプト安息香酸79.6gを得た。(3−フルオロ−
4−メチルチオ)安息香酸に対する収率は92.6%で
あった。
【0094】得られた3−フルオロ−4−メルカプト安
息香酸の物性値を以下に示す。
【0095】 性状:淡黄色結晶 融点:195.3〜196.2℃ NMRδ(DMSO-D6)ppm:3.0〜4.5(bs,1H,SH) 7.6〜7.8(m,3H,ArH) 11.5〜13.2(bs,1H,COOH) IR(KBr)cm-1:3200〜2800,2594,1689,1605, 1570,1437,1317 元素分析:計算値(%)C=48.83,H=2.93,S=18.62 実測値(%)C=48.88,H=2.90,S=18.60。
【0096】実施例6 撹拌器、温度計、ガス吹込管及び冷却器を備え付けた5
00mlの四つ口フラスコに、実施例5で得られた3−
フルオロ−4−メルカプト安息香酸79.6g(0.4
6モル)、クロロベンゼン300g及び水100gを仕
込んだ。約30℃で塩素ガス142g(2.00モル)
を3時間かけて吹込み、5℃まで冷却した後、析出した
結晶を濾別することにより3−フルオロ−4−クロロス
ルホニル安息香酸105.3gを得た。3−フルオロ−
4−メルカプト安息香酸に対する収率は95.4%であ
った。
【0097】なお、得られた結晶の物性を実施例3と同
様に測定したところ、実施例3と同様の結果であったこ
とから、得られた結晶が3−フルオロ−4−クロロスル
ホニル安息香酸であることが確認できた。
【0098】実施例7 撹拌器、温度計、滴下ロート及び冷却器を備え付けた5
00ml四つ口フラスコに、3−フルオロ−4−クロロ
スルホニル安息香酸80.1g(0.34モル)及び水
200gを仕込み、約30℃で28%アンモニア水9
1.0g(1.50モル)を滴下して10分撹拌した。
反応液に塩酸を加えて酸性とし、析出した結晶を濾別、
乾燥することにより3−フルオロ−4−アミノスルホニ
ル安息香酸66.7gを得た。3−フルオロ−4−クロ
ロスルホニル安息香酸に対する収率は90.7%であっ
た。
【0099】得られた3−フルオロ−4−アミノスルホ
ニル安息香酸の物性値を以下に示す。
【0100】 性状:白色結晶 融点:267℃〜(分解) NMRδ(DMSO-D6)ppm:1.8〜5.3(bs,2H,NH2) 7.78〜7.95(m,3H,ArH) 12.0〜14.5(bs,1H,COOH) IR(KBr)cm-1:3390,3278,3200〜2800,1705, 1355,1169 元素分析:計算値(%)C=38.36,H=2.76,S=14.63, N=6.39 実測値(%)C=38.51,H=2.69,S=14.81, N=6.27。
【0101】実施例8 撹拌器、温度計、ガス吹込管及び冷却器を備え付けた5
00ml四つ口フラスコに、(3−フルオロ−4−メチ
ルチオ)安息香酸93.0g(0.50モル)及びクロ
ロベンゼン250gを仕込み、約40℃で塩素ガス4
2.6g(0.60モル)を1時間かけて吹込み、(3
−フルオロ−4−クロロメチルチオ)安息香酸および
(3−フルオロ−4−ジクロロメチルチオ)安息香酸の
混合物の反応液を得た。この反応液に水50gおよびメ
タノール50gを添加し、還流温度(約70℃)で2時
間撹拌しながら加水分解し、3−フルオロ−4−メルカ
プト安息香酸を含む反応液を得た。この反応液に、約3
0℃で塩素ガス142g(2.00モル)を3時間かけ
て吹込み、5℃まで冷却した後、析出した結晶を濾別す
ることにより粗3−フルオロ−4−クロロスルホニル安
息香酸123gを得た。以下、実施例7と同様の操作方
法により目的の3−フルオロ−4−アミノスルホニル安
息香酸96.0gを得た。(3−フルオロ−4−メチル
チオ)安息香酸に対する収率は87.7%であった。
【0102】なお、得られた結晶の物性を実施例7と同
様に測定したところ、実施例7と同様の結果であったこ
とから、得られた結晶が3−フルオロ−4−アミノスル
ホニル安息香酸であることが確認できた。
【0103】
【発明の効果】本発明は、新規なフルオロ安息香酸であ
る3−フルオロ−4−アミノスルホニル安息香酸、およ
びその合成中間体である新規な含硫黄フルオロ安息香酸
類並びにこれらの製造方法を提供するものである。
【0104】本発明の方法を採用すると、工業的に入手
可能なジフルオロ化合物を出発原料にして、メチルチオ
化、ハロゲン化、加水分解、アミノ化といった簡便なプ
ロセスで、高収率で目的の新規化合物が得られる。した
がって、経済的、工業的価値が極めて高い。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C07C 319/20 C07C 319/20 323/62 323/62

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (3−フルオロ−4−メチルチオ)安息
    香酸。
  2. 【請求項2】 (3−フルオロ−4−メチルチオ)ベン
    ズアルデヒドをアルカリ性条件下で酸化剤により酸化す
    ることを特徴とする(3−フルオロ−4−メチルチオ)
    安息香酸の製造方法。
  3. 【請求項3】 酸化剤が過酸化水素である請求項2に記
    載の(3−フルオロ−4−メチルチオ)安息香酸の製造
    方法。
  4. 【請求項4】 3,4−ジフルオロ安息香酸とメチルメ
    ルカプチドアルカリ金属塩とを反応させることを特徴と
    する(3−フルオロ−4−メチルチオ)安息香酸の製造
    方法。
  5. 【請求項5】 3−フルオロ−4−クロロスルホニル安
    息香酸。
  6. 【請求項6】 (3−フルオロ−4−メチルチオ)安息
    香酸を水の存在下で塩素化剤により酸化することを特徴
    とする3−フルオロ−4−クロロスルホニル安息香酸の
    製造方法。
  7. 【請求項7】 (3−フルオロ−4−メチルチオ)ベン
    ズアルデヒドを水の存在下で塩素化剤により酸化するこ
    とを特徴とする3−フルオロ−4−クロロスルホニル安
    息香酸の製造方法。
  8. 【請求項8】 3−フルオロ−4−メルカプト安息香酸
    を水の存在下で塩素化剤により酸化することを特徴とす
    る3−フルオロ−4−クロロスルホニル安息香酸の製造
    方法。
  9. 【請求項9】 3−フルオロ−4−メルカプト安息香
    酸。
  10. 【請求項10】 (3−フルオロ−4−メチルチオ)安
    息香酸を塩素化剤と反応させて式 【化1】 (式中、nは1〜3の整数を表す。)で表される(3−
    フルオロ−4−クロロメチルチオ)安息香酸類となし、
    引き続き、該(3−フルオロ−4−クロロメチルチオ)
    安息香酸類を加水分解することを特徴とする3−フルオ
    ロ−4−メルカプト安息香酸の製造方法。
  11. 【請求項11】 3−フルオロ−4−アミノスルホニル
    安息香酸。
  12. 【請求項12】 3−フルオロ−4−クロロスルホニル
    安息香酸をアミノ化することを特徴とする3−フルオロ
    −4−アミノスルホニル安息香酸の製造方法。
  13. 【請求項13】 (3−フルオロ−4−メチルチオ)安
    息香酸を塩素化剤と反応させて式 【化2】 (式中、nは1〜3の整数を表す。)で表される(3−
    フルオロ−4−クロロメチルチオ)安息香酸類となし、
    引き続き、該(3−フルオロ−4−クロロメチルチオ)
    安息香酸類を加水分解して3−フルオロ−4−メルカプ
    ト安息香酸とした後、該3−フルオロ−4−メルカプト
    安息香酸を水の存在下で塩素化剤により酸化して3−フ
    ルオロ−4−クロロスルホニル安息香酸とし、次いで、
    該3−フルオロ−4−クロロスルホニル安息香酸をアミ
    ノ化することを特徴とする3−フルオロ−4−アミノス
    ルホニル安息香酸の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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