JPH11269717A - ポリプロピレン繊維およびその製造方法 - Google Patents
ポリプロピレン繊維およびその製造方法Info
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Abstract
該PP繊維をゲル紡糸法によって製造することが望まれ
るが、ゲル紡糸法では低コストの下に前記のPP繊維を
得ることができない。 【解決手段】 メルトフローレートが0.1〜10であ
る第1の結晶性ポリプロピレンとメルトフローレートが
10〜40である第2の結晶性ポリプロピレンとを原料
として用い、前記第1の結晶性ポリプロピレンに対する
前記第2の結晶性ポリプロピレンの重量比率の値が50
%以下となるようにしてこれらの結晶性ポリプロピレン
が混合されている混合物を溶融紡糸後のメルトフローレ
ートが2〜30となるように溶融紡糸して未延伸糸を得
た後、両端が加圧水でシールされた容器内に延伸媒体と
しての加圧水蒸気が入れられている延伸槽を使用して、
120〜180℃の延伸温度下で前記の未延伸糸を5倍
以上に、なおかつ破断倍率の70%以上に延伸して、重
量平均分子量が20万〜45万の結晶性ポリプロピレン
からなり、結節強度が8g/d以上であるポリプロピレ
ン繊維を得る。
Description
およびその製造方法に係り、特に、結節強度の高いポリ
プロピレン繊維およびその製造方法に関する。
を「PP」と略記する。)繊維は、比重が小さい(軽
い),耐薬品性に著しく優れている,強力が強い,耐摩
耗性に優れている,弾性的性質に優れている等の利点を
有していることから、衣料,資材,インテリア,濾材
等、種々の用途に利用されている。
溶融紡糸法またはゲル紡糸法によって製造されており、
その製造条件および製造方法については、実用上使用す
ることができる原料の分子量等に応じて、所望の物性を
有するPP繊維が得られるように適宜選定されている。
造しようとする場合には、溶融紡糸時における原料のメ
ルトフローレート(以下、メルトフローレートを「MF
R」と略記する。)が小さいとその流動性が低下し、ま
た、溶融紡糸後のMFRが小さいと延伸性が低下し、こ
れらに伴って生産性や得られるPP繊維の物性が低下す
るので、MFRが概ね10〜40の原料を用いて所望の
物性を有するPP繊維が得られるように、その製造条件
が選定されている。その結果として、従来の溶融紡糸法
によって工業的に製造されるPP繊維、すなわち、概ね
50m/分以上の生産速度の下に製造されるPP繊維
は、重量平均分子量が概ね10万〜30万のPPに必要
に応じて光安定剤や酸化防止剤等の添加剤を含有させた
ものによって形成されている。
しようとする場合には、重量平均分子量が概ね100万
以上の原料を用いて所望の物性を有するPP繊維が得ら
れるように、その製造条件が選定されている。その結果
として、従来のゲル紡糸法によって製造されるPP繊維
は、重量平均分子量が概ね100万以上のPPによって
形成されている。
ト,織物あるいは濾布等のように繊維同士が湾曲あるい
は屈曲状態で使用される製品を得るにあたっては、当該
製品の信頼性,耐久性等をより向上させるうえから結節
強度の高いPP繊維を得ることが望まれるわけである
が、従来の溶融紡糸法によって工業的に製造し得るPP
繊維の結節強度は概ね7g/d以下である。一方、特開
昭60−231743号公報には、ゲル紡糸法によって
得られた結節強度8.3g/dのPP繊維が開示されて
いる。このPP繊維は、重量平均分子量が250万のP
Pを原料として用いてゲル紡糸法によって未延伸糸を得
た後、この未延伸糸を15倍を超える倍率で延伸するこ
とによって得られたものである。
糸法によれば溶融紡糸法によるよりも結節強度の高いP
P繊維を得ることが可能である。しかしながら、ゲル紡
糸法によってPP繊維を製造する場合には、下記(1) ,
(2) 等の理由から、溶融紡糸法によってPP繊維を製造
する場合よりも製造コストが非常に高くなるという難点
がある。
し、かつ、前記の溶媒を最終的にはPP繊維から除去す
る必要があるので、生産効率が低い。 (2) PP繊維から上記の溶媒を除去した後、当該溶媒を
無害化して廃棄するか、または、再生処理して再利用し
なければならないので、そのための処理設備が必要にな
る。
低コストの下に製造することが容易なPP繊維およびそ
の製造方法を提供することにある。
発明のPP繊維は、重量平均分子量が20万〜45万の
結晶性PPからなり、結節強度が8g/d以上であるこ
とを特徴とするものである。
繊維の製造方法は、メルトフローレートが0.1〜10
である第1の結晶性ポリプロピレンとメルトフローレー
トが10〜40である第2の結晶性ポリプロピレンとを
原料として用い、前記第1の結晶性ポリプロピレンに対
する前記第2の結晶性ポリプロピレンの重量比率の値が
50%以下となるようにしてこれらの結晶性ポリプロピ
レンが混合されている混合物を溶融紡糸後のメルトフロ
ーレートが2〜30となるように溶融紡糸して未延伸糸
を得た後、両端が加圧水でシールされた容器内に延伸媒
体としての加圧水蒸気が入れられている延伸槽を使用し
て、120〜180℃の延伸温度下で前記の未延伸糸を
5倍以上に、なおかつ破断倍率の70%以上に延伸し
て、重量平均分子量が20万〜45万の結晶性ポリプロ
ピレンからなり、結節強度が8g/d以上であるポリプ
ロピレン繊維を得ることを特徴とするものである(以
下、この方法を「方法I」という。)。
P繊維の他の製造方法は、メルトフローレートが0.1
〜10の結晶性ポリプロピレンを原料として用い、この
結晶性ポリプロピレンを溶融紡糸後のメルトフローレー
トが2〜30になるように溶融紡糸して未延伸糸を得た
後、両端が加圧水でシールされた容器内に延伸媒体とし
ての加圧水蒸気が入れられている延伸槽を使用して、1
20〜180℃の延伸温度下で前記の未延伸糸を5倍以
上に、なおかつ破断倍率の70%以上に延伸して、重量
平均分子量が20万〜45万の結晶性ポリプロピレンか
らなり、結節強度が8g/d以上であるポリプロピレン
繊維を得ることを特徴とするものである(以下、この方
法を「方法II」という。)。
て詳細に説明する。まず、本発明のPP繊維について説
明する。本発明のPP繊維は、前述したように重量平均
分子量が20万〜45万の結晶性PPからなり、結節強
度が8g/d以上のものである。
上記の結晶性PPは、重量平均分子量が20万〜45万
でありさえすれば、(1) 1種類のPPホモポリマーから
なるものであってもよいし、(2) 2種以上のPPホモポ
リマー同士の混合物からなるもの、(3) PPとαオレフ
ィン(例えばエチレン,ブテン−1等)とを共重合させ
てなる1種類の共重合体からなるもの、または、(4) 前
記(3) の共重合体の2種以上同士の混合物からなるも
の、であってもよい。
剤,酸化防止剤,顔料等の添加剤が必要に応じて使用さ
れるわけであるが、本発明のPP繊維においても、これ
らの添加剤を必要に応じて添加することができる。さら
に、後述するように本発明のPP繊維を得るにあたって
は原料の分子量を調整するための分子量調整剤、例えば
2,5−ジメチル−2,5−ジ(t−ブチルペルオキ
シ)ヘキサン等の過酸化物や、金属石鹸(例えばステア
リン酸亜鉛,ステアリン酸アルミニウム)等が必要に応
じて使用されるわけであるが、本発明のPP繊維には、
前記の分子量調整剤またはその熱分解生成物が不可避的
に残存していてもよい。
う「重量平均分子量が20万〜45万の結晶性PPから
なる」とは、重量平均分子量が20万〜45万である前
述の結晶性PPのみからなることの他に、前述の結晶性
PPに上述した添加剤や分子量調整剤もしくはその熱分
解生成物を含有させたものからなることをも意味するも
のとする。
は、JIS L 1015の結節強さに準じて測定した
ものを意味する。
平均分子量が20万〜45万の結晶性PPからなるもの
であるので、従来のゲル紡糸法によって得ることはでき
ない。また、当該PP繊維は結節強度が8g/d以上の
ものであるので、従来の溶融紡糸法によっても得ること
ができない。しかしながら、後述する本発明の方法Iま
たは方法IIによれば従来の延伸方法よりも延伸倍率を上
げられるため、工業的な生産速度、すなわち50m/分
以上の生産速度の下に容易に得ることができる。
が高く、かつ、工業的な生産速度の下に容易に得ること
ができるものであるので、ロープ,ネット,織物あるい
は濾布等のように繊維同士が湾曲あるいは屈曲状態で使
用される製品の信頼性,耐久性等を向上させるととも
に、当該製品を安価に提供するうえで有用である。さら
に、当該PP繊維は概ね11g/d以上という高い繊維
強度を有しているので、例えばセメント補強用単繊維,
布等を得るうえでも有用である。なお、本発明のPP繊
維の繊度は、その用途に応じて概ね0.5〜100dの
範囲内で適宜選択可能である。
本発明の方法Iは、上述した本発明のPP繊維を工業的
な生産速度の下に製造するうえで有用な方法であり、当
該方法Iでは、前述したように、MFRが0.1〜10
である第1の結晶性PPと、MFRが10〜40である
第2の結晶性PPとを原料として用いる。そして、上記
第1の結晶性PPに対する上記第2の結晶性PPの重量
比率の値が50%以下となるようにして混合されている
混合物を溶融紡糸後のMFRが2〜30となるように溶
融紡糸して、未延伸糸を得る。
う「MFR」とは、JIS K 7210に基づいて試
験荷重2.16kgf,測定温度230℃の条件の下に
測定したものを意味する。
前述した本発明のPP繊維におけるのと同様に、(1) 1
種類のPPホモポリマーからなるものであってもよい
し、(2) 2種以上のPPホモポリマー同士の混合物から
なるもの、(3) PPとαオレフィン(例えばエチレン,
ブテン−1等)とを共重合させてなる1種類の共重合体
からなるもの、または、(4) 前記(3) の共重合体の2種
以上同士の混合物からなるもの、であってもよい。そし
て、使用する原料は上記第1の結晶性PPおよび上記第
2の結晶性PPの2つのみであってもよいが、これらの
結晶性PP以外に、本発明のPP繊維についての説明の
中で述べた添加剤や分子量調整剤を必要に応じて併用し
てもよい。
は、紡糸温度を調整することによって、あるいは、適量
の分子量調整剤を使用することによって制御することが
できる。勿論、適量の分子量調整剤を使用すると共に紡
糸温度を調整することによっても制御することができ
る。
30であっても、原料として使用する混合物が上記の要
件を満たさない場合には、目的とする物性を有するPP
繊維を50m/分以上の生産速度の下に製造することが
困難になる。なお、後述する延伸時において結晶性PP
の重量平均分子量が低下するということは実質的にない
ので、上記の溶融紡糸は重量平均分子量が20万〜45
万の結晶性PPからなる未延伸糸が得られるように行わ
れる。
って未延伸糸を得た後、両端が加圧水でシールされた容
器内に延伸媒体としての加圧水蒸気が入れられている延
伸槽を使用して、120〜180℃の延伸温度下で前記
の未延伸糸を5倍以上に、なおかつ破断倍率の70%以
上に延伸する。
本発明の方法Iまたは後述する本発明の方法IIに基づい
てPP繊維を製造する際の延伸条件(ただし、延伸倍率
は除く。)下で未延伸を延伸したときに、延伸糸が破断
する最小の延伸倍率を意味する。
気温度を意味する。)が120℃未満では、5倍以上の
延伸倍率の下に目的とするPP繊維を50m/分以上の
生産速度の下に製造することが困難になる。一方、延伸
温度が155℃を超えると、目的とする物性を有するP
P繊維を得ることが困難になるが、例えばスピンドロー
法等を適用することによって生産速度をより高速化する
ことにより、延伸温度を例えば180℃という高温にし
ても、目的とする物性を有するPP繊維を得ることが可
能になる。延伸温度は概ね130℃以上とすることが好
ましく、概ね140℃以上とすることがより好ましい。
延伸槽の端をシールしている上記の加圧水中を通って延
伸槽内に導かれた未延伸糸が乾燥しないように、すなわ
ち、延伸槽内に導かれた未延伸糸が延伸されて延伸槽外
へ引き出されるまでの間に前記の水分が蒸発によって消
失してしまわないように設定される。
kg/cm2 の加圧飽和水蒸気を用いれば、当該加圧飽
和水蒸気の温度が120℃(絶対圧2.0kg/cm2
のとき)〜180℃(絶対圧10.2kg/cm2 のと
き)であることから、上記の延伸温度要件および湿度要
件を容易に満たすことができる。また、延伸槽あるいは
蒸気供給側にヒーターを付設すれば、飽和状態にない加
圧水蒸気を用いたとしても上記の延伸温度要件および湿
度要件を容易に満たすことが可能になる。
度要件を満たす条件下で前記の未延伸糸を延伸しても、
その延伸倍率が5倍未満または破断倍率の70%未満で
は目的とする物性を有するPP繊維を50m/分以上の
生産速度の下に製造することが困難になるので、方法I
では未延伸糸の延伸倍率を5倍以上に、なおかつ破断倍
率の70%以上にする。当該延伸倍率は破断倍率の80
%以上とすることがより好ましい。
るPP繊維、すなわち、重量平均分子量が20万〜45
万の結晶性PPからなり、結節強度が8g/d以上であ
る本発明のPP繊維を50m/分以上の生産速度の下に
得ることができる。
理由は、下記のように推察される。すなわち、方法Iで
使用される延伸槽の槽内は、場所的にも経時的にも均一
な温度雰囲気下にある。また、加圧水蒸気を延伸媒体と
して使用しているため、単繊維一本一本について均一な
加熱が可能になる。さらに、前述した湿度要件下では、
延伸槽内の未延伸糸および延伸過程の糸(以下、これら
の糸を本段落においては「繊維」と総称する。)に水分
が常に付着しており、この状態下で前記の繊維が延伸さ
れる結果として、延伸時のドラフト変形によって内部発
熱が生じても繊維の温度が高温になりすぎることが抑制
されるので、繊維表面が溶融状態になりにくい。
方法によって延伸する場合よりも高倍率で延伸すること
が可能になり、これによって、従来よりも物性値が向上
したPP繊維を得ることが可能になる。そして、加圧水
蒸気を延伸媒体とする延伸槽を使用して高温条件下で未
延伸糸を延伸するので、未延伸糸内部の温度を短時間の
うちに所望温度にまで昇温させることが可能になり、そ
の結果として、目的とするPP繊維を工業的な生産速
度、すなわち50m/分以上の生産速度の下に容易に得
ることが可能になる。
本発明の方法IIは、前述した本発明のPP繊維を工業的
な生産速度の下に製造するうえで有用な他の方法であ
り、当該方法IIでは、前述したように、MFRが0.1
〜10の結晶性PPを原料として用いる。
は、前述した本発明のPP繊維あるいは上述した本発明
の方法IIにおけるのと同様に、(1) 1種類のPPホモポ
リマーからなるものであってもよいし、(2) 2種以上の
PPホモポリマー同士の混合物からなるもの、(3) PP
とαオレフィン(例えばエチレン,ブテン−1等)とを
共重合させてなる1種類の共重合体からなるもの、また
は、(4) 前記(3) の共重合体の2種以上同士の混合物か
らなるもの、であってもよい。また、使用する原料は上
記の結晶性PPのみであってもよいが、当該結晶性PP
以外に、本発明のPP繊維についての説明の中で述べた
添加剤や分子量調整剤を必要に応じて併用してもよい。
との最大の差異は使用する原料が異なるという点にあ
り、溶融紡糸条件や延伸条件は方法Iにおけるこれらの
条件と実質的に同じである。したがって、ここではこれ
らの条件についての説明を省略する。なお、たとえ溶融
紡糸条件が方法IIで規定する条件を満たしたとしても、
原料として使用する結晶性PPが上記の要件を満たさな
い場合や延伸条件が方法IIで規定する条件を満たさない
場合には、目的とする物性を有するPP繊維を50m/
分以上の生産速度の下に製造することが困難になる。
リマー(株)製のB101)と、MFRが22である第
2の結晶性PP(日本ポリケム(株)製のSA1HA)
とを用意した。そして、前記第1の結晶性PPに対する
前記第2の結晶性PPの重量比率が80/20である混
合物を調製し、ホール径が0.3mmφ、ホール数が1
60である紡糸ノズルを備えた溶融紡糸装置によって紡
糸温度330℃の条件の下に前記の混合物を溶融紡糸し
て、単糸繊度が20dの未延伸糸を得た。このとき、溶
融紡糸後のMFRは6.7g/10分であった。
ーンゴムパッキン、すなわち、中央部に透孔を有するシ
リコーンゴムパッキンを配置することによって当該筒体
を第1の加圧水槽部,延伸槽部(全長12.5m)およ
び第2の加圧水槽部に区画し、さらに、第1の加圧水槽
の外側に未延伸糸送出用のローラを、また第2の加圧水
槽の外側に繊維引き取り用のローラをそれぞれ配設する
ことによって構成された延伸装置を予め用意した。この
延伸装置においては、未延伸糸は一旦第1の加圧水槽内
に導かれた後に延伸槽部内に入り、その後、延伸槽部内
から第2の加圧水槽内を経由し、冷却されて引き取られ
る。
用いて延伸するにあたり、延伸槽部に絶対圧が3.7k
g/cm2 の加圧飽和水蒸気(温度140℃)を充填
し、当該延伸槽部の内圧よりわずかに高い圧力の高圧水
を第1の加圧水槽部および第2の加圧水槽部にそれぞれ
貯留させた後、引き取り速度が50m/分となるように
して前記の未延伸糸を延伸して、目的とするPP繊維を
得た。なお、このときの延伸倍率は8.0倍であった。
を7.0倍とした以外は実施例1(2)におけるのと同
条件で当該未延伸糸を延伸して、目的とするPP繊維を
得た。
ルと板状ヒーターとを備えた接触加熱延伸機を使用して
延伸温度140℃,延伸速度10m/分の条件の下に前
記の未延伸糸を3.5倍に延伸して、PP繊維を得た。
件で溶融紡糸を行って単糸繊度が20dの未延伸糸を
得、延伸倍率を9.0倍とした以外は実施例1(2)に
おけるのと同条件で前記の未延伸糸を延伸して、目的と
するPP繊維を得た。なお、溶融紡糸後のMFR(未延
伸糸のMFR)は12.5g/10分であった。
を90/10としてこれらの混合物を調製した以外は実
施例1(1)におけるのと同条件で溶融紡糸を行って、
単糸繊度が20dの未延伸糸を得た。このとき、溶融紡
糸後のMFRは4.7g/10分であった。 (2)延伸 絶対圧が4.2kg/cm2 の加圧飽和水蒸気(温度1
45℃)を延伸媒体として使用し、かつ、延伸倍率を
6.0倍とした以外は実施例1(2)におけるのと同条
件で上記の未延伸糸を延伸して、目的とするPP繊維を
得た。
を70/30としてこれらの混合物を調製した以外は実
施例1(1)におけるのと同条件で溶融紡糸を行って単
糸繊度が20dの未延伸糸を得、この未延伸糸を実施例
1(2)におけるのと同条件で延伸して、目的とするP
P繊維を得た。なお、溶融紡糸後のMFR(未延伸糸の
MFR)は23.8g/10分であった。
を50/50としてこれらの混合物を調製した以外は実
施例1(1)におけるのと同条件で溶融紡糸を行って単
糸繊度が20dの未延伸糸を得、延伸倍率を11.0倍
とした以外は実施例4(2)におけるのと同条件で前記
の未延伸糸を延伸して、目的とするPP繊維を得た。な
お、溶融紡糸後のMFR(未延伸糸のMFR)は28.
5g/10分であった。
を本発明の方法Iにおける限定範囲外の値である20/
80としてこれらの混合物を調製し、かつ、紡糸温度を
250℃とした以外は実施例1(1)におけるのと同条
件で溶融紡糸を行って単糸繊度が20dの未延伸糸を
得、この未延伸糸を実施例4(2)におけるのと同条件
で延伸して、PP繊維を得た。なお、溶融紡糸後のMF
R(未延伸糸のMFR)は9.5g/10分であった。
Rが0.35である結晶性PP(グランドポリマー
(株)製のZS633)を用いた以外は実施例1(1)
におけるのと同条件で溶融紡糸を行って単糸繊度が20
dの未延伸糸を得、延伸倍率を5.0倍とした以外は実
施例4(2)におけるのと同条件で前記の未延伸糸を延
伸して、目的とするPP繊維を得た。なお、溶融紡糸後
のMFR(未延伸糸のMFR)は2.8g/10分であ
った。
Rが0.65である結晶性PP(日本ポリケム(株)製
のEA9)を用いた以外は実施例1(1)におけるのと
同条件で溶融紡糸を行って単糸繊度が20dの未延伸糸
を得、延伸倍率を8.0倍とした以外は実施例4(2)
におけるのと同条件で前記の未延伸糸を延伸して、目的
とするPP繊維を得た。なお、溶融紡糸後のMFR(未
延伸糸のMFR)は5.8g/10分であった。
Rが14である結晶性PP(日本ポリケム(株)製のS
A2D)を用いた以外は実施例1(1)におけるのと同
条件で溶融紡糸を行って単糸繊度が20dの未延伸糸を
得、延伸倍率を8.0倍とした以外は実施例4(2)に
おけるのと同条件で前記の未延伸糸を延伸して、目的と
するPP繊維を得た。なお、溶融紡糸後のMFR(未延
伸糸のMFR)は7.6g/10分であった。
造) 実施例1(1)で用いた第2の結晶性PPに代えてMF
Rが25である結晶性PP(グランドポリマー(株)製
のZS1337)を用いた以外は実施例1(1)におけ
るのと同条件で溶融紡糸を行って単糸繊度が20dの未
延伸糸を得、延伸倍率を8.5倍とした以外は実施例1
(2)におけるのと同条件で前記の未延伸糸を延伸し
て、目的とするPP繊維を得た。なお、溶融紡糸後のM
FR(未延伸糸のMFR)は9.5g/10分であっ
た。
造) (1)溶融紡糸 まず、MFRが0.65である結晶性PP(日本ポリケ
ム(株)製のEA6)を用意した。また、分子量調整剤
として過酸化物(2,5−ジメチル−2,5−ジ(t−
ブチルペルオキシ)ヘキサン)を用意した。そして、前
記の過酸化物の濃度が1000ppmとなるように当該
過酸化物を上記の結晶性PPに添加することによって混
合物を調製し、紡糸温度を300℃とした以外は実施例
1(1)におけるのと同条件で前記の混合物を溶融紡糸
して、単糸繊度が20dの未延伸糸を得た。このとき、
溶融紡糸後のMFRは16.6g/10分であった。 (2)延伸 延伸倍率を6.5倍とした以外は実施例1(2)におけ
るのと同条件で上記の未延伸糸を延伸して、目的とする
PP繊維を得た。
(株)製のZS633)のみを原料として用い、この結
晶性PPを実施例1(1)におけるのと同条件で溶融紡
糸して、単糸繊度が20dの未延伸糸を得た。なお、溶
融紡糸後のMFR(未延伸糸のMFR)は、本発明の方
法IIで規定する範囲外となる1.5g/10分であっ
た。 (2)延伸 絶対圧が5.0kg/cm2 の加圧飽和水蒸気(温度1
51℃)を延伸媒体として使用し、かつ、延伸倍率を
3.5倍とした以外は実施例1(2)におけるのと同条
件で上記の未延伸糸を延伸して、PP繊維を得た。
のSA1HA)のみを原料として用い、ホール径が0.
5mmφ、ホール数が120である紡糸ノズルを備えた
溶融紡糸装置によって紡糸温度260℃の条件の下に前
記の結晶性PPを溶融紡糸して、単糸繊度が25dの未
延伸糸を得た。このとき、溶融紡糸後のMFRは24.
2g/10分であった。なお、上記の結晶性PPのMF
Rは、本発明の方法IIにおける限定範囲外の値である。
すなわち、上記の原料は、本発明の方法IIで規定する要
件を満たしていない。 (2)延伸 延伸倍率を11.0倍とした以外は実施例4(2)にお
けるのと同条件で上記の未延伸糸を延伸して、PP繊維
を得た。
を6.0倍とした以外は実施例4(2)と同条件で前記
の未延伸糸を延伸して、PP繊維を得た。
を4.0倍とした以外は実施例4(2)と同条件で前記
の未延伸糸を延伸して、PP繊維を得た。
のSA2D)のみを原料として用い、この結晶性PPを
実施例1(1)におけるのと同条件で溶融紡糸して、単
糸繊度が20dの未延伸糸を得た。このとき、溶融紡糸
後のMFRは16.1g/10分であった。なお、上記
の結晶性PPのMFRは、本発明の方法IIにおける限定
範囲外の値である。すなわち、上記の原料は、本発明の
方法IIで規定する要件を満たしていない。 (2)延伸 延伸倍率を8.0倍とした以外は実施例4(2)におけ
るのと同条件で上記の未延伸糸を延伸して、PP繊維を
得た。
造) まず、延伸槽部の長さが18mである点を除いて実施例
1で使用した延伸装置と同一構造の延伸装置を用意し
た。また、実施例1と同じ条件で未延伸糸を得た。そし
て、この未延伸を上記の延伸装置を用いて延伸するにあ
たり、延伸槽部に絶対圧が6.0kg/cm2 の加圧飽
和水蒸気(温度158℃)を充填し、延伸糸の引き取り
速度が200m/分となるようにした以外は実施例1
(2)におけるのと同条件で前記の未延伸糸を延伸し
て、目的とするPP繊維を得た。なお、このときの延伸
倍率は7.5倍であった。
造) 延伸媒体として絶対圧が6.9kg/cm2 の加圧飽和
水蒸気(温度163℃)を用い、延伸糸の引き取り速度
が400m/分となるようにした以外は実施例12にお
けるのと同条件で前記の未延伸糸を延伸して、目的とす
るPP繊維を得た。なお、このときの延伸倍率は7.0
倍であった。
ぞれ得たPP繊維について、その繊度,繊維強度,伸
度,重量平均分子量および結節強度を測定した。また、
実施例1〜実施例13でそれぞれ得たPP繊維について
本発明でいう破断倍率を求めると共に、比較例1〜比較
例7でそれぞれ得たPP繊維についても本発明でいう破
断倍率に相当するものを求めた。これらの結果を各PP
繊維の製造条件と共に表1〜表4に示す。
は、それぞれJIS L 1015に基づいて下記のよ
うにして測定した。 (1) 繊度 簡便法により重量デニールを測定した。 (2) 繊維強度,伸度 つかみ間隔20mm,引張速度20mm/分の条件で単
繊維について引張破断試験を行って測定した。また、重
量平均分子量はGPC法(ゲル透過クロマトグラフィー
法)によって求めた。
Iまたは方法IIによって製造された実施例1〜実施例1
3の各PP繊維(これらはいづれも本発明のPP繊維の
1つである。)は、8.1〜10.6g/dという高い
結節強度を有している。また、これら実施例1〜実施例
11の各PP繊維は、10.6〜14.3g/dという
高い繊維強度をも有している。
ように、2種類の結晶性PPを原料として用いる場合に
は、当該原料,溶融紡糸条件および延伸条件のいずれか
1つでも本発明の方法Iで規定する要件から外れると、
本発明のPP繊維を得ることが困難になる。また、比較
例3〜比較例7から明らかなように、1種類の結晶性P
Pを原料として用いる場合には、当該原料,溶融紡糸条
件および延伸条件のいずれか1つでも本発明の方法IIで
規定する要件から外れると、本発明のPP繊維を得るこ
とが困難になる。
れば、ゲル紡糸法によらずとも溶融紡糸法によって結節
強度の高い本発明のPP繊維を得ることが可能になる。
したがって、本発明によれば低コストの下に結節強度の
高いPP繊維を提供することが可能になる。
Claims (4)
- 【請求項1】 重量平均分子量が20万〜45万の結晶
性ポリプロピレンからなり、結節強度が8g/d以上で
あることを特徴とするポリプロピレン繊維。 - 【請求項2】 メルトフローレートが0.1〜10であ
る第1の結晶性ポリプロピレンとメルトフローレートが
10〜40である第2の結晶性ポリプロピレンとを原料
として用い、前記第1の結晶性ポリプロピレンに対する
前記第2の結晶性ポリプロピレンの重量比率の値が50
%以下となるようにしてこれらの結晶性ポリプロピレン
が混合されている混合物を溶融紡糸後のメルトフローレ
ートが2〜30となるように溶融紡糸して未延伸糸を得
た後、両端が加圧水でシールされた容器内に延伸媒体と
しての加圧水蒸気が入れられている延伸槽を使用して、
120〜180℃の延伸温度下で前記の未延伸糸を5倍
以上に、なおかつ破断倍率の70%以上に延伸して、重
量平均分子量が20万〜45万の結晶性ポリプロピレン
からなり、結節強度が8g/d以上であるポリプロピレ
ン繊維を得ることを特徴とするポリプロピレン繊維の製
造方法。 - 【請求項3】 メルトフローレートが0.1〜10の結
晶性ポリプロピレンを原料として用い、この結晶性ポリ
プロピレンを溶融紡糸後のメルトフローレートが2〜3
0になるように溶融紡糸して未延伸糸を得た後、両端が
加圧水でシールされた容器内に延伸媒体としての加圧水
蒸気が入れられている延伸槽を使用して、120〜18
0℃の延伸温度下で前記の未延伸糸を5倍以上に、なお
かつ破断倍率の70%以上に延伸して、重量平均分子量
が20万〜45万の結晶性ポリプロピレンからなり、結
節強度が8g/d以上であるポリプロピレン繊維を得る
ことを特徴とするポリプロピレン繊維の製造方法。 - 【請求項4】 請求項2または請求項3に記載の方法に
よって製造されたことを特徴とするポリプロピレン繊
維。
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|---|---|---|---|
| JP36662698A JP4266247B2 (ja) | 1997-12-26 | 1998-12-24 | ポリプロピレン繊維の製造方法 |
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| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
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| JP9-359528 | 1997-12-26 | ||
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| JP (1) | JP4266247B2 (ja) |
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2001123322A (ja) * | 1999-10-15 | 2001-05-08 | Ube Nitto Kasei Co Ltd | ポリプロピレン系延伸繊維、不織布及び該延伸繊維の製造方法 |
| JP2002180330A (ja) * | 2000-12-14 | 2002-06-26 | Ube Nitto Kasei Co Ltd | 延伸複合繊維 |
| US7247372B2 (en) | 2002-04-09 | 2007-07-24 | Toyo Boseki Kabushiki Kaisha | Polyethylene filament and a process for producing the same |
| JP2013223575A (ja) * | 2012-04-20 | 2013-10-31 | Pilot Ink Co Ltd | 玩具用毛髪 |
| CN108744715A (zh) * | 2018-07-16 | 2018-11-06 | 江苏鼎盛滤袋有限公司 | 一种pps滤布的生产方法 |
-
1998
- 1998-12-24 JP JP36662698A patent/JP4266247B2/ja not_active Expired - Fee Related
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| US7736564B2 (en) | 2002-04-09 | 2010-06-15 | Toyo Boseki Kabushiki Kaisha | Process of making a high strength polyolefin filament |
| JP2013223575A (ja) * | 2012-04-20 | 2013-10-31 | Pilot Ink Co Ltd | 玩具用毛髪 |
| CN108744715A (zh) * | 2018-07-16 | 2018-11-06 | 江苏鼎盛滤袋有限公司 | 一种pps滤布的生产方法 |
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