JPH11272268A - オルゴール - Google Patents

オルゴール

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JPH11272268A
JPH11272268A JP7442198A JP7442198A JPH11272268A JP H11272268 A JPH11272268 A JP H11272268A JP 7442198 A JP7442198 A JP 7442198A JP 7442198 A JP7442198 A JP 7442198A JP H11272268 A JPH11272268 A JP H11272268A
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pins
cylinder
peripheral surface
outer peripheral
music
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JP7442198A
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Masayuki Kondo
正幸 近藤
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単な構造を以て任意の曲を演奏し得、演奏
時間の長い曲を演奏し得、しかも、演奏し得る音域を広
くと取ることのできるオルゴールを得る。 【解決手段】 積層された円板からなる回転シリンダ1
の外周面の所定の母線に沿って設けられた複数の穴1a
に、磁性材料からなる複数のピン2がそれぞれ挿入さ
れ、その複数のピンの内の選択されたピンによって、音
階別の複数の振動弁3が選択的に弾かれ、検出手段によ
って、回転シリンダの所定の回転位置を検出し、その検
出手段の検出出力及び演奏する曲に応じて、シリンダの
外周面から、複数のピンにそれぞれ対応して設けられた
電磁石5によって、その複数のピンを選択的に突出させ
て、回転シリンダの回転に応じて、複数の振動弁を選択
的に弾かせ、その突出せしめられたピンを、そのピンに
対応する電磁石の傍に再度接近するまでに、そのピンに
対応する穴の中に戻す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はオルゴールに関す
る。
【0002】
【従来の技術】図10を参照して、オルゴールの従来例
を説明する。台4上に、矢印で示される1方向に回転自
在に軸支されたシリンダ1の周面に曲に応じて配された
多数のピン2が植立される。1Xはシリンダ1の回転軸
である。シリンダ1の回転に応じて、ピン2によって弾
かれる音階に応じて順次長さが異なる複数の振動弁3を
備えた櫛歯状の振動弁板3Mが、ねじ8によって支柱7
に取付けられ、その支柱7は台4上に取付けられてい
る。尚、ピン2は、シリンダ1の外周面上の各振動弁3
に対応する各円に沿うように、シリンダ1の外周面に植
立されている。
【0003】このオルゴールの演奏時間は、シリンダ1
が1回転する時間に相当する。従って、長い曲を演奏す
る場合は、直径の長いシリンダが必要である。
【0004】シリンダの外周面上の振動弁に対応する位
置にピンを植立すると共に、隣接する振動弁間に対応す
る位置にもピンを植立しておき、振動弁に対応する位置
に植立されたピンによって振動弁を弾き、シリンダが1
回転した後は、シリンダをその軸方向に移動させて、隣
接する振動弁間に対応する位置に植立されたピンによっ
て振動弁を弾くようにしたオルゴールもあり、このオル
ゴールによれば、シリンダの直径を長くしなくても、曲
の演奏時間を長くすることができる。しかし、このオル
ゴールは、シリンダの1回転毎に、シリンダをその軸方
向に移動させなければならないので、構造が複雑にな
る。
【0005】上述の従来のオルゴールは、演奏すべき曲
に応じてピンが植立されたシリンダを用いるので、演奏
される曲は殆ど1曲のみで、多くても数曲となる。又、
そのピン2によって弾かれることのない振動弁は設けら
れない。
【0006】そこで、任意の(或いは多数の)曲を演奏
することのできるオルゴールが提案されている。実開平
5−69792号公報の自動演奏オルゴールは、音階別
に配された複数リードをそれぞれ弾く複数の爪をシリン
ダの外周面上の所定母線上に設け、その複数の爪をシリ
ンダの内部に各別に設けたソレノイトによって、曲に応
じてシリンダの外部に突出させたり、内部に引っ込めた
りするようにしている。
【0007】又、特開平9−237086号公報のプロ
グラマブル・オルゴールは、回転円板の半径方向に沿う
ように、、又は、回転シリンダの外周面の母線方向に沿
うように、それぞれ複数のピンを設け、その各ピンを、
形状記憶合金の加熱により、曲に応じて選択的に起立さ
せて、回転円板の面に対向する如く、又は、回転シリン
ダの外周面に対向する如く配された音階別の振動櫛歯部
を弾くようにしている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】実開平5−69792
号公報の自動演奏オルゴールは、リードを弾く爪を駆動
するソレノイドを回転シリンダ内に設けると共に、ソレ
ノイドを駆動する駆動電流や、演奏データを回転シリン
ダ内に伝送しなければならないので、シリンダの構造が
複雑になるという欠点がある。又、リードを弾く爪を駆
動するソレノイドを回転シリンダ内に設けるので、回転
シリンダの外周面の円に沿う爪の本数は、どうしても少
なくなってしまうため、シリンダを高速に回転しない
と、演奏速度が遅くなってしまう。
【0009】特開平9−237086号公報のプログラ
マブル・オルゴールは、振動櫛歯部を弾くピンを選択的
に、形状記憶合金の選択的加熱によって、起立させるよ
うにしているため、ピンを選択的に起立させたり、寝か
せたりするのに時間が掛かる。又、このため、回転円板
や回転シリンダの回転速度をあまり速くすることはでき
ず、更に、形状記憶合金の加熱によって、ピンの起立を
制御しているため、隣接する形状記憶合金間の熱的干渉
を回避するために、回転円板の半径方向に沿うピンの間
隔や、回転シリンダの母線方向に沿うピンの間隔をあま
り小さくすることはできないので、ピンの数が減少し、
それに応じて、そのピンによって弾かれる振動櫛歯部の
枚数が減少し、演奏する音域は自ずから狭くなる。
【0010】かかる点に鑑み、本発明は、簡単な構造を
以て任意の曲を演奏することができると共に、演奏時間
の長い曲を演奏することができ、しかも、演奏し得る音
域を広くと取ることのできるオルゴールを提案しようと
するものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、同一の直径及
び同一の厚さを有する複数個の円板が積層されて構成さ
れた回転シリンダと、その回転シリンダの外周面の所定
の母線に沿って設けられ、互いに隣接する円板の一方の
対接面側に形成された溝及び他方の対接面によって構成
された複数の穴にそれぞれ挿入された磁性材料からなる
複数のピンと、その複数のピンの内の選択されたピンに
よって選択的に弾かれる音階別の複数の振動弁と、回転
シリンダの所定の回転位置を検出する検出手段と、その
検出手段の検出出力及び演奏する曲に応じて、シリンダ
の外周面から、複数のピンにそれぞれ対応して設けら
れ、その複数のピンを選択的に突出させて、回転シリン
ダの回転に応じて、複数の振動弁を選択的に弾かせる複
数の電磁石と、その複数の電磁石のいずれかによって突
出せしめられたピンを、そのピンに対応する電磁石の傍
に再度接近するまでに、そのピンに対応する穴の中に戻
す戻し手段とを有するオルゴールである。
【0012】かかる本発明によれば、検出手段によっ
て、回転シリンダの所定の回転位置を検出し、その検出
出力及び演奏する曲に応じて、電磁石によって、シリン
ダの外周面から、複数のピンにそれぞれ対応して設けら
れ、その複数のピンを選択的に突出させて、回転シリン
ダの回転に応じて、複数の振動弁を選択的に弾かせ、戻
し手段によって、その複数の電磁石のいずれかによって
突出せしめられたピンを、そのピンに対応する電磁石の
傍に再度接近するまでに、そのピンに対応する穴の中に
戻す。
【0013】
【発明の実施の形態】第1の本発明は、同一の直径及び
同一の厚さを有する複数個の円板が積層されて構成され
た回転シリンダと、その回転シリンダの外周面の所定の
母線に沿って設けられ、互いに隣接する円板の一方の対
接面側に形成された溝及び他方の対接面によって構成さ
れた複数の穴にそれぞれ挿入された磁性材料からなる複
数のピンと、その複数のピンの内の選択されたピンによ
って選択的に弾かれる音階別の複数の振動弁と、回転シ
リンダの所定の回転位置を検出する検出手段と、その検
出手段の検出出力及び演奏する曲に応じて、シリンダの
外周面から、複数のピンにそれぞれ対応して設けられ、
その複数のピンを選択的に突出させて、回転シリンダの
回転に応じて、複数の振動弁を選択的に弾かせる複数の
電磁石と、その複数の電磁石のいずれかによって突出せ
しめられたピンを、そのピンに対応する電磁石の傍に再
度接近するまでに、そのピンに対応する穴の中に戻す戻
し手段とを有するようにしたオルゴールである。
【0014】第2の本発明は、第1の本発明のオルゴー
ルにおいて、複数のピンは、回転シリンダの外周面上の
等角間隔の複数本の母線に沿い、且つ、その複数本の母
線と交わる円上に沿って設けられた複数の穴にそれぞれ
挿入されてなり、検出手段は、回転シリンダの母線の本
数に等しい等角間隔の回転位置を検出するようにしたオ
ルゴールである。
【0015】第3の本発明は、第1の本発明のオルゴー
ルにおいて、戻し手段は、シリンダの外周面の母線方向
に延在し、その外周面に摺接する押え板であるオルゴー
ルである。
【0016】第4の本発明は、第1の本発明のオルゴー
ルにおいて、各溝は、シリンダの外周面側が幅狭、中心
側が幅広の段付き溝とされると共に、各ピンは、シリン
ダの外周面側が細く、中心側が太い段付きピンとされ
て、各穴内に収納された各ピンが、穴から抜けないよう
に構成されてなるものである。
【0017】第5の本発明は、第1の本発明のオルゴー
ルにおいて、検出手段からの検出パルスを計数するカウ
ンタと、音楽データ記憶手段と、カウンタからの計数出
力をアドレス信号として音楽データ記憶手段に供給し
て、音楽データを読み出し、その読出された音楽データ
から、検出手段からの検出パルスに同期した音階信号を
発生する音階信号発生手段と、複数の電磁石のうち、音
階信号発生手段からの音階信号に対応した電磁石に駆動
パルスを供給する電磁石駆動手段とを有するオルゴール
である。
【0018】第6の本発明は、第2の本発明のオルゴー
ルにおいて、検出手段からの検出パルスを計数するカウ
ンタと、音楽データ記憶手段と、カウンタからの計数出
力をアドレス信号として音楽データ記憶手段に供給し
て、音楽データを読み出し、その読出された音楽データ
から、検出手段からの検出パルスに同期した音階信号を
発生する音階信号発生手段と、複数の電磁石のうち、音
階信号発生手段からの音階信号に対応した電磁石に駆動
パルスを供給する電磁石駆動手段とを有するオルゴール
である。
【0019】〔発明の実施の形態の具体例〕以下に、図
面を参照して、本発明の実施の形態のオルゴールの具体
例を説明する。先ず、具体例の断面図を示す図1及び斜
視図を示す図2を参照して、オルゴールの具体例の構造
を説明する。1は非磁性材料からなるシリンダで、例え
ば、モータ(図示せず)(ゼンマイも可)によって、矢
印の方向に一定速度で回転するように、台4上に軸支さ
れている。1Xはこのシリンダの回転軸である。
【0020】このシリンダ1は、同一の直径及び同一の
厚さを有する複数個の円板1Aが積層されて構成される
が、その詳細な構成は図4及び図5を参照して後述す
る。
【0021】例えば、49×4=196本の、それぞれ
磁性材料、例えば、鋼からなるピン2を、回転シリンダ
1の外周面上の等角間隔(90°)の4本の母線に沿
い、且つ、その4本の母線と交わる円上に沿って設けら
れた49×4=196個の穴1aにそれぞれ挿入するよ
うにする。各穴1aは、シリンダ1の円形の断面のラジ
アル方向と平行で、そのラジアル方向から所定距離離れ
た方向に延在する。勿論、各穴1aの延在方向を、シリ
ンダ1の円形の断面のラジアル方向に一致させるように
しても良い。
【0022】尚、シリンダ1の外周面の所定の母線上に
沿って所定の一定間隔に、ラジアル方向に延在する穴1
aを、例えば、49個穿設し、その各穴1aに、それぞ
れ49本のピン2を挿入するようにしても良い。
【0023】これらピン2によって選択的に弾かれる如
く、音階順に並べられた49枚の振動弁(振動板、振動
片)3からなる振動弁板3Mが設けられている。この4
9枚の振動弁3によって、4オクターブ分の音階の音を
カバーする。この振動弁板3Mは、ねじ8によって、支
柱7に取付けられ、その支柱7は台4に取付けられてい
る。
【0024】5は49個の電磁石(棒状のコア5A及び
そのコア5Aに巻装されたコイル5Bからなる)で、台
4上に取付けられたホルダ5aに取付けられて、台4上
の保持部5bの各凹部内に設けられている。49本のピ
ン2がシリンダ1の回転に従って、電磁石5に対応する
位置まで来たとき、電磁石5が選択的に通電され、その
通電された電磁石5によってピン2が引っ張られて、ピ
ン2がその穴1aからシリンダ1の外周面の外部に突出
せしめられる。その後、シリンダ1の回転に従って、シ
リンダ1の外周面から突出したピン2が振動弁3を弾
く。尚、ピン2の突出長さは、電磁石5のコア5Aのシ
リンダ1側の端面と、その端面に対向するシリンダ1の
面との間の距離で決まる。
【0025】ピン2の移動方向は、振動弁3に対し略直
角の方向であるので、ピン2が振動弁3に衝突すると
き、そのピン2が対応する穴1aの中に押し戻されるお
それはない。
【0026】又、ピン2の長さを、その突出長より十分
長くしておくことにより、ピン2が弾性弁3を弾くとき
に、穴1aの口元に対する反力を減少し得ると共に、ピ
ン2の穴1aに対する傾きを小さくすることができる。
【0027】尚、当然ながら、ピン2がその穴1a内に
滞留し、シリンダ1の外周面から突出していないとき
は、シリンダ1が回転しても、そのピン2が振動弁2を
弾くことはない。
【0028】次に、図3の具体例の一部の断面図を参照
して、シリンダ1の回転位置を検出するフォトセンサ1
0を説明する。シリンダ1の4列の穴1aの近傍で、シ
リンダ1の回転の上流側の一部の90°置きの4箇所に
反射パターン1bを形成し、その反射パターン1bを除
くシリンダ1の外周面を、例えば、黒に塗って非反射面
とする。その反射パターン1bに対向する如く、電磁石
5に対しシリンダ1の回転方向の上流側に1個のフォト
センサ10を設けて、台4上に取り付ける。
【0029】この場合は、シリンダ1の1回転毎に4個
の位置検出パルス(タイミングパルス)が、フォトセン
サ10から得られる。シリンダ1の回転数を、仮に、3
00rpmとすると、弾弁の最小間隔は50msec とな
り、これは1分当たり四分音符♪=150の速さで、三
十二分音符まで弾弁可能である。この具体例では、電磁
石5の個数を変えないで、電磁石5に対する通電の頻度
を高くした場合である。
【0030】図1において、6は、電磁石5によって引
っ張られて、シリンダ1の外周面から突出したピン2
を、穴1aの中に戻す弾性を備えた押え板で、その一端
が台4上に固定され、他端が遊端とされ、その押え板6
がシリンダ1の外周面の母線に摺接するように弾性偏倚
されている。シリンダ1の外周面は、押え板6の根元か
ら遊端に向かって接触しながら回転するので、シリンダ
1の外周面か突出するピン2があっても、押え板6によ
って、穴1a内に押し戻される。
【0031】シリンダ1の連続回転によって、ピン2の
突出、弾弁、穴への押し戻しからなる一連の動作を繰り
返すことによって、連続的な発音が行われる。複数の電
磁石5に同時に通電を行って、異なる音階の振動弁3を
同時に弾くことによって、和音を発生させることができ
る。
【0032】一番短い音符に合わせたシリンダ1の回転
速度を基準にして、シリンダ1の1回転当たりのピン2
の突出回数を減らして、振動弁3を弾く間隔を段階的に
長くすれば、リズムを可変できる。例えば、連続した弾
弁を十六分音符に相当する速さとすれば、シリンダ1の
1回転に1回毎の弾弁は四分音符に相当するリズムにな
る。
【0033】次に、図4を参照して、シリンダ1を構成
する円板1Aの一例について説明する。回転シリンダ1
を構成する互いに隣接する円板の一方の対接面側に断面
がU字形の溝1a′を形成し、この溝1a′と他方の円
板1Aの溝1a′のない対接面によって、径の一定な円
柱状のピン2の挿入される穴1aを構成する。穴1aの
形状は、ピン2の形状に対し相似形にする必要はなく、
要は、ピン2が穴1a内で円滑に移動しうるように、ピ
ン2及び穴1aの形状を設定すれば良い。円板1Aに
は、回転軸1Aの挿入される中心孔1Hが穿設される。
この中心孔1Hには、凸状のキー溝1Abを設けると共
に、回転軸1Xの断面形状を、各円板1Aのキー溝1A
bと嵌合する凸状のキー突起(図示せず)を設けること
によって、積層される各円板1A間の溝1a′の回動角
位置を揃えるようにする。
【0034】次に、図5を参照して、シリンダ1を構成
する円板1Aの他の例について説明するも、図5におい
て、図4と対応する部分には、同一符号を付して、一部
説明を省略する。この場合の各溝1a′は、シリンダ
1、即ち、円板1Aの外周面側が幅狭、中心側が幅広の
段付き溝とされる。そして、この溝1a′と他方の円板
1Aの溝1a′のない対接面によって、ピン2の挿入さ
れる穴1aを構成する。この溝1a′の形状に応じて、
各ピン2は、シリンダ1、即ち、円板1Aの外周面側が
細く、中心側が太い段付きの円柱状のピンとされる。そ
して、各穴1a内に収納された各ピン2が、シリンダ1
の回転中に、穴1aから抜けないように、溝1a′及び
ピン2の寸法、形状等を設定する。尚、ピン2は鋼板の
打ち抜きにより形成しても良い。この場合は、ピン2は
厚さの一定形状となる。図5の円板1Aでは、中心孔1
Hにキー溝1Abを設ける代わりに、円板1Aの一方の
対接面に円板状のキー突起1Acを設けると共に、この
円板1Aと接触する円板1Aの他方の対接面に、図示を
省略するも、キー突起1Acと嵌合する円形のキー凹部
を設けて、積層される各円板1A間の溝1a′の回動角
位置を揃えるようにする。
【0035】次に、図6を参照して、図5の場合の対接
する円板1Aにて構成された穴1a及びピン2と、振動
弁3との間の関係を説明する。円板1Aの中心からピン
2の大径部の円板1Aの外周面側の端部までの間の距離
をX1、ピン2の小径部の長さをX2とそれぞれすると
き、これらX1及びX2を高精度に設定すれば、多数の
ピン2の電磁石5の吸引力による突出量が均一になり、
ピン2が振動弁3を弾くタイミングのばらつき小さくな
る。
【0036】次に、図7のブロック線図を参照して、具
体例のオルゴールの回路を説明する。フォトセンサ10
よりの検出パルス(タイミングパルス)を、カウンタ
(テンポカウンタ)11に供給しで計数させる。又、フ
ォトセンサ10からの検出パルスをCPU(中央処理装
置)(マイクロコンピュータ)13に供給する。このカ
ウンタ11は、CPU13によって、リセット(クリ
ア)することができる。
【0037】12は音楽データメモリで、CPU13の
制御によって、カウンタ11からの計数信号をアドレス
信号としてメモリ12に供給して、その記憶されている
音楽データを読出させて、CPU13に供給させるよう
にする。CPU13では、メモリ12から読出された音
楽データを音階信号に変換して、電磁石選択駆動回路1
4に供給する。
【0038】N個の電磁石5−1、5−2、5−3、‥
‥‥‥‥‥、5−N、N個のピン2−1、2−2、2−
3、‥‥‥‥‥‥2−N及びN個の振動弁3−1、3−
2、3−3、‥‥‥‥‥‥、3−Nを対応させる。ここ
で、Nは、例えば、49である。又、振動弁3−1、3
−2、3−3、‥‥‥‥‥‥、3−Nは、順次に低い音
階のものから、高い音階のものへと配列された、4オク
ターブ分の音域の振動弁である。
【0039】電磁石選択駆動回路14は、N個の電磁石
5−1、5−2、5−3、‥‥‥‥‥‥、5−Nの内、
CPU13からの音階信号に応じて選択した電磁石に駆
動パルスを供給して、N個のピン2−1、2−2、2−
3、‥‥‥‥‥‥2−Nの内の駆動パルスの供給された
電磁石に対応するピンを引っ張って、シリンダ1の外周
面から突出させ、シリンダ1の回転に従って、そのシリ
ンダ1の外周面から突出したピンで、振動弁3−1、3
−2、3−3、‥‥‥‥‥‥3−Nの内のそのピンに対
応する振動弁を弾く。
【0040】次に、図8のフローチャートを参照して、
具体例のオルゴールの動作を説明する。尚、図9の具体
例の動作のタイミングチャートも参照する。ステップS
T−1では、CPU13によって、テンポカウンタ11
をリセットする。ステップST−1の次はステップST
−2に移行する。
【0041】ステップST−2では、フォトセンサ10
からのタイミングパルス(シリンダ1の回転位置検出パ
ルス)(図9A)をカウンタ11に供給して計数させ
る。ステップST−2の次のはステップST−3に移行
する。
【0042】ステップST−3では、カウンタ11から
の計数信号を、読出しアドレス信号として、音楽データ
メモリ12に供給して、その音楽データを読出させて、
CPU13に供給する。ステップST−3の次はステッ
プST−4に移行する。
【0043】ステップST−4では、CPU13によっ
て、メモリ12より読出された音楽データから、フォト
センサ10よりのタイミング信号に同期した音階信号を
発生させる。ステップST−4の次は、ステップST−
5に移行する。
【0044】ステップST−5では、電磁石選択駆動回
路14が、CPU13より受けた音階信号に基づいて、
N個の電磁石5−1、5−2、5−3、‥‥‥‥‥‥、
5−Nの内の選択された電磁石に供給する駆動パルス
(図9BのS1、図9DのS3及び図9EのS3)を発
生する。尚、図9C、Fでは、駆動パルスは発生してい
ない。ステップST−5の次にはステップST−6に移
行する。
【0045】ステップST−6では、駆動パルスが供給
された電磁石5によって、対応するピン2を引っ張っ
て、シリンダ1の外周面から外部に突出せしめる。ステ
ップST−6の次はステップST−7に移行する。
【0046】ステップST−7では、突出したピン2に
よって、対応する振動弁3を弾く。ステップST−7の
次は、ステップST−2に戻って、フォトセンサ10か
らのタイミングパルス(シリンダ1の回転位置検出パル
ス)をカウンタ11に供給して計数させる。
【0047】
【発明の効果】第1の本発明によれば、同一の直径及び
同一の厚さを有する複数個の円板が積層されて構成され
た回転シリンダと、その回転シリンダの外周面の所定の
母線に沿って設けられ、互いに隣接する円板の一方の対
接面側に形成された溝及び他方の対接面によって構成さ
れた複数の穴にそれぞれ挿入された磁性材料からなる複
数のピンと、その複数のピンの内の選択されたピンによ
って選択的に弾かれる音階別の複数の振動弁と、回転シ
リンダの所定の回転位置を検出する検出手段と、その検
出手段の検出出力及び演奏する曲に応じて、シリンダの
外周面から、複数のピンにそれぞれ対応して設けられ、
その複数のピンを選択的に突出させて、回転シリンダの
回転に応じて、複数の振動弁を選択的に弾かせる複数の
電磁石と、その複数の電磁石のいずれかによって突出せ
しめられたピンを、そのピンに対応する電磁石の傍に再
度接近するまでに、そのピンに対応する穴の中に戻す戻
し手段とを有するので、簡単な構造を以て任意の曲を演
奏することができると共に、演奏時間の長い曲を演奏す
ることができ、しかも、演奏し得る音域を広くと取るこ
とのできるオルゴールを得ることができる。更に、第1
の本発明によれば、シリンダの各ピンの挿入される穴の
形成が容易になる。
【0048】第2の本発明によれば、第1の本発明のオ
ルゴールにおいて、複数のピンは、回転シリンダの外周
面上の等角間隔の複数本の母線に沿い、且つ、その複数
本の母線と交わる円上に沿って設けられた複数の穴にそ
れぞれ挿入されてなり、検出手段は、回転シリンダの母
線の本数に等しい等角間隔の回転位置を検出するように
したので、第1の本発明の効果に加えて、ピンが振動弁
を弾く最小間隔を短くすることのできるオルゴールを得
ることができる。
【0049】第3の本発明によれば、第1の本発明のオ
ルゴールにおいて、戻し手段は、シリンダの外周面の母
線方向に延在し、その外周面に摺接する押え板であるの
で、第1の本発明の効果に加えて、構成の簡単な戻し手
段を備えたオルゴールを得ることができる。
【0050】第4の本発明によれば、第1の本発明のオ
ルゴールにおいて、各溝は、シリンダの外周面側が幅
狭、中心側が幅広の段付き溝とされると共に、各ピン
は、シリンダの外周面側が細く、中心側が太い段付きピ
ンとされて、各穴内に収納された各ピンが、穴から抜け
ないように構成されてなるので、第1の本発明と同様の
効果が得られると共に、シリンダの回転中に穴からピン
が抜け落ちたりするおそれのない穴を、シリンダに容易
に形成することのできるオルゴールを得ることができ
る。
【0051】第5の本発明によれば、第1の本発明のオ
ルゴールにおいて、検出手段からの検出パルスを計数す
るカウンタと、音楽データ記憶手段と、カウンタからの
計数出力をアドレス信号として音楽データ記憶手段に供
給して、音楽データを読み出し、その読出された音楽デ
ータから、検出手段からの検出パルスに同期した音階信
号を発生する音階信号発生手段と、複数の電磁石のう
ち、音階信号発生手段からの音階信号に対応した電磁石
に駆動パルスを供給する電磁石駆動手段とを有するの
で、第1の本発明の効果に加えて、記憶手段に記憶した
任意の音楽データを用いて演奏を行うことのできるオル
ゴールを得ることができる。
【0052】第6の本発明によれば、第2の本発明のオ
ルゴールにおいて、検出手段からの検出パルスを計数す
るカウンタと、音楽データ記憶手段と、カウンタからの
計数出力をアドレス信号として音楽データ記憶手段に供
給して、音楽データを読み出し、その読出された音楽デ
ータから、検出手段からの検出パルスに同期した音階信
号を発生する音階信号発生手段と、複数の電磁石のう
ち、音階信号発生手段からの音階信号に対応した電磁石
に駆動パルスを供給する電磁石駆動手段とを有するの
で、第2の本発明の効果に加えて、記憶手段に記憶した
任意の音楽データを用いて演奏を行うことのできるオル
ゴールを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の具体例のオルゴールの構
造を示す断面図である。
【図2】本発明の実施の形態の具体例のオルゴールの構
造を示す斜視図である。
【図3】本発明の実施の形態の具体例のオルゴールの一
部を示す断面図である。
【図4】本発明の実施の形態の具体例のオルゴールのシ
リンダを構成する円板及びピンの一例を示す斜視図であ
る。
【図5】本発明の実施の形態の具体例のオルゴールのシ
リンダを構成する円板及びピンの他の例を示す斜視図で
ある。
【図6】図5の円板及びピンの例を説明する断面図であ
る。
【図7】本発明の実施の形態の具体例のオルゴールの回
路を示すブロック線図である。
【図8】本発明の実施の形態の具体例のオルゴールの動
作を示すフローチャートである。
【図9】本発明の実施の形態の具体例のオルゴールの動
作のタイミングチャートである。
【図10】従来のオルゴールを示す斜視図である。
【符号の説明】
1 シリンダ、1a 穴、1a′ 溝、1A 円板、
2、2−1〜2−N ピン、3、3−1〜3−N 振動
弁、3M 振動弁板、4 台、5 電磁石、5Aコア、
5B コイル、5a 電磁石のホルダ、5b 電磁石の
保持部、6 押え板、7 支柱。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 同一の直径及び同一の厚さを有する複数
    個の円板が積層されて構成された回転シリンダと、 該回転シリンダの外周面の所定の母線に沿って設けら
    れ、互いに隣接する上記円板の一方の対接面側に形成さ
    れた溝及び他方の対接面によって構成された複数の穴に
    それぞれ挿入された磁性材料からなる複数のピンと、 該複数のピンの内の選択されたピンによって選択的に弾
    かれる音階別の複数の振動弁と、 上記回転シリンダの所定の回転位置を検出する検出手段
    と、 該検出手段の検出出力及び演奏する曲に応じて、上記シ
    リンダの外周面から、上記複数のピンにそれぞれ対応し
    て設けられ、該複数のピンを選択的に突出させて、上記
    回転シリンダの回転に応じて、上記複数の振動弁を選択
    的に弾かせる複数の電磁石と、 該複数の電磁石のいずれかによって突出せしめられたピ
    ンを、該ピンに対応する電磁石の傍に再度接近するまで
    に、該ピンに対応する穴の中に戻す戻し手段とを有する
    ことを特徴とするオルゴール。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のオルゴールにおいて、 上記複数のピンは、上記回転シリンダの外周面上の等角
    間隔の複数本の母線に沿い、且つ、該複数本の母線と交
    わる円上に沿って設けられた複数の穴にそれぞれ挿入さ
    れてなり、 上記検出手段は、上記回転シリンダの上記母線の本数に
    等しい等角間隔の回転位置を検出するようにしたことを
    特徴とするオルゴール。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載のオルゴールにおいて、 上記戻し手段は、上記シリンダの外周面の母線方向に延
    在し、該外周面に摺接する押え板であることを特徴とす
    るオルゴール。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載のオルゴールにおいて、 上記各溝は、上記シリンダの外周面側が幅狭、中心側が
    幅広の段付き溝とされると共に、上記各ピンは、上記シ
    リンダの外周面側が細く、中心側が太い段付きピンとさ
    れて、上記各穴内に収納された上記各ピンが、上記穴か
    ら抜けないように構成されてなることを特徴とするオル
    ゴール。
  5. 【請求項5】 請求項1に記載のオルゴールにおいて、 上記検出手段からの検出パルスを計数するカウンタと、 音楽データ記憶手段と、 上記カウンタからの計数出力をアドレス信号として上記
    音楽データ記憶手段に供給して、音楽データを読み出
    し、該読出された音楽データから、上記検出手段からの
    検出パルスに同期した音階信号を発生する音階信号発生
    手段と、 上記複数の電磁石のうち、上記音階信号発生手段からの
    音階信号に対応した電磁石に駆動パルスを供給する電磁
    石駆動手段とを有することを特徴とするオルゴール。
  6. 【請求項6】 請求項2に記載のオルゴールにおいて、 上記検出手段からの検出パルスを計数するカウンタと、 音楽データ記憶手段と、 上記カウンタからの計数出力をアドレス信号として上記
    音楽データ記憶手段に供給して、音楽データを読み出
    し、該読出された音楽データから、上記検出手段からの
    検出パルスに同期した音階信号を発生する音階信号発生
    手段と、 上記複数の電磁石のうち、上記音階信号発生手段からの
    音階信号に対応した電磁石に駆動パルスを供給する電磁
    石駆動手段とを有することを特徴とするオルゴール。
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