JPH11273026A - 複合型薄膜磁気ヘッド及びその製造方法 - Google Patents

複合型薄膜磁気ヘッド及びその製造方法

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JPH11273026A
JPH11273026A JP7274598A JP7274598A JPH11273026A JP H11273026 A JPH11273026 A JP H11273026A JP 7274598 A JP7274598 A JP 7274598A JP 7274598 A JP7274598 A JP 7274598A JP H11273026 A JPH11273026 A JP H11273026A
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magnetic
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head
film
forming
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JP7274598A
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Yoshinori Otsuka
善徳 大塚
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Fujitsu Ltd
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Fujitsu Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 複合型薄膜磁気ヘッド及びその製造方法に関
し、簡単でスループットの良好な方法で下部磁極の幅を
上部磁極コアの幅に揃えて、記録磁界の拡がりを抑え
る。 【解決手段】 磁気抵抗効果ヘッド2を構成する磁気抵
抗効果素子上に上部シールド層を兼ねる下部磁極6を形
成したのち、上部シールド層を兼ねる下部磁極6上に上
部磁極コア3より幅の広い磁性層5をメッキによって形
成し、次いで、ギャップ層4を成膜したのち、ギャップ
層4上の磁性層5の対応する位置に上部磁極コア3を形
成し、次いで、上部シールド層を兼ねる下部磁極6の主
面と磁性層5の側面とのなす角θが45°≦θ≦90°
になるように磁性層5の角部をドライエッチングする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は複合型薄膜磁気ヘッ
ド及びその製造方法に関し、特に、ハードディスクドラ
イブ(HDD)等の磁気記録装置或いは磁気テープ装置
等に用いられる複合型薄膜磁気ヘッドを構成する誘導型
ヘッドの下部磁極コア構造及びその製造方法に特徴のあ
る複合型薄膜磁気ヘッド及びその製造方法に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】近年のハードディスク装置等の小型化,
大容量化による需要の高まりに伴い、高密度磁気記録が
可能なハードディスク装置等の研究開発が急速に進めら
れているが、この様なハードディスク装置の高密度化に
伴い、記録ヘッド、即ち、磁気ヘッドの高性能化が要請
されており、この様な要請に応えるものとして、再生ヘ
ッドとしては記録媒体の速度に依存せず、小型ディスク
に対しても適用でき、且つ、高い出力が得られるMR
(磁気抵抗)ヘッドが注目されている。
【0003】また、高記録密度を実現するためには、線
記録密度とトラック密度を向上させる必要があるが、そ
のためには、記録ヘッドとしては、高い周波数まで記録
でき、且つ、隣接するトラックとのクロストーク等の原
因となる記録にじみの少ないヘッドが要求されることに
なる。
【0004】近年、この様な高性能化の要請に応えるヘ
ッドとして、MRヘッドと誘導型の薄膜磁気ヘッドとを
複合化した複合型薄膜磁気ヘッドが開発されており、記
録ヘッドの記録ギャップと再生ヘッドの再生ギャップを
それぞれ最適化することによって、記録特性の向上と、
再生分解能の向上を共に実現しようとしている。
【0005】ここで、従来の複合型薄膜磁気ヘッドを図
5を参照して説明する。なお、図5(a)は記録媒体に
対する対向面側の断面図であり、また、図5(b)は図
5(a)の一点鎖線に沿った断面図である。 図5(a)及び(b)参照 まず、基板31上に、NiFe合金等からなる下部シー
ルド層32を設け、Al2 3 等のギャップスペーサ層
33を介してNiFe,Ti,CoZrMoの積層構造
等からなる磁気抵抗効果素子層34を設けて所定の形状
にパターニングしたのち、磁気抵抗効果素子層34の両
端にAu等からなる導電膜を堆積させて素子電極35を
形成する。
【0006】次いで、再び、Al2 3 等のギャップス
ペーサ層36を介してNiFe合金等からなる上部シー
ルド層兼下部コア層37を設け、その上にAl2 3
からなる記録ギャップ層38を設けたのち、レジスト等
の層間絶縁膜(図示せず)を介して所定パターンのコイ
ル39を形成し、次いで、レジスト等からなる層間絶縁
膜40を介して所定パターンの上部コア層41を設ける
ことによって磁気抵抗効果素子層34を利用した再生用
MRヘッドと、記録用の誘導型の薄膜磁気ヘッドとを複
合化した複合型薄膜磁気ヘッドが得られる。
【0007】しかし、この様な複合型薄膜磁気ヘッドに
おいては、上部シールド層兼下部コア層37、即ち下部
磁極がMRヘッドの上部シールド層を兼ねているために
記録トラック幅よりも幅広く形成されており、このため
に、記録の際に図5(a)において破線で示す記録磁界
42がトラック幅方向に広く拡がってしまうので、記録
密度向上のためにトラックピッチを狭めることが困難で
あった。
【0008】そこで、記録磁界42の拡がりを小さくす
るために、上下の磁極の幅を揃えたヘッドが各種提案
(必要ならば、特開平2−208812号公報、特開平
5−143939号公報、特開平7−220245号公
報、特開平8−129715号公報、特開平8−129
720号公報、或いは、特開平9−167316号公報
参照)されているので、以下において、この様な改良型
の複合型薄膜磁気ヘッドを説明する。
【0009】図6(a)参照 例えば、図5と全く同様に、上部コア層41まで形成し
たのち、上部コア層41等をマスクとしてエッチングを
行うことによって上部コア層41と同じ幅の記録ギャッ
プ層38、及び、NiFe合金膜、即ち、磁性膜からな
る凸部43を形成する方法(上記の特開平8−1297
15号公報参照)が提案されている。
【0010】或いは、上部コア層41を予め幅広く形成
したのち、所定の記録幅を有するレジストマスク(図示
せず)を用いてイオンエッチングを施すことによって、
記録幅とほぼ等しい幅の上部コア層41、記録ギャップ
層38、及び、磁性膜からなる凸部43を形成する方法
(上記の特開平5−143939号公報参照)も提案さ
れている。
【0011】或いは、上部シールド層兼下部コア層37
に所定幅の凸部43を形成したのち、全面に設けた記録
ギャップ層38を介して凸部43の幅に対応した幅を有
する上部コア層41を形成する方法(上記の特開平2−
208812号公報参照)も提案されている。
【0012】図6(b)参照 さらには、所定幅の上部コア層41を形成したのち、集
束イオンビーム(FIB)44を用いて、上部コア層4
1、記録ギャップ層38、及び、上部シールド層兼下部
コア層37の上部コア層41の近傍のみを選択的にエッ
チングして磁性膜からなる凸部43を形成する方法も提
案されている。
【0013】上記のような各種の方法によって上下磁極
となる上部コア層41と磁性膜からなる凸部43の幅を
揃えることによって記録磁界42のトラック幅方向の拡
がりを最小限に抑えることができ、それによって、記録
密度を向上することができる。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記の各種の
提案においては、結果として得られる誘導型薄膜磁気ヘ
ッド部の上下磁極の幅はほぼ同じであるために、記録ヘ
ッドとしての特性は向上し、記録密度を上げることがで
きるものの、製造方法に難点があり、したがって、生産
性良く低コストで複合型薄膜磁気ヘッドを製造すること
が困難であった。
【0015】例えば、特開平8−129715号公報の
ように、上部コア層41をマスクとして、上部シールド
層兼下部コア層37をエッチングする場合、上部コア層
41もエッチングされるので、そのために予め上部コア
層41を厚く形成しておく必要があるが、そのためには
上部コア層41をメッキで形成する際のレジストパター
ンを厚くしなければならず、その結果、レジストパター
ンの加工精度が低下するので上下磁極のコア幅、即ち、
記録幅を狭くすることが困難である。
【0016】また、特開平5−143939号公報の場
合には、上記の特開平8−129715号公報の場合と
同様に、上部シールド層兼下部コア層37のほぼ全面を
エッチングする必要があり、エッチングに時間がかかる
と共に、エッチング量が多くなるので、エッチングされ
たものが再付着して上下の磁極を短絡させることになる
ので、この再付着物を除去するための別のエッチング工
程が必要になり、工程が複雑化するとい問題もある。
【0017】また、特開平2−208812号公報の場
合には、上部コア層41と凸部43が自己整合していな
いので、記録磁界42の拡がりがやや大きく、且つ、上
部コア層41を形成する際に、凸部43との位置合わせ
が必要になるという問題がある。
【0018】さらに、集束イオンビーム44を用いる場
合には、1ヘッド当たりの加工時間が10秒程度かかる
ため、例えば、5インチ(約12.7cm)の基板31
では、1つの基板上に約1万個のヘッドを形成すること
になるので、基板1枚当たりの加工時間は10万秒(≒
27.78時間)、即ち、約1日費やすことになり、ス
ループットが低すぎるという問題がある。スループット
を向上するためには、加工時間を短くするか、或いは、
FIB装置を大量に導入する必要があるが、いずれも現
実的ではない。
【0019】したがって、本発明は、簡単でスループッ
トの良好な方法で下部磁極の幅を上部磁極コアの幅に揃
えて、記録磁界の拡がりを抑えることを目的とする。
【0020】
【課題を解決するための手段】図1は本発明の原理的構
成の説明図であり、この図1を参照して本発明における
課題を解決するための手段を説明する。なお、図1
(a)は、記録媒体に対する対向面側の要部断面図であ
り、また、図1(b)は図1(a)における上下磁極近
傍の拡大図である。 図1参照 (1)本発明は、磁気抵抗効果ヘッド2上に、層間絶縁
膜、ギャップ層4、導体コイルを挟んで磁気回路を構成
する薄膜磁気ヘッド1を設けた複合型薄膜磁気ヘッドの
製造方法において、磁気抵抗効果ヘッド2を構成する磁
気抵抗効果素子上に上部シールド層を兼ねる下部磁極6
を形成する工程、上部シールド層を兼ねる下部磁極6上
に上部磁極コア3より幅の広い磁性層5をメッキによっ
て形成する工程、ギャップ層4を成膜する工程、ギャッ
プ層4上の磁性層5の対応する位置に上部磁極コア3を
形成する工程、磁性層5の角部をドライエッチングし、
上部シールド層を兼ねる下部磁極6の主面と磁性層5の
側面とのなす角θを45°≦θ≦90°とする工程を有
することを特徴とする。
【0021】この様に、本発明においては、上部シール
ド層を兼ねる下部磁極6をトリミングする際に、予め所
定幅W2 のパターンにメッキで形成した磁性層5の角部
を、イオンミリング法、スパッタエッチング法、或い
は、反応性イオンエッチング(RIE)法等のドライエ
ッチング、例えば、イオン8を用いたイオンミリング法
によって除去するだけであるので、エッチング量が少な
く、したがって、エッチング時間が格段に短くなるので
スループットが向上する。また、エッチング量が少ない
ため、上部磁極コア3を予め厚く形成する必要がなく、
したがって、上部磁極コア3の幅W1 をより狭くするこ
とが可能になり、それによって記録密度を高めることが
できる。
【0022】(2)また、本発明は、磁気抵抗効果ヘッ
ド2上に、層間絶縁膜、ギャップ層4、導体コイルを挟
んで磁気回路を構成する薄膜磁気ヘッド1を設けた複合
型薄膜磁気ヘッドの製造方法において、磁気抵抗効果ヘ
ッド2を構成する磁気抵抗効果素子上に上部シールド層
を兼ねる下部磁極6を形成する工程、上部シールド層を
兼ねる下部磁極6上に磁性膜を成膜する工程、磁性膜を
ドライエッチングして上部磁極コア3より幅の広い磁性
層5を形成する工程、ギャップ層4を成膜する工程、ギ
ャップ層4上の磁性層5の対応する位置に上部磁極コア
3を形成する工程、磁性層5の角部をドライエッチング
し、上部シールド層を兼ねる下部磁極6の主面と磁性層
5の側面とのなす角θを45°≦θ≦90°とする工程
を有することを特徴とする。
【0023】この様に、本発明においては、上部シール
ド層を兼ねる下部磁極6をトリミングする際に、予め所
定幅W2 のパターンにエッチング成形した磁性層5の角
部を、ドライエッチングによって除去するだけであるの
で、エッチング量が少なく、したがって、エッチング時
間が格段に短くなるのでスループットが向上する。ま
た、エッチング量が少ないため、上部磁極コア3を予め
厚く形成する必要がなく、したがって、上部磁極コア3
の幅W1 をより狭くすることが可能になり、それによっ
て記録密度を高めることができる。なお、メッキ法で磁
性層5を形成する場合と比べてメッキーベース層の形成
工程及び除去工程が不要になる。
【0024】(3)また、本発明は、上記(1)または
(2)において、磁性層5の角部をドライエッチングす
る前の幅が、上部磁極コア3の幅と2μmの和よりも狭
いことを特徴とする。
【0025】この様に、磁性層5の角部をドライエッチ
ングして、速やかに磁性膜5の上部磁極コア3と対向す
る部分の幅を上部磁極コア3の幅W1 と等しくするため
には、マージンを見込んで、磁性層5の角部をドライエ
ッチングする前の幅W2 を上部磁極コア3の幅W1 に対
して、W1 ≦W2 ≦W1 +2μmにすることが望まし
い。
【0026】(4)また、本発明は、上記(1)乃至
(3)のいずれかにおいて、磁性層5の厚さが、ギャッ
プ長以上であり、且つ、ギャップ長の2倍以下であるこ
とを特徴とする。
【0027】この様に、記録磁界の拡がりを抑制するた
めの凸部の高さは、即ち、磁性層5の厚さt2 は、ギャ
ップ長、即ち、ギャップ層4の厚さt1 と同程度であれ
ば充分な効果が得られるものであり、マージンを見込ん
で、磁性層5の厚さt2 を、t1 ≦t2 ≦2t1 とする
ことが望ましい。
【0028】(5)また、本発明は、磁気抵抗効果ヘッ
ド2上に、層間絶縁膜、ギャップ層4、導体コイルを挟
んで磁気回路を構成する薄膜磁気ヘッド1を設けた複合
型薄膜磁気ヘッドにおいて、薄膜磁気ヘッド1を上記
(1)乃至(4)のいずれかの方法によって形成したこ
とを特徴とする。
【0029】この様に、薄膜磁気ヘッド1を上記(1)
乃至(4)のいずれかの方法によって形成することによ
り、安価で高記録密度の複合型薄膜磁気ヘッドを得るこ
とができる。
【0030】
【発明の実施の形態】ここで、本発明の第1の実施の形
態の複合型薄膜磁気ヘッドを図2及び図3を参照して説
明する。なお、図2は複合型薄膜磁気ヘッドの製造工程
の説明図であり、夫々、記録媒体との対向面側の要部断
面図で示しており、本発明の本質に実質的に関連しない
磁気抵抗効果ヘッド部については説明を簡単にするする
ために図示を省略しており、また、図2は、本発明の第
1の実施の形態による複合型薄膜磁気ヘッドにおけるト
リミング角と記録磁界の拡がり幅の相関を示す図であ
る。
【0031】図2(a)参照 まず、図5に示した従来の複合型薄膜磁気ヘッドの製造
工程と同様に、Al23 ・TiCからなる基板上に、
NiFe合金からなる下部シールド層を設け、Al2
3 からなるのギャップスペーサ層を介してNiFe,T
i,CoZrMoの積層構造からなる磁気抵抗効果素子
層を設けて所定の形状にパターニングしたのち、磁気抵
抗効果素子層の両端にAuからなる導電膜を堆積させて
素子電極を形成し、次いで、再び、Al2 3 からなる
ギャップスペーサ層を介してNiFe合金からなる厚さ
が2.0〜4.0μm、例えば、3.0μmの下部磁極
兼上部シールド層11を形成する。
【0032】次いで、下部磁極兼上部シールド層11上
に、厚さ50〜100Å、例えば、50ÅのTi層、及
び、厚さ1000Å以下、例えば、500ÅのNiFe
合金からなるメッキベース層12を形成したのち、レジ
スト膜を塗布してパターニングすることによって、厚さ
が1.0〜3.0μm、例えば、2.0μmで、幅が、
例えば、2.0μmの開口部を有するレジストマスク1
3を形成し、電界メッキ法によって厚さが、1μm以
下、例えば、0.5μmのNiFe合金からなる盛り上
げ磁性膜14を形成する。
【0033】なお、この場合のレジストマスク13に設
けた開口部の幅、したがって、盛り上げ磁性膜14の幅
2 は、速やかなトリミングを可能にするために、上部
磁極コアの幅W1 に対して、W1 ≦W2 ≦W1 +2μm
に設定することが望ましく、また、盛り上げ磁性膜14
の厚さt2 は、ギャップ長と同程度になるように、マー
ジンを見込んで、次に成膜する記録ギャップ層15の厚
さt1 に対して、t1≦t2 ≦2×t1 になるように設
定することが望ましい。
【0034】図2(b)参照 次いで、レジストマスク13を除去したのち、Arイオ
ンを用いたイオンミリング法によってメッキベース層1
2の露出部を除去することによって下部磁極コアとなる
盛り上げ磁性膜14のパターンを形成する。
【0035】図2(c)参照 次いで、スパッタリング法によって厚さ0.3〜0.6
μm、例えば、0.4μmのAl2 3 を堆積させて記
録ギャップ層15としたのち、従来の工程と同様にレジ
スト等の層間絶縁膜(図示せず)を介して導電体膜を設
け、パターニングすることによって上部磁極コア16と
下部磁極コアとなる盛り上げ磁性膜14の接続部を複数
回巻くコイル(図示せず)を形成し、次いで、レジスト
等の層間絶縁膜(図示せず)を形成してコイルを被覆し
たのち、上部磁極コア16と盛り上げ磁性膜14の接続
部が露出するようにパターニングする。なお、この場合
の記録ギャップ層15の厚さt1 が、磁気ギャップの間
隔、即ち、ギャップ長となる。
【0036】次いで、メッキベース層となる、厚さ50
〜100Å、例えば、50ÅのTi層(図示せず)、及
び、厚さ1000Å以下、例えば、500ÅのNiFe
をスパッタリング法によって順次成膜し、レジストを露
光・現像することによって上部磁極コア16を形成する
ための磁極用レジストパターン(図示せず)を形成した
のち、電解メッキを行うことによって、厚さ2.5〜
4.0μm、例えば、3.0μmで、幅W1 が0.5〜
2.0μm、例えば、1.0μmのNiFe合金からな
る上部磁極コア16を形成する。
【0037】なお、この様な盛り上げ磁性膜14及び上
部磁極コア16としては、高周波特性を向上するために
飽和磁束密度Bs の高い材料を用いることが必要とな
り、また、高周波になるに従って渦電流による損失が大
きくなり、表皮効果による記録磁界強度の低下を招くこ
とになるため、渦電流の発生を抑制するために、比抵抗
ρの大きな材料を用いることが必要となり、そのために
高Bs 軟磁性材料であるNiFe合金を用いているが、
FeNZr、CoNiFe、50%NiFe等の他の高
s 軟磁性材料を用いても良いものである。
【0038】図2(d)参照 次いで、磁極用レジストパターンを除去し、露出した上
部磁極コア16以外の領域におけるメッキベース層をA
rイオンを用いたイオンミリング法によって除去したの
ち、引き続いて、Arイオン17を用いたイオンミリン
グ法によって、上部磁極コア16をマスクとして露出し
ている記録ギャップ層15を選択的に除去する。
【0039】図2(e)参照 次いで、再び、Arイオン18を用いた0°入射による
イオンミリングを施すことによって、盛り上げ磁性膜1
4の角部を優先的にエッチング除去することによって、
下部磁極兼上部シールド層11の主面と盛り上げ磁性膜
14の側面とのなす角、即ち、トリミング角θが、45
°≦θ≦90°のテーパ状の盛り上げ磁性膜14とす
る。
【0040】このトリミング工程において、盛り上げ磁
性膜14の記録ギャップ層15と接する側は、上部磁極
コア16をマスクとして自己整合的にエッチングされる
ので、その幅は実質的に同じになる。また、トリミング
角θは、エッチング時間、及び、盛り上げ磁性膜14の
幅W 2 及び厚さt2 に依存することになる。
【0041】図3参照 図3は、上部磁極コア16の幅W1 を4.0μmとし、
厚さt2 が0.5μmの磁性膜を奥行きが2.0μmに
なるようにエッチングした場合のトリミング角θと記録
磁界の拡がり量の相関を示す図であり、記録磁界の拡が
り量としては、記録磁界の拡がりΔCw の1/2、即
ち、片側の記録磁界の拡がり量で表している。図から明
らかなように、θ=90°、即ち、盛り上げ磁性膜14
の側面が垂直な場合に、一番記録磁界の拡がりが少ない
が、θ=45°においてもΔCw /2<0.2μmとな
るので、実用的には、45°≦θ≦90°とすれば良
い。
【0042】この様に、本発明の第1の実施の形態にお
いては、下部磁極コアとなる磁性膜を予め所定幅W2
盛り上げ磁性膜14として形成しているので、トリミン
グ工程においては盛り上げ磁性膜14の角部を優先的に
エッチングすれば良く、エッチング量が少ないので、処
理時間を飛躍的に短縮することができ、スループットが
向上する。
【0043】また、エッチング量が少ないので、トリミ
ングに伴う上部磁極コア16の薄層化を意識する必要が
なく、上部磁極コア16を薄く、したがって、磁極用レ
ジストパターンを薄くすることができるので、上部磁極
コア16の幅W1 、即ち、記録幅を狭くすることがで
き、それによって、高記録密度化が可能になる。
【0044】次に、図4を参照して、本発明の第2の実
施の形態の製造工程を説明する。 図4(a)参照 まず、上記の第1の実施の形態と同様に、Al2 3
TiCからなる基板上に、NiFe合金からなる下部シ
ールド層を設け、Al2 3 からなるのギャップスペー
サ層を介してNiFe,Ti,CoZrMoの積層構造
からなる磁気抵抗効果素子層を設けて所定の形状にパタ
ーニングしたのち、磁気抵抗効果素子層の両端にAuか
らなる導電膜を堆積させて素子電極を形成し、次いで、
再び、Al2 3 からなるギャップスペーサ層を介して
NiFe合金からなる厚さが2.0〜4.0μm、例え
ば、3.0μmの下部磁極兼上部シールド層21を形成
する。
【0045】次いで、下部磁極兼上部シールド層21上
に、スパッタリング法によって厚さが、1μm以下、例
えば、0.5μmのNiFe合金からなる磁性膜22を
堆積させたのち、レジストを塗布してパターニングする
ことによって幅1.5〜2.5μm、例えば、2.0μ
mのレジストマスク23を形成する。
【0046】なお、この場合もレジストマスク23の
幅、したがって、以下で形成する盛り上げ磁性膜25の
幅W2 は、速やかなトリミングを可能にするために、上
部磁極コアの幅W1 に対して、W1 ≦W2 ≦W1 +2μ
mに設定することが望ましく、また、盛り上げ磁性膜2
5の厚さt2 は、ギャップ長と同程度になるように、マ
ージンを見込んで、次に成膜する記録ギャップ層26の
厚さt1 に対して、t1≦t2 ≦2×t1 になるように
設定することが望ましい。
【0047】図4(b)参照 次いで、レジストマスク23をマスクとしてArイオン
24によるイオンミリングを施すことによって磁性膜2
2をエッチングして盛り上げ磁性膜25を形成する。
【0048】図4(c)参照 次いで、レジストマスク23を除去したのち、以降は上
記の第1の実施の形態と同様に、スパッタリング法によ
って厚さ0.3〜0.6μm、例えば、0.4μmのA
2 3 を堆積させて記録ギャップ層26としたのち、
従来の工程と同様にレジスト等の層間絶縁膜(図示せ
ず)を介して導電体膜を設け、パターニングすることに
よって上部磁極コア27と下部磁極コアとなる盛り上げ
磁性膜25の接続部を複数回巻くコイル(図示せず)を
形成し、次いで、レジスト等の層間絶縁膜(図示せず)
を形成してコイルを被覆したのち、上部磁極コア27と
盛り上げ磁性膜25の接続部が露出するようにパターニ
ングする。
【0049】次いで、メッキベース層となる、厚さ50
〜100Å、例えば、50ÅのTi層(図示せず)、及
び、厚さ1000Å以下、例えば、500ÅのNiFe
をスパッタリング法によって順次成膜し、レジストを露
光・現像することによって上部磁極コア27を形成する
ための磁極用レジストパターン(図示せず)を形成した
のち、電解メッキを行うことによって、厚さ2.5〜
4.0μm、例えば、3.0μmで、幅W1 が0.5〜
2.0μm、例えば、1.0μmのNiFe合金からな
る上部磁極コア27を形成する。
【0050】図4(d)参照 次いで、磁極用レジストパターンを除去し、露出した上
部磁極コア27以外の領域におけるメッキベース層をA
rイオンを用いたイオンミリング法によって除去したの
ち、引き続いてArイオン28を用いたイオンミリング
法によって、上部磁極コア27をマスクとして露出して
いる記録ギャップ層26を選択的に除去する。
【0051】図4(e)参照 次いで、再び、Arイオン29を用いた0°入射による
イオンミリングを施すことによって、盛り上げ磁性膜2
5の角部を優先的にエッチング除去することによって、
トリミング角θが、45°≦θ≦90°のテーパ状の盛
り上げ磁性膜25とする。
【0052】この様に、本発明の第2の実施の形態にお
いては、上記の第1の実施の形態と同様に下部磁極コア
となる磁性膜を予め所定幅W2 の盛り上げ磁性膜25と
して形成しているので、トリミング工程においては盛り
上げ磁性膜25の角部を優先的にエッチングすれば良
く、エッチング量が少ないので、処理時間を飛躍的に短
縮することができ、スループットが向上する。
【0053】また、エッチング量が少ないので、トリミ
ングに伴う上部磁極コア27の薄層化を意識する必要が
なく、上部磁極コア27を薄く、したがって、磁極用レ
ジストパターンを薄くすることができるので、上部磁極
コア27の幅W1 、即ち、記録幅を狭くすることがで
き、それによって、高記録密度化が可能になる。
【0054】また、この第2の実施の形態においては、
盛り上げ磁性膜25の形成工程においてメッキ法を用い
ていないので、メッキベース層の形成工程及びその除去
工程が不要になる。なお、盛り上げ磁性膜の形成工程に
おいて上記の第1の実施の形態のようにメッキ法を用い
るか、或いは、第2の実施の形態のように全面成膜の後
にドライエッチングを行うかは、盛り上げ磁性膜を構成
する素材と成膜工程との相性によって適宜選択すれば良
い。
【0055】以上、本発明の各実施の形態を説明してき
たが、本発明は実施の形態に記載した構成に限られるも
のではなく、各種の変更が可能であり、例えば、記録ギ
ャップ層としてAl2 3 を用いているが、Al2 3
に限られるものではなく、SiO2 、TiO2 、Ta2
5 等の酸化膜、或いは、Ti、Ta等のパーマロイの
抵抗値より高抵抗な非磁性金属膜を用いても良いもので
ある。
【0056】また、上記の各実施の形態の説明において
は、盛り上げ磁性膜のパターニング或いはトリミングの
際に、イオンミリング法を用いているが、イオンミリン
グ法に限られるものではなく、例えば、スパッタエッチ
ング法を用いても良いものであり、或いは、反応ガスと
して塩素系ガス或いはCHF3 等を用いた反応性イオン
エッチング法を用いても良いものである。
【0057】また、上記の各実施の形態の説明において
は、記録ギャップ層のエッチングに際して、イオンミリ
ング法を用いているが、イオンミリング法に限られるも
のではなく、例えば、反応ガスとして塩素系ガス或いは
CHF3 等を用いた反応性イオンエッチング法を用いて
も良いものであり、或いは、燐酸(H3 PO4 )を用い
たウェット・エッチングによって除去しても良いもので
ある。
【0058】また、上記の各実施の形態においては実施
していないが、盛り上げ磁性膜のトリミング工程におい
て、エッチングされた磁性材料の再付着量が多い場合に
は、70°程度のイオン入射により再付着層を除去する
プロセスを加えても良い。
【0059】また、上記の第2の実施の形態において、
下部磁極兼上部シールド層21と磁性膜22とを同じ素
材で形成する場合には、下部磁極兼上部シールド層21
を厚く形成しておき、磁性膜22を形成することなく、
レジストマスク23を設けて、下部磁極兼上部シールド
層21を所定深さにエッチングして盛り上げ磁性膜25
を形成しても良いものである。
【0060】また、上記の各実施の形態の説明において
は、上部磁極コアの形成に際しては、電解メッキ法を用
いているが、スパッタリング法或いは蒸着法等の乾式成
膜法を用い、成膜後にパターニングしても良いものであ
る。
【0061】
【発明の効果】本発明によれば、下部磁極をトリミング
する際に、予め盛り上げ磁性膜を設けているので、FI
B装置等を用いることなく従来のプロセス技術・設備の
みでトリミングすることができるので、簡単なスループ
ットの良好な工程で記録磁界の拡がりを低減することが
でき、それによって、複合型薄膜磁気ヘッドの高記録密
度化、低価格化に寄与し、ひいては、高性能HDD装置
の普及に寄与するところが大きい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理的構成の説明図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態の製造工程の説明図
である。
【図3】本発明の第1の実施の形態による複合型薄膜磁
気ヘッドにおけるトリミング角度と記録磁界の拡がり幅
の相関図である。
【図4】本発明の第2の実施の形態の製造工程の説明図
である。
【図5】従来の複合型薄膜磁気ヘッドの説明図である。
【図6】従来の改良型の複合型薄膜磁気ヘッドの製造工
程の説明図である。
【符号の説明】
1 薄膜磁気ヘッド 2 磁気抵抗効果ヘッド 3 上部磁極コア 4 ギャップ層 5 磁性層 6 上部シールド層を兼ねる下部磁極 7 下部シールド層 8 イオン 11 下部磁極兼上部シールド層 12 メッキベース層 13 レジストマスク 14 盛り上げ磁性膜 15 記録ギャップ層 16 上部磁極コア 17 イオン 18 イオン 21 下部磁極兼上部シールド層 22 磁性膜 23 レジストマスク 24 イオン 25 盛り上げ磁性膜 26 記録ギャップ層 27 上部磁極コア 28 イオン 29 イオン 31 基板 32 下部シールド層 33 ギャップスペーサ層 34 磁気抵抗効果素子層 35 素子電極 36 ギャップスペーサ層 37 上部シールド層兼下部コア層 38 記録ギャップ層 39 コイル 40 層間絶縁膜 41 上部コア層 42 記録磁界 43 凸部 44 集束イオンビーム

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁気抵抗効果ヘッド上に、層間絶縁膜、
    ギャップ層、導体コイルを挟んで磁気回路を構成する薄
    膜磁気ヘッドを設けた複合型薄膜磁気ヘッドの製造方法
    において、前記磁気抵抗効果ヘッドを構成する磁気抵抗
    効果素子上に上部シールド層を兼ねる下部磁極を形成す
    る工程、前記上部シールド層を兼ねる下部磁極上に上部
    磁極コアより幅の広い磁性層をメッキによって形成する
    工程、前記ギャップ層を成膜する工程、前記ギャップ層
    上の前記磁性層の対応する位置に上部磁極コア層を形成
    する工程、前記磁性層の角部をドライエッチングし、前
    記上部シールド層を兼ねる下部磁極の主面と前記磁性層
    の側面とのなす角θを45°≦θ≦90°とする工程を
    有することを特徴とする複合型薄膜磁気ヘッドの製造方
    法。
  2. 【請求項2】 磁気抵抗効果ヘッド上に、層間絶縁膜、
    ギャップ層、導体コイルを挟んで磁気回路を構成する薄
    膜磁気ヘッドを設けた複合型薄膜磁気ヘッドの製造方法
    において、前記磁気抵抗効果ヘッドを構成する磁気抵抗
    効果素子上に上部シールド層を兼ねる下部磁極を形成す
    る工程、前記上部シールド層を兼ねる下部磁極上に磁性
    膜を成膜する工程、前記磁性膜をドライエッチングして
    上部磁極コアより幅の広い磁性層を形成する工程、前記
    ギャップ層を成膜する工程、前記ギャップ層上の前記磁
    性層の対応する位置に上部磁極コア層を形成する工程、
    前記磁性層の角部をドライエッチングし、前記上部シー
    ルド層を兼ねる下部磁極の主面と前記磁性層の側面との
    なす角θを45°≦θ≦90°とする工程を有すること
    を特徴とする複合型薄膜磁気ヘッドの製造方法。
  3. 【請求項3】 上記磁性層の角部をドライエッチングす
    る前の幅が、上記上部磁極コアの幅と2μmの和よりも
    狭いことを特徴とする請求項1または2に記載の複合型
    薄膜磁気ヘッドの製造方法。
  4. 【請求項4】 上記磁性層の厚さが、ギャップ長以上で
    あり、且つ、ギャップ長の2倍以下であることを特徴と
    する請求項1乃至3のいずれか1項に記載の複合型薄膜
    磁気ヘッドの製造方法。
  5. 【請求項5】 磁気抵抗効果ヘッド上に、層間絶縁膜、
    ギャップ層、導体コイルを挟んで磁気回路を構成する薄
    膜磁気ヘッドを設けた複合型薄膜磁気ヘッドにおいて、
    前記薄膜磁気ヘッドを請求項1乃至請求項4のいずれか
    の方法によって形成したことを特徴とする複合型薄膜磁
    気ヘッド。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7248434B2 (en) 2004-03-10 2007-07-24 Hitachi Global Storage Technologies Netherlands B.V. Planarized perpendicular pole tip system and method for manufacturing the same
US7821737B2 (en) 2005-07-20 2010-10-26 Hitachi Global Storage Technologies Netherlands B.V. Thin film magnetic head for high density recording and having a leading side magnetic pole piece of variable width at the media facing surface

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US7248434B2 (en) 2004-03-10 2007-07-24 Hitachi Global Storage Technologies Netherlands B.V. Planarized perpendicular pole tip system and method for manufacturing the same
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