JPH1127329A - Fsk復調回路 - Google Patents

Fsk復調回路

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JPH1127329A
JPH1127329A JP18222297A JP18222297A JPH1127329A JP H1127329 A JPH1127329 A JP H1127329A JP 18222297 A JP18222297 A JP 18222297A JP 18222297 A JP18222297 A JP 18222297A JP H1127329 A JPH1127329 A JP H1127329A
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JP
Japan
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signal
fsk
sampling
symbol
data
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JP18222297A
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English (en)
Inventor
Katsuhiro Furukawa
且洋 古川
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 2値パルス信号に波形整形されたベースバン
ドFSK信号の2値論理データを1シンボル期間に2回
以上の割合でサンプリングさせるとともに、少なくとも
2シンボル期間にてサンプリングされたデータ列の論理
符号パターン状態からシンボル期間ごとの周波数シフト
状態を論理判別させ、この判別結果に基づいて復調デー
タを生成させる。 【解決手段】 FSK復調回路のデジタル化を単純かつ
小規模な構成でもって達成し、これにより大幅な低消費
電力化および低コスト化を実現する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、FSK復調回路、
さらには多周波FSK信号のデジタル復調に適用して有
効な技術に関するものであって、たとえば文字データを
受信するページャ端末あるいは移動体通信機器などに利
用して有効な技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ページャなどのデジタルデータ通信の分
野では、“1”と“0”の論理値に応じて周波数をシフ
トさせるFSK変調方式が良く使用される(たとえば、
日経BP社刊行「日経エレクトロニクス 1997年2
月10日号(No.682)」137,138ページを
参照)。
【0003】さらに最近では、データ伝送効率を高める
ために、複数の周波数シフト状態をとる多周波FSK変
調方式が注目されている。この多周波FSK変調方式で
は、たとえば+4.8kHz,−4.8kHz,+1.
6kHz,−1.6kHzの4通りの周波数シフト状態
を“10”,“00”,“11”,“01”の4通りの
デジタルデータ値に対応させることにより、1回の周波
数シフト動作すなわち1シンボル期間で2ビットのデジ
タルデータを伝送することができる。
【0004】上述した多周波FSK変調信号の復調処理
について、従来は、ベースハンド信号に復調される前の
IF(中間周波)段階でのFSK変調信号を、たとえば
±4.8kHzの変調信号成分と±1.6kHzの変調
信号成分とに分離し、各分離信号からそれぞれに“1”
と“0”の2値データを復調した後、その2つの復調デ
ータから“10”,“00”,“11”,“01”の復
調データを生成することが行われていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た技術には、次のような問題のあることが本発明者によ
ってあきらかとされた。
【0006】すなわち、従来のFSK復調回路はアナロ
グ回路への依存度が高いため、半導体集積化率を高める
こと、および回路規模の縮小による低消費電力化の達成
が困難であった。
【0007】そこで、DSPなどによるアナログ回路の
デジタル化が検討されているが、従来検討されていたデ
ジタル化は、従前のアナログ回路の機能をそのままデジ
タル回路に置き換えるだけのものが多く、復調処理方式
そのものはアナログ回路の動作を単にデジタル的に模擬
するという域に留まっていた。具体的には、入力側にA
/D変換器を置き、このA/D変換器にてデジタル化
(量子化)されたFSK変調信号を、デジタル化された
バンド・パス・フィルタおよびデジタル化されたIF増
幅回路などを使って処理するものであり、アナログ回路
での方式をそのままデジタル回路で踏襲するだけの置き
換えにすぎなかった。
【0008】この場合、半導体集積化率を高めることは
できるが、アナログ回路の動作をそのまま模擬するデジ
タル処理だと、扱うべきデータ量が膨大となり、さらに
そのデータの処理についても、工数が多くて非常に複雑
になってしまう。
【0009】このように、従来検討されているFSK復
調回路のデジタル化は、半導体集積化率を高める効果は
期待できるが、回路規模の縮小およびそれによる低消費
電力化ということでは、それほどの効果は期待できなか
った。
【0010】本発明の目的は、FSK復調回路のデジタ
ル化を単純かつ小規模な構成でもって達成し、これによ
り大幅な低消費電力化および低コスト化を実現するとい
う技術を提供することにある。
【0011】本発明の前記ならびにそのほかの目的と特
徴は、本明細書の記述および添付図面からあきらかにな
るであろう。
【0012】
【課題を解決するための手段】本願において開示される
発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、
下記のとおりである。
【0013】すなわち、2値パルス信号に波形整形され
たベースバンドFSK信号の2値論理データを1シンボ
ル期間に2回以上の割合でサンプリングさせるととも
に、少なくとも2シンボル期間にてサンプリングされた
データ列の論理符号パターン状態からシンボル期間ごと
の周波数シフト状態を論理判別させ、この判別結果に基
づいて復調データを生成させる、というものである。
【0014】上述した手段によれば、単一のアナログ処
理系にて受信処理されたベースバンドFSK信号から波
形整形された単一の2値パルス信号を用いて、そのFS
K信号に含まれる変調データを直接的に復調させること
ができる。
【0015】これにより、FSK復調回路のデジタル化
を単純かつ小規模な構成でもって達成し、これにより大
幅な低消費電力化および低コスト化を実現する、という
目的が達成される。
【0016】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明
は、2値パルス信号に波形整形されたベースバンドFS
K信号(fb’)の2値論理データを1シンボル期間
(Ts)に2回以上の割合でサンプリングするサンプリ
ング手段(3)と、少なくとも2シンボル期間にてサン
プリングされたデータ列の論理符号パターン状態からシ
ンボル期間ごとの周波数シフト状態を論理判別する周波
数シフト判別手段(5)と、この周波数シフト判別手段
(5)での判別結果に基づいて復調データを生成するデ
ータ生成手段(5)とを備えたものであり、これによ
り、FSK信号からデジタルデータ復調を、複雑なアナ
ログ処理に依存することなく、比較的単純な論理操作で
もって行わせることができる。
【0017】請求項2に記載の発明は、請求項1におい
て、1または複数のシンボル期間にてサンプリングされ
た時系列上での直列データ列を1サンプリング回ごとに
複数ビットの並列データに逐次変換する直並列変換回路
(4)と、上記並列データの論理符号パターン状態から
シンボル期間ごとの周波数シフト状態を論理判別する周
波数シフト判別手段(5)を備えたものであり、これに
より、周波数シフト状態の時系列上の遷移状態を的確に
論理判断させることができる。
【0018】請求項3に記載の発明は、請求項1または
2において、サンプリングされたデータ列の論理符号パ
ターン状態からFSK信号(fb’)のシンボル切り替
わりタイミングを論理検出するシンボル同期検出手段
(71)と、このシンボル同期検出手段(71)での検
出結果に基づいてサンプリング手段(3)にサンプリン
グクロック(φp)を与えるクロック生成手段(72)
を備えたものであり、これにより、FSK信号のサンプ
リングタイミングをシンボル期間に応じて正しく定める
ことができる。
【0019】請求項4に記載の発明は、請求項1から3
のいずれかにおいて、複数のシンボル期間にてサンプリ
ングされた時系列上での直列データ列を1サンプリング
回ごとに複数ビットの並列データに逐次変換する直並列
変換回路(4)と、上記並列データの論理符号パターン
状態からFSK信号(fb’)のシンボル切り替わりタ
イミングを論理検出するシンボル同期検出手段(71)
を備えたものであり、これにより、シンボル切り替わり
検出をサンプリングレート単位で精度良く行わせること
ができる。
【0020】請求項5に記載の発明は、請求項1から4
のいずれかにおいて、FSK信号(fb’)のシンボル
切り替わりタイミングを論理検出するシンボル同期検出
手段(71)と、このシンボル同期検出手段(71)に
より検出されるシンボル切り替わりタイミングに同期し
て動作するPLLと、このPLLの同期動作により生じ
る信号に基づいてサンプリングクロック(φp)を生成
するサンプリングクロック生成手段(72)を備えたも
のであり、これにより、シンボル期間に対して一定の同
期関係有するサンプリングクロック(φp)を安定して
生成することができる。
【0021】請求項6に記載の発明は、請求項1から5
のいずれかにおいて、FSK信号(fb’)のシンボル
切り替わりタイミングを論理検出するシンボル同期検出
手段(71)と、このシンボル同期検出手段(71)で
の検出結果に基づいて複数相のサンプリングクロック
(φ1,φ2,φ3,・・・,φn)を生成する多相ク
ロック生成手段(72)と、上記複数相のサンプリング
クロックの中から上記FSK信号(fb’)の各シンボ
ル期間でのサンプリングデータ列が周波数シフト状態に
応じた所定の論理符号パターン状態となるような位相の
サンプリングクロックを選択してサンプリング手段
(3)に供給する位相選択手段(83)を備えたもので
あり、これにより、サンプリングタイミングを最適化し
て復調データの品位をさらに高めることができる。
【0022】請求項7に記載の発明は、FSK変調され
ている無線受信信号(fr)からベースバンドFSK信
号(fb’)波形を復調する検波回路(17)と、復調
したベースバンドFSK信号(fb’)を“1”と
“0”の2値パルス信号に波形整形する波形整形回路
(31)と、波形整形したベースバンドFSK信号(f
b’)を1シンボル期間(Ts)に2回以上の割合でサ
ンプリングするサンプリング手段(3)と、少なくとも
2シンボル期間にてサンプリングされたデータ列の論理
符号パターン状態からシンボル期間ごとの周波数シフト
状態を論理判別する周波数シフト判別手段(5)と、こ
の周波数シフト判別手段(5)での判別結果に基づいて
復調データを生成するデータ生成手段(5)とを備えた
ものであり、これにより、FSK受信装置のデジタル化
率と半導体集積化率を高めることができるとともに、デ
ジタル部分の構成の簡略化により大幅な低消費電力化を
達成することができるようになる。
【0023】請求項8に記載の発明は、請求項7におい
て、FSK変調されている無線受信信号(fr)を同期
検波によりベースバンドFSK信号(fb’)波形に復
調する検波回路(17)と、上記同期検波を行わせるた
めの検波基準信号(fL2)を発振する基準発振回路
(20)と、サンプリング手段(3)にてサンプリング
されたデータ列の論理符号パターン状態が所定の状態と
なるように上記基準発振回路(20)の発振周波数を校
正制御する周波数校正制御手段(81)とを備えたもの
であり、これにより、FSK同期検波を無調整化できる
とともに、エラーの無いの正しい受信およびデータ復調
を行わせることができる。
【0024】以下、本発明の好適な実施態様を図面を参
照しながら説明する。
【0025】なお、図において、同一符号は同一あるい
は相当部分を示すものとする。
【0026】図1は本発明の技術が適用されたFSK復
調回路の第1の実施態様を示す。
【0027】同図に示すFSK復調回路は、サンプリン
グ回路3、直並列変換回路4、周波数シフト判別回路
5、データ生成回路6、同期形成回路7により構成さ
れ、ベースバンドFSK信号fbから2値パルス信号に
波形整形されたFSK信号fb’を入力信号として動作
する。
【0028】同図において、サンプリング回路3は、波
形整形回路31にて2値パルス信号に波形整形されたベ
ースバンドFSK信号fb’の2値論理データを、1シ
ンボル期間Tsに2回以上の割合でサンプリングする。
サンプリングされたデータは直並列変換回路4を介して
周波数シフト判別回路5に入力される。
【0029】直並列変換回路4はシフトレジスタを用い
て構成され、少なくとも2シンボル周期分のサンプリン
グデータを入力順に保持するとともに、その保持データ
を並列に出力する。
【0030】周波数シフト判別回路5は、1サンプリン
グ回ごとに更新される並列データのビットパターン(論
理符号パターン)状態を常時監視し、少なくとも2シン
ボル期間にてサンプリングされたデータ列のビットパタ
ーン状態から、シンボル期間Tsごとの周波数シフト状
態を論理判別する。
【0031】データ生成回路6は、周波数シフト判別回
路5での論理判別結果に基づいて復調データDoutを
生成する。
【0032】同期形成回路7は、詳細は後述するが、F
SK信号fb’のシンボル期間Tsの切り替わりタイミ
ングを論理検出するとともに、この検出に基づいて上記
FSK信号fb’のサンプリングタイミングを定めるサ
ンプリングクロックφpを生成する。
【0033】次に動作について説明する。
【0034】図2は、図1に示した回路の要部における
動作波形チャートを示す。
【0035】同図において、ベースバンドFSK信号f
bは、±4.8kHzと±1.6kHzの周波数離調を
とる多周波FSK信号であって、各シンボル期間(Ts
=1/6.4kHz)ごとに、+4.8kHz,−4.
8kHz,+1.6kHz,−1.6kHzの4通りの
周波数シフト状態をとる。この4通りの周波数シフト状
態は“10”,“00”,“11”,“01”の4通り
の2ビットデジタルデータ値に対応させられている。
【0036】上記ベースバンドFSK信号fbは、ゼロ
クロス点でレベル弁別されて“1”と“0”の2値パル
ス信号に波形整形される。この波形整形されたベースバ
ンドFSK信号fb’の2値論理データが1シンボル期
間に6回の割合でサンプリングされる。
【0037】これにより、1シンボル期間Tsごとに6
ビット分の2値データ列がサンプリングされて周波数シ
フト判別回路5へ送られる。
【0038】周波数シフト判別回路5は、サンプリング
された2値データ列の“1”と“0”のビットパターン
から、シンボル期間Tsごとの周波数シフト状態を論理
判別する。各シンボル期間でのビットパターンはそれぞ
れ、FSK信号fbの周期および波形状態を反映し、周
波数シフト状態に応じた固有の論理的特徴を呈する。
【0039】たとえば、図2において、+4.8kHz
または−4.8kHzの周波数シフト状態をとったとき
のFSK信号fbは、1シンボル期間(Ts=1/6.
4kHz)の間に3/2波長の波形変化が生じる。この
波形変化が生じる場合、1シンボル期間Tsの2/3期
間(=2Ts/3)と1/3期間(Ts/3)とで異な
るビット値がサンプリングされるようになる。1シンボ
ル期間Tsに6回のサンプリングを行った場合は、
“1”の4連続と“0”の2連続、または“0”の4連
続と“1”の2連続が、その1シンボル期間Tsにて現
れることになる。これにより、“111100”,“0
00011”,“110000”,“001111”の
いずれかのビットパターンが現れた場合に、それが現れ
たシンボル期間Tsでの周波数シフト状態が±4.8k
Hzであると論理的に判別することができる。
【0040】また、+1.6kHzまたは−1.6kH
zの周波数シフト状態をとったときのFSK信号fb
は、1シンボル期間(Ts=1/6.4kHz)の間に
1/2波長の波形変化が生じる。この波形変化が生じる
場合、1シンボル期間Tsを通して同じビット値が連続
してサンプリングされるようになる。1シンボル期間T
sに6回のサンプリングを行った場合は、“1”または
“0”のいずれかが6連続して現れることになる。これ
により、“111111”または“000000”のビ
ットパターンが現れた場合に、それが現れたシンボル期
間Tsでの周波数シフト状態が±1.6kHzであると
論理判別することができる。
【0041】また、時系列上にて相前後する2つのシン
ボル期間にてそれぞれにサンプリングされるビットパタ
ーンの遷移状態により、周波数のシフト方向も論理的に
判別することができる。たとえば、図2に示すように、
“111100”から“111111”への遷移は+
4.8kHzから−1.6kHzへの周波数シフトとし
て、“111111”から“111100”への遷移は
−1.6kHzから−4.8kHzへの周波数シフトと
して、それぞれ論理的に判別することができる。
【0042】この場合、各シンボル期間にてサンプリン
グされるビットパターンの種類は、±4.8kHzの波
形にて現れる“111100”,“000011”,
“110000”,“001111”と、±1.6kH
zの波形にて現れる“000000”,“11111
1”の、計6種類がある。これにより、各周波数シフト
状態+4.8kHz,−4.8kHz,+1.6kH
z,−1.6kHzが、次の周波数シフト状態+4.8
kHz,−4.8kHz,+1.6kHz,−1.6k
Hzに遷移する場合にとりうるビットパターンの組み合
わせは、36通りとなる。したがって、相前後する2つ
のシンボル期間にてそれぞれにサンプリングされたビッ
トパターンが上記36通りのいずれに該当するかを識別
すれば、周波数のシフト方向も論理的に判別することが
できる。
【0043】以上のようにして、2値パルス信号に波形
整形されたベースバンドFSK信号fb’の2値論理デ
ータを1シンボル期間Tsに2回以上の割合でサンプリ
ングさせることにより、そのベースバンドFSK信号f
b’の周波数シフト状態を論理的に判別することができ
る。そして、この論理判別結果により、図3に示すよう
に、+4.8kHz,−4.8kHz,+1.6kH
z,−1.6kHzの各状態に対応する“10”,“0
0”,“11”,“01”のシンボルパターンを各シン
ボル期間ごとに作成して復調データDoutを得ること
ができる。
【0044】ここで注目すべきことは、±4.8kHz
と±1.6kHzの2種類の周波数離調をとる多周波F
SK信号の復調処理が、2値パルス信号に波形整形され
た単一のベースバンドFSK信号fb’に対する論理的
な判別処理によって行われることである。これにより、
FSK復調回路のデジタル化が単純かつ小規模な構成で
もって達成され、大幅な低消費電力化および低コスト化
が可能となる。
【0045】図3は4FSK信号のシンボルパターン図
を示す。
【0046】4FSK信号は、上述したように、+4.
8kHz,−4.8kHz,+1.6kHz,−1.6
kHzの4通りの周波数シフト状態をとる。この場合、
2つのシフト周波数(4.8kHz/1.6kHz)を
示すI軸と、シフト方向(+/−)を示すQ軸とによ
り、1シンボル期間にて2ビット(4通り)のデータ
“10”,“00”,“11”,“01”が表現され
る。
【0047】図4は2FSK信号のシンボルパターン図
を示す。
【0048】2FSK信号のシフト周波数は1つ(±
4.8kHz)だけであり、その周波数シフト状態は+
4.8kHz,−4.8kHzの2通りだけとなる。こ
の場合は、周波数シフト方向(+/−)を表すQ軸だけ
によって、“1”または“0”の1ビットデータが表現
される。
【0049】なお、図1に示したFSK復調回路では、
4FSK信号の復調を行うことができるが、+4.8k
Hzと−4.8kHzの周波数シフト状態から”1”
と”0”の1ビットデータを生成させることにより、2
FSK信号の復調にも対応させることができる。
【0050】図5は同期形成回路7の具体的な構成例を
示す。
【0051】同図に示す同期形成回路7は、シンボル期
間Tsを論理的に検出するシンボル検出論理回路71
と、PLL(位相制御ループ)を用いたサンプリングク
ロック生成回路72により構成されている。
【0052】シンボル同期検出回路71は、FSK信号
fb’をサンプリングして得られるビットパターンの遷
移状態に基づいて、シンボル期間Tsの切り替わりタイ
ミングを論理的に検出し、その切り替わりタイミングに
同期したシンボル同期クロックφsを生成する。
【0053】この場合のシンボル期間Tsの検出は次の
ようにして論理的に行うことができる。
【0054】すなわち、各シンボル期間Tsごとにサン
プリングされるビットパターンの種類は、前述したよう
に、“111100”,“000011”,“1100
00”,“001111”,“000000”,“11
1111”のいずれかとなる。したがって、そのいずれ
かのビットパターンが出そろった時点をシンボル期間T
sの切り替わりタイミングと見ることができる。
【0055】この場合、たとえば“111111”ある
いは“000000”といったようなビットパターンが
連続的に現れた場合、ビットパターンの区切りが不明確
になって、シンボルパターンの切り替わりタイミングを
的確に定めることができなくなることがある。しかし、
データ伝送手順の先頭で実行されるトレニング手順に
て、たとえ“10”(=+4.8kHz)といった特定
のデータを繰り返し伝送することをあらかじめ定めてお
けば、その特定のデータに対応するビットパターン(た
とえば“111100”)から、そのビットパターンの
区切りを特定して、シンボル期間Tsの周期およびその
切り替わりタイミングを的確に検出することができる。
【0056】このようにして、シンボル期間の区切りを
いったん正しく定めることができれば、その後のシンボ
ル期間にて現れるビットパターンの種類があらかじめ定
められた中でどのように変化しても、そのシンボル期間
の区切りを正しく論理識別することができるようにな
る。
【0057】サンプリングクロック生成回路72は、V
CO(可変周波数発振器)73、第1,第2の分周回路
741,742、位相比較器75、LPF(ローパスフ
ィルタ)76によるPLLを用いて構成される。
【0058】VCO73は、1シンボル期間Tsごとの
サンプリング回数をk、シンボルサイクル(1/Ts)
をfsとし、さらにnを2以上の任意の整数とした場合
に、k×n×fs付近の周波数fxの信号を連続発振す
るように構成されている。
【0059】第1の分周回路741はVCO73の発振
周波数fxをn分周してfx/nの周波数を生成する。
第2の分周回路742は、そのfx/nの周波数をさら
にk分周してfx/(k×n)の周波数を生成する。
【0060】位相比較器75は、分周回路741,74
2にてfx/(k×n)に分周された発振周波数fx/
(k×n)の信号を、上記シンボル同期検出回路71か
ら出力されるシンボル同期クロックφsと位相比較す
る。この比較出力が所定の遅延時定数を有するLPF7
6を介して、上記VCO73に周波数制御信号としてフ
ィードバックされる。これにより、VCO73の発振周
波数fxは、シンボル同期クロックφsの周波数のk×
n倍の周波数に位相ロックされる。
【0061】この位相ロック状態にて、第2の分周回路
741の入力側から、シンボルサイクルfs(=1/T
s)のk倍の周波数(k×fs)のサンプリングクロッ
クφp(=k×fs)を取り出すことができる。たとえ
ば、シンボルサイクルfsを6.4kHz、1シンボル
期間ごとのサンプリング回数kを6回とすれば、6.4
kHz×6回=38.4kHzのサンプリングクロック
φpが得られる。
【0062】図6は本発明によるFSK復調回路を用い
たFSK受信装置の第1の実施態様を示す。
【0063】同図に示すFSK受信装置は多周波FSK
変調された文字データを受信するページャ受信機をなす
ものであって、アナログ回路を主とする無線受信部1と
デジタル回路を主とするデータ復調部2とにより構成さ
れる。
【0064】無線受信部1は、アンテナ11から入力さ
れる無線信号を予備増幅するRF(高周波)プリアンプ
12、目的の受信周波数帯を抽出するBPF(バンドパ
ス・フィルタ)13、無線受信信号frをIF(中間周
波)信号fiに周波数変換(ダウンバート)するミキサ
ー14、周波数変換されたIF信号fiを抽出するBP
F15、IF増幅回路およびAGC(自動利得制御回
路)などを含むIF部16、IF信号fiからベースバ
ンドFSK信号fbを復調する同期検波部17、復調さ
れたFSK信号fbを抽出するLPF18、上記ミキサ
ー14に周波数変換のためのローカル信号fL1を供給
するローカル発振回路(第1局発)19、上記同期検波
部17に検波基準信号fL2を供給する基準発振回路
(第2局発)20などにより構成されている。
【0065】データ復調部2は、無線受信部1にて受信
および復調されたベースバンドFSK信号fbをゼロレ
ベルを基準にして2値パルス信号に波形整形する波形整
形回路31、波形整形されたベースバンドFSK信号f
b’の2値論理データを1シンボル期間Tsにk回(6
回)の割合でサンプリングするサンプリング回路3、サ
ンプリングされた2値論理データ列を1サンプリング回
ごとに逐次並列変換する直並列変換回路4、並列変換さ
れたサンプリングデータ列のビットパターンに基づいて
周波数シフト状態を論理判別する周波数シフト判別回路
5、周波数シフト判別回路5での論理判別結果に基づい
て復調データDoutを生成するデータ生成回路6、F
SK信号fb’のシンボル期間Tsの切り替わりタイミ
ングを論理検出して上記FSK信号fb’のサンプリン
グクロックφpを生成する同期形成回路7などにより構
成される。
【0066】図7は、上述したFSK受信装置の要部に
おける動作波形チャートを示す。
【0067】同図において、fiは±4.8kHzと±
1.6kHzの2種類の周波数離調でFSK変調された
IF信号を示す。このIF信号fiの中心周波数foと
同一周波数の検波基準信号fL2を用いて同期検波を行
うことにより、各シンボル期間Tsごとに+4.8kH
z,−4.8kHz,+1.6kHz,−1.6kHz
のいずれかの周波数シフト状態をとるベースバンドFS
K信号fbが得られる。このベースバンドFSK信号f
bを2値パルス信号(fb’)に波形整形し、1シンボ
ル期間Tsにk回(6回)の割合でサンプリング)を行
うことにより、各シンボル期間Tsごとに、周波数シフ
ト状態に応じたビットパターンを呈する2値論理データ
列が得られる。したがって、そのビットパターンを論理
的に判別処理することにより、各シンボル期間Tsごと
の復調データDoutを生成することができる。
【0068】図8はGMSK変調された受信信号を復調
する場合の波形チャートを示す。
【0069】GMSK変調では、変調信号の周波数帯域
幅の広がりを抑えるために、同図に示すように、シンボ
ル期間Tsとシンボル期間Tsの間での波形変化がなだ
らかになっているが、この場合も、上述の場合と同様の
デジタル処理によりデータ復調を行うことができる。
【0070】図9は本発明によるFSK受信装置の第2
の実施態様を示す。
【0071】同図に示すFSK受信装置は、図6に示し
た受信装置の構成に加えて、同期検波部17に供給され
るの検波基準信号fL2の周波数を校正する周波数校正
制御回路81が設けられている。
【0072】この周波数校正制御回路81は、サンプリ
ング回路3にてサンプリングされたデータ列のビットパ
ターン状態が、周波数シフト状態ごとにあらかじめ想定
された状態となるように、基準発振回路(第2局発)2
0の発振周波数(fL2)を可変設定する。
【0073】図10は、図9に示した受信装置の要部に
おける動作波形チャートを示す。
【0074】同図において、(A)は、同期検波部17
に供給される検波基準信号fL2の周波数がIF信号f
iの中心周波数foに正しく調整されている場合の検波
波形を示す。
【0075】±4.8kHzと±1.6kHzの周波数
離調でFSK変調されているIF信号fiは、その中心
周波数foを基準にして、fo±4.8kHzとfo±
1.6kHzの周波数シフト状態をとる。このIF信号
fiを上記中心周波数foと同一周波数の検波基準信号
fL2で同期検波することにより、(A)に示すよう
に、+4.8kHz,−4.8kHz,+1.6kH
z,−1.6kHzのいずれかの周波数シフト状態を正
しくとるベースバンドFSK信号fbが得られる。
【0076】しかし、上記検波基準信号fL2が上記中
心周波数foから離調した場合、同図(B)または
(C)に示すように、同期検波されたベースバンドFS
K信号fbの波形に歪みが生じてくる。この歪みがある
程度以上に大きくなると、各シンボル期間Tsごとにサ
ンプリングされる2値データ列のビットパターンがあら
かじめ想定された正規の状態からはずれて、そのビット
パターン状態に基づく周波数シフト状態の論理判別にエ
ラーが生じるようになる。
【0077】たとえば、トレニング手順にて、+4.8
kHz(=“10”)の周波数シフト状態が連続した場
合、正規の周波数foの検波基準信号fL2で同期検波
されたベースバンドFSK信号fbには、その+4.8
kHzの周波数シフト状態が正確に現れる。これによ
り、そのベースバンドFSK信号fbの2値サンプリン
グデータにも、その+4.8kHzの周波数シフトに応
じた正規のビットパターン“111100”だけが繰り
返し現れる。
【0078】ところが、上記検波基準信号fL2が正規
の周波数foから離調していた場合、その検波基準信号
fL2(=fo+Δ)で同期検波されたベースバンドF
SK信号fbには、その離調分に相当する周波数ずれ
(+4.8kHz−Δ)が生じて、+4.8kHzの周
波数シフト状態が正確に現れなくなる。つまり、ベース
バンドFSK信号fbに周波数歪みが生じてしまう。こ
れにより、そのベースバンドFSK信号fbの2値サン
プリングデータに“111110”(あるいは“111
000”)といったような不正なビットパターンが現れ
て、データ復調のための論理判別に支障をきたすように
なる。
【0079】そこで、図9に示したFSK受信装置で
は、上記周波数校正制御回路81により、正規の周波数
シフト状態では現れないはずの不正なビットパターンが
現れた場合に、その不正なビットパターンの状態から上
記検波基準信号fL2の周波数離調方向を論理判別し、
この判別結果に基づいて基準発振回路20の発振周波数
(fL2)を可変設定することにより、上記検波基準信
号fL2を正規の周波数foに校正するようにしてい
る。
【0080】図11は、本発明によるFSK復調回路の
第2の実施態様を示す。
【0081】同図に示す復調回路は、サンプリング回路
3、直並列変換回路4、周波数シフト判別回路5、デー
タ生成回路6、同期形成回路7、多相クロック生成回路
82、位相選択回路83により構成されている。
【0082】ここで、サンプリング回路3と直並列変換
回路4は、第1,第2の2本の6段直列シフトレジスタ
32,33を用いて構成されている。2値パルス信号に
波形整形されたベースバンドFSK信号fb’は、2本
のシフトレジスタ32,33の各シフト入力に分配され
て、それぞれにサンプリングおよび直列シフト転送され
るようになっている。
【0083】周波数シフト判別回路5は、第1,第2の
シフトレジスタ32,33の各シフト段(F1〜F6)
から並列に取り出されるビットデータ列に基づいて、シ
ンボル期間Tsごとの周波数シフト状態を論理判別す
る。
【0084】データ生成回路6は、周波数シフト判別回
路5での論理判別結果に基づいて復調データを生成す
る。
【0085】同期形成回路7は前述の場合と同様にPL
Lを用いて構成され、FSK信号fb’のシンボル期間
Tsの切り替わりタイミングを論理検出するとともに、
この検出に基づいて上記FSK信号fb’のサンプリン
グタイミングを定めるサンプリングクロックφpを生成
する。
【0086】この場合、上記同期形成回路7は、サンプ
リングクロックφpとして、上記ベースバンドFSK信
号fb’のシンボル周Ts期の2/3倍の周期を有する
2相クロックI,IBを生成する。この2相クロック
I,IBは互いに逆相のクロックであって、一方のクロ
ックIは第1のシフトレジスタ32に、他方のクロック
Iは第2のシフトレジスタ33に、それぞれサンプリン
グおよびシフトクロックとして与えられる。
【0087】多相クロック生成回路82は、上記同期形
成回路7でのシンボル同期検出結果に基づいて、段階的
に位相の異なるn(nは2以上の整数)相のクロックφ
1,φ2,φ3,φ4,・・・,φnを生成する。
【0088】位相選択回路83は、上記n相のサンプリ
ングクロックφ1,φ2,φ3,φ4,・・・,φnの
中から、上記FSK信号fb’の各シンボル期間Tsで
のサンプリングデータ列が周波数シフト状態に応じた所
定の論理符号パターン状態となるような位相のクロック
を選択し、これをサンプリングクロックφp(I,I
B)として上記サンプリング回路3に与える。
【0089】この位相選択回路83による位相の選択
は、サンプリングされた2値データ列のビットパターン
の状態に基づいて行われる。すなわち、各シンボル期間
Tsごとにサンプリングされる2値データ列のビットパ
ターンがあらかじめ想定された正規の状態からはずれて
いた場合に、そのビットパターンが正規の状態となるよ
うな位相のサンプリングクロックを検索して選択する。
これにより、周波数シフト判別回路5での判別エラーが
もっとも少なくなるような最適なサンプリングタイミン
グを自動的に定めることができるようになる。
【0090】図12は多相クロック生成回路82の構成
例を示す。
【0091】同図に示す多相クロック生成回路82は、
同期形成回路7にてシンボル期間Tsに基づいて生成さ
れたクロック信号fpをn段シフトレジスタ84にシフ
ト入力させるとともに、そのクロック信号fpのn倍の
周波数のクロック信号n・fpでシフトレジスタ84に
直列シフト転送させる。
【0092】これにより、図13に示すように、そのシ
フトレジスタ84の各シフト段(F1,F2,F3,F
4,・・・,Fn)から1/nずつ位相の異なるn相の
多相クロックを取り出すことができる。
【0093】図13は多相クロック生成回路82により
生成される多相クロックφ1,φ2,φ3,φ4,・・
・,φnの波形チャートを示す。
【0094】図14は、図11の復調回路にて使用され
る同期形成回路7の具体的な構成例を示す。
【0095】同図に示す同期形成回路7は、前述の場合
と同様、シンボル期間Tsを論理的に検出するシンボル
検出論理回路71と、PLL(位相制御ループ)を用い
たサンプリングクロック生成回路72により構成されて
いる。
【0096】シンボル同期検出回路71は、FSK信号
fb’をサンプリングして得られるビットパターンの遷
移状態に基づいてシンボル期間の切り替わりタイミング
を論理的に検出し、その切り替わりタイミングに同期し
たシンボル同期クロックφsを生成する。
【0097】サンプリングクロック生成回路72は、V
CO73、第1〜第4の分周回路741〜744、位相
比較器75、LPF(ローパスフィルタ)76によるP
LLを用いて構成される。
【0098】VCO73は、1シンボル期間Tsでのサ
ンプリング回数をk、シンボルサイクル(1/Ts)を
fsとした場合に、k×fs×n(nは上記多相クロッ
クの位相数)付近の周波数fxを自走発振するように構
成されている。
【0099】第1の分周回路74はVCO73の発振周
波数fxを1/n分周する。第2の分周回路742はf
x/nに分周された周波数信号をさらに1/3分周す
る。第3の分周回路743はfx/nに分周された周波
数信号を1/2分周する。第4の分周回路744はVC
O73の発振周波数fxを1/2分周する。
【0100】位相比較器75は、分周回路741と74
2にてfx/(3×n)に分周された周波数信号fx/
(3×n)を、上記シンボル同期検出回路71から出力
されるシンボル同期クロックφsと位相比較する。そし
て、この比較出力が所定の遅延時定数を有するLPF7
6を介して上記VCO73に周波数制御信号としてフィ
ードバックされることにより、上記VCOの発振周波数
fxは、シンボルサイクルfsの3×n倍の周波数に位
相ロックされるようになる。
【0101】ここで、シンボルサイクルfs(=1/T
s)を6.4kHzとすれば、その3/2倍の周波数
9.6kHz(すなわちシンボル周期Tsの2/3の周
期)のサンプリングクロックφp(I,IB)を、上記
第3の分周回路743の分周出力から取り出すことがで
きる。これとともに、そのサンプリングクロックφp
(I,IB)のn倍の周波数のクロック信号n・fp
を、上記第4の分周回路744の分周出力から取り出す
ことができる。
【0102】図15および図16は4FSK信号とサン
プリング値の関係を示す。各図はそれぞれ、ベースバン
ド信号として入力される4FSK信号fbの周波数シフ
ト状態がシンボル期間Tsごとに変遷していく状態と、
それぞれの変遷状態に応じてサンプリングされる2値デ
ータのビットパターンを示す。
【0103】この場合、図15は、上記2相サンプリン
グクロックφp(I,IB)のうち、順相クロックIの
立ち上がりにて行われるサンプリングの状態を示す。ま
た、図16は、上記2相サンプリングクロックφp
(I,IB)のうち、逆相クロックIBの立ち上がりに
て行われる2値サンプリングの状態を示す。
【0104】このように、互いに逆相となる2相クロッ
クI,IBのそれぞれの立ち上がりにて行われるサンプ
リングにより、ベースバンド4FSK信号fbは各シン
ボル周期Tsごとに3回の割合で2値サンプリングされ
る。この2値サンプリング結果は逐次並列変換されなが
ら周波数シフト判別回路5へ送られ、そこで周波数シフ
ト状態の論理判別処理にかけられる。
【0105】図17および図18は2FSK信号波形と
サンプリング値の関係を示す。各図はそれぞれ、ベース
バンド信号として入力される2FSK信号fbの周波数
シフト状態がシンボル期間ごとに変遷していく状態と、
それぞれの変遷状態に応じてサンプリングされる2値デ
ータのビットパターンを示す。図17では順相クロック
Iの立ち上がりにてFSK信号fbの2値論理値をサン
プリングし、図18では逆相クロックIBの立ち上がり
にてFSK信号fbの2値論理値をサンプリングしてい
る。
【0106】この場合も、互いに逆相となる2相クロッ
クI,IBのそれぞれの立ち上がりにて行われるサンプ
リングにより、ベースバンド2FSK信号fbは各シン
ボル周期Tsごとに3回の割合で2値サンプリングされ
る。そして、この2値サンプリング結果も逐次並列変換
されながら周波数シフト判別回路5へ送られ、そこで周
波数シフト状態の論理判別処理にかけられる。
【0107】図19は周波数シフト状態とデータの関係
を表で示す。
【0108】同図に示すように、各シンボル期間での周
波数シフト状態(+4.8kHz,−4.8kHz,+
1.6kHz,−1.6kHz)はそれぞれ2ビットの
データ(“10”,“00”,“01”,“11”)に
対応させられている。したがって、各シンボル期間での
周波数シフト状態を判別することができれば、その判別
結果化からシンボル期間ごとの復調データを論理的に生
成することができる。
【0109】図20はサンプリング値と復調データの関
係を真理値表で示す。
【0110】同図に示すように、時系列上で隣り合う2
つのシンボル期間にてサンプリングされた2値データ列
のビットパターン(真理値)は、その2つのシンボル期
間でのシンボルパターンの組み合わせに対応させること
ができる。これにより、順次隣り合う2つのシンボル期
間でのサンプリン値からシンボル期間ごとの復調データ
を論理的に生成することができる。
【0111】以上、本発明者によってなされた発明を実
施態様にもとづき具体的に説明したが、本発明は上記実
施態様に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しな
い範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
【0112】たとえば、1シンボル期間でのサンプリン
グ回数は6回または3回には限定されず、少なくとも2
回以上の任意の回数であれば良い。
【0113】また、周波数シフト判別回路などの論理処
理機能は、CPU(マイクロコンピュータ)によるプロ
グラム処理によっても実現できる。
【0114】CPUによるプログラム処理の場合は、1
回のサンプリング値が入力されるごとに、フラグやカウ
ンタなどでその状態を残すことにより、直並列変換回路
による並列データの作成を必ずしも行わなくても、周波
数シフト状態の論理判別およびその判別結果による復調
データの生成が可能となる。
【0115】以上の説明では主として、本発明者によっ
てなされた発明をその背景となった利用分野であるペー
ジャ受信装置に適用した場合について説明したが、それ
に限定されるものではなく、たとえば有線によるATM
データ通信システムにも適用できる。
【0116】
【発明の効果】本願において開示される発明のうち、代
表的なものの概要を簡単に説明すれば、下記のとおりで
ある。
【0117】すなわち、FSK復調回路のデジタル化を
単純かつ小規模な構成でもって達成することができ、こ
れにより大幅な低消費電力化および低コスト化を実現す
る、という効果が得られる。
【0118】また、FSK受信装置のデータ復調部を比
較的小規模な構成でデジタル化することができるととも
に、アナログ部の構成を簡略化することができる、とい
う効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の技術が適用されたFSK復調回路の第
1の実施態様を示すブロック図
【図2】図1に示した回路の要部における動作波形チャ
ート
【図3】4FSK信号のシンボルパターン図
【図4】2FSK信号のシンボルパターン図
【図5】同期形成回路7の具体的な構成例を示すブロッ
ク図
【図6】本発明の技術が適用されたFSK受信装置の第
1の実施態様を示すブロック図
【図7】図6に示したFSK受信装置の要部における動
作波形チャート
【図8】GMSK変調された受信信号を復調する場合の
波形チャート
【図9】本発明によるFSK受信装置の第2の実施態様
を示すブロック図
【図10】図9に示した受信装置の要部における動作波
形チャート
【図11】本発明によるFSK復調回路の第2の実施態
様を示すブロック図
【図12】多相クロック生成回路の構成例を示すブロッ
ク図
【図13】多相クロックを示す波形チャート
【図14】図11の復調回路にて使用される同期形成回
路の具体的な構成例を示すブロック図
【図15】4FSK信号とそのサンプリング値の関係を
示す図
【図16】4FSK信号とそのサンプリング値の関係を
示す図
【図17】2FSK信号とそのサンプリング値の関係を
示す図
【図18】2FSK信号とそのサンプリング値の関係を
示す図
【図19】周波数シフト状態とデータの関係を表で示
す。
【図20】サンプリング値と復調データの関係を真理値
表で示す。
【符号の説明】
1 無線受信部 11 アンテナ 12 RF(高周波)プリアンプ 13 BPF(バンドパス・フィルタ) 14 ミキサー 15 BPF 16 IF(中間周波)部 17 同期検波部 18 ローカル発振回路 19 基準発振回路 2 データ復調部 3 サンプリング回路 31 波形整形回路 32,33 シフトレジスタ 4 直並列変換回路 5 周波数シフト判別回路 6 データ生成回路 7 同期形成回路 71 シンボル同期検出回路 72 サンプリングクロック生成回路 73 VCO(可変周波数発振器) 741,742,743,744 分周回路 75 位相比較器 76 LPF(ローパスフィルタ) 81 周波数校正制御回路 82 多相クロック生成回路 83 位相選択回路 84 シフトレジスタ fb,fb’ ベースバンドFSK信号 fs シンボルサイクル Dout 周波数シフト判別回路 fx VCO発振周波数 φs シンボル同期クロック fs シンボルサイクル φp サンプリングクロック fp クロック信号(サンプリング) Ts シンボル期間 fr 無線受信信号 fi IF(中間周波)信号 fL1 ローカル信号 fL2 検波基準信号

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 2値パルス信号に波形整形されたベース
    バンドFSK信号の2値論理データを1シンボル期間に
    2回以上の割合でサンプリングするサンプリング手段
    と、少なくとも2シンボル期間にてサンプリングされた
    データ列の論理符号パターン状態からシンボル期間ごと
    の周波数シフト状態を論理判別する周波数シフト判別手
    段と、この周波数シフト判別手段での判別結果に基づい
    て復調データを生成するデータ生成手段とを備えたこと
    を特徴とするFSK復調回路。
  2. 【請求項2】 1または複数のシンボル期間にてサンプ
    リングされた時系列上での直列データ列を1サンプリン
    グ回ごとに複数ビットの並列データに逐次変換する直並
    列変換回路と、上記並列データの論理符号パターン状態
    からシンボル期間ごとの周波数シフト状態を論理判別す
    る周波数シフト判別手段を備えたことを特徴とする請求
    項1に記載のFSK復調回路。
  3. 【請求項3】 サンプリングされたデータ列の論理符号
    パターン状態からFSK信号のシンボル切り替わりタイ
    ミングを論理検出するシンボル同期検出手段と、このシ
    ンボル同期検出手段での検出結果に基づいてサンプリン
    グ手段にサンプリングクロックを与えるクロック生成手
    段を備えたことを特徴とする請求項1または2に記載の
    FSK復調回路。
  4. 【請求項4】 複数のシンボル期間にてサンプリングさ
    れた時系列上での直列データ列を1サンプリング回ごと
    に複数ビットの並列データに逐次変換する直並列変換回
    路と、上記並列データの論理符号パターン状態からFS
    K信号のシンボル切り替わりタイミングを論理検出する
    シンボル同期検出手段を備えたことを特徴とする請求項
    1から3のいずれかに記載のFSK復調回路。
  5. 【請求項5】 FSK信号のシンボル切り替わりタイミ
    ングを論理検出するシンボル同期検出手段と、このシン
    ボル同期検出手段により検出されるシンボル切り替わり
    タイミングに同期して動作するPLLと、このPLLの
    同期動作により生じる信号に基づいてサンプリングクロ
    ックを生成するサンプリングクロック生成手段を備えた
    ことを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載のF
    SK復調回路。
  6. 【請求項6】 FSK信号のシンボル切り替わりタイミ
    ングを論理検出するシンボル同期検出手段と、このシン
    ボル同期検出手段での検出結果に基づいて複数相のサン
    プリングクロックを生成する多相クロック生成手段と、
    上記複数相のサンプリングクロックの中から上記FSK
    信号の各シンボル期間でのサンプリングデータ列が周波
    数シフト状態に応じた所定の論理符号パターン状態とな
    るような位相のサンプリングクロックを選択してサンプ
    リング手段に供給する位相選択手段を備えたことを特徴
    とする請求項1から5のいずれかに記載のFSK復調回
    路。
  7. 【請求項7】 FSK変調されている無線受信信号から
    ベースバンドFSK信号波形を復調する検波回路と、復
    調したベースバンドFSK信号を“1”と“0”の2値
    パルス信号に波形整形する波形整形回路と、波形整形し
    たベースバンドFSK信号を1シンボル期間に2回以上
    の割合でサンプリングするサンプリング手段と、少なく
    とも2シンボル期間にてサンプリングされたデータ列の
    論理符号パターン状態からシンボル期間ごとの周波数シ
    フト状態を論理判別する周波数シフト判別手段と、この
    周波数シフト判別手段での判別結果に基づいて復調デー
    タを生成するデータ生成手段とを備えたことを特徴とす
    るFSK受信装置。
  8. 【請求項8】 FSK変調されている無線受信信号を同
    期検波によりベースバンドFSK信号波形に復調する検
    波回路と、上記同期検波を行わせるための検波基準信号
    を発振する基準発振回路と、サンプリング手段にてサン
    プリングされたデータ列の論理符号パターン状態が所定
    の状態となるように上記基準発振回路の発振周波数を校
    正制御する周波数校正制御手段とを備えたことを特徴と
    する請求項7に記載のFSK受信装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100431768B1 (ko) * 2001-08-17 2004-05-17 엘지이노텍 주식회사 Fsk 데이터 검출 시스템

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