JPH11274420A - メモリ素子およびその製造方法、並びに集積回路および半導体装置の製造方法 - Google Patents

メモリ素子およびその製造方法、並びに集積回路および半導体装置の製造方法

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JPH11274420A
JPH11274420A JP10321377A JP32137798A JPH11274420A JP H11274420 A JPH11274420 A JP H11274420A JP 10321377 A JP10321377 A JP 10321377A JP 32137798 A JP32137798 A JP 32137798A JP H11274420 A JPH11274420 A JP H11274420A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 メモリ素子を、ガラスやプラスチックの基板
上に、低温で形成できると共に、情報を長時間に渡って
保持できるようにする。 【解決手段】 蓄積領域15を、分散された多数の微粒
子(ドット)15aにより構成すると共に、微粒子15
aの面密度をトンネル絶縁膜14aに生じた構造的な孔
(ピンホール)の面密度よりも大きくする。あるいは、
蓄積領域15における微粒子15aの数を5個以上とす
る。または、伝導領域13cを、表面の粗さが0.1n
m以上100nm以下の多結晶シリコン層13により形
成すると共に、蓄積領域15の微粒子15aの数が伝導
領域13cにおける結晶粒数よりも多くなるようにす
る。トンネル絶縁膜14aにピンホール等の欠陥が発生
し、一部の微粒子に蓄積された電荷がリークしても、欠
陥が存在しない領域に形成された微粒子に蓄積された電
荷はリークすることはない。このため、長時間に渡って
情報を保持することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、伝導領域から遷移
された電荷を蓄積領域に蓄積することにより情報を保持
するメモリ素子およびその製造方法、並びに、メモリ素
子を集積化した集積回路および半導体装置の製造方法に
係り、特に、蓄積領域が複数の微粒子(量子ドット)か
らなるメモリ素子およびその製造方法、並びに集積回路
および半導体装置の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】EEPROM(Electric Erasable-Prog
ramable Read Only Memory)に代表される不揮発性メモ
リにおいては、単結晶シリコン基板の表面に形成した伝
導領域上に絶縁膜を介して蓄積領域が形成されており、
この蓄積領域に伝導領域から絶縁膜をトンネルして遷移
した電荷を蓄積することにより情報を保持するようにな
っている。従来、この蓄積領域は二次元的な広がりを有
する連続半導体膜により形成されている。また、従来の
不揮発性メモリでは、この蓄積領域に蓄積された電荷を
長時間保持するために、伝導領域と蓄積領域との間の絶
縁膜として、絶縁性に優れたシリコンの熱酸化膜を用い
ていた。この熱酸化膜は、酸素雰囲気中において、単結
晶シリコン基板の温度を800〜1000°Cの高温に
上げることにより形成される。なお、シリコン基板はこ
の程度の温度では変形や溶解することはない。また、単
結晶シリコン基板上に形成した熱酸化膜の絶縁性は極め
て優れているため、二次元的に連続した蓄積領域からは
電荷がリークすることなく安定して保持される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述のように、従来の
メモリ素子では、伝導領域と蓄積領域との間に熱酸化膜
を用いる場合には、基板温度を800〜1000°Cの
高温に上げざるを得なかった。しかしながら、基板が単
結晶シリコンではなく、ガラスあるいはプラスチック
(可塑性物質)製である場合には、このような高温の熱
処理はできない。例えばガラス基板の変形温度は500
°Cであり、また、プラスチック基板の変形温度は、耐
熱性のある材料によって形成された場合でも、せいぜい
200°Cである。従って、基板がガラスやプラスチッ
クにより形成されている場合には、伝導領域と蓄積領域
との間の絶縁膜は500°C以下の低温の条件で形成せ
ざるを得ない。
【0004】しかしながら、500°C以下の低温で酸
化膜を形成した場合には、この酸化膜中には欠陥すなわ
ち多数の構造的な孔(ピンホール)が発生する。そのた
めに、二次元的な広がりを有する蓄積領域に蓄積された
電荷は、短時間のうちに伝導領域へリークしてしまい、
情報を長時間保持することができないという問題があっ
た。
【0005】また、例え、シリコン基板上のシリコン酸
化膜(SiO2 )のように高温での耐熱性があっても、
酸化膜上の伝導領域は多結晶シリコンであり、その表面
には凹凸が存在する。この多結晶シリコンの凹凸によ
り、その上の絶縁膜中に電界集中が生じ、二次元的に連
続した蓄積領域中の電荷は、その場所からもリークして
しまうという問題があった。
【0006】本発明はかかる問題点に鑑みてなされたも
ので、その目的は、ガラスやプラスチック製の基板上
に、低温で作製することができると共に、情報を長時間
に渡って保持することができるメモリ素子およびその製
造方法、並びに集積回路および半導体装置の製造方法を
提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明によるメモリ素子
は、半導体よりなる伝導領域と、この伝導領域に隣接し
て設けられた第1の不純物領域と、この第1の不純物領
域と離間し、且つ、伝導領域に隣接して設けられた第2
の不純物領域と、分散された複数の微粒子よりなり、伝
導領域から遷移された電荷を蓄積する蓄積領域と、この
蓄積領域と伝導領域との間に設けられた電荷が遷移可能
なトンネル絶縁膜と、蓄積領域の電荷量および伝導領域
の伝導度をそれぞれ制御するための制御用電極と、この
制御用電極と蓄積領域との間に設けられた制御用絶縁膜
とを備え、蓄積領域における微粒子の面密度が、トンネ
ル絶縁膜に生じた構造的な孔(ピンホール)の面密度よ
りも大きくなるように構成したものである。
【0008】本発明による他のメモリ素子は、半導体よ
りなる伝導領域と、この伝導領域に隣接して設けられた
第1の不純物領域と、この第1の不純物領域と離間し、
かつ伝導領域に隣接して設けられた第2の不純物領域
と、分散された複数の微粒子よりなり、伝導領域から遷
移された電荷を蓄積する蓄積領域と、この蓄積領域と伝
導領域との間に設けられた電荷が遷移可能なトンネル絶
縁膜と、蓄積領域の電荷量および伝導領域の伝導度をそ
れぞれ制御するための制御用電極と、この制御用電極と
蓄積領域との間に設けられた制御用絶縁膜とを備え、蓄
積領域における微粒子の数が5個以上であるように構成
したものである。
【0009】本発明による更に他のメモリ素子は、半導
体よりなる伝導領域と、この伝導領域に隣接して設けら
れた第1の不純物領域と、この第1の不純物領域と離間
し、かつ伝導領域に隣接して設けられた第2の不純物領
域と、分散された複数の微粒子よりなり、伝導領域から
遷移された電荷を蓄積する蓄積領域と、この蓄積領域と
伝導領域との間に設けられた電荷が遷移可能なトンネル
絶縁膜と、蓄積領域の電荷量およびメモリ用伝導領域の
伝導度をそれぞれ制御するための制御用電極と、この制
御用電極と蓄積領域との間に設けられた制御用絶縁膜と
を備え、伝導領域が、表面の粗さが0.1nm以上10
0nm以下の多結晶シリコン膜により形成されると共
に、蓄積領域の微粒子の数が伝導領域における結晶粒数
よりも多いように構成したものである。
【0010】本発明による集積回路は、複数のメモリ素
子を備え、各メモリ素子は、半導体よりなる伝導領域
と、この伝導領域に隣接して設けられたソース領域と、
このソース領域と離間し、かつ伝導領域に隣接して設け
られたドレイン領域と、分散された複数の微粒子よりな
り、伝導領域から遷移された電荷を蓄積する蓄積領域
と、この蓄積領域と伝導領域との間に設けられた電荷が
遷移可能なトンネル絶縁膜と、蓄積領域の電荷量および
伝導領域の伝導度をそれぞれ制御するための制御用電極
と、この制御用電極と蓄積領域との間に設けられた制御
用絶縁膜とを備え、蓄積領域における微粒子の面密度
は、トンネル絶縁膜に生じた構造的な孔(ピンホール)
の面密度よりも大きい構成を有し、且つ、各メモリ素子
の制御用電極がワード線に接続されると共に、各メモリ
素子のソース・ドレイン経路がそれぞれビット線とソー
ス線との間に接続されている構成を有している。
【0011】本発明によるメモリ素子の製造方法は、絶
縁体よりなる下地部の上に半導体膜よりなる伝導領域を
形成する工程と、伝導領域の上にトンネル絶縁膜を形成
する工程と、トンネル絶縁膜の上に分散された複数の微
粒子よりなり、且つ、この微粒子の面密度がトンネル絶
縁膜の構造的な孔(ピンホール)の面密度よりも大きな
蓄積領域を形成する工程と、蓄積領域の上に制御用絶縁
膜を形成する工程と、制御用絶縁膜の上に制御用電極を
形成する工程と、伝導領域に隣接する第1の不純物領域
および第1の不純物領域と離間し、伝導領域に隣接する
第2の不純物領域をそれぞれ形成する工程とを含むもの
である。
【0012】本発明による他のメモリ素子の製造方法
は、絶縁体よりなる下地部の上に半導体膜よりなる伝導
領域を形成する工程と、伝導領域の上にトンネル絶縁膜
を形成する工程と、トンネル絶縁膜の上に分散された5
個以上の数の微粒子よりなる蓄積領域を形成する工程
と、蓄積領域の上に制御用絶縁膜を形成する工程と、制
御用絶縁膜の上に制御用電極を形成する工程と、伝導領
域に隣接する第1の不純物領域および第1の不純物領域
と離間し、伝導領域に隣接する第2の不純物領域をそれ
ぞれ形成する工程とを含むものである。
【0013】本発明による更に他のメモリ素子の製造方
法は、絶縁体よりなる下地部の上に、表面の粗さが0.
1nm以上100nm以下の多結晶シリコン膜よりなる
伝導領域を形成する工程と、伝導領域の上にトンネル絶
縁膜を形成する工程と、トンネル絶縁膜の上に、伝導領
域の結晶粒数よりも多く分散された微粒子からなる蓄積
領域を形成する工程と、蓄積領域の上に制御用絶縁膜を
形成する工程と、制御用絶縁膜の上に制御用電極を形成
する工程と、伝導領域に隣接する第1の不純物領域およ
び第1の不純物領域と離間し、伝導領域に隣接する第2
の不純物領域をそれぞれ形成する工程とを含むものであ
る。
【0014】本発明による更に他のメモリ素子の製造方
法は、絶縁体よりなる下地部の上に制御用電極を形成す
る工程と、制御用電極の上に制御用絶縁膜を形成する工
程と、制御用絶縁膜の上に、分散された複数の微粒子よ
りなり、且つ、この微粒子の面密度がトンネル絶縁膜の
構造的な孔(ピンホール)の面密度よりも大きな蓄積領
域を形成する工程と、蓄積領域の上にトンネル絶縁膜を
形成する工程と、トンネル絶縁膜の上に半導体よりなる
伝導領域を形成する工程と、伝導領域に隣接する第1の
不純物領域および第1の不純物領域と離間し、伝導領域
に隣接する第2の不純物領域をそれぞれ形成する工程と
を含むものである。
【0015】本発明による更に他のメモリ素子の製造方
法は、絶縁体よりなる下地部の上に制御用電極を形成す
る工程と、制御用電極の上に制御用絶縁膜を形成する工
程と、制御用絶縁膜の上に分散された5個以上の数の微
粒子よりなる蓄積領域を形成する工程と、蓄積領域の上
にトンネル絶縁膜を形成する工程と、トンネル絶縁膜の
上に半導体よりなる伝導領域を形成する工程と、伝導領
域に隣接する第1の不純物領域および第1の不純物領域
と離間し、伝導領域に隣接する第2の不純物領域をそれ
ぞれ形成する工程とを含むものである。
【0016】本発明による更に他のメモリ素子の製造方
法は、絶縁体よりなる下地部の上に制御用電極を形成す
る工程と、制御用電極の上に制御用絶縁膜を形成する工
程と、制御用絶縁膜の上に、分散された複数の微粒子よ
りなる蓄積領域を形成する工程と、蓄積領域の上にトン
ネル絶縁膜を形成する工程と、トンネル絶縁膜の上に半
導体よりなる伝導領域を形成する工程と、伝導領域に隣
接する第1の不純物領域および第1の不純物領域と離間
し、伝導領域に隣接する第2の不純物領域をそれぞれ形
成する工程とを含み、伝導領域を、表面の粗さが0.1
nm以上100nm以下の多結晶シリコン膜により形成
すると共に、蓄積領域の微粒子の数を、伝導領域におけ
る結晶粒数よりも多くするものである。
【0017】本発明による半導体装置の製造方法は、基
板上に半導体膜を形成した後、この半導体膜上に、半導
体元素を過剰に含む非化学量論的組成の蓄積領域形成用
膜を形成する工程と、加熱処理を施すことにより、蓄積
領域形成用膜中に半導体の微粒子を分散させて蓄積領域
を形成する工程とを含むものである。なお、「非化学量
論的組成」とは、化学量論的組成から外れた成分比の組
成をいい、本発明では、化学量論的組成の場合よりも半
導体を過剰に含むように成分比が外れている場合をい
う。蓄積領域を構成する微粒子は、大きさが1nm〜1
0nmの範囲の微粒子であり、一例としてシリコン(S
i)またはゲルマニウム(Ge)などが挙げられる。
【0018】本発明によるメモリ素子およびその製造方
法では、蓄積領域における微粒子の面密度が、トンネル
絶縁膜に生じた構造的な孔(ピンホール)の面密度より
も大きい構成、あるいは、蓄積領域における微粒子の数
が5個以上の構成、あるいは、伝導領域が、表面の粗さ
が0.1nm以上100nm以下の多結晶シリコン膜に
より形成されると共に、蓄積領域の微粒子の数が伝導領
域における結晶粒数よりも多い構成を有しているため、
トンネル絶縁膜に存在するピンホール等の欠陥によって
一部の微粒子に蓄積された電荷がリークしても、欠陥が
存在しない領域に形成された微粒子に蓄積された電荷は
リークすることがない。そのため、長時間に渡って情報
が蓄積される。
【0019】また、本発明による半導体装置の製造方法
では、半導体を過剰に含む非化学量論的組成の蓄積領域
形成用膜に対してエネルギービーム照射等の加熱処理が
施されることにより、蓄積領域形成用膜中に半導体の微
粒子が分散し、蓄積領域が形成される。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して詳細に説明する。
【0021】〔第1の実施の形態〕図1は、本発明の第
1の実施の形態に係るメモリ素子の基本的な構成を表す
ものである。なお、以下の説明では、例として電荷とし
て電子を用いる場合について説明する。電荷として正孔
を用いる場合には、電位の符号を逆にして考えればよ
い。
【0022】本実施の形態に係るメモリ素子は、例えば
石英,ガラス,プラスチック等の非シリコン材料からな
る基板11の上に形成されたバッファ層12の上に、伝
導領域13cと、この伝導領域13cの両側にそれぞれ
隣接して形成された第1の不純物領域13aおよび第2
の不純物領域13bとを備えた構成を有している。バッ
ファ層12はSiO2 あるいはSi3 4 等の絶縁膜に
より構成されている。
【0023】第1の不純物領域13a、第2の不純物領
域13bおよび伝導領域13cは、それぞれ、例えば膜
厚数十nm程度の多結晶シリコン層13により構成され
ている。第1の不純物領域13aおよび第2の不純物領
域13bは、それぞれ、多結晶シリコン層13に、例え
ば、n型不純物として燐(P)などのV族元素、あるい
はp型不純物としてホウ素(B)などのIII族元素を
添加することにより構成されている。なお、これら第1
の不純物領域13a、第2の不純物領域13bおよび伝
導領域13cは、単結晶半導体以外の半導体(非単結晶
半導体)であればよく、例えば非晶質Six Ge
1-x (0≦x≦1)または多結晶Six Ge1-x (0≦
x≦1)により構成することができる。
【0024】伝導領域13cの真上に対応する位置に
は、絶縁膜14が設けられている。絶縁膜14は、トン
ネル絶縁膜14aと、このトンネル絶縁膜14aの上に
積層された制御用絶縁膜14bとにより構成されてい
る。これらトンネル絶縁膜14aおよび制御用絶縁膜1
4bは、それぞれSiO2 ,Si3 4 またはSiNk
l (k,l≠0)などにより形成されている。トンネ
ル絶縁膜14aと制御用絶縁膜14bとの間には、電荷
(ここでは電子)を保持するための蓄積領域15が設け
られている。トンネル絶縁膜14aの膜厚は、量子力学
的トンネル効果により電子がトンネル絶縁膜14a中を
蓄積領域15へ遷移できる大きさ(例えば5nm未満)
となっている。
【0025】蓄積領域15は、離散的に配置された複数
の微粒子(量子ドット)15aにより構成されている。
この微粒子15aは、Siy Ge1-y (0≦y≦1)、
SiFe2 ,II−VI,III−V族化合物などの半
導体粒子、Au,Sb,Snなどの金属微粒子、または
SiNz (z≠0)などの絶縁体粒子により形成され
る。
【0026】本実施の形態の蓄積領域15では、微粒子
15aの数(面密度)は、製造過程においてトンネル絶
縁膜14aに生じた構造的な孔(ピンホール)の面密度
よりも大きくなっており、具体的には、5個以上であ
る。なお、通常、多結晶シリコン層13の表面には凹凸
があるが、本実施の形態では、その粗さは0.1nm以
上100nm以下の範囲であり、かつ、蓄積領域15に
おける微粒子15aの数は、伝導領域13c中の結晶粒
数に比べて多くなっていることが望ましい。
【0027】絶縁膜14の上、すなわち、蓄積領域15
を中心として伝導領域13cの反対側の位置には、制御
用電極(制御用電極)16が形成されている。制御用電
極16は、例えばアルミニウム(Al)等の金属、また
は不純物がドープされた低抵抗の多結晶シリコン層によ
り構成されている。この制御用電極16により伝導領域
13cと蓄積領域15との間に電場が印加され、伝導領
域13cの伝導度および蓄積領域15内の電子の数が制
御されるようになっている。制御用電極16と蓄積領域
15との間の制御用絶縁膜14bの膜厚は、量子力学的
トンネル効果により電子が制御用絶縁膜14b中を電子
が遷移できない程度の大きさ(例えば50nm以上)と
なっている。
【0028】次に、このような構成を有するメモリ素子
の作用、すなわち、情報(データ)の書き込み法および
消去法、並びに情報の保持法および読み出し法について
それぞれ説明する。なお、以下の説明において、第1の
不純物領域13aは接地(電位=0V)されているもの
とする。
【0029】このメモリ素子では、第1の不純物領域1
3aおよび第2の不純物領域13bがn型の場合には、
第2の不純物領域13bを、第1の不純物領域13aと
同電位(0V)とする、または第2の不純物領域13a
よりも高い電位(例えば10V)を印加すると共に、制
御用電極16に第1の不純物領域13aの電位よりも高
い電位(例えば20V)を印加することにより、伝導領
域13cの電荷(電子)が伝導領域−蓄積領域間のトン
ネル絶縁膜14aを量子力学的トンネル効果により遷移
し、蓄積領域15の分散された複数の微粒子15aに蓄
積される。これにより情報が書き込まれる。
【0030】なお、第1の不純物領域13aおよび第2
の不純物領域13bがp型の場合には、第2の不純物領
域13bを、第1の不純物領域13aと同電位(0V)
とする、または第1の不純物領域13aよりも低い(例
えば−10V)電位を印加する共に、制御用電極16に
第1の不純物領域13aの電位よりも低い電位(例えば
−20V)を印加することにより、伝導領域13cの電
荷(正孔)が伝導領域−蓄積領域間のトンネル絶縁膜1
4aを量子力学的トンネル効果により遷移し、蓄積領域
15の分散された複数の微粒子15aに蓄積される。こ
れにより情報が書き込まれる。このように書き込まれた
情報は、全ての電極の電位を同電位または浮遊状態とす
ることにより保持される。
【0031】このように、本実施の形態のメモリ素子で
は、蓄積領域15が分散された5個以上の微粒子15a
により構成されているので、トンネル絶縁膜14aに存
在する構造的な欠陥によって一部の微粒子15aに蓄積
された電荷がリークしても、トンネル絶縁膜14aのう
ち欠陥が存在しない領域に形成された微粒子15aに蓄
積された電荷はリークしない。従って、本実施の形態で
は、蓄積領域15に蓄積された情報は長時間に渡って保
持される。これは、多結晶シリコン層13の表面の粗さ
が0.1nm以上100nm以下の範囲であり、かつ、
蓄積領域15における微粒子15aの数が、伝導領域1
3c中の結晶粒数に比べて多くなっている場合も同様で
ある。すなわち、多結晶シリコン層13の凹凸部分に電
界が集中しても、それ以外の領域にも微粒子15aが存
在するため、電荷がリークすることなく、長時間、電荷
を保持することができる。従って、本実施の形態では、
低温プロセスによりトンネル絶縁膜を形成することがで
き、基板として、ガラスやプラスチックなどの安価な材
質のものを使用することが可能になる。
【0032】また、書き込まれた情報は、第1の不純物
領域13aおよび第2の不純物領域13bがn型の場合
には、第2の不純物領域13bを第1の不純物領域13
aと同電位とすると共に、制御用電極16に第1の不純
物領域13aの電位よりも低い電位(例えば−20V)
を印加することにより、蓄積領域15に保持された電荷
(電子)が伝導領域−蓄積領域間のトンネル絶縁膜14
aを遷移して伝導領域13cへ引き抜かれ、消去され
る。
【0033】なお、第1の不純物領域13aおよび第2
の不純物領域13bがp型半導体の場合には、第2の不
純物領域13bを第1の不純物領域13aと同電位とす
ると共に、制御用電極16に第1の不純物領域13aの
電位よりも高い電位(例えば20V)を印加する。これ
により、蓄積領域15の微粒子15aに保持された電荷
(正孔)が、伝導領域−蓄積領域間のトンネル絶縁膜1
4aを遷移して伝導領域13cへ引き抜かれ、情報が消
去される。
【0034】更に、書き込まれた情報は、制御用電極1
6の電位に対する伝導領域13cの伝導度または電流値
を測定することにより、蓄積領域15内の電荷量の変化
が検出され、読み出される。
【0035】〔第2の実施の形態〕図2は本発明の第2
の実施の形態に係るメモリ素子の構成を表すものであ
る。このメモリ素子20は、例えば石英からなる基板2
1の上に、SiO2 あるいはSi3 4 等の絶縁膜から
なるバッファ層22を介して制御用電極(制御用電極)
26を備えている。
【0036】バッファ層22および制御用電極26の上
には絶縁膜24が形成されている。絶縁膜24は、制御
用絶縁膜24bと、この制御用絶縁膜24bの上に積層
されたトンネル絶縁膜24aとにより構成されている。
トンネル絶縁膜24aと制御用絶縁膜24bとの間に
は、複数の離散的に配置された微粒子25aからなる蓄
積領域25が設けられている。絶縁膜24の上には、伝
導領域23cと、この伝導領域23aの両側にそれぞれ
隣接して設けられた第1の不純物領域23aおよび第2
の不純物領域23bが設けられている。これら第1の不
純物領域23a、第2の不純物領域23bおよび伝導領
域23cは多結晶シリコン層23内に形成されている。
【0037】本実施の形態のメモリ素子は、第1の実施
の形態のメモリ素子が所謂トップゲート型であるのに対
してボトムゲート型であることを除き、その他の構成、
および作用(情報の書き込み法および消去法、並びに情
報の保持法および読み出し法)および効果は、実質的に
第1の実施の形態と同様であるので、その説明は省略す
る。
【0038】図3および図4はそれぞれ上記メモリ素子
の第1の集積化方法を説明するための回路構成図であ
る。この第1の方法は、各メモリ素子のゲート電極をワ
ード線と接続すると共に、ソース−ドレイン経路をそれ
ぞれビット線とソース線との間に接続し、これらメモリ
素子を複数並列に配列するものである。また、図5は、
同じく上記メモリ素子を第2の方法により集積化した場
合の回路構成を表すものである。第2の方法では、各メ
モリ素子のゲート電極をワード線と接続すると共に、ソ
ース−ドレイン経路をそれぞれビット線とソース線との
間に接続し、これらメモリ素子を複数直列に配列する。
なお、これらの方法により集積化されたメモリ装置の作
用についての説明は後述する。
【0039】〔第1の実施の形態に係る製造方法〕次
に、図6(A),(B)乃至図10(A),(B)を参
照して、上記第1の実施の形態のメモリ素子の第1の製
造方法について説明する。ここで、各図において(B)
は平面図を表し、(A)は図(B)のα−α線に沿った
断面図を表している。
【0040】(第1の方法)まず、図6(A),(B)
に示したように、絶縁基板、例えば石英,ガラス,プラ
スチック等の基板11上に、例えばCVD(Chemical V
apor Deposition:化学的気相成長 )法またはスパッタリ
ング法により、例えば100nm程度の厚さのSi3
4 層またはSiO2 層からなるバッファ層12を形成す
る。その後、基板温度を600〜700℃とし、例えば
CVD法またはスパッタリング法により、数10nm程
度の膜厚の多結晶シリコン層13を形成した後、エッチ
ングにより素子分離を行う。なお、このとき多結晶シリ
コン層13には、通常、孔(ピンホール)10からなる
欠陥が発生する。
【0041】続いて、図7(A),(B)に示したよう
に、熱酸化法により、あるいは交流電磁場中に酸素を導
入することによって生成した酸素電離気体に、基板表面
を曝して酸化する方法によって、多結晶シリコン層13
(伝導領域Ch1)の表面を10nm前後の厚さだけ酸
化し、トンネル絶縁膜14aを形成する。このとき、図
示しないが、トンネル絶縁膜14aには、多結晶シリコ
ン層13中の孔10に起因して前述のように多数の孔
(ピンホール)が発生する。
【0042】次に、図8(A),(B)に示したよう
に、シラン、ジシランなどシリコン原子を含むガスと、
ゲルマンなどゲルマニウム原子を含むガスを原料とした
化学気相成長法、あるいはシリコンまたはゲルマニウム
または金属を原料としたスパッタリング法により、Si
x Ge1-x (0≦x≦1)をトンネル絶縁膜14a上に
成膜し、多数の微粒子15aからなる蓄積領域15を形
成する。このとき微粒子15aの数は、トンネル絶縁膜
14aの表面の被覆率が1より小さくなるようにする。
また、この微粒子の数は、トンネル絶縁膜14aに生じ
た欠陥よりも面密度が大きく、その数は、5以上とす
る。
【0043】次に、図9(A),(B)に示したよう
に、SiH4 (シラン)、Si2 6(ジシラン)など
シリコン原子を含むガスおよびN2 O(亜酸化窒素)、
2 (酸素)など酸素原子を含むガスによる化学気相成
長法、またはN2 O、O2 など酸素原子を含むガスの電
離気体雰囲気中でのシリコンのスパッタリングにより、
膜厚約100nmの制御用絶縁膜14bを形成する。続
いて、多結晶シリコンまたはAl(アルミニウム),C
u(銅),W(タングステン)などの金属により、制御
用絶縁膜14b上の伝導領域13c(多結晶シリコン層
13)に対向する位置に、制御用電極(ゲート電極)1
6を形成する。その後、制御用電極16をマスクにし
て、伝導領域(多結晶シリコン層13)の表面までCF
4 (四フッ化炭素)およびH2 (水素)の混合ガスを用
いたRIE(Reactive Ion Etching :反応性イオンエッ
チング) により制御用絶縁膜14bの選択エッチングを
行う。
【0044】次に、図10(A),(B)に示したよう
に、制御用電極16をマスクにしてイオン注入を行い、
多結晶シリコン層13に第1の不純物領域13aおよび
第2の不純物領域13bを形成する。イオン注入は、伝
導電荷を電子にするならばV族原子、例えばリン(P)
原子、伝導電荷を正孔にするならばIII族、例えばホ
ウ素(B)原子をイオン注入する。あるいは、伝導電荷
を電子にするならばV族原子を含む電離気体、例えばP
3 の電離気体、伝導電荷を正孔にするならばIII族
原子を含む電離気体、例えばB2 6 の電離気体を制御
用電極16をマスクにして多結晶シリコン層13に照射
することにより第1の不純物領域13aおよび第2の不
純物領域13bを形成することもできる。その後、電気
炉あるいはエキシマレーザを用いて素子を加熱し、注入
した不純物を活性化させる。
【0045】その後、図示しないが、例えばCVD法ま
たはスパッタリング法により、このようにして形成され
たメモリ素子の表面にSi3 4 またはSiO2 からな
る保護膜を形成する。
【0046】(第2の方法)次に、図11(A),
(B)乃至図14(A),(B)を参照して、上記第1
の実施の形態のメモリ素子の第2の製造方法について説
明する。ここで、各図において、(B)は平面図、
(A)は図(B)のβ−β線に沿った断面図をそれぞれ
表している。
【0047】まず、図11(A),(B)に示したよう
に、石英等の基板11の上に、CVDまたはスパッタリ
ング法により、例えば膜厚100nm程度のSi3 4
層またはSiO2 層からなるバッファ層12を形成す
る。続いて、プラズマCVD(Plasma Enhanced Chemic
al Vapor Deposition;PECVD)法またはスパッタリ
ング法により、膜厚数10nm程度の非晶質シリコン層
13′を基板11に変形が生じない程度の温度で形成し
た後、エッチングにより素子分離を行う。
【0048】次に、図12(A),(B)に示したよう
に、プラズマ酸化法により非晶質シリコン層13′の表
面を酸化し、その上部にPECVD法により膜厚数10
nmのSiOx 層(x<2)からなるトンネル絶縁膜1
4aを形成し、その後、XeClエキシマレーザを15
0〜300mJ/cm2 程度照射することにより、非晶
質シリコン層13′を結晶化し、多結晶シリコン層13
とする。このとき、SiOx 中の過剰なシリコンが析出
し、多数の微粒子15aからなる蓄積領域15が形成さ
れる。なお、SiOx 層(x<2)からなるトンネル絶
縁膜14aを形成する代わりに、第1の方法と同様に、
シラン、ジシランなどシリコン原子を含むガスとゲルマ
ンなどゲルマニウム原子を含むガスを原料とした化学気
相成長法、あるいはシリコンまたはゲルマニウムまたは
金属を原料としたスパッタリング法により、被覆率が1
より少なくなるようにして蓄積領域15を形成してもよ
い。
【0049】次に、図13(A),(B)に示したよう
に、シラン、ジシランなどシリコン原子を含むガスおよ
びN2 O、O2 など酸素原子を含むガスによる化学気相
成長法、またはN2 O、O2 など酸素原子を含むガスの
電離気体雰囲気中でのシリコンのスパッタリングによ
り、膜厚約100nmの制御用絶縁膜14bを形成す
る。続いて、多結晶シリコンまたはAl,Cu,Wなど
の金属により、制御用絶縁膜14b上の多結晶シリコン
層13の伝導領域13cに対向する位置に、制御用電極
16を形成する。その後、制御用電極16をマスクにし
て、伝導領域(多結晶シリコン層13)の表面までCF
4 およびH2 の混合ガスを用いたRIEにより制御用絶
縁膜14bの選択エッチングを行う。
【0050】次に、図14(A),(B)に示したよう
に、制御用電極16をマスクにしてイオン注入を行い、
多結晶シリコン層13に第1の不純物領域13aおよび
第2の不純物領域13bを形成する。イオン注入は、第
1の方法と同様に、伝導電荷を電子にするならばV族原
子、例えばリン(P)原子、伝導電荷を正孔にするなら
ばIII族、例えばホウ素(B)原子をイオン注入す
る。あるいは、伝導電荷を電子にするならばV族原子を
含む電離気体、例えばPH3 の電離気体、伝導電荷を正
孔にするならばIII族原子を含む電離気体、例えばB
2 6 の電離気体を制御用電極16をマスクにして多結
晶シリコン層13に照射することにより第1の不純物領
域13aおよび第2の不純物領域13bを形成すること
もできる。その後、電気炉あるいはエキシマレーザを用
いて素子を加熱し、注入した不純物を活性化させる。そ
の後、図示しないが、例えばCVD法またはスパッタリ
ング法により、このようにして形成されたメモリ素子の
表面にSi3 4 またはSiO2 からなる保護膜を形成
する。
【0051】図15は、上記実施の形態により作製した
メモリ素子の、ゲート電圧−ドレイン電流特性(メモリ
効果)を示している。なお、ドレイン電圧は5Vであ
る。このメモリ素子は、PECVD法によりSiO0.5
層を形成し、その後、エネルギー密度260mJ/cm
2 のXeClエキシマレーザを照射することによりSi
0.5 層中にSiドットからなる蓄積領域を形成し、続
いて、PH3 のプラズマ照射により、燐(P)のイオン
注入を行い、第1の不純物領域および第2の不純物領域
を形成し、更に、XeClエキシマレーザ(210mJ
/cm2 )によるアニールを行い、注入した不純物の活
性化を行ったものである。
【0052】(第3の方法)次に、図16(A),
(B)乃至図20(A),(B)を参照して、上記第1
の実施の形態のメモリ素子の第3の製造方法について説
明する。ここでも、各図において、(B)は平面図、
(A)は(B)のγ−γ線に沿った断面図をそれぞれ表
している。
【0053】まず、図16(A),(B)に示したよう
に、石英等の基板11上に、CVDまたはスパッタリン
グ法により、例えば膜厚100nm程度のSi3 4
またはSiO2 層からなるバッファ層12を形成する。
続いて、PECVD法またはスパッタリング法により、
n型あるいはp型不純物がドーピングされた、膜厚数1
0nm程度の非晶質シリコン層を、基板11に変形が生
じない程度の温度で形成した後、エッチングにより、こ
の非晶質シリコン層を選択的に除去して第1の不純物領
域13aおよび第2の不純物領域13bを形成する。
【0054】次に、図17(A),(B)に示したよう
に、PECVD法またはスパッタリング法により、基板
11の表面に不純物を含まない非晶質シリコン層13′
を形成した後、エッチングにより、伝導領域13cとな
る部分と、第1の不純物領域13aおよび第2の不純物
領域13bに対応する領域以外の領域を選択的に除去す
る。
【0055】次に、図18(A),(B)に示したよう
に、非晶質シリコン層13′にXeClエキシマレーザ
を150〜300mJ/cm2 の範囲で照射して結晶化
し、多結晶シリコン層13とする。
【0056】次に、図19(A),(B)に示したよう
に、プラズマ酸化法により多結晶シリコン層13の表面
を酸化し、その上部にPECVD法により膜厚数10n
mのSiOx 層(x<2)からなるトンネル絶縁膜14
aを形成し、その後、XeClエキシマレーザを150
〜300mJ/cm2 程度照射する。これによりSiO
x 中の過剰なシリコンが析出し、多数の微粒子15aか
らなる蓄積領域15が形成される。なお、SiOx
(x<2)を形成する代わりに、第1の方法と同様に、
シラン、ジシランなどシリコン原子を含むガスとゲルマ
ンなどゲルマニウム原子を含むガスを原料とした化学気
相成長法、あるいはシリコンまたはゲルマニウムまたは
金属を原料としたスパッタリング法により、被覆率が1
より少ない蓄積領域15を形成してもよい。
【0057】次に、図20(A),(B)に示したよう
に、シラン、ジシランなどシリコン原子を含むガスおよ
びN2 O、O2 など酸素原子を含むガスによる化学気相
成長法、またはN2 O、O2 など酸素原子を含むガスの
電離気体雰囲気中でのシリコンのスパッタリングによ
り、例えば膜厚約100nmの制御用絶縁膜14bを形
成する。続いて、多結晶シリコンまたはAl,Cu,W
などの金属により、制御用絶縁膜14b上の伝導領域1
3c(多結晶シリコン層13)に対向する位置に、制御
用電極16を形成する。その後、制御用電極16をマス
クにして、伝導領域(多結晶シリコン層13)の表面ま
でCF4 およびH2 の混合ガスを用いたRIEにより制
御用絶縁膜14bの選択エッチングを行う。
【0058】その後、電気炉あるいはエキシマレーザを
用いて素子を加熱し、注入した不純物を活性化させる。
その後、図示しないが、例えばCVD法またはスパッタ
リング法により、上記のようにして形成されたメモリ素
子の表面にSi3 4 またはSiO2 からなる保護膜を
形成する。
【0059】〔第2の実施の形態に係る製造方法〕次
に、図21(A),(B)乃至図25(A),(B)を
参照して、上記第2の実施の形態のメモリ素子の製造方
法について説明する。ここで、各図において、(B)は
平面図、(A)は図(B)のξ−ξ線に沿った断面図を
それぞれ表している。
【0060】(第1の方法)
【0061】まず、図21(A),(B)に示したよう
に、石英,ガラスあるいはプラスチックからなる基板2
1上に、CVDまたはスパッタリング法により、例えば
膜厚100nm程度のSi3 4 層またはSiO2 層あ
るいはSiNk l (k,l≠0)層からなるバッファ
層22を形成する。続いて、例えば電子ビーム蒸着法に
より、W(タングステン),Ta(タンタル),Mo
(モリブデン)などからなる金属膜を形成して、パター
ニングすることにより制御用電極26を形成する。
【0062】次に、図22(A),(B)に示したよう
に、CVD法またはスパッタリング法により、膜厚約1
00nmのSiO2 層からなる制御用絶縁膜24b、膜
厚数10nmのSiOx (x<2)層からなるトンネル
用絶縁膜24a、膜厚数10nmの不純物が添加されて
いない非晶質シリコン層23′をこの順で形成する。
【0063】次に、図23(A),(B)に示したよう
に、XeClエキシマレーザを150〜300mJ/c
2 程度照射することにより、非晶質シリコン層23′
を結晶化し、多結晶シリコン層23とする。このとき、
SiOx 中の過剰なシリコンが析出し、トンネル用絶縁
膜24a中に多数の微粒子25aからなる蓄積領域25
が形成される。
【0064】次に、図24(A),(B)に示したよう
に、例えばRIEにより多結晶シリコン層23およびト
ンネル用絶縁膜24aを選択的に除去して素子分離を行
う。
【0065】次に、図25(A),(B)に示したよう
に、多結晶シリコン層23上の、制御用電極26に対向
する領域にフォトレジストまたはSiO2 からなるマス
ク27を形成する。続いて、マスク27を用いてイオン
注入を行い、多結晶シリコン層23に第1の不純物領域
23aおよび第2の不純物領域23bを形成する。イオ
ン注入は、伝導電荷を電子にするならばV族原子、例え
ばリン(P)原子、伝導電荷を正孔にするならばIII
族、例えばホウ素(B)原子をイオン注入する。あるい
は、伝導電荷を電子にするならばV族原子を含む電離気
体、例えばPH3 の電離気体、伝導電荷を正孔にするな
らばIII族原子を含む電離気体、例えばB2 6 の電
離気体をマスク27を用いて多結晶シリコン層23に照
射することにより第1の不純物領域23aおよび第2の
不純物領域23bを形成することもできる。その後、電
気炉あるいはエキシマレーザを用いて素子を加熱し、注
入した不純物を活性化させる。その後、図示しないが、
例えばCVD法またはスパッタリング法により、このよ
うにして形成されたメモリ素子の表面にSi3 4また
はSiO2 からなる保護膜を形成する。
【0066】〔第3の実施の形態〕次に、図26および
図27を参照して本発明の第3の実施の形態について説
明する。本実施の形態は、第1または第2の実施の形態
に示したトップゲート型のメモリ素子を集積化したメモ
リ装置の構成例を表すものである。図26は、図3に示
した回路図を実際のデバイスに適用した例の平面図、図
27は図26のη−η線に沿った断面図をそれぞれ表し
ている。
【0067】このメモリ装置において、ソース線S1
2 、ビット線B1 ,B2 、ワード線W1 ,W2 は、そ
れぞれ、Al,Cuなどの金属または不純物が注入され
た多結晶シリコン層により形成されている。ここでは、
2×2のメモリアレイしか示していないが、一般にはn
×m(n,m>1)であることは言うまでもない。これ
は以下の実施の形態においても同様である。
【0068】(集積化方法)次に、上記メモリ素子の集
積化方法について説明する。
【0069】メモリ素子の集積化の第1の方法は、図3
または図4に示したように、メモリ素子の制御用電極
(G)をワード線W1 ,W2 …と接続し、ソース−ドレ
イン経路をそれぞれビット線とソース線の間に接続した
メモリ素子を複数個並列に配列する方法である。各メモ
リ素子への情報の書き込み、消去、保持および読み出し
は、前述のように各メモリ素子の第1の不純物領域、ゲ
ート領域および第2の不純物領域にソース線、ビット線
およびワード線の電位を加えればよい。
【0070】メモリ素子の集積化の第2の方法は、図5
に示したように、メモリ素子の制御用電極をワード線と
接続し、ソース−ドレイン経路をそれぞれビット線とソ
ース線の間に接続したメモリ素子を複数直列に配線する
方法である。各メモリ素子への情報の書き込み,消去,
保持および読み出しは、前述のように各メモリ素子の第
1の不純物領域、ゲート領域および第2の不純物領域に
ソース線、ビット線およびワード線に電位を加えればよ
い。
【0071】〔第4の実施の形態〕図28は、本発明の
第4の実施の形態に係るボトムゲート型のメモリ素子を
集積化したメモリ装置の構成例を表している。なお、平
面構成は図26と同様であり、図28もこの図26のη
−η線に沿った断面構成を表している。それぞれの素子
の作製法は前述の通りであり、集積化した場合も容易に
転用できるので、その具体的な説明は省略する。
【0072】〔第5の実施の形態〕図29および図30
は、本発明の第5の実施の形態に係るトップゲート型の
メモリ素子を用いたメモリ装置の構成例を表している。
図29は、図3に示した回路図を実際のデバイスに適用
した例の平面図、図30は図29のκ−κ線に沿った断
面図をそれぞれ示している。なお、ソース線S1
2 、ビット線B1 ,B2 、ワード線W1 ,W2 は、A
l,Cuなどの金属または不純物が注入された多結晶シ
リコン層により形成されている。
【0073】なお、図31は第2の実施の形態に係るボ
トムゲート型のメモリ素子を集積化した例を表してい
る。
【0074】次に、本実施の形態に係るメモリ装置の複
数のメモリ素子のうち、特定の素子、例えば図3のメモ
リ素子Cnmに対して、情報の書き込みおよび消去、並び
に情報の保持および読み出しを行う場合についてそれぞ
れ具体的に説明する。なお、以下の説明において、メモ
リ素子としてはn型の伝導性を持つものと仮定してい
る。メモリ素子としてp型の伝導性を持つものを用いる
場合は、以下の説明において電位の符号を逆にすればよ
い。
【0075】まず、メモリ素子Cnmに対して情報を書き
込む場合には、ソース線Sm 、およびワード線Wn を除
くワード線W1 〜Wn-1 に0V、ワード線Wn に電位V
p (例えば10V)、ビット線Bm に電位Vd (例えば
5V)をそれぞれ印加する。このとき、誤って、メモリ
素子Cnmの周囲の他のメモリ素子における情報を消去し
ないように、好ましくはソース線Si およびビット線B
i (i≠m)にVp /2だけ電位を与えておく。
【0076】次に、このようにしてメモリ素子Cnmに書
き込まれた情報を消去する場合には、ソース線Sm 、お
よびワード線Wn を除くワード線に0V、ワード線Wn
に電位−Vp (例えば−10V)、ビット線Bm に電位
−Vd (例えば−5V)をそれぞれ印加する。このと
き、メモリ素子Cnmの周囲の他のメモリ素子に誤って情
報を書き込まないように、好ましくはソース線Sm およ
びビット線Bm を除くビット線に−Vp /2だけ電位を
与えておく。
【0077】また、メモリ素子Cnmに書き込まれた情報
を保持する場合には、全ての電極の電位を同電位または
浮遊状態とする。
【0078】次に、メモリ素子Cnmから情報を読み出す
場合には、全てのソース線、およびビット線Bm を除く
ビット線に0V、ワード線Wn を除くワード線に0V、
ワード線Wn に電位Vr (例えば5V)、ビット線Bm
に電位Vd (例えば5V)をそれぞれ印加し、ビット線
m を流れる電流の大小を測定する。これによりメモリ
素子Cnmの書き込み状態の測定が行われ、情報の読み出
しが行われる。
【0079】〔第6の実施の形態〕図32および図33
は、本発明の第6の実施の形態に係るトップゲート型の
メモリ素子を用いたメモリ装置の構成例を表している。
図32は、図5に示した回路図を実際のデバイスに適用
した例の平面図、図33は図32のl−l線に沿った断
面図をそれぞれ示している。本実施の形態においても、
ソース線S1 、ビット線B1 、ワード線W1 ,W2 ,W
3 ,W4 ,…,Wn はAl,Cuなどの金属、または不
純物が注入された多結晶シリコン層により形成されてい
る。
【0080】図34は、第2の実施の形態に係るボトム
ゲート型のメモリ素子を集積化した例を表すものであ
り、図33と同様に、図32のl−l線に沿った断面図
を示している。
【0081】次に、本実施の形態におけるメモリ装置の
特定のメモリ素子Mnm(図5参照)に対して、情報の書
き込みおよび消去、並びに情報の保持および読み出しを
行う場合の作用について説明する。なお、以下の説明に
おいても、メモリ素子としてはn型の伝導性を持つもの
と仮定しており、p型の伝導性を持つ場合については、
その説明は省略する。
【0082】まず、メモリ素子Mnmに対して、情報を書
き込む場合には、全てのソース線を0Vにすると共に、
ワード線Wm に電位Vp (例えば10V)、ワード線W
m 以外のワード線にVp /2(例えば5V)、ビット線
n には0V、ビット線Bn以外のワード線Wm をゲー
トに接続されているメモリ素子を含むメモリ素子列のビ
ット線にVp /2(例えば5V)を与える。
【0083】メモリ素子Mnmに書き込まれた情報を消去
する場合には、全てのソース線を0Vにし、ワード線W
m に電位−Vp (例えば−10V)、ワード線Wm 以外
のワード線にVp /2(例えば5V)、ビット線Bn
は0V、ビット線Bn 以外のワード線Wm をゲートに接
続されているメモリ素子を含むメモリ素子列のビット線
に−Vp /2(例えば−5V)を与える。
【0084】また、メモリ素子Mnmに書き込まれた情報
を保持する場合には、全ての電極の電位を同電位または
浮遊状態にする。
【0085】また、情報を読み出す場合には、全てのソ
ース線およびビット線Bn を除くビット線に0V、ワー
ド線Wm を除くワード線に0V、ワード線Wn に0V、
ビット線Bm に電位Vd (例えば5V)を印加し、ビッ
ト線Bm を流れる電流の大小を測定する。これによりメ
モリ素子Mnmに書き込まれた情報が読み出される。
【0086】〔第7の実施の形態〕次に、図35乃至図
39を参照して、同一基板上に、第1の実施の形態(図
1)によるメモリ素子と共に、例えば制御回路などの周
辺回路を同時に作製する場合の方法について説明する。
【0087】まず、図35に示したように、石英,ガラ
ス,プラスチックなどの基板11上にバッファ層12と
して100nm程度の厚さのSi3 4 およびSiO2
層をCVDまたはスパッタリング法により形成した後、
バッファ層12の表面に数10nm程度の非晶質シリコ
ン層13′をPECVD法またはスパッタリング法によ
り、基板変形の生じない温度で形成した後、エッチング
により素子分離を行う。
【0088】次に、図36に示したように、プラズマ酸
化法により非晶質シリコン層13′の表面を酸化してト
ンネル絶縁膜14aを形成した後、PECVD法によ
り、トンネル絶縁膜14aの上部に、膜厚数10nmの
SiOx (x<2)層を形成する。その後、XeClエ
キシマレーザを150〜300mJ/cm2 程度照射す
る。これにより、図36に示したように、非晶質シリコ
ン層13′が結晶化され多結晶シリコン層13となると
共に、SiOx 中の過剰なシリコンが析出し、多数の微
粒子15aからなる蓄積領域15が形成される。
【0089】次に、図37に示したように、メモリ素子
側(図の左半分)をフォトレジスト膜17で覆い、周辺
回路側(図の右半分)に形成された蓄積領域をSF6
たはCF4 およびH2 の混合ガスを用いたRIEにより
選択的に除去する。その後、フォトレジスト膜17を取
り除く。
【0090】次に、図38に示したように、シラン、ジ
シランなどシリコン原子を含むガスおよびN2 O、O2
など酸素原子を含むガスによるCVD法により、または
2O、O2 など酸素原子を含むガスの電離気体雰囲気
中でのシリコンのスパッタリングにより、膜厚約100
nmの制御用絶縁膜14bを形成する。続いて、制御用
絶縁膜14b上に制御用電極16(Gm ,G)を、多結
晶シリコン層またはAl,Cu,Wなどの金属で形成し
た後、制御用電極16(Gm ,G)をマスクにして多結
晶シリコン層13の表面までCF4 およびH2 の混合ガ
スを用いたRIEによりエッチングを行う。
【0091】次に、図39に示したように、制御用電極
16(Gm ,G)をマスクにして、伝導電荷を電子にす
るならば燐等のV族原子、伝導電荷を正孔にするならば
ホウ素等のIII族原子のイオン注入を行い、第1の不
純物領域13a(Sm ,S)および第2の不純物領域1
3b(Dm ,D)を形成する。伝導電荷を電子にするな
らば、PH3 などのV族原子を含む電離気体、伝導電荷
を正孔にするならば、例えばB2 6 などのIII族原
子を含む電離気体を照射し、第1の不純物領域13a
(Sm ,S)および第2の不純物領域13b(Dm
D)を形成する。その後、電気炉あるいはエキシマレー
ザを用いて素子を加熱し、注入した不純物を活性化す
る。その後、必要な配線を行い、基板の表面をSi3
4 またはSiO2 をCVD法またはスパッタリング法で
覆い保護膜を形成する。
【0092】〔第8の実施の形態〕次に、図40乃至図
45を参照して、同一基板上に、第2の実施の形態(図
2)によるメモリ素子と共に周辺回路を同時に作製する
場合の方法について説明する。
【0093】まず、図40に示したように、石英等の基
板21上に、CVD法またはスパッタリング法により、
例えばSi3 4 やSiO2 からなる膜厚100nmの
バッファ層22を形成した後、電子ビーム蒸着法または
スパッタリング法により、タングステン,タンタル,モ
リブデンなどの膜を形成しパターニングして制御用電極
26(Gm ,G)を形成する。
【0094】次に、図41に示したように、CVD法ま
たはスパッタリング法を用いて、膜厚約100nmのS
iO2 からなる制御用絶縁膜24bを形成した後、膜厚
数10nmのSiOx (x<2)層27を形成する。
【0095】次に、図42に示したように、メモリ素子
側(図において左側)をフォトレジスト膜28で覆い、
SF6 、またはCF4 およびH2 の混合ガスを用いたR
IEにより、周辺回路側(図において右側)に形成され
たSiOx 層27を選択的に除去する。その後、フォト
レジスト膜28を除去する。
【0096】次に、図43に示したように、SiOx
27の表面にプラズマ酸化法によりトンネル絶縁膜24
aを形成する。その後、CVD法またはスパッタリング
法またはPECVD法により、トンネル絶縁膜24aお
よび制御用絶縁膜24b上に膜厚数10nmの非晶質シ
リコン層23′を形成する。次に、図44に示したよう
に、150〜300mJ/cm2 のXeClエキシマレ
ーザを範囲で照射する。これにより、非晶質シリコン層
23′が結晶化して多結晶シリコン層23に変換される
と共に多数の微粒子25aからなる蓄積領域25が形成
される。次いで、素子分離のためのエッチングを行う。
【0097】続いて、図45に示したように、多結晶シ
リコン層23上の制御用電極26(Gm ,G)に対応す
る領域にフォトレジスト膜またはSiO2 膜によりマス
ク29を形成する。続いて、マスク29を用いて、伝導
電荷を電子にするならば、燐等のV族原子、伝導電荷を
正孔にするならばホウ素等のIII族のイオン注入を行
い、第1の不純物領域23a(Sm ,S)、および第2
の不純物領域23b(Dm ,D)をそれぞれ形成する。
あるいは、イオン注入の代わりに、伝導電荷を電子にす
るならば、PH3 等のV族原子を含む電離気体、伝導電
荷を正孔にするならば、B2 6 等のIII族原子を含
む電離気体を照射して、第1の不純物領域23a
(Sm ,S)および第2の不純物領域23b(Dm
D)を形成してもよい。その後、電気炉あるいはエキシ
マレーザを用いて素子を加熱し、注入した不純物を活性
化する。その後、必要な配線を形成した後、CVD法ま
たはスパッタリング法により、メモリ装置の表面にSi
3 4 ,SiO2 からなる保護膜(図示せず)を形成す
る。
【0098】〔第9の実施の形態〕次に、図46乃至図
51を参照して、半導体基板上に作製された周辺回路の
上に第1の実施の形態のメモリ素子を積層した構造を有
するメモリ装置の作製方法について説明する。
【0099】まず、図46に示したように、洗浄された
シリコン単結晶基板31の表面を、LOCOS(Local O
xidation of Silicon)法により選択的に酸化し、素子分
離のためのフィールド酸化膜32を形成し、次いで熱酸
化法によりゲート酸化膜33を形成する。
【0100】次に、図47に示したように、CVD法ま
たはスパッタリング法を用いて、多結晶シリコン層また
はAl,W,Cuなどの金属からなる制御用電極34を
形成し、その制御用電極34をマスクにしてイオン注入
を行い、n型のLDD(Lightly Doped Drain) 領域35
a,35bを形成する。続いて、制御用電極34の側壁
に例えばSiO2 からなるゲート側壁(サイドウォー
ル)34aを形成した後、このゲート側壁34aおよび
制御用電極34をマスクにしてイオン注入を行い、n++
型のソース領域36aおよびドレイン領域36bを形成
する。
【0101】次に、図48に示したように、CVD法や
スパッタリング法を用いて、SiO2 やSi(OC2
5 4 (TEOS)などまたはSOG(Spin On Glass
)により層間絶縁膜37を形成する。その後、CMP
(Chemical and Mechanical Polishing : 化学的機械研
磨)法により層間絶縁膜37の表面の平坦化を行う。
【0102】その後、前述の方法と同様に、メモリ素子
を形成する。すなわち、図49に示したように、層間絶
縁膜37上にトンネル絶縁膜14aを形成し、その上に
多数の微粒子15aからなる蓄積領域15を形成する。
次いで、図50に示したように制御用絶縁膜14bを形
成し、この制御用絶縁膜14b上に制御用電極16(G
m )を形成する。その後、制御用電極16(Gm )をマ
スクにして制御用絶縁膜14bおよびトンネル絶縁膜1
4aを多結晶シリコン層13の表面までエッチングした
後、イオン注入を行い、第1の不純物領域13a
(Sm )および第2の不純物領域13b(Dm )を形成
する。その後、必要な配線を形成した後、CVD法また
はスパッタリング法により、メモリ装置の表面にSi3
4 ,SiO2からなる保護膜(図示せず)を形成す
る。
【0103】続いて、メモリ素子と周辺回路の間で配線
が必要な場合は、図51に示したように、CH4 とH2
との混合ガスあるいはC2 6 を用いたRIEにより層
間絶縁膜37にコンタクト孔38を形成し、Al,C
u,Wなどの金属により配線39を形成する。その後、
CVD法またはスパッタリング法によって、表面にSi
3 4 またはSiO2 からなる保護膜(図示せず)を形
成する。
【0104】図52は、上記実施の形態のメモリ素子を
積層構造(ここでは2層構造)にした場合の例を示して
いる。すなわち、半導体基板41上に、Si3 4 ,S
iO2 からなるバッファ層42を形成した後、上記実施
の形態によるメモリ素子を作製し、その後、CVD法や
スパッタリング法を用いて、SiO2 やSi(OC2
5 4 (TEOS)など、またはSOG(Spin On Glas
s )により層間絶縁膜43を形成する。その後、CMP
法により層間絶縁膜43の表面の平坦化を行った後、2
層目のメモリ素子を作製すると共に、層間絶縁膜43に
コンタクト孔44を形成し、Al,Cu,Wなどの金属
膜を形成することにより配線45を形成したものであ
る。このような多層構造により、容量の大きなメモリ装
置を作製することができる。
【0105】〔実施例1〕次に、本発明の具体的な実施
例について説明する。
【0106】まず、図53(A)に示したように、ガラ
ス基板51上にPECVD法により膜厚200nmのS
iO2 膜52を形成した。なお、SiO2 膜の代わりに
Si1-X X (x=0〜4/3)膜を形成してもよい。
また、基板としては、ガラスの他、例えばポリエーテル
スルホン(PES;Polyether Sulfone )やポリメチル
メタクリレート(PMMA),ポリエチレンテレフタレ
ート(PET)などのプラスチック基板、あるいはシリ
コンウェハ等でもよい。続いて、このSiO2膜52上
にPECVD法により膜厚30nmのSi膜53を形成
した。このSi膜53は非晶質状態でもよく、微結晶状
態であってもよい。
【0107】次に、このSi膜53上に、流量20SCCM
のSiH4 ガスおよび流量20SCCMのN2 Oガスを用い
たPECVD法によりSi過剰の非化学量論的組成のS
iOX (x<2)(シリコン窒化)膜54を形成した。
【0108】次に、このSiOX 膜54が形成されたガ
ラス基板51の表面に、図53(B)に示したように、
パルス幅10〜50nsec,280mJ/cm2 のレ
ーザビーム15を照射した。レーザとしては、例えばK
rF(共振波長248nm),ArF(共振波長193
nm),XeCl(共振波長308nm)などのエキシ
マレーザを用いることができるが、ここではXeClエ
キシマレーザを用いた。
【0109】このエネルギービームの照射によって、図
53(C)に示したように、SiOX 膜54は化学量論
組成のSiO2 とSiとに分解される。すなわち、Si
2膜54a中にSiの微粒子54bが形成された状態
となる。この微粒子54bの大きさは1nm〜1μmの
範囲である。
【0110】図54はエネルギービーム照射後のSEM
(Scanning Electron Microscope;走査型電子顕微鏡)
写真の結果を表すものであり、黒い領域中に白く明るい
ドットが点在していることがわかる。更に、マイクロA
ES(Auger Electron Spectroscopy;オージェ電子分
光)法によって、SiO2 と考えられる暗い領域と拡散
したSiと考えられる明るい領域との相違を調べた結
果、暗い領域よりも明るい領域にSiが集中しているこ
とが判明した。
【0111】このようにガラス基板51の上に形成した
Si膜53上に、Siを過剰に含むSiOX 膜54を形
成し、続いて、このSiOX 膜54に対してレーザビー
ム55を照射して加熱処理を施すことにより多数の微粒
子54bからなる蓄積領域を形成することができた。
【0112】〔実施例2〕次に、図55(A)〜(D)
および図56(A),(B)を参照して、具体的にメモ
リ素子を製造した例について説明する。
【0113】まず、図55(A)に示したようにガラス
基板61上にPECVD法により膜厚200nmのSi
2 膜62を形成した。続いて、このSiO2 膜62上
に膜厚30nmのメモリのチャネル用のSi膜63を形
成した。次に、このSi膜63上に、PECVD法によ
り膜厚1nm〜10nmのSiO2 膜64を形成し、こ
のSiO2 膜64上に、流量20SCCMのSiH4 ガスお
よび流量20SCCMのN2 Oガスを用いたPECVD法に
よりSi過剰のSiOX (x<2)膜65を形成した。
【0114】次に、このSiOX 膜65が形成されたガ
ラス基板61の表面に、図55(B)に示したように、
280mJ/cm2 のエキシマレーザビーム66を照射
した。このレーザビーム26の照射によって、SiOX
膜65は、図55(C)に示したように、SiO2 膜6
5aとこのSiO2 膜65a中に分散したSiの微粒子
65bとに分解される。この微粒子65bが分散したS
iO2 膜65aがフローティングゲートとなる。
【0115】微粒子65bを形成したのち、図55
(D)に示したように、SiO2 膜65a上に、PEC
VD法により膜厚100nmのSiO2 膜67を形成し
た。続いて、このSiO2 膜67上に膜厚100nmの
Ta(タンタル)からなる制御ゲート68を形成した。
すなわち、SiO2 膜67上に例えばスパッタリング法
によりタンタル膜を成膜し、その後、このタンタル膜上
にゲートパターンのフォトレジスト膜を形成し、このフ
ォトレジスト膜をマスクとしてタンタル膜のエッチング
を行い、フォトレジスト膜を剥がすことにより制御ゲー
ト68を形成した。
【0116】次に、図56(A)に示したように、例え
ば(CF4 +H2 )ガスを用いたプラズマエッチングに
よって、制御ゲート68をマスクとし、SiO2 膜6
7,微粒子65bを含むSiO2 膜65aおよびSiO
2 膜64を順次選択的に除去した。続いて、制御ゲート
68をマスクとして、90℃の低温でPH3 のプラズマ
を用いたプラズマドーピングによりn型不純物(燐
(P))をSi膜63に導入した。これにより制御ゲー
ト68の下の伝導領域63aの両側に第1の不純物領域
63bおよび第2の不純物領域63cが自己整合的に形
成された。続いて、基板表面に向けてエキシマレーザビ
ーム(波長308nm)を照射し、第1の不純物領域6
3bおよび第2の不純物領域63c中の不純物を活性化
させた。
【0117】次いで、図56(B)に示したように、基
板表面に例えばPECVD法により保護膜としてのSi
3 4 膜69を形成し、このSi3 4 膜69にソー
ス,ゲートおよびドレイン用のコンタクトホールを形成
した後、例えばスパッタリング法によりアルミニウム
(Al)を堆積し、そののちパターニングすることによ
りソース電極70a,ゲート電極70bおよびドレイン
電極70cをそれぞれ形成した。
【0118】以上の方法によって、Siの微粒子が含ま
れるフローティングゲート(蓄積領域)を備えた不揮発
性のメモリ素子を作製することができた。なお、このメ
モリ素子では、第1の不純物領域63bと第2の不純物
領域63cとの間に電流が流れている状態で、ゲート電
極70bに、伝導領域63aに対して大きな正のバイア
スをかけると、絶縁膜をトンネルした電子がSiドット
65bに蓄積され、その結果I−V特性が変わる。ま
た、ゲート電極60bに負のバイアスをかけると、Si
ドット65bに蓄積された電子は絶縁膜をトンネルして
伝導領域63aに放出され、その結果元のI−V特性に
戻る。このようにゲート絶縁膜中にSiドット65bを
形成することにより、電荷の蓄積・放出を行ってメモリ
効果を持たせることができる。この構造は、連続したS
iフローティングゲートを持つ所謂フラッシュメモリと
同じ作用を示すが、ドット状のフローティングゲートで
あるために、各ドットに蓄積された電荷は、リークして
散逸する割合が少なく、保持力のよいメモリ装置とな
る。
【0119】以上実施例を挙げて本発明を説明したが、
本発明は上記実施例に限定されるものではない。例えば
上記実施の形態では、本発明をシリコンドットメモリの
製造に適用した例について説明したが、シリコンの微粒
子(ドット)を用いるものであれば、その他の各種デバ
イスの製造にも適用することができる。例えば、基板と
してシリコン基板を用いれば、フローティングゲートを
持つフラッシュメモリに適用することも可能である。
【0120】また、上記実施例では、Siドットを形成
する例について説明したが、その他の半導体によるドッ
トを形成するようにしてもよい。例えば、他のIV族元
素のGe(ゲルマニウム)、IV族化合物半導体として
のSiFe2 、SiGeを用いても良く、更には、II
−VI族化合物半導体あるいはIII−V族化合物半導
体によるドット、あるいは金属(Au,Sb,Sn)な
どのドットを形成するようにしてもよい。
【0121】II−VI族化合物半導体によるドット形
成例としては、Seを添加したZnO(あるいはZnO
/ZnSe/ZnOの積層構造)にレーザを照射してZ
nSeドットを形成する例や、この例のSeの代わりに
Te(テルル)を用いてZnTeドットを形成する例が
挙げられる。また、III−V族化合物半導体によるド
ット形成例は、Gaを添加したSiNX (あるいはSi
3 4 /GaN/Si3 4 の積層構造)にレーザを照
射してSi3 4 中にGaNドットを形成する例、更に
は、AlGaAs/InAs/AlGaAsの積層構造
にレーザを照射してAlGaAs中にInAsドットを
形成する例が挙げられる。
【0122】
【発明の効果】以上説明したように本発明に係るメモリ
素子若しくはその製造方法または集積回路によれば、蓄
積領域を、分散された多数の微粒子(ドット)により構
成すると共に、蓄積領域における微粒子の面密度をトン
ネル絶縁膜に生じた構造的な孔(ピンホール)の面密度
よりも大きくする、あるいは、蓄積領域における微粒子
の数を5個以上とする、または、伝導領域を、表面の粗
さが0.1nm以上100nm以下の多結晶シリコン膜
により形成すると共に、蓄積領域の微粒子の数が伝導領
域における結晶粒数よりも多くなるような構成とするよ
うにしたので、ガラスやプラスチック製の基板上に、低
温でトンネル絶縁膜を製造することができる。また、ト
ンネル絶縁膜にピンホール等の欠陥が発生し、一部の微
粒子に蓄積された電荷がリークしても、欠陥が存在しな
い領域に形成された微粒子に蓄積された電荷はリークす
ることはない。従って、長時間に渡って情報を保持する
ことができる。
【0123】また、本発明に係る半導体装置の製造方法
によれば、半導体を過剰に含む非化学量論的組成の蓄積
領域形成用膜に対してエネルギービーム照射等の加熱処
理を施すようにしたので、ガラスやプラスチック製の基
板上にも、分散された多数の微粒子からなる蓄積領域を
容易に形成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係るメモリ素子の
構成を表す断面図である。
【図2】本発明の第2の実施の形態に係るメモリ素子の
構成を表す断面図である。
【図3】本発明のメモリ素子の第1の集積化方法の一例
を説明するための回路図である。
【図4】本発明のメモリ素子の第1の集積化方法の他の
例を説明するための回路図である。
【図5】本発明のメモリ素子の第2の集積化方法を説明
するための回路図である。
【図6】第1の実施の形態に係るメモリ素子の第1の製
造方法を説明するための断面図である。
【図7】図6に続く工程を説明するための断面図であ
る。
【図8】図7に続く工程を説明するための断面図であ
る。
【図9】図8に続く工程を説明するための断面図であ
る。
【図10】図9に続く工程を説明するための断面図であ
る。
【図11】本発明の第1の実施の形態に係るメモリ素子
の第2の製造方法を説明するための断面図である。
【図12】図11に続く工程を説明するための断面図で
ある。
【図13】図12に続く工程を説明するための断面図で
ある。
【図14】図13に続く工程を説明するための断面図で
ある。
【図15】第1の実施の形態に係るメモリ素子のゲート
電圧とドレイン電流との関係を表す特性図である。
【図16】第1の実施の形態に係るメモリ素子の第3の
製造方法を説明するための断面図である。
【図17】図16に続く工程を説明するための断面図で
ある。
【図18】図17に続く工程を説明するための断面図で
ある。
【図19】図18に続く工程を説明するための断面図で
ある。
【図20】図19に続く工程を説明するための断面図で
ある。
【図21】本発明の第2の実施の形態に係るメモリ素子
の製造工程を説明するための断面図である。
【図22】図21に続く工程を説明するための断面図で
ある。
【図23】図22に続く工程を説明するための断面図で
ある。
【図24】図23に続く工程を説明するための断面図で
ある。
【図25】図24に続く工程を説明するための断面図で
ある。
【図26】本発明の第3の実施の形態に係るメモリ装置
の構成を表す平面図である。
【図27】図26のη−η線に沿った断面図である。
【図28】本発明の第4の実施の形態に係るメモリ装置
の断面図である。
【図29】本発明の第5の実施の形態に係るメモリ装置
の構成を表す平面図である。
【図30】図29のκ−κ線に沿った断面図である。
【図31】ボトムゲート構造の素子からなるメモリ装置
の、図29のκ−κ線に沿った断面図である。
【図32】本発明の第6の実施の形態に係るメモリ装置
の構成を表す平面図である。
【図33】図32のl−l線に沿った断面図である。
【図34】ボトムゲート構造の素子からなるメモリ装置
の、図32のl−l線に沿った断面図である。
【図35】本発明の第7の実施の形態に係るメモリ装置
の製造工程を説明するための断面図である。
【図36】図35に続く工程を説明するための断面図で
ある。
【図37】図36に続く工程を説明するための断面図で
ある。
【図38】図37に続く工程を説明するための断面図で
ある。
【図39】図38に続く工程を説明するための断面図で
ある。
【図40】本発明の第8の実施の形態に係るデータ処理
装置の製造工程を説明するための断面図である。
【図41】図40に続く工程を説明するための断面図で
ある。
【図42】図41に続く工程を説明するための断面図で
ある。
【図43】図42に続く工程を説明するための断面図で
ある。
【図44】図43に続く工程を説明するための断面図で
ある。
【図45】図44に続く工程を説明するための断面図で
ある。
【図46】本発明の第9の実施の形態に係るデータ処理
装置の製造工程を説明するための断面図である。
【図47】図46に続く工程を説明するための断面図で
ある。
【図48】図47に続く工程を説明するための断面図で
ある。
【図49】図48に続く工程を説明するための断面図で
ある。
【図50】図49に続く工程を説明するための断面図で
ある。
【図51】図50に続く工程を説明するための断面図で
ある。
【図52】図51に続く工程を説明するための断面図で
ある。
【図53】本発明の実施例を説明するための工程毎の断
面図である。
【図54】シリコンドット(微粒子)の形成状態を説明
するためのSEM写真である。
【図55】シリコンドットメモリの製造プロセスを説明
するための工程毎の断面図である。
【図56】図55に続く工程毎の断面図である。
【符号の説明】
11,21…基板、12,22…バッファ層、13,2
3…多結晶シリコン層、13a,23a…第1の不純物
領域、13b,23b…第2の不純物領域、13c,2
3c…伝導領域、14,24…絶縁膜、14a,24a
…トンネル絶縁膜、14b,24b…制御用絶縁膜、1
5,25…蓄積領域、15a,25a…微粒子、16,
26…制御用電極
フロントページの続き (72)発明者 中越 美弥子 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 (72)発明者 碓井 節夫 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 (72)発明者 野口 隆 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 (72)発明者 森 芳文 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内

Claims (38)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体よりなる伝導領域と、 この伝導領域に隣接して設けられた第1の不純物領域
    と、 この第1の不純物領域と離間し、かつ前記伝導領域に隣
    接して設けられた第2の不純物領域と、 分散された複数の微粒子よりなり、前記伝導領域から遷
    移された電荷を蓄積する蓄積領域と、 この蓄積領域と前記伝導領域との間に設けられた電荷が
    遷移可能なトンネル絶縁膜と、 前記蓄積領域の電荷量および前記伝導領域の伝導度をそ
    れぞれ制御するための制御用電極と、 この制御用電極と前記蓄積領域との間に設けられた制御
    用絶縁膜とを備え、 前記蓄積領域における微粒子の面密度は、前記トンネル
    絶縁膜に生じた構造的な孔(ピンホール)の面密度より
    も大きいことを特徴とするメモリ素子。
  2. 【請求項2】 前記伝導領域、第1の不純物領域および
    第2の不純物領域がそれぞれ、非単結晶半導体よりなる
    ことを特徴とする請求項1記載のメモリ素子。
  3. 【請求項3】 前記伝導領域、第1の不純物領域および
    第2の不純物領域がそれぞれ、非単結晶Six Ge1-x
    (0≦x≦1)よりなることを特徴とする請求項2記載
    のメモリ素子。
  4. 【請求項4】 前記伝導領域、第1の不純物領域および
    第2の不純物領域がそれぞれ、多結晶Six Ge
    1-x (0≦x≦1)よりなることを特徴とする請求項3
    記載のメモリ素子。
  5. 【請求項5】 前記伝導領域、第1の不純物領域および
    第2の不純物領域がそれぞれ、非晶質Six Ge
    1-x (0≦x≦1)よりなることを特徴とする請求項3
    記載のメモリ素子。
  6. 【請求項6】 下地部として絶縁基板を有し、前記伝導
    領域、第1の不純物領域および第2の不純物領域がそれ
    ぞれ前記絶縁基板の一面に設けられていることを特徴と
    する請求項1記載のメモリ素子。
  7. 【請求項7】 下地部として絶縁基板を有し、前記制御
    用電極が前記絶縁基板の一面に設けられていることを特
    徴とする請求項1記載のメモリ素子。
  8. 【請求項8】 前記絶縁基板は、石英、ガラスまたはプ
    ラスチックのいずれかにより形成されていることを特徴
    とする請求項6記載のメモリ素子。
  9. 【請求項9】 更に、前記絶縁基板と、前記前記伝導領
    域、第1の不純物領域および第2の不純物領域それぞれ
    との間に、バッファ層としてSiNX 膜、SiO2 膜も
    しくはSiNX とSiO2 の積層膜、またはSiNK
    l (k,l≠0)膜が形成されていることを特徴とする
    請求項7記載のメモリ素子。
  10. 【請求項10】 前記蓄積領域が、Siy Ge1-y (0
    ≦y≦1)微粒子の集合体または金属微粒子の集合体に
    より構成されていることを特徴とする請求項1記載のメ
    モリ素子。
  11. 【請求項11】 前記制御用電極が、不純物を含む非多
    結晶Siまたは金属よりなることを特徴とする請求項1
    記載のメモリ素子。
  12. 【請求項12】 前記制御用絶縁膜が、SiO2 、Si
    3 4 またはSiNk l (k,l≠0)よりなること
    を特徴とする請求項1記載のメモリ素子。
  13. 【請求項13】 前記伝導領域を構成する材質の膜厚が
    0.1μm以下であることを特徴とする請求項1記載の
    メモリ素子。
  14. 【請求項14】 半導体よりなる伝導領域と、 この伝導領域に隣接して設けられた第1の不純物領域
    と、 この第1の不純物領域と離間し、かつ前記伝導領域に隣
    接して設けられた第2の不純物領域と、 分散された複数の微粒子よりなり、前記伝導領域から遷
    移された電荷を蓄積する蓄積領域と、 この蓄積領域と前記伝導領域との間に設けられた電荷が
    遷移可能なトンネル絶縁膜と、 前記蓄積領域の電荷量および前記伝導領域の伝導度をそ
    れぞれ制御するための制御用電極と、 この制御用電極と前記蓄積領域との間に設けられた制御
    用絶縁膜とを備え、 前記蓄積領域における微粒子の数が5個以上であること
    を特徴とするメモリ素子。
  15. 【請求項15】 半導体よりなる伝導領域と、 この伝導領域に隣接して設けられた第1の不純物領域
    と、 この第1の不純物領域と離間し、かつ前記伝導領域に隣
    接して設けられた第2の不純物領域と、 分散された複数の微粒子よりなり、前記伝導領域から遷
    移された電荷を蓄積する蓄積領域と、 この蓄積領域と前記伝導領域との間に設けられた電荷が
    遷移可能なトンネル絶縁膜と、 前記蓄積領域の電荷量および前記メモリ用伝導領域の伝
    導度をそれぞれ制御するための制御用電極と、 この制御用電極と前記蓄積領域との間に設けられた制御
    用絶縁膜とを備え、 前記伝導領域が、表面の粗さが0.1nm以上100n
    m以下の多結晶シリコン膜により形成されると共に、前
    記蓄積領域の微粒子の数が前記伝導領域における結晶粒
    数よりも多いことを特徴とするメモリ素子。
  16. 【請求項16】 前記制御用電極に前記第1の不純物領
    域の電位よりも高い電位が印加されることにより情報が
    書き込まれると共に、前記制御用電極に前記第1の不純
    物領域の電位よりも低い電位が印加されることにより情
    報が消去され、また、前記制御用電極、第1の不純物領
    域および第2の不純物領域の全ての電極の電位が同電位
    または浮遊状態とされることにより、情報が保持される
    ことを特徴とする請求項1記載のメモリ素子。
  17. 【請求項17】 前記情報の書き込みにより生じた前記
    蓄積領域内の電荷量の変化を、前記制御用電極の電位に
    対する伝導領域の伝導度または電流値の変化によって検
    出することにより情報の読み出しが行われることを特徴
    とする請求項16記載のメモリ素子。
  18. 【請求項18】 前記制御用電極に前記第1の不純物領
    域の電位よりも低い電位が印加されることにより情報が
    書き込まれると共に、前記制御用電極に前記第1の不純
    物領域の電位よりも高い電位が印加されることにより情
    報が消去され、また、前記制御用電極、第1の不純物領
    域および第2の不純物領域の全ての電極の電位が同電位
    または浮遊状態とされることにより、情報が保持される
    ことを特徴とする請求項1記載のメモリ素子。
  19. 【請求項19】 前記情報の書き込みにより生じた前記
    蓄積領域内の電荷量の変化を、前記制御用電極の電位に
    対する伝導領域の伝導度または電流値の変化によって検
    出することにより情報の読み出しが行われることを特徴
    とする請求項18記載のメモリ素子。
  20. 【請求項20】 複数のメモリ素子が集積された集積回
    路であって、 前記各メモリ素子は、半導体よりなる伝導領域と、この
    伝導領域に隣接して設けられたソース領域と、このソー
    ス領域と離間し、かつ前記伝導領域に隣接して設けられ
    たドレイン領域と、分散された複数の微粒子よりなり、
    前記伝導領域から遷移された電荷を蓄積する蓄積領域
    と、この蓄積領域と前記伝導領域との間に設けられた電
    荷が遷移可能なトンネル絶縁膜と、前記蓄積領域の電荷
    量および前記伝導領域の伝導度をそれぞれ制御するため
    の制御用電極と、この制御用電極と前記蓄積領域との間
    に設けられた制御用絶縁膜とを備え、前記蓄積領域にお
    ける微粒子の面密度は、前記トンネル絶縁膜に生じた構
    造的な孔(ピンホール)の面密度よりも大きい構成を有
    し、且つ、前記各メモリ素子の制御用電極がワード線に
    接続されると共に、各メモリ素子のソース・ドレイン経
    路がそれぞれビット線とソース線の間に接続されている
    ことを特徴とする集積回路。
  21. 【請求項21】 絶縁体よりなる下地部の上に半導体膜
    よりなる伝導領域を形成する工程と、 前記伝導領域の上にトンネル絶縁膜を形成する工程と、 前記トンネル絶縁膜の上に分散された複数の微粒子より
    なり、且つ、この微粒子の面密度が前記トンネル絶縁膜
    の構造的な孔(ピンホール)の面密度よりも大きな蓄積
    領域を形成する工程と、 前記蓄積領域の上に制御用絶縁膜を形成する工程と、 前記制御用絶縁膜の上に制御用電極を形成する工程と、 前記伝導領域に隣接する第1の不純物領域および前記第
    1の不純物領域と離間し、前記伝導領域に隣接する第2
    の不純物領域をそれぞれ形成する工程とを含むことを特
    徴とするメモリ素子の製造方法。
  22. 【請求項22】 前記伝導領域の表面を酸素原子(O)
    および窒素原子(N)の少なくとも一方を含む電離気体
    に曝すことによって、前記トンネル絶縁膜を形成するこ
    とを特徴とする請求項21記載のメモリ素子の製造方
    法。
  23. 【請求項23】 更に、前記トンネル絶縁膜を形成した
    後、前記伝導領域の表面を加熱することを特徴とする請
    求項22記載のメモリ素子の製造方法。
  24. 【請求項24】 エネルギービームを照射することによ
    り伝導領域の表面を加熱することを特徴とする請求項2
    3記載のメモリ素子の製造方法。
  25. 【請求項25】 気相成長法、スパッタリング法あるい
    は蒸着法によりトンネル絶縁膜の表面を1よりも小さい
    被覆率で覆うようにして蓄積領域を形成することを特徴
    とする請求項21記載のメモリ素子の製造方法。
  26. 【請求項26】 前記伝導領域の上に半導体元素を過剰
    に含む非化学量論的組成の蓄積領域形成用膜を形成し、
    この蓄積領域形成用膜を加熱することによりトンネル絶
    縁膜および蓄積領域をそれぞれ形成することを特徴とす
    る請求項21記載のメモリ素子の製造方法。
  27. 【請求項27】 エネルギービームを照射することによ
    り蓄積領域形成用膜を加熱することを特徴とする請求項
    26記載のメモリ素子の製造方法。
  28. 【請求項28】 絶縁体よりなる下地部の上に半導体膜
    よりなる伝導領域を形成する工程と、 前記伝導領域の上にトンネル絶縁膜を形成する工程と、 前記トンネル絶縁膜の上に分散された5個以上の数の微
    粒子よりなる蓄積領域を形成する工程と、 前記蓄積領域の上に制御用絶縁膜を形成する工程と、 前記制御用絶縁膜の上に制御用電極を形成する工程と、 前記伝導領域に隣接する第1の不純物領域および前記第
    1の不純物領域と離間し、前記伝導領域に隣接する第2
    の不純物領域をそれぞれ形成する工程とを含むことを特
    徴とするメモリ素子の製造方法。
  29. 【請求項29】 絶縁体よりなる下地部の上に、表面の
    粗さが0.1nm以上100nm以下の多結晶シリコン
    膜よりなる伝導領域を形成する工程と、 前記伝導領域の上にトンネル絶縁膜を形成する工程と、 前記トンネル絶縁膜の上に、前記伝導領域の結晶粒数よ
    りも多く分散された微粒子からなる蓄積領域を形成する
    工程と、 前記蓄積領域の上に制御用絶縁膜を形成する工程と、 前記制御用絶縁膜の上に制御用電極を形成する工程と、 前記伝導領域に隣接する第1の不純物領域および前記第
    1の不純物領域と離間し、前記伝導領域に隣接する第2
    の不純物領域をそれぞれ形成する工程とを含むことを特
    徴とするメモリ素子の製造方法。
  30. 【請求項30】 絶縁体よりなる下地部の上に制御用電
    極を形成する工程と、 前記制御用電極の上に制御用絶縁膜を形成する工程と、 前記制御用絶縁膜の上に、分散された複数の微粒子より
    なり、且つ、この微粒子の面密度が前記トンネル絶縁膜
    の構造的な孔(ピンホール)の面密度よりも大きな蓄積
    領域を形成する工程と、 前記蓄積領域の上にトンネル絶縁膜を形成する工程と、 前記トンネル絶縁膜の上に半導体よりなる伝導領域を形
    成する工程と、 前記伝導領域に隣接する第1の不純物領域および前記第
    1の不純物領域と離間し、前記伝導領域に隣接する第2
    の不純物領域をそれぞれ形成する工程とを含むことを特
    徴とするメモリ素子の製造方法。
  31. 【請求項31】 絶縁体よりなる下地部の上に制御用電
    極を形成する工程と、 前記制御用電極の上に制御用絶縁膜を形成する工程と、 前記制御用絶縁膜の上に分散された5個以上の数の微粒
    子よりなる蓄積領域を形成する工程と、 前記蓄積領域の上にトンネル絶縁膜を形成する工程と、 前記トンネル絶縁膜の上に半導体よりなる伝導領域を形
    成する工程と、 前記伝導領域に隣接する第1の不純物領域および前記第
    1の不純物領域と離間し、前記伝導領域に隣接する第2
    の不純物領域をそれぞれ形成する工程とを含むことを特
    徴とするメモリ素子の製造方法。
  32. 【請求項32】 絶縁体よりなる下地部の上に制御用電
    極を形成する工程と、 前記制御用電極の上に制御用絶縁膜を形成する工程と、 前記制御用絶縁膜の上に、分散された複数の微粒子より
    なる蓄積領域を形成する工程と、 前記蓄積領域の上にトンネル絶縁膜を形成する工程と、 前記トンネル絶縁膜の上に半導体よりなる伝導領域を形
    成する工程と、 前記伝導領域に隣接する第1の不純物領域および前記第
    1の不純物領域と離間し、前記伝導領域に隣接する第2
    の不純物領域をそれぞれ形成する工程とを含み、 前記伝導領域を、表面の粗さが0.1nm以上100n
    m以下の多結晶シリコン膜により形成すると共に、前記
    蓄積領域の微粒子の数を、前記伝導領域における結晶粒
    数よりも多くすることを特徴とするメモリ素子の製造方
    法。
  33. 【請求項33】 基板上に半導体膜を形成した後、この
    半導体膜上に、半導体元素を過剰に含む非化学量論的組
    成の蓄積領域形成用膜を形成する工程と、 加熱処理を施すことにより、前記蓄積領域形成用膜中に
    半導体の微粒子を分散させて蓄積領域を形成する工程と
    を含むことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  34. 【請求項34】 前記蓄積領域形成用膜は、半導体過剰
    の酸化膜または窒化膜であることを特徴とする請求項3
    3記載の半導体装置の製造方法。
  35. 【請求項35】 半導体は、Si,Ge、SiFe2
    SiGe、II−VI族化合物半導体およびIII−V
    族化合物半導体のうちのいずれかであることを特徴とす
    る請求項33記載の半導体装置の製造方法。
  36. 【請求項36】 エネルギービームを照射することによ
    り加熱処理を施すことを特徴とする請求項33記載の半
    導体装置の製造方法。
  37. 【請求項37】 エキシマレーザによりエネルギービー
    ムを照射することを特徴とする請求項36記載の半導体
    装置の製造方法。
  38. 【請求項38】 前記基板と半導体膜との間に絶縁膜を
    形成することを特徴とする請求項33記載の半導体装置
    の製造方法。
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