JPH11276342A - 電磁誘導加熱式炊飯器 - Google Patents
電磁誘導加熱式炊飯器Info
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- JPH11276342A JPH11276342A JP8072698A JP8072698A JPH11276342A JP H11276342 A JPH11276342 A JP H11276342A JP 8072698 A JP8072698 A JP 8072698A JP 8072698 A JP8072698 A JP 8072698A JP H11276342 A JPH11276342 A JP H11276342A
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- inner pot
- metal material
- induction heating
- electromagnetic induction
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Abstract
(57)【要約】
【課題】内鍋の外側底面部からコーナー部及び側面に溶
射により形成される磁性金属材料と内鍋本体との境界部
の段差をなくし、外観上の美観を損ねることのないよう
にするとともに、その境界部に汚れが付着することのな
いようにする。また内鍋の外側底面中央部に当接する温
度センサーにより内鍋内の温度を正確に検出できるよう
にする。 【解決手段】本体2内に内鍋1と、この内鍋1を発熱さ
せる電磁誘導加熱コイル5を備え、前記内鍋1を構成す
る内鍋本体1aをアルミニウム等の非磁性金属材料で形
成し、この内鍋本体1aの外側面に鉄等の磁性金属材料
1bを溶射してなる炊飯器において、前記磁性金属材料
1bの溶射の厚さを電磁誘導加熱コイル5に対向する底
面部を厚くし、コーナー部から側面に至るにつれて次第
に薄くするとともに、内鍋1の外側底面中央部における
磁性金属材料の溶射の厚さを、電磁誘導加熱コイル5に
対向する底面部より薄く形成し、この部分に温度センサ
ー6を当接した。
射により形成される磁性金属材料と内鍋本体との境界部
の段差をなくし、外観上の美観を損ねることのないよう
にするとともに、その境界部に汚れが付着することのな
いようにする。また内鍋の外側底面中央部に当接する温
度センサーにより内鍋内の温度を正確に検出できるよう
にする。 【解決手段】本体2内に内鍋1と、この内鍋1を発熱さ
せる電磁誘導加熱コイル5を備え、前記内鍋1を構成す
る内鍋本体1aをアルミニウム等の非磁性金属材料で形
成し、この内鍋本体1aの外側面に鉄等の磁性金属材料
1bを溶射してなる炊飯器において、前記磁性金属材料
1bの溶射の厚さを電磁誘導加熱コイル5に対向する底
面部を厚くし、コーナー部から側面に至るにつれて次第
に薄くするとともに、内鍋1の外側底面中央部における
磁性金属材料の溶射の厚さを、電磁誘導加熱コイル5に
対向する底面部より薄く形成し、この部分に温度センサ
ー6を当接した。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は電磁誘導加熱により
内鍋を発熱させて炊飯を行う炊飯器に関するもので、詳
しくは非磁性金属材料よりなる内鍋本体の外側面に磁性
金属材料を溶射した電磁誘導加熱式炊飯器に関するもの
である。
内鍋を発熱させて炊飯を行う炊飯器に関するもので、詳
しくは非磁性金属材料よりなる内鍋本体の外側面に磁性
金属材料を溶射した電磁誘導加熱式炊飯器に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来の電磁誘導加熱式炊飯器において
は、非磁性金属材料であるアルミニウム板と磁性金属材
料であるステンレス板とを接合したクラッド材をプレス
して内鍋を形成するもの、内鍋形状をなす受型の底面に
磁性金属材料であるステンレス板を敷き、その上に非磁
性金属材料である溶融アルミニウムを注入し、その上か
ら押型で高圧で加圧して内鍋を形成するもの及びプレス
や溶融鍛造により形成されたアルミニウムの内鍋の外側
面に鉄等の磁性金属材料を溶射するものがあった。
は、非磁性金属材料であるアルミニウム板と磁性金属材
料であるステンレス板とを接合したクラッド材をプレス
して内鍋を形成するもの、内鍋形状をなす受型の底面に
磁性金属材料であるステンレス板を敷き、その上に非磁
性金属材料である溶融アルミニウムを注入し、その上か
ら押型で高圧で加圧して内鍋を形成するもの及びプレス
や溶融鍛造により形成されたアルミニウムの内鍋の外側
面に鉄等の磁性金属材料を溶射するものがあった。
【0003】これらの方法のうち、最初に示したもの
は、磁性金属材料がステンレス板に限定され、強い磁性
体である鉄が使用できず、このため発熱効率が悪い欠点
があり、また内鍋全体が均一な肉厚のアルミニウム板と
ステンレス板とで構成されているため、重くなり、かつ
また複雑な鍋形状に加工した場合にはアルミニウム板と
ステンレス板の接合が剥がれやすいという欠点がある。
また次に示した高圧溶融鍛造によるものは、生産コスト
が多大で安価に消費者に提供できないという欠点がある
ほか、発熱体であるステンレス板が均一な肉厚であるた
め、電磁誘導加熱コイルに合わせて発熱体の厚さを可変
し、発熱バランスを調整することができない。また溶融
アルミニウムを押型により高圧で加圧して内鍋を形成す
るため、一定の厚さがないと鍋自体を製造することがで
きず、必然的に内鍋が重くなるという欠点がある。
は、磁性金属材料がステンレス板に限定され、強い磁性
体である鉄が使用できず、このため発熱効率が悪い欠点
があり、また内鍋全体が均一な肉厚のアルミニウム板と
ステンレス板とで構成されているため、重くなり、かつ
また複雑な鍋形状に加工した場合にはアルミニウム板と
ステンレス板の接合が剥がれやすいという欠点がある。
また次に示した高圧溶融鍛造によるものは、生産コスト
が多大で安価に消費者に提供できないという欠点がある
ほか、発熱体であるステンレス板が均一な肉厚であるた
め、電磁誘導加熱コイルに合わせて発熱体の厚さを可変
し、発熱バランスを調整することができない。また溶融
アルミニウムを押型により高圧で加圧して内鍋を形成す
るため、一定の厚さがないと鍋自体を製造することがで
きず、必然的に内鍋が重くなるという欠点がある。
【0004】これに対して最後に示した非磁性金属材料
の内鍋に磁性金属材料を溶射するものは、鉄等の強磁性
体を誘導加熱の発熱体として使用できるので発熱効率が
向上するほか、誘導加熱に必要な部分にのみ磁性材料を
溶射できるので、内鍋が無用に重くなることがなく、さ
らに磁界の発生状況(電磁誘導加熱コイルの形状)に合
わせて溶射の厚さを可変し、発熱バランスを調整するこ
とができるという利点がある。
の内鍋に磁性金属材料を溶射するものは、鉄等の強磁性
体を誘導加熱の発熱体として使用できるので発熱効率が
向上するほか、誘導加熱に必要な部分にのみ磁性材料を
溶射できるので、内鍋が無用に重くなることがなく、さ
らに磁界の発生状況(電磁誘導加熱コイルの形状)に合
わせて溶射の厚さを可変し、発熱バランスを調整するこ
とができるという利点がある。
【0005】この溶射方式の内鍋を使用した電磁誘導加
熱式炊飯器としては、特許第2705083号が公知で
あり、また炊飯器ではないが電磁誘導加熱調理器用の鍋
として使用したものに特開昭60−35491号、特開
昭61−176089号、特開昭62−69481号等
がすでに公知である。
熱式炊飯器としては、特許第2705083号が公知で
あり、また炊飯器ではないが電磁誘導加熱調理器用の鍋
として使用したものに特開昭60−35491号、特開
昭61−176089号、特開昭62−69481号等
がすでに公知である。
【0006】しかしこれらに示すものにおいては、未だ
上記した利点を十分に発揮することができず、以下に示
す課題を抱えている。
上記した利点を十分に発揮することができず、以下に示
す課題を抱えている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】すなわち上記公知技術
において、特開昭62−69481号に示すもの以外は
磁性金属材料の厚さが均一である。このため磁性金属材
料層を内鍋の外側面全体に形成する場合は良いが、電磁
誘導加熱コイルに対向する部分のみに磁性金属材料層を
形成する場合には内鍋の外側面に磁性金属材料の有無に
よる境界部が生じ、その境界部に段差が生じる問題があ
った。磁性金属材料は電磁誘導加熱を行うためにはある
程度の厚さ(特許第2705083号では1.5ミリ程
度)を必要とするため、境界部の段差は大きく、外観上
見苦しく、また清掃性に劣るものであつた。
において、特開昭62−69481号に示すもの以外は
磁性金属材料の厚さが均一である。このため磁性金属材
料層を内鍋の外側面全体に形成する場合は良いが、電磁
誘導加熱コイルに対向する部分のみに磁性金属材料層を
形成する場合には内鍋の外側面に磁性金属材料の有無に
よる境界部が生じ、その境界部に段差が生じる問題があ
った。磁性金属材料は電磁誘導加熱を行うためにはある
程度の厚さ(特許第2705083号では1.5ミリ程
度)を必要とするため、境界部の段差は大きく、外観上
見苦しく、また清掃性に劣るものであつた。
【0008】また特開昭62−69481号に示すもの
は、磁性金属材料の厚さを一部異ならせているが、その
目的は電磁誘導加熱による加熱ムラを解消するものであ
って、電磁誘導加熱コイルと対向する面においての厚さ
の可変であり、前記段差の解消と防錆性能の維持の問題
を解決する意図は有していない。
は、磁性金属材料の厚さを一部異ならせているが、その
目的は電磁誘導加熱による加熱ムラを解消するものであ
って、電磁誘導加熱コイルと対向する面においての厚さ
の可変であり、前記段差の解消と防錆性能の維持の問題
を解決する意図は有していない。
【0009】また電磁誘導加熱式炊飯器においては、内
鍋内の炊飯容量や水温等に応じて適切な加熱量になるよ
うに、電磁誘導加熱コイルへの通電を制御するようにし
ているため、本体には炊飯センサーを設け、これを内鍋
の外側底面中央部に当接させる構成が一般的であるが、
この炊飯センサーの当接する部分には他の部分と同じ厚
さの磁性金属材料が溶射されているため、内鍋内の温度
が正確に計れないという問題もあった。
鍋内の炊飯容量や水温等に応じて適切な加熱量になるよ
うに、電磁誘導加熱コイルへの通電を制御するようにし
ているため、本体には炊飯センサーを設け、これを内鍋
の外側底面中央部に当接させる構成が一般的であるが、
この炊飯センサーの当接する部分には他の部分と同じ厚
さの磁性金属材料が溶射されているため、内鍋内の温度
が正確に計れないという問題もあった。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は上記溶射方式を
さらに改良するためになされたものであり、溶射によっ
て形成される磁性金属材料を電磁誘導加熱コイルと対向
する底面部を最も厚く、コーナー部から側面に至るにつ
れて次第に薄くすることにより、段差が生じることのな
いようにし、これによって外観上の美観を損ねることが
なく、また段差に汚れが付着するなどの清掃性が劣るこ
とがないようにしたものである。また内鍋の外側底面中
央部における磁性金属材料の溶射の厚さを、電磁誘導加
熱コイルに対向する底面部より薄く形成し、この部分に
温度センサーを当接することにより、温度センサーによ
り内鍋内の温度を正確に検出できるようにしたものであ
る。
さらに改良するためになされたものであり、溶射によっ
て形成される磁性金属材料を電磁誘導加熱コイルと対向
する底面部を最も厚く、コーナー部から側面に至るにつ
れて次第に薄くすることにより、段差が生じることのな
いようにし、これによって外観上の美観を損ねることが
なく、また段差に汚れが付着するなどの清掃性が劣るこ
とがないようにしたものである。また内鍋の外側底面中
央部における磁性金属材料の溶射の厚さを、電磁誘導加
熱コイルに対向する底面部より薄く形成し、この部分に
温度センサーを当接することにより、温度センサーによ
り内鍋内の温度を正確に検出できるようにしたものであ
る。
【0011】尚内鍋の外側底面中央部には磁性金属材料
を溶射しない方法もあるが、溶射時に磁性金属材料が付
着しないように、内鍋の外側底面中央部をマスクする必
要があり、マスクを取り去った後に境界部に段差が生じ
る。この段差は上記したように清掃性に劣るため、本発
明では温度センサーの当接する部分の溶射量をその周囲
の部分から次第に減らし、底面中央部の厚さを薄くする
ものである。
を溶射しない方法もあるが、溶射時に磁性金属材料が付
着しないように、内鍋の外側底面中央部をマスクする必
要があり、マスクを取り去った後に境界部に段差が生じ
る。この段差は上記したように清掃性に劣るため、本発
明では温度センサーの当接する部分の溶射量をその周囲
の部分から次第に減らし、底面中央部の厚さを薄くする
ものである。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明は本体内に内鍋と、この内
鍋を発熱させる電磁誘導加熱コイルを備え、内鍋本体を
非磁性金属材料で形成するともに、この内鍋本体の外側
面に磁性金属材料を溶射してなる炊飯器において、前記
磁性金属材料の溶射の厚さを電磁誘導加熱コイルに対向
する底面部を厚くし、コーナー部から側面に至るにつれ
て次第に薄くしたものである。
鍋を発熱させる電磁誘導加熱コイルを備え、内鍋本体を
非磁性金属材料で形成するともに、この内鍋本体の外側
面に磁性金属材料を溶射してなる炊飯器において、前記
磁性金属材料の溶射の厚さを電磁誘導加熱コイルに対向
する底面部を厚くし、コーナー部から側面に至るにつれ
て次第に薄くしたものである。
【0013】また内鍋の外側底面中央部における磁性金
属材料の溶射の厚さを、電磁誘導加熱コイルに対向する
底面部より薄く形成し、この部分に温度センサーを当接
したものである。
属材料の溶射の厚さを、電磁誘導加熱コイルに対向する
底面部より薄く形成し、この部分に温度センサーを当接
したものである。
【0014】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面を用いて詳細
に説明する。
に説明する。
【0015】図1は本発明による炊飯器の前後方向の断
面図、図2は同炊飯器の左右方向の断面図、図3は同炊
飯器の内鍋の底部拡大図で溶射部の厚さの変化を描いた
図である。
面図、図2は同炊飯器の左右方向の断面図、図3は同炊
飯器の内鍋の底部拡大図で溶射部の厚さの変化を描いた
図である。
【0016】図中1は、内鍋、2は本体、3はフタ、4
は保護枠、5は電磁誘導加熱コイル、6は温度センサ
ー、7は制御部、8は防磁材、1aは内鍋本体、1bは
磁性金属材料、1c境界部、1dは防錆層、1eはフッ
素樹脂層、1fは内鍋上部の厚肉部、1gはフランジ
部、1hは内鍋1の把手である。
は保護枠、5は電磁誘導加熱コイル、6は温度センサ
ー、7は制御部、8は防磁材、1aは内鍋本体、1bは
磁性金属材料、1c境界部、1dは防錆層、1eはフッ
素樹脂層、1fは内鍋上部の厚肉部、1gはフランジ
部、1hは内鍋1の把手である。
【0017】これらの構成を詳しく述べると、内鍋1は
本体2内に着脱自在に収納され、本体2にはフタ3が開
閉自在に取り付けられ、内鍋1と本体2の上面開口部を
閉塞している。本体2の内側には保護枠4が設けられ、
保護枠4の底部には電磁誘導加熱コイル5が設けられて
いる。この電磁誘導加熱コイル5は電線を円周方向に複
数回巻き付けたもので、内鍋1の底部中心部及びその近
傍には存在せず、内鍋1の底部半径の略中間付近から底
部コーナー部で内鍋1が電磁誘導加熱コイル5から距離
が離れる先まで、すなわち内鍋1上端の直径近傍まで平
板状に一体に設けられている。また保護枠4の底部中央
には温度センサー6が設けられ、内鍋1の底部に当接し
ている。
本体2内に着脱自在に収納され、本体2にはフタ3が開
閉自在に取り付けられ、内鍋1と本体2の上面開口部を
閉塞している。本体2の内側には保護枠4が設けられ、
保護枠4の底部には電磁誘導加熱コイル5が設けられて
いる。この電磁誘導加熱コイル5は電線を円周方向に複
数回巻き付けたもので、内鍋1の底部中心部及びその近
傍には存在せず、内鍋1の底部半径の略中間付近から底
部コーナー部で内鍋1が電磁誘導加熱コイル5から距離
が離れる先まで、すなわち内鍋1上端の直径近傍まで平
板状に一体に設けられている。また保護枠4の底部中央
には温度センサー6が設けられ、内鍋1の底部に当接し
ている。
【0018】本体2内には電磁誘導加熱コイル5に高周
波磁界を発生させるための制御部7が設けられ、温度セ
ンサー6も制御部7に接続されて、温度情報に基づいて
定められた電力で電磁誘導加熱コイル5への通電が制御
される。また電磁誘導加熱コイル5の下面には防磁材8
が設けられており、電磁誘導加熱コイル5から上下に発
生する高周波磁界のうち、下側磁界を吸収し、磁界は内
鍋1のある上側にのみ発生するように構成されている。
波磁界を発生させるための制御部7が設けられ、温度セ
ンサー6も制御部7に接続されて、温度情報に基づいて
定められた電力で電磁誘導加熱コイル5への通電が制御
される。また電磁誘導加熱コイル5の下面には防磁材8
が設けられており、電磁誘導加熱コイル5から上下に発
生する高周波磁界のうち、下側磁界を吸収し、磁界は内
鍋1のある上側にのみ発生するように構成されている。
【0019】前記内鍋1は高熱伝導材料のアルミニウム
よりなり、プレスや溶湯鍛造法で鍋状に成形され、溶射
の密着力を増すために外側面の表面を荒らす加工を施し
た内鍋本体1aと、その底部に溶射によって形成された
鉄などの磁性金属材料1bとからなり、磁性金属材料1
bは電磁誘導加熱コイル5に対向する底面部を厚さ0.
7ミリ程度とし、内鍋1のコーナー部から側面にかけて
次第に薄くし、境界部1cでその厚さは0となるように
形成されている。また前記電磁誘導加熱コイル5に対向
する底面部の厚さ0.7ミリ部から中央部にかけても次
第に薄くし、その中央部の温度センサー6の当接部では
厚さが0.4ミリ程度となるように形成されている。溶
射は磁性金属材料1bを溶かして微細な粒子状として高
圧で内鍋本体1aに吹き付け、密着させる製法であり、
微細粒子を何層にも積み重ねることで所望する厚さにま
で磁性金属材料層を形成している。従って、溶射する範
囲と溶射する時間を調整すれば(一般にはロボットアー
ムの動きのプログラムを調整する)前述の如く厚さを容
易に可変することができる。
よりなり、プレスや溶湯鍛造法で鍋状に成形され、溶射
の密着力を増すために外側面の表面を荒らす加工を施し
た内鍋本体1aと、その底部に溶射によって形成された
鉄などの磁性金属材料1bとからなり、磁性金属材料1
bは電磁誘導加熱コイル5に対向する底面部を厚さ0.
7ミリ程度とし、内鍋1のコーナー部から側面にかけて
次第に薄くし、境界部1cでその厚さは0となるように
形成されている。また前記電磁誘導加熱コイル5に対向
する底面部の厚さ0.7ミリ部から中央部にかけても次
第に薄くし、その中央部の温度センサー6の当接部では
厚さが0.4ミリ程度となるように形成されている。溶
射は磁性金属材料1bを溶かして微細な粒子状として高
圧で内鍋本体1aに吹き付け、密着させる製法であり、
微細粒子を何層にも積み重ねることで所望する厚さにま
で磁性金属材料層を形成している。従って、溶射する範
囲と溶射する時間を調整すれば(一般にはロボットアー
ムの動きのプログラムを調整する)前述の如く厚さを容
易に可変することができる。
【0020】この磁性金属材料1bは、その溶射面が微
細粒子の積層によってヤスリ目状になっているので、こ
れを研磨して表面を平滑にしたのち、磁性金属材料1b
の上に防錆層1dを溶射によって形成する。
細粒子の積層によってヤスリ目状になっているので、こ
れを研磨して表面を平滑にしたのち、磁性金属材料1b
の上に防錆層1dを溶射によって形成する。
【0021】防錆層1dは亜鉛やアルミニウムなどの材
料で磁性金属材料1bの錆を防止する目的で形成され、
厚さは略均一に0.05ミリ程度である。その範囲は前
記境界部1cよりも上にまで設けられ、その境界部1c
を完全に覆うように施されている。さらにこの上から内
鍋1の外面全体をフッ素樹脂層1eで覆っている。
料で磁性金属材料1bの錆を防止する目的で形成され、
厚さは略均一に0.05ミリ程度である。その範囲は前
記境界部1cよりも上にまで設けられ、その境界部1c
を完全に覆うように施されている。さらにこの上から内
鍋1の外面全体をフッ素樹脂層1eで覆っている。
【0022】内鍋1の上端にはアルミニウム材料を折り
返して形成するか、もしくは溶湯鍛造法で他部より肉厚
に形成した厚肉部1fとフランジ部1gが形成されてい
る。
返して形成するか、もしくは溶湯鍛造法で他部より肉厚
に形成した厚肉部1fとフランジ部1gが形成されてい
る。
【0023】厚肉部1fは他部より厚肉とすることで蓄
熱効果を持たせ、炊飯中の熱を蓄熱して保護枠4より露
出して冷めやすい内鍋1の上端を蒸らし時にも高温に保
つようにしている。
熱効果を持たせ、炊飯中の熱を蓄熱して保護枠4より露
出して冷めやすい内鍋1の上端を蒸らし時にも高温に保
つようにしている。
【0024】さらにフランジ部1gには内鍋1の把手1
hが左右方向の対向する2カ所に設けられており、この
把手1hが本体2に設置されて内鍋1が固定され、保護
枠4に接しない状態で保持されている。
hが左右方向の対向する2カ所に設けられており、この
把手1hが本体2に設置されて内鍋1が固定され、保護
枠4に接しない状態で保持されている。
【0025】次に炊飯の流れに沿って、その動作につい
て説明する。
て説明する。
【0026】使用者が内鍋1内に洗米した米と適量の水
を入れ、炊飯スイッチ(図示せず)を操作すると、制御
部7によって炊飯が開始される。制御部7からは電磁誘
導加熱コイル5に高周波電流が流れ、これによって電磁
誘導加熱コイル5から高周波磁界が発生する。下向きの
磁界は防磁材8によって吸収されるため内鍋1側の上側
にのみ磁界が発生する。発生した高周波磁界は磁気が作
用しない内鍋1のフッ素樹脂層1e及び防錆層1dを透
過し、磁性金属材料1bに作用する。この磁性金属材料
1bは電磁誘導加熱コイル5に対向する内鍋1の底面部
が最も厚く0.7ミリ程あり、この部分に最も磁界が作
用し、熱に変換される。内鍋1のコーナー部から側面に
かけては、次第に電磁誘導加熱コイル5との距離が離
れ、磁界が作用しにくくなるとともに、磁性金属材料1
bの厚さも薄くなり、磁界がほとんど作用しない境界部
1cにて磁性金属材料1bは厚さが0となっているの
で、コーナー部から上に行くほど発熱は低くなる。
を入れ、炊飯スイッチ(図示せず)を操作すると、制御
部7によって炊飯が開始される。制御部7からは電磁誘
導加熱コイル5に高周波電流が流れ、これによって電磁
誘導加熱コイル5から高周波磁界が発生する。下向きの
磁界は防磁材8によって吸収されるため内鍋1側の上側
にのみ磁界が発生する。発生した高周波磁界は磁気が作
用しない内鍋1のフッ素樹脂層1e及び防錆層1dを透
過し、磁性金属材料1bに作用する。この磁性金属材料
1bは電磁誘導加熱コイル5に対向する内鍋1の底面部
が最も厚く0.7ミリ程あり、この部分に最も磁界が作
用し、熱に変換される。内鍋1のコーナー部から側面に
かけては、次第に電磁誘導加熱コイル5との距離が離
れ、磁界が作用しにくくなるとともに、磁性金属材料1
bの厚さも薄くなり、磁界がほとんど作用しない境界部
1cにて磁性金属材料1bは厚さが0となっているの
で、コーナー部から上に行くほど発熱は低くなる。
【0027】従って、内鍋1は電磁誘導加熱コイル5と
対向した磁性金属材料1bの底面部からコーナー部にか
けて最も強く加熱され、この熱は磁性金属材料1bから
内鍋本体1aに伝わり、内鍋本体1aの高熱伝導率によ
って内鍋底面全体及び側面に伝わると共に、内鍋1内の
米と水にも伝わり炊飯が行われる。特にこの内鍋1は底
面部からコーナー部の略中央までが強く加熱されるた
め、加熱された水は内鍋1の内部コーナーから側面に沿
って上昇し、強い対流が発生する。本実施例では磁性金
属材料1bに鉄を用いているのでステンレスなどに比べ
強磁性体であり、磁界を熱に変える効率が高く強い火力
で加熱できる。鉄を用いても境界部1cよりも上まで設
けられた防錆層1dと内鍋1の外面全体に施されたフッ
素樹脂層1eによって保護されているため、錆びること
はない。
対向した磁性金属材料1bの底面部からコーナー部にか
けて最も強く加熱され、この熱は磁性金属材料1bから
内鍋本体1aに伝わり、内鍋本体1aの高熱伝導率によ
って内鍋底面全体及び側面に伝わると共に、内鍋1内の
米と水にも伝わり炊飯が行われる。特にこの内鍋1は底
面部からコーナー部の略中央までが強く加熱されるた
め、加熱された水は内鍋1の内部コーナーから側面に沿
って上昇し、強い対流が発生する。本実施例では磁性金
属材料1bに鉄を用いているのでステンレスなどに比べ
強磁性体であり、磁界を熱に変える効率が高く強い火力
で加熱できる。鉄を用いても境界部1cよりも上まで設
けられた防錆層1dと内鍋1の外面全体に施されたフッ
素樹脂層1eによって保護されているため、錆びること
はない。
【0028】一方内鍋1の中心部にも磁界が作用する
が、本発明では磁性金属材料1bの厚さを中央部が薄く
なるようにしているため、電磁誘導加熱コイル5の磁界
が熱に変換されにくく、発熱量はその周縁部程高くなら
ない。従って内鍋1の中心部は内鍋本体1aの厚肉部1
f内を伝導してきた熱と、内鍋1内の水と米の温度に強
く影響される。このため中心部に当接している温度セン
サー6は電磁誘導加熱の影響をあまり受けずに内鍋1の
温度を検出することが可能となり、正確な火加減制御で
美味に御飯を炊きあげることができる。
が、本発明では磁性金属材料1bの厚さを中央部が薄く
なるようにしているため、電磁誘導加熱コイル5の磁界
が熱に変換されにくく、発熱量はその周縁部程高くなら
ない。従って内鍋1の中心部は内鍋本体1aの厚肉部1
f内を伝導してきた熱と、内鍋1内の水と米の温度に強
く影響される。このため中心部に当接している温度セン
サー6は電磁誘導加熱の影響をあまり受けずに内鍋1の
温度を検出することが可能となり、正確な火加減制御で
美味に御飯を炊きあげることができる。
【0029】この正確な温度検知により、いわゆる「は
じめチョロチョロ、中パッパ…」の火加減を制御部7の
プログラムにより実行し、電磁誘導加熱コイル5への通
電を制御して炊飯を進行させる。
じめチョロチョロ、中パッパ…」の火加減を制御部7の
プログラムにより実行し、電磁誘導加熱コイル5への通
電を制御して炊飯を進行させる。
【0030】やがて内鍋1の内部が沸騰すると、フタ3
から排出される蒸気の余剰熱によって内鍋1の厚肉部1
fに蓄熱され、略100℃になる。内鍋1内の水を米が
吸って、水が無くなると内鍋1の底部の温度が急上昇
し、温度センサー6がこれをとらえて炊飯を終了し、蒸
らしに移行する。
から排出される蒸気の余剰熱によって内鍋1の厚肉部1
fに蓄熱され、略100℃になる。内鍋1内の水を米が
吸って、水が無くなると内鍋1の底部の温度が急上昇
し、温度センサー6がこれをとらえて炊飯を終了し、蒸
らしに移行する。
【0031】蒸らし中は内鍋本体1aに蓄熱された熱
と、厚肉部1fに蓄熱された熱により内鍋1内の米飯が
高温に保たれ、蒸らされる。特に保護枠4から露出して
いる内鍋1の上端は温度が下がりやすいが、本実施例で
は厚肉部1fに蓄熱されているので、温度下降が少なく
十分な蒸らし効果が得られる。一定時間の蒸らしが終了
するとご飯ができあがり、食することができる状態とな
る。
と、厚肉部1fに蓄熱された熱により内鍋1内の米飯が
高温に保たれ、蒸らされる。特に保護枠4から露出して
いる内鍋1の上端は温度が下がりやすいが、本実施例で
は厚肉部1fに蓄熱されているので、温度下降が少なく
十分な蒸らし効果が得られる。一定時間の蒸らしが終了
するとご飯ができあがり、食することができる状態とな
る。
【0032】ご飯を食した後は内鍋1を洗う事になる
が、本発明では境界部1cで磁性金属材料1bの厚さが
0になるようにコーナー部から滑らかに厚さが可変され
ているので、境界部1cに段差がなく、従って汚れが詰
まることがなく、清掃性も高いものである。同時に外観
の美観も向上している。
が、本発明では境界部1cで磁性金属材料1bの厚さが
0になるようにコーナー部から滑らかに厚さが可変され
ているので、境界部1cに段差がなく、従って汚れが詰
まることがなく、清掃性も高いものである。同時に外観
の美観も向上している。
【0033】
【発明の効果】以上のように本発明は、非磁性金属材料
で内鍋を形成し、この内鍋の外側面に磁性金属材料を溶
射したものにおいて、その溶射の厚さを誘導加熱コイル
と対向した底面部を厚くし、コーナー部から側面に至る
につれて次第に薄く形成したので、両者の境目に段差が
生じることがなくなり、これにより外観上の美観を損ね
ることなく、また段差に汚れが付着するなど清掃性が劣
ることもない。
で内鍋を形成し、この内鍋の外側面に磁性金属材料を溶
射したものにおいて、その溶射の厚さを誘導加熱コイル
と対向した底面部を厚くし、コーナー部から側面に至る
につれて次第に薄く形成したので、両者の境目に段差が
生じることがなくなり、これにより外観上の美観を損ね
ることなく、また段差に汚れが付着するなど清掃性が劣
ることもない。
【0034】また、本体に設けられた温度センサーが当
接する内鍋の外側底面中央部は、磁性金属材料の溶射の
厚さが底部周縁部より薄く形成されているので、この底
面中央部は電磁誘導加熱がなされにくく、ここに当接す
る温度センサーは電磁誘導加熱の影響を受けることが少
なく、内鍋内の温度をより正確に検出でき、正確な火加
減制御で美味なご飯に仕上げることができる。
接する内鍋の外側底面中央部は、磁性金属材料の溶射の
厚さが底部周縁部より薄く形成されているので、この底
面中央部は電磁誘導加熱がなされにくく、ここに当接す
る温度センサーは電磁誘導加熱の影響を受けることが少
なく、内鍋内の温度をより正確に検出でき、正確な火加
減制御で美味なご飯に仕上げることができる。
【図1】本発明による炊飯器の前後方向の断面図であ
る。
る。
【図2】同炊飯器の左右方向の断面図である。
【図3】同炊飯器の内鍋の底部拡大断面図である。
1 内鍋 1a 内鍋本体 1b 磁性金属材料 1c 境界部 2 本体 3 フタ 4 保護枠 5 電磁誘導加熱コイル 6 温度センサー 7 制御部
Claims (2)
- 【請求項1】 本体(2)内に内鍋(1)と、この内鍋
(1)を発熱させる電磁誘導加熱コイル(5)を備え、
前記内鍋(1)を構成する内鍋本体(1a)を非磁性金
属材料で形成し、この内鍋本体(1a)の外側面に磁性
金属材料(1b)を溶射してなる炊飯器において、前記
磁性金属材料(1b)の溶射の厚さを電磁誘導加熱コイ
ル(5)に対向する底面部を厚くし、コーナー部から側
面に至るにつれて次第に薄くしたことを特徴とする電磁
誘導加熱式炊飯器。 - 【請求項2】 内鍋(1)の外側底面中央部における磁
性金属材料の溶射の厚さを、電磁誘導加熱コイル(5)
に対向する外側底面部より薄く形成し、この部分に温度
センサー(6)を当接したことを特徴とする特許請求の
範囲第1項記載の電磁誘導加熱式炊飯器。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8072698A JPH11276342A (ja) | 1998-03-27 | 1998-03-27 | 電磁誘導加熱式炊飯器 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8072698A JPH11276342A (ja) | 1998-03-27 | 1998-03-27 | 電磁誘導加熱式炊飯器 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH11276342A true JPH11276342A (ja) | 1999-10-12 |
Family
ID=13726383
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP8072698A Pending JPH11276342A (ja) | 1998-03-27 | 1998-03-27 | 電磁誘導加熱式炊飯器 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH11276342A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2006167157A (ja) * | 2004-12-16 | 2006-06-29 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | Ih調理器用鍋 |
| CN109199077A (zh) * | 2017-07-05 | 2019-01-15 | 佛山市顺德区美的电热电器制造有限公司 | 电磁加热锅及其制备方法和煮食设备 |
| JP2019010367A (ja) * | 2017-06-30 | 2019-01-24 | 日立アプライアンス株式会社 | 電磁誘導炊飯器 |
-
1998
- 1998-03-27 JP JP8072698A patent/JPH11276342A/ja active Pending
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2006167157A (ja) * | 2004-12-16 | 2006-06-29 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | Ih調理器用鍋 |
| JP2019010367A (ja) * | 2017-06-30 | 2019-01-24 | 日立アプライアンス株式会社 | 電磁誘導炊飯器 |
| CN109199077A (zh) * | 2017-07-05 | 2019-01-15 | 佛山市顺德区美的电热电器制造有限公司 | 电磁加热锅及其制备方法和煮食设备 |
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