JPH11279212A - 新規ヨードニウム塩化合物を含有する光硬化性組成物 - Google Patents

新規ヨードニウム塩化合物を含有する光硬化性組成物

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JPH11279212A
JPH11279212A JP5569498A JP5569498A JPH11279212A JP H11279212 A JPH11279212 A JP H11279212A JP 5569498 A JP5569498 A JP 5569498A JP 5569498 A JP5569498 A JP 5569498A JP H11279212 A JPH11279212 A JP H11279212A
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JP
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iodonium salt
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JP5569498A
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English (en)
Inventor
Eiji Takahashi
栄治 高橋
Akihiro Shirai
昭宏 白井
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Nippon Soda Co Ltd
Original Assignee
Nippon Soda Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ヨードニウム塩化合物の着色が少なく、高収
率かつ容易に合成が可能であり、光、電子線、X線等の
活性エネルギー線照射に高感度で感応し、モノマーに対
する溶解性が高く、毒性が低いヨードニウム塩化合物を
提供すると共に、対アニオンが六フッ化ホスホネートや
四フッ化ボレート等でも、組成物がクリア系、顔料系に
かかわらず、短時間で硬化することが可能で、かつ優れ
た硬化物物性を有する光硬化性組成物を提供すること。 【解決手段】 下記一般式[I]又は一般式[II]で表
されるヨードニウム塩化合物とカチオン重合性化合物と
増感剤等を配合して、光硬化性組成物を調製する。 【化1】 【化2】

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、新規ヨードニウム
塩化合物及び該化合物を含有する光硬化性組成物に関
し、更に詳しくは、光、電子線、X線等の活性エネルギ
ー線照射により、短時間で硬化する光カチオン硬化性組
成物に関する。該組成物の硬化物は優れた物性を有する
ため、塗料、接着剤、フォトレジスト、インキ、シリコ
ーンリリース等として好適に用いられる。
【0002】
【従来の技術】特開昭50−151996号公報、特開
昭60−47029号公報等には、本発明のヨードニウ
ム塩化合物に類似のヨードニウム塩化合物が記載され、
これらヨードニウム塩化合物が光、電子線、X線等の放
射線によりエポキシ化合物等のカチオン重合性化合物を
硬化させる触媒として使用できることも記載されてい
る。
【0003】一般に、ヨードニウム塩化合物は、モノマ
ーに対する溶解性が低いことや毒性が高い等の問題点が
あり、これを解決する方法としては、官能基を導入し、
種々の修飾ができるようにすることが望ましいが、例え
ば、上記特開昭50−151996号公報や特開昭60
−47029号公報等に記載されている化合物の合成で
は、アルキル基やアルコキシ基、カルボニル基等の置換
基として化学修飾が困難なものが多く、またその合成の
際に着色を生じることが多い。一方、カルボキシル基の
ような化学修飾可能な官能基を芳香環に直接導入したよ
うなヨードニウム塩化合物の収率は約20%程度と低い
ことが知られている。
【0004】ヨードニウム塩化合物は、その対アニオン
が六フッ化アンチモネートやテトラパーフルオロフェニ
ルボレート以外の例えば、六フッ化ホスホネートや四フ
ッ化ボレート等では光硬化が著しく低下することが知ら
れている。従って、これらの対アニオンを有するヨード
ニウム塩化合物ではクリアな組成物や顔料を含むような
組成物を光硬化するには適しておらず、またそれらに有
効な増感剤も見出されてはいない。
【0005】
【発明が解決すべき課題】本発明の課題は、ヨードニウ
ム塩化合物の着色が少なく、高収率かつ容易に合成が可
能であり、光、電子線、X線等の活性エネルギー線照射
に高感度で感応し、モノマーに対する溶解性が高く、毒
性が低いヨードニウム塩化合物を提供すると共に、対ア
ニオンが六フッ化ホスホネートや四フッ化ボレート等で
も、組成物がクリア系、顔料系にかかわらず、短時間で
硬化することが可能で、かつ優れた硬化物物性を有する
光硬化性組成物を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、前記課題
を解決するため鋭意検討し、特定の基質から合成する
と、高収率で着色のないカルボキシル基やエステル基を
有するヨードニウム塩化合物を容易に合成することが可
能なことを見出し、さらにかかるヨードニウム塩化合物
と増感剤とを併用することで、光、電子線、X線等の活
性エネルギー線照射により、短時間で硬化し、優れた物
性を示す光硬化性組成物が得られることを見出し、本発
明を完成するに至った。
【0007】すなわち、本発明は、下記一般式[I]又
は一般式[II]で表されるヨードニウム塩化合物に関す
る。
【化3】
【化4】 [式中、R1、R2は各々独立して水素原子、アルキル
基、シクロアルキル基を表し、R3、R4は各々独立して
水素原子、置換されていてもよいアルキル基、及びシク
ロアルキル基を表し、R5 は水酸基、置換されていても
よいアルキル基、シクロアルキル基、アルケニル基、フ
ェニル基、フェノキシ基、置換されていてもよいアルコ
キシ基、及びシクロアルキルオキシ基を表し、l及びm
は各々独立して0、1、2又は3を示し、nは1、2又
は3を示す。また、n=1の場合、R3とR5が結合して
環を形成してもかまわない。また、Xは非求核性のアニ
オン残基を示す]
【0008】また本発明は、上記ヨードニウム塩化合物
のうち少なくとも一種を含有することを特徴とする光重
合開始剤に関する。
【0009】さらに本発明は、上記ヨードニウム塩化合
物のうちの少なくとも一種とカチオン重合性化合物とを
含有する光硬化性組成物や、上記ヨードニウム塩化合物
のうちの少なくとも一種とカチオン重合性化合物と増感
剤とを含有する光硬化性組成物や、上記ヨードニウム塩
化合物のうちの少なくとも一種とカチオン重合性化合物
と増感剤の他に、さらに顔料やラジカル重合性化合物を
含有する光硬化性組成物に関する。
【0010】
【発明実施の形態】本発明における新規ヨードニウム塩
化合物は、下記一般式[I]又は一般式[II]で表され
る。
【化5】
【化6】 [式中、R1、R2は各々独立して水素原子、アルキル
基、シクロアルキル基を表し、R3、R4は各々独立して
水素原子、置換されていてもよいアルキル基、及びシク
ロアルキル基を表し、R5 は水酸基、置換されていても
よいアルキル基、シクロアルキル基、アルケニル基、フ
ェニル基、フェノキシ基、置換されていてもよいアルコ
キシ基、及びシクロアルキルオキシ基を表し、l及びm
は各々独立して0、1、2又は3を示し、nは1、2又
は3を示す。また、n=1の場合、R3とR5が結合して
環を形成してもかまわない。また、Xは非求核性のアニ
オン残基を示す。]
【0011】上記一般式[I]及び一般式[II]におけ
る R1、R2、R3、R4、R5、l、m、n、Xについ
て、より具体的に説明する。R1及びR2は、各々独立し
て、水素原子、メチル基、エチル基、プロピル基、イソ
プロピル基、ブチル基、イソブチル基、t−ブチル基、
デイシル基、ドデシル基等のアルキル基、シクロペンチ
ル基、シクロヘキシル基等のシクロアルキル基を表す。
【0012】R3、R4は、各々独立して、水素原子、メ
チル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチ
ル基、イソブチル基、t−ブチル基、デイシル基、ドデ
シル基等のアルキル基及びシクロペンチル基、シクロヘ
キシル基等のシクロアルキル基を表し、また上記アルキ
ル基は、フェノキシ基、フェニル基、フェニルチオ基等
のアリール基、ヒドロキシ基、メトキシ基、エトキシ
基、プロピル基、ブトキシ基、ヘキシルオキシ基、デシ
ルオキシ基、ドデシルオキシ基等のアルコキシ基、カル
ボキシル基、アセトキシ基、プロピオニルオキシ基、デ
シルカルボニルオキシ基、ドデシルカルボニルオキシ基
等のアルキルカルボニル基、ベンゾイルオキシ基等の芳
香族カルボニル基、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素等のハ
ロゲン原子等で置換されていてもよい。
【0013】R5 は、水酸基、メチル基、エチル基、プ
ロピル基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチル基、
t−ブチル基、デイシル基、ドデシル基等のアルキル
基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基等のシクロア
ルキル基、スチリル基等のアルケニル基、フェニル基、
フェノキシ基、メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ
基、ブトキシ基、ヘキシルオキシ基、デシルオキシ基、
ドデシルオキシ基等のアルコキシ基、及びシクロペンチ
ルオキシ基、シクロヘキシルオキシ基等のシクロアルキ
ルオキシ基を表し、上記アルキル基は、ヒドロキシ基、
メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、ブトキシ基、
ヘキシルオキシ基、デシルオキシ基、ドデシルオキシ基
等のアルコキシ基、カルボキシル基、アセトキシ基、プ
ロピオニルオキシ基、デシルカルボニルオキシ基、ドデ
シルカルボニルオキシ基等のアルキルカルボニル基、ベ
ンゾイルオキシ基等の芳香族カルボニル基、フッ素、塩
素、臭素、ヨウ素等のハロゲン原子等で置換されていて
もよく、また上記アルコキシ基は、ヒドロキシ基、メト
キシ基、エトキシ基、プロピル基、ブトキシ基、ヘキシ
ルオキシ基、デシルオキシ基、ドデシルオキシ基等のア
ルコキシ基、アセトキシ基、プロピオニルオキシ基、デ
シルカルボニルオキシ基、ドデシルカルボニルオキシ基
等のアルキルカルボニル基、ベンゾイルオキシ基等の芳
香族カルボニル基、フェニル基、ナフチル基、フェノキ
シ基、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素等のハロゲン原子、
アリル基、2−ブテニル基、シンナミル基等のアルケニ
ル基、シクロヘキシル基、シクロペンチル基、2−イン
ダニル基、1−アセナフテニル基、ビシクロノニル基、
ノルボルニル基、クマリニル基、ジヒドロベンゾフラニ
ル基等の脂肪族の環状化合物で置換されていてもよい。
【0014】l及びmは、各々独立して0、1、2又は
3を示し、nは、1、2又は3を示す。また、n=1の
場合、R3とR5が結合して環を形成してもかまわない。
Xは、非求核性のアニオン残基であり、SbF6、As
6、PF6、BF4又は(F554B等を例示すること
ができる。
【0015】本発明のヨードニウム塩化合物の代表例を
以下(化7)〜(化14)に示す。但し、式中のXは、
SbF6、AsF6、PF6、BF4 又は(F554B等
の非求核性のアニオン残基を示す。
【0016】
【化7】
【0017】
【化8】
【0018】
【化9】
【0019】
【化10】
【0020】
【化11】
【0021】
【化12】
【0022】
【化13】
【0023】
【化14】
【0024】本発明の一般式[I]で表されるヨードニ
ウム塩化合物は、下記反応式[式中、Mはアルカリ金属
を表す。]に従って製造することができる。化合物
[1]と[2]との硫酸触媒による反応は、必要により
酢酸や無水酢酸等の有機溶媒中、−20℃〜室温で1時
間から数十時間行われる。反応終了後、反応液に水を加
え、攪拌する。析出した化合物を濾取又は有機溶媒で抽
出し、化合物[3]を得、付加反応や縮合反応等により
目的物[4]を得る。
【化15】
【0025】また本発明の一般式[II]で表されるヨー
ドニウム塩化合物は、下記反応式[式中、Mはアルカリ
金属を表す。]に従って製造することができる。化合物
[1]と[5]との硫酸触媒による反応は、必要により
酢酸や無水酢酸等の有機溶媒中、−20℃〜室温で1時
間から数十時間行われる。反応終了後、反応液に水を加
え、攪拌する。析出した化合物を濾取又は有機溶媒で抽
出し、化合物[6]を得、付加反応や縮合反応等により
目的物[7]を得る。
【化16】
【0026】本発明のヨードニウム塩化合物は、光重合
開始剤として、光、電子線、X線等の活性エネルギー線
照射によりカチオン重合性化合物を硬化することができ
る。光源としては、低圧水銀灯、中圧水銀灯、高圧水銀
灯、超高圧水銀灯、メタルハライドランプ、クセノンラ
ンプ、カーボンアーク灯等が用いられる。また、半導体
レーザー、アルゴンレーザー、He−Cdレーザー等の
レーザー光やα線、β線、γ線、中性子線、X線、加速
電子線のような電離性放射線によっても容易に硬化する
ことができる。更に、増感剤と併用することにより、増
感剤を併用しない場合よりも、さらに短時間で硬化する
ことができるようになる。
【0027】本発明に使用されるカチオン重合性化合物
としては、カチオン重合性のあるモノマー、オリゴマー
及びポリマーなら、その種類を問わずどのようなもので
も使用しうるが、グリシジルエーテル型エポキシ化合
物、脂環型エポキシ化合物、オキセタン化合物等のオキ
シラン化合物や、ビニルエーテル化合物を例示すること
ができる。
【0028】本発明に使用されるカチオン重合性化合物
について、以下さらに具体的に説明する。 (a)ビニル化合物としては、スチレン、α−メチルス
チレン、p−メトキシスチレン、p−t−ブトキシスチ
レン等のスチレン化合物、メチルビニルエーテル、n−
ブチルビニルエーテル、エチルビニルエーテル、イソブ
チルビニルエーテル、シクロヘキシルビニルエーテル、
2−クロロエチルビニルエーテル、2−フェノキシエチ
ルビニルエーテル、2−ヒドロキシエチルビニルエーテ
ル、4−ヒドロキシブチルビニルエーテル、ステアリル
ビニルエーテル、2−アセトキシエチルビニルエーテル
等のアルキルビニルエーテル化合物、アリルビニルエー
テル、2−メタクリロイルオキシエチルビニルエーテ
ル、2−アクリロイルオキシエチルビニルエーテル等の
アルケニルビニルエーテル化合物、フェニルビニルエー
テル、p−メトキシフェニルビニルエーテル等のアリー
ルビニルエーテル化合物、N−ビニルカルバゾール、N
−ビニルピロリドン等のカチオン重合性窒素含有化合
物、ブタンジオールジビニルエーテル、トリエチレング
リコールジビニルエーテル、シクロヘキサンジオールジ
ビニルエーテル、1,4−ベンゼンジメタノールジビニ
ルエーテル、ハイドロキノンジビニルエーテル、サゾル
シノールジビニルエーテル等の多官能ビニル化合物が挙
げられる。
【0029】(b)エポキシ化合物としては、フェニル
グリシジルエーテル、p−tert−ブチルフェニルグ
リシジルエーテル、ブチルグリシジルエーテル、2−エ
チルヘキシルグリシジルエーテル、アリルグリシジルエ
ーテル、1,2−ブチレンオキサイド、1,3−ブタジ
エンモノオキサイド、1,2−ドデシレンオキサイド、
エピクロロヒドリン、1,2−エポキシデカン、エチレ
ンオキサイド、プロピレンオキサイド、スチレンオキサ
イド、シクロヘキセンオキサイド、3−メタクリロイル
オキシメチルシクロヘキセンオキサイド、3−アクリロ
イルオキシメチルシクロヘキセンオキサイド、3−ビニ
ルシクロヘキセンオキサイド等の単官能のモノマー、
1,13−テトラデカジエンジオキサイド、リモネンジ
オキサイド、3,4−エポキシシクロヘキシルメチル−
(3,4−エポキシシクロヘキシル)カルボキシレー
ト、ジ(3,4−エポキシシクロヘキシル)アジペー
ト、ビスフェノールA型エポキシ樹脂、ビスフェノール
F型エポキシ樹脂、o−,m−,p−クレゾールノボラ
ック型エポキシ樹脂、フェノールノボラック型エポキシ
樹脂、多価アルコールのポリグリシジルエーテル等の多
官能エポキシ化合物が挙げられる。
【0030】(c)ビシクロオルソエステル化合物とし
ては、1−フェニル−4−エチル−2,6,7−トリオ
キサビシクロ〔2,2,2〕オクタン、1−エチル−4
−ヒドロキシメチル−2,6,7−トリオキサビシクロ
〔2,2,2〕オクタン等の化合物が挙げられる。
【0031】(d)スピロオルソカーボネート化合物と
しては、1,5,7,11−テトラオキサスピロ〔5,
5〕ウンデカン、3,9−ジベンジル−1,5,7,1
1−テトラオキサスピロ〔5,5〕ウンデカン、1,
4,6−トリオキサスピロ〔4,4〕ノナン、2−メチ
ル−1,4,6−トリオキサスピロ〔4,4〕ノナン、
1,4,6−トリオキサスピロ〔4,5〕デカン等の化
合物が挙げられる。
【0032】(e)オキセタン化合物としては、3,3
−ジメチルオキセタン、3,3−ビス(クロロメチル)
オキセタン、2−ヒドロキシメチルオキセタン、3−メ
チル−3−オキセタンメタノール、3−メチル−3−メ
トキシメチルオキセタン、3−エチル−3−フェノキシ
メチルオキセタン、レゾルシノールビス(3−メチル−
3−オキセタニルエチル)エーテル、m−キシリレンビ
ス(3−エチル−3−オキセタニルエチルエーテル)等
の化合物が挙げられる。そして、これらは、単独もしく
は2種以上を併用して用いてもよい。
【0033】本発明に用いられる増感剤としては、上記
ヨードニウム塩化合物の光反応を促進する化合物であれ
ばどのようなものでもよく、例えば、既知の増感剤とし
て、Journal of Polymer Scie
nce:Polymer Chemistry Edi
tion,Vol.16,2441(1978)に記載
されているようなアクリジンオレンジやアクリジンイエ
ロー、ベンゾフラビン等の色素やクマリン誘導体、光ラ
ジカル発生剤との組合せによるレドックス系などが使用
できる。さらに、4−メトキシフェノール、4−ベンジ
ルオキシフェノール、4−メトキシ−2−(t−ブチ
ル)フェノール、ハイドロキノン、4−メトキシ−1−
ナフトール、2−ヒドロキシジベンゾフラン等のフェノ
ール誘導体、1−ナフトール、2−ナフトール、1−メ
トキシナフタレン、2−メトキシナフタレン、1−ヒド
ロキシフェナントレン、グリシジル−1−ナフチルエー
テル、2−(2−ナフトキシ)エチルビニルエーテル、
1,4−ジヒドロキシナフタレン、1,5−ジヒドロキ
シナフタレン、1,6−ジヒドロキシナフタレン、2,
7−ジヒドロキシナフタレン、2,7−ジメトキシナフ
タレン、1,1′−チオビス(2−ナフトール)、1,
1′−ビ−2−ナフトール、1,5−ナフチルジグリシ
ジルエーテル、2,7−ジ(2−ビニルオキシエチル)
ナフチルエーテル、4−メトキシ−1−ナフトール、E
S N−175(新日鉄化学社製のエポキシ樹脂)又
はそのシリーズ、ナフトール誘導体とエピクロロヒドリ
ンとの反応したエポキシ化合物、ナフトール誘導体とフ
ェノール誘導体の混合物とホルマリンとの縮合体及びそ
れらとエピクロロヒドリンとの反応したエポキシ化合
物、ナフトール誘導体とホルマリンとの縮合体、9,1
0−ジメトキシアントラセン、2−エチル−9,10−
ジメトキシアントラセン、2−tブチル−9,10−ジ
メトキシアントラセン、2,3−ジメチル−9,10−
ジメトキシアントラセン、9−メトキシ−10−メチル
アントラセン、9,10−ジエトキシアントラセン、2
−エチル−9,10−ジエトキシアントラセン、2−t
ブチル−9,10−ジエトキシアントラセン、2,3−
ジメチル−9,10−ジエトキシアントラセン、9−エ
トキシ−10−メチルアントラセン、9,10−ジプロ
ポキシアントラセン、2−エチル−9,10−ジプロポ
キシアントラセン、2−tブチル−9,10−ジプロポ
キシアントラセン、2,3−ジメチル−9,10−ジプ
ロポキシアントラセン、9−イソプロポキシ−10−メ
チルアントラセン、9,10−ジベンジルオキシアント
ラセン、2−エチル−9,10−ジベンジルオキシアン
トラセン、2−tブチル−9,10−ジベンジルオキシ
アントラセン、2,3−ジメチル−9,10−ジベンジ
ルオキシアントラセン、9−ベンジルオキシ−10−メ
チルアントラセン、9,10−ジ−α−メチルベンジル
オキシアントラセン、2−エチル−9,10−ジ−α−
メチルベンジルオキシアントラセン、2−tブチル−
9,10−ジ−α−メチルベンジルオキシアントラセ
ン、2,3−ジメチル−9,10−ジ−α−メチルベン
ジルオキシアントラセン、9−(α−メチルベンジルオ
キシ)−10−メチルアントラセン等のアントラセン誘
導体、1,4−ジメトキシクリセン、1,4−ジエトキ
シクリセン、1,4−ジプロポキシクリセン、1,4−
ジメベンジルオキシクリセン、1,4−ジ−α−メチル
ベンジルオキシクリセン等のクリセン誘導体、9−ヒド
ロキシフェナントレン、9−メトキシフェナントレン、
9−エトキシフェナントレン、9−ベンジルオキシフェ
ナントレン、9,10−ジメトキシフェナントレン、
9,10−ジエトキシフェナントレン、9,10−ジプ
ロポキシフェナントレン、9,10−ジベンジルオキシ
フェナントレン、9,10−ジ−α−メチルベンジルオ
キシフェナントレン、9−ヒドロキシ−10−メトキシ
フェナントレン、9−ヒドロキシ−10−エトキシフェ
ナントレン等のフェナントレン誘導体、キサントン、チ
オキサントン、2,4−ジエチルチオキサントン等の
(チオ)キサントン誘導体、カルバゾール、N−ビニル
カルバゾール、N−エチルカルバゾール等のカルバゾー
ル誘導体等が使用できるが、好ましくは、2−エチル−
9,10−ジメトキシアントラセン等の9,10−ジア
ルコキシアントラセン誘導体、9,10−ジメトキシフ
ェナントレン等のフェナントレン誘導体、2,4−ジエ
チルチオキサントン等のチオキサントン誘導体、N−エ
チルカルバゾール等のカルバゾール誘導体、1−ナフト
ール、2−メトキシナフタレン等のナフタレン誘導体を
例示することができる。この他にも、一般にヨードニウ
ム塩化合物の増感剤と知られているチオキサントン類や
種々の染料誘導体も使用することができる。
【0034】本発明において、一般式[I]又は一般式
[II]で表されるヨードニウム塩化合物とカチオン重合
性化合物との配合割合は、カチオン重合性化合物100
部(重量部、以下同じ。)に対し、ヨードニウム塩化合
物0.01〜20部、好ましくは0.1〜10部とする
ことができる。このヨードニウム塩化合物が少ないと、
カチオン重合性化合物の硬化性が低下し、過剰であると
硬化物の特性が低下する。
【0035】一方、前記増感剤とカチオン重合性化合物
との配合割合は、カチオン重合性化合物100部に対
し、増感剤0.001〜10部、好ましくは0.01〜
5部とすることができる。この増感剤が少ないと、光重
合開始剤として用いられているヨードニウム塩化合物の
光反応性が低下し、過剰であると硬化物の特性が低下す
る。但し、例えばエポキシ基やビニルエーテル基等のカ
チオン重合性基を有する増感剤は、その限りではなく、
任意に配合割合を変えることができる。
【0036】本発明の光硬化性組成物に顔料を含有させ
ると、インキ、フォトレジスト用途に用いられる。本発
明に用いられる顔料としては、カーボンブラック、アセ
チレンブラック、ランブラック、アニリンブラック等の
黒色顔料、黄鉛、亜鉛黄、カドミウムイエロー、黄色酸
化鉄、ミネラルファストイエロー、ニッケルチタンイエ
ロー、ネーブルスイエロー、ナフトールイエローS、ハ
ンザイエローG、ハンザイエロー10G、ベンジジンイ
エローG、ベンジジンイエローGR、キノリンイエロー
レーキ、パーマンネントイエローNCG、タートラジン
レーキ等の黄色顔料、赤口黄鉛、モリブデンオレンジ、
パーマネントオレンジGTR、ピラゾロンオレンジ、バ
ルカンオレンジ、インダスレンブリリアントオレンジR
K、ベンジジンオレンジG、インダスレンブリリアント
オレンジGK等の橙色顔料、ベンガラ、カドミウムレッ
ド、鉛丹、硫化水銀カドミウム、パーマネントレッド4
R、リソールレッド、ピラゾロンレッド、ウオッチング
レッドカルシウム塩、レーキレッドD、ブリリアントカ
ーミン6B、エオシンレーキ、ローダミンレーキB、ア
リザリンレーキ、ブリリアントカーミン3B等の赤色顔
料、マンガン紫、ファストバイオレットB、メチルバイ
オレットレーキ等の紫色顔料、紺青、コバルトブルー、
アルカリブルーレーキ、ビクトリアブルーレーキ、フタ
ロシアニンブルー、無金属フタロシアニンブルー、フタ
ロシアニンブルー部分塩素化物、ファーストスカイブル
ー、インダスレンブルーBC等の青色顔料、クロムグリ
ーン、酸化クロム、ピグメントグリーンB、マラカイト
グリーンレーキ、ファナルイエローグリーンG等の緑色
顔料、亜鉛華、二酸化チタン、アンチモン白、硫化亜鉛
等の白色顔料、及びバライト粉、炭酸バリウム、クレ
ー、シリカ、ホワイトカーボン、タルク、アルミナホワ
イト等の体質顔料を例示することができる。
【0037】本発明にかかる光硬化性組成物の硬化物の
物性、硬化性等をコントロールする場合にはラジカル重
合性化合物を使用するこができる。本発明に用いられる
ラジカル重合性化合物としては、ラジカル重合性のある
モノマー、オリゴマー及びポリマーなら、その種類を問
わずどのようなものでも使用しうるが、特に不飽和エス
テル型の化合物が好ましく、例えばラジカル重合性モノ
マーとしては、単官能や多官能のアクリレートやメタク
リレートモノマー等を、ラジカル重合性オリゴマーとし
ては、エポキシアクリレート、エポキシメタクリレー
ト、ポリエステルアクリレート、ポリエステルメタクリ
レート、ポリエーテルアクリレート、ポリエーテルメタ
クリレート、ポリウレタンアクリレート、ポリウレタン
メタクリレート、ポリブタジエンアクリレート、ポリブ
タジエンメタクリレート等を、ラジカル重合性ポリマー
としては、ポリエステル、ポリブタジエン、ポリエーテ
ル、ウレタン、エポキシ等の各アクリレート、各メタク
リレート化合物、不飽和ポリエステル等を例示すること
ができる。
【0038】ラジカル重合性の反応性希釈剤として、ア
クリル酸、アクリル酸エチル等のアクリル酸エステルモ
ノマー、メタクリル酸、メタクリル酸メチル等のメタク
リル酸エステルモノマー、スチレン等を例示することが
できる。
【0039】
【実施例】以下、本発明を実施例により更に具体的に説
明するが、本発明はこれらの実施例により何ら限定され
るものではない。 実施例1[4−メトキシカルボニルメトキシフェニルフ
ェニルヨードニウムヘキサフロロホスホネートの合成] フェノキシ酢酸メチル6.3g、ヨードソベンゼンアセ
テート12.2g、酢酸190g、無水酢酸17.6g
を室温にて攪拌した。ヨードソベンゼンアセテート溶解
後、15℃にて硫酸3.7gを滴下し、室温で3時間攪
拌した。一晩放置後、氷冷下にて六フッ化リン酸カリウ
ム7.0gを純水50gに溶解した水溶液を攪拌しなが
ら滴下した。この反応粗液を水1lに投入し、析出物を
濾別、水洗後40℃で減圧乾燥させ、白色粉末13.0
gを得た。このもののNMRスペクトルデータを表1に
示す。
【0040】
【表1】
【0041】実施例2[4−メトキシカルボニルメトキ
シフェニル−4′−メチルフェニルヨードニウムヘキサ
フロロホスホネートの合成] ヨードソベンゼンアセテートの代わりにヨードソトルエ
ンアセテート12.8gを用いる他は実施例1と同様の
反応処理を行い、白色粉末13.4gを得た。このもの
のNMRスペクトルデータを表1に示す。
【0042】実施例3[4−カルボキシメトキシフェニ
ル−4′−メチルフェニルヨードニウムヘキサフロロホ
スホネートの合成] フェノキシ酢酸5.8g、ヨードソトルエンアセテート
12.8g、酢酸190g、無水酢酸17.6gを室温
にて攪拌した。ヨードソベンゼンアセテート溶解後、1
5℃にて硫酸3.7gを滴下し、室温で3時間攪拌し
た。一晩放置後、氷冷下にて六フッ化リン酸カリウム
7.0gを純水50gに溶解した水溶液を攪拌しながら
滴下した。この反応粗液を水1lに投入し、酢酸エチル
で抽出、水洗後40℃で減圧乾燥させ、白色粉末6.7
gを得た。このもののNMRスペクトルデータを表1に
示す。
【0043】実施例4[光硬化性組成物の調製] 実施例1〜3で合成したヨードニウム塩化合物をγ−ブ
チロラクトンに溶解させ、増感剤とともにUVR−61
10(UCC社製脂環型エポキシ)に配合して光硬化性
組成物を調製した。光硬化性組成物の配合割合を表2に
示す。このときの配合割合は全て純分換算で、重量部で
示されている。
【0044】
【表2】
【0045】実施例5[光硬化性テスト(1)] 光硬化性組成物を、ブリキ板に厚さ5μmになるように
塗布し、下記の条件で光硬化させた。結果を表3に示
す。表3中、「○」印はタックがなかったことを示す。 UV照射機器:アイグラフィックス社製ベルトコンベア
型UV照射機器 ランプ :80w/cm集光型メタルハライドラン
プ、距離10cm
【0046】実施例6[光硬化性テスト(2)] 光硬化性組成物を、ブリキ板に厚さ5μmになるように
塗布し、下記の条件で光硬化させた。結果を表3に示
す。表3中、「○」印は内部まで硬化したことを示す。 UV照射機器:アイグラフィックス社製ベルトコンベア
型UV照射機器 ランプ :160w/cm集光型ガリウム入りメタ
ルハライドランプ、距離10cm
【0047】
【表3】
【0048】表3からもわかるように、本発明の光硬化
性組成物、特にヨードニウム塩化合物と増感剤とを併用
した光硬化性組成物は、紫外線照射により、短時間で硬
化し、優れた物性を示す光硬化性組成物が得られること
がわかった。また、本発明の光硬化性組成物は、低毒性
であることが確かめられている。
【0049】
【発明の効果】本発明のヨードニウム塩化合物は、着色
がない無色な固体でしかも高収率でかつ容易に合成する
ことができ、特に増感剤との併用により、クリア系、顔
料系にかかわらず優れた光活性を示し、カチオン重合性
化合物を、光、電子線、X線等の活性エネルギー線照射
により、短時間で硬化することができる。加えて、該組
成物の硬化物は優れた物性を有するため、塗料、接着
剤、フォトレジスト、インキ、シリコーンリリース等と
して好適に用いることができる。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記一般式[I]又は一般式[II]で表
    されるヨードニウム塩化合物。 【化1】 【化2】 [式中、R1、R2は各々独立して水素原子、アルキル
    基、シクロアルキル基を表し、R3、R4は各々独立して
    水素原子、置換されていてもよいアルキル基、及びシク
    ロアルキル基を表し、R5 は水酸基、置換されていても
    よいアルキル基、シクロアルキル基、アルケニル基、フ
    ェニル基、フェノキシ基、置換されていてもよいアルコ
    キシ基、及びシクロアルキルオキシ基を表し、l及びm
    は各々独立して0、1、2又は3を示し、nは1、2又
    は3を示す。また、n=1の場合、R3とR5が結合して
    環を形成してもかまわない。Xは非求核性のアニオン残
    基を示す。]
  2. 【請求項2】 一般式[I]又は一般式[II]で表され
    るヨードニウム塩化合物のうちの少なくとも一種を含有
    することを特徴とする光重合開始剤。
  3. 【請求項3】 一般式[I]又は一般式[II]で表され
    るヨードニウム塩化合物のうちの少なくとも一種と、カ
    チオン重合性化合物とを含有することを特徴とする光硬
    化性組成物。
  4. 【請求項4】 光硬化性組成物が、さらに増感剤を含有
    することを特徴とする請求項3記載の光硬化性組成物。
  5. 【請求項5】 増感剤が、9,10−ジアルコキシアン
    トラセン誘導体、フェナントレン誘導体、チオキサント
    ン誘導体、カルバゾール誘導体、ナフタレン誘導体から
    なる群から選ばれた1種又は2種以上の化合物であるこ
    とを特徴とする請求項4記載の光硬化性組成物。
  6. 【請求項6】 光硬化性組成物が、さらに顔料を含有す
    ることを特徴とする請求項3〜5のいずれか記載の光硬
    化性組成物。
  7. 【請求項7】 光硬化性組成物が、さらにラジカル重合
    性化合物を含有することを特徴とする請求項3〜6のい
    ずれか記載の光硬化性組成物。
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