JPH11279886A - ゴム補強用合成繊維コードおよびその製造方法 - Google Patents
ゴム補強用合成繊維コードおよびその製造方法Info
- Publication number
- JPH11279886A JPH11279886A JP10083469A JP8346998A JPH11279886A JP H11279886 A JPH11279886 A JP H11279886A JP 10083469 A JP10083469 A JP 10083469A JP 8346998 A JP8346998 A JP 8346998A JP H11279886 A JPH11279886 A JP H11279886A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- rubber
- cord
- polyphenylene sulfide
- fiber yarn
- fiber
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Tires In General (AREA)
- Treatments For Attaching Organic Compounds To Fibrous Goods (AREA)
- Artificial Filaments (AREA)
- Yarns And Mechanical Finishing Of Yarns Or Ropes (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 被着ゴムと良好な接着性を有し、しかもゴム
中耐熱性やエチレングリコールや鉱物油などの薬品に対
する耐劣化性、つまり耐薬品性が著しく改善され、繊維
の強度保持率および耐久性にすぐれたゴム補強用合成繊
維コードを提供する。 【解決手段】 本発明のゴム補強用合成繊維コードは、
ポリフェニレンサルファイド繊維糸条とポリアミド繊維
糸条とを撚り合わせたコードであって、前記ポリフェニ
レンサルファイド繊維とポリアミド繊維との繊度の比が
3/7〜7/3であることを特徴とし、ゴムホース補強
用として特に有用である。
中耐熱性やエチレングリコールや鉱物油などの薬品に対
する耐劣化性、つまり耐薬品性が著しく改善され、繊維
の強度保持率および耐久性にすぐれたゴム補強用合成繊
維コードを提供する。 【解決手段】 本発明のゴム補強用合成繊維コードは、
ポリフェニレンサルファイド繊維糸条とポリアミド繊維
糸条とを撚り合わせたコードであって、前記ポリフェニ
レンサルファイド繊維とポリアミド繊維との繊度の比が
3/7〜7/3であることを特徴とし、ゴムホース補強
用として特に有用である。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はゴム補強用合成繊維
コードおよびその製造方法に関するものである。さらに
詳細には、タイヤ、ゴムホースおよびベルトなどのゴム
製品の補強材として有用なゴム補強用合成繊維コードに
関するものである。さらに詳しくは、被着ゴムと良好な
接着性を有し、しかもゴム中耐熱性やエチレングリコー
ルや鉱物油などの薬品に対する耐劣化性、つまり耐薬品
性が著しく改善され、繊維の強度保持率および耐久性に
すぐれたゴム補強用合成繊維コードに関するものであ
る。
コードおよびその製造方法に関するものである。さらに
詳細には、タイヤ、ゴムホースおよびベルトなどのゴム
製品の補強材として有用なゴム補強用合成繊維コードに
関するものである。さらに詳しくは、被着ゴムと良好な
接着性を有し、しかもゴム中耐熱性やエチレングリコー
ルや鉱物油などの薬品に対する耐劣化性、つまり耐薬品
性が著しく改善され、繊維の強度保持率および耐久性に
すぐれたゴム補強用合成繊維コードに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】ポリカプラミド(ナイロン6)およびポ
リヘキサメチレンアジパミド(ナイロン66)に代表さ
れるポリアミドからなる繊維糸条は、高強力、高接着性
および耐久性にすぐれているため、各種産業用途に運用
されており、とくにたとえばタイヤコード、動力伝達ベ
ルト、搬送用ベルトおよびゴムホースなどのゴム補強用
コードとして広く用いられている。
リヘキサメチレンアジパミド(ナイロン66)に代表さ
れるポリアミドからなる繊維糸条は、高強力、高接着性
および耐久性にすぐれているため、各種産業用途に運用
されており、とくにたとえばタイヤコード、動力伝達ベ
ルト、搬送用ベルトおよびゴムホースなどのゴム補強用
コードとして広く用いられている。
【0003】しかし、高温下で連続使用される自動車用
ラジエターホースやパワーステアリングホースなどにお
いては、力学的特性もさることながら、さらにスグれた
耐熱性および耐薬品性が求められており、ポリアミド繊
維糸条などの従来の汎用素材では、これらの問題を解決
することはできなかった。
ラジエターホースやパワーステアリングホースなどにお
いては、力学的特性もさることながら、さらにスグれた
耐熱性および耐薬品性が求められており、ポリアミド繊
維糸条などの従来の汎用素材では、これらの問題を解決
することはできなかった。
【0004】一方、ポリフェニレンサルファイドは、耐
熱性、耐薬品性および耐油性などにすぐれたポリマであ
り、これらの特性を生かした高性能エンジニアリングプ
ラスチックとして注目されている。
熱性、耐薬品性および耐油性などにすぐれたポリマであ
り、これらの特性を生かした高性能エンジニアリングプ
ラスチックとして注目されている。
【0005】そして、ポリフェニレンサルファイドから
なる繊維糸条は、たとえば特開昭49−54617号公
報、特開昭61−215715号公報および特開平1−
239109号公報に記載されており、いずれにも繊維
糸条物性についての記載はあるものの、ゴムホースの補
強材として必要特性とされるゴムとの接着性、高強度お
よび熱収縮性なとについては何らの配慮もされてはいな
いことから、これらの従来例に記載されるポリフェニレ
ンサルファイド繊維糸条は、補強ゴム製品、特にゴムホ
ースの補強材として十分な特性を有しているとはいえな
いものであった。
なる繊維糸条は、たとえば特開昭49−54617号公
報、特開昭61−215715号公報および特開平1−
239109号公報に記載されており、いずれにも繊維
糸条物性についての記載はあるものの、ゴムホースの補
強材として必要特性とされるゴムとの接着性、高強度お
よび熱収縮性なとについては何らの配慮もされてはいな
いことから、これらの従来例に記載されるポリフェニレ
ンサルファイド繊維糸条は、補強ゴム製品、特にゴムホ
ースの補強材として十分な特性を有しているとはいえな
いものであった。
【0006】このように、ポリフェニレンサルファイド
繊維糸条は、耐熱性、耐薬品性および耐油性がすぐれる
という特性を有するにもかかわらず、これを補強ゴム製
品、特にゴムホースの補強材として適用することは従来
行われておらず、これはポリフェニレンサルファイド繊
維糸条は本来ゴムとの接着性を欠いており、ホースとし
た場合の耐久性に劣るなどの問題を有することに起因す
るものであると考えられる。
繊維糸条は、耐熱性、耐薬品性および耐油性がすぐれる
という特性を有するにもかかわらず、これを補強ゴム製
品、特にゴムホースの補強材として適用することは従来
行われておらず、これはポリフェニレンサルファイド繊
維糸条は本来ゴムとの接着性を欠いており、ホースとし
た場合の耐久性に劣るなどの問題を有することに起因す
るものであると考えられる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上述した従
来技術における問題点の解決を課題として検討した結果
達成されたものである。
来技術における問題点の解決を課題として検討した結果
達成されたものである。
【0008】したがって、本発明の目的は、被着ゴムと
良好な接着性を有し、しかもゴム中耐熱性やエチレング
リコールや鉱物油などの薬品に対する耐劣化性、つまり
耐薬品性が著しく改善され、繊維糸条の強度保持率およ
び耐久性にすぐれたゴム補強用合成繊維コードを提供す
ることにある。
良好な接着性を有し、しかもゴム中耐熱性やエチレング
リコールや鉱物油などの薬品に対する耐劣化性、つまり
耐薬品性が著しく改善され、繊維糸条の強度保持率およ
び耐久性にすぐれたゴム補強用合成繊維コードを提供す
ることにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、本発明のゴム補強用合成繊維コードは、主として
次の構成を有する。すなわち、ポリフェニレンサルファ
イド繊維糸条とポリアミド繊維糸条とを撚り合わせたコ
ードであって、前記ポリフェニレンサルファイド繊維糸
条とポリアミド繊維糸条との繊度の比が3/7〜7/3
であることを特徴とするゴム補強用合成繊維コードであ
る。
めに、本発明のゴム補強用合成繊維コードは、主として
次の構成を有する。すなわち、ポリフェニレンサルファ
イド繊維糸条とポリアミド繊維糸条とを撚り合わせたコ
ードであって、前記ポリフェニレンサルファイド繊維糸
条とポリアミド繊維糸条との繊度の比が3/7〜7/3
であることを特徴とするゴム補強用合成繊維コードであ
る。
【0010】また、本発明のゴム補強用合成繊維コード
の製造方法は、主として次の構成を有する。すなわち、
ポリフェニレンサルファイド繊維糸条とポリアミド繊維
糸条とを撚り合わせた後、レゾルシン・ホルマリン初期
縮合物とゴムラテックスとの混合物を含有する接着処理
剤で処理することを特徴とするゴム補強用合成繊維コー
ドの製造方法である。
の製造方法は、主として次の構成を有する。すなわち、
ポリフェニレンサルファイド繊維糸条とポリアミド繊維
糸条とを撚り合わせた後、レゾルシン・ホルマリン初期
縮合物とゴムラテックスとの混合物を含有する接着処理
剤で処理することを特徴とするゴム補強用合成繊維コー
ドの製造方法である。
【0011】なお、本発明のゴム補強用合成繊維コード
においては、ポリフェニレンサルファイド繊維の強度が
4.5g/d以上、初期引張抵抗度が60g/d以上、
180℃乾熱収縮率が8%以下であること、ポリフェニ
レンサルファイド繊維糸条が酸化防止剤成分を0.5〜
5重量%含有する処理剤を0.3〜2重量%付着されて
なることが、いずれも好ましい条件であり、これらの条
件を適用することによって、一層すぐれた効果の発現を
期待することができる。
においては、ポリフェニレンサルファイド繊維の強度が
4.5g/d以上、初期引張抵抗度が60g/d以上、
180℃乾熱収縮率が8%以下であること、ポリフェニ
レンサルファイド繊維糸条が酸化防止剤成分を0.5〜
5重量%含有する処理剤を0.3〜2重量%付着されて
なることが、いずれも好ましい条件であり、これらの条
件を適用することによって、一層すぐれた効果の発現を
期待することができる。
【0012】また、本発明のゴム補強用合成繊維コード
の製造方法においては、ポリフェニレンサルファイド繊
維糸条とポリアミド繊維糸条とを撚り合わせた後、レゾ
ルシン・ホルマリン初期縮合物とゴムラテックスとの混
合物に、さらにクロロフェノール化合物を含む接着処理
剤で処理してなることが好ましい条件であり、これらの
条件を適用することによって、一層すぐれた効果の発現
を期待することができる。
の製造方法においては、ポリフェニレンサルファイド繊
維糸条とポリアミド繊維糸条とを撚り合わせた後、レゾ
ルシン・ホルマリン初期縮合物とゴムラテックスとの混
合物に、さらにクロロフェノール化合物を含む接着処理
剤で処理してなることが好ましい条件であり、これらの
条件を適用することによって、一層すぐれた効果の発現
を期待することができる。
【0013】また、自動車のラジエーター用ホースまた
はパワーステアリング用ホースの補強に用いられること
が、いずれも好ましい用途であり、一層すぐれた効果の
発現を期待することができる。
はパワーステアリング用ホースの補強に用いられること
が、いずれも好ましい用途であり、一層すぐれた効果の
発現を期待することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下に本発明について詳述する。
【0015】本発明のゴム補強用合成繊維コードは、ポ
リフェニレンサルファイド繊維糸条とポリアミド繊維糸
条とを撚り合わせたコードから構成されたものである。
リフェニレンサルファイド繊維糸条とポリアミド繊維糸
条とを撚り合わせたコードから構成されたものである。
【0016】本発明に使用するポリフェニレンサルファ
イド繊維の素材ポリマであるポリフェニレンサルファイ
ド樹脂としては、常法により製造された市販品を使用す
ることができ、たとえばパラジクロルベンゼンと二硫化
ナトリウムとをN−メチル−ピロリドン中にて200〜
250℃で反応させ、溶媒を除去することにより得られ
たポリマーを、ペレット状に形成して形成されたものを
使用することができる。
イド繊維の素材ポリマであるポリフェニレンサルファイ
ド樹脂としては、常法により製造された市販品を使用す
ることができ、たとえばパラジクロルベンゼンと二硫化
ナトリウムとをN−メチル−ピロリドン中にて200〜
250℃で反応させ、溶媒を除去することにより得られ
たポリマーを、ペレット状に形成して形成されたものを
使用することができる。
【0017】なお、本発明で用いるポリフェニレンサル
ファイド樹脂は、メルトフローレート(MFR)が10
0〜600の実質的に線状のポリマーであることが好ま
しいが、トリクロロベンゼン(TCB)を0.1重量%
以下含有した架橋ポリマーであってもよい。
ファイド樹脂は、メルトフローレート(MFR)が10
0〜600の実質的に線状のポリマーであることが好ま
しいが、トリクロロベンゼン(TCB)を0.1重量%
以下含有した架橋ポリマーであってもよい。
【0018】ここでいうメルトフローレート(MFR)
とは、測定温度を316℃、荷重を5kgfとしたAS
TM D1238−70法によって測定されたポリマー
の溶融流れを意味する。
とは、測定温度を316℃、荷重を5kgfとしたAS
TM D1238−70法によって測定されたポリマー
の溶融流れを意味する。
【0019】本発明のゴム補強用合成繊維コードは、ポ
リフェニレンサルファイド繊維糸条とポリアミド繊維糸
条とを撚り合わせたコードであって、前記ポリフェニレ
ンサルファイド繊維糸条とポリアミド繊維糸条との繊度
の比を3/7〜7/3とするものである。ポリフェニレ
ンサルファイド繊維糸条とポリアミド繊維糸条との繊度
の比が3/7未満の場合にはポリフェニレンサルファイ
ド繊維の量が少ないために、得られるコードの耐熱性お
よび耐薬品性が不十分となる。一方、ポリフェニレンサ
ルファイド繊維糸条とポリアミド繊維糸条との繊度の比
が7/3を越える場合にはコードのゴムとの接着性が低
下する傾向がある。
リフェニレンサルファイド繊維糸条とポリアミド繊維糸
条とを撚り合わせたコードであって、前記ポリフェニレ
ンサルファイド繊維糸条とポリアミド繊維糸条との繊度
の比を3/7〜7/3とするものである。ポリフェニレ
ンサルファイド繊維糸条とポリアミド繊維糸条との繊度
の比が3/7未満の場合にはポリフェニレンサルファイ
ド繊維の量が少ないために、得られるコードの耐熱性お
よび耐薬品性が不十分となる。一方、ポリフェニレンサ
ルファイド繊維糸条とポリアミド繊維糸条との繊度の比
が7/3を越える場合にはコードのゴムとの接着性が低
下する傾向がある。
【0020】本発明において、得られる補強ゴム製品、
たとえばゴムホースの耐圧性を優れたものとして、特に
ゴムホース補強材としての性能を十分に発揮する観点か
ら、ポリフェニレンサルファイド繊維糸条の強度が4.
5g/d以上、初期引張り抵抗度が65g/d以上であ
ることが望ましい。
たとえばゴムホースの耐圧性を優れたものとして、特に
ゴムホース補強材としての性能を十分に発揮する観点か
ら、ポリフェニレンサルファイド繊維糸条の強度が4.
5g/d以上、初期引張り抵抗度が65g/d以上であ
ることが望ましい。
【0021】また、補強ゴム製品、たとえばゴムホース
の加硫時におけるホース形状不良、具体的にはゴムホー
スの変形や皺の発生を防ぐ観点から、ポリフェニレンサ
ルファイド繊維糸条の180℃乾熱収縮率が8%以下で
あることが望ましい。
の加硫時におけるホース形状不良、具体的にはゴムホー
スの変形や皺の発生を防ぐ観点から、ポリフェニレンサ
ルファイド繊維糸条の180℃乾熱収縮率が8%以下で
あることが望ましい。
【0022】そして、このようなポリフェニレンサルフ
ァイド繊維糸条を得るためには、例えば、溶融粘度指数
(MFR値)が25〜300g/10minであるポリ
フェニレンサルファイド樹脂の粉末および/またはペレ
ット状のポリマを、−760mmHg以下の真空条件下
で、100℃以上200℃以下の範囲で加熱することに
より、昇華した低分子量物を除去し、気泡の生成や3次
元架橋反応を抑制する方法などが挙げられる。
ァイド繊維糸条を得るためには、例えば、溶融粘度指数
(MFR値)が25〜300g/10minであるポリ
フェニレンサルファイド樹脂の粉末および/またはペレ
ット状のポリマを、−760mmHg以下の真空条件下
で、100℃以上200℃以下の範囲で加熱することに
より、昇華した低分子量物を除去し、気泡の生成や3次
元架橋反応を抑制する方法などが挙げられる。
【0023】繊維糸条の強度が低下するのを防止すると
共に、繊維の延伸中の単繊維切断を防止するという観点
から、ポリフェニレンサルファイド繊維中の気泡および
不溶解物は、繊維軸方向の大きさが5μm以下、繊維径
方向の大きさが1μm以下であり、単繊維中に含まれる
量が1個/m以下であることが好ましい。
共に、繊維の延伸中の単繊維切断を防止するという観点
から、ポリフェニレンサルファイド繊維中の気泡および
不溶解物は、繊維軸方向の大きさが5μm以下、繊維径
方向の大きさが1μm以下であり、単繊維中に含まれる
量が1個/m以下であることが好ましい。
【0024】このような、ポリフェニレンサルファイド
繊維内の微小欠陥となる気泡や不溶解物を有効に除去す
る手段としては、例えば溶融防止工程における紡糸口金
内のフィルターとして、5μm以下の微細孔を有する金
属不織布を使用する方法が好適である。
繊維内の微小欠陥となる気泡や不溶解物を有効に除去す
る手段としては、例えば溶融防止工程における紡糸口金
内のフィルターとして、5μm以下の微細孔を有する金
属不織布を使用する方法が好適である。
【0025】また、目的とする繊維糸条強度を容易に得
るという観点から、ポリフェニレンサルファイド樹脂中
のオリゴマーのうち6量体以下のオリゴマの含有量を
0.2重量%以下とすることが好ましい。
るという観点から、ポリフェニレンサルファイド樹脂中
のオリゴマーのうち6量体以下のオリゴマの含有量を
0.2重量%以下とすることが好ましい。
【0026】本発明で用いるポリアミド繊維糸条として
は、高強力原糸を形成し得るナイロン6またはナイロン
66などが使用されるが、なかでも硫酸相対粘度が3以
上、好ましくは3.5以上の高分子量ナイロン66を素
材とする繊維からなり、熱、光および酸素などによる劣
化に対する耐久性を付与するために、銅化合物を含む酸
化防止剤を添加した超高強度ナイロン66繊維糸条が好
ましく用いられる。
は、高強力原糸を形成し得るナイロン6またはナイロン
66などが使用されるが、なかでも硫酸相対粘度が3以
上、好ましくは3.5以上の高分子量ナイロン66を素
材とする繊維からなり、熱、光および酸素などによる劣
化に対する耐久性を付与するために、銅化合物を含む酸
化防止剤を添加した超高強度ナイロン66繊維糸条が好
ましく用いられる。
【0027】ポリアミド繊維糸条の製糸方法は、紡糸・
延伸を二段階に分けて行なう方法であっても、またこの
両工程を一段階で行なう方法であってもよい。
延伸を二段階に分けて行なう方法であっても、またこの
両工程を一段階で行なう方法であってもよい。
【0028】ポリフェニレンサルファイド繊維とロール
表面の摩擦力が増大し、延伸時糸切れを生じる傾向を有
効に防ぐ観点から、ポリフェニレンサルファイド繊維糸
条は、酸化防止剤成分を0.5〜5重量%含有する処理
剤が0.3〜2重量%付着されてなるものであることが
望ましい。
表面の摩擦力が増大し、延伸時糸切れを生じる傾向を有
効に防ぐ観点から、ポリフェニレンサルファイド繊維糸
条は、酸化防止剤成分を0.5〜5重量%含有する処理
剤が0.3〜2重量%付着されてなるものであることが
望ましい。
【0029】処理剤に含有される酸化防止剤は、補強ゴ
ム製品、とくに自動車用ゴムホースにおける経時的な酸
化劣化による接着力低下を防止する機能を奏する。
ム製品、とくに自動車用ゴムホースにおける経時的な酸
化劣化による接着力低下を防止する機能を奏する。
【0030】ここで用いられる処理剤としては、水系エ
マルジョン油剤もしくは完全非含水油剤であり、処理剤
固形分濃度が5〜40重量%、さらには10〜30重量
%のものが好ましい。
マルジョン油剤もしくは完全非含水油剤であり、処理剤
固形分濃度が5〜40重量%、さらには10〜30重量
%のものが好ましい。
【0031】処理剤としては、平滑剤成分A、乳化剤成
分B、界面活性剤成分C、および酸化防止剤成分Dを固
形分として含有し、平滑剤成分Aの50〜70重量%、
乳化剤成分Bの15〜30重量%、界面活性剤成分Cの
15〜30重量%、酸化防止剤成分Dの0.5〜5重量
%の合計100重量%から固形分を形成したものが好ま
しく使用される。
分B、界面活性剤成分C、および酸化防止剤成分Dを固
形分として含有し、平滑剤成分Aの50〜70重量%、
乳化剤成分Bの15〜30重量%、界面活性剤成分Cの
15〜30重量%、酸化防止剤成分Dの0.5〜5重量
%の合計100重量%から固形分を形成したものが好ま
しく使用される。
【0032】平滑剤成分Aの具体例としては、ネオペン
チルグリコールジラウレート、ジエチレングリコールジ
オレートなどの2価アルコールと高級脂肪酸のエステ
ル、グリセリントリオレート、トリネチルロールプロパ
ントリオレートなどの3価アルコールと高級脂肪酸のエ
ステル、ペンタエリスリトールテトラオレートなどの4
価以上のアルコールと高級脂肪酸エステル、ジオクチル
セバケート、ジオレイルアジペート、ジイソステアリル
チオジプロピオネートなどの高級アルコールと2塩基酸
のエステル、ジオレイルフタレート、トリオクチルトリ
メリテート、テトラオクチルピロメリテートなどの高級
アルコールと芳香族カルボン酸のエステル、およびビチ
ルステアレート、イソステアリルパルミテート、オレイ
ルラレート、オレイルオレートなどの高級アルコールと
高級脂肪酸のエステルなどが挙げられる。
チルグリコールジラウレート、ジエチレングリコールジ
オレートなどの2価アルコールと高級脂肪酸のエステ
ル、グリセリントリオレート、トリネチルロールプロパ
ントリオレートなどの3価アルコールと高級脂肪酸のエ
ステル、ペンタエリスリトールテトラオレートなどの4
価以上のアルコールと高級脂肪酸エステル、ジオクチル
セバケート、ジオレイルアジペート、ジイソステアリル
チオジプロピオネートなどの高級アルコールと2塩基酸
のエステル、ジオレイルフタレート、トリオクチルトリ
メリテート、テトラオクチルピロメリテートなどの高級
アルコールと芳香族カルボン酸のエステル、およびビチ
ルステアレート、イソステアリルパルミテート、オレイ
ルラレート、オレイルオレートなどの高級アルコールと
高級脂肪酸のエステルなどが挙げられる。
【0033】乳化剤成分Bの具体例としては、2−エチ
ルヘキシルアルコール、2−ノニルトリデカノール、2
−ウンデシルペンタデカノールなどのアルコール(炭素
数6〜26)のアルキレンオキサイド付加物(n=1〜
7)が挙げられる。
ルヘキシルアルコール、2−ノニルトリデカノール、2
−ウンデシルペンタデカノールなどのアルコール(炭素
数6〜26)のアルキレンオキサイド付加物(n=1〜
7)が挙げられる。
【0034】界面活性剤成分Cの具体例としては、多価
アルコールアルキレンオキサイド付加物のエステル化合
物であって、アルキレンオキサイドの付加モル数が10
〜40モルの化合物とモノカルボン酸および/またはジ
カルボン酸との反応物が挙げられる。該エステル化合物
とは、硬化ヒマシ油EO(25)、硬化ヒマシ油エチレ
ンオキサンドEO(25)のステアリン酸、マレイン酸
エステル、およびエチレンオキサイドEO(20)ジス
テアレートなどである。
アルコールアルキレンオキサイド付加物のエステル化合
物であって、アルキレンオキサイドの付加モル数が10
〜40モルの化合物とモノカルボン酸および/またはジ
カルボン酸との反応物が挙げられる。該エステル化合物
とは、硬化ヒマシ油EO(25)、硬化ヒマシ油エチレ
ンオキサンドEO(25)のステアリン酸、マレイン酸
エステル、およびエチレンオキサイドEO(20)ジス
テアレートなどである。
【0035】酸化防止剤Dの具体例としては、フェノー
ル系酸化防止剤、リン酸系酸化防止剤、アミン系酸化防
止剤、ヒンダード系酸化防止剤、およびイオウ系酸化防
止剤などの単一成分または2種以上混合したものが挙げ
られる。
ル系酸化防止剤、リン酸系酸化防止剤、アミン系酸化防
止剤、ヒンダード系酸化防止剤、およびイオウ系酸化防
止剤などの単一成分または2種以上混合したものが挙げ
られる。
【0036】かかる処理剤は、ゴム補強用合成繊維コー
ドをゴム補強材として使用する場合に、エマルジョン化
した接着剤が繊維内部へ急激に浸透するのを適度に抑制
し、かつ薄く均一に浸透させる効果をもたらし、補強ゴ
ム製品、とくにゴムホースの耐疲労性を改善する機能を
奏する。
ドをゴム補強材として使用する場合に、エマルジョン化
した接着剤が繊維内部へ急激に浸透するのを適度に抑制
し、かつ薄く均一に浸透させる効果をもたらし、補強ゴ
ム製品、とくにゴムホースの耐疲労性を改善する機能を
奏する。
【0037】本発明のゴム補強用合成繊維コードを得る
には、まず、ポリフェニレンサルファイド繊維糸条とポ
リアミド繊維糸条とを前記した繊度比で撚り合わせる。
には、まず、ポリフェニレンサルファイド繊維糸条とポ
リアミド繊維糸条とを前記した繊度比で撚り合わせる。
【0038】繊維糸条の撚糸に当たっては、ポリフェニ
レンサルファイド繊維糸条およびポリアミド繊維糸条に
予め下撚りをかけておくのが好ましい。そして、下撚り
をかけたポリフェニレンサルファイド繊維糸条と下撚り
をかけたポリアミド繊維糸条とを揃えて、下撚りの方向
と逆方向に上撚りをかけるか、あるいは下撚りの方向と
同方向に上撚りをかけることによって生コードが得られ
る。
レンサルファイド繊維糸条およびポリアミド繊維糸条に
予め下撚りをかけておくのが好ましい。そして、下撚り
をかけたポリフェニレンサルファイド繊維糸条と下撚り
をかけたポリアミド繊維糸条とを揃えて、下撚りの方向
と逆方向に上撚りをかけるか、あるいは下撚りの方向と
同方向に上撚りをかけることによって生コードが得られ
る。
【0039】上記下撚りおよび上撚りの撚り数は、4〜
15回/10cmの範囲であることが好ましい。
15回/10cmの範囲であることが好ましい。
【0040】本発明のゴム補強用合成繊維コードは、上
記生コードに接着処理液を付与したものであってもよ
く、この処理液の付与によってコードのゴムとの接着性
を著しく高めることができる。
記生コードに接着処理液を付与したものであってもよ
く、この処理液の付与によってコードのゴムとの接着性
を著しく高めることができる。
【0041】本発明においては、接着処理液として、レ
ゾルシン・ホルムアルデヒドの初期縮合とゴムラテック
スとの混合物(RFL)を主体として含有するものが好
ましく使用される。
ゾルシン・ホルムアルデヒドの初期縮合とゴムラテック
スとの混合物(RFL)を主体として含有するものが好
ましく使用される。
【0042】上記RFLにおいて、レゾルシン・ホルム
アルデヒド初期縮合物はアルカリ触媒または酸触媒下
で、レゾルシンとホルムアルデヒドを縮合させたもので
あり、なかでもレゾルシンとホルムアルデヒドのモル比
が1/3〜10/3、とくに2/3〜4/3の範囲にあ
るものがとくに好ましい。
アルデヒド初期縮合物はアルカリ触媒または酸触媒下
で、レゾルシンとホルムアルデヒドを縮合させたもので
あり、なかでもレゾルシンとホルムアルデヒドのモル比
が1/3〜10/3、とくに2/3〜4/3の範囲にあ
るものがとくに好ましい。
【0043】また、上記RFLは、下記化学式(I)で
示される化合物とホルムアルデヒドとを、アルカリ触媒
の存在下に1/10〜10/10(重量比)の割合で反
応させて得られた初期縮合物と、ゴムラテックスとアン
モニア水とを10/0.1〜20/1(重量比)の割合
で混合して得られたゴムラテックス混合物とを、1/8
〜1/4(固形分重量比)の割合で配合した混合物であ
ることが好ましい。
示される化合物とホルムアルデヒドとを、アルカリ触媒
の存在下に1/10〜10/10(重量比)の割合で反
応させて得られた初期縮合物と、ゴムラテックスとアン
モニア水とを10/0.1〜20/1(重量比)の割合
で混合して得られたゴムラテックス混合物とを、1/8
〜1/4(固形分重量比)の割合で配合した混合物であ
ることが好ましい。
【0044】
【化1】 (ただし、式中のnは0もしくは1〜15の整数を示
す) ここで、上記化学式(I)で示される化合物としては、
予めジヒドロキシベンゼンとホルムアルデヒドとを無触
媒または酸性触媒の下で反応させて得られるノボラック
型の樹脂が用いられる。具体的には、この化合物は、例
えばレゾルシン1モルに対してホルムアルデヒドを0.
7モル以下とで縮合した化合物(例えば、商品名“スミ
カノール700”(登録商標、住友化学(株)製)であ
る。
す) ここで、上記化学式(I)で示される化合物としては、
予めジヒドロキシベンゼンとホルムアルデヒドとを無触
媒または酸性触媒の下で反応させて得られるノボラック
型の樹脂が用いられる。具体的には、この化合物は、例
えばレゾルシン1モルに対してホルムアルデヒドを0.
7モル以下とで縮合した化合物(例えば、商品名“スミ
カノール700”(登録商標、住友化学(株)製)であ
る。
【0045】なお、上記RFLにおいてレゾルシンとホ
ルマリンのノボラック型縮合物を使用するに際しては、
これをアルカリ触媒水分散液に溶解した後、ホルムアル
デヒドを添加し、レゾルシン・ホルマリン初期縮合物と
同等のモル比にすることが好ましい。
ルマリンのノボラック型縮合物を使用するに際しては、
これをアルカリ触媒水分散液に溶解した後、ホルムアル
デヒドを添加し、レゾルシン・ホルマリン初期縮合物と
同等のモル比にすることが好ましい。
【0046】また、上記RFLにおけるゴムラテックス
としては、被着ゴムにあわせたビニルピリジン−スチレ
ン−ブタジエン共重合体ラテックス(VPラテック
ス)、スチレン−ブタジエン系共重合体ラテックス(S
BRラテックス)、ブタジエンラテックス(BRラテッ
クス)、アクリロニトリル−ブタジエン系共重合体ラテ
ックス(NBRラテックス)、クロロプレン系ラテック
ス(CRラテックス)、クロロスルホン化ポリエチレン
系ラテックス(CSMラテックス)、ブチルゴムラテッ
クス(IIRラテックス)、アクリレート系ゴムラテッ
クスおよび天然ゴムラテックス(NRラテックス)また
はこれらのラテックスにエチレン系不飽和酸を共重合さ
せたラテックスなどが、適宜単独または混合して使用さ
れる。
としては、被着ゴムにあわせたビニルピリジン−スチレ
ン−ブタジエン共重合体ラテックス(VPラテック
ス)、スチレン−ブタジエン系共重合体ラテックス(S
BRラテックス)、ブタジエンラテックス(BRラテッ
クス)、アクリロニトリル−ブタジエン系共重合体ラテ
ックス(NBRラテックス)、クロロプレン系ラテック
ス(CRラテックス)、クロロスルホン化ポリエチレン
系ラテックス(CSMラテックス)、ブチルゴムラテッ
クス(IIRラテックス)、アクリレート系ゴムラテッ
クスおよび天然ゴムラテックス(NRラテックス)また
はこれらのラテックスにエチレン系不飽和酸を共重合さ
せたラテックスなどが、適宜単独または混合して使用さ
れる。
【0047】また、本発明においては、接着処理液とし
て、レゾルシン・ホルムアルデヒド初期縮合物、ゴムラ
テックスおよびクロロフェノール化合物を含有する処理
液を用いてもよい。
て、レゾルシン・ホルムアルデヒド初期縮合物、ゴムラ
テックスおよびクロロフェノール化合物を含有する処理
液を用いてもよい。
【0048】クロロフェノール系化合物としては、商品
名“カサボンドE”(登録商標、トーマス・スワン社
製)、“デナボンド”、“デナボンドA”および“デナ
ボンドK”(以上、登録商標、長瀬化成(株)製)など
の2−6ビス(2,4−ジヒドロキシフェニルメチル)
−4−クロロフェノールが好ましく挙げられる。
名“カサボンドE”(登録商標、トーマス・スワン社
製)、“デナボンド”、“デナボンドA”および“デナ
ボンドK”(以上、登録商標、長瀬化成(株)製)など
の2−6ビス(2,4−ジヒドロキシフェニルメチル)
−4−クロロフェノールが好ましく挙げられる。
【0049】クロロフェノール系化合物とレゾルシン・
ホルムアルデヒド初期縮合物とを混合すると、とくにク
ロロプレンゴムとコードとの接着性を著しく向上させる
ことができ、好ましい。
ホルムアルデヒド初期縮合物とを混合すると、とくにク
ロロプレンゴムとコードとの接着性を著しく向上させる
ことができ、好ましい。
【0050】接着処理液におけるレゾルシン・ホルムア
ルデヒド初期縮合物(RF)とゴムラテックス(L)の
固型分換算重量比は、接着性を良好なものにし、また、
コードおよび編織物の粘着性が増加するのを防ぐ一方、
処理されたコードおよび編織物が硬くなりすぎて、ゴム
との接着性が悪くなるのを防ぐ観点から、1/15〜1
/1、さらには1/10〜1/2が好ましい。
ルデヒド初期縮合物(RF)とゴムラテックス(L)の
固型分換算重量比は、接着性を良好なものにし、また、
コードおよび編織物の粘着性が増加するのを防ぐ一方、
処理されたコードおよび編織物が硬くなりすぎて、ゴム
との接着性が悪くなるのを防ぐ観点から、1/15〜1
/1、さらには1/10〜1/2が好ましい。
【0051】また、接着処理液にクロロフェノール系化
合物を併用する場合において、コードおよび編織物の柔
軟性が低下するのを防ぐ一方、接着性を十分なものとす
る観点から、RFLとクロロフェノール系化合物との好
ましい重量比は1/2〜10/1である。
合物を併用する場合において、コードおよび編織物の柔
軟性が低下するのを防ぐ一方、接着性を十分なものとす
る観点から、RFLとクロロフェノール系化合物との好
ましい重量比は1/2〜10/1である。
【0052】本発明に使用される接着処理液の付着量
は、十分な接着力を得る一方、コードの柔軟性が損われ
たり、コードの粘着性が大きくなる傾向を防ぐととも
に、ディップカスの発生などによりゴム補強製品製造時
の工程通過性が阻害されるのを防ぐ観点から、上記ポリ
フェニレンサルファイド繊維糸条とポリアミド繊維糸条
とを撚り合わせたコードに対して固形分換算で2〜8重
量%であることが好ましい。 次に、本発明のゴム補強
用合成繊維コードの製造方法の一例について説明する。
は、十分な接着力を得る一方、コードの柔軟性が損われ
たり、コードの粘着性が大きくなる傾向を防ぐととも
に、ディップカスの発生などによりゴム補強製品製造時
の工程通過性が阻害されるのを防ぐ観点から、上記ポリ
フェニレンサルファイド繊維糸条とポリアミド繊維糸条
とを撚り合わせたコードに対して固形分換算で2〜8重
量%であることが好ましい。 次に、本発明のゴム補強
用合成繊維コードの製造方法の一例について説明する。
【0053】まず、ポリフェニレンサルファイド繊維の
代表的な製法の例を説明する。
代表的な製法の例を説明する。
【0054】初めに、市販のポリフェニレンサルファイ
ド樹脂を、ペレット状で−760mmHg以下の真空条
件下、100〜200℃の温度で、2時間以上、通常は
4〜48時間乾燥する。
ド樹脂を、ペレット状で−760mmHg以下の真空条
件下、100〜200℃の温度で、2時間以上、通常は
4〜48時間乾燥する。
【0055】次に、ポリフェニレンサルファイド樹脂
を、好ましくはエクストルダー型紡糸機で溶解し、5.
0μ以下の微細孔を有する金属焼結不織布フィルターを
通過させた後、0.1〜0.5mm、好ましくは0.2
〜0.3mmの細孔を有する紡糸口金より紡糸し、紡出
糸条となす。
を、好ましくはエクストルダー型紡糸機で溶解し、5.
0μ以下の微細孔を有する金属焼結不織布フィルターを
通過させた後、0.1〜0.5mm、好ましくは0.2
〜0.3mmの細孔を有する紡糸口金より紡糸し、紡出
糸条となす。
【0056】次いで、紡出糸条を、通常、口金直下5〜
30cm間の雰囲気を200〜350℃とした保温筒ま
たは加熱筒で囲まれた高温雰囲気中を通過させた後、1
00℃以下の温風で冷却する。
30cm間の雰囲気を200〜350℃とした保温筒ま
たは加熱筒で囲まれた高温雰囲気中を通過させた後、1
00℃以下の温風で冷却する。
【0057】口金直下に設けられた高温雰囲気は、ポリ
マーのメルトフローレート(MFR)および糸条の繊度
と紡糸速度などをあわせて適切な条件を選択する。
マーのメルトフローレート(MFR)および糸条の繊度
と紡糸速度などをあわせて適切な条件を選択する。
【0058】続いて、紡出糸条は、100℃以下、好ま
しくは20〜80℃の温風ないし冷風で均一冷却固化さ
れ、油剤(処理剤)が付着された後、通常300〜10
00m/minの回転する引取ローラで引き取られる。
しくは20〜80℃の温風ないし冷風で均一冷却固化さ
れ、油剤(処理剤)が付着された後、通常300〜10
00m/minの回転する引取ローラで引き取られる。
【0059】上記未延伸糸条は、通常、巻き取られるこ
となく連続して熱延伸工程に送られ、通常は2段以上の
多段延伸が付与される。延伸倍率は、紡糸条件に応じ
て、3〜5.5倍、好ましくは3.5〜5倍である。2
段延伸を用いる場合の一段目の延伸は総合倍率の70%
以上、通常は75〜85%とし、残りを2段目延伸で行
なう。延伸温度は、通常最高温度を120〜180℃と
する。
となく連続して熱延伸工程に送られ、通常は2段以上の
多段延伸が付与される。延伸倍率は、紡糸条件に応じ
て、3〜5.5倍、好ましくは3.5〜5倍である。2
段延伸を用いる場合の一段目の延伸は総合倍率の70%
以上、通常は75〜85%とし、残りを2段目延伸で行
なう。延伸温度は、通常最高温度を120〜180℃と
する。
【0060】なお、ここでの延伸熱処理は、一般に加熱
ローラ上で行われるが、延伸ローラ間に熱媒体、例えば
赤外線ヒーターなどを設けて非接触延伸熱処理を行って
もよい。
ローラ上で行われるが、延伸ローラ間に熱媒体、例えば
赤外線ヒーターなどを設けて非接触延伸熱処理を行って
もよい。
【0061】延伸を終えたポリフェニレンサルファイド
繊維糸条は、通常リラックスロールとの間で弛緩熱処理
を施された後に巻き取られる。熱処理後のリラックス率
は通常0〜10%好ましくは2〜6%の範囲である。
繊維糸条は、通常リラックスロールとの間で弛緩熱処理
を施された後に巻き取られる。熱処理後のリラックス率
は通常0〜10%好ましくは2〜6%の範囲である。
【0062】次に、得られたポリフェニレンサルファイ
ド繊維糸条を、必要に応じてワインダーの前でエアーノ
ズルに通し交絡を付与する。
ド繊維糸条を、必要に応じてワインダーの前でエアーノ
ズルに通し交絡を付与する。
【0063】そして、得られたポリフェニレンサルファ
イド繊維糸条を単独でまたは複数本引き揃えて、撚数4
回/10cm程度となるよう下撚りし、下撚りコードを
得る。
イド繊維糸条を単独でまたは複数本引き揃えて、撚数4
回/10cm程度となるよう下撚りし、下撚りコードを
得る。
【0064】一方、98%硫酸相対粘度3.70のナイ
ロン66を溶融紡糸し、延伸して得られた、たとえば原
糸強度9.6g/d、840デニールのナイロン66マ
ルチフィラメントを、4回/10cm程度の撚数で撚糸
し、下撚コードを得る。
ロン66を溶融紡糸し、延伸して得られた、たとえば原
糸強度9.6g/d、840デニールのナイロン66マ
ルチフィラメントを、4回/10cm程度の撚数で撚糸
し、下撚コードを得る。
【0065】次に、ポリフェニレンサルファイド繊維糸
条の下撚りコードとナイロン66繊維糸条の下撚りコー
ドとを、下撚りの方向とは逆の方向にたとえば4回/1
0cm程度の撚数で上撚し、生コードを得る。
条の下撚りコードとナイロン66繊維糸条の下撚りコー
ドとを、下撚りの方向とは逆の方向にたとえば4回/1
0cm程度の撚数で上撚し、生コードを得る。
【0066】そして、得られた生コードに対し、RFL
を付与する。
を付与する。
【0067】本発明のゴム補強用合成繊維コードをラジ
エターホースやヒーターホースなどの補強材として用い
る場合には、エチレン・プロピレン・ジエン三元共重合
ゴム(以下、EPDM)との良好な接着性が必要である
が、この場合には以下のRFLを用いるのが望ましい。
エターホースやヒーターホースなどの補強材として用い
る場合には、エチレン・プロピレン・ジエン三元共重合
ゴム(以下、EPDM)との良好な接着性が必要である
が、この場合には以下のRFLを用いるのが望ましい。
【0068】アルカリ触媒の存在下で、レゾルシンとホ
ルマリンをモル比2/3程度の割合で混合し、2時間熟
成して得られた固形分10重量%程度の初期縮合物を、
ビニルピリジン−スチレン−ブタジエン共重合体ラテッ
クス(VPラテックス)と、ポリブタジエンラテックス
(BRラテックス)を固形分重量比50/50程度の割
合で混合した混合ラテックス100重量部程度に対し、
12.5重量部程度混合し、24時間程度熟成すること
により、固形分30重量%程度のRFLを調製する。
ルマリンをモル比2/3程度の割合で混合し、2時間熟
成して得られた固形分10重量%程度の初期縮合物を、
ビニルピリジン−スチレン−ブタジエン共重合体ラテッ
クス(VPラテックス)と、ポリブタジエンラテックス
(BRラテックス)を固形分重量比50/50程度の割
合で混合した混合ラテックス100重量部程度に対し、
12.5重量部程度混合し、24時間程度熟成すること
により、固形分30重量%程度のRFLを調製する。
【0069】次に、これに、クロロフェノール系化合物
を25重量%程度添加し、水で固形分濃度を15重量%
程度とする。
を25重量%程度添加し、水で固形分濃度を15重量%
程度とする。
【0070】次いで、コンピュートリータ処理機(リッ
ツラー社製)を用いて、前記生コードを上記接着処理液
に浸漬し、150℃程度で2分程度乾燥し、続いて24
0℃程度で1分程度熱処理した後、得られた処理コード
をワインダーで巻き取ることにより、本発明のゴム補強
用合成繊維コードを得ることができる。
ツラー社製)を用いて、前記生コードを上記接着処理液
に浸漬し、150℃程度で2分程度乾燥し、続いて24
0℃程度で1分程度熱処理した後、得られた処理コード
をワインダーで巻き取ることにより、本発明のゴム補強
用合成繊維コードを得ることができる。
【0071】RFLが固化せずローラーに付着して、編
組物への付着量が減少するのを防ぐと共に、付着ムラが
生じてゴムとの接着性が悪くなるのを防ぐ一方、ブリス
ター(カス)が発生するのを防ぐ観点から、上記接着処
理液を付着させた生コードの乾燥温度は、70〜150
℃の範囲が好ましい。
組物への付着量が減少するのを防ぐと共に、付着ムラが
生じてゴムとの接着性が悪くなるのを防ぐ一方、ブリス
ター(カス)が発生するのを防ぐ観点から、上記接着処
理液を付着させた生コードの乾燥温度は、70〜150
℃の範囲が好ましい。
【0072】また、ゴムとの接着性が低下するのを防ぐ
一方、RFLが劣化してゴムとの接着性が低下するのを
防ぐ観点から、乾燥後に行われる熱処理温度は170〜
250℃の範囲が好ましい。
一方、RFLが劣化してゴムとの接着性が低下するのを
防ぐ観点から、乾燥後に行われる熱処理温度は170〜
250℃の範囲が好ましい。
【0073】また、本発明のゴム補強用合成繊維コード
は、上記熱処理を施した後に、さらに必要に応じて、オ
ートクレーブでたとえば145℃、30分間の湿熱処理
を施してもよい。
は、上記熱処理を施した後に、さらに必要に応じて、オ
ートクレーブでたとえば145℃、30分間の湿熱処理
を施してもよい。
【0074】本発明のゴム補強用合成繊維コードを用い
て補強されるゴムとしては、天然ゴム(NR)、スチレ
ン−ブタジエンゴム(SBR)、イソプレンゴム(I
R)、ブチルゴム(IIR)、ハロゲン化ブチルゴム
(X−IIR)、クロロプレンゴム(CR)、EPD
M、ニトリルゴム(NBR)、水素化ニトリルゴム(H
NBR)、クロロスルホン化ポリエチレンゴム(CS
M)、アクリルゴム(ACM)、ヒドリンゴム(CH
C)、塩素化ポリエチレンゴム(CPE)あるいはこれ
ら各種のゴムの混合物などが挙げられ、いかなるゴム種
であってもよいが、なかでも自動車用ゴムホースには、
主としてEPDMが使用される。
て補強されるゴムとしては、天然ゴム(NR)、スチレ
ン−ブタジエンゴム(SBR)、イソプレンゴム(I
R)、ブチルゴム(IIR)、ハロゲン化ブチルゴム
(X−IIR)、クロロプレンゴム(CR)、EPD
M、ニトリルゴム(NBR)、水素化ニトリルゴム(H
NBR)、クロロスルホン化ポリエチレンゴム(CS
M)、アクリルゴム(ACM)、ヒドリンゴム(CH
C)、塩素化ポリエチレンゴム(CPE)あるいはこれ
ら各種のゴムの混合物などが挙げられ、いかなるゴム種
であってもよいが、なかでも自動車用ゴムホースには、
主としてEPDMが使用される。
【0075】本発明のゴム補強用合成繊維コードは、そ
のすぐれた特性を生かしてタイヤコード、動力伝達ベル
ト、搬送用ベルトおよびゴムホースなどの各種補強ゴム
製品の補強用に使用することができるが、なかでも自動
車用ゴムホース、とくにラジエーター用ホースまたはパ
ワーステアリングホースに適用した場合に理想的な性能
を発揮する。
のすぐれた特性を生かしてタイヤコード、動力伝達ベル
ト、搬送用ベルトおよびゴムホースなどの各種補強ゴム
製品の補強用に使用することができるが、なかでも自動
車用ゴムホース、とくにラジエーター用ホースまたはパ
ワーステアリングホースに適用した場合に理想的な性能
を発揮する。
【0076】
【実施例】以下、実施例を挙げて、本発明の構成および
効果をより具体的に説明する。
効果をより具体的に説明する。
【0077】なお、以下の実施例における各測定値は下
記の方法により求めたものである。また、実施例中の部
および%は、いずれも重量部および重量%を示す。
記の方法により求めたものである。また、実施例中の部
および%は、いずれも重量部および重量%を示す。
【0078】[溶融粘度指数]島津製作所製メルトフロ
ーテスターを用い、ASTM−D−1238−70の規
格により測定した。
ーテスターを用い、ASTM−D−1238−70の規
格により測定した。
【0079】[原糸繊度]JIS L 1013(19
92)の7.3により測定した。
92)の7.3により測定した。
【0080】[原糸強度、伸度]JIS L 1013
(1992)の7.5により測定した。
(1992)の7.5により測定した。
【0081】[原糸の初期引張抵抗度]JIS L 1
013(1992)の7.10ににより測定した。
013(1992)の7.10ににより測定した。
【0082】[原糸の乾熱収縮率]繊維を乾熱オープン
中で180℃、30分間自由収縮させた後、JIS L
1013の規格により測定した。
中で180℃、30分間自由収縮させた後、JIS L
1013の規格により測定した。
【0083】[接着処理剤付着量]フィラメント100
gをトリクロルエチレンに浸漬し、処理剤を分離抽出
し、重量法にて算出した。
gをトリクロルエチレンに浸漬し、処理剤を分離抽出
し、重量法にて算出した。
【0084】[コード強度]試料を20℃、65%RT
の温調室に24時間以上放置した後、(株)オリエンテ
ック社製のテンシロン引張試験機を用いて、試料長25
cm、引き取り速度30cm/分でS−S曲線を求め、
1デニールあたりの強力を求めた。
の温調室に24時間以上放置した後、(株)オリエンテ
ック社製のテンシロン引張試験機を用いて、試料長25
cm、引き取り速度30cm/分でS−S曲線を求め、
1デニールあたりの強力を求めた。
【0085】[処理コード接着力] ゴム配合処方 (部) EPDM 100 亜鉛華 5.0 ステアリン酸 1.0 カーボンブラック 80.0 加工油 0.3 硫黄 1.5 2−メルカプトベンゾチアゾール 0.5 テトラメチルチウラムジスルフィド 1.0 上記配合ゴムと処理コードを用いて、幅25mmの試験
片を作製し、JISK 6328(1995)に記載の
剥離試験方法により処理コード/ゴム剥離力を測定し
た。すなわち、直径10cm、長さ6cmのアルミニウ
ム製のパイプに未加硫ゴムを貼付けた後、コードを隙間
なく並べ、さらに未加硫ゴムを貼付けた後、ラッピング
クロス(東レ(株)製35mm)を巻き付け、オートク
レーブを用いて、150℃で30分加硫した後、JIS
K 6328記載の剥離試験方法により処理コード/
ゴム剥離力を測定した。
片を作製し、JISK 6328(1995)に記載の
剥離試験方法により処理コード/ゴム剥離力を測定し
た。すなわち、直径10cm、長さ6cmのアルミニウ
ム製のパイプに未加硫ゴムを貼付けた後、コードを隙間
なく並べ、さらに未加硫ゴムを貼付けた後、ラッピング
クロス(東レ(株)製35mm)を巻き付け、オートク
レーブを用いて、150℃で30分加硫した後、JIS
K 6328記載の剥離試験方法により処理コード/
ゴム剥離力を測定した。
【0086】[耐熱性]150℃に加熱したオーブン中
に処理コードを入れて750時間熱処理し、取り出した
後に上記の方法によりコード強度を測定し、次式より耐
熱強度保持率を求めた。 強度保持率(%)=(熱処理後コード強度/熱処理前コ
ード強度)×100。
に処理コードを入れて750時間熱処理し、取り出した
後に上記の方法によりコード強度を測定し、次式より耐
熱強度保持率を求めた。 強度保持率(%)=(熱処理後コード強度/熱処理前コ
ード強度)×100。
【0087】[耐グリコール(LLC)性]150℃に
加熱した市販の自動車ラジエター用LLC(ロングライ
フクーラント液)の浴中に処理コードを250時間浸漬
処理し、処理前後の強度を測定し、次の式により強度保
持率を求め、耐久性の尺度とした。
加熱した市販の自動車ラジエター用LLC(ロングライ
フクーラント液)の浴中に処理コードを250時間浸漬
処理し、処理前後の強度を測定し、次の式により強度保
持率を求め、耐久性の尺度とした。
【0088】強度保持率(%)=(浸漬後強度/浸漬前
強度)×100 (実施例1)溶融粘度指数(MFR値)が54g/10
minであるポリフェニレンサルファイド樹脂のペレッ
トを、−760mmHg(ゲージ圧、以下同様)の真空
式加熱機内で温度150℃、16hR以上放置した。放
冷後、紡糸機のエクストルーダ中へ供給し、−760m
mHgの真空下、温度335℃で溶融し、5μm以下の
微細孔を有する金属不織布フィルターで濾過した後、口
金孔径0.50mm、孔数50ホールの紡糸口金から口
金直下100mmの雰囲気を300℃に保った徐冷ゾー
ン中に吐出した。
強度)×100 (実施例1)溶融粘度指数(MFR値)が54g/10
minであるポリフェニレンサルファイド樹脂のペレッ
トを、−760mmHg(ゲージ圧、以下同様)の真空
式加熱機内で温度150℃、16hR以上放置した。放
冷後、紡糸機のエクストルーダ中へ供給し、−760m
mHgの真空下、温度335℃で溶融し、5μm以下の
微細孔を有する金属不織布フィルターで濾過した後、口
金孔径0.50mm、孔数50ホールの紡糸口金から口
金直下100mmの雰囲気を300℃に保った徐冷ゾー
ン中に吐出した。
【0089】さらに、冷却ゾーンを通過した糸条に、酸
化防止剤を3.5%含む非水系処理剤を付与し、700
m/minで引取り、次いで、連続的に延伸および熱処
理を加熱ローラ上で行ない、総合延伸率4.3倍に3段
階に延伸した。
化防止剤を3.5%含む非水系処理剤を付与し、700
m/minで引取り、次いで、連続的に延伸および熱処
理を加熱ローラ上で行ない、総合延伸率4.3倍に3段
階に延伸した。
【0090】次いで、リラックス率3%で引続き熱処理
して巻き取り、原糸繊度250デニール、処理剤付着量
1.6%、原糸強度5.75g/d、初期引張抵抗度7
4.8g/d、180℃乾熱収縮率5.8%、繊維内部
に6量体以下のオリゴマー、不溶解物および気泡のほと
んど存在しないポリフェニレンサルファイドフィラメン
ト繊維糸条を得た。
して巻き取り、原糸繊度250デニール、処理剤付着量
1.6%、原糸強度5.75g/d、初期引張抵抗度7
4.8g/d、180℃乾熱収縮率5.8%、繊維内部
に6量体以下のオリゴマー、不溶解物および気泡のほと
んど存在しないポリフェニレンサルファイドフィラメン
ト繊維糸条を得た。
【0091】このようにして得られた250デニールの
ポリフェニレンサルファイドフィラメント繊維糸条を6
本引き揃え、撚糸機で撚数4T/10cmとなるように
下撚りし、下撚りコードを得た。
ポリフェニレンサルファイドフィラメント繊維糸条を6
本引き揃え、撚糸機で撚数4T/10cmとなるように
下撚りし、下撚りコードを得た。
【0092】一方、98%硫酸相対粘度3.70のナイ
ロン66を溶融紡糸し、延伸して得られた原糸強度9.
6g/d、840デニールのナイロン66繊維糸条を4
回/10cmの撚数で下撚りし、下撚コードを得た。
ロン66を溶融紡糸し、延伸して得られた原糸強度9.
6g/d、840デニールのナイロン66繊維糸条を4
回/10cmの撚数で下撚りし、下撚コードを得た。
【0093】次に、ポリフェニレンサルファイド繊維糸
条からなる下撚りコードとナイロン66繊維糸条からな
る下撚りコードを下撚りの方向とは逆の方向に4回/1
0cmの撚数で上撚りし、生コードを得た。
条からなる下撚りコードとナイロン66繊維糸条からな
る下撚りコードを下撚りの方向とは逆の方向に4回/1
0cmの撚数で上撚りし、生コードを得た。
【0094】一方、アルカリ触媒の存在下で、レゾルシ
ンとホルマリンをモル比2/3の割合で混合し、2時間
熟成して得られた固形分10重量%の初期縮合物を、ビ
ニルピリジン−スチレン−ブタジエン共重合体ラテック
ス(VPラテックス)と、ポリブタジエンラテックス
(BRラテックス)を、固形分重量比50/50の割合
で混合した混合ラテックス100部に対し、12.5部
混合し、24時間熟成することにより、固形分30%の
RFLを調製した。
ンとホルマリンをモル比2/3の割合で混合し、2時間
熟成して得られた固形分10重量%の初期縮合物を、ビ
ニルピリジン−スチレン−ブタジエン共重合体ラテック
ス(VPラテックス)と、ポリブタジエンラテックス
(BRラテックス)を、固形分重量比50/50の割合
で混合した混合ラテックス100部に対し、12.5部
混合し、24時間熟成することにより、固形分30%の
RFLを調製した。
【0095】次に、これに、クロロフェノール系化合物
である“デナボンド”(登録商標、長瀬化成(株)製)
を25%添加し、水で固形分濃度を15%とした。
である“デナボンド”(登録商標、長瀬化成(株)製)
を25%添加し、水で固形分濃度を15%とした。
【0096】次いで、コンピュートリータ処理機(リッ
ツラー社製)を用いて、前記生コードを上記処理液に浸
漬し、150℃で120秒間乾燥し、続いて240℃で
60秒間熱処理した後、得られた処理コードをワインダ
ーで巻き取った。
ツラー社製)を用いて、前記生コードを上記処理液に浸
漬し、150℃で120秒間乾燥し、続いて240℃で
60秒間熱処理した後、得られた処理コードをワインダ
ーで巻き取った。
【0097】さらに、このディップコードをオートクレ
ーブで150℃で30分間湿熱処理を施すことにより、
本発明のゴム補強用合成繊維コードを得た。
ーブで150℃で30分間湿熱処理を施すことにより、
本発明のゴム補強用合成繊維コードを得た。
【0098】次に、この未処理コードを枷に巻いた後、
枷より外し、オートクレーブの中に入れ、145℃の蒸
気で30分間処理を行なった後、常温で乾燥し、処理コ
ードを得た。
枷より外し、オートクレーブの中に入れ、145℃の蒸
気で30分間処理を行なった後、常温で乾燥し、処理コ
ードを得た。
【0099】この処理コードの強力、接着力、耐熱性お
よび耐LLC性を評価し、結果を表1に記載した。
よび耐LLC性を評価し、結果を表1に記載した。
【0100】表1および後記する表2の結果から明らか
なように、本発明のゴム補強用合成繊維コード(実施例
1〜5)は、従来のナイロン66繊維コード(比較例
4)と同等の高い接着性を有し、さらに従来のナイロン
66繊維コード、ポリフェニレンサルファイド繊維コー
ド(比較例3)および本発明の条件を満たさない合成繊
維コード(比較例1,2)に比べて、耐熱性、耐エチレ
ングリコール性等の耐薬品性が著しく改良されたもので
あった。
なように、本発明のゴム補強用合成繊維コード(実施例
1〜5)は、従来のナイロン66繊維コード(比較例
4)と同等の高い接着性を有し、さらに従来のナイロン
66繊維コード、ポリフェニレンサルファイド繊維コー
ド(比較例3)および本発明の条件を満たさない合成繊
維コード(比較例1,2)に比べて、耐熱性、耐エチレ
ングリコール性等の耐薬品性が著しく改良されたもので
あった。
【0101】
【表1】 (実施例2〜5)ポリフェニレンサルファイド繊維糸条
とナイロン66繊維糸条の混撚比率および接着処理液の
付着量を表1に記載したように変更した以外は、全て実
施例1と同様の操作を行ない、得られた処理コードの強
力、接着力、耐熱性および耐LLC性を評価し、結果を
表1に併記した。
とナイロン66繊維糸条の混撚比率および接着処理液の
付着量を表1に記載したように変更した以外は、全て実
施例1と同様の操作を行ない、得られた処理コードの強
力、接着力、耐熱性および耐LLC性を評価し、結果を
表1に併記した。
【0102】(比較例1〜2)ポリフェニレンサルファ
イド繊維糸条とナイロン66繊維糸条の混撚比率および
接着処理液の付着量を表2に記載したように変更した以
外は、全て実施例1と同様の操作を行ない、得られた処
理コードの強力、接着力、耐熱性および耐LLC性を評
価し、結果を表2に示した。
イド繊維糸条とナイロン66繊維糸条の混撚比率および
接着処理液の付着量を表2に記載したように変更した以
外は、全て実施例1と同様の操作を行ない、得られた処
理コードの強力、接着力、耐熱性および耐LLC性を評
価し、結果を表2に示した。
【0103】
【表2】 (比較例3)実施例1で得られた250デニールのポリ
フェニレンサルファイドフィラメント繊維糸条を8本引
き揃え、撚糸機で撚数4T/10cmとなるように撚糸
し、ポリアミド繊維糸条を含まない生コードを得た。そ
れ以外は、実施例1と同様の操作を行ない、得られた処
理コードの強力、接着力、耐熱性および耐LLC性を評
価し、結果を表2に併記した。
フェニレンサルファイドフィラメント繊維糸条を8本引
き揃え、撚糸機で撚数4T/10cmとなるように撚糸
し、ポリアミド繊維糸条を含まない生コードを得た。そ
れ以外は、実施例1と同様の操作を行ない、得られた処
理コードの強力、接着力、耐熱性および耐LLC性を評
価し、結果を表2に併記した。
【0104】(比較例4)98%硫酸相対粘度3.00
のナイロン66を溶融紡糸し、延伸して得られた原糸強
度9.4g/d、1260デニールのナイロン66繊維
糸条を2本引き揃え、4回/10cmの撚数で撚糸して
ポリフェニレンサルファイドフィラメント繊維糸条を含
まない生コードを得た。それ以外は、実施例1と同様の
操作を行ない、得られた処理コードの強力、接着力、耐
熱性および耐LLC性を評価し、結果を表2に併記し
た。
のナイロン66を溶融紡糸し、延伸して得られた原糸強
度9.4g/d、1260デニールのナイロン66繊維
糸条を2本引き揃え、4回/10cmの撚数で撚糸して
ポリフェニレンサルファイドフィラメント繊維糸条を含
まない生コードを得た。それ以外は、実施例1と同様の
操作を行ない、得られた処理コードの強力、接着力、耐
熱性および耐LLC性を評価し、結果を表2に併記し
た。
【0105】(実施例5)アルカリ触媒の存在下で、レ
ゾルシンとホルマリンをモル比2/3の割合で混合し、
2時間熟成して得られた固形分10%の初期縮合物を、
クロロプレン系ラテックス(2,3−ジクロロ−1,3
−ブタジエン/2−クロロ−1,3−ブタジエンの比が
固形分重量比で1/9)100部に対し、12.5部混
合し、24時間熟成することにより、固形分30%のR
FLを調製した。
ゾルシンとホルマリンをモル比2/3の割合で混合し、
2時間熟成して得られた固形分10%の初期縮合物を、
クロロプレン系ラテックス(2,3−ジクロロ−1,3
−ブタジエン/2−クロロ−1,3−ブタジエンの比が
固形分重量比で1/9)100部に対し、12.5部混
合し、24時間熟成することにより、固形分30%のR
FLを調製した。
【0106】次に、これに、クロロフェノール系化合物
である“デナボンド”(登録商標、長瀬化成(株)製)
を25%添加し、水で固形分濃度を20%とした。
である“デナボンド”(登録商標、長瀬化成(株)製)
を25%添加し、水で固形分濃度を20%とした。
【0107】このRFLを水にて希釈し、固形分濃度1
5%のものを処理液とした。
5%のものを処理液とした。
【0108】次いで、コンピュートリータ処理機(リッ
ツラー社製)を用いて、実施例1で得られた生コードに
対し、上記処理液を付与し、エアワイパーで液切りを行
ない、120℃で100秒間乾燥し、続いて210℃で
60秒間熱処理した。
ツラー社製)を用いて、実施例1で得られた生コードに
対し、上記処理液を付与し、エアワイパーで液切りを行
ない、120℃で100秒間乾燥し、続いて210℃で
60秒間熱処理した。
【0109】この処理コードの強力、接着力、耐熱性お
よび耐LLC性を評価し、結果を表1に併記した。
よび耐LLC性を評価し、結果を表1に併記した。
【0110】
【発明の効果】本発明のゴム補強用合成繊維コードは、
被着ゴムと良好な接着性を有し、しかもゴム中耐熱性や
エチレングリコールや鉱物油などの薬品に対する耐劣化
性、つまり耐薬品性が著しく改善され、繊維の強度保持
率および耐久性にすぐれたものであり、これらのすぐれ
た特性を生かして、タイヤコード、動力伝達ベルト、搬
送用ベルトおよびゴムホースなどの各種補強ゴム製品の
補強用に広く適用することができる。なかでも自動車用
ゴムホース、とくにブレーキ用ホース、クーラー用ホー
ス、ラジエーター用ホースまたはパワーステアリングホ
ースに適用した場合に理想的な性能を発揮する。
被着ゴムと良好な接着性を有し、しかもゴム中耐熱性や
エチレングリコールや鉱物油などの薬品に対する耐劣化
性、つまり耐薬品性が著しく改善され、繊維の強度保持
率および耐久性にすぐれたものであり、これらのすぐれ
た特性を生かして、タイヤコード、動力伝達ベルト、搬
送用ベルトおよびゴムホースなどの各種補強ゴム製品の
補強用に広く適用することができる。なかでも自動車用
ゴムホース、とくにブレーキ用ホース、クーラー用ホー
ス、ラジエーター用ホースまたはパワーステアリングホ
ースに適用した場合に理想的な性能を発揮する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI D06M 15/693 D06M 15/693 // D06M 101:34
Claims (6)
- 【請求項1】ポリフェニレンサルファイド繊維糸条とポ
リアミド繊維糸条とを撚り合わせたコードであって、前
記ポリフェニレンサルファイド繊維糸条とポリアミド繊
維糸条との繊度の比が3/7〜7/3であることを特徴
とするゴム補強用合成繊維コード。 - 【請求項2】ポリフェニレンサルファイド繊維糸条の強
度が4.5g/d以上、初期引張抵抗度が60g/d以
上、180℃乾熱収縮率が8%以下であることを特徴と
する請求項1に記載のゴム補強用合成繊維コード。 - 【請求項3】ポリフェニレンサルファイド繊維糸条が酸
化防止剤成分を0.5〜5重量%含有する処理剤を0.
3〜2重量%付着されてなることを特徴とする請求項1
または2に記載のゴム補強用合成繊維コード。 - 【請求項4】ポリフェニレンサルファイド繊維糸条とポ
リアミド繊維糸条とを撚り合わせた後、レゾルシン・ホ
ルマリン初期縮合物とゴムラテックスとの混合物を含有
する接着処理剤で処理することを特徴とするゴム補強用
合成繊維コードの製造方法。 - 【請求項5】さらにクロロフェノール化合物を含有する
接着処理剤で処理することを特徴とする請求項4に記載
のゴム補強用合成繊維コードの製造方法。 - 【請求項6】自動車のラジエーター用ホースまたはパワ
ーステアリング用ホースの補強に用いられることを特徴
とする請求項1〜3のいずれかに記載のゴム補強用合成
繊維コード。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10083469A JPH11279886A (ja) | 1998-03-30 | 1998-03-30 | ゴム補強用合成繊維コードおよびその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10083469A JPH11279886A (ja) | 1998-03-30 | 1998-03-30 | ゴム補強用合成繊維コードおよびその製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH11279886A true JPH11279886A (ja) | 1999-10-12 |
Family
ID=13803338
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP10083469A Pending JPH11279886A (ja) | 1998-03-30 | 1998-03-30 | ゴム補強用合成繊維コードおよびその製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH11279886A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2008540850A (ja) * | 2005-03-18 | 2008-11-20 | ディオレン インドゥストリアル ファイバース ベスローテン フェノートシャップ | ポリフェニレンスルフィドフィラメントヤーンの製造方法 |
| JP2009185438A (ja) * | 2008-01-09 | 2009-08-20 | Toray Ind Inc | ポリフェニレンサルファイド繊維およびその製造方法 |
-
1998
- 1998-03-30 JP JP10083469A patent/JPH11279886A/ja active Pending
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2008540850A (ja) * | 2005-03-18 | 2008-11-20 | ディオレン インドゥストリアル ファイバース ベスローテン フェノートシャップ | ポリフェニレンスルフィドフィラメントヤーンの製造方法 |
| JP2009185438A (ja) * | 2008-01-09 | 2009-08-20 | Toray Ind Inc | ポリフェニレンサルファイド繊維およびその製造方法 |
| JP2012246599A (ja) * | 2008-01-09 | 2012-12-13 | Toray Ind Inc | ポリフェニレンサルファイド繊維およびその製造方法 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| JP5676337B2 (ja) | ポリパラフェニレンテレフタルアミド繊維複合体およびその製造方法 | |
| WO2001083874A1 (en) | Rubber-reinforcing fiber, process for producing the same, and rubber product and pneumatic tire each made with the same | |
| JP2014530302A (ja) | アラミド繊維コード及びその製造方法 | |
| JP2010053465A (ja) | ゴム補強用ポリエステル繊維コード | |
| CN101107395B (zh) | 橡胶增强用聚酯纤维帘线及其制造方法 | |
| JP2003013326A (ja) | ポリケトン繊維、その製造方法及びポリケトン撚糸物 | |
| JP7771674B2 (ja) | 自動車ホース補強用合成繊維コードおよびその製造方法 | |
| JP6623831B2 (ja) | 有機繊維コードおよびゴム製品 | |
| JPH11279880A (ja) | ゴム補強用合成繊維コードおよびその製造法 | |
| JP5169640B2 (ja) | ゴム補強用ポリエステル繊維コード | |
| JP2022162612A (ja) | ゴム・繊維用接着処理剤およびそれを用いたゴム補強用合成繊維コード | |
| JPH11222775A (ja) | ゴム補強用コード | |
| WO2021261169A1 (ja) | 処理剤、該処理剤で処理された合成繊維コード、およびゴム製品 | |
| JPH11279886A (ja) | ゴム補強用合成繊維コードおよびその製造方法 | |
| JP7681938B2 (ja) | アラミド繊維、それを用いたコード、及びそれらの製造方法 | |
| JP2022162613A (ja) | ゴム・繊維用接着処理剤およびそれを用いたゴム補強用合成繊維コード | |
| JP2021155870A (ja) | ポリパラフェニレンテレフタルアミド繊維複合体、それを用いたコード | |
| JP3924924B2 (ja) | ゴムホース補強用ポリエステルコードおよびその製造方法 | |
| JPH11279885A (ja) | ゴムホース補強用コードおよびその製造方法 | |
| JPH1161584A (ja) | 自動車ホース用補強コード | |
| JP2014101595A (ja) | ゴム補強用繊維の製造方法およびゴム補強用繊維 | |
| JP5080512B2 (ja) | 補強用繊維の製造方法 | |
| JP2025150083A (ja) | ゴム資材補強用合成繊維コードおよびその製造方法 | |
| JPS6249396B2 (ja) | ||
| JP3157590B2 (ja) | ゴム補強用ポリアミド繊維コード |