JPH11280422A - バルブタイミング可変装置 - Google Patents

バルブタイミング可変装置

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JPH11280422A
JPH11280422A JP7960198A JP7960198A JPH11280422A JP H11280422 A JPH11280422 A JP H11280422A JP 7960198 A JP7960198 A JP 7960198A JP 7960198 A JP7960198 A JP 7960198A JP H11280422 A JPH11280422 A JP H11280422A
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恒久 奥田
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泰明 長谷川
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    • F01MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
    • F01LCYCLICALLY OPERATING VALVES FOR MACHINES OR ENGINES
    • F01L1/00Valve-gear or valve arrangements, e.g. lift-valve gear
    • F01L1/34Valve-gear or valve arrangements, e.g. lift-valve gear characterised by the provision of means for changing the timing of the valves without changing the duration of opening and without affecting the magnitude of the valve lift

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  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
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  • Valve Device For Special Equipments (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 遊星歯車機構を有したバルブタイミング可変
装置において、組付性およびメンテナンス性を向上させ
る。 【解決手段】 カムプーリ2とカムシャフト1との遊星
歯車機構10を介設し、クランクシャフトの回転を遊星
歯車機構10を介してカムシャフト1に伝動させつつ、
電動モータ30により遊星歯車機構10のサンギヤ11
を回転駆動させることによりカムプーリ2に対するカム
シャフト1の位相を変化させるようにした。カムプーリ
2はキャリア12の外周側にベアリング20a,20b
を介して回転自在に一体に設けた。そして、このカムプ
ーリ2にリングギヤ14を締結固定することによりカム
プーリ2、キャリア12及びリングギヤ14を一体化し
た。キャリア12には、サンギヤ11の受入れ部分とし
ての小径部とカムシャフト1の取付け部分としての大径
部を前後に有する貫通孔16を設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エンジンの動弁機
構に組み込まれ、バルブタイミングの制御に用いられる
バルブタイミング可変装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種のバルブタイミング可変装置の一
例として、従来、特開平4−232312号公報に開示
されるような装置が知られている。
【0003】この装置では、カムシャフトとカムプーリ
(駆動輪)との間に、サンギヤとプラネタリキャリアに
支持されたプラネタリギヤとリングギヤとからなる遊星
歯車機構が設けられ、そのリングギヤにカムプーリが連
設され、プラネタリキャリアがカムシャフトに連結され
るとともに、サンギヤに連設されたスリーブの後端に駆
動力導入用ギヤが設けられ、一方、エンジン本体にモー
タが設置され、このモータ軸に、上記駆動力導入用ギヤ
に噛合するウォームが設けられている。そして、サンギ
ヤが停止されているときに、カムプーリに対してカムシ
ャフトが一定の減速比で回転し、上記モータの駆動によ
りウォーム等を介してサンギヤが駆動されると、カムシ
ャフトの位相が変化するようになっている。
【0004】また、上記のようなバルブタイミング可変
装置の改良として、モータを上記遊星歯車機構と同軸上
に配置し、該モータのステータ側をエンジンに連結固定
する一方、ロータ側を減速機構を介して上記サンギヤに
接続するようにしたバルブタイミング可変装置も開発さ
れている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記のような従来のバ
ルブタイミング可変装置は、遊星歯車機構を用いた省ス
ペースな構成であり、エンジンのコンパクト化への貢献
度は大きい。
【0006】しかし、構成自体が複雑であるため、例え
ば、エンジンへの組付けや、モータの交換、あるいはカ
ムプーリまたはカムスプロケットに装着されているベル
トまたはチェーンの交換等のメンテナンス作業において
は、多数の部品を決められた順序で取外さなければなら
ない等、組付性やメンテナンス性が必ずしも良くないと
いう欠点がある。そのため、この種のバルブタイミング
装置においては、組付性やメンテナンス性を向上させる
ことが要求されている。
【0007】なお、組付性やメンテナンス性の向上を図
る場合、装置の細部にわたって合理的な構成を採用し、
これにより組付性等をより向上させ得るようにするのが
望ましい。
【0008】本発明は、上記問題を解決するためになさ
れたものであり、遊星歯車機構を有したバルブタイミン
グ可変装置において、組立性およびメンテナンス性を向
上させることができるバルブタイミング可変装置を提供
することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は、伝動部材を介してクランクシャフトに駆
動連結される駆動輪とカムシャフトとの間に、サンギヤ
とプラネタリギヤを支持するプラネタリキャリアとリン
グギヤとから構成される遊星歯車機構が介設されるとと
もに、サンギヤに回転位相変更用駆動手段が接続され、
クランクシャフトの回転を遊星歯車機構を介してカムシ
ャフトに伝動させつつ駆動手段によるサンギヤの回転駆
動に応じて駆動輪に対するカムシャフトの位相を変化さ
せるように構成されたバルブタイミング可変装置におい
て、リングギヤおよびプラネタリキャリアの二部材が軸
受部材を介して内外に相対回転自在に一体に嵌装され、
これら二部材のうち外周側の部材に上記駆動輪が一体に
設けられている一方、内周側の部材に、カムシャフトに
対する固定部が設けられるとともにサンギヤの受入部が
一体に設けられ、固定部および受入部がそれぞれ上記カ
ムシャフトおよびサンギヤに対して脱着可能に構成され
ているものである(請求項1)。
【0010】この装置によれば、リングギヤ、プラネタ
リキャリアおよび駆動輪が一体化されているので、これ
らを一体にカムシャフト、あるいはサンギヤを含む回転
位相変更用駆動手段に対して脱着することができる。そ
のため、エンジンに対するバルブタイミング可変装置の
組付性、あるいはメンテナンス性を向上させることが可
能となる。
【0011】特に、回転位相変更用駆動手段を上記カム
シャフト方向における上記二部材の反カムシャフト側に
配置するとともに、エンジン本体に対して脱着可能に連
結固定するようにすれば(請求項2)、上記二部材をカ
ムシャフトに取付けたまま、エンジン本体に対して回転
位相変更用駆動手段を独立して脱着することが可能とな
る。そのため、上記駆動輪に装着されるベルト部材等の
伝動部材の脱着を容易に行うことが可能となる等、メン
テナンス性が向上する。
【0012】また、請求項1又は2記載の装置におい
て、上記二部材のうち内周側の部材に対して上記カムシ
ャフトの端部をその軸方向に嵌入させた状態で固定する
ように上記固定部を構成するようにすれば(請求項
3)、カムシャフトに対して二部材を良好にセンタリン
グすることが可能となる。また、複数の軸受部材を介設
し易くなり上記駆動輪の支持構造を充実させ易くなる。
【0013】さらに、上記各装置において、上記二部材
のうち内周側の部材の外周部分に軸受部材のカムシャフ
ト方向の移動を規制する突部を設けたり(請求項4)、
あるいは上記二部材のうち外周側の部材の内周部分に同
様の突部を設けるようにすれば(請求項5)、上記二部
材により軸受部材の移動を規制することができる合理的
な構成が達成される。
【0014】また、請求項1乃至5のいずれかの装置に
おいて、サンギヤを支持する軸体を回転自在に支持する
軸受部を上記カムシャフトに設けるようにすれば(請求
項6)、回転位相変更用駆動手段の取付けが容易になり
組付性が向上する。
【0015】なお、請求項1乃至6のいずれかの装置に
おいて、プラネタリキャリアをリングギヤの内周側に設
けるようにすれば(請求項7)、二部材をコンパクトな
構成とすることが可能となる。
【0016】特に、請求項7記載の装置において、上記
プラネタリキャリアをカムシャフトに対して締結固定す
るとともに、この締結部をプラネタリキャリアの中心軸
回りにおいて各プラネタリギヤの間に設けるようにすれ
ば(請求項8)、締結部をプラネタリキャリアの中心部
分近傍に集結させたコンパクトな締結構造が達成され
る。
【0017】なお、請求項7又は8記載の装置において
は、プラネタリキャリアをボルト部材によりカムシャフ
トに対して締結固定するとともに、プラネタリキャリア
の外周側に突出する中間部材を上記ボルト部材により共
締めし(請求項9)、これにより上記軸受部材のカムシ
ャフト方向への移動を規制して軸受部材の脱落を防止す
るようにしてもよい。
【0018】また、請求項7乃至9のいずれかに記載の
装置において、プラネタリキャリアの外周側に軸受部材
を介して駆動輪を配設するとともに、この駆動輪の内周
側にリングギヤの少なくとも一部を嵌入させた状態で連
結するようにすれば(請求項10)、リングギヤを良好
にセンタリングすることが可能となるばかりか、リング
ギヤにより軸受部材の移動を規制することもできるため
合理的な構成が達成される。
【0019】なお、請求項7乃至10のいずれかの装置
においては、上記二部材と回転位相用駆動手段との接続
部分からの異物の侵入等を防止するために、リングギヤ
におけるカムシャフト方向の端部に、該リングギヤをシ
ール部材を介して回転位相変更用駆動手段に接続可能と
する接続部を設けるのが望ましい(請求項11)。
【0020】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態について図面
を用いて説明する。
【0021】図1は、本発明に係るバルブタイミング可
変装置の一例を示す断面図である。この図において、1
はエンジン本体(図示せず)に回転自在に支持されたカ
ムシャフト1であって、回転に伴ってバルブを開閉作動
するようになっている。カムシャフト1の端部周囲に
は、タイミングプーリ(歯付プーリ)からなるカムプー
リ2が位置し、このカムプーリ2が図外のクランクシャ
フトに装着されたクランクプーリにタイミングベルト3
を介して接続されている。
【0022】上記カムシャフト1の端部には、遊星歯車
機構10と回転位相変更用駆動手段としての電動モータ
30とが設けられ、これらがカムシャフト1およびカム
プーリ2と同軸上に配置されている。
【0023】上記遊星歯車機構10は、サンギヤ11
と、複数箇のプラネタリギヤ13を支持するプラネタリ
キャリア12(以下、キャリア12と略す)と、リング
ギヤ14との3要素からなり、サンギヤ11、キャリア
12およびリングギヤ14が同軸上に互いに回転可能に
配設されている。そして、リングギヤ14にカムプーリ
2が、キャリア12にカムシャフト1がそれぞれ連結さ
れている。
【0024】電動モータ30は、相対回転可能なロータ
33とステータ31を内外に備えており、ステータ31
がケーシング35およびブラケット4を介してエンジン
本体に連結固定されている。また、電動モータ30のロ
ータ33と遊星歯車機構10のサンギヤ11とが減速機
構を介して接続されている。上記減速機構は軸方向に移
動可能なスライド部材44を有し、このスライド部材4
4に上記サンギヤ11が連設されている。そして、後に
詳述するように、ロータ33の回転がスライド部材44
の軸方向移動に変換されるとともに、サンギヤ11等が
ヘリカルギヤとされることにより、スライド部材44の
軸方向移動が回転に変換されて遊星歯車機構10に伝え
られるようになっている。
【0025】以下、このバルブタイミング可変装置の具
体的な構成について詳述する。
【0026】上記遊星歯車機構10のキャリア12は、
図2に示すように、前後(同図では左右)に小径部16
aおよび大径部16b(軸固定部)を具備した前後方向
の貫通孔16を有しており、上記大径部16bに上記カ
ムシャフト端部を嵌入した状態でカムシャフト1に取着
されている。そして、上記小径部16aの周囲に形成さ
れたボルト孔17を介してボルト18が前方側から挿入
され、カムシャフト1のねじ孔19に螺合挿入されるこ
とにより、カムシャフト1に対してキャリア12が連結
固定されている。このように上記キャリア12にカムシ
ャフト1を嵌入した状態で両者を連結することにより、
カムシャフト1に対してキャリア12がセンタリングさ
れている。
【0027】上記ボルト孔17は、図3に示すように、
小径部16aの周囲において各プラネタリギヤ13の間
に介設されており、このように各プラネタリギヤ13の
間のスペースを利用してキャリア12とカムシャフト1
とを締結することで、貫通孔20の近傍に締結位置を集
結させたコンパクトな締結構造が達成されている。
【0028】上記キャリア12の外周側には、上記カム
プーリ2が配設され、これが前後2つのベアリング20
a,20bを介してキャリア12の外周側に回転自在に
支持されている。そして、カムプーリ2の前端部にリン
グギヤ14が一体に締結固定され、このリングギヤ14
がプラネタリギヤ13に噛合している。
【0029】カムプーリ2とリングギヤ14とは、同図
に示すように、カムプーリ2の前端部にリングギヤ14
の後端部が嵌入され、リングギヤ14の周囲に連設され
たフランジ21を介して互いに締結されている。具体的
には、フランジ21に形成されたボルト孔22に前方側
からボルト23が挿通され、これがカムプーリ2に形成
されたねじ孔24に螺合挿入されることによりリングギ
ヤ14とカムプーリ2とが一体に締結固定されている。
このようにリングギヤ14がカムプーリ2に嵌入された
状態で固定されることにより、カムプーリ2及びベアリ
ング20a,20bを介してリングギヤ14がキャリア
12に対してセンタリングされ、リングギヤ14とプラ
ネタリギヤ13とが適切に噛合し得るようになってい
る。
【0030】上記カムプーリ2の内周面およびキャリア
12の外周面には、それぞれつば部(突部)26,27
が形成されており、これらつば部26,27と、リング
ギヤ14の端部14aと、キャリア12の前方側に上記
ボルト18により共締めされるワッシャ(中間部材)2
8とによって上記ベアリング20a、20bの前後方向
の変位が阻止されている。具体的には、キャリア12の
後方側端部につば部26が、カムプーリ2の前後方向略
中央につば部27がそれぞれ突設されており、後方側の
ベアリング20bがこれらつば部26,27の間に介設
されることにより該ベアリング20bの前後方向の移動
が阻止されるようになっている。また、リングギヤ14
の端部14aおよびワッシャ28とつば部27との間に
前方側のベアリング20aが介設されることにより、該
ベアリング20aの前後方向の移動が阻止されるように
なっている。
【0031】なお、上記リングギヤ14の前端部(接続
部)14bには、その内周側にシール部材57が嵌装さ
れており、後述する電動モータ30のロータ後端部がこ
のシール部材57の内側に嵌入されている。
【0032】一方、上記電動モータ30は、磁界用のス
テータコイル32を巻装したステータ31と、永久磁石
34を配設したロータ33とからなっている。ステータ
31はリング状に形成されており、ブラケット4を介し
てエンジン本体に連結されたケーシング35に対してボ
ルト等により締結固定されている。また、ステータ31
には、図4に示すように、ステータ31の相隣接する3
つのステータコイル32の間にホール素子55a〜55
cが配設され、ロータ33の回転に伴いこれらホール素
子55a〜55cにより永久磁石34の磁極を検出し得
るようになっている。つまり、このように永久磁石34
の磁極を順次ホール素子55a〜55cで検知すること
により、ロータ33の回転角を検出し得るようになって
いる。
【0033】上記ロータ33は、ステータ31の内周側
に配設されている。そして、ロータ33の前後両側が、
上記ケーシング35およびキャリア12にそれぞれスラ
ストベアリング37a,37bを介して連結されること
により、ロータ33がステータ31の内周側において回
転自在に支持されている。
【0034】ロータ33には、図2に示すように、ベア
リング37a,37bの保持部33a、33bが一体に
設けられ、この保持部33a、33bにベアリング37
a,37bの外周側に対する当り38が形成されてい
る。一方、上記キャリア12およびケーシング35には
ベアリング37a,37bの保持部としてワッシャ36
およびリング部材39が装着され、これらワッシャ36
およびリング部材39にベアリング37a,37bの内
周側の当り36a,39aがそれぞれ形成されている。
つまり、各ベアリング37a,37bを上記各当り33
aおよび36a,39aの間に嵌装した状態で保持する
ことにより、ベアリング37a,37bを介して該ロー
タ33のセンタリングが達成され、これにより上記ステ
ータ31と永久磁石34との隙間(エアギャップ)が適
切に確保されるようになっている。
【0035】上記リング部材39は、図示を省略するが
ノックピン等によりケーシング35に対して精密に取着
され、また、ワッシャ36もプラネタリギヤ13の支持
軸に圧着される等して、キャリア12に対して精密に取
着されている。これによりロータ33のセンタリングが
高精度で達成されるようになっている。なお、磁束の洩
れを防止するために、ロータ33の上記保持部33a、
33b、ワッシャ36およびリング部材39等はアルミ
ニウム等の非磁性体から構成されている。
【0036】上記ロータ33の内方には、カムシャフト
1と同軸上において前後方向に延びる軸体42が挿通さ
れている。この軸体42は、前端部がケーシング35に
支持される一方、後端部が上記貫通孔16を介してキャ
リア12を貫通してカムシャフト1に支持されている。
この軸体42の支持構造について具体的に説明すると、
ケーシング35には、同図に示すように、大径部51a
と小径部51bとを前後に有した貫通孔51が形成され
ており、この貫通孔51に軸体42が挿通されている。
軸体42の前部にはつば部43が形成されており、この
つば部43が貫通孔51の大径部51aに介装されると
ともに、このつば部43の前後に摩擦板52が配設され
ている。そして、ケーシング35の前端部に蓋体53が
固定されることにより、上記つば部43が摩擦板52を
介して蓋体53およびケーシング35に挾持され、これ
により軸体42の前端部がケーシング35に対して回転
を阻止された状態で支持されている。一方、軸体42の
後端部は、上記カムシャフト1の前端部に形成された凹
部1a内に突入しており、ブッシュ54を介してカムシ
ャフト1に対して回転可能な状態で支持されている。
【0037】なお、上記軸体42の前端部は、同図に示
すように蓋体53の開口部53aを介して外部に突出し
ており、この部分がオイル導入部となっている。つま
り、詳しく図示していないが、軸体42の内部には、軸
体42とスライド部材44との間、あるいは軸体42と
上記ブッシュ54との間に潤滑オイルを供給するための
通路42aが形成されており、上記オイル導入部を介し
て通路42aに潤滑オイルを導入し得るようになってい
る。
【0038】上記軸体42の外周側には、円筒状のスラ
イド部材44が配設されている。そして、上記軸体42
の外周とスライド部材44の内周には、相対応する軸方
向のスプライン45もしくはセレーションが形成され、
そのスプライン45等が係合することにより、スライド
部材44の回転が阻止された状態で軸方向、つまり前後
方向の移動が可能となっている。
【0039】スライド部材44の前部には、その外周に
ヘリカルスプライン状の送りねじ46が形成され、これ
に噛合するねじ47がロータ33の内周面に形成されて
いる。一方、スライド部材44の後部は、上記遊星歯車
機構10の中心部に位置し、このスライド部材44の後
部外周にサンギヤ11が一体に設けられている。そし
て、このサンギヤ11と、これに噛合する各プラネタリ
ギヤ13と、各プラネタリギヤ13に噛合するリングギ
ヤ14とがいずれもヘリカルギヤとなっている。
【0040】上記スライド部材44は、図5に示すよう
に、スライド部材44の軸線に直交する軸線に対する送
りねじ46のヘリカル溝の傾きα(リード角)が、サン
ギヤ11を構成するヘリカルギヤのヘリカル溝の同傾き
βよりも小さく設定されている。これによりロータ33
の回転が減速されて遊星歯車機構10に伝えられるとと
もに、電動モータ30の駆動が停止されているときにカ
ムシャフト側からスライド部材44に作用するスラスト
力に対してロータ33の停止状態が保持され得るように
なっている。
【0041】なお、上記電動モータ30は、図示を省略
しているが、エンジンを統括的に制御するコントローラ
により制御されるようになっており、予め運転状態に応
じた最適なバルブタイミングが得られるようにカムシャ
フト1の回転位相が設定され、運転状態の変化に応じて
上記回転位相が変更されるように電動モータ30のステ
ータコイル32への通電が制御される。なお、この制御
中においては、上記電動モータ30のホール素子55a
〜55cによる磁極の検知に基づいてロータ33の回転
角が求められ、これにより現在のカム角が検出されつつ
回転位相が調整されるようになっている。
【0042】以上のようなバルブタイミング可変装置に
よると、位相変更時以外は上記電動モータ30の駆動が
停止されて、遊星歯車機構10のサンギヤ11が固定さ
れることにより、カムプーリ2とこれに連結されたリン
グギヤ14とキャリア12に連結されたカムシャフト1
とが、リングギヤ14とプラネタリギヤ13との歯数の
比によって決まる速度比で回転する。そして、予めこの
速度比を考慮してクランクプーリとカムプーリ2のプー
リ比が設定されることにより、カムシャフト1がクラン
クシャフトに対して所定の速度比で回転する。
【0043】そして、位相変更時には、上記電動モータ
30が駆動されてそのロータ33が回転することによ
り、その回転が送りねじ46,47で変換されて、スラ
イド部材44およびこれと一体のサンギヤ11が軸方向
に移動し、その軸方向移動がサンギヤ11等を構成する
ヘリカルギヤで回転方向に変換され、サンギヤ11から
プラネタリギヤ13に回転力が付加される。これによ
り、サンギヤ11が固定されている場合と比べて、リン
グギヤ14とキャリア12との速度比が変化し、これに
よりカムシャフト1の回転位相が変化してバルブタイミ
ングが換えられることとなる。
【0044】ところで、上記のバルブタイミング可変装
置は、全体が2つのユニットから構成されている。具体
的には、上記カムプーリ2、キャリア12およびリング
ギヤ14から構成されて上記カムシャフト1に連結固定
される第1のユニットと、上記ケーシング35とこれに
取着される電動モータ30、軸体42およびスライド部
材44等から構成されてブラケット4を介してエンジン
本体に締結固定される第2のユニットとから構成されて
いる。そのため、エンジン本体への組付時等には、例え
ば、各ユニットがサブアッセンブリされ、これら各ユニ
ットがエンジン本体に組付けられるようになっている。
【0045】上記第1のユニットの組立ては、例えば、
まず、プラネタリギヤ取着前のキャリア12に対して、
ベアリング20b、カムプーリ2、ベアリング20aお
よびワッシャ36をこの順番で装着した後、リングギヤ
14をカムプーリ2に嵌入させて締結固定し、最後に、
プラネタリギヤ13およびワッシャ36、さらにベアリ
ング37bをこの順番で装着することにより組立てられ
る。これによりキャリア12の外周外にカムプーリ2及
びリングギヤ14を回転自在に支持し、その中心部に、
上記貫通孔16からなるサンギヤ11の受入れ部分を有
した全体としてリング状の第1のユニットが完成する。
【0046】一方、第2のユニットの組立ては、まず、
ケーシング35にリング部材39、ベアリング37aお
よび電動モータ30をこの順番で装着した後、貫通孔5
1を介して軸体42をケーシング35に挿通するととも
に摩擦板52および蓋体53を取着する。この際、蓋体
53は仮止めしておく。そして、最後に、軸体42に対
してスライド部材44を挿通しつつスライド部材44の
送りねじ46をロータ33のねじ47に噛合させる。こ
れにより第2のユニットが完成する。
【0047】一方、バルブタイミング可変装置をエンジ
ン本体に組付けるには、まず、上記第1のユニットをカ
ムシャフト1に装着する。第1のユニットの取付けは、
カムシャフト1の先端部をキャリア12の貫通孔16に
嵌入しつつ第1のユニットをカムシャフト1の端部に装
着し、その後、ボルト18によりキャリア12をカムシ
ャフト1に締結固定することにより行う。
【0048】そして第1のユニットの取付けが完了した
ら、次いで、カムシャフト1および第2のユニットに対
して第2のユニットを取り付ける。具体的には、軸体4
2の先端(図1では右端)をキャリア12の貫通孔16
を介してカムシャフト1の凹部1aに挿入させるととも
に、スライド部材44のサンギヤ11をプラネタリギヤ
13に噛合させつつ第2のユニットを第1のユニットに
合体させる。この際、上記リングギヤ14の前方端にシ
ール部材57を予め装着しておき、合体の際に、ロータ
33を上記ベアリング37bおよびシール部材57に対
して嵌め合わせる。第2のユニットを第1のユニットに
合体させたら、ブラケット4に対してケーシング35を
締結固定するようにする。
【0049】こうして各ユニットをエンジン本体に取着
したら、次いで、ロータ33、カムプーリ2および軸体
42を適宜回転させて回転位相の初期設定を行う。この
際、蓋体53をケーシング35から取外して摩擦板52
によるつば部43の挾持状態を解除しておくことによ
り、軸体42およびスライド部材44がケーシング35
に対して一体回転可能となり、これにより回転位相の初
期設定が可能となる。なお、当実施形態では、ケーシン
グ35において貫通孔51の周囲に周方向に細長のサー
ビスホール56が複数個形成されており、ロータ33を
回転させる際には、このサービスホール56を介して軸
状の治具等を用いてロータ33を回転させることができ
るようになっている。
【0050】こうして回転位相の初期設定が完了した
ら、蓋体53をケーシング35に締結固定する。これに
よりケーシング35に対する軸体42およびスライド部
材44の回転が阻止された状態となり初期設定が完了す
るとともに、エンジン本体に対するバルブタイミング装
置の組付けが完了する。
【0051】以上のように構成されたバルブタイミング
可変装置によれば、上述のように遊星歯車機構10を用
いた構成であるため、装置の省スペースが有効に達成さ
れる。
【0052】しかも、全体が、上記カムプーリ2、キャ
リア12およびリングギヤ14等からなる第1のユニッ
トと、上記電動モータ30、軸体42およびスライド部
材44等からなる第2のユニットとにより構成され、エ
ンジンへの組付時には、各ユニットを合体させつつ組付
けることにより容易にエンジン本体に組付けることがで
きるため極めて組付性がよい。従って、この装置によれ
ば、装置のコンパクト化および組付性の向上を良好に達
成することができる。
【0053】また、各ユニット単位で装置を取り外すこ
とが可能なためメンテナンス性がよいという特徴もあ
る。例えば、タイミングベルト3を脱着する場合、電動
モータ30が大型のもので、ベルトの脱着に邪魔になる
ような場合であっても、第2ユニットを取外すだけで容
易にカムプーリ2に対してベルトを脱着することができ
る。従って、多数の部品を決められた順序で取り外しな
がらベルトの交換を行う必要があった従来のこの種の装
置に比べるとメンテナンス性が極めてよいという特徴が
ある。
【0054】ところで、上記の構成は、本発明に係るバ
ルブタイミング可変装置の一例であって、その具体的な
構成は、本発明の要旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能
である。
【0055】例えば、上記実施の形態では、キャリア1
2とカムシャフト1との連結構造は上記のようにカムシ
ャフト1をキャリア12に嵌入させた状態で行うように
しているが、必ずしもこのような構成を採用する必要は
なく、例えば、キャリア12とカムシャフト1とを嵌め
合わせることなく前後に当接させて相互に連結固定する
ようにしても構わない。但し、カムシャフト1をキャリ
ア12に嵌入させて連結固定する構成によれば、カムシ
ャフト1の嵌入部分が必要な分、キャリア12の前後方
向の寸法が適度に長くなるので、これを利用して上記の
ようにキャリア12にカムプーリ2を支持するための複
数のベアリング20a,20bを並べて装着することが
できる。従って、上記のようにキャリア12のセンタリ
ングを容易に行い得るようにしながら、さらにカムプー
リ2の軸受構造を充実させることができるという合理的
な構成を達成できるという利点がある。
【0056】また、上記実施形態の第1のユニットで
は、キャリア12の外周側にカムプーリ2を回転自在に
支持し、このカムプーリ2の前端部にリングギヤ14を
取付けるようにしているが、例えば、リングギヤ14と
キャリア12とを内外で入れ替えた構成を採用すること
もできる。図6はその一例を概略的に示しており、以
下、この例について説明する。なお、同図において図1
の装置と同一の部分については同一の符号を付し、図1
の装置との相違点についてのみ説明することにする。
【0057】この図の装置では、リングギヤ14にカム
シャフト受入用の貫通孔60が一体に形成されており、
この貫通孔60の後方側にカムシャフト1の前端部が嵌
入され、この状態でリングギヤ14がカムシャフト1に
締結固定されている。リングギヤ14において、貫通孔
60の外周側には、カムプーリ2が配設され、このカム
プーリ2がベアリング20a,20bを介してリングギ
ヤ14に回転自在に支持されている。そして、カムプー
リ2の前端部にキャリア12が連結固定され、これに支
持されたプラネタリギヤ13が上記リングギヤ14およ
びサンギヤ11に噛合してる。この図のような構成によ
れば、位相変更時以外は遊星歯車機構10のサンギヤ1
1が固定されることにより、カムプーリ2とこれに連結
されたキャリア12のプラネタリギヤ13とリングギヤ
14とが回転し、これによりカムシャフト1がクランク
シャフトに対して所定の速度比で回転する。
【0058】そして、位相変更時には、電動モータ30
が駆動されてそのロータ33が回転することにより、ス
ライド部材44およびこれと一体のサンギヤ11が軸方
向に移動し、サンギヤ11からプラネタリギヤ13に回
転力が付加される。これにより、サンギヤ11が固定さ
れている場合と比べて、リングギヤ14とキャリア12
との速度比が変化し、これによりカムシャフト1の回転
位相が変化してバルブタイミングが換えられることとな
る。
【0059】図6に示したような装置は、機能的には図
1に示した装置と異なるところがないため、いずれの装
置を採用しても大きな差はない。但し、スペース的な面
では、図1に示した装置の方が若干有利といえる。すな
わち、図6の装置では、リングギヤ14の外周側にベア
リング20a,20b及びキャリア12が配設されるた
め、サンギヤ11、プラネタリギヤ13およびリングギ
ヤ14のギヤ構成が同一であれば、リングギヤ14の外
周側にカムプーリ2のみが配設されるだけの図1の装置
の方が径方向にコンパクトになる。そのため、スペース
効率を考慮すれば、図1の装置の方が有用である。
【0060】なお、吸気弁と排気弁をそれぞれ別々のカ
ムシャフトで作動させるツインカム(DOHC)エンジ
ンの場合には、吸気側および排気側の各カムシャフトに
対してそれぞれバルブタイミング可変装置を設けること
が考えられるが、この場合、例えば、吸気側および排気
側の各バルブタイミング可変装置を以下のように構成す
るようにしてもよい。
【0061】すなわち、吸気側の装置については、図1
に示す構成において、最遅角時にスライド部材44の前
端側がケーシング35のストッパ35aに当たるように
初期設定を行うようにする(図5参照)。一方、排気側
の装置については、図1の構成を基本とし、図7に示す
ように吸気側と逆のヘリカル構造を有するサンギヤ1
1′およびプラネタリギヤ13′を用いるとともに、最
進角時にスライド部材44′の前端側がケーシング35
のストッパ35aに当たるように初期設定を行うように
しておく。このように吸気側および排気側の各装置を構
成すれば、初期設定状態において、吸排のオーバーラッ
プを最小にすることができ、エンジン始動時等に燃焼安
定性を確保することができる。しかも、吸気側および排
気側の各スライド部材44,44′を固定的に設けられ
たストッパ35aに当接させることができるためスライ
ド部材44,44′の摩耗を有効に防止できるという利
点がある。すなわち、初期設定状態において、スライド
部材44,44′をカムシャフト等(エンジン後側の当
り)に当接させることも考えられるが、この場合には、
カムシャフト1が回転するため、スライド部材44,4
4′およびカムシャフト1の摩擦が懸念される。しか
し、上記の構成によればそのような摩耗を回避すること
ができる。
【0062】なお、上記のバルブタイミング可変装置で
は、駆動源として電動モータ30を用いるようにしてい
るが、このように電動モータ30を駆動源とする構成
は、上述のような初期設定(図5、図7)を行う装置に
おいて特に有用である。
【0063】すなわち、エンジンの始動時やアイドリン
グ時には一般に吸排気のオーバーラップを最小にするこ
とが行われるため、上記各バルブタイミング可変装置に
おいては、始動時やアイドリング時に初期設定状態を維
持することが必要となる。しかし、初期設定状態で最進
角とされる排気側のバルブタイミング可変装置において
はエンジン駆動時にバルブ側からの反力でスライド部材
44′が遅角方向にズレ易く、これを阻止する必要があ
り、この点、電動モータ30を駆動源とする上記バルブ
タイミング可変装置によれば、エンジン始動直後であっ
ても該モータ30の駆動によりスライド部材44′のズ
レを確実に阻止することができる。つまり、駆動源とし
て油圧モータを用いることも考えられるが、この場合に
は、始動後、油圧が十分に高まるまで時間がかかりスラ
イド部材44′のズレを十分に阻止できない場合もあ
る。従って、上記のような初期設定を行う装置において
は電動モータ30を駆動源とする構成が有用である。
【0064】また、上記実施の形態において、ロータ3
3の前側に、スラストベアリング37aを配設している
が、図9に示すように、ボールベアリング62を配設す
るようにしてもよい。このような構成によると、ボール
ベアリング62によりロータ33の径方向変位が規制さ
れるので、永久磁石34の磁力によってロータ33が径
方向へと引き寄せられてロータ33のセンタリング状態
が阻害されるという事態を有効に防止することができ
る。また、ボールベアリング62によれば軸方向のスラ
スト規制も行え、しかも、カムシャフト1側からの反力
等、ロータ33に作用する軸方向の力を適切に受けるこ
ともできる。さらに、ボールベアリング62の内輪63
と外輪64がそれぞれケーシング35とロータ33に当
接しており、これらによってロータ33がケーシング3
5にセンタリングされる。そのため、センタリング精度
が向上し支持部の摩耗を低減できる。また、ねじ46,
47間でフリクションロスの増大を抑制でき、その結
果、ロータ回転時等の消費電力を低減することができ
る。
【0065】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、伝動部
材を介してクランクシャフトに連結される駆動輪とカム
シャフトとの間に遊星歯車機構が介設されたバルブタイ
ミング可変装置において、リングギヤおよびプラネタリ
キャリアの二部材を軸受部材を介して内外に相対回転自
在に一体に嵌装させ、これら二部材のうち外周側の部材
に駆動輪を一体に設ける一方、内周側の部材に、カムシ
ャフトに対する固定部と、サンギヤの受入部とを一体に
設け、固定部および受入部をそれぞれ上記カムシャフト
およびサンギヤに対して脱着可能に構成したので、リン
グギヤ、プラネタリキャリアおよび駆動輪を一体にカム
シャフト、あるいはサンギヤを含む回転位相変更用駆動
手段に対して脱着することができる。そのため、エンジ
ンに対するバルブタイミング可変装置の組付性、あるい
はメンテナンス性を向上させることができる。
【0066】特に、回転位相変更用駆動手段を上記二部
材の反カムシャフト側に配置し、エンジン本体に対して
脱着可能に連結固定するようにすれば、上記二部材をカ
ムシャフトに取付けたまま、回転位相変更用駆動手段を
エンジン本体に対して独立して脱着することができる。
そのため、メンテナンス性をより向上させることができ
る。
【0067】また、カムシャフトの端部をその軸方向に
嵌入させた状態で固定するように上記固定部を構成する
ようにすれば、カムシャフトに対して二部材を良好にセ
ンタリングすることができる。また、軸受部材の介設ス
ペースをカムシャフト方向に大きく設けることができ、
例えば、複数の軸受部材を並設する等、軸受構造を充実
させることが可能となる。
【0068】さらに、上記二部材のうち内周側の部材の
外周部分に軸受部材のカムシャフト方向の移動を規制す
る突部を設けたり、あるいは上記二部材のうち外周側の
部材の内周部分に同様の突部を設けるようにすれば、上
記二部材により軸受部材の移動を規制する合理的な構成
が達成される。
【0069】また、サンギヤを支持する軸体を回転自在
に支持する軸受部を上記カムシャフトに設けるようにす
れば、回転位相変更用駆動手段の取付けが容易になり、
組付性がより向上する。
【0070】特に、上記二部材において、プラネタリキ
ャリアをリングギヤの内周側に設けるようにすれば、リ
ングギヤをプラネタリキャリアの内周側に設ける場合に
比べて二部材の構成がコンパクトとなり、装置の省スペ
ース化の上で有利となる。
【0071】この場合、プラネタリキャリアをカムシャ
フトに対して締結固定するとともに、この締結部をプラ
ネタリキャリアの中心軸回りにおいて各プラネタリギヤ
の間に設けるようにすれば、締結部を中部近傍に集結配
置したコンパクトな締結構造を達成することができる。
【0072】なお、プラネタリキャリアをボルト部材に
よりカムシャフトに対して締結固定する場合には、プラ
ネタリキャリアの外周側に突出する中間部材をボルト部
材により共締めし、これにより上記軸受部材のカムシャ
フト方向への移動を規制して軸受部材の脱落を防止する
こともできる。
【0073】また、プラネタリキャリアの外周側に軸受
部材を介して駆動輪を配設するとともに、この駆動輪の
内周側にリングギヤの少なくとも一部を嵌入させた状態
で連結するようにすれば、リングギヤを良好にセンタリ
ングすることが可能となるばかりか、リングギヤにより
軸受部材の移動を規制することもできるため合理的な構
成が達成される。
【0074】なお、リングギヤにおけるカムシャフト方
向の端部に、該リングギヤをシール部材を介して回転位
相変更用駆動手段に接続可能とする接続部を設けるよう
にすれば、上記二部材と回転位相用駆動手段との接続部
分からの異物の侵入等を有効に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のバルブタイミング可変装置の一例を示
す断面図である。
【図2】バルブタイミング可変装置の要部断面拡大図で
ある。
【図3】プラネタリキャリアの締結構造を示す正面略図
である。
【図4】電動モータを示す正面略図である。
【図5】スライド部材の送りねじおよびサンギヤの構造
を示す説明図である。
【図6】本発明のバルブタイミング可変装置の別の例を
示す断面図である。
【図7】本発明のバルブタイミング可変装置をツインカ
ム(DOHC)エンジンの排気側のバルブタイミング可
変装置として適用した場合のスライド部材の送りねじお
よびサンギヤの構造を示す説明図である。
【図8】本発明のバルブタイミング可変装置をツインカ
ム(DOHC)エンジンに適用した場合の吸排気のタイ
ミングの一例を示す説明図である。
【図9】本発明のバルブタイミング可変装置の別の例を
示す図2に対応する図である。
【符号の説明】
1 カムシャフト 2 カムプーリ 3 タイミングベルト 4 ブラケット 10 遊星歯車機構 11 サンギヤ 12 キャリア 13 プラネタリギヤ 14 リングギヤ 30 電動モータ 31 ステータ 33 ロータ 35 ケーシング 42 軸体 44 スライド部材 46,47 送りねじ

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 伝動部材を介してクランクシャフトに駆
    動連結される駆動輪とカムシャフトとの間に、サンギヤ
    とプラネタリギヤを支持するプラネタリキャリアとリン
    グギヤとから構成される遊星歯車機構が介設されるとと
    もに、上記サンギヤに回転位相変更用駆動手段が接続さ
    れ、クランクシャフトの回転を上記遊星歯車機構を介し
    てカムシャフトに伝動させつつ上記駆動手段によるサン
    ギヤの回転駆動に応じて上記駆動輪に対するカムシャフ
    トの位相を変化させるように構成されたバルブタイミン
    グ可変装置において、上記リングギヤおよびプラネタリ
    キャリアの二部材が軸受部材を介して内外に相対回転自
    在に一体に嵌装され、これら二部材のうち外周側の部材
    に上記駆動輪が一体に設けられている一方、内周側の部
    材に、上記カムシャフトに対する固定部が設けられると
    ともに上記サンギヤの受入部が一体に設けられ、上記固
    定部および受入部がそれぞれ上記カムシャフトおよびサ
    ンギヤに対して脱着可能に構成されていることを特徴と
    するバルブタイミング可変装置。
  2. 【請求項2】 上記回転位相変更用駆動手段が上記カム
    シャフト方向における上記二部材の反カムシャフト側に
    配置されているとともに、エンジン本体に対して脱着可
    能に連結固定されていることを特徴とする請求項1記載
    のバルブタイミング可変装置。
  3. 【請求項3】 上記二部材のうち内周側の部材に対して
    上記カムシャフトの端部をその軸方向に嵌入させた状態
    で固定するように上記固定部が構成されていることを特
    徴とする請求項1又は2記載のバルブタイミング可変装
    置。
  4. 【請求項4】 上記二部材のうち内周側の部材には、そ
    の外周部分に上記軸受部材のカムシャフト方向の移動を
    規制する突部が設けられていることを特徴とする請求項
    1乃至3のいずれかに記載のバルブタイミング可変装
    置。
  5. 【請求項5】 上記二部材のうち外周側の部材には、そ
    の内周部分に上記軸受部材のカムシャフト方向の移動を
    規制する突部が設けられていることを特徴とする請求項
    1乃至4のいずれかに記載のバルブタイミング可変装
    置。
  6. 【請求項6】 上記カムシャフトに、上記サンギヤを支
    持する軸体を回転自在に支持する軸受部を設けたことを
    特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載のバルブタ
    イミング可変装置。
  7. 【請求項7】 上記プラネタリキャリアがリングギヤの
    内周側に設けられていることを特徴とする請求項1乃至
    6のいずれかに記載のバルブタイミング可変装置。
  8. 【請求項8】 上記プラネタリキャリアがカムシャフト
    に対して締結固定されるとともに、この締結部がプラネ
    タリキャリアの中心軸回りにおいて上記各プラネタリギ
    ヤの間に設けられていることを特徴とする請求項7記載
    のバルブタイミング装置。
  9. 【請求項9】 上記プラネタリキャリアがボルト部材に
    よりカムシャフトに対して締結固定されるとともに、上
    記プラネタリキャリアの外周側に突出してベアリングと
    係合する中間部材が上記ボルト部材により共締めされて
    いることを特徴とする請求項7又は8記載のバルブタイ
    ミング可変装置。
  10. 【請求項10】 上記プラネタリキャリアの外周側に上
    記軸受部材を介して上記駆動輪が配設されるとともに、
    この駆動輪の内周側に上記リングギヤの少なくとも一部
    が嵌入された状態で連結されていることを特徴とする請
    求項7乃至9のいずれかに記載のバルブタイミング可変
    装置。
  11. 【請求項11】 上記リングギヤにおける上記カムシャ
    フト方向の端部に、該リングギヤをシール部材を介して
    上記回転位相変更用駆動手段に接続可能とする接続部が
    設けられていることを特徴とする請求項7乃至10のい
    ずれかに記載のバルブタイミング可変装置。
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