JPH1128068A - 発酵調味料の製造法 - Google Patents

発酵調味料の製造法

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JPH1128068A
JPH1128068A JP9168778A JP16877897A JPH1128068A JP H1128068 A JPH1128068 A JP H1128068A JP 9168778 A JP9168778 A JP 9168778A JP 16877897 A JP16877897 A JP 16877897A JP H1128068 A JPH1128068 A JP H1128068A
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meat
fermented
fermented seasoning
seasoning
koji
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JP9168778A
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Takamichi Koori
隆達 郡
Minoru Sonoda
実 園田
Hiroko Matsumoto
裕子 松本
Akira Murase
晃 村瀬
Akimitsu Kimizuka
明光 君塚
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YAMAMORI KK
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YAMAMORI KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 畜肉を原料とする発酵調味料であって、
従来の畜肉酵素分解物にみられるような原料臭を伴わ
ず、醤油様の香味を有し、しかも醤油よりも旨味、後味
が強く、淡色の発酵調味料を提供する。 【解決手段】 畜肉に穀物麹を混合し、これを食塩水中
に仕込んで諸味塩分濃度を13〜22g/dlにし、発
酵、熟成させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、動物性蛋白、特に
畜肉を原料とする発酵調味料の製造法に関し、更に詳し
くは畜肉を穀物麹の存在下で発酵させ、醤油様の香味を
有し、加えて醤油よりも後味が強く、淡色の発酵調味料
を製造する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年では原料の風味を有効に生かすため
に、プロテアーゼを利用した調味料の製造法が種々提案
されている。例えば、卵白酵素分解物を配合してなる調
味料の製造法(特公昭51−28705号公報) 、変成
処理した蛋白質原料をプロテアーゼを主要成分とする酵
素によって分解したあと、酵母と乳酸菌によって発酵、
熟成させた無塩の濃厚発酵調味料の製造法(特公昭53
−41238号公報)、蛋白質原料をプロテアーゼで分
解したあと、乳酸菌とグルタミナーゼを作用させ、グル
タミン酸含量を増大させる蛋白加水分解物の製造法(特
公昭55−33624号公報) 、チーズホエーを原料と
する調味料の製造法(特開昭62−151155号公
報) 等が知られている。
【0003】また、チキンエキスの製造法において、原
料成鶏肉をミンチにしたあと、水を加えて煮沸を行い一
次エキスを抽出し、一次エキスを抽出した残渣区分をア
スペルギルス(Asperigillus)のプロテアー
ゼにより分解・加熱し、遠心分離することによって二次
エキスを得、この酵素反応によって生成する二次エキス
を一次エキスに組み込むことによってローストチキン様
のアロマを有する調味料の収率向上を図るという報告が
ある(食品工業と酵素,一島英治編,p103〜10
4,(株)朝倉書店1983年発行)。
【0004】穀物麹を塩水中に仕込んで発酵させて得ら
れる、いわゆる醸造醤油は、我が国の古くからの伝統的
な調味料であり、世界各国においても広く普及し利用さ
れている。近年、食生活の多様化が進んでおり、後味が
強く、淡色の調味料が強く要望されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、畜肉
を原料とするも原料臭がなく醤油様の香味を有し、しか
も醤油よりも後味が強く、淡色の発酵調味料を製造する
方法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記事情に
鑑みて後味が強く、淡色の発酵調味料を開発することを
目的として鋭意検討した結果、畜肉を原料とし、これに
醸造醤油製造用に利用されている穀物麹を加え、或る高
濃度食塩水中に仕込んで発酵、熟成せしめることによ
り、従来の畜肉酵素分解物にみられたような原料臭が認
められず、本目的に合致した発酵調味料が得られること
を見出し、本発明を完成するに至った。
【0007】即ち、本発明は畜肉に穀物麹を混合し、こ
れを塩水中に仕込んで諸味食塩濃度を13〜22g/d
lにし、発酵、熟成させることを特徴とする発酵調味料
の製造法である。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明について詳細に説明
する。
【0009】本発明で原料として使用する畜肉は、鶏
肉、牛肉および豚肉のうちの1種または2種以上の混合
物であって、食肉加工工場で副製する肉骨部も包含す
る。又、畜肉は生肉、ボイル肉を問わず使用される。ボ
イルして使用する場合は、ボイル肉と肉汁(エキス液)
と合わせて発酵させてもよいし、肉汁(エキス液)をあ
らかじめ分取、冷凍保管しておき、ボイル肉のみを発酵
させ、圧搾、濾過、火入れ(加熱殺菌)後の液汁(発酵
調味料)に合わせて製品となしてもよい。
【0010】畜肉に作用させる穀物麹は、米、大豆、脱
脂大豆、小麦等の穀類を原料とし、常法により製麹して
得られる麹であり、就中、米麹、小麦麹等が好ましい。
【0011】畜肉(生肉換算 水分:50〜75%)に対
する穀物麹(水分:25〜35%)の混合割合は固形物
重量比で0.3〜3.0の範囲が適当である。
【0012】発酵、熟成方法は、畜肉と穀物麹を混合し
たものを諸味塩分濃度が13〜22g/dl、好ましく
は16〜18g/dlになるように調節した塩水中に仕
込んで10℃以下で2週間保持した後、品温20〜35
℃で管理される。諸味塩分濃度が13g/dl未満であ
ると、微生物が増殖し腐敗の原因となるので適当でな
い。他方、諸味塩分濃度が22g/dlを越えると酵素
の働きの阻害、旨味成分の溶出の阻害、耐塩性の乳酸菌
や酵母の増殖や活動の抑制を招くため、上記濃度範囲内
で選ぶことが必要である。発酵、熟成は時々通気攪拌等
を行い、比較的好気的に行われる。その期間は、諸味食
塩濃度、酵素添加の有無、温度などにより異なるが、通
常3〜8ヶ月間で終了する。
【0013】尚、発酵は主として穀物麹を用いて行われ
るが、補助的にプロテアーゼと組み合わせて行うと蛋白
質の分解という点で好ましい。本発明では、バクテリア
由来のプロテアーゼは無塩下での活性は強いが、塩存在
下では活性が落ちるので使用せず、耐塩性のあるアスペ
ルギルス(Aspergillus)由来のプロテアー
ゼ、例えば「プロテアーゼAアマノ」(商品名,天野製
薬(株)製:起源アスペルギルス・オリーゼ)のような市
販品を用いてもよいし、穀物(例:大豆、小麦、フス
マ)を原料とし、通常の醤油用麹菌アスペルギルス・オ
リーゼ(Aspergillus oryzae)、ア
スペルギルス・ソーヤ(Aspergillussoj
ae)等を用いて常法により製麹した麹より水抽出して
利用してもよい。
【0014】もし、穀物麹を使用せずにプロテアーゼ単
独で畜肉に作用させると単なる蛋白質分解にすぎず、糖
源がないために発酵も行われない。その結果、得られる
液は原料臭が強く苦味のあるものとなる。また逆に、穀
物麹のみで発酵させた場合、蛋白質の分解が遅くプロテ
アーゼ併用時に比べて窒素溶解率の低下という現象が現
れるため、プロテアーゼの添加は有効な手段となる。こ
の場合、プロテアーゼの使用量は、畜肉使用量の0.1
〜0.4%程度が適当である。
【0015】諸味のpHは、発酵させるという観点から
4.5〜6.0であることが好ましい。
【0016】発酵、熟成終了後、諸味より圧搾、濾過あ
るいは遠心分離によって不溶物を除去して清澄液とし、
ついで加熱殺菌(火入れ)を行う。このようにして得ら
れた発酵熟成液はそのまま、または濃縮更には粉末化し
て調味料あるいは食品加工材として利用することができ
る。
【0017】本発明により得られる発酵調味料は、醤油
様の芳香、旨味を有し、しかも後味が強く、淡色である
ことから、これをそのまま調味料として使用することに
よって醤油のように着色を来すことがなく、従って、着
色を嫌う調理用に好適に使用できるばかりか、通常の醤
油と適当な割合で混合して風味、後味の増強された調味
料となすこともできる。本発明の発酵調味料(TN=
1.0)を市販醤油(TN=1.52)と1:0.3〜
3.0の容量比率で混合したのは、醤油単独に較べて押
し味がつよく、マイルドである。
【0018】畜肉に穀物麹を作用させて発酵を行う本発
明の方法によれば、従来の畜肉酵素分解物にみられたよ
うな原料臭が認められず、米麹使用の場合は弱いエステ
ル香が発現し、麦麹使用の場合は醤油香が発現する。さ
らに又、畜肉酵素分解物では発酵液のpHが3〜5の範
囲では蛋白オリの発生が多量に認められるが、穀物麹を
作用させたものでは、こうしたオリの発生が少量であ
る。また畜肉酵素分解物では苦味を有するが、穀物麹を
作用させたものでは苦味がない等の利点を享受すること
ができる。
【0019】
【実施例】以下、実施例により具体的に説明する。
【0020】実施例1 下記[表1]に示す部位からなる鶏肉(ブロイラー)2
1kgをミンチにし、小麦16kgで常法に従って製麹
した小麦麹、プロテアーゼ「プロテアーゼAアマノ」
(商品名,天野製薬(株)製)30gを38lの塩水(2
7.9g/dl)に入れ、十分に攪拌した後、10℃以
下で2週間保持する。その際、諸味食塩濃度は18.9
g/dlとなる。
【0021】その後、品温を20〜35℃で4ヶ月間諸
味管理を行い、発酵、熟成させる。熟成した緒味を圧
搾、濾過し、濾液を85℃で15分間火入れし、60℃
で6時間ホールド、24時間静置し、濾過して清澄な発
酵調味液を得る。この発酵調味液の色番(醤油JAS規
格に準じる)、吸光度(550nm,10mmセル:O
D値)、pH、総窒素(TN)、塩分(NaCl)、ア
ルコール(alc)、直接還元糖(グルコースとして)
(RS)についての分析値を一括して[表2]に示す。
【0022】
【表1】
【0023】
【表2】
【0024】上記で得た発酵調味液と市販醤油の嗜好テ
ストを下記料理で行った。
【0025】〔イカと野菜の五目いため〕イカ、生椎
茸、赤ピーマン、セロリ、さやえんどう等の具材を波多
野須美著「中国風のおなじみ料理」(1994年発行、
講談社) に従って炒め、発酵調味液又は市販醤油12
g、他は同様な調味料(酒15g、砂糖4g、塩5g、
胡麻油少々)で仕上げ、パネラー20名による嗜好比較
テストを行う。その結果を[表3]に示す。
【0026】
【表3】
【0027】実施例2 実施例1で使用したのと同じ鶏肉(ブロイラー、内訳は
[表1])21kgをミンチにしたものを沸騰水30l
に入れ、再度沸騰させてから30分間ボイルする。ボイ
ル後、固液分離して得た肉汁に食塩、水を加えて全容量
38l、塩分濃度27.9g/dlに調整する。
【0028】調整した塩水に米16kgで常法に従って
製麹した米麹、ボイル肉、プロテアーゼ「プロテアーゼ
Aアマノ」(商品名,天野製薬(株)製)30gを入れ、
十分に攪拌した後、10℃以下で2週間保持する。その
際、諸味食塩濃度は19.1g/dlとなる。
【0029】その後、品温を20〜35℃で4ヶ月間諸
味管理を行い、発酵、熟成させる。熟成した諸味を圧
搾、濾過し、濾液を85℃で15分間火入れし、60℃
で6時間ホールド、24時間静置し、濾過によって清澄
な発酵調味液を得る。この発酵調味液の分析値は[表
4]に示す。
【0030】
【表4】
【0031】上記で得た発酵調味液と市販醤油の嗜好テ
ストを下記の料理で行った。
【0032】〔かぼちゃの含め煮〕「旭屋出版 MOO
K 和食 第2集」(1994年発行,旭屋出版) に従っ
て下ごしらえしたかぼちゃ500gをだし720g、み
りん140g、砂糖50g、塩7.5g、発酵調味液又
は市販醤油22gで煮て、パネラー20名による嗜好比
較テストを行う。その結果を[表5]に示す。
【0033】
【表5】
【0034】実施例3 実施例1で使用したのと同じ鶏肉(ブロイラー、内訳は
[表1])21kgをミンチにしたものを沸騰水30l
に入れ、再度沸騰させてから30分間ボイルする。ボイ
ル後、固液分離して得た肉汁25lは密封用容器に入
れ、暗所で冷凍保存しておく。
【0035】米16kgで常法に従って製麹した米麹、
固液分離したボイル肉16kg、プロテアーゼ「プロテ
アーゼAアマノ」(商品名,天野製薬(株)製)30gを
38lの塩水(27.9g/dl)に入れ、十分に攪拌
した後、10℃以下で2週間保持する。その際、諸味食
塩濃度は18.8g/dlとなる。
【0036】その後、品温を20〜35℃で4ヶ月間諸
味管理を行い、発酵、熟成させる。熟成した諸味を圧
搾、濾過し、濾液を85℃で15分間火入れし、60℃
で6時間ホールド、24時間静置し、濾過して清澄な液
を得る。この液に別途保存しておいた肉汁を混合して発
酵調味液とする。この発酵調味液の分析値は[表6]に
示す。
【0037】
【表6】
【0038】上記で得た発酵調味液と市販醤油の嗜好テ
ストを下記の料理で行った。
【0039】〔大根サラダ:レモン生姜醤油ドレッシン
グ〕しょうが汁5g、酒30g、酢15g、レモン汁4
0gと発酵調味液又は市販醤油35gを「たれ ソース
ドレッシング&煮汁425選」(ホームライフ社)に従
ってドレッシングを作り大根サラダをかけ、パネラー2
0名による嗜好比較テストを行う。その結果を[表7]
に示す。
【0040】
【表7】
【0041】実施例4 実施例2で得た発酵調味液を濃口醤油と5:5の割合で
混合し新規調味料液とする。この新規調味料液の分析値
は[表8]に示す。
【0042】
【表8】
【0043】上記で得た新規調味料液と市販醤油の嗜好
テストを下記の料理で行った。
【0044】〔すまし汁〕だし汁3カップに塩4gと新
規調味料液または市販醤油5gを加え、荒井慶子、角田
典子著「和風の料理とご飯」(1995年発行、グラフ
社)に従ってすまし汁を調理し、パネラー20名による
嗜好比較テストを行う。その結果を[表9]に示す。
【0045】
【表9】
【0046】実施例5 牛肉、豚肉8kgずつをミンチにしたものを沸騰水30
lに入れ、再度沸騰させてから30分間ボイルする。ボ
イル後、固液分離して得た肉汁に食塩、水を加えて全容
量38l、塩分濃度27.9g/dlに調整する。
【0047】調整した塩水に米16kgで常法に従って
製麹した米麹、ボイル肉、プロテアーゼ「プロテアーゼ
Aアマノ」(商品名,天野製薬(株)製)30gを入れ、
十分に攪拌した後、10℃以下で2週間保持する。その
際、諸味食塩濃度は18.8g/dlとなる。
【0048】その後、品温を20〜35℃で4ヶ月間諸
味管理を行い、発酵、熟成させる。熟成した諸味を圧
搾、濾過し、濾液を85℃で15分間火入れし、60℃
で6時間ホールド、24時間静置し、濾過によって清澄
な発酵調味液を得る。この発酵調味液の分析値は[表1
0]に示す。呈味では実施例2の発酵調味液と大差なく
後味、コクのあるものになっている。
【0049】
【表10】
【0050】上記で得た発酵調味液と市販醤油の嗜好テ
ストを下記の料理で行った。
【0051】〔かぶの含め煮〕「マイライフシリーズ
No.180 煮汁・たれ・ソース」(1994年発行,
旭屋出版)に従ってかぶ500g、厚あげ100gをだ
し1000g、酒30g、みりん36g、塩6.7g、
発酵調味液又は市販醤油18gで煮て、パネラー20名
による嗜好比較テストを行う。その結果を[表11]に
示す。
【0052】
【表11】
【0053】実施例6 穀物麹と酵素との併用の効果をみるために次の試験を実
施した。
【0054】実施例1で使用したのと同じ鶏肉(ブロイ
ラー、内訳は[表1])21kgをミンチにしたものを
沸騰水30lに入れ、再度沸騰させてから30分間ボイ
ルし、ボイル後、固液分離して得た肉汁に食塩、水を加
え、全容量38lのものを2組、全容量15.5lのも
のを1組、塩分濃度27.9g/dlに調整する。
【0055】試験区Iは、調整した塩水38lに米16
kgで常法に従って製麹した米麹、ボイル肉、プロテア
ーゼ「プロテアーゼAアマノ」(商品名,天野製薬(株)
製)30gを入れ、十分に攪拌した後、10℃以下で2
週間保持する。
【0056】試験区IIは、調整した塩水38lに米16
kgで常法に従って製麹した米麹、ボイル肉を入れ、十
分に攪拌した後、10℃以下で2週間保持する。
【0057】試験区IIIは、調整した塩水15.5lに
ボイル肉、プロテアーゼ「プロテアーゼAアマノ」(商
品名,天野製薬(株)製)30gを入十分に攪拌した後、
10℃以下で2週間保持する。
【0058】その際、それぞれの諸味食塩濃度は19.
1g/dlになる。
【0059】その後、全ての試験区を品温20〜35℃
で4ヶ月間諸味管理を行い、発酵、熟成させる。
【0060】熟成した諸味を圧搾、濾過し、濾液を85
℃で15分間火入れし、60℃で6時間ホールド、24
時間静置し、濾過によって清澄な発酵調味液を得る。
【0061】それぞれの発酵調味液の原料臭、苦味の強
さ、火入れ時におけるオリの量について比較し結果を
[表12]に、窒素溶解率、アミノ化率(FN/TN)
を[表13]に、諸味中の耐塩性乳酸菌、主発酵酵母の
増減を[表14]に示す。
【0062】
【表12】
【0063】
【表13】
【0064】
【表14】
【0065】上記で得た発酵調味液(試験区II)と市販
醤油の嗜好テストを下記の料理で行った。
【0066】〔かぼちゃの含め煮〕「旭屋出版 MOO
K 和食 第2集」(1994年発行,旭屋出版)に従っ
てかぼちゃ500gをだし720g、みりん140g、
砂糖50g、塩7.5g、発酵調味液又は市販醤油22
gで煮て、パネラー20名による嗜好比較テストを行
う。その結果を[表15]に示す。
【0067】
【表15】
【0068】実施例7 フスマを原料とし、醤油用麹菌アスペルギルス・ソーヤ
(Aspergillus sojae)を用いて常法
により製麹したフスマ麹2kgを10lの水で抽出し粗
酵素液とする。
【0069】実施例1で使用したのと同じ鶏肉(ブロイ
ラー、内訳は[表1])21kgをミンチにしたものを
沸騰水20lにいれ、再度沸騰してから30分間ボイル
する。ボイル後、固液分離して得た肉汁に食塩、粗酵素
液を加えて全容量38l、塩分濃度27.9g/dlに
調整する。
【0070】調整した塩水に米16kgで常法に従って
製麹した米麹、ボイル肉を入れ、十分に攪拌した後、1
0℃以下で2週間保持する。その際、諸味塩分濃度は1
9.1g/dlとなる。
【0071】その後、品温20〜35℃で4ヶ月間諸味
管理を行い、発酵、熟成させる。熟成した諸味を圧搾、
濾過し、濾液を85℃で15分間火入れし、60℃で6
時間ホールド、24時間静置し、濾過によって清澄な発
酵調味液を得る。この発酵調味液の分析値は[表16]
に示す。
【0072】
【表16】
【0073】上記で得た発酵調味液と市販醤油の嗜好テ
ストを下記の料理で行った。
【0074】〔かぶの含め煮〕「マイライフシリーズ
No.180 煮汁・たれ・ソース」(1994年発行,
旭屋出版)に従ってかぶ500g、厚あげ100gをだ
し1000g、酒30g、みりん36g、塩6.7g、
発酵調味料又は市販醤油18gで煮て、パネラー20名
による嗜好比較テストを行う。その結果を[表17]に
示す。
【0075】
【表17】
【0076】
【発明の効果】以上説明したように、本発明により畜肉
に穀物麹を混合し、これを高濃度塩水中に仕込んで発
酵、熟成させることにより、従来の酵素分解物にみられ
たような原料臭、苦味がなく、またオリの少ない醤油様
の香味を有し、しかも醤油よりも旨味、後味が強く、淡
色の液体調味料を製造することができる。
フロントページの続き (72)発明者 村瀬 晃 三重県桑名市森忠465−4 ヤマモリ株式 会社開発研究所内 (72)発明者 君塚 明光 三重県桑名市森忠465−4 ヤマモリ株式 会社開発研究所内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 畜肉に穀物麹を混合し、これを塩水中に
    仕込んで諸味食塩濃度を13〜22g/dlにし、発
    酵、熟成させることを特徴とする発酵調味料の製造法
  2. 【請求項2】 発酵、熟成工程中、品温を20〜35℃
    に調節しつつ、3〜8ヶ月間保持してなる請求項1記載
    の発酵調味料の製造法
  3. 【請求項3】 アスペルギルス由来のプロテアーゼの共
    存下に発酵、熟成させてなる請求項1記載の発酵調味料
    の製造法
  4. 【請求項4】 畜肉が、鶏肉、牛肉及び豚肉のうちから
    選ばれた少なくとも1種である請求項1記載の発酵調味
    料の製造法
  5. 【請求項5】 畜肉が生肉またはボイル肉である請求項
    1記載の発酵調味料の製造法
  6. 【請求項6】 畜肉と穀物麹の混合割合が固形物重量比
    で0.3〜3.0である請求項1記載の発酵調味料の製
    造法
JP9168778A 1997-05-15 1997-06-25 発酵調味料の製造法 Pending JPH1128068A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015107079A (ja) * 2013-12-04 2015-06-11 正田醤油株式会社 調味液の製造方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015107079A (ja) * 2013-12-04 2015-06-11 正田醤油株式会社 調味液の製造方法

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