JPH11282109A - ハロゲン化銀乳剤粒子の製造方法 - Google Patents

ハロゲン化銀乳剤粒子の製造方法

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JPH11282109A
JPH11282109A JP8753598A JP8753598A JPH11282109A JP H11282109 A JPH11282109 A JP H11282109A JP 8753598 A JP8753598 A JP 8753598A JP 8753598 A JP8753598 A JP 8753598A JP H11282109 A JPH11282109 A JP H11282109A
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gelatin
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JP8753598A
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Mitsuo Saito
光雄 斎藤
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Abstract

(57)【要約】 【課題】かぶり濃度が低く、感度、粒状性および耐圧力
性のより優れたAgX 乳剤粒子の製造方法を提供する事に
ある。 【解決手段】(1) 少なくとも分散媒と水を含む分散媒溶
液中に銀イオンとハロゲンイオンを添加しハロゲン化銀
乳剤粒子を製造する方法において、少なくとも該粒子形
成の成長過程における分散媒の全重量の30〜100%
がゼラチンであり、かつ、予め酸化剤の添加による酸化
で2価イオウ基が酸化され、2価イオウ基含量が0〜4
0μmol/gに減じられ、残存する未反応の酸化剤量の2
0〜100モル%が除去された後に該溶液中に添加された
ゼラチンである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は写真の分野において
有用であるハロゲン化銀(以下、「AgX」と記す)乳
剤粒子の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】AgX粒子形成用分散媒として従来、ゼ
ラチンが多用されているが、多くの場合、アルカリ処理
法で得られたゼラチンがそのまま用いられてきた。フタ
ル化ゼラチンの如き修飾ゼラチンはその等電点近傍での
凝集沈澱特性を利用して、主として粒子形成後のAgX
乳剤の沈降水洗脱塩に利用されてきた。例えば米国特許
第2,614,929号の記載を参考にする事ができ
る。一方、ゼラチンに酸化剤を添加し、ゼラチン中のメ
チオニンを酸化し、該酸化ゼラチンを平板粒子形成用分
散媒として用いると、より薄い平板粒子が形成される事
が開示されている。例えば特開昭62−157024号
の記載を参考にする事ができる。更にはアミノ基の化学
修飾率とメチオニン含率の関係を規定したゼラチンを平
板粒子形成用分散媒として用いる事が開示されている。
例えば特開平8−82883号の記載を参考にする事が
できる。これらの場合、添加した酸化剤の未反応物が処
置されていない事に基づくと思われる写真性の劣化が存
在する事が判明したが、それらの文献にはそれに関する
記載がない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的はかぶり
濃度が低く、感度、粒状性および耐圧力性のより優れた
AgX乳剤粒子の製造方法を提供する事にある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の目的は次項によ
って達成された。 (1)少なくとも分散媒と水を含む分散媒溶液中に銀イ
オンとハロゲンイオンを添加しハロゲン化銀乳剤粒子を
製造する方法において、少なくとも該粒子形成の成長過
程における分散媒の全重量の30〜100%がゼラチン
であり、かつ、予め酸化剤の添加による酸化で2価イオ
ウ基が酸化され、2価イオウ基含量が0〜40μmol/g
に減じられ、残存する未反応の酸化剤量の20〜100
モル%が除去された後に該溶液中に添加されたゼラチンで
ある事を特徴とするハロゲン化銀乳剤粒子の製造方法。
その他、本発明の好ましい態様は次の通りである。 (2)該酸化剤がペルオキシ化合物であり、該除去が、
アルカリ剤、比重が4.0以上の重金属、該金属塩、該
金属酸化物の1種以上を該残存酸化剤と接触させ、該酸
化剤の分解反応を促進する事により行われる事を特徴と
する前記(1) 記載のハロゲン化銀乳剤粒子の製造方法。
【0005】(3)該ゼラチンのアミノ基が化学修飾さ
れており、該化学修飾率と2価イオウ基含量の関係が図
1のa1 の領域である事を特徴とする前記(1) 記載のハ
ロゲン化銀乳剤粒子の製造方法。 (4)該ハロゲン化銀粒子の投影面積の合計の50〜1
00%が、厚さ0.01〜0.5μm 、アスペクト比
(直径/厚さ)が1.5〜500の平板粒子である事を
特徴とする前記(1) 記載のハロゲン化銀乳剤粒子の製造
方法。 (5)該ゼラチンのイミダゾール基数の3.0〜98%
が化学修飾されている事を特徴とする前記(1) 記載のハ
ロゲン化銀乳剤粒子の製造方法。
【0006】本発明のその他の好ましい態様は次の通り
である。 (6)該平板粒子が互いに平行な双晶面を2枚以上有
し、かつ、該双晶面の25〜100%が、少なくとも水
(コロイドケイ酸含率が0〜50重量%の分散媒)を
0.1g/リットル以上、および下記(a) に記載の第1吸着
剤を(1.0mg/リットル)以上含む分散媒溶液中にAg+
イオンとハロゲンイオンを添加する事により形成された
双晶面である事を特徴とする前記(1) 記載のハロゲン化
銀乳剤粒子の製造方法。 (a) (1) オニウム塩基を1分子中に1〜104 基含有
し、かつ、ゼラチンとは異なる化合物。(3) 芳香族環に
1〜7基のヨード基と1〜7基の−OH基が置換した化合
物。(4) 含窒素複素環化合物であり、4〜7員環中に窒
素原子を2個以上含有する複素環を1分子中に1〜5個
含有する化合物。(5) シアニン色素類。
【0007】(7)該粒子形成開始前の該ゼラチンのア
ミノ基の化学修飾率をb4 とした時、該ハロゲン化銀粒
子の塗布開始時における該ゼラチンの該化学修飾率b5
が0.8b4 〜0.0である事を特徴とする前記(3) 記
載のハロゲン化銀乳剤粒子の製造方法。 (8)該粒子形成開始前の該ゼラチンのイミダゾール基
の化学修飾率をb6 とした時、該ハロゲン化銀粒子の塗
布時における該ゼラチンの該化学修飾率b7 が0.8b
6 〜0.0である事を特徴とする前記(6) 記載のハロゲ
ン化銀乳剤粒子の製造方法。
【0008】
【発明の実施の形態】次に本発明を更に詳細に説明す
る。 (I−1)ゼラチンの酸化。 少なくとも分散媒と水を含む分散媒溶液中に銀イオンと
ハロゲンイオンを添加しハロゲン化銀乳剤粒子を製造す
る方法において、該分散媒の全重量の30〜100%、
好ましくは60〜100%、より好ましくは90〜10
0%がゼラチンであり、かつ、予め酸化剤の添加により
2価イオウ基が酸化され、2価イオウ基含量(μmol/
g)が0〜40、好ましくは0〜15、より好ましくは
0〜5に減じられ、残存する未反応の酸化剤量の20〜
100モル%、好ましくは50〜100モル%、より好まし
くは90〜100モル%が除去された後に該溶液中に添加
されたゼラチンである。ゼラチンは動物の結合組織を形
成する硬タンパク質であるコラーゲンを処理により水溶
性に変えた一種の誘導タンパク質であり、処理法により
アルカリ処理ゼラチン、酸処理ゼラチンに分類される。
また、ゼラチン中の陽イオン、陰イオンを除去したempt
y ゼラチン、ゼラチンを酸、アルカリ、加水分解酵素、
加熱処理のいずれかにより低分子量化した分子量が10
00〜8×104 の低分子量ゼラチン、ゼラチン分子間
を硬膜剤で架橋した分子量が105 〜106 の高分子量
ゼラチン、ゼラチンのアミノ基、イミダゾール基、水酸
基又はカルボキシル基が化学修飾された修飾ゼラチン、
アルギニン基の0〜100%をオルニチン化したゼラチ
ン、分子量分布を制御した分画ゼラチン、を挙げる事が
できる。ゼラチン源としては特に制限はなく、あらゆる
動物の結合組織が用いられるが、通常、(牛、ブタ、
魚)の骨、皮が好ましく、アルカリ処理牛骨ゼラチンが
より好ましい。分子量分布は変動係数(重量分子量分布
の標準偏差/重量平均分子量)で0.01〜0.6が好
ましく、0.02〜0.40がより好ましく、0.02
〜0.20が更に好ましい。該分布の狭いゼラチン例と
して、限外濾過による分画ゼラチンを挙げる事ができ、
日本写真学会誌、第60巻、19〜27頁(1997年)の
記載を参考にする事ができる。
【0009】ゼラチン以外の分散媒としては分子量30
00〜106 の公知の水溶性有機高分子化合物(天然高
分子と合成高分子)を挙げる事ができる。公知の水溶性
分散媒と該ゼラチンの詳細について、また、化学修飾ゼ
ラチンの詳細に関しては特開平8−82883号、同7
−311428号、日本写真学会誌、第58巻、25〜
30(1995年)、にかわとゼラチン、第4章、日本にか
わ・ゼラチン工業組合(1987年)、The Science and Te
chnology of Gelatin,第7章、Academic Press(1977
年)、新生化学実験講座1、タンパク質IV、東京化学同
人(1991年)、水溶性高分子の応用と市場、シーエムシ
ー(1984年)、水溶性高分子、化学工業社(1990年
版)、Research Disclosure 誌、389号、item389
57(1996年9月)(以下、「R.D.1996年」と記す)、
谷沢和隆ら著、タンパク質の化学修飾、広川書店(1991
年)の記載を参考にする事ができる。該双晶面形成時お
よび該AgX粒子形成中の分散媒溶液中の分散媒のコロ
イドケイ酸含率(重量%)は0〜50、好ましくは0〜
10、より好ましくは0%である。該ゼラチン濃度(g
/リットル)は0.01〜100が好ましく、0.1〜50
がより好ましい。
【0010】該酸化は少なくともタンパク質と水を含む
溶液中に酸化剤を添加し、混合し、溶液の温度、pH、
反応時間を調節する事により行う事ができる。該酸化時
と該除去時のpHは好ましくは1〜12、温度は好まし
くは5〜95℃、より好ましくは20〜80℃である。
添加する酸化剤の濃度(モル/リットル)は10-6〜1.0が
好ましく、10-5〜10-1がより好ましい。該酸化反応
時間および該除去反応時間は1分間〜100時間が好ま
しく、0.3〜100時間がより好ましく、1.0〜3
0時間が更に好ましい。酸化剤を添加し、均一に混合し
た後は、そのまま攪拌を続けてもよいが、恒温槽中で静
置保存する事がより好ましい。反応終了後の残存酸化剤
モル量率(残存酸化剤モル量/酸化剤の添加モル量)=
1 は0.01〜0.8が好ましく、0.1〜0.5が
より好ましい。該pH、温度、反応時間、該濃度、酸化
剤の種類の最も好ましい組合せを用いる事ができる。該
酸化する時はpHは低い方が好ましく、pH1〜9が好
ましく、2〜7がより好ましい。用いる事のできる酸化
剤の種類は(I−3)に記載した。弱い酸化剤を酸化当
量よりも多量に用い、長時間かけて酸化する態様がより
好ましい。2価イオウ基の酸化反応の選択性がより高ま
る為である。
【0011】該2価イオウ基の具体例としてメチオニン
基、システイン基、シスチン基を挙げることができる。
2価イオウ基は酸化されてスルホキシド基やスルホン
基、スルホネート基となる。〔スルホキシド基数/(ス
ルホキシド基数+スルホン基数)〕=b2 は0〜1.0
の値を取りうるが、特に0.3〜1.0が好ましく、
0.6〜1.0がより好ましい。酸化剤の酸化力が強く
なる程、b2 の値は小さくなる。ゼラチンのシステイ
ン、シスチン含量は低いから(ゼラチンの2価イオウ基
含量≒メチオニン含量)である。
【0012】(I−2)残存酸化剤の除去方法 該残存酸化剤の除去方法として、次の方法を挙げる事が
できる。(A1) 還元剤を添加し、残存酸化剤と反応さ
せ、残存酸化剤を無効化(中和)させる。還元剤の種類
と添加量をトライアンドエラー法で最適に選ぶ事が好ま
しい。好ましくは酸化還元滴定法や酸化還元指定薬を利
用して還元剤量を求める事が好ましい。これは溶液の酸
化還元電位を測定しながら還元剤を添加してゆき、反応
が平衡に達した時の電位がある範囲内に入るように該添
加量を求める方法である。該タンパク質溶液に酸化剤を
迅速に添加し、(該添加量と電位)の関係を求めてお
く。この時、添加した酸化剤の70〜100%、好まし
くは90〜100%が未反応である状態でかつ、該電位
が平衡に近い該電位を読みとる事が好ましい。その為に
は、酸化剤の反応を遅くすればよく、通常、温度を低く
(好ましくは1〜50℃、より好ましくは5〜40℃)
すればよい。該電位より残存酸化剤濃度を知る事ができ
る。
【0013】次に還元剤を徐々に添加し、該平衡電位が
前記残存酸化剤量要件を満たす範囲内の電位になるよう
に調節すればよい。この場合は添加した還元剤が残存酸
化剤と十分に反応し、反応平衡に達した後の電位を測定
する事が好ましい。その為には該反応を速めればよく、
通常、温度を高く(好ましくは20〜90℃、より好ま
しくは40〜80℃)すればよい。
【0014】酸化還元指示薬は酸化体の色と還元体の色
が異なっていて、一定の酸化還元電位ですみやかに変色
する物質を指す。この物質を加えた状態で還元剤を添加
し、前記要件を満たす電位に調節するに必要な添加量を
求めておく。実用する場合は該指示薬なしで、該添加量
で該還元剤を添加し、反応させた後に該分散媒として用
いればよい。 (A2)酸化剤を分解する金属触媒の1種以上を添加し、酸
化剤を分解し、失活化させる。例えば酸化剤がH2O2の場
合、比重が4.0以上の重金属、該金属塩、該金属酸化
物を添加する事により(2H2O2→H2O + O2) の分解反応を
促進し、H2O2を除去する事ができる。
【0015】具体例としてPt、Pd等の第8族遷移金属や
Mn金属のコロイド、MnO2、Co2O3、PbO2等の金属酸化
物、鉄や銅の塩類を挙げる事ができる。これらの場合、
溶液のpHは1〜12を選ぶ事ができるが、pH値を高
くした方が該反応が促進され、好ましい。従ってpH4
〜12が好ましく、pH6〜11がより好ましい。
【0016】該分解した後、該金属触媒を該タンパク質
溶液から除去する事が好ましい。除去方法としては次の
方法を挙げる事ができる。(1) 攪拌を止め、静置し、該
触媒が沈澱した後に上ずみ液を静かに吸い出す。(2) 該
溶液をフィルターで濾過し、該触媒を濾別する。(3) 該
溶液を遠心分離し、該触媒を沈澱させ、上澄み液を静か
に吸い出す。(4) 該触媒をゼラチン水溶液中に分散し、
硬膜剤を添加し、支持体上に塗布する。乾燥させ、硬膜
反応を進行させた後に、これを該溶液中に入れ、該反応
を促進させ、次に取り出し、該目的を達成する。硬膜は
ゼラチン膜が該溶液中で溶解するのを防止する。該乾燥
膜厚(μm )は0.1〜100が好ましく、1〜30が
より好ましい。(5) 該触媒として、非粉末形態(例えば
棒状、細線状、メッシュ形状、3μm 直径以上、好まし
くは10μm 〜1cmの粒状等)で該溶液中に入れ、該反
応を促進する。不要になれば溶液から取り出す。(6) 該
触媒を含有するカラムを作り、該溶液を該カラム中を通
し、該目的を達成する。該触媒の残存量率b3 (残存重
量/添加量)は0〜0.4が好ましく、0〜0.1がよ
り好ましく、0〜0.01が更に好ましい。
【0017】(A3)塩基の添加。塩基を添加すると、酸化
剤の分解反応が速進される。塩基の例としては、陽性の
大きい金属の水酸化物(例えばアルカリ金属、アルカリ
土類金属の水酸化物)、アミン類、ある種の金属錯塩
〔例えばPt(NH3)6(OH)4 〕を挙げる事ができる。該反応
が終了すれば、酸を添加し、塩基を中和(H3O+ + OH -
2H2O) する。これにより、添加した塩基は除去されたも
のとする。該塩基の添加によるpH値の上昇と、酸の添
加によるpH値の減少値を読み取ると、その中和量を知
る事ができる。このようにして残存酸化剤が除去された
後、そのまま、もしくは脱水した後、更には乾燥させた
後にAgX粒子形成用反応容器中に添加する事ができ
る。または冷却し、ゲル化させた後に乾燥させ、固形化
した後に、添加する事ができる。またはイオン交換樹脂
で脱イオン化した後に用いる事もできる。
【0018】(A4)ペルオキシダーゼの添加 該残存酸化剤がH2O2、又は有機ペルオキシ化合物である
場合、ペルオキシダーゼを添加し、該酸化剤を分解する
事ができる。ペルオキシダーゼは一般に(H2O2+ AH2
2H2O + A ) の反応を触媒する酵素の総称であり、動
物、植物、微生物界に広く分布している。カタラーゼは
AH2=H2O2であり、その他、AH2 がフェノール類、芳香
族アミン類、チトクロムC 、HI、グルタチオンである例
を挙げる事ができる。該AH2 を添加すると、H2O2の分解
が促進される。該ペルオキシダーゼを一度、溶液に添加
すると、後で除去し難い。この点で前記(A1)〜(A3)に記
載の方法がより好ましい。
【0019】(I−3)酸化剤、還元剤、酸、塩基。 本発明で用いる事のできる酸化剤、還元剤、酸、塩基は
次の通り。 (酸化剤)該酸化剤の具体例としてはO2、O3、酸素を放
出しやすい化合物(例えばH2O2、有機チオスルフォン化
合物、AgO 、Ag2O等)、過酸化物〔分子中に酸素橋(-O-
O-) を有する化合物を指す。従ってすべて過酸化水素H-
O-O-H の誘導体と見なす事ができる。そのHを置換する
基の種類によって無機過酸化物(金属過酸化物と非金属
過酸化物に分類される)と有機過酸化物に分類される。
金属過酸化物は金属の陽性の強い程安定である。例えば
アルカリ土類金属では(Ba>Sr>Ca>Mg)、金属過酸化物例
として、Na2O2 、BaO2、MgO2、CaO2を、非金属過酸化物
例として、KNO4、K2CO4 を、有機過酸化物例として、ペ
ルオキシギ酸、ペルオキシ酢酸、ペルオキシ安息香酸、
ペルオキシフタル酸を挙げる事ができる。過酸化物の酸
化力は該酸素橋の酸素によるものである。過酸化物は通
常、酸性水溶液中でH2O2を発生する。ペルオキシ酸の塩
も過酸化物である。
【0020】ペルオキシ酸は該酸素橋を有する酸であ
り、通常知られている酸素酸に対応するペルオキシ酸の
殆どが知られている。例えばH2SO5 、H3PO5 、HNO4。過
酸化物のその他の具体的化合物例については、化学大辞
典、共立出版(1964年)の「ペルオキシ」から「ペルガ
ブチン」までの項の記載を参考にする事ができる。〕 高酸化数化合物〔中心原子の酸化数が2種以上存在し、
該酸化数がそれらの最低値ではない化合物を指す。酸化
数順位が高くなる程、化合物の酸化力は大きくなる。具
体例としてNiO2、N2O4、過酸化鉛(PbO2)、過酸化窒素、
過塩素酸(HClO4) 、過マンガン酸(HMnO4) 、過ヨウ素酸
(H5IO6) 、高酸化数イオウ化合物(クロラミン、有機チ
オスルフォン酸化合物)、FeCl3 、CuCl2 、MnO2、KMnO
4 、Na2CrO4 を挙げる事ができる〕、ハロゲン(Cl2
Br2 、I2) 、有機ニトロ化合物を挙げることができ、こ
れらの単独または2種以上を併用して添加することがで
きる。これらの中で、該過酸化物、該高酸化数化合物が
より好ましく、H2O2がより好ましい。該化合物の標準電
極電位が0.25〜3.0V、好ましくは0.35〜
3.0V、より好ましくは0.5〜2.5Vである化合
物がより好ましい。
【0021】(還元剤)該還元剤の具体例としては、
H2、比較的不安定な水素化合物(例、水素化ホウ素ナト
リウム、水素化アルミニウムリチウム)、低級酸化物ま
たは低級酸素酸の塩(例、CO、SO2 、亜硫酸塩)、電気
的陽性の大きい金属(例、アルカリ金属、Mg、Ca、Al、
Zn、またはそれらのアマルガム)、低原子価状態にある
金属の塩〔例、Fe(II)、Sn(II)、Ti(III) 、Cr(II)〕、
酸化程度の低い有機化合物(例、アルデヒド類、糖類、
ギ酸、シュウ酸)、AgX乳剤の公知の還元増感剤(例
えばチオウレアジオキサイド、ポリアミン、アミンボラ
ン)を挙げることができる。これらの内で該還元反応生
成物が写真性に害を与えない還元剤が好ましく、低級酸
化物または低級酸素酸の塩、該還元増感剤が好ましく、
亜硫酸塩、SO2 がより好ましい。標準電極電位が用いた
酸化剤の標準電極電位より0.2〜3V、好ましくは
0.5〜2V低い化合物が好ましい。ここで標準電極電
位は標準水素電極電位を0.0Vとした時の注目物質の
半電池の標準状態における電極電位を指す。
【0022】これらの酸化剤、還元剤、酸化、還元、標
準電極電位、酸化還元滴定、分離精製に関する詳細に関
しては、(R.D. 1996年)、特開平8−69069号、日
本化学会編、化学便覧、基礎編第10章〜第12章、応
用編、丸善(1984年)、日本化学会編、新実験化学講座
第15巻、酸化と還元、丸善(1976)、井本稔編、講座
有機反応機構第10巻、東京化学同人(1965)、小方芳
郎編、有機化合物の酸化と還元、南江堂(1963年)、特
開昭61−3134号、世界科学大事典、「酸化還
元」、「酸化工程」、「酸化剤」の項、講談社(1977
年)、ブリタニカ国際第百科辞典、「酸化と還元」の
項、TBSブリタニカ(1988年)、岩波講座、現代化学
9、酸塩基と酸化還元、岩波書店(1980年)G.D.Christ
ian, AnalyticalChemistry,第4版 John Wiley & Sons
(1986年)、化学大辞典、第3巻、902〜905頁、
共立出版(1963年)、電気化学便覧、丸善(1985年)、
分析化学ハンドブック、朝倉書店(1992年)の記載を参
考にすることができる。本発明で用いる事のできる酸、
アルカリ(塩基)に関しては、化学便覧、基礎編、第1
0章、丸善(1984年)の記載を参考にする事ができ、HN
O3、H3PO4 、H2SO4 、NaOH、KOH 、Na2CO3を好ましく用
いる事ができる。
【0023】(I−4)化学修飾ゼラチン。 (A1)アミノ基修飾ゼラチン。 該ゼラチンのアミノ基が化学修飾されており、該化学修
飾率と2価イオウ基含率の関係が好ましくは図1のa1
の領域、より好ましくはa2 の領域、更に好ましくはa
3 の領域、最も好ましくはa4 の領域である。a1 の領
域を斜線で示した。a1 領域は線a1 (y1 =6x1
210)とy1 =0、y1 =100、x 1 =0、x1
40で囲まれた領域を指す。a2 領域は線a2 (y1
6x1 −160)とy1 =0、y1 =100、x1
0、x1 =35で囲まれた領域を指す。a3 領域、a4
領域はそれぞれ、同様に(y1 =10、y1 =100、
1=0、x1 =25)の線と線a3 (y1 =6x1
100)で、(y1 =10、y1 =100、x1 =1
0、x1 =15)と線a4 (y1 =6x1 −40)で囲
まれた領域を指す。
【0024】該アミノ基の化学修飾とはゼラチンに反応
試薬を添加し、該アミノ基と反応させ、共有結合を形成
するか、または脱アミノ化する事を指す。具体的には例
えば酸無水物〔o−フタル酸無水物、コハク酸無水物、
トリメリト酸無水物、無水酢酸、マレイン酸無水物、安
息香酸無水物、isatoic anhydride 等)、またはその
酸、酸ハロゲン化物、アルデヒド基を有する化合物、エ
ポキシ基を有する化合物、脱アミノ基剤、活性エステル
化合物、イソシアネート化合物、活性ハロゲン化合物、
カルバモイル化剤、アクリル型活性2重結合基を有する
化合物、sultone類(例えば、butane sultone. propane
sultone), Guanidine 化剤、carboxylazide 等であ
り、好ましくは酸無水物、sultone 類で化学修飾したゼ
ラチンがより好ましく、トリメリト化ゼラチンがより好
ましい。
【0025】該ゼラチンの製法として、(1) アミノ基の
化学修飾、(2) 該酸化、(3) 残存酸化剤の除去、の各工
程の順序は次のいずれの方法も可能である。(1) →(2)
→(3) 、(2) →(1) →(3) 、(2) →(3) →(1) 。また、
(1) を行った後に、反応副生物の除去工程を設ける事が
できる。
【0026】粒子形成開始前における該ゼラチンのアミ
ノ基数の化学修飾率をb4 とした時、該ハロゲン化銀乳
剤の塗布開始時、好ましくは乳剤の脱塩後における該ア
ミノ基数の化学修飾率b5 が0〜0.8b4 、好ましく
は0〜0.5b4 、より好ましくは0〜0.2b4 であ
る事が好ましい。即ち、粒子形成が実質的に終了した時
から乳剤塗布開始までの間に、好ましくは粒子形成が実
質的に終了した時から脱塩工程終了までの間に、該アミ
ノ基の化学修飾基を解離させ、該化学修飾率を低下させ
る。これは、粒子形成時は粒子の成長を促進する為にA
gX粒子への吸着基数を少なくし、粒子形成後は粒子の
保護コロイド性を高める為に該吸着基数を多くする。こ
れにより化学増感特性、分光増感特性が改良され、か
つ、乳剤を支持体上に塗布した時の耐圧力カブリ特性が
良くなる。ここで実質的にとは、粒子形成時に添加する
Ag+ の60〜100%、好ましくは90〜100%を添
加した時点を指す。
【0027】該解離は多くの場合、加水分解反応をさせ
ればよく、C-O 、C-N 、C-P 、C-S、C-X 等のイオン性
の大きい結合が加水分解し易い。反応性の高い結合の加
水分解は水だけでも起るが、反応を加速する為に、酸
(例えばHCl 、H2SO4 、HNO3)又は塩基を添加する事が
好ましい。H+ は該イオン性結合の負荷電基に配位し、
OH- は正荷電基に配位して結合切断を促進する。酸添加
の場合、溶液のpHは1〜6が好ましく、1.5〜4が
より好ましい。塩基添加の場合、溶液のpHは7.5〜
12が好ましく、8.5〜11がより好ましい。温度は
3〜97℃が好ましく、10〜85℃がより好ましい。
又は加水分解酵素を添加1.0〜103(mg/リットル) だけ
する事により加水分解する事ができる。通常、エステル
結合、ペプチド結合、グリコシド結合を加水分解する酵
素をそれぞれエステラーゼ、ペプチダーゼ、グリコシダ
ーゼと呼ぶ。その他、エーテルヒドロラーゼ、アミダー
ゼ、(C-C 、ハロゲン化合物、P-N 、S-N 、C-P)のヒド
ロラーゼに分類される。
【0028】また、加水分解され易い修飾基を選ぶ事が
好ましい。この点でマレイル基類が好ましい。マレイル
基類は低pH溶液中(好ましくはpH1〜5.8、より
好ましくはpH1.6〜4)で加水分解を受け、解離す
る。従って粒子形成中はpH6.0〜12.0にし、粒
子形成が終了したら、溶液を低pHにし、該基を解離さ
せ、次の脱塩処理時に、解離した基を塩と共に系外に除
去すればよい。(A-1)式でR1 、R2 が炭素数1〜10
のアルキル基またはその誘導体を挙げる事ができる。コ
ハク化ゼラチンもpH6以上で安定であるが、該低pH
域でコハク化基が加水分解され易いので同様の取扱いを
する事ができ、好ましい。一般に、修飾ゼラチンの安定
域で粒子形成し、修飾ゼラチンの不安定域で加水分解さ
せればよい。脱塩処理の直後から塗布直前までの間に該
加水分解を行った場合は、加水分解後に脱塩処理を施す
事がより好ましい。該加水分解酵素、加水分解反応の詳
細に関してはバイオテクノロジー事典、「加水分解酵
素」、「加水分解反応」の項、シーエムシー(1986
年)、生化学ハンドブック、丸善(1984年)の記載を参
考にする事ができる。
【0029】(A-2) イミダゾール基修飾ゼラチン。 該ゼラチンのイミダゾール基数の3.0〜98%、好ま
しくは10〜90%、より好ましくは30〜80%が化
学修飾されている事が好ましい。該化学修飾の具体例を
(I-2)式で示した。該反応はイミダゾール基に対して特
異的に起る。反応中の溶液のpH値を制御する為に0.
01〜0.3(mol/リットル) のリン酸緩衝液を用いる事が
好ましい。該修飾により(A-2) 式の(3) と(4) の化合物
が生成する。(2) の濃度が高くなると、更に(A-2) 式の
(5) の化合物も生成するがその態様も含まれる。(5) の
化合物のモル生成比率b8 ={(5)/〔(3)+(4)+(5) 〕}は
0〜0.7が好ましく、0〜0.3がより好ましい。
【0030】該タンパク質のメチオニン含率とイミダゾ
ール基数の修飾率の関係は図2のa 10の領域が好まし
く、a11の領域がより好ましく、a12の領域が更に好ま
しく、a13の領域が最も好ましい。a10の領域は線a10
(y1 =6x1 −210)と(y1 =0、y1 =10
0、x1 =0、x1 =40)の線で囲まれた領域を指
し、a11の領域は線a11(y1 =6x1 −160)と
(y1 =5、y1 =100、x 1 =0、x1 =35)の
線で囲まれた領域を指し、a12の領域は線a12(y1
6x1 −100)と(y1 =5、y1 =100、x1
0、x1 =25)の線で囲まれた領域を指し、a13の領
域は線a13(y1 =6x1 −40)と(y1 =5、y1
=100、x1 =0、x1 =15)の線で囲まれた領域
を指す。
【0031】該タンパク質の調製方法として、イミダゾ
ール基を先に化学修飾してから2価イオウ基を酸化する
事もできるが、先に2価イオウ基を酸化した後に、該化
学修飾する方がより好ましい。それはイミダゾール基の
化学修飾体の水溶液が十分に安定でない為である。その
他、該化学修飾剤の中には2価イオウ基とも反応し易い
ものがあり、2価イオウ基も化学修飾される事がある。
2価イオウ基を先に酸化しておけばそれが防がれ、イミ
ダゾール基修飾の選択性がより高められるという利点も
ある。2価イオウ基を酸化し、次に残存酸化剤を除去
し、次にイミダゾール基を化学修飾する。次に該溶液を
そのまま、もしくは脱水、濃縮した後、更にはゲル化
し、乾燥させた後に、反応容器に添加し、AgX粒子形
成を行う。
【0032】イミダゾール基のAgX粒子に対する吸着
力を、他の官能基の吸着力と概略値比較すると、次の通
りである。従って、メチオニン基数とイミダゾール基数
を図2で示す領域に制御すれば、平板粒子のエッジ面の
成長抑制性はほぼ完全に除去される。〔メチオニン基(1
00) >イミダゾール基(80)>アミノ基(2) >-COO-
(2) 〕 該修飾剤としてその他、特に活性の高いイミダゾール基
をメチル化するメチル−p−ニトロベンゼンスルホネー
トやヨード錯酸を好ましく用いる事ができる。その他、
ジアゾニウム−1H−テトラゾールや光増感酸化法を用
いる事もでき、詳細は「Methods in Enzymology, Acade
mic Press(1972年)の記載を参考にする事ができる。ま
た、アミノ基とイミダゾール基の両方を化学修飾する時
は、先にイミダゾール基を化学修飾し、次にアミノ基を
化学修飾するよりは、先にアミノ基を化学修飾し、次に
イミダゾール基を化学修飾する方がより好ましい。既に
化学修飾された基への化学修飾が防止され、修飾の選択
性が高くなる為である。更には該イミダゾール基への化
学修飾を行った後に、該アミノ基の化学修飾基をはずす
事も好ましい。イミダゾール基の該修飾率をより高くで
きる為である。
【0033】図2に示したイミダゾール基修飾タンパク
質の場合も、前記(A1)の記載と同様であり、粒子形成開
始前における該タンパク質のイミダゾール基数の化学修
飾率をb6 とした時、該AgX乳剤の塗布開始時、好ま
しくは乳剤の脱塩後における該イミダゾール基数の化学
修飾率b7 が0〜0.8b6 、好ましくは0〜0.5b
6 、より好ましくは0〜0.2b6 である事が好まし
い。 (I-2) 式の(3) 、(4) の化合物は特にpH8〜12で不
安定で加水分解し、該修飾基を解離し易い。該態様につ
いては前記(A1)の記載を参考にする事ができる。これら
の該化学修飾に関しては(I-1) 項記載の文献の記載を参
考にする事ができる。
【0034】
【化1】
【0035】該2価イオウ基、スルホキシド基、スルホ
ン基、スルホネート基の含量、および該アミノ基、イミ
ダゾール基の修飾率は次の方法で求める事ができる。ゼ
ラチンをアミノ酸に加水分解し、中和し、アミノ酸分析
計で分析し、各アミノ酸含量を求める。これは予め作成
した各アミノ酸の検量線と比較する事により求める。目
的のアミノ酸が殆ど分解されない方法で分解し、グリシ
ンの如き内部標準となるアミノ酸含量に対する含量を求
めればよい。該分析法の詳細に関しては特開平8−82
883号、機器分析ガイドブック、第8章、丸善(1996
年)、日本写真学会誌、58巻、19〜24(1995年)
の記載を参考にする事ができる。その他、化学修飾に伴
うゼラチンのモル分光吸収係数変化量の測定や、化学修飾
基を加水解で解離し、解離した分子を液体クロマトグラ
フィー法で分離定量する方法、を利用する事ができる。
【0036】(I−5)AgX粒子形成。 該タンパク質を含む分散媒溶液中にAg+ とX - を添加
し、AgX粒子を形成する。この場合、球相当直径(μ
m )が0.01〜20、好ましくは0.03〜10のあ
らゆるAgX組成(粒子全体のAgX組成がAgCl、AgB
r、AgI およびそれらの2種以上のあらゆる比率である
混合組成)形状のAgX粒子を形成する事ができるが、
特に全AgX粒子の投影面積の合計の50〜100%、
好ましくは80〜100%、より好ましくは90〜10
0%が厚さ(μm )が0.01〜0.50、好ましくは
0.01〜0.30、より好ましくは0.01〜0.2
0、アスペクト比(直径/厚さ)が1.5〜500、好
ましくは2〜500、より好ましくは4〜300の下記
記載の平板粒子を形成する事が好ましい。該平板粒子の
円相当投影直径(μm )は0.05〜20、好ましくは
0.1〜10であり、該直径のバラツキの変動係数(直
径の標準偏差/平均値)は0.01〜0.5が好まし
く、0.01〜0.3がより好ましく、0.01〜0.
2が更に好ましい。平板粒子全体のAgX組成は、AgC
l、AgBrおよび、AgI 含率が0〜40モル%の混合組成(A
gCl、AgBr、AgI の2種以上のあらゆる比率の混合組
成)である。
【0037】(I−6)主平面が{111 }面である平板
粒子。 (A1)平板粒子構造。 該平板粒子の主平面のアウトライン形状は、1個の平板
粒子の最大辺比率〔主平面を構成する辺の(最大辺の辺
長/最小辺の辺長)=b9 〕が1〜3、好ましくは1〜
2の六角平板粒子と、3より大の三角平板粒子を挙げる
事ができる。該平板粒子は平行双晶面を2〜5枚含有す
る。平行双晶面を偶数枚含有する粒子は該六角形状を示
す事が多く、奇数枚含有する粒子は該三角形状を示す事
が多い。また、これらの平板粒子の角が丸くなった円形
平板粒子を挙げる事ができる。この場合、1個の粒子で
直線部比率(各辺の直線部の長さの合計/各辺の直線部
を延長する事により得られる多角形の各辺の長さの合
計)=b10が0〜1.0をとる事ができ、0〜0.5の
場合を円形平板粒子、0.5<b10≦1.0を正常平板
粒子と呼ぶ。
【0038】図3は該平板粒子を主平面に垂直に切断し
た時の断面の構造を表わし、平板粒子の厚さ(d0)と双
晶面の位置の関係を表わす。平行双晶面の存在位置は図
3で〔d2 /(d1 +d2 +d3)〕=b11が0.001
〜0.98、好ましくは0.01〜0.9、より好まし
くは0.05〜0.8である。この場合、d2 間に1〜
3枚の双晶面を有してもよい。平板粒子のd2 値のバラ
ツキの変動係数(d2値の標準偏差/平均値)は0.0
1〜0.5が好ましく、0.01〜0.3がより好まし
い。該六角平板粒子がより好ましい。平板粒子の(エッ
ジ面の{111 }面の総面積/エッジ面の総面積)=b12
は、0〜1.0、好ましくは0.1〜0.8をとる事が
でき、エッジ面に非{111 }面が存在しえる。非{111
}面としては{100 }面、{n10}面(n=1〜5の
整数で好ましくは1)をとる事ができる。これらが平板
粒子のエッジ面の総面積の1.0〜100%、好ましく
は5〜50%を占める事が好ましい。
【0039】(A2)平板粒子の調製方法。 (B1)種晶形成過程。 該平板粒子の調製方法として次の方法を挙げる事ができ
る。(1) 先ず実質的に双晶面を含まない直径0.005
〜0.15μm の第1微粒子を形成し、次に該微粒子上
に双晶面を形成する事により双晶種晶を形成する方法。
ここで実質的に双晶面を含まないとは、最終的に形成さ
れる総双晶面数の0.0〜20.0、好ましくは0〜
5.0%の双晶面形成を指す。(2) 第1微粒子形成時か
ら双晶面形成を行う方法。第1微粒子形成時に、該総双
晶面数の20.1〜100%、好ましくは50〜100
%、より好ましくは90〜100%を形成する。(2) の
方が双晶面間隔C2 の小さい平板粒子が形成され、好ま
しい。
【0040】分散媒水溶液中にAg+ とX - を添加し、A
gX粒子を形成した場合、双晶面が形成される頻度は該
溶液条件を次のようにすれば高くなる。(1) 過剰X -
度を高くする。(2) Ag+ とX - の添加速度(モル/分)を
速くする。(3) 分散媒濃度を低くする。(4) pHを低く
する。(5) 分散媒の濃度が同じ場合は分散媒のAgX粒
子に対する吸着基数が減少する程、該頻度は高くなる。
例えばゼラチンのメチオニン基やイミダゾール基の含率
が低くなる程、またアミノ基が化学修飾され、ゼラチン
の水溶性が増す程、該頻度は高くなる。(6) 攪拌速度を
遅くする。(7)分散媒の濃度が同じ場合は、分散媒の分
子量を低くする。(8) 温度を低くする。(9) 生成するA
gXの種類は溶解度が低い程、該頻度が高くなる。該頻
度は(AgCl<AgClBr<AgBr<AgBrI )である。(10)過剰
X - 濃度が同じ場合、X - 種による該頻度は(Cl- <Br
- <I - )である。
【0041】また、化合物(A0)の1種以上を前記(1) 、
(2) の双晶面形成時に共存させる事により、最終的に生
成する全双晶面数の25〜100%、好ましくは50〜
100%、より好ましくは80〜100%、最も好まし
くは90〜100%の双晶面が形成される。即ち、他の
条件を同じにして化合物(A0) を共存させなかった場合
はそれだけの双晶面形成がなくなる事を示している。本
発明ではAgBr含率(モル%)が60〜100、好ましくは
80〜100の場合〔又はAgCl含率(モル%)が0〜4
0、好ましくは0〜20の場合〕に該態様をより好まし
く用いる事ができる。AgCl含率(モル%)が50〜10
0、好ましくは70〜100の場合は、該平板粒子形成
の為にはA0 の共存は必須である。化合物(A0)は次の化
合物を指す。(1) オニウム塩基を1分子中に1〜104
基、好ましくは2〜104 基含有するゼラチンとは異な
る化合物(A0)、
【0042】(3) 芳香族環に1〜7基のヨード基と1〜
7基の-OH 基が置換した化合物(A2)。(4) 含窒素複素環
化合物であり、4〜7員環中に窒素原子を2個以上含有
する複素環を1分子中に1〜5個含有する化合物(A3)。
(5) シアニン色素類(A4)。(6)2価イオウ含有のヘテロ
環基を有する化合物(A5)、(7) チオ尿素化合物(A6)、
(8) アミノチオエーテル類(A7)、(9) 2価イオウ含有の
炭素総数が25以下の有機化合物(A8)。これらの化合物
の詳細は特願平8−273952号の記載を参考にする
事ができるが、次に簡単な記載を行う。 (1) (A1)の説明 該オニウム塩基の一般式例を(I-1) 〜(I-8) 式に示し
た。
【0043】
【化2】
【0044】式中、R1 〜R3 はそれぞれ同じであって
も異なってもよく、それぞれ、水素原子または、アルキ
ル基、アルケニル基、アラルキル基、アリール基を表わ
し、該水素原子数は2個以下が好ましく、1個以下がよ
り好ましく、0個が更に好ましい。即ち、炭素数1〜2
0の直鎖または分枝アルキル基、シクロアルキル基、炭
素数2〜20のアルケニル基、炭素数6〜20のアラル
キル基、アリール基が好ましい。これらの基は置換可能
な基で置換されていてもよい。Y- はアニオン(負荷電
の原子または原子群)を表わす。例えば酸基、OH
- 基、ハロゲンイオンを挙げる事ができ、具体例として
Cl- 、Br- 、NO3 - 、0.5SO4 2− 、CH3
OO- 、p−トルエンスルホナートを挙げる事ができ
る。R2 はR 1 またはR3 と閉環を形成する事もでき
る。なお、該オニウム塩基を1分子中に1基のみ有する
化合物の場合や、特に記載がない場合は、(I−1)〜
(I−8)式の自由結合手はR4 基に結合している。R
4 基はR1 〜R3 と同じ定義の基を表わす。
【0045】該置換可能な基としては以下の基(以後、
これら全体をSB1とよぶ)を挙げる事ができる。ハロ
ゲン原子(例えば、フッ素原子、塩素原子、臭素原子
等)、アルキル基(例えば、メチル基、エチル基、n−
プロピル基、イソプロピル基、t−ブチル基、n−オク
チル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基等)、ア
ルケニル基(例えば、アリル基、2−ブテニル基、3−
ペンテニル基等)、アルキニル基(例えば、プロパルギ
ル基、3−ペンチニル基等)、アラルキル基(例えば、
ベンジル基、フェネチル基等)、アリール基(例えば、
フェニル基、ナフチル基、4−メチルフェニル基等)、
ヘテロ環基(例えば、フリル基、イミダゾリル基、ピペ
リジル基、モルホリノ基等)、アルコキシ基(例えば、
メトキシ基、エトキシ基、ブトキシ基等)、アリールオ
キシ基(例えば、フェノキシ基、2−ナフチルオキシ基
等)、アミノ基(例えば、無置換アミノ基、ジメチルア
ミノ基、エチルアミノ基、アニリノ基等)、アシルアミ
ノ基(例えば、アセチルアミノ基、ベンゾイルアミノ基
等)、ウレイド基(例えば、無置換ウレイド基、N−メ
チルウレイド基、N−フェニルウレイド基等)、ウレタ
ン基(例えば、メトキシカルボニルアミノ基、フェノキ
シカルボニルアミノ基等)、スルホニルアミノ基(例え
ば、メチルスルホニルアミノ基、フェニルスルホニルア
ミノ基等)、スルファモイル基(例えば、無置換スルフ
ァモイル基、N,N−ジメチルスルファモイル基、N−
フェニルスルファモイル基等)、カルバモイル基(例え
ば、無置換カルバモイル基、N,N−ジエチルカルバモ
イル基、N−フェニルカルバモイル基等)、スルホニル
基(例えば、メシル基、トシル基等)、スルフィニル基
(例えば、メチルスルフィニル基、フェニルスルフィニ
ル基等)、アルキルオキシカルボニル基(例えば、メト
キシカルボニル基、エトキシカルボニル基等)、アリー
ルオキシカルボニル基(例えば、フェノキシカルボニル
基等)、アシル基(例えば、アセチル基、ベンゾイル
基、ホルミル基、ピバロイル基等)、アシルオキシ基
(例えば、アセトキシ基、ベンゾイルオキシ基等)、リ
ン酸アミド基(例えば、N,N−ジエチルリン酸アミド基
等)、アルキルチオ基(例えば、メチルチオ基、エチル
チオ基等)、アリールチオ基(例えば、フェニルチオ基
等)、シアノ基、スルホ基、カルボキシ基、ヒドロキシ
基、ホスホノ基、ニトロ基、スルフィノ基、アンモニオ
基(例えば、トリメチルアンモニオ基等)、ホスホニオ
基、ヒドラジノ基等である。これらの基はさらに置換さ
れていてもよい。また置換基が二つ以上あるときは同じ
でも異なっていてもよい。
【0046】(I−1)式でR1 〜R4 が水素原子以外
の原子の場合、該N+ はpH1.0〜12.0の領域に
おいてpHに依存せず、常にN+ を保つ。しかし、R1
〜R 4 の内の1つ以上が水素原子の場合、該水素原子の
pKa値(Kaは酸解離定数)以上のpHにおいては該
水素原子がプロトンとして解離し、オニウム塩基ではな
くなる確率が増す。この場合は、(該pKa+0.3)
以下、好ましくは該pKa以下、より好ましくは(該p
Ka−0.3)以下のpH条件で反応溶液中に該化合物
を共存させる事を指す。
【0047】前記オニウム塩基を次の態様で2基以上、
好ましくは3〜103 基を連結する事もできる。(i)
2価の連結基Lを介して該自由結合手間で、またはR1
基を介して連結する。Lはアルキレン、アリーレン、ア
ルケニレン、−SO2 −、−SO−、−O−、−S−、
−CO−、−NR5 −(R5 はアルキル基、アリール
基、水素原子を表わす)を単独または組合せて構成され
るものを表す。好ましくはアルキレン、アルケニレンで
ある。(ii)重合体鎖で結合する。結合されるオニウム
塩基は同一種であっても互いに異なっていてもよく、前
記(I−1)〜(I−8)式の2種以上の基を連結した
態様でもよい。その場合の各種オニウム基の総計は2〜
104 基、好ましくは3〜103 基である。
【0048】特にpH1.5〜12.0領域内にpKa
値(Kaは酸解離定数)を有する酸解離基を有するモノ
マーとの共重合体が好ましい。一般式で表わすと、(I
−9)式で表わされる。ここでR8 は前記R1 〜R3
同様の置換基を表わす。R9は該酸解離基を有する置換
基を表わす。n1は1〜5000、好ましくは1〜10
00、より好ましくは2〜300の整数を表わし、n
2、n3は0以上の整数、好ましくは1〜104 、より
好ましくは2〜103 の整数を表わす。この場合、pH
を該pKa値より上げたり、下げたりする事により、該
9 基の水溶性の程度を変化させ、該重合体の吸着性を
変化させる事ができ好ましい。例えば−COOH基のよ
うな酸基の場合、そのpKa値以上、好ましくは(pK
a+0.3)以上のpHに調節する事により(−COO
H→−COO- +H+ )となり、該基の親水性が上がり
AgX粒子に吸着していた該重合体の脱着が促進され
る。即ち、該重合体が不要になった場合に、反応溶液の
pH値を調節する事により、該重合体をAgX粒子から
脱着、除去する事ができる利点がある。−NH2 基のよ
うな塩基の場合はそのpKa値以下、好ましくは(pK
a−0.3)以下に下げる事により(−NH2 +H+
−NH3 + ) となり、水溶性が増す。該解離性基として
−SO3 M、−SO2 M、−OSO3 M、−COOM、
−NH 2 、−NHR1 、−NR1 3 、−SO4 M、−
OPO3 2 、(−O)2 POOMを挙げる事ができ、
好ましくは−SO3 M、−SO2 M、−COOM、−N
2 、−NHR1 、−OPO3 2 である。ここでMは
H、アルカリ金属、又は−NH4 を表わす。
【0049】またR8 に親水性基を導入し、(n1/n
2)比を種々変化させると、該重合体の吸着特性をほぼ
連続的に変化させる事ができ好ましい。該水溶性基とし
ては、−OH、−CN、−CONH2 、−COOC
3 、−(CH2 CH2 O)−、−CONH−を挙げる
事ができる。これらの基を合有するモノマーを重合さ
せ、前記(I−9)式で表わされる化合物を合成すれば
よい。該(n1/n2)比および(n1/n3)比は1
-4〜104 、好ましくは10-3〜103 領域で好まし
い比率を選ぶ事ができる。該モノマーの具体例として
(I−11)〜(I−16)
【0050】
【化3】
【0051】を挙げる事ができる。ここでR10は、R7
〜R9 のいずれかを指す。R11は炭素数1〜10のアル
キル基を表わす。該重合体鎖の具体例として、ポリビニ
ル鎖、ポリスチレン鎖、ポリアミド鎖、ポリエステル
鎖、ポリエーテル鎖、ポリエーテルスルホン鎖、ポリエ
ーテルケトン鎖、ポリシリコーン鎖、ポリトリアジン
鎖、ポリエン鎖、ポリグリコース鎖を挙げる事ができ、
ポリビニル鎖、ポリアミド鎖、ポリエステル鎖がより好
ましい。これらの重合体鎖の合成方法の詳細に関しては
日本化学会編、化学便覧、応用化学編、第8章、丸善
(1986年)、鈴木周一ら編、化学ハンドブック、第
VIII章、朝倉書店(1993年)、日本化学会編、新実
験化学講座、第19巻、丸善(1978年)、米国特許
第4525446号の記載を参考にする事ができる。
【0052】その他の具体例としてトリアゾール類のオ
ニウム態様であるトリアゾリウム塩を挙げる事ができ
る。該化合物のその他の詳細に関しては特開平4−33
5632号の記載を参考にする事ができる。これらの
内、スルホニウム塩基、ホスホニウム塩基、セレノニウ
ム塩基、アルソニウム塩基、スチボニウム塩基、スタン
ノニウム塩基、ヨードニウム塩基、複素環4級塩基含有
化合物がより好ましい。
【0053】(2)複素環窒素4級塩基含有化合物 前記(1)記載のオニウム塩基において複素環窒素4級
塩基含有化合物がより好ましい。該塩基を一般式で表わ
すと(II−1)〜(II−4)式で表わされる。該基を1
分子中に1基以上、好ましくは2〜300基、より好ま
しくは3〜100基含有する化合物。ここでA1 〜A4
は含窒素有機ヘテロ環を完成させる為の非金属原子群を
表わし、それぞれが同一でも異なっていてもよい。O、
N、S原子を含んでもよく、ベンゼン環が縮環していて
もよい。A1 〜A6 で構成されるヘテロ環は置換基を有
してもよく、該置換基はそれぞれが同一でも異なってい
てもよい。置換基としては前記SB1を挙げる事ができ
る。好ましい例としてはA1 〜A4 は5〜6員環(例え
ば、ピリジン環、イミダゾール環、チアゾール環、オキ
サゾール環、ピラジン環、ピリミジン環など)をあげる
ことができ、さらに好ましい例としてピリジン環をあげ
ることができる。(II−1)〜(II−4)式のカチオン
基を、2価の連結基Lを介して、または重合体鎖を介し
て互いに連結した(該カチオン基を2基以上有する化合
物)ものを挙げる事ができる。連結するカチオン基は互
いに同一でも、異なっていてもよい。Lは前記Lと同じ
2価の連結基を表わす。好ましい例としてアルキレン、
アルケニレンをあげることができる。該重合体鎖として
は前記(1)に記載の重合体鎖を挙げる事ができる。R
21、R22は前記R1 、R3 と同じ定義の基を表わし、Y
- も前記Y- と同じ基を表わす。該化合物の具体例を
(II−11)〜(II−15)に示した。即ち、(I−
9)式の(B1−R7 )くり返しユニットとして(II−
11)〜(II−15)のカチオン含有くり返し単位を導入し
た態様を挙げる事ができる。この場合のn1、n2、n
3の規定は前記規定と同じである。
【0054】(i)。より好ましい化合物は一般式(II
−21)式と(II−22)式で表わされる。ここで
23、R24はR1 、R2 と同様の置換基を表わし、A5
〜A8 はA1 〜A3 と同じで、含窒素ヘテロ環を完成さ
せる為の非金属原子群を表わし、それぞれが同じでも異
なっていてもよい。n11は0または1を表わし、分子
内塩の場合には0である。n12は0または1を表わ
す。Lは前記と同じ2価の連結基を表わす。Y- は前記
と同じアニオンを表わす。該化合物の具体例を(II−3
1)〜(II−35)に示した。該化合物に関するその他
の詳細に関しては特開平8−29902号、同2−34
号の記載を参考にする事ができる。
【0055】
【化4】
【0056】
【化5】
【0057】(ii)。より好ましい化合物例として更に
一般式(III −1)式で表わされる化合物を挙げる事が
できる。ここでR31は前記R1 、R2 と同様の置換基を
表わし、R32〜R36はそれぞれ同じでも、異なっていて
もよく、それぞれH原子またはこれと置換可能な基を表
わす。該置換可能な基として前記SB1を挙げる事がで
きる。R32とR33、R33とR34、R34とR35、R35とR
36は縮環していてもよい。但し、R32〜R36の少なくと
も1つが、アリール基であり、R31がアラルキル基であ
る態様がより好ましい。Y- は前記Y- と同じである。
32とR33、R33とR34、R34とR35、R35とR36は縮
環してキノリン環、イソキノリン環、アクリジン環を形
成してもよい。以下の(III−2)〜(III−8)に該化合
物の具体的化合物例を示した。該化合物のその他の詳細
に関しては特願平7−146891号の記載を参考にす
る事ができる。
【0058】
【化6】
【0059】(iii)。より好ましい化合物例として更
に、一般式(I−9)式で表わされ、かつ、該オニウム
塩基が(II−3)式または(II−4)式で表わされる化
合物。更には1分子中に該複素環窒素4級塩基と非環状
第4級アンモニウム塩基をそれぞれ1基以上含有する化
合物を挙げる事ができる。好ましくは各々を1〜104
基、好ましくは2〜103 基含有した化合物を挙げる事
ができる。該化合物の詳細に関しては世界特許94−2
0551号の記載を参考にする事ができる。前記
(1)、(2)の化合物の合成法およびその他の詳細に
関しては米国特許第3017270号、欧州特許第03
92092B1、米国特許第5418078号、同45
25446号、特開平2−293838号、同7−30
6489号の記載を参考にする事ができる。
【0060】(3)芳香族環に1基以上のヨード基と1
基以上の−OH基が置換した芳香族化合物で、ヨード基
は1〜8基、好ましくは2〜5基置換している事が好ま
しく、ヒドロキシ基が1〜3基、置換している事が好ま
しい。ここで芳香族化合物とはベンゼン核をもつ炭素環
式化合物を指し、ベンゼン環に他のベンゼン環や複素環
が縮合した化合物(例えばナフタリン、アントラセン、
キノリン、インドール)も含まれる。芳香族環とは該ベ
ンゼン核、該縮合ベンゼン環、該縮合複素環が含まれる
が、好ましくは該ベンゼン核、該ベンゼン環を指す。よ
り好ましくは少なくとも1個のヨード置換基を含む8−
ヒドロキシキノリン〔一般式は(IV−1)式で表わされ
る〕、少なくとも2個のヨード置換基を有するフェノー
ルでありその具体的化合物例を(IV−2)〜(IV−5)
に示した。
【0061】(IV−2) 8−ヒドロキシ−7−ヨード
−5−キノリンスルホン酸 (IV−3) 5,7−ジヨード−8−ヒドロキシキノリ
ン (IV−4) 5−クロロ−8−ヒドロキシ−7−ヨード
キノリン (IV−5) 8−ヒドロキシ−7−ヨード−5−キノリ
ンカルボン酸 これらの化合物の詳細に関しては米国特許第54118
53号、同5411852号の記載を参考にする事がで
きる。
【0062】(4)含窒素複素環式化合物 4〜7員環中に窒素原子を2つ以上含有する複素環を1
分子中に1個以上含有する化合物であり、好ましくは次
の化合物を挙げる事ができる。 (a)アザインデン類 より好ましくはテトラアザインデン類であり、具体例と
して、キサンチノイド類〔一般式(V−1)式で表わさ
れ、具体例としてキサンチン、尿酸を挙げる事ができ
る〕、アミノアザインデン類(具体例としてプリン、ア
デニン、グアニン、カイネチンを挙げる事ができる)を
挙げる事ができる。 (b)ジアジン類(ピリダジン類、ピリミジン類、ピラ
ジン類) この内、置換ピリミジン類が好ましい。該置換基として
は前記SB1を挙げる事ができる。具体的化合物例とし
てウラシル、シトシン、チミン、(V−2)〜(V−
5)式の化合物を挙げる事ができる。これらの化合物の
詳細に関しては特公平5−40298号、特開平5−2
65111号、同5−204077号、同5−2326
12号、特開昭64−8325号、日本化学会編、新実
験化学講座第14巻、第9章、丸善(1978年)の記
載を参考にする事ができる。
【0063】(V−2) 4,5,6−トリアミノピリ
ミジン (V−3) 4,6−ジアミノピリミジン−ヘミサルフ
ェイト−モノハイドレート (V−4) 2,4−ジアミノ−1,3,5−トリアジ
ン (V−5) 4,6−ビス(メチルアミノ)ピリミジン
【0064】(5)シアニン色素類 2個の含窒素複素環をメチン基−CH=またはその連鎖
で結合した陽イオン構造をもつ色素を指し、酸基を1個
以上、より好ましくは1〜2個有する事が好ましい。こ
こで酸基とは−SO3 - 、−OSO3 - 、−COO-
指し、好ましくは−SO3 - 基を指す。イミダシアニ
ン、オキサシアニン、チアシアニン、セレナシアニンお
よびその2種の複合シアニンが好ましく、イミダシアニ
ン、オキサシアニンがより好ましい。これらの化合物の
詳細に関してはResearch Disclosure 、501巻、アイ
テム36544、1994年9月(以後、「R.D.1
994年」と記す)、T.H.James 編、写真過程の理論、
第8章、Macmillan 社(1977年)の記載を参考にす
る事ができる。具体的化合物例を(VI−1)〜(VI−
3)に示した。
【0065】
【化7】
【0066】(6)〜(9)その他に特開昭62−29
9961号に記載された2価イオウ含有のヘテロ環基を
有する化合物、特開昭63−41845号に記載された
2価イオウ含有の有機化合物、特開平3−212639
号、同4−283742号に記載されたアミノチオエー
テル類、特開昭62−218959号に記載のチオ尿素
またはその誘導体を挙げる事ができる。好ましい化合物
は前記(4) を除く化合物であり、より好ましい化合物は
(1) 、(2) 、(5) であり、最も好ましくは(1) 、(2) で
ある。
【0067】直径約0.2μm の無双晶正常晶粒子C10
と直径約0.06μm の無双晶微粒子C11を含む乳剤に
該オニウム化合物を添加し、60〜80℃で種々の溶液
条件で熟成すると、該オニウム化合物による双晶形成促
進機構が分かる。Ag+ が過剰の時はAgX 粒子表面にAg+
が過剰に吸着している為に、該化合物の吸着がクーロン
反発により抑制され、双晶形成は促進され難い。X -
AgX 粒子表面に過剰に吸着した系では該化合物の粒子表
面への吸着が促進され、粒子同志の合着が促進され、双
晶面形成が促進される。pH8〜pH11の高pHではゼ
ラチンは負荷電であり、これが該オニウム基と相互作用
し、オニウム基を失活させる為に、双晶面形成が抑制さ
れる。pH1〜pH5の低pHではゼラチンの負荷電は
少なくなり、オニウム基の該失活は少なくなり、双晶面
形成は促進される。従って、中〜低pH、中〜低pX条
件下で双晶面形成が促進される。該双晶面形成はAgX 微
粒子が沢山存在し、オストワルド熟成が盛んに生じる条
件下でより促進される。従って微粒子生成とオストワル
ド熟成が沢山生じる核形成時に双晶面形成がより生じ易
い事が分かる。該双晶面形成を粒子合着機構で考える
と、多くの現象は説明され易い。該pHとX- 濃度の効
果はX - 濃度の効果の方が大きい。これらの制御剤は双
晶面形成時には双晶面形成を促進し、粒子成長時には、
該平板粒子の厚さ増加を防止する薄板化剤として作用す
る。従って、粒子成長時にも前記濃度で共存させる事が
好ましい。
【0068】(B2)オストワルド熟成過程。 種晶形成終了時点で平板粒子数比率が十分に高ければ、
次に粒子成長過程に進む事ができる。十分に高くなけれ
ば、次にオストワルド熟成し、非平板粒子を消滅させ、
平板粒子を成長させ、平板粒子数比率を1.2〜103
倍、好ましくは2.0〜100倍に上昇させる。熟成の
方法としては、次の方法を挙げる事ができる。(1) 1ス
テップ熟成法。1つの条件(温度、pH、X - 濃度等)
で熟成時間を最適に選んで行う方法。(2) 2ステップ熟
成法。互いに条件の異なる第1熟成ステップと第2熟成
ステップから成る。第2ステップのX- 濃度をpX値で
第1ステップより好ましくは0.1〜2.0、より好ま
しくは0.2〜1.5だけ高くする事が好ましい。第1
熟成のpX値は0.5〜2.2が好ましく、1.0〜
1.8がより好ましい。(3) 3ステップ以上での熟成
法。互いに条件の異なる3つ以上の熟成ステップから成
る。ここでpX=-log〔X - 濃度モル/リットル〕である。
【0069】該熟成効果を高める為に、熟成の開始前か
ら終了の30秒前までの間にAgX 溶剤を濃度(モル/リット
ル)で1.0〜10-6、好ましくは0.2〜10-4で添
加する事ができる。熟成終了後に該AgX 溶剤を失活させ
る事が好ましい。塩基性AgX 溶剤(アンモニア、アンモ
ニウム塩、第1〜第3級アミン化合物)の場合はその
〔(pKa -0.2) 〜(pKa +4)〕、好ましくは〔(pKa)〜(p
Ka +3)〕のpHで活性化し、〔(pKa -0.2) 〜(pKa -
6)〕のpHで不活性化する。ここでKaは酸解離定数であ
り、(pKa =-log Ka)である。公知の脱塩法を適用する
事により、AgX 溶剤を系外に除去する事も好ましい。第
1熟成時のpHは1〜5が好ましく、1.5〜4がより
好ましい。該低pH域ではゼラチンは正荷電となり、X
- が吸着したAgX 粒子表面への吸着が促進される事、ゼ
ラチンの-COO- 基が-COOH となり、ゼラチンの水溶性が
低下し、AgX粒子からの脱着過程が抑制される事から、
平板粒子の異常な成長が抑制され、サイズ分布の揃った
平板粒子が得られる為である。
【0070】熟成方法としては次の方法を挙げる事がで
きる。(1) Ag+ とX - の新たな添加なしに行う方法、
(2) Ag+ 、X - の1つ以上を低速で添加しながら行う方
法、(3) 無双晶AgX 微粒子(直径0.01〜0.15μ
m )を添加し、その存在下で熟成する方法。しかし、新
たなAg+ の添加を伴う場合を成長過程と呼ぶ事にする。
種晶形成過程に対して温度を5℃以上、好ましくは10
〜70℃だけ上昇させて熟成する事が好ましい。平板種
晶形成過程のみで目的の平板粒子乳剤が得られれば、そ
れで平板粒子形成を終了とする事ができるし、熟成過程
の終了時点で目的の平板粒子乳剤が得られれば、それで
平板粒子形成を終了とする事もできる。多くの場合、
(平板種晶形成→熟成→成長)の過程を経るが、熟成過
程を抜く事もできる。
【0071】(B3)成長過程。 Ag+ とX- を添加し、平板種晶を成長させる過程を指す
が、その成長態様として次の方法を挙げる事ができる。 (1) 非平板微粒子の比率が多い場合、Ag+ とX - を低速
度で添加すると、オストワルド熟成による該微粒子の消
失を伴いながら平板粒子が成長する。従って平板粒子の
成長と共に、平板粒子の投影面積比率が上昇する。 (2) 予め調製したAgX 微粒子乳剤を1〜104 回、好ま
しくは2〜103 回、断続的に、または連続的に、また
はそれらの併用で添加する。熟成により該微粒子が溶解
し、平板粒子が成長する。該AgX 微粒子の直径(μm )
は好ましくは0.005〜0.15、より好ましくは
0.01〜0.10である。
【0072】(3) スプラッシュ添加(Ag+ とX - を短時
間内で急速添加し、新たなAgX 微粒子を反応溶液内に生
じさせる方法)を1〜104 回、好ましくは2〜103
回、断続的に行う。新たに生じた微粒子が熟成により溶
解し、平板粒子が成長する。(2) 、(3) でいう微粒子は
該無双晶微粒子である事が好ましく、該無欠陥微粒子で
ある事がより好ましい。 (4) Ag+ とX - を臨界添加速度の1〜100%、好まし
くは10〜90%の添加速度で添加する態様。ここで臨
界添加速度とは、それ以上の速度でAg+ とX -を添加す
ると、新核が発生する添加速度を指す。過飽和度を高く
すればする程、平板粒子のサイズ分布が狭くなるが、厚
さも増加する。薄い平板粒子を得たい場合は、臨界添加
速度の1.0〜60%、好ましくは1〜40%で添加す
る事が好ましい。
【0073】平板粒子のエッジ面を優先的に成長させる
には、該微粒子添加法による低過飽和成長法を好ましく
用いる事ができる。Ag+ とX - の添加速度を増し、溶液
の過飽和度を増すと、小さい粒子と大きい粒子の成長速
度が近づき、成長と共に粒子サイズ分布の変動係数は小
さくなる。しかし、主平面の成長のドライビングフォー
スも増す為に、厚さ方向の成長速度も増す。従って目的
に応じて最適の過飽和条件で成長させる事が好ましい。
【0074】粒子形成開始前から終了の1分前までの
間、好ましくは終了の10分前までの間に粒子成長制御
剤を(g/リットル)で0.01〜100、好ましくは0.
1〜30を添加する事ができる。該制御剤(B0)は平板粒
子のエッジ面に弱く吸着し、エッジ面の異常な成長を防
止する化合物で、分子量が100〜106 の化合物であ
る。具体的化合物例として、ポリアルキレンオキシド化
合物(B1)、ポリビニルアルコール化合物(B2)、側鎖にイ
ミダゾール基又はベンズイミダゾール基を1〜103
有するポリビニル化合物(B3)、イミダゾール基又はベン
ズイミダゾール基を含有し、タンパク質を除く化合物(B
4)を挙げる事ができ、これらの化合物の詳細に関しては
特開平8−82883号、同8−339044号、特願
平8−274729号、同10−9124号の記載を参
考にする事ができる。
【0075】(I−7)主平面が{100 }面である平板
粒子。 (A1)平板粒子構造。 該平板粒子の主平面の形状として次の形状を挙げる事が
できる。(1) 直角平行四辺形で、1個の平板粒子内で隣
接辺比率(長辺の長さ/短辺の長さ)=b13が1〜1
0、好ましくは1〜5、より好ましくは1〜2。(2) 該
直角平行四辺形の4つの角の内、1〜4個、好ましくは
1〜3個が非等価的に欠落した粒子。即ち、〔(最大欠
落部の面積/最小欠落部の面積)=b14が2.00〜∞
の粒子。(3) 該4つの角が等価的に欠落した粒子。即ち
該b14が1.0〜1.99の粒子。 (4) 該欠落部のエッジ面の総面積の1.0〜100%、
好ましくは5.0〜80%が非{100 }面である粒子。
ここで非{100 }面とは、{111 }面、又は{n10}面
で、n=1〜5、好ましくはn=1である。(5) 主平面
を構成する4つの辺の内の少なくとも相対する2つの辺
が外側に凸の曲線である粒子。(6) 該(1)〜(4) で平板
粒子の角が溶解され丸くなった粒子。(1) で(各辺の直
線部の長さの合計/直線部を延長して形成される直角平
行四辺形の各辺の長さの合計)=b 15が0.01〜1.
0、好ましくは0.3〜0.90の粒子。
【0076】(A2)平板粒子の調製方法。 (B1)種晶形成過程。 該平板粒子の形成方法として次の方法を挙げる事ができ
る。(C1) AgX粒子形成時にハロゲン組成の不均一を形成
する事により、結晶構造の完全性をこわし、異方成長性
欠陥を形成する。該不均一の形成方法としては次の方法
を挙げる事ができる。(1) (AgX1 |AgX2) の如く、ハロ
ゲン組成が互いに、Cl含率、又はBr含率又はI含率で1
0〜100モル%、好ましくは30〜100モル%だけ異な
る層状構造を1〜10個、好ましくは1〜5個形成する
方法。(2) 先ずAgX1層を形成し、次にハロゲン組成がX1
とは該量だけ異なるハロゲン塩を添加し、ハロゲン変換
を生じさせる。(3) X1 - とは異なる組成X3 - のハロゲン
塩溶液中にAg+ とX1 - を添加し、不均一混晶を形成する
方法。(4) Ag+ とX - 以外の異種イオン(金属イオン、
またはその錯塩、SCN - 、CN- ) 、異種元素(S 、Se、
Te) 含量の異なる(AgX10|AgX20)の層状構造を形成し、
該欠陥を形成する方法。
【0077】(C2) AgCl含率が50〜100モル%のAgX1
中にCl- より原子半径の大きいI- をドープする事によ
り該欠陥を形成する方法。 (C3) AgX 粒子に吸着する吸着剤C0 を(g/リットル)で
0.01〜50、好ましくは0.1〜30だけ含有する
分散媒溶液中にAg+ とX - を添加する事により、該平板
粒子が形成される。ここで吸着剤C0 は次の化合物を指
す。(1) 1分子中に水酸基を2〜105 基、好ましくは
5〜105 基共有結合した化合物であり、かつ、ゼラチ
ンおよびタンパク質以外の化合物(C1)。(2) 共鳴安定
化したπ電子対を有する窒素原子を1〜10個有する化
合物(C2)。(3) 1分子中に該C2を2〜105 個、好ま
しくは4〜104 個、より好ましくは8〜104 個共有
結合した有機化合物(C3)。(4) シアニン色素(C4)。
【0078】AgX 粒子表面上に不均一に吸着したC0が成
長促進触媒剤として作用し、異方成長を促進する機構
と、吸着したC0が続くAg+ とX - の積層時に結晶欠陥を
形成する機構が考えられる。本発明では、両者をまとめ
て、異方成長性欠陥と呼ぶ。このようにして異方成長性
欠陥を形成し、平板粒子の種晶を形成した時点で目的の
平板粒子乳剤が得られれば、それで平板粒子形成を終了
とする事ができるし、次の熟成過程の終了時点で目的の
平板粒子乳剤が得られれば、それで平板粒子形成を終了
とする事もできる。多くの場合、(平板種晶形成→熟成
→成長)の過程を経るが、熟成過程を抜く事もできる。
【0079】(B2)熟成過程。 該平板種晶数比率が低い場合は、次にオストワルド熟成
を行い、非平板粒子を消滅させ、平板粒子を成長させる
事により、平板粒子数比率を1.2〜104 倍、好まし
くは2〜103 倍に上げる事ができる。また該比率を1
%以上、好ましくは10%以上増加させる事が好まし
い。この場合、種晶形成過程に対して温度を5℃以上、
好ましくは10〜70℃だけ上昇させて熟成する事が好
ましい。熟成時のAgX 溶剤の使用、使用後の失活法、成
長時のAg+ とX - の添加方法、その他該熟成過程と次の
成長過程全般について(I-2) の記載を参考にする事がで
きる。
【0080】該平板粒子を成長させる場合、表面の{10
0 }面比率が50〜100%の正常晶粒子生成域で成長
させる事が好ましい。AgBrやAgBrI の場合、これは銀電
位の高い条件での成長となり、かぶりが発生し易くな
る。これを防止する為に、成長時に晶癖制御剤(D0)を
(g/リットル)で0.01〜50、好ましくは0.1〜3
0だけ存在させる事が好ましい。D0 の具体的化合物例
として、前述のB1 〜B 4 、好ましくはB1 、B3 を挙
げる事ができる。
【0081】(I−8)その他。 該ゼラチンは主平面が{111 }面である平板粒子形成の
核形成時には双晶面形成を促進し、熟成時には平板粒子
の成長と、非平板粒子の消滅を促進し、成長時には平板
粒子の成長を促進し、好ましい。従って、種晶形成、熟
成、成長のいずれの工程においても分散媒の全重量の3
0〜100%で用いる事が好ましい。該ゼラチンは核形
成後〜粒子成長終了の10分前、好ましくは核形成後〜
粒子成長開始直前に添加する事もできる。該ゼラチンは
主平面が{100 }面である平板粒子形成の核形成時には
該欠陥形成を促進し、熟成時には平板粒子の成長と非平
板粒子の消滅を促進し、成長時には平板粒子の成長を促
進する。従って、種晶形成、熟成、成長のいずれの工程
においても分散媒の全重量の30〜100%で用いる事
ができる。該ゼラチンは核形成後〜粒子成長終了の10
分前、好ましくは核形成後〜粒子成長開始直前に添加す
る事が好ましい。
【0082】該ゼラチンの添加は反応容器中へ直接に添
加する事もできるし、添加するAg+溶液中やX - 溶液中
に含有させて添加する事もできる。修飾率を同じにした
アミノ基修飾のアルカリ処理ゼラチンのAgX 粒子への吸
着力は(ベンゾイル化>元のゼラチン>アセチル化>フ
タル化>トリメリト化>コハク化)の順であり、フェニ
ル基の導入が該吸着力を上げている。従って2種以上の
修飾剤でゼラチンを修飾し、その1つの修飾剤の修飾比
率を0.01〜0.99、好ましくは0.10〜0.9
0に調節する事によって該吸着力を調節する事は好まし
い。主平面が{111 }面である平板粒子に関してはその
他、特開昭63−151618号、同58−11392
6号、同63−11928号、特開平2−28638
号、同1−131541号、同2−838号、同2−2
98935号、同3−121445号、同8−6906
9号、同6−43605号、同6−43606号、同8
−82883号、同2−34号、同8−29902号、
米国特許5,176,992号、同5,061,617
号、同5,185,239号、同5,183,732
号、特願平7−146891号、同8−273952号
の記載を参考にする事ができる。主平面が{100 }面で
ある平板粒子に関しては、その他、特願平10−912
4号、同9−259084号、同8−42152号、特
開平8−339044号、同8−272018号、同7
−234470号、同7−146522号、同6−30
8648号、欧州特許第534,395A1の記載を参
考にする事ができる。
【0083】平板粒子の直径とは、粒子を電子顕微鏡で
観察した時、粒子の投影面積と等しい面積を有する円の
直径を指す。厚さは平板粒子の主平面間の距離を指す。
残存酸化剤量の検出方法として、還元剤による電位差滴
定法の他、分解した時の酸素量を測定する方法、ヨウ素
還元滴定法、ポーラログラフィーによる酸化剤の加電圧
電流曲線の測定より求める方法等を挙げる事ができ、詳
細は化学大辞典、共立出版(1964年)の「過酸化水素の
分析法」、「ポーラログラフィー」、「ポーラログラフ
分析法」の項の記載を参考にする事ができる。
【0084】ゼラチンのアミノ基をベンゾイル化〔Gel-
NHCO- フェニル基類〕し、図1で規定されるゼラチンを
主平面が{111 }面であるAgBrI 平板粒子形成に用いる
事が特に好ましい。ここでAgI 含量(モル%)は0.1〜
20が好ましく、1〜10がより好ましい。フェニル基
類はフェニル基およびフェニル基のHの1〜4個が置換
可能な基〔前記(SB1) 〕で置換された化合物類を表わ
し、炭素数1〜10のアルキル基が置換した態様がより
好ましい。ゼラチンのAgX 粒子に対する吸着力は強すぎ
てもいけないし、弱すぎてもいけない。程良い吸着力の
時に最も望ましいAgX 粒子形成態様が得られる。
【0085】ゼラチンの酸化はゼラチンの等電点pH値
よりも0.3以上、好ましくは0.5〜5だけ離れたp
Hで行った方がよい。等電点近傍では分子が糸まり状化
し、糸まりの内部の基の酸化がすみやかに進行しない為
である。該ゼラチンの水酸基数の3.0〜90%、好ま
しくは10〜80%がリン酸エステル化した態様も好ま
しく用いる事ができる。これはゼラチン溶液にオキシ塩
化リン、またはリン酸を添加し、水酸基をリン酸エステ
ル化する事により得られる。
【0086】化学増感 本発明のAgX 乳剤粒子は好ましくはSx増感され、より好
ましくは更に分光増感色素を吸着しているが、ここでSx
とはイオウ、セレン、テルルを指す。Sx増感剤としては
従来公知のSx増感剤を用いることができ、具体例として
はチオ尿素類、ローダニン類、オキサゾリジン類、ポリ
スルフィド類、セレノ尿素類、ホスフィンセレニド類、
セレノアミド類、チオ硫酸塩を挙げることができ、詳細
は後述の文献の記載を参考にすることができる。本発明
のAgX 乳剤のAgX 粒子は更に金増感されていることが好
ましい。金増感剤としては従来公知の金増感剤を用いる
ことができ、例えば塩化金酸、カリウムクロロオーレー
ト、カリウムまたはナトリウムオーリチオシアネート
(塩化金酸: SCN- =1:1〜1:100 モル比)、臭化金酸、ヨ
ウ化金酸、硫化金、金セレナイド等を挙げることがで
き、詳細は後述の文献の記載を参考にすることができ
る。なお、(金増感剤の添加モル数/Sx増感剤の添加モル
数)の比は4〜0.2が好ましく、2〜0.3がより好
ましい。AgX 乳剤への添加量はそれぞれ10-2〜1
-7、好ましくは10-3〜10-7モル/モルAgX の中から最
適量を選ぶ事が好ましい。
【0087】AgX 乳剤の脱塩法としてヌーデル水洗法、
透析法、イオン交換樹脂法、凝集沈降剤を加え乳剤を凝
集沈降させる方法、フタル化ゼラチンの如く、変性ゼラ
チンの等電点pH近傍での凝集沈降性を利用する方法、
電気透析法、限外濾過法、遠心分離法、遠心濾過法、ハ
イドロサイクロン法を挙げる事ができ、詳細は(R.D.199
6 年)と後述の文献の記載を参考にする事ができる。遠
心分離法、濾過法、装置については増補・遠心分離、化
学工業社(1985年)、分離精製技術ハンドブック、第9
章、丸善(1993年)科学機器総覧、96/97、619 〜649
頁、東京科学機器協会(1998年)の記載を参考にする事
ができる。
【0088】分光増感色素としてはシアニン色素類(シ
アニン色素、メロシアニン色素、複合シアニン色素、複
合メロシアニン色素、ホロポーラシアニン色素、ヘミシ
アニン色素、スチリル色素、ヘミオキソノール色素)が
好ましい。色素は溶液、直径0.01〜10μm 以下の
粒子の単独または該分散媒や界面活性剤との混合物、分
散媒や界面活性剤を含む溶液との混合物として1種以
上、好ましくは1〜10種を添加する事ができる。色素
の添加量は飽和吸着量の1〜120%が可能で、好まし
くは10〜98%である。
【0089】かぶり防止剤としては例えば、イミダゾー
ル類、ベンズイミダゾール類、チアゾール類、トリアゾ
ール類、テトラゾール類、アザインデン類、メルカプト
テトラゾール類、トリアジン類、ピリミジン類、トリア
ジン類を挙げる事ができる。
【0090】得られた粒子をホスト粒子とし、エピタキ
シャル粒子を形成して用いてもよい。また、該粒子をコ
アとして内部に種々の形状の転位線を有する粒子を形成
してもよい。その他、該粒子をサブストレートとして、
サブストレートと異なるハロゲン組成のAgX 層を積層さ
せ、種々の既知のあらゆる粒子構造の粒子を作ることも
できる。これらに関しては後述の文献の記載を参考にす
ることができる。該転位欠陥の形成方法としてAgX のハ
ロゲン組成ギャップ面を形成する方法、Br2 、I2の単独
または複数を添加し、次に還元剤を添加し、X - を発生
させ、該コア粒子にハロゲン変換を生じさせて形成する
方法、を挙げる事ができる。また、該平板粒子をコアと
して、浅内潜乳剤を形成して用いてもよい。また、(コ
ア/シェル)型内潜粒子を形成する事もできる。
【0091】製造したAgX 乳剤粒子を他の1種以上のAg
X 乳剤とブレンドして用いることもできるし、粒径の異
なる本発明の乳剤粒子を2種以上ブレンドして用いるこ
ともできる。ブレンド比率(ゲストAgX 乳剤モル/ブレ
ンド後のAgX 乳剤モル)は好ましくは0.99〜0.0
1の範囲で適宜、最適比率を選んで用いることができ
る。該乳剤の粒子形成開始前から塗布終了までの間に添
加できる添加剤およびその添加量に特に制限はなく、従
来公知のあらゆる写真用添加剤を最適添加量で添加する
ことができる。例えばAgX 溶剤、AgX 粒子へのドープ剤
(例えば第8族貴金属化合物、その他の金属化合物、カ
ルコゲン化合物、SCN 化物等)、分散媒、かぶり防止
剤、増感色素(青、緑、赤、赤外、パンクロ、オルソ用
等)、強色増感剤、化学増感剤(イオウ、セレン、テル
ル、金および第8族貴金属化合物、リン化合物、ロダン
化合物、還元増感剤、の単独およびその2種以上の併
用)、かぶらせ剤、乳剤沈降剤、界面活性剤、硬膜剤、
染料、色像形成剤、カラー写真用添加剤、可溶性銀塩、
潜像安定剤、現像剤(ハイドロキノン系化合物等)、圧
力減感防止剤、マット剤、帯電防止剤、寸度安定剤等を
あげることができる。
【0092】本発明法で調製したAgX 乳剤は、従来公知
のあらゆる写真感光材料に用いることができる。例え
ば、黒白ハロゲン化銀写真感光材料〔例えば、Xレイ感
材、印刷用感材、印画紙、ネガフィルム、マイクロフィ
ルム、直接ポジ感材、超微粒子乾板感材(LSI フォトマ
スク用、シャドーマスク用、液晶マスク用)〕、カラー
写真感光材料(例えばネガフィルム、印画紙、反転フィ
ルム、直接ポジカラー感材、銀色素漂白法写真など)に
用いることができる。更に拡散転写感光材料(例えば、
カラー拡散転写要素、銀塩拡散転写要素)、熱現像感光
材料(黒白、カラー)、高密度 digital記録感材、ホロ
グラフィー用感材などをあげることができる。塗布銀量
は0.01g/m2以上の好ましい値を選ぶことができ
る。AgX 乳剤製造方法(粒子形成、脱塩、化学増感、分
光増感、写真用添加剤の添加方法等)および装置、AgX
粒子構造、支持体、下塗り層、表面保護層、写真感光材
料の構成〔例えば層構成(銀/発色剤)モル比、各層間の
銀量比等〕と製品形態および保存方法、写真用添加剤の
乳化分散、露光、現像方法等に関しても制限はなく、従
来もしくは今後公知となるあらゆる技術、態様を用いる
ことができる。これらの詳細に関しては下記文献の記載
を参考にすることができる。
【0093】リサーチ ディスクロージャー(Research
Disclosure)、176巻(アイテム17643)(12
月、1978年)、同307巻(アイテム307105、11
月1989年)、ダフィン(Duffin) 著、写真乳剤化学(Ph
otographic Emulsion Chemistry)、Focal Press, New Y
ork(1966年)、ビル著(E.J. Birr)、写真用ハロゲン化
銀乳剤の安定化(Stabilization of Photographic Silv
er Halide Emulsion) 、フォーカル プレス(Focal Pr
ess)、ロンドン(1974年)、ジェームス編(T.H.James)
、写真過程の理論(The Theory of Photographic Proc
ess) 第4版、マクミラン(Macmillan)、ニューヨーク
(1977年)
【0094】グラフキデ著(P. Glafkides) 、写真の化
学と物理(Chimie et Physique Photographique)、第5
版、エディション ダ リジンヌヴェル (Edition del,
Usine Nouvelle 、パリ(1987年)、同第2版、ポウル
モンテル、パリ(1957年)、ゼリクマンら(V.L. Zel
ikman et al.) 、写真乳剤の調製と塗布(Making andCo
ating Photographic Emulsion) 、Focal Press (1964
年)、ホリスター(K.R. Hollister) ジャーナル オブ
イメージング サイエンス(Journal of Imaging Sci
ence) 、31巻、P.148〜156(1987年)、マスカ
スキー(J.E. Maskasky)、同30巻、P247〜254
(1986年)同32巻、160〜177(1988年)、同3
3巻、10〜13(1989年)、
【0095】フリーザーら編、ハロゲン化銀写真過程の
基礎(Die Grundlagen Der Photographischen Prozesse
Mit Silverhalogeniden)、アカデミッシュ フェルラ
ークゲゼルシャフト(Akademische Verlaggesellschaf
t) 、フランクフルト(1968年)。日化協月報1984
年、12月号、P.18〜27、日本写真学会誌、49
巻、7〜12(1986年)、同52巻、144〜166
(1989年)、同52巻、41〜48(1989年)、特開昭
58−113926〜113928、同59−9084
1号、同58−111936、同62−99751、同
60−143331、同60−143332、同61−
14630、同62−6251、欧州特許069994
4A1〜同0699951A1号、
【0096】特開平1−131541、同2−838、
同2−146033、同3−155539、同3−20
0952、同3−246534、同4−34544、同
2−28638、同4−109240、同2−7334
6、同5−341417、同4−193336、同7−
181620、同6−215513号、AgX 写真分野の
その他の日本特許、米国特許、欧州特許、世界特許、ジ
ャーナル オブ イメージング サイエンス(Journal
of Imaging Science) 、ジャーナル オブ フォトグラ
フィック サイエンス(Journal of Photographic Scie
nce)、フォトグラフィック サイエンス アンド エン
ジニアリング(Photographic Science and Engineerin
g) 、日本写真学会誌、日本写真学会講演要旨集、Inter
nationalCongress of Photographic Scienceおよび The
International East-West Symposium on the Factors
Influencing Photographic Sensitivityの講演要旨集。
特願平6−104065号、同9−259084号。本
発明の乳剤は特開昭62−269958号、同62−2
66538号、同63−220238号、同63−30
5343号、同59−142539号、同62−253
159号、特開平1−131541号、同1−2976
49号、同2−42号、同1−158429号、同3−
226730号、同4−151649号、同9−437
66号、特願平4−179961号、欧州特許0508
398A1の実施例の塗布試料の構成乳剤として好まし
く用いることができる。
【0097】
【実施例】次に実施例により本発明を更に詳細に説明す
るが、本発明の実施態様はこれに限定されるものではな
い。 実施例1 (ゼラチンの調製)アルカリ処理牛骨ゼラチン(2価イ
オウ基含量は約50μmol/g、正、負のイオンを除去し
た脱イオン型でこれをGel-0 とする)200gを水14
50gに入れ、膨潤した後、50℃に加熱し、溶解させ
た。NaOH(1N)液を加え、pH6.0とした後、水を加
え、総重量1700gとし、これを10個調製した。こ
れをGel-0 液とする。その内の2個を次に温度を40℃
に下げ、H2O2の3.1重量%液を20ml添加し、よく攪
拌混合した後、フタをし、38℃の恒温箱中に15時間
静置した。試料10gを取り出し残存H2O2量を加電圧電
流測定法で求めた所、添加量の約40%が残存してい
た。
【0098】該ゼラチン溶液にNaOH(2N)液を添加し、p
H6.5とした後、MnO2粒子(円相当投影直径が0.0
5〜0.2mm)を0.05g添加し、38℃に恒温し、
ゆるやかに攪拌しながら2時間、残存H2O2を分解した。
該ゼラチン溶液を孔径5.0μm のメンブレンフィルタ
ーを通して濾過し、添加したMnO2の全量を除去した。従
って、MnO2の残存量は添加量の1.0%以下であった。
該ゼラチン液をGel-1液とする。加電圧電流測定法で残
存H2O2量を求めた所、残存量は添加量の0%であった。
得られたゼラチンのアミノ酸分析を行った所、メチオニ
ンの94%がメチオニンスルホキシド基に変化し、スル
ホン基数は0であった。従ってb2 ≒1.0である。ま
た、2価イオウ基含量は3(μmol/g)であった。溶液
を真空凍結乾燥させ、得られたゼラチンをGel-1 とし
た。
【0099】残りの1個の方にHNO3液を添加し、ゼラチ
ン溶液のpHを6.0とし、純水を添加し、総量2.0
kg、温度45℃とした。エトキシギ酸無水物2.7gを
攪拌しながら添加し、20分間反応させた。更に該無水
物を2.7g添加し、20分間反応させる事を繰り返
し、該無水物を合計で2.7×4=10.8gだけ添加
した。20分間反応させた後、限外濾過法で濃縮した。
反応前に対する反応後のゼラチン溶液の240nmのモル
吸光係数増加分から、イミダゾール基の修飾率を求める
と、約40%であった。該溶液を真空凍結乾燥器に入
れ、乾燥させた。これをGel-2 とした。一方、MnO2処理
をしない以外は同様にして得られたゼラチンを順にGel-
3 、Gel-4 とした。
【0100】(AgX 粒子形成)反応容器中にゼラチン溶
液10〔Gel-2 を5.0g、H2O 1200ml、KBr 0.
8g、化合物(III−2)を0.05g含みpH3.0〕
を入れ、35℃に恒温し、攪拌しながらAg-1液〔100
ml中にAgNO3 6.0gとGel-2 を0.8g、HNO3(1N)液
0.2mlを含む〕とX-1 液〔100ml中にKBr を4.4
gとGel-2 を0.8g、NaOH(1N)液を0.2ml含む〕を
10ml/分で3分間、同時混合添加した。3分間攪拌し
た後、プルロニック31R1(BASF社の製品名でポリエ
チレンオキシドとポリプロピレンオキシドのブロックコ
ポリマー)を0.2g添加し、pHを3.2とした。KB
r-1 液(100ml中にKBr を10g含む)を25ml添加
し、温度を60℃に昇温し、12分間熟成した。ゼラチ
ン溶液11(Gel-2 を20g、H2O 200g)を添加
し、NaOH(1N)液を添加し、pH7.5とした。次にAg-1
1 液(100ml中にAgNO3 を12g含む)とX-11液(1
00ml中にKBr を9.0g含む)を用い、初期流量1.
5ml/分、直線流量加速量0.25ml/分で40分間、
銀電位を−30mVに保ちつつ添加した。
【0101】3分間攪拌した後、温度を35℃、pH
2.0とし、3時間攪拌した。乳剤30mlを採取し、遠
心分離し、上澄み液を取り出し、限外濾過をし、脱塩、
濃縮した。該溶液の240nmのモル吸光係数を比較用標
準ゼラチンのそれと比較し、イミダゾール基の修飾率を
求めた所、3%以下であった。但し、該ゼラチン濃度は
元素分析法でチェックした。従ってb7 ≦0.075b
6 であった。
【0102】残りの乳剤に沈降剤を添加し、pH4.0
近傍で沈降水洗法で脱塩処理をした。Gel-0 を添加し、
pH6.5、温度40℃、pBr 2.6で再分散し、Thio
ureadioxide を水溶液(0.01%)で10-4.5モル添加
した。次に増感色素1を飽和吸着量の75%だけ添加し
た。この時点で乳剤1.0mlを採取し、粒子のレプリカ
の透過型電子顕微鏡写真像(TEM 像)を観察した所、次
の結果が得られた。全AgX 粒子の投影面積の合計(以
後、(SA)と記す)の97%が厚さ0.01〜0.20μ
m 、直径0.1〜10μm 、主平面のアウトライン形状
が最大辺比率b9=1〜2の六角平板粒子、アスペクト
比が4〜300の平板粒子であった。
【0103】該平板粒子の平均厚さは0.10μm であ
り、平均直径は1.3μm であり、直径のバラツキの変
動係数(標準偏差/平均値)は0.15であった。粒子
の直線部比率b10≒1.0であった。平板粒子を主平面
に垂直にミクロトームで切断し、その低温TEM 像を観察
し、双晶面位置を観察した。すべてb11=0.01〜
0.2であり、双晶面は2枚であった。
【0104】乳剤の温度を50℃にし、金増感剤(塩化
金酸:NaSCN =1:20モル比の水溶液)を1.2×10
-5モル/モルAgX だけ添加し、5分後にカルコゲナイド増感
剤Sx1を2×10-5モル/モルAgX だけ添加した。乳剤の温
度を60℃に昇温し、20分間熟成した後、40℃に降
温した。かぶり防止剤TAI(4−ヒドロキシ−6−メチル
−1,3,3a,7−テトラザインデン)を3×10-3
モル/モルAgX だけ添加し、増粘剤、塗布助剤、硬膜剤を加
えて保護層と共に、下塗りしたPET(ポリエチレンテレフ
タレート)ベース上に塗布し、乾燥し、塗布試料1とし
た。
【0105】比較例1a。実施例1で添加するGel-2 を
Gel-4 に代える以外は実施例1と同じ操作をして塗布試
料(1a)を得た。得られた粒子は(SA)の96%が厚さ0.
01〜0.20μm 、b9 =1〜2、アスペクト比4〜
300の平板粒子であった。
【0106】比較例(1b)。実施例1で粒子形成後に修
飾基を解離させる操作を省く以外は実施例1と同じ操作
をして塗布試料(1c) を得た。得られた粒子は実施例1
と同じである。
【0107】比較例(1c)。実施例1でGel-2 をGel-3
に代える以外は実施例1と同じ操作をして塗布試料(1c)
を得た。得られた粒子は(SA)の96%が厚さ0.01〜
0.20μm 、b9 =1〜2、アスペクト比4〜300
の平板粒子であった。
【0108】比較例(1d)。実施例1で(化合物III-
2)の添加を省く以外は実施例1と同じ操作をして塗布
試料(1d) を得た。得られた粒子は(SA)の96%が厚さ
0.01〜0.20μm 、b9 =1〜2、アスペクト比
4〜300の平板粒子であった。
【0109】実施例1と比較例(1a)〜(1d)で得た塗
布試料を500nm以上の波長の光を通すマイナス青フィ
ルターと光学ウェッジを通して0.1秒間露光した。次
にMAA-1 現像液〔Journal of Photographic Science,2
3巻、249〜256(1975年)に記載されている〕
で、20℃で10分間、現像した。常法に従って停止、
定着、水洗、乾燥処理をし、センシトメトリーを行っ
た。得られた結果〔(感度/粒状性)の相対値〕とかぶ
り濃度を表1に示した。該相対値は高い程、写真性能が
優れている事を表す。感度は(かぶり+0.2)の濃度
を与える露光量の逆数で求めた。粒状性は試料を(かぶ
り+0.2)の濃度を与える光量で一様に露光し、前述
の現像処理を行なった後、マクミラン社刊、ザ・セオリ
ー・オブ・ザ・フォトグラフィックプロセス、p.619
に記載の方法で測定した。
【0110】各フィルムを直径3mmの円柱棒に沿って折
り曲げた後、MAA-1 現像液で20℃、10分間現像し
た。発生したかぶり濃度を測定し、結果を表1に示し
た。これらの結果より残存酸化剤を除去する効果(試料
番号1と1aの比較)、イミダゾール基を修飾する効果
(1と1cの比較)、粒子形成後に該修飾基を解離する
効果(1と1bの比較)、核形成時にオニウム塩を共存
させる効果(1と1dの比較)が確認された。
【0111】
【化8】
【0112】
【表1】
【0113】実施例2 (ゼラチンの調製)実施例1でGel-1 液の調製までは同
じにした。ゼラチン溶液を40℃とし、pH値をNaOH(1
N)液でpH9.2とし、攪拌しながらドライアセトン中
に無水トリメリト酸を12重量%で溶解した溶液を25
分間かけて一定流量で添加した。更に25分間、pH
9.2に保ちながら攪拌を続けた。限外濾過法で水洗、
濃縮をした。該溶液10gを取り出し、そのフォルモル
滴定をした所、ゼラチンのアミノ基のトリメリト化率は
70%であった。残りの溶液を真空凍結乾燥器に入れ、
乾燥させた。これをGel-5 とした。一方、Gel-3 を用い
て同様にトリメリト化したゼラチンをGel-6 とした。そ
のトリメリト化率は70%であった。
【0114】(AgX 乳剤の調製)反応容器中にゼラチン
溶液20(Gel-1 を0.70g、KBr 0.3g、H2O 1
200g含み、HNO3(1N)液でpH2.5に調節)を入
れ、40℃に恒温し、Ag-20 液(100ml中にAgNO3
6gと、Gel-1 を0.8g、HNO3(1N)液0.2mlを含
む)とX-20液(100ml中にKBr を4.3g、KI 0.
05gとGel-1 を0.8g、NaOH(1N)液0.2mlを含
む)を15ml/分で1分間同時混合添加した。KBr-1 液
を30ml添加し、温度を60℃に昇温した。10分間熟
成した後、NaOH(1N)液を添加し、pH9.1とした。1
2分間熟成した後、ゼラチン溶液21(Gel-5 を20
g、H2O 200g含む)を添加し、HNO3(1N)液でpH
8.0に調節した。Ag-20 液とX-20液を用い、3.3ml
/分で12分間、銀電位を−32mVに保ちながら同時混
合添加した。次に、Ag-21 液(100ml中にAgNO3 を2
0g含む)とX-21液(100ml中にKBr を14.5gと
KI 0.19gを含む)を用いて初期流量1.8ml/
分、直線流量加速量0.21ml/分で35分間、銀電位
を−32mVに保ちながら同時混合添加した。
【0115】3分間攪拌した後、温度を35℃、pH
9.2とし、3時間攪拌し、化学修飾基を解離させた。
乳剤30mlを採取し、遠心分離し、上澄み液を取り出
し、限外濾過をし、脱塩、濃縮した。該溶液をフォルモ
ル滴定し、該修飾率を求めた所、約5%であった。但
し、該溶液のゼラチン濃度は元素分析法でチェックし
た。従ってb5 ≒0.07b4 であった。
【0116】また、得られた粒子のレプリカのTEM 像を
観察した所、次の結果が得られた。(SA)の97%が厚さ
0.01〜0.20μm 、直径0.1〜10μm 、b9
=1〜2、アスペクト比が4〜300の平板粒子であっ
た。その平均厚さは0.055μm で平均直径は1.5
μm であり、直径のバラツキの変動係数は0.16であ
った。b10≒1.0、b11=0.01〜0.1であり、
双晶面は2枚であった。残りの乳剤に沈降剤を添加し、
pH4.0近傍で、沈降水洗法で脱塩処理をした。Gel-
0 を加え、pH6.5、温度40℃、pBr 2.6で再分
散した。得られた乳剤に増感色素1を飽和吸着量の75
%だけ添加した。乳剤の温度を50℃にし、金増感剤
(塩化金酸:NaSCN =1:20モル比の水溶液)を1.2
×10-5モル/モルAgX だけ添加し、5分後にカルコゲナイ
ド増感剤Sx1を2×10-5モル/モルAgX だけ添加した。乳
剤の温度を60℃に昇温し、20分間熟成した後、40
℃に降温した。かぶり防止剤TAI(4−ヒドロキシ−6−
メチル−1,3,3a,7−テトラザインデン)を3×
10-3モル/モルAgX だけ添加し、増粘剤、塗布助剤、硬膜
剤を加えて保護層と共に、下塗りしたPET(ポリエチレン
テレフタレート)ベース上に塗布し、乾燥し、塗布試料
2とした。
【0117】比較例2a。実施例2でGel-1 をGel-3 に
代え、Gel-5 をGel-6 に変える以外は実施例2と同じ操
作をして塗布試料2aを得た。得られた粒子は(SA)の9
6%が厚さ0.01〜0.20μm 、b9 =1〜2、ア
スペクト比4〜300の平板粒子であった。
【0118】比較例2b。実施例2でGel-5 をGel-3 に
変える以外は実施例2と同じ操作をして塗布試料2bを
得た。得られた粒子は(SA)の96%が厚さ0.01〜
0.20μm 、b9 =1〜2、アスペクト比4〜300
の平板粒子であった。
【0119】比較例2c。実施例2で、粒子形成後にp
H9.2で3時間経時する事を省く以外は実施例2と同
じ操作をして、塗布試料2cを得た。
【0120】実施例2と比較例2a〜2cで得た塗布試
料を500nm以上の波長の光を通すマイナス青フィルタ
ーと光学ウェッジを通して0.1秒間露光した。次にMA
A-1現像液で20℃で10分間現像した。常法に従って
停止、定着、水洗、乾燥処理をし、センシトメトリーを
行った。得られた結果〔(感度/粒状性)の相対値とか
ぶり濃度〕を表2に示した。また、各フィルムを直径3
mmの円柱棒に沿って折り曲げた後、MAA-1 現像液で20
℃、10分間現像した。発生したかぶり濃度を測定し、
結果を表2に示した。
【0121】これらの結果より、残存酸化剤を除去する
効果(試料番号2と2aの比較)、アミノ基をトリメリ
ト化修飾する効果(2と2bの比較)、粒子形成後に修
飾基を解離する効果(2と2cの比較)が確認された。
【0122】
【表2】
【0123】実施例3 (ゼラチンの調製)Gel-1 液を40℃とし、pH値をNa
OH(1N)液で9.0とし、水を加えて総量2kgとした。2
−メチルマレイン酸無水物8gをドライ dioxane中に溶
解し、攪拌しながら20分間かけて一定流量で添加し
た。NaOH液でpH9.0とし、35℃で2時間保持し
た。次に限外濾過法で水洗、濃縮をした。該溶液10g
を取り出し、そのフォルモル滴定をした所、ゼラチンの
アミノ基数の該マレイン化率は65%であった。残りの
溶液を真空凍結乾燥器に入れ、乾燥させた。これをGel-
7とした。一方、Gel-3 を用いて同様に該マレイン化し
たゼラチンをGel-8 とした。そのマレイン化率は65%
であった。 (AgX 乳剤の調製)反応容器中にゼラチン溶液30〔Ge
l-7 を25g、NaCl 1.0g、KBr 0.2g、化合物
1を2.0g含み、pH4.5に調節〕を入れ、40℃
に恒温した。攪拌しながらAg-30 液〔100ml中にAgNO
3 を10gとGel-1 を0.8g、HNO3(1N)液0.2mlを
含む〕とX-30液〔100ml中にNaClを3.46gとGel-
1 を0.8g、NaOH(1N)液0.2mlを含む〕を8.0ml
/分で20分間、同時混合添加した。温度を50℃に上
げ、10分間熟成した後、Ag-30 液とX-30液を8ml/分
で50分間、銀電位を120mVに保ちながら同時混合添
加した。3分間攪拌した後、温度を35℃に下げ、KBr-
1 液を5ml添加し、10分後にKI-1液(100ml中にKI
を10g含む)を5ml添加した。ここで化合物1はPVA1
-S-PAA1 であり、PVA1は平均重合度が約500のポリビ
ニルアルコール基であり、-S- は2価のイオウ基であ
り、PAA-1 は平均重合度が62のポリアクリル酸であ
る。HNO3液でpHを3.0とし、3時間保持し、化学修
飾基を解離させた。乳剤30mlを採取し、遠心分離し、
上澄み液を取り出し、限外濾過をし、脱塩、濃縮した。
該溶液をフォルモル滴定し、Gel-7 の該修飾率を求めた
所、約5%であった。但し、該溶液のゼラチン濃度は元
素分析法でチェックした。従って、b5 ≒0.077b
4 であった。得られた粒子のレプリカのTEM 像を観察し
た所、次の結果が得られた。(SA)の93%が主平面が
{100 }面で、そのアウトライン形状が直角平行四辺
形、厚さ0.01〜0.20μm 、直径0.1〜10μ
m 、b13=1〜5、アスペクト比が4〜300の平板粒
子であった。該平板粒子の平均厚さは0.05μm で、
平均直径は0.5μm であり、直径のバラツキの変動係
数は0.18であった。エッジ面も{100 }面であっ
た。コーナー部がハロゲン変換を生じて厚さの10〜5
0%だけふくれていた。残りの乳剤に沈降剤を添加し、
pH4.0近傍で沈降水洗法で脱塩処理をした。Gel-0
を加え、pH6.4、温度40℃、pCl 2.2で再分散
した。該乳剤に増感色素2を飽和吸着量の75%だけ添
加した。温度を55℃に上げ、ハイポを2×10-5モル/
モルAgX だけ添加し、次に塩化金酸を10-5モル/モルAgX だ
け添加し、25分間熟成した。次にかぶり防止剤2を1
-3モル/モルAgX だけ添加し、温度を40℃に下げた。増
粘剤、硬膜剤、塗布助剤を加えて保護層と共に下塗りし
たPET ベース上に塗布し、乾燥し、塗布試料3とした。
比較例3a。実施例3で添加するGel-1 をGel-3 に、Ge
l-7 をGel-8 に変える以外は実施例3と同じ操作をして
塗布試料(3a)を得た。得られた粒子は(SA)の92%が厚
さ0.01〜0.20μm 、直径0.1〜10μm 、b
13=1〜5、アスペクト比が4〜300の該平板粒子で
あった。比較例3b。実施例3で粒子形成後に修飾基を
解離させる操作を省く以外は実施例3と同じ操作をして
塗布試料(3b) を得た。得られた粒子は実施例3と同じ
である。比較例3c。実施例3でGel-7 をGel-3 に変え
る以外は実施例3と同じ操作をして塗布試料(3c)を得
た。得られた粒子は(SA)の92%が厚さ0.01〜0.
20μm 、直径0.1〜10μm 、b13=1〜5、アス
ペクト比が4〜300の該平板粒子であった。実施例3
と比較例(3a)〜(3c)で得た塗布試料を500nm以上の波
長の光を通すマイナス青フィルターと光学ウェッジを通
して0.1秒間露光をした。次にMAA-2(MAA-1 現像液の
KBr を等モル濃度のNaClに置き換えた現像液)で20
℃、4分間現像した。常法に従って停止、定着、水洗、
乾燥処理をし、センシトメトリーを行った。得られた結
果を表3に示した。また、各フィルムを直径3mmの円柱
棒に沿って折り曲げた後、MAA-2 で20℃、4分間現像
した。発生したかぶり濃度を測定し、結果を表3に示し
た。これらの結果より残存酸化剤を除去する効果(試料
番号3と3aの比較)、アミノ基をマレイン化修飾する
効果(3と3cの比較)、粒子形成後に修飾基を解離す
る効果(3と3bの比較)が確認された。
【0124】
【化9】
【0125】
【表3】
【0126】実施例4 本願の実施例1、2で調製された乳剤を特開平9−32
5450号の実施例1の試料111の各乳剤層の乳剤と
して用いる試料を作成し、同実施例と同様な処理をして
良好な結果を得た。 実施例5 本願の実施例1、2で調製された乳剤を特開平9−32
5446号の実施例1の試料101の各乳剤層の乳剤と
して用いる試料を作成し、同実施例と同様な処理をして
良好な結果を得た。 実施例6 本願の実施例3で調製された乳剤を特開平9−2883
36号の実施例1の試料128の第五層の乳剤として用
いる試料を作成し、同実施例と同様な処理をして良好な
結果を得た。 実施例7 本願の実施例1〜3で調製された乳剤を特開平9−32
9875号の実施例1の感材Aの各乳剤層の乳剤として
用いる試料を作成し、同実施例と同様な処理をして良好
な結果を得た。
【0127】
【発明の効果】本発明のAgX 乳剤を支持体上に一層以上
で塗布し、写真感光材料を製造した場合、従来法で調製
したAgX 乳剤に比べてかぶり濃度が低く(感度/粒状
性)、耐圧力性がより従来法よりもより優れたAgX 写真
感光材料が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ゼラチンの2価イオウ基含率(μmol/g) vs.
アミノ基の化学修飾率(%)の好ましい組合せ範囲を示
す。
【図2】ゼラチンの2価イオウ基含率(μmol/g) vs.
イミダゾール基の化学修飾率(%)の好ましい組合せ範
囲を示す。
【図3】主平面が{111 }面である平板粒子を主平面に
垂直に切断した時の断面構造を表わす。
【符号の説明】 y1 はx−y軸図の縦軸を表わし、x1 は横軸を表わ
す。a1 〜a4 、a10〜a13はそれぞれ該好ましい組合
せ範囲の境界線を示す。 31、32 ……主平面、 33 …………主平面31に最も近い双晶面、 34 …………主平面32に最も近い双晶面を表わす。 d1 は31と33の間隔を、d2 は33と34の間隔を、d3
32と34の間隔を、d0 は31と32の間隔を表わす。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも分散媒と水を含む分散媒溶液
    中に銀イオンとハロゲンイオンを添加しハロゲン化銀乳
    剤粒子を製造する方法において、少なくとも該粒子形成
    の成長過程における分散媒の全重量の30〜100%が
    ゼラチンであり、かつ、該ゼラチンが予め酸化剤の添加
    による酸化で2価イオウ基が酸化され、2価イオウ基含
    量が0〜40μmol/gに減じられ、残存する未反応の酸
    化剤量の20〜100モル%が除去された後に該溶液中に
    添加されたゼラチンである事を特徴とするハロゲン化銀
    乳剤粒子の製造方法。
  2. 【請求項2】 該酸化剤がペルオキシ化合物であり、該
    除去が、アルカリ剤、比重が4.0以上の重金属、該金
    属塩、該金属酸化物の1種以上を該残存酸化剤と接触さ
    せ、該酸化剤の分解反応を促進する事により行われる事
    を特徴とする請求項1記載のハロゲン化銀乳剤粒子の製
    造方法。
  3. 【請求項3】 該ゼラチンのアミノ基が化学修飾されて
    おり、該化学修飾率と2価イオウ基含量の関係が図1の
    1 の領域である事を特徴とする請求項1記載のハロゲ
    ン化銀乳剤粒子の製造方法。
  4. 【請求項4】 該ハロゲン化銀粒子の投影面積の合計の
    50〜100%が、厚さ0.01〜0.5μm 、アスペ
    クト比(直径/厚さ)が1.5〜500の平板粒子であ
    る事を特徴とする請求項1記載のハロゲン化銀乳剤粒子
    の製造方法。
  5. 【請求項5】 該ゼラチンのイミダゾール基数の3.0
    〜98%が化学修飾されている事を特徴とする請求項1
    記載のハロゲン化銀乳剤粒子の製造方法。
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