JPH11283034A - 画像記録方法、画像記録装置及び画像照合装置 - Google Patents

画像記録方法、画像記録装置及び画像照合装置

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JPH11283034A
JPH11283034A JP10081283A JP8128398A JPH11283034A JP H11283034 A JPH11283034 A JP H11283034A JP 10081283 A JP10081283 A JP 10081283A JP 8128398 A JP8128398 A JP 8128398A JP H11283034 A JPH11283034 A JP H11283034A
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voltage
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JP10081283A
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English (en)
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Masahito Okabe
岡部将人
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Dai Nippon Printing Co Ltd
Original Assignee
Dai Nippon Printing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 照合時間を極めて短くし、1枚の情報記録媒
体に高密度に参照画像を記録可能にする。 【解決手段】 電極上に液晶−高分子複合体層を形成し
た液晶記録媒体を用いた情報記録媒体に多数の参照画像
情報を予め記録しておき、被照合画像と情報記録媒体に
記録した参照画像とをを第1の空間光変調管に書込み、
変調した読出し光をフーリエ変換した後、第2の空間光
変調管に書込み、変調した読出し光をもう一度フーリエ
変換し、相関信号を光検出素子で検出することで被照合
画像と参照画像の一致/不一致を判定するようにしたも
のである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、感光体と液晶−高
分子複合体層を有する液晶記録媒体を用いた画像記録シ
ステム、及び、この画像記録システムを2種類の画像の
一致/不一致を高速に判定する光コンピュータシステム
と組み合わせて、入室者の指紋と、予め登録してある入
室可能者の指紋リストの中から一致している指紋を検出
する指紋照合システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、フーリエ変換による相関信号から
2つの画像の一致/不一致を判定する照合システムによ
り、指紋等の照合をする入退室管理システムがある。照
合システムは液晶ディスプレイ等の表示素子に書込み、
光学系を用いてアナログフーリエ変換するシステムが既
に特開平6−259562号、特開平6−259564
号等のように提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このような方
法で画像照合する場合、液晶ディスプレイ等の表示素子
に書込みに時間がかかり、折角光コンピュータにより高
速に演算を行ってもその効果が薄れてしまう。また、多
数の参照画像と照合しようとする場合、照合に相当な時
間がかかってしまうため、システムが現実的でなくなっ
てしまう。
【0004】本発明はかかる点に鑑みてなされたもの
で、光導電層と液晶−高分子複合膜からなる情報記録媒
体を用いることで、照合時間の極めて短い、照合システ
ムを提供することを目的としている。また、本発明は1
枚の情報記録媒体に高密度に参照画像を記録する方法を
提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】そのために本発明は、支
持体上に形成した電極上に光導電層を積層した感光体
と、支持体上に形成した電極上に液晶−高分子複合体層
を有する液晶記録媒体を、空気ギャップを介して対向配
置するか、あるいは支持体上に形成した電極上に光導電
層、誘電体中間層、液晶−高分子複合体層、および電極
層の順に積層した情報記録媒体を用いて、光導電層に画
像露光し、両電極間に電圧印加することで、液晶を配向
させ、画像を記録する方法において、未露光部分の液晶
−高分子複合体層の電圧がしきい値電圧に到達しない時
間で電圧印加を停止することにより、一枚の記録媒体の
異なる部分、あるいは同じ部分に複数の画像を記録する
ことを特徴とする。また、本発明は、電圧印加露光によ
り液晶層に画像記録する装置において、露光部分の透過
率変化をモニタする手段と、露光部分の透過率が所定の
値以上になるタイミングで、電圧印加を停止する手段と
を有することを特徴とする。
【0006】また、本発明は、支持体上に形成した電極
上に光導電層を積層した感光体と、支持体上に形成した
電極上に液晶−高分子複合体気相を有する液晶記録媒体
を、空気ギャップを介して対向配置するか、あるいは支
持体上に形成した電極上に光導電層、誘電体中間層、液
晶−高分子複合体層、および電極層の順に積層した情報
記録媒体を用いて、光導電層に画像露光し、両電極間に
電圧印加することで、液晶を配向させ画像を記録した情
報記録媒体と、第1のCCDセンサにより取り込んだ画
像データを書き込む透過型ディスプレイと、前記情報記
録媒体と透過型ディスプレイを照明したときの透過光で
書き込まれる第1の空間光変調素子と、第1の空間光変
調素子で変調された読み出し光をフーリエ変換する第1
の光学系と、第1の光学系からのフーリエ変換像が書き
込まれる第2の空間光変調素子と、第2の空間光変調素
子で変調された読出し光をさらにフーリエ変換する第2
の光学系と、第2の光学系から得られた相関信号を検出
する第2のCCDセンサと、を備え、前記相関信号によ
り情報記録媒体に記録された画像と、第1のCCDセン
サで取り込んだ画像との一致または不一致を判定するよ
うにしたことを特徴とする。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を用いて詳しく説明する。図1に、本発明の画像
参照システムに用いる情報記録媒体の構成を示す。図1
(a)は感光体1と液晶記録媒体2をスペーサ3を介し
て対向配置させた分離型情報記録媒体、図1(b)は感
光体1と液晶記録媒体2を誘電体層4を介在させて積層
した一体型情報記録媒体をそれぞれ示している。感光体
1は基板1a上に、順次電極層1b、光導電層1cを積
層した層構成を有し、液晶記録媒体2は、電極層2b、
液晶−高分子複合体層2cを順次積層した層構成を有し
ている。なお、分離型の場合は液晶記録媒体側も基板2
aを有している。
【0008】図2に本発明の情報記録媒体を用いる画像
記録方法を示す。図示するように、図1で説明した情報
記録媒体の光導電層に結像レンズ6を通して画像露光
し、情報記録媒体の感光体と液晶記録媒体の電極間に電
源7で電圧印加することで、光の当たった部分の光導電
層の抵抗が下がり、液晶記録層に余計に電圧がかかって
その部分の液晶が配向し、光が透過するようになり画像
が記録される。液晶記録層はメモリ性があり、電界を取
り除いた後も配向状態を維持し、記録した画像情報を長
期間保持することができる。
【0009】次に、上記情報記録媒体に参照画像として
人の指紋を記録しておき、光コンピュータを用いて指紋
の照合を行う画像参照システムを説明する。まず、従来
行われている画像(指紋)参照システムについて図3、
図4により説明する。参照画像として、CCDセンサに
より取り込んだ多数の人の指紋画像が、デジタルデータ
として画像メモリシステム15内のメモリに保存されて
いる。被参照画像は、プリズム11上に指を置き、光源
10で照明してその反射光を結像レンズ12でCCDカ
メラ13に結像することにより取り込まれる。こうして
取り込んだ画像を画像処理装置14で画像処理し、画像
メモリシステム15から読みだした予めデジタルデータ
として保存してあった参照画像と並べて、液晶ディスプ
レイ等の透過型表示素子16に合成画像として表示し、
レーザ17で照明して透過像を空間光変調素子SLM1
上に書き込む。空間光変調素子SLM1の読み出しは、
レーザ18からの光を読み出し光としてハーフミラー1
9、20を通して空間光変調素子SLM1を照明するこ
とにより行われる。SLM1に書き込まれた合成画像で
変調された読出し光は、フーリエレンズ21でフーリエ
変換され、空間光変調素子SLM2上に合成フーリエ像
が書き込まれる。ハーフミラー22、23を通して照明
し、SLM2で変調された読出し光は、さらにフーリエ
レンズ24でフーリエ変換され、相関画像が受光素子2
5に入力される。
【0010】図4に示すように、登録指紋画像30と被
照合指紋画像31とにより合成画像32が得られ、両画
像が等しければ、合成フーリエ像を読みだすと相関信号
33が発生し、受光素子で検出することにより、画像の
一致/不一致を判定することができる。
【0011】しかし、このような照合システムでは、液
晶ディスプレイへの参照画像の書込みに時間がかかり、
多数の参照画像の中から一致する指紋を見つけるために
は、ディスプレイへの書込み時間×参照画像数だけ照合
に時間がかかり実用的ではない。そこで、本発明では、
図5に示すように、参照画像を予めアナログ画像データ
の形で情報記録媒体40に記録しておき、読み取った被
参照画像のみ液晶ディスプレイ16に書き込んで、液晶
ディスプレイ16と情報記録媒体40を同時に照明して
合成画像をSLM1に書き込むことを特徴とするもので
ある。情報記録媒体40には、図5(b)に示すように
多数の参照画像が記録されており、一度に多数の参照画
像と1枚の被参照画像との合成画像SLM1に書き込
み、これをフーリー変換することにより、多数の参照画
像の中に一致するものがあれば相関信号が得られる。こ
うして多数の参照画像の液晶ディスプレイへの書込み時
間を不要として、多数枚の画像の参照も極めて短時間で
行うことができる。
【0012】このような画像記録媒体としては、簡易な
方法で画像記録ができ、しかも高密度に記録する必要が
あり、このような情報記録媒体としては、図1で説明し
たような電極上に光導電層を形成した感光体と電極上に
液晶−高分子複合体膜を有する液晶記録媒体からなる情
報記録媒体が使用できる。
【0013】また、図3のシステムで使用している液晶
ディスプレイは、画素数に限りがあり、一度に多くの画
像情報を表示することができないが、上記情報記録媒体
は、高密度で画像が記録されているため、比較的コンパ
クトな光学系を用いて、複数の画像を並列に処理するこ
とができる。このように、光コンピュータでは複数の処
理を並列に行うことができるため、それだけ処理速度が
上がる利点がある。また、上記情報記録媒体は、記録媒
体の同じ部分に複数の画像を多重記録することが可能で
あり、多重記録された画像を同時に処理することがで
き、このことでも高速化をはかることが可能である。指
紋照合のような場合、どれか特徴の一致したものがあれ
ばよいので、同じ位置に多重に記録された画像を参照画
像として用いても支障はない。
【0014】次に、このような情報記録媒体へ高密度に
画像を記録する方法について説明する。図6に液晶記録
層にスロープ状に電圧印加したときの、液晶記録層にか
かる電圧と透過率の関係を示す。図示するように、本発
明の情報記録方法に使用する液晶記録層は、しきい値電
圧が比較的高く、しきい値電圧以下では全く動作せず、
しきい値以上になると液晶が配向し、急激に透過率が増
加する傾向を有する。
【0015】次に、感光体の光電流特性について説明す
る。図7に感光体の光電流測定方法を示す。図のよう
に、感光体1の光導電層上に電極45を形成して作成し
た測定用セルに、パルス発生機43と高圧アンプを用い
て電圧を印加(図では電源44として表示)し、測定用
抵抗46を通して流れる電流値を測定する。また、光源
41および電磁シャッター42により任意の時間光照射
を行い、光電流特性を測定する。
【0016】図8に測定結果例を示す。測定条件は、露
光条件:10μW(560nm)、15msec、電圧
印加条件:200Vである。図のように光を照射しない
状態でも所定の電流が流れ(暗電流)、光照射すること
で、光照射中は電流値が増加し、暗電流値との差(光誘
起電流)により画像を記録することができる。また、光
誘起電流は、光照射終了後もただちには零にはならず、
十分長い時間かけて緩やかに減衰する。
【0017】次に、情報記録媒体の等価回路モデルを用
いて、記録原理について説明する。システムの等価回路
を図9に示す。図は説明の便宜上、感光体と液晶−高分
子複合体層が直接積層された構成についてのものであ
り、誘電体中間層を介するものや、空気ギャップを有す
るものでもほぼ同様に考えることができる。図示するよ
うに、感光体および液晶記録媒体はそれぞれ抵抗とコン
デンサの並列回路と考えられる。このような等価回路を
用いて液晶記録層にかかる電圧変化をシミュレーション
した結果を図10に示す。特性Aは光照射した部分、特
性Bは光照射しない部分の電圧である。電圧印加初期
は、感光体および液晶層の静電容量の比に分配され、そ
の後、感光体の電流成分により液晶層の電圧が増加す
る。光を照射した部分の感光体は余計に電流を流すた
め、照射しない部分に比べて液晶層に余計に電圧がかか
る。上記したように、液晶層はしきい値電圧(200
V)以下では全く反応せず、しきい値電圧以上で液晶が
変化を開始するため、光を照射しない部分に比べて光照
射部分の液晶層が速く配向を開始し、透過率が増加す
る。このようにして、適当な時間(図の矢印で示す40
msec以下)で電圧印加を停止することで、その状態
で液晶の配向状態が固定することから、透過率の差とし
て画像を記録することができる。
【0018】次に、上記情報記録媒体を用いて指紋画像
を記録する方法について説明する。図11はプリズムを
用いて指紋を記録する方法を示したもので、プリズム1
1に指を押し付けた状態で、ガラス面側から所定の角度
で光を照射すると、指紋の凸部はガラスに接しているた
めガラスを透過した光が皮膚で吸収され、反射光が弱く
なり、指紋の凹部はガラスと空気の界面で全反射するた
め、コントラストの高い反射光を得ることができる。こ
の反射光を情報記録媒体の光導電層に結像するように光
学系を調整することで指紋画像を取り込むことができ
る。また、このようにして取り込んだ指紋画像はオン・
オフ的な2値画像である。
【0019】次に、多数枚の画像を高密度に記録する方
法について説明する。通常は、1枚の情報記録媒体に多
数の画像を記録する場合には、記録する形状に合わせて
電極をパターニングするのが普通であるが、このような
方法では、電極と電極の間にスペースを設けることで、
全体として記録密度が低下してしまい、また、記録する
部分の電極を単独で取り出す必要があるため、記録枚数
が増えると配線が複雑になり、電極の取り出しが難しく
なる問題がある。電極を分割しないで1枚の記録媒体に
多数枚の画像情報を記録するには、光を照射しない部分
の電圧(図10の特性B)がしきい値電圧(200V)
に到達しない時点で印加電圧を停止すればよい。このよ
うな条件で記録すれば、ある画像を記録してから、次の
画像を記録する際に、既に画像を記録した部分に光が当
たらないようにしておけば、この部分の液晶層は全く変
化しない。このような電圧印加条件の設定方法として
は、図12に示すように感光体の暗電流値を測定するモ
ニタ手段(測定用電極45、測定用抵抗46)を設けて
暗電流を測定し(但し、光源をOFFしておく)、測定
した暗電流値に基づき、液晶層がしきい値電圧に到達す
る時間を計算することができる。このとき、光照射部分
の露光量を十分大きくしておけば、露光部分の液晶層は
十分に配向するため、確実に指紋画像を記録することが
できる。
【0020】しかし、露光量を十分大きくして、光照射
部分と照射しない部分の電位差を大きくし過ぎると、光
導電層の膜面方向に大きな電界がかかり、膜面方向に電
流が流れ、解像度を劣化させてしまう。このような解像
度の劣化を防ぐためには、露光量をできるだけ小さくす
る必要があるが、この場合には電圧印加条件を厳密にし
ないと、光照射しない部分の液晶が配向したり、コント
ラストが小さくなったりする問題がある。この点を図1
3により説明すると、a、b、cの異なる露光条件で画
像記録を行うと、それぞれ光照射部分の電圧が液晶媒体
が完全に配向する電圧(250V)に到達したとき、電
圧印加を停止すると、それぞれ電圧印加時間は、約20
msec、35msec、55msecとなる。このと
き、条件aのように露光量が大きすぎると、明暗の電位
差が大きすぎ、光導電層の膜面方向に大きな電界がかか
り、膜面方向に電流が流れて解像度を劣化させる原因と
なる。また、条件cのように露光量が小さすぎると、暗
部の電圧が既にしきい値電圧以上になっているため、コ
ントラストが低くなり、また、それ以前に記録してあっ
た画像データに影響を及ぼしてしまうことになる。した
がって、条件bのような露光量で記録する必要がある。
【0021】このような問題を解決する方法について説
明する。まず、指紋画像を照合するためには、できるだ
け大きなコントラストで指紋画像を記録する必要があ
る。説明のための装置略図を図14に示す。画像記録の
ための書込み光を2つに分け、一方を取り込む指紋に照
射し、反射光が情報記録媒体の光導電層に結像するよう
にし、もう一方を全反射して情報記録媒体の別の部分に
結像するように光学系を調整する。全反射した光の透過
光を図のように光電変換素子50を用いて測定し、予め
測定しておいた、液晶が完全に配向したときに相当する
値に近づいたところで印加電圧を停止する。もし、それ
以上電圧印加を続けてもすでに液晶は完全に配向してい
るため、コントラストを増加させることができず、これ
よりも早く印加電圧を停止すれば、液晶の配向が不完全
であり、大きなコントラストは得られない。このような
方法で電圧印加時間を調整した場合、露光条件が不適
切、例えば、露光量が不足している場合には、暗部の液
晶層がしきい値電圧以上になっているため、大きなコン
トラストが得られず、しかもそれより前に記録した画像
データ部分にも影響がでるため好ましくない。また、露
光量が大き過ぎると、上記したように明部と暗部の電位
差が大きく解像度劣化の原因となる。
【0022】適切な露光量は未配向状態と配向状態の液
晶層の表面電荷の違いから見積もることができ、この値
は予め測定することができるので、この値を使用するこ
とができる。液晶層の表面電荷量は、液晶層の静電容量
とそのときの電圧から見積もることができる。液晶は誘
電率に異方性があり、液晶が配向すると配向状態に応じ
て静電容量が増加する。下表に、液晶記録層の静電容量
および表面電荷量を測定した結果を示す。
【0023】 この表から配向状態と未配向状態の液晶層の電荷密度の
差は、1.7×10-7クーロン(C)/cm2 となり、少
なくともこの電荷量の差を発生するだけの露光量が必要
になる。この値は、液晶−高分子複合膜の組成や作成条
件により若干変化するが、ほぼ同様な値を示す。また、
液晶層の膜厚変化に対しても、静電容量が膜厚に反比例
し、駆動電圧が膜厚に比例することから、必要な電荷密
度の値はあまり変化しない。以上のことを、式で表現す
ると、液晶が配向を開始するしきい値電圧をVth、液晶
が完全に配向したときの電圧をVsa、液晶が未配向状態
のときの静電容量をCd 、液晶が完全に配向したときの
静電容量をCL 、感光体を流れる明部、暗部の測定電流
値をIL 、Id としたとき、 ∫(IL −Id )dt≧(Vsa−Vth)・(Csa
th) となる露光条件で画像露光すればよい。この式の左辺は
露光によって発生する電荷量であり、右辺は液晶の明部
と暗部の電荷量の差である。
【0024】次に露光条件の調整について図15により
説明する。露光条件の調整は、適当な露光条件で光照射
したときの光誘起電流値を測定し、光誘起電流値が露光
量に比例することから、光誘起電流値が上記の値以上に
なるように露光量を設定すればよい。このときの電圧印
加条件は、光誘起電流は印加電圧に依存するが、実際に
は感光体にかかる電圧は刻々と変化するため、同様の電
圧印加条件で測定するのは困難である。このため、簡易
的に印加電圧初期および電圧印加終了時に感光体にかか
る電圧を平均した値を測定電圧として用いることで、近
似的に測定することができる。すなわち、測定電圧Ve
xは次式で得られる。 Vex={CLC/(CLC+COPC )・VAPP +(VAPP
sa)}/2 ここで、CLC:液晶層静電容量、COPC :感光体静電容
量、VAPP :印加電圧、Vsa:液晶層飽和電圧である。
なお、CLC/(CLC+COPC )・VAPP は電圧印加初期
の電圧、(VAPP −Vsa)は電圧印加停止時の電圧であ
る。
【0025】測定時間としては、50msec程度が良
く、これ以上長すぎても短すぎても良好に画像記録する
ことができない。また、露光条件としては、少なくとも
上記の値以上の光誘起電流が得られることが必要であ
り、それ以下の場合には、光照射しない部分の液晶が配
向してしまうため、複数の画像を記録する場合に問題と
なる。露光量が所定値より大きい場合にはそれほど大き
な問題とはならないが、露光量が大きすぎて、過大に光
誘起電流が発生すると、明暗の電位差が大きく成り過ぎ
て解像度が劣化する問題があり、適切な値にする必要が
ある。本発明では、感光体に100V電圧印加したとき
の電圧印加開始から50msecまでの時間に、光導電
層の露光部分と、未露光部分の電流値の差が1×10-7
C/cm2 〜1×10-6C/cm2 の範囲になるような露光
条件で画像露光すれば好ましい結果が得られる。
【0026】同じ記録媒体の同じ場所に画像を多重記録
する場合にも、上記と同様の方法で行うことができる。
このような方法で記録される画像は、オン・オフ画像で
あり、画像部以外の液晶は全く変化していないため、こ
の部分に次の画像を記録することができる。指紋照合は
特徴一致であるため、複数の画像が交差する部分があっ
ても照合に影響するものではない。このように多重記録
することで、複数の画像を高密度に記録し、しかも演算
を並列に行うことができるため、高速に処理をすること
ができる。
【0027】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、多数の参
照画像を予めアナログ画像データの形で情報記録媒体に
記録しておき、読み取った被参照画像のみ液晶ディスプ
レイに書き込んで、液晶ディスプレイと情報記録媒体を
同時に照明して一度に多数の参照画像と1枚の被参照画
像との合成画像を空間光変調管に書き込み、これをフー
リー変換するようにしたので、多数の参照画像の液晶デ
ィスプレイへの書込み時間を不要として、多数枚の画像
の参照を極めて短時間で行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の画像参照システムに用いる情報記録
媒体の構成を示す図である。
【図2】 本発明の情報記録媒体を用いる画像記録方法
を示す図である。
【図3】 従来の画像(指紋)照合システムの構成図で
ある。
【図4】 画像(指紋)参照を説明する図である。
【図5】 本発明の画像(指紋)照合システムの構成図
である。
【図6】 液晶記録層にスロープ状に電圧印加したとき
の、液晶記録層にかかる電圧と透過率の関係を示す図で
ある。
【図7】 感光体の光電流測定方法を示す図である。
【図8】 感光体を流れる電流の測定結果を示す図であ
る。
【図9】 本発明の記録媒体の等価回路を示す図であ
る。
【図10】 等価回路を用いて液晶記録層にかかる電圧
変化をシミュレーションした結果を示す図である。
【図11】 プリズムを用いて指紋を記録する方法を説
明する図である。
【図12】 感光体の暗電流値を測定するモニタ手段を
設けた例を示す図である。
【図13】 透過率をモニタして電圧印加時間を制御
し、指紋画像を記録する方法を説明する図である。
【図14】 大きなコントラストで指紋画像を記録する
ための装置の概略図である。
【図15】 露光条件を決めるための、感光体の測定条
件を説明するための図である。
【符号の説明】
10…光源、11…プリズム、12…結像レンズ、13
…CCDカメラ、14…画像処理装置、15…画像メモ
リシステム、16…透過型表示素子、17,18…レー
ザ、19,20,22,23…ハーフミラー、21,2
4…フーリエレンズ、25…受光素子、30…登録指紋
画像、31…被照合指紋画像、32…合成画像、33…
相関信号、40…情報記録媒体。

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持体上に形成した電極上に光導電層を
    積層した感光体と、支持体上に形成した電極上に液晶−
    高分子複合体層を有する液晶記録媒体を、空気ギャップ
    を介して対向配置するか、あるいは支持体上に形成した
    電極上に光導電層、誘電体中間層、液晶−高分子複合体
    層、および電極層の順に積層した情報記録媒体を用い
    て、光導電層に画像露光し、両電極間に電圧印加するこ
    とで、液晶を配向させ、画像を記録する方法において、 未露光部分の液晶−高分子複合体層の電圧がしきい値電
    圧に到達しない時間で電圧印加を停止することにより、
    一枚の記録媒体の異なる部分に複数の画像を記録するこ
    とを特徴とする画像記録方法。
  2. 【請求項2】 支持体上に形成した電極上に光導電層を
    積層した感光体と、支持体上に形成した電極上に液晶−
    高分子複合体層を有する液晶記録媒体を、空気ギャップ
    を介して対向配置するか、あるいは支持体上に形成した
    電極上に光導電層、誘電体中間層、液晶−高分子複合体
    層、および電極層の順に積層した情報記録媒体を用い
    て、光導電層に画像露光し、両電極間に電圧印加するこ
    とで、液晶を配向させ画像を記録する方法において、 未露光部分の液晶−高分子複合体層の電圧がしきい値電
    圧に到達しない時間で印加電圧を停止することにより、
    一枚の記録媒体の同じ部分に複数の画像情報を記録する
    ことを特徴とする画像記録方法。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載の画像記録方法に
    おいて、露光部分の液晶−高分子記録層の透過率が所定
    の値以上になるタイミングで電圧印加を停止することを
    特徴とする画像記録方法。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至3のうち何れか1項記載の
    画像記録方法において、感光体に100V電圧印加した
    ときの電圧印加開始から50msecまでの時間に、光
    導電層の露光部分と、未露光部分の電流値の差が1×1
    -7C/cm2〜1×10-6C/cm2 の範囲になるような
    露光条件で画像露光することを特徴とする画像記録方
    法。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至3のうち何れか1項記載の
    画像記録方法において、液晶が配向を開始するしきい値
    電圧をVth、液晶が完全に配向したときの電圧をVsa
    液晶が未配向状態のときの静電容量をCd 、液晶が完全
    に配向したときの静電容量をCL 、感光体を流れる明
    部、暗部の測定電流値をIL 、Id としたとき、 ∫(IL −Id )dt≧(Vsa−Vth)・(Csa
    th) となる露光条件で画像露光することを特徴とする画像記
    録方法。
  6. 【請求項6】 請求項1乃至3のうち何れか1項記載の
    画像記録方法において、光導電層の画像露光をプリズム
    を通して行うようにしたことを特徴とする画像記録方
    法。
  7. 【請求項7】 請求項1乃至3のうち何れか1項記載の
    画像記録方法に用いる画像記録装置であって、露光部分
    の透過率変化をモニタする手段と、露光部分の透過率が
    所定の値以上になるタイミングで、電圧印加を停止する
    手段とを有することを特徴とする画像記録装置。
  8. 【請求項8】 支持体上に形成した電極上に光導電層を
    積層した感光体と、支持体上に形成した電極上に液晶−
    高分子複合体相を有する液晶記録媒体を、空気ギャップ
    を介して対向配置するか、あるいは支持体上に形成した
    電極上に光導電層、誘電体中間層、液晶−高分子複合体
    層、および電極層の順に積層した情報記録媒体を用い
    て、光導電層に画像露光し、両電極間に電圧印加するこ
    とで、液晶を配向させ画像を記録した情報記録媒体と、 第1のCCDセンサにより取り込んだ画像データを書き
    込む透過型ディスプレイと、 前記情報記録媒体と透過型ディスプレイを照明したとき
    の透過光で書き込まれる第1の空間光変調素子と、 第1の空間光変調素子で変調された読み出し光をフーリ
    エ変換する第1の光学系と、 第1の光学系からのフーリエ変換像が書き込まれる第2
    の空間光変調素子と、 第2の空間光変調素子で変調された読出し光をさらにフ
    ーリエ変換する第2の光学系と、 第2の光学系から得られた相関信号を検出する第2のC
    CDセンサと、を備え、前記相関信号により情報記録媒
    体に記録された画像と、第1のCCDセンサで取り込ん
    だ画像との一致または不一致を判定するようにしたこと
    を特徴とする画像照合装置。
  9. 【請求項9】 請求項8記載の装置において、前記情報
    記録媒体は、未露光部分の液晶−高分子複合体層の電圧
    がしきい値電圧に到達しない時間で印加電圧を停止する
    ことにより、一枚の記録媒体の異なる部分に複数の画像
    情報が記録されていることを特徴とする画像照合装置。
  10. 【請求項10】 請求項8記載の装置において、前記情
    報記録媒体は、未露光部分の液晶−高分子複合体層の電
    圧がしきい値電圧に到達しない時間で印加電圧を停止す
    ることにより、一枚の記録媒体の同じ部分に複数の画像
    情報が記録されていることを特徴とする画像照合装置。
  11. 【請求項11】 請求項8乃至10のうち何れか1項記
    載の装置において、前記情報記録媒体は、露光部分の液
    晶−高分子記録層の透過率が所定の値以上になるタイミ
    ングで電圧印加を停止して画像情報が記録されることを
    特徴とする画像照合装置。
  12. 【請求項12】 請求項8乃至10のうち何れか1項記
    載の装置において、前記情報記録媒体は、感光体に10
    0V電圧印加したときの電圧印加開始から50msec
    までの時間に、光導電層の露光部分と、未露光部分の電
    流値の差が1×10-7C/cm2 〜1×10-6C/cm2
    範囲になるような露光条件で画像露光されることを特徴
    とする画像照合装置。
  13. 【請求項13】 請求項8乃至10のうち何れか1項記
    載の装置において、前記情報記録媒体は、液晶が配向を
    開始するしきい値電圧をVth、液晶が完全に配向したと
    きの電圧をVsa、液晶が未配向状態のときの静電容量を
    d 、液晶が完全に配向したときの静電容量をCL 、感
    光体を流れる明部、暗部の測定電流値をIL 、Id とし
    たとき、 ∫(IL −Id )dt≧(Vsa−Vth)・(Csa
    th) となる露光条件で画像露光されることを特徴とする画像
    照合装置。
  14. 【請求項14】 請求項8乃至10のうち何れか1項記
    載の装置において、前記情報記録媒体は、光導電層の画
    像露光をプリズムを通して行うようにしたことを特徴と
    する画像照合装置。
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