JPH11287227A - ステンレス鋼製タッピンねじ - Google Patents
ステンレス鋼製タッピンねじInfo
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- JPH11287227A JPH11287227A JP10550998A JP10550998A JPH11287227A JP H11287227 A JPH11287227 A JP H11287227A JP 10550998 A JP10550998 A JP 10550998A JP 10550998 A JP10550998 A JP 10550998A JP H11287227 A JPH11287227 A JP H11287227A
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- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16B—DEVICES FOR FASTENING OR SECURING CONSTRUCTIONAL ELEMENTS OR MACHINE PARTS TOGETHER, e.g. NAILS, BOLTS, CIRCLIPS, CLAMPS, CLIPS OR WEDGES; JOINTS OR JOINTING
- F16B25/00—Screws that cut thread in the body into which they are screwed, e.g. wood screws
- F16B25/10—Screws performing an additional function to thread-forming, e.g. drill screws or self-piercing screws
- F16B25/103—Screws performing an additional function to thread-forming, e.g. drill screws or self-piercing screws by means of a drilling screw-point, i.e. with a cutting and material removing action
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16B—DEVICES FOR FASTENING OR SECURING CONSTRUCTIONAL ELEMENTS OR MACHINE PARTS TOGETHER, e.g. NAILS, BOLTS, CIRCLIPS, CLAMPS, CLIPS OR WEDGES; JOINTS OR JOINTING
- F16B25/00—Screws that cut thread in the body into which they are screwed, e.g. wood screws
- F16B25/001—Screws that cut thread in the body into which they are screwed, e.g. wood screws characterised by the material of the body into which the screw is screwed
- F16B25/0021—Screws that cut thread in the body into which they are screwed, e.g. wood screws characterised by the material of the body into which the screw is screwed the material being metal, e.g. sheet-metal or aluminium
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Abstract
(57)【要約】
【課題】安価でしかもフェライト系及びオーステナイト
系のステンレス鋼の表面硬度を比較的簡単に向上させた
タッピンねじを得る。 【解決手段】フェライト系及びオーステナイト系ステン
レス鋼を材料として製造されるタッピンねじ1におい
て、頭部2が圧造成形された脚部4にねじ山6を形成
し、ねじ素材に無電解ニッケル−リン合金鍍金を施して
後、ねじ素材に熱処理を所定時間施したステンレス鋼製
タッピンねじであるので、タッピンねじを得るまでの製
造工程が減少し、加工コストが低減される。また、工程
が簡単になるのでコストの低いタッピンねじの多量生産
に好適である。更に、製造工程が少なくなるので、納期
の短縮に対しても十分に対応できるとともに製品の在庫
管理が簡単になる。しかも、比較的細かい箇所に小さい
タッピンねじが使用できるので、組立作業コストが低減
でき、組立製品を安価に提供できる。
系のステンレス鋼の表面硬度を比較的簡単に向上させた
タッピンねじを得る。 【解決手段】フェライト系及びオーステナイト系ステン
レス鋼を材料として製造されるタッピンねじ1におい
て、頭部2が圧造成形された脚部4にねじ山6を形成
し、ねじ素材に無電解ニッケル−リン合金鍍金を施して
後、ねじ素材に熱処理を所定時間施したステンレス鋼製
タッピンねじであるので、タッピンねじを得るまでの製
造工程が減少し、加工コストが低減される。また、工程
が簡単になるのでコストの低いタッピンねじの多量生産
に好適である。更に、製造工程が少なくなるので、納期
の短縮に対しても十分に対応できるとともに製品の在庫
管理が簡単になる。しかも、比較的細かい箇所に小さい
タッピンねじが使用できるので、組立作業コストが低減
でき、組立製品を安価に提供できる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、フェライト系及び
オーステナイト系のステンレス鋼を材料とし、製品とし
てのタッピンねじの耐食性及び耐磨耗性を向上させ、ワ
ークに使用時の機械的性質を向上させたもので、特に、
比較的小さいタッピンねじ、即ち、眼鏡、カメラあるい
は時計等の組立に好適なタッピンねじに関する。
オーステナイト系のステンレス鋼を材料とし、製品とし
てのタッピンねじの耐食性及び耐磨耗性を向上させ、ワ
ークに使用時の機械的性質を向上させたもので、特に、
比較的小さいタッピンねじ、即ち、眼鏡、カメラあるい
は時計等の組立に好適なタッピンねじに関する。
【0002】
【従来の技術】従来からこの種のステンレス鋼製のタッ
ピンねじは、あらゆる用途への使用について広く検討が
試みられているが、耐食性及びタッピング性の信頼性が
未だ不充分であるのが現状である。このタッピンねじと
して先端にドリル部が形成された所謂、自己穿孔型のセ
ルフドリリングタッピンねじがあり、これは、一般に図
1に示すようなねじである。このねじの製造はあらかじ
め所定寸法に切断されたブランクにヘッダ工程において
頭部2を所定形状に圧造形成し、この後、脚部4の先端
にドリル部5を冷間圧造成形してから脚部4にローリン
グ工程において、ねじ山を転造形成している。また、こ
のように自己穿孔型でなく、あらかじめワークに明けら
れた下孔に対して雌ねじを成形しながらねじ込まれるタ
ッピンねじの場合は、ドリル部を冷間圧造成形せずにロ
ーリング工程で直ちに脚部にねじ山が転造成形されてい
る。このようにしてねじが機械加工された後、硬度を上
げるためにねじ全体に窒化層を形成する窒化処理が施さ
れている。しかしながらこのように、ねじ全体を窒化処
理すると、耐食性が悪くなるとともに硬度は上がるが脆
くなり、このため頭部のドライバビットとの係合部が衝
撃力等により欠ける等の問題が生じている。
ピンねじは、あらゆる用途への使用について広く検討が
試みられているが、耐食性及びタッピング性の信頼性が
未だ不充分であるのが現状である。このタッピンねじと
して先端にドリル部が形成された所謂、自己穿孔型のセ
ルフドリリングタッピンねじがあり、これは、一般に図
1に示すようなねじである。このねじの製造はあらかじ
め所定寸法に切断されたブランクにヘッダ工程において
頭部2を所定形状に圧造形成し、この後、脚部4の先端
にドリル部5を冷間圧造成形してから脚部4にローリン
グ工程において、ねじ山を転造形成している。また、こ
のように自己穿孔型でなく、あらかじめワークに明けら
れた下孔に対して雌ねじを成形しながらねじ込まれるタ
ッピンねじの場合は、ドリル部を冷間圧造成形せずにロ
ーリング工程で直ちに脚部にねじ山が転造成形されてい
る。このようにしてねじが機械加工された後、硬度を上
げるためにねじ全体に窒化層を形成する窒化処理が施さ
れている。しかしながらこのように、ねじ全体を窒化処
理すると、耐食性が悪くなるとともに硬度は上がるが脆
くなり、このため頭部のドライバビットとの係合部が衝
撃力等により欠ける等の問題が生じている。
【0003】このため、最近では実公平5−4564号
公報に示すようなねじが考案されている。これはねじ山
及びドリル部を表面硬化処理し、頭部をステンレス鋼の
硬度のままにしたねじであり、このねじは通常、図5に
示すような工程で生産されている。これは最初に所定寸
法に切断されたブランク(図示せず)にヘッダ加工工程
110によりねじの頭部が形成されている。この後、ド
リル・ローリング加工工程111で脚部の先端にドリル
部が冷間圧造成形され、続いてローリング加工により脚
部にねじ山が転造形成されている。そして、マスキング
処理工程112で窒化処理の不要な頭部に窒化を防止す
るマスキング処理を施し、続いてニッケル鍍金処理工程
113で頭部にニッケル鍍金を施している。この処理が
終了すると、次に窒化処理工程114において窒化処理
を行い、続いて前記マスキング処理工程112で施され
ているマスキングを剥がすためにマスキング剥がし処理
工程115で剥がし処理を行い、更に、仕上げ鍍金処理
工程116で製品としての鍍金処理を行っている。ま
た、前記マスキング処理を施さない場合は、ねじの脚部
だけ窒化処理を施すよう頭部が真空炉に入らないように
ねじ素材を機械的に整列させる方法が用いられている。
この考案においても、ドリル部が不要なタッピンねじで
はこのドリル加工工程は不要になっている。
公報に示すようなねじが考案されている。これはねじ山
及びドリル部を表面硬化処理し、頭部をステンレス鋼の
硬度のままにしたねじであり、このねじは通常、図5に
示すような工程で生産されている。これは最初に所定寸
法に切断されたブランク(図示せず)にヘッダ加工工程
110によりねじの頭部が形成されている。この後、ド
リル・ローリング加工工程111で脚部の先端にドリル
部が冷間圧造成形され、続いてローリング加工により脚
部にねじ山が転造形成されている。そして、マスキング
処理工程112で窒化処理の不要な頭部に窒化を防止す
るマスキング処理を施し、続いてニッケル鍍金処理工程
113で頭部にニッケル鍍金を施している。この処理が
終了すると、次に窒化処理工程114において窒化処理
を行い、続いて前記マスキング処理工程112で施され
ているマスキングを剥がすためにマスキング剥がし処理
工程115で剥がし処理を行い、更に、仕上げ鍍金処理
工程116で製品としての鍍金処理を行っている。ま
た、前記マスキング処理を施さない場合は、ねじの脚部
だけ窒化処理を施すよう頭部が真空炉に入らないように
ねじ素材を機械的に整列させる方法が用いられている。
この考案においても、ドリル部が不要なタッピンねじで
はこのドリル加工工程は不要になっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、実公平
5−4564号公報に示されるものにおいては、ねじ山
を有する脚部にのみに硬化処理を行なうようにしている
ため、窒化処理を行なう前工程が複雑になるとともに工
程が増加し、これに用する加工コストが高くなってい
る。また、ねじの脚部のみを窒化処理するための処理を
機械的に行なう場合は、脚部のみ真空炉に入れる必要が
あり、このためにねじを機械的に整列させることも必要
になり、工程が複雑になっているので、ねじの生産のよ
うに多量生産には適していない。更に、フェライト系及
びオーステナイト系のステンレス鋼は耐食性は優れてい
るが、硬度が他のステンレス鋼よりも低いため、硬化処
理をせずに使用すると、ねじ込み作業時にねじの頭部が
破損したり、ねじ込み途中でねじ山がつぶれてワークの
雌ねじ成形が不十分となり、ねじ浮き状態になる等の問
題が生じている。その上、このように製造時間が多く掛
かることで、納期の短縮に限度があり、ユーザからの要
求に対してこれに応えるためには、あらかじめ製品とし
てのねじを所定量だけ在庫として常時保管しておかねば
ならず、製品の在庫管理に多大なコストが生じている。
しかも、眼鏡枠、時計等の比較的小さい組立製品におい
て、ねじを使用する場合、タッピンねじの強度が少な
く、そのため、これらワークにあらかじめねじをねじ込
むための雌ねじを成形する必要があり、タッピンねじを
使用して直接ワークの下孔に雌ねじを形成しながらねじ
込むことができない等の課題が生じている。
5−4564号公報に示されるものにおいては、ねじ山
を有する脚部にのみに硬化処理を行なうようにしている
ため、窒化処理を行なう前工程が複雑になるとともに工
程が増加し、これに用する加工コストが高くなってい
る。また、ねじの脚部のみを窒化処理するための処理を
機械的に行なう場合は、脚部のみ真空炉に入れる必要が
あり、このためにねじを機械的に整列させることも必要
になり、工程が複雑になっているので、ねじの生産のよ
うに多量生産には適していない。更に、フェライト系及
びオーステナイト系のステンレス鋼は耐食性は優れてい
るが、硬度が他のステンレス鋼よりも低いため、硬化処
理をせずに使用すると、ねじ込み作業時にねじの頭部が
破損したり、ねじ込み途中でねじ山がつぶれてワークの
雌ねじ成形が不十分となり、ねじ浮き状態になる等の問
題が生じている。その上、このように製造時間が多く掛
かることで、納期の短縮に限度があり、ユーザからの要
求に対してこれに応えるためには、あらかじめ製品とし
てのねじを所定量だけ在庫として常時保管しておかねば
ならず、製品の在庫管理に多大なコストが生じている。
しかも、眼鏡枠、時計等の比較的小さい組立製品におい
て、ねじを使用する場合、タッピンねじの強度が少な
く、そのため、これらワークにあらかじめねじをねじ込
むための雌ねじを成形する必要があり、タッピンねじを
使用して直接ワークの下孔に雌ねじを形成しながらねじ
込むことができない等の課題が生じている。
【0005】本発明の目的は、このような問題を解決す
るとともに安価でしかもフェライト系及びオーステナイ
ト系のステンレス鋼の表面硬度を比較的簡単に向上させ
たタッピンねじを得ることである。
るとともに安価でしかもフェライト系及びオーステナイ
ト系のステンレス鋼の表面硬度を比較的簡単に向上させ
たタッピンねじを得ることである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の目的は、フェラ
イト系及びオーステナイト系ステンレス鋼を材料として
製造されるタッピンねじ1において、ヘッダ加工により
所定の形状の頭部2が圧造成形された脚部4を有するね
じ素材1の脚部4にローリング加工を施してねじ山6を
形成し、このねじ山6を有するねじ素材に10μ〜25
μの皮膜厚さの無電解ニッケル−リン合金鍍金を施して
後、このねじ素材に熱処理温度が400℃程度の熱処理
を所定時間施したステンレス鋼製タッピンねじを提供す
ることで達成される。
イト系及びオーステナイト系ステンレス鋼を材料として
製造されるタッピンねじ1において、ヘッダ加工により
所定の形状の頭部2が圧造成形された脚部4を有するね
じ素材1の脚部4にローリング加工を施してねじ山6を
形成し、このねじ山6を有するねじ素材に10μ〜25
μの皮膜厚さの無電解ニッケル−リン合金鍍金を施して
後、このねじ素材に熱処理温度が400℃程度の熱処理
を所定時間施したステンレス鋼製タッピンねじを提供す
ることで達成される。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図1
乃至図4に基づき説明する。図1において、1は頭部2
に十字穴3を図4に示すヘッダ加工工程10により圧造
成形された所謂、ワークに下孔(図示せず)を開けなが
らねじ込まれる自己穿孔型のタッピンねじであり、図2
に示したものは、あらかじめ下孔が開けられたワーク7
に雌ねじを成形しながらねじ込まれるタッピンねじ1で
ある。このタッピンねじ1のねじ素材は前記頭部2と脚
部4とから構成してあり、図1に示す製品としての自己
穿孔型のタッピングねじ1はドリル部5とねじ山6とか
らなる脚部4及び十字穴3を有する頭部2からなってい
る。
乃至図4に基づき説明する。図1において、1は頭部2
に十字穴3を図4に示すヘッダ加工工程10により圧造
成形された所謂、ワークに下孔(図示せず)を開けなが
らねじ込まれる自己穿孔型のタッピンねじであり、図2
に示したものは、あらかじめ下孔が開けられたワーク7
に雌ねじを成形しながらねじ込まれるタッピンねじ1で
ある。このタッピンねじ1のねじ素材は前記頭部2と脚
部4とから構成してあり、図1に示す製品としての自己
穿孔型のタッピングねじ1はドリル部5とねじ山6とか
らなる脚部4及び十字穴3を有する頭部2からなってい
る。
【0008】前記ねじ素材は図4に示すヘッダ加工工程
10で頭部2及び脚部4が圧造成形された後、続いてド
リル・ローリング加工工程11において、この脚部4の
先端にドリル部5が圧造成形されて、これに続いて脚部
4にはねじ山6が転造されるようになっている。
10で頭部2及び脚部4が圧造成形された後、続いてド
リル・ローリング加工工程11において、この脚部4の
先端にドリル部5が圧造成形されて、これに続いて脚部
4にはねじ山6が転造されるようになっている。
【0009】このような圧造成形及び転造成形の工程に
よりタッピンねじ1としての形状が形成されたねじ素材
の成形工程に続いて無電解ニッケル−リン合金鍍金処理
工程12が設けてあり、この工程においてねじ素材には
全体にニッケル−リン合金鍍金がその被膜厚さが10μ
〜25μの範囲で施されるようになっている。この工程
においてねじ素材の表面硬度はHV700程度の硬質表
面となっている。更に、この工程の後には、熱処理工程
13が設けてあり、この熱処理工程13で熱処理温度4
00℃程度の熱処理が所定時間即ち、この実施の形態で
は1時間程度施されるようになっており、この工程で更
にねじ素材の表面硬度はHV1450程度の硬質表面が
得られるようになっている。
よりタッピンねじ1としての形状が形成されたねじ素材
の成形工程に続いて無電解ニッケル−リン合金鍍金処理
工程12が設けてあり、この工程においてねじ素材には
全体にニッケル−リン合金鍍金がその被膜厚さが10μ
〜25μの範囲で施されるようになっている。この工程
においてねじ素材の表面硬度はHV700程度の硬質表
面となっている。更に、この工程の後には、熱処理工程
13が設けてあり、この熱処理工程13で熱処理温度4
00℃程度の熱処理が所定時間即ち、この実施の形態で
は1時間程度施されるようになっており、この工程で更
にねじ素材の表面硬度はHV1450程度の硬質表面が
得られるようになっている。
【0010】このため、フェライト系及びオーステナイ
ト系のステンレス鋼製の所定長さのブランク(図示せ
ず)を図4に示すヘッダ加工工程10に供給し、このヘ
ッダ加工工程10において、十字穴3を有する頭部2を
一端に圧造成形してねじ素材を形成する。このねじ素材
をドリル・ローリング加工工程11に移し、ドリル部5
を成形する場合は、このねじ素材の脚部4の先端を圧造
ダイス(図示せず)の間に入れ、これら圧造ダイスで圧
造加工すると、これにより先端にはドリル部5が成形さ
れる。また、この圧造加工に変え、前記ドリル部5を切
削加工してもよい。一方、ドリル部5が不要な場合は、
このドリル加工工程は不要となる。このようにして得ら
れたねじ素材をローリング加工工程で転造加工すると、
脚部4全体にはねじ山6が転造成形され、タッピンねじ
1としての形状が得られる。
ト系のステンレス鋼製の所定長さのブランク(図示せ
ず)を図4に示すヘッダ加工工程10に供給し、このヘ
ッダ加工工程10において、十字穴3を有する頭部2を
一端に圧造成形してねじ素材を形成する。このねじ素材
をドリル・ローリング加工工程11に移し、ドリル部5
を成形する場合は、このねじ素材の脚部4の先端を圧造
ダイス(図示せず)の間に入れ、これら圧造ダイスで圧
造加工すると、これにより先端にはドリル部5が成形さ
れる。また、この圧造加工に変え、前記ドリル部5を切
削加工してもよい。一方、ドリル部5が不要な場合は、
このドリル加工工程は不要となる。このようにして得ら
れたねじ素材をローリング加工工程で転造加工すると、
脚部4全体にはねじ山6が転造成形され、タッピンねじ
1としての形状が得られる。
【0011】続いてこのねじ素材は無電解ニッケル−リ
ン合金鍍金処理工程12に移り、ねじ素材全体にニッケ
ル−リン合金鍍金がその厚さを10μ〜25μの範囲で
施される。この処理によりこのねじ素材の表面にはねじ
素材より比較的高い表面硬度が得られることになる。こ
れは樹脂及びアルミニウム等の比較的軟質なワークに対
してはこの硬度で十分ねじ込むことが可能であるが、ワ
ークがこれより更に硬度の高い鉄、ステンレス鋼あるい
は粘りのある洋白、亜鉛ダイキャスト製等の場合は、前
記鍍金処理されたねじ素材を次の熱処理工程に移し、4
00℃程度の所定温度で一定時間、例えば、1時間程度
熱処理を施すことにより、更に高い表面硬度が得られる
ことになる。このため、樹脂やアルミニウム以外のワー
クに対してもねじの首飛びやねじ浮きの発生がなく確実
にねじ込まれることになる。この後、このようにして得
られたタッピンねじ1を更に、次の仕上げ鍍金処理工程
14に移し、このねじ素材を製品として仕上げるため、
ニッケル亜鉛合金等の仕上げ鍍金処理が施される。
ン合金鍍金処理工程12に移り、ねじ素材全体にニッケ
ル−リン合金鍍金がその厚さを10μ〜25μの範囲で
施される。この処理によりこのねじ素材の表面にはねじ
素材より比較的高い表面硬度が得られることになる。こ
れは樹脂及びアルミニウム等の比較的軟質なワークに対
してはこの硬度で十分ねじ込むことが可能であるが、ワ
ークがこれより更に硬度の高い鉄、ステンレス鋼あるい
は粘りのある洋白、亜鉛ダイキャスト製等の場合は、前
記鍍金処理されたねじ素材を次の熱処理工程に移し、4
00℃程度の所定温度で一定時間、例えば、1時間程度
熱処理を施すことにより、更に高い表面硬度が得られる
ことになる。このため、樹脂やアルミニウム以外のワー
クに対してもねじの首飛びやねじ浮きの発生がなく確実
にねじ込まれることになる。この後、このようにして得
られたタッピンねじ1を更に、次の仕上げ鍍金処理工程
14に移し、このねじ素材を製品として仕上げるため、
ニッケル亜鉛合金等の仕上げ鍍金処理が施される。
【0012】尚、この最終の仕上げ鍍金処理工程14は
そのタッピンねじ1の用途により色が変わるため、ニッ
ケル亜鉛合金に限定されず、例えば、ステンレスと同色
の鍍金や黒色等の鍍金でもよいことは明らかである。ま
た、この実施の形態では、脚部4の先端にドリル部5を
有する自己穿孔型のタッピンねじ1について主に説明し
たが、ワークにあらかじめ開けられた下孔に対して雌ね
じを形成しながらねじ込まれるドリル部5を有しないタ
ッピンねじ1の製造は、既に説明しているようにドリル
加工工程を除けばよく、このようにしても同様の作用が
得られるものである。
そのタッピンねじ1の用途により色が変わるため、ニッ
ケル亜鉛合金に限定されず、例えば、ステンレスと同色
の鍍金や黒色等の鍍金でもよいことは明らかである。ま
た、この実施の形態では、脚部4の先端にドリル部5を
有する自己穿孔型のタッピンねじ1について主に説明し
たが、ワークにあらかじめ開けられた下孔に対して雌ね
じを形成しながらねじ込まれるドリル部5を有しないタ
ッピンねじ1の製造は、既に説明しているようにドリル
加工工程を除けばよく、このようにしても同様の作用が
得られるものである。
【0013】このようにして得られたタッピンねじ1は
脚部4の先端にドリル部5を有している場合は、これを
ワークに押し付けてねじ込むことによって下孔を明けな
がらねじ込むことができ、一方、下孔を別の組立作業工
程で明けている場合、特に、眼鏡のフレーム(図示せ
ず)とテンプル(図示せず)との間を接続する丁番等の
ワーク7に使用する際には、このタッピンねじ1は図3
に示すように、ワーク7にあらかじめ明けられているね
じ山6の有効径と同径の大きさの下孔にこのタッピンね
じ1のねじ山6で雌ねじ8を形成しながらねじ込まれる
ことになる。
脚部4の先端にドリル部5を有している場合は、これを
ワークに押し付けてねじ込むことによって下孔を明けな
がらねじ込むことができ、一方、下孔を別の組立作業工
程で明けている場合、特に、眼鏡のフレーム(図示せ
ず)とテンプル(図示せず)との間を接続する丁番等の
ワーク7に使用する際には、このタッピンねじ1は図3
に示すように、ワーク7にあらかじめ明けられているね
じ山6の有効径と同径の大きさの下孔にこのタッピンね
じ1のねじ山6で雌ねじ8を形成しながらねじ込まれる
ことになる。
【0014】
【発明の効果】本発明は以上説明した実施の形態から明
らかなように、フェライト系及びオーステナイト系ステ
ンレス鋼を材料として製造されるタッピンねじ1におい
て、ヘッダ加工により所定の形状の頭部2が圧造成形さ
れた脚部4を有するねじ素材の脚部4にローリング加工
を施してねじ山6を形成し、このねじ山6を有するねじ
素材に10μ〜25μの皮膜厚さの無電解ニッケル−リ
ン合金鍍金を施して後、このねじ素材に熱処理温度が4
00℃の熱処理を所定時間施したステンレス鋼製タッピ
ンねじ1である。
らかなように、フェライト系及びオーステナイト系ステ
ンレス鋼を材料として製造されるタッピンねじ1におい
て、ヘッダ加工により所定の形状の頭部2が圧造成形さ
れた脚部4を有するねじ素材の脚部4にローリング加工
を施してねじ山6を形成し、このねじ山6を有するねじ
素材に10μ〜25μの皮膜厚さの無電解ニッケル−リ
ン合金鍍金を施して後、このねじ素材に熱処理温度が4
00℃の熱処理を所定時間施したステンレス鋼製タッピ
ンねじ1である。
【0015】このため、ねじ素材からタッピンねじを製
品として得るまでの製造工程を従来より減少させること
ができ、これに用する加工コストが低減される。また、
ねじ素材の表面処理作業や熱処理作業において、このね
じ素材を機械的に整列させる必要もなく、工程が簡単に
なるのでコストの低いタッピンねじの多量生産に好適で
ある。更に、フェライト系及びオーステナイト系のステ
ンレス鋼に対して簡単にその表面を硬化処理することが
できるので、ステンレス鋼特有の効果である耐食性が優
れ且つ硬度の比較的高いタッピンねじが得られ、ねじ込
み作業時にねじの頭部が破損したり、ねじ込み途中でね
じ山がつぶれて雌ねじ成形が不十分となったり、ねじ浮
き状態になる等の問題が発生しない。その上、製造工程
が少なくなるので、納期の短縮に対しても十分に対応で
き、ユーザからの要求に対して迅速に対応できるととも
にあらかじめ製品としてのねじを所定量だけ在庫として
大量に常時保管する必要がなく、製品の在庫管理が簡単
になる。しかも、眼鏡用、時計用等の比較的細かい箇所
に使用される小さい通常のねじに変わり、小さいタッピ
ンねじが使用できるので、これらの組立作業コストが低
減でき、組立製品を安価に提供できる等の特有の効果が
得られる。
品として得るまでの製造工程を従来より減少させること
ができ、これに用する加工コストが低減される。また、
ねじ素材の表面処理作業や熱処理作業において、このね
じ素材を機械的に整列させる必要もなく、工程が簡単に
なるのでコストの低いタッピンねじの多量生産に好適で
ある。更に、フェライト系及びオーステナイト系のステ
ンレス鋼に対して簡単にその表面を硬化処理することが
できるので、ステンレス鋼特有の効果である耐食性が優
れ且つ硬度の比較的高いタッピンねじが得られ、ねじ込
み作業時にねじの頭部が破損したり、ねじ込み途中でね
じ山がつぶれて雌ねじ成形が不十分となったり、ねじ浮
き状態になる等の問題が発生しない。その上、製造工程
が少なくなるので、納期の短縮に対しても十分に対応で
き、ユーザからの要求に対して迅速に対応できるととも
にあらかじめ製品としてのねじを所定量だけ在庫として
大量に常時保管する必要がなく、製品の在庫管理が簡単
になる。しかも、眼鏡用、時計用等の比較的細かい箇所
に使用される小さい通常のねじに変わり、小さいタッピ
ンねじが使用できるので、これらの組立作業コストが低
減でき、組立製品を安価に提供できる等の特有の効果が
得られる。
【図1】本発明の自己穿孔型のタッピンねじの正面図で
ある。
ある。
【図2】本発明のもう一つのタッピンねじの正面図であ
る。
る。
【図3】図2のタッピンねじをワークにねじ込んだ状態
を示す断面正面図である。
を示す断面正面図である。
【図4】本発明の製造工程を示す工程図である。
【図5】従来例の製造工程を示す工程図である。
1 タッピンねじ 2 頭部 3 十字穴 4 脚部 5 ドリル部 6 ねじ山 7 ワーク 8 雌ねじ 10 ヘッダ加工工程 11 ドリル・ローリング加工工程 12 無電解ニッケル−リン合金鍍金処理工程 13 熱処理工程 14 仕上げ鍍金処理工程
Claims (3)
- 【請求項1】 フェライト系及びオーステナイト系ステ
ンレス鋼を材料として製造されるタッピンねじ1におい
て、ヘッダ加工により所定の形状の頭部2が圧造成形さ
れた脚部4を有するねじ素材の脚部4にローリング加工
を施してねじ山6を形成し、このねじ山6を有するねじ
素材に無電解ニッケル−リン合金鍍金を施して後、この
ねじ素材に熱処理を所定時間施したことを特徴とするス
テンレス鋼製タッピンねじ。 - 【請求項2】 無電解ニッケル−リン合金鍍金は10μ
〜25μの皮膜厚さであることを特徴とする請求項1に
記載のステンレス鋼製タッピンねじ。 - 【請求項3】 熱処理はその熱処理温度が400℃程度
であることを特徴とする請求項1又は2に記載のステン
レス鋼製タッピンねじ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10550998A JPH11287227A (ja) | 1998-03-31 | 1998-03-31 | ステンレス鋼製タッピンねじ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10550998A JPH11287227A (ja) | 1998-03-31 | 1998-03-31 | ステンレス鋼製タッピンねじ |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH11287227A true JPH11287227A (ja) | 1999-10-19 |
Family
ID=14409581
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP10550998A Pending JPH11287227A (ja) | 1998-03-31 | 1998-03-31 | ステンレス鋼製タッピンねじ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH11287227A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2013040635A (ja) * | 2011-08-11 | 2013-02-28 | Nitto Seiko Co Ltd | 高硬度ステンレス鋼製タッピンねじおよびその製造方法 |
| US9347145B2 (en) | 2010-05-24 | 2016-05-24 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Method of plating stainless steel and plated material |
| JP2018044574A (ja) * | 2016-09-13 | 2018-03-22 | 日東精工株式会社 | タッピンねじ |
| CN114060383A (zh) * | 2020-07-29 | 2022-02-18 | Sfs因泰克控股股份公司 | 作为奥氏体不锈钢的自钻孔螺钉上的涂层的Zn-Ni |
-
1998
- 1998-03-31 JP JP10550998A patent/JPH11287227A/ja active Pending
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US9347145B2 (en) | 2010-05-24 | 2016-05-24 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Method of plating stainless steel and plated material |
| JP2013040635A (ja) * | 2011-08-11 | 2013-02-28 | Nitto Seiko Co Ltd | 高硬度ステンレス鋼製タッピンねじおよびその製造方法 |
| JP2018044574A (ja) * | 2016-09-13 | 2018-03-22 | 日東精工株式会社 | タッピンねじ |
| CN114060383A (zh) * | 2020-07-29 | 2022-02-18 | Sfs因泰克控股股份公司 | 作为奥氏体不锈钢的自钻孔螺钉上的涂层的Zn-Ni |
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