JPH1129414A - 農園芸用殺菌剤 - Google Patents

農園芸用殺菌剤

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JPH1129414A
JPH1129414A JP20099497A JP20099497A JPH1129414A JP H1129414 A JPH1129414 A JP H1129414A JP 20099497 A JP20099497 A JP 20099497A JP 20099497 A JP20099497 A JP 20099497A JP H1129414 A JPH1129414 A JP H1129414A
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agricultural
oxalidine
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rice
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JP20099497A
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Satoshi Kondo
智 近藤
Takeshi Tamamura
健 玉村
Sei Sato
聖 佐藤
Seiichi Kutsuma
誠一 久津間
Yasushi Noshiro
康 野城
Kazuyoshi Arita
一好 有田
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Hokko Chemical Industry Co Ltd
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Hokko Chemical Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 植物の細菌性病原菌にすぐれた防除効果を示
し、作物や人畜に安全性の高い農園芸用殺菌剤を提供す
ること。 【解決手段】 L−4−オキサリジンまたはその塩を有
効成分として含有することを特徴とする、農園芸用殺菌
剤。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、L−4−オキサリ
ジンまたはその塩を有効成分として含有してなる農園芸
用殺菌剤で、特にイネ苗立枯細菌病、イネ籾枯細菌病、
イネ褐条病およびキュウリ斑点細菌病などの植物の細菌
病害を防除するための農園芸用殺菌剤に関する。
【0002】
【従来の技術】本発明の農園芸用殺菌剤の有効成分であ
るL−4−オキサリジンは、最初リジンの拮抗物質とし
てラセミ体が化学合成された。そして該ラセミ体は、合
成培地上で7種の細菌に生育阻害活性を示し、その阻害
はリジンにより拮抗的に回復することが報告されている
〔ジャーナル・オブ・アメリカン・ケミカル・ソサイエ
ティー(J.Am.Chem.Soc.)、第79巻、
第5693頁(1957)、米国特許第2,959,6
14号明細書〕。
【0003】また、L−4−オキサリジンは、放線菌ス
トレプトミセス・チャートリューシス(Strepto
myces chartreusis) およびストレ
プトミセス・エリスロクロモゲネスの培養物から単離さ
れた。そして、黄色ブドウ球菌(Staphyloco
ccus aureus)およびサルモネラ菌(Sal
monella schottmuelleri)に感
染したマウスにL−4−オキサリジンを腹腔内投与した
が、全く効果を示さなかったことが報告されている(ア
ンチミクロバイアル・エイジェント・ケモセラピー(A
ntimicrobial Agents and C
hemotherapy)、第401頁、(196
7))。
【0004】さらに、L−4−オキサリジンまたはその
塩は、カンジダ(Candida)やサッカロミセス
(Saccharomyces)などの酵母に対して抗
菌活性を示すことが記載されている(特開昭63−18
3526号公報)。
【0005】またL−4−オキサリジンの一塩酸塩また
は二塩酸塩は、微生物学報第21巻No.2、第218
頁(1981)に記載されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】これまで、L−4−オ
キサリジンは、合成培地上で一部の細菌や真菌に抗菌活
性を示すことについて既に知られているが、植物病原細
菌に対する抗菌活性およびこれらの菌の感染による植物
病害に対する防除効果は知られていなかった。
【0007】一方、これまで水稲の細菌性病害に対する
種子消毒剤、種子散布剤および土壌混和剤として、無機
系銅剤、TMTD剤、オキソリニック酸剤およびカスガ
マイシン剤が広く用いられている。しかしながら、これ
らの薬剤を用いる方法は、イネ苗立枯細菌病などの細菌
性病害の防除効果およびヒトや作物に対する安全性の点
で必ずしも充分ではない。したがって、特に植物の細菌
性病害に卓効を示し、かつ安全性の高い薬剤の開発が望
まれている。
【0008】本発明の目的は、L−4−オキサリジンま
たはその塩を有効成分として含有し、植物の細菌性病害
にすぐれた防除効果を示し、作物や人畜に安全性の高い
農園芸用殺菌剤を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記目的
に合致した農園芸用殺菌剤を提供するために種々の化合
物について植物病害に対する防除効果を検討した。その
結果、L−4−オキサリジンまたはその塩がイネ苗立枯
細菌病などの細菌性病害に優れた防除効果を発揮し、し
かも作物や人畜に安全性が高いことを見い出した。
【0010】したがって、本発明の要旨とするところ
は、L−4−オキサリジンまたはその塩を有効成分とし
て含むことを特徴とする、農園芸用殺菌剤にある。
【0011】次に本発明の農園芸用殺菌剤について具体
的に説明する。本発明の農園芸用殺菌剤に含まれる有効
成分であるL−4−オキサリジンは次の化学構造式で示
される。
【0012】
【化1】
【0013】L−4−オキサリジンは前記の文献に記載
される公知の方法により製造できる。
【0014】L−4−オキサリジンの一塩あるいは二塩
の例を表1に示す。ただし、本発明はこれらの例示のみ
に限定されるものではない。
【0015】
【表1】
【0016】そしてこれらの塩は、L−4−オキサリジ
ンと塩酸、臭化水素酸などとを常法により反応させるこ
とにより製造することができる[(微生物学報第21巻
No.2、第218頁(1981)]。
【0017】本発明による農園芸用殺菌剤は、次に記載
されるとおり製剤化できる。すなわち、本発明の農園芸
用殺菌剤を製造するには、本発明で用いるL−4−オキ
サリジンまたはその塩を、適当な担体およびその他の農
薬用の各種の補助剤を加えて混合し、常法によって、水
和剤、乳剤、液剤、ゾル剤(フロアブル剤)、油剤、粉
剤、粗粉剤、DL(ドリフトレス型)粉剤、フローダス
ト剤、微粒剤、細粒剤、粒剤、錠剤、噴霧剤、などに製
剤化することができる。ただし、本発明で製剤化できる
剤型はここに挙げたものに限られるものではない。
【0018】これらの製剤中における有効成分の含有率
は、製剤の形態、施用方法などの条件により適宜変更で
きる。一般的には、0.1〜90%(重量%、以下同
じ)になる範囲で製剤中に使用するのが望ましい。
【0019】また、農薬用の各種補助剤としては、農園
芸用殺菌剤の防除効果、安定化、分散性などの向上の目
的で使用される。このような補助剤として担体(希釈
剤)、展着剤、乳化剤、湿展剤、分散剤、崩壊剤などと
しての界面活性剤、抗酸化剤および紫外線防止剤などが
挙げられる。担体としては、農園芸用薬剤に常用される
ものであれば固体または液体のいずれにも使用でき、特
定のものに限定されるものではない。
【0020】たとえば、固体担体としては、鉱物質粉末
(カオリン、ベントナイト、クレー、モンモリロナイ
ト、タルク、バーミキュライト、石膏、炭酸カルシウ
ム、ホワイトカーボン、珪砂、硫安、尿素など)、植物
質粉末(デンプン、結晶セルロースなど)、高分子化合
物(石油樹脂など)、アルミナ、珪酸塩、糖重合体など
が挙げられる。
【0021】また、液体担体としては、水、アルコール
類(メタノール、エタノール、nープロパノール、エチ
レングリコール、グリセリンなど)、エーテル類(テト
ラヒドロフランなど)、ケトン類(メチルエチルケト
ン、シクロヘキサノンなど)、エステル類、ニトリル
類、スルホキシド類(ジメチルスルホキシドなど)、ア
ルコールエーテル類(エチレングリコールモノメチルエ
ーテル、エチレングリコールモノエチルエーテルな
ど)、脂肪族または脂環式炭化水素類(シクロヘキサン
など)、工業用ガソリン(ソルベントナフサなど)、そ
して石油留分などが挙げられる。
【0022】また、乳剤、水和剤、フロアブル剤(ゾル
剤)などの製剤化に際して、乳化、分散、可溶化、湿
潤、発泡、潤滑、拡展などの目的で界面活性剤(または
乳化剤)が使用される。このような界面活性剤として
は、非イオン型(ポリオキシエチレンアルキルエーテ
ル、ポリオキシエチレンアルキルエステル、ポリオキシ
エチレンソルビタンアルキルエステル、ソルビタンアル
キルエステルなど)、陰イオン型(アルキルベンゼンス
ルホネート、アルキルスルホサクシネート、アルキルサ
ルフェート、ポリオキシエチレンアルキルサルフェー
ト、アリールスルホネートなど)、陽イオン型(アルキ
ルアミン類〔ラウリルアミン、ステアリルトリメチルア
ンモニウムクロリド、アルキルジメチルジベンジルアン
モニウムクロリドなど〕、ポリオキシエチレンアルキル
アミン類など)、両性型(カルボン酸〔ベタイン型〕、
硫酸エステル塩など)が挙げられるが、もちろんこれら
の例示のみに限定されるものではない。
【0023】また、展着剤としては、ポリオキシエチレ
ンノニルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンラウリ
ルエーテルなどを例示できる。湿展剤としては、ポリオ
キシエチレンノニルフェニルエーテル、ジアルキルスル
ホサクシネートなどを例示できる。固着剤としては、カ
ルボキシメチルセルロース(CMC)、ポリビニルアル
コール(PVA)などを例示できる。 崩壊剤として
は、リグニンスルホン酸ナトリウム、ラウリル硫酸ナト
リウムなどを例示できる。
【0024】また、これらのほかに、アラビアゴム、ゼ
ラチン、カゼイン、アルギン酸ソーダ、トラガカントゴ
ム、キサンタンガムなどの各種補助剤を使用することが
できる。
【0025】
【発明の実施の形態】次に本発明の農園芸用殺菌剤の製
剤の実施例を示す。ただし、本発明の農園芸用殺菌剤に
含有される有効成分の添加量、担体および補助剤の種類
ならびにその添加量などは、以下の実施例に限定される
ものではない。
【0026】なお、実施例中で部とあるのはすべて重量
部であり、また%とあるのは重量%である。
【0027】実施例1(粉剤) L−4−オキサリジン2部、PAP(物理性改良材)1
部およびクレー97部を均一に混合、粉砕して、有効成
分を2%含有する粉剤を得る。
【0028】実施例2(水和剤) L−4−オキサリジン一塩酸塩30部、アルキルベンゼ
ンスルホン酸カルシウム3部、ポリオキシエチレンノニ
ルフェニルエーテル5部および白土62部を均一に混
合、粉砕して、有効成分を30%含有する水和剤を得
る。
【0029】実施例3(水和剤) L−4−オキサリジン30部、アルキルベンゼンスルホ
ン酸カルシウム3部、ポリオキシエチレンノニルフェニ
ルエーテル30部を均一に混合、溶解して、有効成分を
30%含有する水和剤を得る。
【0030】実施例4(乳剤) L−4−オキサリジン一酢酸塩30部、メチルエチルケ
トン40部、ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテ
ル30部を均一に溶解、混合して、有効成分を30%含
有する乳剤を得る。
【0031】実施例5(粒剤) L−4−オキサリジン一塩酸塩5部、ラウリルサルフェ
ート1.5部、リグニンスルホン酸カルシウム1.5
部、ベントナイト25部およびホワイトカーボン67部
を均一に混合し、これに水15部を加えて混練機で混練
した後、造粒機で造粒し、流動乾燥機で乾燥すると、有
効成分を5%含有する粒剤を得る。
【0032】実施例6(ゾル剤) L−4−オキサリジン一塩酸塩40部、ラウリルサルフ
ェート2部、アルキルナフタレンスルホン酸ソーダ2
部、ヒドロキシプロピルセルロース1部および水55部
を均一に混合し、有効成分を40%含有するゾル剤を得
る。
【0033】本発明の農園芸用殺菌剤は、有効成分以外
に、他の殺菌剤、殺虫剤、除草剤、殺ダニ剤、殺線虫
剤、肥料、土壌改良剤などと混合して使用することもで
きる。そして、その混用により、適用性(適用病害、使
用方法、使用時期など)の拡大を図ることができ、場合
によってはそれぞれの有効成分の共力作用によって相乗
的防除効果を期待することができる。
【0034】本発明の農園芸用殺菌剤の施用方法は一般
的に次のとおりである。すなわち、施用量は、種々の因
子、たとえば対象病害、その発生状況、天候、剤型、施
用方法、施用場所、施用時期により異なるが、一般に粉
剤、粗粉剤、DL粉剤、フローダスト剤、微粒剤、細粒
剤、粒剤および錠剤の場合は、10アール当たり0.5
kg〜10kg(有効成分量として5〜1000g)、
好ましくは1〜4 kgの範囲で適当な散布機を用い
て、植物の病害発生部位の茎葉、土壌表面、土壌中また
は水面に施用される。
【0035】また、液剤、乳剤、ゾル剤(フロアブル
剤)、油剤、水和顆粒剤および水和剤の場合は、これら
を水で50〜10000倍に希釈して、一般に有効成分
が1〜10000ppmの濃度の液に調製される。この
希釈液を10アール当たり50〜500リットル、好ま
しくは100〜300リットルの範囲で植物の病害発生
部位の茎葉に散布される。
【0036】液剤、乳剤およびゾル剤(フロアブル剤)
の場合は、水で希釈せずに濃原液のまま、あるいは水で
50倍以内に希釈して主に、空中散布用の微量散布(U
LV)、液剤少量散布(LV散布)、液剤散布(S散
布)として10アールあたり50〜5000mlの量が
ヘリコプターなどを使って散布される。
【0037】本発明の農園芸用殺菌剤をイネの種子消毒
剤として使用するには、一般的な種子消毒剤の使用方法
に従えばよい。すなわち、本発明のL−4−オキサリジ
ンを含有する水和剤、乳剤、ゾル剤(懸濁剤、フロアブ
ル剤)を水に希釈して有効成分濃度が50〜50000
ppm、好ましくは500〜20000ppmとなるよ
うに調整し、この薬液中に種籾を10〜60分間浸漬
(短時間浸漬)、または24時間〜48時間浸漬(長時
間浸漬)するか、あるいは有効成分濃度を5000〜4
0000ppmに調整して、この薬液を種籾の表面にス
ラリー処理することもできる。その他、粉状の水和剤を
種籾の表面に粉衣処理するなどの方法でも用いることが
できる。
【0038】本発明の農園芸用殺菌剤をイネの種子散布
剤として使用する場合は、本発明のL−4−オキサリジ
ンまたはその塩を含有する水和剤、乳剤、ゾル剤(フロ
アブル剤)を水に希釈して、有効成分濃度が100〜1
0000ppm、好ましくは1000〜4000ppm
に調整して、この薬液をイネ種籾を播種した後の育苗箱
の上方から一般的な散布機を用いて30〜200mlを
噴霧するか、あるいはジョウロなどを用いて300〜1
0000mlを灌注するなどの方法で施用できる。ま
た、本発明のL−4−オキサリジンまたはその塩を含有
する粉剤、粒剤などをそのままイネ種籾を播種した後の
育苗箱の上方から手あるいは一般的な散布機で10〜5
0g撒布するなどの方法で施用できる。
【0039】また、本発明の農園芸用殺菌剤を土壌混和
剤として使用する場合は、本発明のL−4−オキサリジ
ンまたはその塩を含有する粉剤、粒剤などをそのまま育
苗培土の5リットルあたり10〜50g混和するなどの
方法で施用できる。
【0040】次に、本発明の農園芸用殺菌剤が植物病原
菌に対して殺菌活性を有することを試験例により具体的
に示す。
【0041】試験例1(イネ苗立枯細菌病防除のための
種子殺菌効果試験) 供試籾として稲(品種:きらら397)の開花期にイネ
苗立枯細菌病菌(Pseudomonas plant
arii)の濃厚菌懸濁液(104/ml)を噴霧接種
して収穫した、イネ苗立枯細菌病菌の感染籾を用いた。
また、種子消毒液は、L−4−オキサリジン一塩酸塩ま
たは対照剤を水で所定濃度に希釈して調製した。
【0042】この薬液にイネ苗立枯細菌病感染籾を、種
籾と薬液との容量比(v/v)が1対1の割合になるよ
うにして加え、20℃で24時間にわたり種籾を消毒し
た。消毒後の種籾は、20℃で3日間水に浸種した後、
水を切り30℃で24時間催芽させた。そして、鳩胸状
になった種籾を慣用の箱育苗法に準じてクミアイ粒状培
土K(呉羽化学工業株式会社製)に播種し、32℃で2
日間出芽させた。その後はガラス温室内で栽培管理し
た。本試験は1区3連制で実施した。
【0043】発病調査は、播種21日後(4葉期)に各
処理区の全イネ苗を抜き取り、下記の調査基準によりイ
ネ苗立枯細菌病の発病苗数と健全苗数を調査し(1区当
たり150本)、下記の式により発病度(%)を求め、
防除価(%)を算出した。
【0044】また稲に対する薬害については生育程度お
よび出芽率などについて観察し、下記の薬害調査指標の
基準で表示した。その試験結果を表2に示した。
【0045】発病の調査基準 N0:発病していない苗数 N1:本葉第1葉あるいは第2葉に白化症状の病徴が認
められる苗数 N2:著しく生育が抑制されているか、あるいは腐敗枯
死している苗数
【0046】薬害の調査指標 5:激甚、4:甚、3:多、2:若干、1:わずか、
0:なし
【0047】
【数1】
【0048】
【表2】
【0049】試験例2(イネ苗立枯細菌病防除のための
播種後散布処理効果試験) 供試籾は試験例1と同じものを用いた。このイネ苗立枯
細菌病感染籾を20℃で3日間水に浸種した後、水を切
り30℃で24時間催芽させた。そして、鳩胸状になっ
た種籾を慣用の箱育苗法に準じてクミアイ粒状培土Kに
播種後、処理薬液を育苗箱(30×60cm)当たり5
0ml散布し、乾燥した育苗培土で覆土した。32℃で
2日間出芽させ、その後はガラス温室内で栽培管理し
た。
【0050】発病調査および薬害は試験例1と同様の調
査基準により調査し、試験例1と同様に発病苗率(%)
を求め、防除価(%)を算出した。その結果を表3に示
した。
【0051】
【表3】
【0052】試験例3(キュウリ斑点細菌病防除効果試
験) キュウリ斑点細菌病菌(Pseudomonas sy
ringae pv.lachrymans)を液体培
地(組成;試験例1の液体培地に寒天20gを添加した
もの)上で2日間培養する。生育した菌体を滅菌水で回
収し、菌数を108個/mlとなるよう滅菌水にて希釈
して調製し、接種菌液とする。
【0053】温室内で直径6cmの大きさのプラスチッ
クポットで土耕栽培したキュウリ(品種:相模半白)の
第2葉期苗に、実施例2に準じて調製した水和剤の所定
濃度希釈液を自動散布装置を用い、1ポット当たり10
ml散布した。薬剤処理翌日、あらかじめ調製したキュ
ウリ斑点細菌病の接種菌液を1ポット当たり40mlず
つ、スプレーガンを用いてキュウリの葉裏に噴霧接種し
た。そして、このキュウリ苗をポットのまま24℃、湿
度90%の発病室内に置いて、ビニールカバーで覆い、
2日間保った後、24℃の温室内に移し、発病を促し
た。接種6日後に、1葉当たりのキュウリ斑点細菌病発
病病斑面積歩合(%)を調査し、平均発病病斑面積歩合
(%)を求め、次式により防除価(%)を算出した。
【0054】
【数2】
【0055】本試験は1薬液濃度区当たり3ポット制で
行い、その平均防除価(%)を求め、下記の評価基準よ
り防除効果の評価値に換算した。
【0056】
【0057】また、試験例1と同一の基準により、キュ
ウリに対する薬害を調査した。その結果を表4に示し
た。
【0058】
【表4】
【0059】
【発明の効果】本発明の実施によると、次のような効果
がもたらされる。すなわち、本発明の農園芸用殺菌剤を
イネの種子浸漬消毒剤、種子散布剤あるいは土壌混和剤
として用いれば、イネ苗立枯細菌病、イネ籾枯細菌病、
イネ褐条病に対して安定した高い種子消毒効果を発揮
し、これらの病害を有効に防除することができる。
【0060】また、本発明の農園芸用殺菌剤を茎葉散布
剤として用いれば、キュウリ斑点細菌病などの細菌性病
害に対して高い防除効果を示す。
【0061】さらに、本発明に係る有効成分は極めて低
毒性(経口:>1000mg/kg)であり、また有効
成分の生分解性もよく、環境汚染がほとんどない。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 野城 康 大阪府東大阪市吉原2−3−31−301 (72)発明者 有田 一好 神奈川県伊勢原市下糟屋2203番地の9 エ ミネンス弐番館201号

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 L−4−オキサリジンまたはその塩を
    有効成分として含有することを特徴とする、農園芸用殺
    菌剤。
JP20099497A 1997-07-11 1997-07-11 農園芸用殺菌剤 Pending JPH1129414A (ja)

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