JPH1129519A - ソルビン酸の製造方法 - Google Patents

ソルビン酸の製造方法

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JPH1129519A
JPH1129519A JP20252897A JP20252897A JPH1129519A JP H1129519 A JPH1129519 A JP H1129519A JP 20252897 A JP20252897 A JP 20252897A JP 20252897 A JP20252897 A JP 20252897A JP H1129519 A JPH1129519 A JP H1129519A
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JP
Japan
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compound
sorbic acid
reaction
water
crotonaldehyde
Prior art date
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Pending
Application number
JP20252897A
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English (en)
Inventor
Katsuro Yasui
克郎 安井
Yasuzumi Noguchi
靖純 野口
Kunio Arai
邦夫 新井
Masafumi Ajiri
雅文 阿尻
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Chemical Corp
Original Assignee
Nippon Synthetic Chemical Industry Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ソルビン酸の効率的な製造方法を提供するこ
と。 【解決手段】 クロトンアルデヒドとケテンとのラクト
ン化反応から得られる特定化合物を、温度300〜70
0℃、圧力10〜90MPaの状態下の水を用いて加水
分解してなり、好ましくは該化合物に対して、特定状態
下の水を0.1〜500倍(重量比)用いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明に属する技術分野】本発明は、クロトンアルデヒ
ドとケテンとのラクトン化反応から得られる化合物
(A)を加水分解してソルビン酸を得る効率的な製造方
法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、ソルビン酸は抗微生物作用を
有するため、食品等の保存剤、防カビ剤として多用され
ている。かかるソルビン酸の製造方法としては、種々の
方法が知られているが、クロトンアルデヒドをケテンと
反応させることにより中間体としてβ−ラクトンを経て
得られる化合物(A)を濃塩酸で熱分解(加水分解)す
る方法が工業的に重要である。
【0003】かかる製造方法の具体的な例として、特公
昭44−26646号公報には、クロトンアルデヒドに
触媒を添加して、更にケテンを導入して反応を行って得
られた反応物を減圧下で加熱して未反応のクロトンアル
デヒド及び反応副生成物を留去し、触媒を含む化合物
(A)を得、次いで該化合物(A)を塩酸で分解して得
られた反応混合物を冷却してソルビン酸を得る方法が記
載されている。又、天然又は合成高分子化合物(ポリエ
ステルの例示がある)の加水分解方法として、特開平5
−31000号公報には超臨界又は亜臨界状態の水を用
いて選択的に行う方法が記載されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
如く、化合物(A)の加水分解において塩酸を用いる場
合には、該反応時間が数十分から数時間といった長時間
が必要であり、更に塩酸を使用することで塩酸による反
応器などの腐食が生じる等、環境安全性、作業性におい
て問題の残るものである。又、特開平5−31000号
公報には、超臨界又は亜臨界状態の水を用いた加水分解
方法が記載されているが、これは主としてセルロースか
らグルコースを得るときの方法に関するものであり、本
発明者等が目的としているソルビン酸については何ら検
討されていないものである。そこで、本発明では、この
ような背景下において、収率、選択率を落とさず、塩酸
による腐食もなく、数十秒から数分程度の短時間で反応
させることができるソルビン酸の製造方法を提供するも
のである。
【0005】
【課題を解決するための手段】しかるに本発明者はかか
る課題を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、下記(1)
式で示されるクロトンアルデヒドとケテンとのラクトン
化反応から得られる化合物(A)を、温度300〜70
0℃、圧力10〜90MPaの状態下の水を用いて加水
分解する製造方法が、上記目的と合致することを見出
し、本発明を完成した。
【化2】 (但し、nは10〜20の整数)
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明の製造方法について
具体的に説明する。まず、クロトンアルデヒドとケテン
を重合反応させて化合物(A)を得るのであるが、かか
る反応方法は特に限定されることなく、公知の方法を採
用することができる。一例を挙げれば、亜鉛(イソ吉草
酸亜鉛)、酸化亜鉛、カドミウム、ニッケル、銅、酸化
銅、コバルト等の触媒を用い、反応条件としては、常圧
下で20〜60℃程度の温度で3〜8時間程度重合反応
を行うことによってかかる化合物(A)を得ることがで
きるが、この方法に限定されるものではない。
【0007】次に、得られた化合物(A)を加水分解す
るわけであるが、本発明では、該加水分解において特定
状態下での水を用いて行うことが必要である。即ち、温
度300〜700℃、好ましくは350〜500℃で、
圧力10〜90MPa、好ましくは20〜40MPaの
範囲で温度及び圧力を適切に調整された状態下に曝され
た水を用いて加水分解を行う。又、本発明では、上記の
如き高温、高圧状態下での水に、硫酸、塩酸、リン酸等
の酸を少量添加することも可能である。
【0008】かかる加水分解においては、上記化合物
(A)に対して、水を0.1〜500倍(重量比)、好
ましくは0.2〜400倍(重量比)、更に好ましくは
10〜300倍(重量比)用いることが望まれる。該水
の量が0.2倍未満では未反応の化合物(A)が残るこ
とになり、逆に500倍を越えると水を無駄に消費する
こととなり好ましくない。
【0009】反応時間については、5〜300秒間、好
ましくは5〜180秒間、更には5〜100秒間でよ
く、本発明の特徴でもあるように、短時間で反応させる
ことができる。反応時間が5秒未満では未反応の化合物
(A)が残ることとなり、一方300秒を越えると生成
したソルビン酸自身が分解されてしまい好ましくない。
上記の方法で加水分解して得られたソルビン酸は、冷却
した後、系外に取り出されて、吸引ろ過、加圧ろ過等の
方法によりソルビン酸が単離されるのである。尚、本発
明においては、未反応の化合物(A)はリサイクルとし
て再度使用可能である。
【0010】
【実施例】次に実施例を挙げて本発明を更に説明する。
尚、以下「%」とあるのは、特にことわりのない限り、
重量基準を表す。 実施例1 反応器に精製されたクロトンアルデヒド150gとイソ
吉草酸亜鉛粉末0.4gを仕込み、30〜40℃に保ち
ながらケテン54gを吹き込んで反応させた。反応終了
後、30〜40mmHgの減圧下、120℃まで加熱し
て未反応のクロトンアルデヒド及び副生物を留去して化
合物(A)136gを得た。一方、系内の圧力を25M
Paに設定した状態で、400℃に設定した溶融塩浴に
反応管(SUS製、内径1m)を浸し、そこに、予め4
50℃に予熱しておいた水と、上記化合物(A)を入
れ、混合させた(化合物(A):水=1:200(重量
比))。水、化合物(A)は各々ポンプより流入し、反
応管内を流れる時間が30秒になるように水と化合物
(A)の流量をコントロールした。反応管を通り、その
後冷却されて得られた反応液をろ過し、結晶をガスクロ
マトグラフィーで分析した結果、ソルビン酸の収率は5
2%(対化合物(A))、化合物(A)分解率59.1
%(変化率88.0%)であった。更に、ろ過母液をリ
サイクルし、同様の加水分解反応を行ったところ、収率
44%、化合物(A)分解率52%(変化率84.6
%)であった。
【0011】実施例2 実施例1において、系内の圧力を25MPa、反応温度
を400℃、反応時間を10秒、化合物(A)と水との
混合割合を化合物(A):水=1:300(重量比)に
した以外は同様に行い、ソルビン酸を得た。ソルビン酸
の収率は51%(対化合物(A))、化合物(A)分解
率58.9%(変化率86.6%)であった。更に、ろ
過母液をリサイクルし、同様の加水分解反応を行ったと
ころ、収率40%、化合物(A)分解率48%(変化率
83.3%)であった。
【0012】実施例3 実施例1において、系内の圧力を25MPa、反応温度
を300℃、反応時間を180秒、化合物(A)と水と
の混合割合を(化合物(A):水=1:200(重量
比))変えた以外は同様に行い、ソルビン酸を得た。ソ
ルビン酸の収率は47%(対化合物(A))、化合物
(A)分解率78.3%(変化率60%)であった。更
に、ろ過母液をリサイクルし、同様の加水分解反応を行
ったところ、収率45%、化合物(A)分解率70.0
%(変化率64.3%)であった。
【0013】実施例4 実施例1において、系内の圧力を50MPa、反応温度
を400℃、反応時間を30秒、化合物(A)と水との
混合割合を(化合物(A):水=1:200(重量
比))変えた以外は同様に行い、ソルビン酸を得た。ソ
ルビン酸の収率は53.3%(対化合物(A))、化合
物(A)分解率59.8%(変化率89.1%)であっ
た。更に、ろ過母液をリサイクルし、同様の加水分解反
応を行ったところ、収率41.1%、化合物(A)分解
率48.6%(変化率84.6%)であった。
【0014】比較例1 実施例1と同様にして得た化合物(A)100g(0.
89モル)と30%塩酸430g(3.54モル)を反
応器に仕込み内温73〜75℃で40分間反応させ、得
られた反応液を140分かけて25℃まで冷却し、ろ過
後、ソルビン酸を得た。ソルビン酸の収率は91.2%
(対化合物(A))、化合物(A)分解率100%(変
化率91.2%)で、収率には優れるものであったが、
反応時間及び後処理にかかる時間が長く、又、塩酸によ
る腐食等の作業性、等に劣るものであった。
【0015】
【発明の効果】本発明の製造方法においては、クロトン
アルデヒドとケテンから得られる化合物(A)を、特定
状態下での水を用いて加水分解しているため、収率を著
しく低下させることなくソルビン酸を得ることができ、
酸等による腐食も生じず、短時間で反応させることがで
き、作業性に優れた方法である。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記(1)式で示されるクロトンアルデ
    ヒドとケテンとのラクトン化反応から得られる化合物
    (A)を、温度300〜700℃、圧力10〜90MP
    aの状態下の水を用いて加水分解することを特徴とする
    ソルビン酸の製造方法。 【化1】 (但し、nは10〜20の整数)
  2. 【請求項2】 化合物(A)に対して、水を0.1〜5
    00倍(重量比)用いることを特徴とする請求項1記載
    のソルビン酸の製造方法。
JP20252897A 1997-07-11 1997-07-11 ソルビン酸の製造方法 Pending JPH1129519A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002187940A (ja) * 2000-12-21 2002-07-05 Nippon Synthetic Chem Ind Co Ltd:The ポリエステルの連続的製造法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2002187940A (ja) * 2000-12-21 2002-07-05 Nippon Synthetic Chem Ind Co Ltd:The ポリエステルの連続的製造法

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