JPH11297981A - 複合半導体装置及びそれを使った電力変換装置 - Google Patents

複合半導体装置及びそれを使った電力変換装置

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JPH11297981A
JPH11297981A JP10104348A JP10434898A JPH11297981A JP H11297981 A JPH11297981 A JP H11297981A JP 10104348 A JP10104348 A JP 10104348A JP 10434898 A JP10434898 A JP 10434898A JP H11297981 A JPH11297981 A JP H11297981A
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JP
Japan
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layer
semiconductor region
main surface
electrode
semiconductor device
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JP10104348A
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English (en)
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Junichi Sakano
順一 坂野
Hideo Kobayashi
秀男 小林
Mutsuhiro Mori
森  睦宏
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Hitachi Ltd
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Hitachi Ltd
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    • HELECTRICITY
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    • H10D84/101Integrated devices comprising main components and built-in components, e.g. IGBT having built-in freewheel diode
    • H10D84/131Thyristors having built-in components

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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明はオン時の抵抗損失が小さく、安全動作
領域が広いMISゲート型半導体装置を提供することを
目的とする。 【解決手段】サイリスタ領域のpベース層とエミッタ電
極間を適当な非線形素子を用いて接続する。 【効果】サイリスタをオンしやすくすると共に、安全動
作領域が広くできるため、半導体装置の低損失化または
大容量化が達成できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はMISゲートでオ
ン,オフできるオン時の抵抗損失が小さく大電流化に適
した複合半導体装置において、特に低損失でかつ安全動
作領域の広い複合半導体装置及びそれを使った電力変換
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】インバータ装置を始めとする電力変換器
の高性能化の要求から、高速,低損失,大容量の半導体
スイッチング素子の開発が望まれている。近年これに応
える半導体スイッチング素子として、MISゲートでサ
イリスタを制御する素子(MIS制御サイリスタ)が注目さ
れている。MIS制御サイリスタは、MISゲートでバ
イポーラトランジスタを制御する素子であるIGBT
(Insulated Gate BipolarTransistor)に比べ低いオン
電圧が実現できるため、オン時の抵抗損失が小さく高耐
圧化に適している。サイリスタと直列にMISFETを接続
し、このMISFETのオン・オフによりサイリスタの電流経
路を導通・遮断してスイッチングするMIS制御サイリ
スタは、直列接続されたMISFETの限流作用により、素子
を集積化し並列動作させた場合にも、一つの素子への電
流集中が起こりにくく大電流化に適している。また特に
オン状態にサイリスタのpベース層がフローティング電
位となる構造の素子は、サイリスタがオンしやすくさら
に抵抗損失の低減が期待できる。このようなタイプの素
子は、例えば、アイ・エス・ピー・エス・ディー(1993
年)第71頁〜第76頁(Proceedings of 1993 Internat
ional Conference on PowerSemiconductor Device and
IC's, Tokyo, pp.71〜76.)において論じられている。
【0003】図3にその断面構造と等価回路を示す。こ
の半導体装置はn- 基板(n- 層)1の裏面にn1 層2
及びp1+層3が形成されている。表面には絶縁膜4とゲ
ート電極5からなる絶縁ゲートGが形成され、絶縁ゲー
トG下に達するようにn1+層6,n2+層7が、主表面か
ら形成されている。n6+層に接して不純物濃度の高いp
2+層8が主表面から形成され、n1+層6を取り囲むよう
にp1 層9が設けられている。n2+層7を取り囲むよう
に、p2 層11が設けられている。n1+層6とp2+層8
に接触してエミッタ電極12が設けられている。裏面に
はコレクタ電極13がp1+層3に接触して設けられてい
る。p2 層11とエミッタ電極12は、図中に示されて
いない部分の半導体領域を介して接続されており、その
間の抵抗をR1で示している。
【0004】図3の本半導体複合装置の等価回路に示す
ように、本装置は、p1+層3,n-層1,p2 層11か
らなるpnpトランジスタ(Q1)とn- 層1,p2 層
11,n2+層7からなるnpnトランジスタ(Q2)に
より構成されるサイリスタ(Th1)を含んでいる。こ
のサイリスタTh1はn- 層1,p2 層11,n2+層7
からなるnチャネルMISFET(M2)及びn1+層6,p1
層9,n- 層1からなるnチャネルMISFET(M1)を介
してエミッタ電極12に接続される。
【0005】さらにQ1は、抵抗R1および、p2 層1
1の横方向抵抗(R3)と直列に接続されたp1 層9,
n- 層1,p2 層11からなるpチャネルMISFET(M
3)を介してエミッタ電極12に接続される。更にM1
及びp1+層3,n- 層1,p1層9からなるpnpトラ
ンジスタ(Q3)からなるIGBT領域がある。更に本
装置には、n- 層1,p1 層9,n1+層6からなるnp
nトランジスタ(Q4)と、Q3からなる寄生サイリス
タ(Th2)が存在する。Q4のベース層であるp1 層
9は、低い抵抗R2によりエミッタ電極12に接続され
る。このためQ4の電流増幅率は低く、通常Th2はオ
ンしない。このように本装置は、IGBTとサイリスタ
が複合されている素子と見ることができる。
【0006】以下図3を用いて本装置の動作原理を示
す。まず本装置をターンオンするには、エミッタ電極1
2に対しコレクタ電極13及びゲート電極5に正の電圧
を加える。これにより絶縁ゲートG下のp1 層9及びp
2 層11表面にn反転層が形成される(M1,M2オ
ン)。さらに、絶縁ゲートG下のn- 層1表面にn蓄積
層が形成されることにより、このn蓄積層とM1,M2
を介してエミッタ電極12とn2+層7が接続される。M
1がオンした結果、M1を通じて電子がn- 層1に注入
される。この電子注入によりn- 層1のポテンシャルが
下がり、p1+層3より正孔がn- 層1に注入される。注
入された正孔はn- 層1を拡散しQ2のベース層である
p2 層11へ注入される。この正孔注入によりp2 層1
1のポテンシャルが上がり、n2+層7より電子が注入さ
れる(Q2オン)。この結果サイリスタTh1がオン
し、半導体装置がオン状態になる。
【0007】一方、ターンオフするには、ゲート電極G
を、エミッタ電極12に対し同電位または負の電位にバ
イアスする。これにより絶縁電極Gの下のP1層9表面
のn反転層が消滅し、M1,M2がオフしn1+層6から
n2+層7への電子注入が遮断されると、Q2がオフす
る。同時に、n2+層7からn- 層1への電子注入も遮断
されるため、Q1がオフする。Q1がオフする過程にお
いて、Q1のベースであるn- 層1に蓄積されていた正
孔はエミッタ電極12に流れる。Q1,Q3がオフした
結果、p1+層3からの正孔注入も無くなり、半導体装置
はオフ状態になる。
【0008】この半導体装置の特徴は、サイリスタ動作
により、n2+層7から電子注入が行われるため、単独の
IGBTに比べ導電率変調が強く生じ、低オン電圧が実
現できることにある。またIGBTと同様に絶縁ゲート
への電圧の印加・除去によりオン・オフ可能なため、従
来のIGBTと同様にゲート回路が極めて簡略化される
特徴を維持できる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上記従来型の半導体装
置は、安全動作領域がIGBTに比べて狭いという問題
がある。これは電流が大きくなると、ターンオフ時にサ
イリスタTh1のpベース層であるp2 層11にホール
が流れ込むため、抵抗R1及びR3によりp2 層11の
電位が上昇し、p1 層9とn2+層7,p1 層9とゲート
G間に過大な電圧が印加されて降伏することによる。こ
の時、R1及びR3を低減すれば、p2 層11の電位上
昇は低減され安全動作領域が広がる。しかし同時にQ2
の電流増幅率が低下し、サイリスタがオンしにくくな
る。このため、素子自体がオンしにくくなり、オン電圧
が増加して損失が増えるという問題がある。
【0010】一方、上記従来例とは異なる構造のMIS
制御サイリスタであるが、pベース層の電位上昇を抑え
る方法として、ツェナーダイオードをサイリスタのpベ
ース層とコレクタ電極間に挿入する素子が提案されてい
る。このような素子は、特開平8−330570 号において報
告されている。図4にその断面構造を示す。この半導体
装置はn- 基板(n-1層)201の裏面にp+ 層202
が形成されている。このp+ 層202に低抵抗で接触し
てコレクタ電極(C)203が設けられている。n- 基板
表面にはゲート電極205と絶縁膜206からなる絶縁
ゲートG201,ゲート電極207と絶縁膜208から
なる絶縁ゲートG202が形成されている。絶縁ゲート
G201下に達するようにn+1層211,n+2層212
が絶縁ゲートG201をはさんで主表面から形成されて
いる。また絶縁ゲートG202をはさんでn+2層212
と反対側にn+3層213が、G202下に達するように
主表面から形成されている。n+1層211、n+2層21
2を取り囲むようにp1 層214が設けられている。n
+3層213を取り囲むように、p2 層215が設けられ
ている。n+1層211に低抵抗で接触して電極204が
設けられている。
【0011】n+2層212とp1 層214に低抵抗で接
触してエミッタ電極(E)209が形成されている。n
+3層213に低抵抗で接触して電極210が設けられて
いる。絶縁ゲートG201とG202の電極は低抵抗の
配線電極により接続されている。また電極204と電極
210も別の低抵抗の配線電極により接続されている。
さらにサイリスタのpベース層であるp2 層215とエ
ミッタ電極間にツェナーダイオード220が、p2 層2
15にカソード電極を向けて接続されている。
【0012】図5に本複合半導体装置の等価回路を示
す。本装置は、p+ 層202、n-1層201,p2 層2
15からなるpnpトランジスタ(Q1)とn-1層20
1,p2 層215,n+3層213からなるnpnトラン
ジスタ(Q2)により構成されるサイリスタ(Th1)
を含んでいる。このサイリスタTh1は電極210,配
線電極,電極204,絶縁ゲートG201とn+1層21
1とp1 層214とn+2層212からなるnチャネルMI
SFET(M2)を経由してエミッタ電極(E)209に接
続される。またn+3層213,p2 層215,n-1層2
01からなるnチャネルMISFET(M1)のソース,ドレ
インがQ2のエミッタ,コレクタにそれぞれ接続され
る。p1 層214,n-1層201,p2 層215からな
るpチャネルMISFET(M3)が、p1 層214とp2 層
215の間に設けられている。さらにp2 層215とエ
ミッタ電極の間にツェナーダイオード220がサイリス
タのpベース層のp2 層215にカソード電極を向けて
接続されている。このときツェナーダイオード220の
ツェナー電圧は、MISFETM2のソース−ドレイン間すな
わちn+1層211とn+2層212間の耐圧より低く設け
られている。
【0013】この素子の動作は図3の素子の動作とほぼ
同じである。本素子ではスイッチング時にp2 層215
の電位が上昇し、サイリスタと直列接続されているM2
に印加される電圧が上昇する。ところがツェナーダイオ
ード220の動作によりp2層215の電位はツェナー
電圧を超えないため、M2には最大でもツェナー電圧し
か印加されず、M2にはその耐圧を超えた電圧は印加さ
れない。このためM2の降伏が起こらず安全動作領域が
広くなる。しかし、図3の従来素子ではサイリスタと直
列接続されているMISFETM2の耐圧は高く、安全動作領
域を決定する機構が図4の素子と異なるため、上記図4
の従来素子と同様な特性のツェナーダイオードを接続し
ても安全動作領域は改善されない。
【0014】本発明は、オンしやすいこと、低抵抗損失
であることを維持しながら、同時に広い安全動作領域を
持つMIS制御型デバイスを提供することを目的とす
る。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明においては、MI
S制御サイリスタにおけるサイリスタ領域のpベース層
とエミッタ層を適当な非線形素子を用いて接続する。す
なわち、pベース層とエミッタ層を、素子がオン状態で
は高抵抗,安全動作領域を決めるターンオフ状態では低
抵抗となる非線形素子で接続する。
【0016】本発明によれば、オン状態ではサイリスタ
動作が十分起きるので低オン電圧となり、ターンオフ時
には、低抵抗でpベース層とエミッタ層が接続され、p
ベース層の電位は上昇せず、広い安全動作領域が得られ
る。
【0017】なお、本発明は、MIS制御型サイリスタ
の各半導体層の導電型(pとn)を逆にした場合にも適
用できる。
【0018】
【発明の実施の形態】(実施例1)以下、本発明の実施
例を図1により説明する。図1に断面構造及びその等価
回路を示す半導体装置は、n- 基板(n- 層)1の裏面
にn1 層2及びp1+層3が形成されている。表面には絶
縁膜4とゲート電極5からなる絶縁ゲートGが形成さ
れ、絶縁ゲートG下に達するようにn1+層6,n2+層7
が、主表面から形成されている。n6+層に接して不純物
濃度の高いp2+層8が主表面から形成され、n1+層6を
取り囲むようにp1 層9が設けられている。n2+層7を
取り囲むように、p2 層11が設けられている。n1+層
6とp2+層8に接触してエミッタ電極12が設けられて
いる。裏面にはコレクタ電極13がp1+層3に接触して
設けられている。p2 層11はエミッタ電極12と非線
形素子Sを介して接続されている。ここで、本発明の装
置では、従来装置の抵抗R1は無視できるほど大きい。
このため等価回路で見ると、本半導体装置は従来装置の
等価回路のR1に代わりに非線形素子Sを設けた構造と
考えられる。
【0019】この非線形素子の満たすべき電流電圧特性
を図2に示す。図2の非線形素子の電流の方向は図1の
図中で非線形素子の脇に示した矢印の方向を正に取って
いる。図中、主素子のオン状態での定格電流I1(A)
導通時のコレクタ電圧をオン電圧VCEsat(V)で示
す。この非線形素子Sは、主素子のコレクタ電圧が、オ
ン電圧のVCEsat+V1(V)となったときにオンし、
電流が流れ始め、コレクタ電圧がVCEsat+V2(V)
となったときI1電流が流れる。VCEsatの値は主素
子の耐圧により変化するが、VCEsat+V1 の値はお
およそ10V以下である。望ましくは0V<V1≦1V
以下であると良い。さらに、Sのオン状態での抵抗Rs
=(V2−V1)/I1は低い方が望ましく、実用上は
Rs≦0.01が適当である。この非線形素子は、上記
の条件を満たせば、主素子と同一チップ上に形成して
も、別チップで設けても良い。また具体的には、この非
線形素子は上記の条件を満たすようにダイオード,バイ
ポーラトランジスタ,MOSFET等の非線形素子を単体もし
くは複数個を組み合わせて作ればよい。
【0020】本半導体装置では、オン状態では、非線形
素子Sはオフ状態でpベース層はフローティング電位
で、Q2の電流増幅率が高いままである。このためQ2
からのn-1層1への電子注入が顕著になり、低いオン電
圧が得られる。また、主素子のターンオフ時は、p2 層
11の電圧はコレクタ電圧とともに上昇するが、コレク
タ電圧が上昇して、非線形素子Sがオンすると低抵抗と
なった非線形素子によりpベース層のエミッタ電極12
が接続される。このため、pベース層の電位が上昇せず
広い安全動作領域が得られる。さらにオン状態で負荷が
短絡したような場合、コレクタ電圧が上昇すると、非線
形素子SがオンするのでQ2の電流増幅率が低下し、主
素子の飽和コレクタ電流Isat が従来装置に比べ低減さ
れる。このため負荷短絡事故が起こった場合にも、素子
で発生する熱が少なく、高い短絡耐量をもつ。
【0021】(実施例2)本発明の別の実施例を図6に
示す。この実施例は図1の非線形素子Sにツェナーダイ
オードを用いた場合である。p2 層11はエミッタ電極
12とツェナーダイオードD1を介して接続されてい
る。ここでD1のアノードがエミッタ電極12に接続さ
れている。D1は上述の非線形素子に求められる条件を
満たすように、その耐圧が主素子が定格オン状態の時の
p2 層11の電圧より大きく設けられている。更に降伏
後のD1の抵抗は十分低く設けられている。
【0022】本実施例では、コレクタ電圧が上昇しp2
層11の電位が上昇し、VCEsat+V1(V)を超え
ると、ツェナーダイオードD1が降伏し、p2 層11と
エミッタ電極12が低抵抗で短絡される。このため図1
の実施例と同様な効果が期待できる。
【0023】図では非線形素子Sにツェナーダイオード
を用いたが、条件を満たせば、ダイオードをアノードを
p2 層11に向けて単独もしくは、複数個接続して上記
の非線形素子の条件を満たしても同様な効果が得られ
る。
【0024】(実施例3)本発明の別の実施例を図7に
示す。この実施例は図1の非線形素子Sにツェナーダイ
オードを複数用い、主半導体装置と同一基板上に設けた
場合である。図に併せてその等価回路を示す。ツェナー
ダイオードは、多結晶Siを堆積して形成している。こ
こでp2 層11と低抵抗で接触してp3+層15,p3+層
15に隣接してn3+層16、さらにn3+層16に隣接し
てp4+層17が設けられ、p4+層17は低抵抗でエミッ
タ電極12と接触している。
【0025】本実施例は図7の等価回路に示すように、
p2 層11とエミッタ電極12の間に、p3+層15とn
3+層16からなるツェナーダイオードD2とp4+層17
とn3+層16とからなるツェナーダイオードD3が背中
合わせに設けられている。ここで、直列接続したD2,
D3が上記の非線形素子の条件を満たすようにすれば、
図1の実施例と同様な効果が期待できる。さらに本実施
例では、オンチップで非線形素子を形成するので、信頼
性が高くまた部品点数も減少可能となる。
【0026】(実施例4)本発明の別の実施例を図8に
示す。この実施例は図1の非線形素子Sにpチャネルの
MOSFETを用い、主半導体装置と同一基板上に設けた場合
である。図1の実施例との違いは、非線形素子Sに代わ
り、基板表面に接してp3 層18を設け、さらにp2 層
11とp3 層18に接するようにゲートG2を設けてい
る点である。さらにp3 層18とゲートG2はエミッタ
電極12に低抵抗で接続される。図に併せてその等価回
路を示すように、このMOSFETはp2 層11とエミッタ電
極12の間に設けられたMOSFET(M3)で表される。
【0027】本実施例では、M3が上記非線形素子の条
件を満たすように、そのゲートG2がエミッタ電極12
と接続されている。さらにM3は、コレクタ電圧がVCEs
at+V1となったとき、p2 層11の電位がG2のしき
い電圧となるように設けられている。したがってコレク
タ電圧がVCEsat+V1(V)を超えると、M3はオン
してp2 層11とエミッタ電極12が低抵抗で接続され
るので、図1の実施例と同様な効果が期待できる。さら
に本実施例では、プレーナーでプロセスで非線形素子を
形成するので、高精度で信頼性が高い素子が作製可能で
ある。
【0028】また本実施例では非線形素子にpチャネル
MOSFETを用いた例を示したが、nチャネルMOSFETを用い
て同様の素子を設けることも可能である。
【0029】(実施例5)本発明の別の実施例を図9に
示す。この実施例は本発明を、他の半導体装置に適用し
た例を示す。この半導体装置はn- 基板(n- 層)1の
裏面にn1 層2及びp1+層3が形成されている。表面に
は絶縁膜4とゲート電極5からなる絶縁ゲートG形成さ
れ、さらに絶縁膜4とゲート電極5からなる別の絶縁ゲ
ートG3が設けられている。絶縁ゲートG下に達するよ
うにn1+層6が、また絶縁ゲートGとG3の下に共に達
するようにn2+層7が、それぞれ主表面から形成されて
いる。n1+層6に接して不純物濃度の高いp2+層8がn
- 層1に達するように主表面から形成され、n1+層6と
n2+層7を取り囲むようにp1 層9が設けられている。
n1+層6とp2+層8に接触してエミッタ電極12が設け
られている。裏面にはコレクタ電極13がp1+層3に接
触して設けられている。p1 層9のn2+層7と隣接し表
面に接している部分とエミッタ電極12の間に第一の実
施例で示した条件を満たす非線形素子が接続されてい
る。本実施例では、非線形素子として、ツェナーダイオ
ードD1が、アノードをエミッタ電極側にして設けてあ
る。非線形素子としては、この実施例のツェナーダイオ
ードの他、第一の実施例で述べた条件を満たすように、
ダイオード,MOSFET,バイポーラトランジスタなどを組
み合わせて形成すれば良く、またこれらの素子を、主素
子と同一基板上に設けても、別チップで設けて配線によ
り接続しても良い。
【0030】図9の等価回路に示すように、本実施例の
装置は、p1+層3,n- 層1,p1層9からなるpnp
トランジスタ(Q1)とn- 層1,p1 層9,n2+層7
からなるnpnトランジスタ(Q2)により構成される
サイリスタ(Th1)を含んでいる。このサイリスタT
h1はn1+層6,p1 層9,n2+層7からなるnチャネ
ルMISFET(M1)を介してエミッタ電極12に接続され
る。同時にQ1は、p1 層9のn2+層7下の横方向抵抗
(R4)及びn1+層6下の横方向抵抗(R2)を介してエ
ミッタ電極12に接続されている。更にこのR4,R2
と並列にツェナーダイオードD1が接続されている。更
にp1+層3,n- 層1,p1 層9からなるpnpトラン
ジスタ(Q3)と、n- 層1,p1 層9,n1+層6から
なるnpnトランジスタ(Q4)からなる寄生サイリス
タ(Th2)が存在する。
【0031】Q4のベース層であるp1 層9は、低い抵
抗R2によりエミッタ電極12に接続される。このため
Q4の電流増幅率は低く、通常Th2はオンしない。
【0032】本半導体装置では、オン状態ではTh1の
動作により低いオン電圧が得られる。またTh1はM1
に直列に接続されているため絶縁ゲートへの電圧の印加
・除去によりオン・オフ可能である。本実施例の素子の
ターンオフ時には、n- 層に蓄積されたホールは、p1
層9,p+2層8を経由してエミッタ電極にながれる。コ
レクタ電流が増加し、ホール電流が増えると、R4の電
圧降下によりp1 層9の電位が上昇する。通常p1 層9
の電位が上昇すると、p1 層9とn2+層7の接合が降伏
してターンオフに失敗するが、本発明の素子ではツェナ
ーダイオードD1が設けられているため、p1 層9の電
位が上昇すると、p1 層9はD1が降伏してエミッタ電
極と短絡されるため、コレクタ電流が増えてもp1 層1
1の電位が過剰に上昇する事がなく、広い安全動作領域
を持つ。
【0033】(実施例6)本発明の別の実施例を図10
に示す。この実施例は本発明を、他の半導体装置に適用
した例を示す。この半導体装置はn- 基板(n- 層)1
の裏面にn1 層2及びp1+層3が形成されている。表面
には絶縁膜4とゲート電極5からなる絶縁ゲートG形成
されている。絶縁ゲートG下に達するようにn1+層6が
主表面から形成されている。n1+層6に接して不純物濃
度の高いp2+層8がn- 層1に達するように主表面から
形成され、n1+層6を取り囲むようにp1 層9が設けら
れている。n1+層6とp2+層8に接触してエミッタ電極
12が設けられている。裏面にはコレクタ電極13がp
1+層3に接触して設けられている。絶縁ゲートG下に達
するようにp3 層20が主表面から形成されており、p
3 層20とエミッタ電極12の間には第一の実施例で示
した条件を満たす非線形素子が接続されている。本実施
例では、非線形素子として、ツェナーダイオードD1
が、アノードをエミッタ電極側にして設けてある。非線
形素子としては、この実施例のツェナーダイオードの
他、第一の実施例で述べた条件を満たすように、ダイオ
ード,MOSFET,バイポーラトランジスタなどを組み合わ
せて形成すれば良く、またこれらの素子を、主素子と同
一基板上に設けても、別チップで設けて配線により接続
しても良い。
【0034】図10の等価回路に示すように、本実施例
の装置は、p1+層3,n- 層1,p1 層9からなるpn
pトランジスタ(Q3)と、n1+層6,p1 層9,n-
層1からなるMOSFET(M4)から構成されるIGBT、
さらにn- 層1,p1 層9,n1+層6からなるnpnト
ランジスタ(Q4)からなる寄生サイリスタ(Th2)が
存在する。Q4のベース層であるp1 層9は、低い抵抗
R2によりエミッタ電極12に接続される。さらにp1+
層3,n- 層1,p3 層20からなるpnpトランジス
タ(Q1)はD1及び、p3 層20,n- 層1,p1 層
9からなるpチャネルMOSFET(M3)によりQ1のコレ
クタとエミッタ電極12が接続されている。
【0035】本半導体装置では、ターンオフ時にn- 層
に蓄積されたホールは、p1 層9,p+2層8を経由して
エミッタ電極にながれる。通常、コレクタ電流が増加し
ホール電流が増えると、R2の電圧降下によりp1 層9
の電位が上昇して、寄生サイリスタTh2が動作しター
ンオフに失敗するが、本発明の素子ではツェナーダイオ
ードD1が設けられているため、p1 層9の電位が上昇
すると、p1 層9はD1が降伏してエミッタ電極と短絡
される。このためコレクタ電流が増えてもTh2はオン
しにくく、広い安全動作領域を持つ。
【0036】(実施例7)図11は本発明の半導体装置
を用いて、電力変換装置の1つである電動機駆動用イン
バータ装置を構成した一例を示したものである。本発明
の6個の半導体装置で電圧型インバータ回路を構成し、
三相誘導電動機109を制御する例で、その基本回路は
本発明の半導体装置,フライホイールダイオード10
2,スナバダイオード103,スナバ抵抗104,スナ
バコンデンサ105から構成されている。従来装置に比
べ、安全動作領域が広い本装置を用いることで、スナバ
回路の縮小及び削除が可能になった。さらに素子が低損
失であることにより、装置の冷却装置等も小型化可能で
ある。従って電力変換装置の一層の小型化が実現でき
た。
【0037】
【発明の効果】サイリスタのベース層とエミッタ層12
を適当な非線形素子を用いて接続することで、抵抗損失
(オン電圧)が小さく、同時に広い安全動作領域を持つ
複合半導体装置を得られ、さらに一層の低損失,小型の
電力変換装置も実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例。
【図2】図1の装置の電気的特性。
【図3】従来例。
【図4】本発明の他の実施例。
【図5】本発明の他の実施例。
【図6】本発明の他の実施例。
【図7】本発明の他の実施例。
【図8】本発明の他の実施例。
【図9】本発明の半導体装置を用いて、電動機駆動用イ
ンバータ装置を構成した一例。
【図10】本発明の別の実施例。
【図11】本発明による半導体装置を用いたインバータ
装置。
【符号の説明】
1,201…n-1層、3,8,15,17,202…p
+ 層、13,203…コレクタ電極、5,205,20
7…ゲート電極、6,206,208…絶縁膜、12,
209…エミッタ電極、2,6,7,211,212,
213…n+ 層、9,11,20,214,215…p
層。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】第1の主表面を有する第1導電型の第1の
    半導体領域上に第2の主表面に露出するように設けた第
    2導電型の第2の半導体領域と、前記第2の主表面に露
    出するように前記第2の半導体領域内に設けた第1導電
    型の第3の半導体領域及び第1導電型の第4の半導体領
    域と、前記第3の半導体領域内に前記第2の主表面に露
    出するように設けた第2導電型の第5の半導体領域と、
    前記第4の半導体領域内に前記第2の主表面に露出する
    ように設けた第2導電型の第6の半導体領域と、前記第
    2の主表面上で第5の半導体領域,第6の半導体領域に
    またがって形成された第1の絶縁ゲートと、前記第1の
    主表面上で前記第1の半導体領域に低抵抗接触した第1
    の電極と、前記第2の主表面上で第3の半導体領域と第
    5の半導体領域を短絡した第2の電極とを有する複合半
    導体装置において、前記第4の半導体領域と、第2の電
    極間に非線形素子を低抵抗で接続したことを特徴とする
    複合半導体装置。
  2. 【請求項2】請求項1の複合半導体装置において、前記
    第1の電極と前記第2の電極間に複合半導体装置の定格
    電流通電時以上の電圧を印加することで、前記非線形素
    子がオン状態となることを特徴とする複合半導体装置。
  3. 【請求項3】請求項2の複合半導体装置において、前記
    非線形素子に、ツェナーダイオードを用い、そのアノー
    ド電極を前記第二の電極に接続したことを特徴とする複
    合半導体装置。
  4. 【請求項4】請求項2の複合半導体装置において、前記
    非線形素子に、そのゲート電極を前記第2の電極に接続
    した電界効果トランジスタを用いたことを特徴とする複
    合半導体装置。
  5. 【請求項5】請求項2の複合半導体装置において、前記
    非線形素子に、そのゲート電極を前記第4の半導体領域
    に低抵抗で接続した電界効果トランジスタを用いたこと
    を特徴とする複合半導体装置。
  6. 【請求項6】第1の主表面を有する第1導電型の第1の
    半導体領域上に第2の主表面に露出するように設けた第
    2導電型の第2の半導体領域と、前記第2の主表面に露
    出するように前記第2の半導体領域内に設けた第1導電
    型の第3の半導体領域と、前記第3の半導体領域内に前
    記第2の主表面に露出するように設けた第2導電型の第
    4の半導体領域及び第5の半導体領域と、前記第2の主
    表面上で第4の半導体領域と第5の半導体領域にまたが
    って形成された第1の絶縁ゲートと、前記第5の半導体
    領域と前記第2の半導体領域にまたがって形成された第
    2の絶縁ゲートと、前記第1の主表面上で前記第1の半
    導体領域に低抵抗接触した第1の電極と、前記第2の主
    表面上で第3の半導体領域と第4の半導体領域を短絡し
    た第2の電極とを有する複合半導体装置において、前記
    第4の半導体領域と、第2の電極間に非線形素子を低抵
    抗で接続したことを特徴とする複合半導体装置。
  7. 【請求項7】第1の主表面を有する第1導電型の第1の
    半導体領域上に第2の主表面に露出するように設けた第
    2導電型の第2の半導体領域と、前記第2の主表面に露
    出するように前記第2の半導体領域内に設けた第1導電
    型の第3の半導体領域と、前記第3の半導体領域内に前
    記第2の主表面に露出するように設けた第2導電型の第
    4の半導体領域と、前記第2の主表面上で第4の半導体
    領域、第2の半導体領域にまたがって形成された第1の
    絶縁ゲートと、前記第1の主表面上で前記第1の半導体
    領域に低抵抗接触した第1の電極と、前記第2の主表面
    上で第3の半導体領域と第4の半導体領域を短絡した第
    2の電極とを有する複合半導体装置において、前記第4
    の半導体領域と、第2の電極間に非線形素子を低抵抗で
    接続したことを特徴とする複合半導体装置。
  8. 【請求項8】前記請求項第1,2,3,4,5,6,
    7,8のいずれか1項の複合半導体装置を用いたことを
    特徴とする電力変換装置。
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