JPH1130855A - 感光性樹脂組成物 - Google Patents

感光性樹脂組成物

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JPH1130855A
JPH1130855A JP18650697A JP18650697A JPH1130855A JP H1130855 A JPH1130855 A JP H1130855A JP 18650697 A JP18650697 A JP 18650697A JP 18650697 A JP18650697 A JP 18650697A JP H1130855 A JPH1130855 A JP H1130855A
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insulating film
particles
composition
film
resin composition
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JP18650697A
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Koji Tsukamoto
浩司 塚本
Kanae Nakagawa
香苗 中川
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Fujitsu Ltd
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Fujitsu Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 導体密着力に優れ、絶縁性及び解像性の向上
した樹脂絶縁膜を形成することができる、特に多層回路
基板のビルドアップ用絶縁膜として有用な、新しい感光
性樹脂組成物を提供する。 【解決手段】 本発明の組成物は、(a)酸あるいは酸
化剤に可溶であり、平均粒径が1〜10μm且つ最大粒
径が20μm以下の粒子、(b)エポキシ化合物、
(c)エポキシ硬化剤、(d)ラジカル重合性不飽和結
合を有する化合物、及び(e)光重合開始剤を必須成分
とする。(a)の粒子の代表例は軽質炭酸カルシウムの
粒子である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、感光性樹脂組成物
に関し、より詳しくは、成膜後に紫外線露光及びアルカ
リ水溶液による現像でパターン形成可能な、多層回路基
板のビルトアップ用絶縁膜として有用な感光性樹脂組成
物に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、電子部品を電子機器にコンパ
クトに組み込むのにプリント基板が一般的に使用されて
いる。このプリント基板は、積層板に張り合わせた銅箔
を電子回路パターンに従ってエッチングしたもので、電
子部品を高密度に実装することは困難であるが、コスト
面で有利である。一方、ハイブリッドIC用としては、
ビルドアップ多層配線構造が古くから用いられてきた。
これはセラミック基板上に導体と絶縁体の厚膜ペースト
を順次印刷して積み重ね、焼成したもので、コスト面で
は不利であるが、高密度実装が可能となる。
【0003】近年、電子機器に対する小型化、高性能化
及び低価格化などの要求に伴い、プリント基板の電子回
路の微細化、多層化、及び電子部品の高密度実装化が急
速に進み、プリント基板に対してもビルドアップ多層配
線構造の検討が活発化してきた。本発明の関係するビル
トアップ用絶縁膜は、こうした多層配線構造において電
子回路の層間に形成されるもので、上下の層の電子回路
を接続すべき箇所(一般に「ビアホール」と称される部
分)を除いた全面に、皮膜形成されるものである。
【0004】ビルドアップ構造の作製プロセスの一例を
図1に示す。具体的には、まず、配線パターン2と絶縁
樹脂4で穴埋めしたスルーホール3を持つ両面配線板を
コア基板1として用意する(図1(a))。次に、感光
性樹脂をコア基板1の両面の全体にコートし、露光、現
像して、ビアホール7を備えた絶縁膜8を形成する(図
1(b))。次いで、無電解めっき・電解めっきで絶縁
膜8の上に導体11を形成し(図1(c))、これをエ
ッチングして配線パターン12を形成する(図1
(d))。その後、必要に応じて、絶縁膜の形成から導
体パターンの形成までの工程(図1(b)〜(d)で説
明した工程)を繰り返して多層配線構造を作製する。
【0005】絶縁膜8を形成するための感光性樹脂とし
ては、例えば、ビスフェノール型エポキシアクリレー
ト、増感剤、エポキシ化合物、硬化剤などからなる感光
性組成物(特開昭50−144431号公報及び特公昭
51−40451号公報)などを用いることができる。
これらの感光性組成物は、現像時に多量の有機溶媒を使
用し、環境汚染や火災の危険性などの問題があることか
ら、最近ではそれらに代わって希薄アルカリ水溶液で現
像可能な感光性組成物が用いられている。そのようなア
ルカリ現像型感光性樹脂組成物としては、例えば、エポ
キシ樹脂に不飽和モノカルボン酸を反応させ、更に多塩
基酸無水物を付加させた反応生成物をベースポリマーと
する感光性組成物(特公昭56−40329号公報及び
特公昭57−45785号公報)を用いることができ
る。また、ノボラック型エポキシ樹脂を用いた耐熱性、
耐薬品性の優れたアルカリ現像型感光性組成物(特開昭
61−243869号公報)なども用いることができ
る。
【0006】ビルドアップ法では、感光性樹脂組成物を
使って形成した樹脂絶縁膜上に導体を形成する際に、樹
脂絶縁膜と導体との密着性向上のため樹脂絶縁膜の表面
を粗化した後、無電解めっきを施す方法が一般的に用い
られる。樹脂絶縁膜の表面粗化のためには、絶縁膜の導
体形成面に化学的エッチングによって微細な穴を設ける
方法が知られている。具体的には、絶縁膜形成用の感光
性樹脂組成物に酸あるいは酸化剤によって可溶な粒子、
すなわちフィラー成分を添加しておき、そして図2に示
したように、絶縁膜8を形成(図2(a))後、エッチ
ング処理によってフィラー9を溶解して、絶縁膜8の表
面に小さな穴10を形成(図2(b))するものであ
る。このフィラー成分としては、例えば、炭酸カルシウ
ムを用いることができる。この方法によれば、絶縁膜表
面に形成した穴10に導体としてめっきされる金属が入
り込み、そのアンカー効果によって導体と樹脂絶縁膜間
の密着力が向上する。
【0007】以上記述したように、この穴の大きさがめ
っきの密着力に密接に関係する。すなわち、その直径が
1μm程度より小さい場合、無電解めっき液が表面張力
により十分に入り込むことができず、結果として密着性
の高いめっきを形成することができない。一方、孔の径
が大きい場合、密着性の高いめっきを形成することがで
きるが、孔の径が大きくなり過ぎ絶縁膜の膜厚に近づく
と、絶縁膜本来の役割である絶縁性が低下してしまう。
そこで、無電解めっき液の入り込みと絶縁膜の膜厚(通
常40〜100μm)を考慮し、従来は平均粒径(累積
分布の50%に相当する粒子径)が1〜10μmのフィ
ラーを用いてきた。これらのフィラーは通常、天然の鉱
物(例えば、石灰石)を粉砕・分級したもの(例えば、
重質炭酸カルシウム)である。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】絶縁膜の膜厚は通常4
0〜100μm程度であるが、近年の電子回路の微細
化、多層化、及び電子部品の高密度実装化に伴い、薄膜
化が進み、最近では20μm前後の絶縁膜まで開発され
つつある。また、ビアホールも高解像度が要求され、最
近では直径50μm前後のビアホールも検討されてい
る。このように薄くて、ビアホールも小さい絶縁膜に、
これまで用いてきた通常のフィラー(天然の鉱物を粉砕
・分級した、平均粒径1〜10μmの粒子)を添加する
と、絶縁性が低下してしまうばかりでなく、露光、現像
してビアホールを形成する際に現像残り(絶縁膜材料や
フィラーの一部が未現像のままビアホール内に残るこ
と)となり、解像性が低下するという問題点が浮上して
きた。そこで、我々はその問題を解決すべく、原因の調
査を徹底的に行った。その結果、これらのフィラーは平
均粒径としては1〜10μmであるが、粒径分布は広
く、粒径20μmを超えるものが少量含まれており、こ
れが絶縁性と解像性を低下させていることがわかった。
【0009】このように、天然の鉱物を粉砕・分級した
フィラーを添加した従来の感光性樹脂組成物では、薄膜
(膜厚20μm前後)の絶縁膜に対し、導体(めっき)
密着力、絶縁性、及び解像性の全てを満足することがで
きないということが判明した。そこで、本発明は、従来
技術のこのような問題を解決して、導体密着力に優れ、
絶縁性及び解像性の向上した樹脂絶縁膜を形成すること
ができる新しい感光性樹脂組成物を提供しようとするも
のである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の感光性樹脂組成
物は、(a)酸あるいは酸化剤に可溶であり、平均粒径
が1〜10μm且つ最大粒径が20μm以下の粒子、
(b)エポキシ化合物、(c)エポキシ硬化剤、(d)
ラジカル重合性不飽和結合を有する化合物、及び(e)
光重合開始剤、を必須成分とすることを特徴とする。本
発明において「平均粒径」というのは、累積分布の50
%に相当する粒子径のことである。
【0011】
【発明の実施の形態】端的に言えば、本発明の感光性樹
脂組成物は、フィラーとして、平均粒径を1〜10μm
とし且つ最大粒径を20μm以下とした特別な粒子を用
いた、回路基板のビルドアップ用絶縁膜を形成するのに
特に有用な組成物である。この組成物を用いれば、形成
した樹脂絶縁膜に対する導体密着力、絶縁性、及び樹脂
絶縁膜の露光・現像により形成するビアホール解像性に
優れた、回路基板のビルドアップ用絶縁膜を得ることが
できる。
【0012】本発明の組成物において好適な(a)成
分、すなわち酸あるいは酸化剤に可溶である粒子成分の
代表例としては、炭酸カルシウムを挙げることができ
る。しかしながら、本発明における粒子成分としては、
従来の天然の鉱物(石灰石等)を粉砕、分級したもの
(重質炭酸カルシウム)は粒径が不揃いであるため、不
適である。と言うのも、こうした粒子は平均粒径が1〜
10μmであっても、粒径20μmを越えるものが少量
含まれているため、形成した絶縁膜の絶縁性とビアホー
ル解像性を低下させてしまうからである。また、こうし
た粗大な粒子を完全に除去するのは困難である。そこ
で、本発明においては、化学的方法によって製造された
もの(軽質炭酸カルシウム)を(a)成分として使用す
るのが望ましい。これは、一般的に石灰乳と炭酸ガスと
を反応させる炭酸ガス化合法あるいは、塩化カルシウム
とソーダ灰とを反応させる炭酸塩溶液化合法によって合
成することができる(日経技術図書,粉体物性図説,
p.344)。これらの方法で製造した軽質炭酸カルシ
ウムは、重質炭酸カルシウムより粒径分布が均一である
ため、平均粒径が1〜10μm且つ最大粒径が20μm
以下の粒子を容易に得ることができる。
【0013】粒子成分は、本発明の組成物中に10〜5
0重量%存在することが好ましい。本発明の組成物が溶
媒を含有している場合には、粒子成分の上記の重量割合
は溶媒を除いた成分(上記の(a)〜(e)成分)の総
重量を基にした重量割合に相当する。粒子成分が10重
量%より少ない場合、樹脂膜表面の粗化は不十分とな
り、満足な導体密着力が得られなくなる。粒子成分が5
0重量%を超えると、樹脂膜表面の穴が多くなり過ぎ
て、形成した樹脂膜の形状が崩れてしまうので好ましく
ない。粒子成分の含有量は、より好ましくは20〜40
重量%、最も好ましくは20〜30重量%である。
【0014】(b)成分のエポキシ化合物としては、当
該技術分野でよく知られた一般的なものを使用すること
ができる。例えば、グリシジルエーテル型(ビスフェノ
ールA系、テトラフェニロールエタン系、フェノールノ
ボラック系、クレゾールノボラック系)、グリシジルエ
ステル型(ヘキサヒドロ無水フタル酸系、ダイマー酸
系)、グリシジルアミン型(ジアミノジフェニルメタン
系、イソシアヌル酸系、ヒダントイン系)、混合型(ア
ミノフェノール系、オキシ安息香酸系)、脂環式型など
を単独あるいは混合して用いることができる。
【0015】(c)成分のエポキシ硬化剤は、公知のも
ののうちのアルカリ可溶性のものであればどのようなも
のでもよい。例えば、フェノール系化合物、クレゾール
系化合物、あるいはカルボキシル基を有する化合物が使
用できる。具体例としては、ノボラック型フェノール樹
脂、ノボラック型クレゾール樹脂などがあり、また、エ
ポキシ樹脂に不飽和モノカルボン酸を反応させ、更に多
塩基酸無水物を付加させた反応生成物などを挙げること
ができる。酸無水物、アミンなどを併用してもよく、具
体例としては、メチルヘキサヒドロ無水フタル酸、m−
フェニレンジアミン、4,4′−ジアミノジフェニレン
スルホン、BF3 モノメチルアミン、ジシアンジアミド
などを用いることができる。
【0016】(d)成分のラジカル重合性不飽和結合を
有する化合物は、露光により硬化する光硬化成分であ
る。この(d)成分としては、ビニル基、アクリル基、
メタクリル基などを有する化合物が使用でき、具体例と
しては、スチレン、アクリル酸メチル、アクリル酸エチ
ル、メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、グリセ
リンジメタクリレート、エチレングリコールジメタクリ
レート、ネオペンチルグリコールジメタクリレート、ネ
オペンチルグリコールジアクリレート、トリメチロール
プロパントリメタクリレート、トリメチロールプロパン
トリアクリレートなどを、単独あるいは混合して用いる
ことができる。
【0017】(e)成分の光重合開始剤は、(d)成分
のラジカル重合性不飽和結合を有する化合物の光重合を
開始させるための開始剤として一般に知られているもの
を使用することができる。例として、NIKKEI NEW MATER
IALS, 1990年4月16日号, p.43-49 、材料技術, Vol.2,
10(1984), p.1-17 、O plus E, No. 133, p.105-116(1
990) 、フォトポリマーハンドブック,フォトポリマー
懇話会編,工業調査会発行,初版(1989), p.442-457 等
に記載のある多くの開始剤が使用できる。
【0018】使用可能な光重合開始剤の例を挙げると、
3,3′,4,4′−テトラ(t−ブチルパーオキシカ
ルボニル)ベンゾフェノン、過酸化ベンゾイル、ジ(t
−ブチルパーオキシ)フタレート、ジ(t−ブチルパー
オキシ)テレフタレート、ジ(t−ブチルパーオキシ)
イソフタレート等の有機過酸化物である。これらを使用
する場合には、増感剤として、4−(ジシアノメチレ
ン)−2−メチル−6−(p−ジメチルアミノスチリ
ル)−4H−ピラン、3,3′−カルボニルビス(7−
ジエチルアミノクマリン)、2,5−ビス−(4−ジエ
チルアミノベンジリデン)シクロペンタノン、2,6−
ビス−(4−ジメチルアミノベンジリデン)シクロヘキ
サノンなどを使用してもよい。
【0019】また、このほかの光重合開始剤の例とし
て、ベンゾイミダゾール、1−ベンジル−2−メチルイ
ミダゾール、2−(o−クロロフェニル)−4,5−ジ
フェニルイミダゾリル2量体、2−(o−フルオロフェ
ニル)−4,5−ジフェニルイミダゾリル2量体、2−
(o−クロロフェニル)−4,5−ビス−(m−メトキ
シフェニル)イミダゾリル2量体、2−(o−メトキシ
フェニル)−4,5−ジフェニルイミダゾリル2量体等
のイミダゾール類を挙げることができる。
【0020】本発明の組成物は、一般にワニス状のもの
として処理基板上へ塗布される。ワニス状組成物とする
のに、本発明の組成物は上記の成分(a)〜(e)以外
に、適当な溶媒を含むことができる。溶媒の例として
は、エチレングリコールモノエーテル類、アセテート
類、シクロヘキサノン、トルエン、キシレンなどの有機
溶剤を挙げることができる。本発明の組成物の(d)成
分のなかには液状のものもあり、そのような液状成分を
使用する場合には特に溶媒を使用しなくともよい場合が
ある。
【0021】また、本発明の組成物には、塗布性の向上
を目的として希釈剤を加えてもよい。希釈剤としては、
上述の溶媒として用いられるものと同じもの、すなわち
エチレングリコールモノエーテル類、アセテート類、シ
クロヘキサノン、トルエン、キシレンなどの有機溶剤を
用いることができる。更に、エポキシ化合物の硬化促進
を目的として、トリフェニルホスフィンや2−ウンデシ
ルイミダゾールなどの硬化促進剤を添加してもよい。ま
た、必要に応じて種々の添加剤、例えばシリカ、アルミ
ナ、アエロジルなどの体質顔料、フタロシアニンなどの
着色顔料、シリコーン及びフッ素系化合物からなる消泡
剤、レベリング剤、酸化防止剤などを添加することがで
きる。
【0022】本発明の感光性樹脂組成物で使用される、
(a)の粒子成分を除く各成分の量は重要ではなく、組
成物についての特定の要求仕様等に基づき当業者が適宜
決定することができる。
【0023】次に、本発明の感光性樹脂組成物を用いて
多層回路基板のビルトアップ用絶縁膜を形成する方法の
一例を説明する。
【0024】まず、本発明の感光性樹脂組成物を、電子
回路基板上にスクリーン印刷、カーテンコート、ロール
コートあるいはスピンコートなどの方法で所望の厚さ
(例えば20μm)で塗布し、皮膜形成する。次いで、
コンタクト露光を可能にすることを目的として、適当な
温度、例えば50〜100℃で加熱し、皮膜を乾燥させ
る。次に、その後形成する上層の電子回路と接続すべき
箇所(ビアホール部分)を除いた部分が透明なマスク
を、皮膜にコンタクト状態で設置し、適当な露光量の紫
外線を照射する。これにより、(d)成分のラジカル重
合性不飽和結合を有する化合物が、(e)成分の光重合
開始剤の作用を受けて光重合し、皮膜の露光領域の感光
性樹脂組成物はアルカリ水溶液の現像液に対し不溶性と
なる。
【0025】次に、非露光領域を現像液で溶出除去する
ことにより、皮膜が所望のパターンに現像される。ここ
では、現像液として、例えば、0.1〜10重量%の炭
酸ナトリウム又は水酸化ナトリウム水溶液などを使用で
きる。
【0026】次いで、皮膜の耐熱性向上を主な目的とし
て、皮膜を適当な温度、例えば、100〜200℃で加
熱する。これにより、露光領域に残っている皮膜の
(b)成分のエポキシ化合物と(c)成分のエポキシ硬
化剤が反応し、最終的な絶縁膜が形成される。次いで、
過マンガン酸水溶液等の酸化剤により皮膜表面に存在す
る粒子成分をエッチングし、絶縁膜表面に適当な穴を形
成する。続いて、無電解めっき、電解めっきを施してか
ら、導体層を形成してこれをパターニングする。その
後、感光性樹脂組成物の塗布から導体パターンの形成ま
でを所定の回数繰り返して、多層回路基板を作製するこ
とができる。
【0027】本発明の組成物では、フィラーとして従来
の天然の鉱物(石灰石等)を粉砕、分級した粒子(重質
炭酸カルシウム)を使用するものに比べ、より粒径の揃
った特別の粒子(平均粒径が1〜10μm且つ最大粒径
が20μm以下の軽質炭酸カルシウム)をフィラーとし
て使用することから、形成した絶縁膜に対する導体密着
力、絶縁性、及び樹脂絶縁膜の露光・現像により形成す
るビアホール解像性に優れた、回路基板のビルドアップ
用絶縁膜を作製することができる。
【0028】
【実施例】次に、本発明を更に具体的に説明するために
実施例を挙げるとともに、本発明が優れていることを示
す効果を、本発明の要件を欠いた感光性樹脂組成物との
対比において示す。なお、本発明がこの実施例に限定さ
れるものではないことは言うまでもない。
【0029】〔実施例〕粒子成分として、平均粒径が7
μmであり最大粒径が15μmである軽質炭酸カルシウ
ム(丸尾カルシウム社製、CUBE)を使用し、これを
クレゾールノボラック型エポキシ樹脂(東都化成社製、
YDCN702)、ノボラック型フェノール樹脂(エポ
キシ硬化剤、群栄化学社製、PSM−4300)、ペン
タエリスリトールテトラアクリレート(ラジカル重合性
化合物)、イルガキュア907(チバガイギー社製光重
合開始剤)と配合し、ロールミルで混練して、感光性樹
脂組成物を調製した。この組成物には、上記の各成分の
ほかに、エポキシ硬化促進剤としてトリフェニルホスフ
ィン、希釈剤としてエチルセロソルブアセテート、そし
て着色顔料としてシアニングリーンを添加した。使用し
た各成分の量は表1に示したとおりであった。
【0030】調製した組成物を、銅箔基板上にスクリー
ン印刷で20μmの厚さに塗布した。次いで、80℃で
1時間加熱乾燥し、波長365nmでの光強度が10mW/
cm2の紫外線を特定のビアホールパターンで30秒間露
光した。次いで液温30℃の1%炭酸ナトリウム水溶液
でスプレー現像(スプレー圧1kg/cm2 、60秒間)し
て、ビアホールを形成し、最後に150℃で1時間加熱
硬化させた。こうして得られた皮膜の現像解像性を評価
した。この現像解像性は、形成したビアホールを顕微鏡
で検査し、完全に現像されたもの(ビアホール内に粒子
成分もその他の成分も残留していないもの)を○とし、
ビアホール内に粒子成分とともに樹脂が残ったものを△
とし、そしてビアホールがほとんど形成されなかったも
のを×として評価した。得られた結果は表2に示すとお
りであった。
【0031】次いで、基板を各種処理剤に順次浸漬し
て、皮膜(樹脂膜)表面をエッチングした。使用した処
理剤は、最初が前処理剤(シプレー社製、コンディショ
ナー、60℃で10分間浸漬)、次が酸化剤(シプレー
社製、プロモーター、70℃で10分間浸漬)、そして
最後が中和剤(シプレー社製、ニュートライザー、60
℃で10分間浸漬)であった。続いて、無電解めっき・
電解めっきを施して、上記の皮膜上に形成された導体膜
の密着性(導体ピール強度)を評価した。この評価は、
JIS C 6481に規定されたプリント配線板用銅
張積層板試験方法に従った。得られた結果は表2に示す
とおりであった。
【0032】次いで、形成しためっき導体膜と銅箔基板
間に電圧を印加し、硬化樹脂皮膜の絶縁性を評価した。
この評価はASTM D 149に規定された絶縁破壊
電圧試験方法に従った。得られた結果は表2に示すとお
りであった。
【0033】〔比較例〕粒子成分として、実施例の平均
粒径7μm且つ最大粒径が15μmの軽質炭酸カルシウ
ムに代えて、平均粒径が7μmそして最大粒径が30μ
mの重質炭酸カルシウムを使用したことを除いて、実施
例と同じ要領で感光性樹脂組成物を調製した。使用した
各成分の量は表1に示したとおりであった。
【0034】続いて、やはり実施例と同じ要領で処理し
て、ビアホールを形成した硬化樹脂皮膜を得た。そし
て、この皮膜について、実施例におけるのと同じ現像解
像性の評価を行った。結果を表2に示す。
【0035】続いて、やはり実施例と同じ要領で処理し
て、硬化樹脂皮膜上に導体膜を形成した。そして、この
導体膜について、実施例におけるのと同じ密着性の評価
を行った。結果を表2に示した。
【0036】更に、やはり実施例と同じ要領で、硬化樹
脂皮膜の絶縁性を評価した。結果を表2に示す。
【0037】
【表1】
【0038】
【表2】
【0039】これらの結果から、本発明の組成物を使っ
て作製した樹脂絶縁膜は、従来の組成物を使って得られ
たものと比較して、現像解像性と絶縁性に優れているこ
とが一目瞭然である。その一方で、形成した樹脂絶縁膜
に対する導体の密着力は、本発明の組成物と従来の組成
物を使用した場合で変わりなかったことがわかる。
【0040】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の感光性樹
脂組成物は、従来のものに比べ絶縁性及び現像解像性に
優れ、そして十分な導体密着力を備えた樹脂絶縁膜を提
供することができ、回路基板のビルドアップ用絶縁膜の
形成に大いに貢献することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ビルドアップ構造の回路基板の作製プロセスを
説明する図であって、(a)はコア基板を用意する工
程、(b)はビアホールを形成した絶縁膜の形成工程、
(c)は導体層の形成工程、そして(d)は導体パター
ンの形成工程を示す図である。
【図2】樹脂絶縁膜表面の粗化を説明する図であって、
(a)はフィラー成分を添加した材料により形成した絶
縁膜、(b)は表面を粗化した絶縁膜を示す図である。
【符号の説明】
1…コア基板 2…配線パターン 3…スルーホール 4…絶縁樹脂 7…ビアホール 8…絶縁膜 9…フィラー 10…穴 11…導体 12…配線パターン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI G03F 7/038 503 G03F 7/038 503 H05K 3/46 H05K 3/46 T B

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)酸あるいは酸化剤に可溶であり、
    平均粒径が1〜10μm且つ最大粒径が20μm以下の
    粒子、(b)エポキシ化合物、(c)エポキシ硬化剤、
    (d)ラジカル重合性不飽和結合を有する化合物、及び
    (e)光重合開始剤、を必須成分とすることを特徴とす
    る感光性樹脂組成物。
  2. 【請求項2】 前記粒子が軽質炭酸カルシウムの粒子で
    ある、請求項1記載の組成物。
  3. 【請求項3】 前記粒子が10〜50重量%の割合で存
    在する、請求項1又は2記載の組成物。
JP18650697A 1997-07-11 1997-07-11 感光性樹脂組成物 Withdrawn JPH1130855A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001026609A (ja) * 1999-07-13 2001-01-30 Teijin Seiki Co Ltd 光造形用樹脂組成物
JP2006084857A (ja) * 2004-09-16 2006-03-30 Hitachi Chem Co Ltd 感光性樹脂組成物、ソルダレジストの形成方法及びプリント配線板
US7097958B2 (en) 2000-11-15 2006-08-29 Huntsman Advanced Materials Americas Inc. Positive type photosensitive epoxy resin composition and printed circuit board using the same

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