JPH11315330A - 連続焼鈍炉のハースロールにおけるサーマルクラウン制御装置 - Google Patents
連続焼鈍炉のハースロールにおけるサーマルクラウン制御装置Info
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- JPH11315330A JPH11315330A JP13419798A JP13419798A JPH11315330A JP H11315330 A JPH11315330 A JP H11315330A JP 13419798 A JP13419798 A JP 13419798A JP 13419798 A JP13419798 A JP 13419798A JP H11315330 A JPH11315330 A JP H11315330A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 板幅の広狭にかかわらず蛇行や絞り込みが発
生せずに、連続焼鈍作業を安定して行うことができ、良
好な品質の製品を得ることができる連続焼鈍炉のハース
ロールにおけるサーマルクラウン制御装置を提供する。 【解決手段】 連続焼鈍炉のハースロール20の周面に
冷媒を吹き付ける冷媒吹付装置50を備えたサーマルク
ラウン制御装置10において、冷媒吹付装置50は、ハ
ースロール20の周面に対向して配置された複数の冷媒
吹出口61と、ハースロール20に供給される金属スト
リップ90の蛇行及び/または絞り込み量に基づいて、
複数の冷媒吹出口61を選択的に開閉する開閉装置(例
えば、内筒40a,40b及びその切欠部41a,41
b)とを備える。
生せずに、連続焼鈍作業を安定して行うことができ、良
好な品質の製品を得ることができる連続焼鈍炉のハース
ロールにおけるサーマルクラウン制御装置を提供する。 【解決手段】 連続焼鈍炉のハースロール20の周面に
冷媒を吹き付ける冷媒吹付装置50を備えたサーマルク
ラウン制御装置10において、冷媒吹付装置50は、ハ
ースロール20の周面に対向して配置された複数の冷媒
吹出口61と、ハースロール20に供給される金属スト
リップ90の蛇行及び/または絞り込み量に基づいて、
複数の冷媒吹出口61を選択的に開閉する開閉装置(例
えば、内筒40a,40b及びその切欠部41a,41
b)とを備える。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、連続焼鈍炉で使用
されるハースロールの周面に冷媒を吹き付けることによ
り、当該ハースロールのサーマルクラウンを制御するた
めのサーマルクラウン制御装置に関する。
されるハースロールの周面に冷媒を吹き付けることによ
り、当該ハースロールのサーマルクラウンを制御するた
めのサーマルクラウン制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、鋼板等の金属ストリップの連
続焼鈍設備では、ハースロールの外周面に対して、両端
部に向かって縮径するようなテーパー形状(クラウン)
を付与し、通板が安定して行われるようにしていた。こ
のようなクラウンのついたハースロールでは、テーパー
部分で鋼板をセンタリングする力が働く。このため、鋼
板がウォーク(蛇行)して鋼板の中心がハースロールの
中心から外れると、鋼板が片寄った側ではハースロール
のテーパー部との接触部が反対側より長くなるため、よ
り大きなセンタリングカが発生し、鋼板が中央に戻ろう
として通板が安定する。このクラウンによるセンタリン
グカは、板幅が大きく、テーパー角が大きい程大きい。
続焼鈍設備では、ハースロールの外周面に対して、両端
部に向かって縮径するようなテーパー形状(クラウン)
を付与し、通板が安定して行われるようにしていた。こ
のようなクラウンのついたハースロールでは、テーパー
部分で鋼板をセンタリングする力が働く。このため、鋼
板がウォーク(蛇行)して鋼板の中心がハースロールの
中心から外れると、鋼板が片寄った側ではハースロール
のテーパー部との接触部が反対側より長くなるため、よ
り大きなセンタリングカが発生し、鋼板が中央に戻ろう
として通板が安定する。このクラウンによるセンタリン
グカは、板幅が大きく、テーパー角が大きい程大きい。
【0003】しかし、センタリングカが鋼板の剛性に対
し大きすぎる場合には、鋼板の移動方向に皺が発生し、
この皺がハースロールに乗上げて挫屈すると、ヒートバ
ックル(冷却帯で発生する場合はクーリングバックル、
以下ヒートバックルで総称する)と呼ばれる品質欠陥を
引起こす。このようなヒートバックルの発生は、単に品
質上の問題となるばかりでなく、ヒートバックル部から
鋼板が破断して製造ラインを休止せざるを得ない場合も
あり、操業上の大きな問題となっていた。このような事
情から、ハースロールのクラウンは、ウォーク防止効果
とヒートバックル発生の危険性を十分考慮したうえで決
定されている。しかし、最適なクラウンは、通板する材
料の板幅、炉温、板温、張力、速度、ハースロールの表
面性状、鋼板の物性値(高温強度)によりそれぞれ異な
る。
し大きすぎる場合には、鋼板の移動方向に皺が発生し、
この皺がハースロールに乗上げて挫屈すると、ヒートバ
ックル(冷却帯で発生する場合はクーリングバックル、
以下ヒートバックルで総称する)と呼ばれる品質欠陥を
引起こす。このようなヒートバックルの発生は、単に品
質上の問題となるばかりでなく、ヒートバックル部から
鋼板が破断して製造ラインを休止せざるを得ない場合も
あり、操業上の大きな問題となっていた。このような事
情から、ハースロールのクラウンは、ウォーク防止効果
とヒートバックル発生の危険性を十分考慮したうえで決
定されている。しかし、最適なクラウンは、通板する材
料の板幅、炉温、板温、張力、速度、ハースロールの表
面性状、鋼板の物性値(高温強度)によりそれぞれ異な
る。
【0004】また、通板中のハースロールには、機械的
に付与したイニシャルクラウンの他に、温度分布に基づ
くサーマルクラウンが発生する。例えば、加熱帯の前段
では、炉温は高いが板温は低い状態で鋼板とハースロー
ルとが接触しているため、ハースロールの中心部は、鋼
板に冷却されて温度が低くなり、鋼板と接触していない
部分は、炉からの幅射で温度が高い状態となっている。
このため、鋼板と接触していない部分は、熱膨張してロ
ール径が大きくなるため、イニシヤルクラウンが減少し
てしまい、鋼板のセンタリングカが減少し、鋼板がウォ
ークし易くなる。このような傾向は、板幅が狭い程大き
い。
に付与したイニシャルクラウンの他に、温度分布に基づ
くサーマルクラウンが発生する。例えば、加熱帯の前段
では、炉温は高いが板温は低い状態で鋼板とハースロー
ルとが接触しているため、ハースロールの中心部は、鋼
板に冷却されて温度が低くなり、鋼板と接触していない
部分は、炉からの幅射で温度が高い状態となっている。
このため、鋼板と接触していない部分は、熱膨張してロ
ール径が大きくなるため、イニシヤルクラウンが減少し
てしまい、鋼板のセンタリングカが減少し、鋼板がウォ
ークし易くなる。このような傾向は、板幅が狭い程大き
い。
【0005】また、冷却帯では、炉温が低く板温が高い
状態で鋼板とハースロールとが接触しているため、上述
した加熱帯とは逆に、鋼板と接触していない部分が膨張
して、イニシャルクラウンよりも大きなクラウンとなっ
てしまい、鋼板のバックリングが生じやすい。したがっ
て、ハースロールのイニシャルクラウンは、サーマルク
ラウンをも考慮して決定する必要があるが、全ての通板
材料に対して安全に通板可能な最適クラウンを一義的に
決定することはできない。このため、通板中のサーマル
クラウンを抑制し、ハースロールのクラウンを制御する
ための方法が種々開示されている。
状態で鋼板とハースロールとが接触しているため、上述
した加熱帯とは逆に、鋼板と接触していない部分が膨張
して、イニシャルクラウンよりも大きなクラウンとなっ
てしまい、鋼板のバックリングが生じやすい。したがっ
て、ハースロールのイニシャルクラウンは、サーマルク
ラウンをも考慮して決定する必要があるが、全ての通板
材料に対して安全に通板可能な最適クラウンを一義的に
決定することはできない。このため、通板中のサーマル
クラウンを抑制し、ハースロールのクラウンを制御する
ための方法が種々開示されている。
【0006】例えば、特開昭58−43454号公報に
は、ハースロールの内部または外部に冷媒を吹き付けて
ハースロールを冷却し、クラウンを制御する方法が開示
されている。このクラウン制御方法では、連続焼鈍炉内
に供給される金属ストリップのサイズに見合ったクラウ
ンが得られるように、冷媒の流量及び温度を調整すると
ともに、炉内における金属ストリップの蛇行及び/また
は絞り込み量を検出して、当該検出結果に基づいて冷媒
の流量及び温度を調整することにより、ハースロールの
サーマルクラウンを適正に制御しようとするものであ
る。
は、ハースロールの内部または外部に冷媒を吹き付けて
ハースロールを冷却し、クラウンを制御する方法が開示
されている。このクラウン制御方法では、連続焼鈍炉内
に供給される金属ストリップのサイズに見合ったクラウ
ンが得られるように、冷媒の流量及び温度を調整すると
ともに、炉内における金属ストリップの蛇行及び/また
は絞り込み量を検出して、当該検出結果に基づいて冷媒
の流量及び温度を調整することにより、ハースロールの
サーマルクラウンを適正に制御しようとするものであ
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述したハー
スロールのサーマルクラウン制御方法では、サーマルク
ラウンを制御することができるものの、ハースロールの
回転軸方向の全体にわたって冷媒を吹き付けているた
め、全ての通板材料に対して効果的なサーマルクラウン
制御を行うことができない場合もあった。すなわち、上
述したように、鋼板がハースロールに接触する部分とそ
れ以外の部分とでは、ハースロールの温度が異なってい
る。したがって、この温度差を解消してクラウンを適正
なものとするために、ハースロールに対して冷媒を吹き
付けているのが上述した従来のサーマルクラウン制御方
法である。
スロールのサーマルクラウン制御方法では、サーマルク
ラウンを制御することができるものの、ハースロールの
回転軸方向の全体にわたって冷媒を吹き付けているた
め、全ての通板材料に対して効果的なサーマルクラウン
制御を行うことができない場合もあった。すなわち、上
述したように、鋼板がハースロールに接触する部分とそ
れ以外の部分とでは、ハースロールの温度が異なってい
る。したがって、この温度差を解消してクラウンを適正
なものとするために、ハースロールに対して冷媒を吹き
付けているのが上述した従来のサーマルクラウン制御方
法である。
【0008】しかし、通板材料には種々の幅があり、鋼
板の幅が狭い場合には、冷媒を吹き付ける必要がない両
端部分にまで冷媒を吹き付けてしまい、両端部分で過剰
な冷却が行われてしまう場合があった。本発明は、上述
した事情に鑑み提案されたもので、板幅の広狭にかかわ
らず蛇行や絞り込みが発生せずに、連続焼鈍作業を安定
して行うことができ、良好な品質の製品を得ることがで
きる連続焼鈍炉のハースロールにおけるサーマルクラウ
ン制御装置を提供することを目的とする。
板の幅が狭い場合には、冷媒を吹き付ける必要がない両
端部分にまで冷媒を吹き付けてしまい、両端部分で過剰
な冷却が行われてしまう場合があった。本発明は、上述
した事情に鑑み提案されたもので、板幅の広狭にかかわ
らず蛇行や絞り込みが発生せずに、連続焼鈍作業を安定
して行うことができ、良好な品質の製品を得ることがで
きる連続焼鈍炉のハースロールにおけるサーマルクラウ
ン制御装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】(特徴点)本発明は、上
述した目的を達成するため、以下の特徴点を備えてい
る。請求項1記載の発明は、連続焼鈍炉のハースロール
の周面に冷媒を吹き付ける冷媒吹付装置を備えたサーマ
ルクラウン制御装置において、前記冷媒吹付装置は、前
記ハースロールの周面に対向して配置された1または2
以上の、スリット状または円筒状の冷媒吹出口と、前記
ハースロールに供給される金属ストリップの蛇行及び/
または絞り込み量に基づいて、前記複数の冷媒吹出口を
選択的に開閉する開閉装置とを備えたことを特徴とする
ものである。
述した目的を達成するため、以下の特徴点を備えてい
る。請求項1記載の発明は、連続焼鈍炉のハースロール
の周面に冷媒を吹き付ける冷媒吹付装置を備えたサーマ
ルクラウン制御装置において、前記冷媒吹付装置は、前
記ハースロールの周面に対向して配置された1または2
以上の、スリット状または円筒状の冷媒吹出口と、前記
ハースロールに供給される金属ストリップの蛇行及び/
または絞り込み量に基づいて、前記複数の冷媒吹出口を
選択的に開閉する開閉装置とを備えたことを特徴とする
ものである。
【0010】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発
明の特徴点に加えて、前記冷媒吹出口は、前記ハースロ
ールの周面に対向して配置した外筒の周面に設けられ、
前記開閉装置は、前記外筒内に回転可能に設けられて、
その回転軸方向の中央部から両端部に向かって開口径が
拡大または縮小する切欠部を有する内筒からなり、該内
筒の少なくとも一端部から供給された冷媒を、前記切欠
部を介して前記冷媒吹出口から吹き出すことを特徴とす
るものである。
明の特徴点に加えて、前記冷媒吹出口は、前記ハースロ
ールの周面に対向して配置した外筒の周面に設けられ、
前記開閉装置は、前記外筒内に回転可能に設けられて、
その回転軸方向の中央部から両端部に向かって開口径が
拡大または縮小する切欠部を有する内筒からなり、該内
筒の少なくとも一端部から供給された冷媒を、前記切欠
部を介して前記冷媒吹出口から吹き出すことを特徴とす
るものである。
【0011】請求項3記載の発明は、請求項1または請
求項2記載の発明の特徴点に加えて、前記内筒は、回転
軸方向の中央部で左右に分割され、左右の各内筒は、そ
れぞれ独立して回転可能であることを特徴とするもので
ある。
求項2記載の発明の特徴点に加えて、前記内筒は、回転
軸方向の中央部で左右に分割され、左右の各内筒は、そ
れぞれ独立して回転可能であることを特徴とするもので
ある。
【0012】(作用)本発明は、上述した構成を備えて
いるため、以下の作用を奏する。連続焼鈍炉内に供給さ
れる鋼板等の金属ストリップは、ハースロールに巻き付
けられて通板される。このハースロールには、金属スト
リップの蛇行を防止するためにイニシャルクラウンが設
けられている。金属ストリップがハースロールに接触す
ると、温度分布に基づくサーマルクラウンが発生し、イ
ニシャルクラウンが変化する。請求項1記載の発明で
は、ハースロールに供給される金属ストリップの蛇行や
絞り込み量に基づいて、開閉装置により1または2以上
の冷媒吹出口を選択的に開閉して、冷媒が吹き出す冷媒
吹出口の数を制御し、ハースロールの冷却を行う。この
ようにして、通板させる金属ストリップに対応させて、
常に適正なサーマルクラウンを得ることができる。
いるため、以下の作用を奏する。連続焼鈍炉内に供給さ
れる鋼板等の金属ストリップは、ハースロールに巻き付
けられて通板される。このハースロールには、金属スト
リップの蛇行を防止するためにイニシャルクラウンが設
けられている。金属ストリップがハースロールに接触す
ると、温度分布に基づくサーマルクラウンが発生し、イ
ニシャルクラウンが変化する。請求項1記載の発明で
は、ハースロールに供給される金属ストリップの蛇行や
絞り込み量に基づいて、開閉装置により1または2以上
の冷媒吹出口を選択的に開閉して、冷媒が吹き出す冷媒
吹出口の数を制御し、ハースロールの冷却を行う。この
ようにして、通板させる金属ストリップに対応させて、
常に適正なサーマルクラウンを得ることができる。
【0013】請求項2記載の発明では、複数の冷媒吹出
口を有する外筒内に内筒を回転可能に設け、内筒を回転
させることにより、冷媒吹出口に対向する切欠部の位置
を変更して冷媒吹出口を開閉する。内筒内に供給された
冷媒は、切欠部を介して冷媒吹出口から吹き出す。この
ような外筒と内筒という簡単な構成の装置により、冷媒
吹出口の開閉を行うことができるので、サーマルクラウ
ンの制御が容易であるとともに、製造コストを低減する
ことができる。
口を有する外筒内に内筒を回転可能に設け、内筒を回転
させることにより、冷媒吹出口に対向する切欠部の位置
を変更して冷媒吹出口を開閉する。内筒内に供給された
冷媒は、切欠部を介して冷媒吹出口から吹き出す。この
ような外筒と内筒という簡単な構成の装置により、冷媒
吹出口の開閉を行うことができるので、サーマルクラウ
ンの制御が容易であるとともに、製造コストを低減する
ことができる。
【0014】請求項3記載の発明では、内筒が左右に分
割されており、左右の各内筒は、それぞれ独立して回転
することができる。このため、ハースロールの左右で、
それぞれサーマルクラウンの制御を行うことができ、サ
ーマルクラウンの制御をより精密に行うことができる。
割されており、左右の各内筒は、それぞれ独立して回転
することができる。このため、ハースロールの左右で、
それぞれサーマルクラウンの制御を行うことができ、サ
ーマルクラウンの制御をより精密に行うことができる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて、本発明に
係るハースロールにおけるサーマルクラウン制御装置の
一実施形態を説明する。図1は、本発明に係るハースロ
ール20におけるサーマルクラウン制御装置10を示す
横断面図である。本発明に係るサーマルクラウン制御装
置10は、図1に示すように、ハースロール20の周面
に対向して配置した外筒30と、この外筒30内に回転
可能に設けられた左右一対の内筒40a,40bとから
なる冷媒吹付装置50を備えている。この冷媒吹付装置
50により冷媒を吹き付ける範囲は、金属ストリップ9
0の板エッジもしくはロールと金属ストリップの接触環
境から±150mm以内で制御される。なお、本実施形
態の冷媒吹付装置50は、冷媒としてN2 を使用してい
る。
係るハースロールにおけるサーマルクラウン制御装置の
一実施形態を説明する。図1は、本発明に係るハースロ
ール20におけるサーマルクラウン制御装置10を示す
横断面図である。本発明に係るサーマルクラウン制御装
置10は、図1に示すように、ハースロール20の周面
に対向して配置した外筒30と、この外筒30内に回転
可能に設けられた左右一対の内筒40a,40bとから
なる冷媒吹付装置50を備えている。この冷媒吹付装置
50により冷媒を吹き付ける範囲は、金属ストリップ9
0の板エッジもしくはロールと金属ストリップの接触環
境から±150mm以内で制御される。なお、本実施形
態の冷媒吹付装置50は、冷媒としてN2 を使用してい
る。
【0016】前記外筒30には、ハースロール20の周
面に対向するようにして、複数の冷媒吹出口61を有す
る冷媒吹出筒60が、軸方向に所定の間隔を隔てて設け
られている。なお、図1に示した実施形態では、軸方向
に9個の冷媒吹出口61を設けたが、冷媒吹出口61の
数は、ハースロール20の大きさ、形状等に対応して適
宜変更することができ、1または2以上の適宜個数とす
ることができる。前記内筒40a、40bは、外筒30
内で回転することにより、複数の冷媒吹出口61を選択
的に開閉するための開閉装置として機能する部材であ
る。この内筒40a、40bは、外筒30のほぼ中央部
で左右に分割されており、左右の各内筒40a、40b
は、その回転軸方向の中央部から両端部に向かって開口
径が拡大する切欠部41a、41bを有している。な
お、この切欠部41a、41bは、回転軸方向の中央部
から両端部に向かって開口径が縮小するように形成して
もよい。
面に対向するようにして、複数の冷媒吹出口61を有す
る冷媒吹出筒60が、軸方向に所定の間隔を隔てて設け
られている。なお、図1に示した実施形態では、軸方向
に9個の冷媒吹出口61を設けたが、冷媒吹出口61の
数は、ハースロール20の大きさ、形状等に対応して適
宜変更することができ、1または2以上の適宜個数とす
ることができる。前記内筒40a、40bは、外筒30
内で回転することにより、複数の冷媒吹出口61を選択
的に開閉するための開閉装置として機能する部材であ
る。この内筒40a、40bは、外筒30のほぼ中央部
で左右に分割されており、左右の各内筒40a、40b
は、その回転軸方向の中央部から両端部に向かって開口
径が拡大する切欠部41a、41bを有している。な
お、この切欠部41a、41bは、回転軸方向の中央部
から両端部に向かって開口径が縮小するように形成して
もよい。
【0017】また、左右の各内筒40a、40bには、
コンプレッサ70が接続されており、このコンプレッサ
70から供給されたN2 が、切欠部41a、41bを介
して冷媒吹出口61からハースロール20の周面に向か
って吹き出される。なお、図1に示す実施形態では、左
右の内筒40a、40bに対してそれぞれN2 を供給し
ているが、左右いずれかの内筒40a、40bに対して
のみN2 を供給し、供給されたN2 が他の内筒40a、
40bへも供給されるように構成してもよい。
コンプレッサ70が接続されており、このコンプレッサ
70から供給されたN2 が、切欠部41a、41bを介
して冷媒吹出口61からハースロール20の周面に向か
って吹き出される。なお、図1に示す実施形態では、左
右の内筒40a、40bに対してそれぞれN2 を供給し
ているが、左右いずれかの内筒40a、40bに対して
のみN2 を供給し、供給されたN2 が他の内筒40a、
40bへも供給されるように構成してもよい。
【0018】また、左右の各内筒40a、40bには、
内筒40a、40bを回転させるためのモータやエアシ
リンダ等からなる回転装置80a、80bがそれぞれ接
続されている。この回転装置80a、80bにより各内
筒40a、40bを回転させることにより、各冷媒吹出
口61に対向する切欠部41a、41bの位置を変更し
て各冷媒吹出口61を開閉することができる。ハースロ
ール20の金属ストリップ供給側には、金属ストリップ
90の蛇行量と絞り込み量とを検出するための左右一対
の検出器100a,100bが設けられており、この検
出器100a,100bは演算回路110に接続されて
いる。この演算回路110では、検出器100a,10
0bで検出された金属ストリップ90の蛇行量と絞り込
み量とに基づいて左右の各内筒40a,40bの適正回
転量を演算し、回転装置80a,80bを制御すること
により、左右の各内筒40a,40bを適正な回転位置
に回転させる。
内筒40a、40bを回転させるためのモータやエアシ
リンダ等からなる回転装置80a、80bがそれぞれ接
続されている。この回転装置80a、80bにより各内
筒40a、40bを回転させることにより、各冷媒吹出
口61に対向する切欠部41a、41bの位置を変更し
て各冷媒吹出口61を開閉することができる。ハースロ
ール20の金属ストリップ供給側には、金属ストリップ
90の蛇行量と絞り込み量とを検出するための左右一対
の検出器100a,100bが設けられており、この検
出器100a,100bは演算回路110に接続されて
いる。この演算回路110では、検出器100a,10
0bで検出された金属ストリップ90の蛇行量と絞り込
み量とに基づいて左右の各内筒40a,40bの適正回
転量を演算し、回転装置80a,80bを制御すること
により、左右の各内筒40a,40bを適正な回転位置
に回転させる。
【0019】このようにして、左右の各内筒40a,4
0bを適正な回転位置に回転させることにより、冷媒吹
出口61が選択的に開閉され、冷媒吹出口61からハー
スロール20に向かってN2 が吹き付けられ、ハースロ
ール20の周面が冷却される。なお、内筒40a,40
bの回転制御に加えて、演算回路110における演算結
果に基づいてコンプレッサ70を制御することにより、
N2 の吹出量を制御するように構成してもよい。
0bを適正な回転位置に回転させることにより、冷媒吹
出口61が選択的に開閉され、冷媒吹出口61からハー
スロール20に向かってN2 が吹き付けられ、ハースロ
ール20の周面が冷却される。なお、内筒40a,40
bの回転制御に加えて、演算回路110における演算結
果に基づいてコンプレッサ70を制御することにより、
N2 の吹出量を制御するように構成してもよい。
【0020】
【発明の効果】本発明は、上述した構成からなるので、
以下に説明するような効果を奏することができる。請求
項1記載の発明によれば、ハースロールに供給される金
属ストリップの蛇行や絞り込み量に基づいて、開閉装置
により複数の冷媒吹出口を選択的に開閉し、この冷媒吹
出口からハースロールの周面に向かって冷媒を吹き付け
ることにより、ハースロールの冷却を行っている。
以下に説明するような効果を奏することができる。請求
項1記載の発明によれば、ハースロールに供給される金
属ストリップの蛇行や絞り込み量に基づいて、開閉装置
により複数の冷媒吹出口を選択的に開閉し、この冷媒吹
出口からハースロールの周面に向かって冷媒を吹き付け
ることにより、ハースロールの冷却を行っている。
【0021】したがって、通板させる金属ストリップの
状態に対応させて、ハースロールに対する冷媒吹付位置
を変更することができるので、常に適正なサーマルクラ
ウンを得ることができる。このため、板幅の広狭にかか
わらず蛇行や絞り込みが発生せずに、連続焼鈍作業を安
定して行うことができ、良好な品質の製品を得ることが
できる。
状態に対応させて、ハースロールに対する冷媒吹付位置
を変更することができるので、常に適正なサーマルクラ
ウンを得ることができる。このため、板幅の広狭にかか
わらず蛇行や絞り込みが発生せずに、連続焼鈍作業を安
定して行うことができ、良好な品質の製品を得ることが
できる。
【0022】請求項2記載の発明によれば、内筒を回転
させることにより、外筒に設けた複数の冷媒吹出口に対
向する切欠部の位置を変更して冷媒吹出口を開閉してい
る。したがって、外筒と内筒という簡単な構成の装置に
より、冷媒吹出口の開閉を行うことができるので、サー
マルクラウンの制御が容易であるとともに、製造コスト
を低減することができる。
させることにより、外筒に設けた複数の冷媒吹出口に対
向する切欠部の位置を変更して冷媒吹出口を開閉してい
る。したがって、外筒と内筒という簡単な構成の装置に
より、冷媒吹出口の開閉を行うことができるので、サー
マルクラウンの制御が容易であるとともに、製造コスト
を低減することができる。
【0023】請求項3記載の発明によれば、左右に分割
された内筒が、それぞれ独立して回転する。したがっ
て、ハースロールの左右で、通板させる金属ストリップ
の状態に対応させて、それぞれサーマルクラウンの制御
を行うことができるので、サーマルクラウンの制御をよ
り精密に行うことができる。
された内筒が、それぞれ独立して回転する。したがっ
て、ハースロールの左右で、通板させる金属ストリップ
の状態に対応させて、それぞれサーマルクラウンの制御
を行うことができるので、サーマルクラウンの制御をよ
り精密に行うことができる。
【図1】本発明に係るハースロールにおけるサーマルク
ラウン制御装置を示す横断面図である。
ラウン制御装置を示す横断面図である。
10 サーマルクラウン制御装置 20 ハースロール 30 外筒 40a,40b 内筒 41a,41b 切欠部 50 冷媒吹付装置 70 コンプレッサ 80a,80b 回転装置 90 金属ストリップ 100a,100b 検出器 110 演算回路
Claims (3)
- 【請求項1】 連続焼鈍炉のハースロールの周面に冷媒
を吹き付ける冷媒吹付装置を備えたサーマルクラウン制
御装置において、 前記冷媒吹付装置は、 前記ハースロールの周面に対向して配置された1または
2以上の、スリット状または円筒状の冷媒吹出口と、 前記ハースロールに供給される金属ストリップの蛇行及
び/または絞り込み量に基づいて、前記複数の冷媒吹出
口を選択的に開閉する開閉装置とを備えたことを特徴と
する連続焼鈍炉のハースロールにおけるサーマルクラウ
ン制御装置。 - 【請求項2】 前記冷媒吹出口は、前記ハースロールの
周面に対向して配置した外筒の周面に設けられ、 前記開閉装置は、前記外筒内に回転可能に設けられて、
その回転軸方向の中央部から両端部に向かって開口径が
拡大または縮小する切欠部を有する内筒からなり、 該内筒の少なくとも一端部から供給された冷媒を、前記
切欠部を介して前記冷媒吹出口から吹き出すことを特徴
とする請求項1記載の連続焼鈍炉のハースロールにおけ
るサーマルクラウン制御装置。 - 【請求項3】 前記内筒は、回転軸方向の中央部で左右
に分割され、左右の各内筒は、それぞれ独立して回転可
能であることを特徴とする請求項1または請求項2記載
の連続焼鈍炉のハースロールにおけるサーマルクラウン
制御装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP13419798A JPH11315330A (ja) | 1998-04-30 | 1998-04-30 | 連続焼鈍炉のハースロールにおけるサーマルクラウン制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP13419798A JPH11315330A (ja) | 1998-04-30 | 1998-04-30 | 連続焼鈍炉のハースロールにおけるサーマルクラウン制御装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH11315330A true JPH11315330A (ja) | 1999-11-16 |
Family
ID=15122710
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP13419798A Withdrawn JPH11315330A (ja) | 1998-04-30 | 1998-04-30 | 連続焼鈍炉のハースロールにおけるサーマルクラウン制御装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH11315330A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100954787B1 (ko) * | 2002-11-20 | 2010-04-28 | 주식회사 포스코 | 가열구간의 크라운 롤의 구간별 크라운 제어장치 |
-
1998
- 1998-04-30 JP JP13419798A patent/JPH11315330A/ja not_active Withdrawn
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100954787B1 (ko) * | 2002-11-20 | 2010-04-28 | 주식회사 포스코 | 가열구간의 크라운 롤의 구간별 크라운 제어장치 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20050705 |