JPH11321673A - パワーステアリング装置 - Google Patents

パワーステアリング装置

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Publication number
JPH11321673A
JPH11321673A JP10132118A JP13211898A JPH11321673A JP H11321673 A JPH11321673 A JP H11321673A JP 10132118 A JP10132118 A JP 10132118A JP 13211898 A JP13211898 A JP 13211898A JP H11321673 A JPH11321673 A JP H11321673A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
spool valve
oil
valve
oil chamber
spring
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10132118A
Other languages
English (en)
Inventor
Tatsuyoshi Maruyama
辰義 丸山
Susumu Kimoto
進 木本
Takayuki Yoshida
高之 吉田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Unisia Jecs Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Unisia Jecs Corp filed Critical Unisia Jecs Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 パワーシリンダに導く作動油の油圧特性を車
両の運転状態に応じて変化させることができると共に、
エネルギの消費量を可及的に低減することが可能なパワ
ーステアリング装置を提供する。 【解決手段】 入力軸1に入力される操舵トルクに応じ
て、油圧ポンプ105からパワーシリンダ13への作動
油の供給を司る制御弁20を設ける。前記制御弁20の
第1スプール弁28を閉弁方向に付勢する供給スプリン
グ(ばね部材)42を設ける。前記供給スプリング42
の一端を支持し、かつパワーシリンダ13の作動油圧に
よって移動可能な支持部材33を設ける。前記支持部材
33を車両の運転状態に応じて移動させる電磁アクチュ
エータ81を設ける。前記電磁アクチュエータ81によ
って支持部材33を移動させることにより、供給スプリ
ング42のばね力を車両の運転状態によって変化させる
ようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車等のパワー
ステアリング装置に関し、とりわけ、操舵操作の中立位
置においてパワーシリンダへの作動油の供給を遮断する
形式の制御弁を備えたパワーステアリング装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】この種のパワーステアリング装置とし
て、特開平9−123933号公報に記載されたものが
知られている。
【0003】前記従来のパワーステアリング装置は、操
舵機構の入力軸に入力される操舵トルクに応じて、油圧
ポンプからの作動油をパワーシリンダに給排して操舵助
勢力を得るパワーステアリング装置であって、操舵機構
の入力軸に入力される操舵トルクに応じて開弁して、油
圧ポンプからパワーシリンダへの作動油の供給を司り、
操舵操作の中立位置においてパワーシリンダへの作動油
の供給を遮断する形式の制御弁を備えている。
【0004】前記制御弁は、この制御弁を閉弁方向に付
勢するばね部材と、このばね部材の一端を支持する支持
部材とを備えており、制御弁自体を車速に応じて移動さ
せることによって、パワーシリンダに導かれる作動油の
油圧特性を車速に応じて変化させると共に、油圧特性の
操舵トルク(T)に対する作動御油圧(P)の増減割合
が変化する点、所謂カットオフ点を車速に応じて変化さ
せ、優れた操舵感覚のパワーステアリング装置が得られ
るようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記従来例
にあっては、制御弁自体を車速に応じて移動させるため
に調圧室を設けてあり、この調圧室に供給する作動油を
制御することによって制御弁自体を移動させ、車速に応
じてパワーシリンダに導かれる作動油の油圧特性を変化
するようにしてある。
【0006】前記従来例における調圧室に供給する作動
油の制御は、油圧ポンプの吐出通路から直接分岐して調
圧室に連通する調圧通路に、ドレン通路への開口面積を
調節する可変絞りを設け、この可変絞りを車速に応じて
制御することによって成就されるようにしてある。
【0007】即ち、前記従来例にあっては、車速に応じ
てパワーシリンダに導かれる作動油の油圧特性を変化さ
せるために、制御弁に作動油を導く通路から分岐した調
圧通路が設けられており、この調圧通路に導かれる作動
油は、制御弁に対する制御力を得るためにのみ用いら
れ、その後ドレン通路へ直接排出される。
【0008】このため、前記従来例にあっては、油圧ポ
ンプは、制御弁を介してパワーシリンダに作動油を供給
する他に、調圧通路に作動油を導くために作動される必
要があり、その分、駆動エネルギの消費量が増加する虞
がある。
【0009】本発明は前記従来の実情に鑑みて案出され
たもので、パワーシリンダに導く作動油の油圧特性を車
両の運転状態に応じて変化させることができると共に、
エネルギの消費量を可及的に低減することが可能なパワ
ーステアリング装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】そこで、請求項1記載の
発明は、操舵機構の入力軸に入力される操舵トルクに応
じて開弁して、油圧ポンプからパワーシリンダへの作動
油の供給を司り、操舵操作の中立位置においてパワーシ
リンダへの作動油の供給を遮断する形式の制御弁を備え
たパワーステアリング装置において、前記制御弁が、こ
の制御弁を閉弁方向に付勢するばね部材と、このばね部
材の一端を支持し、かつパワーシリンダの作動油圧によ
って移動可能な支持部材とを備えると共に、前記制御弁
の支持部材を車両の運転状態に応じて移動させる電磁ア
クチュエータを設け、この電磁アクチュエータによって
支持部材を移動させることにより、ばね部材のばね力を
車両の運転状態によって変化させるようにした構成にし
てある。
【0011】また、請求項2記載の発明は、請求項1記
載の発明の構成のうち、前記電磁アクチュエータが電磁
コイルによって吸引されるプランジャを備え、このプラ
ンジャと支持部材との間が、圧縮ばね部材を介して連繋
されている構成にしてある。
【0012】また、請求項3記載の発明は、請求項1記
載の発明の構成のうち、前記制御弁が、バルブボディに
形成され、一端側が封止されたスプール弁収容穴と、こ
のスプール弁収容穴内に摺動自在に収容され、このスプ
ール弁収容穴内部をパワーシリンダへ連通する封止端側
の第1油室とドレン通路へ連通する開放端側の第2油室
とに区画する第1スプール弁と、この第1スプール弁に
よってスプール弁収容穴の略中央部分に区画形成され、
作動油の供給通路へ連通しており、第1スプール弁の移
動によって第1油室と連通可能な第3油室と、前記スプ
ール弁収容穴の開放端側に摺動自在に挿入され、その先
端部がバルブボディから突出する第2スプール弁と、こ
の第2スプール弁を第1スプール弁から離れる方向に付
勢する排出スプリングと、前記第1油室と第2油室とを
連通しており、前記第2スプール弁の移動によって閉塞
可能な連通油路と、前記第1スプール弁を第2油室側に
付勢して、この第1スプール弁による第1油室と第3油
室との連通を阻止する供給スプリングと、この供給スプ
リング及び排出スプリングのそれぞれの一端を支持し、
かつパワーシリンダの作動油圧によって移動可能な支持
部材とを備え、前記入力軸に入力される操舵力に応じた
操作力を第2スプール弁に与えることにより、この第2
スプール弁が軸方向に移動して連通油路を閉じると共
に、前記第1スプール弁が移動して第1油室と第3油室
とを連通させ、供給通路から第3油室を介して第1油室
に導かれる作動油をパワーシリンダに供給可能としてな
る構成にしてある。
【0013】また、請求項4記載の発明は、請求項1記
載の発明の構成のうち、前記電磁アクチュエータが電磁
コイルによって吸引されるプランジャを備え、このプラ
ンジャと支持部材とが、一体に連繋されている構成にし
てある。
【0014】斯かる構成にあっては、前記操舵機構の入
力軸に入力される操舵トルクに応じて、制御弁が操作さ
れる。前記制御弁が開弁操作されることによって、油圧
ポンプからの作動油が制御弁を介してパワーシリンダに
導かれることになる。
【0015】これによって、操舵機構の左方向または右
方向の転舵操作に対して、パワーシリンダによる操舵助
勢力が得られる。
【0016】ここで、前記制御弁を閉弁方向に付勢する
ばね部材の一端を支持する支持部材は、パワーシリンダ
の作動油圧によって移動可能で、パワーシリンダの作動
油圧が増加することによって制御弁に近付く方向に所定
距離だけ移動して、ばね部材を押し縮める。
【0017】また、前記電磁アクチュエータは、支持部
材に対して、車両の運転状態、例えば車速に応じて制御
力を与え、この支持部材を移動させる。具体的には、前
記支持部材を車速の増加に応じて制御弁から離れる方向
(ばね部材のばね力が減じる方向)に移動させる。即
ち、前記制御弁の開弁操作の場合の操作力を車速の増加
に伴って減じる方向に移動させる。
【0018】これによって、操舵トルクに応じて変化す
る作動油の油圧特性において、油圧が立ち上がり始める
操舵トルク及び減少し始める操舵トルクの大きさが、車
速に応じて変化し、車両の低速走行時或いは停止時は、
高速走行時に比較して小さな操舵トルクで所定の作動油
圧力が得られる。
【0019】このとき、前記支持部材は、パワーシリン
ダの作動油圧によって移動されると共に、電磁アクチュ
エータによって車両の運転状態に応じて移動される。つ
まり、前記支持部材には、パワーシリンダの作動油圧
と、電磁アクチュエータによって車両の運転状態に応じ
た制御力とが与えられるようにしてあるから、油圧ポン
プはパワーシリンダに作動油を供給するために作動され
るのみで足り、格別調圧通路等に作動油を導くために作
動されることはない。
【0020】したがって、パワーシリンダに導く作動油
の油圧特性を車両の運転状態に応じて変化させることが
できると共に、エネルギの消費量を可及的に低減するこ
とが可能なパワーステアリング装置が得られる。
【0021】また、請求項2記載の発明によれば、前記
支持部材と電磁アクチュエータのプランジャとの間が圧
縮ばね部材を介して連繋されていることにより、制御弁
のばね部材と圧縮ばね部材との両方のばね部材のばね定
数を任意に選定することが可能である。このため、前記
圧縮ばね部材のばね定数とばね部材のばね定数とを近接
させることにより、パワーシリンダの作動油圧及びプラ
ンジャからの力を受けて、支持部材が移動を停止するカ
ットオフ点において、低車速域のカットオフ点と高車速
域のカットオフ点との間隔を広げることができ、優れた
操舵特性を得ることができる。
【0022】また、請求項3記載の発明にあっては、前
記支持部材が、供給スプリング及び排出スプリングのそ
れぞれの一端を支持していることにより、操舵トルクが
増加した場合と減少した場合の両方に、カットオフ特性
を付与することができる。
【0023】また、請求項4記載の発明にあっては、前
記支持部材と電磁アクチュエータののプランジャとが、
一体に連繋されていることにより、構成の簡素化を図る
ことができる。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、図
面に基づいて詳述する。
【0025】図1は本発明の実施の形態を示すパワース
テアリング装置の説明図で、制御弁、方向切替え弁及び
アクチュエータの断面図を含む図面、図2は図1のA−
A線断面図、図3は図1のB−B線断面図を含む説明
図、図4は図1のC−C線断面図、図5は車速をパラメ
ータとして、入力軸に入力される操舵トルク(T)と操
舵助勢力を発生させる作動油圧(P)との関係を示す線
図である。
【0026】図において、1は中空状の入力軸で、この
入力軸1には図外のステアリングホイールが連結され、
操舵トルクが入力される。2は前記入力軸1に対して相
対回動可能に連繋された出力軸で、これら入力軸1及び
出力軸2は、バルブハウジング3aとギヤハウジング3
bとからなるハウジング3内に回動可能に収容されてい
る。4、5、6は前記入力軸1及び出力軸2を支持する
軸受けである。
【0027】前記出力軸2は、入力軸1の外周に嵌り合
う筒状のバルブボディ7とピニオン軸8とからなり、こ
のピニオン軸8は図外の操縦リンクを操向操作するラッ
ク軸9に噛合している。なお、前記バルブボディ7とピ
ニオン軸8とは連結ピン7aによって連結してある。
【0028】10はラックサポートで、このラックサポ
ート10はラック軸9をその背面側からばね11のばね
力によってピニオン軸8に向かって押圧しており、これ
によって、このラック軸9とピニオン軸8との噛合隙間
を除去して、滑らかな操舵感覚が得られるようにしてあ
る。
【0029】前記ラック軸9にはパワーシリンダ13が
付属しており、このパワーシリンダ13は、ラック軸9
に取付けたピストン14の両側に対峙する一対のシリン
ダ室15L、15Rを備えている。
【0030】16は前記入力軸1の中空内部に挿通され
たトーションバーで、このトーションバー16は適当な
捩じり弾性を有しており、一端がピン17によって入力
軸1に連結され、他端がセレーション18によって出力
軸2に連結されている。これによって、前記出力軸2
は、トーションバー16を介して入力軸1に連繋され、
このトーションバー16が捩じられることにより、入力
軸1に対して相対回動可能である。
【0031】20は、前記入力軸1に入力される操舵ト
ルクに応じて、パワーシリンダ13への作動油の供給を
司る制御弁である。前記制御弁20は、ハウジング3に
接して配置され、次のように構成されている。
【0032】即ち、22は前記制御弁20のボディで、
このボディ22はハウジング3に取る付けられている。
また、前記ボディ22には入力軸1と略平行にスプール
弁収容孔25が形成してある。前記スプール弁収容孔2
5は、一端側が後述する電磁アクチュエータによって封
止されており、その内部は、一端側(封止端側)に大径
部25aが形成され、他端側に小径部25bが形成して
ある。
【0033】28は前記スプール弁収容孔25内に摺動
自在に収容された第1スプール弁で、この第1スプール
弁28はスプール弁収容孔25内部を一端側の第1油室
29と他端側の第2油室30とに区画している。また、
前記第1スプール弁28は、その胴部が縮径され、スプ
ール弁収容孔25の略中央部分に第3油室31を区画形
成している。
【0034】前記第3油室31の第1油室29に対する
区画は、スプール弁収容孔25の大径部25a側におい
て第1スプール弁28にテーパ状に拡径して形成された
ポペット部28aが、スプール弁収容孔25の大径部2
5aと小径部25bとの段部25cに接し、前記第1油
室29と第3油室31との連通を遮断することによって
成就されている。したがって、前記第1油室29と第3
油室31との間は、第1スプール弁28が第1油室29
側に移動し、ポペット部28aが段部25cから離間す
ることによって連通可能である。
【0035】また、前記第3油室31の第2油室30に
対する区画は、第1スプール弁28の胴部外周に設けた
シールリング32によって成就されている。
【0036】前記第1スプール弁28の第1油室29側
端部は、この第1油室29内を摺動自在な支持部材33
に対向している一方、第1スプール弁28の第2油室3
0側端部には凹形状のテーパ面34が形成してある。
【0037】前記支持部材33が収容される第1油室2
9内は大径室29aと小径室29bとから段付き状に形
成されており、支持部材33は第1油室29の形状に合
致して段付き状に形成され、更にスプール弁収容孔25
の封止端側には縮径軸部33aが形成されている。前記
支持部材33の段付き部分と第1油室29の段付き部分
とは、所定のストローク(l)をもって相互に当接可能
となっていると共に、これらの間は、後述するドレン通
路に連通する低圧室29cとなっている。
【0038】また、前記支持部材33は、軸方向の貫通
孔33bと、この貫通孔33bに連通して縮径軸部に形
成された半径方向の貫通孔33cを有すると共に、ばね
部材35によって第1スプール弁28側に付勢されてい
る。これによって、前記支持部材33は、軸方向の両端
側から第1油室29内の油圧力を受け、段付き形状によ
る受圧面積の差により、第1油室29内を軸方向に移動
可能である。また、前記支持部材33は好ましくは非磁
性体材料から形成される。
【0039】36は前記第1油室29と第2油室30と
を連通する連通油路で、この連通油路36はこの実施の
形態において第1スプール弁28に形成してある。即
ち、前記連通油路36は、第1スプール弁28の軸方向
に貫通して形成してある。
【0040】37は前記スプール弁収容孔25の他端側
に摺動自在に収容された第2スプール弁である。前記第
2スプール弁37は、一端側(第1スプール弁28側)
に凸形状の外周面38が形成され、この外周面38が第
1スプール弁28側の凹形状のテーパ面34に当接可能
となっていると共に、他端側は、縮径されて、スプール
弁収容孔25の他端側を封止するプラグ39に形成した
アシスト圧力室40内に挿入されている。
【0041】また、前記第2スプール弁37の胴部に
は、スプール弁収容孔25に直交してボディ22に形成
された貫通孔22aに臨んで、直径方向の係合孔41が
形成されており、この係合孔41内に、後に詳述する変
換機構の操作手段が接するようになっている。
【0042】42は前記第1油室29内に収容された供
給スプリングで、この供給スプリング42は、一端が支
持部材33に接し、他端が第1スプール弁28に接し
て、この第1スプール弁28を第2油室30側に付勢し
ている。これによって、前記第1スプール弁28は、常
態において、ポペット部28aがスプール弁収容孔25
の段部25cに接し、第1油室29と第3油室31との
連通を遮断している。
【0043】43は前記第2油室30内に配置された排
出スプリングで、この排出スプリング43は、一端が第
1スプール弁28に接し、他端が第2スプール弁37に
接して、この第2スプール弁37をプラグ39側に付勢
している。つまり、前記排出スプリング43は第2スプ
ール弁37を第1スプール弁28から離れる方向に付勢
して相互に接触させず、即ち、第1スプール弁28の凹
形状のテーパ面34と第2スプール弁37の凸形状の外
周面38とが接触しない状態とする。
【0044】このため、前記第2スプール弁37は、常
態において、第1スプール弁28に形成した連通油路3
6を第2油室30側端部において閉塞することがなく、
この連通路36を開いている状態としている。
【0045】したがって、前記供給スプリング42及び
排出スプリング43は、制御弁20を閉弁方向に付勢し
ているばね部材であることになる。
【0046】前記制御弁20の第1油室29は、ボディ
22に形成した斜め孔(通路)44及びハウジング3に
形成した斜め孔(通路)45を介して、後に詳述する方
向切替え弁に連通している。また、第2油室30はドレ
ン通路46に連通し、第3油室31は作動油の供給通路
47に連通している。
【0047】また、前記制御弁20のボディ22には、
第1油室29に連通する斜め通路48、及びこの斜め通
路48に連通する軸方向通路49が形成してある。
【0048】前記軸方向通路49は、吸込み保証のため
のチェック弁50を介して、貫通孔22aに開口する通
路51に連通している。なお、前記チェック弁50は球
弁50aをその押子50bと共にチェックスプリング5
0cで偏倚して通路51の弁座に適合させた構成とさ
れ、常態において、軸方向通路49と通路51との連通
を遮断している。
【0049】また、前記軸方向通路49はその端部で折
れ曲がり、プラグ39に形成した半径方向の貫通孔40
aを介してアシスト圧力室40に連通している。
【0050】53は変換機構で、この変換機構53は、
制御弁20を操作可能な操作手段としての操作棒54を
有し、入力軸1に入力される操舵トルクを操作手段54
の変位に変換する。
【0051】前記変換機構53は、ハウジング3内に収
容された入力軸1に対して、軸方向に移動可能で、かつ
相対回動不能に連繋された可動部材55と、この可動部
材55と出力軸2の可動部材55に対向する対向面との
間に設けられ、これら可動部材55と出力軸2との相対
回動を可動部材55の軸方向移動に変換する運動変換手
段56を有している。また、前記制御弁20を操作可能
な操作棒54は後に詳述するように、可動部材55に連
繋されている。
【0052】前記可動部材55は中空円板状で、中空内
部に入力軸1が挿入された状態でこの入力軸1の外周側
に配置されており、入力軸1に設けた半径方向のフラン
ジ57に軸方向に植設されたピン58によって、軸方向
に移動可能で、かつ相対回動不能に連繋されている。ま
た、前記可動部材55は、一端がフランジ57に接する
ばね部材59によって、常時出力軸2側(バルブボディ
7側)に付勢されている。
【0053】前記運動変換手段56は、可動部材55に
設けられた回転方向に傾斜する一対の傾斜面60と、こ
の傾斜面60に接する突起としての球61を備えてお
り、この球61は出力軸2の可動部材55に対向する対
向面、即ちバルブボディ7の端面に設けられている(図
4参照)。これによって、前記入力軸1に操舵トルクが
入力され、入力軸1と出力軸2との間に相対回動が生じ
ることにより、球61が傾斜面60を押すことになるか
ら、可動部材55はばね部材59のばね力に抗して軸方
向に、即ちバルブボディ7の端面から離れる方向に移動
することが可能になる。この場合、前記傾斜面60は可
動部材55の回転方向に一対設けられているから、入力
軸1と出力軸2との相対回動が左右何れの方向であって
も、可動部材55は一方向に移動することになる。
【0054】前記操作棒(操作手段)54は、基端54
a側が可動部材55に連繋され、先端54b側がハウジ
ング3を貫通してボディ2の貫通孔22a内に延び、第
2スプール弁37の係合孔41に係合している。また、
前記操作棒54は、その基端54a側と先端54b側と
の間の中間部分がボディ22(ハウジング3に固定して
ある)に取付けた球面軸受け62によって支持されてお
り、この球面軸受け62によって、ボディ22に枢動可
能に連結されている。このため、前記操作棒54は、球
面軸受け62を支点として揺動可能であり、可動部材5
5に連繋された基端54a側が図1において上方向に移
動することによって、先端54b側は下方向に移動して
制御弁20を操作することになる。
【0055】63は前記制御弁20とパワーシリンダ1
3との間に設けられた方向切替え弁で、この方向切替え
弁63は、図3に最もよく示されるように、この実施の
形態において、入力軸1の外周とバルブボディ7の内周
との間に所謂ロータリ弁として形成されている。
【0056】前記方向切替え弁63は、入力軸1に入力
される操舵トルクの方向に応じて、作動油の供給をパワ
ーシリンダ13の一方のシリンダ室15Lまたは他方の
シリンダ室15Rへ切替えると共に、これらシリンダ室
15L、15Rからの作動油の排出を司る。
【0057】即ち、前記入力軸1の外周には窪み64、
65が円周方向等間隔に配置して形成され、バルブボデ
ィ7の内周には、入力軸1の窪み64、65の間に位置
して、窪み66、67が円周方向等間隔に配置して形成
されており、これら窪み64、65、66、67の間
に、方向切替え弁63を構成する絞り68a、68b、
69a、69bが形成してある。
【0058】前記窪み64は、通路70を介してバルブ
ボディ7の外周に形成した周溝71に連通している。前
記周溝71は斜め孔44、45を介して制御弁20の第
1油室29に連通しているから、窪み64には制御弁2
0の第1油室29内の作動油が導かれることが可能であ
る。
【0059】前記窪み65は、通路72、入力軸1の内
周とトーションバー16の外周との間の隙間及び出力軸
2に形成した貫通孔2aを介してハウジング3内の低圧
部分に連通し、このハウジング3内を介してドレン通路
46に連通している。
【0060】前記窪み66は、通路73を介してバルブ
ボディ7の外周に形成した周溝74に連通し、この周溝
74を介してパワーシリンダ13の一方のシリンダ室1
5Lに連通している。
【0061】前記窪み67は、通路75を介してバルブ
ボディ7の外周に形成した周溝76に連通し、この周溝
76を介してパワーシリンダ13の他方のシリンダ室1
5Rに連通している。
【0062】また、前記周溝71、74、76の両側に
はシールリング77、78、79、80が配置されてお
り、これによって、これら周溝71、74、76は液密
的に区画されている。
【0063】ここで、前記パワーシリンダ13のシリン
ダ室15L、15R内には、周溝74、76を介して周
溝71内の作動油が導かれることが可能であり、周溝7
1は第1油室29内に連通している。このため、前記第
1油室29内に斜め通路48を介して連通している軸方
向通路49は、パワーシリンダ13に連通可能であり、
このパワーシリンダ13内の作動油圧がアシスト圧力室
40内に導かれることになる。
【0064】81は電磁アクチュエータである。前記電
磁アクチュエータ81はスプール弁収容孔25の一端側
を封止するようにボディ22に取付けられており、制御
弁20の支持部材33に対して車両の運転状態に応じた
制御力を与え、この支持部材33を移動させることが可
能である。
【0065】即ち、前記電磁アクチュエータ81は、所
謂吸引ソレノイドであって、電磁コイル82と、この電
磁コイル82の支持板83と、電磁コイル82によって
吸引されるプランジャ84と、このプランジャ84を電
気コイル82の吸引力に抗して付勢するソレノイドスプ
リング85を主要素として構成されており、支持板83
を介してボルト86によってボディ22に取付けられて
いる。
【0066】前記プランジャ84は磁性体材料から略有
底円筒状に形成され、支持板83の貫通孔87内に摺動
自在に支持されており、その中空内部に非磁性体材料か
らなる支持部材33の縮径軸部33aが摺動自在に収容
されている。また、前記プランジャ84の底部には貫通
孔88が形成されており、プランジャ84の内外に圧力
差が生じないようになっている。
【0067】前記プランジャ84の中空内部には圧縮ば
ね部材89が配置されており、この圧縮ばね部材89に
よって支持部材33がプランジャ84から突出する方向
に付勢されている。これによって、前記支持部材33と
プランジャ84は圧縮ばね部材89を介して連繋されて
いることになる。
【0068】したがって、前記支持部材33は、供給ス
プリング52のばね力と、このばね力に対抗するばね部
材35、ソレノイドスプリング85及び圧縮ばね部材8
9のばね力で付勢されて、これらのばね力の釣り合い位
置で停止しており、この状態で、供給スプリング42を
支持していると共に、第1油室29の段付き部分と支持
部材33の段付き部分との間に所定の隙間(l)が形成
されるようになっている。
【0069】前記電磁アクチュエータ81は、プランジ
ャ84が電磁コイル82によって吸引される一方でソレ
ノイドスプリング87のばね力で付勢されることによ
り、圧縮ばね部材89を介して支持部材33に制御力を
与える。これにより、前記支持部材33は、供給スプリ
ング42、ばね部材35、圧縮ばね部材89及びソレノ
イドスプリング85のばね力と、電磁コイル82の吸引
力と、支持部材33に作用する第1油室29内の油圧力
との釣り合い位置で停止し、供給スプリング42を所定
のセット長さで支持することが可能である。
【0070】102は車両の走行状態を検出するセンサ
としての車速センサ、103は車速センサ102からの
車速信号が入力され、この車速信号に基づいて電磁アク
チュエータ81を制御する制御ユニットである。これに
よって、前記電磁アクチュエータ81は、車速センサ1
02からの車速信号が入力される制御ユニット103を
介して駆動されることにより、プランジャ84に対する
電磁コイル82の吸引力を制御して、プランジャ84に
対して圧縮ばね部材89を介して連繋された支持部材3
3に作用する力を車速に応じて変化させ、この支持部材
33を移動させることが可能である。つまり、前記電磁
アクチュエータ81は、前記制御弁20の制御特性を車
速の因子を加えて変化させることができ、パワーステア
リング装置の所謂車速感応制御を可能とする。
【0071】105は前記供給通路47に作動油を供給
する油圧ポンプである。前記供給通路47の途中には、
油圧ポンプ105から制御弁20の第3油室31側への
作動油の流通を許容し、逆方向の流通を阻止するチェッ
ク弁106が設けられており、このチェック弁106よ
りも下流側の供給通路47には、この供給通路47内の
圧力を所定圧力に保持可能なアキュームレータ107が
接続されている。
【0072】108は前記油圧ポンプ105を回転駆動
するモータで、このモータ108は、チェック弁106
よりも下流側の供給通路47内の圧力をモニターする圧
力スイッチ109の検出信号に基づいて駆動及び停止が
制御される。
【0073】なお、前記ドレン通路46は作動油のリザ
ーバ110に連通している。
【0074】斯かる構成において、前記入力軸1に連結
される図外のステアリングホイールが操舵操作され、こ
の入力軸1に操舵トルクが入力されると、この操舵トル
クはトーションバー16を介して出力軸2に伝達され、
ラック軸9を介して図外の操縦リンクを操向操作する。
【0075】このとき、図外の車輪の接地抵抗が大きい
場合には、前記トーションバー16が捩じられ、入力軸
1と出力軸2との間に相対回動が生じることになる。
【0076】前記入力軸1と出力軸2との相対回動が生
じることによって、制御弁20及び方向切替え弁63が
作動し、パワーシリンダ13に作動油を給排して、作動
油圧による操舵助勢力が得られることになるのであり、
これについて順を追って説明する。
【0077】まず、前記供給通路47の作動油は、チェ
ック弁106よりも下流側に設けたアキュームレータ1
07によって加圧されて、常時所定圧力に維持されてい
る。即ち、前記供給通路47内の作動油の圧力は圧力ス
イッチ109によってモニターされており、この供給通
路47内の圧力が所定圧力よりも低下した場合には圧力
スイッチ109の検出信号に基づいてモータ108が回
転し、油圧ポンプ105が回転駆動されることによっ
て、供給通路47内の作動油の圧力が高められる。一
方、前記供給通路47内の圧力が所定圧力に達した場合
には、圧力スイッチ109がこれを検出し、モータ10
8及び油圧ポンプ105の回転駆動を停止させる。した
がって、前記制御弁20の第3油室31内には常時所定
圧力の作動油が導かれていることになる。
【0078】このとき、前記入力軸1と出力軸2との間
に相対回動が生じない状態、即ち操舵操作の中立位置に
おいては、変換機構53の可動部材55はばね部材59
のばね力で押圧されて、運動変換手段56の一対の傾斜
面60が同時に球体61に接した状態(図4参照)にあ
るから、操作棒54は図1に示す中立位置にあり、制御
弁20を操作しない。このため、前記制御弁20の第1
スプール弁28及び第2スプール弁37は共に図1及び
図2に示す中立状態にあり、作動油の方向切替え弁63
及びパワーシリンダ13への供給は遮断された状態にあ
る。
【0079】即ち、前記制御弁20の第1スプール弁2
8は、常態にあって、この第1スプール弁28によって
スプール弁収容孔25内に形成された第1油室29、第
2油室30及び第3油室31をそれぞれ区画しており、
各油室間の相互の連通は阻止された状態にある。つま
り、前記第1スプール弁28は供給スプリング(ばね部
材)42によって第2油室30側に付勢され、この第1
スプール弁28のポペット部28aがスプール弁収容孔
25の段部25cに接しており、第1油室29と第3油
室31との連通を阻止している。また、前記第2油室3
0と第3油室31との間はシールリング32によって封
止が施されている。
【0080】つまり、前記作動油の供給通路47が連通
する第3油室31は、方向切替え弁63の周溝71に連
通する第1油室29、及びドレン通路46に連通する第
2油室30に対してそれぞれ区画されており、このた
め、前記第3油室31に供給される作動油は方向切替え
弁63及びドレン通路46の何れにも供給されない状態
にある。
【0081】また、前記第2スプール弁37は排出スプ
リング43によってスリーブ24から突出する方向に付
勢されているけれども、常態にあっては、変換機構53
の操作手段としての操作棒54によって押圧されず、第
1油室29と第2油室30とを連通する連通油路36を
連通状態に保っている。即ち、前記第2スプール弁37
は排出スプリング43によってバルブボディ20から突
出する方向に付勢され、これによって、第2スプール弁
37は第1スプール弁28から離間して、第1スプール
弁28の凹形状のテーパ面34と第2スプール弁37の
凸形状の外周面38とが接触しない状態とされる。
【0082】このため、前記第2スプール弁37は第1
スプール弁28に形成した連通油路36を第2油室30
側端部において閉塞することがなく、この連通路36を
開いている。したがって、前記方向切替え弁63に連通
する第1油室29は、第2油室30に連通するドレン通
路46に連通していることになる。
【0083】斯かる状態から、前記図外のステアリング
ホイールを介して入力軸1に操舵トルクが入力され、ト
ーションバー16が捩じられて入力軸1と出力軸2とが
相対回動することにより、変換機構53の操作棒54が
第2スプール弁37を操作し、この第2スプール弁37
を排出スプリング43のばね力に抗して押圧して、軸方
向に移動させる。
【0084】具体的には、前記入力軸1と出力軸2とが
相対回動することにより、運動変換手段56の球61が
可動部材55に形成した一対の傾斜面60の一方にのみ
接することになり、この可動部材55を図1において上
方向に移動させる。これによって、前記可動部材55に
基端54a側が連繋された操作棒54が球面軸受け62
を介して揺動し、この操作棒54の先端54b側が図1
において下方向に動くことになるから、この先端54b
側で第2スプール弁37が押圧される。その結果、前記
第2スプール弁37は操作手段としての操作棒54によ
って押圧され、入力軸1と出力軸2との相対回動量に応
じて軸方向に移動することになる。
【0085】前記操作棒54が制御弁20の第2スプー
ル弁37を軸方向に押圧して移動させることにより、こ
の第2スプール弁37が、第1油室29と第2油室30
とを連通する連通油路36を閉じることになる。
【0086】即ち、前記第2スプール弁37が排出スプ
リング43のばね力に抗して第1スプール弁28側に移
動することにより、第2スプール弁37が第1スプール
弁28に接し、第1スプール弁28の凹形状のテーパ面
34と第2スプール弁37の凸形状の外周面38とが接
触する。このため、前記第2スプール弁37は第1スプ
ール弁28に形成した連通油路36を第2油室30側端
部において閉塞することになり、この連通路36を閉じ
る。したがって、前記方向切替え弁63に連通する第1
油室29は第2油室30に連通するドレン通路46との
連通が阻止されることになる。
【0087】また、前記操作手段としての操作棒54が
第2スプール弁37を押圧して軸方向に移動させ、この
第2スプール弁37が第1スプール弁28に接すること
により、この第1スプール弁28が軸方向に押圧され、
供給スプリング42のばね力に抗して第1油室29側に
移動することになる。
【0088】前記第1スプール弁28が第1油室29側
に移動することにより、第1油室29と第3油室31と
が連通することになる。これによって、前記作動油の供
給通路47に連通する第3油室31から第1油室29に
導かれる作動油が方向切替え弁63を介してパワーシリ
ンダ13に供給される。
【0089】同時に、前記パワーシリンダ13に導かれ
る作動油は、ボディ22に形成した軸方向通路49及び
プラグ39に形成した貫通孔40aを介してアシスト圧
力室40内に導かれ、第2スプール弁37を付勢する。
【0090】即ち、いま、前記入力軸1に一定方向の操
舵トルクが入力され、スプール弁収容孔25内の第1ス
プール弁28が第1油室29側に移動すると、この第1
スプール弁28に形成されたポペット部28aが、スプ
ール弁収容孔25の大径部25aと小径部25bとの段
部25cから離れ、前記第1油室29と第3油室31と
が連通される。これによって、前記供給通路47から第
3油室31に供給される作動油が第1油室29内に導か
れ、この第1油室29から、通路42、斜め孔44、4
5及び周溝71を介して方向切替え弁63に導かれ、こ
の方向切替え弁63による制御のもとに、パワーシリン
ダ13の一方のシリンダ室15L(転舵方向が逆の場合
には他方のシリンダ室15R)に供給されるのである。
【0091】ここで、前記方向切替え弁63は、入力軸
1と出力軸2との間に相対回動が生じない状態、即ち操
舵操作の中立位置においては、絞り68a、69aは閉
じており、絞り68b、69bは僅かに開いている。こ
のため、前記パワーシリンダ13の一方のシリンダ室1
5Lは、周溝74、通路73、絞り68b、窪み65、
通路72を介してドレン通路46に連通しており、他方
のシリンダ室15Rは、周溝76、通路75、絞り69
b、窪み65を介してドレン通路46に連通している。
【0092】斯かる状態から、前記図外のステアリング
ホイールを介して入力軸1に操舵トルクが入力され、ト
ーションバー16が捩じられて入力軸1と出力軸2とが
相対回動することにより、方向切替え弁63の絞り68
aが開いて絞り68bが閉じる(転舵方向が逆の場合に
は絞り69aが開いて絞り69bが閉じる)ことにな
る。これによって、前記制御弁20から周溝71に供給
される作動油が、通路70から絞り68aを介してパワ
ーシリンダ13の一方のシリンダ室15Lに導かれる
(転舵方向が逆の場合には、通路70から絞り69aを
介してパワーシリンダ13の他方のシリンダ室15Rに
導かれる)。
【0093】つまり、前記制御弁20が方向切替え弁6
3に作動油を導く動作と、方向切替え弁63がパワーシ
リンダ13の一方のシリンダ室15Lまたは他方のシリ
ンダ室15Rとに作動油の供給を選択的に切替える動作
とが、略同時に実行されることになる。
【0094】前記制御弁20が方向切替え弁63を介し
てパワーシリンダ13に作動油を供給するとき、制御弁
20の第1スプール弁28は、操舵トルクが増加する過
程で、入力軸1に入力される操舵トルクとパワーシリン
ダ13の一方のシリンダ室15L内(転舵方向が逆の場
合には、他方のシリンダ室15R内)の圧力及び供給ス
プリング42のばね力との3者の釣合いが徐々に変化す
ることによって移動し、次のように作動する。
【0095】即ち、前記第1スプール弁28のポペット
部28aがスプール弁収容孔25の段部25cから離
れ、作動油が第1油室29からパワーシリンダ13に供
給されて、例えば一方のシリンダ室15L内の圧力が上
昇し、操舵助勢力が発揮されると、前記図外のステアリ
ングホイールから入力軸1に入力されている操舵トルク
は、パワーシリンダ13によって得られる助勢力の大き
さの分、減じられることが可能である。同時に、前記シ
リンダ室15L内の圧力が上昇することによって第1油
室29内の圧力も上昇することになるから、第1スプー
ル弁28は第1油室29内の圧力によって押し戻され、
ポペット部28aがスプール弁収容孔25の段部25c
に接して、第1油室29と第3油室31との連通を遮断
する。さらに、転舵操作のために、前記入力軸1に入力
される操舵トルクが増大すると、再びポペット部28a
がスプール弁収容孔25の段部25cから離れ、作動油
がパワーシリンダ13の一方のシリンダ室15Lに供給
される。以後、前記入力軸1に入力される操舵トルクに
応じて所定の大きさの操舵助勢力が得られるまで、前記
動作が繰り返されることになる。
【0096】つまり、前記制御弁20の第1スプール弁
28は、入力軸1に操舵トルクが入力されて、入力軸1
と出力軸2との相対回動が生じ、所定の大きさの助勢力
が得られるまで、ポペット部28aがスプール弁収容孔
25の段部25cから離れて作動油をパワーシリンダ1
3に導入する動作と、ポペット部28aがスプール弁収
容孔25の段部25cに接して作動油の導入を中止する
動作とを繰り返すことになる。
【0097】したがって、前記トーションバー16は、
第1スプール弁28のポペット部28aがスプール弁収
容孔25の段部25cから離れるまでの範囲内でのみ捩
じられることになり、また、前記入力軸1と出力軸2と
相対回動量もその範囲内となる。
【0098】一方、前記制御弁20からの作動油が方向
切替え弁63を介してパワーシリンダ13の一方のシリ
ンダ室15Lに導入されるとき、パワーシリンダ13の
他方のシリンダ室15Rは周溝76、通路75、窪み6
7、絞り69b、窪み65、通路72を介してドレン通
路46に連通している。
【0099】このため、前記パワーシリンダ13の一方
のシリンダ室15Lに導入される作動油の圧力によっ
て、ピストン14を介してラック軸9に操舵方向の力が
与えられ、操舵助勢力が発揮されるのである。
【0100】これにより、前記入力軸1に与えられる操
舵トルクに応じて、パワーシリンダ13に供給される作
動油によって所定の操舵助勢力が得られる。
【0101】次に、操舵操作が完了し、前記入力軸1へ
の操舵トルクの入力が解除されると、制御弁20の第1
スプール弁28が第1油室29内の圧力及び供給スプリ
ング42のばね力によって第2油室30側に押し戻さ
れ、第1スプール弁28のポペット部28aがスプール
弁収容孔25の段部25cに接して、第1油室29と第
3油室31との連通を遮断する。
【0102】また、前記第2スプール弁37が、第2油
室30内の圧力(この圧力は作動油が供給されるパワー
シリンダ13のシリンダ室、例えば一方のシリンダ室1
5L内の圧力に等しい)及び排出スプリング43のばね
力によって第1スプール弁28から離間する方向に徐々
に押し戻され、第1スプール弁28の凹形状のテーパ面
34と第2スプール弁37の凸形状の外周面38とが接
触しない状態とされる。このため、前記第2スプール弁
37は第1スプール弁28に形成した連通油路36を第
2油室30側端部において開口し、この連通油路36を
開く。
【0103】これによって、前記パワーシリンダ13の
一方のシリンダ室15Lに連通する第1油室29がドレ
ン通路46に連通し、シリンダ室15L内を大気圧のも
とに解放して、操舵助勢力を除すことになる。
【0104】これと同時に、前記方向切替え弁63も中
立位置に戻り、パワーシリンダ13の一方のシリンダ室
15L内及び他方のシリンダ室15R内はセンターオー
プン型の絞り68b、69bからドレン通路46に連通
される。
【0105】このとき、前記制御弁20の第2スプール
弁37は、操舵トルクが減じられる過程で入力軸1に残
留する操舵トルクとパワーシリンダ13の一方のシリン
ダ室15L内(転舵方向が逆の場合には、他方のシリン
ダ室15R内)に残留する圧力及び排出スプリング43
のばね力との3者の釣合いが徐々に変化することによっ
て移動し、連通油路36を徐々に開くことになる。
【0106】即ち、前記第2スプール弁37が連通油路
36を僅かに開くと、パワーシリンダ13の一方のシリ
ンダ室15L内の油圧力が僅かに減じられ、操舵助勢力
が減じられる。前記パワーシリンダ13の助勢力が減じ
られると、入力軸1に残留する操舵トルクが勝り、第2
スプール弁37は第1スプール弁28に接し、連通油路
36を閉じることになる。さらに、転舵操作を解除する
ために前記入力軸1に入力されている操舵トルクを除す
と、再び第2スプール弁37が第1スプール弁28から
離間して連通油路36を開き、パワーシリンダ13の一
方のシリンダ室15L内の作動油をドレン通路46に逃
がす。以後、前記入力軸1に入力される操舵トルク及び
パワーシリンダ13での操舵助勢力が零になるまで、前
記動作が繰り返されることになる。
【0107】つまり、前記制御弁20の第2スプール弁
37は、入力軸1に入力される操舵トルクが減じられる
ことによって、入力軸1と出力軸2との相対回動が減じ
られ、操舵助勢力が零になるまで、第1スプール弁28
から離間して連通油路36を開き、パワーシリンダ13
とドレン通路46とを連通する動作と、第1スプール弁
28に接して連通油路36を閉じる動作とを繰り返すこ
とになる。
【0108】一方、前記図外のステアリングホイールが
逆方向に操舵操作された場合には、運動変換手段56の
球61は可動部材55に形成した一対の傾斜面60の他
方にのみ接することになるけれども、この可動部材55
は前記同様に図1において上方向に移動するから、前記
同様に操作棒54が制御弁20を操作する。これに対し
て、前記方向切替え弁63は前記した方向とは逆方向に
作動し、絞り69a、68bを開き、絞り69b、68
aを閉じる。これによって、方向切替え弁63は、制御
弁20からの作動油を絞り69aを介してパワーシリン
ダ13の他方のシリンダ室15R内に供給すると共に、
一方のシリンダ室15L内が絞り68bを介してドレン
通路46に連通することになる。
【0109】これにより、前記同様に、入力軸1に入力
される操舵トルクに応じて、パワーシリンダ13に供給
される作動油によって所定の操舵助勢力が得られる。
【0110】その結果、操舵機構の左方向または右方向
の転舵操作に対して、パワーシリンダ13による操舵助
勢力が得られるのである。
【0111】このとき、前記制御弁20の供給スプリン
グ(ばね部材)42を支持する支持部材33、及びこの
支持部材33に対して車速に応じた制御力を与え、この
支持部材33を移動させる電磁アクチュエータ81は次
のように作動する。
【0112】前記支持部材33は、先ず、操舵操作の中
立位置で、供給スプリング42のばね力と、このばね力
に対抗するばね部材35、ソレノイドスプリング85及
び圧縮ばね部材89のばね力で付勢されて、これらのば
ね力の釣り合い位置で停止しており、この状態で、供給
スプリング42を支持していると共に、第1油室29の
段付き部分と支持部材33の段付き部分との間に所定の
隙間(l)が形成されるようになっている(図1及び図
2参照)。
【0113】次に、前記操作棒54が制御弁20を操作
して第2スプール弁37が連通路36を閉じ、第1スプ
ール弁28が移動して第1油室29内に第3油室31内
から作動油が導かれると、支持部材33は第1油室29
内の油圧力によって押圧され、供給スプリング42を押
し縮める(ばね力を高める)方向に移動する。即ち、前
記支持部材33は、第1油室29内の大径室29aと小
径室29bとに合致する段付き状に形成されていると共
に、低圧室29c内が大気圧下にあるから、大径室29
aと小径室29bとの受圧面積差に相当する面積に第1
油室29内の油圧力が作用することによって移動するこ
とになる。
【0114】つまり、前記第1油室29内の油圧力が上
昇することにより、支持部材33が、第1油室29内の
圧力と、ばね部材35及び圧縮ばね部材89のばね力
と、供給スプリング42のばね力との釣り合いによっ
て、第1スプール弁28側に移動し、供給スプリング4
2を押し縮めることになる。
【0115】このため、前記入力軸1に操舵トルクが入
力されて、変換機構53の操作棒54が制御弁20を操
作して第1油室29内の油圧が増圧されるとき、この制
御弁20の第1油室29内が所定の圧力に上昇したカッ
トオフ点以降、操舵トルク(T)に対する油圧(P)の
増加割合が変化する特性をもって制御されることになる
(図5参照)。
【0116】また、前記支持部材33に対して車速に応
じた制御力を与え、この支持部材33を移動させる電磁
アクチュエータ81は次のように作動する。
【0117】即ち、前記電磁アクチュエータ81は、電
磁コイル82が車速センサ102からの車速信号が入力
される制御ユニット103を介して駆動され、プランジ
ャ84が車速の増大によって吸引力が減少する電磁コイ
ル82によって吸引され、圧縮ばね部材89のセット荷
重を変える。つまり、低車速域においては前記圧縮ばね
部材89のセット荷重が小さく、高車速時はセット荷重
が大きい状態とする。これによって、前記プランジャ8
4に圧縮ばね部材89を介して連繋された支持部材33
に作用する力を変え、この支持部材33を車速に応じて
移動させることになる。
【0118】その結果、前記電磁アクチュエータ81の
プランジャ84が車速に応じて所定の吸引力で吸引され
ることによって、支持部材33は、供給スプリング42
のばね力と、このばね力に対抗するばね部材35及び圧
縮ばね部材89のばね力と、支持部材33に作用する第
1油室29内の油圧力と、の釣り合い位置に移動し、こ
の位置で、供給スプリング42を支持する。
【0119】これによって、前記供給スプリング42は
そのセット長が変化することになり、第1スプール弁2
8、即ち制御弁20を閉弁方向に付勢する供給スプリン
グ42のばね力が変化することになる。
【0120】即ち、前記電磁コイル82の吸引力が大き
い低車速域では圧縮ばね部材89のセット時荷重が小さ
くなっているから、支持部材33は、供給スプリング4
2のばね力が比較的小さなばね力である位置でこの供給
スプリング42を支持し、第1スプール弁28の開弁動
作が比較的容易な状態とする。その後、前記支持部材3
3は第1油室29内の油圧力によって所定寸法(l)移
動し、この移動が完了した低車速域のカットオフ点以
降、制御油圧特性は、操舵トルク(T)に対する油圧
(P)の増加割合が変化する特性、所謂カットオフ特性
をもって制御される(図5破線参照)。
【0121】また、前記電磁コイル82の吸引力が小さ
い高車速域では圧縮ばね部材89のセット時荷重が大き
くなっているから、支持部材33は、供給スプリング4
2のばね力が比較的大きなばね力である位置でこの供給
スプリング42を支持し、第1スプール弁28の開弁動
作が比較的困難な状態とする。その後、前記支持部材3
3は第1油室29内の油圧力によって所定寸法(l)移
動し、この移動が完了した低車速域のカットオフ点以
降、制御油圧特性は、操舵トルク(T)に対する油圧
(P)の増加割合が変化する特性、所謂カットオフ特性
をもって制御される(図5実線参照)。
【0122】これによって、前記アクチュエータ81
は、支持部材33に車速に応じた制御力を与え、この支
持部材33を車速に応じて移動させることによって供給
スプリング42のばね力を変化させる。具体的には、前
記アクチュエータ81は、車両の低速時または停止時に
供給スプリング42のばね力が小さくなる位置に支持部
材33を移動させ、高速になるにしたがってばね力が大
きくなる位置に移動させることになる。
【0123】このため、前記入力軸1に操舵トルクが入
力されて、変換機構53の操作棒54が制御弁20を操
作して第1油室29の油圧が増圧されるとき、及び入力
軸1に入力される操舵トルクが減じられて、変換機構5
3の操作棒54が制御弁20を操作して第1油室29の
油圧が減圧されるとき、この制御弁20の制御特性に車
速の因子が加えられ、操舵トルク(T)に対する油圧
(P)の特性が、図5に示すように、車速に応じて変化
し、所謂車速感応制御されることになる。
【0124】これによって、操舵トルクに応じて変化す
る作動油の油圧特性において、油圧が立ち上がり始める
操舵トルク及び減少し始める操舵トルクの大きさが、車
速に応じて変化し、車両の低速走行時或いは停止時は、
高速走行時に比較して小さな操舵トルクで所定の作動油
圧力が得られる。
【0125】このとき、前記支持部材33は、パワーシ
リンダ13の作動油圧によって移動されると共に、電磁
アクチュエータ81によって車両の運転状態に応じて移
動される。つまり、前記支持部材33には、パワーシリ
ンダ13の作動油圧と、電磁アクチュエータ81によっ
て車両の運転状態に応じた制御力とが与えられるように
してあるから、油圧ポンプ105はパワーシリンダ13
に作動油を供給するために作動されるのみで足り、格別
調圧通路等に作動油を導くために作動されることはな
い。
【0126】したがって、前記パワーシリンダ13に導
く作動油圧特性を車速に応じて変化させることができる
と共に、エネルギの消費量を可及的に低減することが可
能なパワーステアリング装置が得られる。
【0127】また、前記支持部材33と電磁アクチュエ
ータ81のプランジャ84との間が圧縮ばね部材89を
介して連繋されていることにより、供給スプリング42
即ち制御弁20のばね部材と圧縮ばね部材89との両方
のばね部材のばね定数を任意に選定することが可能であ
る。このため、前記圧縮ばね部材89のばね定数とばね
部材93のばね定数とを近接させることにより、パワー
シリンダ13の作動油圧及びプランジャ84からの力を
受けて、支持部材33が移動を停止するカットオフ点に
おいて、低車速域のカットオフ点と高車速域のカットオ
フ点との間隔を広げることができ、優れた操舵特性を得
ることができる。
【0128】図6乃至図7は本発明の別の実施の形態を
示す図面で、この実施の形態が前記実施の形態と変わる
ところは、前記支持部材33が、供給スプリング42及
び排出スプリング43のそれぞれの一端を支持している
点である。
【0129】即ち、前記排出スプリング43が連通油路
36内を貫通して設けられており、一端が支持部材33
に接し、他端が第2スプール弁37に接して、この第2
スプール弁37をプラグ39側に付勢している。
【0130】なお、その他の構成は前記実施の形態と同
様であるから、同一構成部分には同一符号を付し、その
重複する説明を省略する。
【0131】斯かる構成によれば、前記実施の形態と同
様に、入力軸1に入力される操舵トルクに応じて制御弁
20が操作され、この制御弁20及び方向切替え弁63
を介してパワーシリンダ13に供給される作動油によっ
て、所定の操舵助勢力が得られる。
【0132】また、前記支持部材33が供給スプリング
42及び排出スプリング43のそれぞれの一端を支持し
ているから、操舵トルクを減少させた場合に、パワーシ
リンダ13の作動油圧がカットオフ点を下回ることによ
って支持部材33は供給スプリング42のばね力で移動
を開始すると共に、排出スプリング43のセット荷重が
徐々に減少することになる。このため、前記第2スプー
ル弁37の受圧面積に作用する第1油室の油圧力と、排
出スプリング43のばね力と、操舵トルクによって第2
スプール弁37に作用する操作力との関係で決定され
る、操舵トルクを減少させた場合の油圧特性が変化する
ことになる。これにより、操舵トルクを減少させた場合
においても、カットオフ特性が得られる。
【0133】このとき、前記支持部材33は、パワーシ
リンダ13の作動油圧によって移動されると共に、電磁
アクチュエータ81によって車両の運転状態に応じて移
動される。つまり、前記支持部材33には、パワーシリ
ンダ13の作動油圧と、電磁アクチュエータ81によっ
て車両の運転状態に応じた制御力とが与えられるように
してあるから、油圧ポンプ105はパワーシリンダ13
に作動油を供給するために作動されるのみで足り、格別
調圧通路等に作動油を導くために作動されることはな
い。
【0134】したがって、この実施の形態においても、
前記パワーシリンダ13に導く作動油圧特性を車速に応
じて変化させることができると共に、エネルギの消費量
を可及的に低減することが可能なパワーステアリング装
置が得られる。
【0135】また、前記支持部材33は供給スプリング
42と排出スプリング43の両方を支持しているから、
操舵トルクが増加した場合と減少した場合の両方に、カ
ットオフ特性を付与することができる。
【0136】図8乃至図9は本発明の更に別の実施の形
態を示す図面で、この実施の形態が前記図1及び図2に
示す実施の形態と変わるところは、前記圧縮ばね部材8
9が廃止され、支持部材33と電磁アクチュエータ81
のプランジャ84とが、一体に連繋されている点であ
る。
【0137】即ち、図8乃至図9に示す実施の形態にお
いては、前記電磁アクチュエータ81の支持板83の貫
通孔87内に摺動自在に収容されたプランジャ84と、
制御弁20の第1油室29内に摺動可能に配置された支
持部材33とが、一体に形成してある。
【0138】更に、図9に示す実施の形態においては、
前記第1油室29内に配置されて支持部材33を第1ス
プール弁28側に付勢するばね部材35を廃止した構成
にしてある。
【0139】なお、その他の構成については前記実施の
形態と同様であるから、同一構成部分には同一符号を付
し、その重複する説明を省略する。
【0140】この実施の形態においても、前記支持部材
33は、パワーシリンダ13の作動油圧によって移動さ
れると共に、電磁アクチュエータ81によって車両の運
転状態に応じて移動される。つまり、前記支持部材33
には、パワーシリンダ13の作動油圧と、電磁アクチュ
エータ81によって車両の運転状態に応じた制御力とが
与えられるようにしてあるから、油圧ポンプ105はパ
ワーシリンダ13に作動油を供給するために作動される
のみで足り、格別調圧通路等に作動油を導くために作動
されることはない。
【0141】したがって、この実施の形態においても、
前記パワーシリンダ13に導く作動油圧特性を車速に応
じて変化させることができると共に、エネルギの消費量
を可及的に低減することが可能なパワーステアリング装
置が得られる。
【0142】加えて、前記支持部材33と電磁アクチュ
エータ81のプランジャ84とが一体に連繋されている
ことにより、構成の簡素化を図ることができる。
【0143】以上、実施の形態を図面に基づいて説明し
たが、具体的構成はこの実施の形態に限られるものでは
なく、発明の要旨を逸脱しない範囲で変更可能である。
例えば、前記制御弁20の第1スプール弁28に連通油
路36を形成した実施の形態について述べたが、この連
通油路36はボディ24に設けるようにしてもよいもの
である。
【0144】また、前記方向切替え弁63を所謂ロータ
リ弁で構成したが、スプール弁で構成することも可能で
ある。
【0145】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように、本発明に
よれば、パワーシリンダに導く作動油圧特性を車速に応
じて変化させることができると共に、エネルギの消費量
を可及的に低減することが可能なパワーステアリング装
置が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を示すパワーステアリング
装置の説明図で、制御弁、方向切替え弁及びアクチュエ
ータの断面図を含む図面である。
【図2】図1のA−A線断面図である。
【図3】図1のB−B線断面図を含む説明図である。
【図4】図1のC−C線断面図である。
【図5】車速をパラメータとして、入力軸に入力される
操舵トルク(T)と操舵助勢力を発生させる作動油圧
(P)との関係を示す線図である。
【図6】本発明の別の実施の形態を示す、図2と同様の
図面である。
【図7】図6に示す実施の形態における、操舵トルク
(T)と作動油圧(P)との関係を示す線図である。
【図8】本発明の別の実施の形態を示す、図2と同様の
図面である。
【図9】本発明の別の実施の形態を示す、図2と同様の
図面である。
【符号の説明】
1 入力軸 2 出力軸 13 パワーシリンダ 20 制御弁 28 第1スプール弁(制御弁) 33 支持部材 37 第2スプール弁(制御弁) 42 供給スプリング(ばね部材) 43 排出スプリング(ばね部材) 81 電磁アクチュエータ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 操舵機構の入力軸に入力される操舵トル
    クに応じて開弁して、油圧ポンプからパワーシリンダへ
    の作動油の供給を司り、操舵操作の中立位置においてパ
    ワーシリンダへの作動油の供給を遮断する形式の制御弁
    を備えたパワーステアリング装置において、前記制御弁
    が、この制御弁を閉弁方向に付勢するばね部材と、この
    ばね部材の一端を支持し、かつパワーシリンダの作動油
    圧によって移動可能な支持部材とを備えると共に、前記
    制御弁の支持部材を車両の運転状態に応じて移動させる
    電磁アクチュエータを設け、この電磁アクチュエータに
    よって支持部材を移動させることにより、ばね部材のば
    ね力を車両の運転状態によって変化させるようにしたと
    こを特徴とする、パワーステアリング装置。
  2. 【請求項2】 前記電磁アクチュエータが電磁コイルに
    よって吸引されるプランジャを備え、このプランジャと
    支持部材との間が、圧縮ばね部材を介して連繋されてい
    ることを特徴とする、請求項1記載のパワーステアリン
    グ装置。
  3. 【請求項3】 前記制御弁が、バルブボディに形成さ
    れ、一端側が封止されたスプール弁収容穴と、このスプ
    ール弁収容穴内に摺動自在に収容され、このスプール弁
    収容穴内部をパワーシリンダへ連通する封止端側の第1
    油室とドレン通路へ連通する開放端側の第2油室とに区
    画する第1スプール弁と、この第1スプール弁によって
    スプール弁収容穴の略中央部分に区画形成され、作動油
    の供給通路へ連通しており、第1スプール弁の移動によ
    って第1油室と連通可能な第3油室と、前記スプール弁
    収容穴の開放端側に摺動自在に挿入され、その先端部が
    バルブボディから突出する第2スプール弁と、この第2
    スプール弁を第1スプール弁から離れる方向に付勢する
    排出スプリングと、前記第1油室と第2油室とを連通し
    ており、前記第2スプール弁の移動によって閉塞可能な
    連通油路と、前記第1スプール弁を第2油室側に付勢し
    て、この第1スプール弁による第1油室と第3油室との
    連通を阻止する供給スプリングと、この供給スプリング
    及び排出スプリングのそれぞれの一端を支持し、かつパ
    ワーシリンダの作動油圧によって移動可能な支持部材と
    を備え、前記入力軸に入力される操舵力に応じた操作力
    を第2スプール弁に与えることにより、この第2スプー
    ル弁が軸方向に移動して連通油路を閉じると共に、前記
    第1スプール弁が移動して第1油室と第3油室とを連通
    させ、供給通路から第3油室を介して第1油室に導かれ
    る作動油をパワーシリンダに供給可能としてなることを
    特徴とする、請求項1記載のパワーステアリング装置。
  4. 【請求項4】 前記電磁アクチュエータが電磁コイルに
    よって吸引されるプランジャを備え、このプランジャと
    支持部材とが、一体に連繋されていることを特徴とす
    る、請求項1記載のパワーステアリング装置。
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