JPH08233152A - 圧力制御装置 - Google Patents

圧力制御装置

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Publication number
JPH08233152A
JPH08233152A JP4083195A JP4083195A JPH08233152A JP H08233152 A JPH08233152 A JP H08233152A JP 4083195 A JP4083195 A JP 4083195A JP 4083195 A JP4083195 A JP 4083195A JP H08233152 A JPH08233152 A JP H08233152A
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JP
Japan
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spool
fluid supply
chamber
hydraulic fluid
discharge chamber
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Pending
Application number
JP4083195A
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English (en)
Inventor
Tatsuyoshi Maruyama
辰義 丸山
Toshinori Aihara
俊徳 相原
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Unisia Jecs Corp
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Publication date
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  • Steering Control In Accordance With Driving Conditions (AREA)
  • Power Steering Mechanism (AREA)
  • Mechanically-Actuated Valves (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 小さな操作力でもアクチュエータを作動させ
ることが可能な圧力制御装置を提供する。 【構成】 弁胴39に形成された弁収容孔40に臨む排
液路49と、弁収容孔40に摺動自在に嵌合されるスプ
ール45と弁胴39との間に形成されて作動液供給源6
5に接続する作動液供給室53と、スプール45と弁胴
39との間に形成されてアクチュエータ13に接続する
作動液給排室54と、作動液供給室53と作動液給排室
54とが遮断されるようにスプール45を付勢するスプ
ール付勢手段58と、スプール45に形成されて作動液
給排室54と排液路49とを連通する連通路59, 60
と、この連通路60を塞ぐと共にスプール付勢手段58
に抗して作動液供給室53と作動液給排室54とが連通
するようにスプール45を操作し得るスプール操作手段
43と、スプール45と弁胴39との間に形成されて連
通路60に接続する反力発生室62とを具える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、操作力に対して所望の
特性の作動液圧をアクチュエータに供給するための圧力
制御装置に関し、特に自動車のパワーステアリング装置
に応用して好適なものである。
【0002】
【従来の技術】油圧を利用したパワーステアリング装置
においては、操舵力に対応した油圧をパワーシリンダに
供給するための圧力制御装置が組み込まれ、この圧力制
御装置によってパワーシリンダに供給される油圧を補助
的な操舵力として利用している。
【0003】このような圧力制御装置の一例として、例
えばドイツ国特許出願 P 42 03 335.7号明細書(特許協
力条約に基づく国際公開のパンフレット WO 93/15947
号)に開示されたパワーステアリング装置が知られてい
る。このパワーステアリング装置は、操舵ハンドル軸に
連結されたピニオン軸の先端部を挟んで一対の油圧制御
弁をパワーシリンダのラック棒の長手方向に沿って一直
線状に対向させ、これら一対の油圧制御弁を介してピニ
オン軸の先端部を操舵歯車箱に対してフローティング支
持した構造となっている。つまり、操舵反力によってピ
ニオン軸の先端部がパワーシリンダのラック棒の長手方
向に変位することにより、油圧制御弁の一方が開弁して
油ポンプからの圧油をパワーシリンダの一方のシリンダ
室に導入させ、これによりパワーシリンダに操舵補助力
を発生させるようにしている。
【0004】これらのパワーステアリング装置に組み込
まれている油圧制御弁の部分の断面構造を表す図11に
示すように、ハウジング101 に形成された弁収容孔102
には、スプール103 が摺動自在に嵌合され、この弁収容
孔102 の一端部にはハウジング101 に形成されたドレン
ポート104 が連通している。また、このスプール103と
ハウジング101 との間には、図示しない油ポンプに接続
する供給ポート105 と、図示しないパワーシリンダに接
続する給排ポート106 とが形成され、さらに、この給排
ポート106 と前記ドレンポート104 とを連通する連通路
107 がスプール103 に形成されている。ドレンポート10
4 側のハウジング101 には、この連通路107 を塞ぐと共
に供給ポート105 と給排ポート106 とが連通するよう
に、スプール103 を操作し得るスプール操作ポペット10
8 が摺動自在に取り付けられており、このスプール操作
ポペット108 には図示しないピニオン軸の先端部が当接
した状態となっている。
【0005】このスプール操作ポペット108 は、図示し
ない操舵ハンドル軸の操舵に伴うピニオン軸の振れによ
って、一方の油圧制御弁の連通路107 を塞ぎ、さらにこ
の油圧制御弁の弁収容孔102 の他端部に組み込まれた圧
縮ばね109 のばね力に抗してスプール103 を弁収容孔10
2 の他端側へ押し戻し、供給ポート105 と給排ポート10
6 とを連通することにより、油ポンプからの圧油をパワ
ーシリンダ側へ導くようになっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ドイツ国特許出願 P 4
2 03 335.7号明細書に記載された従来のパワーステアリ
ング装置等に組込まれている油圧制御弁においては、図
11に示すように給排ポート106 に臨むスプール103 の
端面に、圧縮ばね109 のばね力に加えて油圧を作用させ
ることにより、供給ポート105 と給排ポート106 とを遮
断する構造となっている。
【0007】そして、供給ポート105 側と給排ポート10
6 側とが連通した場合には、スプール103 の部分を抽出
拡大した図12に示すように、スプール103 にはこれを
図12中、右側に付勢するSO1およびSO2の油圧の受圧
面と、図12中、左側に付勢するSC1およびSC2および
C3およびSC4の油圧の受圧面とが存在する。ここで、
O1=SC1, SO2=SC4であるので、その受圧面積の差
(SC2+SC3)に対応した油圧が図12中、左側、すな
わちスプール操作ポペット108 側に付勢するように作用
することとなる。この受圧面積の差(SC2+SC3)、す
なわちスプール103 の肉厚は、このスプール103 の強度
を確保する上で最低限の厚みを確保しなければならな
い。
【0008】このため、スプール操作ポペット108 を操
作してこれら供給ポート105 と給排ポート106 とを連通
させる場合、上述した受圧面積の差(SC2+SC3)を小
さく、つまり弁収容孔102 の内径を小さく設定しない
と、大きな操舵トルクを必要とする。逆に、この弁収容
孔102 の内径を小さくし過ぎると、スプール103 の小径
化に伴って連通路107 の通路断面積が小さくなり過ぎて
しまう。この結果、連通路107 内を流れる作動油の抵抗
が増大し、操舵ハンドルの切り返し操作に対する追従性
が悪化してしまう。
【0009】また、車両を急旋回させる場合のように、
パワーシリンダに対する作動油の流入速度が早い時、ハ
ウジング101 の給排ポート106 とパワーシリンダとを接
続する油路の管路抵抗によって、ハウジング101 の給排
ポート106 とパワーシリンダとの間に圧力差が発生す
る。この圧力差は、一般的にパワーシリンダ側よりも給
排ポート106 側の油圧が高くなる傾向を有するため、給
排ポート106 側の油圧が供給ポート105 側の油圧に近づ
き、圧縮ばね109 のばね力によってスプール103が押し
戻され、供給ポート105 と給排ポート106 とが遮断され
た時、パワーシリンダ内の油圧が操舵トルクに対応して
立ち上がっていないため、ラックとピニオンとが引っ掛
かったような状態となり、操舵トルクの急激な変化に対
するラックの応答性があまり良くなかった。
【0010】
【発明の目的】本発明の目的は、小さな操作力でもアク
チュエータを作動させることが可能な圧力制御装置を提
供することにある。
【0011】また、本発明の別な目的は、アクチュエー
タに対する作動液の給排を操作力に対応して円滑に行う
ことが可能な圧力制御装置を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】請求項1に対応する本発
明の圧力制御装置は、弁胴に形成された弁収容孔の一端
部に臨む排液路と、前記弁収容孔の他端側に摺動自在に
嵌合されるスプールと、このスプールと前記弁胴との間
に形成されて作動液供給源に接続する作動液供給室と、
前記スプールと前記弁胴との間に形成されてアクチュエ
ータに接続する作動液給排室と、これら作動液供給室と
作動液給排室とが遮断されるように前記スプールを付勢
するスプール付勢手段と、前記スプールに形成されて前
記作動液給排室と前記排液路とを連通する連通路と、こ
の連通路を塞ぐと共に前記スプール付勢手段に抗して前
記作動液供給室と前記作動液給排室とが連通するように
前記スプールを操作し得るスプール操作手段と、前記ス
プールと前記弁胴との間に形成されて前記連通路に接続
する反力発生室とを具えたことを特徴とするものであ
る。
【0013】また、請求項2に対応する本発明の圧力制
御装置は、弁胴に形成された弁収容孔の一端部に臨む排
液路と、前記弁収容孔の他端側に摺動自在に嵌合される
スプールと、このスプールにより前記弁収容孔の他端側
に仕切られた調圧室と、前記スプールと前記弁胴との間
に形成されて作動液供給源に接続する作動液供給室と、
前記スプールと前記弁胴との間に形成されてアクチュエ
ータに接続する作動液給排室と、これら作動液供給室と
作動液給排室とが遮断されるように前記スプールを付勢
するスプール付勢手段と、前記スプールに形成されて前
記作動液給排室と前記排液路とを連通する連通路と、こ
の連通路を塞ぐと共に前記スプール付勢手段に抗して前
記作動液供給室と前記作動液給排室とが連通するように
前記スプールを操作し得るスプール操作手段と、前記ス
プールに設けられて前記調圧室と前記作動液給排室とを
連通する絞り通路とを具えたことを特徴とするものであ
る。
【0014】さらに、請求項3に対応する本発明の圧力
制御装置は、弁胴に形成された弁収容孔の一端部に臨む
排液路と、前記弁収容孔の他端側に摺動自在に嵌合され
るスプールと、このスプールにより前記弁収容孔の他端
側に仕切られた調圧室と、前記スプールと前記弁胴との
間に形成されて作動液供給源に接続する作動液供給室
と、前記スプールと前記弁胴との間に形成されてアクチ
ュエータに接続する作動液給排室と、これら作動液供給
室と作動液給排室とが遮断されるように前記スプールを
付勢するスプール付勢手段と、前記スプールに形成され
て前記作動液給排室と前記排液路とを連通する連通路
と、この連通路を塞ぐと共に前記スプール付勢手段に抗
して前記作動液供給室と前記作動液給排室とが連通する
ように前記スプールを操作し得るスプール操作手段と、
前記スプールに設けられて前記調圧室と前記作動液給排
室とを連通する調圧連通路と、前記調圧室と前記作動液
給排室との圧力差に応じて前記調圧連通路を開閉し得る
開閉手段とを具えたことを特徴とするものである。
【0015】一方、請求項4に対応する本発明の圧力制
御装置は、弁胴に形成された弁収容孔の一端部に臨む排
液路と、前記弁胴に取り付けられて前記弁収容孔の他端
側を塞ぐシールプラグと、一端側がこのシールプラグに
摺動自在に嵌合されると共に他端側が前記弁収容孔に摺
動自在に嵌合されるスプールと、このスプールと前記シ
ールプラグとで前記弁収容孔の他端側に仕切られてアク
チュエータに接続する作動液給排室と、前記スプールと
前記弁胴との間に形成されて作動液供給源に接続する作
動液供給室と、これら作動液給排室と作動液供給室とが
遮断されるように前記スプールを付勢するスプール付勢
手段と、前記スプールに形成されて前記作動液供給室と
前記排液路とを連通する連通路と、この連通路を塞ぐと
共に前記スプール付勢手段に抗して前記作動液供給室と
前記作動液給排室とが連通するように前記スプールを操
作し得るスプール操作手段とを具えたことを特徴とする
ものである。
【0016】
【作用】請求項1に対応した本発明によると、スプール
操作手段を操作しない状態では、スプール付勢手段によ
り作動液供給室と作動液給排室とが遮断状態となり、作
動液供給源からの作動液はアクチュエータ側には供給さ
れない。この時、作動液給排室は連通路を介して排液路
と連通状態にあり、アクチュエータ内の作動液が排液路
から排出され、アクチュエータは非作動状態となる。
【0017】スプール付勢手段に抗してスプール操作手
段を操作すると、連通路が塞がれて作動液供給室と作動
液給排室とが連通状態となり、作動液供給室からの作動
液が作動液給排室を介してアクチュエータ側に供給さ
れ、アクチュエータが作動し始める。そして、作動液給
排室内の液圧が作動液供給室内の液圧に近づき、スプー
ル付勢手段による付勢力と、作動液給排室内の作動液に
よるスプール操作手段側へのスプールの押圧力とによっ
て、再びスプールが作動液供給室と作動液給排室とを遮
断する。さらに、これらスプール付勢手段による付勢力
および作動液給排室内の作動液による押圧力に抗してス
プール操作手段の操作力を増大させると、再び作動液供
給室と作動液給排室とが連通するようにスプールが押圧
され、作動液供給室からの作動液が作動液給排室を介し
てアクチュエータ側に供給され、このようにしてスプー
ル操作手段の操作力の増大に伴い、アクチュエータ側の
液圧が次第に上昇して行く。
【0018】ここで、反力発生室内には、作動液供給室
と等しい液圧の作動液が供給され、作動液給排室内の作
動液によるスプール操作手段側へのスプールの押圧力を
緩和するように、つまり作動液供給室と作動液給排室と
が連通するように、スプールを逆向きに押圧する。
【0019】また、請求項2に対応した本発明による
と、スプール操作手段を操作しない状態では、スプール
付勢手段により作動液供給室と作動液給排室とが遮断状
態となり、作動液供給源からの作動液はアクチュエータ
側には供給されない。この時、作動液給排室は連通路を
介して排液路と連通状態にあり、アクチュエータ内の作
動液が排液路から排出され、アクチュエータは非作動状
態となる。
【0020】スプール付勢手段に抗してスプール操作手
段を操作すると、連通路が塞がれて作動液供給室と作動
液給排室とが連通状態となり、作動液供給室からの作動
液が作動液給排室を介してアクチュエータ側に供給さ
れ、アクチュエータが作動し始める。
【0021】この時、作動液供給室から供給される調圧
室内の作動液の液圧の立ち上がりが絞り通路によって遅
れるため、アクチュエータ側の液圧が調圧室内の液圧よ
りも先に高くなる。そして、調圧室内の液圧が作動液供
給室内の液圧に近づき、スプール付勢手段による付勢力
と、調圧室内の作動液によるスプール操作手段側へのス
プールの押圧力とによって、再びスプールが作動液供給
室と作動液給排室とを遮断する。さらに、これらスプー
ル付勢手段による付勢力および調圧室内の作動液による
押圧力に抗してスプール操作手段の操作力を増大させる
と、再び作動液供給室と作動液給排室とが連通するよう
にスプールが押圧され、作動液供給室からの作動液が作
動液給排室を介してアクチュエータ側に供給され、この
ようにしてスプール操作手段の操作力の増大に伴い、ア
クチュエータ側の液圧が調圧室の液圧に先行して次第に
上昇して行く。
【0022】同様に、請求項3に対応した本発明による
と、スプール操作手段を操作しない状態では、スプール
付勢手段により作動液供給室と作動液給排室とが遮断状
態となり、作動液供給源からの作動液はアクチュエータ
側には供給されない。この時、作動液給排室は連通路を
介して排液路と連通状態にあり、アクチュエータ内の作
動液が排液路から排出され、アクチュエータは非作動状
態となる。
【0023】スプール付勢手段に抗してスプール操作手
段を操作すると、連通路が塞がれて作動液供給室と作動
液給排室とが連通状態となり、作動液供給室からの作動
液が作動液給排室を介してアクチュエータ側に供給さ
れ、アクチュエータが作動し始める。
【0024】この時、調圧室と作動液供給室との圧力差
が所定以下の場合、調圧連通路が開閉手段によって閉じ
られているため、アクチュエータ側の液圧が調圧室内の
液圧よりも先に高くなる。そして、調圧室内の液圧が作
動液供給室内の液圧に近づき、スプール付勢手段による
付勢力と、調圧室内の作動液によるスプール操作手段側
へのスプールの押圧力とによって、再びスプールが作動
液供給室と作動液給排室とを遮断する。さらに、これら
スプール付勢手段による付勢力および調圧室内の作動液
による押圧力に抗してスプール操作手段の操作力を増大
させると、再び作動液供給室と作動液給排室とが連通す
るようにスプールが押圧され、作動液供給室からの作動
液が作動液給排室を介してアクチュエータ側に供給さ
れ、このようにしてスプール操作手段の操作力の増大に
伴い、アクチュエータ側の液圧が調圧室の液圧に先行し
て次第に上昇して行く。
【0025】一方、請求項4に対応した本発明による
と、スプール操作手段を操作しない状態では、スプール
付勢手段により作動液供給室と作動液給排室とが遮断状
態となり、作動液供給源からの作動液はアクチュエータ
側には供給されない。この時、作動液給排室は連通路を
介して排液路と連通状態にあり、アクチュエータ内の作
動液が排液路から排出され、アクチュエータは非作動状
態となる。
【0026】スプール付勢手段に抗してスプール操作手
段を操作すると、連通路が塞がれて作動液供給室と作動
液給排室とが連通状態となり、作動液供給室からの作動
液が作動液給排室を介してアクチュエータ側に供給さ
れ、アクチュエータが作動し始める。そして、作動液給
排室内の液圧が作動液供給室内の液圧に近づき、スプー
ル付勢手段による付勢力と、作動液給排室内の作動液に
よるスプール操作手段側へのスプールの押圧力とによっ
て、再びスプールが作動液供給室と作動液給排室とを遮
断する。さらに、これらスプール付勢手段による付勢力
および作動液給排室内の作動液による押圧力に抗してス
プール操作手段の操作力を増大させると、再び作動液供
給室と作動液給排室とが連通するようにスプールが押圧
され、作動液供給室からの作動液が作動液給排室を介し
てアクチュエータ側に供給され、このようにしてスプー
ル操作手段の操作力の増大に伴い、アクチュエータ側の
液圧が次第に上昇して行く。
【0027】ここで、スプールの一端側は、弁胴に取り
付けられて弁収容孔の他端側を塞ぐシールプラグに摺動
自在に嵌合されており、これによって作動液給排室内の
作動液によるスプール操作手段側へのスプールの押圧力
が小さくなる。
【0028】
【実施例】本発明による圧力制御弁を自動車のパワース
テアリング装置に応用した実施例のいくつかについて、
図1〜図10を参照しながら詳細に説明する。
【0029】本実施例の概略構造を表す図1およびその
II−II矢視断面構造を表す図2に示すように、図示しな
い車体の幅方向(図中、左右方向)に延びるギヤハウジ
ング11には、両端に図示しないタイロッドをそれぞれ
連結したラック棒12が図中、左右方向に摺動自在に貫
通している。このギヤハウジング11の一端部(図1
中、左側)には、ラック棒12をシール状態で囲むシリ
ンダ部13が一体的に形成されている。このシリンダ部
13に位置するラック棒12の外周には、当該シリンダ
部13内を左右二つのシリンダ室14L, 14Rに仕切
るピストン15が一体的に設けられており、本実施例で
は上述したシリンダ部13と、このシリンダ部13に対
し摺動自在に嵌合されて当該シリンダ部13内を二つの
シリンダ室14L, 14Rに仕切るピストン15と、こ
のピストン15と一体のラック棒12などで本発明のア
クチュエータを構成している。
【0030】前記ギヤハウジング11の他端部(図1
中、右側)には、ラック棒12と交差するピニオン軸1
6が上下一対の軸受17, 18を介して回転自在に保持
されている。上部が筒状をなすピニオン軸16に形成さ
れたピニオン19には、ラック棒12に形成されたラッ
ク20が噛み合っている。つまり、ピニオン軸16を駆
動回転することにより、ラック棒12を介してタイロッ
ドが図示しない操舵輪の向きを変えるようになってい
る。
【0031】前記ピニオン軸16の中央部には、ねじり
棒ばね21の下端部がセレーション嵌合されており、こ
のねじり棒ばね21を同軸に囲む筒状の入力軸22が上
下一対の軸受23, 24を介してピニオン軸16および
ギヤハウジング11に一体に固定された筒状をなす軸ホ
ルダ25に対してそれぞれ相対回転可能に保持されてい
る。これらねじり棒ばね21および入力軸22の上端部
には、これらを一体的に連結する連結ピン26が装着さ
れており、この入力軸22の上端部には図示しない操舵
ハンドルを上端部に取り付けた操舵軸27の下端部がセ
レーション嵌合されている。つまり、操舵ハンドルの操
作による操舵軸27の回転力は、ねじり棒ばね21を介
してのみピニオン軸16に伝達されるようになってい
る。
【0032】前記入力軸22と軸ホルダ25との間に
は、入力軸22に対して摺動自在に昇降スリーブ28が
嵌合されており、この昇降スリーブ28の下部に形成さ
れた螺旋状の昇降案内溝29には、入力軸22の外周に
突設した昇降駆動ピン30が摺動可能に係合した状態と
なっている。また、入力軸22の長手方向に沿って昇降
スリーブ28の下部に形成した回り止め案内溝31に
は、ピニオン軸16の上端部に一体的に取り付けた回り
止めピン32が摺動自在に係合し、これにより操舵軸2
7から入力軸22に伝達される回転力は、昇降駆動ピン
30から昇降スリーブ28に伝達されるものの、昇降ス
リーブ28の回り止め案内溝31がピニオン軸16の回
り止めピン32に係合しているため、入力軸22に対し
てその長手方向に沿った昇降スリーブ28の昇降動作に
変換される。
【0033】この昇降スリーブ28と軸ホルダ25との
間には、環状をなす揺動リング33が摺動自在に嵌合さ
れており、この揺動リング33の内周には、昇降スリー
ブ28の上部に形成した螺旋状の旋回駆動溝34に摺動
自在に係合する旋回案内ピン35が突設されている。さ
らに、この揺動リング33の外周には揺動レバー36が
突設されており、この揺動レバー36の先端部は、入力
軸22の長手方向に対して直交する方向(図2中、左右
方向)に軸ホルダ25に摺動自在に取り付けられたポペ
ットドライバ37の中央部のレバー受け部38に係合し
ている。揺動リング33は、揺動レバー36によって軸
ホルダ25および昇降スリーブ28の長手方向に沿った
摺動が拘束され、これにより昇降スリーブ28の昇降動
作に連動して旋回案内ピン35を介し揺動リング33が
揺動するようになっている。つまり、操舵軸27の回転
動作に伴って揺動リング33の揺動レバー36がポペッ
トドライバ37を図2中、左右に駆動するようになって
いる。
【0034】軸ホルダ25には、ポペットドライバ37
を挟んで入力軸22の長手方向に対して直交する方向に
対向する一対のバルブハウジング39が固定されてい
る。本発明の弁胴に相当するこれらバルブハウジング3
9には、ポペットドライバ37の摺動方向と平行な方向
に延びる多段の段付き孔40が穿設されており、ポペッ
トドライバ37と反対側の大径部分の開口端部には、シ
ールプラグ41がOリング42を介して緊密にねじ止め
されている。
【0035】本発明の弁収容孔に相当するこの段付き孔
40の部分の構成は、一対のバルブハウジング39で全
く同じであり、図2および一方のバルブハウジング39
の部分を抽出拡大した図3に示すように、段付き孔40
の小径部分には、一端部がポペットドライバ37に当接
するポペット43がOリング44を介して摺動自在に嵌
合されている。また、段付き孔40の小径部分に隣接す
る部分には、筒状をなすスプール45L, 45R(単
に、45と記述する場合がある)がOリング46, 47
を介して摺動自在に嵌合されており、このスプール45
とポペット43との間の段付き孔40の内周側に排油室
48L, 48R(単に、48と記述する場合がある)が
形成される。これら排油室48は、排油路(排液路)4
9を介して油溜め50に連通している。
【0036】このスプール45の一端側には、弁座とし
て機能する段付き孔40の段部51に当接し得る円錐状
の弁体52が一体的に形成されている。そして、このス
プール45の他端側と弁体52との間に位置する段付き
孔40の中央部分の内周側が本発明の作動液供給室とし
ての油供給室53L, 53R(単に、53と記述する場
合がある)を構成すると共に弁体52とシールプラグ4
1との間に位置する段付き孔40の内周側が本発明の作
動液給排室としての油給排室54L, 54R(単に、5
4と記述する場合がある)を構成しており、これら油給
排室54L, 54Rが給排油路55L, 55R(単に、
55と記述する場合がある)を介して上述したシリンダ
部13のシリンダ室14L, 14Rにそれぞれ接続して
いる。
【0037】前記油給排室54を仕切るシールプラグ4
1と弁体52との間には、この弁体52が段付き孔40
の段部51に当接して油供給室53と油給排室54との
連通状態が遮断されるように、ばね受け56および鋼球
57を介してスプール45を付勢する圧縮コイルばね5
8が収納されており、これらばね受け56や鋼球57お
よび圧縮コイルばね58が本発明のスプール付勢手段に
相当する。
【0038】また、スプール45の中央部分には、一端
側が前記排油室48に向けて開口すると共に他端側が弁
体52内に形成された連通孔59を介して油給排室54
に連通する排油案内通路60が形成されており、これら
連通孔59および排油案内通路60が本発明の連通路に
相当する。また、ポペット43の排油室48に臨む側に
は、スプール45の他端側に当接して排油案内通路60
を閉塞し得る弁体61が形成されており、本実施例では
上述した操舵軸27, 入力軸22, 昇降スリーブ28,
ピニオン軸16の回り止めピン32, 揺動リング33,
ポペットドライバ37, ポペット43などで本発明のス
プール操作手段を構成している。さらに、前記二つのO
リング46, 47の間に位置するスプール45とバルブ
ハウジング39との間には、反力発生室62L, 62R
(単に、62と記述する場合がある)が形成され、この
反力発生室62はスプール45に形成した連通路63を
介して排油案内通路60に接続している。
【0039】前記油供給室53に臨む圧油供給路64に
は、油溜め50からの作動油を油供給室53側へ圧送す
る駆動用油ポンプ65が設けられており、本発明の作動
液供給源に相当するこの駆動用油ポンプ65と油供給室
53との間の圧油供給路64には、油供給室53側から
順に蓄圧用のアキュムレータ66と、この圧油供給路6
4内の作動油の圧力を検知する圧力スイッチ67と、油
供給室53側から作動液が駆動用油ポンプ65側へ逆流
するのを防止する逆止め弁68とが組み込まれている。
また、この駆動用油ポンプ65を駆動する電動モータ6
9は、圧力スイッチ67からの検出信号に基づき、圧油
供給路64内が所定圧力範囲に収まるように運転状態と
停止状態とが切り換えられるようになっている。
【0040】従って、車両が直進している場合などのよ
うに、操舵ハンドルが中立位置にある図2に示す状態で
は、スプール45の弁体52が圧縮コイルばね58のば
ね力によって段付き孔40の段部51に当接し、油供給
室53と油給排室40とが非連通状態となる。このた
め、駆動用油ポンプ65によって油溜め50から圧油供
給路64に圧送される作動油は、アキュムレータ66に
蓄圧されるに止まり、圧油供給路64内の作動油は圧力
スイッチ67によって所定圧に保持される。また、ポペ
ット43にはポペットドライバ37によるスプール45
側への付勢力が作用していないため、排油案内通路60
内の作動油の液圧が高い場合には、ポペット43がポペ
ットドライバ37側に押圧され、シリンダ部13内のシ
リンダ室14L, 14Rと油溜め50とが給排油路5
5, 油給排室54, 連通孔59, 排油案内通路60, 排
油室48, 排油路49を介して連通状態となる。
【0041】次に、車両を例えば左旋回させるために操
舵ハンドルを左回りに操作すると、その操舵力がピニオ
ン軸16のピニオン19を介してラック棒12のラック
20に伝達される。この操舵ハンドルの操作に対して所
定以上の操舵反力が発生すると、ねじり棒ばね21に対
して入力軸22が相対回転し、入力軸22の昇降駆動ピ
ン30と係合する昇降スリーブ28が入力軸22に沿っ
て図1中、上方にずれ、これに伴って昇降スリーブ28
の旋回案内ピン35と係合する揺動リング33が揺動レ
バー36と共に図2中、左回りに回動し、ポペットドラ
イバ37を図2中、左側へ摺動させる。この結果、ポペ
ット43の弁体61がスプール45Lに当接して排油案
内通路60を塞ぎ、さらに圧縮コイルばね58のばね力
に抗してスプール45Lを油給排室54L側に押し出
す。これにより、段付き孔40の段部51と弁体52と
の当接状態が解除され、油供給室53Lと油給排室54
Lとが連通状態となり、圧油供給路64からの作動油が
給排油路55Lを介してシリンダ室14Lに供給され
る。
【0042】この場合、油給排室54L内に供給される
作動油の一部が連通孔59から排油案内通路60および
連通路63を介して反力発生室62L内に供給され、こ
の反力発生室62L内の作動油の圧力が上昇してスプー
ル45Lを油給排室54L側に付勢する。このため、油
給排室54L内の作動油により弁体52を介してスプー
ル45Lを排油室48側に付勢する力が緩和され、従来
よりも小さな操舵トルクで油供給室53Lと油給排室5
4Lとを連通させることができる。一方、反対側のスプ
ール45Rの弁体52は、圧縮コイルばね58のばね力
によって段付き孔40の段部51に当接し、油供給室5
3Rと油給排室54Rとが非連通状態に保持されたまま
となる。また、ポペット43はその両端部の差圧によっ
てポペットドライバ37側へ押し戻されているため、排
油室48Rと排油案内通路60および連通孔59を介し
て油給排室54Rとが連通状態となっている。
【0043】このようにして、シリンダ部13のシリン
ダ室14L内への作動油の供給に伴い、シリンダ室14
R内の作動油が給排油路55Rから油給排室54R, 連
通孔59, 排油案内通路60, 排油室48Rを通って排
油路49により油溜め50へ戻され、ピストン15がラ
ック棒12と共に図2中、右方に付勢されて操舵助力が
発生する。そして、この操舵反力に対応した操舵助力の
発生により、ピニオン軸16も図2中、左回り回転し、
入力軸22とねじり棒ばね21およびピニオン軸16と
の相対回転が解消され、図2に示す元の中立状態に復帰
する。
【0044】また、車両を右旋回させるために操舵ハン
ドルを右回りに操作した場合には、左右の弁ホルダ26
内のポペット43およびスプール59の動きが全く逆に
なるだけであり、シリンダ室14R内への作動油の供給
に伴い、シリンダ室14L内の作動油が給排油路55L
から油給排室54L, 連通路44, 排油案内通路60,
排油室48Lを通って排油路49により油溜め50へ戻
され、ピストン14がラック棒12と共に図2中、左方
に付勢されて操舵助力が発生する。そして、この操舵反
力に対応した操舵助力の発生により、ピニオン軸16も
図1中、右回り回転し、入力軸22とねじり棒ばね21
およびピニオン軸16との相対回転が解消され、図2に
示す元の中立状態に復帰する。
【0045】この右旋回の場合も同様に、油給排室54
R内に供給される作動油の一部が連通孔59から排油案
内通路60および連通路63を介して反力発生室62R
内に供給され、この反力発生室62Rの作動油の圧力が
上昇してスプール45R油給排室54Rに付勢する結
果、油給排室54Rの作動油により弁体52を介してス
プール45R排油室48側に付勢する力が緩和され、従
来よりも小さな操舵トルクで油供給室53Rと油給排室
54Rを連通させることができる。
【0046】このように、操舵反力によりピニオン軸1
6に対して入力軸22がねじり棒ばね21の弾性変形を
伴って相対回転すると、この変位を解消するようにシリ
ンダ室14L, 14Rの何れか一方に作動油が供給さ
れ、この作動油の圧力によってラック棒12が強制的に
操舵方向に押し出される。この場合、油給排室54内に
供給される作動油の一部が連通孔59から排油案内通路
60および連通路63を介して反力発生室62内に供給
され、この反力発生室62内の作動油の圧力が上昇して
スプール45を油給排室54側に付勢するため、油給排
室54内の作動油により弁体52を介してスプール45
を排油室48側に付勢する力が緩和される。
【0047】従って、本実施例における操舵トルクと給
排油路55内の作動油の圧力との関係を表す図4に示す
ように、図中、二点鎖線で示した従来のものよりも小さ
な力で転舵操作を行うことが可能となり、特に停車状態
における操舵、いわゆる据え切りなどを容易に行うこと
ができる。
【0048】なお、操舵力を解除した場合、油給排室5
4内の作動油により弁体52を介してスプール45を排
油室48側に押し戻す力が従来のものよりも小さく、ス
プール45の移動が比較的ゆっくりと行われるため、急
激な操舵助力の減少を防いで違和感のない円滑な転舵操
作が可能となる。
【0049】上述した実施例では、排油室48と反力発
生室62との間のスプール45の外周にOリング46を
装着するため、この部分のスプール45の外径を太くす
る必要があり、反力発生室62の受圧面積をあまり大き
く設定することができない。そこで、このOリング46
をバルブハウジング39側で保持することにより、反力
発生室62の受圧面積を大きく設定することができる。
【0050】このような本発明の圧力制御装置の他の実
施例の構造を図5に示す。ただし、先の実施例と同一機
能の部材にはこれと同一の符号を記すに止め、重複する
説明は省略するものとする。すなわち、バルブハウジン
グ39の一端側にねじ止めされた筒状のポペットガイド
70には、ポペット43が摺動自在に取り付けられてお
り、このポペット43を囲むOリング44は、バルブハ
ウジング39とポペットガイド70との間に介装されて
いる。また、バルブハウジング39に形成された段付き
孔40の一端側には、Oリング46および案内ブシュ7
1が装着され、これらOリング46および案内ブシュ7
1を貫通するように、スプール45が段付き孔40に対
して摺動自在に嵌合されている。
【0051】つまり、スプール45の一端側を先の実施
例よりも小径に設定し、この小径の部分を囲むようにO
リング46および案内ブシュ71を段付き孔40に装着
することより、反力発生室62の受圧面積を先の実施例
よりも大きく設定することが可能となり、油給排室54
内の作動油により弁体52を介してスプール45を排油
室48側に付勢する力がより緩和され、より小さな力で
転舵操作を行うことができる上、操舵力を解除した場
合、油給排室54内の作動油により弁体52を介してス
プール45を排油室48側に押し戻す力がより小さくな
って、スプール45の移動がゆっくりと行われる結果、
急激な操舵助力の減少を防いで違和感のない円滑な転舵
操作が可能となる。
【0052】迅速な転舵操作に対してより円滑な圧力の
上昇特性を得られる本発明の別な実施例について、その
断面構造を表す図6を参照しながら説明する。なお、先
の実施例と同一機能の部材にはこれと同一の符号を記す
に止め、重複する説明は省略するものとする。
【0053】すなわち、スプール45の弁体52には、
段付き孔40のシールプラグ41側を油給排室54と調
圧室72とに仕切るピストン部73が一体的に形成され
ており、段付き孔40内を摺動し得るこのピストン部7
3には、油給排室54と調圧室72とを連通する絞り通
路74が形成されている。この絞り通路74は、油給排
室54と調圧室72に供給される作動油の圧力伝搬に所
望の時間差が発生する程度の通路断面積に形成されてい
る。
【0054】従って、ポペット43により排油案内通路
60が塞がれ、圧縮コイルばね58のばね力に抗してス
プール45が調圧室72側へ移動する場合、この転舵操
作をゆっくりと行うと油供給室53から流入する作動油
の油給排室54内の圧力と、絞り通路74を介して供給
される調圧室72内の作動油の圧力とがほぼ等しく上昇
するため、先の実施例とほぼ同じ油圧特性が得られる。
【0055】これに対し、転舵操作を迅速に行った場合
には油供給室53から流入する作動油の油給排室54内
の圧力に対し、絞り通路74を介して供給される調圧室
72内の作動油の圧力が低くなる傾向となるため、スプ
ール45が排油室48側に戻るタイミングが先の場合よ
りも遅れる傾向となる。このため、急速な転舵操作の経
過に伴った油給排室54の油圧の上昇割合ならびに操舵
トルクの上昇割合をそれぞれ表す図7, 図8に示すよう
に、それぞれ二点鎖線で示す従来のものより操舵トルク
が小さめとなるにも拘らず、シリンダ部13に供給され
る油圧の上昇割合が増大する結果、応答性の高い操舵助
力を発生させることができる。
【0056】上述した実施例における絞り通路74を開
閉することで、スプール45の動作を制御することも可
能である。このような本発明の圧力制御装置の別な実施
例の概略構造を図9に示すが、先の実施例と同一機能の
部材にはこれと同一の符号を記すに止め、重複する説明
は省略するものとする。
【0057】すなわち、スプール45の弁体52と一体
的に形成されたピストン部73の中央には、内部に圧力
伝達室75を形成した筒状のプランジャ76の一端部が
摺動自在に嵌合され、調圧室72側に位置するプランジ
ャ76の他端側は、シールプラグ41の中央部に形成し
た油室77内に摺動自在に嵌合されている。一端面が排
油案内通路60に臨むプランジャ76とスプール45の
ピストン部73との間には皿ばね78が介装され、この
プランジャ76の他端面とシールプラグ41との間の油
室77内には、プランジャ76を排油案内通路60側に
付勢する圧縮コイルばね79が収納されている。
【0058】また、プランジャ76の一端側の外周面を
囲むようにピストン部73の内周側に形成された環状溝
80には、外周側が油給排室54に連通する連絡通路8
1の内周側が接続しており、これら環状溝80および連
絡通路81が本発明の調圧連通路に相当する。この環状
溝80を境にしてプランジャ76の一端側およびその反
対側には、圧力伝達室75にそれぞれ臨む作動油導入孔
82および作動油排出孔83が放射状に形成され、さら
に、プランジャ76の他端側には圧力伝達室75と調圧
室72とを連通する連通孔84が形成されている。同様
に、シールプラグ41にも調圧室72と油室77とを連
通する作動油給排路85が形成されている。前記作動油
導入孔82および作動油排出孔83は、図9に示す非操
舵状態にあるとき、環状溝80とはそれぞれ非連通状態
となっており、この状態からプランジャ76がスプール
45に対して所定量だけ相対移動した時点で、作動油導
入孔82および作動油排出孔83の何れか一方が環状溝
80と連通するようになっている。
【0059】なお、本実施例では上述した圧力伝達室7
5, プランジャ76, 油室77, 皿ばね78, 圧縮コイ
ルばね79, 作動油導入孔82, 作動油排出孔83, 連
通孔84, 作動油給排路85などで本発明の開閉手段を
構成している。
【0060】従って、ポペット43の弁体61によって
排油案内通路60が塞がれ、さらにスプール45が圧縮
コイルばね58のばね力に抗して調圧室72側に移動し
始めると、油給排室54に作動油が供給されると共に連
通孔59から排油案内通路60および連通路63を介し
て反力発生室62にも作動油が供給され、スプール45
がより一層調圧室72側に移動する。そして、排油案内
通路60内の作動油により、圧縮コイルばね79のばね
力に抗してプランジャ76が油室77側に押圧され、環
状溝80と作動油導入孔82とが連通状態となる。この
結果、油給排室54に供給されている作動油の一部が連
絡通路81から環状溝80および作動油導入孔82を介
して圧力伝達室75内に供給され、さらにここから連通
孔84を通って調圧室72内に供給される。これによ
り、ふたたびスプール45が排油室48側に押し戻さ
れ、油供給室53と油給排室54とが非連通状態に戻る
が、この戻り動作のタイミングが図6に示した先の実施
例と同様に遅れることで、操舵トルクが小さめとなるに
も拘らず、シリンダ部13に供給される油圧の上昇割合
が増大する結果、応答性の高い操舵助力を発生させるこ
とができる。
【0061】このように、調圧室72内に作動油が供給
されると、これが作動油給排路85から油室77内に導
入されるため、プランジャ76が図9に示す元の位置に
戻され、環状溝80と作動油導入孔82とが非連通状態
となる。操舵トルクの増大によって上述した動作が繰り
返され、シリンダ部13側に供給される作動油の圧力が
次第に上昇して行く。
【0062】なお、転舵操作の終了に伴ってポペット4
3が図9中、左側に押し戻されると、油室77内の作動
油の圧力によってプランジャ76が皿ばね78のばね力
に抗して一時的に排油案内通路60側へ押圧され、作動
油排出孔83が環状溝80と連通状態となるため、調圧
室72内の作動油が連通孔84から圧力伝達室75を介
して作動油排出孔83および環状溝80を通り、連絡通
路81によって油給排室54に排出される。これによ
り、プランジャ76の両端面の作動油の圧力が等しくな
り、プランジャ76は図9に示す元の位置に戻り、環状
溝80と作動油排出孔83とが非連通状態となる。
【0063】上述した各実施例では、反力発生室62を
形成して油供給室53と油給排室54が連通するように
スプール45を操作する場合の操作力を小さくできるよ
うにしたが、これ以外の方法でも同様な効果を得ること
ができる。
【0064】このような本発明の圧力制御装置のさらに
別な実施例の断面構造を図10に示し、先の実施例と同
一機能の部材にはこれと同一の符号を記すに止め、重複
する説明は省略するものとする。すなわち、バルブハウ
ジング39にねじ止めされるシールプラグ41の中央部
には、油給排室54に臨むプランジャ室86が形成さ
れ、このプランジャ室86を囲むようにシールプラグ4
1の外周には環状溝87が形成されている。そして、こ
の環状溝87よりも油給排室54側のシールプラグ41
の外周にはOリング88が装着されている。また、スプ
ール45の弁体52には、プランジャ室86に対して摺
動自在に嵌合するプランジャ部89が一体的に突設され
ており、このプランジャ部89を囲むようにプランジャ
室86の内周には、Oリング90が装着されている。さ
らに、連通路91を介してプランジャ室86に連通する
環状溝87には、油溜め50に連通する排油通路92が
接続しており、油給排室54からプランジャ室86に漏
出した作動油が油溜め50に回収されるようになってい
る。
【0065】従って、プランジャ室86に臨むプランジ
ャ部89にはスプール45を排油室48側に押し戻す圧
力が一切働かないため、油給排室54に供給される作動
油によって、排油室48側に押し戻すような弁体52に
作用する圧力は、きわめて小さくなり、僅かな操舵トル
クにてスプール45をプランジャ室86側に移動させる
ことができ、図4の実線で示したような特性を得ること
が可能である。
【0066】
【発明の効果】請求項1に対応した本発明の圧力制御装
置によると、スプールと弁胴との間に連通路に接続する
反力発生室を形成し、作動液給排室内の作動液の液圧に
よって作動液供給室と作動液給排室とを遮断するような
スプールの操作力を、この反力発生室内に供給される作
動液の液圧によって軽減するようにしたので、小さな操
作力でアクチュエータを駆動させることが可能である。
また、連通路の内径を大きくすることができるので、ス
プール操作手段の切り返し操作に対するスプールの追従
性を改善することが可能である。
【0067】請求項2に対応した本発明の圧力制御装置
によると、弁胴内に仕切られた調圧室と、アクチュエー
タに接続する作動液供給室とを連通する絞り通路をスプ
ールに設けたので、操作反力を発生する調圧室内の液圧
の立ち上がりが作動液給排室よりも遅れる結果、操作力
に対応してアクチュエータの液圧を上昇させることがで
き、操舵力を急激に変化させた場合でもアクチュエータ
の応答性を改善することが可能である。
【0068】請求項3に対応した本発明の圧力制御装置
によると、弁胴内に仕切られた調圧室と、アクチュエー
タに接続する作動液給排室とを連通する調圧連通路に、
調圧室と作動液給排室との圧力差に応じてこの調圧連通
路を開閉し得る開閉手段を設け、作動液供給室と作動液
給排室との圧力差が小さい場合には調圧連通路を閉じる
ようにしたので、操作反力を発生する調圧室内の液圧の
立ち上がりが作動液給排室よりも遅れる結果、操作力に
対応してアクチュエータの液圧を上昇させることがで
き、操舵力を急激に変化させた場合でもアクチュエータ
の応答性を改善することが可能である。
【0069】請求項4に対応した本発明の圧力制御装置
によると、スプールの一端側をシールプラグに摺動自在
に嵌合したので、作動液給排室内の作動液によるスプー
ル操作手段側へのスプールの押圧力が小さくなり、小さ
な操作力でアクチュエータを駆動させることが可能であ
る。しかも、連通路の内径を大きくすることができるの
で、スプール操作手段の切り返し操作に対するスプール
の追従性を改善することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による圧力制御装置を自動車のパワース
テアリング装置に応用した一実施例の概略構造を表す断
面図である。
【図2】図1中のII−II矢視断面図である。
【図3】図2に示した実施例における圧力制御装置の部
分を抽出拡大した断面図である。
【図4】操舵トルクとシリンダ部に供給される油圧との
関係を表すグラフである。
【図5】本発明による圧力制御装置の他の実施例の概略
構造を表す断面図である。
【図6】本発明による圧力制御装置の別な実施例の概略
構造を表す断面図である。
【図7】転舵操作に伴う経過時間と操舵トルクとの関係
を表すグラフである。
【図8】転舵操作に伴う経過時間とシリンダ部に供給さ
れる油圧との関係を表すグラフである。
【図9】本発明による圧力制御装置のさらに他の一実施
例の概略構造を表す断面図である。
【図10】本発明による圧力制御装置のさらに別な一実
施例の概略構造を表す断面図である。
【図11】従来の圧力制御装置の部分の構造を表す断面
図である。
【図12】図11に示した従来例におけるスプールの部
分を抽出した拡大図である。
【符号の説明】
11 ギヤハウジング 12 ラック棒 13 シリンダ部 14L, 14R シリンダ室 15 ピストン 16 ピニオン軸 19 ピニオン 20 ラック 21 ねじり棒ばね 22 入力軸 27 操舵軸 28 昇降スリーブ 29 昇降案内溝 30 昇降駆動ピン 31 回り止め案内溝 32 回り止めピン 33 揺動リング 34 旋回駆動溝 35 旋回案内ピン 36 揺動レバー 37 ポペットドライバ 38 レバー受け部 39 バルブハウジング(弁胴) 40 段付き孔(弁収容孔) 41 シールプラグ 43 ポペット 45, 45L, 45R スプール 48, 48L, 48R 排油室 49 排油路(排液路) 50 油溜め 53, 53L, 53R 油供給室(作動液供給室) 54, 54L, 54R 油給排室(作動液給排室) 55, 55L, 55R 給排油路 56 ばね受け 57 鋼球 58 圧縮コイルばね 59 連通孔 60 排油案内通路 62, 62L, 62R 反力発生室 63 連通路 65 駆動用油ポンプ(作動液供給源) 72 調圧室 73 ピストン部 74 絞り通路 75 圧力伝達室 76 プランジャ 77 油室 78 皿ばね 79 圧縮コイルばね 80 環状溝 81 連絡通路 82 作動油導入孔 83 作動油排出孔 84 連通孔 85 作動油給排路 86 プランジャ室 87 環状溝 89 プランジャ部 91 連通路 92 排油通路

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 弁胴に形成された弁収容孔の一端部に臨
    む排液路と、 前記弁収容孔の他端側に摺動自在に嵌合されるスプール
    と、 このスプールと前記弁胴との間に形成されて作動液供給
    源に接続する作動液供給室と、 前記スプールと前記弁胴との間に形成されてアクチュエ
    ータに接続する作動液給排室と、 これら作動液供給室と作動液給排室とが遮断されるよう
    に前記スプールを付勢するスプール付勢手段と、 前記スプールに形成されて前記作動液給排室と前記排液
    路とを連通する連通路と、 この連通路を塞ぐと共に前記スプール付勢手段に抗して
    前記作動液供給室と前記作動液給排室とが連通するよう
    に前記スプールを操作し得るスプール操作手段と、 前記スプールと前記弁胴との間に形成されて前記連通路
    に接続する反力発生室とを具えたことを特徴とする圧力
    制御装置。
  2. 【請求項2】 弁胴に形成された弁収容孔の一端部に臨
    む排液路と、 前記弁収容孔の他端側に摺動自在に嵌合されるスプール
    と、 このスプールにより前記弁収容孔の他端側に仕切られた
    調圧室と、 前記スプールと前記弁胴との間に形成されて作動液供給
    源に接続する作動液供給室と、 前記スプールと前記弁胴との間に形成されてアクチュエ
    ータに接続する作動液給排室と、 これら作動液供給室と作動液給排室とが遮断されるよう
    に前記スプールを付勢するスプール付勢手段と、 前記スプールに形成されて前記作動液給排室と前記排液
    路とを連通する連通路と、 この連通路を塞ぐと共に前記スプール付勢手段に抗して
    前記作動液供給室と前記作動液給排室とが連通するよう
    に前記スプールを操作し得るスプール操作手段と、 前記スプールに設けられて前記調圧室と前記作動液給排
    室とを連通する絞り通路とを具えたことを特徴とする圧
    力制御装置。
  3. 【請求項3】 弁胴に形成された弁収容孔の一端部に臨
    む排液路と、 前記弁収容孔の他端側に摺動自在に嵌合されるスプール
    と、 このスプールにより前記弁収容孔の他端側に仕切られた
    調圧室と、 前記スプールと前記弁胴との間に形成されて作動液供給
    源に接続する作動液供給室と、 前記スプールと前記弁胴との間に形成されてアクチュエ
    ータに接続する作動液給排室と、 これら作動液供給室と作動液給排室とが遮断されるよう
    に前記スプールを付勢するスプール付勢手段と、 前記スプールに形成されて前記作動液給排室と前記排液
    路とを連通する連通路と、 この連通路を塞ぐと共に前記スプール付勢手段に抗して
    前記作動液供給室と前記作動液給排室とが連通するよう
    に前記スプールを操作し得るスプール操作手段と、 前記スプールに設けられて前記調圧室と前記作動液給排
    室とを連通する調圧連通路と、 前記調圧室と前記作動液給排室との圧力差に応じて前記
    調圧連通路を開閉し得る開閉手段とを具えたことを特徴
    とする圧力制御装置。
  4. 【請求項4】 弁胴に形成された弁収容孔の一端部に臨
    む排液路と、 前記弁胴に取り付けられて前記弁収容孔の他端側を塞ぐ
    シールプラグと、 一端側がこのシールプラグに摺動自在に嵌合されると共
    に他端側が前記弁収容孔に摺動自在に嵌合されるスプー
    ルと、 このスプールと前記シールプラグとで前記弁収容孔の他
    端側に仕切られてアクチュエータに接続する作動液給排
    室と、 前記スプールと前記弁胴との間に形成されて作動液供給
    源に接続する作動液供給室と、 これら作動液給排室と作動液供給室とが遮断されるよう
    に前記スプールを付勢するスプール付勢手段と、 前記スプールに形成されて前記作動液供給室と前記排液
    路とを連通する連通路と、 この連通路を塞ぐと共に前記スプール付勢手段に抗して
    前記作動液供給室と前記作動液給排室とが連通するよう
    に前記スプールを操作し得るスプール操作手段とを具え
    たことを特徴とする圧力制御装置。
JP4083195A 1995-02-28 1995-02-28 圧力制御装置 Pending JPH08233152A (ja)

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