JPH11324683A - 2サイクル機関の掃気通路 - Google Patents
2サイクル機関の掃気通路Info
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- JPH11324683A JPH11324683A JP17378798A JP17378798A JPH11324683A JP H11324683 A JPH11324683 A JP H11324683A JP 17378798 A JP17378798 A JP 17378798A JP 17378798 A JP17378798 A JP 17378798A JP H11324683 A JPH11324683 A JP H11324683A
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- scavenging passage
- bent portion
- scavenging
- passage
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-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F02—COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
- F02F—CYLINDERS, PISTONS OR CASINGS, FOR COMBUSTION ENGINES; ARRANGEMENTS OF SEALINGS IN COMBUSTION ENGINES
- F02F1/00—Cylinders; Cylinder heads
- F02F1/18—Other cylinders
- F02F1/22—Other cylinders characterised by having ports in cylinder wall for scavenging or charging
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F02—COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
- F02B—INTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
- F02B75/00—Other engines
- F02B75/02—Engines characterised by their cycles, e.g. six-stroke
- F02B2075/022—Engines characterised by their cycles, e.g. six-stroke having less than six strokes per cycle
- F02B2075/025—Engines characterised by their cycles, e.g. six-stroke having less than six strokes per cycle two
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- Engineering & Computer Science (AREA)
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Combustion & Propulsion (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Cylinder Crankcases Of Internal Combustion Engines (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 曲折部による混合気の濃淡分離結果を曲折部
の下流側でもそのまま維持する事によってシリンダー内
での混合気の濃淡分離の度合いを高め、以って燃料の吹
き抜けを減少させ、燃費・排ガス特性を改善すること. 【構成】 掃気通路7内を流れる混合気を曲折部9にお
いて遠心分離作用により濃淡に分離し、これにより排気
口から遠いところは濃混合気が、排気口に近いところは
希薄混合気が燃焼室方向へ向かって流れる様にする。曲
折部9の下流側の掃気通路を分離壁10によって分割し
て出口部における方向づけ作用を強化する.曲折部9の
外側内壁面の曲率半径を曲折部直前の掃気通路のシリン
ダー内部から見た幅Hの1.1倍以上とする。
の下流側でもそのまま維持する事によってシリンダー内
での混合気の濃淡分離の度合いを高め、以って燃料の吹
き抜けを減少させ、燃費・排ガス特性を改善すること. 【構成】 掃気通路7内を流れる混合気を曲折部9にお
いて遠心分離作用により濃淡に分離し、これにより排気
口から遠いところは濃混合気が、排気口に近いところは
希薄混合気が燃焼室方向へ向かって流れる様にする。曲
折部9の下流側の掃気通路を分離壁10によって分割し
て出口部における方向づけ作用を強化する.曲折部9の
外側内壁面の曲率半径を曲折部直前の掃気通路のシリン
ダー内部から見た幅Hの1.1倍以上とする。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は曲折部を有する掃気通路
を備えた2サイクル機関に係わり、曲折部における混合
気の遠心分離作用による効果を高めたものに関する。
を備えた2サイクル機関に係わり、曲折部における混合
気の遠心分離作用による効果を高めたものに関する。
【0002】
【従来の技術】従来の曲折部を有する掃気通路を備えた
2サイクル機関は一般に図2(内燃機関、1988年7
月、p31)の如くクランク室4′からシリンダー内へ
通じる掃気通路7′の所定位置に曲折部9′が形成さ
れ、この曲折部9′において混合気は流れの遠心分離作
用により濃淡に分離され、シリンダー内では排気口から
遠いところは濃混合気が、近いところは希薄混合気が燃
焼室方向へ流れ、燃料の吹き抜けを減少させる事を目的
としている。しかしながら曲折部9′の外側内壁面の曲
率半径R′が比較的小さい為、乱流が発生して混合気が
遠心分離作用により濃淡に分離されても曲折部9′の下
流側では混合が起り、シリンダー内での混合気の濃淡分
離の度合が弱まり、燃料の吹抜けを十分に減少させる事
はできなかった.
2サイクル機関は一般に図2(内燃機関、1988年7
月、p31)の如くクランク室4′からシリンダー内へ
通じる掃気通路7′の所定位置に曲折部9′が形成さ
れ、この曲折部9′において混合気は流れの遠心分離作
用により濃淡に分離され、シリンダー内では排気口から
遠いところは濃混合気が、近いところは希薄混合気が燃
焼室方向へ流れ、燃料の吹き抜けを減少させる事を目的
としている。しかしながら曲折部9′の外側内壁面の曲
率半径R′が比較的小さい為、乱流が発生して混合気が
遠心分離作用により濃淡に分離されても曲折部9′の下
流側では混合が起り、シリンダー内での混合気の濃淡分
離の度合が弱まり、燃料の吹抜けを十分に減少させる事
はできなかった.
【0003】
【発明が解決しようとする問題点】本発明の目的は曲折
部による混合気の濃淡分離結果を曲折部の下流側でもそ
のまま維持する事によってシリンダー内での混合気の濃
淡分離の度合を高め、以って燃料の吹き抜けを減少さ
せ、燃費と排ガス特性を改善するところにある。
部による混合気の濃淡分離結果を曲折部の下流側でもそ
のまま維持する事によってシリンダー内での混合気の濃
淡分離の度合を高め、以って燃料の吹き抜けを減少さ
せ、燃費と排ガス特性を改善するところにある。
【0004】
【問題点を解決する為の手段】本発明は掃気通路内を流
れる混合気を曲折部において遠心分離作用により濃淡に
分離し、これにより排気口から遠いところは濃混合気
が、排気口に近いところは希薄混合気が燃焼室方向へ向
かって流れる様にしたシュニーレ掃気式2サイクル機関
において、前記曲折部の下流側の掃気通路を分離壁によ
って分割して掃気通路出口部における方向づけ作用を強
化し、かつ前記曲折部の外側内壁面の曲率半径を曲折部
直前の掃気通路のシリンダー内部から見た幅の1.1倍
以上とした。
れる混合気を曲折部において遠心分離作用により濃淡に
分離し、これにより排気口から遠いところは濃混合気
が、排気口に近いところは希薄混合気が燃焼室方向へ向
かって流れる様にしたシュニーレ掃気式2サイクル機関
において、前記曲折部の下流側の掃気通路を分離壁によ
って分割して掃気通路出口部における方向づけ作用を強
化し、かつ前記曲折部の外側内壁面の曲率半径を曲折部
直前の掃気通路のシリンダー内部から見た幅の1.1倍
以上とした。
【0005】
【実施例】図1(イ)は本発明による2サイクル機関の
一実施例で、ピストン3の下降行程では先ず排気通路1
1が、続いて掃気通路7が開かれ、シリンダー1内の既
燃ガスが掃気される。この掃気過程を通してシリンダー
1内に留まった新気はピストン3の上昇と共に圧縮され
(同時に気化器5,吸入通路6を介して混合気がクラン
ク室4内に吸入される)、上死点付近で点火されて燃焼
し、爆発力を発生する.クランク室4からシリンダー内
へ通ずる掃気通路7の所定位置には曲折部9が形成さ
れ、曲折部9において掃気通路7内を流れる混合気が遠
心分離作用により濃淡に分離される。従ってシリンダー
内へ流入すると排気口(排気通路11がシリンダー内壁
面に開口する部分を言う)から遠いところは濃混合気
が、排気口に近いところは希薄混合気が燃焼室方向へ向
かって流れる様になる.本発明では掃気方式はシュニー
レ掃気式であり、曲折部9の下流側の掃気通路を分離壁
10によって分割(図は2分割であるが、3分割でも良
い)し、掃気通路出口部における方向づけ作用(ノズル
機能)を強化している.掃気通路7の入口部から曲折部
9まで到らない所定のところまでの掃気通路8をクラン
ク室4との仕切壁がない溝状とすれば(図2は仕切壁あ
り)、構造及び製作が簡単となる.そしてこの掃気通路
の部分8を越えると曲折部9までの掃気通路の部分はイ
ンロー部2により蓋をされ、インロー部2が掃気通路内
壁面の一部を形成するのである.シリンダーブロックを
底部から見た図を図1(ハ)に示し、クランクケースを
シリンダーブロックとの結合面A−A′から見た図を図
1(ニ)に示す(共に要部のみ示す)。この場合、シリ
ンダーブロックとクランクケース間の結合面直前のクラ
ンクケース側掃気通路において、曲折部9の曲りに対し
て内側の内壁面13がクランクケースの左右分割面B−
B′にほぼ垂直である様にすると(適当な抜き勾配は付
ける)、鋳造上好都合である(通常は内壁面13は1
3′に平行であり、アンダーカット形状となる為、砂中
子を使用せねばならない).従ってこの内壁面13に接
続するシリンダーブロック側の掃気通路内壁面はその形
状に合わせる必要がある(図1(ハ)参照)。即ち、1
2は滑らかな斜面で、掃気通路内の流れを円滑にしてい
る。尚、図1(イ)においてS=0として、掃気通路7
の曲折部9よりも上流側の内壁面の一部がシリンダーブ
ロックとクランクケース間の結合面A−A′により形成
される様にする事も可能で、これを図1(ロ)に示し、
結合面A−A′から見たクランクケースを図1(ホ)に
要部のみ示す。構造が簡単で、製作が容易となり、低コ
スト化する利点が生まれる。再び図1(イ)に戻って、
本発明は曲折部9の外側内壁面の曲率半径Rを曲折部直
前の掃気通路7のシリンダー内部から見た幅Hの1.1
倍以上としたところに特徴がある(曲折部直前とは曲折
部9の直ぐ上流側と言う意味である)。曲折部9の内側
内壁面の曲率半径rは付着した液体燃料を再び気流に乗
せる為に極く小さくしてある。曲率半径比φをφ=R/
Hと定義し、φの値を変えて実験した結果を図3に示
す。実験は曲折部9を有する掃気通路7を図3の如く透
明な樹脂で模型的に作り、内部に非常に細かな粉(ガス
化していない燃料粒子に相当)をブロワにより吹き込ん
で観察した。図3(イ)はφ=0.5の時で、斜線部は
粉の流れを示し、曲率半径Rが小さい為、曲率部9の下
流側で乱流が発生し、曲折部9で粉は遠心分離しても下
流側に進むにつれて混合し、明確には分離していない。
図3(ロ)はφ=1の時で、掃気通路7の出口部付近で
も粉の濃淡分離はかなり明確になってはいるが、十分で
はない。図3(ハ)はφ=1.1の時で、粉の濃淡分離
は明確で、十分であると判断した。分離壁10に油を塗
って見たが、粉は殆ど付着しなかった。二重の斜線部は
粉の濃度が高い部分の流れで、曲折部9の上流側にも曲
折部がある為、図示の様な流れになるのである(単一の
斜線部は粉の濃度が低い部分の流れであるが、Z部を流
れる粉は遠心分離作用を受けて濃淡に分離されつつ流れ
てゆく)。図3(ニ)はφ=1.2の時で、図3(ハ)
の場合より更に良好で、分離壁10に油を塗っても粉の
付着は殆どなかった。図3(ホ)はφ=1.4の時で、
粉の濃淡分離は極めて明確で、分離壁10に油を塗って
も粉は全く付着しなかった。以上から、φ=1.1以上
では曲折部9の下流側でも粉の濃淡分離は明確で、両者
の混合はないと考えられる。この事は、粉はガス化して
いない燃料粒子を表わしているから、混合気の濃淡分離
が曲折部9で行なわれた状態のまま掃気通路の出口部ま
で維持されている事を示すものである。φ=1.1以上
の場合でも図3(ホ)の矢印の如く掃気通路の出口部か
ら粉が噴出する時は掃気通路の内壁面方向から僅かでは
あるが傾いて噴出する傾向が見られたが、これは曲折部
9の影響が若干残っている為であろう。これをなくすに
は図3(ヘ)の如く掃気通路の曲折部9よりも下流側に
あり、かつ掃気通路の出口部における方向づけを行なう
内壁面に接続する排気口から最も遠い方の側にある内壁
面14が出口部に向かうに従って排気口から徐々に遠ざ
かる様に構成する事が考えられる。図3において濃混合
気の流れ(二重の斜線部)からも明らかな様に分離壁1
0がこの流れに衝突しない様に、シリンダー内部から見
て、曲折部直前の掃気通路の燃焼室側内壁面の延長線か
ら一定距離hだけ離れた位置から分離壁10が出口部へ
向かって延びてゆく様に構成する事が望ましい.尚、曲
折部の曲率半径Rに関しては図1(ニ)の如く内壁面1
3′が結合面B−B′に対して垂直ではない為、実際は
区間Pに形成される.次に図4(ハ)に示す如く掃気通
路の出口部における排気口から最も遠い側の方向づけを
行なう内壁面の近傍の出口部aから噴出する新気はシリ
ンダー内壁面に衝突して撥ね返り、排気口へ突き抜けよ
うとするが、出口部aを除く出口部bから噴出する新気
はこれを押し返さなければならない.この場合、分離壁
10がなければ掃気通路の出口部における方向づけ作用
が弱まり(ノズル機能が弱く、噴出する新気が拡散し易
い)、出口部aから噴出してシリンダー内壁面で撥ね返
る流れを十分に押し返す事ができず、排気口へ突き抜け
る.分離壁10を形成する事により前記撥ね返りによる
排気口への突き抜けは避けられるが、燃焼室へ向かって
流れる新気は図1(イ)の如く未だ排気口側へ若干傾い
て流れる様子が見られる。これを矯正するには出口部a
から噴出してシリンダー内壁面で撥ね返るエネルギーを
減衰させれば良いわけで、図4(イ)、(ロ)の如く
(後者は前者のB矢視図である)掃気通路の出口部にお
ける排気口から最も遠い側の方向づけを行なう内壁面の
近傍の出口部aから噴出する新気の一部を衝突させて速
度エネルギーを減衰させる減衰壁面16を有するデフレ
クター15をピストン頂部に形成するのである。これに
より出口部aから噴出してシリンダー内壁面で撥ね返る
流れは弱まり、相対的に出口部bから噴出する新気の押
し返す力は強まり、新気はシリンダー内壁面に正しく沿
って(垂直に)燃焼室方向へ流れる様になる。この場
合、図4(ニ)の如く曲折部の下流側の掃気通路を分離
壁10によって2分割したものの内で、排気口に近い側
の通路分割部7bの円周方向長が遠い側の通路分割部7
aのそれよりも小である様に構成した方が効果が大であ
った.これは通路分割部7aの方向づけ作用が若干弱ま
る為であろう.17はピストン頂面まで滑らかに接続す
る斜面で、出口部bから噴出する新気の速度エネルギー
を減衰させる事はない(出口部bから噴出する新気は減
衰壁面16に衝突しない)。図4(ホ)の実施例は曲折
部9における遠心分離作用を強化する為に曲折部直前の
掃気通路を絞ったものである。尚、本発明では掃気通路
の曲折部9の曲り角度をほぼ90°とすると、中子使用
等を考えると製作が容易となる。
一実施例で、ピストン3の下降行程では先ず排気通路1
1が、続いて掃気通路7が開かれ、シリンダー1内の既
燃ガスが掃気される。この掃気過程を通してシリンダー
1内に留まった新気はピストン3の上昇と共に圧縮され
(同時に気化器5,吸入通路6を介して混合気がクラン
ク室4内に吸入される)、上死点付近で点火されて燃焼
し、爆発力を発生する.クランク室4からシリンダー内
へ通ずる掃気通路7の所定位置には曲折部9が形成さ
れ、曲折部9において掃気通路7内を流れる混合気が遠
心分離作用により濃淡に分離される。従ってシリンダー
内へ流入すると排気口(排気通路11がシリンダー内壁
面に開口する部分を言う)から遠いところは濃混合気
が、排気口に近いところは希薄混合気が燃焼室方向へ向
かって流れる様になる.本発明では掃気方式はシュニー
レ掃気式であり、曲折部9の下流側の掃気通路を分離壁
10によって分割(図は2分割であるが、3分割でも良
い)し、掃気通路出口部における方向づけ作用(ノズル
機能)を強化している.掃気通路7の入口部から曲折部
9まで到らない所定のところまでの掃気通路8をクラン
ク室4との仕切壁がない溝状とすれば(図2は仕切壁あ
り)、構造及び製作が簡単となる.そしてこの掃気通路
の部分8を越えると曲折部9までの掃気通路の部分はイ
ンロー部2により蓋をされ、インロー部2が掃気通路内
壁面の一部を形成するのである.シリンダーブロックを
底部から見た図を図1(ハ)に示し、クランクケースを
シリンダーブロックとの結合面A−A′から見た図を図
1(ニ)に示す(共に要部のみ示す)。この場合、シリ
ンダーブロックとクランクケース間の結合面直前のクラ
ンクケース側掃気通路において、曲折部9の曲りに対し
て内側の内壁面13がクランクケースの左右分割面B−
B′にほぼ垂直である様にすると(適当な抜き勾配は付
ける)、鋳造上好都合である(通常は内壁面13は1
3′に平行であり、アンダーカット形状となる為、砂中
子を使用せねばならない).従ってこの内壁面13に接
続するシリンダーブロック側の掃気通路内壁面はその形
状に合わせる必要がある(図1(ハ)参照)。即ち、1
2は滑らかな斜面で、掃気通路内の流れを円滑にしてい
る。尚、図1(イ)においてS=0として、掃気通路7
の曲折部9よりも上流側の内壁面の一部がシリンダーブ
ロックとクランクケース間の結合面A−A′により形成
される様にする事も可能で、これを図1(ロ)に示し、
結合面A−A′から見たクランクケースを図1(ホ)に
要部のみ示す。構造が簡単で、製作が容易となり、低コ
スト化する利点が生まれる。再び図1(イ)に戻って、
本発明は曲折部9の外側内壁面の曲率半径Rを曲折部直
前の掃気通路7のシリンダー内部から見た幅Hの1.1
倍以上としたところに特徴がある(曲折部直前とは曲折
部9の直ぐ上流側と言う意味である)。曲折部9の内側
内壁面の曲率半径rは付着した液体燃料を再び気流に乗
せる為に極く小さくしてある。曲率半径比φをφ=R/
Hと定義し、φの値を変えて実験した結果を図3に示
す。実験は曲折部9を有する掃気通路7を図3の如く透
明な樹脂で模型的に作り、内部に非常に細かな粉(ガス
化していない燃料粒子に相当)をブロワにより吹き込ん
で観察した。図3(イ)はφ=0.5の時で、斜線部は
粉の流れを示し、曲率半径Rが小さい為、曲率部9の下
流側で乱流が発生し、曲折部9で粉は遠心分離しても下
流側に進むにつれて混合し、明確には分離していない。
図3(ロ)はφ=1の時で、掃気通路7の出口部付近で
も粉の濃淡分離はかなり明確になってはいるが、十分で
はない。図3(ハ)はφ=1.1の時で、粉の濃淡分離
は明確で、十分であると判断した。分離壁10に油を塗
って見たが、粉は殆ど付着しなかった。二重の斜線部は
粉の濃度が高い部分の流れで、曲折部9の上流側にも曲
折部がある為、図示の様な流れになるのである(単一の
斜線部は粉の濃度が低い部分の流れであるが、Z部を流
れる粉は遠心分離作用を受けて濃淡に分離されつつ流れ
てゆく)。図3(ニ)はφ=1.2の時で、図3(ハ)
の場合より更に良好で、分離壁10に油を塗っても粉の
付着は殆どなかった。図3(ホ)はφ=1.4の時で、
粉の濃淡分離は極めて明確で、分離壁10に油を塗って
も粉は全く付着しなかった。以上から、φ=1.1以上
では曲折部9の下流側でも粉の濃淡分離は明確で、両者
の混合はないと考えられる。この事は、粉はガス化して
いない燃料粒子を表わしているから、混合気の濃淡分離
が曲折部9で行なわれた状態のまま掃気通路の出口部ま
で維持されている事を示すものである。φ=1.1以上
の場合でも図3(ホ)の矢印の如く掃気通路の出口部か
ら粉が噴出する時は掃気通路の内壁面方向から僅かでは
あるが傾いて噴出する傾向が見られたが、これは曲折部
9の影響が若干残っている為であろう。これをなくすに
は図3(ヘ)の如く掃気通路の曲折部9よりも下流側に
あり、かつ掃気通路の出口部における方向づけを行なう
内壁面に接続する排気口から最も遠い方の側にある内壁
面14が出口部に向かうに従って排気口から徐々に遠ざ
かる様に構成する事が考えられる。図3において濃混合
気の流れ(二重の斜線部)からも明らかな様に分離壁1
0がこの流れに衝突しない様に、シリンダー内部から見
て、曲折部直前の掃気通路の燃焼室側内壁面の延長線か
ら一定距離hだけ離れた位置から分離壁10が出口部へ
向かって延びてゆく様に構成する事が望ましい.尚、曲
折部の曲率半径Rに関しては図1(ニ)の如く内壁面1
3′が結合面B−B′に対して垂直ではない為、実際は
区間Pに形成される.次に図4(ハ)に示す如く掃気通
路の出口部における排気口から最も遠い側の方向づけを
行なう内壁面の近傍の出口部aから噴出する新気はシリ
ンダー内壁面に衝突して撥ね返り、排気口へ突き抜けよ
うとするが、出口部aを除く出口部bから噴出する新気
はこれを押し返さなければならない.この場合、分離壁
10がなければ掃気通路の出口部における方向づけ作用
が弱まり(ノズル機能が弱く、噴出する新気が拡散し易
い)、出口部aから噴出してシリンダー内壁面で撥ね返
る流れを十分に押し返す事ができず、排気口へ突き抜け
る.分離壁10を形成する事により前記撥ね返りによる
排気口への突き抜けは避けられるが、燃焼室へ向かって
流れる新気は図1(イ)の如く未だ排気口側へ若干傾い
て流れる様子が見られる。これを矯正するには出口部a
から噴出してシリンダー内壁面で撥ね返るエネルギーを
減衰させれば良いわけで、図4(イ)、(ロ)の如く
(後者は前者のB矢視図である)掃気通路の出口部にお
ける排気口から最も遠い側の方向づけを行なう内壁面の
近傍の出口部aから噴出する新気の一部を衝突させて速
度エネルギーを減衰させる減衰壁面16を有するデフレ
クター15をピストン頂部に形成するのである。これに
より出口部aから噴出してシリンダー内壁面で撥ね返る
流れは弱まり、相対的に出口部bから噴出する新気の押
し返す力は強まり、新気はシリンダー内壁面に正しく沿
って(垂直に)燃焼室方向へ流れる様になる。この場
合、図4(ニ)の如く曲折部の下流側の掃気通路を分離
壁10によって2分割したものの内で、排気口に近い側
の通路分割部7bの円周方向長が遠い側の通路分割部7
aのそれよりも小である様に構成した方が効果が大であ
った.これは通路分割部7aの方向づけ作用が若干弱ま
る為であろう.17はピストン頂面まで滑らかに接続す
る斜面で、出口部bから噴出する新気の速度エネルギー
を減衰させる事はない(出口部bから噴出する新気は減
衰壁面16に衝突しない)。図4(ホ)の実施例は曲折
部9における遠心分離作用を強化する為に曲折部直前の
掃気通路を絞ったものである。尚、本発明では掃気通路
の曲折部9の曲り角度をほぼ90°とすると、中子使用
等を考えると製作が容易となる。
【0006】
【発明の効果】本発明では曲折部9の下流側の掃気通路
を分離壁10により分割している為、出口部における方
向づけ作用が強化され、新気のシリンダー内壁面での撥
ね返りによる排気口への突き抜けが起らず、新気はシリ
ンダー内壁面に正しく沿って(垂直に)燃焼室方向へ流
れる(図4に示すデフレクター15を使えば一段と有効
である).更に本発明では曲折部9の外側内壁面の曲率
半径Rを曲折部直前の掃気通路のシリンダー内部から見
た幅Hの1.1倍以上としている為、流れは円滑であ
り、曲折部9及びこの下流側でも乱流は起らない.従っ
て曲折部9で濃淡に遠心分離された状態がそのまま維持
され、曲折部9の下流側でも混合は起らないし、シリン
ダー内に流入しても混合気の濃淡分離が非常に明確化す
る。即ち、図5の如く排気口から遠いところは従来より
濃い混合気が、排気口に近いところは従来より希薄な混
合気が燃焼室方向へ向かって流れる様になる.この結
果、濃混合気はシリンダー内壁面に張り付く様にして燃
焼室方向へ流れてゆくから、排気口へ殺到する既燃ガス
と共に持ち去られる事はない(濃混合気がシリンダー内
壁面から少しでも離れて流れていると、その間にガスが
は入って来れるから、排気口へ持ち去られ易い)。排気
口に近いところは従来よりも遥かに希薄な混合気が分布
しており、かくして燃料の吹き抜けを大幅に減少させる
事が可能であり、燃費及び排ガス特性が大幅に改善され
る。図2の従来では曲折部9′の曲率半径R′は相対的
に小さく、従って乱流が発生して効果は小さい.これは
曲率半径R′の大きさを漫然と決め、注意を怠った為で
あろう。本発明では曲率半径Rの大きさにより絶大な効
果がある事を見い出したのである。尚、本発明では各実
施例を互いに組み合わせる(例えば図4(ホ)の実施例
にデフレクター15を備える)事も可能である。
を分離壁10により分割している為、出口部における方
向づけ作用が強化され、新気のシリンダー内壁面での撥
ね返りによる排気口への突き抜けが起らず、新気はシリ
ンダー内壁面に正しく沿って(垂直に)燃焼室方向へ流
れる(図4に示すデフレクター15を使えば一段と有効
である).更に本発明では曲折部9の外側内壁面の曲率
半径Rを曲折部直前の掃気通路のシリンダー内部から見
た幅Hの1.1倍以上としている為、流れは円滑であ
り、曲折部9及びこの下流側でも乱流は起らない.従っ
て曲折部9で濃淡に遠心分離された状態がそのまま維持
され、曲折部9の下流側でも混合は起らないし、シリン
ダー内に流入しても混合気の濃淡分離が非常に明確化す
る。即ち、図5の如く排気口から遠いところは従来より
濃い混合気が、排気口に近いところは従来より希薄な混
合気が燃焼室方向へ向かって流れる様になる.この結
果、濃混合気はシリンダー内壁面に張り付く様にして燃
焼室方向へ流れてゆくから、排気口へ殺到する既燃ガス
と共に持ち去られる事はない(濃混合気がシリンダー内
壁面から少しでも離れて流れていると、その間にガスが
は入って来れるから、排気口へ持ち去られ易い)。排気
口に近いところは従来よりも遥かに希薄な混合気が分布
しており、かくして燃料の吹き抜けを大幅に減少させる
事が可能であり、燃費及び排ガス特性が大幅に改善され
る。図2の従来では曲折部9′の曲率半径R′は相対的
に小さく、従って乱流が発生して効果は小さい.これは
曲率半径R′の大きさを漫然と決め、注意を怠った為で
あろう。本発明では曲率半径Rの大きさにより絶大な効
果がある事を見い出したのである。尚、本発明では各実
施例を互いに組み合わせる(例えば図4(ホ)の実施例
にデフレクター15を備える)事も可能である。
【図1】本発明による2サイクル機関の掃気通路を示す
図。
図。
【図2】従来の2サイクル機関の掃気通路を示す図.
【図3】掃気通路内における流れを示す模式図。
【図4】本発明における各実施態様を示す模式図。
【図5】本発明の効果を説明する為の模式図.
1はシリンダー、2はインロー部、3はピストン、4は
クランク室、5は気化器、6は吸入通路、7は掃気通
路、7a・7bは通路分割部、8は掃気通路の溝状の部
分、9は掃気通路の曲折部、10は分離壁、11は排気
通路、12は滑らかな斜面、13・13′は内壁面、1
4は内壁面、15はデフレクター、16は減衰壁面、1
7は斜面、a・bは出口部、4′はクランク室、7′は
掃気通路、9′は曲折部である.
クランク室、5は気化器、6は吸入通路、7は掃気通
路、7a・7bは通路分割部、8は掃気通路の溝状の部
分、9は掃気通路の曲折部、10は分離壁、11は排気
通路、12は滑らかな斜面、13・13′は内壁面、1
4は内壁面、15はデフレクター、16は減衰壁面、1
7は斜面、a・bは出口部、4′はクランク室、7′は
掃気通路、9′は曲折部である.
Claims (10)
- 【請求項1】 シリンダー内へ流入する新気によって既
燃ガスを掃気する掃気過程を有し、クランク室からシリ
ンダー内へ通ずる掃気通路の所定位置に曲折部を形成
し、前記曲折部において掃気通路内を流れる混合気を遠
心分離作用によって濃淡に分離し、これにより排気口か
ら遠いところは濃混合気が、排気口に近いところは希薄
混合気が燃焼室方向へ向かって流れる様に構成したシュ
ニーレ掃気式2サイクル機関において、前記曲折部の下
流側の掃気通路を分離壁によって分割して掃気通路出口
部における方向づけ作用を強化し、かつ前記曲折部の外
側内壁面の曲率半径を曲折部直前の掃気通路のシリンダ
ー内部から見た幅の1.1倍以上とした率を特徴とする
2サイクル機関の掃気通路。 - 【請求項2】 曲折部の下流側の掃気通路を分離壁によ
って2分割したものの内で、排気口に近い側の通路分割
部の円周方向長が遠い側の通路分割部のそれよりも小で
ある請求項1記載の2サイクル機関の掃気通路。 - 【請求項3】 掃気通路の入口部から曲折部まで到らな
い所定のところまでの掃気通路がクランク室との仕切壁
を持たない溝状である請求項1又は2記載の2サイクル
機関の掃気通路. - 【請求項4】 曲折部直前の掃気通路を絞って遠心分離
作用を強化した請求項1ないし3のいずれかに記載の2
サイクル機関の掃気通路. - 【請求項5】 シリンダー内部から見て、曲折部直前の
掃気通路の燃焼室側内壁面の延長線から一定距離だけ離
れた位置から掃気通路の分離壁が出口部へ向かって延び
る様にした請求項1ないし4のいずれかに記載の2サイ
クル機関. - 【請求項6】 掃気通路の出口部における排気口から最
も遠い側の方向づけを行なう内壁面の近傍の出口部から
噴出する新気の一部を衝突させて速度エネルギーを減衰
させる減衰内壁面を有するデフレクターをピストン頂部
に形成した請求項1ないし5のいずれかに記載の2サイ
クル機関の掃気通路。 - 【請求項7】 掃気通路の曲折部の曲り角度がほぼ90
°である請求項1ないし6のいずれかに記載の2サイク
ル機関の掃気通路. - 【請求項8】 掃気通路の曲折部よりも下流側にあり、
かつ掃気通路の出口部における方向づけを行なう内壁面
に接続する排気口から最も遠い方の側にある内壁面が出
口部に向かうに従って排気口から徐々に遠ざかる様に構
成した請求項1ないし7のいずれかに記載の2サイクル
機関の掃気通路。 - 【請求項9】 掃気通路の曲折部よりも上流側の内壁面
の一部がシリンダーブロックとクランクケース間の結合
面により形成されている請求項1ないし8のいずれかに
記載の2サイクル機関の掃気通路. - 【請求項10】 シリンダーブロックとクランクケース
間の結合面直前のクランクケース側掃気通路において、
曲折部の曲りに対して内側の内壁面がクランクケースの
左右分割面にほぼ垂直である請求項1ないし8のいずれ
かに記載の2サイクル機関の掃気通路。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP17378798A JPH11324683A (ja) | 1998-05-06 | 1998-05-06 | 2サイクル機関の掃気通路 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP17378798A JPH11324683A (ja) | 1998-05-06 | 1998-05-06 | 2サイクル機関の掃気通路 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH11324683A true JPH11324683A (ja) | 1999-11-26 |
Family
ID=15967150
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP17378798A Withdrawn JPH11324683A (ja) | 1998-05-06 | 1998-05-06 | 2サイクル機関の掃気通路 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH11324683A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2002004866A (ja) * | 2000-04-22 | 2002-01-09 | Andreas Stihl:Fa | 2サイクルエンジンのダイカストシリンダ |
| JP2011127608A (ja) * | 2009-12-19 | 2011-06-30 | Andreas Stihl Ag & Co Kg | 2サイクルエンジン、2サイクルエンジンを製造するための砂中子、および2サイクルエンジンの作動方法 |
-
1998
- 1998-05-06 JP JP17378798A patent/JPH11324683A/ja not_active Withdrawn
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2002004866A (ja) * | 2000-04-22 | 2002-01-09 | Andreas Stihl:Fa | 2サイクルエンジンのダイカストシリンダ |
| JP2011127608A (ja) * | 2009-12-19 | 2011-06-30 | Andreas Stihl Ag & Co Kg | 2サイクルエンジン、2サイクルエンジンを製造するための砂中子、および2サイクルエンジンの作動方法 |
| US9175598B2 (en) | 2009-12-19 | 2015-11-03 | Andreas Stihl Ag & Co. Kg | Two-stroke engine, sand core for producing a two-stroke engine, and method for operating a two-stroke engine |
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