JPH11326257A - 薄膜ガスセンサ - Google Patents
薄膜ガスセンサInfo
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- JPH11326257A JPH11326257A JP13934198A JP13934198A JPH11326257A JP H11326257 A JPH11326257 A JP H11326257A JP 13934198 A JP13934198 A JP 13934198A JP 13934198 A JP13934198 A JP 13934198A JP H11326257 A JPH11326257 A JP H11326257A
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Abstract
に、人体に対し毒性が高いガスの漏洩が生じた場合に
も、ガス濃度が低い段階(例えば0.1ppm)でこれ
を検出することができる高感度の薄膜ガスセンサを提供
する。 【解決手段】 基板4上に、アンドープ・ダイヤモンド
層1及びp型半導体ダイヤモンド層2が積層され、この
p型半導体ダイヤモンド層2上に、その電気抵抗の変化
を検出する1対の電極6が設けられている。このp型半
導体ダイヤモンド層2にはボロンが原子濃度1016乃至
1019/cm3でドーピングされ、その厚さが50nm
乃至1μmである。
Description
シン、ジボラン、シラン、ゲルマン、ジシラン、及びセ
レン化水素等の人体に有害な半導体用特殊材料ガスを高
感度で検知する半導体ダイヤモンドを使用した薄膜ガス
センサに関する。
常は絶縁体であるが、不純物元素のドーピングにより半
導体化できる。このような特徴によりダイヤモンドは高
温用のセンサ材料として注目されている。
のダイヤモンド膜の気相合成法としては、マイクロ波化
学気相蒸着(CVD)法(例えば、特公昭59−277
54、特公昭61−3320)、高周波プラズマCVD
法、熱フィラメントCVD法、直流プラズマCVD法、
プラズマジェット法、燃焼法及び熱CVD法等がある。
気相合成法は、天然ダイヤモンド及び高温高圧合成によ
る単結晶ダイヤモンドに比べ、膜状のダイヤモンドを大
面積且つ低コストで得ることができるという利点があ
る。
配向した多結晶膜である。しかし、合成条件を調整する
ことにより、膜表面の殆ど全ての領域がダイヤモンド
(111)結晶面又は(100)結晶面から構成される
高配向性ダイヤモンド膜を形成することができる。ま
た、基板に(100)方位の単結晶シリコンを使用し、
「バイアス核発生」とよばれる前処理を施すと、この基
板上にはダイヤモンド(100)結晶面が膜面内で配向
した高配向性膜を合成することができる。また、基板に
白金を使用すると、結晶欠陥が少ないダイヤモンド膜を
合成することができる。更に、基板が単結晶白金でその
表面が白金(111)結晶面である場合には、気相合成
によりダイヤモンド(111)結晶面が融合し、単結晶
ダイヤモンドに近い高品質のダイヤモンド薄膜を合成す
ることができる。
表面処理により強く影響されることが知られている。ダ
イヤモンド表面を水素プラズマで処理すると、ダイヤモ
ンド表面が導電性を帯びる。逆に、表面を酸素プラズマ
等で酸化すると、ダイヤモンド表面は電気的絶縁性とな
る。
した薄膜ガスセンサが公知である(特開平5−7216
3)。この従来のガスセンサは、基板上にダイヤモンド
半導体層を積層し、このダイヤモンド半導体層上に1対
の電極を形成して構成されている。この電極間の抵抗を
測定することにより、センサが置かれた雰囲気のガスの
存在及びガス濃度を検知することができる。
m、検知対象となるガスの濃度がゼロのときにガスセン
サにより検出された電極間の抵抗値をR0、検知対象と
なる濃度xppmのガスに曝した場合のガスセンサの抵
抗値をR(x)とし、実用温度(通常は150℃〜40
0℃)におけるガスセンサの感度Sを下記数式1により
定義する。
(%/ppm)
義により得られるガスセンサの感度Sは、前述の従来技
術においては通常1%/ppm以下であり、最高でも約
7%/ppm以下にすぎない。このため、従来の薄膜ガ
スセンサは、極めて感度が低いという欠点を有する。
等のように、人体に対し毒性が高いガスの漏洩が生じた
場合、ガス濃度が低い段階(例えば0.1ppm)でこ
れを検出しなければならないのに対し、従来のガスセン
サでは感度が低いために、0.1ppmでは電極間抵抗
値がノイズに隠れて検知できない。このため、従来のガ
スセンサは、実際上、このような安全性が問題となるガ
スセンサとして実用化することは困難である。
例では、基板に単結晶を使用しており、この単結晶基板
上に気相合成により積層した半導体ダイヤモンド膜の結
晶性は、一般には非ダイヤモンド基板上に合成した半導
体ダイヤモンド膜より優れていると考えられる。それに
も拘わらず、単結晶ダイヤモンドを基板とした従来のガ
スセンサが、前述の非実用的な感度しか得られていない
のは、その素子構造に致命的な欠陥があるからである。
ルク単結晶ダイヤモンドを基板として使用したものがあ
る。しかし、このようにバルク単結晶ダイヤモンドを使
用する場合は、製造コストが極めて高価になり、この点
からも実用化が極めて困難である。
板はその電気抵抗が10,000Ωcm以上の電気絶縁
性材料であり、感ガス薄膜が形成されている基板面と反
対側の面に白金からなるヒータが形成され、ヒータの電
気抵抗を参照してガスセンサの温度を推測している。こ
のために、ヒータと感ガス部の温度は大きく異なってい
ることが普通であり、またヒータから感ガス部への熱伝
達による時間的遅れが生じ、温度制御が困難であるとい
う問題がある。
のであって、ホスフィン、ジボラン及びシラン等のよう
に、人体に対し毒性が高いガスの漏洩が生じた場合に
も、ガス濃度が低い段階(例えば0.1ppm)でこれ
を検出することができる高感度の薄膜ガスセンサを提供
することを目的とする。
ンサは、アンドープ・ダイヤモンド層と、このアンドー
プ・ダイヤモンド層上に形成されたp型半導体ダイヤモ
ンド層と、このp型半導体ダイヤモンド層における電気
抵抗の変化を検出する1対の電極とを有し、この電極の
検出結果によりガスの存在又はその濃度を検知すること
を特徴とする。本発明においては、ガス検知部としての
p型半導体ダイヤモンド層を、アンドープ・ダイヤモン
ド層上に形成しているので、その結晶性が優れており、
また気相合成ダイヤモンド膜を使用するので、バルク単
結晶ダイヤモンドを使用する場合に比して製造コストが
極めて低い。
であるので、フォスフィン、アルシン、ジボラン、シラ
ン、ゲルマン、ジシラン及びセレン化水素等の人体に有
害な半導体用特殊材料ガスを高感度で検知することがで
きる。
付の図面を参照して具体的に説明する。図1は本発明の
第1実施例に係る薄膜ガスセンサを示す断面図である。
非ダイヤモンドからなる基板4上に、気相合成により、
アンドープ・ダイヤモンド層1と、厚さが1μm以下の
p型半導体ダイヤモンド層2が順次積層されている。こ
のような2層膜をセンサ部とすることにより、p型半導
体ダイヤモンド層2が厚さ1μm以下の薄膜でも、ダイ
ヤモンドの連続膜として形成できる。このp型半導体ダ
イヤモンド層2上には、1対の例えば白金からなる電極
6が適長間隔をおいて、形成されている。これらの電極
6には夫々配線7がペースト8により被覆されて接着さ
れている。また、基板4の裏面には、抵抗材料を薄膜で
パターン形成することにより、ヒータ11が設けられて
いる。
いては、ヒータ11によりセンサ部を所定温度に加熱し
ておき、センサ部が動作状態にあるときに、センサ部表
面にガス種が吸着すると、p型半導体ダイヤモンド層2
に空乏層が拡がり、電気抵抗が変化する。この電気抵抗
の変化を電極6間に電圧を印加することにより検知す
る。これにより、ガスの存在がp型半導体ダイヤモンド
層2における電気抵抗値の変化として検出される。ま
た、この電気抵抗値と、ガス濃度との関係を予め求めて
おけば、その関係をもとに、検出電気抵抗値からガス濃
度を検知することができる。
ンド層2の厚さが1μm以上であると、空乏層の割合が
小さいために電気抵抗の変化に及ぼす影響も相対的に小
さくなり、結果的に感度が低くなる。一方、ダイヤモン
ドはその表面エネルギーが大きいので、通常、異種材料
からなる基板上にダイヤモンドを合成する場合は3次元
的に成長し、1μm以下の連続膜を形成することは難し
い。しかし、本発明のように絶縁性のアンドープダイヤ
モンド層1を予め成膜し、その上にセンサ部の中心であ
る半導体ダイヤモンド層2を形成することにより、厚さ
が1μm以下の半導体ダイヤモンド層2を形成すること
ができる。また、本発明においては、アンドープ・ダイ
ヤモンド層1の上に積層される半導体層がp型半導体ダ
イヤモンド層2であるので、この半導体層の結晶性が優
れている。更に、p型半導体ダイヤモンド層2は気相合
成により形成できるために、製造コストが極めて低い。
合成される基板4は、シリコン、窒化シリコン、酸化珪
素、アルミナ、炭化珪素、チタン酸ストロンチウム及び
酸化マグネシウムからなる群から選択された材料の単結
晶、多結晶、非晶質、焼結体又は薄膜であることが好ま
しい。特に、基板4の材料としては、シリコン、窒化シ
リコン、酸化珪素、アルミナ又は炭化珪素が好ましい。
これは、ダイヤモンド気相合成の最適な基板温度が70
0〜1000℃であり、しかも気相合成が化学的に活性
な水素プラズマ雰囲気中で行われるので、基板材料とし
てはこのような条件に耐える必要があるからである。ま
た、基板裏面には白金ヒータを形成するので、基板材料
は電気絶縁性でなければならない。上述の材料はこれら
の条件を満たしている。これらの材料はバルク材料を加
工することにより基板に成形してもしてもよいが、母材
上に薄膜をコーティングしたものであっても良い。
スセンサを示す断面図である。この第2実施例において
は、p型半導体ダイヤモンド層2上にアンドープ・ダイ
ヤモンド層3(第2のアンドープ・ダイヤモンド層)が
形成されており、電極6はこのアンドープ・ダイヤモン
ド層3上に形成されている点のみが、第1の実施例と異
なる。従って、第2実施例において、第1実施例と同一
構成物には同一符号を付してその詳細な説明は省略す
る。
プ・ダイヤモンド層1、第2層のp型半導体ダイヤモン
ド層2、及び第3層のアンドープ・ダイヤモンド層3が
順次積層された三層膜をセンサ部とすることにより、こ
の第3層のアンドープ・ダイヤモンド層3はセンサ作製
プロセスにおいて、ガス検知層の中核である第1層のア
ンドープ・ダイヤモンド層1と第2層のp型半導体ダイ
ヤモンド層2を保護する作用を有する。また、後述する
ように、ダイヤモンド層表面にアルコール分解能力があ
る金属を蒸着する場合にも、第3層のアンドープ・ダイ
ヤモンド層3は第1層のアンドープ・ダイヤモンド層1
と第2層のp型半導体ダイヤモンド層2を保護する効果
を有する。
センサを示す断面図である。本実施例は、基板4とアン
ドープ・ダイヤモンド層1との間に、下地層として耐熱
性金属膜5が形成されている点のみが第1実施例と異な
る。この耐熱性金属膜5は、白金又は白金合金からな
る。
のは、気相合成により蒸着されるアンドープ・ダイヤモ
ンド層1及びp型半導体ダイヤモンド層2の結晶性が向
上したからである。而して、本願発明者等は、基板母材
表面に膜厚0.05μm〜10μmの白金又は白金合金
を蒸着し、この上にダイヤモンド膜を気相合成すると、
ダイヤモンド膜の膜質(欠陥密度)がその他の基板上に
直接合成した場合より、大幅に低減することを見出し
た。また、本願発明者等は、基板母材として(111)
結晶面を表面とするチタン酸ストロンチウム又は酸化マ
グネシウムを使用すると、(111)結晶面を表面とす
る単結晶の白金又は白金合金膜を形成できることを見出
した。更に、このような単結晶の白金又は白金合金の薄
膜上には、融合膜とよばれる単結晶に近いダイヤモンド
膜を形成できることを見出した。このような融合膜をガ
スセンサに使用することにより、センサ感度が更に一層
向上する。よって、本第3実施例においては、アンドー
プ・ダイヤモンド層1の下地層として、白金又は白金合
金からなる耐熱性金属膜5を形成する。
センサを示す断面図である。本実施例は、図2に示す第
2実施例の薄膜ガスセンサに対し、基板4とアンドープ
・ダイヤモンド層1との間に、下地層として、耐熱性金
属膜5を形成した点のみが前記第2実施例と異なる。
し、第3層アンドープ・ダイヤモンド層3を形成する第
2実施例及び耐熱性金属膜5を形成する第3実施例の双
方の作用効果を組み合わせた作用効果が得られる。
ープ・ダイヤモンド層1の膜厚には格別の制限はない
が、実際上、このアンドープ・ダイヤモンド層1の膜厚
は、1乃至20μmが適当である。膜厚が1μmより小
さいと、連続膜の合成が困難であったり、膜質が悪くな
る。膜厚が20μmを超えると、ダイヤモンド膜の合成
時間が長くなり、製造コストが高くなる要因となる。
ドープ・ダイヤモンド層3の膜厚は、ガスセンサ製造プ
ロセス条件に依存するが、0.1乃至1μmが適当であ
る。第3層のアンドープ・ダイヤモンド層3はセンサの
感度を高める作用を有する。但し、この第3層の膜厚が
0.1μm以下であれば、ダイヤモンドの連続膜にはな
らない。一方、第3層の膜厚が1μmより大きいと、セ
ンサ表面へのガス種の吸着によって拡がる空乏層がp型
半導体ダイヤモンド層2に達しないので、結果的には感
度が低下してしまう。図5は本発明の第5実施例に係る
薄膜ガスセンサを示す断面図である。本実施例は、図1
に示す第1実施例に対し、最上層のp型半導体ダイヤモ
ンド層2上に、非ダイヤモンド性カーボン膜9が形成さ
れている点のみが異なる。この非ダイヤモンド性カーボ
ン膜9は、グラファイト又は非晶質カーボン等からなる
膜であり、同様に気相合成により形成することができ
る。この非ダイヤモンド性カーボン膜9を形成すること
によって、実質的な感度が向上する。
ある。本実施例は、図2に示す本発明の第2実施例の薄
膜ガスセンサに対し、最上層のアンドープ・ダイヤモン
ド層3上に非ダイヤモンド性カーボン膜9を形成した点
のみが異なる。
ある。本実施例は、図3に示す本発明の第3実施例の薄
膜ガスセンサに対し、最上層のp型半導体ダイヤモンド
層2上に非ダイヤモンド性カーボン膜9を形成した点の
みが異なる。
ある。本実施例は、図4に示す本発明の第4実施例の薄
膜ガスセンサに対し、最上層のアンドープ・ダイヤモン
ド層3上に非ダイヤモンド性カーボン膜9を形成した点
のみが異なる。
実施例の薄膜ガスセンサにおいて、センサ部の最表面部
に積層されている非ダイヤモンド性カーボン層9は、そ
の直下のダイヤモンド層2又は3との密着性が優れてお
り、ダイヤモンドと反応せず、化学的安定性が優れてい
る。そして、この非ダイヤモンド性カーボン層9は、電
気抵抗率が小さい保護層の役割を果たし、センサの長期
安定性に著しい効果を及ぼす。
ド層2のドーピング元素であるボロン(B)のドーピン
グ濃度及びp型半導体ダイヤモンド層2の膜厚を最適な
ものにすることにより、更に一層センサ感度を高めるこ
とができる。
ように、第2層のp型半導体ダイヤモンド層2内のBの
原子濃度を5×1016〜1019/cm3、p型半導体ダ
イヤモンド層2の膜厚を50nm乃至1μmとすること
により、高感度のガスセンサを得ることができる。
2内の原子Bの濃度をとり、縦軸にその膜厚をとって、
高感度のガスセンサを得ることができる範囲をハッチン
グにて示すグラフ図である。この高感度とは、センサ感
度Sが50%/ppm以上の場合をいう。この図14から
明らかなように、第2層のp型半導体ダイヤモンド層2
内のBの原子濃度が5×1017〜1019/cm3、p型
半導体ダイヤモンド層2の膜厚を50nm乃至1μmで
ある場合に、極めて高いセンサ感度を得ることができ
る。
イヤモンド層2は、気相合成により形成された多結晶膜
であり、その結晶粒の平均粒径が3μm以上であること
が好ましい。図15は横軸にp型半導体ダイヤモンド層
2の結晶粒径をとり、縦軸にセンサ感度をとって両者の
関係を示すグラフ図である。この図15に示すように、
結晶粒径が3μm以上の場合に、センサ感度が極めて高
い。
ぎ、またセンサの応答速度を早めるために200乃至5
00℃で運転される。このような条件下では、ダイヤモ
ンド表面には徐々に酸素が化学吸着し、ガスセンサとし
ての特性が安定しない。これを防ぐためには、予めダイ
ヤモンド層の表面を酸化し、酸素を化学吸着させておく
ことが有効である。酸化の方法としては、酸素プラズマ
処理又はクロム酸処理等を使用することができる。
となるガス以外のガスが吸着することを防止するため
に、アルコールを分解する金属をアイランド状に蒸着す
ることができる。本発明者等の実験によると、検知対象
となるガス以外のガスで最も問題となるのはアルコール
類である。この阻害ガスとしてのアルコールの影響を除
去するために、ダイヤモンド層の表面にアルコールを分
解する作用を有する金属をアイランド状に蒸着すること
が有効である。即ち、フォスフィン、アルシン、セレン
化水素、ゲルマン、シラン、ジシラン又はジクロロシラ
ン等の半導体製造ガスを除去せず、エチルアルコール等
のアルコール類を除去する金属酸化物を形成する。この
ようなアルコールを除去する金属酸化物としては、タン
グステン、モリブデン及びセレンからなる群から選択さ
れた少なくとも一種の金属の酸化物がある。このような
アルコール除去層は、アルミナ、シリカ又はシリカアル
ミナ等の担体に担持させてダイヤモンド層の表面に配置
すればよい。
用した場合、ガス感度が多結晶膜を構成するダイヤモン
ド粒子の平均粒径に強く依存する。本発明者等は、平均
粒径が3μm以上である場合に、そのセンサ感度SがS
≧50%/ppmとなることを見出した。
その結晶配向性が高く、その結果、ダイヤモンド膜表面
の殆どが、ダイヤモンド(111)結晶面又は(10
0)結晶面から構成されている場合に、ガスセンサ感度
が向上する。前述のごとく、ダイヤモンド膜表面が、隣
接した結晶面が融合したダイヤモンド(111)結晶面
から構成されている「融合膜」である場合、及びダイヤ
モンド膜表面が、面内で配向したダイヤモンド(10
0)結晶面から構成されている「高配向膜」である場合
には、感度が更に一層向上する。
いるように、基板としてバルク単結晶ダイヤモンドを使
用すると、センサ感度は逆に低下する。これは単結晶バ
ルクダイヤの表面が平坦であるため、検知対象ガスの吸
着面積が小さいことによると考えられる。これに対し、
本発明ではダイヤモンド粒子が集合したダイヤモンド膜
を用いるために、その表面の凹凸が大きく、実効的な表
面積が大きいために、感度が向上する。
図5乃至8に示すように、センサ表面に非ダイヤモンド
性カーボン層が形成されている場合であっても同様であ
る。非ダイヤモンド性カーボン層は多孔質であるため、
ガス吸着表面積が一層増大し、センサの感度が向上す
る。この非ダイヤモンド性カーボン層9の膜厚は10n
m乃至1μmが好ましい。
に1対の電極を形成し、ガス吸着による電気抵抗値の変
化を測定して、ガス検知を行う。電極間隔は任意に選べ
るものではなく、第1層アンドープ・ダイヤモンド層1
及び第2層p型半導体ダイヤモンド層2から構成される
ダイヤモンド層の電気抵抗と関連している。実際的に
は、信号処理との関係で動作中のガスセンサの電気抵抗
値は0.1kΩ〜100kΩが望ましい。このような好
ましい電気抵抗値を得るためには、通常のBドーピング
濃度及びダイヤモンド層膜厚を考慮すると、電極間隔は
5μm乃至5mmとなる。
が、白金等のような耐熱性金属薄膜であっても良いし、
またBが高濃度にドープされた低抵抗のダイヤモンド層
であってもよい。
ばかりでなく、櫛形にすることも可能である。一般に、
ガスセンサは金属ワイヤで宙吊りにされている。センサ
の支持には、信号取出電極を兼ねる配線(例えば直径1
00μmの白金線)ワイヤを使用する。このためには、
配線ワイヤとガスセンサとの密着強度が問題となる。そ
こで、上記各実施例のように、導電性電極6及びダイヤ
モンド層2若しくは3又は非ダイヤモンド性カーボン層
9の上に、銀ペースト又は金ペースト8を塗布して配線
7を埋め込み、大気中又は真空中で焼成して配線7を固
定するようにすれば、十分な密着強度が得られる。
場合のガスセンサの電気抵抗変化を鋭敏に測定するに
は、金属電極とダイヤモンド層の接触がオーミックであ
り、しかも接触抵抗が小さいことが必要である。このた
め、金属電極6が接触するダイヤモンド層2又は3の表
面の接触部分に、ボロンを1019/cm3以上の高濃度
でドーピングすればよい。このドーピングはBのイオン
注入か、高濃度にBがドーピングされたダイヤモンド層
を選択的に気相合成することにより達成できる。これに
対し、前記公報に記載されているように、電極特性とし
て、一方をオーミック接触に、他方をショットキー接触
にすると、逆にガス検知感度が大幅に低下する。
び8実施例のように、下地層として耐熱性金属膜5を有
する実施例においては、この耐熱性金属膜の下地層を第
3電極とし、この第3電極に正又は負の電圧を印加する
ことにより、センサ感度を制御することができる。この
ように、センサ感度を制御できることにより、ガス感度
の選択性を向上できる。これはガス吸着により生じる表
面の空乏層を、第3電極(耐熱性金属膜5)の電界で制
御できるからである。
いては、前記数式1にて定義されるセンサ感度S=|R
(x)−R0|×100/(x×R0)≧50%/ppm
が達成され、ガスリークの前段階でアラームを発せられ
る実用的なセンサを得ることができる。特に、本発明の
薄膜ガスセンサにおいては、オスフィン、アルシン、ジ
ボラン、シラン、ゲルマン又はジシランのうち、1種類
又は2種類以上のガスが大気中の全濃度0.1ppm以
上存在するとき、ガスセンサの電気抵抗の変化値が50
%/ppm以上となる。
センサを示す断面図である。この第9実施例において、
感ガス部10は第1実施例乃至第8実施例のダイヤモン
ド層1,2又は3を示し、耐熱性金属膜5を有する場合
はそれも含むものである。第1乃至第8実施例は、図1
0に示すように、基板4の裏面、即ち、感ガス部10が
形成されていない基板4の面にヒータ11が形成されて
いるのに対し、本実施例においては、基板4と感ガス部
10との間にヒータ11が形成されている。
は、ヒータ11により温度制御が行われ、このセンサ温
度を高精度で制御することができる。このように、基板
4の表面又は裏面に直接ヒータを形成する場合に、基板
4の電気抵抗を2000Ωcm以下とすると、ヒータ1
1への通電により、ヒータ11と共に基板4が通電加熱
され、基板4はヒータ4の一部として動作する。なお、
感ガス部10はその下層に電気的絶縁性である第1層の
アンドープ・ダイヤモンド層1が存在するので、ヒータ
11に通電しても、表面電極6によるガス感知に影響は
及ばない。
合には、この下地層をヒータとして利用することもでき
る。この耐熱性金属膜5に通電して抵抗発熱させても、
同様にアンドープ・ダイヤモンド層1が存在するため
に、電極6間の抵抗検出値に影響が出ることはない。
ヒータから生じる熱が熱伝導率が大きいダイヤモンド層
を伝導するので、ヒータ温度と表面温度との差が小さ
く、ガスセンサの温度制御を高速化することが可能にな
る。
表面付近に形成される空乏層の変化に起因する電気抵抗
の変化を検知することにある。更に詳述すると以下のよ
うになる。
ンド表面に存在する表面準位にキャリア(p型の場合は
ホール)がトラップされており、電荷中性条件を満たす
ため、バンドに曲がりが生じる。このバンドが曲がった
領域は空乏層と呼ばれ、キャリアは空乏層内に存在する
電界のため存在できない。この表面にガス種が吸着する
と、その電荷に偏りが生じ、この生じた新たな電荷を打
ち消すためのバンドの曲がりが変化する。ダイヤモンド
表面に設けられた電極から注入されたキャリアは、p型
半導体層を流れるが、このときの空乏層の変化によりそ
の流れることができる領域(チャンネル)が制限され、
結果として抵抗が変化する。例えば、p型半導体の場
合、ガスの吸着によりバンドが下向きに曲がると、空乏
層領域が広がり、抵抗が上昇する。
される現象であるが、ガスセンサにおいて実用的な感度
を得るためには、ドーピングされたBの濃度、膜厚、更
には多結晶を使用した場合、その粒径の制御が必要とな
る。前記数式1に示すように、ガスセンサの感度は抵抗
値が大きいほど、また同程度の場合でもベース抵抗値が
小さいほうが高感度になる。一般に、形成される空乏層
の幅はドーピングされたBの濃度によって決まり、通常
は0.01〜1μm程度である。従って、半導体ダイヤ
モンド層の膜厚がこの空乏層の幅及び変化と同程度であ
れば、電流の流れを相対的に大きく制限でき、高感度を
得ることができる。空乏層の幅及びその変化の割合を大
きくすることはB濃度を減らすことにより可能である
が、B濃度を減らしていくとベース抵抗は高くなる。そ
して、最終的に、ガス吸着による抵抗値の変化量に比べ
てベース抵抗が十分高くなると、抵抗変化は実質的に観
察できなくなる。逆に、半導体層の低抵抗化はドーピン
グする不純物(P型の場合、典型的にはB(ボロン))
を増やすことによって達成される。しかし、ダイヤモン
ドにBを高濃度(1×1019/cm3以上)にドーピン
グしていくと、犬島らの結果の研究(NEW DIAMONDO,Vo
l.13,No.3,p.34(1997))によってバンド内に不純物バン
ドが形成されることがわかっている。この不純物バンド
の形成は図16に示す大槻らの実験結果(まてりあ Vo
l.33,No.6,p.744(1994))で活性化率の上昇として観測
されるが、このことは伝導が金属的になることを意味
し、半導体センサとしてはもはや機能しなくなる。
感度に影響を与える。例えば、結晶性の違いによりベー
ス抵抗が変化する。即ち、結晶粒の大きさが小さい場合
では、粒界の存在などでバンド間に発生するドナーライ
クな局在準位によってBのアクセプターが補償されてし
まうために、抵抗が上昇してしまう。また、粒界の両側
には粒界に存在する界面準位のため空乏層ができる。結
晶粒の大きさが小さい場合には、この粒界によって形成
される空乏層が粒内を支配することになりガス吸着によ
る空乏層変化は無視される。更に、動作温度(典型的に
は300〜400℃)での雰囲気中に存在する酸素など
によるエッチングの効果の考慮する必要がある。粒界が
多い場合には、酸素などで粒界が選択的にエッチングさ
れダイヤモンドの特性を劣化させてしまう。ダイヤモン
ドの粒径が1μm以上のものが望ましいのは以上の理由
による。
が、特に、ホスフィン、アルシン、ジボランなどの半導
体材料ガスに対する感度があることについては、その理
由が明確ではないが、酸素終端されたダイヤモンド表面
に存在する表面準位の影響であると考えられる。即ち、
PH3のような分子がダイヤモンド構造をとってその表
面に吸着するために、表面準位にトラップされた電子を
奪いとるか、又は表面準位に電子を与える必要がある。
そのため、表面近傍での電気的バランスがくずれ、電荷
中性条件を満たすべくこれを補うようにバンドが広が
る。
ボラン、シラン、ゲルマン、ジシラン及びセレン化水素
などの人体に有害な半導体用特殊材料ガスを高感度で検
知することができる。
した実施例について、その特性を比較例と比較した結果
について説明する。
ィラメント気相合成装置を用いて、多結晶アンドープ・
ダイヤモンド層1(膜厚:約5μm)を成膜した。続い
て、マイクロ波プラズマ気相合成装置を用いて、膜厚
0.2μmの半導体ダイヤモンド層2を積層した。合成
条件は、原料ガスに水素希釈したメタン0.5〜5%、
ドーピングガスとしてジボランを用い、ガス中のB原子
と炭素原子との比B/Cを1〜100とした。
ド膜の表面を観察したところ、平均粒径4μmの(11
1)結晶面が支配的に出現した多結晶ダイヤモンド膜で
あった。次いで、表面伝導層を除去するためにクロム酸
処理を行った。この処理により、表面が洗浄化されると
共に、ダイヤモンド表面が酸化された。
蒸着し、次いでダイヤモンド膜表面に白金電極をスパッ
タ蒸着した。電極形成後、センサユニット(2mm×1
mm)に切断した。続いて、100μm径の白金リード
線を用いてスポット溶接を行い、白金ヒータとセンサマ
ウントユニットの端子、白金電極とセンサマウントユニ
ットの端子とを接続した。更に、白金電極と白金リード
線を固定するために、接続部を金ペーストで被覆し、高
温でペーストを焼結した。
は図1と同様である。5個のガスセンサを大気中で35
0℃に保ち、フォスフィンガスを0.1、0.3、0.
5ppmと順に曝露して電気抵抗値を測定した。この結
果を下記表1乃至4の素子構造:図1欄に示す。本セン
サは0.1ppmのフォスフィンガスに対して、S=1
00%/ppmであった。
ナ、シリカ又はシリカアルミナ等の担体に、タングステ
ン、モリブデン及びセレンからなる群から選択された少
なくとも一種の金属酸化物を担持させた結果、アルコー
ルに対する除去効果があることが確認された。
有するガスセンサを製作した。このガス検知結果を下記
表1の素子構造及び図2乃至図8に示す。センサ感度は
250℃で測定した。
センサ感度は、フォスフィン、ジボラン及びシランのい
ずれのガスに対しても100%/ppm以上であり、極
めて高感度であった。
の2枚の基板には下地層として白金膜をスパッタリング
及びアニール工程により形成した。続いて、熱フィラメ
ント気相合成装置を使用して、多結晶アンドープダイヤ
モンド膜を成膜した。膜厚は白金下地を持たないものは
約5μm、白金下地を持つものは約10μmである。そ
の後、マイクロ波プラズマ気相合成装置を用いて、膜厚
0.2μmの半導体ダイヤモンド層を積層した。合成条
件は、原料ガスに水素希釈したメタン0.5〜5%、ド
ーピングガスとしてジボランを用い、ガス中のB原子と
炭素原子との比B/Cを1〜100ppmとした。更
に、下地あり及びなしの基板のうち1枚に、第3層とし
て膜厚0.1μmのダイヤモンド層を積層した。
モンド膜の表面を観察したところ、平均粒径が3.1μ
mの多結晶ダイヤモンド膜が得られていることがわかっ
た。次いで、表面伝導層を除去するためにクロム酸処理
を行った。この処理により表面の洗浄化と共に、ダイヤ
モンド表面が酸化された。ダイヤモンドの積層構造を下
記表2に示す。
ンド膜表面に白金電極を金属マスクを介してスパッタリ
ングにより蒸着し、次に、基板裏面にアルミナ層を蒸着
して更に白金のヒータをスパッタリングにより蒸着し
た。更に、センサユニット(2mm×1mm)に切断し
た後、100μm径の白金リード線を使用してスポット
溶接し、引き続き、固定のために、金ペーストで被覆
し、高温でペーストを焼結した。最後に、ステムに固定
し、白金ヒータとセンサマウントユニットの端子、白金
電極とセンサマウントユニットの端子とを接続した。
は図1及び図4と同様である。4個のガスセンサを大気
中で350℃に保ち、フォスフィン、アルシン、ジボラ
ンガスを表2に示す濃度で曝露して電気抵抗値を測定し
た。この結果を表2に合わせて示す。
i基板を使用して図5に示す構造を有するガスセンサを
製作した。図17はこのガスセンサの製造方法を示すフ
ローチャートである。図17に示すように、大きさ1×
2cmのSi基板上に、熱フィラメント気相合成装置を
用いて、多結晶アンドープダイヤモンド膜を成膜した
(ステップS1)。膜厚は約5μmである。次に、電極
形成、ヒータ形成、リード付けを行い、その後、マイク
ロ波プラズマ気相合成装置を用いて、膜厚0.2μmの
半導体ダイヤモンド層を積層した。合成条件は、原料ガ
スに水素希釈したメタン0.5〜5%、ドーピングガス
としてジボランを用い、ガス中のB原子と炭素原子との
比B/Cを1〜100ppmとした。さらに、センサ上
に非ダイヤモンドカーボン層の積層を行い(ステップS
5)、非ダイヤモンド成分を持たないセンサと共に、フ
ォスフィンに対する感度を測定した。
の測定値を図18に示す。センサ感度は250℃で測定
した。この図18に示すように、平均粒径が3μm以上
になると、非ダイヤモンド性カーボン層を有するセンサ
は感度が800%/ppmに達した。これに対し、非ダ
イヤモンドカーボン層を有しないものは、センサ感度が
低い。
粒径が異なるガスセンサを製作した。走査型電子顕微鏡
にてダイヤモンド膜の表面を観察した結果を図19に示
す。作製したセンサを350℃に保持し、アルシン、ジ
ボラン、フォスフィンに対する感度を測定した。この結
果を表3に合わせて示す。この表3から明らかなよう
に、これより粒径が大きく、非ダイヤモンド成分を持つ
センサにおいて半導体材料ガスに対する感度が高かっ
た。
1μmの厚さでスパッタリングにより蒸着し、(11
1)結晶方位をもった白金単結晶膜を形成した。続いて
マイクロ波プラズマCVD法を用いてアンドープ・ダイ
ヤモンド層1を約5μm成膜し、更にBドープ半導体ダ
イヤモンド層2を約0.1μm積層した。成膜後、ダイ
ヤモンド膜表面を走査型電子顕微鏡で観測したところ、
ダイヤモンド表面は面内で方位整合した(111)結晶
面で覆いつくされ、結晶面同士が融合していた。その
後、実施例1と同様の方法を用いて、図3の構造をもつ
ガスセンサを製作した。その結果、0.1ppmのホス
フィンガスに対しセンサ感度Sは500%/ppmであ
った。
マによるバイアス核発生法を用いて、アンドープ・ダイ
ヤモンドの(100)高配向膜を形成した。膜厚は約5
μmであった。更に、膜厚0.1μmのp型半導体ダイ
ヤモンド層を積層した。走査型電子顕微鏡でダイヤモン
ド膜の表面を観察したところ、ダイヤモンド膜表面は基
板に対して平行な(100)結晶面で覆い尽くされ、面
内でも方位整合している高配向膜であることが確認でき
た。その後、実施例1と同様の方法を用いてガスセンサ
を作製した。このセンサに0.1ppmのホスフィンガ
スを曝露し、センサの感度を測定したところ、センサ感
度S=300%/ppmが得られた。
金ヒータを設けたガスセンサを作製した。いずれの場合
も、ヒータ温度と表面温度の差は測定限界以下であり、
また温度応答時間も測定限界以下の高速であった。
合成装置を使用して、多結晶アンドープダイヤモンド膜
(膜厚:約5μm)を成膜した。続いて、マイクロ波プ
ラズマ気相合成装置を使用して、膜厚0.2μmの半導
体ダイヤモンド層を積層した。合成条件は、原料ガスが
水素希釈したメタン0.5%、基板温度が800℃、圧
力が50Torrである。ドーピングガスとして、ジボ
ランを原料ガス中に0.1ppm添加した。
ンド膜の表面を観察したところ、平均粒径4μmの(1
11)結晶面が支配的に出現した多結晶ダイヤモンド膜
であることがわかった。次いで、表面伝導層を除去する
ためにクロム酸処理を行った。この処理により表面の洗
浄化と共に、ダイヤモンド表面を酸化することができ
る。
パッタ蒸着した。電極形成後、裏面にスパッタによりア
ルミナを1μmの厚さで蒸着した後、引き続きヒーター
形成用に5000 の白金を蒸着した。エッチングによ
りヒーターをパターニングした後、センサユニット(2
mm×1mm)に切断した。
用して、スポット溶接により、白金ヒータとセンサマウ
ントユニットの端子とを接続すると共に、白金電極とセ
ンサマウントユニットの端子とを接続した。
ために、接続部を金ペーストで被覆し、高温でペースト
を焼結した。
は図1と同様である。5個のガスセンサを大気中で35
0℃に保ち、0.3ppmのフォスフィンガスに曝露し
て電気抵抗値を測定したところ抵抗値の変化は平均で2
7%(センサ感度S=90%/ppm)であった。
016〜1×1020/cm3でドーピングされたガスセン
サを製作し、400℃で0.3ppmのフォスフィンガ
スに対する抵抗値の変化を測定した。この結果を図20
に示す。これによりボロン(B)が原子濃度5×1017
〜1×1019/cm3でドーピングされている場合に高
い感度を得ることができることがわかった。
018/cm3でドーピングされたガスセンサを製作し、
0.1ppmのジボラン、0.05ppmアルシン、
0.3ppmのフォスフィンに対する感度の温度依存性
を測定した。この測定結果を図21に示す。本実施例の
ガスセンサはいずれのガスに対しても実用上十分な感度
が得られた。
センサを製作した。第3層のアンドープ・ダイヤモンド
膜の膜厚は1μmとした。250℃で、0.3ppmの
フォスフィンガスに曝露して電位抵抗値を測定したとこ
ろ、抵抗値の変化は17%(センサ感度S=56%/p
pm)であった。
ン酸化物を含むアルコール除去層を形成した。フォスフ
ィンガス及びアルコールに対する反応を評価した結果、
フォスフィンガスに対する感度を落とすことなく、アル
コールを有効に除去できていることが確認できた。
フォスフィン、アルシン、ジボラン、シラン、ゲルマ
ン、ジシラン及びセレン化水素などの人体に有害な半導
体用特殊材料ガスを、ダイヤモンド薄膜を使用した低コ
ストのセンサで高感度で検知することができる。このた
め、本発明は、フォスフィン、ジボラン及びシラン等の
ように、人体に対し毒性が高いガスの漏洩が生じた場合
にも、そのガス濃度が低い段階(例えば0.1ppm)
でこれを検出することができるという優れた効果を奏す
る。
す断面図である。
す断面図である。
す断面図である。
す断面図である。
す断面図である。
す断面図である。
す断面図である。
す断面図である。
す断面図である。
的に示す断面図である。
度との関係を示すグラフ図である。
感度との関係を示すグラフ図である。
ンサ感度との関係を示すグラフ図である。
膜厚とセンサ感度との関係を示すグラフ図である。
サ感度との関係を示すグラフ図である。
すグラフ図である。
ャート図である。
図である。
ダイヤモンド膜の表面を観察した結果を示す金属顕微鏡
写真である。
関係を示すグラフ図である。
係を示すグラフ図である。
Claims (24)
- 【請求項1】 アンドープ・ダイヤモンド層と、このア
ンドープ・ダイヤモンド層上に形成されたp型半導体ダ
イヤモンド層と、このp型半導体ダイヤモンド層におけ
る電気抵抗の変化を検出する1対の電極とを有し、この
電極の検出結果によりガスの存在又はその濃度を検知す
ることを特徴とする薄膜ガスセンサ。 - 【請求項2】 前記アンドープ・ダイヤモンド層は、基
板上に形成されていることを特徴とする請求項1に記載
の薄膜ガスセンサ。 - 【請求項3】 前記p型半導体ダイヤモンド層の上に形
成された第2のアンドープ・ダイヤモンド層を有し、前
記電極は前記第2のアンドープ・ダイヤモンド層の上に
形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載
の薄膜ガスセンサ。 - 【請求項4】 前記p型半導体ダイヤモンド層の上に形
成された非ダイヤモンド性カーボン層を有し、前記電極
は前記非ダイヤモンド性カーボン層の上に形成されてい
ることを特徴とする請求項1又は2に記載の薄膜ガスセ
ンサ。 - 【請求項5】 前記p型半導体ダイヤモンド層と前記非
ダイヤモンド性カーボン層との間に第2のアンドープ・
ダイヤモンド層が形成されていることを特徴とする請求
項4に記載の薄膜ガスセンサ。 - 【請求項6】 前記アンドープ・ダイヤモンド層の下地
膜として、耐熱性金属膜を有することを特徴とする請求
項1乃至5のいずれか1項に記載の薄膜ガスセンサ。 - 【請求項7】 前記耐熱性金属膜は白金又は白金合金か
らなる膜であることを特徴とする請求項6に記載の薄膜
ガスセンサ。 - 【請求項8】 前記非ダイヤモンド性カーボン層の厚さ
は10nm乃至1μmであることを特徴とする請求項4
に記載の薄膜ガスセンサ。 - 【請求項9】 前記p型半導体ダイヤモンド層にはボロ
ンが原子濃度5×1016乃至1019/cm3でドーピン
グされ、そのドーピング層の厚さが10nm乃至1μm
であることを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項
に記載の薄膜ガスセンサ。 - 【請求項10】 前記p型半導体ダイヤモンド層の表面
が酸化され、酸素が化学吸着していることを特徴とする
請求項1乃至9のいずれか1項に記載の薄膜ガスセン
サ。 - 【請求項11】 前記非ダイヤモンド性カーボン層の表
面が酸化され、酸素が化学吸着していることを特徴とす
る請求項4乃至10のいずれか1項に記載の薄膜ガスセ
ンサ。 - 【請求項12】 最上層の上に、フォスフィン、アルシ
ン、ジボラン、セレン化水素、ゲルマン、シラン、ジシ
ラン及びジクロロシランからなる半導体製造ガスを除去
せず、エチルアルコールを含むアルコール類を除去する
アルコール除去層が形成されており、このアルコール除
去層は、タングステン、モリブデン及びセレンからなる
群から選択された少なくとも一種の金属酸化物を含むこ
とを特徴とする請求項1乃至11のいずれか1項に記載
の薄膜ガスセンサ。 - 【請求項13】 前記p型半導体ダイヤモンド層は、気
相合成により形成された多結晶膜であり、その結晶粒の
平均粒径が3μm以上であることを特徴とする請求項1
乃至12のいずれか1項に記載の薄膜ガスセンサ。 - 【請求項14】 前記p型半導体ダイヤモンド層は、気
相合成により、基板面に対し実質的に垂直の方向に配向
成長するように形成され、その表面がダイヤモンド(1
11)結晶面から構成されていることを特徴とする請求
項1乃至12のいずれか1項に記載の薄膜ガスセンサ。 - 【請求項15】 前記p型半導体ダイヤモンド層は、気
相合成により、基板面に対し実質的に垂直の方向に配向
成長するように形成され、その表面がダイヤモンド(1
00)結晶面から構成されていることを特徴とする請求
項1乃至12のいずれか1項に記載の薄膜ガスセンサ。 - 【請求項16】 前記p型半導体ダイヤモンド層は、気
相合成により形成され、面内で配向したダイヤモンド
(111)結晶面から構成されていることを特徴とする
請求項1乃至12のいずれか1項に記載の薄膜ガスセン
サ。 - 【請求項17】 前記p型半導体ダイヤモンド層は、気
相合成により形成され、面内で配向したダイヤモンド
(100)結晶面から構成されていることを特徴とする
請求項1乃至12のいずれか1項に記載の薄膜ガスセン
サ。 - 【請求項18】 前記基板は、シリコン、窒化シリコ
ン、酸化珪素、アルミナ、炭化珪素、チタン酸ストロン
チウム及び酸化マグネシウムの単結晶、多結晶、非晶
質、焼結体及び薄膜からなる群から選択された1種類以
上の材料で構成されていることを特徴とする請求項2乃
至17のいずれか1項に記載の薄膜ガスセンサ。 - 【請求項19】 前記電極の間隔が5μm乃至5mmで
あることを特徴とする請求項1乃至18のいずれか1項
に記載の薄膜ガスセンサ。 - 【請求項20】 前記電極の上に銀ペースト又は金ペー
ストを塗布して配線を埋め込み、大気中又は真空中で焼
成して配線が固定されていることを特徴とする請求項1
乃至19のいずれか1項に記載の薄膜ガスセンサ。 - 【請求項21】 前記電極が接触するp型半導体ダイヤ
モンド層又は非ダイヤモンド性カーボン層の表面に、ボ
ロンが1019/cm3以上の濃度でドーピングされてい
ることを特徴とする請求項1乃至20のいずれか1項に
記載の薄膜ガスセンサ。 - 【請求項22】 前記耐熱性金属からなる下地層は、こ
の下地層に電圧を印加することにより感度を制御する第
3電極として機能することを特徴とする請求項6乃至2
1のいずれか1項に記載の薄膜ガスセンサ。 - 【請求項23】 前記基板は、その室温における電気抵
抗が2000Ωcm以下であり、前記p型半導体ダイヤ
モンド層を加熱するヒータを前記基板に形成されている
ことを特徴とする請求項2乃至22のいずれか1項に記
載の薄膜ガスセンサ。 - 【請求項24】 検知対象となるガスの濃度をxpp
m、検知対象となるガスの濃度がゼロの場合に前記電極
により検出された抵抗値をR0、検知対象となるガスに
曝した場合に前記電極により検出された抵抗値をR
(x)としたとき、実用センサ温度域において|R
(x)−R0|×100/(x×R0)≧50%/ppm
であることを特徴とする請求項1乃至23のいずれか1
項に記載の薄膜ガスセンサ。
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|---|---|---|---|
| JP13934198A JP3542012B2 (ja) | 1998-05-21 | 1998-05-21 | 薄膜ガスセンサ |
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|---|---|---|---|
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|---|---|---|---|
| JP13934198A Expired - Fee Related JP3542012B2 (ja) | 1998-05-21 | 1998-05-21 | 薄膜ガスセンサ |
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- 1998-05-21 JP JP13934198A patent/JP3542012B2/ja not_active Expired - Fee Related
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| JP3542012B2 (ja) | 2004-07-14 |
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