JPH11345978A - 薄膜トランジスタおよびその製造方法、液晶表示装置 - Google Patents

薄膜トランジスタおよびその製造方法、液晶表示装置

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JPH11345978A
JPH11345978A JP11097329A JP9732999A JPH11345978A JP H11345978 A JPH11345978 A JP H11345978A JP 11097329 A JP11097329 A JP 11097329A JP 9732999 A JP9732999 A JP 9732999A JP H11345978 A JPH11345978 A JP H11345978A
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region
semiconductor region
semiconductor
impurity concentration
source
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JP11097329A
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English (en)
Inventor
Norihiko Kamiura
紀彦 上浦
Yoshiki Ishizuka
芳樹 石塚
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 OFF電流が少なく、信頼性の高いTFTを
得る。 【解決手段】 低濃度のn-型ソース・ドレイン領域5
と高濃度のn+型ソース・ドレイン領域12との間に不
純物濃度が1×1018cm-3以上でかつ1×10 20cm
-3未満の中濃度のn*型ソース・ドレイン領域11を設
ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【発明の属する技術分野】本発明は薄膜トランジスタお
よびその製造方法、また薄膜トランジスタを用いた液晶
表示装置に係り、特に低温で生成されるポリシリコンを
用いた薄膜トランジスタおよびその製造方法に関する。
【従来の技術】アクティブマトリクス型液晶表示装置
(以下、単に液晶表示装置という)は、薄型・軽量、低
電圧駆動が可能で、更に、カラー化も容易であるなどの
特徴を有しているので、近年、パーソナルコンピュー
タ、ワープロや携帯情報端末として利用されている。こ
れらの中でも、画素部のスイッチング素子として、薄膜
トランジスタ(Thin Film Transist
or:以下、TFTという)を用いた液晶表示装置は、
表示品位が高く、消費電力が低いため、その研究・開発
が盛んに行われている。半導体層の材料の観点からTF
Tを分類すると、大きく分けて、半導体層の材料として
アモルファスシリコンを用いたアモルファスシリコンT
FTと、半導体層の材料としてポリシリコンを用いたポ
リシリコンTFTの2種類になる。ポリシリコンTFT
は、アモルファスシリコンTFTよりも易動度が10か
ら100倍程度高いという利点がある。このため、ポリ
シリコンTFTは、画素スイッチング素子として最適な
ものである。また、ポリシリコンTFTは、近年、周辺
駆動回路の構成素子としても用いられるようになり、そ
の結果、画素部のTFTと周辺駆動回路のTFTとを同
一基板上に形成するという、いわゆる、画素部・駆動回
路一体型の液晶表示装置の研究・開発が盛んに行われて
いる。ところが、ポリシリコンTFTは、アモルファス
シリコンTFTよりも、プロセス温度が高いため(例え
ば800℃:以下、高温ポリシリコンTFTという)、
以前は絶縁性基板として耐熱性のある高価なガラス基板
を使う必要があった。そのため、より安価なガラス材料
が使えるように、プロセス温度の低温化(例えば300
℃〜600℃)を実現する低温ポリシリコンTFTの研
究が注目をあびている。しかしながら、低温ポリシリコ
ンTFTは高温ポリシリコンTFTよりもコンタクト層
のソース・ドレイン領域の抵抗値が高いという問題があ
る。これは低温プロセスの方がソース・ドレイン領域の
不純物活性化率が低いため、電気伝導度に比例するキャ
リア濃度が小さいからである。コンタクト層のソース・
ドレイン領域の抵抗値が高いと直列抵抗成分が増大して
TFTのON電流が十分得られず、画質劣化が生ずる。
また、ポリシリコンTFTはアモルファスシリコンTF
Tよりも易動度が高いために、TFTサイズの微細化が
行われている反面、活性層のドレイン近傍で生ずる高電
界領域の電界強度を緩和する必要がある。ドレイン近傍
の電界強度が高いとインパクトイオン化現象やゲート絶
縁膜へのキャリアの注入などが生じ、このためTFTの
ゲートしきい値電圧(Vth)のシフトがおきてTFTの
信頼性が低下するという問題がある。周辺駆動回路に用
いる場合には特に問題にならないが、画素スイッチング
素子に用いた場合には、画質劣化という問題が生じる。
そこで、上記不具合を解消するために、画素部に用いる
ポリシリコンTFTには、Lightly Doped
Drain(以下、LDDまたはn-という)構造、
そしてソース・ドレインコンタクト層の低抵抗化のため
に高濃度の不純物が添加されているn+コンタクト構造
を採用することが考えられている。図7(a)乃至7
(e)は、800℃以上で熱アニール処理してLDD構
造とn+コンタクト層を有する従来の高温ポリシリコン
TFTを画素部のスイッチング素子として用いた液晶表
示装置のアレイ基板の製造方法を示す工程断面図であ
る。この液晶表示装置は画素部と周辺駆動回路部が同一
基板上に形成された構造となっている。ここでは、周辺
駆動回路の構成素子としてCMOSトランジスタのみを
示している。画素部のスイッチング素子として用いられ
たポリシリコンTFTの導電型はn型チャネルである。
まず、図7(a)に示すように、透明絶縁性基板81上
にポリシリコン膜を形成した後に、このポリシリコン膜
をパターニングして、半導体層82a〜82cを形成す
る。次いで、全面にゲート絶縁膜83を形成した後、こ
のゲート絶縁膜83上にゲート電極84a〜84cを形
成する。次に、図7(b)に示すように、周辺駆動回路
部のCMOS領域をレジスト85で覆った状態で、画素
部のTFT領域に燐(P)のイオン注入を行う。この結
果、不純物濃度が比較的低濃度(例えば1×1018cm
-3未満)のn-型ソース・ドレイン領域(以下、低濃度
のソース・ドレイン領域という)86がゲート電極84
cに対して自己整合的に形成される。次に、図7(c)
に示すように、レジスト85を除去した後、周辺駆動回
路部のCMOS領域のp型TFT領域、および画素部の
ゲート電極84cおよびその近傍の低濃度のn-型ソー
ス・ドレイン領域86をレジスト87で覆った状態で、
燐(P)のイオン注入を行う。この結果、不純物濃度が
高濃度(例えば1×1020cm-3)のn+型ソース・ド
レイン領域(以下、高濃度のソース・ドレイン領域とい
う)88a、88cが形成される。コンタクト層88c
の低抵抗化のために、低温プロセスでは高温プロセスの
時より、この領域88a、88cの不純物濃度を高くす
る必要がある。次に、図7(d)に示すように、レジス
ト87を除去した後、周辺駆動回路部のCMOS領域の
n型TFT領域、および画素部のTFT領域をレジスト
89で覆った状態で、周辺駆動回路部のCMOS領域の
p型TFT領域にボロン(B)のイオン注入を行う。こ
の結果、不純物濃度が比較的高濃度(例えば1×1019
cm-3〜1020cm-3)のp+型ソース・ドレイン領域
88bが形成される。最後に、図7(e)に示すよう
に、レジスト89を除去した後、不純物の熱活性化処理
(例えば800℃以上の高温熱アニール)、層間絶縁膜
90の作成、ソース・ドレイン電極91の作成を順次行
って各TFTの基本構造が完成する。この後、画素電極
(不図示)などを形成して、アレイ基板の基本構造が完
成する。しかしながら、このようなLDD構造とn+
コンタクト構造を有するTFTには、以下のような問題
がある。すなわち、低濃度のn-型ソース・ドレイン領
域86と高濃度n+型ソース・ドレイン領域88aと8
8cは不純物の活性化率が低いために、n-領域または
n型チャネルとの接合特性が悪く、TFTがOFFの時
に流れてしまうリーク電流(以下、TFTのOFF電流
という)が大きいという問題である。
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記事情を
考慮してなされたもので、その目的とするところは、従
来よりもOFF電流の少ない、信頼性の高い薄膜トラン
ジスタおよびその製造方法、またこの薄膜トランジスタ
を用いた液晶表示装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】本発明による薄膜トラン
ジスタの第1の態様は、絶縁性基板と、この絶縁性基板
上に形成されたポリシリコンを用いた半導体層と、この
半導体層に接して形成されたゲート絶縁膜と、このゲー
ト絶縁膜に接して形成されたゲート電極と、このゲート
電極に対応する前記半導体層の領域に形成された活性層
と、この活性層の外側の前記半導体層に形成された不純
物濃度が1×1018cm-3以上でかつ1×1020cm-3
未満の第1の半導体領域と、この第1の半導体領域の外
側の前記半導体層に形成された不純物濃度が前記第1の
半導体領域よりも高くかつ前記第1の半導体領域と同じ
導電型の第2の半導体領域と、を備えたことを特徴とす
る。また、本発明による薄膜トランジスタの第2の態様
は、絶縁性基板と、この絶縁性基板上に形成されたポリ
シリコンを用いた半導体層と、この半導体層に接して形
成されたゲート絶縁膜と、このゲート絶縁膜に接して形
成されたゲート電極と、このゲート電極に対応する前記
半導体層の領域に形成された活性層と、この活性層の外
側の前記半導体層に形成された不純物濃度が1×1018
cm-3以上でかつ1×1020cm-3未満の第1の半導体
領域と、この第1の半導体領域の外側の前記半導体層に
形成された不純物濃度が前記第1の半導体領域よりも高
くかつ前記第1の半導体領域と同じ導電型の第2の半導
体領域と、前記活性層と前記第1の半導体領域との間の
前記半導体層の領域に形成された不純物濃度が前記第1
の半導体領域よりも低くかつ前記第1の半導体領域と同
じ導電型の第3の半導体領域と、を備えたことを特徴と
する。なお、前記第1の半導体領域の活性化率は40%
以上であることが好ましい。なお、前記第2の半導体領
域と前記絶縁性基板との間に前記第1の半導体領域が形
成されていても良い。なお、前記第2の半導体領域の不
純物濃度が1×1020cm-3以上1×1022cm-3以下
であることが好ましい。なお、前記活性層と前記第1の
半導体領域との接合の境界面は前記ゲート電極端からオ
フセットされた位置にあっても良い。なお、前記第1の
半導体領域の幅が0.2μm以上2μm以下であること
が好ましい。なお、前記活性層の膜厚は10nm〜10
0nmであることが好ましい。また、本発明による薄膜
トランジスタの製造方法は、絶縁性基板に接するように
600℃以下の温度でポリシリコンを用いた半導体層を
形成する工程と、この半導体層に接するようにゲート絶
縁膜を形成する工程と、このゲート絶縁膜に接するよう
にゲート電極を形成する工程と、このゲート電極の外側
の前記半導体層に不純物濃度が1×1018cm-3以上で
かつ1×1020cm-3未満の第1の半導体領域を形成す
る工程と、この第1の半導体領域の外側の前記半導体層
に不純物濃度が前記第1の半導体領域よりも高くかつ前
記第1の半導体領域と同じ導電型の第2の半導体領域を
形成する工程と、を備えたことを特徴とする。なお、前
記ゲート電極に対応する前記半導体層の領域と前記第1
の半導体領域との間に前記第1の半導体領域よりも不純
物濃度が低くかつ前記第1の半導体領域と同じ導電型の
第3の半導体領域を形成する工程を備えるようにしても
良い。なお、前記第2の半導体領域を形成する前に前記
第2の半導体領域が形成される前記半導体層の領域上の
ゲート絶縁膜を除去しても良い。また、本発明による液
晶表示装置は、第1、第2の態様の薄膜トランジスタを
スイッチング素子として用いたことを特徴とするもので
ある。本発明によれば、低温ポリシリコンTFTにおい
て、低濃度部の第3の半導体領域と高濃度部の第2の半
導体領域との間に、中濃度部の第1の半導体領域を配置
する、または上記中濃度部をチャネル領域(活性層)と
高濃度部との間に配置することにより、低濃度部と高濃
度部との間、チャネルと高濃度部との間で良好な接合が
得られ、OFF時にこの接合部で少数キャリアに対して
十分なポテンシャル障壁を形成でき、少数キャリアを有
効にブロッキングする。よって、OFF電流が少なく、
信頼性の高い低温ポリシリコンTFTを実現でき、ひい
ては画質の劣化が少ない液晶表示装置を実現できる。
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。 (第1の実施の形態)図1(a)乃至1(f)は、本発
明の第1の実施の形態に係るTFTの製造工程を示す断
面図である。この実施の形態のTFTはコプラナ型TF
Tである。まず、図1(a)に示すように、絶縁性基板
1上に半導体層としての所定形状の真性型(不純物濃度
が1×1016cm-3以下)のポリシリコン膜20を形成
する。絶縁性基板1としては、例えば、ガラスなどの絶
縁材料からなる基板や、表面が絶縁コートされた基板を
用いる。TFTのポリシリコン膜20の膜厚は、一般に
10nm〜100nmであるが、本実施の形態では例え
ば50nmとする。ポリシリコン膜20の形成方法とし
ては、例えばアモルファスシリコン膜から固相成長によ
り形成する方法や、プラズマCVD法、LPCVD法な
どによりアモルファスシリコン膜を形成した後、このア
モルファスシリコン膜をレーザアニールにより結晶化し
て形成する方法や、SiH4、SiF4、H2などを原料
ガスとしたプラズマCVD法によりポリシリコン膜を直
接形成する方法がある。次に、図1(b)に示すよう
に、全面にゲート絶縁膜3を形成した後、このゲート絶
縁膜3上にゲート電極4を形成する。ゲート絶縁膜3と
しては、例えばシリコン酸化膜やシリコン窒化膜を用
い、その膜厚は例えば100nmとする。ゲート絶縁膜
3の成膜法としては、例えばCVD法、プラズマCVD
法、ECR−CVD法を用いる。また、ゲート絶縁膜3
として、ポリシリコン膜を熱酸化したものを用いても良
い。次に、図1(c)に示すように、ゲート電極4をマ
スクとして、n型不純物としての燐(P)をポリシリコ
ン膜20にイオン注入して、二つの低濃度のn-型ソー
ス・ドレイン領域5を形成する。 n-型ソース・ドレイ
ン領域5に挟まれた領域は活性層2となる。このときn
-型ソース・ドレイン領域5は、平均の不純物濃度が5
×1017cm-3であり、かつ図2(a)に示すように深
さ方向の中央付近に最大値を有するがほぼ平坦の分布の
不純物濃度プロファイルを有している。ここで、ソース
・ドレイン領域という表現を用いているが、これはソー
スとドレインとの区別が実際に使用しないと生じず、し
かも、使用中にソースとドレインとが入れ替わることも
あるからである。次に、図1(d)に示すように、ゲー
ト電極4およびその近傍のn-型ソース・ドレイン領域
5をレジスト6aで覆った状態で、n型不純物としての
燐(P)をポリシリコン膜にイオン注入して、二つの中
濃度のn*型ソース・ドレイン領域11を形成する。こ
のときn*型ソース・ドレイン領域11は、平均の不純
物濃度が1×1019cm-3であり、かつ図2(a)に示
すように深さ方向の中央付近に最大値を有するがほぼ平
坦の分布の不純物濃度プロファイルを有している。次に
レジスト6aを除去した後、図1(e)に示すように、
ゲート電極4およびその近傍のn-型ソース・ドレイン
領域5およびその近傍のn*型ソース・ドレイン領域1
1をレジスト6bで覆った状態で、n型不純物としての
燐(P)をポリシリコン膜にイオン注入して、二つの高
濃度のn+型ソース・ドレイン領域12を形成する。こ
のときn+型ソース・ドレイン領域12は、平均の不純
物濃度が1×1020cm-3であり、かつ図2(a)に示
すように深さ方向の中央付近に最大値を有するがほぼ平
坦の分布の不純物濃度プロファイルを有している。この
結果、図3(a)に示すように、ゲート電極4から見て
活性層2より外側に低濃度のn-型ソース・ドレイン領
域5、中濃度のn*型ソース・ドレイン領域11、高濃
度のn+型ソース・ドレイン領域12が順番に形成され
る。次いで、レジスト6bを除去した後、レーザー光や
電子線などのエネルギービームにより不純物(P)の活
性化(レーザアニール)や600℃以下の低温での熱活
性化(300℃〜600℃の熱アニール)を行う。レー
ザアニールは短時間で終了するので、不純物濃度プロフ
ァイルが変わるという問題は生じない。600℃以下の
熱アニールも同様である。さらに、コスト削減のために
絶縁性基板1として安価なガラス基板を用いても、ガラ
ス基板が熱ダメージを受けるという問題もない。次に、
図1(f)に示すように全面に層間絶縁膜10を形成し
た後、 n+型ソース・ドレイン領域12上のゲート絶縁
膜3および層間絶縁膜10をエッチング除去して、n+
型ソース・ドレイン領域12に対するコンタクトホール
を開口する。最後に、全面に導電膜を形成した後、この
導電膜をパターニングし、ソース・ドレイン電極8を形
成して、コプラナ型TFTの基本構造が完成する。不純
物濃度は、低濃度のソース・ドレイン領域5の不純物濃
度が1×1016cm-3以上1×1018cm-3未満、中濃
度のソース・ドレイン領域11の不純物濃度が1×10
18cm-3以上1×1020cm-3未満、高濃度のソース・
ドレイン領域12の不純物濃度が1×1020cm-3以上
1×1022cm-3以下であることが望ましい。低濃度の
不純物領域5はドレイン近傍での電界緩和のために高抵
抗化が必要で、逆に高濃度の不純物領域12はソース・
ドレイン電極8とのコンタクト抵抗の低抵抗化(1k
Ω)が必須である。中濃度のソース・ドレイン領域11
の不純物濃度が1×1018cm-3以上1×1020cm-3
未満であることが好ましい理由を以下に説明する。図8
は、ノンドープで厚さ50nmのポリシリコン膜に60
0℃の低温で活性化を行った場合の燐(P)の不純物濃
度と活性化率との関係を示す特性グラフである。この特
性グラフは本発明者によって初めて得られたものであ
る。不純物濃度に活性化率を乗じたものがキャリア濃度
になる。このキャリア濃度は正孔測定を行うことによ
り、不純物濃度はSIMS(Secondary−Io
n Mass Spectroscopy)を用いて分
析を行うことにより測定される。図8に示すように、6
00℃での低温で活性化を行った場合、不純物濃度が1
×1018cm-3未満の領域(低濃度領域)と1×1020
cm-3より大きい領域(高濃度領域)で活性化率が低
い。なお、不純物濃度が1×1020cm-3の場合は1×
1018cm-3の場合と同等の活性化率を示すが、不純物
濃度が1×1020cm-3の場合には、高濃度のソース・
ドレイン領域12の不純物濃度が1×10 20cm-3の場
合と区別がつかなくなるので、1×1020cm-3の場合
を除外する。一般に、半導体にイオン注入で打ち込まれ
た不純物は格子間位置にあるものが多く、そのままでは
ドナーやアクセプターとしても役目を果たさない。この
ため、不純物を格子位置に置き直し、電気的に活性化
し、さらに、打ち込みにより生じた格子欠陥をもとの結
晶状態に回復させるために、打ち込み後、熱処理(アニ
ール)を行う。しかし、高濃度(n+)領域を形成する
ためのイオン注入の場合、ポリシリコン膜のダメージが
大きいために、600℃以下の低温アニールでは、結晶
の回復が不十分で高温アニールのように効率よく活性化
が進まない。低濃度(n-)領域を形成するためのイオ
ン注入の場合、イオン注入される不純物濃度はポリシリ
コン膜に初めから存在しているトラップ濃度(1016
-3〜10 17cm-3)とほぼ同じレベルのため、みかけ
の活性化率は低下しているが結晶性は良好である。これ
は、イオン注入による膜ダメージが小さいので低温アニ
ールで十分結晶回復するからである。上述のようにn+
領域のみが結晶性が悪い。このため、従来の場合のよう
に活性層内のチャネルとn+領域を接合したときの接合
部や、n-領域とn+領域を接合したときの接合部におい
ては、TFTのOFF時において少数キャリア(この場
合は正孔)に対するポテンシャル障壁が十分に形成され
ない。これにより少数キャリアを十分に阻止することが
できず、TFTのOFF電流が増大することになる。し
かし、本実施の形態においては、 n-領域5とn+領域
12との間に活性化率の良い(40%以上)、すなわち
結晶性の良いn*領域11を設けることにより、このn*
領域11と結晶性の悪いn+領域12との間で良好な接
合を形成することが可能となる。これによりTFTのO
FF時に上記接合において、少数キャリアに対して十分
なポテンシャル障壁を形成することが可能となり少数キ
ャリアを有効に阻止することができ、OFF電流を少な
くすることができる。なお、この中濃度不純物領域11
の幅は0.2μm以上なければn+領域12からの燐
(P)の不純物拡散が抑えられない。また、幅は2μm
以下にすることが中濃度不純物領域11の低抵抗化のた
めに望ましい。本実施の形態によれば、中濃度のn*
ソース・ドレイン領域11の活性化率が40%以上であ
り、 n*領域11とn+領域12との接合部が少数キャ
リアに対して高効率にブロッキングをするので、OFF
電流が少なく、信頼性の高い低温ポリシリコンTFTを
実現できる。 (第2の実施の形態)図4(a)乃至4(f)は本発明
の第2の実施の形態に係るTFTの製造工程を示す工程
断面図である。この実施の形態のTFTはコプラナ型T
FTである。まず、図4(a)に示すように、絶縁性基
板1上に半導体層としての所定形状のポリシリコン膜2
0を形成する。ポリシリコン膜20の材料や形成方法や
膜厚は第1の実施の形態と同様である。次に、図4
(b)に示すように、全面にゲート絶縁膜3を形成した
後、このゲート絶縁膜3上にゲート電極4を形成する。
ゲート絶縁膜3、ゲート電極4の材料や形成方法や膜厚
は第1の実施の形態と同様である。次に、図4(c)に
示すように、ゲート電極4をマスクとして、n型不純物
としての燐(P)をポリシリコン膜20にイオン注入し
て、二つの低濃度のn-型ソース・ドレイン領域5を形
成する。このときn-型ソース・ドレイン領域5の平均
の不純物濃度が1×1017cm-3であり、かつ図2
(a)に示すように深さ方向の中央付近に最大値を有す
るがほぼ平坦の分布の不純物濃度プロファイルを有して
いる。次に、図4(d)に示すように、ゲート電極4お
よびその近傍のn-型ソース・ドレイン領域5をレジス
ト6aで覆った状態で、n型不純物としての燐(P)を
ポリシリコン膜にイオン注入して、二つの中濃度のn*
型ソース・ドレイン領域11を形成する。このn*領域
11は不純物濃度が1×1019cm-3であり、かつ図2
(a)に示すように深さ方向の中央付近に最大値を有す
るがほぼ平坦の分布の不純物濃度プロファイルを有して
いる。次に、レジスト6aを除去した後、図4(e)に
示すように、ゲート電極4およびその近傍のn-型ソー
ス・ドレイン領域5およびその近傍のn*型ソース・ド
レイン領域11をレジスト6bで覆った状態で、ゲート
絶縁膜3をエッチングする。続いて、レジスト6bを除
去した後、これから形成するn+領域12の上に絶縁膜
がない状態でイオン注入を行う。この場合は、絶縁膜に
吸収されるドーパントによるロスを排除できるのでイオ
ン注入の処理時間を短縮できる。例えば、形成されるn
+領域12の平均不純物濃度を1×1020cm-3とす
る。この場合、上層の絶縁膜がないので、図2(b)に
示すように、表面近くにイオン注入のピーク強度がくる
ため、上部にのみ高濃度のn+型ソース・ドレイン領域
12を形成することができる。n型不純物としての燐
(P)をポリシリコン膜にイオン注入して、二つの高濃
度のn+型ソース・ドレイン領域12を表面近くに形成
する。この結果、図3(b)に示すように、ゲートから
見て活性層より外側に低濃度のn-型ソース・ドレイン
領域5、中濃度のn*型ソース・ドレイン領域11、さ
らに外側にはn+型ソース・ドレイン領域12が上部
に、中濃度のn*型ソース・ドレイン領域11が底部に
形成される。次いで、レジスト6bを除去した後、レー
ザー光や電子線などのエネルギービームによる不純物
(P)の活性化(レーザアニール)または600℃以下
の低温での熱活性化(600℃以下の熱アニール)を行
う。第1の実施の形態と同様に、不純物濃度プロファイ
ルが変わるという問題は生じない。次に、図4(f)に
示すように、全面に層間絶縁膜10を形成した後、n+
型ソース・ドレイン領域12上のゲート絶縁膜3および
層間絶縁膜10をエッチング除去して、 n+型ソース・
ドレイン領域12に対するコンタクトホールを開口す
る。最後に、全面に導電膜を形成した後、この導電膜を
エッチングし、ソース・ドレイン電極8を形成して、コ
プラナ型TFTの基本構造が完成する。本実施の形態で
も第1の実施の形態と同様な効果が得られるには無論の
こと、さらに、以下のような効果が得られる。すなわ
ち、本実施の形態では、 n+領域12のイオン注入を低
加速条件(例えば10KeV〜30KeV)で行うの
で、 n-領域5、n*領域11(およびp型MOSのソ
ース・ドレイン領域(図示せず))上のゲート絶縁膜3
に低加速で燐(P)などのn型不純物を再度注入するこ
とになるが、このことは素子特性に良好に作用する。
-領域5、n*領域11を形成する際のイオン注入は高
加速(例えば50KeV以上)で行うため、ゲート絶縁
膜3に大きなダメージを残す。その後、n+領域12を
形成する際にゲート絶縁膜3に低加速でイオン注入する
ことで、注入ドーパントがゲート絶縁膜3のダメージを
緩和するように作用する。また、低温プロセスで形成す
る酸化膜(絶縁膜)は熱酸化膜と異なり、密度も疎で良
好でない膜となるが、Siと原子半径の若干異なるドー
パント原子の注入が、適度に欠陥を終端するように作用
し、膜質を向上させる。この場合、ゲート絶縁膜3下の
ソース・ドレイン領域にはほとんどイオン注入されな
い。TFTにおいて、ドレイン端近傍は電界強度が強
く、最も良好な膜質を要求される。その意味で、 n-
域5、n*領域11(およびp型MOSのソース・ドレ
イン領域(図示せず))上の絶縁膜への打ち込みによる
高品質化は特性向上に果たす役割が大きい。 (第3の実施の形態)図5(a)乃至5(f)は本発明
の第3の実施の形態に係るTFTの製造工程を示す工程
断面図である。この実施の形態のTFTもコプラナ型T
FTである。本実施の形態ではn-LDD領域をなくし
て、そのかわりにn*領域11をゲート電極4の端部か
らオフセットさせた構造となっている。まず、図5
(a)に示すように、絶縁性基板1上に半導体層として
の所定形状のポリシリコン膜20を形成する。ポリシリ
コン膜20の材料や形成方法や膜厚は先の実施の形態と
同様である。次に、図5(b)に示すように、全面にゲ
ート絶縁膜3を形成した後、このゲート絶縁膜3上にゲ
ート電極4を形成する。ゲート絶縁膜3、ゲート電極4
の材料や形成方法や膜厚は先の実施の形態と同様であ
る。次に、図5(c)に示すように、ゲート電極4およ
びその近傍までオフセットさせてレジスト6aで覆った
状態で、n型不純物としての燐(P)をポリシリコン膜
にイオン注入して、二つの中濃度のn*型ソース・ドレ
イン領域11を形成する。このn*領域11の平均の不
純物濃度は1×1019cm-3であり、かつ図2(a)に
示すように深さ方向の中央付近に最大値を有するがほぼ
平坦の分布を有する不純物濃度プロファイルを有する。
次に、レジスト6aを除去した後、図5(d)に示すよ
うに、ゲート電極4およびその近傍のn*型ソース・ド
レイン領域11をレジスト6bで覆った状態で、ゲート
絶縁膜3をエッチングする。続いて、レジスト6bを除
去した後、これから形成するn+領域12上の絶縁膜が
ない状態でイオン注入を行う。この場合は、絶縁膜に吸
収されるドーパントによるロスを排除できるのでイオン
注入の処理時間を短縮できる。例えば、形成されるn+
領域12の不純物濃度を1×102 0cm-3とする。この
場合も、 n+領域12の上の絶縁膜がなくn+領域12
の表面近くにイオン注入のピーク濃度がくるため、上部
にのみ高濃度のn+型ソース・ドレイン領域12を形成
することができる。n型不純物としての燐(P)をポリ
シリコン膜にイオン注入して、二つの高濃度のn+型ソ
ース・ドレイン領域12を表面近くに形成する。この結
果、図3(c)に示すように、ゲート電極4から見て活
性層2より外側に中濃度のn*型ソース・ドレイン領域
11、さらに外側には高濃度のn+型ソース・ドレイン
領域12が上部に、中濃度のn*型ソース・ドレイン領
域11が底部に形成される。なお、活性層2とn*領域
11との接合面は、ゲート電極4の端部からオフセット
された位置にある。次いで、レーザー光や電子線などの
エネルギービームによる不純物(P)の活性化(レーザ
アニール)や600℃以下の低温での熱活性化(600
℃以下の熱アニール)を行う。先の実施の形態と同様
に、不純物濃度プロファイルが変わるという問題は生じ
ない。次に、図5(e)に示すように、全面に層間絶縁
膜10を形成した後、n+型ソース・ドレイン領域12
上のゲート絶縁膜3および層間絶縁膜10をエッチング
除去して、 n+型ソース・ドレイン領域12に対するコ
ンタクトホールを開口する。最後に、全面に導電膜を形
成した後、この導電膜をエッチングし、ソース・ドレイ
ン電極8を形成して、コプラナ型TFTの基本構造が完
成する。なお、 n*領域11のゲート電極端からのオフ
セット量x(図3(c)参照)はn-LDD領域がある
場合より活性層2の方が高抵抗であるため、n+領域1
2の端をよりゲート電極4の端部に近づけることができ
る。通常、 n-LDD領域の抵抗が100kΩ以下であ
り、 n*領域11はn-LDD領域より1桁以上低抵抗
(10kΩ以下)である。しかし、活性層2はn-LD
D領域より2桁以上高抵抗(10MΩ以上)であるた
め、ゲート端までn*領域11を広げてもよい。本実施
の形態では工程削減の効果、および第2の実施の形態と
同様な効果が得られるのは無論のこと、さらに、以下の
ような効果が得られる。すなわち、結晶性の良好な活性
層2と活性化率が高くアニールによる結晶回復の良好な
*領域11が直接接合することにより、良好な接合特
性を得ることができOFF電流の少ないTFTが得られ
る。さらに、 n*領域11をオフセットさせることによ
り、ドレイン近傍の高電界による劣化をおさえることが
でき、信頼性の高いTFTが実現できる。 (第4の実施の形態)図6(a)乃至6(f)は本発明
の第4の実施の形態に係るTFTの製造工程を示す工程
断面図である。この実施の形態のTFTは逆スタガ型T
FTである。まず、図6(a)に示すように、絶縁性基
板1上にゲート電極4を形成した後、このゲート電極4
上に全面にゲート絶縁膜3を形成する。ゲート絶縁膜
3、ゲート電極4の材料や形成方法や膜厚は先の実施の
形態と同様である。次に、図6(b)に示すように、絶
縁性基板1上に半導体層としての所定形状のポリシリコ
ン膜20を形成する。ポリシリコン膜20の材料や形成
方法や膜厚は先の実施の形態と同様である。この上に窒
化シリコン300nmをCVD法で形成しパターニング
することにより、チャネル保護膜13を形成する。次
に、図6(c)に示すように、チャネル保護膜13をマ
スクとして、n型不純物としての燐(P)をポリシリコ
ン膜にイオン注入して、二つの低濃度のn-型ソース・
ドレイン領域5を形成する。このn-領域5の不純物濃
度は5×101 7cm-3であり、かつ図2(a)に示すよ
うに、深さ方向の中央付近に最大値を有するがほぼ平坦
の分布を有する不純物濃度プロファイルを有する。次
に、図6(d)に示すように、チャネル保護膜13およ
びその近傍のn-型ソース・ドレイン領域5をレジスト
6aで覆った状態で、n型不純物としての燐(P)をポ
リシリコン膜にイオン注入して、二つの中濃度のn*
ソース・ドレイン領域11を形成する。このn*領域1
1の不純物濃度は1×1019cm-3であり、かつ図2
(a)に示すように、深さ方向の中央付近に最大値を有
するがほぼ平坦の分布を有する不純物濃度プロファイル
を有する。次に、レジスト6aを除去した後、図6
(e)に示すように、チャネル保護膜13およびその近
傍のn-型ソース・ドレイン領域5およびその近傍のn*
型ソース・ドレイン領域11をレジスト6bで覆った状
態で、n型不純物としての燐(P)をポリシリコン膜に
イオン注入して、二つの高濃度のn+型ソース・ドレイ
ン領域12を形成する。このn+領域12の不純物濃度
は1×1020cm-3であり、かつ図2(a)に示すよう
に、深さ方向の中央付近に最大値を有するがほぼ平坦の
分布を有する不純物濃度プロファイルを有する。この結
果、図3(a)に示すように、ゲート電極4から見て活
性層2より外側に低濃度のn-型ソース・ドレイン領域
5、中濃度のn*型ソース・ドレイン領域11、高濃度
のn+型ソース・ドレイン領域12が順番に形成され
る。次いでレーザアニールや600℃以下の低温での熱
アニールにより活性化を行う。レーザアニールは短時間
で終了するので、不純物濃度プロファイルが変わるとい
う問題は生じない。低温での熱アニールも同様である。
さらに、コスト削減のために絶縁性基板1として安価な
ガラス基板を用いても、ガラス基板が熱ダメージを受け
るという問題もない。次に、図6(f)に示すように、
全面に層間絶縁膜10を形成した後、n+型ソース・ド
レイン領域12上のゲート絶縁膜3および層間絶縁膜1
0をエッチング除去して、 n+型ソース・ドレイン領域
12に対するコンタクトホールを開口する。最後に、全
面に導電膜を形成した後、この導電膜をエッチングし、
ソース・ドレイン電極8を形成して、逆スタガ型TFT
の基本構造が完成する。本実施の形態でも先の実施の形
態と同様な効果が得られるのは無論のこと、さらに、以
下のような効果が得られる。すなわち、このTFTを形
成したアレイ基板にカラーフィルタ基板を対向させ、基
板間に液晶を注入して液晶表示装置を作成した場合、ア
レイ基板下部から光を入射させるため、ゲート電極がチ
ャネルである活性層を光遮蔽するので、光リークの少な
いTFTとして機能し、特性向上に果たす役割が大き
い。なお、本発明は上述の実施の形態に限定されるもの
ではない。例えば、上述の実施の形態では、コプラナ型
TFTや逆スタガ型TFTの場合について説明したが、
本発明は逆スタガTFTとは膜の成長、パターニングの
順番を逆にしたスタガ型TFTにも応用できる。なお、
上述の第1乃至第4の実施の形態では、nチャネルTF
Tを例にとって説明したが、pチャネルTFTに本発明
を適用することができることは言うまでもない。また、
上述の第1乃至第4の実施の形態では、活性層は真性
(intrinsic)のものを用いたが、不純物(例
えば燐またはボロン)を1×1017cm-3程度含んでい
てもよい。次に、上述の第1乃至第4の実施の形態のT
FTを画素スイッチング素子として用いたアクティブマ
トリクス型液晶表示装置の構成を図9を参照して説明す
る。この液晶表示装置はアレイ基板100と、対向基板
200とを備えている。アレイ基板100は透明な絶縁
性基板(例えばガラス基板)101の表示領域102a
に、マトリクス状に配説された複数の信号線103およ
び複数の走査線104と、信号線103と走査線104
との交差部毎に形成されたTFTからなるスイッチング
素子105と、このスイッチング素子毎に設けられた画
素電極106とが形成された構成となっている。各スイ
ッチング素子105のゲートは対応する信号線103に
接続され、ソースおよびドレインのうちの一方が対応す
る信号線103に接続され、他方が画素電極106に接
続されている。また、アレイ基板100は、透明な絶縁
性基板101の周辺の非表示領域102bに、TFTを
有する駆動回路110およびこれらの駆動回路110に
接続された外部から電力や信号を供給するための外部端
子120が形成されている。一方、対向基板200は透
明な絶縁性基板201の一表面上にITO(Indiu
m Tin Oxide)からなる透明導電膜が対向電
極203として形成された構成となっている。これらの
基板100、200は所定の間隙を有するように対向配
置される。そして、アレイ基板100の表示領域102
aを囲むように非表示領域102b上に塗布したシール
材300によって貼り合わされる。シール材300に
は、図9に示すように液晶材料を注入する注入口301
が形成されている。そして、上記基板100、200の
貼り合わせ後にこの注入口301を通して液晶組成物
(図示せず)が間隙内に注入され封止されることにより
液晶表示装置が完成される。なお、液晶表示装置がカラ
ー液晶表示装置である場合には、対向基板200または
アレイ基板100の一方にカラーフィルタが形成される
構成となる。上述の第1乃至第4の実施の形態のTFT
を画素スイッチング素子として用いた場合には、OFF
電流を少なくすることができ、画質の劣化を防止するこ
とができる。その他、本発明の主旨を逸脱しない範囲で
あれば、様々な変形をすることは可能である。
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、従
来よりもOFF電流の少ない、信頼性の高い薄膜トラン
ジスタおよびその製造方法、またこの薄膜トランジスタ
を用いた液晶表示装置を提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施の形態に係るTFTの製
造工程を示す工程断面図。
【図2】 本発明の第1の実施の形態に係るTFTのn
型不純物(燐)の不純物濃度プロファイル、第2の実施
の形態に係るTFTの中間濃度層の不純物濃度プロファ
イルを示す図。
【図3】 本発明のTFTの不純物領域の拡大図。
【図4】 本発明の第2の実施の形態に係るTFTの製
造工程を示す工程断面図。
【図5】 本発明の第3の実施の形態に係るTFTの製
造工程を示す工程断面図。
【図6】 本発明の第4の実施の形態に係るTFTの製
造工程を示す工程断面図。
【図7】 従来の画素部・周辺駆動回路部一体型の液晶
表示装置のアレイ基板の製造工程を示す工程断面図。
【図8】 低温プロセスにおける不純物濃度と活性化
率、キャリア濃度の関係を示すグラフ。
【図9】 アクティブマトリクス型液晶表示装置の構成
を示す模式図。
【符号の説明】
1…絶縁性基板 2…活性層 3…ゲート絶縁膜 4…ゲート電極 5… n-型ソース・ドレイン領域 8…ソース・ドレイン電極 10…層間絶縁膜 11…n*型ソース・ドレイン領域 12…n+型ソース・ドレイン領域 20…ポリシリコン膜

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 絶縁性基板と、 この絶縁性基板上に形成されたポリシリコンを用いた半
    導体層と、 この半導体層に接して形成されたゲート絶縁膜と、 このゲート絶縁膜に接して形成されたゲート電極と、 このゲート電極に対応する前記半導体層の領域に形成さ
    れた活性層と、 この活性層の外側の前記半導体層に形成された不純物濃
    度が1×1018cm-3以上でかつ1×1020cm-3未満
    の第1の半導体領域と、 この第1の半導体領域の外側の前記半導体層に形成され
    た不純物濃度が前記第1の半導体領域よりも高くかつ前
    記第1の半導体領域と同じ導電型の第2の半導体領域
    と、 を備えたことを特徴とする薄膜トランジスタ。
  2. 【請求項2】 絶縁性基板と、 この絶縁性基板上に形成されたポリシリコンを用いた半
    導体層と、 この半導体層に接して形成されたゲート絶縁膜と、 このゲート絶縁膜に接して形成されたゲート電極と、 このゲート電極に対応する前記半導体層の領域に形成さ
    れた活性層と、 この活性層の外側の前記半導体層に形成された不純物濃
    度が1×1018cm- 3以上でかつ1×1020cm-3未満
    の第1の半導体領域と、 この第1の半導体領域の外側の前記半導体層に形成され
    た不純物濃度が前記第1の半導体領域よりも高くかつ前
    記第1の半導体領域と同じ導電型の第2の半導体領域
    と、 前記活性層と前記第1の半導体領域との間の前記半導体
    層の領域に形成された不純物濃度が前記第1の半導体領
    域よりも低くかつ前記第1の半導体領域と同じ導電型の
    第3の半導体領域と、 を備えたことを特徴とする薄膜トランジスタ。
  3. 【請求項3】 前記第1の半導体領域の活性化率が40
    %以上である請求項1、2記載の薄膜トランジスタ。
  4. 【請求項4】 前記第2の半導体領域と前記絶縁性基板
    との間に前記第1の半導体領域が形成されている請求項
    1、2記載の薄膜トランジスタ。
  5. 【請求項5】 前記第2の半導体領域の不純物濃度が1
    ×1020cm-3以上1×1022cm-3以下である請求項
    1、2記載の薄膜トランジスタ。
  6. 【請求項6】 前記活性層と前記第1の半導体領域との
    接合の境界面が前記ゲート電極端からオフセットされた
    位置にある請求項1、2記載の薄膜トランジスタ。
  7. 【請求項7】 前記第1の半導体領域の幅が0.2μm
    以上2μm以下である請求項1、2記載の薄膜トランジ
    スタ。
  8. 【請求項8】 前記活性層の膜厚が10nm〜100n
    mである請求項1、2記載の薄膜トランジスタ。
  9. 【請求項9】 絶縁性基板に接するように600℃以下
    の温度でポリシリコンを用いた半導体層を形成する工程
    と、 この半導体層に接するようにゲート絶縁膜を形成する工
    程と、 このゲート絶縁膜に接するようにゲート電極を形成する
    工程と、 このゲート電極の外側の前記半導体層に不純物濃度が1
    ×1018cm-3以上でかつ1×1020cm-3未満の第1
    の半導体領域を形成する工程と、 この第1の半導体領域の外側の前記半導体層に不純物濃
    度が前記第1の半導体領域よりも高くかつ前記第1の半
    導体領域と同じ導電型の第2の半導体領域を形成する工
    程と、 を備えたことを特徴とする薄膜トランジスタの製造方
    法。
  10. 【請求項10】 前記ゲート電極に対応する前記半導体
    層の領域と前記第1の半導体領域との間に前記第1の半
    導体領域よりも不純物濃度が低くかつ前記第1の半導体
    領域と同じ導電型の第3の半導体領域を形成する工程を
    備えた請求項9記載の薄膜トランジスタの製造方法。
  11. 【請求項11】 前記第2の半導体領域を形成する前に
    前記第2の半導体領域が形成される前記半導体層の領域
    上のゲート絶縁膜を除去する請求項9記載の薄膜トラン
    ジスタの製造方法。
  12. 【請求項12】 請求項1〜8記載の薄膜トランジスタ
    をスイッチング素子として用いたことを特徴とする液晶
    表示装置。
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