JPH11348753A - 車輌の運動制御装置 - Google Patents
車輌の運動制御装置Info
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- JPH11348753A JPH11348753A JP10332652A JP33265298A JPH11348753A JP H11348753 A JPH11348753 A JP H11348753A JP 10332652 A JP10332652 A JP 10332652A JP 33265298 A JP33265298 A JP 33265298A JP H11348753 A JPH11348753 A JP H11348753A
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Abstract
車輌の前後力、横力、モーメントと挙動制御の目標前後
力Fxt及び目標モーメントMt との和として目標前後力
Fxa、横力Fya、モーメントMa を演算し(S25
0)、各輪のスリップ率の微小な変化dSi に対する車
輌の前後力、横力、モーメントの変化dFx 、dFy 、
dMを示す微係数を演算する(S300)。前後力、横
力、モーメントの目標値と実際の値との差及び微係数に
基づき前後力、横力、モーメントの修正量δFx 、δF
y 、δMを演算し(S200、350)、これらの修正
量を達成するための各輪のスリップ率の修正量δSi を
演算し(S400)、前回演算された目標スリップ率を
スリップ率修正量δSi にて修正することにより今回の
目標スリップ率Si を演算し(S450)、各輪の実際
のスリップ率が目標スリップ率になるよう各輪の制動力
を制御する(S550)。
Description
置に係り、更に詳細には車両の走行時の安定性を向上さ
せる運動制御装置に係る。
して、例えば本願出願人の出願にかかる特開平9−48
338号公報に記載されている如く、車輌の旋回挙動を
安定化させるために必要な目標ヨーモーメントを演算
し、目標ヨーモーメントに基づきマップより各輪の目標
スリップ率を演算し、各輪のスリップ率が目標スリップ
率になるよう制動力を与える運動制御装置が従来より知
られている。
挙動が不安定になると、車輌の旋回挙動を安定化させる
に必要なヨーモーメントが車輌に与えられるので、スピ
ンの如き不安定な挙動を抑制若しくは低減して車輌の旋
回挙動を安定化させることができる。
安定化させるに必要なヨーモーメントと各輪のスリップ
率との関係は車輌や環境の状況により変化するが、上述
の如き従来の運動制御装置に於いては、運動制御装置に
使用されるコンピュータのメモリ容量等の制約から各輪
につき2乃至3程度の少数のマップしか設定することが
できず、従って挙動制御の精度に限界があり、そのため
挙動制御効率は高いが車輌の安全性を損なう虞れがある
後輪制動を積極的に使用することができない。
の目標ヨーモーメントに基づきマップより各輪の目標ス
リップ率が演算されるよう構成された従来の運動制御装
置に於ける上述の如き問題に鑑みてなされたものであ
り、本発明の主要な課題は、マップを使用することなく
各輪の制御量を演算することにより、車輌の運動制御の
精度を向上させることである。
発明によれば、請求項1の構成、即ち車輪制御量の微少
変化に対する車輌状態量の変化の微係数をタイヤモデル
より算出する手段と、車輌の運動を安定化させるための
車輌状態量の目標値を車輌モデル若しくは運転者の要求
に基づき算出する手段と、前記微係数及び前記目標値を
用いて収束演算により前記目標値を実現する各輪の目標
制御量を算出する手段と、前記目標制御量を実現するよ
う車輪操作装置を制御する手段とを有することを特徴と
する車輌の運動制御装置によって達成される。
の微少変化に対する車輌状態量の変化の微係数がタイヤ
モデルより算出され、車輌の運動を安定化させるための
車輌状態量の目標値が車輌モデル若しくは運転者の要求
に基づき算出され、前記微係数及び前記目標値を用いて
収束演算により前記目標値を実現する各輪の目標制御量
が算出され、前記目標制御量を実現するよう車輪操作装
置が制御されるので、多数のマップを要することなく各
輪の制御量が目標制御量に高精度に制御され、これによ
り車輌の運動が確実に且つ適正に安定化される。
効果的に達成すべく、上記請求項1の構成に於いて、前
記車輌状態量は前後力、横力、ヨーモーメントの少なく
とも何れかであるよう構成される(請求項2の構成)。
後力、横力、ヨーモーメントの少なくとも何れかである
ので、車輌の運動を安定化させるための車輌状態量の目
標値が確実に算出される。
効果的に達成すべく、上記請求項1の構成に於いて、前
記各輪の目標制御量は目標スリップ率であるよう構成さ
れる(請求項3の構成)。
量は目標スリップ率であるので、各輪の車輪速度の制御
により目標制御量を容易に且つ確実に実現することが可
能である。
効果的に達成すべく、上記請求項1の構成に於いて、前
記各輪の目標制御量を算出する手段は「実際の車輌状態
量とその目標値との偏差」と「前記微係数と目標制御量
の変化量との積」との差、前記目標制御量の変化量、前
記目標制御量とその変化量との和の二乗和からなる評価
関数の値が最小になるよう前記各輪の目標制御量の変化
量を収束演算により算出し、前記目標制御量の変化量に
て前回算出された目標制御量を修正するよう構成される
(請求項4の構成)。
量を算出する手段は「実際の車輌状態量とその目標値と
の偏差」と「前記微係数と目標制御量の変化量との積」
との差、前記目標制御量の変化量、前記目標制御量とそ
の変化量との和の二乗和からなる評価関数の値が最小に
なるよう各輪の目標制御量の変化量が収束演算により算
出され、該目標制御量の変化量にて前回算出された目標
制御量が修正されるので、車輌の運動を安定化させるた
めの車輌状態量の目標値を実現する各輪の目標制御量が
確実に算出される。
効果的に達成すべく、上記請求項1の構成に於いて、前
記タイヤモデルは制動時の横力の低下、荷重移動、タイ
ヤスリップ角、路面の摩擦係数を考慮したタイヤモデル
であるよう構成される(請求項5の構成)。
制動時の横力の低下、荷重移動、タイヤスリップ角、路
面の摩擦係数を考慮したタイヤモデルであるので、車輪
制御量の微少変化に対する車輌状態量の変化の微係数で
あって、車輌の運動を安定化させるに適した微係数が算
出される。
効果的に達成すべく、上記請求項2の構成に於いて、全
ての車輪のスリップ率が零であるときの横力が推定さ
れ、該横力が目標横力に設定されるよう構成される(請
求項6の構成)。
リップ率が零であるときの横力が推定され、該横力が車
輌状態量の目標値としての目標横力に設定されるので、
横力の不足に起因する車輌の安定性の悪化が確実に回避
される。
効果的に達成すべく、上記請求項3の構成に於いて、ヨ
ーレート及び後輪のスリップ角の符号の関係が車輌の通
常の旋回時とは逆の関係であるときには、後輪の目標ス
リップ率が低減されるよう構成される(請求項7の構
成)。
トの目標値及び後輪のスリップ角の符号が逆の関係であ
るときには、後輪の横力を低下させてヨーモーメントの
目標値を達成すべく後輪の目標スリップ率が高い値に算
出される。かかる状況下にて後輪のスリップ角の符号が
逆転すると、後輪の横力の方向も逆転する。しかし後輪
の目標スリップ率が高く、後輪の横力が小さいので、ヨ
ーモーメントの目標値が達成されず、そのため後輪の目
標スリップ率が急激に低くなる。かかる後輪の目標スリ
ップ率の急激な変化が例えばスラローム走行等の旋回方
向の逆転時に発生すると、後輪の制動力の低減の如き車
輪操作装置の制御が間に合わず、車輌のスピンが助長さ
れることがある。
の目標値及び後輪のスリップ角の符号が逆の関係である
ときには、後輪の目標スリップ率が低減されるので、後
輪のスリップ角の符号が逆転しても目標スリップ率は急
激に変化せず、車輪操作装置の制御の遅れに起因して車
輌のスピンが助長されることもない。
効果的に達成すべく、上記請求項3の構成に於いて、前
記目標スリップ率の算出に使用される前記タイヤモデル
に於いて後輪のスリップ角が考慮され、該後輪のスリッ
プ角に上限が設定されるよう構成される(請求項8の構
成)。
プ角が大きいときには、後輪に小さい前後力を発生させ
る場合にも高い目標スリップ率が算出される。かかる状
況に於いてスラローム走行等により旋回方向が逆転され
ると、後輪の車輪速度が小さすぎ、車輌がスピンし易く
なる。
の算出に使用されるタイヤモデルに於いて後輪のスリッ
プ角が考慮され、該後輪のスリップ角に上限が設定され
るので、後輪の実際のスリップ角が大きいときにも目標
スリップ率が高い値に算出されることはなく、これによ
り旋回方向が逆転される場合にも、後輪の車輪速度が小
さすぎることに起因して車輌がスピン状態になることが
確実に回避される。
率であり、上述の請求項4の構成に準じて各輪の目標ス
リップ率の修正量が収束演算により算出される場合に於
いて、車輌の状況として目標スリップ率が振動的に変化
し易い状況と振動的に変化しない状況とが存在する。そ
のため収束演算に於ける各輪の目標スリップ率の変化量
に対する重みが一定である場合には、目標スリップ率が
振動的に変化し、車輌の運動が適正に制御されなくなる
ことがある。
量は目標スリップ率であり、各輪の目標制御量を算出す
る手段は収束演算に際し各輪の目標スリップ率の変化量
に対する重みを各輪の状態に応じて可変設定する重み設
定手段を有するので、各輪の状態に応じて各輪の目標ス
リップ率の変化量に対する重みが変更され、これにより
目標スリップ率が振動的に変化することが回避される。
手段は各輪のスリップ角に応じて各輪の目標スリップ率
の変化量に対する重みを可変設定するよう構成される。
一般に、各輪の目標スリップ率の変化量が収束演算によ
り算出される場合に於いて目標スリップ率が振動的に変
化するか否かは車輪のスリップ角により判定可能である
ので、請求項10の構成によれば目標スリップ率が振動
的に変化することが確実に回避される。
の低下、荷重移動、タイヤスリップ角、路面の摩擦係数
が考慮されるブラッシュタイヤモデルを例に本発明の基
本原理について説明する。
輪のタイヤが発生する前後力Ftxi及び横力Ftyi (i
=fr、fl、rr、rl)を求め、また微小なスリップ率の変
化によるタイヤ前後力変化及び横力変化を求める。
100の発生力Fti、即ち前後力Ftxi 及び横力Ftyi
の合力がタイヤの縦方向に対しなす角度をθi とし、タ
イヤのスリップ角をβi とし、タイヤのスリップ率をS
i (制動時が正、−∞<Si<1.0)とし、路面の摩
擦係数をμとし、タイヤの接地荷重をWi とし、Ks及
びKb を係数(正の定数)とすると、タイヤがロック状
態にはない場合(ξi≧0の場合)の前後力Ftxi 及び
横力Ftyi はそれぞれ下記の式1及び2にて表され、タ
イヤがロック状態にある場合(ξi <0の場合)の前後
力Ftxi 及び横力Ftyi はそれぞれ下記の式3及び4に
て表される。
スリップ率Si が0であるときのタイヤのスリップ角β
i に対する横力Ftyi のグラフの原点に於ける傾きであ
り、係数Ks は図15に示されている如く、スリップ角
βi が0であるときのタイヤのスリップ率Si に対する
前後力Ftxi のグラフの原点に於ける傾きである。また
cosθ、 sinθ、λ、ξはそれぞれ下記の式5〜8にて
表される。
することにより、微小なスリップ率の変化に対する前後
力変化及び横力変化(タイヤ座標系)を演算する(下記
の式9及び10)。
(fr)、左前輪(fl)、右後輪(rr)、左後輪(rl)の
各タイヤの前後力及び横力(タイヤ座標系)を車輌座標
系に変換して車輌の重心に作用する前後力Fxi及び横力
Fyiを演算すると共に、モーメントMi を演算する。尚
下記の各式に於いて、φf 及びφr はそれぞれ前輪及び
後輪の舵角であり、Tr は車輌のトレッド幅であり、L
f 及びLr はそれぞれ車輌の重心から前輪車軸及び後輪
車軸までの距離であり、T(φf )及びT(φr)はそ
れぞれ下記の式19及び20にて表される値である。
輪(fr)、左前輪(fl)、右後輪(rr)、左後輪(rl)
の各タイヤの前後力及び横力の偏微分値(タイヤ座標
系)を車輌座標系に変換して車輌に作用する前後力及び
横力の偏微分値(微係数)を演算すると共に、モーメン
トの偏微分値(微係数)を演算する。
i であるときに発生する車輌の前後力Fx 、横力Fy 、
モーメントMをそれぞれ各輪による前後力Fxi、横力F
yi、モーメントMi の和として下記の式29に従って推
定演算する。
づき、下記の式30及び31に従って目標前後力Fxa、
目標横力Fya、目標モーメントMa を演算する。尚下記
の式30の右辺はスリップ率が0であるときに各輪によ
り発生される前後力、横力、モーメントを表している。
安定化させるための目標前後力Fxt及び目標モーメント
Mt は運動制御していないとき(スリップ率Si が0で
あるとき)に発生する前後力Fxso 及びモーメントMso
に対する上乗せ量であると見なす。
o を目標横力Fyaとすることにより、運動制御時の横力
の低下を極力減らす。
i による車体に作用する前後力の変化dFx 、横力の変
化dFy 、モーメントの変化dMは下記の式32により
表される。尚下記の式32に於いて、dSfr、dSfl、
dSrr、dSrlはそれぞれ右前輪、左前輪、右後輪、左
後輪のスリップ率の微小変化量であり、Jはヤコビ行列
である。
モーメントMa を実現するスリップ率Si を演算する。
ただしこのスリップ率を解析的に解くことは困難である
ため、以下の収束演算により求める。
標前後力、目標横力、目標モーメントとの差をΔとする
と、Δは下記の式33により表され、このΔを0にする
スリップ率修正量のうち、Tをトランスポートとして下
記の式34にて表される評価関数Lを最小化するスリッ
プ率修正量δSを求める。
率修正量δSは下記の式35の通りである。ただしFx
、Fy 、Mはそれぞれ現在の被制御輪のスリップ率で
発生している前後力、横力、モーメント(式29)であ
り、Fxa、Fya、Ma はそれぞれ目標前後力、目標横
力、目標モーメント(式31)であり、S及びδSはそ
れぞれ各輪のスリップ率(下記の式36)及びスリップ
率修正量(下記の式37)であり、EはΔとδSによる
前後力、横力、モーメントの修正量との差(下記の式3
8)であり、Wdsはスリップ率修正量δSに対する重み
(下記の式39)であり、Ws はスリップ率Sに対する
重み(下記の式40)であり、Wf は各力に対する重み
(下記の式41)であり、各重みは0又は正の値であ
る。
プ率修正量δSi にて修正することにより、目標前後力
Fxa、目標横力Fya、目標モーメントMa を達成する各
輪の目標スリップ率Si を演算することができる。
い態様によれば、上記請求項1の構成に於いて、車輪制
御量は車輪のスリップ率であるよう構成される(好まし
い態様1)。
ば、上記請求項2の構成に於いて、車輌状態量は前後
力、横力、ヨーモーメントの組合せであるよう構成され
る(好ましい態様2)。
ば、上記請求項3の構成に於いて、車輪操作装置は車輪
の制駆動力を制御する装置であるよう構成される(好ま
しい態様3)。
ば、上記請求項3の構成に於いて、車輪制御量は車輪の
スリップ率であるよう構成される(好ましい態様4)。
ば、上記請求項5の構成に於いて、タイヤモデルはブラ
ッシュタイヤモデルであるよう構成される(好ましい態
様5)。
ば、上記請求項7の構成に於いて、後輪の目標スリップ
率は0に低減されるよう構成される(好ましい態様
6)。
ば、上記請求項10の構成に於いて、重み設定手段は車
輪のスリップ角の符号及びヨーモーメントの符号に基づ
き当該車輪の目標スリップ率の変化量に対する重みを可
変設定するよう構成される(好ましい態様7)。
発明を好ましい実施形態について詳細に説明する。
一つの好ましい実施形態を示す概略構成図である。
車輌12の左右の前輪を示し、10RL及び10RRはそれ
ぞれ車輌の駆動輪である左右の後輪を示している。従動
輪であり操舵輪でもある左右の前輪10FL及び10FRは
運転者によるステアリングホイール14の転舵に応答し
て駆動されるラック・アンド・ピニオン式のパワーステ
アリング装置16によりタイロッド18L 及び18R を
介して操舵される。
22によりホイールシリンダ24FR、24FL、24RR、
24RLの制動圧が制御されることによって制御されるよ
うになっている。図には示されていないが、油圧回路2
2はリザーバ、オイルポンプ、種々の弁装置等を含み、
各ホイールシリンダの制動圧は通常時には運転者による
ブレーキペダル26の踏み込み操作に応じて駆動される
マスタシリンダ28により制御され、また必要に応じて
後に詳細に説明する如く電気式制御装置30により制御
される。
Vwi(i=fr、fl、rr、rl)を検出する車輪速度センサ
32FR、32FL、32RR、32RLが設けられ、ステアリ
ングホイール14が連結されたステアリングコラムには
操舵角φを検出する操舵角センサ34が設けられてい
る。また車輌12にはそれぞれ車輌のヨーレートγを検
出するヨーレートセンサ36、前後加速度Gx を検出す
る前後加速度センサ38、横加速度Gy を検出する横加
速度センサ40、車速Vを検出する車速センサ42が設
けられている。尚操舵角センサ34、ヨーレートセンサ
36及び横加速度センサ40は車輌の左旋回方向を正と
してそれぞれ操舵角、ヨーレート及び横加速度を検出す
る。
RLにより検出された車輪速度Vwiを示す信号、操舵角セ
ンサ34により検出された操舵角φを示す信号、ヨーレ
ートセンサ36により検出されたヨーレートγを示す信
号、前後加速度センサ38により検出された前後加速度
Gx を示す信号、横加速度センサ40により検出された
横加速度Gy を示す信号、車速センサ42により検出さ
れた車速Vを示す信号は電気式制御装置30に入力され
る。尚図には詳細に示されていないが、電気式制御装置
30は例えばCPUとROMとRAMと入出力ポート装
置とを有し、これらが双方向性のコモンバスにより互い
に接続された一般的な構成のマイクロコンピュータを含
んでいる。
至図7に示されたフローチャートに従い、各輪のスリッ
プ率Si が0であるときの車輌の前後力Fxso 、横力F
yso、モーメントMsoと車輌の挙動を安定化させるため
の目標前後力Fxt及び目標モーメントMt との和として
車輌の目標前後力Fxa、横力Fya、モーメントMa を演
算し、各輪のスリップ率の微小な変化dSi に対する車
輌の前後力、横力、モーメントの変化dFx 、dFy 、
dMを示す微係数∂Fxi/∂Si 、∂Fyi/∂Si 、∂
Mi /∂Si を演算する。
xaと実際の前後力Fx との差、目標横力Fyaと実際の横
力Fy との差、目標モーメントMa と実際のモーメント
Mとの差及び微係数∂Fxi/∂Si 、∂Fyi/∂Si 、
∂Mi /∂Si に基づき収束演算により前後力の修正量
δFx 、横力の修正量δFy 、モーメントの修正量δM
を演算し、前後力、横力、モーメントの修正量を達成す
るための各輪のスリップ率の修正量δSi を演算し、前
回演算された目標スリップ率をスリップ率修正量δSi
にて修正することにより今回の目標スリップ率Si を演
算し、必要に応じて目標スリップ率Si を補正し、各輪
の実際のスリップ率が目標スリップ率になるよう各輪の
制動力を制御する。
トを参照して図示の実施形態に於ける車輌の運動制御に
ついて説明する。尚図2に示されたゼネラルフローチャ
ートによる制御は図には示されていないイグニッション
スイッチの閉成により開始され、所定の時間毎に繰返し
実行される。
プ率Si がそれぞれ初期値として0に設定され、ステッ
プ100に於いては車輪速度Vwi等を示す信号の読み込
みが行われ、ステップ150に於いては図3に示された
ルーチンに従って後輪のスリップ角βr が演算される。
ルーチンに従って前回のステップ500に於いて演算さ
れた目標スリップ率での車輌の前後力Fx 、横力Fy 、
モーメントM、即ち現在の前後力、横力、モーメントが
演算され、ステップ250に於いては図5に示されたル
ーチンに従って車輌の目標前後力Fxa、目標横力Fya、
目標モーメントMa が演算される。
0に従って微小なスリップ率の変化に対する各輪の前後
力の変化及び横力の変化が演算されると共に、上記式2
1〜28及び式32に従って車輌の前後力の微係数∂F
xi/∂Si 、横力の微係数∂Fyi/∂Si 、モーメント
の微係数∂Mi /∂Si が演算される。
ってそれぞれ前後力、横力、モーメントの目標値Fxa、
Fya、Ma と実際の値Fx 、Fy 、Mとの偏差として車
輌の前後力の修正量δFx 、横力の修正量δFy 、モー
メントの修正量δMが演算される。
ルーチンに従って各輪のスリップ率の修正量δSi に対
する重みWds(式39)が演算されると共に、現在の車
輌の前後力、横力、モーメントと目標前後力、目標横
力、目標モーメントとの差Δを0にするスリップ率修正
量のうち、上記式34にて表される評価関数Lを最小化
する各輪のスリップ率の修正量δSi が上記式35に従
って演算される。
ップ率Si とステップ400に於いて演算されたスリッ
プ率の修正量δSi との和(Si +δSi )として修正
後の目標スリップ率Si が演算される。
ルーチンに従って目標スリップ率Si が必要に応じて補
正され、ステップ550に於いては各輪の車輪速度Vwi
に基づき各輪の実際のスリップ率が演算されると共に、
各輪の実際のスリップ率が目標スリップ率Si になるよ
う各輪の制動力が車輪速度フィードバックにて制御さ
れ、しかる後ステップ150へ戻る。
ルーチンのステップ155に於いては、横加速度Gy と
車速V及びヨーレートγの積Vγとの偏差Gy −Vγと
して横加速度の偏差、即ち車輌の横すべり加速度Vydが
演算され、横すべり加速度Vydが積分されることにより
車体の横すべり速度Vy が演算され、車体の前後速度V
x (=車速V)に対する車体の横すべり速度Vy の比V
y /Vx として車体のスリップ角βが演算される。
心と後輪車軸との間の車輌前後方向の距離として下記の
式42に従って後輪のスリップ角βr が演算される。尚
後輪のスリップ角βr は後輪のころがり方向に対し後輪
のすべり方向が反時計廻り方向にある場合が正である。
の定数として後輪のスリップ角βrが基準値βrcを越え
ているか否かの判別が行われ、否定判別が行われたとき
にはステップ175へ進み、肯定判別が行われたときに
はステップ170に於いて後輪のスリップ角βr が基準
値βrcに設定される。
リップ角βr が−βrc未満であるか否かの判別が行わ
れ、否定判別が行われたときにはそのままステップ20
0へ進み、肯定判別が行われたときにはステップ180
に於いて後輪のスリップ角βrが−βrcに設定され、し
かる後ステップ200へ進む。
前後力Fx 、横力Fy 、モーメントM演算ルーチンのス
テップ205に於いては、操舵角φに基づき前輪の実舵
角φf が演算されると共に、Lf を車輌の重心と前輪車
軸との間の車輌前後方向の距離として下記の式43に従
って前輪のスリップ角βf が演算される。尚前輪のスリ
ップ角βf は前輪のころがり方向に対し前輪のすべり方
向が反時計廻り方向にある場合が正である。
として車体の前後加速度Gx 及び横加速度Gy に基づき
下記の式44に従ってタイヤに対する路面の摩擦係数μ
が推定演算される。
度Gx 及び横加速度Gy に基づき当技術分野に於いて周
知の要領にて各輪の荷重移動量ΔWi が演算されると共
に、各輪の支持荷重Wi が各輪の静荷重Wsiと荷重移動
量ΔWi との和(Wsi+ΔWi )として演算される。
状態の判定値ξi が上記式8に従って演算され、ステッ
プ225に於いては判定値ξi が正又は0であるか否か
の判別、即ち車輪がグリップ状態にあるか否かの判別が
行われ、肯定判別が行われたときにはそれぞれ上記式1
及び2に従って各輪の前後力Ftxi 及び横力Ftyi が演
算され、否定判別が行われたときにはステップ235に
於いてそれぞれ上記式3及び4に従って各輪の前後力F
txi 及び横力Ftyi が演算される。尚ステップ225〜
235は各輪毎に実行される。
x 、横力Fy 、モーメントMに対する各輪の成分が上記
式11〜20に従って演算され、ステップ245に於い
ては上記式29に従って車輌の実際の前後力Fx 、実際
の横力Fy 、実際のモーメントMが演算され、しかる後
ステップ250へ進む。
標横力Fya、目標モーメントMa 演算ルーチンのステッ
プ255に於いては、Kh をスタビリティファクタとし
Hをホイールベースとして下記の式45に従って目標ヨ
ーレートγc が演算されると共に、Tを時定数としsを
ラプラス演算子として下記の式46に従って基準ヨーレ
ートγt が演算される。尚目標ヨーレートγc は動的な
ヨーレートを考慮すべく車輌の横加速度Gy を加味して
演算されてもよい。
従ってドリフトアウト量DVが演算される。尚ドリフト
アウト量DVはHをホイールベースとして下記の式48
に従って演算されてもよい。
符号に基づき車輌の旋回方向が判定され、ドリフトアウ
ト状態量DSが車輌が左旋回のときにはDVとして、車
輌が右旋回のときには−DVとして演算され、演算結果
が負の値のときにはドリフトアウト状態量は0とされ
る。
状態量DSに基き図8に示されたグラフに対応するマッ
プより係数Kg が演算され、ステップ275に於いては
Km1及びKm2をそれぞれ正の定数とし、βd を車輌のス
リップ角βの微分値とし、βt 及びβtdをそれぞれ車輌
の目標スリップ角及び目標スリップ角の微分値として下
記の式49に従って挙動制御の目標モーメントMt が演
算される。尚目標スリップ角βt 及び目標スリップ角の
微分値βtdは何れも0であってもよい。
従って係数Kg と車輌の質量Massと重力加速度gとの
積として挙動制御の目標前後力Fxtが演算される。
率Si が0であるときの車輌の前後力Fxso 、横力Fys
o 、モーメントMsoが上記式30に従って演算され、ス
テップ290に於いては車輌の目標前後力Fxa、横力F
ya、モーメントMa が上記式31に従って演算され、し
かる後ステップ300へ進む。
演算ルーチンのステップ402に於いては、右前輪及び
左前輪のスリップ率の修正量δSfr及びδSflに対する
重みWdsfr及びWdsflがそれぞれ1に設定され、ステッ
プ404に於いては前輪のスリップ角βf が正であるか
否かの判別が行われ、否定判別が行われたときにはステ
ップ410へ進み、肯定判別が行われたときにはステッ
プ406へ進む。
Ma が負であるか否かの判別が行われ、否定判別が行わ
れたときにはステップ414へ進み、肯定判別が行われ
たときにはステップ408に於いて右前輪のスリップ率
の修正量δSfrに対する重みWdsfrが5に設定される。
同様にステップ410に於いては目標モーメントMaが
正であるか否かの判別が行われ、否定判別が行われたと
きにはステップ414へ進み、肯定判別が行われたとき
にはステップ412に於いて左前輪のスリップ率の修正
量δSflに対する重みWdsflが5に設定される。
左後輪のスリップ率の修正量δSrr及びδSrlに対する
重みWdsrr及びWdsrlがそれぞれ1に設定され、ステッ
プ416に於いては後輪のスリップ角βr が正であるか
否かの判別が行われ、否定判別が行われたときにはステ
ップ422へ進み、肯定判別が行われたときにはステッ
プ418へ進む。
Ma が正であるか否かの判別が行われ、否定判別が行わ
れたときにはステップ426へ進み、肯定判別が行われ
たときにはステップ420に於いて右後輪のスリップ率
の修正量δSrrに対する重みWdsrrが5に設定される。
同様にステップ422に於いては目標モーメントMaが
負であるか否かの判別が行われ、否定判別が行われたと
きにはステップ426へ進み、肯定判別が行われたとき
にはステップ424に於いて左後輪のスリップ率の修正
量δSrlに対する重みWdsrlが5に設定される。
〜424に於いて設定された各輪のスリップ率の修正量
δSに対する重みWdsfr〜Wdsrlを用いて、上記式34
にて表される評価関数Lを最小化する各輪のスリップ率
の修正量δSi が上記式35に従って演算される。
ーチンのステップ505に於いては、目標モーメントM
a が負であり且つ後輪のスリップ角βr が正であり且つ
車輌のヨーレートγが正であるか否かの判別が行われ、
否定判別が行われたときにはステップ510へ進み、肯
定判別が行われたときにはステップ515に於いて後輪
の目標スリップ率Srr及びSrlがそれぞれ0に設定さ
れ、しかる後ステップ550へ進む。
Ma が正であり且つ後輪のスリップ角βr が負であり且
つ車輌のヨーレートγが負であるか否かの判別が行わ
れ、肯定判別が行われたときにはステップ515へ進
み、否定判別が行われたときにはそのままステップ55
0へ進む。
プ150に於いて後輪のスリップ角βr が演算され、ス
テップ200に於いて現在の車輌の前後力Fx 、横力F
y 、モーメントMが演算され、ステップ250に於いて
各輪のスリップ率Si が0であるときの車輌の前後力F
xso 、横力Fyso 、モーメントMsoと車輌の挙動を安定
化させるための目標前後力Fxt及び目標モーメントMt
との和として車輌の目標前後力Fxa、横力Fya、モーメ
ントMa が演算され、ステップ300に於いて各輪のス
リップ率の微小な変化dSi に対する車輌の前後力、横
力、モーメントの変化dFx 、dFy 、dMを示す微係
数∂Fxi/∂Si 、∂Fyi/∂Si 、∂Mi /∂Si が
演算される。
xaと実際の前後力Fx との差、目標横力Fyaと実際の横
力Fy との差、目標モーメントMa と実際のモーメント
Mとの差及び微係数∂Fxi/∂Si 、∂Fyi/∂Si 、
∂Mi /∂Si に基づき収束演算により前後力の修正量
δFx 、横力の修正量δFy 、モーメントの修正量δM
が演算され、ステップ400に於いて前後力、横力、モ
ーメントの修正量を達成するための各輪のスリップ率の
修正量δSi が演算され、ステップ450に於いて前回
演算された目標スリップ率がスリップ率修正量δSi に
て修正されることにより今回の目標スリップ率Si が演
算され、ステップ500に於いて必要に応じて目標スリ
ップ率Si が補正され、ステップ550に於いて各輪の
実際のスリップ率が目標スリップ率になるよう制御され
る。
後力Fx が目標前後力Fxaになり、横力Fy が目標横力
Fyaになり、モーメントMが目標モーメントMa になる
よう各輪のスリップ率が制御されるので、車輌の運動、
特に旋回時の挙動を確実に安定化させることができる。
ップ率修正量δSi は現在の車輌の前後力、横力、モー
メントと目標前後力、目標横力、目標モーメントとの差
Δを0にするスリップ率修正量のうち、上記式34にて
表される評価関数Lを最小化する各輪のスリップ率の修
正量として上記式35に従って演算されるので、車輌や
車輌の走行環境毎に各輪のスリップ率と車輌の運動を安
定化させるための前後力、横力、モーメントとの間を対
応関係を示す多数のマップを設定する必要がなく、これ
により運動制御装置を簡便に構成することができ、また
目標前後力、目標横力、目標モーメントを実現する各輪
のスリップ率Si が解析により演算される場合に比して
迅速に目標スリップ率を演算することができ、これによ
り車輌の運動を応答遅れなく適切に制御することができ
る。
状態量が目標前後力及び目標モーメントのみである場合
には、横力の低下が考慮されないため、車輌のコースト
レース性が悪化し易いが、図示の実施形態によれば、目
標前後力及び目標モーメントに加えて目標横力が考慮さ
れるので、横力の低下に起因する車輌のコーストレース
性の悪化を確実に回避することができる。
及び10RLのスリップ角βr の大きさが大きいときに
は、後輪に小さい前後力を発生させる場合にもこれらの
目標スリップ率Srr及びSrlが高い値になり、かかる状
況に於いて旋回方向が逆転されると、後輪の車輪速度が
小さ過ぎて車輌がスピンし易くなる。
〜180に於いて後輪のスリップ角βr の大きさが大き
いときには後輪のスリップ角βr が基準値βrc又は−β
rcに設定された状態にてステップ200以降が実行され
るので、後輪の実際のスリップ角の大きさが大きいとき
にも後輪の目標スリップ率Srr及びSrlが高い値に演算
されることがなく、従って車輌の旋回方向が逆転される
場合にも後輪の車輪速度が小さ過ぎることに起因して車
輌がスピン状態になることを確実に回避することができ
る。
如く、右前輪のスリップ角βf が正である場合には、
ブラッシュタイヤモデルによれば、右前輪のスリップ率
Sfrと右前輪が車輌に与える前後力Fxfr 及び横力Fyf
r との関係は図11(A)に示されている通りであり、
右前輪のスリップ率Sfrと右前輪が車輌に与えるモーメ
ントMfrとの関係は図11(B)に示されている通りで
ある。
プ率Sfrが増大するにつれて前後力Fxfr は単純に漸次
減少し、横力Fyfr は単純に漸次増大するのに対し、モ
ーメントMfrは図11(B)に示されている如くスリッ
プ率Sfrが特定の値であるときにピーク値を有し、ピー
ク値の点Aの両側に於けるモーメントMfrの傾きは互い
に逆である。
Sfrに対する重みWdsfrが一定のまま目標モーメントM
a が負の大きい値であるとして収束演算が行われると、
右前輪のスリップ率Sfrの修正量δSfrが比較的大きい
絶対値にて符号が逆転し、そのため右前輪の目標スリッ
プ率Sfrが点Aの近傍に於いて振動的に変化し、車輌の
運動を適正に制御することが困難である。
り、また上記問題は左前輪及び右後輪については車輪の
スリップ角が正であり且つ目標モーメントMa が正であ
る場合に生じる。
〜410及びステップ416〜422に於いて各輪の目
標スリップ率が振動的に変化する虞れがあるか否かが判
定され、その虞れがあるときにはそれぞれステップ40
8、412、420、424に於いて対応する車輪の目
標スリップ率の修正量δSi に対する重みWdsfr〜Wds
rlが1より5に増大されるので、収束演算により各輪の
目標スリップ率Si が振動的に変化することを防止して
車輌の運動を適正に制御することができる。
スリップ率が振動的に変化する虞れがあるか否かの判定
は車輪のスリップ角の符号だけでなく目標モーメントM
aの符号も考慮して行なわれるので、車輪のスリップ角
の符号のみに基づく場合に比して各輪の目標スリップ率
が振動的に変化する虞れがあるか否かを正確に判定する
ことができる。従って各輪の目標スリップ率が振動的に
変化する虞れがない状況に於いて車輪の目標スリップ率
の修正量δSi に対する重みWdsfr〜Wdsrlが不必要に
増大され、そのため車輪の目標スリップ率の修正量の収
束が遅くなることに起因して車輌の運動制御の応答性が
悪化することを確実に防止することができる。
メントMa と後輪のスリップ角βrの符号が逆の場合に
は、後輪の横力Fyrr 、Fyrl を低下させて目標モーメ
ントを達成するよう後輪の目標スリップ率Srr、Srlが
高い値に演算され、かかる状況にて後輪のスリップ角の
符号が逆転すると、後輪の横力の方向も逆転する。しか
し後輪の目標スリップ率が高く後輪の横力が小さいの
で、目標モーメントが達成されず、そのため後輪の目標
スリップ率が急激に低くなり、かかる後輪の目標スリッ
プ率の急激な変化が旋回方向の逆転時に発生すると、後
輪の制動力の低減が間に合わず、車輌のスピンが助長さ
れてしまう。
ップ505又は510に於いて目標モーメント及び後輪
のスリップ角の符号が逆の関係であることが判別される
とステップ515に於いて後輪の目標スリップ率Srr及
びSrlがそれぞれ0に低減されるので、後輪のスリップ
角の符号が逆転しても目標スリップ率は急激に変化せ
ず、後輪の制動力の低減の遅れに起因して車輌のスピン
が助長されることを確実に回避することができる。
ついて詳細に説明したが、本発明は上述の実施形態に限
定されるものではなく、本発明の範囲内にて他の種々の
実施形態が可能であることは当業者にとって明らかであ
ろう。
プ250に於いて車輌の目標前後力Fxa、目標横力Fy
a、目標モーメントMa を演算するための式31に於い
て挙動制御の目標横力が0に設定されるようになってい
るが、挙動制御の目標横力FytがKy1及びKy2をそれぞ
れ正の定数として目標モーメントMt と同様下記の式5
1に従って演算され、車輌の目標前後力Fxa、目標横力
Fya、目標モーメントMa が下記の式52に従って演算
されてもよい。
550に於いて各輪の制動力が制御されることにより各
輪の実際のスリップ率が目標スリップ率Si に制御され
るようになっているが、図には示されていないエンジン
の出力が制御されることにより、各輪の制動力若しくは
駆動力が制御されてもよい。
の目標前後力Fxt及び目標モーメントMt はステップ2
55〜ステップ280に従って演算されるようになって
いるが、挙動制御の目標前後力Fxt及び目標モーメント
Mt 又は挙動制御の目標前後力Fxt、目標横力Fyt、目
標モーメントMy は当技術分野に於いて公知の任意の態
様にて演算されてよい。
標スリップ率が振動的に変化する虞れがあるか否かの判
定は車輪のスリップ角の符号及び目標モーメントMaの
符号の両者に基づき行なわれるようになっているが、各
輪の目標スリップ率が振動的に変化する虞れがあるか否
かの判定は車輪のスリップ角の符号のみに基づ行なわれ
てもよい。
明の請求項1の構成によれば、多数のマップを要するこ
となく車輌の運動を安定化させるための各輪の制御量を
目標制御量に高精度に制御することができ、これにより
車輌の運動を確実に且つ適正に安定化させることができ
る。
は前後力、横力、ヨーモーメントの少なくとも何れかで
あるので、車輌の運動を安定化させるための車輌状態量
の目標値を確実に算出することができる。
制御量は目標スリップ率であるので、各輪の車輪速度の
制御により目標制御量を容易に且つ確実に実現すること
ができる。
制御量を算出する手段は所定の評価関数の値が最小にな
るよう各輪の目標制御量の変化量が収束演算により算出
され、該目標制御量の変化量にて前回算出された目標制
御量が修正されるので、車輌の運動を安定化させるため
の車輌状態量の目標値を実現する各輪の目標制御量を確
実に算出することができる。
ルは制動時の横力の低下、荷重移動、タイヤスリップ
角、路面の摩擦係数を考慮したタイヤモデルであるの
で、車輪制御量の微少変化に対する車輌状態量の変化の
微係数であって、車輌の運動を安定化させるに適した微
係数を算出することができる。
のスリップ率が零であるときの横力が推定され、該横力
が車輌状態量の目標値としての目標横力に設定されるの
で、横力の不足に起因する車輌の安定性の悪化を確実に
回避することができる。
ントの目標値及び後輪のスリップ角の符号が逆の関係で
あるときには、後輪の目標スリップ率が低減されるの
で、後輪のスリップ角の符号が逆転しても目標スリップ
率は急激に変化せず、車輪操作装置の制御の遅れに起因
して車輌のスピンが助長されることを確実に回避するこ
とができる。
プ率の算出に使用されるタイヤモデルに於いて後輪のス
リップ角が考慮され、該後輪のスリップ角に上限が設定
されるので、後輪の実際のスリップ角が大きいときにも
目標スリップ率が高い値に算出されることはなく、これ
により旋回方向が逆転される場合にも、後輪の車輪速度
が小さすぎることに起因して車輌がスピン状態になるこ
とを確実に回避することができる。
に応じて各輪の目標スリップ率の変化量に対する重みが
変更されるので、目標スリップ率が振動的に変化するこ
とを防止し、これにより車輌の運動を一層適正に制御す
ることができる。
リップ角に応じて各輪の目標スリップ率の変化量に対す
る重みは各輪のスリップ角に応じて可変設定されるの
で、目標スリップ率が振動的に変化することを確実に防
止することができる。
しい実施形態を示す概略構成図である。
すゼネラルフローチャートである。
0に於ける後輪スリップ角βr演算ルーチンを示すフロ
ーチャートである。
0に於ける実際の前後力Fx 、横力Fy 、モーメントM
演算ルーチンを示すフローチャートである。
0に於ける目標前後力Fxa、横力Fya、モーメントMa
演算ルーチンを示すフローチャートである。
0に於ける各輪のスリップ率の修正量δSi 演算ルーチ
ンを示すフローチャートである。
0に於ける目標スリップ率Si演算ルーチンを示すフロ
ーチャートである。
関係を示すグラフである。
況を示す説明図である。
ップ角βfrを示す説明図である。
える前後力Fxfr 及び横力Fyfrとの関係(A)及び右
前輪のスリップ角βfrが正であるときの右前輪のスリッ
プ率Sfrと右前輪が車輌の重心の周りに発生するモーメ
ントMfrとの関係(B)を示すグラフである。
r の符号が逆の関係にある状況を示す説明図である。
なす角度θi 等を示す説明図である。
プ角βi に対する横力Ftyi の関係を示すグラフであ
る。
リップ率Si に対する前後力Ftxi の関係を示すグラフ
である。
Claims (10)
- 【請求項1】車輪制御量の微少変化に対する車輌状態量
の変化の微係数をタイヤモデルより算出する手段と、車
輌の運動を安定化させるための車輌状態量の目標値を車
輌モデル若しくは運転者の要求に基づき算出する手段
と、前記微係数及び前記目標値を用いて収束演算により
前記目標値を実現する各輪の目標制御量を算出する手段
と、前記目標制御量を実現するよう車輪操作装置を制御
する手段とを有することを特徴とする車輌の運動制御装
置。 - 【請求項2】前記車輌状態量は前後力、横力、ヨーモー
メントの少なくとも何れかであることを特徴とする請求
項1に記載の車輌の運動制御装置。 - 【請求項3】前記各輪の目標制御量は目標スリップ率で
あることを特徴とする請求項1に記載の車輌の運動制御
装置。 - 【請求項4】前記各輪の目標制御量を算出する手段は
「実際の車輌状態量とその目標値との偏差」と「前記微
係数と目標制御量の変化量との積」との差、前記目標制
御量の変化量、前記目標制御量とその変化量との和の二
乗和からなる評価関数の値が最小になるよう前記各輪の
目標制御量の変化量を収束演算により算出し、前記目標
制御量の変化量にて前回算出された目標制御量を修正す
ることを特徴とする請求項1に記載の車輌の運動制御装
置。 - 【請求項5】前記タイヤモデルは制動時の横力の低下、
荷重移動、タイヤスリップ角、路面の摩擦係数を考慮し
たタイヤモデルであることを特徴とする請求項1に記載
の車輌の運動制御装置。 - 【請求項6】全ての車輪のスリップ率が零であるときの
横力が推定され、該横力が車輌状態量の目標値としての
目標横力に設定されることを特徴とする請求項2に記載
の車輌の運動制御装置。 - 【請求項7】ヨーモーメントの目標値及び後輪のスリッ
プ角の符号が逆の関係であるときには、後輪の目標スリ
ップ率が低減されることを特徴とする請求項3に記載の
車輌の運動制御装置。 - 【請求項8】前記目標スリップ率の算出に使用される前
記タイヤモデルに於いて後輪のスリップ角が考慮され、
該後輪のスリップ角に上限が設定されることを特徴とす
る請求項3に記載の車輌の運動制御装置。 - 【請求項9】前記各輪の目標制御量は目標スリップ率で
あり、前記各輪の目標制御量を算出する手段は前記収束
演算に際し各輪の目標スリップ率の変化量に対する重み
を各輪の状態に応じて可変設定する重み設定手段を有す
ることを特徴とする請求項4に記載の車輌の運動制御装
置。 - 【請求項10】前記重み設定手段は各輪のスリップ角に
応じて前記重みを可変設定することを特徴とする請求項
9に記載の車輌の運動制御装置。
Priority Applications (6)
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