JPH11349766A - 塩化ビニル系樹脂用可塑剤 - Google Patents

塩化ビニル系樹脂用可塑剤

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JPH11349766A
JPH11349766A JP16390598A JP16390598A JPH11349766A JP H11349766 A JPH11349766 A JP H11349766A JP 16390598 A JP16390598 A JP 16390598A JP 16390598 A JP16390598 A JP 16390598A JP H11349766 A JPH11349766 A JP H11349766A
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acid
vinyl chloride
plasticizer
chloride resin
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JP16390598A
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English (en)
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Haruo Sugita
春雄 杉田
Masashi Harada
原田  昌史
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Adeka Corp
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Asahi Denka Kogyo KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 衛生性に優れ、かつ塩化ビニル系樹脂との相
溶性に優れ、該樹脂に優れた物性を付与することができ
る塩化ビニル系樹脂用可塑剤を提供すること。 【解決手段】 本発明の塩化ビニル系樹脂用可塑剤は、
(a)トリアシル(C2〜4)グリセライド0〜3重量
%、(b)ジアシル(C2〜4)・モノアシル(C10
〜30)グリセライド50〜85重量%、(c)モノア
シル(C2〜4)・ジアシル(C10〜30)グリセラ
イド10〜50重量%および(d)トリアシル(C10
〜30)グリセライド0〜20重量%からなり、かつ、
ヨウ素価を50以上とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、塩化ビニル系樹脂
用可塑剤に関し、詳しくは、グリセライドの混合物から
なり、衛生性に優れ、かつ、塩化ビニル系樹脂との相溶
性に優れ、該樹脂に優れた物性を付与することができる
塩化ビニル系樹脂用可塑剤に関するものである。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】塩化
ビニル系樹脂は、安価で可塑剤を使用することで容易に
硬さを調整することができるため、種々の用途に使用す
ることができる。
【0003】通常、塩化ビニル系樹脂用の可塑剤として
は、ジオクチルフタレート、ジブチルフタレートなどの
フタル酸エステル系可塑剤、ジオクチルアジペートなど
のアジピン酸系可塑剤などが塩化ビニル系樹脂との相溶
性に優れ、該樹脂に優れた物性を付与しうる可塑剤とし
て汎用されている。
【0004】ところが、これらの化合物は、内分泌作用
をかく乱する物質(いわゆる環境ホルモン)であること
が疑われており、これらに代わる衛生性に優れた塩化ビ
ニル系樹脂用可塑剤の提供が強く望まれている。
【0005】また、天然油脂と類似した構造を有するト
リグリセリド化合物を可塑剤として用いることも提案さ
れており、例えば、特開昭58−23845号公報に
は、エポキシ化植物油と可塑剤として炭素数2〜6の低
級脂肪酸から形成されたアシル基と炭素数8〜22の高
級脂肪酸から形成されたアシル基を有するグリセリンエ
ステルから選ばれたグリセリドを配合してなる押出成形
用塩化ビニリデン共重合体組成物が提案されており、特
開昭58−32647号公報および特開昭58−167
638号公報には、炭素数2のアシル基と炭素数10〜
14のアシル基を有する混合グリセリドを塩化ビニル系
樹脂に添加することが提案されており、特開平7−30
4918号公報には、フタル酸ジデシルとグリセリンジ
アセトキシモノラウレートからなる混合可塑剤を配合し
てなる塩化ビニルペースト樹脂組成物が提案されている
が、これらのグリセライドは、相溶性、可塑化効率ある
いは物性面において劣るため、実用上は未だ満足できる
性能のものは得られていない。
【0006】従って、本発明の目的は、衛生性に優れ、
かつ塩化ビニル系樹脂との相溶性に優れ、該樹脂に優れ
た物性を付与することができる塩化ビニル系樹脂用可塑
剤を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、鋭意検討
を重ねた結果、特定のグリセライド化合物を特定の比率
で含有する天然油脂と類似した構造を有し、かつヨウ素
価が特定範囲の混合物が、上記目的を達成しうるもので
あることを見出し、本発明に到達した。
【0008】即ち、本発明は、(a)トリアシル(C2
〜4)グリセライド0〜3重量%、(b)ジアシル(C
2〜4)・モノアシル(C10〜30)グリセライド5
0〜85重量%、(c)モノアシル(C2〜4)・ジア
シル(C10〜30)グリセライド10〜50重量%お
よび(d)トリアシル(C10〜30)グリセライド0
〜20重量%からなり、かつ、ヨウ素価が50以上であ
る、塩化ビニル系樹脂用可塑剤を提供するものである。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の塩化ビニル系樹脂
用可塑剤について詳細に説明する。
【0010】本発明の塩化ビニル系樹脂用可塑剤を構成
する(a)〜(d)成分それぞれのグリセライド化合物
において、アシル(C2〜4)基としては、アセチル、
プロピオニル、ブチリル、イソブチリルなどの基があげ
られ、アシル(C10〜30)基としては、例えば、オ
ブツシル酸、カプロレイン酸、ウンデシレン酸、リンデ
ル酸、ツズ酸、フィゼテリン酸、ミリストレイン酸、パ
ルミトレイン酸、ペトロセリン酸、ペトロセリン酸、オ
レイン酸、ペトロセリン酸、オレイン酸、エライジン
酸、アスクレピン酸、バクセン酸、ガドレイン酸、ゴン
ドイン酸、セトレイン酸、エルカ酸、ブラシジン酸、セ
ラコレイン酸、キシメン酸、ルメクエン酸、リノール
酸、ヒラゴ酸、α−エレオステアリン酸、β−エレオス
テアリン酸、プニカ酸、リノレン酸、γ−リノレン酸、
モロクチ酸、ステアリドン酸、アラキドン酸、イワシ
酸、ニシン酸などの不飽和カルボン酸から誘導される不
飽和アシル基を主成分として、デカン酸、ウンデカン
酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステア
リン酸、アラキン酸、ベヘン酸、リグノセリン酸、セロ
チン酸、モンタン酸、メリシン酸などの飽和カルボン酸
から誘導される飽和アシル基を一部含むものがあげられ
る。
【0011】また、上記(a)〜(d)成分のグリセラ
イドの混合物からなる本発明の塩化ビニル系樹脂用可塑
剤のヨウ素価は、50以上、好ましくは80以上であ
る。ヨウ素価が50未満では可塑化効率が低下し、ブリ
ードを生じやすくなるなどのおそれがある。
【0012】上記(a)〜(d)成分のグリセライドの
混合物からなる本発明の塩化ビニル系樹脂用可塑剤を製
造する方法は特に限定されないが、例えば、(1)まず
油脂類(トリアシル(C10〜30)グリセライド)に
グリセリンを加えモノ、ジおよびトリグリセライド混合
物を製造し、無水酢酸等の酸無水物でアシル化する方
法、(2)油脂類とトリアセチン、トリプロピオニン、
トリブチリン等の低級トリグリセライドをエステル交換
する方法、あるいは(3)塩基または酸触媒下にてグリ
セリンを混合酸でエステル化する方法などによって容易
に製造することができる。これらの中でも特に、(2)
の方法が最も簡易であり、これを用いることが好まし
い。また、(2)の方法において、各グリセリドの比率
は、油脂類と低級グリセリドの配合比および/または反
応条件を変えることによって変化させることが可能であ
る。
【0013】ここで、油脂類としては、例えば、大豆
油、亜麻仁油、桐油、ひまし油、サフラワー油、パーム
油、菜種油、綿実油、コーン油、米ぬか油、やし油、牛
脂、豚脂、魚油などの動植物油があげられ、これらはグ
リセライド混合物のヨウ素価が50以上となるように、
単独でまたは、数種類を混合して用いることができる。
とりわけ大豆油を使用することで目的とするトリグリセ
ライド混合物が容易に得られるため好ましい。
【0014】本発明の塩化ビニル系樹脂用可塑剤の配合
組成は、(a)成分0〜3重量%、好ましくは0〜2重
量%、(b)成分50〜85重量%、好ましくは50〜
80重量%、(c)成分10〜50重量%、好ましくは
15〜50重量%および(d)成分0〜20重量%、好
ましくは0〜15重量%である。ここで、(b)成分が
50重量%より少ない場合あるいは(c)成分が50重
量%より多い場合には、他樹脂への移行を起こしやすく
なり、(b)成分が85重量%より多い場合あるいは
(c)成分が10重量%より少ない場合には、伸びが低
下したり、ブリードを生じる。また、(a)成分が3重
量%より多い場合には、坑張力が小さくなり、伸びがな
くなるなど物性の低下を生じ、(d)成分が20重量%
より多い場合には相溶性が低下し、可塑化効率が得られ
ない。
【0015】本発明の塩化ビニル系樹脂用可塑剤は、塩
化ビニル系樹脂100重量部に対し、通常、1〜100
重量部の範囲で用途・目的に応じて適宜添加することが
できる。
【0016】次に、本発明の塩化ビニル系樹脂用可塑剤
を配合してなる塩化ビニル系樹脂組成物について詳述す
る。
【0017】上記塩化ビニル系樹脂としては、塊状重
合、溶液重合、懸濁重合、乳化重合など、その重合方法
には特に限定されず、例えば、ポリ塩化ビニル、塩素化
ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、塩素化ポリエチ
レン、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、塩化ビニル−
エチレン共重合体、塩化ビニル−プロピレン共重合体、
塩化ビニル−スチレン共重合体、塩化ビニル−イソブチ
レン共重合体、塩化ビニル−塩化ビニリデン共重合体、
塩化ビニル−スチレン−無水マレイン酸三元共重合体、
塩化ビニル−スチレン−アクリロニトリル三元共重合
体、塩化ビニル−ブタジエン共重合体、塩化ビニル−イ
ソプレン共重合体、塩化ビニル−塩素化プロピレン共重
合体、塩化ビニル−塩化ビニリデン−酢酸ビニル三元共
重合体、塩化ビニル−マレイン酸エステル共重合体、塩
化ビニル−メタクリル酸エステル共重合体、塩化ビニル
−アクリロニトリル共重合体、塩化ビニル−各種ビニル
エーテル共重合体などの塩素含有樹脂、およびそれらの
相互のブレンド品あるいはそれらの塩素含有樹脂と他の
塩素を含まない合成樹脂、例えば、アクリロニトリル−
スチレン共重合体、アクリロニトリル−スチレン−ブタ
ジエン三元共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体、
エチレン−エチル(メタ)アクリレート共重合体、ポリ
エステルなどとのブレンド品、ブロック共重合体、グラ
フト共重合体などをあげることができる。
【0018】上記塩化ビニル系樹脂組成物には、本発明
の塩化ビニル系樹脂用可塑剤以外の可塑剤を併用するこ
ともでき、これらの可塑剤としては、通常塩化ビニル系
樹脂に用いられている可塑剤を任意に使用することがで
きる。例えば、ジブチルフタレート、ブチルヘキシルフ
タレート、ジヘプチルフタレート、ジオクチルフタレー
ト、ジイソノニルフタレート、ジイソデシルフタレー
ト、ジラウリルフタレート、ジシクロヘキシルフタレー
ト、ジオクチルテレフタレートなどのフタレート系可塑
剤;ジオクチルアジペート、ジイソノニルアジペート、
ジイソデシルアジペート、ジ(ブチルジグリコール)ア
ジペートなどのアジペート系可塑剤;トリフェニルホス
フェート、トリクレジルホスフェート、トリキシレニル
ホスフェート、トリ(イソプロピルフェニル)ホスフェ
ート、トリエチルホスフェート、トリブチルホスフェー
ト、トリオクチルホスフェート、トリ(ブトキシエチ
ル)ホスフェート、オクチルジフェニルホスフェートな
どのホスフェート系可塑剤;多価アルコールとして、エ
チレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレ
ングリコール、1,2−プロピレングリコール、1,3
−プロピレングリコール、1,3−ブタンジオール、
1,4−ブタンジオール、1,5−ヘキサンジオール、
1,6−ヘキサンジオール、ネオペンチルグリコールな
どと、二塩基酸として、シュウ酸、マロン酸、コハク
酸、グルタル酸、アジピン酸、ピメリン酸、スベリン
酸、アゼライン酸、セバチン酸、フタル酸、イソフタル
酸、テレフタル酸などとを用い、必要により一価アルコ
ール、モノカルボン酸をストッパーに使用したポリエス
テル系可塑剤;その他、テトラヒドロフタル酸系可塑
剤、アゼライン酸系可塑剤、セバチン酸系可塑剤、ステ
アリン酸系可塑剤、クエン酸系可塑剤、トリメリット酸
系可塑剤、ピロメリット酸系可塑剤、ビフェニレンポリ
カルボン酸系可塑剤などがあげられる。これらの可塑剤
の中には内分泌系かく乱物質の疑いのあるものもある
が、天然油脂と類似の構造を有する本発明の可塑剤を用
いることによって、配合量を減少させ、その危険性を低
下させることができる。
【0019】また、上記塩化ビニル系樹脂組成物には、
本発明の塩化ビニル系樹脂用可塑剤のほかにカルボン酸
またはフェノール類の金属(Li,Na,K,Ca,M
g,Ba,Sr,Cd,Zn,Al,Sn,有機Sn)
の正塩、酸性塩、塩基性塩あるいは過塩基性塩を併用す
ることができる。
【0020】上記カルボン酸としては、例えば、カプロ
ン酸、カプリル酸、ペラルゴン酸、2 −エチルへキシル
酸、カプリン酸、ネオデカン酸、ウンデシレン酸、ラウ
リン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、
イソステアリン酸、12−ヒドロキシステアリン酸、クロ
ロステアリン酸、12−ケトステアリン酸、フェニルステ
アリン酸、リシノール酸、リノール酸、リノレイン酸、
オレイン酸、アラキン酸、ベヘン酸、エルカ酸、ブラシ
ジン酸および類似酸ならびに獣脂脂肪酸、ヤシ油脂肪
酸、桐油脂肪酸、大豆油脂肪酸および綿実油脂肪酸など
の天然に産出する上記酸の混合物、安息香酸、p−第三
ブチル安息香酸、エチル安息香酸、イソプロピル安息香
酸、トルイル酸、キシリル酸、サリチル酸、5 −第三オ
クチルサリチル酸、ナフテン酸、シクロヘキサンカルボ
ン酸、アジピン酸、マレイン酸、アクリル酸、メタクリ
ル酸などがあげられ、また、上記フェノール類として
は、例えば、フェノール、クレゾール、エチルフェノー
ル、シクロヘキシルフェノール、ノニルフェノール、ド
デシルフェノールなどがあげられる。
【0021】また、上記塩化ビニル系樹脂組成物には、
さらに通常塩化ビニル系樹脂用添加剤として用いられて
いる各種の添加剤、例えば、ハイドロタルサイト化合
物、β−ジケトン化合物、過塩素酸塩類、ゼオライト化
合物、有機ホスファイト化合物、フェノール系または硫
黄系抗酸化剤、エポキシ化合物、ポリオール類、紫外線
吸収剤、ヒンダードアミン系光安定剤、その他の無機金
属化合物、発泡剤などを配合することもできる。
【0022】上記ハイドロタルサイト化合物は、下記一
般式(I)で表わされる様に、マグネシウムまたは/お
よびアルカリ金属とアルミニウムあるいは亜鉛、マグネ
シウムおよびアルミニウムからなる複合塩化合物であ
り、結晶水を脱水したものであってもよい。
【0023】 Iax1Mgx2Znx3Aly (OH)x1+2(x2+x3)+3y-2・(CO3)1-z/2(ClO4)z ・mH2O (I) (式中、Iaはアルカリ金属原子を表わし、x1、x
2、x3、yおよびzは各々下記式で表わされる条件を
示し、mは実数を示す。0≦x1≦10,0≦x2≦1
0,0≦x3≦10,0≦y≦10,0≦z≦10,但
しx1およびx2は同時に0となることはない。)
【0024】上記ハイドロタルサイト化合物は、天然物
であってもよく、また合成品であってもよい。該合成品
の合成方法としては、特公昭46−2280号公報、特
公昭50−30039号公報、特公昭51−29129
号公報、特公平3−36839号、特開昭61−174
270号公報、特開平5−179052号公報などに記
載の公知の方法を例示することができる。また、上記ハ
イドロタルサイト化合物は、その結晶構造、結晶粒子系
などに制限されることなく使用することが可能である。
【0025】また、上記ハイドロタルサイト化合物とし
ては、その表面をステアリン酸のごとき高級脂肪酸、オ
レイン酸アルカリ金属のごとき高級脂肪酸金属塩、ドデ
シルベンゼンスルホン酸アルカリ金属塩のごとき有機ス
ルホン酸金属塩、高級脂肪酸アミド、高級脂肪酸エステ
ルまたはワックスなどで被覆したものであってもよい。
【0026】上記β−ジケトン化合物としては、例え
ば、ジベンゾイルメタン、ベンゾイルアセトン、ステア
ロイルベンゾイルメタン、カプロイルベンゾイルメタ
ン、デヒドロ酢酸、トリベンゾイルメタン、1,3−ビ
ス(ベンゾイルアセチル)ベンゼンなどあるいはこれら
の金属塩(リチウム、ナトリウム、カリウム、カルシウ
ム、マグネシウム、バリウム、亜鉛、ニッケル、コバル
ト、マンガン、銅、鉄、チタンなど)などがあげられ
る。
【0027】上記過塩素酸塩類としては、過塩素酸リチ
ウム、過塩素酸ナトリウム、過塩素酸カリウム、過塩素
酸ストロンチウム、過塩素酸バリウム、過塩素酸亜鉛、
過塩素酸カドミウム、過塩素酸アルミニウム、過塩素酸
鉛、過塩素酸アンモニウムなどがあげられ、これらの過
塩素酸塩類は無水物でも含水塩でもよく、また、ブチル
ジグリコール、ブチルジグチコールアジペートなどのア
ルコール系およびエステル系の溶剤に溶かしたものなど
およびその脱水物でもよい。
【0028】上記ゼオライト化合物は、独特の三次元の
ゼオライト結晶構造を有するアルカリまたはアルカリ土
類金属のアルミノ珪酸塩であり、その代表例としては、
A型、X型、Y型、およびP型ゼオライト、モノデナイ
ト、アナルサイト、ソーダライト族のアルミノ珪酸塩、
クリノブチロライト、エリオナイトおよびチャバサイト
などをあげることができ、これらゼオライト化合物の結
晶水(いわゆるゼオライト水)を含有する含水物または
結晶水を除去した無水物のいずれでもよい。
【0029】上記有機ホスファイト化合物としては、例
えば、トリフェニルホスファイト、トリス(2,4−ジ
第三ブチルフェニル)ホスファイト、トリス(ノニルフ
ェニル)ホスファイト、トリス(ジノニルフェニル)ホ
スファイト、トリス(モノ、ジ混合ノニルフェニル)ホ
スファイト、ビス(2−第三ブチル−4,6−ジメチル
フェニル)・エチルホスファイト、ジフェニルアシッド
ホスファイト、2,2' −メチレンビス(4,6−ジ第
三ブチルフェニル)オクチルホスファイト、ジフェニル
デシルホスファイト、フェニルジイソデシルホスファイ
ト、トリブチルホスファイト、トリス(2−エチルヘキ
シル)ホスファイト、トリデシルホスファイト、トリラ
ウリルホスファイト、ジブチルアシッドホスファイト、
ジラウリルアシッドホスファイト、トリラウリルトリチ
オホスファイト、ビス(ネオペンチルグリコール)・
1,4−シクロヘキサンジメチルジホスフィト、ビス
(2,4−ジ第三ブチルフェニル)ペンタエリスリトー
ルジホスファイト、ビス(2,6−ジ第三ブチル−4−
メチルフェニル)ペンタエリスリトールジホスファイ
ト、ジステアリルペンタエリスリトールジホスファイ
ト、フェニル−4,4' −イソプロピリデンジフェノー
ル・ペンタエリスリトールジホスファイト、テトラ(C
12−15混合アルキル)−4,4' −イソプロピリデ
ンジフェニルホスファイト、ビス[ 2,2' −メチレン
ビス( 4,6−ジアミルフェニル)]・イソプロピリデン
ジフェニルホスファイト、水素化−4,4' −イソプロ
ピリデンジフェノールポリホスファイト、ビス( オクチ
ルフェニル) ・ビス[ 4,4' −n―ブチリデンビス(
2−第三ブチル−5−メチルフェノール)]・1,6−ヘ
キサンジオール・ジホスファイト、テトラトリデシル・
4,4' −ブチリデンビス( 2−第三ブチル−5−メチ
ルフェノール) ジホスファイト、ヘキサ(トリデシル)
・1,1,3−トリス(2−メチル−5−第三ブチル−
4−ヒドロキシフェニル)ブタン・トリホスホナイト、
9,10−ジハイドロ−9−オキサ−10−ホスファフ
ェナンスレン−10−オキサイド、2−ブチル−2−エ
チルプロパンジオール・2,4,6−トリ第三ブチルフ
ェノールモノホスファイトなどがあげられる。
【0030】上記フェノール系抗酸化剤としては、例え
ば、2,6−ジ第三ブチル−p −クレゾール、2,6−
ジフェニル−4−オクタデシロキシフェノール、ステア
リル(3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシフェニ
ル)プロピオネート、ジステアリル(3,5−ジ第三ブ
チル−4−ヒドロキシベンジル)ホスホネート、トリデ
シル・3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシベンジル
チオアセテート、チオジエチレンビス[(3,5−ジ第
三ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネー
ト]、4,4' −チオビス(6−第三ブチル−m −クレ
ゾール)、2−オクチルチオ−4,6−ジ(3,5−ジ
第三ブチル−4−ヒドロキシフェノキシ)−s−トリア
ジン、2,2' −メチレンビス(4−メチル−6−第三
ブチルフェノール)、ビス[ 3,3−ビス(4−ヒドロ
キシ−3−第三ブチルフェニル)ブチリックアシッド]
グリコールエステル、4,4' −ブチリデンビス(4,
6−ジ第三ブチルフェノール)、2,2' −エチリデン
ビス(4,6−ジ第三ブチルフェノール)、1,1,3
−トリス(2−メチル−4−ヒドロキシ−5−第三ブチ
ルフェニル)ブタン、ビス[ 2−第三ブチル−4−メチ
ル−6−(2−ヒドロキシ−3−第三ブチル−5−メチ
ルベンジル)フェニル] テレフタレート、1,3,5−
トリス(2,6−ジメチル−3−ヒドロキシ−4−第三
ブチルベンジル)イソシアヌレート、1,3,5−トリ
ス(3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシベンジル)
イソシアヌレート、1,3,5−トリス(3,5−ジ第
三ブチル−4−ヒドロキシベンジル)−2,4,6−ト
リメチルベンゼン、1,3,5−トリス[ (3,5−ジ
第三ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオニルオ
キシエチル] イソシアヌレート、テトラキス[ メチレン
−3−(3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシフェニ
ル)プロピオネート] メタン、2−第三ブチル−4−メ
チル−6−(2−アクロイルオキシ−3−第三ブチル−
5−メチルベンジル)フェノール、3,9−ビス[ 2−
(3−第三ブチル−4−ヒドロキシ−5−メチルヒドロ
シンナモイルオキシ)−1,1−ジメチルエチル] −
2,4,8,10−テトラオキサスピロ[ 5.5] ウン
デカン] 、トリエチレングリコールビス[ β−(3−第
三ブチル−4−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)プロ
ピオネート]、トコフェロール類などがあげられる。
【0031】上記硫黄系抗酸化剤としては、例えば、チ
オジプロピオン酸のジラウリル、ジミリスチル、ミリス
チルステアリル、ジステアリルエステルなどのジアルキ
ルチオジプロピオネート類およびペンタエリスリトール
テトラ(β−ドデシルメルカプトプロピオネート)など
のポリオールのβ−アルキルメルカプトプロピオン酸エ
ステル類などがあげられる。
【0032】上記エポキシ化合物としては、例えば、エ
ポキシ化大豆油、エポキシ化亜麻仁油、エポキシ化桐
油、エポキシ化魚油、エポキシ化牛脂油、エポキシ化ひ
まし油、エポキシ化サフラワー油などのエポキシ化動植
物油、エポキシ化ステアリン酸メチル、−ブチル、−2
−エチルへキシル、−ステアリルエステル、エポキシ化
ポリブタジエン、トリス(エポキシプロピル)イソシア
ヌレート、エポキシ化トール油脂肪酸エステル、エポキ
シ化亜麻仁油脂肪酸エステル、ビスフェノールAジグリ
シジルエーテル、ビニルシクロヘキセンジエポキサイ
ド、ジシクロヘキセンカルボキシレート、3,4−エポ
キシシクロヘキセンメチルエポキシシクロヘキサンカル
ボキシレート、ビスフェノール型あるいはノボラック型
エポキシ樹脂などがあげられる。
【0033】上記ポリオール類としては、例えば、トリ
メチロールプロパン、ジトリメチロールプロパン、ペン
タエリスリトール、ジペンタエリスリトール、ポリペン
タエリスリトール、ペンタエリスリトールまたはジペン
タエリスリトールのステアリン酸ハーフエステル、ビス
(ジペンタエリスリトール)アジペート、グリセリン、
トリス(2−ヒドロキシエチル)イソシアヌレート、ソ
ルビトール、マンニトール、トレハロースなどがあげら
れる。
【0034】上記紫外線吸収剤としては、例えば、2,
4−ジヒドロキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4
−メトキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−オク
トキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−第三ブチ
ル−4' −(2−メタクロイルオキシエトキシエトキ
シ)ベンゾフェノン、5,5' −メチレンビス(2−ヒ
ドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン)などの2−ヒ
ドロキシベンゾフェノン類;2−(2−ヒドロキシ−5
−メチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2−ヒ
ドロキシ−5−第三オクチルフェニル)ベンゾトリアゾ
ール、2−(2−ヒドロキシ−3,5−ジ第三ブチルフ
ェニル)−5−クロロベンゾトリアゾール、2−(2−
ヒドロキシ−3−第三ブチル−5−メチルフェニル)−
5−クロロベンゾトリアゾール、2−(2−ヒドロキシ
−3−ドデシル−5−メチルフェニル)ベンゾトリアゾ
ール、2−(2−ヒドロキシ−3−第三ブチル−5−C
7〜9混合アルコキシカルボニルエチルフェニル)トリ
アゾール、2−(2−ヒドロキシ−3、5−ジクミルフ
ェニル)ベンゾトリアゾール、2,2' −メチレンビス
(4−第三オクチル−6−ベンゾトリアゾリルフェノー
ル)、2−(2−ヒドロキシ−3−第三ブチル−5−カ
ルボキシフェニル)ベンゾトリアゾールのポリエチレン
グリコールエステルなどの2−(2−ヒドロキシフェニ
ル)ベンゾトリアゾール類;2−(2−ヒドロキシ−4
−ヘキシロキシフェニル)−4,6−ジフェニル−1,
3,5−トリアジン、2−(2−ヒドロキシ−4−メト
キシフェニル)−4,6−ジフェニル−1,3,5−ト
リアジン、2−(2−ヒドロキシ−4−オクトキシフェ
ニル)−4,6−ビス(2,4−ジメチルフェニル)−
1,3,5−トリアジンなどの2−(2−ヒドロキシフ
ェニル)−1,3,5−トリアジン類;フェニルサリシ
レート、レゾルシノールモノベンゾエート、2,4−ジ
第三ブチルフェニル−3,5−ジ第三ブチル−4−ヒド
ロキシベンゾエート、2,4−ジ第三アミルフェニル−
3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシベンゾエート、
ヘキサデシル−3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシ
ベンゾエートなどのベンゾエート類;2−エチル−2'
−エトキシオキザニリド、2−エトキシ−4' −ドデシ
ルオキザニリドなどの置換オキザニリド類;エチル−α
−シアノ−β,β−ジフェニルアクリレート、メチル−
2−シアノ−3−メチル−3−(p−メトキシフェニ
ル)アクリレートなどのシアノアクリレート類などがあ
げられる。
【0035】上記ヒンダードアミン系光安定剤として
は、例えば、2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペ
リジルステアレート、1,2,2,6,6−ペンタメチ
ル−4−ピペリジルステアレート、2,2,6,6−テ
トラメチル−4−ピペリジルベンゾエート、ビス(2,
2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)セバケー
ト、ビス(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピ
ペリジル)セバケート、テトラキス(2,2,6,6−
テトラメチル−4−ピペリジル)−1,2,3,4−ブ
タンテトラカルボキシレート、テトラキス(1,2,
2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジル)−1,
2,3,4−ブタンテトラカルボキシレート、ビス
(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)・
ビス(トリデシル)−1,2,3,4−ブタンテトラカ
ルボキシレート、ビス(1,2,2,6,6−ペンタメ
チル−4−ピペリジル)・ビス(トリデシル)−1,
2,3,4−ブタンテトラカルボキシレート、ビス
(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジ
ル)−2−ブチル−2−(3,5−ジ第三ブチル−4−
ヒドロキシベンジル)マロネート、1−(2−ヒドロキ
シエチル)−2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペ
リジノール/コハク酸ジエチル重縮合物、1,6−ビス
(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジルアミ
ノ)ヘキサン/ジブロモエタン重縮合物、1,6−ビス
(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジルアミ
ノ)ヘキサン/2,4−ジクロロ−6−モルホリノ−s
−トリアジン重縮合物、1,6−ビス(2,2,6,6
−テトラメチル−4−ピペリジルアミノ)ヘキサン/
2,4−ジクロロ−6−第三オクチルアミノ−s−トリ
アジン重縮合物、1,5,8,12−テトラキス[ 2,
4−ビス(N−ブチル−N−(2,2,6,6−テトラ
メチル−4−ピペリジル)アミノ)−s−トリアジン−
6−イル] −1,5,8,12−テトラアザドデカン、
1,5,8,12−テトラキス[ 2,4−ビス(N−ブ
チル−N−(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−
ピペリジル)アミノ)−s−トリアジン−6−イル] −
1,5,8,12−テトラアザドデカン、1,6,11
−トリス[ 2,4−ビス(N −ブチル−N−(2,2,
6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)アミノ−s−
トリアジン−6−イルアミノ] ウンデカン、1,6,1
1−トリス[ 2,4−ビス(N −ブチル−N−(1,
2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジル)アミ
ノ−s−トリアジン−6−イルアミノ] ウンデカンなど
があげられる。
【0036】上記のその他の無機金属化合物としては、
例えば、珪酸カルシウム、リン酸カルシウム、酸化カル
シウム、水酸化カルシウム、珪酸マグネシウム、リン酸
マグネシウム、酸化マグネシウム、水酸化マグネシウム
などがあげられる。
【0037】上記発泡剤としては、例えば、アゾジカル
ボンアミド、アゾビスイソブチルニトリル、ジアゾアミ
ノベンゼン、ジエチルアゾジカルボキシレート、ジイソ
プロピルアゾジカルボキシレート、アゾビス(ヘキサヒ
ドロベンゾニトリル)などのアゾ系発泡剤;N,N' −
ジニトロペンタメチレンテトラミン、N,N' −ジメチ
ル−N,N' −ジニトロテレフタルアミンなどのニトロ
ソ系発泡剤;ベンゼンスルホニルヒドラジド、p−トル
エンスルホニルヒドラジド、3,3' −ジスルホンヒド
ラジドフェニルスルホン、トルエンジスルホニルヒドラ
ゾン、チオビス(ベンゼンスルホニルヒドラジド)、ト
ルエンスルホニルアジド、トルエンスルホニルセミカル
バジド、p、p' −ビス(ベンゼンスルホニルヒドラジ
ド)エーテルなどのヒドラジド系利発泡剤;p−トルエ
ンスルホニルセミカルバジド、4,4' −オキシビス
(スルホニルセミカルバジド)などのカルバジド系発泡
剤;トリヒドラジノトリアジン、1,3−ビス(o−ビ
フェニルトリアジン)などのトリアジン系発泡剤などが
あげられる。
【0038】また、通常塩化ビニル系樹脂に使用される
その他の安定化助剤を添加することができる。かかる安
定化助剤としては、例えば、ジフェニルチオ尿素、ジフ
ェニル尿素、アニリノジチオトリアジン、メラミン、安
息香酸、けい皮酸、p−第三ブチル安息香酸などがあげ
られる。
【0039】その他、必要に応じて通常塩化ビニル系樹
脂に使用される添加剤、例えば、充填剤、着色剤、架橋
剤、帯電防止剤、防曇剤、プレートアウト防止剤、表面
処理剤、滑剤、難燃剤、蛍光剤、防黴剤、殺菌剤、金属
不活性化剤、離型剤、顔料、加工助剤、酸化防止剤、光
安定剤などを配合することができる。
【0040】また、本発明の塩化ビニル系樹脂用可塑剤
を配合してなる塩化ビニル系樹脂組成物は、塩化ビニル
系樹脂の加工方法には何ら制限されることなく使用する
ことが可能であり、例えば、カレンダー加工、ロール加
工、押し出し成形加工、溶融圧延法、加圧成形加工、粉
体成型などに好適に使用することができる。
【0041】また、本発明の塩化ビニル系樹脂用可塑剤
を配合してなる塩化ビニル系樹脂組成物は、壁材、床
材、窓枠、壁紙などの建材;電線被覆材;自動車用内外
装材;ハウス、トンネルなどの農業用資材;ラップ、ト
レイなどの魚食品包装材;塗料、ホース、パイプ、シー
ト、玩具などの雑貨として使用することができる。
【0042】
【実施例】次に、製造例および実施例によって本発明を
更に詳細に説明するが、本発明は下記の製造例および実
施例によって制限を受けるものではない。
【0043】製造例1 大豆油とトリアセチンを下記〔表1〕に示すモル比で混
合し、ここに0.1重量%のナトリウムメトキサイドを
加えて230℃で6時間反応(エステル交換反応)させ
た。80℃以下に冷却してリン酸をナトリウムメトキサ
イド1モルに対し0.75モル加えて失活し、水蒸気蒸
留および減圧脱水して精製した。得られた混合グリセラ
イド(GR−1〜4)の組成(単位;重量%)およびヨ
ウ素価を下記〔表1〕に示す。また、トリアセチンのか
わりにトリブチリンを使用、あるいは大豆油に変えて牛
脂を使用して同様にエステル交換を行い、混合グリセラ
イドを精製した。得られた混合グリセライド(GR−
5、6)の組成(単位;重量%)およびヨウ素価を下記
〔表2〕および〔表3〕に示す。
【0044】
【表1】
【0045】
【表2】
【0046】
【表3】
【0047】実施例1 下記配合にてロール混練し、プレス加工して1mm張り
合わせシートを作成した。該シートより規定のJIS
K 7113に従って、試験片を作成し、100%モデ
ュラス(kg/cm2 )、坑張力(kg/cm2 )およ
び伸長率(%)を測定した。また、水を入れたビーカー
に水に触れないようにしてプレスシートを吊るして密閉
し、これを70℃のギヤーオーブン中に1週間入れた
後、シート表面のブリード状態を目視にて評価した。ま
た、ABS板上に5mm×35mmのプレスシートを載
せて、これに荷重が均一にかかるように1kgのおもり
を載せたものを70℃のギヤーオーブン中に1週間入れ
たものの可塑剤のABSシートへの移行状態を目視にて
評価した。これらを共に○(全くない)、△(ややあ
り)、×(大)および××(極めて大)で表した。さら
にこれらの可塑化効率についても常法により求めた。こ
こで可塑化効率とは、ジ−2−エチルヘキシルフタレー
ト50重量部を配合した塩化ビニル系樹脂と同様な10
0%モデュラスを与える被試験可塑剤の配合量(重量
部)を50で割ったものであり、数値の小さいものほど
可塑化効率がよい。それらの結果を下記〔表4〕に示し
た。
【0048】 (配合) 重量部 塩化ビニル樹脂(重合度1050) 100 ステアリン酸バリウム 1 ステアリン酸亜鉛 0.8 可塑剤(表4を参照) 50
【0049】
【表4】
【0050】上記実施例より明らかなように、大豆油な
どのトリ長鎖アシルグリセライドではブリードや移行性
が大きく、可塑化効率も不充分であり、トリアセチンの
ようなトリ短鎖アシルグリセライドでは特に他樹脂への
移行が大きく、物性も満足できるものではない。また、
混合アシルグリセライドであっても、本発明の特定の比
率に該当しないものについては物性面あるいは相溶性の
面で未だ満足できるものではない。また、本発明と同様
に短鎖および長鎖アシル基を有するアシルグリセライド
であってもヨウ素価が50に満たないものでは、相溶性
も不充分であり、可塑化効率も劣る。
【0051】これに対し、本発明の特定の混合グリセラ
イドである可塑剤は、塩化ビニル系樹脂に配合してもブ
リードや他樹脂への移行がなく、また、十分な可塑化効
率を示し、物性も優れ、汎用のジオクチルフタレートな
どに匹敵する性能を有するものである。
【0052】
【発明の効果】本発明の塩化ビニル系樹脂用可塑剤は、
衛生性に優れ、かつ、塩化ビニル系樹脂との相溶性に優
れ、該樹脂に優れた物性を付与することができるもので
ある。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)トリアシル(C2〜4)グリセラ
    イド0〜3重量%、(b)ジアシル(C2〜4)・モノ
    アシル(C10〜30)グリセライド50〜85重量
    %、(c)モノアシル(C2〜4)・ジアシル(C10
    〜30)グリセライド10〜50重量%および(d)ト
    リアシル(C10〜30)グリセライド0〜20重量%
    からなり、かつ、ヨウ素価が50以上である、塩化ビニ
    ル系樹脂用可塑剤。
  2. 【請求項2】 トリアシル(C2〜4)グリセライドお
    よびトリアシル(C10〜30)グリセライドのエステ
    ル交換により得られる請求項1記載の塩化ビニル系樹脂
    用可塑剤。
  3. 【請求項3】 トリアシル(C10〜30)グリセライ
    ドが天然油脂である請求項2記載の塩化ビニル系樹脂用
    可塑剤。
  4. 【請求項4】 天然油脂が大豆油である請求項3記載の
    塩化ビニル系樹脂用可塑剤。
  5. 【請求項5】 塩化ビニル系樹脂100重量部に、請求
    項1〜4の何れかに記載の塩化ビニル系樹脂用可塑剤1
    〜100重量部を配合してなる塩化ビニル系樹脂組成
    物。
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