JPH1144466A - アンモニア吸収式ヒートポンプ - Google Patents

アンモニア吸収式ヒートポンプ

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JPH1144466A
JPH1144466A JP9199650A JP19965097A JPH1144466A JP H1144466 A JPH1144466 A JP H1144466A JP 9199650 A JP9199650 A JP 9199650A JP 19965097 A JP19965097 A JP 19965097A JP H1144466 A JPH1144466 A JP H1144466A
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JP
Japan
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heat pump
ammonia absorption
rust
rust preventive
absorption heat
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP9199650A
Other languages
English (en)
Inventor
Takahito Ishii
隆仁 石井
Takashi Sawada
敬 澤田
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
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Priority to JP9199650A priority Critical patent/JPH1144466A/ja
Publication of JPH1144466A publication Critical patent/JPH1144466A/ja
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    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02ATECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
    • Y02A30/00Adapting or protecting infrastructure or their operation
    • Y02A30/27Relating to heating, ventilation or air conditioning [HVAC] technologies
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02BCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO BUILDINGS, e.g. HOUSING, HOUSE APPLIANCES OR RELATED END-USER APPLICATIONS
    • Y02B30/00Energy efficient heating, ventilation or air conditioning [HVAC]
    • Y02B30/62Absorption based systems

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  • Sorption Type Refrigeration Machines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 安全で防錆効果の高い防錆剤を用いて、信頼
性の高いアンモニア吸収式ヒートポンプを提供する。 【解決手段】 鉄系材料に有効な防錆剤と、ニッケル系
材料に有効な防錆剤とを組み合わせるとともに、防錆剤
を収納する防錆剤収納袋16をサクションタンク10内
に設けてなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、作動媒体としてア
ンモニア、水を用いる家庭用の冷房・暖房・給湯機器用
のアンモニア吸収式ヒートポンプに関する。
【0002】
【従来の技術】従来この種のアンモニア吸収式ヒートポ
ンプは、家庭用のものはなく業務用であり、発生器と精
溜器とが一体に構成された発生・精溜器、凝縮器、過冷
却器、蒸発器、溶液熱交換器、吸収器と、溶液ポンプ、
等の1次回路を構成する要素部品が鉄と鋼鉄等の鉄合金
で溶接によって形成されていた。また、1次回路内には
アンモニア水とともに防錆剤として、重クロム酸カリウ
ム等の重クロム酸塩が添加されていた。そして重クロム
酸塩の存在によって、アンモニア水と接触している1次
回路内の表面上に、鉄とクロム酸化物の保護層(不動態
被膜)が形成され、この保護層の存在により鉄系材料の
酸化を防止して水素発生を抑制していた。
【0003】なお、防錆剤がない場合には、腐食による
鉄の損失だけではなく、鉄を含む金属の酸化によって水
素ガスが発生し、この水素によってサイクルの適正な動
作が阻害される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のように重クロム酸塩を使用する場合、健康が損なわ
れる可能性がある。米国環境保護局では大気に開放され
たシステムにクロム化合物の利用を禁止している。もち
ろん、アンモニア吸収式ヒートポンプは閉鎖系ではある
が、作動媒体の試料採取時、製造工程時、及び取扱い時
や注入時において、システムから大気中へとある程度作
動媒体が飛散することも起こりうる。
【0005】また、重クロム酸塩中のクロムは自然環境
を著しく汚染する物質として排水基準で厳しく規制され
ており、システムからの漏洩、寿命が来たときの廃棄時
などを想定すると、取扱いの上で大きな制約を受けるこ
ととなり、実際には使用されなくなってきているのが実
状である。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するもので、毒性がほとんどなく、安全性の高い防錆
剤を2種類以上組み合わせることにより、その相乗効果
により防錆効果を発揮するようにしたものである。ま
た、1次冷媒回路内面を予め表面処理することにより、
確実に緻密な防錆被膜を形成するようにしたものであ
る。さらに、ニッケル含有量の少ないステンレスとクロ
ム含有量の高いニッケルろう材を用いることにより、耐
食性をさらに向上させたものである。
【0007】上記発明によれば、取扱いが容易で、環境
を汚染しない防錆剤を用いて、信頼性の高いアンモニア
吸収式ヒートポンプを提供できる。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明の吸収式ヒートポンプは、
上記目的を達成するために、鉄系材料を溶接することに
より1次回路を構成するとともに、防錆剤として、亜硝
酸塩、硝酸塩、硼酸塩、金属水酸化物、モリブデン酸
塩、リン酸塩、リンタングステン酸塩、珪酸塩、シリカ
ゲルのうち、少なくとも2種類以上組み合わせて用いて
なる。防錆剤を組み合わせることにより、単独で用いた
場合の欠点(孔食、局部腐食)を解消するとともに、相
乗効果により優れた防錆効果を発揮できる。
【0009】また、鉄系材料を溶接とニッケルろう付に
より接合して1次回路を構成するとともに、前記鉄系材
料に有効な防錆剤と、前記ニッケルろう材に有効な防錆
剤とを、少なくとも2種類以上組み合わせて用いてな
る。それぞれに有効な防錆剤を組み合わせることによ
り、両方の材料に優れた防錆効果を発揮できる。
【0010】鉄系材料に有効な防錆剤として、亜硝酸
塩、硝酸塩、硼酸塩、金属水酸化物、モリブデン酸塩を
用いてなる。
【0011】また、ニッケルろう材に有効な防錆剤とし
て、硫酸塩、リン酸塩、タングステン酸塩、けいタング
ステン酸塩、珪酸塩、シリカゲルを用いてなる。
【0012】また、防錆剤として、亜硝酸塩とリン酸塩
を添加してなる。亜硝酸塩の鉄系材料防錆効果とリン酸
塩のニッケルろう材防錆効果との相乗効果を発揮でき
る。
【0013】また、亜硝酸塩と水ガラスを添加してな
る。亜硝酸塩のアノード型防錆効果と水ガラスの吸着型
防錆効果により優れた防錆効果を発揮できる。
【0014】また、防錆剤として、水ガラスとリン酸塩
を添加してなる。両者とも、吸着型防錆作用と幾分有す
るアノード型防錆作用により防錆効果を発揮できる。
【0015】また、防錆剤として、亜硝酸塩とシリカゲ
ルを添加してなる。亜硝酸塩のアノード型防錆作用とシ
リカゲルの吸着型防錆作用により優れた防錆効果を発揮
できる。
【0016】また、吸収器出口に、内部下方にフィルタ
ー、内部上方にガス溜部を具備したサクションタンクを
設けるとともに、前記サクションタンク上部にバルブを
付してなる。これにより、バルブより作動媒体を充填で
きるとともに、劣化生成ガスを排出できる。
【0017】また、少なくともサクションタンクのガス
溜部側壁に温度検知器を設けてなる。これにより、劣化
生成ガスの発生を検知できる。
【0018】また、溶液ポンプのサクションタンク内
に、防錆剤を収納し、かつ、前記防錆剤を溶出させる溶
出孔を有する防錆剤収納袋を設けてなる。これにより、
防錆剤の溶解度が低い場合や、防錆剤が消費された場合
にも対応できるとともに、実運転中に必要量の防錆剤を
溶出させて防錆効果を発揮できる。
【0019】また、1次回路を構成する要素部品の内、
少なくとも、再生器、精溜器、溶液熱交換器内の作動媒
体接触面を予め表面処理するとともに、防錆剤を添加し
てなる。予め表面処理することにより、緻密で強固な防
錆被膜を形成できる。
【0020】また、具体的には、高温酸化により表面処
理を行う。これにより酸化被膜を形成できる。
【0021】また、具体的には、重クロム酸塩と酸で表
面処理を行う。これによりクロム酸化物の被膜を形成で
きる。
【0022】また、具体的には、珪酸塩、又はシリカゲ
ルとアンモニア水で表面処理を行う。これにより、二酸
化ケイ素の被膜を形成できる。
【0023】また、1次回路を構成する要素部品のう
ち、少なくとも、再生器、精溜器、溶液熱交換器を、ニ
ッケルを0〜2.5%含有するステンレスで構成すると
ともに、防錆剤を添加してなる。これにより耐食性を向
上できる。
【0024】また、1次回路を構成する要素部品のう
ち、溶液熱交換器、過冷却器、蒸発器、凝縮器、吸収器
を積層熱交換器として構成し、前記積層熱交換器の板材
にニッケルを0〜2.5%含有するステンレス、前記板
材をろう付けするろう材に11〜20%のクロムを含有
するニッケルろうを用いてなる。積層熱交換器とするこ
とで要素部品の小型化を図ることができるとともに、耐
食性を向上できる。
【0025】
【実施例】実運転に近い条件で材料評価を実施するため
に、図1に示したループ式材料評価試験装置1を作製し
た。ループ式材料評価試験装置1は、タンク2と加熱器
3と冷却器4とからなり、サンプル5はタンク内で液に
浸漬する位置に保持されている。加熱器3により加熱さ
れた防錆剤を含むアンモニア水は蒸気を発生する。発生
した蒸気はタンク2を経て、冷却器4で冷却され、再び
加熱器3に還流する。圧力は冷却器4の2次側冷却水6
の温度で設定される。なお、サンプル5が保持されたタ
ンク2内の液温度を一定になるように加熱器3の通電を
制御している。そして、サンプル5は、鉄系材料鋼種、
ニッケルろう材、表面処理、溶接状態、ろう付状態、等
の違いを見ることができるように設定している。サンプ
ルサイズは、10×40mm、板厚は鉄系材料について
は0.5mm、ニッケルろう材については30ミクロン
としている。また、試験条件としては、アンモニア水濃
度を25wt%、温度を160℃、圧力を20kg/c
2−G、評価時間を200時間とした。各防錆剤添加
濃度は、アンモニア水に対して0.01〜2wt%とし
て、ループ式材料評価試験装置に充填した。なお、評価
は、サンプル5の状態(外観、重量変化、表面状態)、
液状態、加熱器3・タンク2の表面状態をもとに行っ
た。 以下、本発明の吸収式ヒートポンプの実施例につ
いて説明する。
【0026】(実施例1)サンプル5として、鉄系材料
である鉄、鉄合金及びステンレスを試験に供した。ま
た、防錆剤として、亜硝酸塩、硝酸塩、硼酸塩、金属水
酸化物、モリブデン酸塩、リン酸塩、リンタングステン
酸塩、珪酸塩、シリカゲルを試験に供した。なお、防錆
剤の塩を形成するイオン種として、ナトリウム、カリウ
ム、マグネシウム、カルシウム、アンモニウムを用いて
試験に供した。
【0027】その結果、アンモニア水に対して1%以上
の溶解度を有する防錆剤(亜硝酸塩、硝酸塩、モリブデ
ン酸塩、リン酸塩)については、単独で用いても無添加
に比べて、鉄系材料に対して防錆効果を発揮し、電位的
に見ても不動態領域にすることができる。重量変化率で
見ると、±0.05%以内である。また、サンプルの外
観は、着色の有無に関わらず金属光沢を有する。これよ
り、サンプル表面に形成された防錆被膜の膜厚は非常に
薄いと言える。しかしながら、こうして良好な結果を得
たサンプルであってもミクロ表面観察(SEM,XM
A)すると、一部に孔食や局部腐食が観察されたものが
あった。
【0028】一方、アンモニア水に対して0.5%以下
の低い溶解度を有する防錆剤(硼酸塩、金属水酸化物、
リンタングステン酸塩、珪酸塩、シリカゲル)の場合に
は単独では防錆効果が不十分であることが分かった。こ
の場合のサンプルの表面は黒色に変化するとともに金属
光沢が無くなっていた。
【0029】そこで、溶解度の低い防錆剤と、溶解度の
高い防錆剤と組み合わせて、試験に供した。例えば、亜
硝酸塩と硼酸塩、亜硝酸塩と珪酸塩などである。この場
合、全体としての防錆剤の添加量は組み合わせることに
より下げることができる。そして、防錆剤を単独で用い
た場合には孔食や局部腐食の危険性があるが、組み合わ
せることによりこうした危険性を抑制することができ
た。
【0030】(実施例2)実際のシステム(1次回路)
においては、よりコンパクトに設計するために、例え
ば、吸収器、蒸発器、凝縮器、等の熱交換器を、鉄系材
料を用いてそれをニッケルろう材を用いてろう付により
作製する試みがある。サンプル5として、鉄系材料とと
もに、ニッケルろう材を試験に供した。
【0031】実施例1で述べた防錆剤は基本的にはアノ
ード型の防錆剤であり、鉄系材料に対しては防錆効果を
発揮するが、一方で、ニッケルろう材などのニッケル系
材料に対しては著しく腐食を促進することが分かった。
例えば、亜硝酸塩、硝酸塩、硼酸塩、金属水酸化物、モ
リブデン酸塩、リンタングステン酸塩などである。電位
的に見ると、これらの防錆剤はニッケルろう材を活性溶
解域としていた。重量変化率で見ると、10%以上の重
量減となる。なお、従来より用いられている重クロム酸
塩は鉄系材料、ニッケルろう材の両方に極めて有効な防
錆剤であった。ニッケルろう材の重量変化率は−0.5
%であった。
【0032】一方、鉄系材料に対しては防錆効果が少な
いが、ニッケルろう材に対して防錆効果を有するものを
見出した。例えば、硫酸塩、リン酸塩、タングステン酸
塩、けいタングステン酸塩などである。これらは、ニッ
ケルろう材だけに限ると重クロム酸塩と同等以上の防錆
効果を有する。重量変化率で見ると、−0.5%以内で
あった。
【0033】そこで、鉄系材料に有効な防錆剤と、ニッ
ケルろう材に有効な防錆剤とを組み合わせて試験に供し
たところ、両方の材料に有効な防錆剤とすることができ
た。
【0034】さらに、単独ではどちらかというと鉄系材
料に有効で、ニッケル系材料に対してはさほど有効では
ないが、これを鉄系材料のみに有効な防錆剤と組み合わ
せることによりどちらの材料に対しても防錆効果を発揮
するものも見出した。例えば、珪酸塩、シリカゲルなど
である。
【0035】なお、塩を形成するイオン種としては、ナ
トリウム、カリウム、マグネシウム、カルシウム、ニッ
ケル、アンモニウムなどである。ここで、ニッケル塩が
有効であるのは、ニッケルイオンとしてのイオン平衡が
腐食に関与していると考えられる。
【0036】(実施例3)とくに有効な第1の防錆剤の
組合せは、亜硝酸塩として亜硝酸ナトリウム1%とリン
酸塩としてリン酸ナトリウム2%である。亜硝酸ナトリ
ウムの鉄系材料防錆効果とリン酸ナトリウムのニッケル
ろう材防錆効果の相乗効果と考えることができる。
【0037】また、第2の防錆剤の組合せは、亜硝酸塩
として亜硝酸ナトリウム1〜2%と珪酸塩として水ガラ
ス1〜2%である。亜硝酸ナトリウムのアノード型防錆
作用と水ガラスの吸着型防錆作用との相乗効果であると
解釈できる。なお、珪酸塩としては、珪酸ソーダ、珪酸
カリがある。具体的には、オルソ、セスキ、メタなどの
結晶性のものと、一般的に水ガラスと呼ばれる溶液があ
るが、何れも効果を有する。
【0038】また、第3の防錆剤の組合せは、水ガラス
0.05〜0.5%とリン酸塩としてリン酸ナトリウム
0.01〜0.5%である。両者とも、吸着型防錆作用
と幾分有するアノード型防錆作用との相乗効果と考える
ことができる。
【0039】また、第4の防錆剤の組合せは、亜硝酸塩
として亜硝酸ナトリウム1〜2%とシリカゲル0.1〜
2%の組合せである。亜硝酸ナトリウムのアノード型防
錆作用とシリカゲルの吸着型防錆作用により優れた防錆
効果を発揮できると解釈できる。
【0040】これらの組合せによる防錆剤はいずれも、
重量変化率で見ると、鉄系材料に対して±0.05%以
内、ニッケルろう材に対して−0.5%以内であった。
【0041】(実施例4)図2に実施例4の構成図を示
した。吸収器7の出口に、内部下方にフィルター8と、
内部上方にガス溜部9を具備したサクションタンク10
を設けている。また、サクションタンク10の上方には
バルブ11を設けている。なお、サクションタンク10
内のフィルター8上には吸収器7を出た液をフィルター
8内に導入するための液ガイド板12を設けている。ま
た、13は溶液ポンプである。
【0042】この構成により、バルブ11より防錆剤を
含むアンモニア水(作動媒体)を充填できるとともに、
動作時においても常に溶液ポンプ13にはフィルター8
を通して作動媒体を供給できるので、溶液ポンプ13の
コンタミを防止できる。また、動作時に材料劣化により
生成した不凝縮性ガス(水素)をガス溜部9に溜めるこ
とができるとともに、ガス溜部9の容量以上に発生した
場合にはバルブ11を介して外部に放出できるので、不
凝縮性ガス発生による能力低下を防止できる。なお、バ
ルブ11より不凝縮性ガス中にはアンモニアガスも含ん
でいるので、これを、外部に設けた、例えば、水、酸性
水溶液、等の吸収液中に吸収させるのが好ましいが、こ
こでは省略している。
【0043】(実施例5)図3に実施例5の構成図を示
した。図2と相違する点は、サクションタンク10の吸
収器7からの流入部の側壁、及びその下方の側壁にA温
度検知器14とB温度検知器15を設けた点にある。
【0044】実機評価の結果、不凝縮性ガスが発生する
と、ガス溜部9の側壁の温度が低下することを見出し
た。そこで、A温度検知器14が検知する温度が低下
し、この温度とB温度検知器15が検知する温度との温
度差がある設定値以上に拡がった時に、不凝縮性ガスが
発生したことを検知できる。なお、図3では省略してい
るが、バルブ11を電動式にするとともに演算制御器を
設けて、A温度検知器14とB温度検知器15の信号に
よりバルブ11を開閉して自動的に不凝縮性ガスを排出
することも可能である。
【0045】(実施例6)図4に実施例6の構成図を示
した。図2と相違する点は、防錆剤を収納し、かつ、防
錆剤の溶出孔を有する防錆剤収納袋16が設けられた点
にある。なお、防錆剤収納袋16の位置は、図4におい
てはフィルター8中に配置しているが、液中であればど
こでも良いことは言うまでもない。
【0046】前述した実施例3で述べた有効な防錆剤の
組合せは、アンモニア水に完全に溶解するものではな
い。1次回路内で、溶液ポンプを用いることなく自然循
環する場合や、溶液ポンプを用いるサイクルであって
も、溶液ポンプがダイヤフラム式、等のコンタミに強い
ものであれば、こうした防錆剤の組合せで十分に実用に
供することができるが、ギヤー式溶液ポンプなどのよう
にコンタミに弱いものであればこのままの防錆剤の組合
せでは実用に供する事ができない。
【0047】しかしながら、一方で、完全に溶解するこ
とはないが、溶出した成分により防錆効果を発揮してい
ることは、この防錆剤を用いると1次回路内表面に防錆
剤と同一の元素が付着していることから明らかである。
これより、防錆剤を必ずしも完全に溶解させる必要がな
いと言うことを見出した。
【0048】そこで、こうした防錆剤の場合に、溶液ポ
ンプ13のサクションタンク10内に、防錆剤を収納
し、かつ、前記防錆剤を溶出させる溶出孔を有する、例
えば、アンモニア水に耐食性を有するフッ素樹脂製の濾
過用フィルターからなる防錆剤収納袋16を設けて試験
に供した。その結果、防錆効果を維持した状態で、コン
タミによる溶液ポンプの劣化を防止することができた。
これにより、防錆剤の溶解度が低い場合や、防錆剤が消
費されていく場合にも対応できるとともに、実運転中に
必要量の防錆剤を溶出させて防錆効果を発揮できる。
【0049】(実施例7)1次回路を構成する要素部品
の内、少なくとも、高温に晒させる再生器、精溜器、溶
液熱交換器内の作動媒体接触面を予め表面処理するとと
もに、防錆剤を添加した。
【0050】防錆剤により、ステンレスにより作製され
た1次回路内壁に形成される防錆被膜は、初期に存在し
た不動態被膜を一旦破壊する過程と、内壁が防錆剤と接
触する過程と、そこでの防錆剤による酸化過程により形
成されると考えられる。実運転で防錆剤により形成した
防錆被膜を解析した結果、空隙が存在するとともに母材
との密着力も弱く、緻密な膜とはなっていない。この原
因としては、作動媒体が流動しているとともに、流動状
態にムラがあることが考えられた。また、実機において
は、ガス空間など防錆剤の行き届かない場所がある。予
め表面処理をする狙いは、緻密で強固な防錆被膜を形成
することと、防錆剤の行き届かない箇所の防錆を保証す
ることにある。
【0051】表面処理の第1の実施態様として、高温酸
化、空気中で500℃で1時間加熱することで表面処理
を実施した。これにより、酸化被膜を形成できた。
【0052】第2の実施態様として、重クロム酸塩とし
て重クロム酸カリウムの、酸としてフッ酸ソーダの硝酸
酸性水溶液を用いて160℃で表面処理を実施した。こ
れによりクロム酸化物の被膜を形成できた。
【0053】第3の実施態様として、珪酸塩としてメタ
珪酸ナトリウム、又はシリカゲルとアンモニア水を用い
て160℃で2時間表面処理を実施した。これにより、
二酸化ケイ素の被膜を形成できた。
【0054】何れの場合でも形成された防錆被膜は、緻
密で母材との密着力が強く耐食性を有することを確認し
た。また、こうした表面処理を実施した後に、防錆剤を
添加することで、実機の耐久性を大幅に向上させること
ができた。
【0055】(実施例8)1次回路を構成する要素部品
のうち、少なくとも、高温に晒される再生器、精溜器、
溶液熱交換器をニッケルの含有量が2.5%以下のステ
ンレスで構成するとともに、防錆剤を添加して、実機評
価を実施した。なお、ニッケルの含有量が2.5%以下
のステンレスとしては、例えば、フェライト系であれ
ば、SUS430、SUS434、マルテンサイト系で
あれば、SUS431、SUS440である。
【0056】材料評価結果より、ニッケルを含有するオ
ーステナイト系ステンレスの劣化は、ニッケルが腐食の
起点になっていることが判明した。また、ニッケルを含
まないフェライト系やマルテンサイト系ステンレスを用
いることにより耐食性を向上できることを見出した。そ
こで、こうした材料を用いて実機評価を実施した結果、
耐久性を大幅に改善できることを確認した。なお、ステ
ンレスのクロム含有量は16%以上が好ましい。
【0057】(実施例9)1次回路を構成する要素部品
のうち、溶液熱交換器、過冷却器、蒸発器、凝縮器、吸
収器を積層熱交換器として構成し、前記積層熱交換器の
板材にニッケル含有量が0〜2.5%のステンレス、前
記ステンレス板材をろう付けするろう材に11〜20%
のクロムを含有するニッケルろうを用いた。
【0058】防錆剤を含むアンモニア水に対する材料の
耐食性には、クロム含有量が関係がある。ニッケルろう
材で見ると、BNi−2が6〜8%、BNi−7が11
〜15%、BNi−1が13〜15%、BNi−5が1
8〜20%であり、この順序でアンモニア水に対する耐
食性が向上することを見出した。要素部品を積層熱交換
器とすることで小型化を図ることができるとともに、耐
食性を向上させることができた。
【0059】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
次のような効果がある。
【0060】(1)鉄系材料に有効な防錆剤を少なくと
も2種類以上組み合わせて用いるので、孔食や局部腐食
を抑制することができる。
【0061】(2)鉄系材料に有効な防錆剤とニッケル
ろう材に有効な防錆剤のうち、少なくとも2種類以上組
み合わせて用いることにより、両方の材料に有効な防錆
剤を提供できる。
【0062】(3)亜硝酸塩とリン酸塩を組み合わせる
ことにより、優れた防錆剤を提供できる。
【0063】(4)亜硝酸塩と水ガラスを組み合わせる
ことにより、優れた防錆剤を提供できる。
【0064】(5)水ガラスとリン酸塩を組み合わせる
ことにより、優れた防錆剤を提供できる。
【0065】(6)亜硝酸塩とシリカゲルを組み合わせ
ることにより、優れた防錆剤を提供できる。
【0066】(7)サクションタンクにガス溜部、バル
ブを設けた構成としているので、劣化生成ガスを排出で
きる。
【0067】(8)サクションタンクのガス溜部に温度
検知器を設けた構成としているので、劣化生成ガスを検
知できる。
【0068】(9)サクションタンク内に、防錆剤収納
袋を設けた構成としているので、溶液ポンプのコンタミ
を防止できる。
【0069】(10)予め作動媒体接触面を表面処理す
るので、耐食性を向上させることができる。
【0070】(11)高温酸化により表面処理を行うの
で、1次回路内壁に酸化物被膜を形成できる。
【0071】(12)重クロム酸塩と酸で表面処理を行
うので、1次回路内壁にクロム酸化物の被膜を形成でき
る。
【0072】(13)珪酸塩、又はシリカゲルとアンモ
ニア水で表面処理を行うので、1次回路内壁に二酸化珪
素の被膜を形成できる。
【0073】(14)要素部品をニッケルを0〜2.5
%含有するステンレスで構成するので、部品の耐食性を
高めることができる。
【0074】(15)要素部品を積層熱交換器として、
ニッケルを0〜2.5%含有するステンレスと11〜2
0%クロムを含有するニッケルろう材で作製するので、
耐食性を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のアンモニア吸収式ヒートポンプの材料
評価試験装置の構成断面図
【図2】本発明のアンモニア吸収式ヒートポンプの実施
例4を示す構成断面図
【図3】本発明のアンモニア吸収式ヒートポンプの実施
例5を示す構成断面図
【図4】本発明のアンモニア吸収式ヒートポンプの実施
例6を示す構成断面図
【符号の説明】
1 材料評価試験装置 8 フィルター 9 ガス溜部 10 サクションタンク 14、15 温度検知器 16 防錆剤収納袋

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】鉄系材料を溶接することにより1次回路を
    構成するとともに、防錆剤として、亜硝酸塩、硝酸塩、
    硼酸塩、金属水酸化物、モリブデン酸塩、リン酸塩、リ
    ンタングステン酸塩、珪酸塩、シリカゲルのうち、少な
    くとも2種類以上組み合わせて用いるアンモニア吸収式
    ヒートポンプ。
  2. 【請求項2】鉄系材料を溶接とニッケルろう付により接
    合して1次回路を構成するとともに、前記鉄系材料に有
    効な防錆剤と、前記ニッケルろう材に有効な防錆剤のう
    ち、少なくとも2種類以上組み合わせて用いるアンモニ
    ア吸収式ヒートポンプ。
  3. 【請求項3】鉄系材料に有効な防錆剤として、亜硝酸
    塩、硝酸塩、硼酸塩、金属水酸化物、モリブデン酸塩を
    用いる請求項2記載のアンモニア吸収式ヒートポンプ。
  4. 【請求項4】ニッケルろう材に有効な防錆剤として、硫
    酸塩、リン酸塩、タングステン酸塩、けいタングステン
    酸塩、珪酸塩、シリカゲルを用いる請求項2記載のアン
    モニア吸収式ヒートポンプ。
  5. 【請求項5】防錆剤として、亜硝酸塩とリン酸塩を添加
    してなるアンモニア吸収式ヒートポンプ。
  6. 【請求項6】防錆剤として、亜硝酸塩と水ガラスを添加
    してなるアンモニア吸収式ヒートポンプ。
  7. 【請求項7】防錆剤として、水ガラスとリン酸塩を添加
    してなるアンモニア吸収式ヒートポンプ。
  8. 【請求項8】防錆剤として、亜硝酸塩とシリカゲルを添
    加してなるアンモニア吸収式ヒートポンプ。
  9. 【請求項9】吸収器出口に、内部下方にフィルターと内
    部上方にガス溜部を具備したサクションタンクを設ける
    とともに、前記サクションタンク上部にバルブを付して
    なるアンモニア吸収式ヒートポンプ。
  10. 【請求項10】少なくともサクションタンクのガス溜部
    側壁に温度検知器を設けてなる請求項9記載のアンモニ
    ア吸収式ヒートポンプ。
  11. 【請求項11】溶液ポンプのサクションタンク内に、防
    錆剤を収納し、かつ、前記防錆剤を溶出させる溶出孔を
    有する防錆剤収納袋を設けてなるアンモニア吸収式ヒー
    トポンプ。
  12. 【請求項12】1次回路を構成する要素部品の内、少な
    くとも、再生器、精溜器、溶液熱交換器内の作動媒体接
    触面を予め表面処理するとともに、防錆剤を添加してな
    るアンモニア吸収式ヒートポンプ。
  13. 【請求項13】高温酸化により表面処理を行う請求項1
    2記載のアンモニア吸収式ヒートポンプ。
  14. 【請求項14】重クロム酸塩と酸で表面処理を行う請求
    項12記載のアンモニア吸収式ヒートポンプ。
  15. 【請求項15】珪酸塩、又はシリカゲルとアンモニア水
    で表面処理を行う請求項12記載のアンモニア吸収式ヒ
    ートポンプ。
  16. 【請求項16】1次回路を構成する要素部品のうち、少
    なくとも、再生器、精溜器、溶液熱交換器を、ニッケル
    を0〜2.5%含有するステンレスで構成するととも
    に、防錆剤を添加してなるアンモニア式吸収ヒートポン
    プ。
  17. 【請求項17】1次回路を構成する要素部品のうち、溶
    液熱交換器、過冷却器、蒸発器、凝縮器、吸収器を積層
    熱交換器として構成し、前記積層熱交換器の板材にニッ
    ケルを0〜2.5%含有するステンレス、前記板材をろ
    う付けするろう材に11〜20%のクロムを含有するニ
    ッケルろうを用いてなるアンモニア吸収式ヒートポン
    プ。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002017915A (ja) * 2000-05-31 2002-01-22 Callaway Golf Co 複数材料ウエイト調整部材を持つゴルフクラブ
JP2008032311A (ja) * 2006-07-28 2008-02-14 Daikin Ind Ltd アンモニア吸収式冷凍機およびその腐食防止剤
JP2011252705A (ja) * 2011-09-21 2011-12-15 Sanyo Electric Co Ltd 吸収式冷凍機

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