JPH1145799A - プラズマ処理装置 - Google Patents

プラズマ処理装置

Info

Publication number
JPH1145799A
JPH1145799A JP9201979A JP20197997A JPH1145799A JP H1145799 A JPH1145799 A JP H1145799A JP 9201979 A JP9201979 A JP 9201979A JP 20197997 A JP20197997 A JP 20197997A JP H1145799 A JPH1145799 A JP H1145799A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
microwave
width
dielectric line
introduction
matching
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP9201979A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3491190B2 (ja
Inventor
Naoki Matsumoto
直樹 松本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Steel Corp
Original Assignee
Sumitomo Metal Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Metal Industries Ltd filed Critical Sumitomo Metal Industries Ltd
Priority to JP20197997A priority Critical patent/JP3491190B2/ja
Publication of JPH1145799A publication Critical patent/JPH1145799A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3491190B2 publication Critical patent/JP3491190B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Plasma Technology (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 単一モードのマイクロ波を均一に伝搬させ
て、プラズマの生成分布の均一化が図れるプラズマ処理
装置を提供すること。 【解決手段】 矩形部313 と導入部311 とを結ぶ整合部
312 はステップ状をなし、そのサイズは、誘電体線路31
の幅方向中央部を伝搬するマイクロ波の位相を、幅方向
端部を伝搬するマイクロ波の位相と略同じにし、インピ
ーダンスが整合するように設計されている。整合部312
のマイクロ波進行方向長さLはλg/2の整数倍であり、
整合部312 の幅W3は、導入部311 の幅W1の整数倍で
あることが望ましい。矩形部313 は、マイクロ波進行方
向に埋設された仕切り板314 によって、幅方向に複数に
仕切られている。矩形部313 の幅W2は、導入部311 の
幅W1の整数倍であることが望ましく、例えばk=3で
ある場合、仕切り板314 は、矩形部313 を幅方向に3等
分するように設けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プラズマを使用し
てエッチング、アッシング、CVD等の処理を行うプラ
ズマ処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】反応ガスに外部からエネルギを与えた際
に発生するプラズマはLSI、LCDの製造におけるエ
ッチング、アッシング、CVD等の処理において広く用
いられている。特にプラズマを用いたドライエッチング
技術は必要不可欠な基本技術となっている。
【0003】一般にプラズマを発生させるための励起手
段としては、2.45GHzのマイクロ波を用いる場合と、
13.56GHzのRF(Radio Frequency)を用いる場合と
がある。マイクロ波を用いた場合は、RFを用いた場合
よりも高密度のプラズマが得られる、またプラズマ発生
のために電極を必要としないためにコンタミネーション
を防止することができる、等の利点がある。しかしなが
ら比較的大面積の領域に均一な密度でプラズマを発生さ
せることは困難であるという欠点を有するために、大径
の半導体基板、又はLCDようのガラス基板の処理を行
うには、この点を克服する必要がある。
【0004】そこで例えば本出願人が特開昭62−5600号
公報にて提案している、誘電体線路を利用したプラズマ
処理装置が知られている。この装置は、反応室の上壁を
マイクロ波の透過が可能な耐熱性板で封止し、その上方
にマイクロ波を導入するための誘電体線路を設けた構成
を有し、大面積に均一にマイクロ波プラズマを発生させ
ることが可能である。
【0005】図12はこのプラズマ処理装置を示す平面図
であり、図13は模式的縦断面図である。図中1は、Al
等の金属からなる中空直方体状の反応容器であり、その
内部に反応室2を構成している。反応室2の上部はマイ
クロ波導入口3を有しており、耐熱性及びマイクロ波透
過性を有しており、しかも誘電損失が小さい石英ガラ
ス、Al2 3 等の誘電体板からなるマイクロ波導入窓
4にて、気密状態に封止されている。反応室2内には、
マイクロ波導入窓4と対向する位置に、被処理物Sを載
置するためのステージ7が配設されており、反応容器1
の底壁には図示しない排気装置に接続される排気口6が
形成されており、また反応容器1の一側壁には、反応室
2へ所要の反応ガスを供給するためのガス供給管5が接
続されている。
【0006】マイクロ波導入窓4の上側には、反応室2
よりも一方向に長く偏平なアンテナ部20が金属板22にて
形成されており、アンテナ部20の上板の内面には誘電体
線路21が設けられている。アンテナ部20の側方にはマイ
クロ波導波管23が連結されており、その先端にはマイク
ロ波発振器26が取り付けられており、マイクロ波導波管
23の中途にはアイソレータ25及びチューナ24が設けられ
ている。誘電体線路21は、図12にその平面形状を示す如
く、マイクロ波導波管23とアンテナ部20との連結部に挿
入された導入部211 と、マイクロ波導入窓4の上方に位
置し、この形状に略則しており、幅が反応室2に対応し
た大きさである矩形部(本体部)213 と、マイクロ波の
進行方向に関して対称なテーパ形状を有して矩形部213
と導入部211 とを結ぶテーパ型の整合部212 とを有す
る。
【0007】このように構成されたプラズマ処理装置に
て、被処理物Sとして例えば半導体基板の表面にエッチ
ング処理を施す場合、先ず排気口6から排気を行って反
応室2内を所要の真空度に設定した後、ガス供給管5か
ら反応ガスを供給する。次いでマイクロ波発振器26にお
いてマイクロ波を発振させ、アイソレータ25及びチュー
ナ24にて所定周波数に調整したマイクロ波を導波管23を
介して誘電体線路21へ導入する。そうすると電界が誘電
体線路21の開放面(下面)から漏洩し、下面垂直方向に
指数関数的に減衰しながら、マイクロ波導入窓4を透過
して反応室2内へ導かれる。この電界によって反応室2
でプラズマが生成されると、そのエネルギによって反応
ガスがイオン、ラジカル等の活性ガスに変化し、この活
性ガスによりステージ7上の半導体基板(S)の表面に
例えばエッチング等の処理が施される。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】エッチング、アッシン
グ等の処理を被処理物Sに対して均一に行うには、反応
室2内に均一にプラズマが生成されることが必要であ
り、そのためにはマイクロ波の進行方向において強度が
均一な単一モードの電界をプラズマ発生領域に形成する
必要がある。またプラズマの発生には、誘電体線路21の
矩形部213 で生成された電界が使用されるので、整合部
212 は直接には関係しない。従って整合部212 のマイク
ロ波進行方向の長さを短くすることによる装置の小型化
が図られている。しかしながら整合部212 を単純に短く
した場合は、エッチング、アッシング等の処理が不均一
になることがある。この理由は以下の通りである。
【0009】マイクロ波発振器26において発振されたマ
イクロ波は、マイクロ波伝搬形態の基本モードであるT
E10モードでマイクロ波導波管23を伝搬し、誘電体線路
21の導入部211 を経て整合部212 を伝搬する間に、矩形
部213 での伝搬モードが決定される。整合部212 を短く
テーパを急峻にした場合は、基本モードであるTE10モ
ードのマイクロ波が減衰し、複数の高次モード(TE30
モード、TE50モード等)が発生する。高次モード(T
E30モード又はTE50モード)におけるマイクロ波の伝
搬形態は、基本モード(TE10モード)のそれとは異な
る位相を有するので、誘電体線路21における実際の伝搬
モードは、複数のモードが重ね合わされたものとなる。
【0010】従ってテーパが急峻である整合部212 を有
する誘電体線路21を用いた装置では、複数モードの重ね
合わせによって強度分布が不均一な電界が誘電体線路21
から生成される。中でも矩形部213 で生成された電界は
プラズマの生成に直接影響するため、これが不均一であ
る場合は反応室2内で発生するプラズマも不均一になる
という問題がある。従って装置の小型化のために、テー
パを急峻にするという単純な方法で整合部212 を短かく
することは、処理の不均一を招来する。
【0011】さらに処理の均一性と装置サイズとの関係
を説明する。誘電体線路21を伝搬するときのマイクロ波
波面は、整合部212 の端部が傾斜しているために、マイ
クロ波導波管23の開口面を位相中心として、図14に破線
で示す如く、平面から次第に曲面へと変化する。従っ
て、整合部212 と矩形部213 との境界部中央位置Aと、
境界部の端部Bとでは、位相のずれdが生じる。このず
れdが大きい場合に高次モードが発生し易い。
【0012】ここで、誘電体線路21の導入部211 の幅
(マイクロ波進行方向に垂直な方向の長さ)をW1と
し、矩形部213 の幅をW2とし、整合部212 のマイクロ
波進行方向長さをLtとした場合、位相のずれdは、式
(1)で示す如く、幾何学的にW1とW2との差の2乗に
略比例し、Ltに略反比例する。
【0013】
【数1】
【0014】高次モードの発生を抑制し、処理に対して
大きい影響を及ぼさない程度に電界強度分布を均一化す
るためには、位相のずれdを 3/8λgより小さくする必
要があることが分かっている。ここでλgは誘電体線路
21内を伝搬するマイクロ波の波長である。即ちλg=λ
0 /√εr(λ0 :真空中のマイクロ波の波長、εr:
誘電体線路21の比誘電率)。これらを式(1)に代入する
ことにより、上述の効果を得るための条件式(2)が得ら
れる。 Lt>(W2−W1)2 /3λg …(2)
【0015】そこでφ200 mmの半導体基板を処理するた
めに、テフロン(登録商標)製であり、W1=96mm、W
2=300 mmとした誘電体線路21を用いた場合、式(2)を
満足する整合部212 の長さLtは約 180mm以上であり、
装置は大型化する。
【0016】本発明は、斯かる事情に鑑みてなされたも
のであり、誘電体線路の整合部形状をステップ状とする
ことにより、マイクロ波の伝搬形態における複数の高次
モードの発生を抑制し、しかも小型化が図れるプラズマ
処理装置を提供することを目的とする。
【0017】誘電体線路にマイクロ波の進行方向に延び
る仕切り板を備えることにより、単一モードのマイクロ
波を均一に伝搬させて、プラズマの生成分布の均一化が
図れるプラズマ処理装置を提供することを目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
マイクロ波導波管を介して、マイクロ波進行方向に延び
る板状の誘電体線路へ導入されたマイクロ波によって電
界が生成され、該電界を前記誘電体線路の一面側に対向
配置された反応室へマイクロ波導入口を介して導入して
プラズマを発生させることにより、前記反応室内の被処
理物に処理を施すプラズマ処理装置において、前記誘電
体線路は、前記マイクロ波導波管に挿入されている導入
部と、前記マイクロ波導入口に対応する形状の本体部
と、これら導入部と本体部とを接続する整合部とを有
し、前記導入部の幅W1は前記マイクロ波導波管の内法
寸法と略同じであり、前記本体部の幅W2は前記導入部
より長く前記マイクロ波導入窓と略同じであり、前記整
合部は前記導入部及び前記本体部をステップ状に接続す
る形状をなしており、該整合部の幅W3はW1<W3<
W2であり、前記本体部には、これを幅方向に分割すべ
く、前記マイクロ波進行方向に延びる導電体板が埋設さ
れていることを特徴とする。
【0019】整合部は導入部と幅が異なるために、マイ
クロ波の伝搬時の位相が異なる。従ってマイクロ波は、
マイクロ波導波管と略同幅の導入部における基本伝搬モ
ードから高次モードに変換される。このとき整合部はマ
イクロ波進行方向に対する斜面を有さないので、整合部
の長さを短くした場合でも、整合部の縁部における反射
波の影響がほとんどない。従って整合部を短くして装置
を小型化しても複数の高次モードの発生を抑制すること
ができる。変換後のモードは、整合部の幅及び長さで決
定される。導電体板によって幅方向に分割された領域
は、夫々が導波管の如く機能し、前記高次モードのマイ
クロ波を伝搬させる。
【0020】請求項2記載の発明は、請求項1におい
て、前記誘電体線路の形状はマイクロ波進行方向の線に
関して対称であり、該誘電体線路の各部におけるインピ
ーダンスが前記整合部によって整合せしめてあることを
特徴とする。
【0021】これにより誘電体線路の中央部におけるマ
イクロ波の位相が、端部における位相と略等しくなる。
従ってマイクロ波は、その波面を略平面形状に保持され
た状態で伝搬し、整合部と本体部との境界部中央位置
と、境界部の端部とで、位相のずれをほとんど生じな
い。これにより複数の高次モードが発生することを抑制
することができ、1つの高次モードのマイクロ波は、導
電体板によって分割された各領域で進行方向に垂直な同
一面内において位相のずれを生じることなく効率良く均
一に伝搬する。
【0022】請求項3記載の発明は、請求項2におい
て、前記整合部のマイクロ波進行方向の長さはλg/2
(λg=λ0 /√εr、λ0 :真空中のマイクロ波の波
長、εr:誘電体線路の比誘電率)の略整数倍であり、
前記整合部の幅W3は前記導入部の幅W1の略整数倍で
あり、前記本体部の幅W2は前記導入部の幅W1の略整
数倍であることを特徴とする。
【0023】整数倍の各整数値を所定の値にすることに
より、所定の高次モードに変換することができる。例え
ば本体部の幅が導入部の幅の3倍であり、整合部の幅が
導入部の2倍であり、長さが誘電体線路を伝搬するマイ
クロ波の半波長である場合、TE10の基本モードからT
E30の高次モードに変換することができる。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明をその実施の形態を
示す図面に基づき具体的に説明する。図1は、本発明に
係るプラズマ処理装置を示す平面図であり、図2は図1
に示す誘電体線路の裏面斜視図である。誘電体線路以外
の構成は図13に示す従来装置と同様である。即ち、反応
室2の上部はマイクロ波導入口3を有しており、耐熱性
及びマイクロ波透過性を有しており、しかも誘電損失が
小さい石英ガラス、Al2 3 等の誘電体板からなるマ
イクロ波導入窓4にて、気密状態に封止されている。反
応室2内には、マイクロ波導入窓4と対向する位置に、
被処理物Sを載置するためのステージ7が配設されてお
り、反応容器1の底壁には図示しない排気装置に接続さ
れる排気口6が形成されており、また反応容器1の一側
壁には、反応室2へ所要の反応ガスを供給するためのガ
ス供給管5が接続されている。
【0025】マイクロ波導入窓4の上側には、反応室2
よりも一方向に長く偏平なアンテナ部20が金属板22にて
形成されており、アンテナ部20の上板の内面には誘電体
線路31が設けられている。アンテナ部20の側方には、マ
イクロ波導波管23が連結されており、その先端にはマイ
クロ波発振器26が取り付けられている。マイクロ波導波
管23の中途にはアイソレータ25及びチューナ24が設けら
れている。
【0026】誘電体線路31は、マイクロ波導波管23とア
ンテナ部20との連結部に挿入された導入部311 と、マイ
クロ波導入窓4の上方に位置し、この形状に略則してお
り、マイクロ波の進行方向に垂直な方向(幅方向)にお
いて導入部311 の略3倍の長さである矩形部313 と、矩
形部313 と導入部311 とを結ぶステップ状の整合部312
とを有する。整合部312 のサイズは、誘電体線路31の幅
方向中央部を伝搬するマイクロ波の位相速度を、幅方向
端部を伝搬するマイクロ波の位相速度と略同じにし、イ
ンピーダンスが整合するように設計されている。
【0027】また整合部312 のマイクロ波進行方向長さ
Lはλg/2の整数倍(n・λg/2、λg=λ0 /√ε
r、n:整数、λ0 :真空中のマイクロ波の波長、ε
r:誘電体線路21の比誘電率)であることが望ましい。
整合部312 の幅W3は、導入部311 の幅W1の整数倍
(m・W1、m:整数)であることが望ましい。
【0028】さらに矩形部313 は、マイクロ波進行方向
に埋設された、薄い(厚み2mm)Al等の金属からなる
仕切り板(導電体板)314 によって、幅方向に複数に仕
切られている。矩形部313 の幅W2は、導入部311 の幅
W1の整数倍(k・W1、k:整数)であることが望ま
しい。また矩形部313 は仕切り板314 によって幅方向に
k等分されるように仕切られることが望ましい。即ち、
矩形部313 の幅W2をk個の幅W1の領域に分割するよ
うに仕切り板314 を設けることが望ましい。例えばk=
3である場合、仕切り板314 は、矩形部313 を幅方向に
3等分するように設けられる。
【0029】このように構成されたプラズマ処理装置の
動作について説明する。マイクロ波発振器26で発振され
たマイクロ波は、アイソレータ25及びチューナ24にて所
定周波数に調整され、マイクロ波導波管23を介して誘電
体線路31へ導入される。マイクロ波はステップ状の整合
部312 で反射波を生じることなく、基本伝搬モードか
ら、整合部312 のステップ形状で決定される1つの高次
モードに変換される。このときマイクロ波は、図3に示
す如く、その波面を略平面形状に保持された状態で伝搬
するので、整合部312 と矩形部313 との境界部中央位置
Aと、境界部の端部Bとで、位相のずれをほとんど生じ
ない。整合部312 で発生した高次モードのマイクロ波
は、誘電体線路31内に埋設された仕切り板314 によっ
て、進行方向に垂直な同一面内において位相のずれを生
じることなく効率良く均一に伝搬する。
【0030】これにより矩形部313 からは均一な強度分
布を有する電界が漏洩する。従ってこの均一な電界がマ
イクロ波導入窓4を経て反応室2へ導入され、ここで均
一な密度分布を有するプラズマが生成される。これによ
りステージ7上の被処理物S表面に対して、エッチン
グ、アッシング等の処理が均一に行われる。また、整合
部312 のマイクロ波進行方向長さは、λg/2の整数倍で
あるという条件の元で短くすることができ、装置の大幅
な小型化が可能である。
【0031】
【実施例】
実施例1.テーパ状の整合部212 を有する従来の誘電体
線路21(図14)、及びステップ状の整合部312 を有する
本発明の誘電体線路31(図3)の、開放面(下面)から
漏洩する電界強度を実際に測定した。誘電体線路21、31
はテフロン(登録商標)製であり、その各サイズは以下
の通りである。 <誘電体線路21> 導入部211 の幅W1 : 96mm 矩形部213 の幅W2 :300mm 矩形部213 の長さL :330mm 整合部212 の長さLt:150mm <誘電体線路31> 導入部311 の幅W1 : 96mm 矩形部313 の幅W2 :300mm 矩形部313 の長さL :330mm 整合部312 の幅W3 :200mm 整合部312 の長さLs: 39mm(λg≒78mm)
【0032】測定点はA点を原点とし、マイクロ波の進
行方向Z、及びこれに垂直な幅方向Yに関してループア
ンテナを走査させ測定点に移動させて測定した。測定範
囲はZ方向に330 mm、Y方向に±140 mmである。図4、
5は、従来の誘電体線路21の開放面のZ(Y=0mm)方
向、及びY(Z=165 mm)方向の電界強度|Ex|2
分布を示すグラフであり、図6、7は、本発明の誘電体
線路31の開放面のZ(Y=0mm)方向、及びY(Z=16
5 mm)方向の電界強度|Ex|2 の分布を示すグラフで
ある。
【0033】従来の誘電体線路21では、図4から、電界
強度がマイクロ波の進行方向Zに対して、入波側で高
く、徐々に低くなっていることが分かる。また図5か
ら、幅方向Yに対しては、TE10モードとTE30モード
とが混在していることが分かる。従って均一な電界強度
であるとは言い難い。
【0034】これに対し本発明の誘電体線路31では、図
6から、強度が揃った電界強度が、マイクロ波進行方向
Zに対して正弦波状に分布していることが分かる。しか
も図7から幅方向Yにおいては、強度が略等しい3つの
正弦波状分布が見られ、仕切り板314 で仕切られた各領
域において、TE30モードのみが存在することを確認す
ることができた。従って誘電体線路31の形状が、電界強
度分布の均一化に効果的であるといえる。
【0035】実施例2.次に、誘電体線路21を備えた従
来装置、及び誘電体線路31を備えた本発明装置における
反応室2内のプラズマの均一性を調べた結果について説
明する。誘電体線路21、31は実施例1で用いたものと同
様である。そして反応ガスとしてArを用い、ガス流量
を30sccm、圧力を10mTorr に設定し、1kWのマイクロ
波電力で生成されたプラズマのイオン電流密度をマイク
ロ波導入窓4の下方60mmの位置でプローブにより測定し
た。図8、9は、従来装置におけるZ(Y=0mm)方
向、及びY(Z=165 mm)方向のイオン電流密度の分布
を示すグラフであり、図10、11は、本発明装置における
Z(Y=0mm)方向、及びY(Z=165 mm)方向のイオ
ン電流密度の分布を示すグラフである。
【0036】従来装置では、図8より、マイクロ波の進
行方向に徐々にイオン飽和電流密度が低下しており、主
モード電界が減衰し高次モードが発生していることが分
かる。また図9より、イオン飽和電流密度がY方向で大
きく異なっており、マイクロ波の位相速度が幅方向で揃
っていないことが分かる。
【0037】これに対し本発明装置では、イオン飽和電
流密度がZ方向に減衰しておらず(図10)、またY方向
における密度分布が略均一であり(図11)、プラズマが
非常に均一に生成されていることが分かる。
【0038】
【発明の効果】以上のように本発明に係るプラズマ処理
装置は、誘電体線路をステップ状に構成しているので、
導入されたマイクロ波は、反射波を生じることがなく、
基本伝搬モードから整合部のステップ形状で決定される
1つの高次モードに変換され、また伝搬される波面形状
は略平面状に保持されるために、整合部と本体部との境
界部中央位置と端部とで位相のずれをほとんど生じな
い。さらに導電体板で仕切られた本体部の各領域が導波
管と同様に機能するので、整合部で発生した高次モード
のマイクロ波は進行方向に垂直な面において位相のずれ
を生じることなく効率良く均一に伝搬される等、本発明
は優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るプラズマ処理装置を示す模式的平
面図である。
【図2】図1に示す誘電体線路の裏面斜視図である。
【図3】図1に示す誘電体線路の平面図である。
【図4】従来の誘電体線路の開放面のZ(Y=0mm)方
向の電界強度分布を示すグラフである。
【図5】従来の誘電体線路の開放面のY(Z=165 mm)
方向の電界強度分布を示すグラフである。
【図6】本発明の誘電体線路の開放面のZ(Y=0mm)
方向の電界強度分布を示すグラフである。
【図7】本発明の誘電体線路の開放面のY(Z=165 m
m)方向の電界強度分布を示すグラフである。
【図8】従来装置におけるZ(Y=0mm)方向のイオン
電流密度の分布を示すグラフである。
【図9】従来装置におけるY(Z=165 mm)方向のイオ
ン電流密度の分布を示すグラフである。
【図10】本発明装置におけるZ(Y=0mm)方向のイ
オン電流密度の分布を示すグラフである。
【図11】本発明装置におけるY(Z=165 mm)方向の
イオン電流密度の分布を示すグラフである。
【図12】従来のプラズマ処理装置を示す模式的平面図
である。
【図13】従来のプラズマ処理装置を示す模式的縦断面
図である。
【図14】図12、13に示す誘電体線路の平面図であ
る。
【符号の説明】
2 反応室 3 マイクロ波導入口 23 マイクロ波導波管 31 誘電体電路 311 導入部 312 整合部 313 矩形部 314 仕切り板 S 被処理物

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 マイクロ波導波管を介して、マイクロ波
    進行方向に延びる板状の誘電体線路へ導入されたマイク
    ロ波によって電界が生成され、該電界を前記誘電体線路
    の一面側に対向配置された反応室へマイクロ波導入口を
    介して導入してプラズマを発生させることにより、前記
    反応室内の被処理物に処理を施すプラズマ処理装置にお
    いて、前記誘電体線路は、前記マイクロ波導波管に挿入
    されている導入部と、前記マイクロ波導入口に対応する
    形状の本体部と、これら導入部と本体部とを接続する整
    合部とを有し、前記導入部の幅W1は前記マイクロ波導
    波管の内法寸法と略同じであり、前記本体部の幅W2は
    前記導入部より大きく前記マイクロ波導入窓と略同じで
    あり、前記整合部は前記導入部及び前記本体部をステッ
    プ状に接続する形状をなしており、該整合部の幅W3は
    W1<W3<W2であり、前記本体部には、これを幅方
    向に分割すべく、前記マイクロ波進行方向に延びる導電
    体板が埋設されていることを特徴とするプラズマ処理装
    置。
  2. 【請求項2】 前記誘電体線路の形状はマイクロ波進行
    方向の線に関して対称であり、該誘電体線路の各部にお
    けるインピーダンスが前記整合部によって整合せしめて
    あることを特徴とする請求項1記載のプラズマ処理装
    置。
  3. 【請求項3】 前記整合部のマイクロ波進行方向の長さ
    はλg/2(λg=λ0 /√εr、λ0 :真空中のマイ
    クロ波の波長、εr:誘電体線路の比誘電率)の略整数
    倍であり、前記整合部の幅W3は前記導入部の幅W1の
    略整数倍であり、前記本体部の幅W2は前記導入部の幅
    W1の略整数倍であることを特徴とする請求項2に記載
    のプラズマ処理装置。
JP20197997A 1997-07-28 1997-07-28 プラズマ処理装置 Expired - Fee Related JP3491190B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP20197997A JP3491190B2 (ja) 1997-07-28 1997-07-28 プラズマ処理装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP20197997A JP3491190B2 (ja) 1997-07-28 1997-07-28 プラズマ処理装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH1145799A true JPH1145799A (ja) 1999-02-16
JP3491190B2 JP3491190B2 (ja) 2004-01-26

Family

ID=16449936

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP20197997A Expired - Fee Related JP3491190B2 (ja) 1997-07-28 1997-07-28 プラズマ処理装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3491190B2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2002013249A1 (en) * 2000-08-02 2002-02-14 Tokyo Electron Limited Radial antenna and plasma processing apparatus comprising the same
WO2003041460A1 (en) * 2001-11-08 2003-05-15 Sharp Kabushiki Kaisha Plasma process apparatus and its processor
JP2011003912A (ja) * 2010-07-23 2011-01-06 Tokyo Electron Ltd ラジアルアンテナ及びそれを用いたプラズマ処理装置
US9704693B2 (en) 2015-06-05 2017-07-11 Tokyo Electron Limited Power combiner and microwave introduction mechanism

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2002013249A1 (en) * 2000-08-02 2002-02-14 Tokyo Electron Limited Radial antenna and plasma processing apparatus comprising the same
JP2002050613A (ja) * 2000-08-02 2002-02-15 Tokyo Electron Ltd ラジアルアンテナ及びそれを用いたプラズマ処理装置
US7807019B2 (en) 2000-08-02 2010-10-05 Tokyo Electron Limited Radial antenna and plasma processing apparatus comprising the same
WO2003041460A1 (en) * 2001-11-08 2003-05-15 Sharp Kabushiki Kaisha Plasma process apparatus and its processor
US7478609B2 (en) 2001-11-08 2009-01-20 Sharp Kabushiki Kaisha Plasma process apparatus and its processor
CN100455158C (zh) * 2001-11-08 2009-01-21 夏普株式会社 等离子体加工装置和处理装置
JP2011003912A (ja) * 2010-07-23 2011-01-06 Tokyo Electron Ltd ラジアルアンテナ及びそれを用いたプラズマ処理装置
US9704693B2 (en) 2015-06-05 2017-07-11 Tokyo Electron Limited Power combiner and microwave introduction mechanism

Also Published As

Publication number Publication date
JP3491190B2 (ja) 2004-01-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100363820B1 (ko) 플라스마 처리장치
JP3217274B2 (ja) 表面波プラズマ処理装置
JP2003059919A (ja) マイクロ波プラズマ処理装置および処理方法
CN101313390B (zh) 微波导入装置
KR100311104B1 (ko) 마이크로파 플라즈마 처리장치 및 마이크로파 플라즈마 처리방법
JPH09289099A (ja) プラズマ処理方法および装置
KR100311433B1 (ko) 마이크로파 플라즈마 처리장치 및 마이크로파 플라즈마 처리방법
JP2000173989A (ja) プラズマ処理装置
JPH1167492A (ja) プラズマ処理装置及びプラズマ処理方法
JP3491190B2 (ja) プラズマ処理装置
JPH09171900A (ja) プラズマ発生装置
JP3774965B2 (ja) プラズマ処理装置
KR100785960B1 (ko) 플라즈마 처리 장치
JP3784912B2 (ja) マイクロ波励起プラズマ装置
JP3683081B2 (ja) プラズマ処理装置
JPH10294199A (ja) マイクロ波プラズマ処理装置
WO1996003019A1 (en) Plasma processing device
JP4039479B2 (ja) マイクロ波プラズマ処理装置
JP4165944B2 (ja) マイクロ波プラズマ処理装置
JP2697464B2 (ja) マイクロ波プラズマ処理装置
JP4107723B2 (ja) マイクロ波プラズマ処理装置
JP4052735B2 (ja) プラズマ処理装置
JP4514291B2 (ja) マイクロ波プラズマ処理装置及びプラズマ処理方法
JP2001326216A (ja) プラズマ処理装置
JP3085155B2 (ja) プラズマ処理装置

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees