JPH11501438A - 完全閉磁束作用を備える不揮発性磁気抵抗メモリ - Google Patents

完全閉磁束作用を備える不揮発性磁気抵抗メモリ

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JPH11501438A JP8525006A JP52500696A JPH11501438A JP H11501438 A JPH11501438 A JP H11501438A JP 8525006 A JP8525006 A JP 8525006A JP 52500696 A JP52500696 A JP 52500696A JP H11501438 A JPH11501438 A JP H11501438A
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Abstract

(57)【要約】 メモリセルは、複数の層を有すると共に巨大磁気抵抗を示す第1構造と、第1構造を有すると共に1次元以上の閉磁束構造を有する記憶素子と、関連する磁性ベクトルを有する選択層と、磁性ベクトルは実質的に記憶素子の全作用段階を通じて、1以上の次元に制限されることとを備える。メモリセルは、第1構造に対する情報の読出し、及び情報の書込み手段と、第1構造に対する情報の読出し、及び書込みを可能にするため、1つ以上の選択信号を記憶素子に適用するための選択導体とを備える。発明の実施の形態の1つでは、読出し及び書込み手段は、第1構造に対して電気的に結合されている読出し導体、及び読出し導体及び第1構造から電気的に絶縁されている書込み導体とを備える。2つめの発明の実施の形態では、読出し及び書込み手段は、第1構造と電気的に結合されている単一導体を備える。

Description

【発明の詳細な説明】 完全閉磁束作用を備える不揮発性磁気抵抗メモリ 発明の背景 本発明は、主として、磁気抵抗原理を使用する不揮発性、磁気性、ソリッドス テートメモリに関する。電気、磁気、光分子、化学、及び生物を含むソリッドス テートメモリ技術の概観は、1994年5月23日から同25日、カリフォルニ ア州パサデナ市にて開催された「ソリッドステートメモリ技術会議」の会議録中 においてAshtonにより、及び1994年2月、National Media Lab発行の技術リ ポートRE−0013「ソリッドステートメモリの研究」中においてAshton等に よって提供される。「ソリッドステートメモリ技術会議」の会議録および技術リ ポートRE−0013「ソリッドステートメモリの研究」をここに参考文献とし て挙げる。本発明は、さらに、各セルが記憶、読出し、及び書込み素子を有する メモリセルアレイに関する。さらに詳細には、本発明に係る磁気記憶素子は、閉 磁束構造を使用し、また、磁束クロージャ方向から離れて回転させられる磁性を 伴うことなく作用する。このことは、以下に説明する種々の利点をもたらす。 可動ディスク、及びテープを備える磁気大容量記憶装置は、コンピュータ産業 において一般的なものである。このような磁気記憶装置の説明は、いくつかの操 作上の問題、及び制限と共に、米国特許5,237,529中に記載されている 。このような磁気体容量記憶装置は、実質的にパーマネント的な情報の記憶を提 供するが、これらは、一般的に、比較的長いアクセス時間を要し、衝撃、振動に 敏感であり、また、損傷、及び摩耗といった摩擦学上の制約を有している。 強磁性薄膜ランダムアクセスメモリは、不揮発性であり、高速なランダムアク セスを備えている。1960年代、強磁性膜メモリは、誘導読出しを使用してい た。誘導読出しは、素子が小型化されると信号が小さくなりすぎるので、既にあ きらめられていた。近代磁性膜メモリは、異方性磁気抵抗読出しを使用する。異 方性磁気抵抗読出し(AMR)は、電流ベクトル及び磁性ベクトル間角度のサイ ンの2乗に比例する。読出しは、成分が残余位置に対して垂直であるように磁性 ベクトルが回転させられることを要求する。閉磁束作用は、絶縁ワード及びディ ジット導体周囲における2つの直交方向内にて磁束が閉じていることを要求し、 問題は依然として解決されない。この結果、これらメモリは、一方向だけの磁束 クロージャと共に作用させられ、磁性を非閉鎖構成中に回転させる。このことは 、磁性クリープに起因する情報損失、大駆動電流要求、及び低信号といった多く の障害をもたらす。これについては、Daughton及びPohmの米国特許5,251, 170にて議論されている。膜素子を小さくすればするほど、消磁フィールドが 増加し、障害が大きくなる。 巨大磁気抵抗(GMR)は、AMRとは大きく異なる。GMRは、AMRより も1桁大きくあり得ると共に、異質物質内、特に、層構造内においてだけ現れる 。GMRの抵抗変化は、一領域内における磁性及び他領域内における磁性間角度 のコサインに比例する。これは、電流−磁性間角度の2倍のサインであるAMR とは異なる。したがって、GMRに関する最大信号差は、一の層の磁性が180 度変更された際に生じる。AMRにおいては、このことは何の変化ももたらさな い。したがって、GMRメモリ素子を備えることにより、一軸に制限された磁性 を伴い作用することが可能となり、また、その軸だけに沿う磁束クロージャが要 求される。 GMR(時に、スピンバルブ効果と呼ばれる)は、そのほとんどがディスクの 読み取りヘッド、あるいは、磁気フィールドセンサについての特許出願に関する 多くの特許において議論されている。Diney 等(米国特許5,159,513及 び5,206,590)は、Cu、Au、またはAgの薄膜によって分離される 2つの磁気層から構成されるGMRセンサについて述べている。磁気層の1つは 、高保磁力Coである。2つの磁気層中の磁性は、互いに垂直のときに最大とな る。サカキマ等(米国特許5,243,316)は、磁気センサ用、及び薄膜ヘ ッド用改良GMR素子のための物質について述べている。この特許では、高保磁 力物質はCo−リッチFeCoであり、低保磁力物質は、Ni−リッチNiFe Coである。Cain等(米国特許5,301,079)は、その中に整列された磁 化容易軸を備える2校の低異方性磁気膜が耐電流非磁気伝導膜によって分離され ている読取りヘッドについて説明している。この非磁気膜中の電流は、ディスク 中ドメインのフィールドに対する最大感度を達成するために、2つの層内の磁性 を反対向きに回転させる。サイトウ等(米国特許5,304,975)は、多 数の交互に積層された磁気層、及び非磁気層から構成される磁気抵抗センサにつ いて述べている。反転を助けるために、磁気バイアスが適用される層が含まれて いる。 A.V.Pohm 及びC.S.Comstock は、題名「ソフトマルチレイヤーにおけるスピ ンバルブ効果のメモリインプリケーション(J.Appl.Phys 69,5760,1991)の 論文を発表した。かれらは、ワード線に垂直なセンスディジット線を有するGM Rメモリ素子について議論し、磁性は、ワード線中の電流によって磁束クロージ ャの軸外で回転させられる。このことは、大電流要求、及び、磁性クリープを通 じた情報損失の危険をもたらす。 Kung等(米国特許5,343,422)は、GMRメモリ素子について教示し ている。これは、基板、及びその上に堆積されると共に非磁性金属伝導物質層に よって分離される2つの強磁性物質層を有する長方形多層構造を備える。2枚の 磁気膜の磁化容易軸は平行である。強磁性層の1層の磁性は、固定されており、 他層の磁性は、「1」状態と「0」状態との間で方向を変えるために自由である 。これは、ワード線及びセンスディジット線といった2本のストリップ線によっ て実行される。これら2本のストリップ線は、互いに垂直である。この発明は、 閉磁束構造を提供せず、代わりに、磁壁を支持できない非常に小さい素子幅に依 存するので、各膜は消磁され得ない。さらに、各メモリ素子は、2個の半導体ゲ ートを有しているので、素子は、恒久的に半選択パルスに煩わされる必要がない 。素子当たり2個のゲートを有することによる1つの不利な点は、素子当たりの 製造コストが高くつくことである。チップ当たりの総容量は、半減される。 半導体ランダムアクセスメモリ(RAM)はまた、当業者によって良く知られ ている。RAMは、一般的に、多くの周辺回路と共にチップ上に集積されている メモリセルセットを備えている。RAMは、例えば、Porat 等のディジタル技術 入門 (Introduction to Digital Techniques)John Wiley,1979に説明されてい る。一般的に、RAM回路は、アドレシング(アクセスする指定位置の選択)、 電力供給、ファンアウト(多数のロードに対する信号の転送)、及び使用可能な 出力信号を生成するために必要な条件設定といったいくつかの機能を実行する。 RAMメモリでは、アドレシング方式は、セル位置に依存しないアクセス時間で 要求セルに対するランダムアクセスを許容する。そして、選択部分が使用のため に引き出される。RAMは、一般的に、CPUに適合し得るほど十分に速いが、 大容量記憶装置として用いられるには高価すぎる。さらに、スタティックRAM (SRAM)及びダイナミックRAM(DRAM)は共に、メモリへの電力供給 が失われるとその内容が失われる揮発性メモリである。DRAMはまた、周期的 なリフレッシングを必要とする。したがって、DRAM、または、SRAMを長 期記憶装置として使用することは現実的でない。 電気的にプログラム可能なリードオンリメモリ(EPROM)、及びリードオ ンリメモリ(ROM)は、RAMとは異なり不揮発性メモリである。しかしなが ら、これらのメモリはリフレッシュサイクルを必要としない一方で、1度だけし かプログラムすることができないという明らかな短所を有している。電気的に変 更可能なリードオンリメモリ(EAROM)または、電気的に消去可能なリード オンリメモリ(EPROM)、あるいは、FLASH(応用最適化EPROM) といった、繰り返し書込み可能な他の不揮発性半導体メモリは、長期記憶装置と して磁気メモリが有する信頼性をおよそ提供することができない。 以上説明したように、ランダムアクセス、速度、及びRAMの耐久性を提供する が、不揮発性であり、待機電力源、または、周期的リフレッシュ電力源のいずれ も必要としない改良メモリがパーマネント記憶アプリケーションとして要求され ている。 発明の概要 本発明によれば、巨大磁気抵抗を示す多層記憶素子を使用するメモリセルが記 載されている。記憶素子の構造は、書込み動作、及び非破壊読出し動作を含むメ モリセルの全作用を通じて、閉磁束パスが有効に維持される構造である。 異方性磁気抵抗(AMR)は、電流が物質の磁性に対して垂直でなく平行に流 れるときの抵抗の相違に対応する。異方性磁気抵抗は、種々の強磁性薄膜メモリ に用いられている。近年発見された磁気抵抗効果は、巨大磁気抵抗(GMR)と して知られている。GMRは層構造、または、非等質構造中においてのみ発生す るのに対して、AMRは等質バルクサンプル中で発生し得るので、GMRは、A MRとは異なる効果である。GMRは、磁性方向が層から層へと変化する所で発 生する。GMR効果は、AMR効果よりも20倍以上大きくなり得る。さらに、 AMR読出しのために最適化されたメモリセル設計は、GMRにとっては最適で なく、GMRのために最適化された設計はAMR信号を全く生成しない。 巨大磁気抵抗は、本発明に係る種々の発明の実施の形態の構造、及び方法にお いて用いられる。巨大磁気抵抗効果は、メモリアプリケーション、詳細には、読 み取りセンサ、記憶素子、及び全金属スピントランジスタのために用いられる。 多層薄膜中における巨大磁気抵抗効果が、バルク物質、及び単層薄膜によって引 き出される従来の異方性磁気抵抗効果よりも20倍以上大きいことが発見されて いるという事実にある程度起因するいくつかの利点が、巨大磁気抵抗を使用する 本発明に係る発明の実施の形態によって認識される。 本発明に係る1つの発明の実施の形態によれば、メモリセルは、巨大磁気抵抗を 示す多層記憶素子を有している。記憶素子は、1つ以上の次元中に閉磁束構造を 有しており、個々の層の中の磁性ベクトルは、記憶素子の全作用段階を通じて、 実質的に1つ以上の次元に閉じこめられる。メモリセルは、記憶素子から情報を 読み出す手段、記憶素子へ情報を書き込む手段、及び記憶素子に対して選択信号 を適用するための選択導体を有し、これにより、記憶素子からの読出し、記憶素 子への書込みが可能になる。より許細な発明の実施の形態では、読出し、及び書 込み手段は、第1構造と電気的に結合されている読出し導体と、読出し導体、及 び第1構造とは電気的に絶縁されている書込み導体とを有している。2つめの詳 細な発明の実施の形態では、読出し、書込み手段は、第1構造と電気的に結合さ れている単一の導体である。 本発明に係る他の発明の実施の形態では、各々が記憶素子としても作用する多 層巨大磁気抵抗素子を備えるサブミリメータトランジューサアレイ(センサ/ア クチュエータ)が、チップ上にサポート電子回路と共に、あるいは、複合体とし て形成されている。このパーマネントランダムアクセスメモリ(PRAM)は、 各記憶素子が閉磁束構造を有する、サブミリメータ情報セルのアドレス可能アレ イ、書込み素子、及び読出し素子を単一基板上に有している。アドレシング方式 は、アレイ中のセル位置に実質的に依存しないアクセス時間での、各セル全てに 対するランダムアクセスを提供する。これにより、PRAMは、パーマネント記 憶装置の磁気メモリ能力に、半導体メモリの耐久性及び速度を結合する。各トラ ンジューサは、記憶装置に対する読出し、書込みのために、例えば、従来のロー /カラムアドレシングを用いるスイッチング回路構成により明確に関連付けられ た位置及び時間で作動させられる。 本発明の実施の形態の1つにおける装置は、巨大磁気抵抗読出し素子、以下、 「GMRトランジューサ」と呼ぶ、を備える。本発明の詳細な発明の実施の形態 によれば、データ読出しは、(1)好適に内部接続されている、巨大磁気抵抗記 憶媒体の状態を検出し得るサブミリメータトランジューサ、及び(2)個々の選 択GMRトランジューサを作動させるための電子スイッチングを組み合わせるこ とにより実行される。トランジューサが作動させられる空間位置は、読み出しさ れるメモリ位置に対応している。選択GMRトランジューサが作動させられる時 間は、全データブロックが一時にアクセスされ得るよう、実質的に同一となるよ う選択され得る。 前述のように、巨大磁気抵抗(すなわち、多層薄膜)を示す物質の使用は、い くつかの利点をもたらす個々のメモリ素子に関する読出し信号の大きさを増加さ せる。先ず、大きな読出し信号は、より大きなアレイ構造を許容する。それはま た、単一センス線を用いて読出しされるより多くの数のビットを許容する。さら に、S/N比が増加するので、高速な読出しが達成され得る。これらの利点に加 え、巨大磁気抵抗は、幅広い動作温度範囲で実現可能である。 巨大磁気抵抗の最も重要な利点は、おそらく、何時でも、また、メモリセルの 全作用段階を通じて、完全な磁束クロージャを許容することにある。換言すれば 、書込み中、あるいは、読出し中のいずれにおいても消去されるフィールドは存 在しない。このことは、AMRを採用するメモリには当てはまらない。GMR素 子を用いることにより、層の一つの磁性が180度変更されるとき、最大抵抗変 化、あるいは、信号が発生する。したがって、磁束を2本でなく、1本の軸周り に近接させることだけが要求される。得られる結果は、(1)消去フィールドの 不存在、(2)磁性クリープに起因する障害となる問題の不存在、(3)低電力 要求、(4)大きな信号である。 本発明は、本質的に、短いアクセス時間、衝撃及び振動に対する高耐久性、高 信頼性、メンテナンスフリーオペレーション、ヘッドクラッシュの不存在とを有 すると共に、自己調整するので、ディスク、及び、及びテープシステムよりも優 れている。本発明は、パーマネント的記憶媒体を提供するので、DRAM、及び SRAMよりも優れている。本発明は、全ビット変更可能であり、高速であり、 また、事実上、無制限の消去サイクルを有しているので、FLASHよりも優れ ており、最後の利点は、MRAMに対する利点でもある。 本発明は、明細書の残りの部分、及び図面を参照することにより、さらに理解 されよう。 図面の簡単な説明 図1aは、上層、及び下層が磁性導体であり、中間層が非磁性導体である単一 GMR三層膜を図示する。 図1bは、上層、及び下層の磁性が逆向きである図1の三層膜を図示する。 図2は、2つの磁気層が異なる保磁力を有するGMR三層膜についての主軸ヒ ステリシスループを図示する。 図3aは、「0」状態に対応するGMR三層膜についての従軸ヒステリシスル ープを図示する。 図3bは、「1」状態に対応するGMR三層膜についての従軸ヒステリシスル ープを図示する。 図4aは、「1」状態のGMRメモリセルからの非破壊読出し信号を図示する 。 図4bは、「0」状態のGMRメモリセルからの非破壊読出し信号を図示する 。 図5は、発明の実施の形態の1つにおける閉磁束記憶素子を備えるGMRPR AMメモリセルの断面図である。 図6は、ワード線、及びディジット線(ディジット線に隠れるのでセンス線は 図示されていない)に関連する6個の図5に示すGMRPRAM記憶素子を図示 する。 図7は、その中でGMR素子が読出し、記憶の双方について機能するGMRP RAMメモリセルの概念図を図示する。 図8は、読出し、及び記憶の2つの役割を果たすため、GMRPRAMがどの ようにしてワード、ディジット、及びセンス線と接続されるかを概念的に図示す る。 図9は、デュアルロールGMR素子を備える16個のGMRPRAMメモリセ ルアレイの現実のジオメトリを図示する。 図10は、本発明に係る発明の実施の形態の1つに従い製造されたGMRPR AMの断面図である。 図11は、本発明に係る詳細な発明の実施の形態に従う6セルGMRPRAM の平面図である。 図12は、超密度テラビットメモリのための閉磁束GMRPRAMセルの縦方 向図(b)、及びその部分分解図(a)を図示する。 図13は、図12に図示する16個のGMRPRAM素子アレイを図示する。 図14は、本発明に係る発明の実施の形態の1つに従い設計されたGMRPR AMモジュールを図示する。 発明の実施の形態 内容 I.定義 II.異方性磁気抵抗(AMR)を備えるメモリ III.巨大磁気抵抗(GMR)を示す物質 IV.ソフトスクエアループフェライトを含むGMRPRAM V.基板に対して垂直な軸を備えるトロイダルPRAM素子 VI.基板に対して平行なクロージャ軸を備えるPRAM素子 VII.垂直GMRを備える超小型PRAM素子 VIII.製造 IX.代表的な適用例 X.結論 I. 定義 本明細書中、以下の用語は以下の一般的な意味を有するものとする。 「作動」は、選択機能を実行するためのトランジューサをアドレシングするス テップ、及びトランジューサのオペレーションステップを意味する。巨大磁気抵 抗セルを特定する場合には、作動は、アドレシング、及び磁性によって変化する セル抵抗の検出を意味するものとする。 「異方性磁気抵抗」(AMR)は、いくつかの伝導性磁性物質が物質中の電流 及び磁性ベクトル間の角度関数として示す抵抗に関する異方性を意味する。異方 性磁気抵抗の抵抗成分は、その角度のサインの2乗に比例する。 「保磁力」は、物質の平均磁性を0に減らすために要求される磁性とは反対方 向における応用外部フィールドを意味する。これは、時に「保磁力」あるいは、 保磁力フィールド」と呼ばれる。 「巨大磁気抵抗」(GMR)は、連続磁気層中における磁性の相対オリエンテ ーションに依存する、磁気多層膜を通じてパセージに現れる伝導性電子の抵抗の 相違を意味しする。この差は、伝導性電子の散乱が局部磁性に関連するスピン配 位に依存するので発生する。一般的に、連続層間における磁性が平行なとき、散 乱は弱くなり、そして、得られる抵抗値は小さくなる。特に、非磁気伝導層によ って分離されている2つの異なる磁気層を備える多層膜は、2つの物質が平行で なく、逆向きに磁化されるとき大きな抵抗値を有する。 「情報セル」は、記憶素子、書込み素子、読出し素子、及びサポート電子回路 を含むPRAMセルを意味する。 「磁気トランジューサ」は、記憶のための磁性を生成し、あるいは、読出しの ための磁性フィールドを検出するトランジューサを意味する。 「メモリセル」は、「情報セル」と同義である。 「ソリッドステートメモリ」は、可動部品を備えないメモリを意味する。 「スピントランジューサ」は、そのゲートが磁気フィールドによって作動させ られるGMR式スイッチング装置を意味する。 「サブミリメータ」は、ミクロンスケールからナノメータスケールまでを意味 する。 「薄膜技術」は、(例えば、真空蒸着、スパッタリングによる)支持基板上へ の電気素子の形成を意味する。 「トランジューサ」は、物理量(例えば、システムの圧力、磁気フィールド、 湿度等)を検出、あるいは、測定するために用いられる装置、及び/または、シ ステム上の物理量を活性化し、あるいは、物理量を伝達するために用いられる装 置を意味する。詳細な発明の実施の形態に従って用いられるミクロンスケール及 びサブミクロンスケール間におけるトランジューサは、データビットの存在、あ るいは、不存在を検知するよう結合磁性物質の特性を検出するために、また、デ ータビットの存在、または、不存在を伝達するよう磁性物質を活性化するために 用いられるトランジューサアレイである。 II. 異方性磁気抵抗を備えるメモリ パーマネントランダムアクセスメモリ(PRAM)は、データを保持するため に待機電力、及び、周期的リフレッシュ電力を共に必要としないランダムアクセ スメモリである。PRAMは、公知であり、時に膜メモリ中に用いられる、異方 性磁気抵抗(AMR)を用いて形成され得る。AMRは、多くの層を必要とせず 、僅かに1枚の膜だけを必要とし、抵抗の差は、電流方向に対して平行な磁性に 対する電流方向に対して垂直な磁性について発生する。 次元にだけ閉磁束構造を備えるメモリ素子の形成は、二次元に閉磁束構造を備 えるメモリ素子の形成よりもかなり容易である。メモリ素子の磁性ベクトルが、 一次元(例えば、平行、及び逆平行)に閉じられている場合には、一次元の閉構 造で十分である。しかしながら、異方性磁気抵抗信号は、磁性が実質的に90度 回転することを要求し、この結果、閉磁束構造が要求される場合には、二次元の クロージャを要求する。 オープン構造は、膜メモリ中に不完全スイッチング、及び、好ましくない障害 をもたらす。例えば、Gerald Granleyによる、CA、パサデナ市で5月23日か ら同25日開催された、1994ソリッドステートメモリ技術のスプリングカン ファレンスの会議録97ページにある、このような障害をもたらす問題は、AM Rメモリを100,000サイクルの後、不良にしてしまうという記述を参照。 このような緩やかな障害不良は、磁性クリープと呼ばれている。これは、コヒー レント磁性ローテーション、あるいは、ウオールモーションスイッチングのいず れよりも低いスレッショルドを有するスイッチングの超低速モードである。磁性 クリープによって切り替えるために、膜に関する多くの繰り返しパルスを必要と する。特に、磁化困難軸フィールドが変更されるとき、磁化容易軸フィールドと 結合する磁化困難軸成分を有する多くのパルスを必要とする。磁化困難軸パルス は、磁性を前後に回転させ、磁化容易軸フィールドは、他の方向の上にある一の 方向中におけるウオールモーションを好むエネルギー差を提供する。高密度では 、全非閉磁束ジオメトリからの消磁フィールドは、非常に大きく、他のパラメー タを独占してしまう。磁束構造が閉じていない場合には、近傍ビットもまた、ク リープに寄与する。 磁束クロージャ方向から実質的に90度切り替えられる磁性を必要とするメモ リ設計には、いくつかの深刻な短所が存在する。非閉エッジの形状異方性を克服 するために巨大ドライブフィールドが要求される。Daughton及びPohmの米国特許 5,251,170中にて述べられているように、磁性の除去は、信号損失を促 進させる。磁性のローテーションは、次第にセル中の情報を喪失させる磁性クリ ープをもたらす。これとは逆に、磁束クロージャからの逸脱に磁性が要求されな い場合には、メモリ素子は、論理的に、フェライトコアメモリ、あるいは、従来 型のディスクドライブを備えた磁気メモリと同程度の、多くの誤りのない読出し /書込みサイクルを有する。後者は、1015サイクルまで誤りがないことが知ら れている。 AMRに基づくメモリ設計は、単層AMR膜をGMR多層膜と置き換えても機 能し得るが、最適な設計ではない。GMRの全ての利点を得るためには、GMR メモリ設計は、磁束クロージャ軸から離れた磁性ベクトルの回転を回避しなけれ ばならず、これにより、駆動電流が低減され、また、磁性クリープによりもたら される障害問題が回避される。 III. 巨大磁気抵抗を示す物質 近年における巨大磁気抵抗(GMR)の発見は、電子工学における革命的な変 化である。GMR効果は、磁性金属と非磁性金属の交互層から構成される超薄膜 構造といった、ある一定の多層中にて生じる。膜は、数百ナノメータ厚さ程度で ある。各区分が順序正しい(L1/L2/.../Lm)いくつかの層で構成さ れている、このような多重区分、多層GMR膜は、既に報告され、また、パラメ ータ的に研究されている。ヤマモト等[H.Yamamoto,T.Okuyama,H.Dohnomae 及びT.Shinjo、J.Magn.& Magn.Mat.99(1991)243]は、4層10%GMR 、15区分構造(NiFe/Cu/Co/Cu)×15を、また、Petroff 等[ F.Petroff,A.Barthelemy,A.Hamzic,A.Fert,P.Etienne,S.Lequien 及 びG.Creuzet、J.Magn.& Magn.Mat.93(1991)95]は、18層の(Fe/C r)についての16%GMRをそれぞれ室温で発見した。 GMRは、主にバルク中に現れる異方性磁気抵抗(AMR)とは異なる効果で ある。AMRは、従来から知られており、GMRよりもかなり小さい効果である 。AMRの源は、強磁性物質原子中のスピン軌道カップリングに存在する。それ は、平行、及び逆平行配置を区別しない。GMRの抵抗変化は、磁気層近傍の磁 性ベクトル間角度のコサインに比例する。上層、及び下層膜が平行に磁化される ときよりも、逆平行に磁化されるときの方が構造抵抗は大きくなる。電流が基板 に対して平行であるか垂直であるかにかかわらず、このことは正しい。 あらゆる所定多層構造のGMR値は、電流が基板に対して平行に通過するか、 垂直に通過するかに依存する。磁気抵抗は、抵抗のわずかな変化として説明され る。膜平面に対して電子が平行に進行するときよりも、垂直に進行するとき、G MRはより大きくなる。それにもかかわらず、ほとんどの研究は、膜平面に対し て平行な電流を用いて行われてきた。その理由は、メモリ素子の幅対厚さ比(形 状要因)が非常に大きい場合、膜平面に対して垂直な抵抗は非常に低いからであ る。しかしながら、精密印刷が、幅が厚さと比較し得る素子を製造する能力を有 する場合には、理にかなった平面対垂直抵抗、及び、平面内抵抗よりも格段に高 いGMRに関するパーセンテージ変化を備えるメモリ素子を実現し得る。AMR は、物質によっては、約1%の効果である。平面内GMRは、AMRよりも1桁 大きな読出し信号をもたらす。このことは、読出し信号をより大きくし、(信号 対ノイズ比が高いので)より低廉な電子回路、及び、AMR式設計よりも高速な 読出しを許容する。平面に対して垂直なGMRは、平面内GMRよりもさらに大 きい。 GMRは、メモリアプリケーションに関して非常に魅力的な特性を有している 。層状膜は、それを有することにより独立して切り替わる記憶素子として機能さ せられ得る。詳細な発明の実施の形態では、異なる組成、保磁力、及び異方性フ ィールドを備える連続磁気層を有することにより、それらの独立した切替を許容 するために十分に弱い交換カップリングと結合される連続層変換を有することに より、及びワード線上の電流が遮断されたとき低保磁力膜を再設定するために磁 気層間における十分に強力な交換カップリングを確実にするためのまさに適当な 厚さに非常に近い非磁気伝導層を有することにより、層状膜は独立して切替えさ せられる。したがって、低保磁力層の保磁力は、高保磁力層の保磁力よりも十分 に低くなるよう選択されているので、低いフィールドにて低保磁力層を切り替え ることが許容される。 最も簡単なGMR多層膜は3層である。図1a及び図1bは、GMRを示す単 一3層膜98中の電子パス96を図示する。中央層は非磁気導体102である。 上層100及び下層103は強磁性である。図1aにおける上層、及び下層中の 磁性は、図1bにおけるそれが逆平行であるのに対して平行である。一般的に、 GMR膜は、N層の磁気層、及びN−1層の非磁気伝導層を備えており、図1a 及び図1bは説明を簡単にするための例示にすぎない。 図2は、GMR変換カップル3層膜の主ヒステリシスループを図示する。2つ の磁気層130、134は、非磁気層132によって分離されている。2つの磁 気層は、層130が高保磁力を有するように、少なくとも両者の間における交換 カップリング分だけ異なる高保磁力であり、層134は低保磁力を有する。層断 面136は、ループの各部分における磁性を図示する。上層130、及び下層1 34が同一方向で飽和されている右上象限から開始する。応用フィールドHが実 質的に0に減少させられる場合には、左上象限の断面によって図示されるように 、先ず低保磁力を有する層が方向を逆に切り替える。フィールドが低保磁力膜の 保磁力とカップリングフィールドの保磁力との和と等しくなると切替が起こる。 続けて図2を参照すると、応用フィールドHが負方向に増加させられると、左 下象限に示されるように、高保磁力を有する層が方向を切り替える。この切替は 、フィールドの大きさが高保磁力膜の保磁力から交換カップリングの保磁力を引 いた差と等しくなると生じる。したがって、このような膜において切替は、2段 階プロセスで実行される。 変換カップルGMR膜を使用する実施の形態において重要な特徴は、従ヒステ リシスループ及び比破壊読出しの効果に関連する。図3aは、高保磁力膜136 が右向きに磁化されるときの「1」状態として知られている従ループを図示する 。これとは逆に、図3bは、高保磁力膜136が左向きに磁化されるときの「0 」状態として知られている従ループを図示する。 変換カップルGMR膜を使用する実施形態に従い設計されたメモリセルの読出 しは、従来技術における磁化薄膜において使用される読出しとは異なる。この発 明の実施の形態では、センス線に沿う1つの選択ビットの値は、ワード線の1つ のフィールドを適用することにより取得された磁性変化に対応する抵抗変化を計 測することにより非破壊方式で決定される。フィールドの適用は、低保磁力膜を 一時的に切り替える。この例では、低保磁力膜の中で変換バイアスが低保磁力層 の保磁力を超え、ワード線上の電流が遮断されると、この膜は再設定され、また は、元に戻される。容量ノイズ、及び誘導ノイズは、読出しサイクル中に生じる 。これらは、ダミー線、及び差動センスアンプを使用することにより最小化され 得る。更なるノイズ排除は、センス信号の波形の差を外挿することにより達成さ れ得る。ワード電流と同一波形を有するノイズも含まれる。図4a及び図4bは 、三角ワード電流182が適用された際の抵抗信号を図示する。図4aは、「0 」状態に対応する信号を図示し、図4bは、「1」状態に対応する信号を図示す る。 信号波形は、保磁力に対する変換バイアスの割合によっていくらか変化するが 、信号波形は、容量ノイズ、及び誘導ノイズとは異なるので、電気的に識別可能 である。 GMRは、一般的に、多層構造中に見られるが、非磁気、または、弱磁気マト リックス中の単一ドメイン粒子から構成される好適な異種合金システム中にも発 見され得る。そのような合金の1つに、Berkowitz 等の「異種Cu−Co合金に おける巨大磁気抵抗」Physical Review Letter,vol.68,no.25,1992年6 月22日、及びXiao等の「非多層磁気システムにおける巨大磁気抵抗」Physical Review Letter,vol.68,no.25,1992年6月22日中にて議論されている Cu−Coがある。 IV. ソフトスクエアループフェライトを含むGMRPRAM 上述したように、詳細な発明の実施の形態は巨大磁気抵抗を用いる。図5は、 巨大磁気抵抗検出多層膜を使用するセルの1例を図示する。図5からメモリセル 198は、一般的に、軟鉄200からなる2つの要素、磁束クロージャ用パーマ ロイからなる1つの要素、及び巨大磁気抵抗多層214からなる第4の要素を有 する長方形形状であることが判る。ソフトスクエアループフェライトの使用は、 ミリアンペアよりも小さい小駆動電流、及び不等辺フェライトよりも高速な読出 しを許容する。本発明によれば、メモリセルの4要素は、旧式コアメモリ素子に 近似する閉磁束設計である。膜は、コアの周りに時計回りに磁化され得、あるい は、半時計回りに磁化され得る。コアを横断するのは、ワード線206及びディ ジットセンス線210からなる、フィルム上に堆積された2本のストリップ線で ある。層204,208,212は、絶縁層である。センス線(図示しない)は 、磁気抵抗多層214と電気的に結合されており、また、ワード線206、及び ディジット線210の双方から絶縁されている。 図6は、アレイ中における6個のGMRメモリセルを図示する。セルは軟鉄素 子230、及びパーマロイ層232と共に図示されている。ワード線236及び ディジット線234は図示されているが、センス線はディジット線234によっ て覆われるので図示されていない。この実施の形態では、ディジット線とセンス 線とは異なるものである。 本発明の実施の形態においては、2層中の磁性が平行から逆平行に変化すると き、構造の巨大磁気抵抗が変化することが重要である。本発明の実施の形態にお けるメモリセルの読出しを取得する際、読み出されるセルと交差するワード線上 に半選択電流が適用される。この電流は、セルを切り替えてしまうほど強力であ るべきではないが、パルスのフィールドがセル中に存在する磁性と反対である場 合、及びその場合だけは、多層巨大磁気抵抗膜の低保磁力膜を反転させるために 有効である。 本発明の実施の形態によれば、ビットは、抵抗変化が正のワードパルスと共に 起こるか、負のワードパルスと共に起こるかを決定することにより、「1」ある いは「0」のいずれかとして読み出しされる。図4a及び図4bは、この作用を グラフで表したものである。各ワード線は特定センスラインと一度だけ交差する ことに留意すべきである。したがって、ワードパルスの間、センス線上の1ビッ トだけが関連する抵抗変化を有する。この結果、所定センス線上に多くのビット を有することが可能になり、いつでも選択ビットを読み出すことができる。さら にまた、その性質上、読出しは非破壊的であるので、信号ノイズ比問題が存在す る場合には、周知の信号処理方法を使用して情報を引き出すため複数パルスが使 用され得る。さらに、センス線上の信号波形は、ワードパルスのそれとは異なる 。したがって、信号は、ワード線上の容量ノイズと識別され得る。ダミーセンス 線は、要求信号が要求センス線の信号とダミー線の信号との差となる所で用いら れるのが好ましい。 V. 基板に対して垂直な軸を備えるトロイダルPRAM素子 本発明に係る他の発明の実施の形態が図7に概念的に図示されている。この例 示は、基板に対して垂直な軸を備える平らなトロイドである。基本磁気構成はリ ング周りに非磁気ギャップを備える磁束クロージャを有するコアである。図7は 、関連するGMRコア248、ワード線250、ディジット線252、及びセン ス線254を備える4個のPRAMセルを図示する。消磁フィールドは、磁性が 円周方向から著しく逸脱することを防止する。旧式の2次元コアメモリのそれと 同様に、駆動線はコアの中心を通過する。旧コアメモリとは異なり、センス線2 54は、巨大磁気抵抗を示す物質からなるコア248と電気的に接続されている 。この構成は、通常の異方性磁気抵抗効果を示す物質に対しては機能しない。こ の発明の実施の形態では、GMR膜は、記憶素子として読出し素子と同様に作用 する。高保磁力及び低保磁力の2つの磁性物質からなるGMR膜の存在が、こ のような2つの使用方法を許容する。 磁気膜は、エッチング済駆動線の段差を有する表面上よりも、平滑な未処理表 面上に堆積されることが好ましいので図7は概念図である。したがって、磁気コ ア底面上の駆動線部分は、コア自身よりも大きいことが好ましい。また、この発 明の実施の形態では、上部駆動線は、コア中心を介して下部駆動線と接続してい る。これは、図8に図示されている。 図8に図示されているメモリセルアレイは、先ず、下部ワード線270を配置 することによって製造される。次に、絶縁層272の一つ(ワード線282の下 )を配置し、エッチングする。そして、下部ディジット線274が堆積され、エ ッチングされる。次に、絶縁層272の1つが堆積される。コア276が配置さ れ、各コアは、2つの底辺伝導層270,274の交差によって規定される幅広 平面上にある。そして、底辺層に対するホール(ホール278は下部ワード線2 70に達し、また、ホール280は下部ディジット線274に達している)がエ ッチングされる。上部ワード線282、及び上部ディジット線284は、それぞ れ、ホール278、280を通じて下部と接続されるように製造される。最後に 、センス線286が堆積される。全体で、4層の金属層、及び3層の絶縁層を堆 積する7つの堆積ステップが存在する。図8のA−A図は、破線A−Aに沿う断 面図である。製造については、後述する章の1つにて詳述する。 発明の実施の形態の1つに従うメモリセルアレイの現実の形状が図9に図示さ れている。コア306、ワード線300、ディジット線302、及びセンス線3 04を備える16個のGMRメモリセルが図示されている。コアは、長方形に形 成されている場合、かなり緊密に集約され得る。写真印刷プロセスにて達成され 得る最小機能寸法が中心間隔2μmの1μm線の場合には、メモリセルは中心間 隔が6μm×8μmである。写真印刷解像度が10倍細かければ、メモリセルの センタ間間隔、及び電流要求も10だけ減少し、メモリ密度は100倍となる。 写真印刷技術の現在の進歩が続くならば、(250nm(あるいは、120nm )単位の)最小機能寸法が比較的短期間に可能になるはずである。したがって、 本メモリ密度は、写真印刷技術の制限によってだけ制限されている。さらに、完 全磁束クロージャに起因して、本メモリアレイは磁気膜メモリに関連する 通常の問題に悩まされることはない。 このようなメモリの電流要求は、特に魅力的である。形状が上述した通り(中 心間隔が6μm×8μmのセル)であるならば、2つの層は、それぞれ20e. 及び50e.の保磁力を有し、カップリングフィールドは10e.であり、した がって、最大電流は全ての線において4mAである。 VI. 基板に対して平行なクロージャ軸を備えるPRAM素子 図10には、図7に図示するものよりも少ない製造ステップ、及びよりコンパ クトなGMRPRAMセル400を図示する。磁束カップリングは、底部磁気膜 から薄絶縁ギャップ404を通って上部膜402に到達し、再び戻る。側面にお ける形状は平面状トロイドと同じである。軸は膜平面中に存在する。この薄絶縁 ギャップにより、磁束クロージャは、図7に図示する発明の実施の形態ほど完全 ではない。磁気膜間のカップリング型は、強磁性カップリング、反強磁性カップ リング、あるいは、ストレーカップリングのあらゆる組み合わせであり得る。 PRAMセル400は、パーマロイ保持層402、絶縁膜404、ディジット 線406、ワード線408、絶縁層410及びGMRを示す多層記憶膜412を 備えている。GMR膜412をパーマロイ保持層402から分離する絶縁膜40 4は、2つの金属層を短絡しないできるだけ薄い膜厚を有することが要求される 。50オングストロームの厚さが好ましい。パーマロイ保持402は、ストリッ プ線周りの記憶膜412の一端から他端まで磁束パスを完成させるために十分な 厚さを有するべきである。それの組成は、線状ドメインを避け、また、低保磁力 を有するために、僅かに正の磁歪を有するよういくらか鉄リッチである。GMR 多層膣412は、(NiFe/Cu/Co/Cu)の15層である。堆積の続き は以下の通りである。基板上の第1堆積物は、多層GMR膜412である。この 後、他の絶縁層410によって分離される絶縁層410及び2つの駆動線406 ,408が、堆積され、パターン化される。駆動線406,408の構成は、6 個のPRAMセル400からなるアレイ420を図示する図11に図示されてい る。次のステップは、GMR膜412をパーマロイ保持402から分離するため にアセンブリ上へ超薄絶縁膜404(約50Å)を堆積させる。パーマロ イ保持402は、最後の堆積層である。図10及び図11に図示される設計は、 製造費が低廉であり、小電流で機能し、所定マスク機能寸法に対して高密度を備 え、AMRを使用するメモリセルの10倍の読出し電圧を有するはずである。こ の設計の変更では、パーマロイ保持402を実質的に記憶素子412と同一のG MR多層腹で置き換える。この結果、絶縁ギャップ404が取り除かれる。 図11から、本発明における2本の駆動線は、直交せず平行であることが判る 。直交駆動線は、磁束クロージャ方向から磁性を離隔させるので、これは非常に 重要である。本発明では、磁束は常時、閉じられている。 VII. 垂直GMRを備える超小型PRAM素子 超高密度PRAMは、現在利用可能な高解像度ツールアプリケーション、及び 全金属スピントランジスタを介して達成され得る。高解像度ツールの詳細例とし は、次に説明するチップ式顕微鏡がある。この例示は、本発明を制限するために 用いられるものではない。 A. 走査プローブ顕微鏡 ナノメータスケールで表面を変化させる能力を備える走査プローブ顕微鏡は、 非常に高い密度でのデータ記憶用潜在能力を提供する。走査トンネル顕微鏡(S TM)及び原子力顕微鏡(AFM)を含む、ディジタルメモリに対する2つの新 規解決手段が、既に提案されている[John Maminによる,1994年ソリッドス テートメモリ技術会議、5月23日〜同25日までCA、パサデナで開催の会議 録121〜33ページ]。これらの装置では、表面付近、または、表面と接触す る可動チップが、読出し/書込み操作の間、表面を写すため/変化させるために 用いられる。図12〜図14に図示されているPRAM設計は、これら顕微鏡の 非常に優れた能力を、ソリッドステートメモリの操作上、コスト上の利点を備え る構造的特徴と組み合わせる。これら高解像度ツールによって可能になる超精密 印刷は、超大規模PRAMチップの製造に用いられ得る。STMプローブはまた 、アレイ中に製造され得ると共に、米国特許5,237,529に記載されてい るようにメモリアプリケーション中のトランジューサとして用いられ得る。 平面内GMRPRAMアレイの特性上の制限は2つある。第1に、印刷上の制 約によってもたらされる密度限界、及び従来の制御電子回路により取られる比較 的大きな領域である。第2に、制御電子回路に起因する速度限界である。PRA Mを製造するための操作プローブ顕微鏡(SPM)といった高解像度技術の使用 は、PRAMセル最小機能寸法の制限を、現在、従来印刷技術によって達成され 得るものよりも少なくとも1桁だけ低減させる。SPMの使用はまた、出力を大 幅に増加させ、駆動電流を大幅に低減させる形状要素を備えるメモリ素子の製造 を許容する。 第2の制限、すなわち、制御電子回路速度は、全金属スピントランジューサの アプリケーションを介してGMRアレイに向けられる。本発明によれば、全金属 スピントランジューサを備える垂直GMRPRAM素子は、AMR設計、あるい は、平面内GMR設計と比較して、より高い密度、及びより高速な読出しを提供 する。 GMRメモリは、種々の補助周辺電子回路を必要とする。これらには、書込み 、及び読出し操作中、ワード電流パルスを要求ワード線に送信するためのワード 選択マトリクス、書込みサイクルの間、ディジット電流パルスを要求ディジット 線に送信するためのディジット選択マトリクス、及び、信号を要求センス線から センスアンプに送信するためのセンス選択マトリクスが含まれる。これら電子ア レイは、従来の半導体装置を備え得る。その場合、PRAM素子は、配置済選択 トランジスタを有する半導体チップ上に製造される。しかしながら、その中に選 択電子回路自身がGMR物質から製造されるという他の選択枝もある。結果とし て、選択電子回路は、GMRメモリ素子と同時に堆積され、この結果、多くのマ スク、及び製造ステップが省略される。そのようなGMR装置の1つは、スピン トランジューサである。 B. 全金属(GMR)スピントランジューサ 全金属スピントランジューサは、全く新規な種類のスイッチング装置[M.Joh nson,IEEE Spectrum 31 No.5(1994)47]である。それは、2つの異なるキャ リアに依存するので、従来のバイポーラトランジスタとは異なる。しかしながら 、半導体バイポーラトランジスタ用キャリアが電子及びホールである、すなわ ち、キャリアは異なる電荷を有するのに対して、金属トランジスタ中における2 つのキャリア集団は、双方共にそれらのスピン配位によって識別される電子であ る。一般的に、それは、エミッタ、及び、コレクタ層が強磁性膜であると共に、 基盤層が非磁性金属である巨大磁気抵抗素子である。それの出力は、2つの磁性 間角度を変更することにより調整される。すなわち、2つの膜の一方を切り替え ることにより、それらの相対オリエンテーションが、平行、及び、逆平行間で変 化する。全金属トランジューサの特性が自身の寸法縮小を改善するので、また、 サブミクロン印刷技術が容易に全金属トランジューサの製造に適用され得るので 、全金属トランジューサは、半導体バイポーラトランジスタよりもかなり小さく 、100倍の密度で製造され得ることが予測される。全金属トランジューサのス イッチング時間は、実質的にGMRPRAM記憶素子についてのそれと同一の1 〜10nsの範囲に計画されている。したがって、全金属トランジューサによる 従来の制御電子回路の置き換えは、速度、及び密度特性が記憶素子自身の特性に より制限されるポイントまでPRAMセルの寸法、及びスイッチング速度を低減 する可能性を提供する。さらに、それは、PRAM製造プロセスを、以下に説明 するように大幅に単純にする。 全金属スピントランジューサは他の機能PRAM素子と同一のチップ上に同時 に製造され得るので、本発明に係るPRAMに対して全金属スピントランジュー サを用いることにより非常に大きな利益が得られる。追加の金属被覆、ドーピン グ、あるいは、高温での追加プロセスは必要ない。メモリ全体、選択電子回路、 及び全てが、追加堆積ステップ、あるいは、プロセスなくして同時に同一基板上 に堆積される。例えば、図5〜図11に図示されるPRAM設計は、標準的な薄 膜プレーナプロセス、マイクロ機械加工、印刷、集積回路、及び磁気抵抗物質を 用いて製造され得る。半導体素子のスピントランジスタへの置き換えは、少なく とも2点においてPRAMの製造を単純化する。1つ目は、それは、製造プロセ スにおいて同一基板上に半導体物質、及び磁性物質を組み合わせる際に生じ得る 潜在的な複雑化を排除する。それはまた、それ自身は半導体製造に向かない、い わゆる「ウェッビング」プロセスによってPRAMの大量製造への道を切り開く 。 PRAM中のGMRスピントランジスタは、記憶/読出し素子と同一物質から 成ることが好ましいが、同一構造を備える必要はない。磁気層の保磁力は、記憶 /読出し素子などの保磁力に近似していることが好ましい。既述した方法による GMRスピントランジスタの使用は、PRAMの補助電子回路のわずか一例を表 すものであり、本発明はそのような例示に限定されるものでないことは理解され るべきである。 C. 超密度テラビットPRAM 集合的に、従来の印刷技術、及びマイクロ製造技術を、基板上に直接、線、及 び記憶/読出し素子を堆積し、パターン形成す超高解像度技術によって置き換え ること、及び半導体式トランジスタを全金属スピントランジスタによって置き換 えることは、より一層コンパクト(10Gbit/cm2〜1Tbit/cm2) かつ高速(10ns未満)なPRAMをもたらす。 超密度テラビットメモリ用PRAMセル500の概念設計が図12(a)及び 12(b)に図示されている。図12(a)は、ワード線502が、どのように して絶縁ピラー506を介してGMR記憶膜504を通過し、結合されているか をより明確に示すPRAMセル500の部分分解図を図示する。図12(b)は 、絶縁508を備える縦方向構成図を図示する。記憶/読出し膜504と組み合 わせられた閉磁束GMRは、ワード線502電流及びセンス/ディジット線51 0電流の同時発生によって切り替えられる。後者は、実際にはGMR膜を通じて 進行する。前者は、GMR膜とは絶縁されている。図示されているメモリは、2 つの次元を有し、同時発生電流によって作用させられ、及びビット構成である。 この発明の実施の形態では、図5及び図6に示す発明の実施の形態とは異なり、 ディジット線及びセンス線が単一センス/ディジット線中に組み込まれている。 16個のメモリセル500のアレイ520が図13に図示されている。当然の ことながら、テラビットメモリは、各モジュール中にさらに多くの線を有してい る。ワード線502の端部には、ワード電流駆動回路、及びワード選択マトリク ス(図示しない)が、センス/ディジット線510の端部には、センスアンプ、 及びセンス選択マトリクス(低レベルゲート、図示しない)がその一端に、ディ ジット選択マトリクスがその他端(図示しない)に在る。ワード線502、セン ス/ディジット線510、及び選択マトリクス552,554,556を示すG MRPRAMモジュール550が図14に図示されている。従来のAMRメモリ は、各センス線上に32個のメモリ素子を有している。GMR素子は非常に大き な出力を有しているので、センス/ディジット線当たりの素子数は、少なくとも 10要素だけ大きい。ダミー線は、ノイズをキャンセルするために用いられる。 読出しは平面内GMRPRAMと同様にして実行される。ワード電流は、選択 ワード線に沿って送られ、ワード線に沿う各ビットのパーマロイ層の磁性ベクト ルを変化させる。高保磁力コバルト層は、影響を受けない。単一センス/ディジ ット線が選択されると、その線上の信号だけが低レベルゲートを通じてそのモジ ュール用センスアンプに対して送られる。したがって、センスアンプは、選択ワ ード線と選択センス/ディジット線の交点に存在する僅か1ビットからの信号だ けを認識する。 図12〜図14に図示されるGMRPRAM素子は、非常にコンパクトであり 、統合され、速く、また、各コンピュータの一部分である磁気コアメモリと同様 に確実に作動することが予測され得る。古いコアのように、これらPRAM素子 は、完全磁束クロージャを有し、また、小さくなるにつれ、さらに優れた、高速 な、小電流要求を得る。しかしながら、旧式のコアメモリと異なり、(1)印刷 技術による制限以外にPRAMアレイに対する密度制限はなく、(2)磁束に依 存しないので出力は寸法と共に低減せず、(3)読出しが非破壊的である。PR AMの出力は、電流がメモリ素子を通過する際の巨大磁気抵抗によりもたらされ る。この出力は、全抵抗の僅かな変化であり、また、形状要素が同一である限り メモリ素子の寸法に無関係である。図12〜図14における導体、及びメモリ設 計は、金属であり、従来の半導体が有するキャリア制限を有していない。したが って、これらPRAM素子は、旧型コアの長所を維持し、一方で、望ましくない 制限を取り除く。それらは、事実上「スーパーコア」である。つまり、このPR AM設計は、高速、廉価、ランダムアクセス、コンパクト、高速変更可能、堅牢 、かつ不揮発なテラビットメモリに唯一的に適する。 VIII. 製造 一般的に、巨大磁気抵抗膜は、PRAM情報セルの一部として機能するために 、注意深い設計、及び製造技術を要求する。高保磁力層は、ワード線、及びディ ジット線の電流の組み合わせに基づくフィールドにより切り替えられるよう十分 に低い保磁力を有する必要があると共に、ワードパルス、あるいは、ディジット パルスのいずれか一方だけによっては切り替えられないよう十分に高い保磁力を 有する必要がある。最大信号について、高保磁力層は、全低保磁力層の切替に要 求されるレベル以下で切替を開始してはならない。そこで、コバルトの最小保磁 力を上げるため、高保磁力非伝導磁気酸化層は、時々、第1コバルト層に先立ち 基板上に堆積される。同様に、他のそのような層が構造の最後のコバルト層上に 時に堆積される。非磁気金属層は、2つの磁気層の個別の切り替えを可能にする ために交換カップリングを十分に弱くするほど十分に厚くなくてはならず、一方 で、全構造の抵抗を下げることにより膜信号を短絡するほど厚くあってはならな い。 A. 製造プロセス 巨大磁気抵抗を備えるメモリセル製造プロセスについて以下説明する。膜は、 周知のスパッタリング、あるいは、蒸着によって製造され得る。巨大磁気抵抗膜 は、エッチング処理済駆動線を備える段状表面ではなく、平滑、かつ、未処理の 基板表面上に堆積されることが大いに好ましい。この理由から、また図8を参照 して説明したように、磁気コア素子底面上の駆動線部分は、コア素子自身よりも 大きいことが好ましい。また、この発明の実施の形態では、上部駆動線はコア素 子の中心を通って下部と接続されている。 製造プロセスにおいては、下部ワード線が先ず配置される。その後、絶縁層が 適用される。そして、これら2層のエッチングが実行される。次に、下部ディジ ット線が堆積され、そして、エッチングされる。下部ディジット線に続き、他の 絶縁層が堆積される。 この時点で、コアを配置することが好ましい。各コア素子は、先に配置された 2層の下部伝導層の交差により規定される幅広平面上に配置される。次に、コア 素子の中心にて下部層に対するホールがエッチングされる。この後、上部駆動線 が製造され、コア素子内のエッチングホールを介して下部駆動線との接続が確立 される。この好適な製造プロセスでは、この時点で、基板上へ4層の金属層、及 び3層の絶縁層を堆積する7つの堆積ステップが存在する。 B. 消磁フィールドの回避 前述のように、本発明に係るメモリセルの設計においては、磁束構造が閉じて おり、メモリオペレーションの全段階においていつも閉じていることが重要であ る。オープン構造は、不完全なスイッチングをもたらし、また磁性クリープによ る情報喪失、本質的に遅いスイッチングプロセスを潜在的に招く。隣接ビットは 、磁束構造が実質的に閉じられていない場合、磁性クリープの一因となり得る。 従来の膜メモリは、(駆動線幅のため)一次元閉磁束で設計されている一方で、 他の方向においては一般的に開かれている。磁性フィールドが第二次元中へ回転 させられるときに、消磁フィールドはメモリ破壊を開始する。本発明の設計によ れば、メモリセルの磁性は、第二次元中へ回転させられないので、磁性クリープ 、及びそれに関連する問題を示さない。 本発明に係るメモリセルを備えることにより、電流は膜に対して垂直に、ある いは、膜平面内で流れ得ることが理解される。原則として、垂直な流れは、読出 し素子にとって好適な構成であるため、一般的に、抵抗変化、すなわち、GMR 効果は、後者の場合よりも前者の場合の方が大きい。しかしながら、メモリ素子 幅が、その厚さの何倍も大きい場合には、平面に垂直な抵抗は、不都合なほど小 さく、また、良好な読出し信号の取得が困難になり得る。この障害は、より好適 な形状要素、すなわち、その幅を厚さに対して比較し得る素子を用いる素子の製 造を許容する十分な精密印刷によって克服され得る。そして、良好な読出し信号 、及びより大きな抵抗変化を達成するために十分に大きい抵抗を備える記憶/読 出し素子を実現することが可能になり、これにより、「1」及び「0」の信号が 明確に識別され得る。 本発明における巨大磁気抵抗を示す物質の利用は、メモリ設計におけるいくつ かの重要な選択を必要とする。先ず、非磁気伝導体は、素子の平均自由行程より 薄い厚さを有しているべきである。平面内オペレーションが選択された場合には 、中間層の短絡効果が重要となる。しかしながら、他の複雑な結合、及び機会が 存在する。2つの層のスピンと結合されている2層の磁気層間における超交換が 存在する。カップリング長は、分離層の厚さに依存し、厚さが増すにつれ短くな る。さらに、カップリングのサインは、分離幅の振動関数であり、したがって、 カップリングは、いくつかの分離に対して強磁性であり、また、他のものについ て反強磁性である。このことは、層間の分離が変化する膜を製造したと共に、分 離距離の4倍のカップリングリバースサインを発見したParkin等により経験的に 示されている。 また、強磁性カップリング、あるいは、反強磁性カップリングのあらゆる組み 合わせの選択が存在する。非破壊読出しは、それが他の磁気層の磁性に対して平 行に磁化された層と逆平行に磁化された層との間で振動するように、層の1つに おける磁性を繰り返し変化させることにより実行され得る。このような繰り返し 非破壊読出しは、信号/ノイズ比を改善する。 磁気層の組成もまた重要である。磁気層の組成は、下向きスピン電子までの大 きな比率を有するべきである。例えば、純ニッケルは好ましくない選択である。 組成はまた、0磁歪、大きな粒子寸法、及び平均的な異方性を備えるべきである 。繰り返し非破壊読出しについて、読出し中、他の層のオリエンテーションが繰 り返し振動するのに対して、1つの層のオリエンテーションは同じまま残るよう 、最上層磁気層の保磁力は、下層のそれとは異なるべきであり、また、2層の磁 気層間における交換カップリングは、読出し電流が除去されたとき、切替層を元 の状態に戻すために十分な大きさを有するべきである。 読出しに有用であるために磁気層は異なるべきである。1つの層は記憶素子で あり、他の層は読出し素子である。適用読出電流は、読出し層を切り替えるが、 記憶層は切り替えない。さらに、切替中、半選択フィールドを供給するディジッ ト線、及び読出し中、信号を検出するためのセンス線の双方として、磁気抵抗の 検出のための電流を供給する線を使用する選択肢が存在する。 IX. 代表的な適用例 本明細書中に記述されている不揮発性メモリアレイの唯一的な特徴は、それ自 身、数多くの高速データ記憶装置、及び検索システムの投に立ち、また、有用で ある。一般的に、PRAMは、コンピュータ、レコーダ、制御装置といったディ ジタルシステム、及びこれらの装置が投立つ全産業の全般にわたり、メインメモ リ、及び大容量記憶装置としての適用性を有している。詳細な適用例の一部のリ ストを以下に示す。 最初の使用例は、大きなデータ記憶装置、及び最大アクセス速度を要求するコ ンピュータアプリケーションとの使用である。1つの例として、ガイダンスシス テムのような意思決定要求を伴う人工知能プロセスがある。他の重要な例示とし て、知覚入力、及び、迅速な反応動作を必要とするロボット工学システムがある 。不揮発性メモリに対する高速、及び、パラレルアクセスから利益を享受するコ ンピュータに関する適用例であればどのようなものでも、このコンポーネントか ら利益を享受するであろう。この例示は、突然に、ランダムに電力損失に遭遇し 得る通信システム分野、及び通信制御装置分野である。一般的に、ディジタル通 信制御装置は、最大帯域幅を要求する。 一般的に、即時フィードバックを要求する者(例えば、手術を行う外科医)に より利用され、また、リアルタイムでの最大アクセス速度が不可欠な、膨大な格 納データにアクセスするリアルタイムシステムもまた存在する。不揮発性、及び RAMの速度を組み合わせたPRAMは、そのようなシステムのために重要であ る。 あらゆるディスクインテンシブアプリケーション、例えば、データベース検索 、グラフィックス、及び多くのビジネスコンピュータアプリケーション、におい て、位置決め時間はI/Oの大部分を占めている。全てのそのようなアプリケー ションについて、GMRPRAMアレイに基づく記憶装置は、全体の計算速度の 改善という必然的効果を伴って、I/Oに要求される時間を数桁低減する。より 一般的には、GMRPRAMは、次の5つの点、一桁速いデータアクセス時間、 非常に優れた耐衝撃性、及び耐振動性、高い信頼性、メンテナンスフリーオペレ ーション、及びヘッドクラッシュの不存在、においてディスク、テープシス テムを大きく凌ぐ。 その高速なランダムアクセス、及び恒久的な記憶装置と共に、メモリシステム の比較的小さな容積、及び重量は、PRAMの不揮発性がバックアップバッテリ を不要にするので、本発明をポータブルコンピュータにとって理想的なものとす る。 本発明のPRAMは、非揮発性及び、堅牢性及び半導体メモリのアクセス速度 を備える実質的に回数無制限な磁気記憶装置の消去サイクルを組み合わせるそれ 自身の潜在的能力の点で唯一のものである。PRAMの企図する特性が商業的に 入手可能な半導体メモリ、スタティックRAM(SRAM)、ダイナミックRA M(DRAM)、アプリケーション最適化EPROM(消去可能なプログラム可 能リードオンリメモリ)に適用された製品名であるFLASHと表1にて比較さ れている。PRAMは、SRAMの書込み、及び読出し速度に迫る企図する書込 み及び読出し速度、及び低消費電力を備えているように思われる。高速ダイナミ ック技術とは異なり、PRAMは、非揮発性なので待機電力を必要としない。唯 一、不揮発性メモリの一つに属するFLASHと異なり、PRAMは、無制限の 書込みサイクルを有している。FLASHは低電力で高密度を提供するが書込み 時間が長く、また、全ビット変更可能でない、すなわち、ランダムアクセスをサ ポートしていない。 表2は、本明細書中にて説明したPRAM(パーマネントランダムアクセスメモリ )と他のメモリシステムとを比較する。 X. 結論 上記記述は説明であり、制限ではない。本発明の多くの変形例は当業者にとっ て明らかである。例えば、異なるトランジューサ型が本発明の範囲を逸脱するこ となく用いられ得る。したがって、本発明の範囲は、上記説明に基づくことなく 、その均等の範囲と共に添付の請求の範囲に基づいて決定されるべきである。
【手続補正書】 【提出日】1998年5月7日 【補正内容】 請求の範囲 1.複数の層を有する第1構造と該第1構造に関連する磁性ベクトルを有する選 択層とを備え、前記第1構造が巨大磁気抵抗を示す記憶素子において、前記記億 素子が少なくとも1つの次元に閉磁束構造を有し、且つ第1構造に関連する磁性 ベクトルが前記記憶素子の全作業段階を通じて少なくとも1つの次元に実質的に 制限されていることを特徴とする記憶素子。 2.前記複数の層は第1の数の強磁性層と該第1の数より少なくとも1つ少ない 第2の数の非磁性伝導層とを交互に備え、前記磁性ベクトルは前記強磁性層に関 連していることを特徴とする請求項1に記載の記憶素子。 3.前記第1の数の強磁性層は第1の保磁力を有する少なくとも第1層と、第2 の保磁力を有する少なくとも第2層とを備え、前記第2保磁力が前記第1保磁力 よりも大きいことを特徴とする請求項2に記載の記憶素子。 4.少なくとも1つの第2層が酸化層と接触し、これにより前記少なくとも1つ の第2層の切替しきい値が増加することを特徴とする請求項3に記載の記億素子 5.前記記億素子の第1層は情報を記億するための層であり、前記記憶素子の第 2層は前記情報の読出しのための層であることを特徴とする請求項1に記載の 憶素子。 6.前記第1構造は複数の辺を備え、その辺の1つが巨大な磁気抵抗を示す複層 構造であり、各磁気層がスクエアループ構造を有することを特徴とする請求項1 に記載の記憶素子。 7.前記第1構造は巨大な磁気抵抗を示す複層トロイダル構造を備えたことを特 徴とする請求項1に記載の記憶素子。 8.前記第1構造に対する情報の読出し及び書込みをする手段と、 前記第1構造に対する情報の読出し及び書込みを可能にするために選択信号を 前記記憶素子に適用するための選択導体と、 を備えたことを特徴とする請求項1に記載の記憶素子。 9.前記読出し及び書込み手段は、前記第1構造に対して電気的に結合された読 出し導体と、前記第1構造及び前記読出し導体から電気的に絶縁された書込み導 体とを備えたことを特徴とする請求項8に記載の記憶素子。 10.前記読出し及び書込み手段は、前記第1構造に電気的に結合された単一の 導体を備えたことを特徴とする請求項8に記載の記憶素子。 11.前記読出し及び書込み手段はディジット線を備え、前記選択導体がワード 線を備え、前記ワード線が前記ディジット線に並列となる領域で情報が前記第1 構造に蓄えられることを特徴とする請求項8に記載の記憶素子。 12.第2構造を有するセンシング素子を備え、前記第2構造が複数の層を有し 、前記第2構造の中の選択層が該第2構造に関連する磁性ベクトルを有し、前記 第2構造が磁気抵抗を示す記億素子において、前記第2構造に関連する磁性ベク トルが前記記憶素子の全作業段階を通じて少なくとも1つの次元に実質的に制限 されていることを特徴とする請求項1に記載の記憶素子。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 スピッツァー リチャード アメリカ合衆国 カリフォルニア 94709 バークレイ オックスフォード ストリ ート 1214

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.複数の層を有すると共に巨大な磁気抵抗を示す第1構造と、関連する 磁性ベクトルを有する選択層とを有し、少なくとも1つの次元の閉磁束構造を有 するとともに、前記磁性ベクトルは前記記憶素子の全作用段階を通じて少なくと も1つの次元に実質的に制限されることを特徴とするメモリセル。 2.前記複数の層は、第1の数の強磁性層と、該第1の数よりも1以上少 ない第2の数の非磁気伝導層とを交互に備え、前記磁性ベクトルは前記強磁性層 と関連する請求項1に記載のモリセル。 3.前記第1の数の強磁性層は、第1の保持力を有する少なくとも第1層 と、第2の保持力を有する少なくとも第2層とを備え、前記第2の保持力が前記 第1保持力よりも大きい請求項2に記載のメモリセル。 4.少なくとも1つの第2層が酸化層と接触し、これにより前記少なくと も1つの第2層の切替しきい値が増加する請求項3に記載のメモリセル。 5.前記記憶素子の第1層は情報を記憶するための層であり、前記記憶素 子の第2層は前記情報の非破壊読出しのための層である請求項1に記載のメモリ セル。 6.前記第1構造は複数の辺を備え、その辺の1つが巨大な磁気抵抗を示 す複層構造であり、各磁気層がスクエアループ構造を有する請求項1に記載のメ モリセル。 7.前記第1構造は、巨大な磁気抵抗を示す複層トロイダル構造を備えた 請求項1に記載のメモリセル。 8.前記第1構造に対する情報の読出し及び書込みをする手段と、 前記第1構造に対する情報の読出し及び書込みを可能にするために選択信号を 前記記憶素子に適用するための選択導体とをさらに備えた請求項1に記載のメモ リセル。 9.前記読出し及び書込み手段は、前記第1構造に対して電気的に結合さ れた読出し導体と、前記第1構造及び前記読出し導体から電気的に絶縁された書 込み導体とを備えた請求項8に記載のメモリセル。 10.前記読出し及び書込み手段は、前記第1構造に電気的に結合された 単一の導体を備えた請求項8に記載のメモリセル。 11.行と列に配置される記憶素子のアレイを備え、前記各記憶素子は、 複数の層を有し、選択された層はそれに関連した磁性ベクトルを有し、第1構造 は巨大な磁気抵抗を示し、前記記憶素子が1以上の次元の閉磁束構造を有し、前 記磁性ベクトルは前記記憶素子の全作用段階を通じて前記1以上の次元に実質的 に制限され、 前記記憶素子アレイに対して情報の読出し及び書込みをするための複数の読出 し及び書込み導体を備え、各読出し及び書込み導体が前記記憶素子の特定の行に 対して読出し及び書込みをするために用いられ、 選択信号を前記記憶素子アレイに対して適用するための複数の選択導体を備え 、各選択導体は前記記憶素子の特定の列を選択するために用いられ、 前記記憶素子のいずれかに対するランダムなアクセスが、前記読出し及び書込 み導体と選択導体の対応するものへの信号の発生によって達成されることを特徴 とする情報記憶装置。 12.各記憶素子における前記複数の層は、第1の数の強磁性層と前記第 1の数よりも1以上少ない第2の数の非磁気伝導層とを交互に備え、前記磁性ベ クトルは前記強磁性層と関連する請求項11に記載のアレイ。 13.前記第1の数の強磁性層は、第1の保持力を有する少なくとも第1 層と、第2の保持力を有する少なくとも第2層とを備え、前記第2の保持力が前 記第1の保持力よりも大きい請求項12に記載のアレイ。 14.少なくとも1つの前記第2層が酸化層と接触し、これにより前記少 なくとも1つの第2層の切替しきい値が増加する請求項13に記載のアレイ。 15.各記憶素子について、第1層は情報を記憶するための層であり、第 2層は前記情報の非破壊読出しのための層である請求項11に記載のアレイ。 16.各記憶素子の前記第1構造は複数の辺を備え、その1辺が目大な磁 気抵抗を示す複層構造である請求項11に記載のアレイ。 17.各記憶素子の前記第1構造が巨大な磁気抵抗を示す複層トロイダル 構造を備えた請求項11に記載のアレイ。 18.前記複数の読出し及び書込み導体は複数の読出し導体及び選択導体 を有し、記憶素子の各行はそれに関連する読出し導体及び書込み導体を有し、特 定の行の読出し導体は前記特定の行における前記記憶素子の前記第1構造に電気 的に結合され、前記特定の行に関連する書込み導体は前記特定の行における前記 記憶素子の前記第1構造及び前記特定の行に関連する前記読出し導体から電気的 に絶縁されている請求項11に記載のアレイ。 19.前記複数の読出し及び書込み導体は、複数のデュアルパーパス読出 し/書込み導体を有し、記憶素子の各行はそれに関連する読出し/書込み導体を 有し、特定の行の前記読出し/書込み導体は前記特定の行における前記記憶素子 の前記第1構造に電気的に結合されている請求項11に記載のアレイ。 20.全金属装置であるサポート電子回路をさらに備えた請求項11に記 載のアレイ。 21.前記サポート電子回路が複数の巨大な磁気抵抗の全金属スピントラ ンジューサを備えた請求項20に記載のアレイ。 22.複数の層を有し巨大な磁気抵抗を示す第1構造と、関連する磁性ベ クトルを有する選択層と、前記第1構造からの読出しを可能にするために自身に 対して選択信号を適用するための選択導体とを有し、少なくとも1つの次元の閉 磁束構造を有し、磁性ベクトルが前記記憶素子の全作用段階を通じて、少なくと も1つの次元に実質的に制限される記憶素子を非破壊的に読み出すための方法で あって、 前記選択導体を介して前記記憶素子に選択信号を適用し、これにより少なくと も第1の磁性ベクトルのオリエンテーションを変更し、少なくとも第2の磁性ベ クトルのオリエンテーションをそのまま維持し、前記読出し導体上における抵抗 変化を検出することを特徴とする記憶素子の非破壊読出し方法。 23.前記選択信号適用ステップは、前記少なくとも1つの第1の磁性ベ クトルのオリエンテーションを複数回変更し、前記少なくとも1つ以上の第1の 磁性ベクトルのオリエンテーションは前記少なくとも1つの第2の磁性ベクトル に対して平行と非平行との間で振動する請求項22に記載の方法。 24.複数の層を有し巨大な磁気抵抗を示す第1構造と、関連する磁性ベ クトルを有する選択層と、前記第1構造へ書込むための書込み導体と、前記第1 構造への書込みを可能にするために自身に対して選択信号を適用するための選択 導体とを有し、少なくとも1つの次元の閉磁束構造を有し、磁性ベクトルが前記 記憶素子の全作用段階を通じて少なくとも1つの次元に実質的に制限される記憶 素子への書込み方法であって、 前記選択導体を介して前記記憶素子に選択信号を適用し、前記選択信号の適用 と共に書込み信号を同時に適用し、これにより少なくとも1つの第1の磁性ベク トルの所望のオリエンテーションを確立し、前記書込み信号が除去された後、前 記所望のオリエンテーションが持続することを特徴とする記憶素子に対する書込 み方法。 25.上面、下面、それを通過する孔を有し、該孔の周りに磁性を有する と共に、巨大な磁性抵抗を示す多層薄膜記憶素子と、 前記孔を通過し、前記薄膜記憶素子から電気的に絶縁された薄膜ワード線と、 前記多層薄膜記憶素子内の磁性ベクトルオリエンテーションに依存する抵抗を 示すと共に、自身を通過する電流が前記薄膜記憶素子を通過するよう前記薄膜記 憶素子に結合された2つのセグメントを有するセグメント薄膜センス/ディジッ ト線とを有し、 前記薄膜記憶素子の磁性は、前記セグメントセンス/ディジット線と前記ワー ド線とに同時に電流が発生するのに対応して前記孔の周りを時計方向から前記孔 の周りを反時計方向へ、及び前記孔の周りを反時計方向から前記孔の周りを時計 方向へ切り替えられ、前記薄膜記憶素子の磁性は薄膜記憶素子の実質的に全動作 段階中閉磁束オリエンテーションを有することを特徴とする薄膜メモリセル。 26.前記薄膜記憶素子が、非磁性伝導層により高保磁力磁気層から分離 された低保磁力磁気層を備えた多層膜である請求項25に記載の薄膜メモリセル 。 27.通過孔と該孔の周りに磁性とを有し、巨大な磁性抵抗を示す多層薄 膜記憶素子と、 前記薄膜記憶素子から電気的に絶縁され且つ前記孔を通過する薄膜ワード線と 、 前記薄膜記憶素子から電気的に絶縁され且つ前記孔を通過する薄膜ディジット 線と、 前記多層薄膜記憶素子内の磁性ベクトルオリエンテーションに依存する抵抗を 示すと共に、自身を通過する電流が前記薄膜記憶素子を通過するよう前記薄膜 記憶素子に結合された2つのセグメントを有するセグメント薄膜センス線とを有 し、 前記薄膜記憶素子の磁性は、前記ディジット線と前記ワード線に同時に電流が 発生するのに対応して前記孔の周りを時計方向から前記孔の周りを反時計方向へ 、及び前記孔の周りを反時計方向から前記孔に周りを時計方向へ切り替えられ、 前記薄膜記憶素子の磁性が、薄膜記憶素子の実質的に全動作段階中閉磁束オリエ ンテーションを有することとを特徴とする薄膜メモリセル。 28.巨大な磁性抵抗を示す多層薄膜記憶素子と、 前記薄膜記憶素子の上面に堆積されると共にそれから電気的に絶縁された薄膜 ワード線と、 前記薄膜ワード線の上面に堆積されると共に、前記薄膜記憶素子上の領域にお いて前記薄膜ワード線と平行であり、且つ、前記記憶素子及び前記薄膜ワード線 の双方から電気的に絶縁された湾曲した薄膜ディジット線と、 前記薄膜記憶素子、前記薄膜ワード線、及び前記薄膜ディジット線の上面に堆 積されると共に、前記ワード線および前記薄膜ディジット線から電気的に絶縁さ れた磁性物質保持素子と、 前記多層薄膜記憶素子内の磁性ベクトルオリエンテーションに依存する抵抗を 示すと共に、自身を通過する電流が前記薄膜記憶素子を通過するよう前記薄膜記 憶素子に結合された2つのセグメントを有するセグメント薄膜センス線とを有し 、 前記薄膜記憶素子の磁性は、前記ディジット線と前記ワード線に同時に電流が 発生するのに対応して前記ワード線およびディジット線の周りを時計方向から前 記ワード線及びディジット線の周りを反時計方向へ、および前記ワード線及びデ ィジット線の周りを反時計方向から前記ワード線およびディジット線の周りを時 計方向へ切り替えられ、前記薄膜記憶素子の磁性が、薄膜記憶素子の実質的に全 動作段階中閉磁束オリエンテーションを有することとを特徴とする薄膜メモリセ ル。 29.前記薄膜記憶素子および前記保持素子はそれぞれ巨大な磁性抵抗を 示す多層構造を備え、また、前記保持層が前記薄膜記憶素子に対して電気的に結 合された請求項28に記載の薄膜メモリセル。 30.前記薄膜ディジット線は前記薄膜ディジット線に電気的に結合され 、これによりデュアルパーパスディジットセンス線が形成される請求項28に記 載の薄膜メモリセル。 31.複数の層を有すると共に巨大な磁気抵抗を示す第1構造と、関連す る磁性ベクトルを有する選択層とを有し、少なくとも1つの次元の閉磁束構造を 有し、前記磁性ベクトルは前記記憶素子の全作用段階中少なくとも1つの次元に 実質的に制限されることを特徴とする記憶素子。
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