JPH11505533A - 標識物と生体有機分子間の白金介在リンカの製造法、生物有機分子の標識法、対象生物物質の検出法および診断用テストキット - Google Patents

標識物と生体有機分子間の白金介在リンカの製造法、生物有機分子の標識法、対象生物物質の検出法および診断用テストキット

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JPH11505533A JP8533965A JP53396596A JPH11505533A JP H11505533 A JPH11505533 A JP H11505533A JP 8533965 A JP8533965 A JP 8533965A JP 53396596 A JP53396596 A JP 53396596A JP H11505533 A JPH11505533 A JP H11505533A
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Abstract

(57)【要約】 本発明は、特定対象分子の検出に使用することのできる標識化物質の製造に最適な白金化合物の改良製造法を提供する。該白金配位化合物は二つの反応性基を持ち、その一方は標識物に置換し、他方は標識すべき物質に置換する。標識化物質の製造が、適正な原料物質の選択と、適正な中間体の製造により大幅に改善される。標識効果が大幅に改善されたことにより、本発明の一部である標識キットの製造も可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】 標識物と生体有機分子間の白金介在リンカの製造法、生物有機分子の標識法、 対象生物物質の検出法および診断用テストキット 本発明は、白金化合物に基づくリンカ(標識物と生体有機分子間の結合部分) の製造法に関する。白金(配位)化合物は長い間興味深い分子と考えられてきた 。これらの化合物とその使用についての総説として、リーディックら(Reedijk et al.)の「構造と結合(Structure and Bonding)、67、53〜89ページ 、1987」を引用する。特に、シス型白金は抗腫瘍剤として期待できるとして 多くの注目を集めている。この白金化合物の抗腫瘍活性は、白金化合物が少なく とも二つの反応性基(好ましくは、互いにシス方向を向いている)を持つことに 由来しており、この反応性基がDNA分子の架橋を可能とし、結果としてこれら DNA分子の複製を抑制する。 白金(配位)化合物の他の使用例がPCT出願(WO92/01699)に開 示されており、当該出願によると、二つの反応性部分(脱離基と規定)を持つ白 金化合物は蛍光物質と反応して単一の反応性部分を持つ標識化白金化合物を生じ 、その反応性部分が核酸、好ましくは、グアニン残基のN−7位で(非共有的に )結合する。本発明は、そのような標識物質のリンカとしての使用に適した白金 化合物の改良製造法、標識化物質の製造法、および診断用テストキット製造にお ける当該物質の用途を提供する。 WO92/01699に開示された原料化合物は、白金(II)(エチレンジ アミン)二塩化物または[白金(II)(エチレンジアミン)(Me2SO)C l]+Cl-である。これら両化合物をリンカとして用いるには、ある種の欠陥が ある。第一の化合物は市販品として入手可能であり、第二の化合物(より好まし い)は塩化物塩として合成しなければならない。二塩化物では、塩素イオンCl- のマーカ基あるいはグアニン基に対する置換反応性が劣る。さらに二個のCl- イオンが略同等の反応性を有するため、両方のイオンが標識物により置換されて しまうということが起こり、標識化物質が対象生体分子に結合するための反応性 部分が残らなくなる。そのため、異なる反応性部分を持つ化合物が標識化使用目 的に極めて好ましい。後者の化合物はこの目的に適うが、この化合物でDNAを 完全標識しようとすると数分どころか数時間に及ぶ長時間を要するため、日常使 用に適した生成物とはならない。 我々はこの度、式PtE4(Eは電子陰性基、好ましくはハロゲン、NO3 -ま たはSO3 -)で表される好適な原料化合物を選択することにより、上述の第一化 合物および多くの新規化合物を含む対称性リンカの非常に簡単な信顆性の高い製 造法を見出した。実施例に記載のごとく、これら原料化合物とエチレンジアミン との反応は非常に単純で効果的である。さらに、この反応は標識化物質を製造す るための最適な対称性中間体化合物に導き得る。標識化物質を製造するためにこ れら原料化合物を使用する利点についてこれまで開示されたことはなく、またこ れらの化合物がこの目的に使用されたこともない。これらの化合物を使用する主 な利点は、生成する白金化合物の安定な架橋を結合させるに際し、遮断試薬を使 用する必要がないことである。もう一つの利点は、生成した中間体化合物が遮断 試薬を用いずとも再度標識化が可能なことである。さらに、これらの反応の収率 が非常に高い。これら対称性原料化合物を使用するさらなる利点は、次工程反応 を阻害したり、収率を低下させたり、あるいは余分な分離工程を要するような異 なる生成物が混合物として形成されないということである。本発明による最適中 間体化合物は、白金(II)(エチレンジアミン)(NO32である。驚くべき ことに、これらの化合物は二重の標識化はほとんど起こらず、この事実はWO/ 01699の二塩化物と対照的である。この物質は適当な標識基を使用して容易 に調製可能であり、しかも生成する標識物質はさらに残りのNO3基の置換反応 によって標識すべきあるいは検出すべき生体有機分子に結合させることができる 。その際の反応は、既知の白金化合物との反応よりかなり急速に進行する。さら に、この化合物の製造法および生成する化合物は、DMSOのような毒性の高い 物質を必要としない。 中間体化合物は、適当な標識物(マーカとしても知られる)で標識することが できる。これらの標識物は、放射活性標識物、酵素(検出すべき基質との反応を 必要とする)、アビジン、ストレプトアビジン、ビオチンのような特異的に結合 するペア構成成分、ビオシチン、イミノビオシチン、コロイド状色素物質、フッ 化クロム(ローダミンなど)、還元性物質(エオジン、エリスロジンなど)、( 着色)ラテックスゾル、ジゴキシゲニン、金属ゾルまたは他の粒状ゾル(セレン 、炭素など)、ダンシルリジン、抗体、プロテインA,プロテインGなどである 。これらの標識物は、リンカに直接またはスペーサ・アーム(好ましくはポリリ ジン)を介して結合する。核酸と蛋白の標識がとても簡単なため、リンカ・標識 化合物を別途キットとして販売することができる。一般のユーザは、それによっ て簡単に標識化物質を製造することができるし、当該物質に応じて多くの異種標 識物を同じやり方で結合させることもできる。このことは、一回のアッセイで復 数種の検出を可能とする。さらに、白金標識化合物(たとえば、WO/0169 9から)の既知の利点も勿論本発明方法および化合物によって得られる。白金化 合物のもう一つの利点は、銀あるいは他の金属結晶を沈殿させるための核として も白金を使用することによって多少なりとも直接にそれらを検出できることであ る。 利用可能なS(硫黄)あるいはN(窒素)を含むほとんど全ての生体有機分子 は、白金化合物で標識することができる。該標識化合物にて本発明により標識可 能な最適生体有機分子は、核酸(ヌクレオチド、オリゴヌクレオチド、DNA, RNA,ホモ二本鎖、ヘテロ二本鎖、多重鎖)である。該白金は、非常に簡単に グアニジンのN−7位に(非共有的に)結合することができる。この方法でRN AまたはDNA分子が一本鎖またはそうでない場合であっても簡単に検出するこ とができるが、さらにハイブリッド形成法用のプローブ製造にも使用することが できる。この場合、非標識のDNA/RNA分子が当該標識化プローブにハイブ リッドする。該白金化合物がハイブリッド形成を阻害することは、まずほとんど ない。また、この技術によればプローブを作製する際にヌクレオチドを修飾する 必要もなくなる。しかも、蛋白、ペプチドおよび他の生体有機分子も本発明に従 い、該標識物質により標識することができる。 本発明の白金化合物は、生体有機分子をニトロセルロース、ナイロンフィルタ 、 マイクロタイタプレートなどの固体表面に結合するのに好適である。 本発明方法により修飾したヌクレオチドおよびその修飾ヌクレオチドを包含さ せたオリゴおよびポリヌクレオチド、あるいはこれら新規白金化合物を用いて直 接修飾したオリゴおよびポリヌクレオチドは、生物医学研究、臨床診断薬および 組換えDNA技術におけるプローブとして用いることができる。 これら広範な用途は当該白金化合物がポリペプチドに結合し得る、あるいはポ リペプチドと相互に作用し得る検出可能な部分を持ち、かつ、ポリペプチドとの 間で検出可能な安定な複合体を形成する能力を有することによる。いくつかの用 法例としては、核酸含有病因物質、たとえば、細菌、ウイルスの検出および同定 ;抗生物質耐性細菌のスクリーニング;薬理効果に関係する遺伝病用動物のスク リーニング;たとえば、21−トリソミ(3染色体性)、鎌状赤血球貧血などの 遺伝病の診断;染色体核型同定;および腫瘍細胞の同定などである。 本発明の他の利点および実施態様は、以下の実験の部で明瞭となろう。 実験の部 中間体白金化合物の合成 これらの化合物は、以下の工程により調製することができる: (a)アニオンが下記の構造式(1)を有する化合物を適当な溶媒中、適当な 条件下でKIと反応させ、 下記のアニオン構造式(2)を有するヨウ素化白金化合物を形成し、 (b)該ヨウ素化白金化合物(2)を適当な溶媒中エチレンジアミンと反応さ せて、式Pt(en)I2で表され、かつ、下記構造式(3)を有するエチレン ジアミン・ヨウ素化白金化合物を形成し、 (c)該化合物(3)を適当な溶媒中、適当な条件下でAgNO3と反応させ 、下記構造式(4)を有する化合物を形成し、 (d)該化合物(4)を適当な溶媒中、適当な条件下でKClと反応させ、下 記構造式(5)を有する化合物を形成し、 (e)該化合物(5)を適当な溶媒中、適当な条件下でAgNO3と反応させ 、下記構造式(6)を有する化合物を形成し、 (f)該化合物(6)を、DNAおよび/またはRNA標識物として使用する ハプテン結合Pt(en)化合物合成用修飾白金化合物として回収する。 化合物(4)および(6)は勿論同一の化合物であるが、これらを調製する反 応はいずれも互換性がある。 実施例1 Pt(en)−ジアミン原料物質の調製 白金メチレンジアミン(NO32の調製:原料物質 Pt(en)(NO32 全反応を暗所で実施する。 1gの四塩化白金カリウムK2PtCl4(2.4mmol,シグマ)をミリポ ア濾過水50mlに溶かし、室温で攪拌する。10当量のヨウ化カリウムKI( 24mmol,3.999g,シグマ)を加える。溶液は、直ちにオレンジ色か ら暗赤色(K2PtI4)に変わる;5分間攪拌する。 この白金溶液に1当量のエチレンジアミン(2.4mmol,160.874 3μl、メルク11−0.9kg;161μlのエチレンジアミンを5mlのミ リポア水で希釈したもの)をゆっくりと加え、室温で1時間攪拌する。 黄褐色の沈殿Pt(en)I2を形成するが、上清部は透明となる。 この溶液を1.0μmのメンブランフィルタ(シュライヒャーおよびシュエル ;Schleicher & Schuell)で濾過し、沈殿をミリポア水、エタノール、ジエチル エーテルで順次洗浄する。生成したPt(en)I2を真空乾燥機中、37℃で 少なくとも4時間乾燥する。 乾燥したPe(en)I2を秤量し(−1.07g)、45mlミリポア水・ 5mlアセトンに懸濁する;溶液は懸濁している。1.95当量のAgNO3( M=169.9,シグマ)を加える。反応液を室温で一夜攪拌する。 反応液を1.0μmのメンブランフィルタで濾過する;沈殿はヨウ化銀AgI である;濾液は透明でなければならない。 0.5mlのPt(en)(NO32含有溶液に過剰のKClまたはNaCl を加え、過剰のKClまたはNaClを加えた直後に白色の沈殿が生じないこと を確認する。もし白色の沈殿(黄色の沈殿のみで)が生じなければ、全溶液に過 剰のKClまたはNaClを加える。黄色の沈殿が生成したところで溶液を濾過 し、沈殿(Pt(en)Cl2)をミリポア水、エタノール、ジエチルエーテル で洗浄する。 得られた沈殿物を真空乾燥機中、37℃で少なくとも4時間乾燥する。 乾燥したPe(en)Cl2(M=326.1)を秤量し、45mlミリポア 水/5mlアセトンに懸濁し、濁った液を攪拌する。1.95当量のAgNO3 を加え、反応液を室温で一夜攪拌する。溶液はAgClが生成しているために白 色となる。 溶液を暗所で濾過して、濾液はロータリエヴァポレーションによりアセトンを 除去し、25mlまで濃縮する。次いで、濾液を凍結乾燥する。生成物は、NM Rまたは赤外線吸収スペクトル法によりチェックする。下表に元素分析値を示す 。 実施例2 免疫学的に検出可能なハプテン−Pt(en)化合物の調製 白金エチレンジアミン−ε−(6−(ビオチノイル)アミノ)ヘキサノイル− L−リジン−ナイトレートの調製 [Pt(en)(ビオシチン−X)(NO3)]NO3 全反応を暗所で実施する。 ビオシチン−X31.6mg(0.065mmol,モレキュラ・プローブ・ インク、米国)を15mlのミリポア水に暗所で加え、わずかに加熱(最高40 ℃まで)して溶解させ、0.4Mの水酸化ナトリウムでpH7〜8に調整する。 Pt(en)(NO3223.4mg(M=379.1,0.062mmol) (実施例1参照)をミリポア水10mlに暗所で加え、わずかに加熱(最高50 ℃まで)してPt(en)(NO32を完全に溶かす。 両方の試薬が完全に溶解したところで、ビオシチン溶液を白金溶液に添加し、 暗所、室温で210分間反応させる。反応液のpHは7.0に維持する必要があ り、そのために反応の間モニタして必要に応じH2OまたはHNO3を加える。 生成物[Pt(en)(ビオシチン−X)(NO3)]NO3を凍結乾燥し単離 する。 生成物の安定性は、ptがビオシチン−Xのアミノ基だけでなくカルボキシル 基にも結合することで保証される。白金化合物と後者との結合速度が優位となっ て、キレート環が形成され、重合反応が起こらなくなるため、それが一旦水に溶 解すると生成物を安定化させると見做される。 下表に[Pt(en)(ビオシチン−X)(NO3)]NO3の元素分析値を示 す。 実施例3 白金エチレンジアミン−ジゴキシゲニンR−L−リジン−ナイトレートの調製 [Pt(en)(ジゴキシゲニン−X)(NO3)]NO3 Pt(en)(NO32(0.062mmol,23.65mg)をメタノ ール20mlに加え、50℃に加熱して完全に溶解する。 ジゴキシゲニン−L−リジン(45.3mg)をメタノール20mlに加え、 固形物が完全に溶解するまで加熱する。 両方の溶液を混合して、少なくとも3時間反応させる。最終産物をロータリエ ヴァポレーションにより単離する。ジゴキシゲニンRは、ベーリンガ・マンハイ ム社の登録商標である。 実施例4 蛍光性白金(en)化合物の調製 白金エチレンジアミン−フルオレセインアミン−ナイトレートの調製 [Pt(en)(フルオレセインアミン−X)(NO3)]NO3 全反応を暗所で実施する。 Pt(en)(NO32(0.25mmol,94.8mg)を10mlメタ ノール/2ml水に加え、加熱溶解する。 フルオレセインアミン(0.27mmol,95.5mg,シグマ)を10m lのメタノールに溶解する。 フルオレセインアミン溶液を白金溶液に加え、直後の色の変化を観察する。 少なくとも3時間反応させる。結晶性の最終産物をロータリエヴァポレーショ ンにより単離し、凍結乾燥する。 実施例5 白金エチレンジアミン−5’−アセトアミドフルオレセイン−ナイトレートの 調製 [Pt(en)(5’−アセトアミドフルオレセイン−X)(NO3)]NO3 全反応を暗所で実施する。 Pt(en)(NO32(0.047mmol,17.8mg)をメタノール 5mlに加え、加熱溶解する。 5’−アセトアミドフルオレセイン(0.049mmol,20mg,モレキ ュラ・プローブ・インク)を10mlのメタノールに溶解する。 アセトアミドフルオレセイン溶液を白金溶液に加え、少なくとも3時間反応さ せる。 最終産物をロータリエヴァポレーションにより単離する。 実施例6 白金エチレンジアミン・ε−(6−(フルオレセイン−5−カルボキサミド) ヘキサノイル)−L−リジン−ナイトレートの調製 [Pt(en)フルオレセインリジン(NO3)]NO3 全反応を暗所で実施する。 Pt(en)(NO32(0.077mmol,29.17mg)をメタノー ル10mlに加え、加熱溶解する。 ε−(6−(フルオレセイン−5−カルボキサミド)ヘキサノイル)−L−リ ジン(0.081mmol,50mg)をメタノール10mlに溶解する。 フルオレセイン溶液を白金溶液に加え、少なくとも3時間反応させる。最終産 物をロータリエヴァポレーションにより単離する。 実施例7 白金エチレンジアミン−5−(および6)−((N−(5−アミノペンチル) アミノ)カルボニル)テトラメチルローダミン−ナイトロレートの調製 [Pt(en)(テトラメチルローダミン・カダベリン)(NO3)]NO3 全反応を暗所で実施する。 Pt(en)(NO32(0.074mmol,28mg)をメタノール1 0mlに加え、加熱溶解する。 テトラメチルローダミン・カダベリン(0.077mmol,40mg,モレ キュラ・プローブ・インク)をメタノール10mlに溶解する。 両溶液を混ぜ合わせ、少なくとも3時間反応させる。 最終産物をロータリエヴァポレーションにより単離する。 実施例8 白金エチレンジアミン−カスケード・ブルーR・カダベリン・ナイトレートの 調製 Pt(en)(カスケード・ブルー・カダベリン)(NO3)]NO3 Pt(en)(NO32(0.057mmol,21.6mg)を脱ミネラル 水10mlに加え、50℃に加熱して完全に溶解させる。 カスケード・ブルー・カダベリン(0.06mmol,40mg,モレキュラ ・プローブ・インク)を脱ミネラル水10mlに溶解する。 両溶液を混ぜ合わせ、少なくとも3時間反応させる。 最終産物をロータリエヴァポレーションにより単離する。 カスケード・ブルーRは、モレキュラ・プローブ・インクの登録商標である。 実施例9 白金エチレンジアミン−4,4−ジフルオロ−5,7−ジメチル−4−ボラ− 3a,4a−ジアザ−s−インダセン−3−プロピオニルエチレンヂアミン−ナ イトレートの調製 Pt(en)(BODIPYR 530/550 C3EDA)(NO3)]N O3 Pt(en)(NO32(0.052mmol,19.66mg)をメタノ ール10mlに加え、加熱溶解する。 BODIPY 530/550 C3EDA(0.0545mmol,256 mg,モレキュラ・プローブ・インク)をメタノール10mlに溶解する。 両溶液を混和し、少なくとも3時間反応させる。 最終産物をロータリエヴァポレーションにより単離する。 BODIPYRは、モレキュラ・プローブ・インクの登録商標である。 実施例10 白金エチレンジアミン−N−ε−(5−ジメチルアミノナフタレン−1−スル ホニル)−L−リジン−ナイトレートの調製 [Pt(en)(ダニシル・リジン)(NO3)]NO3 Pt(en)(NO32(0.125mmol,47.5mg)を脱ミネラル 水20mlに加え、50℃に加熱して完全に溶解させる。 ダニシル・リジン(0.13mmol,50mg,モレキュラ・プローブ・イ ンク)を脱ミネラル水20mlに溶解し、0.4M水酸化ナトリウムでpH7〜 8に調整する。 両溶液を混和し、少なくとも3時間反応させる。最終産物は凍結乾燥により単 離する。 実施例11 Pt(en)−化合物をDNAにカップリングする反応 DNA分子をPt(en)−化合物で標識する典型的な反応 5μgの二本鎖DNAを超音波処理するか、あるいはDNase(ディーエヌ エース)で処理して300〜500bpの断片とする。これに6μgのPt(e n)−化合物を加え、その容量を50μlに調整する。反応混合物を65℃で1 時間保温する。未結合のPt(en)−化合物を100μlのNADDTC溶液 を添加してブロックする。Pt(en)−化合物で標識されたDNAはセファデ ックスG−50のカラムで精製する。このように簡単に標識し、精製したDNA は−20℃で保存するか、そのままDNAプローブによるアッセイに使用する。 Pt(en)−化合物で標識したDNAプローブは、少なくとも2年間はその活 性および/または特異性を失うことなく20℃で保存することができる。 上記の全ての応用例は、このプロトコールに従って標識したプローブを用いて 実施される。 実施例12 白金エチレンジアミン−ローダミン123−ナイトレートの調製 [Pt(en)(ローダミン123)(NO3)]NO3 全反応を暗所で実施する。 Pt(en)(NO32(0.058mmol,21.9mg)をN,N−ジ メチルホルムアミド10mlに加え、加熱溶解させる。 ローダミン123(0.060mmol,22.8mg)をN,N−ジメチル ホルムアミド8mlに溶解する。ローダミン溶液を白金溶液に加え、少なくとも 3時間反応させる。生成物は、ロータリエヴァポレーションにより単離する。 実施例13 白金エチレンジアミン−(7−アミノ−4−メチルクマリン)−ナイトレート の調製 [Pt(en)(7−アミノ−4−メチルクマリン)(NO3)]NO3 全反応を暗所で実施する。 Pt(en)(NO32(0.098mmol,37.0mg)を25mlメ タノール/2ml脱ミネラル水に添加し、加熱溶解させる。7−アミノ−4−メ チルクマリン(0.10mmol,18mg)をメタノール10mlに溶解する 。7−アミノ−4−メチルクマリン溶液を白金溶液に加え、少なくとも4時間反 応させる。生成物は、ロータリエヴァポレーションにより単離し、凍結乾燥する 。 実施例14 白金エチレンジアミン−5−アミノエオジン−ナイトレートの調製 [Pt(en)(5−アミノエオジン)(NO3)]NO3 全反応を暗所で実施する。 Pt(en)(NO32(0.068mmol,25.6mg)をN,N−ジ メチルホルムアミド15mlに加え、加熱溶解させる。5−アミノエオジン(0 .075mmol,50mg)をN,N−ジメチルホルムアミド10mlに溶解 する。5−アミノエオジン溶液を白金溶液に加え、少なくとも4時間反応させる 。生成物は、ロータリエヴァポレーションにより単離する。 5−アミノエオジン:モレキュラ・プローブ(A−117)より購入可能 実施例15 白金エチレンジアミン−5−IRD−ナイトレートの調製 [Pt(en)(IRD)(NO3)]NO3 全反応を暗所で実施する。 Pt(en)(N〇32(0.008mmol,3.2mg)をN,N−ジメ チルホルムアミド5mlに加え、加熱溶解させる。IRD(下記参照)(0.0 09mmol,7.5mg)をN,N−ジメチルホルムアミド5mlに溶解する 。IRD溶液を白金溶液に加え、少なくとも3時間反応させる。生成物は、ロー タリエヴァポレーションにより単離する。 実施例16 汎用結合方式によるDNAプローブのビオチン標識 序 論 この標識法は、in situハイブリッド形成(ISH)のためにDNAプ ローブをビオチンで標識するのに使用されている。本実施例では品質管理手続の ためのプロトコールとデータを含む標識手技を提示している。ビオチン標識のた めに、プラスミドでクローン化したヒト・パピローマウイルス・タイプ6(HP V,40%GC塩基対)の全DNAを用いた。 実験手技 プラスミドDNAの調製 ヒト・パピローマウイルス・タイプ6の全DNAをベクタpSp−64にクロ ーン化した。プラスミドDNAを大腸菌(E.coli)(C−600)に導入 し、アンピシリン含有LBプレート上に移植した。単一コロニが一夜で大きな細 胞集団に成長した。プラスミドDNAはバーンボイムとドリーの方法1に従って 単離し、セファロースC1−2B(ファルマシア)によるカラムクロマトグラフ ィにより精製し、制限酵素分析により挿入断片を調べた。プラスミドDNAの濃 度はA260/280の吸光度により定量した。エタノール沈殿の後、DNAを 10mMトリス・塩酸 (pH7.2;0.3mMEDTA)に最終濃度が1μ g/μlとなるように溶解した(バッチ#150894)。次いで、このDNA を氷上10分間ずつ3回超音波(ソニプレップ150、MSE)処理した。 得られたDNA断片のサイズは2%アガロース・ゲル電気泳動で測定し、20 0〜400塩基対であることが判明した(バッチ#051094)。 プラスミドDNAの標識化および精製 プラスミドHPV−6 DNAを以下の試薬と混合することによりビオチン− ULSで標識した。 プラスミドHPV−6DNA(バッチ#051094) 5μl(1μg/μl) ビオチン−ULS標識化試薬(バッチ#BX940830) 8μl(1μg/μl) 脱ミネラル水(<0.2/μS/cm) 37μl 50μlの反応混合物を85℃で15分間インキュベートした。 過剰の標識化試薬を50μlのジエチルジチオカルバミン酸ナトリウム(2%脱 ミネラル水溶液)を加えて捕捉し、室温で30分間放置した。 S300HRミクロスピンカラム(ファルマシア)によるサイズ排除クロマト グラフィで未結合のビオチン−ULSを除去した。 溶出容量を500μlとして10ng/μl濃度のビオチンHPVV−6プロ ーブ(バッチ#06109−4)を得た。 検出限界の品質管理 ビオチン・プローブの検出限界を以下のプロトコールに示す直接スポット−ブ ロット(点染)および逆ろ紙ハイブリッド形成により決定した。 直接スポット−ブロット ビオチン標識したHPV−6プローブ(バッチ061094)を900mM塩 化ナトリウム、90mMクエン酸ナトリウムおよび200μg/ml一本鎖サケ 精子DNAから成るスポットバッファに10倍系列希釈し、1μl当たり100 0〜0.1pgの希釈系列とした。 1μlずつのスポットをニトロセルロース膜(メンブレン)に載せ、80℃で 2時間加温放置してDNAを結合させた。ストレプトアビジン−アルカリフォス ファターゼ接合体(シグマ)をNBT/BCIP沈殿基質溶液(シグマ)と組み 合わせて用い、ビオチンプローブを以下のプロトコールに従い可視化した: − メンブレンを0.5%ツイーン20含有TBS溶液(TBST)に5分間 侵漬する。 − メンブレンをストレップ−AP(3DEA U/ml)と共にTBST中 、37℃で15分間加温放置する。 − NC−メンブレンを5分間ずつ3回TNS溶液中で洗浄し、次いで脱ミネ ラル水により5分間洗浄した。 − メンブレンをNBT/BCIP基質溶液と37℃で15分間加温放置し、 次いで脱ミネラル水にて洗浄、空気乾燥した。 結 果 この方法によるビオチンDNAプローブの検出限界は、1pg以下であった。 逆ろ紙ハイブリッド形成 HPV−6 DNA(バッチ051094)を0.1N水酸化ナトリウムで1 /10に希釈し、100℃で5分間加温放置し、次いで直接氷の上に置いて一本 鎖DNAとした。冷却した0.1N水酸化ナトリウムで10倍系列希釈して、1 μl当たり10,000〜1pg DNAの系列液とした。1μlずつのスポッ トをナイロン・メンブレン(ベーリンガ・マンハイム)に載せ、風乾した。ビオ チン標識HPV−6 DNAプローブを5xSSPE/0.5%SDS溶液で希 釈し、200ng/ml濃度の溶液を得た。この溶液を100℃で5分間加温放 置した後、5分間直接氷につけた。 目標のDNAを含有するナイロン・メンブレンを2xSSCに5分間侵漬し、 次いで一本鎖プローブ溶液で37℃2時間加温放置した。過剰のビオチンプロー ブを2xSSPE/0.1% SDSで37℃10分間ずつ3回処理して除去し 、次いで5分間TBSTで加温処理した。 ビオチンプローブは、直接スポット・ブロット法で述べたと同じプロトコール を実施、可視化した。 結 果 この方法によるビオチンDNAプローブの検出限界は10pg以下であった。 In situハイブリッド形成の実施 試験材料は、オルガノシラン被覆ガラススライドに載せたHPV−6陽性頚部 コンジローマの6μmパラフィン切片であった。以下のプロトコールを用いた( 特に断らない限り、各工程は室温で行う): 1.パラフィン切片はキシレンで3度脱蝋して、等級エタノールで水和した。 2.切片をTBSTで5分間すすいだ。 3.切片を0.1N塩酸中、0.25%ペプシンで37℃5分間消化し、等級 エタノールで脱水後風乾した。 4.プローブ溶液10μlを切片に注ぎ、カバースリップで被った。プローブ 溶液とは、0.6M NaCl,0.06Mクエン酸ナトリウム、35%ホルム アミド、10%デキストラン硫酸、2.5xデンハート溶液および10μl/m l一本鎖さけ精子DNAから成るハイブリッド形成用混合物にビオチンHPV− 6プローブDNA(バッチ#061094)を2ng/μlの濃度に溶解したも のをいう。 5.スライドを95℃のホットプレート上に5分間置き、プローブと標的DN Aを同時に変性させた。 6.スライドを37℃の加湿器に2時間入れてハイブリッド形成させた。 7.カバースリップを取り除き、スライドを15mM NaCl,1.5mM クエン酸ナトリウムおよび5%ホルムアミドで3回洗浄した。 8.スライドをTBSTですすいだ。 9.切片をストレプトアビジンAP接合体(TBST中の3DEA U/ml )で37℃15分間保温処理した。 10.スライドをTBST(3x)および脱ミネラル水(1x)でそれぞれ5分 間洗浄した。 11.切片をNBT/BCIP基質溶液37℃15分間保温処理した。 12.スライドを脱ミネラル水で洗浄(3x)し、切片をグリセロール/ゼラチ ンに固定した。 結 果 この切片を用いて、HPV−6感染細胞部分には青/紫色の沈殿を認め、残り の組織にはわずかなバックグランドを認めた。 結 論 結果によれば、ULS法で標識したDNAは好ましい標識検出限界を示す。U LS法は実施が迅速・容易であり、感度が高く、酵素処理工程を要しないなど、 結果として再現性の高い、全製造工程のコストを低下し得る方法なので、研究目 的、日常の、あるいは工業的標識核酸の製造に最適である。ULS法は、常用さ れている非同位体標識法と同等の有用な代替法を提供する。 一般文献 1.マニアティス・T.,サムブルーク・J.,フリッシュ・E.F.,モエ レキュラ・クローニング、第二版、コールド・スプリング・ハーバ・ラボラトリ ー・プレス、ISBN 0−87969−309−6. 2.ケラー・G.H.,マナック・M.M.,DNAプローブ、ストックトン ・プレス、ISBN 0−333−47659−X. 適 応 1.いわゆるLIDIA法(リンクDNAイムノ・アッセイ;Linked DNA imm uno Assay)におけるPt−DNAリンカの使用 LIDIA法は少量のDNA(またはRNA)、たとえば、原料物質PCR増 幅後のDNAの定量分析を可能とする。本方法は特異的DNA(RNA)プロー ブを使用し、かつ、迅速DNA(RNA)Pt−標識化工程を経るために操作が 簡単なので、感度・特異性の高い方法である。 方法の記載: 本方法では、DNA(RNA)プローブの標識に迅速Pt標識化合物を使用す る。 本方法では、異なる3種の手法が可能である。 1.DNA分子に交差結合する白金化合物を用いてDNAプローブ分子をプラ スチック、ナイロンまたはニトロセルロースの表面に不可逆的に結合させる。次 いで、DNA標的物の検出を典型的な標識化DNA/RNAプローブ(ニックト ランスレーションまたは化学修飾、ランダムプライミング)により実施する。 2.検出可能な基をDNAに結合させ、DNA分子をいわゆるDNAプローブ とする。DNA化合物を表面に結合させるには、科学上既知の古典的方法により 実施できる(特別に処理したマイクロタイタプレートに共有結合させる、DNA 分子をニトロセルロースに焼き付ける、あるいはDNA分子をナイロンメンブレ ンに結合させる)。 3.手法1および2の組み合わせ 手法1 固定化したDNAプローブはハイブリッド形成法により検体中の特定標的分子 を捕捉するのに使用できる。形成されたハイブリッドを検出するには異なる方法 を使用する;たとえば、第二の標識化DNAプローブを使用して標的DNA分子 の異なる部分とハイブリッド形成させ、サンドイッチ型のハイブリッドを形成す る。標識物は、常用の免疫検出法および発色法により検出することができる。 手法2 (増幅された)検出可能なDNA(RNA)含有物をプロトコールに従って直 接標識する。 過剰の標識物は、NaDDTCまたはチオウリューム(Thiooreum)を加えて 失活させる。この手法が他の方法と異なる点は、標的物を検出するために、他の アッセイ法では標識したDNA(RNA)プローブを使用するのに対し、本方法 では標的分子を標識する点にある。Pt−標識化合物(ULS)の素早い結合能 力が、診断テスト手順(通常の結合時間は65℃で60分を要する)におけるD NA結合工程の常用化を可能とする。 第二工程は、標的の特異プローブで予めコートしたマイクロタイタプレート中 で行う。インキュベーションは安定な“標識化標的物”とプローブのハイブリッ ド形成のために行う。標的分子を直接標識化することが面倒な二重ハイブリッド 形成技術を無用のものとする;二重ハイブリッド形成法では一方のプローブを標 的物の捕捉に使用し、もう一方の標識化プローブを固定化した標的物の検出に使 用する。 本方法においては、プローブがマイクロタイタプレートのウエル表面に共有結 合により結合してある。第二工程のインキュベーションは液中ハイブリッド形成 が特徴であり、迅速に実施することができる。これが定量的DNAハイブリッド 形成技術に対するこの手法の主要な革新的特徴の一つである。 手法3 DNAプローブまたはDNA標的物の固定化およびDNAプローブと標的物の 標識化のためには、新たに開発されたPt汎用標識化システムを用いることがで きる。これら二つのDNA結合方式は、“キャッチャ”(捕捉体)および“デテ クタ”(検出体)の双方が第二の物質に結合する場合(ビオチン、ジゴキシゲニ ンのような検出可能な基またはプラスチックスティック、マイクロタイタプレー ト、メンブレンのような担体表面のいずれか)の一つのアッセイに組み合わせる ことができる。 方式の例:ヒトの診断薬におけるSTD関連微生物の検出(クラミジア、梅毒 、エイズ、ヘルペス、淋疾、B−型肝炎) 2.Pt−DNA標識物のテストストリップ手技との組み合わせ使用および様 式 “DNA侵漬スティック” DNA侵漬スティック手技は、少量のDNA(またはRNA)の定量および半 定量分析を可能とする;たとえば、PCR増幅後の、あるいは体液検体(血液、 尿、汗など)に存在するものである。 この手技は特異的DNA(RNA)プローブを使用し、かつ、迅速DNA(R NA)Pt−標識化工程を経るために操作が簡単なので、感度・特異性の高い方 法である。 この新開発のPt標識物を用いることを特徴とする汎用性標識法は、DNA( RNA)分子を結合させるのに3種の方法で用いることができる。 1.検出可能なマーカ基をポリヌクレオチド配列に結合させるのに使用するる ことができる。 2.ポリヌクレオチド配列を固相(プラスチック、メンブレン、ラテックス・ ビーズ、ヒドロゾル、またはマイクロタイタプレート)に不可逆的に結合させる のに使用することができる。 3.1および2の組み合わせ 利点1: この例では、テスト試料中の生物学的分析対象物の検出に二通りの方法がある 。 第一の方法では、DNAプローブを新開発のPt標識化合物を用いて標識でき る。この標識化したプローブは標的のDNA配列と一次プローブとの間に形成さ れる、事前にメンブレン上に形成されたハイブリッドの検出に用いることができ る。この方法で必須のことは、一次プローブが二次Pt標識プローブとは異なる 標的物上の配列を認識することである。実際に、これはたとえばRNAハイブリ ッド形成で達成され、その際にはポリAプローブが全RNA(ポリT端子により 認識可能)をメンブレンに固定化するのに用いられる。 第二の方法はやや異なって、この場合には迅速で特異性の高いpt標識化を特 徴とするので、標的物をテスト試料液中で標識することができる。この方法での 処方は、標識化した標的物を適当なメンブレン上に固相化した特異的非標識DN Aプローブで捕捉することから成る。これがDNA/RNAへ応用した侵漬ステ ィック法である。 利点2: DNAプローブまたは標的DNAを固相化するには、非標識のPt化合物(す なわち、二つの遊離結合部位を持つPt化合物)が、DNAと担体(プラスチッ ク、メンブレン、マイクロタイタプレートなど)表面との橋渡しとして用いられ る。 これまでの科学では、自然な方法でDNAに結合する物質がほとんど知られて いなかったために、これはDNA配列の捕捉分子として診断アッセイにおいての 有用性を著しく高めるものである。このPt架橋分子を広めることで、DNA技 術にとって新しい応用分野が広がりつつある。 利点3:実施例1および2の組み合わせ 一般法:特に、Ptリンカ分子をラテックスまたはヒドロゾル・アッセイに用 いるのは興味深い。このリンカは、DNA分子と微少粒子のカップリングを可能 にする。DNA分子は、標的物質とハイブリッドを形成することができる。陽性 反応はDNAハイブリッド粒子化合物を架橋結合させ、粒子の凝集像として可視 化することができる。 このようなテストは定量化可能であり、その凝集度は調整して、特定の波長で 測定することができる。殊に、金粒子は最適波長が凝集後に移動するという固有 の特性を有している。 3.診断テスト手順においてPt−マーカ化合物を用いる蛋白質の標識 Pt−マーカ化合物は特定の条件下で蛋白質構造と相互作用する能力を有し、 DNAの結合条件とは異なる条件で、たとえば以下のような標識に使用すること ができる。 a.テスト試料中の一次標的を検出するためのモノまたはポリクローナル抗体 b.いわゆる拮抗原理に基づく試験法の抗原として用いる蛋白誘導体 c.他の化合物と特異的に相互作用することが知られている特別な蛋白構造物 ;ただし、互いに非免疫的な相互作用を生じるものである;たとえば、ストレプ トアビジンとビオチン、およびプロテインAおよびBとイムノグロブリン。 標識化したトレーサ分子は、適当なテスト方式(侵漬スティック、ELISA 、その他)によって、ある量のある種の生物分析対象物を定性的あるいは定量的 測定するのに使用することができる。 4.長期作用蛋白質 本発明Ptリンカの特に興味のある有力な用法は、生体内蛋白質(一般には生 体分子)を安定化することである。該Pt化合物の治療上の利用は、治療薬(イ ンシュリン、第III因子など)として使用される生体物質が体内では短期間の 作用を示すということである。これらの物質をPt化合物とカップリングさせる ことは、これらの分子の半減期を引き延ばし、生体内で生成し使用される物質が 長期作用することを可能にする可能性がある。このことは患者にトラブルを少な くし、高価な医薬・治療薬の使用がより効果的に成り得ることを示唆している。 5.銀−増幅技術での白金化DNAプローブの検出 白金化DNA/RNAプローブは、試料材料中のDNA/RNA配列を検出す るハイブリッド形成法に使用することができる。標的部位に白金化合物を導入す ることは、イオン性銀を金属性銀に還元するように特別に設計された化学反応に おいて、Ag分子を沈殿させることを可能とする。Pt核の部位では、Pt核の 触媒効果により金属性銀(黒色)の分解が起こる。 イオン性の銀は、溶液中還元剤(たとえば、水素化ホウ素ナトリウム、ヒドロ キノン)で還元される。一定割合で泊金上に沈積する銀の量は増幅のためのイン キュベーション時間に比例する。目に見えないPt核の可視化は、テスト試料中 に黒色スポットの現れるのを実験的に観察して行う。 黒色スポットは特異的プローブが結合している部位、すなわち、特異的標的の 存在部位を意味している。この技術は、種々の微生物および遺伝子転座/異常検 出のための迅速で容易な診断手技を可能とする。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,IT,L U,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF ,CG,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE, SN,TD,TG),AP(KE,LS,MW,SD,S Z,UG),UA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD ,RU,TJ,TM),AL,AM,AT,AU,AZ ,BB,BG,BR,BY,CA,CH,CN,CZ, DE,DK,EE,ES,FI,GB,GE,HU,I S,JP,KE,KG,KP,KR,KZ,LK,LR ,LS,LT,LU,LV,MD,MG,MK,MN, MW,MX,NO,NZ,PL,PT,RO,RU,S D,SE,SG,SI,SK,TJ,TM,TR,TT ,UA,UG,US,UZ,VN (72)発明者 イェルスマ,ティンカ オランダ国 1326 デーヘー アルメレ ケルセボームストラート 39 (72)発明者 ファン エス,レムコ マリア オランダ国 1541 エヌエル コーグ ア ー/デー ザーン ヘナラント 25 (72)発明者 ファン デン ベルフ,フランシスキュス ミシエル オランダ国 2134 イェーベー ホーフト ドルプ クラーターボス 75 (72)発明者 レンペルス,エドウィン レオ マリオ オランダ国 1788 ヘーベー ユリアナド ルプ フォーヘルザント 2231 (72)発明者 ブルーミンク,マリーケ ヨハンナ オランダ国 2341 エルエム ウーフスト ヘースト ホフブルーケルラーン 31

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.標識化物質のリンカの製造法であって、該リンカが下記式 (ただし、式中Xは安定化した架橋を表し、AおよびBは同一または異なって反 応性部分を表す)で表される白金化合物から成り、原料物質が下記構造式 (ただし、式中Cは電気陰性反応性部分を表す)で表される化合物から成ること を特徴とする標識化物質のリンカの製造法。 2.AおよびBが同一であることを特徴とする請求項1記載の方法。 3.Xが脂肪族ジアミンを表すことを特徴とする請求項1〜2記載の方法。 4.Xが2〜6個の炭素を有するジアミンを表すことを特徴とする請求項3記 載の方法。 5.Xがエチレンジアミン基であることを特徴とする請求項2記載の方法。 6.AおよびBがNO3 -、SO3 -、Cl-、I-、または他のハロゲンから成る 群より選ばれることを特徴とする請求項5記載の方法。 7.Cがハロゲン、NO3 -、またはSO3 -であることを特徴とする前記請求項 のいずれかに記載の方法。 8.標識化物質のリンカの製造法であって、該リンカが下記式 (ただし、式中Xはエチレンジアミン基を表し、AおよびBはNO3 -を表す)で 表される白金化合物から成り、原料物質が下記構造式 (ただし、式中Cはハロゲンを表す)で表される化合物から成り、かつ、原料物 質をエチレンジアミンと反応させ、その生成物をAgNO3と反応させることを 特徴とする標識化物質のリンカの製造法。 9.式 (ただし、式中A、BおよびXは前項に定義のとおりである)で表される化合物 と、YをBに置換し得る標識基とを反応させることを特徴とする式 (ただし、XおよびAは前項に定義のとおりであり、Yは標識基である)で表さ れることを特徴とする標識物質の製造法。 10.請求項9の方法によって得られる標識化合物を生物有機分子と反応させ、 該A基を生物有機分子と置換することを特徴とする生物有機分子の標識化法。 11.生物有機分子が蛋白質、ペプチド、DNA分子、RNA分子または(オリ ゴ)ヌクレオチドであることを特徴とする請求項10記載の方法。 12.請求項1〜8のいずれかの方法で得られるリンカと少なくとも一種の適当 な標識物および他の任意の適当な検出手段から成ることを特徴とする生物物質の 検出、定量および/または位置特定のための診断テストキット。 13.請求項9の方法で得られる標識物および任意の他の適当な検出手段から成 ることを特徴とする生物物質の検出、定量および/または位置特定のための診断 テストキット。 14.請求項10または11の方法で得られる標識化生物有機分子および任意の 他の適当な検出手段から成ることを特徴とする生物物質の検出、定量および/ま たは位置特定のための診断テストキット。
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