JPH1150849A - 2サイクルエンジンの排気制御装置 - Google Patents

2サイクルエンジンの排気制御装置

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JPH1150849A
JPH1150849A JP9211936A JP21193697A JPH1150849A JP H1150849 A JPH1150849 A JP H1150849A JP 9211936 A JP9211936 A JP 9211936A JP 21193697 A JP21193697 A JP 21193697A JP H1150849 A JPH1150849 A JP H1150849A
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JP
Japan
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control valve
exhaust control
auxiliary exhaust
auxiliary
main
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JP9211936A
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Inventor
Takashi Takeuchi
隆 武内
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Yamaha Motor Co Ltd
Original Assignee
Yamaha Motor Co Ltd
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Publication date
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    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
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    • Y02T10/12Improving ICE efficiencies

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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、リンク機構やカムのような格別な機
構を用いることなく、補助排気制御弁による排気の制御
効果を解消することができ、構造簡単でコストを低減で
きる2サイクルエンジンの排気制御装置を得ることにあ
る。 【解決手段】2サイクルエンジンは、主排気口5 を有す
る主排気通路8 と、補助排気口6a,6b を有する補助排気
通路9a,9b とを含むシリンダブロック1 を備えている。
主排気通路には、主排気口の上部に進退することで排気
タイミングを変える主排気制御弁14が配置されている。
補助排気通路には、主排気制御弁に連動して補助排気通
路を開閉する補助排気制御弁25a,25b が配置されてい
る。シリンダブロックは、主排気通路と補助排気通路と
を仕切る区画壁11を有し、この区画壁に補助排気通路と
主排気通路とを連通させる連通路12が形成されている。
連通路は補助排気制御弁が開作動した時に、この補助排
気制御弁によって開かれる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、主排気通路と補助
排気通路とを有する2サイクルエンジンの排気制御装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】モータサイクル用の高回転・高出力形の
2サイクルエンジンは、排気効率を高めるため、主排気
通路の両側に補助排気通路を備えている。主排気通路お
よび補助排気通路は、シリンダブロックに形成され、夫
々シリンダの内面に開口された主排気口および補助排気
口を有している。そして、これら排気口の開口上縁の位
置は、高回転域の排気タイミングに合わせて設定されて
いる。
【0003】主排気通路には、排気タイミングを変化さ
せる主排気制御弁が設置されている。主排気制御弁は、
主排気口の開口上縁に進出する閉じ位置と、主排気口の
開口上縁から退く開き位置とに亘って移動可能にシリン
ダブロックに支持されている。この主排気制御弁は、エ
ンジン回転数に応じて制御されるサーボモータにより上
記位置に向けて駆動されるようになっている。
【0004】補助排気通路には、補助排気制御弁が配置
されている。補助排気制御弁は、補助排気通路を閉じる
閉じ位置と、この補助排気通路を開く開き位置とに亘っ
て移動可能にシリンダブロックに支持されている。補助
排気制御弁は、主排気制御弁に連動されており、この主
排気制御弁に追従して上記開き位置および閉じ位置に移
動される。そして、補助排気制御弁は、エンジン回転数
が増すに従い閉じ位置から開き位置に向けて回動され、
このことにより、補助排気通路の通路断面積がエンジン
回転数に応じて変化するようになっている。
【0005】このような2サイクルエンジンによると、
エンジン回転数が低い低回転域では、主排気制御弁が閉
じ位置に移動するので、主排気口の開口高さが減じら
れ、排気タイミングが遅くなる。また、補助排気制御弁
も閉じ位置に移動され、補助排気通路が閉じられる。そ
のため、燃焼ガスは、主排気口を通じて排出される。
【0006】エンジン回転数が所望の値を上回ると、主
排気制御弁が閉じ位置から開き位置に向けて移動し始め
る。このため、主排気口の開口高さが増して排気タイミ
ングが早くなる。それとともに、補助排気制御弁が閉じ
位置から開き位置に向けて移動し、補助排気通路の通路
断面積がエンジン回転数に応じて変化する。
【0007】この結果、幅広い回転域において排気タイ
ミングが最適に保たれるとともに、特に高回転域では、
補助排気通路が全開となってブローダウン時により多く
の燃焼ガスが効率良く排出されることになり、その分、
出力が向上する。
【0008】一方、補助排気制御弁は、エンジン回転数
が中回転域に達した時に、主排気制御弁に追従して開き
始める。このため、主排気制御弁と補助排気制御弁が開
き始めるタイミングに時間差があり、従来では、主排気
制御弁と補助排気制御弁とを特殊構造のリンク機構を介
して連結することで、これら排気制御弁の開きタイミン
グに時間差を与えている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところで、2サイクル
エンジンの最適排気タイミングは、エンジン回転数に比
例して変化することが知られている。そのため、主排気
制御弁の開度は、エンジン回転数に応じて変化させるこ
とが望ましい。これに対し、補助排気制御弁が設置され
た補助排気通路は、主に高回転域での排気効率を高める
ためのものであるから、高回転域において通路断面積が
大きい程、高出力が得られる。
【0010】そのため、補助排気制御弁は、低回転域で
は、補助排気通路を閉じて出力の向上に寄与するもの
の、エンジン回転数がある値を超えた以降は、補助排気
通路を流れる燃焼ガスを絞ることになるので、逆に出力
を低下させる原因となることがあり得る。
【0011】よって、高出力を得るためには、低回転域
を除いて補助排気制御弁を全開状態とすることが望まし
い。しかしながら、補助排気制御弁は、主排気制御弁に
連動して駆動されるので、補助排気制御弁のみをある特
定の回転数を境に一気に全開状態とすることは、機構上
非常に困難であり、たとえ可能であるとしても、二つの
制御弁を連動させる特殊構造のリンクやカムが必要とな
る。そのため、補助排気制御弁と主排気制御弁とを連動
させる構造が複雑となり、コスト高を招く要因となると
ともに、保守点検時の作業性や作動の信頼性が低下する
といった問題がある。
【0012】また、補助排気制御弁のみをある特定の回
転数を境に一気に全開とするには、補助排気制御弁およ
び主排気制御弁を個々にモータにより駆動することが考
えられる。
【0013】しかしながら、この構成によると、二つの
モータを必要とするとともに、補助排気制御弁および主
排気制御弁毎に独立した駆動経路が必要となる。この結
果、補助排気制御弁および主排気制御弁の駆動系が複雑
なものとなり、コスト的な問題を解消する有効な解決策
とはなり得ない。
【0014】さらに、従来の2サイクルエンジンでは、
主排気制御弁と補助排気制御弁との開きタイミングに時
間差を与えるための特殊なリンク機構を必要としてい
る。このため、リンク機構の分だけ部品点数が増大する
とともに、補助排気制御弁と主排気制御弁とを連動させ
る構造がより複雑なものとなり、コスト高や重量の増大
を招くといった問題がある。
【0015】本発明の第1の目的は、エンジン回転数が
ある値に達した以降、補助排気制御弁による排気制御効
果をなくすことができ、主に高回転域の出力の向上が可
能となるとともに、リンク機構やカムのような格別な機
構も不要となり、構造簡単でコストの低減が可能となる
2サイクルエンジンの排気制御装置を得ることにある。
【0016】本発明の第2の目的は、格別な機構を用い
ることなく、主排気制御弁と補助排気制御弁との開きタ
イミングに時間差を与えることができ、構造簡単でコス
トの低減が可能となる2サイクルエンジンの排気制御装
置を得ることにある。
【0017】
【課題を解決するための手段】上記第1の目的を達成す
るため、請求項1に記載された2サイクルエンジンの排
気制御装置は、シリンダを有するシリンダブロックと;
上記シリンダの内面に開口された主排気口を有する主排
気通路と;上記主排気口に隣接した位置において上記シ
リンダの内面に開口された補助排気口を有するととも
に、下流端が上記主排気通路に合流された補助排気通路
と;上記主排気口の上部に進出する閉じ位置と、上記主
排気口の上部から退く開き位置とに亘って移動可能に上
記シリンダブロックに支持された主排気制御弁と;上記
補助排気通路を閉じる閉じ位置と、この補助排気通路を
開く開き位置とに亘って移動可能に上記補助排気通路に
配置された補助排気制御弁と;上記主排気制御弁と上記
補助排気制御弁とを互いに連動させる連動手段と;上記
主排気制御弁および上記補助排気制御弁を、エンジン運
転状況に応じた最適な位置に移動させる駆動手段と;を
備えている。そして、上記シリンダブロックは、主排気
通路と補助排気通路との間に介在される区画壁を有し、
この区画壁に、上記補助排気制御弁の近傍に位置して上
記補助排気通路と主排気通路とを連通させる連通路を形
成するとともに、この連通路は、上記補助排気制御弁が
開き位置に移動された時に、この補助排気制御弁によっ
て開かれることを特徴としている。
【0018】このような構成において、エンジン回転数
が上昇すると、補助排気制御弁が主排気制御弁に連動し
て閉じ位置から開き位置に向けて移動される。この移動
により、補助排気通路が開き始めるとともに、補助排気
制御弁の移動量に応じて補助排気通路の通路断面積が変
化する。そして、補助排気制御弁が予め決められた開度
に達すると、この補助排気制御弁によって連通路が開か
れ、補助排気通路と主排気通路とが連通される。
【0019】この連通により、排気行程時に補助排気通
路を流れる燃焼ガスが主排気通路にリークし、補助排気
制御弁が全開状態に到達していなくとも、補助排気制御
弁による排気制御効果が一気に失われる。この結果、補
助排気通路が開かれる高回転域においては、排気行程の
初期段階から多くの燃焼ガスを補助排気通路および連通
路を通じて効率良く排出することができ、その分、出力
が向上する。
【0020】上記請求項1の構成によれば、単にシリン
ダブロックの区画壁に連通路を形成するだけの構成で、
高回転域での排気効率を高めて高出力を得ることができ
る。しかも、主排気制御弁および補助排気制御弁を個々
に開閉駆動する必要もなく、これら排気制御弁を一つの
駆動源で駆動することができる。
【0021】このため、駆動手段を簡略化できるととも
に、主排気制御弁と補助排気制御弁とを連動させる複雑
な機構は一切不要となり、コストの低減が可能となる。
また、連通路の位置を変えることで、補助排気通路を流
れる燃焼ガスが主排気通路にリークするタイミングを任
意に設定することができ、所望のエンジン特性を容易に
得ることができる。
【0022】上記第2の目的を達成するため、請求項6
に記載された2サイクルエンジンの排気制御装置は、シ
リンダを有するシリンダブロックと;上記シリンダの内
面に開口された主排気口を有する主排気通路と;上記主
排気口に隣接した位置において上記シリンダの内面に開
口された補助排気口を有する補助排気通路と;上記主排
気口の上部に進出する閉じ位置と、上記主排気口の上部
から退く開き位置とに亘って移動可能に上記シリンダブ
ロックに支持された主排気制御弁と;上記補助排気通路
を閉じる閉じ位置と、この補助排気通路を開く開き位置
とに亘って移動可能に上記補助排気通路に配置された補
助排気制御弁と;上記主排気制御弁と上記補助排気制御
弁とを互いに連動させる連動手段と;上記主排気制御弁
および上記補助排気制御弁を、エンジン運転状況に応じ
た最適な位置に移動させる駆動手段と;を備えている。
そして、上記補助排気制御弁は、上記閉じ位置からさら
に閉じ方向に移動された待機領域を有し、上記主排気制
御弁が閉じ位置にある状態においては、補助排気制御弁
が上記待機領域に保持されていることを特徴としてい
る。
【0023】このような構成において、エンジン回転数
が上昇すると、主排気制御弁が閉じ位置から開き位置に
向けて移動を開始し、排気タイミングがエンジン回転数
の上昇に応じて次第に早くなる。この主排気制御弁は、
補助排気制御弁と連動されているので、主排気制御弁が
閉じ位置から開き始めると、補助排気制御弁も待機領域
から閉じ位置に向けて移動を開始する。
【0024】この際、上記待機領域は、補助排気制御弁
の閉じ位置よりもさらに閉じ方向側に位置されているの
で、補助排気制御弁が待機領域にある期間中は、上記補
助排気通路は依然として閉じられたままの状態にある。
そのため、主排気制御弁が開き始めても、補助排気制御
弁は補助排気通路を閉じている状態にあり、主排気制御
弁および補助排気制御弁が開き始めるタイミングに時間
差を与えることができる。
【0025】上記請求項6の構成によれば、主排気制御
弁と補助排気制御弁とが互いに連動されているにも拘わ
らず、これら排気制御弁が開き始めるタイミングに時間
差を与えるための特殊な機構は一切不要となる。よっ
て、作動の信頼性が増すとともに、コストの低減が可能
となる。
【0026】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施の形態を、モー
タサイクル用の2サイクルエンジンに適用した図面にも
とづいて説明する。図1および図2は、2サイクルエン
ジンのシリンダブロック1を示している。このシリンダ
ブロック1は、図示しないピストンを収容するシリンダ
2と、このシリンダ2を取り囲むように配置されたウォ
ータジャケット3とを備えている。
【0027】シリンダ2の内面には、複数の掃気口4、
主排気口5および一対の補助排気口6a,6bが開口さ
れている。これら掃気口4、主排気口5および補助排気
口6a,6bは、夫々ピストンによって開閉されるよう
になっている。掃気口4は、シリンダ2の略半周に亘る
範囲に周方向に並べて配置されており、夫々掃気通路7
を介して図示しないクランクケースのクランク室に連通
されている。
【0028】主排気口5は、掃気口4と向かい合う位置
に配置されている。主排気口5は、シリンダ2の周方向
に延びる開口上縁5aを有し、この開口上縁5aは、掃
気口4よりも上死点(TDC)側に位置されている。そ
して、主排気口5の開口上縁5aの位置は、高回転域の
排気タイミングに合わせて設定されている。主排気口5
は、主排気通路8に連なっている。主排気通路8は、シ
リンダブロック1に形成されており、この主排気通路8
の下流端は、シリンダブロック1の外周面に開口されて
いる。
【0029】補助排気口6a,6bは、上記主排気口5
の両側に位置するように、シリンダ2の周方向に離間し
て配置されている。補助排気口6a,6bは、掃気口4
よりもTDC側に位置されており、これら補助排気口6
a,6bの開口上縁6cは、主排気口5の開口上縁5a
と略同一高さに位置されている。補助排気口6a,6b
は、補助排気通路9a,9bに連なっている。補助排気
通路9a,9bは、シリンダブロック1に形成され、上
記主排気通路8の両側に位置されている。
【0030】図5に示すように、補助排気通路9a,9
bは、互いに向かい合う上面10aと下面10bおよび
これら上面10a、下面10bを結ぶ一対の側面10c
とを有し、通路断面が略四角形状をなしている。これら
補助排気通路9a,9bと主排気通路8との間には、シ
リンダブロック1の区画壁11が介在されている。区画
壁11は、補助排気通路9a,9bの側面10cを構成
しており、この区画壁11によって補助排気通路9a,
9bと主排気通路8とが仕切られている。
【0031】区画壁11は、補助排気通路9a,9bの
下流端に対応した位置に、開口部12を有している。こ
の開口部12は、補助排気通路9a,9bの下流端を主
排気通路8に合流させるためのもので、図1に示すよう
に、主排気通路8の通路方向に延びる長孔状の開口形状
を有している。開口部12の上流側の端部12aは、主
排気通路8および補助排気通路9a,9bの上流側に向
けて延長されている。この端部12aに臨む開口縁部1
2bは、主排気通路8および補助排気通路9a,9bの
高さ方向に延びているとともに、補助排気通路25a,
25bの上面10aから下面10bの方向に進むに従い
排気下流側に向けて傾斜されている。
【0032】図1、図3および図4に示すように、シリ
ンダブロック1は、弁収容室13を備えている。弁収容
室13は、主排気通路8の上流端部に連なっている。こ
の弁収容室13には、主排気口5の排気タイミングを変
化させる主排気制御弁14が配置されている。主排気制
御弁14は、偏平な弁体15を備えている。弁体15
は、先細り状に尖るエッジ部15aを有している。この
エッジ部15aは、シリンダ2の内面に沿うように円弧
状に湾曲されており、上記主排気通路8の内部から主排
気口5の上部に臨んでいる。
【0033】弁体15は、そのエッジ部15aとは反対
側の端部が支持軸16を介してシリンダブロック1に回
動可能に支持されている。そのため、主排気制御弁14
は、支持軸16を支点として、上記エッジ部15aが主
排気口5の上部に進出する閉じ位置(図3に示す)と、
上記エッジ部15aが主排気口5の開口上縁5aに沿う
ように退く開き位置(図4に示す)とに亘って揺動する
ようになっている。
【0034】図3に示すように、主排気制御弁14が閉
じ位置に揺動されると、弁体15のエッジ部15aが主
排気口5の開口上縁5aよりも下死点(BDC)側に移
動される。そのため、見掛け上、主排気口5の開口高さ
が減じられ、排気行程の初期の排気タイミングが遅くな
る。主排気弁14が開き位置に揺動されると、弁体15
のエッジ部15aが主排気口5の開口上縁5aに近づく
ので、主排気口5の開口高さが次第に高くなり、排気タ
イミングが早くなる。そして、図4に示すように、エッ
ジ部15aが主排気口5の開口上縁5aに沿うようにな
る全開状態では、この主排気口5の開口上縁5aによっ
て排気タイミングが定まり、排気行程の初期から多くの
燃焼ガスが主排気通路8に排出される。
【0035】図1に示すように、2サイクルエンジン
は、主排気制御弁14を上記閉じ位置と開き位置とに亘
って揺動させる駆動手段を備えている。駆動手段は、サ
ーボモータ18、リンク19およびプッシュロッド20
とを備えている。サーボモータ18は、エンジン回転数
に応じて制御されるもので、シリンダブロック1の外部
に配置されている。リンク19およびプッシュロッド2
0は、シリンダブロック1の弁収容室13に収められて
いる。リンク19は、サーボモータ18に連動されてお
り、図1に矢印で示すように、上記弁収容室13内にお
いて揺動するようになっている。プッシュロッド20の
一端は、ピン21を介してリンク19に回動可能に連結
されている。プッシュロッド20に他端には、連動ピン
22が固定されている。この連動ピン22は、上記弁体
15に開けた長孔23に摺動可能に嵌合されている。長
孔23は、上記支持軸16の近傍に配置されているとと
もに、上記プッシュロッド20の軸線に対し略直交する
方向に延びている。
【0036】このため、サーボモータ18を介してリン
ク19が揺動されると、プッシュロッド20が軸方向に
動かされ、連動ピン22が長孔23に沿って移動する。
このことにより、弁体15に支持軸16を中心に回動さ
せようとする力が作用し、弁体15が上記閉じ位置又は
開き位置に向けて揺動される。そして、この時の主排気
制御弁14の作動特性は、図9に示すように、エンジン
回転数に比例して直線的に変化するようになっている。
【0037】補助排気通路9a,9bには、夫々補助排
気制御弁25a,25bが配置されている。これら補助
排気制御弁25a,25bは、互いに同一の構成を有す
るため、一方の補助排気制御弁25aを代表して説明す
る。
【0038】図1や図2に示すように、補助排気制御弁
25aは、円盤状のガイド部26と、このガイド部26
の一方の端面に連なる軸部27と、上記ガイド部26の
他方の端面に連なる弁本体28とを備えている。ガイド
部26は、シリンダブロック1の側壁1aに開口された
装着孔30に回動可能に嵌め込まれている。装着孔30
は、シリンダブロック1の側壁1aを貫通して補助排気
通路9a,9bに連なっている。
【0039】シリンダブロック1の側壁1aには、軸受
ホルダ31がねじ32を介して固定されている。軸受ホ
ルダ31は、側壁1aの外側方から装着孔30に嵌合さ
れ、この装着孔30を気密に閉塞している。軸受ホルダ
31は、ガイド部26の一方の端面に摺動可能に接して
おり、このガイド部26を装着孔30に脱落不能に保持
している。
【0040】補助排気制御弁25aの軸部27は、ガイ
ド部26の中心部に位置されている。軸部27は、軸受
ホルダ31に軸受33を介して回動可能に支持されてい
る。そのため、軸部27は、補助排気制御弁25aの回
動中心となっており、この軸部27は、上記主排気制御
弁14の支持軸16よりもシリンダ2の中心線O1 の方
向に偏った位置において、この支持軸16と平行に配置
されている。軸受ホルダ31には、カバー34が取り付
けられている。カバー34は、軸部27の先端や軸受3
3を覆い隠している。
【0041】補助排気制御弁25aの弁本体28は、上
記装着孔30を貫通して補助排気通路9aに突出されて
いる。図5から明らかなように、弁本体28は、平坦な
閉塞面35と、この閉塞面35に連なる円弧状の外周面
36とを有するシール部37を備えている。このシール
部37は、扇形の断面形状を有し、このシール部37の
上記ガイド部26とは反対側の先端面37aは、上記区
画壁11に摺動可能に接している。シール部37の閉塞
面35は、上記軸部27の中心付近からガイド部26の
径方向に沿って延びている。シール部37の外周面36
は、補助排気通路25aの下面10bに摺動可能に接触
するようになっており、この下面10bには、シール部
37との接触面積を確保するため、円弧状に湾曲された
凹部39が形成されている。
【0042】補助排気制御弁25aは、上記軸部27を
中心として、上記シール部37の閉塞面35と外周面3
6とで規定される角部38が補助排気通路9a,9bの
下面10bに接する閉じ位置(図6に示す)と、上記シ
ール部37の角部38が補助排気通路25aの下面10
bから離脱される開き位置(図7、図8に示す)と、上
記シール部37の外周面36が補助排気通路25aの下
面10bに摺動可能に接するとともに、上記角部38が
補助排気口6aにより近づく待機領域(図5に示す)と
に亘って回動可能となっている。
【0043】補助排気制御弁25aが開き位置に回動さ
れている状態では、シール部37の外周面36が補助排
気通路25a,25bの下面10bから離脱されてい
る。そして、補助排気制御弁25aの開度が大きくなる
に従い、シール部37の角部38や閉塞面35が補助排
気通路9a,9bの下面10bから遠ざかり、この補助
排気制御弁25aの全開時には、図8に示すように、閉
塞面36が補助排気通路9a,9bの上面10aに略面
一に連続するようになっている。
【0044】そのため、補助排気通路9a,9bの通路
断面積は、シール部37の角部38と補助排気通路9
a,9bの下面10bとの間の距離によって定まり、シ
ール部37の角部38が補助排気通路9a,9bの下面
10bを離れた時点からシール部37の閉塞面35が補
助排気通路9a,9bの上面10aに略面一に連続する
まで期間が、補助排気通路9a,9bの通路断面積が無
段階的に変化する領域となっている。
【0045】補助排気制御弁25aが閉じ位置および待
機領域に回動されている状態では、シール部37の外周
面36が補助排気通路9a,9bの下面10bに接して
いるとともに、閉塞面35が補助排気口6a,6bの方
向を指向している。そのため、補助排気制御弁25aが
閉じ位置および待機領域に回動されている期間は、補助
排気通路9a,9bが完全に閉じられた全閉領域となっ
ており、補助排気通路9a,9b内での燃焼ガスの流通
が阻止される。
【0046】図5に示すように、上記補助排気通路9
a,9bを主排気通路8に合流させる開口部12は、そ
の開口縁部12bを含む端部12aが補助排気制御弁2
5a,25bのシール部37の回動軌跡上に位置されて
いる。この開口部12の端部12aは、補助排気制御弁
25a,25bが閉じ位置および待機領域に回動されて
いる状態において、シール部37の先端面37aと向か
い合い、このシール部37によって閉じられている。
【0047】補助排気制御弁25a,25bが閉じ位置
から開き位置に向けて予め決められた角度分だけ回動さ
れると、シール部37の先端面37aが開口部12の端
部12aから外れ、この端部12aを通じて主排気通路
8と補助排気通路9a,9bとが連通されるようになっ
ている。このため、本実施形態においては、上記開口部
12の端部12aが主排気通路8と補助排気通路9a,
9bとを連通させる連通路としての機能を兼ねており、
シリンダブロック1の内部の構造の簡略化が図られてい
る。
【0048】図1に示すように、補助排気制御弁25
a,25bは、連動手段を介して上記主排気制御弁14
と連動されている。連動手段は、シール部37の先端面
37aに固定された連結ピン41と、主排気制御弁14
の弁体15の側面に形成されたガイド凹部42とで構成
されている。
【0049】連結ピン41は、上記補助排気制御弁25
a,25bの軸部27とは偏心した位置において、この
軸部27と平行に配置されている。この連結ピン41
は、上記シリンダブロック1の貫通孔43を貫通して上
記ガイド凹部42に摺動可能に嵌合されている。貫通孔
43は、図5に示すように、補助排気制御弁25a,2
5bの軸部27を中心とする円弧状に湾曲された長孔に
て構成されている。
【0050】ガイド凹部42は、下向きに湾曲された長
孔状の開口形状を有し、このガイド凹部42の内面に連
結ピン41の先端部が摺動可能に接している。このた
め、主排気制御弁14とともにガイド凹部42が揺動さ
れると、連結ピン41がガイド凹部42の形状に沿って
動かされ、主排気制御弁14に追従して補助排気制御弁
25a,25bが回動されるようになっている。
【0051】図5に示すように、上記主排気制御弁14
が閉じ位置に回動されている状態では、ガイド凹部42
の一端部に連結ピン41が位置され、このガイド凹部4
2の一端部によって補助排気制御弁25a,25bが半
時計回り方向に押圧されている。そのため、補助排気制
御弁25a,25bは、主排気制御弁14が閉じ位置に
回動されている状態において、上記待機領域に保持され
ている。
【0052】また、ガイド凹部42は円弧状に湾曲され
ているため、主排気制御弁14の動きが二次曲線的に変
化して補助排気制御弁25a,25bに伝えられるよう
になっている。具体的には、図9に示すように、主排気
制御弁14が閉じ位置から開き位置に向けて揺動を開始
した時点では、補助排気弁25a,25bは、主排気弁
14の揺動よりもゆっくりとした速度で待機領域から閉
じ位置に向けて回動される。そして、補助排気制御弁2
5a,25bが閉じ位置を過ぎる頃から次第に回動速度
が早くなるとともに、主排気制御弁14の開度が全開時
の略半分に達する頃から再び補助排気弁25a,25b
の回動速度が遅くなり、そのまま主排気制御弁14と同
期して全開位置まで回動されるようになっている。
【0053】次に、上記構成の2サイクルエンジンにお
いて、主排気制御弁14および補助排気制御弁25a,
25bの作動について説明する。エンジン回転数が70
00rpm に達しないような低回転域においては、主排気
制御弁14は閉じ位置に保持されている。そのため、図
3に示すように、弁体15のエッジ部15aが主排気口
5の開口上縁5aよりも下死点(BDC)側に移動さ
れ、排気行程の初期の排気タイミングが遅くなる。それ
とともに、主排気制御弁14に追従する補助排気制御弁
25a,25bは、図5に示すような待機領域に保持さ
れ、補助排気通路9a,9bが閉じられている。
【0054】この結果、排気行程時において、燃焼ガス
は、主排気口5のみを通じて排出されるとともに、上記
排気タイミングの遅れに伴ってゆっくりとしたブローダ
ウンが行われる。したがって、燃焼ガスのエネルギが効
率良くピストンに伝わり、低速トルクが増大する。
【0055】図9に示すようにエンジン回転数が700
0rpm に達すると、サーボモータ18が所定の角度回動
し、このサーボモータ18の回転がリンク19およびプ
ッシュロッド20を介して主排気制御弁14の弁体15
に伝えられる。このため、弁体15は支持軸16を支点
に反時計回り方向に揺動し、エッジ部15aが主排気口
5の開口上縁5aに近づいていく。この弁体15の揺動
により、主排気口5の開口高さが次第に高くなり、エン
ジン回転数の上昇に応じて主排気口5の排気タイミング
が早くなる。
【0056】主排気制御弁14が閉じ位置から開き位置
に向けて揺動されると、この主排気制御弁14は、連結
ピン41とガイド凹部42との嵌合により補助排気制御
弁25a,25bと連動されているので、補助排気制御
弁25a,25bが主排気制御弁14に追従して待機領
域から閉じ位置に向けて回動を開始する。
【0057】この際、補助排気制御弁25a,25bが
待機領域にある期間中は、そのシール部37の外周面3
6が補助排気通路9a,9bの下面10bに接触して、
補助排気通路9a,9bを閉じているので、補助排気口
6a,6bからの燃焼ガスの流出が阻止される。
【0058】エンジン回転数が8200rpm に達する
と、補助排気制御弁25a,25bのシール部37の角
部38が補助排気通路9a,9bの下面10bから離れ
る。このため、補助排気通路9a,9bが開き始め、排
気行程時の燃焼ガスは、主排気通路8および補助排気通
路9a,9bを通じて排出される。そして、補助排気通
路9a,9bの通路断面積は、エンジン回転数の上昇に
伴って増大し、この通路断面積は、補助排気制御弁25
a,25bが全開となった時に最大となる。
【0059】エンジン回転数が9000rpm に達する
と、図7に示すように、補助排気制御弁25a,25b
の開度が大きくなり、シール部37の先端面37aが開
口部12の端部12aから外れる。これにより、端部1
2aの開口縁部12bとシール部37の閉塞面35との
間に隙間が生じ、この隙間を通じて補助排気通路25
a,25bと主排気通路8とが連通される。この結果、
補助排気通路25a,25bを流れる燃焼ガスが主排気
通路8にリークする。
【0060】上記隙間は、補助排気制御弁25a,25
bの開度に比例して大きくなる。そして、この隙間は、
補助排気通路25a,25bの通路断面積を規定するシ
ール部37の角部38よりも上流側に位置するため、図
9に示すように、エンジン回転数が略9500rpm に達
する頃から上記隙間を通じて主排気通路8にリークする
燃焼ガスの量が多くなる。したがって、この時点から補
助排気制御弁25a,25bによる排気制御効果が失わ
れ、補助排気制御弁25a,25bが全開の時と同様の
状態に移行する。すなわち、補助排気制御弁25a,2
5bによって通路断面積が変化される領域は、8000
rpm から9500rpm までの間となり、この補助排気制
御弁25a,25bによる排気制御特性は、図9に破線
で示すような直線となる。
【0061】この結果、補助排気通路9a,9bは、補
助排気制御弁25a,25bが全開位置に達しないうち
から、その通路断面積が最大の時と同様の状態に移行す
ることになり、排気行程の初期の段階から多くの燃焼ガ
スを補助排気通路9a,9bから主排気通路8に排出す
ることができる。よって、高回転域に移行する過渡期の
排気効率を高めることができ、その分、出力が向上する
ことになる。
【0062】エンジン回転数が10500rpm に達する
と、図4に示すように、主排気制御弁14が全開とな
り、その弁体15のエッジ部15aが主排気口5の開口
上縁5aに沿うように退く。そのため、主排気口5の開
口高さが最大となり、排気タイミングが早くなる。。
【0063】主排気制御弁14が全開となると、これに
同期して補助排気制御弁25a,25bが全開となり、
図8に示すように、補助排気通路9a,9bの通路断面
積が最大となる。このため、主排気口5の排気タイミン
グが早くなることと合わせて、排気行程の初期段階から
多くの燃焼ガスを主排気通路8に効率良く排出すること
ができ、最大出力が向上する。
【0064】このような2サイクルエンジンによれば、
補助排気通路9a,9bを主排気通路8に合流させる開
口部12の端部12aを上流の補助排気制御弁25a,
25bに向けて延長し、この開口部12の端部12aを
補助排気制御弁25a,25bのシール部37によって
開閉するようにしたので、エンジン回転数が所望の値に
達した時点で補助排気制御弁25a,25bによる排気
制御効果をなくすことができ、高回転域への過渡期の出
力を高めることができる。
【0065】そのため、補助排気制御弁25a,25b
の開度を制御する特殊なリンク機構やカムが不要とな
り、構造を簡単化することができる。しかも、補助排気
制御弁25a,25bは、主排気制御弁14に連動して
待機領域、閉じ位置および開き位置に亘って回動される
ので、これら主排気制御弁14および補助排気制御弁2
5a,25bを、一つのサーボモータ18を駆動源とし
て開閉駆動することができ、主排気制御弁14および補
助排気制御弁25a,25bの駆動経路を共通化するこ
とができる。
【0066】したがって、上記構造の簡略化と合わせ
て、2サイクルエンジンのコストの低減が可能となると
ともに、作動の信頼性や保守点検時の整備性が向上する
といった利点がある。
【0067】また、開口部12の開口縁部12bの傾斜
角度や開口部12の端部12aの位置を変えることで、
補助排気通路9a,9bを流れる燃焼ガスが主排気通路
8にリークするタイミングを任意に設定することができ
る。このため、2サイクルエンジンの用途に応じたエン
ジン特性を容易に得ることができる。
【0068】さらに、上記構成の2サイクルエンジンに
よると、主排気制御弁14と補助排気制御弁25a,2
5bとは、連結ピン41とガイド凹部42とを介して互
いに連動されているので、主排気制御弁14が閉じ位置
から開き位置に向けて揺動されると、補助排気制御弁2
5a,25bも待機領域から閉じ位置に向けて回動を始
める。
【0069】この際、上記待機領域は、閉じ位置よりも
さらに閉じ方向側に回動された位置にあるので、補助排
気制御弁25a,25bが待機領域にある期間中は、そ
のシール部37の外周面36が補助排気通路9a,9b
の下面10bに接しており、補助排気通路9a,9bは
閉じられたままの状態に保たれている。
【0070】そのため、主排気制御弁14が開き始めて
も、補助排気制御弁25a,25bは補助排気通路9
a,9bを閉じており、主排気制御弁14および補助排
気制御弁25a,25bが開き始めるタイミングに時間
差を与えることができる。
【0071】したがって、主排気制御弁14と補助排気
制御弁25a,25bとが互いに連動されているにも拘
わらず、これら排気制御弁14,25a,25bが開き
始めるタイミングに時間差を与えるための特殊な機構は
一切不要となる。よって、作動の信頼性が増すととも
に、この点でも2サイクルエンジンのコストの低減に寄
与することになる。
【0072】加えて、補助排気制御弁25a,25bを
回動式としたことに伴い、補助排気制御弁25a,25
bが全開となっても、補助排気通路9a,9bの下面1
0bには、シール部37の外周面36が接する円弧状の
凹部39が残るに止どまり、通路断面形状が大幅に変化
することはない。
【0073】すなわち、補助排気制御弁を補助排気通路
と交差する方向にスライドするスライド式とした場合、
主排気制御弁および補助排気制御弁が開き始めるタイミ
ングに時間差を与えるには、補助排気通路の下面に補助
排気制御弁が取り出し可能に嵌合される凹部を形成する
必要がある。この凹部は、補助排気制御弁がスライド式
であることを考えると、スライド方向に沿って深いもの
となる。
【0074】そのため、補助排気制御弁が全開となった
時に、補助排気通路の下面に深い凹部が残ることにな
り、通路断面形状が大幅に変化したり、燃焼ガスが凹部
に流れ込んで、ガスの流れが乱されるといった問題が生
じることになる。
【0075】しかるに、上記構成の2サイクルエンジン
によれば、凹部39は、シール部37の外周面36に沿
うような浅い円弧状のものでしかないため、この凹部3
9によって燃焼ガスの流れが乱されることはなく、排気
効率を良好に維持することができる。
【0076】なお、上記実施の形態においては、主排気
制御弁によって補助排気制御弁を駆動するようにした
が、本発明はこれに限らず、補助排気制御弁をサーボモ
ータのような駆動手段に連動させ、この補助排気制御弁
によって主排気制御弁を駆動するようにしても良い。
【0077】また、上記主排気制御弁および補助排気制
御弁が回動するエンジン回転数は、上記実施の形態に特
定されるものではなく、エンジンの用途に応じて適宜変
更が可能である。さらに、本発明に係る2サイクルエン
ジンは、モータサイクル用に特定されるものではなく、
その他の車両を始めとして種々の分野に実施可能であ
る。
【0078】
【発明の効果】請求項1に記載された発明によれば、エ
ンジン回転数が所望の値に達した時点で補助排気制御弁
による排気制御効果をなくして、補助排気通路を全開状
態に移行させることができ、高回転域への過渡期の出力
を高めることができる。そのため、補助排気制御弁の開
度を制御する特殊なリンク機構やカムが不要となり、構
造を簡単化することができる。しかも、補助排気制御弁
と主排気制御弁とは互いに連動して駆動されるので、こ
れら主排気制御弁および補助排気制御弁を、一つの駆動
源によって駆動することができ、主排気制御弁および補
助排気制御弁の駆動経路を共通化することができる。し
たがって、上記構造の簡略化と合わせて、コストの低減
が可能となるとともに、作動の信頼性や保守点検時の整
備性が向上するといった利点がある。
【0079】請求項6に記載された発明によれば、主排
気制御弁と補助排気制御弁とが互いに連動されているに
も拘わらず、これら制御弁が開き始めるタイミングに時
間差を与えるための特殊な機構が一切不要となる。その
ため、作動の信頼性が増すとともに、コストの低減が可
能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る2サイクルエンジン
において、そのシリンダブロックの断面図。
【図2】シリンダブロックを補助排気通路を含む平面で
切断した断面図。
【図3】主排気制御弁が閉じ位置に揺動された状態を示
す断面図。
【図4】主排気制御弁が全開位置に揺動された状態を示
す断面図。
【図5】補助排気制御弁が待機領域に回動された状態を
示す断面図。
【図6】補助排気制御弁が閉じ位置に回動された状態を
示す断面図。
【図7】補助排気制御弁が開き位置に回動され、開口部
の端部を通じて補助排気通路が主排気通路に連通された
状態を示す断面図。
【図8】補助排気制御弁が全開位置に回動された状態を
示す断面図。
【図9】主排気制御弁および補助排気制御弁の作動特性
を示す図。
【符号の説明】
1…シリンダブロック 2…シリンダ 5…主排気口 6a,6b…補助排気口 8…主排気通路 9a,9b…補助排気通路 11…区画壁 12a…連通路(開口部の端部) 14…主排気制御弁 18,19,20…駆動手段(サーボモータ、リンク、
プッシュロッド) 25a,25b…補助排気制御弁 41,42…連動手段(連結ピン、ガイド凹部)

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シリンダを有するシリンダブロックと;
    上記シリンダの内面に開口された主排気口を有する主排
    気通路と;上記主排気口に隣接した位置において上記シ
    リンダの内面に開口された補助排気口を有するととも
    に、下流端が上記主排気通路に合流された補助排気通路
    と;上記主排気口の上部に進出する閉じ位置と、上記主
    排気口の上部から退く開き位置とに亘って移動可能に上
    記シリンダブロックに支持された主排気制御弁と;上記
    補助排気通路を閉じる閉じ位置と、この補助排気通路を
    開く開き位置とに亘って移動可能に上記補助排気通路に
    配置された補助排気制御弁と;上記主排気制御弁と上記
    補助排気制御弁とを互いに連動させる連動手段と;上記
    主排気制御弁および上記補助排気制御弁を、エンジン運
    転状況に応じた最適な位置に移動させる駆動手段と;を
    備えている2サイクルエンジンの排気制御装置におい
    て、 上記シリンダブロックは、主排気通路と補助排気通路と
    の間に介在される区画壁を有し、この区画壁に、上記補
    助排気制御弁の近傍に位置して上記補助排気通路と主排
    気通路とを連通させる連通路を形成するとともに、この
    連通路は、上記補助排気制御弁が開き位置に移動された
    時に、この補助排気制御弁によって開かれることを特徴
    とする2サイクルエンジンの排気制御装置。
  2. 【請求項2】 請求項1の記載において、上記補助排気
    制御弁は、上記閉じ位置と開き位置とに亘って回動可能
    に上記シリンダブロックに支持されていることを特徴と
    する2サイクルエンジンの排気制御装置。
  3. 【請求項3】 請求項2の記載において、上記補助排気
    制御弁は、上記閉じ位置に回動された時に上記補助排気
    口の方向を指向する平坦な閉塞面と、この閉塞面の下流
    側に向けて突出するとともに、上記補助排気通路の内面
    に摺動可能に接する円弧状に湾曲された外周面と、上記
    区画壁に摺動可能に接する端面と、を有するシール部を
    含み、このシール部の端面によって上記連通路が開閉さ
    れることを特徴とする2サイクルエンジンの排気制御装
    置。
  4. 【請求項4】 請求項3の記載において、上記区画壁
    は、上記補助排気通路の下流端に対応した位置に、この
    補助排気通路を上記主排気通路に合流させる開口部を有
    し、この開口部の上記補助排気制御弁側の端部が上記連
    通路を兼ねていることを特徴とする2サイクルエンジン
    の排気制御装置。
  5. 【請求項5】 請求項2の記載において、上記主排気制
    御弁は、上記閉じ位置と開き位置とに亘って揺動可能に
    上記シリンダブロックに支持され、この主排気制御弁が
    上記駆動手段によって駆動されるとともに、上記連動手
    段は、上記補助排気制御弁に固定された連結ピンと、上
    記主排気制御弁に形成され、上記連結ピンが摺動可能に
    嵌合された長孔状のガイド凹部とで構成され、このガイ
    ド凹部は、上記主排気制御弁の動きを二次曲線的に変化
    させて上記補助排気制御弁に伝えるように円弧状に湾曲
    されていることを特徴とする2サイクルエンジンの排気
    制御装置。
  6. 【請求項6】 シリンダを有するシリンダブロックと;
    上記シリンダの内面に開口された主排気口を有する主排
    気通路と;上記主排気口に隣接した位置において上記シ
    リンダの内面に開口された補助排気口を有する補助排気
    通路と;上記主排気口の上部に進出する閉じ位置と、上
    記主排気口の上部から退く開き位置とに亘って移動可能
    に上記シリンダブロックに支持された主排気制御弁と;
    上記補助排気通路を閉じる閉じ位置と、この補助排気通
    路を開く開き位置とに亘って移動可能に上記補助排気通
    路に配置された補助排気制御弁と;上記主排気制御弁と
    上記補助排気制御弁とを互いに連動させる連動手段と;
    上記主排気制御弁および上記補助排気制御弁を、エンジ
    ン運転状況に応じた最適な位置に移動させる駆動手段
    と;を備えている2サイクルエンジンの排気制御装置に
    おいて、 上記補助排気制御弁は、上記閉じ位置からさらに閉じ方
    向に移動された待機領域を有し、上記主排気制御弁が閉
    じ位置にある状態においては、補助排気制御弁が上記待
    機領域に保持されていることを特徴とする2サイクルエ
    ンジンの排気制御装置。
  7. 【請求項7】 請求項6の記載において、上記補助排気
    制御弁は、上記開き位置と待機領域とに亘って回動可能
    に上記シリンダブロックに支持され、この補助排気制御
    弁は、上記補助排気口の方向を指向する平坦な閉塞面
    と、この閉塞面の下流側に向けて突出する円弧状に湾曲
    された外周面と、を有するシール部を含み、上記補助排
    気制御弁が閉じ位置および待機領域に移動されている時
    に、上記シール部の外周面が上記補助排気通路の内面に
    摺動可能に接していることを特徴とする2サイクルエン
    ジンの排気制御装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7213544B2 (en) * 2004-01-30 2007-05-08 Brp-Rotax Gmbh & Co. Kg Exhaust-outlet control for 2-stroke engine

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US7213544B2 (en) * 2004-01-30 2007-05-08 Brp-Rotax Gmbh & Co. Kg Exhaust-outlet control for 2-stroke engine

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