JPH11508590A - エナンチオマーが富化されたベンゾイミダゾール誘導体を光学的に精製する方法 - Google Patents

エナンチオマーが富化されたベンゾイミダゾール誘導体を光学的に精製する方法

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JPH11508590A JP9505063A JP50506397A JPH11508590A JP H11508590 A JPH11508590 A JP H11508590A JP 9505063 A JP9505063 A JP 9505063A JP 50506397 A JP50506397 A JP 50506397A JP H11508590 A JPH11508590 A JP H11508590A
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Abstract

(57)【要約】 2−スルフィニル-1-ベンゾイミダゾールのいくつかの誘導体の単一なエナンチオマーおよび構造的関連のある別なスルホキシドをそれぞれのエナンチオマーの富化された調製物から光学的に精製する方法。

Description

【発明の詳細な説明】 エナンチオマーが富化されたベンゾイミダゾール 誘導体を光学的に精製する方法技術分野 本発明はいくつかの2-(ピリジニルメチルスルフィニル)-1-ベンゾイミ ダゾール誘導体のおよび構造的関連のある別なスルホキシドのエナンチオマーが 富化された調製物を光学的に精製する方法に関する。先行する技術 いろいろに置換された2-(ピリジニルメチルスルフィニル)-1-ベンゾイ ミダゾールおよび構造的関連のあるスルホキシドを開示する多くの特許および特 許出願がある。この部類の化合物はそれを胃酸の分泌の阻害剤として有用ならし める特性を有する。例えば一般名オメプラゾールを有する化合物(5-メトキシ- 2-〔〔(4-メトキシ-3,5-ジメチル-2-ピリジニル)-メチル〕スルフィニル〕- 1-ベンゾイミダゾール)およびその治療上許容できる塩はEP 5129に記載され ている。オメプラゾールおよびそのアルカリ塩は有効な胃酸分泌阻害剤であり、 また抗潰瘍剤として役立つ。胃酸分泌阻害剤としてやはり有効な別な化合物は、 EP-A1-174726に記載の一般名ランソプラゾールを有する2-〔〔〔3-メチル-4- (2,2,2-トリフルオロエトキシ)-2-ピリジニル〕メチル〕スルフィニル〕-1 -ベンゾイミダゾール;EP 268956に記載の一般名パリプラゾールを有する2- 〔〔〔4-(3-メトキシプロポキシ)-3-メチル-2-ピリジニル〕メチル〕スルフ ィニル〕-1-ベンゾイミダゾール;GB 2163747に記載の一般名レミノプラゾー ルを有する2-〔〔2-(N-イソブチル-N-メチルアミノ)ベンジル〕ス ルフィニル〕-1-ベンゾイミダゾールおよびEP 434999に記載の2-〔(4-メト キシ-6,7,8,9-テトラヒドロ-5-シクロヘプタ〔〕)ピリジン-9-イル)スル フィニル〕-1-ベンゾイミダゾールである。 これらの化合物、オメプラゾール、ランソプラゾール、パリプラゾールおよび レミノプラゾールはすべて硫黄原子にステレオジェニック(stereogenic)中心が あり、従って二つの立体異性体(エナンチオマー)がある。2-〔(4-メトキシ- 6,7,8,9-テトラヒドロ-5-シクロヘプタ〔〕ピリジン-9-イル)スルフィニ ル〕-1-ベンゾイミダゾールは二つのステレオジェニック中心を有し、一つは 硫黄原子に隣接するメチン炭素原子にありまた一つは硫黄原子にある。従ってこ の化合物は4つの立体異性体(2組のエナンチオマー)として存在する。オメプ ラゾールを含めてキラルスルホキシドの2-(ピリジニルメチルスルフィニル)- 1-ベンゾイミダゾール群は、1970年代後半以来科学文献に記載されてきたが 、この化合物の単一のエナンチオマーを合成するための効率的な非対称的なプロ セスは未だ何ら報告されていない。薬理学的活性のある化合物の単一のエナンチ オマーは、薬物動態学的特性および生物学的特性が改良されているので、近年ま すます興味を惹いている。従ってオメプラゾールのおよび光学的に純粋な、オメ プラゾールの他の類縁体の単一のエナンチオマーを大規模に製造するのに使用で きる方法に対する要求がある。一般にキラルスルホキシドを得るための非対称的 方法は、それが酵素的な転換または分割方法でないかぎり、純粋な単一のエナン チオマーの形ではなくむしろエナンチオマーの富化された形の光学活性のあるス ルホキシドを与える。従って光学活性のあるオメプラゾールのおよび光学活性の ある別なオメプラゾール類縁体のエナン チオマーの富化された調製物の光学的純度を増大するために大規模に用いること のできる方法に対する要求もまたある。 置換されたいろいろな2-(2-ピリジニルメチルスルフィニル)-1-ベンゾ イミダゾールを分割する方法が先行する技術で開示されている。例えばDE 40354 55およびWO 94/27988にはこのような分割方法が記載されている。これらの方法 には、対応する置換された2-(2-ピリジニルメチルスルフィニル)-1-ベン ゾイミダゾールのラセミ化合物からジアステレオマー混合物が合成される反応段 階が含まれる。ジアステレオマーは次いで分離されそして分離されたジアステレ オマーは最終的に加水分解段階において光学的に純粋なスルホキシドに転化され る。ジアステレオマー中間体が関与するこれらの分割方法は少なくとも三つの以 下の基本的な欠点をもつ。 1) ラセミ中間体としての置換された2-(2-ピリジニルメチルスルフィニル) -1-ベンゾイミダゾールは、単一のエナンチオマーを得ることができる以前に 、二三の反応段階においてさらに処理されねばならない。 2) 分割過程には錯綜した分離段階が関与する。 3) 逆のジアステレオマーの形の不要な立体異性体を廃棄する際に、高度に精製 された物質が大量に無駄になる。 さらに、2-(2-ピリジニルメチルスルフィニル)-1-ベンゾイミダゾール誘 導体、つまりスルホキシド剤の単一なエナンチオマー(5,7-ジヒドロ-2-〔〔(4 -メトキシ-3-メチル-2-ピリジニル)メチル〕-スルフィニル〕-5,5,7,7-テトラ メチルインデノ-〔5,6-〕-イミダゾール-6-(1)-オン)に関するエナン チオマー選択的な合成が先行する技術で開示されている。Euro .J.Biochem.16 6(1987 年)、453-459ページ参照。この方法はプロキラルサルファイドを上記のスルホキ シドにエナンチオマー選択的に酸化することに基づく。著者らは、約30%のエナ ンチオマー過剰率(e.e.)を示すスルホキシドの粗生成物が数段階の結晶化によ り光学的に純粋なスルホキシド〔(e.e.)>95%〕に精製されることができると述 べている。しかしながら、収率および結晶化の段階数は報告されていない。提案 されたこの結晶化方法は、本出願の式Ia〜Ieの化合物と同じ種類の物質には 適していない。発明の概要 本発明の目的は、オメプラゾール、ランソプラゾール、パリプラゾール、レミ ノプラゾールおよび2-〔(4-メトキシ-6,7,8,9-テトラヒドロ-5-シクロヘプ タ〔〕ピリジン-9-イル)スルフィニル〕-1-ベンゾイミダゾールのエナン チオマーの富化された調製物の光学的純度(エナンチオマー過剰率、e.e.)を増 大する新規な方法を提供することである。驚くべきことに、これらの化合物のラ セミ化合物(racemate)は溶媒から極めて選択的に沈澱され、光学的に純度の増 大した単一のエナンチオマーが得られる。 本発明の方法は請求の範囲第1項に規定されており、またさらに本発明の好ま しい態様が請求の範囲第2項〜第9項に開示されている。この新規な方法によっ てつくられる好ましい化合物は請求の範囲第10項〜第19項に規定されている。発明の詳述 本発明の方法は式Ia を有し、光学活性のあるオメプラゾールの、または式Ib を有し、光学活性のあるランソプラゾールの、または式Ic を有し、光学活性のあるパリプラゾールの、または式Id を有し、光学活性のあるレミノプラゾールの、または式Ie を有し、光学活性のある2-〔(4-メトキシ-6,7,8,9-テトラヒドロ-5-シクロ ヘプタ〔〕ピリジン-9-イル)スルフィニル〕-1-ベンゾイミダゾールのエ ナンチオマーの富化された調製物を溶媒で処理し、それからラセミ化合物が選択 的に沈澱される工程を特徴とする。ラセミ化合物としてあるいは少量の所望のエ ナンチオマーを伴ったラセ ミ化合物として沈澱したベンゾイミダゾール誘導体が濾過され、そして濾液の溶 媒を除去することにより、ベンゾイミダゾール誘導体の単一なエナンチオマーが その(−)-エナンチオマーまたはその(+)-エナンチオマーのいずれかとして、光 学的純度が劇的に増大して得られる。溶媒は蒸発により除去されるのが好ましい 。本方法で処理されるべき置換された2-(2-ピリジニルメチルスルフィニル) -1-ベンゾイミダゾールはオメプラゾールであるのが好ましい。 沈澱はプロトン溶媒または非プロトン溶媒中で実施される。この溶媒は結晶化 を容易にし、また分離のために必要である。ラセミ化合物が沈澱される溶媒の選 定は本方法にとって本質的ではない。溶媒は有機溶媒であるのが好ましい。好適 な有機溶媒はアセトンまたは2-ブタノンのようなケトン、エチルアセテートの ようなエステル、またはエタノールのようなアルコール、またはアセトニトリル のようなニトリル、またはトルエンのような炭化水素であってよい。溶媒は、式 Ia〜Ieの化合物のラセミ化合物を選択的にそれから沈澱できるエーテル、ア ミドまたは任意の有機溶媒であってよい。溶媒は異なる有機溶媒の混合物または 水と有機溶媒との混合物であってもよい。溶媒はアセトン、トルエンまたはアセ トニトリルから選ばれる一つであるのが好ましい。 本発明の方法にとって温度は重要でない。しかしながら、温度が高すぎるなら ば、溶解度が増大し、選択率が低下しそして化合物が分解する。従って室温が好 ましいが、室温より低い温度も好適である。 以上のことから、本発明の方法の好ましい特徴は、式Ia〜Ieの化合物のラ セミ化合物が驚くべきことに有機溶媒から極めて選択的に結晶化されることであ る。本発明の化合物の(−)-エナンチオマーまたは(+)-エナンチオマーのエナン チオマー過剰率の劇的な増大は、ラセミ 化合物をたった一つ結晶化した後でさえ母液(濾液)において達せられる。従っ て、この方法は著しく効果的になる。この結果、光学的に純粋でない調製物から さえエナンチオマー過剰率の極めて高い単一のエナンチオマーを得ることができ る。このことは、光学活性のある上記の化合物の非対称合成、例えば対応するプ ロキラルサルファイドの非対称酸化にとって、高いエナンチオマー選択率は不可 欠でないことを意味する。従って式Ia〜Ieの化合物を得るために最も適した 非対称合成の方法を選定する場合、より広汎な範囲の合成方法を考慮にいれるこ とができる。例えば、合成方法を選ぶ時、化学的収率、反応剤の費用、反応時間 および反応剤の取扱いの危険度が、従って、エナンチオマー選択率と同様に重要 な要因であろう。 本発明は以下の実施例1〜16に従って一層詳細に例示される。実施例7〜9に おいては本発明が、非対称的合成とともに例示される。 実施例 以下に示す実施例でのエナンチオマー過剰率の値は、各エナンチオマー間の相 対的な値で示される。この値は二つのエナンチオマーに関する相対的百分率の間 の差と定義される。従って例えばスルホキシドの(−)-エナンチオマーの百分率 が97.5%でありまた(+)-エナンチオマーの百分率が2.5%である時、(−)-エナ ンチオマーのエナンチオマー過剰率は95%である。 各スルホキシドのエナンチオマーの組成は、Chiralpak ADカラムまたはChiral AGPカラムのいずれかでのキラルHPLCにより以下の条件の下で測定した。式Iaの化合物 カラム Chiralpak AD 50×4.6mm 溶離剤 イソヘキサン(100ml)、エタノール(100ml)および 酢酸(10μl) 流量 0.5ml/分 注入体積 50μl 波長 302nm (−)-エナンチオマーの保持時間 4.0分 (+)-エナンチオマーの保持時間 5.8分式Ibの化合物 カラム Chiral AGP 100×4.0mm 溶離剤 燐酸ナトリウム緩衝溶液(pH7.0)I=0.025(500ml) およびアセトニトリル(70ml) 流量 0.5ml/分 注入体積 20μl 波長 210nm (+)-エナンチオマーの保持時間 6.2分 (−)-エナンチオマーの保持時間 7.2分式Icの化合物 カラム Chiral AGP 100×4.0mm 溶離剤 燐酸ナトリウム緩衝溶液(pH7.0)I=0.025(430ml) およびアセトニトリル(70ml) 流量 0.5ml/分 注入体積 20μl 波長 210nm (+)-エナンチオマーの保持時間 4.1分 (−)-エナンチオマーの保持時間 6.8分式Idの化合物 カラム Chiralpak AD 50×4.6mm 溶離剤 イソヘキサン(200ml)およびエタノール(10ml) 流量 0.5ml/分 注入体積 50μl 波長 285nm (−)-エナンチオマーの保持時間 9.0分 (+)-エナンチオマーの保持時間 9.8分式Ieの化合物 カラム Chiralpak AD 50×4.6mm 溶離剤 イソヘキサン(150ml)および2-プロパノール(50ml) 流量 0.4ml/分 注入体積 50μl 波長 285nm ジアステレオマーの(−)-エナンチオマーの保持時間 6.9分 ジアステレオマーの(+)-エナンチオマーの保持時間 8.1分 ジアステレオマーの(+)-エナンチオマーの保持時間 8.8分 ジアステレオマーの(−)-エナンチオマーの保持時間 11.0分 ストレートフェーズ(非キラルシリカゲル、下記参照)で溶離される化合物(I e)の第1のジアステレオマーはジアステレオマーと名付けまた第2のものを ジアステレオマーと名付けた。実施例1 ( −)-5-メトキシ-2-〔〔(4-メトキシ-3,5-ジメチル-2-ピリジニル)-メチ ル〕スルフィニル〕-1H-ベンゾイミダゾール、(−)-(Ia)の光学的純度の60 % e.e.から98.4% e.e.への増大 黄色いシロップ状の5-メトキシ-2-〔〔(4-メトキシ-3,5-ジメチル-2-ピリ ジニル)-メチル〕スルフィニル〕-1-ベンゾイミダゾールのエナンチオマー混 合物((−)-エナンチオマーが60% e.e.)2.35gを20mlのアセトニトリル中に溶解 した。ほとんど瞬時にラセミ化合物が固体として現われた。冷蔵庫内に30分おい た後、この白色の固体を濾過して除去した。濾液の溶媒を蒸発し、黄色いシロッ プ状物として光学的純度が98.4% e.e.のオメプラゾールの(−)-エナンチオマー を1.2g得た。実施例2 ( −)-5-メトキシ-2-〔〔(4-メトキシ-3,5-ジメチル-2-ピリジニル)-メチル 〕スルフィニル〕-1H-ベンゾイミダゾール、(−)-(Ia)の光学的純度の20% e.e.から91.4% e.e.への増大 黄色いシロップ状の5-メトキシ-2-〔〔(4-メトキシ-3,5-ジメチル-2-ピリ ジニル)-メチル〕スルフィニル〕-1-ベンゾイミダゾールのエナンチオマー混 合物((−)-エナンチオマーが20% e.e.)2.35gを20mlの2-ブタノン中に溶解し た。ほとんど瞬時にラセミ化合物が固体として現われた。冷蔵庫内に1時間おい た後、この白色の固体を濾過して除去した。濾液の溶媒を蒸発し、黄色いシロッ プ状物として光学的純度が91.4% e.e.のオメプラゾールの(−)-エナンチオマー を0.48g得た。実施例3 ( −)-5-メトキシ-2-〔〔(4-メトキシ-3,5-ジメチル-2-ピリジニル)-メチル 〕スルフィニル〕-1H-ベンゾイミダゾール、(−)-(Ia)の光学的純度の50% e.e.から97.3% e.e.への増大 黄色いシロップ状の5-メトキシ-2-〔〔(4-メトキシ-3,5-ジメ チル-2-ピリジニル)-メチル〕スルフィニル〕-1-ベンゾイミダゾールのエナ ンチオマー混合物((−)-エナンチオマーが50% e.e.)2.35gを20mlのアセトン中 に溶解した。ほとんど瞬時にラセミ化合物が固体として現れた。冷蔵庫内に1時 間おいた後、この白色の固体を濾過して除去した。濾液の溶媒を蒸発し、黄色い シロップ状物として光学的純度が97.3% e.e.のオメプラゾールの(−)-エナンチ オマーを1.0g得た。実施例4 ( +)-5-メトキシ-2-〔〔(4-メトキシ-3,5-ジメチル-2-ピリジニル)-メチル 〕スルフィニル〕-1H-ベンゾイミダゾール、(+)-(Ia)の光学的純度の80% e.e.から95.4% e.e.への増大 黄色いシロップ状の5-メトキシ-2-〔〔(4-メトキシ-3,5-ジメチル-2-ピリ ジニル)-メチル〕スルフィニル〕-1-ベンゾイミダゾールのエナンチオマー混 合物((+)-エナンチオマーが80% e.e.)2.35gを20mlのエチルアセテート中に溶 解した。ほとんど瞬時にラセミ化合物が固体として現われた。冷蔵庫内に1時間 おいた後、この白色の固体を濾過して除去した。濾液の溶媒を蒸発し、黄色いシ ロップ状物として光学的純度が95.4% e.e.のオメプラゾールの(+)-エナンチオ マーを1.7g得た。実施例5 ( +)-5-メトキシ-2-〔〔(4-メトキシ-3,5-ジメチル-2-ピリジニル)-メチル 〕スルフィニル〕-1H-ベンゾイミダゾール、(+)-(Ia)の光学的純度の40% e.e.から88.7% e.e.への増大 黄色いシロップ状の5-メトキシ-2-〔〔(4-メトキシ-3,5-ジメチル-2-ピリ ジニル)-メチル〕スルフィニル〕-1-ベンゾイミ ダゾールのエナンチオマー混合物((+)-エナンチオマーが40% e.e.)2.35gを20 mlのエタノール中に溶解した。ほとんど瞬時にラセミ化合物が固体として現れた 。冷蔵庫内に1時間おいた後、この白色の固体を濾過して除去した。濾液の溶媒 を蒸発し、黄色いシロップ状物として光学的純度が88.7% e.e.のオメプラゾー ルの(+)-エナンチオマーを1.0g得た。実施例6 ( +)-5-メトキシ-2-〔〔(4-メトキシ-3,5-ジメチル-2-ピリジニル)-メチル 〕スルフィニル〕-1H-ベンゾイミダゾール、(+)-(Ia)の光学的純度の30% e.e.から97.0% e.e.への増大 黄色いシロップ状の5-メトキシ-2-〔〔(4-メトキシ-3,5-ジメチル-2-ピリ ジニル)-メチル〕スルフィニル〕-1-ベンゾイミダゾールのエナンチオマー混 合物((+)-エナンチオマーが30% e.e.)2.35gを20mlのトルエン中に溶解した。 ほとんど瞬時にラセミ化合物が固体として現われた。冷蔵庫内に1時間おいた後 、この白色の固体を濾過して除去した。濾液の溶媒を蒸発し、黄色いシロップ状 物として光学的純度が97.0% e.e.のオメプラゾールの(+)-エナンチオマーを0. 62g得た。実施例7 ( +)-5-メトキシ-2-〔〔(4-メトキシ-3,5-ジメチル-2-ピリジニル)メチル〕 スルフィニル〕-1H-ベンゾイミダゾール、(+)-(Ia)の非対称合成および引 続いての光学的精製 5-メトキシ-2-〔〔(4-メトキシ-3,5-ジメチル-2-ピリジニル)-メチル〕 チオ〕-1-ベンゾイミダゾール(0.47g、1.46ミリモル)、(3'S,2R)-(−)-N -(フェニルスルホニル)-(3,3-ジクロロ カンホリル)オキサジリジン(0.55g、1.46ミリモル)、トリエチルアミン(0.0 7ml、0.5ミリモル)および四塩化炭素(20ml)の混合物を周囲温度で96時間撹拌 した。溶媒を除去した後、残留物を塩化メチレン(25ml)中に溶解した。混合物 を二つに分けた水酸化ナトリウムの水溶液(0.1M、15ml)で抽出した。水溶液 を一緒にしたものを塩化メチレンの存在下に塩化アンモニウムの水溶液で中和し た。相分離をし、そして水溶液は二つに分けた塩化メチレンで抽出した。一緒に した有機溶液を硫酸ナトリウム上で乾燥し、次いで溶媒を除去した。残留物(20 0mg、40% e.e.)を2-ブタノン(3ml)中に溶解しそして生成した固形物を濾 過して除去した。濾液の溶媒を蒸発して光学的純度が94% e.e.の題記の化合物 を0.11g(22%)得た。実施例8 ( −)-5-メトキシ-2-〔〔(4-メトキシ-3,5-ジメチル-2-ピリジニル)メチル〕 スルフィニル〕-1H-ベンゾイミダゾール、(−)-(Ia)の非対称合成および引 続いての光学的精製 5-メトキシ-2-〔〔(4-メトキシ-3,5-ジメチル-2-ピリジニル)-メチル〕チ オ〕-1-ベンゾイミダゾール1.6kg(5.0ミリモル)をエチルアセテート5.0l中 に溶解した。溶液に31ml(1.7モル)の水を添加した。この混合物に856ml(5.0 モル)の(−)-ジエチルD-タルトレート、744ml(2.5モル)のチタン(IV)イソプ ロポキシドおよび435ml(2.5モル)のジイソプロピルエチルアミンを室温で添加し た。次に830ml(4.5モル)のクメンハイドロパーオキサイドを30℃で添加した。30 ℃で1時間撹拌した後、反応が完了した。キラルクロマトグラフィー分析および 非キラルクロマトグラフィー分析によると混合物がエナンチオマー過剰率(e.e. )が72.9%であるスルホキシド71.4%からなることが示さ れた。混合物を10℃に冷却し、そして1.7lのイソオクタンを添加の後、全体積 が10lのアンモニア水溶液(12%)で生成物を3回抽出した。一緒にした水性相 をエチルアセテート(3l)の存在下で1.5lの濃酢酸を添加することにより中 和した。相分離を行ないそして水性相をエチルアセテート(3l)により抽出し た。一緒にした有機溶液の溶媒を除去しそして蒸発の末期にアセトニトリル(1. 5l)を添加して溶媒の除去を容易にした。アセトン(2.5l)を添加してオメプ ラゾールのラセミ化合物を沈澱し、それを濾過して除去した(254g)。濾液のH PLC分析(非キラルカラムおよびキラルカラム)により、この溶液が光学的純度9 6.3% e.e.である88%のスルホキシドからなり、従ってラセミオメプラゾールを 単に1回沈澱することによって光学的純度が72.9% e.e.から96.3% e.e.まで改 善されたことが示された。さらに濾液の内容物の分析(HPLC)によると収率が0. 8kg(46%)であることが示された。5-メトキシ-2-〔〔(4-メトキシ-3,5-ジ メチル-2-ピリジニル)メチル〕スルフィニル〕-1-ベンゾイミダゾールの(− )-エナンチオマーは中性の形で単離されず、さらに対応するナトリウム塩へと処 理された。実施例9 ( +)-5-メトキシ-2-〔〔(4-メトキシ-3,5-ジメチル-2-ピリジニル)メチル〕 スルフィニル〕-1H-ベンゾイミダゾール、(+)-(Ia)の非対称合成および引 続いての光学的精製 5-メトキシ-2-〔〔(4-メトキシ-3,5-ジメチル-2-ピリジニル)-メチル〕チ オ〕-1-ベンゾイミダゾール1.6kg(5.0ミリモル)をエチルアセテート7.5l 中に溶解した。溶液に31ml(1.7モル)の水を添加した。この混合物に856ml(5. 0モル)の(+)-ジエチルL-タルト レート、744ml(2.5モル)のチタン(IV)イソプロポキシドおよび436ml(2.5モル) のジイソプロピルエチルアミンを室温で添加した。次に830ml(4.5モル)のクメン ハイドロパーオキサイドを30℃で添加した。30℃で1時間撹拌した後、反応が完 了した。キラルクロマトグラフィー分析および非キラルクロマトグラフィー分析 によると混合物がエナンチオマー過剰率(e.e.)が80%であるスルホキシド75% からなることが示された。混合物を10℃に冷却し、そして1.5lのイソオクタン とエチルアセテート(0.5l)を添加の後、全体積が14lのアンモニア水溶液(1 2%)で生成物を3回抽出した。一緒にした水性相をエチルアセテート(4l)の 存在下で1.5lの濃酢酸を添加することにより中和した。相分離を行ないそして 水性相をエチルアセテート(4l)により抽出した。一緒にした有機溶液の溶媒 を除去した。アセトン(3.0l)を添加してオメプラゾールのラセミ化合物を沈 澱し、それを濾過して除去した。濾液のHPLC分析(非キラルカラムおよびキラル カラム)により、この溶液が光学的純度95% e.e.である90%のスルホキシドか らなり、従ってラセミオメプラゾールを単に1回沈澱することによって光学的純 度が80% e.e.から95% e.e.まで改善されたことが示された。さらに濾液の内容 物の分析(HPLC)によると収率が1.0kg(58%)であることが示された。5-メト キシ-2-〔〔(4-メトキシ-3,5-ジメチル-2-ピリジニル)メチル〕スルフィニル 〕-1-ベンゾイミダゾールの(+)-エナンチオマーは中性の形で単離されず、 さらに対応するナトリウム塩へと処理された。 式Ib、Ic、IdまたはIeの化合物の一つを光学的に精製するために、エ ナンチオマーの富化された調製物の形の出発物質を実施例8および9に記載のよ うに調製した。実施例10 2-〔(4-メトキシ-6,7,8,9-テトラヒドロ-5H-シクロヘプタ〔b〕ピリジン- 9-イル)スルフィニル〕-1H-ベンゾイミダゾール、(Ie)の立体異性体の二つ の光学的純度の増大 以下の実施例ではストレートフェーズ(シリカゲル)上で溶離された題記化合 物の第1のジアステレオマーをジアステレオマーと称しまた第2のものをジア ステレオマーと称する。シロップ状の粗製混合物(0.25g)中の題記化合物の立 体異性体の組成は次の通りであった。ジアステレオマーの比は4:3でジアステ レオマーが多かった。ジアステレオマーの(−)-エナンチオマーの光学的純 度は76% e.e.でありまたジアステレオマーの(+)-エナンチオマーの光学的純 度は68%e.e.であった。ジアステレオマーの分離 クロマトグラフィーによる調製(メタノール-塩化メチレン0〜5%)により二 つのジアステレオマーの分離が可能となった。すなわち、光学的純度が77% e.e . のジアステレオマーの(−)-エナンチオマーをシロップ状物(0.145g)とし て得た。光学的純度が68% e.e.のジアステレオマーの(+)-エナンチオマーを シロップ状物(0.085g)として得たが、ジアステレオマーは約10%のジアス テレオマーで汚染されていた。光学的精製 ジアステレオマー(0.145g)のエナンチオマーの富化された調製物に約2m lのアセトニトリルを添加することにより、ジアステレオマーの(−)-エナンチ オマーの光学的純度を増大した。1晩撹拌した後、生成した沈澱(ほとんどがラ セミ状ジアステレオマー)を濾過して除 去しそして濾液の溶媒をフィルム蒸発により除去した。このようにして光学的純 度が88% e.e.のジアステレオマーの(−)-エナンチオマー85mgをシロップ状物と して得た。ジアステレオマーの(+)-エナンチオマーの光学的純度を同様にし て増大した。すなわち、ジアステレオマー(0.085g)のエナンチオマーの富化 された調製物にアセトニトリル(2ml)を添加し、続いて1晩撹拌することにより 沈澱を生成し、これを濾過して除去した。濾液から光学的純度が95% e.e.のジ アステレオマーBの(+)-エナンチオマーを0.050g得た。実施例11 ( −)-2-〔〔〔3-メチル-4-(2,2,2-トリフルオロエトキシ)-2-ピリジニル〕 メチル〕スルフィニル〕-1H-ベンゾイミダゾール、(−)-(Ib)の光学的純度 の増大 エナンチオマー過剰率(e.e.)が55%である、題記の化合物の粗混合物1.2g をアセトニトリル(僅かなml)で処理して沈澱を得、これを濾過により除去した 。濾液を蒸発して光学的純度の増大した油状物を得た。この手順を2〜3回反復 して、光学的純度が99.5% e.e.である所望の化合物を油状物として0.63g得た 。実施例12 ( +)-2-〔〔〔3-メチル-4-(2,2,2-トリフルオロエトキシ)-2-ピリジニル〕 メチル〕スルフィニル〕-1H-ベンゾイミダゾール、(+)-(Ib)の光学的純度 の増大 エナンチオマー過剰率(e.e.)が46%である、題記の化合物の粗混合物0.85g をアセトニトリル(僅かなml)で処理して沈澱を得、これを濾過により除去した 。濾液を蒸発して光学的純度の増大した油状物を得た。この手順を2〜3回反復 して、光学的純度が99.6% e.e.である所望の 化合物を油状物として0.31g得た。実施例13 ( −)-2-〔〔〔4-(3-メトキシプロポキシ)-3-メチル-2-ピリジニル〕メチ ル〕スルフィニル〕-1H-ベンゾイミダゾール、(−)-(Ic)の光学的純度の増 エナンチオマー過剰率(e.e.)が90%である、題記の化合物の粗混合物1.62g をアセトニトリル(僅かなml)で処理して沈澱を得、これを濾過により除去した 。濾液を濃縮して光学的純度が91.5% e.e.である題記の化合物を油状物として1 .36g得た。実施例14 ( +)-2-〔〔〔4-(3-メトキシプロポキシ)-3-メチル-2-ピリジニル〕メチル 〕スルフィニル〕-1H-ベンゾイミダゾール、(+)-(Ic)の光学的純度の増大 エナンチオマー過剰率(e.e.)が91%である、題記の化合物の粗混合物1.63g をアセトニトリル(僅かなml)で処理して沈澱を得、これを濾過により除去した 。濾液を濃縮して光学的純度が96.0% e.e.である題記の化合物を油状物として1 .1g得た。実施例15 ( −)-2-〔2-(N-イソブチル-N-メチルアミノ)ベンジルスルフィニル〕ベン ゾイミダゾール、(−)-(Id)の光学的純度の増大 光学的純度を増大するためにエナンチオマー過剰率が92%である、題記の化合 物の粗混合物1.6gを少量のアセトニトリルで処理した。生成した沈澱を濾過に より除去した。フィルム蒸発により濾液の溶媒を除去すると、所望の化合物が油 状物として1.2g得られた。キラルHPLCによるとこの物質の光学的純度は96% e. e. であった。実施例16 ( +)-2-〔2-(N-イソブチル-N-メチルアミノ)ベンジルスルフィニル〕ベン ゾイミダゾール、(+)-(Id)の光学的純度の増大 (−)-ジエチルD-タルトレートで汚染された題記の化合物の粗混合物(91% e .e. )3.0gをエチルアセテートとヘキサンとの混合物(EtOAcが10%)40ml中に溶 解した。生成した沈澱(140mg)を濾過により除去した。濾液の溶媒をフィルム 蒸発により除去しそして残留物をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、EtOA c/ヘキサン 15:85)により精製した。キラルHPLCによると光学的純度が96% e .e. であることが示される題記の化合物を0.95g得た。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,IT,L U,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF ,CG,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE, SN,TD,TG),AP(KE,LS,MW,SD,S Z,UG),UA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD ,RU,TJ,TM),AL,AM,AT,AU,AZ ,BB,BG,BR,BY,CA,CH,CN,CZ, DE,DK,EE,ES,FI,GB,GE,HU,I L,IS,JP,KE,KG,KP,KR,KZ,LK ,LR,LS,LT,LU,LV,MD,MG,MK, MN,MW,MX,NO,NZ,PL,PT,RO,R U,SD,SE,SG,SI,SK,TJ,TM,TR ,TT,UA,UG,US,UZ,VN

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.(+)-エナンチオマーまたは(−)-エナンチオマーのいずれかが多い、式Ia 、Ib、Ic、IdおよびIe: の化合物の一つのエナンチオマーの富化された調製物を溶媒で処理し、この化 合物のラセミ化合物を溶媒から選択的に沈澱させ、沈澱したラ セミ化合物を濾過して除去し、続いて溶媒を除去して、式Ia〜Ieの対応する 化合物の光学的純度が増大した単一のエナンチオマーを得ることを特徴とする、 上記式Ia〜Ieの化合物の一つのエナンチオマーの富化された調製物を光学的 に精製する方法。 2.式Iaの化合物の(−)-エナンチオマーの光学的純度を増大することを特徴 とする請求項1記載の方法。 3.式Iaの化合物の(+)-エナンチオマーの光学的純度を増大することを特徴 とする請求項1記載の方法。 4.溶媒が蒸発によって除去される請求項1記載の方法。 5.エナンチオマーの富化された調製物が有機溶媒で処理される請求項1記載の 方法。 6.エナンチオマーの富化された調製物が有機溶媒の混合物で処理される請求項 1記載の方法。 7.エナンチオマーの富化された調製物が水と一つまたはそれ以上の有機溶媒と の混合物で処理される請求項1記載の方法。 8.水と一つまたはそれ以上の有機溶媒との混合物が50%より少ない水を含有す る請求項7記載の方法。 9.有機溶媒がアセトン、アセトニトリルまたはトルエンである請求項1記載の 方法。 10.調製される生成物が、(−)-5-メトキシ-2-〔〔(4-メトキシ-3,5-ジメチ ル-2-ピリジニル)-メチル〕スルフィニル〕-1H-ベンゾイミダゾールである請 求項1から9のいずれか1項に記載の方法。 11.調製される生成物が、(+)-5-メトキシ-2-〔〔(4-メトキシ-3,5-ジメチ ル-2-ピリジニル)-メチル〕スルフィニル〕-1H -ベンゾイミダゾールである請求項1から9のいずれか1項に記載の方法。 12.調製される生成物が、(−)-2-〔〔〔3-メチル-4-(2,2,2-トリフルオロエ トキシ)-2-ピリジニル)-メチル〕スルフィニル〕-1H-ベンゾイミダゾールで ある請求項1から9のいずれか1項に記載の方法。 13.調製される生成物が、(+)-2-〔〔〔3-メチル-4-(2,2,2-トリフルオロエ トキシ)-2-ピリジニル)-メチル〕スルフィニル〕-1H-ベンゾイミダゾールで ある請求項1から9のいずれか1項に記載の方法。 14.調製される生成物が、(−)-2-〔〔〔4-(3-メトキシプロポキシ)-3-メチ ル-2-ピリジニル)-メチル〕スルフィニル〕-1H-ベンゾイミダゾールである請 求項1から9のいずれか1項に記載の方法。 15.調製される生成物が、(+)-2-〔〔〔4-(3-メトキシプロポキシ)-3-メチ ル-2-ピリジニル)-メチル〕スルフィニル〕-1H-ベンゾイミダゾールである請 求項1から9のいずれか1項に記載の方法。 16.調製される生成物が、(−)-2-〔2-(N-イソブチル-N-メチルアミノ)ベン ジルスルフィニル〕-ベンゾイミダゾールである請求項1から9のいずれか1項 に記載の方法。 17.調製される生成物が、(+)-2-〔2-(N-イソブチル-N-メチルアミノ)ベン ジルスルフィニル〕-ベンゾイミダゾールである請求項1から9のいずれか1項 に記載の方法。 18.調製される生成物が、2-〔(4-メトキシ-6,7,8,9-テトラヒド ロ-5H-シクロヘプタ〔b〕ピリジン-9-イル)スルフィニル〕-1H-ベンゾイ ミダゾールの親油性のより高いジアステレオマーの単一のエナンチオマーの一つ である請求項1から9のいずれか1項に記載の方法。 19.調製される生成物が、2-〔(4-メトキシ-6,7,8,9-テトラヒドロ-5H-シク ロヘプタ〔b〕ピリジン-9-イル)スルフィニル〕-1H-ベンゾイミダゾールの 親油性のより低いジアステレオマーの単一のエナンチオマーの一つである請求項 1から9のいずれか1項に記載の方法。
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