JPH11511973A - 大腸細胞および大腸癌細胞関連核酸分子、タンパク質およびペプチド - Google Patents

大腸細胞および大腸癌細胞関連核酸分子、タンパク質およびペプチド

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JPH11511973A JP9510274A JP51027497A JPH11511973A JP H11511973 A JPH11511973 A JP H11511973A JP 9510274 A JP9510274 A JP 9510274A JP 51027497 A JP51027497 A JP 51027497A JP H11511973 A JPH11511973 A JP H11511973A
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(57)【要約】 本発明は、大腸細胞の表面および大腸癌細胞の表面に見られる単離タンパク質およびペプチド、更に、前記タンパク質およびペプチドをコードする核酸分子に関する前記タンパク質およびペプチドは、mAb A33等の腫瘍関連抗体に結合する。前記単量体タンパク質は、非還元条件下に於けるSDSゲル電気泳動での測定で約43kDの分子量を有する。更に、本発明は、前記核酸分子、単離体又は多量体形態のタンパク質、更に、前記ペプチドに対する抗体の診断、スクリーニング、および治療方法における利用に関する。本発明は、更に単離体又は多量体形態の、前記タンパク質に対して特異的な抗体と、前記ペプチドに対する抗体とにも関する。

Description

【発明の詳細な説明】 大腸細胞および大腸癌細胞関連核酸分子、タンパク質およびペプチド関連出願に関する相互参照 本出願は、ここにその両方を参考文献として合体させる、大腸細胞および大腸 癌細胞関連タンパク質およびペプチド、と称する1995年4月4日出願の米国 特許出願第08/511,876号の一部継続出願である1996年2月2日出 願の第08/597,495号の一部継続出願である。発明の分野 本発明は、ヒト大腸細胞および大腸癌細胞関連抗原、核酸分子、タンパク質お よびペプチドに関する。詳しくは、本発明の核酸分子によってコードされる本発 明のタンパク質とペプチドとは、ヒト大腸細胞とヒト大腸癌細胞の表面及び細胞 内の両方に見られ、大腸癌抗体に結合する。単離体形態としての前記タンパク質 は、非還元条件下に於けるSDSゲル電気泳動にかけた場合は約40−45kD の分子量、そして還元条件下に於けるSDSゲル電気泳動での測定で約49−5 5kDの分子量を有する。このタンパク質、そのペプチドフラグメント、および その多量体は、癌の診断と治療に有用な試薬と方法とを開発するのに使用するこ とができる。発明の背景 結直腸がんは、悪性腫瘍疾患である。西洋、特に米国に於いては結直腸がんの 発生率が高い。この種の腫瘍は、しばしば、リンパ管および血管を介して転移す る。結直腸がんの患者の多くが、この疾患によって最終的に死亡する。事実、6 2,000人の米国人と、8000人のオーストラリア人が毎年結直腸がんで死 亡していると推定されている。 今日まで、結直腸がんの治療のために、組織治療法および化学療法が開発され ている。しかしながら、転移性疾患を有する結直腸がんの患者の生存をある程度 の信頼性をもって伸ばすための十分な抗腫瘍活性を示す治療方法はいまだ存在し ない。その結果、いまだ、結直腸がんを有効に治療するための方法と製品との開 発に対する必要が存在する。 モノクローナル抗体A33は、広範囲な基礎医学分析と患者に於ける局在確認 研究とが行われているマウス免疫グロブリンである。(Welt et al.,J.Clin .Oncol., 8:1894-1906(1990),Welt et al.,J.Clin.Oncol.,12: 1561-1571( 1994),and Welt et al.,J.Clin.Oncol. 14: 1787-1797(1996)参照)。この抗 体は、正常な大腸細胞と大腸癌細胞の細胞内及び表面上に見られる抗原に結合す る。この抗原は、A33抗原として知られている。 結腸粘膜に由来する腫瘍に於いて、A33抗原は、95%以上の症例に於いて 均質的に発現される。A33抗原は、研究された多くの他の正常組織には検出さ れていない。その制限された発現によって、このシステムは、実質的に「器官特 異的」(大腸、小腸)であると定義される。 免疫蛍光実験によって、mAbA33は、イン・ヴィトロでA33抗原−陽性 細胞のマクロピノソームへとインターナリゼーションに内化されることが明らか となった(Daghighian et al.,J.Nuc.Med.37:1052-1057(1996))。マウスモデ ルに於いて、mAb A33は、かなりの量、ヒト大腸癌の異種移植片に局在化 されることが判り、これは、投与後1時間以内に、移植された大腸癌細胞の細胞 質内に同定することができる。迅速な腫瘍への局在化と、腫瘍による高いレベル の抗体とりこみとは、以下の事実に関連するものであると考えられる。(1)A3 3抗原は、分泌されず、従って、mAb A33の腫瘍細胞に対する標的化は、 腫瘍細胞から血管系へと拡散する離脱したA33抗原によつて妨害されない、( 2)mAb A33は、細胞膜上でA33抗原に結合すると、迅速に細胞内にイ ンターナリゼーションされ、これによって、細胞に結合した抗体の量が増加する 、そして(3)いくつかの大腸癌細胞ラインが、多量のA33抗原を発現し、細 胞当たり800,000のmAb A33分子に結合する。これらの特徴に依り 、A33抗原と、更に、類似の特徴を有する関連タンパク質とを単離、キャラク タライズ、配列決定する必要がある。 多くの精製プロトコールは、通常、SDSゲル電気泳動に依る対象タンパク質 を分析するために還元工程を利用する。これによって、タンパク質をより容易に 同定、モニターすることが可能である。本出願の発明者等は、還元条件を利用す ることによっては、ウェスタンブロッティングによって標的A33タンパク質を 同定することはできないという驚くべき事実を見出した。本発明のA33抗原を 、同定、モニ ター、およびキャラクタライズするために還元工程を完全に除去するためには、 標準技術を変えなければならなかった。抗原が単離されると、その還元条件下に 於ける振る舞いの研究を行うことができるであろう。 A33抗原の精製は、アクチンを含む他のタンパク質が、一次元および二次元 ゲル電気泳動に於いて、およそ同じ位置へともに永動されることによってさらに 困難なものであった。更に、mAb A33は、アクチンに非特異的に結合する 。本出願の発明者等は、このアクチンに対する非特異的結合が前記抗体のFc領 域に依るものであることを突き止めた。Fc領域を除去することによって、本発 明者等はアクチン結合を防ぐことができた。アクチンは、大腸癌細胞の細胞表面 抗原ではなく、還元によって影響されやすいものではないので、本発明者等にと って、アクチンが、モノクローナル抗体A33の標的ではありえないことが明白 であった。 この抗原の同定、単離およびキャラクタリゼーションにおける困難性は、A3 3抗原の存在が知られてから10年以上経つにも拘わらず、この抗原の精製、単 離および配列決定は本発明によって始めて成功したという事実によって裏付けら れる。 ここに記載するように、本出願の発明者等は、A33抗原を同定、単離、キャ ラクタライズした。本発明者等は、更に、A33抗原をコードするcDNAも単 離し、このcDNAのヌクレオチド配列を決定し、A33抗原のアミノ酸配列を 推定した。ここにA33タンパク質と称する、前記A33抗原は、癌およびその 他の疾患、特に、結腸、直腸、胃および小腸粘膜癌のようなガンの予知、診断お よび治療に有用な臨床試薬および方法を開発するのに利用することができる。発明の要旨 本発明は、正常なヒト大腸細胞およびヒト大腸癌細胞の内部および表面に見ら れる単離タンパク質、更に、該タンパク質のペプチドフラグメント、に関する。 前記タンパク質およびペプチドは、A33大腸癌抗体又は、前記タンパク質配列 の領域に対して作成したポリクローナル抗体によって結合される。SDSゲル電 気泳動によって分析された時、本発明の単離糖タンパク質は、非還元条件が使用 された場合には、約40−45kDの分子量、そして、還元条件が使用された場 合には、約49−55キロダルトンの分子量を有する。本発明は、更に、前記タ ンパク質をコ ードする核酸分子、そして、前記糖タンパク質、ペプチドおよび核酸分子の、癌 の診断および治療に於ける利用方法とにも関する。図面の簡単な説明 上記簡単な記載および本発明のその他の課題および特徴は、以下の本発明の好 適な、但し例示的な、実施例に関する詳細記載を、添付の図面とともに参照する ことによってより完全に理解されるであろう。ここで、 図1は、A33モノクローナル抗体を用いた、LIM1215およびHep− 2細胞の細胞蛍光分析を示している、 図2は、還元条件を使用したSDSゲル電気泳動後検出不能で、非還元条件を 使用したSDSゲル電気泳動後のウェスタンブロットによっては検出可能である A33抗原をしめしている。”−B−ME”は、非還元条件を使用した電気泳動 を示し、”+−BME”は還元条件を使用した電気移動を示す。 図3は、mAb A33を用いた、又はそれを用いない、細胞可溶化物の免疫 沈降反応を示している、 図4は、ツニカマイシとインキュベートした、又はそれを用いない、細胞可溶 化の免疫沈降反応を示している。 図5は、図5Aと図5Bとから成り、LIM1215細胞から抽出されたA3 3抗原の非還元条件下でのウェスタンブロット分析を示している。 図6は、アクチンと、A33 IgG又はA33 F(ab)’2フラグメント 間の相互作用のバイオセンサー分析を示している。 図7は、A33抗原の精製に使用したクロマトグラフィー精製プロトコールを 示すフローチャートである。 図8は、図8Aと図8Bとから成り、それぞれ、LIM1215大腸細胞のT riton X−100抽出物とTriton X−114抽出物とのウェスタ ンブロト分析を示している。 図9は、A33抗原の陰イオン交換HPLCを示している。 図10は、A33抗原のサイズ−排除HPLCを示している。 図11は、図11Aと図11Bとから成る。図11Aは、Superose1 2 活性フラクションのミクロ分取RP−HPLC情報を示している。図11Bは、 前記HPLCフラクション中のA33抗原活性のバイオセンサー分析を示してい る。 図12は、A33抗原中のペプチドフラグメントのアミノ酸配列を示している 。 図13は、A33抗原のアウィニティー精製に用いたプロトコールを示すフロ ーチャートである。 図14は、キーホールリンペットヘモシニアン(KLH)に結合させた化学合 成ペプチドSVETPQDVLRASQGKSVTLP(配列番号1のアミノ酸 2−21)で免疫したマウスとウサギから得た血清のウエスタンブロト分析を示 している。 図15は、A33抗原のN−末端に対して作成した抗−ペプチドIgGを使用 した、非還元(パネル1)および還元(パネル2)条件下でのA33抗原のウェ スタンブロット分析を示している。 図16は、図16Aと図16Bとから成る。図16Aと、その連続である図1 6Bとは、A33抗原をコードする2.6kbのcDNAを示している。 図17は、ヒトおよびマウスA33の推定アミノ酸配列の比較である。 図18は、パルミテートでの標識化後、mAb A33が標識化A33抗原を 沈降させるということを示している。 図19は、ヒドロキシルアミンを使用した時の染色の阻害を示している。発明の詳細説明 例1 表1にリストする複数の大腸癌培養細胞ラインを入手した。LIM1215細 胞ラインは、Ludwig Institute for Cancer Research,メルボルン、オース トラリアから得た。細胞ラインSK−CO−17,SK−CO−19,SK−C O−10,SK−CO−11,SK−CO−15は、Ludwig Institute for Cancer Research、ニューヨーク、及びMemorial Sloan Kettering Instit ute、ニューヨークから得た。他のすべての細胞ラインは、American Type Cu lture Collection,ロックビル、メリーランドから得た。 Pfreundschuh et al.,Proc.Natl.Ac ad. Sci.USA ,75:5122−5126(1978)に記載されているプロ トコールを使用して、ブダペスト協定に基づき、American Type Culture Collection, Rockville,Maryla ndに寄託され、ATCC No.HB8779としてカタログ化された、ハイ ブリドーマ細胞ラインによって分泌された、モノクローナル抗体A33(mAb A33)を使用してこれらの細胞ラインのそれぞれについて、ロゼット形成試 験(rosetting assay)を行った。mAb A33は、IgG2aのアイソタイ プを有し、ここに記載するように、ヒト大腸癌の内部又は表面上に存在するA3 3として示す抗原に結合する。前記大腸癌細胞ラインの内のいくつかは、ロゼッ ト形成試験、イムノアッセイ、および免疫組織化学による判定で、A33−陽性 であることが判った(次の表1を参照)。 例2 例1のロゼット形成試験で陽性であった、LIM1215大腸細胞ラインを、 10%胎児ウシ血清を含有するRPMI培地中で生育させた。集密(confluent) 細胞を(106/cm2)をTrypsin−Versene溶液を使用して分離 させた。細胞を、10%の胎児ウシ血清、1μg/mlのヒドロコルチゾン、0 .025U/mlのインスリンおよび10.82μg/mlのα−チオグリセロ ールを添加した、25mlのRPMI1640を含む組織培養シャーレに1/1 0で播種した。前記シャーレを、5日間、5%CO2の雰囲気中で37℃でイン キュベートした。前記培地の除去後、細胞を、細胞スクレーパによって表面から 除去する前に、PBSで洗浄した。細胞をPBS中で洗浄し、109細胞/ml の濃度で再懸濁させた。 次に、前記LIM1215大腸癌細胞ラインの表面上でのA33抗原の発現を 、標準技術に従いフローサイトメトリーによって分析した。Hep−2表皮ガン 細胞ライン(Boring et al.,Cancer J.Cin.Vol .44,pp.7−26(1994))をネガティブコントロールとして使用した 。前記細胞を、洗浄し、5mMのEDTAと5%の胎児ウシ血清とを含有する5 00μlのPBS中に、5x106細胞/mlの濃度で再懸濁させた。細胞を、 5μgのA33mAbとともに、4℃で30分間、インキュベートした。バッフ ァーでの洗浄後、細胞/抗体複合体を、フルオレセイン−結合抗−マウスIgG (1/50希釈)とともにインキュベートした。ネガティブコントロールを、細 胞を、アイソタイプが一致する非関連抗体(5μg)での染色と、その後の、フ ルオレセイン−結合抗−マウスIgGのみでの染色によって行った。フローサイ トメトリーを、FACScanフローサイトメーター(Becton Dick inson,San Jose,CA,U.S.A.)を使用して行った。 図1は、A33モノクローナル抗体を用いたLIM1215およびHep−2 細胞の細胞けい光分析を示している。前記コントロール抗体で得られた蛍光(パ ネルA)と比較して、LIM1215の全集団は、A33mAbとインキュベー トした時、強い均一な蛍光(パネルB)を示した。Hep−2細胞(CおよびD )で得られたパネルに示されたプロファイルは、重複しており、これは、これら の細胞に結 合するA33 mAbは検出されていないことを示している。X軸は、蛍光強度 (対数単位)を示し、Y軸は細胞数を示している。例3 ロゼット形成試験でA33陽性であった細胞ライン(表1)を、 0.3%Triton X−100を使用して、PBS,pH7.4中で溶解さ せた。当業者に知られているその他のデタージェントも、A33陽性細胞を溶解 するために使用可能である。9つのA33−陽性細胞ラインと、更に、5つのA 33−陰性細胞ライン(コントロール)の細胞可溶化物を、非還元条件を使用し たウェスタンブロット分析によって、A33抗原の発現について調査した。約4 3kDの分子量を有する分子が、ロゼット形成試験でA33陽性であった大腸癌 細胞からの溶解物中に於いてmAb A33でのウェスタンブロットによって検 出された。この分子は、ロゼット形成試験においてA33について陰性であった 細胞ラインから得られた溶解物中、又は、抗−アクチンmAbを含むmAb A 33以外の抗体によっては検出されなかった。A33抗原は、非還元条件を使用 したSDSゲル電気泳動後に於いてのみウェスタンブロット分析によって検出可 能であった。A33抗原は、還元条件を使用した場合には検出不能であった。図 2に示すウェスタンブロットは、SW1222細胞からのアフィニティー精製に よって得られたA33抗原を利用した。上側のバンド(図2)は、A33タンパ ク質の多量体形態を示している。例4 A33抗原を、大腸癌細胞可溶化から免疫沈降させた。これを行うために、大 腸癌細胞を、当業者に公知の標準技術を使用して、3H−GlcNAc又は35S で標識化した。ロゼット形成試験でA33陽性であった細胞可溶化と、非還元条 件下でのSDSゲル電気泳動によって約43kDのバンドを示した細胞可溶化と を、モノクローナル抗体A33で免疫沈降させた。 図3は、約43kDの分子量を有するA33陽性溶解物から免疫沈降された分 子を示している。このバンドは、ロゼット形成試験に於いてA33陰性であった 溶解物からは沈降しなかった。更に、このバンドは、mAb A33以外の抗体 によっ ては沈降しなかった(”no.1°Ab”は、mAb A33が使用されなかっ たことを示す)。3H−GlcNAcは、糖タンパク質のグリコシル化部位に導入 される炭水化物であるので、これらの結果は、前記バンドに含まれるA33抗原 が、糖タンパク質であるということを示唆している。これを支持する更に別の証 拠が、以下の所例に於いて提供される。例5 35Sで標識化されたSW1222細胞を、5μg/mlのツニカマイシンとと もに18時間インキュベートした。ツニカマイシンは、糖タンパク質のグリコシ ル化を阻止することが知られている。これらの細胞と、更に、ツニカマイシンと ともにインキュベートされなかった細胞を溶解し、A33抗体、FB−5抗体( コントロール)と、又は抗体なし(コントロール)での免疫沈降を行った。図4 は、これら免疫沈降の結果を示している。 ツニカマイシンとともにインキュベートされなかった細胞では、A33抗体で の免疫沈降は、約43kDのバンドを示した。アイソタイプコントロールである 抗体FB−5、または、抗体なしでの免疫沈降は、そのような43kDバンドを 示さなかった。ツニカマイシンとともにインキュベートされた細胞では、A33 抗体での免疫沈降は、43kDのバンドと、更に、より低い分子量の3本の他の バンドとを示した。これらの低分子量バンドは、ツニカマイシンの存在に依り、 グリコシル化程度の異なるA33抗原の存在を示している。これは、A33抗原 が、糖タンパク質であり、N結合型オリブ糖を含むこということの別の証拠を提 供するものである。例6 非還元条件下での二次元ゲル電気泳動を使用してA33抗原を同定した。先ず 、前記LIM1215大腸細胞ラインを、10%胎児ウシ血清を含有するRPM I培地中で生育させた。集密(coufuant)細胞(106/cm2)を、Trypsi n−Versene溶液を使用してプラスチックシャーレから分離させた。細胞 を、前述したように、10%の胎児ウシ血清、1μg/mlのヒドロコルチゾン 、0.024U/mlのインスリンおよび10.82μg/mlのα−チオグリ セロ ールを添加した、25mlのRPMI1640を含む組織培養シャーレ(150 x20mm)に1/10で播種した。前記シャーレを、5日間、5%CO2の雰 囲気中で37℃でインキュベートした。前記培地の除去後、細胞を、細胞スクレ ーパによって除去する前に、PBSで洗浄した。細胞をPBS中で洗浄し、109 細胞/mlの濃度で再懸濁させた。 次に、10mM Tris−HCl緩衝液(pH7.4)中で0.3%Tri ton X−100を使用して3x108LIM1215細胞からA33抗原を 抽出した。この抽出物を、30%のグリセロールを含有する、アルギニン/リジ ン緩衝液,pH10から成るサンプルバッファーで1:1に希釈し、非還元条件 下で小(8x8cm)Novex2次元ゲル電気泳動ゲルで電気泳動した。 前記タンパク質を、第1次元目は、pH3.5−8.5での等電点泳動によっ て、第2次元目は、SDS−PAGE(10%アクリルアミドゲル)によって分 離した。A33抗原は、mAbA33を使用したイムノブロット分析(図5B) と共に、Coomassie Blue R−250での染色によってゲル中で 位置決定した。比較のために、抗−アクチンmAbを使用して観察された染色パ ターン(図5A)を示す。アクチンは、A33抗原に類似の泳動特性を有するた めに、比較用に使用した。例7 前記LIM1215細胞抽出物とクロマトグラフィーフラクションとについて バイオセンサー分析を行った。これら抽出物とフラクションとを、光学機器バイ オセンサー(BIAcoreTM,Pharmacia Biosensor,U ppsala,Sweden)を使用して、A33ヒト化モノクローナル抗体の F(ab)’2フラグメントをバイオセンサー表面上に固定化して、モニターした 。 前記F(ab)’2フラグメントを調整するために、A33抗体を精製した(Ki ng et al.;Br.J.Cancer,Vol.72,pp.1364 −1372(1995)).F(ab)’2フラグメントは、0.1Mの酢酸ナトリウ ム(pH3.5)中に於ける10mgのA33mAbのペプシン(1%w/w) 消化によって生成された。次に、これらを、0.15mM NaCl含有の 50mM燐酸ナトリウム(pH7.4)で平衡させたSephacryl S− 200(2.8x60cm)カラム(Pharmacia Biotech)でのサイズ排除クロ マトグラフィーによって精製した。溶出は、0.5ml/分の流速で行った。 F(ab)’2フラグメントに結合する抗原の検出は、金センサー表面で、又は その近傍での屈折率のわずかな変化を測定する技術である表面プラズモン共鳴の 現象に基づく。このバイオセンサーアッセイの前に、細胞抽出物とクロマトグラ フィーフラクションとを、BIAcoreTM緩衝液(HBS);3.4mM ED TA,0.15mM NaClおよび0.005%Tween20を含有する1 0mMHepes(pH7.4)中に、100μlの最終容量となるように希釈 した。サンプル(30μl)を、5μl/分の流速で、前記センサ表面上に注入 した。注入相の完了後、同じ流速で360秒間、解離を、BIAcore緩衝液 中でモニターした。残留結合抗原を、溶出させ、表面を、40μlの10mMN aOHを使用して、注入の間に再生させた。この処理によって、前記センサー表 面に固定化されたタンパク質は変性しなかった。このことは、A33抗原を含有 するサンプルの注入に於いて、同等のシグナルが得られることによって示される 。 図6は、アクチンと、完全A33抗体、又はA33F(ab)’2フラグメント との間の相互作用のバイオセンサー分析を示している。ウサギ筋肉アクチンの調 製物(0.3μg)を、完全A33(上側トレース)又はA33 F(ab)’2 フラグメント(下側トレース)とのいずれかで固定化されたセンサー表面上に5 μl/分の流速で注入した。タンパク質/タンパク質相互作用を、表面プラズモ ン共鳴によってモニターした。注入相の最後に、A33IgGへのアクチンの結 合に依って、247RUのシグナルが観察されたのに対して、A33F(ab)’2 へのアクチン結合に対応するシグナルはわずか4RUであった(矢印で示す)。例8 A33抗原を、配列分析のためにLIM1215細胞から精製した。図7は、 A33抗原の精製に使用したクロマトグラフィー精製プロトコールを示すフロー チャートである。A33抗原を抽出するために、LIM1215大腸細胞(2x 109細胞)を回収し、燐酸−緩衝食塩水(PBS)中で洗浄し、1mMPMS F, 1mMペプスタチン、0.1mMロイペプチン、および0.01U/mlアプロ チニンを含有する15mM Tris−HCl(pH7.4)中にて、0.3% (v/v)Triton X−100又は1%(v/v)Triton X−1 14のいずれかで、4℃で30分間、溶解(108細胞/ml)させた。その結 果得られた抽出物を、14,000gで20分間4℃で2回遠心分離した。Tr iton−X100上清は、Green−Sepharose HE−4BDク ロマトグラフィーのために直接に取り出した。Triton X−114抽出上 清は、上にリストしたプロテアーゼ阻害剤を含有する、0.06%(v/v)T riton X−114と、15mM Tris−HCl(pH7.4)中で、 6%のスクロース上に層形成させた。前記TritonX−114抽出物とスク ロースとを含むチューブを、37℃で30分間インキュベートし、次に、25℃ で、15分間、5,000gで遠心分離した。デタージェントを、クロマトグラ フィー精製のために収集した。 Green−Sepharoseクロマトグラフィーを行うために、Trit on−X100抽出物又はTritonX−114デタージェント層を、0.1 %Tritonの最終濃度となるように希釈し、高速タンパク質液体クロマトグ ラフィー(FPLC,Pharmacia Biotech,Uppsala, Sweden)に接続されたGreen−SepharoseHE−4BDカラ ム(100x10mmID)に4℃にてロードした。前記カラムは、0.1%C HAPS(w/v)を含有する10mM Tris−HCl(pH7.4)で平 衡化させた。アクチンを含む、結合したタンパク質を、1M NaClを用いて 段階的に溶出した。そのブレークスルー(漏出)は、A33抗原を含有しており 、これを、下記の、陰イオン−交換HPLCのために収集した。例9 A33抗原の存在を確認するために、精製過程において、ウェスタンブロット 分析を行った。Phastsystem分離とコントロールユニット(Phar macia Biotech)を使用してプレキャストPhastgelsで電 気泳動とウェスタンブロット分析とを行った。細胞抽出物 と、クロマトグラフィーフラクションとを、Reid et al.,Elec trophoresis,Vol.16,pp.1120−1130(1995) ,に記載されているように非還元条件下で、8−25%SDS−PAGE Ph astgel又は8−25%ネイティブPhastgelsで電気泳動し、PV DFメンブレン上にトランスファーし、A33モノクローナル抗体とインキュベ ートした。RP−HPLCで精製したA33抗原も、非還元条件下と、還元条件 下でポリクローナル抗−N末端ペプチド抗体(ここに記載)を使用し、ウェスタ ンブロットによって分析した。IgG結合を、セイヨウワサビペルオキシダーゼ −標識化ヤギ抗−マウスIgG、ヤギ抗−ヒトIgG又はヤギ抗−ウサギIgG によって調べ、enhanced chemiluminescence(EC L)によって検出した。 図8は、LIM1215大腸細胞のTriton X−100およびTrit on X−114抽出物のウェスタンブロット分析を示している。パネルAは、 以下のことを示している。レーン1:0.3%TritonX−100中で可溶 化されたLIM1215細胞。レーン2:43K A33抗原を含有するGre en−Sepharoseブレークスルー。レーン3:41kD分子量バンドを 含む1M NaClで溶出されたGreen−Sepharose結合タンパク 質。レーン4:ウサギ筋肉アクチン(1μg)。 パネルBは以下のことを示している。レーン1:1%TritonX−114 中で可溶化されたLIM1215細胞。レーン2:TritonX−114水相 。レーン3:TritonX−114デタージェント相。レーン4:Green −Sepharoseブレークスルー。レーン4:1M NaClで溶出された Green−Sepharose結合タンパク質。例10 Green−Sepharoseクロマトグラフィー(上述)の後、陰イオン −交換HPLCを行った。前記Green−Sepharoseブレークスルー を、0.1%(w/v)CHAPSを含有する10mM Tris−HCl(p H7.4)中で予め平衡化させておいたMono Q HR10/10カラム 上に4℃で注入した。タンパク質を、1ml/分の流速で90分間に渡って生成 させたリニア0−1M NaClグラジェントを使用して前記カラムから溶出さ せた。フラクション(1ml)を、フラクションコレクター(FRAC100, Pharmacia Biotech)を使用して自動的に収集した。タンパク 質を、280nmでの吸光度で検出した。A33抗原を、非還元条件でのウェス タンブロッティングと、バイオセンサー分析との両方によって検出した。 図9は、A33抗原の陰イオン−交換HPLCを示している。前記Green −Sepharoseブレークスルー画分に含まれていた前記タンパク質を、M ono Q HR10/10陰イオン−交換カラムにロードし、0−1MNaC lで示したリニアグラジェントで、1ml/分の流速で溶出させた。リニア ンのアリコント(20μl)をバイオアッセイ用に採取した。ここに記載したよ うに非還元条件化でのウエスタンブロット分析(図9挿入)により、番号をつけ たフラクション中において約43kDの抗原が検出された。例11 次に、サイズ排除HPLCを行った。前記Mono Q カラム(10ml) から溶出された活性のあるフラクションを、Speed Vac濃縮器(Sav ant Instruments Inc.,NY,U.S.A.)を使用して1 0倍に濃縮し、0.05%CHAPS(w/v)を含有するPBSに対して透析 し、4℃でSuperose 12 HR10/30カラム上にロードした。タ ンパク質を0.05%(w/v)CHAPSを含むPBSで、流速500μl/ 分で溶出させた。フラクション(0.5ml)が収集された。タンパク質を、2 80nmで検出し、A33抗原を、上述したウェスタンブロッティングとバイオ センサー分析との両方を使用してモニターした。 図10は、A33抗原のサイズ排除HPLCを示している。タンパク質較正標 準(BSA二量体、BSAおよびトリプシンインヒビタ)の溶出位置を、クロマ トグラフィトレースの上方に示す。A33抗原も、図中に示したフラクションに 於いて非還元条件下でのウェスタンブロット分析によって検出された(挿入A)。 8−25% ネイティブゲルを使用したSuperose12の活性の画分(フラクション2 −5)のイムノブロット分析は、A33抗原は、ネイティブ条件下(SPSなし )では180kDの相対的分子量で泳動されることを示した(挿入B,図10) 。例12 次に、逆相HPLCクロマトグラフィーを行った。Superose12活性 フラクション(2.5ml)を、1ml/分の流速で、複数回の各1mlの注入 によって、Brownlee Aquapore RP300ミクロ分取RP− HPLCカラム(30x2.1っmID)上にロードした。カラムは、水中の0 .15%(v/v)トリフルオロ酢酸(TFA)からなる開始溶液で、平衡化さ せておいた。タンパク質を、100μl/分の流速で、60%水性n−プロパノ ール/0.125%(v/v)TFAまでの60分間のリニアグラジェントで溶 出させた。カラム温度は45℃であった。タンパク質検出を、215nmで行っ た。A33抗原を、ウェスタンブロッティングとバイオセンサー分析との両方を 使用して検出した。A33抗原を含むピークを、再精製し、上述したグラジェン ト条件で、50μl/分の流速で、N−末端配列分析の前に、Brownlee Aquapore RP300ミクロ分取RP−HPLCカラム(100x 1mm ID)を使用して更に濃縮した。溶出フラクションを、手作業によって 回収した。 図11は、Superose12活性フラクションのミクロ分取RP−HPL C精製を示している。パネルA、大きい枠は、215nmでの吸光度、及びバイ オセンサーによって分析されたミクロ分取RP−HPLCからのフラクションの 溶出プロファイルを示している。パネルA,挿入A、は、SDS−PAGE(8 −25%ゲル、銀染色)によって分析された各フラクションのアリコット(2μ l)を示し、パネルA,挿入Bは、非還元条件下に於けるウェスタンブロットを 示している。パネルBは、ミクロ分取RP−HPLCからの個々のフラクション のバイオセンサー分析を示している。各フラクションのアリコット(20μl) を、Speed Vac濃縮装置を使用して濃縮し、100μlのBIAcor eTM緩衝液中に再溶解させた。30μlのアリコットを、バイオセンサーを使用 して分析した。46分 と48分との間に溶出したフラクションに活性が見られた。例13 上述したように、A33抗原含有逆相HPLCフラクションを、アミノ酸配列 分析の為にプールした。精製A33抗原/タンパク質のN末端アミノ酸配列分析 を、Hewlett−PackardモデルG1005Aタンパク質センサーを 、Reid et al.,Electrophoresis.Vol.16, pp.1120−1130(1995)に記載されているルーチン3.0シーケ ンサープログラムによって運転して行った。下記の30アミノ酸のN末端配列が 得られた(配列番号1) XSVETPQDVLRASQGKSVTLPXTYHTSXXXREGLI QWD すべての入手可能なタンパク質、DNAおよびexpressed seque nce tagデータベースのサーチによっても、このA33N末端は公知のタ ンパク質と有意なアミノ酸配列アイデンティティーは示されなかった。 更に、A33抗原含有逆相HPLCフラクションに対して、Simpson et al.,Eur.J.Biochem.,Vol.183 pp.715− 722(1989)によって記載されているように、トリプシン消化を行った。 ペプチドフラグメントT1とT2とが得られた。これらのペプチドフラグメント のアミノ酸配列を図12に示す。例14 A33抗原含有フラクションを、図13に示すプロトコールを使用してSW1 222細胞から得た。アフィニティークロマトグラフィーを行うために、Sch neider et al.,J.Biol.Chem.Vol.257,pp .10766−10769(1982)に記載されたプロトコールに従って、A 33アフィニティーカラムを調製した。A33モノクローナル抗体を、0.1M ボレート、pH8.2中で1mg/mlに希釈し、1.5ml プロテイン A −Sepharoseと4℃で一晩インキュベートした。0.1Mボレート (pH9.2)での洗浄後、前記プロテイン−A−モノクローナル抗体複合体を 、0.1Mボレート,pH9.2中で20mMのジメチルピメリミデートと室温 で1時間インキュベートした。非−共有結合抗体を、50mMグリシン、pH2 .5で除去した。残りの活性ジメチルピメリミデート基を、洗浄によって不活性 化し、ビーズを0.1MエタノールアミンpH8.0とインキュベートした。 逆相HPLCフラクションを、アミノ酸配列分析のためにプールした。配列分 析は、例13に記載したように行った。下記のA33N末端配列が得られた(配 列番号4) ISVETPQDVLRASQGKSVTLPXTYHTSTSSREGLI QWDKL 配列検索を行ったが、公知のタンパク質との有意のIアミノ酸配列アイデンティ ティーは全くなかった。このN末端配列を、A33抗原をコードするcDNA配 列(下記)を得るのに利用した。 更に、A33抗原含有逆相HPLCフラクションに対して、Simson e t al.,Eur.J.Biochem.,Vol.183,pp.715−7 22(1989)に記載されているAsp−Nエンドプロテイナーゼ消化を行っ た。ペプチドフラグメントD1、D2、D3及びD4が得られた。これらのペプ チドを、ミクロ分取RP−HPLCによって精製した。これらのペプチドフラグ メントのアミノ酸配列を、図12に示す。ペプチドD4のエドマン分解のサイク ル3において一つのアミノ酸が不明であると判定された。Asp112の側方に は、位置114のThrが存在する。これは典型的Nグリコシル化モチーフであ るので、A33タンパク質がNグリコシル化されたものであるという証拠が提供 された。 フラクションに対して、Sarkar et al.,Proc.Nat’l Acad.Sci.U.S.A.,Vol.88,pp234−238(19 91)に記載されているように、ペプシン消化をも行った。ペプチドフラグメン トP1が得られた。ペプチドフラグメントP1のアミノ酸配列を図12に示す。 RP−HPLCフラグメントに対して、サーモリシン(Thermolysin)/ペプシ ン/Asp−N消化を行った。サーモリシン消化は、Sarkar前出によって 記載されているように行った。ペプチドフラグメントPc1とPc2が得られた 。ペプチ ドフラグメントPc1とPc2とのアミノ酸配列を図12に示す。例15 A33抗原のN末端のアミノ酸配列由来の免疫原を利用して免疫化研究を行っ た。化学合成されたペプチドである、SVETPQDVLRASQGKSVTL P(配列番号1のアミノ酸2−21)を、KLHに結合させ、アジュバントと共 に、2匹のウサギと2匹のラビットとに注射した。ウサギは、3週間間隔で4回 免疫化した。1回目の免疫化に於いて、完全フロイントアジュバント(CFA) を使用した。続くウサギの免疫化に於いては、不完全フロイントアジュバント( IFA)を使用した。マウスは標準的アジュバントを用いて2週間間隔で4回免 疫化した。これらのウサギとマウスから血清を得た。これらの血清に対してウェ スタンブロット分析を行った。 ウサギとマウスとの両方が、前記ペプチドと、又、細胞ラインSW1221を 使用した時における43kDバンド(同じ43kDバンドがmAb A33によ って認識された)と反応するIgG抗体を生成させたことが判った(図14)。I gGを、プロテイン−Aアフィニチィクロマトグラフィーによってウサギ免疫血 清から精製した。精製IgGを、LIM1215細胞可溶化と精製A33抗原と の反応性に関して、SDS−PAGEおよびウェスタンブロット分析によってキ ャラクタライズした。前記IgGは、上述した20アミノ酸ペプチド及び、非還 元条件下に於いてmAb A33によって認識される前記約43kDのタンパク 質と、強く反応することが判った。更に、ウサギIgG抗−血清は、還元形態の 完全A33抗原と強く反応した(図15)。LIM1215からのHPLC精製A 33抗原(0.1μg)を、非還元条件下(図15、レーン1)と、還元条件下 (図15、レーン2)とに於いて、8−25%SDS−PAGE Phastg elで電気泳動にかけ、上述した、配列番号1の残基2−21に対して作成した 抗−ペプチドIgGを使用したウェスタンブロットによって分析した。A33抗 原N末端配列と、そのフラグメントとは、A33抗原−特異的抗体の開発に利用 することができる。これらの抗体は、還元形態又は非還元形態に於いて、A33 抗原、又はそのフラグメントを認識し、これに結合する。例16 A33タンパク質のA33 N末端のアミノ酸配列を使用して、A33タンパ ク質のcDNAをクローニングした。ポリ(A)+RNA(80μg)を、標準 手順を使用してオリゴ(dT)セルロースのカラムでの2ラウンドのニング濃縮 によって集密LIM1215細胞の内部から調製した。LIM1215cDNA ライブラリーを、このmRNAを使用して、ファーストストランドDNA合成( 標準手順)を開始するためにオリゴ(dT)とランダムヘキサマープライマーと を使用してClontech(Palo Alto,California,U .S.A.)によるλZAPII発現ベクター中で特別(custum)合成した。 前記ライブラリーの良好なスクリーニングが、ポリメラーゼ連鎖反応(PCR )を使用して前記LIM1215cDNAライブラリーから作成したDNAプロ ーブによって達成された。それぞれが8通りのみの縮重を有する6つの17マー アンチセンスオリゴヌクレオチド(R9−R14)を前記A33抗原N末端配列 のアミノ酸残基34−39(L I QW D K(配列番号4のアミノ酸34 −39))に対応させるようにデザインした。 これらを、λZAPIIベクタのバックボーンに存在する配列とハイブリダイ ズするようにデザインされたセンスプライマと対合にし、A33抗原テンプレー トのソースとしての増幅LIM1215cDNAライブラリーでのPCR反応に 使用した。良好な反応が、下記のプライマを使用した時に起こった。PCR反応 のために、使用したテンプレートは、増幅したλZAPIIベクター中の LIM1215cDNAライブラリーであった。使用したプライマーは、下記の 通りであった。KSプライマー5’CGAGGTCGACGGTATCG(配列 番号18)(17マー)(λZAPIIベクターのマルチクローニングサイト中の 配列とハイブリダイズする)そして、R10プライマー(上記)。 反応条件は下記の通りであった。 cDNA ライブラリー (10" pfu/ml) 1 μl 10 x T′aqTM バッファー 5 μl 2.5 mM NTPs 4 μl 15 mM MgCl2 5 μl KS(50 pmoles/μl) 1 μl R10(50 pmoles/μl) 1 μl 水 32.5 μl Taq ポリメラーゼ 0.5 μl(HotStartの最後に添加) 50.0 μl PCRに使用したタッチダウンプログラムは以下の通りであった。 1 95°C x 5 分 2 95℃ x 1 分 3 60℃ x 1 分 引き続くサイクルにおいては−2℃ 4 72℃ x 2 分 5 (2)に戻り11回繰り返し 6 95℃ x 1 分 7 37℃ x 2 分 8 72℃ x 2 分 9 95℃ x 1 分 10 45℃ x 2 分 11 72℃ x 2 分 12 (9)に戻り13回繰り返し 13 72℃ x 5 分 14 4℃維持 三つの産物が生成され、これらは、1.4kb,0.5kbおよび0.3kb長 であった。 前記1.4kb産物(R10/1とする)と、前記0.5kb産物(R10/ 2とする)とを3%アガロースゲルで分離し、Bresa−cleanTM核酸精 製キット(Bresatec,Adelaide,S.オーストラリア)を使用 して静止した。より多量の産物を生成するために、これらの精製産物を、更なる PCR反応のテンプレートとして使用した。PCR反応は、1μlの前記LIM 1215cDNAライブラリーの代わりに、1μlの精製PCR産物(R10/ 1又はR10/2)をDNAテンプレートとして使用したことを除いて、全く前 述したのと同じ要領で行った。 前記R10/1PCR反応によって二つのバンドが生成された。 上側バンド サイズ1.4kb(微弱) 下側バンド サイズ0.3kb(強)10/1 300bpと称する、 前記R10/2PCR反応によって二つのバンドが生成された。 上側バンド サイズ0.5kb(強) 下側バンド サイズ0.3kb(強)10/2と称する。 前記0.3kbフラグメント(10/1 300bpおよび10/2)を上述 のようにゲルで精製した。両方のフラグメントのヌクレオチド配列決定を行った ところ、各配列の逆相補鎖が、A33N末端タンパク質配列の一部分をコードす ることがわかった。 次に、LIM1215cDNAライブラリーをスクリーニングするためのプロ ーブとして使用する正確な189bpPCR産物を増幅するために、A33抗原 cDNA配列に対する下記の正確なプライマーを合成した。 プライマー#1747(A33センスプライマー1)5’CCTGTCTGGA GGCTGCCAGT(20マー)(配列番号19) プライマー#1748(A33アンチセンスプライマー1)5’AGGTGCA G GGCAGGGTGACA(20マー)(配列番号20)。 上記プライマーを、下記の標準式PCR反応に使用し、予想されたサイズ(1 89bp)の産物を生成させた。 標準PCR反応条件 10/1−300bp産物 1μl 10xT’aqバッファー 2μl 2.5mM NTPs 1.6μl 15mM MgCl2 2μl プライマー#1747(50pmoles/μl) 1μl プライマー#1748(50pmoles/μl) 1μl 水 11μl Taqポリメラーゼ 0.4μl(最後に添加) 20.0μl 下記の標準PCRプログラム 1 95℃x5分間 2 95℃x1分間 3 55℃x1分間 4 72℃x1分間 5 (2)に戻り30回繰り返し 6 72℃x5分間 7 4℃維持 前記189bp産物を、3%アガロースゲルで分離し、Bresa−Clea nTMキットを使用して精製した。次に、それを、周知のランダムプライマー反応 とKlenowポリメラーゼ手順を使用して>107dpm/μgDNAの比放 射能にまで、[α32P]ATPと[α32P]CTPとで放射性標識化し、前記 LIM1215cDNAライブラリーの800,000クローンをスクリーニン グするのに使用した(標準式手順)。3ラウンドのスクリーニング後、13の精製 A33抗原cDNAクローンが得られ、そのうちの最も長いものは、約2.8k bであった。以下参照。 前記標識化PCRプローブを、ノザン分析にも使用し、LIM1215細胞か らのトータルRNAとポリ(A)+濃縮RNA中に、約2.8kbのサイズのm RNAの単一種との強いハイブリダイズシグナルが生成され、これは、前記2. 8kbクローンが、全長に近いものであることを示唆した。複数のクローンを配 列決定したところ、すべてがA33抗原N末端タンパク質配列をコードすること が判った。2.6kbクローン(クローン11)の完全なヌクレオチド配列を図 16に示す。 一つの2.6kbcDNAを上述したように放射能標識化し(即ち、Klen owポリメラーゼでのランダムプライマー反応で[α32P]ATPと[α32P] CTPとを使用して)ノザン分析に使用したとき、A33抗原陽性細胞ライン( LIM1215,LIM1899およびLIM1863)と、正常ヒト結腸上皮 組織とから調製されたトータルRNAについて、約2.8kbのサイズの強いシ グナルが得られたが、A33抗原陰性細胞ライン(LIM2099,LIM24 05,LIM2537)については得られなかった。 319アミノ酸翻訳タンパク質生成物(A33抗原)を、複数の2.6kbク ローンのヌクレオチド配列から推定した。タンパク質翻訳は、cDNA配列の5 ’末端から2番目のATGに於いて開始させるものと予測された。これは、翻訳 開始に関するKozakコンセンサス配列(GCCC(R)CCATGG(配列 番号21))を参照して推定された。推定全長翻訳タンパク質産生物は、319 のアミノ酸からなり、次のアミノ酸配列(配列番号22)を有している。 このタンパク質は、切断されて配列番号22のアミノ酸22−319に対応す る既知のN末端を備えた298アミノ酸の成熟タンパク質を産生する21アミノ 酸の疎水性リーダ配列を含有するものであると提案される。即ち、 最初のイン・フレーム停止コドンの位置により、33276のMrを有するポ リペプチド鎖が予想される。前記アミノ酸配列から構築された親水性プロットに 基づくと、前記分子は、三つの部分を有しているようである。即ち、213アミ ノ酸の細胞外領域(その保存残基の配列アラインメントによって、二つの免疫グ ロブリン様ドメインを有するものと考えられる)、24−27アミノ酸の高度に 疎水性の膜貫通ドメイン、そして、極性の高い細胞内C末端尾。この一般構造は 、前記分子がシグナルトランスダクションに関与していることを示唆している。 クローン11の5’末端から数えて塩基対113で始まり、クローン11の塩 基対1070まででおわる、前記298アミノ酸タンパク質をコードするcDN A配列は、以下の通り(配列番号23)である。 入手可能なDNAおよびタンパク質データベースとの比較は、上述したアミノ 酸(配列番号22)から成るタンパク質が新規であることを明らかにした。しか しながら、入手可能なexpressed sequence tag(EST )データベースの分析は、ヒトA33抗原cDNAの一部(ヌクレオチド286 −529)と、ネズミ胎生期ガン細胞ラインF9(EMBL承認番号MM88A 09;DDBJ承認番号D28657)由来の249塩基対ESTとの間の74 %の配列類似度を明らかにした。このESTは、ヒトA33抗原cDNAのマウ スホモローグの一部に対応している可能性があったので、センスおよびアンチセ ンスPCRプライマー(17マー)を、前記ESTクローンの末端部にハイブリ ダイズするように以下のようにデザインした。 これらのプライマーを、上述したタッチダウンPCRプログラムに使用して、 正常な成体マウス結腸陰窩cDNAライブラリーからの218bp産物を増幅し た。使用した前記マウスcDNAライブラリーの詳細については、例えば、J. Biol.Chem.268:27214−27225(1993)を参照。簡 単 に説明すると、cDNAを、成体マウス結腸陰窩上皮から精製されたポリ(A)+ 濃縮RNAから逆転写し、次に、これを、λgt−11発現ベクタにクローニ ングした。この産物を、ゲル精製し、DNA配列決定したところ、この産物が、 前記F9ESTと密接に対応しているものであることが示された。 前記マウス大腸PCR産物の翻訳は、A33抗原の配列の一部分(切断された 分子の残基64−104、配列番号22の残基85−125)とのかなりのホモ ロジーを明らかにした。予想ヒトおよびマウスタンパク質配列間のアラインメン トを下に示す 前記F9PCR産物を、放射性標識化(前と同じく[α32P]ATPと[α32 P]CTP)して、複数のマウス組織RNA(結腸陰窩、小腸陰窩、腎臓、肝臓 、脳、脾臓、胸腺、肺、膵臓、精巣、心臓および大腿部筋から)のノザン分析に 於けるプローブとして使用した。約2.6kbのサイズの強いバンドは、結腸陰 窩と小腸陰窩とから調製されたRNAを含むレーンに於いてのみ見られ、精巣お よび膵臓RNAが使用された場合には、非常に弱いシグナルが見られた。このヒ トA33抗原mRNAのサイズとの近い対応性と、更に、前に示したアラインメ ントと、制限された組織発現とは、共に、前記F9クローンが、A33抗原のマ ウスホモローグをコードするものであることを強く示唆している。更に、これら のデータは、前記F9 ESTが、エラーを含んでいることと、真正の配列は、 ここに記載する前記PCR産物の配列によってより良好に記載される、というこ とを示唆している。 次に、前記F9 PCR産物を使用して、全長マウスA33cDNAクローン を得るために、前述したマウス結腸陰窩cDNAライブラリーをスクリーニング した。標準方法を使用し、20のクローンが同定され、これらの大半は、約2. 2kbのA33cDNAインサートを有していたが、2つは、より長い4.2k bのインサートを有していた。標準方法を使用して、これらの二つの長いクロー ンと、前記2.2kbのクローンの内の二つに対してDNA配列決定を行った。 4.2kbクローンの3’配列は、A33抗原cDNAと対応せず、BLAST およびFASTAアルゴリズムを利用した公共利用可能なライブラリーの配列類 似性検索は、前記3’末端が、胃、非筋肉Ca2+ATP−aseのcDNAに対 応するものであることを明らかにした。 4つのクローンの全ての5’末端は、A33抗原ヌクレオチド配列として認識 可能であった。従って、前記4.2kbクローンは、その5’末端にA33cD NAを、その3’末端に胃非筋肉Ca2+ATP−asecDNAを有している。 該4.2kbクローンの配列決定は、A33cDNAの2202塩基対を示した 。前記短いクローンは、前記抗原の2122塩基対のcDNAを含有していた。 最も長いORFの翻訳は、−NH2末端が不完全な318アミノ酸タンパク質を 予測させる。これは、前記ヒト抗原と同じ基本構造を示し、これは、それに対し て高度に相同である。20アミノ酸の疎水性リーダ配列(開始メチオニンを欠く )がみられ(ヒト の21との比較で)、一つのV−セット、一つのC2セットの免疫グロブリン様 ドメイン、一つの24アミノ酸疎水性膜貫通ドメイン、そして、61アミノ酸細 胞内ドメインとが提示されている。更に、前記N末端領域は、ヒト切断部位: ADA↑ISVET(配列番号30)に類似のコンセンサスペプチド切断部位: ADA↑LTVET(配列番号29)を有し、これらはそれぞれ、298アミノ 酸の成熟タンパク質を産生する。 全体の分析は、細胞外ドメインに於けるマウスとヒトの配列間の71%の類似 、膜貫通ドメインに於ける67%の類似度、そして、細胞内ドメインに於ける5 4%の類似度を示している。前記マウスタンパク質は、91、179、および2 02に於いて三つの潜在部位を有するヒト配列と比較して、位置78、91、1 79および202に4つの潜在N結合型グリコシル化部位を示している。 前記マウスクローンのヌクレオチドおよび推定アミノ酸配列を、配列番号31 と32として示す。ヒトとマウスの配列の前記推定アミノ酸配列のアラインメン トを図17に示す。例17 上述したプロトコルを使用してさらなる実験を行い、同じくA33をコードす る最長のA33抗原cDNAクローン(クローン18)が見つかった。このクロ ーンのヌクレオチド配列を、配列番号33に示す。クローン18は約2.8キロ ベース長であるのに対してクローン11は、既にしめしたように、2.6キロベ ース長である点で、このクローンは、上述したクローン11よりもわずかに長い 。配列番号29に於いて、ヌクレオチド345−1302は、配列番号33に示 した前記アミノ酸配列をコードするものであると考えられる。例18 上述したように、A33分子は、N−結合型グリコシル化を有する糖タンパク 質であると考えられる。抗原に対する翻訳後の修飾に関する更なる研究が行われ た。 上述の文献に報告されているように、細胞ラインSW1222,LIM 1215,CO LO 205は全てA33に関して陽性であったが、SW620、MF-SHはA3 3に関して陰 性であった。これら全ての細胞ラインは、3Hパルミテートにより500μCi/m lとなるように代謝的に標識化され、その後デタージェントにより溶解され、上 述されるように、溶解物はA33とFB5により沈降させた。ここで再び、FB 5はネガティブコントロールとして機能する。沈降物はその後SDS-PAGE 分析と、オートラジオフルオログラフィーにより分析された。 結果は図18と19に示される。図18では、期待通り還元条件下と非還元条 件下での分子量において3HパルミテートがA33抗原を標識している事がわか る。標識された沈降物は3つの全ての陽性細胞において見つけられたが、陰性細 胞においては見つけられなかった。全てのテストにおいてFB5は陰性であった 。 SDSゲルが、オートラジオフルオログラフィーの前に1M ヒドロキシルア ミン(pH7.5)により処理された場合、図 19 に示される通り、染色がなくな った。これはパルミテート基(アシル)はチオエステルにより連結されているこ とを示す。(Cys)4ドメインが分子中に存在し、パルミテートはこれに連結さ れていると思われる。 単離され、キャラクタライズされ、配列決定されたA33抗原は、ガン、特に A33抗原の発現により特徴づけられる大腸癌の診断に利用できる。例えば、大 腸癌細胞を含んでいると考えられるサンプルをA33抗原あるいはそのフラグメ ントに特異的な抗体に接触させると、A33蛋白質/抗体複合体が形成される。 もしこのような複合体が存在すれば、大腸ガン診断において、陽性であることが 示される。 更に、A33抗原は、これに連結するリガンド(結合パートナー)を同定する のに利用できる。A33抗原は、単離され、組換え体として発現されることがで き、さらに、組織培養培地、組織抽出物、及び細胞可溶化物を含む生物源を、結 合パートナーの存在についてスクリーニングするのに利用できる。結合パートナ ーが見つかると、単離され、精製され、配列決定される。これはバイオセンサー とアフィニティーや他のクロマトグラフィー技術とを併用して行うことができる 。さらに、A33抗原をタグし、抗原をバイオセンサー表面やアフィニティの担 体に対する特定の方向に固定化することに役立てることができる。当業者に知ら れている技術を使って結合パートナーを同定する事ができる。例えば、Stitt e t al.,Cell,Vol.80,pp.661-670(1995),Nice et al.,J.Chromatography A. ,Vol.660,pp.169-185(1994) and Bartley et al.,Nature,Vol.368,p.558(1994); Lachmann et al.,Proc .Natl.Acad.Sci.USA93: 2523-2527(1993)等を参照。 更に、A33抗原をコードするcDNAについてここに記載される。5'末端や 3'末端の端部における非翻訳部分を含め、このcDNAはA33抗原を発現して いる組織や細胞ラインよりのA33抗原の二本鎖cDNA分子の生産や、ゲノム DNAよりのA33抗原のゲノムクローンの生産を容易にすることが可能である 。これを行うために、A33のcDNAが、mRNAテンプレートから二本鎖c DNA分子を生産する一般的な行程であるRT-PCR(反転写酵素―PCR) の技術に利用される相補的プライマーをデザインすることに利用される。更に、 A33のcDNAは、ゲノムDNAテンプレートよりA33抗原遺伝子の部分を 増幅させるための標準PCR反応に利用される相補的プライマーをデザインする ことに利用可能である。 A33抗原が関連蛋白質の新規なファミリーに属する可能性がある。ここに記 載されるA33のcDNA配列は、A33抗原に関連する蛋白質をコードするc DNAとゲノムDNA分子の部分を増幅するための低ストリンジェント条件下で のPCR反応に利用される特異的な、ディジェネレートオリゴヌクレオチドのプ ライマーをデザインすることに利用することが可能である。更に、低ストリンジ ェント条件下でのゲノムDNAのサザン分析によりA33抗原遺伝子ファミリー のメンバーを同定するための、特異的なディジェネレトオリゴヌクレオチドプロ ーブをデザインするのにA33cDNAは利用可能である。 A33のcDNAを利用するこれらの行程は、分子生物学における当業者に知 られる標準的な行程である。例えば、Molecular Cloning:A Laboratory man ual,2ndedition,1989(Sambrook J,Fritsch EF & Maniatis T編集)Co ld Spring Harbor Laboratory Press,U.S.A.やCurrent Protocols in Molecular Biology Volumes I &II,1989(Ausubel,FM 編集)Grrne Pub lishing Associates and Wiley-Interscience,U.S.A.を参照。 本発明は好適実施形態を参照して説明されたが、これらの実施形態はあくまで 本発明の数々の特徴を説明するためのものであって、本発明の思想や範囲内で、 これらの実施形態に対していろいろな変更等を加えることが可能である。
【手続補正書】特許法第184条の8第1項 【提出日】1997年8月19日 【補正内容】請求の範囲 : 1. 単離タンパク質含有分子であって、そのタンパク質部分が、非還元条件下 のSDS−PAGEによる測定において、40−45kDの分子量を有し、前記 分子がモノクローナル抗体A33に結合する単離タンパク質含有分子。 2. 前記分子が組み換え体である請求項1の単離タンパク質含有分子。 3. 配列番号22に示すアミノ酸配列、又は配列番号22のアミノ酸22−3 19からなる単離タンパク質含有分子。 4. cys43とcys117がジスルフィド結合によって結合している請求 項3の単離タンパク質含有分子。 5. 配列番号22のアミノ酸配列の中の抗原性フラグメントからなる単離ペプ チド分子であって、前記ペプチドがモノクローナル抗体A33に結合する単離ペ プチド分子。 6. 前記ペプチドが、配列番号1、2、3、4、5、6、7、8、9、10及 び11からなるグループから選択されるアミノ酸配列からなる、請求項5の単離 ペプチド。 7. 前記ペプチドが組み換え体である請求項5の単離ペプチド。 8. 請求項1のタンパク質含有分子のタンパク質部分をコードする単離核酸分 子。 9. 前記分子が配列番号23に示すヌクレオチド配列を有する請求項8の単離 核酸分子。 10.前記A33タンパク質が、配列番号22に示すアミノ酸配列、又は配列番 号22のアミノ酸22−319からなるアミノ酸配列を有する請求項8の単離核 酸分子。 11.プロモーターに操作可能にリンクした請求項8の単離核酸分子を有する発 現ベクター。 12.請求項8の核酸分子でトランスフォーメーション又はトランスフェクショ ンされた宿主細胞。 13.請求項11の発現ベクターでトランスフォーメーション又はトランスフェ クションされた宿主細胞。 14.(a)配列番号22のアミノ酸の線状配列に対応するアミノ酸配列を含む分 子を単離、又は発現させる工程と、 (b)前記分子を用いて生物源をスクリーニングする工程と、 (c)前記生物源から前記分子に結合するリガンドを単離する工程、 とを有するA33抗原に結合するリガンドを得る方法。 15.前記分子が配列番号2、3、4、5、6、7、8、9、10、11及び2 2からなるグループから選択されるアミノ酸配列を有する請求項14の方法。 16.(a)配列番号29に示すヌクレオチド配列の部分に相補的なプライマー対 を開発する工程と、 (b)前記プライマー対を利用して逆転写酵素ポリメラーゼ連鎖反応を行って 、A33抗原を発現する生物源からA33抗原二本鎖cDNAを得る工程とを有 する、A33抗原をコードする核酸分子を得る方法。 17.(a)配列番号29に示すヌクレオチド配列の部分に相補的なプライマー対 を 開発する工程と、 (b)前記プライマー対を利用してポリメラーゼ連鎖反応を行って、A33抗 原ゲノムDNAテンプレートからA33抗原遺伝子フラグメントを増幅させる工 程と、 を有するA33抗原遺伝子フラグメントを得る方法。 18.(a)配列番号29に示すヌクレオチド配列の部分に相補的な特異的ディジ ェネレートオリゴヌクレオチドプライマーを開発する工程と、 (b)前記プライマーを利用して低いストリンジェンシーのポリメラーゼ連鎖 反応を行って、A33抗原に関連するタンパク質をコードするcDNA及びゲノ ムDNAの部分を増幅させる工程と、を有するA33抗原に関連するタンパク質 をコードする核酸分子を同定する方法。 19.(a)配列番号29に示すヌクレオチド配列の部分に相補的な特異的ディジ ェネレートオリゴヌクレオチドプライマーを開発する工程と、 (b)前記プライマーを利用して低いストリンジェンシーの条件下でゲノムD NAのサザン分析を行って、A33抗原に関連するタンパク質をコードする前記 核酸分子を得る工程と、を有するA33抗原に関連するタンパク質をコードする 核酸分子を同定する方法。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C12P 21/08 A61K 39/395 E // A61K 31/00 635 T 39/395 C12N 15/00 C 5/00 A (C12N 15/09 ZNA C12R 1:91) (71)出願人 リッター,ゲルト アメリカ合衆国 ニューヨーク 10105 ニューヨーク アベニュー・オブ・ジ・ア メリカズ 1345 (71)出願人 シンプソン,リチャード,ジェイ オーストラリア国 ヴィクトリア 3050 メルボルン(無番地)ピー・オー・ロイヤ ル・メルボルン・ホスピタル (71)出願人 ナイス,エドワード オーストラリア国 ヴィクトリア 3050 メルボルン(無番地)ピー・オー・ロイヤ ル・メルボルン・ホスピタル (71)出願人 モリッツ,アール,エル オーストラリア国 ヴィクトリア 3050 メルボルン(無番地)ピー・オー・ロイヤ ル・メルボルン・ホスピタル (71)出願人 キャティメル,ブルーノ オーストラリア国 ヴィクトリア 3050 メルボルン(無番地)ピー・オー・ロイヤ ル・メルボルン・ホスピタル (71)出願人 ジ,フン オーストラリア国 ヴィクトリア 3050 メルボルン(無番地)ピー・オー・ロイヤ ル・メルボルン・ホスピタル (71)出願人 バージェス,アンソニー オーストラリア国 ヴィクトリア 3050 メルボルン(無番地)ピー・オー・ロイヤ ル・メルボルン・ホスピタル (71)出願人 ヒース,ジョーン オーストラリア国 ヴィクトリア 3050 メルボルン(無番地)ピー・オー・ロイヤ ル・メルボルン・ホスピタル (71)出願人 ホワイト,サラ オーストラリア国 ヴィクトリア 3050 メルボルン(無番地)ピー・オー・ロイヤ ル・メルボルン・ホスピタル (71)出願人 ジョンストン,キャメロン オーストラリア国 ヴィクトリア 3050 メルボルン(無番地)ピー・オー・ロイヤ ル・メルボルン・ホスピタル (72)発明者 オールド,ロイド,ジェイ アメリカ合衆国 ニューヨーク 10105 ニューヨーク アベニュー・オブ・ジ・ア メリカズ 1345 (72)発明者 ウェルト,シドニー アメリカ合衆国 ニューヨーク 10105 ニューヨーク アベニュー・オブ・ジ・ア メリカズ 1345 (72)発明者 リッター,ゲルト アメリカ合衆国 ニューヨーク 10105 ニューヨーク アベニュー・オブ・ジ・ア メリカズ 1345 (72)発明者 シンプソン,リチャード,ジェイ オーストラリア国 ヴィクトリア 3050 メルボルン(無番地)ピー・オー・ロイヤ ル・メルボルン・ホスピタル (72)発明者 ナイス,エドワード オーストラリア国 ヴィクトリア 3050 メルボルン(無番地)ピー・オー・ロイヤ ル・メルボルン・ホスピタル (72)発明者 モリッツ,アール,エル オーストラリア国 ヴィクトリア 3050 メルボルン(無番地)ピー・オー・ロイヤ ル・メルボルン・ホスピタル (72)発明者 キャティメル,ブルーノ オーストラリア国 ヴィクトリア 3050 メルボルン(無番地)ピー・オー・ロイヤ ル・メルボルン・ホスピタル (72)発明者 ジ,フン オーストラリア国 ヴィクトリア 3050 メルボルン(無番地)ピー・オー・ロイヤ ル・メルボルン・ホスピタル (72)発明者 バージェス,アンソニー オーストラリア国 ヴィクトリア 3050 メルボルン(無番地)ピー・オー・ロイヤ ル・メルボルン・ホスピタル (72)発明者 ヒース,ジョーン オーストラリア国 ヴィクトリア 3050 メルボルン(無番地)ピー・オー・ロイヤ ル・メルボルン・ホスピタル (72)発明者 ホワイト,サラ オーストラリア国 ヴィクトリア 3050 メルボルン(無番地)ピー・オー・ロイヤ ル・メルボルン・ホスピタル (72)発明者 ジョンストン,キャメロン オーストラリア国 ヴィクトリア 3050 メルボルン(無番地)ピー・オー・ロイヤ ル・メルボルン・ホスピタル

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1. 大腸細胞と大腸ガン細胞の内部及び表面上に見られる単離タンパク質含有 分子であって、 前記単離タンパク質含有分子は、非還元条件下のSDSゲル電気泳動での測定 において、約40−45kDの分子量、及び還元条件下のSDSゲル電気泳動で の測定において約49−50kDの分子量を有する単離タンパク質含有分子。 2. 請求項1の単離グリコシル化含有分子であって、前記分子がモノクローナ ル抗体A33に結合する単離グリコシル化含有分子。 3. 前記分子が組み換え体である請求項1の単離タンパク質含有分子。 4. 配列番号22のアミノ酸配列からなるタンパク質と配列番号22のアミノ 酸22−319からなるタンパク質とからなるグループから選択される単離タン パク質。 5. 配列番号22のcys43とcys117とがジスルフィド結合によって 結合している請求項4の単離タンパク質含有分子。 6. モノクローナル抗体A33に結合し、配列番号22のアミノ酸の線状配列 からなる単離ペプチド。 7. 配列番号1、2、3、4、5、6、7、8、9、10及び11からなるグ ループから選択されるアミノ酸配列を有するペプチドである請求項6の単離ペプ チド。 8. A33タンパク質をコードする単離核酸分子。 9. 前記分子が配列番号23に示すヌクレオチド配列を有する請求項8の単離 核 酸分子。 10.前記A33タンパク質が、配列番号22に示すアミノ酸配列、又は配列番 号22のアミノ酸22−314からなるアミノ酸配列を有する請求項8の単離核 酸分子。 11.プロモーターに操作可能にリンクした請求項8の単離核酸分子を有する発 現ベクター。 12.請求項8の核酸分子でトランスフォーメーション又はトランスフェクショ ンされた宿主細胞。 13.請求項11の発現ベクターでトランスフォーメーション又はトランスフェ クションされた宿主細胞。 14.大腸細胞と大腸ガン細胞の内部及び表面上に見られるタンパク質含有分子 に対して特異的な抗体であって、前記抗体がA33ではなく、又、前記分子が非 還元条件下でのSDSゲル電気泳動での測定において約40−45kDの分子量 、及び還元条件下でのSDS−PAGEでの測定において約49−55kDの分 子量を有する、大腸細胞と大腸ガン細胞の内部及び表面上に見られるタンパク質 含有分子に対して特異的な抗体。 15.大腸ガン細胞の内部及び表面上におけるA33抗原の存在によって特徴づ けられる大腸ガンの診断方法であって、 (a)タンパク質/抗体複合体が形成されるように、前記大腸ガン細胞を含有 すると考えられるサンプルと、請求項1のタンパク質含有分子、又はそれに由来 するペプチドフラグメントに対して特異的な抗体とを接触させる工程と、 (b)前記複合体の存在が大腸ガン陽性であるという診断を示す、前記複合体 が存在するか否かを判定する工程とを有する大腸ガンの診断方法。 16.(a)配列番号22のアミノ酸の線状配列に対応するアミノ酸配列を含む分 子を単離、又は発現させる工程と、 (b)前記分子を用いて生物源をスクリーニングする工程と、 (c)前記生物源から前記分子に結合するリガンドを単離する工程、 とを有するA33抗原に結合するリガンドを得る方法。 17.前記分子が配列番号2、3、4、5、6、7、8、9、10、11及び2 2からなるグループから選択されるアミノ酸配列を有する請求項16の方法。 18.(a)配列番号29に示す配列に対して相補的なプライマーを開発する工程 と、 (b)前記プライマーを利用して逆転写酵素ポリメラーゼ連鎖反応を行って、 A33抗原を発現する生物源からA33抗原二本鎖cDNAを得る工程とを有す る、A33抗原をコードする核酸分子を得る方法。 19.A33抗原遺伝子フラグメントを得る方法であって、 (a)配列番号29に示す配列に対して相補的なプライマーを開発する工程と 、 (b)前記プライマーを利用してポリメラーゼ連鎖反応を行って、A33抗原 ゲノムDNAテンプレートからA33抗原遺伝子フラグメントを増幅させる工程 と、 を有するA33抗原遺伝子フラグメントを得る方法。 20.(a)配列番号29に示す配列に対して相補的な特異的ディジェネレートオ リゴヌクレオチドプライマーを開発する工程と、 (b)前記プライマーを利用して低いストリンジェンシーのポリメラーゼ連鎖 反応を行って、A33抗原に関連するタンパク質をコードするcDNA及びゲノ ムDNAの部分を増幅させる工程と、を有するA33抗原に関連するタンパク質 を同定する方法。 21.(a)配列番号29に示す配列に対して相補的な特異的ディジェネレートオ リ ゴヌクレオチドプライマーを開発する工程と、 (b)前記プライマーを利用して低いストリンジェンシーの条件下でゲノムD NAのサザン分析を行って、A33抗原に関連するタンパク質を得る工程と、を 有するA33抗原に関連するタンパク質を同定する方法。
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