JPH1161107A - 振動波モータ用摩擦材、それを用いた振動波モータおよび機器 - Google Patents
振動波モータ用摩擦材、それを用いた振動波モータおよび機器Info
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- JPH1161107A JPH1161107A JP9241714A JP24171497A JPH1161107A JP H1161107 A JPH1161107 A JP H1161107A JP 9241714 A JP9241714 A JP 9241714A JP 24171497 A JP24171497 A JP 24171497A JP H1161107 A JPH1161107 A JP H1161107A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 長期放置による振動体と接触体の吸着による
起動不能を解決し、安定した回転が得られる振動波モー
タ用摩擦材およびそれを用いた振動波モータを提供す
る。 【解決手段】 振動波モータの振動を発生する振動体1
1と、該振動体11と摩擦接触し、該振動によって前記
振動体11と相対移動する接触体1の摩擦接触部分の駆
動面10に用いる摩擦材12で、耐熱性樹脂と、4級ア
ンモニウム塩基を有する界面活性物質を含有する樹脂組
成物からなる振動波モータ用摩擦材およびそれを用いた
振動波モータ。
起動不能を解決し、安定した回転が得られる振動波モー
タ用摩擦材およびそれを用いた振動波モータを提供す
る。 【解決手段】 振動波モータの振動を発生する振動体1
1と、該振動体11と摩擦接触し、該振動によって前記
振動体11と相対移動する接触体1の摩擦接触部分の駆
動面10に用いる摩擦材12で、耐熱性樹脂と、4級ア
ンモニウム塩基を有する界面活性物質を含有する樹脂組
成物からなる振動波モータ用摩擦材およびそれを用いた
振動波モータ。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、振動波モータ用摩
擦材、それを用いた振動波モータおよび機器に関するも
のである。
擦材、それを用いた振動波モータおよび機器に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】一般に振動波モータ等とは振動体の表面
粒子に円又は楕円運動を起こさせ、これに押圧された接
触体を摩擦駆動するものである。従って、振動体及び接
触体の加圧接触部に、摩擦材として摩擦係数の大きい材
質のものを設けるほうが効率良く振動波モータの出力を
取り出す事が出来る。又、摩擦材の摩耗がそのまま振動
波モータの寿命につながるため、摩耗の少ない材料が望
ましい。その為、従来から摩擦材として種々の有機材
料、無機材料および金属材料が提案されてきた。
粒子に円又は楕円運動を起こさせ、これに押圧された接
触体を摩擦駆動するものである。従って、振動体及び接
触体の加圧接触部に、摩擦材として摩擦係数の大きい材
質のものを設けるほうが効率良く振動波モータの出力を
取り出す事が出来る。又、摩擦材の摩耗がそのまま振動
波モータの寿命につながるため、摩耗の少ない材料が望
ましい。その為、従来から摩擦材として種々の有機材
料、無機材料および金属材料が提案されてきた。
【0003】具体的には、アルキド樹脂、ポリエステル
樹脂、アクリル樹脂、アミノ樹脂、ポリアミド樹脂、ポ
リイミド樹脂、エポキシ樹脂、フェノール樹脂、ユリア
樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリアミドイミド樹脂、ポリ
エーテルイミド樹脂、シリコーン樹脂、ふっ素樹脂等の
耐熱性樹脂を母材として用いた摩擦材が提案されてい
る。
樹脂、アクリル樹脂、アミノ樹脂、ポリアミド樹脂、ポ
リイミド樹脂、エポキシ樹脂、フェノール樹脂、ユリア
樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリアミドイミド樹脂、ポリ
エーテルイミド樹脂、シリコーン樹脂、ふっ素樹脂等の
耐熱性樹脂を母材として用いた摩擦材が提案されてい
る。
【0004】しかしながら、上記摩擦材は、摩擦係数の
大きさや安定性、耐摩耗性、起動の安定性などの条件を
バランス良く備えたものではなく、一定時間駆動した後
に高温高湿の雰囲気中に放置すると、摩擦材を介して振
動体と接触体が接着して振動波モータが起動不能になる
という現象(以降「吸着」という)が発生する欠点があ
る。
大きさや安定性、耐摩耗性、起動の安定性などの条件を
バランス良く備えたものではなく、一定時間駆動した後
に高温高湿の雰囲気中に放置すると、摩擦材を介して振
動体と接触体が接着して振動波モータが起動不能になる
という現象(以降「吸着」という)が発生する欠点があ
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、前記
した従来の摩擦材の問題点を解決するもので、安定した
回転が得られ、摩擦熱や湿気に係わらず振動体と接触体
との間の吸着を防止し、安定した起動性を確保できる振
動波モータ用摩擦材およびそれを用いた振動波モータお
よび機器を提供するものである。
した従来の摩擦材の問題点を解決するもので、安定した
回転が得られ、摩擦熱や湿気に係わらず振動体と接触体
との間の吸着を防止し、安定した起動性を確保できる振
動波モータ用摩擦材およびそれを用いた振動波モータお
よび機器を提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】即ち、本発明は、振動波
モータの振動を発生する振動体と、該振動体と摩擦接触
し、該振動によって前記振動体と相対移動する接触体の
摩擦接触部分に用いる摩擦材であり、耐熱性樹脂と、4
級アンモニウム塩基を有する界面活性物質を含有する樹
脂組成物からなることを特徴とする振動波モータ用摩擦
材である。
モータの振動を発生する振動体と、該振動体と摩擦接触
し、該振動によって前記振動体と相対移動する接触体の
摩擦接触部分に用いる摩擦材であり、耐熱性樹脂と、4
級アンモニウム塩基を有する界面活性物質を含有する樹
脂組成物からなることを特徴とする振動波モータ用摩擦
材である。
【0007】また、本発明は、振動を発生する振動体
と、該振動体と摩擦接触し、該振動によって前記振動体
と相対移動する接触体を有する振動波モータに於いて、
前記振動体又は接触体の少なくとも一方の摩擦接触部分
に上記の振動波モータ用摩擦材を設けたことを特徴とす
る振動波モータである。さらに、本発明は、上記の振動
波モータを駆動源として設けた機器である。
と、該振動体と摩擦接触し、該振動によって前記振動体
と相対移動する接触体を有する振動波モータに於いて、
前記振動体又は接触体の少なくとも一方の摩擦接触部分
に上記の振動波モータ用摩擦材を設けたことを特徴とす
る振動波モータである。さらに、本発明は、上記の振動
波モータを駆動源として設けた機器である。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
本発明の振動波モータ用摩擦材は、振動波モータの振動
を発生する振動体と、該振動体と摩擦接触し、該振動に
よって前記振動体と相対移動する接触体の摩擦接触部分
に用いる摩擦材であり、その摩擦材に特定の樹脂組成物
を用いるものである。
本発明の振動波モータ用摩擦材は、振動波モータの振動
を発生する振動体と、該振動体と摩擦接触し、該振動に
よって前記振動体と相対移動する接触体の摩擦接触部分
に用いる摩擦材であり、その摩擦材に特定の樹脂組成物
を用いるものである。
【0009】すなわち、本発明の振動波モータ用摩擦材
は、耐熱性樹脂と、4級アンモニウム塩基を有する界面
活性物質を含有する樹脂組成物からなる材質のものを用
いることを特徴とする。
は、耐熱性樹脂と、4級アンモニウム塩基を有する界面
活性物質を含有する樹脂組成物からなる材質のものを用
いることを特徴とする。
【0010】本発明の摩擦材に用いられる樹脂組成物に
含有される耐熱性樹脂としては、アルキド樹脂、ポリエ
ステル樹脂、アクリル樹脂、アミノ樹脂、ポリアミド樹
脂、ポリイミド樹脂、エポキシ樹脂、フェノール樹脂、
ユリア樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリアミドイミド樹
脂、ポリエーテルイミド樹脂、シリコーン樹脂、ふっ素
樹脂から選ばれた一種または二種以上の樹脂が挙げられ
る。これらの樹脂は、高い耐久性、耐熱性、疎水性を備
えているために、振動波モータに最適な摩擦特性が得ら
れる。また、耐熱性樹脂には、その他の添加材、例えば
有機系、無機系等のファイバーを添加することで耐久性
の向上も図れる。その他、固体潤滑材を還元添加するこ
とも別の効果が期待できる。
含有される耐熱性樹脂としては、アルキド樹脂、ポリエ
ステル樹脂、アクリル樹脂、アミノ樹脂、ポリアミド樹
脂、ポリイミド樹脂、エポキシ樹脂、フェノール樹脂、
ユリア樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリアミドイミド樹
脂、ポリエーテルイミド樹脂、シリコーン樹脂、ふっ素
樹脂から選ばれた一種または二種以上の樹脂が挙げられ
る。これらの樹脂は、高い耐久性、耐熱性、疎水性を備
えているために、振動波モータに最適な摩擦特性が得ら
れる。また、耐熱性樹脂には、その他の添加材、例えば
有機系、無機系等のファイバーを添加することで耐久性
の向上も図れる。その他、固体潤滑材を還元添加するこ
とも別の効果が期待できる。
【0011】本発明の摩擦材に用いられる樹脂組成物に
含有される4級アンモニウム塩基を有する界面活性物質
は、脂肪族4級アンモニウム塩、ベンザルコニウム塩、
塩化ベンゼトニウム、ピリジニウム塩、イミダゾリニウ
ム塩、カルボキシルベタイン、スルホベタイン、アミノ
カルボン酸塩、イミダゾリニウムベタインから選ばれた
一種または二種以上の化合物が用いられる。以下に各化
合物の具体例を示す。
含有される4級アンモニウム塩基を有する界面活性物質
は、脂肪族4級アンモニウム塩、ベンザルコニウム塩、
塩化ベンゼトニウム、ピリジニウム塩、イミダゾリニウ
ム塩、カルボキシルベタイン、スルホベタイン、アミノ
カルボン酸塩、イミダゾリニウムベタインから選ばれた
一種または二種以上の化合物が用いられる。以下に各化
合物の具体例を示す。
【0012】脂肪族4級アンモニウム塩には、下記一
般式(1)で表わされる化合物が用いられる。
般式(1)で表わされる化合物が用いられる。
【0013】
【化10】 (式中、R1は炭素原子数12〜18のアルキル基、R2
は単結合、メチル基または炭素原子数12〜18のアル
キル基、Xはハロゲン原子を示す) 脂肪族4級アンモニウム塩の具体例としては、下記の式
1〜7に示す化合物が挙げられる。但し、以下の式にお
いて、Ca〜Cbは炭素数a〜bのアルキル基を示す。例
えば、C12〜C18は炭素数12〜18のアルキル基を示
す。
は単結合、メチル基または炭素原子数12〜18のアル
キル基、Xはハロゲン原子を示す) 脂肪族4級アンモニウム塩の具体例としては、下記の式
1〜7に示す化合物が挙げられる。但し、以下の式にお
いて、Ca〜Cbは炭素数a〜bのアルキル基を示す。例
えば、C12〜C18は炭素数12〜18のアルキル基を示
す。
【0014】
【化11】 上記の化合物は、アルキル鎖長の長いものを用いる方が
水分の吸着が少なく、吸着防止効果も大きいため添加量
も少なくて済む。
水分の吸着が少なく、吸着防止効果も大きいため添加量
も少なくて済む。
【0015】ベンザルコニウム塩には、下記一般式
(2)で表わされる化合物が用いられる。
(2)で表わされる化合物が用いられる。
【0016】
【化12】 (式中、R3は炭素原子数12〜24のアルキル基、X
はハロゲン原子を示す) ベンザルコニウム塩の具体例としては、下記の式8〜1
1に示す化合物が挙げられる。
はハロゲン原子を示す) ベンザルコニウム塩の具体例としては、下記の式8〜1
1に示す化合物が挙げられる。
【0017】
【化13】 上記の化合物は、アルキル鎖長の長いものを用いる方が
水分の吸着が少なく、吸着防止効果も大きいため添加量
も少なくて済む。
水分の吸着が少なく、吸着防止効果も大きいため添加量
も少なくて済む。
【0018】塩化ベンゼトニウムには、下記構造式
(3)で表わされる化合物が用いられる。
(3)で表わされる化合物が用いられる。
【0019】
【化14】
【0020】ピリジニウム塩には、下記一般式(4)
で表わされる化合物が用いられる。
で表わされる化合物が用いられる。
【0021】
【化15】 (式中、R4は炭素原子数12〜18のアルキル基、X
はハロゲン原子を示す) ピリジニウム塩の具体例としては、下記の式13〜16
に示す化合物が挙げられる。
はハロゲン原子を示す) ピリジニウム塩の具体例としては、下記の式13〜16
に示す化合物が挙げられる。
【0022】
【化16】 上記の化合物は、アルキル鎖長の長いものを用いる方が
水分の吸着が少なく、吸着防止効果も大きいため添加量
も少なくて済む。
水分の吸着が少なく、吸着防止効果も大きいため添加量
も少なくて済む。
【0023】イミダゾリニウム塩には、下記一般式
(5)で表わされる化合物が用いられる。
(5)で表わされる化合物が用いられる。
【0024】
【化17】 (式中、R5は水素原子または炭素原子数1〜4のアル
キル基、R6は炭素原子数1〜5のアルキル基、R7は
炭素原子数12〜24のアルキル基、Xはハロゲン原子
を示す) イミダゾリニウム塩の具体例としては、下記の式17〜
20に示す化合物が挙げられる。
キル基、R6は炭素原子数1〜5のアルキル基、R7は
炭素原子数12〜24のアルキル基、Xはハロゲン原子
を示す) イミダゾリニウム塩の具体例としては、下記の式17〜
20に示す化合物が挙げられる。
【0025】
【化18】
【0026】カルボキシルベタインには、下記一般式
(6)で表わされる化合物が用いられる。
(6)で表わされる化合物が用いられる。
【0027】
【化19】 (式中、R8は炭素原子数12〜18のアルキル基、n
は1〜2の整数を示す) カルボキシルベタインの具体例としては、下記の式21
〜23に示す化合物が挙げられる。
は1〜2の整数を示す) カルボキシルベタインの具体例としては、下記の式21
〜23に示す化合物が挙げられる。
【0028】
【化20】
【0029】スルホベタインには、下記一般式(7)
で表わされる化合物が用いられる。
で表わされる化合物が用いられる。
【0030】
【化21】 (式中、R9は炭素原子数12〜18のアルキル基、m
は1〜2の整数を示す) スルホベタインの具体例としては、下記の式24〜26
に示す化合物が挙げられる。
は1〜2の整数を示す) スルホベタインの具体例としては、下記の式24〜26
に示す化合物が挙げられる。
【0031】
【化22】
【0032】アミノカルボン酸塩には、下記一般式
(8)で表わされる化合物が用いられる。
(8)で表わされる化合物が用いられる。
【0033】
【化23】 (式中、R10は炭素原子数12〜18のアルキル基、
rは1〜2の整数を示す) アミノカルボン酸塩の具体例としては、下記の式27〜
29に示す化合物が挙げられる。
rは1〜2の整数を示す) アミノカルボン酸塩の具体例としては、下記の式27〜
29に示す化合物が挙げられる。
【0034】
【化24】
【0035】イミダゾリニウムベタインには、下記一
般式(9)で表わされる化合物が用いられる。
般式(9)で表わされる化合物が用いられる。
【0036】
【化25】 (式中、R11は炭素原子数12〜18のアルキル基を
示す) イミダゾリニウムベタインの具体例としては、下記の式
30〜31に示す化合物が挙げられる。
示す) イミダゾリニウムベタインの具体例としては、下記の式
30〜31に示す化合物が挙げられる。
【0037】
【化26】
【0038】上記の〜に示す化合物の中で、Xは、
ふっ素、塩素、臭素、沃素等のハロゲン原子を示す。上
記の本発明に用いられる〜に示す化合物は、一種ま
たは二種以上を用いることができる。
ふっ素、塩素、臭素、沃素等のハロゲン原子を示す。上
記の本発明に用いられる〜に示す化合物は、一種ま
たは二種以上を用いることができる。
【0039】上記の様に、本発明においては、耐熱性樹
脂に、上記の〜に示す化合物を添加した樹脂組成物
を母材とする摩擦材を用いているので、振動波モータに
最適な摩擦特性が得られ、実用上問題となる大きさの吸
着を防止することが出来る。
脂に、上記の〜に示す化合物を添加した樹脂組成物
を母材とする摩擦材を用いているので、振動波モータに
最適な摩擦特性が得られ、実用上問題となる大きさの吸
着を防止することが出来る。
【0040】本発明における前記樹脂組成物中の〜
に示す化合物で代表される4級アンモニウム塩基を有す
る界面活性物質の含有量は0.1〜50重量%、好まし
くは5〜30重量%、さらに好ましくは10〜30重量
%が望ましい。0.1重量%未満では、摩擦材の吸着防
止効果が得られず、また50重量%を越えると樹脂組成
物の強度が落ちるなどして好ましくない。
に示す化合物で代表される4級アンモニウム塩基を有す
る界面活性物質の含有量は0.1〜50重量%、好まし
くは5〜30重量%、さらに好ましくは10〜30重量
%が望ましい。0.1重量%未満では、摩擦材の吸着防
止効果が得られず、また50重量%を越えると樹脂組成
物の強度が落ちるなどして好ましくない。
【0041】本発明における前記樹脂組成物には、上記
の耐熱性樹脂と、4級アンモニウム塩基を有する界面活
性物質の他に、必要に応じてその他の添加剤を添加する
ことができる。添加剤としては、例えば必要に応じて従
来から用いられている他のふつ素化合物を添加して併用
してもよい。その他のふつ素化合物としては、例えば、
ホウフッ化カリウム、四フッ化アルミニウムカリウム、
六フッ化アンチモン酸銀、六フッ化アンチモン酸ナトリ
ウム、六フッ化リン酸カリウム、六フッ化リン酸アンモ
ニウム、六フッ化リン酸リチウム、ホウフッ化鉛、ホウ
フッ化錫、ホウフッ化銅、ホウフッ化亜鉛、ホウフッ化
ニッケル、ホウフッ化ソーダ、ホウフッ化アンモニウ
ム、ホウフッ化水素酸、ホウフッ化第一鉄、フッ化マグ
ネシウム、フッ化リチウム、フッ化カリウム、フッ化カ
ルシウム、フッ化アルミニウム、フッ化バリウム、フッ
化クロム、フッ化カリウム、フッ化マグネシウム、フッ
化セリウム、フッ化チタン酸カリウム、フッ化ジルコン
酸カリウム、ケイフッ化水素酸、合成水晶石等の無機系
ふっ素化合物が挙げられる。
の耐熱性樹脂と、4級アンモニウム塩基を有する界面活
性物質の他に、必要に応じてその他の添加剤を添加する
ことができる。添加剤としては、例えば必要に応じて従
来から用いられている他のふつ素化合物を添加して併用
してもよい。その他のふつ素化合物としては、例えば、
ホウフッ化カリウム、四フッ化アルミニウムカリウム、
六フッ化アンチモン酸銀、六フッ化アンチモン酸ナトリ
ウム、六フッ化リン酸カリウム、六フッ化リン酸アンモ
ニウム、六フッ化リン酸リチウム、ホウフッ化鉛、ホウ
フッ化錫、ホウフッ化銅、ホウフッ化亜鉛、ホウフッ化
ニッケル、ホウフッ化ソーダ、ホウフッ化アンモニウ
ム、ホウフッ化水素酸、ホウフッ化第一鉄、フッ化マグ
ネシウム、フッ化リチウム、フッ化カリウム、フッ化カ
ルシウム、フッ化アルミニウム、フッ化バリウム、フッ
化クロム、フッ化カリウム、フッ化マグネシウム、フッ
化セリウム、フッ化チタン酸カリウム、フッ化ジルコン
酸カリウム、ケイフッ化水素酸、合成水晶石等の無機系
ふっ素化合物が挙げられる。
【0042】この様に本発明の構成では、接触体又は振
動体の少なくとも一方の摩擦接触する摩擦材に、耐熱性
樹脂と、上記の〜に示す化合物で代表される4級ア
ンモニウム塩基を有する界面活性物質を含有する樹脂組
成物を母材としているので、耐熱性が極めて高く、高温
での機械的強度も高く、振動体が摩擦駆動により接触体
を相対移動させる際に発生する摩擦熱や高温高湿の雰囲
気にたいして、変形や劣化、軟化等が無く、又摩擦材の
表面に疎水性があるために、水分吸着が原因とされる吸
着を防止する事が出来る。
動体の少なくとも一方の摩擦接触する摩擦材に、耐熱性
樹脂と、上記の〜に示す化合物で代表される4級ア
ンモニウム塩基を有する界面活性物質を含有する樹脂組
成物を母材としているので、耐熱性が極めて高く、高温
での機械的強度も高く、振動体が摩擦駆動により接触体
を相対移動させる際に発生する摩擦熱や高温高湿の雰囲
気にたいして、変形や劣化、軟化等が無く、又摩擦材の
表面に疎水性があるために、水分吸着が原因とされる吸
着を防止する事が出来る。
【0043】又、本発明では、耐熱性樹脂に、上記の
〜に示す化合物で代表される4級アンモニウム塩基を
有する界面活性物質を0.1〜50%添加した樹脂組成
物を母材とする摩擦材を設けているので、実用上問題と
なる大きさの吸着を防止することが出来ると同時に、耐
熱性樹脂がもっている高耐熱、高耐久特性をそこなうこ
とが無い振動波モータの摩擦材を提供できる。
〜に示す化合物で代表される4級アンモニウム塩基を
有する界面活性物質を0.1〜50%添加した樹脂組成
物を母材とする摩擦材を設けているので、実用上問題と
なる大きさの吸着を防止することが出来ると同時に、耐
熱性樹脂がもっている高耐熱、高耐久特性をそこなうこ
とが無い振動波モータの摩擦材を提供できる。
【0044】次に、本発明の振動波モータは、振動を発
生する振動体と、該振動体と摩擦接触し、該振動によっ
て前記振動体と相対移動する接触体を有する振動波モー
タに於いて、前記振動体又は接触体の少なくとも一方の
摩擦接触部分に上記の振動波モータ用摩擦材を設けたこ
とを特徴とする。
生する振動体と、該振動体と摩擦接触し、該振動によっ
て前記振動体と相対移動する接触体を有する振動波モー
タに於いて、前記振動体又は接触体の少なくとも一方の
摩擦接触部分に上記の振動波モータ用摩擦材を設けたこ
とを特徴とする。
【0045】振動波モータ用摩擦材は、振動体又は接触
体のいずれか、或いは振動体又は接触体の両方の摩擦接
触部分に設けることができる。
体のいずれか、或いは振動体又は接触体の両方の摩擦接
触部分に設けることができる。
【0046】また、本発明は、上記の摩擦材を設けた振
動波モータを駆動源として各種の機器に用いることがで
きる。機器の具体例としては、カメラなどの光学機器、
プリンター,複写機等の事務機器、パワーウインドー,
アクティブサスペンション等の自動車関連機器が挙げら
れる。
動波モータを駆動源として各種の機器に用いることがで
きる。機器の具体例としては、カメラなどの光学機器、
プリンター,複写機等の事務機器、パワーウインドー,
アクティブサスペンション等の自動車関連機器が挙げら
れる。
【0047】
【実施例】以下に実施例を挙げて本発明を具体的に説明
する。
する。
【0048】実施例1 図1は本発明の振動波モータの一実施例を示す概略断面
図である。同図1において、本発明の振動波モータの構
成は、棒形状の振動体11と上部端部に当接する移動体
である接触体(ロータ)1とを基本的な構成部材とし、
振動体11の電気−機械変換素子としてのリング状の複
数の圧電素子3、4、5、6の位置的位相差、及び不図
示の電極板より該圧電素子に印加する交流電圧の時間的
位相差を適当に選択する事により、振動体11の駆動面
10の表面粒子に円又は楕円運動を形成し、この駆動面
10に当接する接触体1を回転駆動するものである。即
ち、振動体11に発生した進行性振動波によリ接触体1
を駆動するものである。
図である。同図1において、本発明の振動波モータの構
成は、棒形状の振動体11と上部端部に当接する移動体
である接触体(ロータ)1とを基本的な構成部材とし、
振動体11の電気−機械変換素子としてのリング状の複
数の圧電素子3、4、5、6の位置的位相差、及び不図
示の電極板より該圧電素子に印加する交流電圧の時間的
位相差を適当に選択する事により、振動体11の駆動面
10の表面粒子に円又は楕円運動を形成し、この駆動面
10に当接する接触体1を回転駆動するものである。即
ち、振動体11に発生した進行性振動波によリ接触体1
を駆動するものである。
【0049】振動体11は、表面に炭化けい素粒子を含
むニッケルめっきをほどこした金属の中空の振動体構造
体2、8の間に、駆動用圧電素子3、4、5、6、およ
び振動体11の振動状態検出用の、電気−機械変換素子
としての検出用圧電素子7を配置し、振動体構造体8側
から振動体構造体8の中空部に挿入した締結ボルト9を
中空状振動体構造体2のめねじ部に螺着することによ
り、圧電素子3〜6および検出用圧電素子7を挟持固定
して一体的な振動体11を構成している。
むニッケルめっきをほどこした金属の中空の振動体構造
体2、8の間に、駆動用圧電素子3、4、5、6、およ
び振動体11の振動状態検出用の、電気−機械変換素子
としての検出用圧電素子7を配置し、振動体構造体8側
から振動体構造体8の中空部に挿入した締結ボルト9を
中空状振動体構造体2のめねじ部に螺着することによ
り、圧電素子3〜6および検出用圧電素子7を挟持固定
して一体的な振動体11を構成している。
【0050】又接触体1は振動体11の駆動面10に、
周知の不図示の加圧手段により、例えば300gwの荷
重で加圧接触し、摩擦力が得られるようになっている。
そして、接触体1と振動体11の摩擦接触面には摩擦材
12が設けられている。摩擦材12は、例えば接触体1
側に液状の樹脂組成物FまたはPを、エアスプレーによ
り吹き付け、その後、後述するような熱処理を行い、硬
化させ、厚さ30〜40μmの膜を形成させて設けた。
しかる後にこのモータを回転数350rpm、付加トル
ク9gf・cmにて連続駆動試験を行つた。
周知の不図示の加圧手段により、例えば300gwの荷
重で加圧接触し、摩擦力が得られるようになっている。
そして、接触体1と振動体11の摩擦接触面には摩擦材
12が設けられている。摩擦材12は、例えば接触体1
側に液状の樹脂組成物FまたはPを、エアスプレーによ
り吹き付け、その後、後述するような熱処理を行い、硬
化させ、厚さ30〜40μmの膜を形成させて設けた。
しかる後にこのモータを回転数350rpm、付加トル
ク9gf・cmにて連続駆動試験を行つた。
【0051】図2は図1のA部を拡大した図であり、本
発明による摩擦材を塗布した接触体とこれに接触する振
動体を示す説明図である。同図において、接触体1に塗
布し硬化した摩擦材12と、振動体11の駆動面10の
接触部を拡大して示した図であり、駆動面10上には直
径φ9mmの円周状に、幅0.lmmの突起10aがあ
り、その表面には炭化珪素粉末を含有したニッケル無電
解めっきを付けている。そして、突起10aが摩擦材1
2と加圧され接触している。摩擦材12は接触体1に樹
脂組成物を用いてスプレー法により塗膜を形成し、硬化
後約20μmまで研磨して仕上げている。
発明による摩擦材を塗布した接触体とこれに接触する振
動体を示す説明図である。同図において、接触体1に塗
布し硬化した摩擦材12と、振動体11の駆動面10の
接触部を拡大して示した図であり、駆動面10上には直
径φ9mmの円周状に、幅0.lmmの突起10aがあ
り、その表面には炭化珪素粉末を含有したニッケル無電
解めっきを付けている。そして、突起10aが摩擦材1
2と加圧され接触している。摩擦材12は接触体1に樹
脂組成物を用いてスプレー法により塗膜を形成し、硬化
後約20μmまで研磨して仕上げている。
【0052】本実施例1では、接触体1に、摩擦材12
として予めエポキシ構脂に下記の式1に示す脂肪族4級
アンモニウム塩を15wt%添加したものを塗布し、硬
化したエポキシ樹脂組成物を使用しており、突起10a
が摩擦材12と加圧され接触している。摩擦材12はエ
ポキシ樹脂組成物を用いて接触体1にスプレー法により
塗膜を形成し、180℃、60minの条件で硬化後約
20μmまで研磨して仕上げている。
として予めエポキシ構脂に下記の式1に示す脂肪族4級
アンモニウム塩を15wt%添加したものを塗布し、硬
化したエポキシ樹脂組成物を使用しており、突起10a
が摩擦材12と加圧され接触している。摩擦材12はエ
ポキシ樹脂組成物を用いて接触体1にスプレー法により
塗膜を形成し、180℃、60minの条件で硬化後約
20μmまで研磨して仕上げている。
【0053】
【化27】
【0054】図3は、式1に示す脂肪族4級アンモニウ
ム塩の吸着に対する効果を示したものである。吸着を発
生させる条件としては、図1に示した振動波モータを、
350rpmで3hr回転させた後、45℃、95%の
環境中に24hr放置し、その後45℃、20%として
2hr乾燥させる温度−湿度サイクルを実施した。その
後、接触体1と振動体11の間の保持トルクを吸着が剥
がれてスムーズに回転し始めるまでの最大トルクを吸着
トルクとしてトルクメータで測定し、吸着トルクと添加
した脂肪族4級アンモニウム塩の添加量の関係を示し
た。この図3から分かるように脂肪族4級アンモニウム
塩の添加量が増加するに従って、吸着の発生したときの
吸着トルクが低下している事が分かる。
ム塩の吸着に対する効果を示したものである。吸着を発
生させる条件としては、図1に示した振動波モータを、
350rpmで3hr回転させた後、45℃、95%の
環境中に24hr放置し、その後45℃、20%として
2hr乾燥させる温度−湿度サイクルを実施した。その
後、接触体1と振動体11の間の保持トルクを吸着が剥
がれてスムーズに回転し始めるまでの最大トルクを吸着
トルクとしてトルクメータで測定し、吸着トルクと添加
した脂肪族4級アンモニウム塩の添加量の関係を示し
た。この図3から分かるように脂肪族4級アンモニウム
塩の添加量が増加するに従って、吸着の発生したときの
吸着トルクが低下している事が分かる。
【0055】実施例2 本実施例2では、接触体1に予めエポキシ樹脂に、下記
の式8に示すベンザルコニウム塩を20wt%添加した
エポキシ樹脂組成物を塗布し硬化した摩擦材12を使用
しており、突起10aが摩擦材12と加圧され接触して
いる。摩擦材12はエポキシ樹脂組成物を用いて接触体
1にスプレー法により塗膜を形成し、180℃、60m
inの条件で硬化後約20μmまで研磨して仕上げてい
る。
の式8に示すベンザルコニウム塩を20wt%添加した
エポキシ樹脂組成物を塗布し硬化した摩擦材12を使用
しており、突起10aが摩擦材12と加圧され接触して
いる。摩擦材12はエポキシ樹脂組成物を用いて接触体
1にスプレー法により塗膜を形成し、180℃、60m
inの条件で硬化後約20μmまで研磨して仕上げてい
る。
【0056】
【化28】
【0057】本実施例2で用いた式8に示すベンザルコ
ニウム塩でも実施例1と同様の効果が得られ、ベンザル
コニウム塩の添加量が増加するに従って、吸着の発生し
たときの吸着トルクが低下している事が分かった。
ニウム塩でも実施例1と同様の効果が得られ、ベンザル
コニウム塩の添加量が増加するに従って、吸着の発生し
たときの吸着トルクが低下している事が分かった。
【0058】実施例3 本実施例3では、接触体1に予めエポキシ樹脂に、下記
の構造式(3)に示す塩化ベンゼトニウムとしてベンジ
ルジメチル{2−[2−(p−1,1,3,3−テトラ
メチルブチルフェノオキシ)エトオキシ]エチル}アン
モニウムクロライドを20wt%添加したエポキシ樹脂
組成物を塗布し硬化した摩擦材12を使用しており、突
起10aが摩擦材12と加圧され接触している。摩擦材
12はエポキシ樹脂組成物を用いて接触体1にスプレー
法により塗膜を形成し、180℃、60minの条件で
硬化後約20μmまで研磨して仕上げている。
の構造式(3)に示す塩化ベンゼトニウムとしてベンジ
ルジメチル{2−[2−(p−1,1,3,3−テトラ
メチルブチルフェノオキシ)エトオキシ]エチル}アン
モニウムクロライドを20wt%添加したエポキシ樹脂
組成物を塗布し硬化した摩擦材12を使用しており、突
起10aが摩擦材12と加圧され接触している。摩擦材
12はエポキシ樹脂組成物を用いて接触体1にスプレー
法により塗膜を形成し、180℃、60minの条件で
硬化後約20μmまで研磨して仕上げている。
【0059】
【化29】
【0060】本実施例3で用いた式12に示す塩化ベン
ゼトニウムは実施例1と同様の効果が得られ、塩化ベン
ゼトニウムの添加量が増加するに従って、吸着の発生し
たときの吸着トルクが低下している事が分かる。
ゼトニウムは実施例1と同様の効果が得られ、塩化ベン
ゼトニウムの添加量が増加するに従って、吸着の発生し
たときの吸着トルクが低下している事が分かる。
【0061】実施例4 本実施例4では、接触体1に予めエポキシ樹脂に、下記
の式13に示すビリジニウム塩を20wt%添加したエ
ポキシ樹脂組成物を塗布し硬化した摩擦材12を使用し
ており、突起10aが摩擦材12と加圧され接触してい
る。摩擦材12はエポキシ樹脂組成物を用いて接触体1
にスプレー法により塗膜を形成し、180℃、60mi
nの条件で硬化後約20μmまで研磨して仕上げてい
る。
の式13に示すビリジニウム塩を20wt%添加したエ
ポキシ樹脂組成物を塗布し硬化した摩擦材12を使用し
ており、突起10aが摩擦材12と加圧され接触してい
る。摩擦材12はエポキシ樹脂組成物を用いて接触体1
にスプレー法により塗膜を形成し、180℃、60mi
nの条件で硬化後約20μmまで研磨して仕上げてい
る。
【0062】
【化30】
【0063】本実施例4で用いた式13に示すビリジニ
ウム塩は実施例1と同様の効果が得られ、ビリジニウム
塩の添加量が増加するに従って、吸着の発生したときの
吸着トルクが低下している事が分かる。
ウム塩は実施例1と同様の効果が得られ、ビリジニウム
塩の添加量が増加するに従って、吸着の発生したときの
吸着トルクが低下している事が分かる。
【0064】実施例5 本実施例5では、接触体1に予めエポキシ樹脂に、下記
の式17に示すイミダゾリニウム塩を20wt%添加し
たエポキシ樹脂組成物を塗布し硬化した摩擦材12を使
用しており、突起10aが摩擦材12と加圧され接触し
ている。摩擦材12はエポキシ樹脂組成物を用いて接触
体1にスプレー法により塗膜を形成し、180℃、60
minの条件で硬化後約20μmまで研磨して仕上げて
いる。
の式17に示すイミダゾリニウム塩を20wt%添加し
たエポキシ樹脂組成物を塗布し硬化した摩擦材12を使
用しており、突起10aが摩擦材12と加圧され接触し
ている。摩擦材12はエポキシ樹脂組成物を用いて接触
体1にスプレー法により塗膜を形成し、180℃、60
minの条件で硬化後約20μmまで研磨して仕上げて
いる。
【0065】
【化31】
【0066】本実施例5で用いた式17に示すイミダゾ
リニウム塩は実施例1と同様の効果が得られ、イミダゾ
リニウム塩の添加量が増加するに従って、吸着の発生し
たときの吸着トルクが低下している事が分かる。
リニウム塩は実施例1と同様の効果が得られ、イミダゾ
リニウム塩の添加量が増加するに従って、吸着の発生し
たときの吸着トルクが低下している事が分かる。
【0067】実施例6 本実施例6では、接触体1に予めエポキシ樹脂に、下記
の式21に示すカルボキシベタインを20wt%添加し
たエポキシ樹脂組成物を塗布し硬化した摩擦材12を使
用しており、突起10aが摩擦材12と加圧され接触し
ている。摩擦材12はエポキシ樹脂組成物を用いて接触
体1にスプレー法により塗膜を形成し、180℃、60
minの条件で硬化後約20μmまで研磨して仕上げて
いる。
の式21に示すカルボキシベタインを20wt%添加し
たエポキシ樹脂組成物を塗布し硬化した摩擦材12を使
用しており、突起10aが摩擦材12と加圧され接触し
ている。摩擦材12はエポキシ樹脂組成物を用いて接触
体1にスプレー法により塗膜を形成し、180℃、60
minの条件で硬化後約20μmまで研磨して仕上げて
いる。
【0068】
【化32】
【0069】本実施例6で用いた式21に示すカルボキ
シベタインは実施例1と同様の効果が得られ、カルボキ
シベタインの添加量が増加するに従って、吸着の発生し
たときの吸着トルクが低下している事が分かる。
シベタインは実施例1と同様の効果が得られ、カルボキ
シベタインの添加量が増加するに従って、吸着の発生し
たときの吸着トルクが低下している事が分かる。
【0070】実施例7 本実施例7では、接触体1に予めエポキシ樹脂に、下記
の式24に示すスルホベタインを20wt%添加したエ
ポキシ樹脂組成物を塗布し硬化した摩擦材12を使用し
ており、突起10aが摩擦材12と加圧され接触してい
る。摩擦材12はエポキシ樹脂組成物を用いて接触体1
にスプレー法により塗膜を形成し、180℃、60mi
nの条件で硬化後約20μmまで研磨して仕上げてい
る。
の式24に示すスルホベタインを20wt%添加したエ
ポキシ樹脂組成物を塗布し硬化した摩擦材12を使用し
ており、突起10aが摩擦材12と加圧され接触してい
る。摩擦材12はエポキシ樹脂組成物を用いて接触体1
にスプレー法により塗膜を形成し、180℃、60mi
nの条件で硬化後約20μmまで研磨して仕上げてい
る。
【0071】
【化33】
【0072】本実施例7で用いた式24に示すスルホベ
タインは実施例1と同様の効果が得られ、スルホベタイ
ンの添加量が増加するに従って、吸着の発生したときの
吸着トルクが低下している事が分かる。
タインは実施例1と同様の効果が得られ、スルホベタイ
ンの添加量が増加するに従って、吸着の発生したときの
吸着トルクが低下している事が分かる。
【0073】実施例8 本実施例8では、接触体1に予めエポキシ樹脂に、下記
の式27に示すアミノカルボン酸塩を20wt%添加し
たエポキシ樹脂組成物を塗布し硬化した摩擦材12を使
用しており、突起10aが摩擦材12と加圧され接触し
ている。摩擦材12はエポキシ樹脂組成物を用いて接触
体1にスプレー法により塗膜を形成し、180℃、60
minの条件で硬化後約20μmまで研磨して仕上げて
いる。
の式27に示すアミノカルボン酸塩を20wt%添加し
たエポキシ樹脂組成物を塗布し硬化した摩擦材12を使
用しており、突起10aが摩擦材12と加圧され接触し
ている。摩擦材12はエポキシ樹脂組成物を用いて接触
体1にスプレー法により塗膜を形成し、180℃、60
minの条件で硬化後約20μmまで研磨して仕上げて
いる。
【0074】
【化34】
【0075】本実施例8で用いた式27に示すアミノカ
ルボン酸塩は実施例1と同様の効果が得られ、アミノカ
ルボン酸塩の添加量が増加するに従って、吸着の発生し
たときの吸着トルクが低下している事が分かる。
ルボン酸塩は実施例1と同様の効果が得られ、アミノカ
ルボン酸塩の添加量が増加するに従って、吸着の発生し
たときの吸着トルクが低下している事が分かる。
【0076】実施例9 本実施例9では、接触体1に予めエポキシ樹脂に、下記
の式30に示すイミダゾリニウムベタインを20wt%
添加したエポキシ樹脂組成物を塗布し硬化した摩擦材1
2を使用しており、突起10aが摩擦材12と加圧され
接触している。摩擦材12はエポキシ樹脂組成物を用い
て接触体1にスプレー法により塗膜を形成し、180
℃、60minの条件で硬化後約20μmまで研磨して
仕上げている。
の式30に示すイミダゾリニウムベタインを20wt%
添加したエポキシ樹脂組成物を塗布し硬化した摩擦材1
2を使用しており、突起10aが摩擦材12と加圧され
接触している。摩擦材12はエポキシ樹脂組成物を用い
て接触体1にスプレー法により塗膜を形成し、180
℃、60minの条件で硬化後約20μmまで研磨して
仕上げている。
【0077】
【化35】
【0078】本実施例9で用いた式30に示すイミダゾ
リニウムベタインは実施例1と同様の効果が得られ、イ
ミダゾリニウムベタインの添加量が増加するに従って、
吸着の発生したときの吸着トルクが低下している事が分
かる。
リニウムベタインは実施例1と同様の効果が得られ、イ
ミダゾリニウムベタインの添加量が増加するに従って、
吸着の発生したときの吸着トルクが低下している事が分
かる。
【0079】尚、本実施例1〜5ではエポキシ樹脂に対
する振動体の摩擦接触部として、炭化珪素粉末を含有し
たニッケル無電解めっきを使用したが、エポキシ樹脂や
その他の高分子材料である摩擦材に対する相手側の振動
体の摩擦接触部の材質の選択の余地は広い。エポキシ樹
脂やその他の高分子材料よりもある程度硬い材料であれ
ば、図2に示したように摩擦駆動時に比較的に軟らかい
エポキシ樹脂やその他の高分子材料の方の摩耗のみ進行
するので安定した摩耗状態となる。例えば、その他の振
動体の摩擦接触部として、クロムなどの硬質めっき、ア
ルミナなどの酸化物セラミックス、その他、窒化チタン
などの窒化物セラミックスの蒸着、溶射などの各種コー
ティング、金属の窒化、焼き入れによる硬化処理でも良
い。
する振動体の摩擦接触部として、炭化珪素粉末を含有し
たニッケル無電解めっきを使用したが、エポキシ樹脂や
その他の高分子材料である摩擦材に対する相手側の振動
体の摩擦接触部の材質の選択の余地は広い。エポキシ樹
脂やその他の高分子材料よりもある程度硬い材料であれ
ば、図2に示したように摩擦駆動時に比較的に軟らかい
エポキシ樹脂やその他の高分子材料の方の摩耗のみ進行
するので安定した摩耗状態となる。例えば、その他の振
動体の摩擦接触部として、クロムなどの硬質めっき、ア
ルミナなどの酸化物セラミックス、その他、窒化チタン
などの窒化物セラミックスの蒸着、溶射などの各種コー
ティング、金属の窒化、焼き入れによる硬化処理でも良
い。
【0080】又、本実施例では接触体1としてアルミを
使用している。しかし、アルミの場合、スプレーコーテ
ィングを行う際には、密着力が悪く、コーティングが剥
がれ易い。そのためアルミには、ショットブラストでコ
ーティング面の粗度を荒らし、アルマイト処理を行いコ
ーティングしたエポキシ樹脂との密着力を上げている。
使用している。しかし、アルミの場合、スプレーコーテ
ィングを行う際には、密着力が悪く、コーティングが剥
がれ易い。そのためアルミには、ショットブラストでコ
ーティング面の粗度を荒らし、アルマイト処理を行いコ
ーティングしたエポキシ樹脂との密着力を上げている。
【0081】尚、接触体1が固定され、振動体11が振
動波によって移動するタイプのモータにも本発明は適用
される。
動波によって移動するタイプのモータにも本発明は適用
される。
【0082】上記実施例では、摩擦材を図1に示した棒
状の振動波モータに適用した例を示したが、その他に円
環形の振動波モータに同様の方法で、上記の摩擦材を設
けた摩擦接触面を形成してもよい。
状の振動波モータに適用した例を示したが、その他に円
環形の振動波モータに同様の方法で、上記の摩擦材を設
けた摩擦接触面を形成してもよい。
【0083】また、図4は、図1に示した振動波モータ
を駆動源とする機器の概略図である。13は大歯車13
aと小歯車13bを有するギアで、大歯車13aが振動
波モータのギア1aと噛合している。14は被駆動部
材、例えばレンズ鏡筒で、外周部に設けられたギア14
aにギア13の小歯車13bが噛合し、モータの駆動力
により回転する。一方、ギア13にはエンコーダスリッ
ト板15が取り付けられ、ギア13の回転をフォトカッ
プラー16により検出し、例えばオートフォーカスのた
めにモータの回転、停止を制御する。
を駆動源とする機器の概略図である。13は大歯車13
aと小歯車13bを有するギアで、大歯車13aが振動
波モータのギア1aと噛合している。14は被駆動部
材、例えばレンズ鏡筒で、外周部に設けられたギア14
aにギア13の小歯車13bが噛合し、モータの駆動力
により回転する。一方、ギア13にはエンコーダスリッ
ト板15が取り付けられ、ギア13の回転をフォトカッ
プラー16により検出し、例えばオートフォーカスのた
めにモータの回転、停止を制御する。
【0084】
【発明の効果】以上説明した様に、本発明によれば、振
動を発生する振動体と、該振動体と摩擦接触し、該振動
によって前記振動体と相対移動する接触体を有する振動
波モータに於いて、前記接触体、又は振動体の少なくと
も一方の摩擦接触部分に、耐熱性樹脂と、4級アンモニ
ウム塩を含有する界面活性物質を含有する樹脂組成物を
母材とする摩擦材を設けているので、安定した回転が得
られ、摩擦熱や湿気に係わらず振動体と接触体との間の
吸着を防止し、安定した起動性を確保できる効果が得ら
れる。
動を発生する振動体と、該振動体と摩擦接触し、該振動
によって前記振動体と相対移動する接触体を有する振動
波モータに於いて、前記接触体、又は振動体の少なくと
も一方の摩擦接触部分に、耐熱性樹脂と、4級アンモニ
ウム塩を含有する界面活性物質を含有する樹脂組成物を
母材とする摩擦材を設けているので、安定した回転が得
られ、摩擦熱や湿気に係わらず振動体と接触体との間の
吸着を防止し、安定した起動性を確保できる効果が得ら
れる。
【図1】本発明の振動波モータの一実施例を示す概略断
面図である。
面図である。
【図2】図1のA部を拡大した部分で、摩擦材を塗布し
た接触体とこれに接触する振動体を示す説明図である。
た接触体とこれに接触する振動体を示す説明図である。
【図3】本発明の実施例1の脂肪族4級アンモニウム塩
の添加量と吸着時の吸着トルクの関係を示す図である。
の添加量と吸着時の吸着トルクの関係を示す図である。
【図4】図1に示した振動波モータを駆動源とする機器
の概略図である。
の概略図である。
1 接触体 2、8 振動体構造体 3、4、5、6 駆動用圧電素子 7 振動検出用圧電素子 9 締結ボルト 10 駆動面 11 振動体 12 摩擦材
フロントページの続き (72)発明者 永田 之則 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内
Claims (15)
- 【請求項1】 振動波モータの振動を発生する振動体
と、該振動体と摩擦接触し、該振動によって前記振動体
と相対移動する接触体の摩擦接触部分に用いる摩擦材で
あり、耐熱性樹脂と、4級アンモニウム塩基を有する界
面活性物質を含有する樹脂組成物からなることを特徴と
する振動波モータ用摩擦材。 - 【請求項2】 前記耐熱性樹脂が、アルキド樹脂、ポリ
エステル樹脂、アクリル樹脂、アミノ樹脂、ポリアミド
樹脂、ポリイミド樹脂、エポキシ樹脂、フェノール樹
脂、ユリア樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリアミドイミド
樹脂、ポリエーテルイミド樹脂、シリコーン樹脂、ふっ
素樹脂から選ばれた一種または二種以上の樹脂からなる
請求項1記載の振動波モータ用摩擦材。 - 【請求項3】 前記4級アンモニウム塩基を有する界面
活性物質が、脂肪族4級アンモニウム塩、ベンザルコニ
ウム塩、塩化ベンゼトニウム、ピリジニウム塩、イミダ
ゾリニウム塩、カルボキシルベタイン、スルホベタイ
ン、アミノカルボン酸塩、イミダゾリニウムベタインか
ら選ばれた一種または二種以上の化合物である請求項1
記載の振動波モータ用摩擦材。 - 【請求項4】 前記脂肪族4級アンモニウム塩が、下記
一般式(1)で表わされる化合物である請求項3記載の
振動波モータ用摩擦材。 【化1】 (式中、R1は炭素原子数12〜18のアルキル基、R2
は単結合、メチル基または炭素原子数12〜18のアル
キル基、Xはハロゲン原子を示す) - 【請求項5】 前記ベンザルコニウム塩が、下記一般式
(2)で表わされる化合物である請求項3記載の振動波
モータ用摩擦材。 【化2】 (式中、R3 は炭素原子数12〜24のアルキル基、X
はハロゲン原子を示す) - 【請求項6】 前記塩化ベンゼトニウムが、下記構造式
(3)で表わされる化合物である請求項3記載の振動波
モータ用摩擦材。 【化3】 - 【請求項7】 前記ピリジニウム塩が、下記一般式
(4)で表わされる化合物である請求項3記載の振動波
モータ用摩擦材。 【化4】 (式中、R4 は炭素原子数12〜18のアルキル基、X
はハロゲン原子を示す) - 【請求項8】 前記イミダゾリニウム塩が、下記一般式
(5)で表わされる化合物である請求項3記載の振動波
モータ用摩擦材。 【化5】 (式中、R5は水素原子または炭素原子数1〜4のアル
キル基、R6は炭素原子数1〜5のアルキル基、R7 は
炭素原子数12〜24のアルキル基、Xはハロゲン原子
を示す) - 【請求項9】 前記カルボキシルベタインが、下記一般
式(6)で表わされる化合物である請求項3記載の振動
波モータ用摩擦材。 【化6】 (式中、R8 は炭素原子数12〜18のアルキル基、n
は1〜2の整数を示す) - 【請求項10】 前記スルホベタインが、下記一般式
(7)で表わされる化合物である請求項3記載の振動波
モータ用摩擦材。 【化7】 (式中、R9 は炭素原子数12〜18のアルキル基、m
は1〜2の整数を示す) - 【請求項11】 前記アミノカルボン酸塩が、下記一般
式(8)で表わされる化合物である請求項3記載の振動
波モータ用摩擦材。 【化8】 (式中、R10は炭素原子数12〜18のアルキル基、r
は1〜2の整数を示す) - 【請求項12】 前記イミダゾリニウムベタインが、下
記一般式(9)で表わされる化合物である請求項3記載
の振動波モータ用摩擦材。 【化9】 (式中、R11は炭素原子数12〜18のアルキル基を示
す) - 【請求項13】 前記樹脂組成物中の4級アンモニウム
塩基を有する界面活性物質の含有量が0.5〜50重量
%である請求項1記載の振動波モータ用摩擦材。 - 【請求項14】 振動を発生する振動体と、該振動体と
摩擦接触し、該振動によって前記振動体と相対移動する
接触体を有する振動波モータに於いて、前記振動体又は
接触体の少なくとも一方の摩擦接触部分に請求項1乃至
13のいずれかの項に記載の摩擦材を設けたことを特徴
とする振動波モータ。 - 【請求項15】 請求項14に記載の振動波モータを駆
動源として設けた機器。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9241714A JPH1161107A (ja) | 1997-08-25 | 1997-08-25 | 振動波モータ用摩擦材、それを用いた振動波モータおよび機器 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9241714A JPH1161107A (ja) | 1997-08-25 | 1997-08-25 | 振動波モータ用摩擦材、それを用いた振動波モータおよび機器 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH1161107A true JPH1161107A (ja) | 1999-03-05 |
Family
ID=17078451
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP9241714A Pending JPH1161107A (ja) | 1997-08-25 | 1997-08-25 | 振動波モータ用摩擦材、それを用いた振動波モータおよび機器 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH1161107A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2023515148A (ja) * | 2020-04-02 | 2023-04-12 | シェフラー テクノロジーズ アー・ゲー ウント コー. カー・ゲー | 第四級アンモニウム塩を有する湿式摩擦材 |
-
1997
- 1997-08-25 JP JP9241714A patent/JPH1161107A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2023515148A (ja) * | 2020-04-02 | 2023-04-12 | シェフラー テクノロジーズ アー・ゲー ウント コー. カー・ゲー | 第四級アンモニウム塩を有する湿式摩擦材 |
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