JPH1163019A - 電磁クラッチ - Google Patents

電磁クラッチ

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JPH1163019A
JPH1163019A JP9229701A JP22970197A JPH1163019A JP H1163019 A JPH1163019 A JP H1163019A JP 9229701 A JP9229701 A JP 9229701A JP 22970197 A JP22970197 A JP 22970197A JP H1163019 A JPH1163019 A JP H1163019A
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armature
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side rotating
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祐一 青木
Junichi Oguchi
純一 大口
Hiroyasu Sakamoto
博康 坂本
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    • F16D27/00Magnetically- or electrically- actuated clutches; Control or electric circuits therefor
    • F16D27/02Magnetically- or electrically- actuated clutches; Control or electric circuits therefor with electromagnets incorporated in the clutch, i.e. with collecting rings
    • F16D27/04Magnetically- or electrically- actuated clutches; Control or electric circuits therefor with electromagnets incorporated in the clutch, i.e. with collecting rings with axially-movable friction surfaces
    • F16D27/06Magnetically- or electrically- actuated clutches; Control or electric circuits therefor with electromagnets incorporated in the clutch, i.e. with collecting rings with axially-movable friction surfaces with friction surfaces arranged within the flux
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
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    • F16D27/00Magnetically- or electrically- actuated clutches; Control or electric circuits therefor
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 コイル回転型の電磁クラッチにおいて、磁気
効率および組付生産性の向上を図る。 【解決手段】 磁性体製のロータ1の環状凹部1d内に
電磁コイル2を配置し、ロータ1の内周円筒部1bおよ
び外周円筒部1cの端部に、磁性体製のアーマチャ8に
対向する摩擦面1eを形成し、凹部1dのうち、電磁コ
イル2よりもアーマチャ8側の部位に、磁性体製の摩擦
板4を配置する。アーマチャ8のうち、摩擦板4の半径
方向の中間に位置する部位に磁気遮断部8aを配置し、
摩擦板4の外周部および内周部にそれぞれ突起部4b、
4cを設け、この両突起部4b、4cを介して摩擦板4
を両円筒部1b、1cの溝部1f、1gに支持、固定す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は動力伝達を断続する
電磁クラッチに関するもので、自動車用空調装置の冷凍
サイクルの圧縮機駆動用として好適なものである。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の電磁クラッチにおいて
は、一般に電磁吸引力を発生する電磁コイルを固定部材
側に設置するコイル固定型のものが使用されている。こ
のコイル固定型は、電磁コイルが固定部材側にあるの
で、電磁コイルへの通電路を特別の通電部材を必要とす
ることなく簡単に構成できる利点がある。
【0003】しかし、電磁コイルを固定部材側に設置す
るため、電磁コイルによる磁束が通過する磁気回路が、
固定部材、駆動側回転部材およびこの回転部材に磁気吸
引されるアーマチャの三者を経由する回路となり、この
三者の間にそれぞれ磁気ギャップが存在する。そのた
め、磁気損失が大となり、磁気効率が低くなるので、電
磁コイルの大型化、あるいは電磁コイルの消費電力の増
加を招く。
【0004】そこで、電磁コイルを回転部材側に設置す
るコイル回転型が実開平1−131028号公報等で提
案されている。このコイル回転型のものは磁気回路を回
転部材と回転部材に磁気吸引されるアーマチャのみで構
成できるので、コイル固定型に比して磁気損失が非常に
小さくなり、磁気効率を大幅に向上できるという利点が
ある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記公
報のものでは、磁性体製の駆動側回転部材に対して、こ
れとは別体の磁性体製の摩擦板を接合し、この摩擦板に
対して微少隙間を介して磁性体製のアーマチャを対向配
置する構造を採用している。このため、電磁コイルへの
通電により発生する磁気回路の磁束が互いに別体である
回転部材と摩擦板との接合部を通過する。
【0006】この回転部材と摩擦板との接合は通常点溶
接等の接合手段で行われるが、接合部の円周方向におい
て溶接箇所以外の部分では微少な隙間が存在するので、
この微少隙間が原因となって磁気効率の低下を招くとい
う不具合がある。また、回転部材に対する摩擦板の半径
方向の位置決めを行うことができないので、組付生産性
も低い。
【0007】本発明は上記点に鑑みてなされたもので、
コイル回転型の電磁クラッチにおいて、磁気効率の向上
を図ることを目的とする。また、本発明はコイル回転型
の電磁クラッチにおいて、組付生産性の向上を図ること
を他の目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1〜4記載の発明では、回転駆動源からの回
転力を受けて回転する、磁性体からなる駆動側回転部材
(1)を、内周円筒部(1b)と、外周円筒部(1c)
と、この両円筒部(1b、1c)の間に形成された環状
の凹部(1d)とを有する断面形状に形成し、電磁コイ
ル(2)を凹部(1d)内に電気絶縁して配置し、駆動
側回転部材(1)の内周円筒部(1b)および外周円筒
部(1c)の端部に、アーマチャ(8)に対向する摩擦
面(1e)を形成し、さらに、凹部(1d)のうち、電
磁コイル(2)よりもアーマチャ(8)側の部位に、磁
性体からなる摩擦板(4)を配置し、アーマチャ(8)
のうち、摩擦板(4)の半径方向の中間に位置する部位
に磁気遮断部(8a)を配置し、摩擦板(4)の外周部
および内周部にそれぞれ突起部(4b、4c)を設け、
この外周部および内周部の突起部(4b、4c)を介し
て摩擦板(4)を内周円筒部(1b)および外周円筒部
(1c)の端部に支持し、駆動側回転部材(1)および
摩擦板(4)とアーマチャ(8)との間で、半径方向に
4極以上の電磁吸着部(〜)を構成することを特徴
としている。
【0009】これによると、半径方向に4極以上の電磁
吸着部(〜)を構成することにより、ア−マチャ
(8)の電磁吸引力を増大できる。しかも、アーマチャ
(8)と駆動側回転部材(1)との間、およびアーマチ
ャ(8)と摩擦板(4)との間でそれぞれ別体の部品が
介在することがなく、これらの部材間を直接磁束が流れ
るので、従来技術のような別体部品による磁気抵抗の増
大が発生せず、磁気効率を向上できる。従って、電磁コ
イル(2)の起磁力をアーマチャ(8)の電磁吸引力発
生のために効率よく活用でき、電磁コイル(2)の線径
を細くできるので、電磁コイル(2)の小型化および消
費電力の低減を達成できる。
【0010】また、請求項2記載の発明では、駆動側回
転部材(1)の内周円筒部(1b)および外周円筒部
(1c)の端部にそれぞれ溝部(1f、1g)を形成
し、摩擦板(4)の外周部の突起部(4b)を外周円筒
部(1c)の溝部(1f)に挿入し、また、摩擦板
(4)の内周部の突起部(4c)を内周円筒部(1b)
の溝部(1g)に挿入することを特徴としている。
【0011】これによると、両突起部(4b、4c)と
両溝部(1f、1g)との嵌合により摩擦板(4)の半
径方向および軸方向の位置決めを行うことができるの
で、摩擦板(4)の駆動側回転部材(1)への組付が容
易となり、クラッチの組付生産性を向上できる。また、
上記溝部(1f、1g)を請求項3のように環状にすれ
ば、上記溝部(1f、1g)を容易に加工できる。
【0012】また、請求項4のように、摩擦板(4)の
外周部の突起部(4b)および内周部の突起部(4c)
のうち、少なくとも一方を駆動側回転部材(1)の内周
円筒部(1b)または外周円筒部(1c)の端部に溶接
より固着すれば、摩擦板(4)を駆動側回転部材(1)
に強固に固定できる。なお、上記各手段の括弧内の符号
は、後述する実施形態記載の具体的手段との対応関係を
示すものである。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図に
基づいて説明する。図1〜図7は本発明の一実施形態を
示すもので、1は駆動側ロータで、その外周部に多重V
ベルトが係合される多重V溝を持ったプーリ部1aが一
体に設けられている。駆動側ロータ1は、図示しないベ
ルトを介して自動車エンジンから回転力を受けて回転す
る駆動側回転部材であって、低炭素鋼のような鉄系金属
(強磁性体)で断面コの字形状の2重リング形状に成形
されている。
【0014】この駆動側ロータ1の内周円筒部1bと外
周円筒部1cの間には環状の凹部1dが形成されてお
り、また、ロータ1の半径方向の側面、すなわち、内周
円筒部1bと外周円筒部1cの軸方向端部には摩擦面1
eが形成されている。2は電磁吸引力を発生する電磁コ
イルで、駆動側ロータ1の凹部1d内に設置されてい
る。この電磁コイル2は樹脂製の巻枠2a上に巻線され
た状態で、凹部1dに成形された樹脂部材3により上記
凹部1dに対して絶縁固定されている。従って、電磁コ
イル2は駆動側ロータ1と一体に回転するようになって
いる。
【0015】4は低炭素鋼のような鉄系金属(強磁性
体)からなる摩擦板で、図7に示すようにリング状の本
体部4aの外周側および内周側にそれぞれ複数の突起部
4b、4cを一体成形している。この複数の外周側の突
起部4bをロータ1の外周円筒部1cの環状溝部1f
(図1、2、4参照)に挿入、支持させる。また、複数
の内周側の突起部4cをロータ1の内周円筒部1cの環
状溝部1g(図1、2、4参照)に挿入、支持させる。
さらに、内周側の突起部4cは溶接等の手段にてロータ
1の内周円筒部1bに固着している。
【0016】図4は摩擦板4のロータ1への組付状態を
示しており、ロータ1の凹部1d内に電磁コイル2部が
樹脂部材3により絶縁固定された後に、摩擦板4はロー
タ1に対して組付けられる。ここで、摩擦板4の内外周
の突起部4b、4cは本例では図4、7に示すように、
それぞれ6個づつ等間隔に形成してある。そして、図2
に示すように、突起部4b、4cの側面4b′、4c′
が環状溝部1f、1gの側壁面に当接して、摩擦板4の
軸方向の位置決めが行われ、また、図2、4に示すよう
に、突起部4bの外周端が環状溝部1fの外周壁に、ま
た、突起部4cの内周端が環状溝部1gの内周壁にそれ
ぞれ当接して摩擦板4の径方向の位置決めが行われる。
なお、摩擦板4の円周方向の位置決めは特に行う必要が
ないので、円周方向の位置決め手段は設けてない。
【0017】5は従動側機器(回転機械)である圧縮機
で、6は圧縮機5のうち、電磁クラッチ側に位置するフ
ロントハウジングである。このフロントハウジング6は
アルミニウム系金属からなり、その軸方向外方に円筒状
に突出するボス部6aを中心部に一体成形している。こ
こで、圧縮機5は自動車用空調装置の冷凍サイクルの冷
媒圧縮用のものであって、公知の斜板型、ベーン型、ス
クロール型等のいずれのタイプでもよい。
【0018】7は駆動側ロータ1をフロントハウジング
6のボス部6a上に回転自在に支持する軸受であり、こ
の軸受7は本例では駆動側ロータ1の内周面に固定され
た外輪7aと、ボス部6aの外周面に固定された内輪7
bと、この両者7a、7bの間に転動自在に保持された
ボール7cとを有する転がり軸受から構成されている。
【0019】8はロータ1の摩擦面1eおよび摩擦板4
に対向配設されたアーマチャで、リング状の平板形状に
低炭素鋼のような鉄系金属(強磁性体)で形成されてい
る。このアーマチャ8は電磁コイル2の非通電時にはロ
ータ1の摩擦面1eから所定の微小距離離れた位置(図
1〜3に示す位置)に板バネ(弾性連結部材)9のバネ
力で保持されるようになっている。この板バネ9は細長
の薄板状のものであり、アーマチャ8の円周方向に複数
個配置され、各板バネ9の一端部は図示しないリベット
によりアーマチャ8に連結され、各板バネ9の他端部は
リベット10によりハブ11に連結されている。
【0020】ここで、アーマチャ8の径方向において、
摩擦板4の本体部4aの中間に対向する部位には、円周
方向に延びる円弧状の溝8aが磁気遮断部として複数個
形成してあり、この溝8aの形成によって電磁コイル2
の磁気回路Bを図1、2に示すようにアーマチャ8の径
方向中間部で摩擦板4の本体部4aとの間で屈曲させ
る。
【0021】なお、摩擦板4の突起部4b、4cの円周
方向の寸法は図4に示すように微小であり、突起部4
b、4c部分の磁気抵抗が非常に大きい。そのため、突
起部4b、4cを磁束がほとんど通過せず、磁気回路B
に示すように、アーマチャ8の内周部とロータ1の内周
円筒部1bの端部との間、およびアーマチャ8の外周部
とロータ1の外周円筒部1cの端部との間をほとんどの
磁束が通過する。
【0022】以上により、ロータ1および摩擦板4と、
アーマチャ8との間で、半径方向に4極(4箇所)の電
磁吸着部〜を構成できる。ハブ11は鉄系金属にて
半径方向に延びる円板部11aと中心円筒部11bとを
有する形状に成形されており、円板部11aの外周側に
はゴム等の弾性体からなるストッパー部材12が装着さ
れ、このストッパー部材12にてアーマチャ8の軸方向
位置(コイル非通電時の位置)を規定する。
【0023】ハブ11の中心円筒部11bは、圧縮機5
の回転軸13にスプライン結合等により回り止めして嵌
合している。そして、回転軸13の先端部のネジ穴にボ
ルト14をネジ込むことによりハブ11の内周鍔部11
cを回転軸13の段部との間に挟み込んで、ハブ11を
回転軸13に一体に連結している。次に、ロータ1とと
もに回転する電磁コイル2への通電路の構成を説明する
と、この通電路構成において、軸受7を支持する圧縮機
ボス部6aの内周側に、スリップリング19、20とブ
ラシ22、23とを持つ摺動通電機構を配置している。
【0024】この摺動通電機構の配置レイアウトは、具
体的には次のごとく構成されている。ロータ1の内周円
筒部1bのうち、電磁コイル2の内周側で、アーマチャ
8側の部位には溝部1h、1iを形成して、電磁コイル
2の両端部に電気接続された正極側、負極側の2本のリ
ード線16、17を所定間隔開けて、相互間の電気絶縁
を確保しつつ溝部1h、1i内を内周方向へ配線する。
なお、この2本のリード線16、17は、図1、2では
図示簡略化のために1本のみ示している。このリード線
16、17は本例では銅、アルミニウム等の導体金属を
そのまま露出させている裸線からなる。
【0025】そして、摩擦板4およびアーマチャ8の内
周側には樹脂等の電気絶縁材にて成形されたリング状の
保持板18が配置され、この保持板18の外周部には複
数の突起18aを形成し、この突起18aをロータ1の
内周円筒部1bの内周突出端1jに設けた凹部1k内に
嵌合係止することにより、保持板18がロータ1の内周
部に一体に保持され、ロータ1と一端に回転するように
してある。
【0026】この保持板18の内周側で、ボス部6a側
の面には同心状に正極側、負極側の2つのスリップリン
グ19、20が固着されている。図5に示すように、リ
ード線16、17の内周側の部位は保持板18の板厚内
部に埋設するように成形してあり、リード線16、17
の内周側端部はそれぞれ正極側、負極側のスリップリン
グ19、20に電気接続されている。
【0027】一方、圧縮機5の回転軸13に固定された
ハブ11の中心円筒部11bと、ボス部6aの内周面と
の間には円筒状の空間21が確保してあり、この空間2
1には正極側、負極側のブラシ22、23が配置してあ
る。このブラシ22、23は円筒状の形状であり、その
軸方向の両端には樹脂等の電気絶縁材で形成されたリン
グ状の保持部材24、25が配置されている。
【0028】この両保持部材24、25により円筒状の
ブラシ22、23相互の間に径方向の所定の間隔を保持
し、電気絶縁を図る。また、保持部材25の外周延長部
により外側のブラシ22とボス部6aの内周面との間の
電気絶縁を図っている。一方の保持部材24は保持板1
8に一体成形することができるが、別体部品を保持板1
8に固着してもよい。
【0029】さらに、内側のブラシ23の内周部から圧
縮機5側へ延びる円筒状の保持部材26が空間21内に
配置されており、この保持部材26も樹脂等の電気絶縁
材で形成され、この保持部材26の鍔部26aの外周部
には図6に示すように複数の突起26bを形成し、この
突起26bをボス部6aの内周面に設けた凹部6b内に
嵌合係止することにより、保持部材26はボス部6aの
内周部に保持されている。
【0030】なお、上記保持部材26の内周面とハブ1
1の中心円筒部11bの外周面との間には所定の間隔を
保持して、保持部材26がボス部6a側に固定されたま
まとする。この保持部材26の外周面とボス部6aの内
周面との間に上述した保持部材25が保持される。そし
て、この保持部材25と保持部材26の鍔部26aとの
間にブラシ22、23の弾性押圧部材としてコイルスプ
リング27が配置され、このコイルスプリング27のバ
ネ力でブラシ22、23をスリップリング19、20に
弾性的に押圧接触させている。正極側、負極側の2本の
リード線28、29の一端は保持部材25を貫通してブ
ラシ22、23に電気接続されている。この2本のリー
ド線28、29も図示の簡略化のために1本のみ図示し
ている。
【0031】この2本のリード線28、29は導体の周
囲を絶縁被覆で覆ったものであり、その他端部は保持部
材26の鍔部26aを貫通して鍔部26aの外部に露出
している。2本のリード線28、29のうち、この露出
端部にはスプリング作用を持つ曲げ部28a、29aが
形成してある。30は樹脂製のコネクタ本体であり、フ
ロントハウジング6の外表面上に成形されて固定される
ものであって、コネクタ本体30の内部には導電金属か
らなる細い平板状の2枚の接続端子31、32が所定間
隔を開けてフロントハウジング6の半径方向外方に向か
うように配設されている。この接続端子31、32も図
示の簡略化のために1枚のみ図示している。
【0032】この接続端子31、32には、保持部材2
6の鍔部26aと対向する面に平板部31a、32aを
配置して、この平板部31a、32aにリード線28、
29の曲げ部28a、29aが弾性的に圧接することに
より、リード線28、29と接続端子31、32との電
気接続を得るようにしてある。上記したリード線16、
17、スリップリング19、20、ブラシ22、23、
リード線28、29および接続端子31、32により、
電磁コイル2の通電路を構成している。コネクタ本体3
0の接続端子31、32は電磁クラッチの断続(すなわ
ち圧縮機5の作動の断続)を制御する外部制御回路(図
示せず)に電気接続される。
【0033】次に、上記構成において作動を説明する。
ロータ1は、軸受7によってフロントハウジング6のボ
ス部6aの外周面上で回転自在に支持されているので、
図示しない自動車エンジンが運転されると、エンジンの
クランクプーリの回転がベルト(図示せず)を介してプ
ーリ1aに伝達され、ロータ1および電磁コイル2は常
時回転する。
【0034】ロータ1および電磁コイル2の回転に伴っ
て、リード線16、17、保持板18、保持部材24お
よびスリップリング19、20も一緒に回転する。これ
に対し、ブラシ22、23、保持部材25、26、コイ
ルスプリング27、およびリード線28、29はすべて
ボス部6a側に保持されて、固定されている。従って、
回転するスリップリング19、20に対してブラシ2
2、23の軸方向の一端面がコイルスプリング27のバ
ネ力で圧接し、摺動することになる。
【0035】上記の状態において、圧縮機5を作動させ
るため、外部制御回路からコネクタ本体30の接続端子
31、32に車載電源の電圧が印加されると、上記した
部材(16、17、19、20、22、23、28、2
9)から構成される通電路を介して電磁コイル2に通電
される。すると、ロータ1とアーマチャ8との間に構成
される磁気回路B(図1、2参照)に磁束が流れ、これ
により、ロータ1の摩擦面1eおよび摩擦板4とアーマ
チャ8との間に電磁吸引力が発生するので、アーマチャ
8は板バネ9の軸方向弾性力(図1、2の左方向への
力)に抗してロータ1の摩擦面1eおよび摩擦板4に吸
引、吸着される。
【0036】この結果、ロータ1とアーマチャ8が一体
となって回転し、さらにアーマチャ8は板バネ9および
リベット10を介してハブ11と一体に回転する。従っ
て、ハブ11を介して圧縮機5の回転軸13にロータ1
の回転が伝達され、圧縮機5が作動する。ところで、図
1、2の磁気回路Bにおいて、ロータ1および摩擦板4
と、アーマチャ8との間で、半径方向に4極(4箇所)
の電磁吸着部〜を構成しており、アーマチャ8の電
磁吸引力はこの電磁吸着部〜の極数の増加に応じて
増大するから、電磁吸着部〜の4極化により電磁吸
引力を増大できる。しかも、アーマチャ8とロータ1と
の間、およびアーマチャ8と摩擦板4との間でそれぞれ
別体の部品が介在することがなく、これらの部材間を直
接磁束が流れるので、従来技術のような別体部品による
磁気抵抗の増大が発生せず、磁気効率を向上できる。従
って、電磁コイル2の起磁力をアーマチャ8の電磁吸引
力発生のために効率よく活用できる。
【0037】一方、圧縮機5を停止するときは、電磁コ
イル2への通電を遮断する。これにより、前記電磁吸引
力が消滅するので、アーマチャ8は板バネ9の軸方向弾
性力によりロータ1の摩擦面1eおよび摩擦板4から離
れ、圧縮機5の回転軸13への回転伝達が遮断されるた
め、圧縮機5が停止する。 (他の実施形態)なお、上記実施形態では、ロータ1に
プーリ部1aを一体に設ける場合について図示したが、
ロータ1に別体で成形されたプーリ部1aを一体に接合
してもよいことはもちろんである。
【0038】また、上記実施形態では、摩擦板4の内外
周部の突起部4b、4cのうち、内周部の突起部4cを
ロータ1の内周円筒部1bの端部に溶接等により固着し
ているが、摩擦板4の外周部の突起部4bをロータ1の
外周円筒部1cの端部に溶接等により固着してもよい。
また、摩擦板4の内外周部の突起部4b、4cを両方と
もロータ1の内周円筒部1bと外周円筒部1cの端部に
固着してもよい。
【0039】また、ロータ1の内周円筒部1bと外周円
筒部1cの端部に形成する溝部1f、1gをリング状と
せずに、摩擦板4の内外周部の突起部4b、4cに対応
する部位のみに部分的に形成して、摩擦板4の円周方向
の位置決めも行うようにしてもよい。また、上記実施形
態では、アーマチャ8の径方向の中間部位に磁気遮断部
としての円弧状溝8aを形成しているが、アーマチャ8
をこの円弧状溝8aの部位で外周側のリング部材と内周
側のリング部材とに2分割して、この内外周の2つのリ
ング部材の間を非磁性金属(例えば、銅等)で一体に接
合するようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示す電磁クラッチの半断
面図で、図4のA−A断面を示す。
【図2】本発明の一実施形態を示す電磁クラッチの半断
面図で、図4のC−C断面を示す。
【図3】図1、2の電磁クラッチの全体形状を示す半断
面側面図である。
【図4】図1、2の電磁クラッチのロータ部の正面図で
ある。
【図5】図4のJ−J断面図である。
【図6】図1、2の電磁クラッチにおけるボス部と円筒
状保持部材との配置形態を示す断面図である。
【図7】(a)は図1、2の電磁クラッチのロータ部に
装着される摩擦板の正面図、(b)は同摩擦板の断面図
である。
【符号の説明】
1…ロータ(駆動側回転部材)、1e…摩擦面、1f、
1g…溝部、2…電磁コイル、4…摩擦板、4b、4c
…突起部、5…圧縮機(従動側機器)、6…フロントハ
ウジング、8…アーマチャ、8a…円弧状溝部(磁気遮
断部)、9…板バネ(弾性連結部材)、11…ハブ(従
動側回転部材)、13…回転軸。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転駆動源からの回転力を受けて回転す
    る、磁性体からなる駆動側回転部材(1)と、 この駆動側回転部材(1)に電気絶縁して設けられ、通
    電により電磁吸引力を発生する電磁コイル(2)と、 従動側機器(5)の回転軸(13)に連結される従動側
    回転部材(11)と、 前記駆動側回転部材(1)に対向配設され、前記電磁コ
    イル(2)の発生する電磁吸引力により前記駆動側回転
    部材(1)に吸着される、磁性体からなるアーマチャ
    (8)と、 前記従動側回転部材(11)と前記アーマチャ(8)と
    の間を連結するように配設され、かつ弾性変形可能な弾
    性連結部材(9)とを備える電磁クラッチにおいて、 前記駆動側回転部材(1)を、内周円筒部(1b)と、
    外周円筒部(1c)と、この両円筒部(1b、1c)の
    間に形成された環状の凹部(1d)とを有する断面形状
    に形成し、 前記電磁コイル(2)は前記凹部(1d)内に配置され
    ており、 前記駆動側回転部材(1)の前記内周円筒部(1b)お
    よび前記外周円筒部(1c)の端部に、前記アーマチャ
    (8)に対向する摩擦面(1e)が形成されており、 さらに、前記凹部(1d)のうち、前記電磁コイル
    (2)よりも前記アーマチャ(8)側の部位に、磁性体
    からなる摩擦板(4)が配置され、 前記アーマチャ(8)のうち、前記摩擦板(4)の半径
    方向の中間に位置する部位に磁気遮断部(8a)が配置
    され、 前記摩擦板(4)の外周部および内周部にそれぞれ突起
    部(4b、4c)が設けられ、 この外周部および内周部の突起部(4b、4c)を介し
    て前記摩擦板(4)が前記内周円筒部(1b)および前
    記外周円筒部(1c)の端部に支持され、 前記駆動側回転部材(1)および前記摩擦板(4)と前
    記アーマチャ(8)との間で、半径方向に4極以上の電
    磁吸着部(〜)を構成することを特徴とする電磁ク
    ラッチ。
  2. 【請求項2】 前記駆動側回転部材(1)の前記内周円
    筒部(1b)および前記外周円筒部(1c)の端部にそ
    れぞれ溝部(1f、1g)を形成し、 前記摩擦板(4)の外周部の突起部(4b)を前記外周
    円筒部(1c)の溝部(1f)に挿入し、また、前記摩
    擦板(4)の内周部の突起部(4c)を前記内周円筒部
    (1b)の溝部(1g)に挿入することを特徴とする請
    求項1に記載の電磁クラッチ。
  3. 【請求項3】 前記溝部(1f、1g)は環状であるこ
    とを特徴とする請求項1または2に記載の電磁クラッ
    チ。
  4. 【請求項4】 前記摩擦板(4)の外周部の突起部(4
    b)および内周部の突起部(4c)のうち、少なくとも
    一方が前記駆動側回転部材(1)の前記内周円筒部(1
    b)または前記外周円筒部(1c)の端部に溶接より固
    着されていることを特徴とする請求項1ないし3のいず
    れか1つに記載の電磁クラッチ。
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