JPH116517A - 収納型固定ねじ - Google Patents

収納型固定ねじ

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JPH116517A
JPH116517A JP15936897A JP15936897A JPH116517A JP H116517 A JPH116517 A JP H116517A JP 15936897 A JP15936897 A JP 15936897A JP 15936897 A JP15936897 A JP 15936897A JP H116517 A JPH116517 A JP H116517A
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screw
knob
cylindrical knob
head
cylindrical
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Hiroyuki Okubo
浩之 大久保
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Oki Electric Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 狭い作業スペースでも取り付け、取り外しを
行うことができ、取り外した際にもがたつきを抑制でき
るようにすること。 【解決手段】 本発明は、回転によって固定物への取り
付け取り外しを行うねじ部2aとねじ部2aの端部に設
けられた頭2bとを備えるねじ2と、ねじ2が固定物か
ら取り外された状態でそのねじ2を筒内に収納するよう
配置される筒状つまみ部3とを備えており、この筒状つ
まみ部3の回転によって筒内のねじ2を回転させ、その
回転とともに筒内でねじ2を進退させて取り付け、取り
外しを行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、2つの物を固定す
るねじを備え、取り外した際に脱落せずに収納できる収
納型固定ねじに関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、2つの物を固定する場合、一方
の物に設けられた雌ねじに雄ねじを備えたねじを回転し
て嵌め込むことにより、ねじの頭で一方の物と他方の物
とを挟むように固定する。
【0003】図33は従来のねじを説明する側面図であ
る。すなわち、ねじ10は雄ねじが形成されたねじ部1
1と、回転の軸となる首部11と、首部11に取り付け
られたつまみ部13とから構成されている。
【0004】図34は従来のねじの取り付け状態を説明
する断面図である。この例では固定台Aに固定物Bを固
定するに当たりねじ10を用いている。ねじ10は、固
定台Aに取り付けられたブラケット14の穴を介して固
定物Bにねじ込まれる。このねじ10は抜け止め用のワ
ッシャWとともにブラケット14に入れられ、そのブラ
ケット14が固定台Aに取り付けられている。
【0005】固定する場合には、ブラケット14により
ねじ10が支持された固定台Aと固定物Bとを合わせた
後、ねじ10のつまみ部13を回すことによってねじ部
11を固定物Bにねじ込み固定している。
【0006】また、図35はねじ10を取り外した状態
を説明する断面図である。すなわち、ねじ10を取り外
す場合には、取り付け時とは反対方向につまみ部13を
回転させ、ねじ部11を外す。この際、ねじ10は、抜
け止め用のワッシャWによってブラケット14から脱落
しないようになっている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うなねじには次のような問題がある。すなわち、ねじは
ねじ部の長さ、抜け止め用のワッシャが入る首部の長
さ、つまみ部の長さを足した全長が必要であり、ねじを
取り外す際のスペースを多く必要とする。
【0008】また、図36の断面図に示すように、固定
台Aが略垂直に配置される場合、ねじ10を取り外した
際に斜めになってしまい、ねじ10が垂直となる場合に
比べて多くのスペースを必要とする。
【0009】そこで、図37の断面図に示すように、首
部12を短くしてねじ10を取り外した際に必要となる
スペースを少なくすることが考えられるが、ねじ込み量
が減ってしまい、十分なねじ固定を行うことができなく
なってしまう。
【0010】さらに、図38の断面図に示すように、ね
じ10を取り外した際、ブラケット14内でねじ10が
動いてしまい、振動があるとガタガタと音を発生させた
り、つまみ部13が近くの物にぶつかって傷を付けると
いう問題が生じる。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明はこのような課題
を解決するために成された収納型固定ねじである。すな
わち、本発明は、回転によって固定物への取り付け取り
外しを行うねじ部とそのねじ部の端部に設けられた頭と
を備えるねじと、ねじが固定物から取り外された状態で
そのねじの周囲を筒内に収納するよう配置されるととも
に回転自在に設けられ、その回転とともにねじを回転さ
せ、筒内でねじを進退させる筒状つまみ部とを備えてい
る。
【0012】本発明では、ねじを収納するよう配置され
た筒状つまみ部を回転させることで、その筒内でねじが
回転するとともに、その回転による取り付けおよび取り
外しの際にねじが筒内で進退するようになる。また、ね
じが筒内で進退することから、ねじを取り外した際には
ねじを筒状つまみ部で安定して支えられるようになる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の収納型固定ねじに
おける実施の形態を図に基づいて説明する。図1は第1
実施形態を説明する斜視図、図2は筒状つまみ部を説明
する図である。第1実施形態における収納型固定ねじ1
は、ねじ2を筒内に収納する筒状つまみ部3と、筒状つ
まみ部3の開口部をふさぐ蓋4とから構成される。
【0014】ねじ2は、ねじ山が設けられたねじ部2a
と、このねじ部2aの端部に設けられた頭2bとから構
成されており、筒状つまみ部3内に収納される。また、
ねじ部2aの端部に設けられた頭2bには切り欠き部2
cが設けられており、ねじ2を筒状つまみ部3内に収納
する際、その筒状つまみ部3の穴3a(図中下側)に設
けられた辺3bと対応して嵌まるようになっている。
【0015】筒状つまみ部3は例えばABS(アクリト
ニトリル−ブタジエン−スチレン共重合体)樹脂によっ
て成形されたものであり、その周囲表面に凹凸が付けら
れ指で回転する際の滑り止めの役目を成している。
【0016】この筒状つまみ部3aの穴3aの辺3bと
対応してねじ2の頭2bの切り欠き部2cが嵌まること
で、筒状つまみ部3を回転させることによりその回転を
ねじ2へ伝えることができるようになる。
【0017】また、蓋4は柔軟性を備えた素材の薄板円
盤から成り、ねじ2を筒状つまみ部3内に挿入した状態
でその開口部に取り付けられ、ねじ2を筒状つまみ部3
内に収納するとともに筒状つまみ部3から脱落しないよ
うにしている。
【0018】図3は第1実施形態における収納型固定ね
じ1の実装状態を説明する断面図である。先に説明した
ように、ねじ2は筒状つまみ部3内に挿入され、その開
口部に蓋4が取り付けられている。この状態で筒状つま
み部3のフランジ部Fが、固定台Aに取り付けられたブ
ラケット14に回転自在に取り付けられている。
【0019】次に、固定台Aに回転自在に取り付けられ
た収納型固定ねじ1を用いて固定物を固定する手順を説
明する。図4および図5は取り付けを説明する断面図で
ある。
【0020】すなわち、図4に示すように、固定台Aと
固定物Bとを取り付ける場合、先ず固定台Aと固定物B
との位置合わせをする。
【0021】その後、指で蓋4の中央部を押し(図中
矢印参照)、筒状つまみ部3内に収納されたねじ2を押
し上げ、ねじ部2aの先端を固定台Aの穴から固定物B
の対応するねじ部20aへ嵌め合わせる。
【0022】次いで、この状態で筒状つまみ部3を回転
させる(図中矢印参照)。筒状つまみ部3を回転させ
ることにより、筒内のねじ2が回転して、そのねじ部2
aが固定物Bのねじ部20aへ入り込んでいく。
【0023】図5に示すように、ある程度ねじ部2aが
入り込んだら蓋4から指を外し、筒状つまみ部3のみを
回す(図中矢印参照)。この筒状つまみ部3の回転に
よってねじ2が筒内に沿って固定物Bの方向へ進み、真
っ直ぐ固定物Bへねじ込まれていく(図中矢印参
照)。これによって最後までねじ部2aを入れ込み、固
定を完了する。なお、固定時はねじ部2aにのみ力が掛
かるため、蓋4が薄板状であっても破れることはない。
【0024】図6は取り外しを説明する断面図である。
取り外す場合は、先に説明した取り付けと反対に筒状つ
まみ部3を指で回転させる(図中矢印参照)。この筒
状つまみ部3の回転によってねじ2の頭2bが同じ方向
へ回転し、これに伴いねじ部2aが固定物Bから離れて
いく。
【0025】ねじ2は筒状つまみ部3の回転とともに徐
々に外れていき、筒内に沿って退いていく(図中矢印
参照)。そして、ねじ部2aが完全に固定物Bから外れ
た段階で筒状つまみ部3内に収納される状態となる。
【0026】このように、第1実施形態における収納型
固定ねじ1では、取り付けおよび取り外しでねじ2が筒
状つまみ部3内で進退することから、取り外しても筒状
つまみ部3より外に飛び出ることがなく、筒状つまみ部
3のスペースのみで作業を行うことが可能となる。
【0027】また、蓋4によってねじ2が筒状つまみ部
3から脱落するのを防止しているため、従来のねじで用
いていた抜け止め用のワッシャが不要となる。
【0028】また、図7は固定台Aを垂直にした場合を
説明する断面図である。このように固定台Aを垂直にし
ても、ねじ2が筒状つまみ部3内に収納されていること
で斜めになることがなくなり、筒状つまみ部3のスペー
スDのみで納まることになる。
【0029】さらに、筒状つまみ部3の筒内でねじ2が
進退することから、ねじ2のがたつきがなく、振動して
も音が少ない。また、ねじ2のがたつきがないことか
ら、周囲の物にぶつかって傷を付けることがなくなる。
【0030】しかも、図8の側面図に示すように、外観
としては筒状つまみ部3しか見えないため、見栄えがよ
いというメリットもある。
【0031】次に本発明の収納型固定ねじにおける第2
実施形態を説明する。図9は第2実施形態を説明する斜
視図、図10は筒状つまみ部およびねじの収納状態を説
明する図である。第2実施形態における収納型固定ねじ
1は、ねじ2と、そのねじ2を筒内に収納する筒状つま
み部3から構成される。
【0032】ねじ2は、第1実施形態と同様にねじ部2
aと頭2bとから構成され、頭2bには切り欠き部2c
が設けられている。筒状つまみ部3は、図中上側の穴3
cの形状がねじ2の頭2bの外形とほぼ同一となってお
り、ねじ2を筒状つまみ部3に収納した際、その辺3d
と切り欠き部2cとが対応して嵌まるようになってい
る。
【0033】筒状つまみ部3は例えばABS(アクリト
ニトリル−ブタジエン−スチレン共重合体)樹脂によっ
て成形されたものであり、その周囲表面に凹凸が付けら
れ指で回転する際の滑り止めの役目を成している。
【0034】また、筒状つまみ部3の図中下側の穴3a
は図中上側の穴3cよりも小さい円形となっており、ね
じ2を筒状つまみ部3内に収納した際、ねじ2の頭2c
に設けられた凸部2dが穴3aから露出するようになっ
ている。
【0035】図11は第2実施形態における収納型固定
ねじ1の実装状態を説明する断面図である。先に説明し
たように、ねじ2は筒状つまみ部3内に挿入されてお
り、その頭2bの凸部2dが筒状つまみ部3の図中下側
の穴3aより露出する状態となる。この状態で筒状つま
み部3のフランジ部Fが、固定台Aに取り付けられたブ
ラケット14に回転自在に取り付けられている。
【0036】次に、固定台Aに回転自在に取り付けられ
た収納型固定ねじ1を用いて固定物を固定する手順を説
明する。図12および図13は取り付けを説明する断面
図である。
【0037】すなわち、図12に示すように、固定台A
と固定物Bとを取り付ける場合、先ず固定台Aと固定物
Bとの位置合わせをする。
【0038】その後、指で筒状つまみ部3の穴3aから
筒状つまみ部3内に収納されたねじ2の頭2bの凸部2
dを押し上げ、ねじ部2aの先端を固定台Aの穴から固
定物Bの対応するねじ部20aへ嵌め合わせる(図中
矢印参照)。
【0039】次いで、この状態で筒状つまみ部3を回転
させる(図中矢印参照)。筒状つまみ部3を回転させ
ることにより、筒内のねじ2が回転して、そのねじ部2
aが固定物Bのねじ部20aへ入り込んでいく。
【0040】図13に示すように、ある程度ねじ部2a
が入り込んだら頭2bの凸部2dから指を外し、筒状つ
まみ部3のみを回す(図中矢印参照)。この筒状つま
み部3の回転によってねじ2が筒内に沿って固定物Bの
方向へ進み、真っ直ぐ固定物Bへねじ込まれていく(図
中矢印参照)。これによって最後までねじ部2aを入
れ込み、固定を完了する。
【0041】図14は取り外しを説明する断面図であ
る。取り外す場合は、先に説明した取り付けと反対に筒
状つまみ部3を指で回転させる(図中矢印参照)。こ
の筒状つまみ部3の回転によってねじ2の頭2bが同じ
方向へ回転し、これに伴いねじ部2aが固定物Bから離
れていく。
【0042】ねじ2は筒状つまみ部3の回転とともに徐
々に外れていき、筒内に沿って退いていく(図中矢印
参照)。そして、ねじ部2aが完全に固定物Bから外れ
た段階で筒状つまみ部3内に収納される状態となる。
【0043】このように、第2実施形態における収納型
固定ねじ1では、第1実施形態と同様、取り付けおよび
取り外しでねじ2が筒状つまみ部3内で進退することか
ら、取り外しても筒状つまみ部3より外に飛び出ること
がなく、筒状つまみ部3のスペースのみで作業を行うこ
とが可能となる。
【0044】また、筒状つまみ部3の穴3aがねじ2の
頭2bの外径より小さいことから、ねじ2が筒状つまみ
部3から脱落するのを防止でき、従来のねじで用いてい
た抜け止め用のワッシャが不要となる。
【0045】また、図15は固定台Aを垂直にした場合
を説明する断面図である。このように固定台Aを垂直に
しても、ねじ2が筒状つまみ部3内に収納されているこ
とで斜めになることがなくなり、筒状つまみ部3のスペ
ースDのみで納まることになる。
【0046】さらに、筒状つまみ部3の筒内でねじ2が
進退することから、ねじ2のがたつきがなく、振動して
も音が少ない。また、ねじ2のがたつきがないことか
ら、周囲の物にぶつかって傷を付けることがなくなる。
【0047】しかも、図16の側面図に示すように、外
観としては筒状つまみ部3しか見えないため、見栄えが
よいというメリットもある。また、第1実施形態に比べ
て蓋が不要となることから、部品点数を少なくすること
が可能となる。
【0048】次に本発明の収納型固定ねじにおける第3
実施形態を説明する。図17は第3実施形態を説明する
斜視図、図18は筒状つまみ部およびねじの収納状態を
説明する図である。第3実施形態における収納型固定ね
じ1は、ねじ2と、そのねじ2を筒内に収納する筒状つ
まみ部3と、ねじ2に挿入された付勢手段であるばね5
とから構成される。
【0049】ねじ2は、第1、第2実施形態と同様にね
じ部2aと頭2bとから構成され、頭2bには切り欠き
部2cが設けられている。筒状つまみ部3は、図中上側
の穴3cの形状がねじ2の頭2bの外形とほぼ同一とな
っており、ねじ2を収納する際、その切り欠き部2cと
穴3cの辺3dとが対応して嵌まるようになっている。
【0050】筒状つまみ部3は例えばABS(アクリト
ニトリル−ブタジエン−スチレン共重合体)樹脂によっ
て成形されたものであり、その周囲表面に凹凸が付けら
れ指で回転する際の滑り止めの役目を成している。
【0051】また、筒状つまみ部3の図中下側の穴3a
は図中上側の穴3cよりも小さい円形となっており、ね
じ2を筒状つまみ部3内に収納した際、ねじ2の頭2c
に設けられた凸部2dが穴3aから露出するようになっ
ている。
【0052】さらに、第3実施形態の収納型固定ねじ1
では、付勢手段であるばね5がねじ2のねじ部2aに挿
入され、頭2の窪み2eを押すように配置されている。
【0053】図19は第3実施形態における収納型固定
ねじ1の実装状態を説明する断面図である。先に説明し
たように、ねじ2は筒状つまみ部3内に挿入されてお
り、その頭2bの凸部2dが筒状つまみ部3の図中下側
の穴3aより露出する状態となる。また、ばね5がねじ
部2aに挿入されている。この状態で筒状つまみ部3の
フランジ部Fが、固定台Aに取り付けられたブラケット
14に回転自在に取り付けられている。
【0054】また、ねじ部2aに挿入されたばね5は、
固定台Aと頭2bの窪み2eとの間に配置され、ねじ2
を固定台Aから離す方向へ付勢している。
【0055】次に、固定台Aに回転自在に取り付けられ
た収納型固定ねじ1を用いて固定物を固定する手順を説
明する。図20は取り付け、取り外しを説明する断面図
である。
【0056】すなわち、図20(a)に示すように、固
定台Aと固定物Bとを位置合わせした後、指(図示せ
ず)で筒状つまみ部3の穴3aから筒状つまみ部3内に
収納されたねじ2の頭2bの凸部2dを押し上げ、ねじ
部2aの先端を固定台Aの穴から固定物Bの対応するね
じ部20aへ嵌め合わせる。
【0057】次いで、この状態で筒状つまみ部3を回転
させる。筒状つまみ部3を回転させることにより、筒内
のねじ2が回転して、ねじ2の頭2bでばね5を縮めな
がらねじ部2aが固定物Bのねじ部20aへ入り込んで
いく(図中矢印参照)。
【0058】ある程度ねじ部2aが入り込んだら指を離
し、筒状つまみ部3のみを回す。これによってねじ2が
筒内に沿って固定物Bの方向へ進み、真っ直ぐ固定物B
へねじ込まれていく。そして最後までねじ部2aを入れ
込み、固定を完了する。
【0059】一方、取り外す場合は、先に説明した取り
付けと反対に筒状つまみ部3を指(図示せず)で回転さ
せる。すなわち、図20(b)に示すように、筒状つま
み部3を取り付け時と反対方向に回転させることで、ね
じ2の頭2bを同じ方向へ回転させ、これに伴いねじ部
2aが固定物Bから離れていく。
【0060】ねじ2は筒状つまみ部3の回転とともに徐
々に外れていき、筒内に沿って退いていく(図中矢印
参照)。この際、ばね5の付勢力によってねじ2の頭2
bが押される。そして、ねじ部2aが完全に固定物Bか
ら外れると、ばね5の付勢力で頭2bの凸部2dが穴3
aから露出する位置まで押される。
【0061】このように、第3実施形態における収納型
固定ねじ1では、第1、第2実施形態と同様、取り付け
および取り外しでねじ2が筒状つまみ部3内で進退する
ことから、取り外しても筒状つまみ部3より外に飛び出
ることがなく、筒状つまみ部3のスペースのみで作業を
行うことが可能となる。
【0062】また、第2実施形態と同様、筒状つまみ部
3の穴3aがねじ2の頭2bの外径より小さいことか
ら、ねじ2が筒状つまみ部3から脱落するのを防止で
き、従来のねじで用いていた抜け止め用のワッシャが不
要となる。
【0063】また、図21は固定台Aを垂直にした場合
を説明する断面図である。このように固定台Aを垂直に
しても、ねじ2が筒状つまみ部3内に収納されているこ
とで斜めになることがなくなり、筒状つまみ部3のスペ
ースDのみで納まることになる。
【0064】さらに、図22は第3実施形態における収
納型固定ねじ1を固定台Aの上側に取り付けた例を示す
断面図である。このように取り付けた場合であっても、
ばね5の作用によってねじ2を固定台Aから離す方向へ
押していることから、ねじ2を取り外しても筒状つまみ
部3内でのねじ2のがたつきを抑制できる。また、ねじ
2が筒状つまみ部3より外部に露出してしまうことがな
い。
【0065】これにより、振動があっても音が少なく、
周囲の物にぶつかって傷を付けることもなくなる。ま
た、この状態で取り付けを行う際にも、ねじ2のがたつ
きがないことで的確にねじ部2aを相手側に嵌め入れる
ことができるようになる。
【0066】しかも、図23の側面図に示すように、外
観としては筒状つまみ部3しか見えないため、見栄えが
よいというメリットもある。
【0067】次に本発明の収納型固定ねじにおける第4
実施形態を説明する。図24は第4実施形態を説明する
斜視図、図25は筒状つまみ部を説明する図である。第
4実施形態における収納型固定ねじ1は、ねじ2を筒内
に収納する筒状つまみ部3と、筒状つまみ部3の開口部
をふさぐ蓋4とを備える点で第1実施形態と同様である
が、ねじ2が筒状つまみ部3内に収納された状態でねじ
2の頭2bと蓋4とが接続されている点で相違する。
【0068】ねじ2の頭2bには第1実施形態と同様な
切り欠き部2cが設けられており、ねじ2を筒状つまみ
部3内に収納する際、その筒状つまみ部3の穴3a(図
中下側)に設けられた辺3bと対応して嵌まるようにな
っている。
【0069】筒状つまみ部3は例えばABS(アクリト
ニトリル−ブタジエン−スチレン共重合体)樹脂によっ
て成形されたものであり、その周囲表面に凹凸が付けら
れ指で回転する際の滑り止めの役目を成している。
【0070】この筒状つまみ部3aの穴3aの辺3bと
対応してねじ2の頭2bの切り欠き部2cが嵌まること
で、筒状つまみ部3を回転させることによりその回転を
ねじ2へ伝えることができるようになる。
【0071】また、蓋4は柔軟性を備えた素材の薄板円
盤から成り、ねじ2を筒状つまみ部3内に挿入した状態
でその開口部に取り付けられるとともに、ねじ2の頭2
bの表面と接着剤等によって接続されている。
【0072】図26は第4実施形態における収納型固定
ねじ1の実装状態を説明する断面図である。先に説明し
たように、ねじ2は筒状つまみ部3内に挿入され、その
開口部に蓋4が取り付けられている。また、この蓋4は
その中央部分において接着剤6を介してねじ2の頭2b
と接続されている。この状態で筒状つまみ部3のフラン
ジ部Fが、固定台Aに取り付けられたブラケット14に
回転自在に取り付けられている。
【0073】次に、固定台Aに回転自在に取り付けられ
た収納型固定ねじ1を用いて固定物を固定する手順を説
明する。図27は取り付け、取り外しを説明する断面図
である。
【0074】すなわち、図27(a)に示すように、固
定台Aと固定物Bとを位置合わせした後、指(図示せ
ず)で蓋4の中央部を押し、筒状つまみ部3内に収納さ
れたねじ2を押し上げる(図中矢印参照)。これによ
ってねじ部2aの先端を固定台Aの穴から固定物Bの対
応するねじ部20aへ嵌め合わせる。
【0075】次いで、この状態で筒状つまみ部3を回転
させる。筒状つまみ部3を回転させることにより、筒内
のねじ2が回転して、そのねじ部2aが固定物Bのねじ
部20aへ入り込んでいく。
【0076】ある程度ねじ部2aが入り込んだら蓋4か
ら指を外し、筒状つまみ部3のみを回す。この筒状つま
み部3の回転によってねじ2が筒内に沿って固定物Bの
方向へ進み、真っ直ぐ固定物Bへねじ込まれていく。こ
れによって最後までねじ部2aを入れ込み、固定を完了
する。なお、固定時はねじ部2aにのみ力が掛かるた
め、蓋4がねじ2の頭2bに接続されていても破れるこ
とはない。
【0077】図27(b)は取り外しを説明する断面図
である。取り外す場合は、先に説明した取り付けと反対
に筒状つまみ部3を指で回転させる。この筒状つまみ部
3の回転によってねじ2の頭2bが同じ方向へ回転し、
これに伴いねじ部2aが固定物Bから離れていく。
【0078】ねじ2は筒状つまみ部3の回転とともに徐
々に外れていき、筒内に沿って退いていく(図中矢印
参照)。そして、ねじ部2aが完全に固定物Bから外れ
た段階で筒状つまみ部3内に収納される状態となる。こ
の際、接着剤6によって蓋4とねじ2の頭2bが接続さ
れていることから、ねじ2が外れると蓋4側に引き寄せ
られることになる。
【0079】このように、第4実施形態における収納型
固定ねじ1では、第1〜第3実施形態と同様、取り付け
および取り外しでねじ2が筒状つまみ部3内で進退する
ことから、取り外しても筒状つまみ部3より外に飛び出
ることがなく、筒状つまみ部3のスペースのみで作業を
行うことが可能となる。
【0080】また、第1実施形態と同様、蓋4によって
ねじ2が筒状つまみ部3から脱落するのを防止している
ため、従来のねじで用いていた抜け止め用のワッシャが
不要となる。
【0081】また、図28は固定台Aを垂直にした場合
を説明する断面図である。このように固定台Aを垂直に
しても、ねじ2が筒状つまみ部3内に収納されているこ
とで斜めになることがなくなり、筒状つまみ部3のスペ
ースDのみで納まることになる。
【0082】さらに、図29は第4実施形態における収
納型固定ねじ1を固定台Aの上側に取り付けた例を示す
断面図である。このように取り付けた場合であっても、
ねじ2の頭2bが接着剤6によって蓋4に接続されてい
ることで、ねじ2を取り外しても筒状つまみ部3内での
ねじ2のがたつきを抑制できる。
【0083】これにより、振動があっても音が少なく、
周囲の物にぶつかって傷を付けることもなくなる。ま
た、この状態で取り付けを行う際にも、ねじ2のがたつ
きがないことで的確にねじ部2aを相手側に嵌め入れる
ことができるようになる。
【0084】しかも、図30の側面図に示すように、外
観としては筒状つまみ部3しか見えないため、見栄えが
よいというメリットもある。
【0085】なお、上記説明した実施形態においては、
筒状つまみ部3の外形が円柱形のものを適用する例を示
したが、例えば図31に示すような四角柱形や図32に
示すような多角柱形から成るものであってもよい。この
ような四角柱形や多角柱形にすることで、指による回転
がし易いものとなる。さらに、図示しないが、筒状つま
み部3の内部の穴も多角形にし、これに合わせてねじ2
の頭2bの形状も多角形にすることで、筒状つまみ部3
の回転を伝えるための特別な切り欠き部2cを設ける必
要がなくなり、製造工程の簡素化を図ることが可能とな
る。
【0086】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の収納型固
定ねじによれば次のような効果がある。すなわち、ねじ
が筒状つまみ部内に収納され、しかもその筒内を進退し
て取り付け、取り外しを行うことができ、筒状つまみ部
のスペースのみで作業を行うことが可能となる。これに
よって、狭い場所にも設置することができるようにな
る。
【0087】また、ねじを取り外した状態でも筒状つま
み部内に収納されていることから、ねじのがたつきを抑
制でき、振動があってもガタガタ音を発生させずに済
む。また、回りの物に傷を付けることがなく、外観上の
見栄えも良いことから、種々の用途に適用可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態を説明する斜視図である。
【図2】筒状つまみ部を説明する図である。
【図3】実装状態を説明する断面図である。
【図4】取り付け手順を説明する断面図(その1)であ
る。
【図5】取り付け手順を説明する断面図(その2)であ
る。
【図6】取り外し手順を説明する断面図である。
【図7】垂直に配置した場合を説明する断面図である。
【図8】外観を示す側面図である。
【図9】第2実施形態を説明する斜視図である。
【図10】筒状つまみ部およびねじの収納状態を説明す
る図である。
【図11】実装状態を説明する断面図である。
【図12】取り付け手順を説明する断面図(その1)で
ある。
【図13】取り付け手順を説明する断面図(その2)で
ある。
【図14】取り外し手順を説明する断面図である。
【図15】垂直に配置した場合を説明する断面図であ
る。
【図16】外観を示す側面図である。
【図17】第3実施形態を説明する斜視図である。
【図18】筒状つまみ部およびねじの収納状態を説明す
る図である。
【図19】実装状態を説明する断面図である。
【図20】取り付け、取り外し手順を説明する断面図で
ある。
【図21】垂直に配置した場合を説明する断面図であ
る。
【図22】固定台の上側に配置した場合を説明する断面
図である。
【図23】外観を示す側面図である。
【図24】第4実施形態を説明する斜視図である。
【図25】筒状つまみ部を説明する図である。
【図26】実装状態を説明する断面図である。
【図27】取り付け、取り外し手順を説明する断面図で
ある。
【図28】垂直に配置した場合を説明する断面図であ
る。
【図29】固定台の上側に配置した場合を説明する断面
図である。
【図30】外観を示す側面図である。
【図31】筒状つまみ部の他の形状の例を説明する斜視
図(その1)である。
【図32】筒状つまみ部の他の形状の例を説明する斜視
図(その2)である。
【図33】従来のねじを説明する側面図である。
【図34】従来のねじの取り付け状態を説明する断面図
である。
【図35】取り外した状態を説明する断面図である。
【図36】垂直に配置した場合を説明する断面図であ
る。
【図37】首部を短くした例を説明する断面図である。
【図38】ねじのがたつき例を説明する断面図である。
【符号の説明】
1 収納型固定ねじ 2 ねじ 2a ねじ部 2b 頭 2c 切り欠き部 3 筒状つまみ部 4 蓋

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転によって固定物への取り付け取り外
    しを行うねじ部とそのねじ部の端部に設けられた頭とを
    備えるねじと、 前記ねじが固定物から取り外された状態でそのねじの周
    囲を筒内に収納するよう配置されるとともに回転自在に
    設けられ、その回転とともに前記ねじを回転させ、その
    筒内で前記ねじを進退させる筒状つまみ部とを備えてい
    ることを特徴とする収納型固定ねじ。
  2. 【請求項2】 前記筒状つまみ部における前記ねじの頭
    に対応する端部には、柔軟性を備えた蓋が設けられてい
    ることを特徴とする請求項1記載の収納型固定ねじ。
  3. 【請求項3】 前記筒状つまみ部における前記ねじの頭
    に対応する端部には、前記ねじの頭の外径より小さい穴
    が設けられていることを特徴とする請求項1記載の収納
    型固定ねじ。
  4. 【請求項4】 前記筒状つまみ部の中において前記ねじ
    を固定物から離す方向へ付勢する付勢手段が設けられて
    いることを特徴とする請求項1記載の収納型固定ねじ。
  5. 【請求項5】 前記蓋と前記ねじの頭とが接続されてい
    ることを特徴とする請求項2記載の収納型固定ねじ。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004181949A (ja) * 2002-11-20 2004-07-02 Tohoku Ricoh Co Ltd ネジ装置・周辺機器の取付構造・画像形成装置
CN104632843A (zh) * 2014-12-11 2015-05-20 西南铝业(集团)有限责任公司 螺栓部件

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