JPH1166537A - 磁気記録媒体 - Google Patents

磁気記録媒体

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JPH1166537A
JPH1166537A JP21957797A JP21957797A JPH1166537A JP H1166537 A JPH1166537 A JP H1166537A JP 21957797 A JP21957797 A JP 21957797A JP 21957797 A JP21957797 A JP 21957797A JP H1166537 A JPH1166537 A JP H1166537A
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JP
Japan
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magnetic
fine powder
titanium oxide
layer
paint
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JP21957797A
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Makoto Inoue
誠 井上
Akiko Watanabe
晶子 渡辺
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 非磁性層と磁性層からなる塗膜が高精度の表
面平滑性を以って形成されるとともに電気抵抗が低減さ
れて構成されることにより、スペーシングロスや出力ロ
スの低減による電磁変換特性の向上、ドロップアウト特
性の向上を図る。 【解決手段】 非磁性層3を形成する非磁性塗料の非磁
性顔料に、非磁性導電材を被着して導電処理を施した針
状性非磁性微粉末を用いる。この非磁性微粉末には、非
磁性導電材にアルミニウム化合物を被着して結合剤との
親和性を付与する表面処理が施こされる。また、非磁性
微粉末には、非磁性導電材に多価アルコールを吸着させ
て有機溶剤との親油性を付与する有機物処理が施こされ
る。非磁性支持担体2上に、上記非磁性塗料と磁性塗料
とを同時多層塗布して非磁性層3と磁性層4とからなる
高精度の表面平滑性を有する塗膜を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、磁気テープやフロ
ッピーディスク等の磁気記録媒体に関し、さらに詳しく
は非磁性支持担体上に非磁性塗料を塗布して非磁性層を
形成するとともにこの非磁性層上に磁性塗料を塗布して
磁性層を形成した磁気記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】磁気記録媒体は、近年、高密度記録に対
する強い要望から、オーディオ用やビデオ用或いはコン
ピュータ周辺機器のフロッピーディスク装置用やバック
アップ装置用等に幅広く用いられており、情報信号の高
密度記録化の対応や記録再生特性の向上等、その特性の
向上が図られている。磁気記録媒体においては、高密度
記録化を達成するために、例えばその表面を高精度に平
滑化することによってスペーシングロスを最小限にする
と同時に、磁性層の薄膜化等によって記録減磁による出
力ロスを抑制する等の検討が図られている。
【0003】磁気記録媒体は、例えばフィルム状のポリ
エチレンテレフタレート(PET)からなる非磁性支持
担体の表面上に、磁性塗料を塗布したり磁性粉を蒸着す
る等によって磁性層が形成されてなる。塗布型磁気記録
媒体においては、非磁性支持担体の表面上に、非磁性層
と磁性層とを同一工程内において同時に形成するいわゆ
る同時多層塗布方式を採用することによって、上述した
高密度化の対応が図られている。同時多層塗布方式によ
って製造された磁気記録媒体は、単層塗布方式によって
製造された磁気記録媒体に対して、表面特性の良い薄膜
磁性層が形成されるといった特徴を有している。
【0004】なお、以下の説明において、「磁気記録媒
体」とは、特に区別して表現しない場合には同時多層塗
布型磁気記録媒体を対象とするものとする。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、かかる磁気
記録媒体においては、磁性層形成工程後の後処理工程、
すなわちカレンダー工程、バックコート層形成工程或い
は裁断工程等が施されるが、形成された塗膜の電気抵抗
が大きいと静電気の帯電によって種々の問題が発生す
る。すなわち、磁気記録媒体は、静電気の帯電によっ
て、例えば走行ガイド等に貼り付いて走行不良現象が発
生したり、塵埃等が付着することによりドロップアウト
特性等の電磁変換特性が劣化するといった問題があっ
た。このため、磁気記録媒体においては、塗膜の電気抵
抗を下げるために、例えば非磁性層を形成する非磁性塗
料に導電性顔料を用いたりカーボンブラックを添加する
等の対応が図られていた。
【0006】また、磁気記録媒体においては、その表面
特性が、非磁性層を形成する非磁性塗料と磁性層を形成
する磁性塗料の特性に大きく依存する。磁気記録媒体
は、磁性塗料と非磁性塗料の特性が大きく異なる場合
に、塗りスジ、色ムラ、厚みムラといった現象が生じや
すい。かかる現象は、磁気記録媒体の外観不良ととも
に、磁性層と非磁性層との界面不整による磁気記録媒体
の電磁変換特性のバラツキやノイズの原因となる。
【0007】すなわち、磁気記録媒体は、電気抵抗を低
減するためにカーボンブラックを添加した場合に、この
カーボンブラックの吸液性が大きくかつ分散性が悪いと
いった特性のために高精度の表面平滑性を得ることが困
難であるといった問題が生じる。また、導電性顔料に
は、一般にアンチモン(Sb)をドープした錫(Sn)
若しくは錫化合物(SnO2)を被着処理した酸化チタ
ン(TiO2)粒子が用いられている。かかる導電表面
処理を施した酸化チタン粒子は、親水性が非常に大きく
かつ有機溶剤中への分散性が悪いために、高精度の表面
平滑性を有する磁気記録媒体の製造を困難とするといっ
た問題がある。さらに、導電表面処理が施された球状の
酸化チタン粒子は、磁性塗料の針状磁性粉と塗料特性と
を大きく異にすることから、いわゆる相性が悪くなって
良好な塗布性が得られないといった問題があった。
【0008】したがって、本発明は、上述した従来の磁
気記録媒体の問題点を解決し、電気抵抗が小さくかつ塗
膜が高精度の平滑性を保持して形成されることにより優
れた電磁変換特性、ドロップアウト特性を有して情報信
号等の高密度記録に適した磁気記録媒体を提供すること
を目的に提案されたものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】この目的を達成する本発
明にかかる磁気記録媒体は、非磁性支持担体上に、少な
くとも非磁性顔料と結合剤とを溶剤に分散させてなる非
磁性塗料を塗布して非磁性層が形成されるとともに、こ
の非磁性層上に少なくとも磁性微粉末と結合剤とを溶剤
に分散させてなる磁性塗料を塗布して磁性層が形成され
てなる。非磁性顔料には、その表面にアンチモンをドー
プした錫若しくは錫化合物からなる非磁性導電材を被着
して導電処理が施こされるとともに、この非磁性導電材
にアルミニウム化合物を被着して結合剤との親和性を付
与する表面処理が施された針状性の非磁性微粉末、例え
ば酸化チタン微粉末が用いられる。また、非磁性顔料に
は、その表面にアンチモンをドープした錫若しくは錫化
合物からなる非磁性導電材を被着して導電処理が施こさ
れるとともに、この非磁性導電材に多価アルコールを吸
着させて親油性を付与する有機物処理が施された針状性
の非磁性微粉末、例えば酸化チタン微粉末が用いられ
る。
【0010】以上のように構成された本発明にかかる磁
気記録媒体によれば、非磁性塗料の非磁性顔料に酸化チ
タン等の針状性の非磁性微粉末が用いられることで、磁
性塗料の針状磁性粉末とその塗料特性が同等となること
から両塗料が互いに相性の良い状態となって塗布適性が
向上される。また、磁気記録媒体は、非磁性微粉末の表
面に錫−アンチモンの導電処理が施されることによって
電気抵抗が低減されることから、静電気の帯電による走
行不良現象や塵埃等の付着が抑制されてドロップアウト
特性等の電磁変換特性の向上が図られる。
【0011】さらに、磁気記録媒体は、導電処理が施さ
れた非磁性微粉末にアルミニウム化合物が被着されて結
合剤との親和性が付与され非磁性塗料中での非磁性微粉
末の分散状態が安定することから、表面が高精度に平滑
化された非磁性層が形成されるとともにこの非磁性層上
に高精度に平滑化された磁性層が形成される。また、磁
気記録媒体は、導電処理が施された非磁性微粉末に多価
アルコールを吸着させて親油性が付与されることから、
非磁性塗料中での非磁性微粉末の分散性が向上して表面
が高精度に平滑化された非磁性層が形成されるとともに
この非磁性層上に高精度に平滑化された磁性層が形成さ
れる。
【0012】したがって、本発明によれば、非磁性層上
に高精度の表面平滑性を有する磁性層が形成されること
によってスペーシングロスや出力ロスが低減され、電磁
変換特性やドロップアウト特性に優れた高精度の磁気記
録媒体が得られる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図面を参照して詳細に説明する。図1に示した磁気
記録媒体1は、ビデオテープレコーダ等に用いられる磁
気テープであり、非磁性支持担体2の主面上に第1層と
して詳細を後述する非磁性塗料が塗布されて非磁性層3
が形成されるとともに、この非磁性層3上に第2層とし
て詳細を後述する磁性塗料が塗布されて磁性層4が形成
されてなる。これら非磁性層3及び磁性層4は、非磁性
塗料の塗装工程−非磁性塗料の乾燥工程−磁性塗料の塗
装工程−磁性塗料の乾燥工程を経ることなく、同一工程
中で非磁性塗料と磁性塗料の塗装が施される。勿論、磁
気テープ1は、非磁性支持担体2の主面上に下塗層や組
成を異にする複数の磁性層等、複数の塗装層が形成され
たものであってもよいが、その最上層に磁性層が形成さ
れる。
【0014】磁気テープ1は、ビデオテープレコーダ等
の主装置側の仕様条件により制約を受けるが、通常、塗
装膜の厚みが全体で1μm乃至5μm程度に形成される
とともに、磁性層4と非磁性層3との厚み比率が1:3
乃至1:30に設定されて構成されている。塗装膜は、
その膜厚が薄すぎる場合には非磁性支持担体の凹凸が表
面に現れてしまうといった問題が生じ、また厚すぎる場
合には強度が損なわれるといった問題が生じる。磁気テ
ープ1には、図示しないが非磁性支持担体2の一方主面
(裏面)に、走行特性の向上や層間粘着の防止等を目的
としてバックコート層を形成してもよい。また、磁気テ
ープ1は、非磁性支持担体2の一方主面に上述した非磁
性層3と磁性層4とが形成されたいわゆる両面記録型磁
気テープであってもよい。
【0015】非磁性支持担体2には、ポリエチレンテレ
フタレート(PET)ばかりでなく、例えばポリエチレ
ン−2,6−ナフタレート等のポリエステル類や、ポリ
エチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン類や、セ
ルローストリアセテート、セルロースジアセテート等の
セルロース誘導体も用いられる。また、非磁性支持担体
2には、ビニル系樹脂、ポリイミド類、ポリカーボネー
ト類に代表されるような合成樹脂製材や金属、ガラス、
セラミクス等或いはこれらにアルミニウム等を蒸着した
材料も用いられる。さらに、非磁性支持担体2として
は、フィルム材ばかりでなく、シート材やテープ材等も
使用される。
【0016】磁性層4を形成する磁性塗料は、強磁性微
粉末及び結合剤とともに、架橋剤、非磁性補強粒子、界
面活性剤等が有機溶剤に分散されて塗料化されたものが
用いられる。磁性粉末には、強磁性金属微粉末や強磁性
酸化鉄微粉末が使用される。強磁性金属微粉末として
は、例えばFe、Co、Ni等の金属粉末や、Fe−C
o、Fe−Ni、Fe−Al、Fe−Ni−Al、Fe
−Al−P、Fe−Ni−Si−Al、Fe−Ni−S
i−Al−Mn、Fe−Mn−Zn、Fe−Ni−Z
n、Co−Ni、Co−P、Fe−Co−Ni、Fe−
Co−Ni−Cr、Fe−Co−Ni−P、Fe−Co
−B、Fe−Co−Cr−B、Mn−Bi、Mn−A
l、Fe−Co−V等の合金微粉末、窒化鉄微粉末、炭
化鉄微粉末等が使用される。金属磁性微粉末には、還元
時の焼結防止又は形状維持等の目的で、Al、Si、
P、B等の軽金属元素を適当量添加させてもよい。
【0017】また、強磁性酸化鉄微粉末としては、γ−
Fe2 3 、Fe3 4 、γ−Fe2 3 とFe3 4
とのベルトライド化合物、Co含有γ−Fe2 3 、C
o含有Fe3 4 、Coを含有するγ−Fe2 3 とF
3 4 とのベルトライド化合物、CrO2mに1種又は
それ以上の金属元素(例えばTe、Sb、Fe、Bi
等)を含有させた酸化物等、或いは六方晶系板状フェラ
イト等が使用される。さらに、酸化物磁性粉末には、M
型,W型,Y型,Z型のバリウムフェライト、ストロン
チウムフェライト、カルシウムフェライト、鉛フェライ
ト及びこれらに保磁力を制御する目的でCo−Ti、C
o−Ti−Zn、Co−Ti−Nb、Co−Ti−Zn
−Nb、Cu−Zr、Ni−Ti等を添加したものも使
用される。
【0018】強磁性微粉末は、上述したものからそれぞ
れ一種を単独で或いは二種以上が併用されて使用され
る。また、これら強磁性微粉末は、その比表面積が20
2 /g乃至90m2 /g、好ましくは25m2 /g乃
至70m2 /gのものが用いられる。強磁性微粉末は、
比表面積をこの範囲内のものが使用されることにより、
微粒子化による高密度記録を可能として、ノイズ特性の
優れた磁気記録媒体を得ることを可能とする。
【0019】また、強磁性微粉末は、長軸径が0.05
μm乃至2.0μm、この長軸径と短軸径との軸径比が
3:1乃至30:1、好ましくは4:1以上であるもの
が使用される。強磁性微粉末は、金属粉が75重量%以
上であり、金属分の80重量%以上が強磁性金属として
構成される。
【0020】結合剤には、熱可塑性樹脂や熱硬化性樹脂
が使用される。熱可塑性樹脂としては、軟化点温度が1
50°以下、平均分子量が10000乃至20000、
重合度が約150乃至2000程度のものが用いられ
る。熱可塑性樹脂は、具体的には、塩化ビニル−酢酸ビ
ニル共重合体、塩化ビニル−塩化ビニリデン共重合体、
塩化ビニル−アクリロニトリル共重合体、アクリル酸エ
ステル−アクリロニトリル共重合体、アクリル酸エステ
ル−塩化ビニル−塩化ビニリデン共重合体、塩化ビニル
−アクリロニトリル共重合体、アクリル酸エステル−ア
クリロニトリル共重合体、アクリル酸エステル−塩化ビ
ニリデン共重合体、メタクリル酸エステル−塩化ビニリ
デン共重合体、メタクリル酸エステル−塩化ビニル共重
合体、メタクリル酸エステル−エチレン共重合体、ポリ
弗化ビニル、塩化ビニリデン−アクリロニトリル共重合
体、アクリロニトリル−ブタジエン共重合体、ポリアミ
ド樹脂、ポリビニルブチラール、セルロース誘導体(セ
ルロースアセテートブチレート、セルロースダイアセテ
ート、セルローストリアセテート、セルロースプロピオ
ネート、ニトロセルロース)、スチレンブタジエン共重
合体、ポリエステル樹脂、アミノ樹脂、合成ゴム等が用
いられる。
【0021】熱硬化性樹脂としては、具体的には、フェ
ノール樹脂、エポキシ樹脂、ポリウレタン樹脂、尿素樹
脂、メラミン樹脂、アルキド樹脂、シリコーン樹脂、ポ
リアミン樹脂、尿素ホルムアルデヒド樹脂等が使用され
る。
【0022】さらに、結合剤には、極性基を有する上述
した合成樹脂が使用される。極性基としては、[−SO
3 M]、[−OSO3 M]、[−COOM]、[−(O
=)P(OM1 )(OM2 )]等が挙げられる。なお、
M、M1 及びM2は、ぞれ水素原子、或いはリチウム、
カリウム、ナトリウム等のアルカリ金属である。また、
1 とM2 とは、同一若しくは異なるものであってもよ
い。また、極性基としては、[−NR1 2 ]、[−N
1 2 3 +X−]の末端基を有する側鎖型のもの
や、[>NR1 2 +X−]の主鎖型の極性基も使用可
能である。なお、R1、R2及びR3 は、それぞれ水素原
子、或いは炭化水素基であり、[X−]は、フッ素、塩
素、臭素、ヨウ素等のハロゲン元素イオン、或いは無機
・有機イオンである。さらに、極性基としては、−O
H、−SH、−CN、エポキシ基等も使用可能である。
【0023】これら極性基の導入量は、10-1モル/g
乃至10-8モル/g、より好ましくは10-2モル/g乃
至10-6モル/gとされる。結合剤は、上述した極性基
を有することによって、磁性微粉末に対する吸着性が良
好となり、この磁性微粉末の凝集を抑制して塗料中での
分散性を向上させるといった作用を奏する。
【0024】結合剤の使用量は、磁性微粉末100重量
部に対して1重量部乃至200重量部、好ましくは1重
量部乃至50重量部とされる。結合剤は、使用量が多す
ぎる場合には相対的に磁性層における磁性微粉末の割合
が低くなることから出力低下をもたらし、また使用量が
少なすぎる場合には磁性層の機械的強度が低下して磁気
媒体の走行耐久性を低下させる。結合剤は、上述した各
結合剤を一種類単独で使用し或いは二種類以上を混合し
て使用することもできる。
【0025】架橋剤には、例えばトルエンジイソシアネ
ート、これらの付加体或いはアルキレンジイソシアネー
ト、これらの付加体等のポリイソシアネートが使用され
る。ポリイソシアネートの結合剤への添加量は、結合剤
100重量部に対して5重量部乃至80重量部、好まし
くは10重量部乃至50重量部である。また、架橋剤
は、後述する非磁性層3を形成する非磁性塗料に使用し
てもよい。
【0026】潤滑剤としては、黒鉛、二硫化モリブデ
ン、二硫化タングステン、シリコーンオイル、炭素数が
10乃至22までの脂肪酸或いはこれと炭素数が2乃至
26までのアルコールからなる脂肪酸エステル、テルペ
ン系化合物、これらのオリゴマー等が使用される。潤滑
剤は、磁性層4を形成する磁性塗料にのみに添加するば
かりでなく、必要に応じて非磁性層3を形成する非磁性
塗料にも添加される。
【0027】非磁性補強粒子としては、酸化アルミニウ
ム(α、β、γ)、酸化クロム、炭化珪素、ダイヤモン
ド、ガーネット、エメリー、窒化ホウ素、チタンカーバ
イト、炭化チタン、酸化チタン(ルチル、アナターゼ)
等が用いられる。非磁性補強粒子の使用量は、磁性粉末
100重量部に対して20重量部、好ましくは10重量
部以下とされる。また、この非磁性補強粒子は、モース
硬度が4以上、好ましくは5以上であり、比重が2乃至
6、好ましくは3乃至5であり、さらに平均粒径が1.
0μm以下、好ましくは0.5μm以下のものが使用さ
れる。
【0028】界面活性剤としては、ノニオン系、アニオ
ン系、カチオン系等、両性のものが使用される。これら
界面活性剤は、種類、配合量を目的に応じて磁性層4を
形成する磁性塗料ばかりでなく非磁性層3を形成する非
磁性塗料にも使用される。
【0029】有機溶剤には、例えばアセトン、メトルエ
チルケトン、メチルイソブチルケトン、シクロヘキサノ
ン等のケトン系溶媒、メタノール、エタノール、プロパ
ノール等のアルコール系溶媒や、酢酸メチル、酢酸エチ
ル、酢酸ブチル、酢酸プロピル、乳酸エチル、酢酸グリ
コールモノエチルエーテル、エチレングリコールアセテ
ート等のエステル系溶媒や、エチルエーテル、グリコー
ルジメチルエーテル、グリコールモノエチルエーテル、
2−エトキシエタノール、テトラヒドロフラン、ジオキ
サン等のエーテル系溶媒や、ベンゼン、トルエン、キシ
レン等の芳香族炭化水素系溶媒や、メチレンクロライ
ド、四塩化炭素、クロロホルム、クロロベンゼン等の塩
素化炭化水素系溶媒等が使用される。
【0030】なお、上記磁性塗料は、上述した各材料が
例えばロールミル、ボールミル、サンドミル、アジタ
ー、ニーダー、エクストルーダー、ホモジナイザー、超
音波分散機等によって分散・混練されて塗料化される。
勿論、これらの装置は、後述する非磁性塗料の各材料を
分散・混練して塗料化する際にも使用される。
【0031】非磁性層4を形成する磁性塗料は、非磁性
顔料及び結合剤とともに、架橋剤或いは潤滑剤や界面活
性剤等が有機溶剤に分散されて塗料化されたものが用い
られる。非磁性顔料には、上述した強磁性微粉末と同等
の針状性を有するルチル型酸化チタン(TiO2)から
なる微粉末が用いられる。非磁性顔料には、後述するよ
うにその表面に導電処理が施されるとともにアルミニウ
ム化合物が被着される。なお、非磁性顔料には、酸化チ
タンの他にも、針状性を有するα−Fe2 3等の非磁
性酸化鉄、ゲータイト、アナターゼ型酸化チタン、酸化
錫、酸化タングステン、酸化珪素、酸化亜鉛、酸化クロ
ム、酸化セリウム、チタンカーバイト、BN、αアルミ
ナ、βアルミナ、γアルミナ、硫酸カルシウム、炭酸バ
リウム、炭酸ストロンチウム、チタン酸バリウム等の微
粉末が単独で、或いは複数が混合して用いられる。
【0032】ルチル型酸化チタンは、長軸径が0.05
μm乃至0.3μm、この長軸径と短軸径との軸径比が
3:1以上でBET比表面積が20m2 /g乃至60m
2 /gの微粉末が用いられる。ルチル型酸化チタンは、
この範囲の微粉末が用いられることによって、塗料化さ
れる際の分散性が保持されて高精度に平滑化された非磁
性層3を形成することにより平滑化された磁性層4が形
成されるようにする。したがって、磁気記録媒体1は、
高精度に平滑化された塗膜層が形成されて変調ノイズ特
性が優れ、スペーシングロスの影響が低減されるように
なる。なお、ルチル型酸化チタンは、BET比表面積が
上述した範囲よりも大きい場合には塗料中での分散性が
劣化し、また小さい範囲の場合には高密度記録に耐えら
れる表面平滑性を確保することが困難となる。
【0033】酸化チタンは、四塩化チタンの中和加水分
解法、チタン酸ソーダの中和法或いはチタンアルコキシ
ドの加水分解法等によって生成した含水酸化チタンを焼
成する方法や、四塩化チタンを気相酸化する方法等によ
って生成される。なお、微細粒子の針状酸化チタンを生
成する方法としては、四塩化チタンの中和加水分解法が
好適である。
【0034】ルチル型酸化チタンには、その表面に非磁
性導電材を被着して導電性を付与する導電処理と、アル
ミ化合物を被着する表面処理とが施される。非磁性導電
材としては、例えばアンチモン(Sb)をドープした錫
(Sn)或いは酸化錫(SnO2)が使用される。非磁
性導電材を被着する導電処理の方法は、酸化チタン微粉
末の懸濁液に錫化合物を溶解させた水溶液を添加して均
一に溶解させた状態で、pH調整することによって共沈
殿させて酸化チタン微粉末の表面上に錫を被着させる。
さらに、この錫が被着された酸化チタン微粉末は、その
懸濁液にアンチモン化合物を溶解させた水溶液を添加し
て均一に溶解させた状態で、pH調整することによって
共沈殿させて表面に微量のアンチモンが被着される。
【0035】ルチル型酸化チタン微粉末は、焼成される
ことによってその表面にアンチモンがドープされた酸化
錫層が被着されたSbドープSn被着ルチル型酸化チタ
ンを生成する。SbドープSn被着ルチル型酸化チタン
は、4価の酸化錫(SnO2)中に5価のアンチモン
(Sb)が微量に含有されることで、良好な導電性が付
与される。錫の量としては、Sn/Ti比で25atm
%乃至35atm%が適当である。また、アンチモンの
量としては、Sb/Sn比で19atm%が適当であ
る。
【0036】アルミ化合物としては、例えばアルミン酸
ナトリウム塩、アルミン酸カリウム塩、硫酸アルミニウ
ム、塩酸アルミニウム等が使用される。アルミ化合物を
被着する表面処理は、上述したように導電処理が施され
た酸化チタン微粉末を、水系溶媒中に分散してスラリー
状態とし、このスラリーにアルミ化合物の水溶液を所定
量添加する。スラリーには、撹拌した状態で酸或いは塩
基性の中和剤が添加されることによって、表面にアルミ
化合物(アルミナ)が被着された酸化チタン微粉末が沈
殿、析出する。中和沈殿は、アルミ化合物が酸化チタン
微粉末の表面に安定で均一な被着層として構成されるた
めに、20°C乃至60°Cの条件で行われる。
【0037】スラリーは、中和沈殿が完了した後に、濾
過・洗浄・乾燥処理が施され、さらに粉砕されてアルミ
化合物が被着された酸化チタン微粉末を生成する。アル
ミニウムの処理量としては、粉体に対する割合が重量比
で0.2%乃至2.0%が適当であるが、比表面積によ
ってもその最適被覆量が変わってくる。アルミニウムの
処理量は、少なすぎる場合にはその作用が充分に発揮さ
れず、また多すぎる場合には導電処理が施された酸化チ
タン微粉末の導電性を損なうことになる。
【0038】上述した酸化チタン微粉末が分散される結
合剤には、磁性塗料に用いられる結合剤と同様の熱可塑
性樹脂や熱硬化性樹脂が使用される。結合剤には、具体
的には、その骨格樹脂として、塩化ビニル−酢酸ビニル
共重合体、塩化ビニル−酢酸ビニル−マレイン酸共重合
体、塩化ビニル−塩化ビニリデン共重合体、塩化ビニル
−アクリロニトリル共重合体、アクリル酸エステル−ア
クリロニトリル共重合体、アクリル酸エステル−塩化ビ
ニリデン共重合体、メタクリル酸エステル−塩化ビニリ
デン共重合体、メタクリル酸エステル−スチレン共重合
体、熱可塑性ポリウレタン樹脂、フェノキシ樹脂、ポリ
フッ化ビニル、塩化ビニリデン−アクリロニトリル共重
合体、ブタジエン−アクリロニトリル共重合体、アクリ
ロニトリル−ブタジエン−メタクリル酸共重合体、ポリ
ビニルブチラール、セルロース誘導体、スチレン−ブタ
ジエン共重合体、ポリエステル樹脂、ポリウレタン樹脂
等が使用される。また、結合剤には、その他、フェノー
ル樹脂、エポキシ樹脂、尿素樹脂、メラミン樹脂、アル
キド樹脂、尿素−ホルムアルデヒド樹脂等が用いられ
る。結合剤は、これら樹脂が1種類若しくは混合されて
使用される。
【0039】結合剤は、上述したように非磁性導電材の
表面にアルミニウム化合物が変成されて被着されること
により分散安定性が向上されることから、極性基を有す
るものを用いることが有効である。極性基としては、上
述した磁性塗料の結合剤に用いられる合成樹脂の極性基
と同様とされるが、具体的には、スルホン酸基、硫酸エ
ステル基、カルボン酸基、及びその塩、3級アミン基、
4級アンモニウム塩基、りん酸基、りん酸エステル基等
が用いられる。これらの極性基において、特にスルホン
酸基、硫酸エステル基の金属塩が効果的である。
【0040】架橋剤としては、3官能イソシアネート化
合物、例えばトリメチロールプロパン1モルとトリレン
ジイソシアネート3モルとの反応生成物、或いはジイソ
シアネート3モルの環状付加重合物であるイソシアネー
ト等が併用して用いられる。非磁性塗料は、これら架橋
剤が添加されることによって、耐久性の向上が図られ
る。また、架橋剤は、非磁性層3を構成する非磁性塗料
ばかりでなく、上述した磁性層4を構成する磁性塗料に
も添加して用いてもよい。架橋剤は、磁性塗料と非磁性
塗料とに等量添加することもできるし、任意の割合で添
加するようにしてもよい。
【0041】有機溶剤としては、アセトン、メチルエチ
ルケトン、メチルイソブチルケトン、シクロヘキサノン
等のケトン系溶媒や、酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸ブ
チル、乳酸エチル、酢酸グリコールモノエチルエーテル
等のエステル系溶媒、エチルエーテル、グリコールジメ
チルエーテル、グリコールモノエチルエーテル、ジオキ
サン、テトラヒドロフラン等のエーテル系溶媒、ベンゼ
ン、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素溶媒、メチ
レンクロライド、エチレンクロライド、四塩化炭素、ク
ロロホルム、エチレンクロルヒドリン、ジクロルベンゼ
ン等の塩素化炭化水素溶媒等が選択して使用される。
【0042】非磁性塗料は、上述した有機溶剤に、非磁
性顔料、結合剤及び架橋剤等が添加されて、磁性塗料と
同様にロールミル、ボールミル、サンドミル、アジタ
ー、ニーダー、エクストルーダー、ホモジナイザー、超
音波分散機等を用いて分散・混練されてなる。非磁性塗
料と磁性塗料とは、非磁性支持担体2上に同時重層塗布
されて非磁性層3と磁性層4とを形成するが、塗布機と
して一般にダイコーターが用いられる。ダイコーターと
しては、そのリップ構造が2リップ方式、3リップ方式
或いは4リップ方式等が用いられる。
【0043】以上のようにして製造された磁気テープ1
は、非磁性顔料に針状性を有する酸化チタン微粉末を用
いた非磁性塗料によって非磁性層3を形成したことか
ら、この非磁性層3と針状磁性粉末が含有された磁性塗
料によって形成される磁性層4との塗布適性の向上が図
られる。また、磁気テープ1は、酸化チタン微粉末がS
n/Sbの導電処理を施こされることによって電気抵抗
が低減されることから、静電気の帯電による走行不良現
象や塵埃等の付着が抑制される。さらに、磁気テープ1
は、酸化チタン微粉末の表面にアルミニウム化合物が被
着されて有機溶剤中での極性基含有結合剤樹脂との親和
性が向上されて分散安定性の向上が図られることから、
表面の平滑性が良好な非磁性層3が形成される。したが
って、磁気テープ1は、この非磁性層3上に高精度の表
面平滑性が保持された磁性層4が形成され、電磁変換特
性が高く、スペーシングロスや出力ロスが低減される。
【0044】磁気テープ1は、上述したようにSn/S
bの導電処理を施した酸化チタン微粉末からなる非磁性
顔料の表面にアルミニウム化合物を被着させて結合剤と
の親和性を付与する表面処理を施した非磁性塗料を塗布
して非磁性層3を形成したが本発明はかかる構成に限定
されるものではない。以下に、第2の実施の形態として
説明する磁気テープは、上述した非磁性顔料に対して多
価アルコールを吸着させて親油性を付与する有機物処理
を施したことを特徴とする。
【0045】この第2の実施の形態の非磁性層4を形成
する非磁性塗料は、非磁性顔料の針状性酸化チタンに施
す表面処理の方法以外の構成及び方法については上述し
た磁気テープと同様とするため、その説明を省略する。
酸化チタンは、上述したようにSn/Sbの導電処理が
施された後に、有機溶剤中、水溶液中或いは気相中で多
価アルコールの被着処理が施されることによって表面が
変成される。多価アルコールとしては、例えばグリセリ
ン、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリ
エチレングリコール、トリメチロールプロパン等が用い
られる。多価アルコールは、特に骨格、分子量について
限定されるものではないが、比較的低分子量で親水性の
高い特性を有するものが有機溶剤中での脱着が少ないた
めに有効である。
【0046】磁気テープ1は、非磁性塗料に含有される
酸化チタン微粉末に多価アルコールを吸着させることに
よって有機溶剤中での分散性の向上が図られることか
ら、表面の平滑性が良好な非磁性層3が形成される。し
たがって、磁気テープ1は、非磁性層3上に高精度の平
滑性が保持された磁性層4が形成され、電磁変換特性が
高く、スペーシングロスや出力ロスが低減される。
【0047】
【実施例】以下、上述した第1の実施の形態及び第2の
実施の形態について、それぞれの実施例1及び実施例2
によって具体的に説明する。勿論、本発明は、これらの
実施例に限定されるものでないことは言うまでもない。
実施例1−1磁気テープには、非磁性塗料の非磁性顔料
として上述した方法により作成されたSn/Sbの導電
処理(SbドープSnO2の導電処理)を施した針状性
を有する酸化チタン微粉末が用いられる。このSbドー
プSnO2被着酸化チタン微粉末は、塩基性の条件で水
溶液中に懸濁されてスラリー状態とされ、このスラリー
を撹拌しながら所定量のアルミン酸ナトリウム水溶液が
添加される。さらに、SbドープSnO2被着酸化チタ
ン微粉末は、この懸濁溶液が常温にて撹拌を続けられた
後に硫酸が徐々に滴下されてpH7まで中和されること
によって、表面にアルミニウム化合物が被着されて沈殿
される。SbドープSnO2酸化チタン微粉末は、濾過
・洗浄・乾燥工程を経て粉砕処理が施されることによっ
て、表面がアルミナで被覆されたSbドープSnO2
着酸化チタン微粉末となる。
【0048】なお、SbドープSnO2被着酸化チタン
微粉末については、上述した合成時の条件を適宜代える
ことによって、後述するようにアルミニウム処理量(重
量%)、比表面積(m2/g)、長軸径(μm)、軸径
比をそれぞれ異にした他の実施例磁気テープが作成され
る。比表面積は、マイクロメトリクス社製RAPIDS
URFACE AREA ANALYZERを用いてB
ET法により測定した。また、長軸径及び短軸径は、そ
れぞれ透過型電子顕微鏡x10万倍の写真から計測して
200点の平均値により求め、またこれら長軸径と短軸
径との軸比を求めた。
【0049】実施例1−1磁気テープは、SbドープS
nO2被着酸化チタン微粉末の仕様が、アルミナ処理量
1.50重量%、比表面積45m2/g、長軸径0.0
7μm、長軸径と短軸径との軸比が3.5である。
【0050】次に、実施例1−1磁気テープには、上述
したSbドープSnO2被着酸化チタン微粉末を非磁性
顔料として用いて、 酸化チタン微粉末 100重量部 ポリ塩化ビニル樹脂(日本ゼオン社製MR−110) 8重量部 ポリエステルポリウレタン樹脂(東洋紡社製UR−8200) 8重量部 脂肪酸エステル 2重量部 メチルエチルケトン 90重量部 シクロヘキサノン 90重量部 の組成にて混合・分散して調製された非磁性塗料によっ
て非磁性層3が形成される。
【0051】また、実施例1−1磁気テープは、 α−酸化鉄(α−Fe23)粉末 100重量部 ポリ塩化ビニル樹脂(日本ゼオン社製MR−110) 10重量部 ポリエステルポリウレタン樹脂(東洋紡社製UR−8200) 10重量部 カーボンブラック(Columbian 社製Conductex−SC) 2重量部 α−Al23(平均粒径0.3μm粒子) 5重量部 ステアリン酸 1重量部 メチルエチルケトン 150重量部 シクロヘキサノン 150重量部 の組成にて混合・分散して調製された磁性塗料によって
磁性層4が形成される。
【0052】なお、α−酸化鉄粉末は、 飽和磁化量 130Am2 保持力 130kA/m 比表面積 58m2/g 針状比 5 の磁気特性及び粉体特性を有するものが用いられる。
【0053】実施例1−1磁気テープは、上述した非磁
性塗料と磁性塗料とを、4リップ方式ダイコータを用い
てPET(ポリエチレンテレフタレート)フィルム上に
同時重層塗布した後、磁気配向工程、乾燥処理工程、カ
レンダー処理工程、硬化処理工程を経し、さらにバック
コート層を形成してこれを8mm幅に裁断することによ
り製作される。実施例1−1磁気テープは、非磁性層3
の膜厚が2.0μm、また磁性層4の膜厚が0.2μm
とされることにより膜厚比10に構成される。
【0054】実施例1−2磁気テープは、上述した実施
例1−1磁気テープと同様に製作されるが、アルミナ処
理量1.30重量%、比表面積40m2/g、長軸径
0.13μm、長軸径と短軸径との軸比が5.5の仕様
のSbドープSnO2被着酸化チタン微粉末が用いられ
る。また、実施例1−3磁気テープは、アルミナ処理量
0.83重量%、比表面積25m2/g、長軸径0.3
0μm、長軸径と短軸径との軸比が7.5の仕様のSb
ドープSnO2被着酸化チタン微粉末が用いられる。さ
らに、実施例1−4磁気テープは、アルミナ処理量0.
50重量%、比表面積15m2/gであるが、長軸径
1.00μm、長軸径と短軸径との軸比が15と粗大な
粒子の仕様のSbドープSnO2被着酸化チタン微粉末
が用いられる。また、実施例1−5磁気テープは、アル
ミナ処理量1.10重量%、比表面積34m2/g、長
軸径0.04μmであるが、長軸径と短軸径との軸比が
1.1とほとんど球状に近似した仕様のSbドープSn
2被着酸化チタン微粉末が用いられる。
【0055】実施例1−6磁気テープ乃至実施例1−1
1磁気テープは、それぞれ長軸径が0.13μm、長軸
径と短軸径との軸比が5.5と実施例1−2と同等の粒
子仕様のSbドープSnO2被着酸化チタン微粉末が用
いられるが、アルミナ処理時の条件を適宜変更すること
によって被着量を異にされたものが用いられる。実施例
1−6磁気テープのSbドープSnO2被着酸化チタン
微粉末は、アルミナ処理量が0.12重量%、比表面積
が42m2/gである。実施例1−7磁気テープのSb
ドープSnO2被着酸化チタン微粉末は、アルミナ処理
量が0.68重量%、比表面積が40m2/gである。
実施例1−8磁気テープのSbドープSnO2被着酸化
チタン微粉末は、アルミナ処理量が2.70重量%、比
表面積が39m2/gである。また、実施例1−9磁気
テープのSbドープSnO2被着酸化チタン微粉末は、
アルミナ処理量が4.00重量%、比表面積が38m2
/gである。
【0056】実施例1−10磁気テープは、上述した実
施例1−1磁気テープと同様に製作されたSbドープS
nO2被着酸化チタン微粉末が用いられが、これに対し
てアルミン酸カリウムによる表面変成を行ってアルミナ
処理を施してなるSbドープSnO2被着酸化チタン微
粉末が用いられている。また、実施例1−11の磁気テ
ープは、SbドープSnO2被着酸化チタン微粉末のス
ラリーに硫酸アルミニウムを加えるとともに水酸化ナト
リウムで中和する処理を行うことによって表面を変成し
たSbドープSnO2被着酸化チタン微粉末が用いられ
ている。
【0057】上述した各実施例磁気テープに用いられる
SbドープSnO2被着酸化チタン微粉末の仕様をまと
めると表1に示すとおりである。
【0058】
【表1】
【0059】一方、比較例1−1磁気テープは、アルミ
ナ処理を行っていないSbドープSnO2被着酸化チタ
ン微粉末を用いて作成され、比表面積45m2/g、長
軸径0.13μm、長軸径と短軸径との軸比5.5であ
り、アルミナ処理量を除いて上述した実施例1−2のS
bドープSnO2被着酸化チタン微粉末とほぼ同一の仕
様である。また、比較例1−2磁気テープについては、
アルミナ処理量が0.03wt%と過小のアルミナ処理
を施したSbドープSnO2被着酸化チタン微粉末を用
いて作成されている。なお、比較例1−2磁気テープ
は、比表面積45m2/g、長軸径0.13μm、長軸
径と短軸径との軸比5.5であり、アルミナ処理量を除
いて上述した実施例1−2のSbドープSnO2被着酸
化チタン微粉末とほぼ同一の仕様である。
【0060】さらに、比較例1−3磁気テープは、アル
ミナ処理量が5.00wt%と過剰のアルミナ処理を施
したSbドープSnO2被着酸化チタン微粉末を用いて
作成されている。なお、比較例1−3磁気テープは、比
表面積33m2/g、長軸径0.15μm、長軸径と短
軸径との軸比5.3である。また、比較例1−4磁気テ
ープは、非磁性顔料が導電性を有しない針状α−酸化鉄
(α−Fe23)粉末を用いて作成されている。この比
較例1−4磁気テープは、針状α−酸化鉄粉末の仕様が
比表面積53m2/g、長軸径0.15μm、長軸径と
短軸径との軸比6.5である。これら比較例1−1磁気
テープ乃至比較例1−4磁気テープの非磁性顔料の仕様
については、各実施例磁気テープと同様に上述した表1
にまとめられている。
【0061】以上のようにして製作された各実施例磁気
テープ及び各比較例磁気テープについて、それぞれバッ
クコート層を形成する前の塗膜の電気抵抗(Ω/s
q.)、磁性層4の表面粗度SRa(nm)、電磁変換
特性(dB)及びドロップアウト特性(回/min.)
の測定・評価を行った。電気抵抗の測定は、2極型表面
電気抵抗測定器(YHP社製比GH RESISTANS METER)を
用いて行った。表面粗度の測定は、光干渉式粗度計(H
P社製ZYGO)を用い、中心面平均粗さSRaで評価
した。電磁変換特性の評価は、各実施例磁気テープ及び
各比較例磁気テープをHi−8用カセットに組み込んで
市販のHi−8ビデオデッキを改造した測定機により7
MHzの記録再生出力を、実施例1−2磁気テープの出
力を0dbとしてそれぞれ評価した。ドロップアウト特
性の評価は、同様の方法により、7MHzの記録再生出
力時に、10db、3μsec.以上の信号抜け回数の
1分間の平均値をドロップアウトカウンタによって測定
して評価した。
【0062】各実施例サンプル磁気テープ及び各比較例
サンプル磁気テープの電気抵抗、磁性層4の表面粗度、
電磁変換特性及びドロップアウト特性の測定・評価の結
果は表2のとおりであった。
【0063】
【表2】
【0064】実施例1−1磁気テープ乃至実施例1−3
磁気テープは、非磁性層3を形成する非磁性塗料に含有
される非磁性顔料に針状の微細な粒子にアルミナ処理を
施したSbドープSnO2被着酸化チタンを用いたこと
によって、磁性塗料との塗布適性が向上され、表2から
明らかなように表面粗度SRaが5.1nm乃至6.5
nmと極めて良好な表面平滑性が得られた。したがっ
て、これら実施例1−1磁気テープ乃至実施例1−3磁
気テープは、その電磁変換特性が良好であるとともに非
磁性層3の電気抵抗も小さくかつドロップアウト特性も
優れている。
【0065】同様に、実施例1−6磁気テープ乃至実施
例1−11磁気テープにおいても、非磁性層3を形成す
る非磁性塗料の非磁性顔料に針状の微細な粒子にアルミ
ナ処理を施したSbドープSnO2被着酸化チタンを用
いたことから、磁性塗料との塗布適性が向上されて、表
2から明らかなように表面粗度SRaが極めて良好な表
面平滑性が得られ、その電磁変換特性が良好であるとと
もに非磁性層3の電気抵抗も小さくドロップアウト特性
も優れた結果が得られた。
【0066】一方、実施例1−4磁気テープにおいて
は、非磁性層3を形成する非磁性塗料の非磁性顔料に長
軸径を1,00μmとした粗大な粒子のSbドープSn
2被着酸化チタンを用いたことから、これにアルミナ
処理を施したにもかかわらず非磁性層3の表面性が悪い
ために磁性層4を形成した場合に表面粗度SRaが大き
くなって表面平滑性及び電磁変換特性が劣化したものと
なった。また、実施例1−5磁気テープにおいては、非
磁性層3を形成する非磁性塗料の非磁性顔料に粒子径が
小さなSbドープSnO2被着酸化チタンを用いたが、
その長軸径と短軸径との軸比1.1とほとんど球状に近
似した粒子であるために磁性塗料との塗布適性が悪くな
って表面平滑性及び電磁変換特性が劣化したものとなっ
た。
【0067】これに対して、比較例1−1磁気テープ
は、非磁性層3を形成する非磁性塗料の非磁性顔料にア
ルミナ処理が施されていないSbドープSnO2被着酸
化チタン微粉末が用いられているために結合剤に対する
分散性が悪くなって、非磁性層3を良好な表面平滑性で
形成することが困難となる。したがって、比較例1−1
磁気テープは、この非磁性層3上に形成される磁性層4
の表面平滑性も高精度に形成することが困難となり、電
磁変換特性が劣化することが明らかとなった。
【0068】また、比較例1−2磁気テープにおいて
は、SbドープSnO2被着酸化チタン微粉末にアルミ
ナ処理が施されているが、過少であるために結合剤に対
する分散性の向上が充分に図られず非磁性層3を良好な
表面平滑性で形成することが困難となる。したがって、
比較例1−2磁気テープは、この非磁性層3上に形成さ
れる磁性層4の表面平滑性も高精度に形成することが困
難となり、電磁変換特性が劣化することが明らかとなっ
た。
【0069】さらに、比較例1−3磁気テープにおいて
は、SbドープSnO2被着酸化チタン微粉末に過剰の
アルミナ処理が施されることにより電気抵抗が大きくな
ってドロップアウト特性が劣化することが明らかとなっ
た。また、比較例1−4磁気テープにおいては、非磁性
顔料として針状のα−酸化鉄粉末を用いたことによって
結合剤に対する分散性の向上が図られて比較的精度の高
い表面平滑性を得られるものの、電気抵抗が高いために
静電気の帯電による塗布後の形状不良や塵埃等の巻き込
みによる電磁変換特性或いはドロップアウト特性が劣化
することが明らかとなった。
【0070】各第2の実施例磁気テープも、非磁性層3
を形成する非磁性塗料の非磁性顔料に、上述した方法に
よって作成されたSbドープSnO2被着酸化チタン微
粉末が用いられる。各第2の実施例磁気テープは、後述
するようにトリメチロールプロパンやグリセリン、ジエ
チレングリコールの多価アルコールからなる処理剤によ
る有機物処理が施されて表面が変成されたSbドープS
nO2被着酸化チタン微粉末が用いられる。実施例2−
1磁気テープ乃至実施例2−5磁気テープは、合成条件
を異にすることにより粒子サイズが異にされたSbドー
プSnO2被着酸化チタン微粉末に対して、それぞれト
リメチロールプロパンを用いて280°Cの条件で気相
処理を行ってその表面を変成する処理を行ったものが用
いられる。トリメチロールプロパンの処理量は、CHN
分析計によって測定し、SbドープSnO2被着酸化チ
タン微粉末に対する重量比でそれぞれ2%であった。
【0071】実施例2−1磁気テープ乃至実施例2−5
磁気テープについて、SbドープSnO2被着酸化チタ
ン微粉末の比表面積(m2/g)、長軸径(μm)、軸
径比をそれぞれ測定した結果を表3に示す。これらの測
定については、上述した第1の実施例と同様の測定機器
を用いて測定される。また、実施例2−1磁気テープ乃
至実施例2−5磁気テープは、得られたSbドープSn
2被着酸化チタン微粉末を上述した第1の実施例と同
等の組成によって混合・分散して調製した非磁性塗料が
塗布される。
【0072】さらに、実施例2−1磁気テープ乃至実施
例2−5磁気テープには、上述した第1の実施例と同等
の組成によって混合・分散して調製した磁性塗料が、4
リップ方式ダイコータによってPET上に比磁性塗料と
同時重複塗布されてなる。なお、実施例2−1磁気テー
プ乃至実施例2−5磁気テープは、磁性塗料に混合され
たα−Feメタル磁性粉の磁気特性及び粉体特性、テー
プ幅、非磁性層3及び磁性層4の膜厚を上述した第1の
実施例と同等とされる。
【0073】実施例2−1磁気テープは、具体的には、
比表面積45m2/g、長軸径0.07μm、長軸径と
短軸径との軸比が3.5の仕様のSbドープSnO2
着酸化チタン微粉末が用いられる。また、実施例2−2
磁気テープは、比表面積40m2/g、長軸径0.13
μm、長軸径と短軸径との軸比が5.5の仕様のSbド
ープSnO2被着酸化チタン微粉末が用いられる。さら
に、実施例2−3磁気テープは、比表面積25m2
g、長軸径0.30μm、長軸径と短軸径との軸比が
7.5の仕様のSbドープSnO2被着酸化チタン微粉
末が用いられる。さらにまた、実施例2−4磁気テープ
は、比表面積15m2/g、長軸径1.00μm、長軸
径と短軸径との軸比が15の仕様のSbドープSnO2
被着酸化チタン微粉末が用いられる。実施例2−5磁気
テープは、比表面積34m2/g、長軸径0.04μ
m、長軸径と短軸径との軸比が1.1の仕様のSbドー
プSnO2被着酸化チタン微粉末が用いられる。
【0074】また、実施例2−6磁気テープについて
は、処理剤としてグリセリン(試薬特級)を用いて30
0°Cの条件で気相処理を行ってその表面を変成する処
理を行ったSbドープSnO2被着酸化チタン微粉末が
用いられる。グリセリンの処理量は、CHN分析計によ
って測定し、SbドープSnO2被着酸化チタン微粉末
に対する重量比でそれぞれ1.2%であった。実施例2
−6磁気テープは、このSbドープSnO2被着酸化チ
タン微粉末を用いて塗料化された非磁性塗料が上述した
磁性塗料とともに同時重複塗布されてなる。Sbドープ
SnO2被着酸化チタン微粉末の仕様は、表3に記載し
たように、実施例2−2磁気テープのSbドープSnO
2被着酸化チタン微粉末と同等の比表面積40m2/g、
長軸径0.13μm、長軸径と短軸径との軸比が5.5
である。
【0075】さらに、実施例2−7磁気テープは、処理
剤としてジエチレングリコール(試薬特級)を用いて3
00°Cの条件で気相処理を行ってその表面を変成する
処理を行ったSbドープSnO2被着酸化チタン微粉末
が用いられる。ジエチレングリコールの処理量は、CH
N分析計によって測定し、SbドープSnO2被着酸化
チタン微粉末に対する重量比でそれぞれ1.5%であっ
た。実施例2−7磁気テープは、このSbドープSnO
2被着酸化チタン微粉末を用いて塗料化された非磁性塗
料が上述した磁性塗料とともに同時重複塗布されてな
る。SbドープSnO2被着酸化チタン微粉末の仕様
は、表3に記載したように、実施例2−2磁気テープの
SbドープSnO2被着酸化チタン微粉末と同等の比表
面積40m2/g、長軸径0.13μm、長軸径と短軸
径との軸比が5.5である。
【0076】一方、比較例2−1磁気テープは、多価ア
ルコールによる有機物処理を行っていないSbドープS
nO2被着酸化チタン微粉末を用いて作成され、このS
bドープSnO2被着酸化チタン微粉末の仕様が、比表
面積50m2/g、長軸径0.07μm、長軸径と短軸
径との軸比3.5とされている。また、比較例2−2磁
気テープも、多価アルコールによる有機物処理を行って
いないSbドープSnO2被着酸化チタン微粉末を用い
て作成され、このSbドープSnO2被着酸化チタン微
粉末の仕様が、比表面積45m2/g、長軸径0.13
μm、長軸径と短軸径との軸比5.5とされている。さ
らに、比較例2−3磁気テープは、非磁性顔料が導電性
を有しない針状α−Fe23磁性粉末が用いられ、その
他を上述した実施例と同様に作成されてなる。この比較
例2−3磁気テープは、α−Fe23磁性粉末の仕様が
比表面積53m2/g、長軸径0.15μm、長軸径と
短軸径との軸比6.5とされている。
【0077】上述した各実施例磁気テープ及び比較例磁
気テープに用いられるSbドープSnO2被着酸化チタ
ン微粉末、α−Fe23磁性粉末の仕様をまとめると表
3に示すとおりである。
【0078】
【表3】
【0079】以上のようにして製作された各実施例磁気
テープ及び各比較例磁気テープについて、それぞれバッ
クコート層を形成する前の塗膜の電気抵抗(Ω/s
q.)、磁性層4の表面粗度SRa(nm)、電磁変換
特性(dB)及びドロップアウト特性(回/min.)
の測定・評価を行った。これらの特性値の測定・評価
は、上述した第1の実施例磁気テープ、比較例磁気テー
プと同様の方法によっておこなった。
【0080】各実施例サンプル磁気テープ及び各比較例
サンプル磁気テープの電気抵抗、磁性層4の表面粗度、
電磁変換特性及びドロップアウト特性の測定・評価の結
果は表4のとおりであった。
【0081】
【表4】
【0082】実施例2−1磁気テープ乃至実施例2−3
磁気テープは、非磁性層3を形成する非磁性塗料の非磁
性顔料に多価アルコールによる有機物処理を施した針状
の微細な粒子からなるSbドープSnO2被着酸化チタ
ンを用いたことにより、有機溶剤に対する分散性が向上
して塗布適性に優れることから高精度の表面平滑性を有
する非磁性層3が形成される。したがって、これら実施
例2−1磁気テープ乃至実施例2−3磁気テープは、表
4から明らかなように表面粗度SRaが5.1nm乃至
6.5nmと極めて良好な表面平滑性が得られ、その電
磁変換特性が良好であるとともに非磁性層3の電気抵抗
も小さくかつドロップアウト特性にも優れている。
【0083】同様に、実施例2−6磁気テープ及び実施
例2−7磁気テープにおいても、非磁性層3を形成する
非磁性塗料の非磁性顔料に多価アルコールによる有機物
処理を施した針状の微細な粒子からなるSbドープSn
2被着酸化チタンを用いたことにより、有機溶剤に対
する分散性が向上して塗布適性に優れることから高精度
の表面平滑性を有する非磁性層3が形成される。したが
って、実施例2−6磁気テープ及び実施例2−7磁気テ
ープは、表4から明らかなように表面粗度SRaが6.
3nm或いは5.9nmと極めて良好な表面平滑性が得
られ、その電磁変換特性が良好であるとともに非磁性層
3の電気抵抗も小さくかつドロップアウト特性にも優れ
ている。
【0084】一方、実施例2−4磁気テープにおいて
は、非磁性顔料に長軸径を1,00μmとした粗大な粒
子のSbドープSnO2被着酸化チタンが用いられるこ
とから、多価アルコールによる有機物処理を施したにも
かかわらず表面粗度SRaが大きくなって表面平滑性及
び電磁変換特性が劣化したものとなった。また、実施例
2−5磁気テープにおいては、非磁性顔料に粒子径が小
さなSbドープSnO2被着酸化チタンが用いられる
が、その長軸径と短軸径との軸比1.1とほとんど球状
に近似した粒子であるために磁性塗料との塗布適性が悪
くなって表面平滑性及び電磁変換特性が劣化したものと
なった。
【0085】これに対して、比較例2−1磁気テープ及
び比較例2−2磁気テープは、非磁性顔料に多価アルコ
ールによる有機物処理が施されていないSbドープSn
2被着酸化チタン微粉末が用いられるために有機溶剤
に対する分散性が悪くなって、非磁性層3を良好な表面
平滑性で形成することが困難となる。したがって、これ
ら比較例2−1磁気テープ及び比較例2−2磁気テープ
は、この非磁性層3上に形成される磁性層4の表面平滑
性も高精度に形成することが困難となり、電磁変換特性
が劣化することが明らかとなった。また、比較例2−3
磁気テープは、SbドープSnO2被着酸化チタン微粉
末に代えて非磁性顔料として針状のα−Fe23磁性粉
末を用いたことによって有機溶剤に対する分散性が高く
比較的精度の高い表面平滑性を得られるものの、電気抵
抗が高いために静電気の帯電による塗布後の形状不良や
塵埃等の巻き込みによる電磁変換特性或いはドロップア
ウト特性が劣化することが明らかとなった。
【0086】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
にかかる磁気記録媒体によれば、非磁性層を形成する非
磁性塗料の非磁性顔料にSn/Sbの導電処理を施すと
ともにアルミニウム化合物を被着して結合剤との親和性
が付与されることによって分散性の向上が図られた針状
性酸化チタン等の非磁性微粉末が用いられることで、非
磁性塗料と磁性塗料との塗布適性が向上されて高精度の
平滑性を有する塗膜面が形成される。したがって、磁気
記録媒体は、スペーシングロスや出力ロスが低減される
ことによって電磁変換特性の向上が図られるとともに、
電気抵抗の低減により静電気の帯電による走行不良現象
や塵埃等の付着が抑制されてドロップアウト特性の向上
が図られる。
【0087】また、本発明にかかる磁気記録媒体によれ
ば、非磁性層を形成する非磁性塗料の非磁性顔料にSn
/Sbの導電処理を施すとともに多価アルコールを吸着
させて親油性が付与されることによって有機溶剤に対す
る分散安定性の向上が図られた針状性酸化チタン等の非
磁性微粉末が用いられることで、非磁性塗料と磁性塗料
との塗布適性が向上されて高精度の平滑性を有する塗膜
面が形成される。したがって、磁気記録媒体は、スペー
シングロスや出力ロスが低減されることによって電磁変
換特性の向上が図られるとともに、電気抵抗の低減によ
り静電気の帯電による走行不良現象や塵埃等の付着が抑
制されてドロップアウト特性の向上が図られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態として示す磁気テープの要
部縦断面図である。
【符号の説明】
1 磁気テープ、2 非磁性支持担体、3 非磁性層、
4 磁性層

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 非磁性支持担体上に、少なくとも非磁性
    顔料と結合剤とを溶剤に分散させてなる非磁性塗料を塗
    布して非磁性層を形成するとともに、この非磁性層上に
    少なくとも磁性粉末と結合剤とを溶剤に分散させてなる
    磁性塗料を塗布して磁性層を形成した磁気記録媒体にお
    いて、 上記非磁性顔料には、その表面に非磁性導電材を被着し
    て導電処理が施こされるとともに、この非磁性導電材に
    アルミニウム化合物を被着して結合剤との親和性を付与
    する表面処理が施された針状性の非磁性微粉末が用いら
    れることを特徴とする磁気記録媒体。
  2. 【請求項2】 非磁性支持担体上に、少なくとも非磁性
    顔料と結合剤とを溶剤に分散させてなる非磁性塗料を塗
    布して非磁性層を形成するとともに、この非磁性層上に
    少なくとも磁性粉末と結合剤とを溶剤に分散させてなる
    磁性塗料を塗布して磁性層を形成した磁気記録媒体にお
    いて、 上記非磁性顔料には、その表面に非磁性導電材を被着し
    て導電処理が施こされるとともに、この非磁性導電材に
    多価アルコールを吸着させて親油性を付与する有機物処
    理が施された針状性の非磁性微粉末が用いられることを
    特徴とする磁気記録媒体。
  3. 【請求項3】 上記非磁性顔料を構成する非磁性微粉末
    は、その比表面積が20m2/g乃至60m2/g、長軸
    径が0.05μm乃至0.4μmでかつこの長軸径と短
    軸径との比が3:1以上の針状性酸化チタン微粒子が用
    いられることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載
    の磁気記録媒体。
  4. 【請求項4】 上記導電処理に用いる非磁性導電材は、
    アンチモンをドープした錫若しくは錫化合物であること
    を特徴とする請求項1又は請求項2に記載の磁気記録媒
    体。
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