JPH1166558A - 磁気ディスクの作製方法 - Google Patents

磁気ディスクの作製方法

Info

Publication number
JPH1166558A
JPH1166558A JP21843097A JP21843097A JPH1166558A JP H1166558 A JPH1166558 A JP H1166558A JP 21843097 A JP21843097 A JP 21843097A JP 21843097 A JP21843097 A JP 21843097A JP H1166558 A JPH1166558 A JP H1166558A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
film
magnetic disk
magnetic
manufacturing
substrate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP21843097A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3685597B2 (ja
Inventor
Fumiyoshi Kirino
文良 桐野
Nobuyuki Inaba
信幸 稲葉
Yoshitsugu Koiso
良嗣 小礒
Kyo Akagi
協 赤城
Masaaki Futamoto
正昭 二本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Maxell Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Hitachi Maxell Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Ltd, Hitachi Maxell Ltd filed Critical Hitachi Ltd
Priority to JP21843097A priority Critical patent/JP3685597B2/ja
Publication of JPH1166558A publication Critical patent/JPH1166558A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3685597B2 publication Critical patent/JP3685597B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Magnetic Record Carriers (AREA)
  • Manufacturing Of Magnetic Record Carriers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 樹脂基板表面にスパッタ法によって磁気記録
媒体を形成する場合に、装置内のスパッタのフレイク等
の異物が基板表面に付着する現象を抑制し、安定した記
録再生を行なえる高信頼性の磁気ディスク作製方法を提
供する。 【解決手段】 真空中で樹脂基板11をベーキング中
に、又は真空中で樹脂基板をベーキングしたのち真空を
破ることなく連続して、樹脂基板上に導電性薄膜13を
形成し、そののちスパッタ法により磁性膜16を形成す
る。導電性薄膜13は非化学量論組成の酸化物、非化学
量論組成の窒化物、ネサガラス材のうちより選ばれた少
なくとも1種類の化合物で構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、大量の情報を迅速
かつ正確に格納するための情報記録媒体にかかり、特
に、高性能でかつ高信頼性を有する磁気ディスクの製造
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年の高度情報化社会の進展にはめざま
しいものがあり、各種形態の情報を統合したマルチメデ
ィアが急速に普及してきている。これを支える情報記録
装置の1つに磁気ディスク装置がある。磁気ディスク装
置は、記録密度を向上させつつ小型化が図られている。
それと並行して、ディスク装置の低価格化が急速に進め
られている。
【0003】現在の磁気ディスク用の基板には、表面に
NiPを形成したAl円板やガラス円板が用いられてい
る。しかし、将来の低価格の磁気ディスク用の基板材と
しては樹脂が有望である。樹脂基板は成型性に優れ、予
めピットなどの凹凸を形成しておき、その上に磁性膜を
形成すると、基板の凹凸付近に磁場の不均一な部分が生
じる。この基板上の凹凸をあらかじめ一定のパターンで
形成しておき、これを検出することにより、位置決め信
号に代表される各種の信号を得ることができる。
【0004】従来は、完成した磁気ディスクに、一枚一
枚サーボトラックライターを用いて位置決め信号を記録
しており、この位置決め信号の記録工程がディスク装置
を量産する際の障害となる場合があった。しかし、基板
として樹脂基板を用い、予め基板に凹凸を形成しておく
ことにより、この問題を解決することができる。ここ
で、磁気ディスクの高密度化を達成するためには、
(1)磁気ディスクと磁気ヘッドとの距離をつめるこ
と、(2)媒体の保磁力を増大させること、(3)信号
処理方法を工夫することなどが必須の技術である。前記
した凹凸を有する樹脂基板を用いる場合、先の高密度化
技術の中の、(1)の項目に対しては不利であった。こ
れは、このような基板上に媒体を形成すると、基板上の
凹凸を反映して、媒体表面に凹凸を生じるために、ヘッ
ド−媒体間の距離を一定間隔以下にするには限界がある
ためである。
【0005】これに加えて、ガラス基板やAl基板と樹
脂基板とでは、基板の有する表面エネルギーが異なる。
その結果、樹脂基板上に形成される磁性膜が、エピタキ
シャル成長しないで、異常成長した結果、表面の凹凸を
助長する場合があった。このような成長がディスクの所
々で生じると、ヘッドと磁性膜の間の距離を長くしなけ
ればならない。もし、高密度記録再生のため磁気ディス
クと磁気ヘッドとの距離をつめると、ヘッドクラッシュ
を生じてしまい、安定して記録再生を行うことができな
い。なお、磁性膜の結晶性を制御して形成する従来の方
法としては、特開昭63−187414号公報がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】樹脂を基板に用いた磁
気ディスクを作製する場合、基板に帯電した静電気によ
り成膜装置内に存在するスパッタのフレイク等を吸着す
ることがある。基板上にスパッタのフレイク等を吸着す
ると、作製されたディスク表面に凹凸が形成されるた
め、ヘッドクラッシュを生じ、安定した記録や再生がで
きない。このようなフレイクが存在すると、結晶成長の
際に、形成される膜が異常成長を起こすために、媒体表
面の凹凸形成がさらに助長される。これに加えて、基板
表面を鏡面仕上げすることが困難で、凹凸が形成されて
いるので、異常成長を助長することが考えられる。その
結果として、この磁気記録媒体を用いて記録再生を行う
と、サーマルアスペリティやヘッドクラッシュを生じる
ために、安定した記録再生を行うことができなかった。
【0007】これを回避するために、磁気ヘッドの浮上
量を大きくして磁気ヘッドと磁気記録媒体との距離を離
すと、記録密度の低下をきたしてしまう。このように、
樹脂基板上に磁性膜を形成すると、磁性膜が異常成長を
することにより、磁気記録媒体の性能の劣化や信頼性の
低下をきたしていた。上記の公知例には、樹脂基板に固
有のこのような課題については記載されていなかった。
【0008】本発明は、このような従来技術の問題点に
鑑みてなされたもので、その第1の目的は、樹脂基板表
面にスパッタ法によって磁気記録媒体を形成する場合
に、装置内のスパッタのフレイク等の異物が基板表面に
付着する現象を抑制し、安定した記録再生を行なえる高
信頼性の磁気ディスク作製方法を提供することにある。
また、本発明の第2の目的は、媒体とヘッド間の距離
(ヘッド浮上量)を小さくでき、高密度記録が可能にな
る、表面(磁気ヘッドの接触面)の平坦性に優れた磁気
ディスクの作製方法を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明では、少なくとも樹脂基板と磁性膜とを備え
る磁気ディスクの作製方法において、真空中で樹脂基板
をベーキング中に、又は真空中で樹脂基板をベーキング
したのち真空を破ることなく連続して、樹脂基板上に導
電性薄膜を形成し、そののち磁性膜を形成することを特
徴とする。そして、樹脂基板上に形成した導電性薄膜を
アース電位とした状態でスパッタ法による成膜を行う。
【0010】この導電性薄膜の形成は、ベーキング中あ
るいはベーキング直後の樹脂基板の表面に直接行い、そ
れにより樹脂基板表面の電位をアース電位とし、樹脂基
板に電荷が帯電するのを抑制できるので、基板とヘッド
間にヘッド−媒体間距離(スペーシング)以上のサイズ
の異物やそれ以下のサイズであって磁気記録媒体を傷つ
ける異物が静電気により表面に付着するのを抑制でき
る。樹脂基板上に形成する導電性薄膜には、樹脂基板か
ら滲出してくる腐食成分が磁性膜中に拡散するのを防ぐ
役割も合わせて持たせることができる。
【0011】導電性薄膜は非化学量論組成の酸化物、非
化学量論組成の窒化物、ネサガラス材のうちより選ばれ
た少なくとも1種類の化合物からなる薄膜であることが
望ましい。ネサガラス材としては、酸化インジウムや酸
化錫等の化合物が好ましい。非化学量論組成の酸化物あ
るいは窒化物は、膜中に欠陥が存在するため、ホッピン
グ導電により導電性が発生する。
【0012】導電性薄膜に用いる材料の具体例として
は、結晶構造が非晶質の材料が好ましく、非化学量論組
成の窒化シリコン、窒化アルミニウム、酸化シリコン、
酸化アルミニウム、窒化チタン、酸化クロムのうちより
選ばれる少なくとも1種類の化合物、あるいは前記化合
物にTi,Ta,Nb,Cr,Al,Zrのうちより選
ばれる少なくとも1種類の元素を添加した材料とするこ
とができる。Ti,Ta,Nb,Cr,Al,Zr等の
元素を添加すると、導電性の向上に加えて、これらの元
素にはゲッタ作用があるので、樹脂基板から滲出してく
る腐食成分を捕獲する作用も向上する。
【0013】非化学量論組成の窒化シリコン(Si3
4-x)、酸化アルミニウム(Al23-x)、酸化クロム
(Cr23-x)の場合、xは化学的安定性及び応力の観
点から0.1〜0.5の範囲が好ましく、0.1〜0.
2の範囲がより好ましい。窒化アルミニウム(AlN
1-y)、酸化シリコン(SiO2-y,SiO1-y)、窒化
チタン(TiN1-y)の場合、yは化学的安定性及び応
力の観点から0.1〜0.2の範囲が好ましい。
【0014】磁気ディスクの構造としては、前述の導電
性薄膜を形成した樹脂基板上に配向性制御膜、磁性膜、
保護膜の3種類の膜を、この順序に基板上に順次形成す
ることが好ましい。
【0015】配向性制御膜は、CrにTi,Ta,M
o,W,Al,V,Zr,Nb,Ni,Mnのうちより
選ばれる少なくとも1種類の元素を添加した格子面間隔
がCrより大きく磁性膜より小さい1層の合金層、又は
Cr層とCrにTi,Ta,Mo,W,Al,V,Z
r,Nb,Ni,Mnのうちより選ばれる少なくとも1
種類の元素を添加した格子面間隔がCrより大きく磁性
膜より小さい合金層との2層からなり、隣接する層との
格子面間隔の変化が10%以内であることが好ましい。
Crに前記元素を添加するのは、格子面間隔を磁性膜の
Coに近い値にすることにより、磁性膜の配向性を制御
し、良好な磁気特性を得るためである。
【0016】例えば、配向性制御膜としてCrTi合金
膜を用い、配向性制御膜とその下の導電性薄膜との格子
面間隔の変化が10%以内となり、配向性制御膜とその
上の磁性膜との格子面間隔の変化が10%以内となるよ
うに配向性制御膜の合金組成を定める。また例えば、配
向性制御膜として、純Crを第1層とし、CrTiを第
2層とする2層膜を用いて段階的に格子面間隔を変化さ
せ、第1層の配向性制御膜とその下の導電性薄膜との格
子面間隔の変化、第1層の配向性制御膜と第2層の配向
性制御膜との格子面間隔の変化、第2層の配向性制御膜
とその上の磁性膜との格子面間隔の変化が全て10%以
内となるように配向性制御膜の合金組成を決定する。材
料の選択、構造の選択、さらに添加元素濃度は、この上
に形成する磁性膜の材料や組成に依存する。
【0017】磁性膜は、Coを主体とし、これに非磁性
のTa,Pt,Cr,Ti,Ni,Nbの内より選ばれ
る少なくとも2種類の元素を含むX線的に結晶質の膜と
するのが好ましい。このような膜の例として、CoCr
Pt,CoCrTa,CoCrNb,CoCrPtT
a,CoCrPtNb,CoCrPtNi,CoCrP
tTi等をあげることができる。SEMにより磁性膜の
結晶組織を観察するとき、Coの結晶粒子が物理的に孤
立した構造を有することにより磁気的結合を切断してい
る場合と、結晶粒子の粒界に添加した前記非磁性金属元
素が偏析して結晶粒子間の磁気的結合を切断している場
合とがあるが、得られる磁気的効果は同じである。
【0018】また、磁性膜は、Coを主体とし、これに
窒化シリコン、窒化アルミニウム、酸化シリコン、酸化
アルミニウム、窒化チタン等の無機化合物のうちより選
ばれる少なくとも1種類の化合物を分散させたものとす
ることもできる。これらの無機化合物は、Co円板上に
無機化合物ペレットを均一に配置して同時スパッタした
り、異なるソース源より同時にスパッタして混合する等
の方法によってCo中に分散させることができ、これら
の無機化合物を分散させることにより前記非磁性の金属
元素を分散させたのと同様の効果が得られる。
【0019】保護膜としては、C,WC,TiC,Ta
C,NbCのうちより選ばれる少なくとも1種類の化合
物を用いるのが好ましい。この上に、潤滑剤などの材料
を塗布してもよい。
【0020】樹脂基板上に磁気記録媒体の作製を行うス
パッタリング法として、マイクロ波、高周波、あるいは
直流の内より選ばれる少なくとも1種類のエネルギー
と、Ar,He,Kr,Xe,Neの内より選ばれる少
なくとも1種類の元素からなる放電ガスを用いるスパッ
タ法を利用することができる。これは、基板加熱以外の
方法でプラズマ粒子のエネルギーを制御することによ
り、ディスク基板上に磁性膜をエピタキシャル成長させ
ることができ、樹脂基板にとって有効な成膜方法であ
る。
【0021】これら導電性薄膜及び磁性膜の成膜は樹脂
基板の軟化温度以下で行なう必要があることはいうまで
もない。成膜時に、磁気ディスク基板に対して、バイア
ス電圧を印加すると、基板加熱と同様の効果が得られ
る。磁性膜は、表面の凹凸が膜面に垂直方向に5nmp
−p以下、膜面方向に周期1μm以上となるようにして
形成するのが好ましい。磁性膜表面がこのような平坦性
を有することにより、磁気ヘッドを安定に浮上させて安
定した記録、再生を行うことができ、ディスクの信頼性
を向上することができる。
【0022】樹脂基板表面にサーボ信号発生用の凹凸が
設けられている場合、磁性膜の成膜時に、RFスパッタ
法あるいは直流スパッタ法によるスパッタと同時にA
r,He,Kr,Xe,Neのうちより選ばれる少なく
とも1種類の元素をイオンガンによりイオン化して照射
する方法を採用することで、磁性膜の樹脂基板に近い側
の面は樹脂基板表面の凹凸を反映した凹凸形状を有し、
最表面は凹凸の垂直方向段差が5nm以下、水平方向周
期が1μm以上の平坦な形状を有するようにすることが
できる。イオン化して照射する元素を希ガスとしたの
は、希ガスは磁性膜と反応することがなく、たとえ磁性
膜中に残留したとしても磁性膜の磁気特性に悪影響を与
えることが著しく小さいからである。
【0023】磁性膜の成膜時にスパッタ粒子が凸部に被
着するのを抑制して、最表面は凹凸の垂直方向段差が5
nm以下、水平方向周期が1μm以上の平坦な形状にす
るための方法として、磁性膜をECRスパッタ法を用い
て成膜する方法を採用してもよい。そして、このように
して作製した磁気ディスク円板を用いて、磁気ディスク
円板、磁気ディスク駆動手段、磁気ヘッド、磁気ヘッド
駆動手段、記録再生信号を処理する電気回路等からなる
磁気ディスク装置を構成することができる。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て具体的に説明する。 〔実施の形態1〕図1は、作製した磁気ディスクの断面
構造を示す模式図である。磁気ディスク用の樹脂基板と
して、アモルファスポリオレフィン(APO)基板を用
いた。APO基板11のサイズは直径3.5インチであ
り、基板表面にはスタンパ法によって長さ1〜2μm、
幅0.5μm、深さ80nmの凹凸のピット12が形成
されている。APO基板11上には、導電性薄膜13、
配向性制御膜15、磁性膜16、保護膜17がそれぞれ
RFスパッタ法によって積層して成膜されている。
【0025】図2は、本実施の形態で用いたRFスパッ
タ装置の概略図である。スパッタターゲット21は電磁
コイル22の作る磁場中に配置され、周波数13.56
MHzの高周波電源23に接続されている。基板24は
ターゲット21に対向して配置され、ターゲット21か
ら飛来するスパッタ粒子26が基板24の表面に堆積し
て膜を形成する。また、このRFスパッタ装置はイオン
ガン27を備え、基板24に向けてイオンビーム28を
照射することができるようになっている。RFスパッタ
装置にバイアス電源25を備え、基板24にバイアス電
源15から100〜200Vの直流電圧を印加してもよ
い。
【0026】次に、磁気記録媒体の作製方法について説
明する。成膜に先立って、表面に凹凸ピット12が形成
されたAPO基板11を70℃で3時間、真空中でベー
キングした。これは、樹脂基板11中に含まれる水分を
除去し、樹脂基板11上に形成される膜の諸特性を安定
化するためである。
【0027】ベーキングの後、真空を破らずに、ベーキ
ングしたAPO基板11上に続けて導電性薄膜13とし
て窒化シリコン膜をスパッタ法により作製した。ターゲ
ットには純Siを、放電ガスにはAr/N2混合ガス
(混合比:90/10)を使用した。投入RF電力密度
は1000W/150mmφ、放電ガス圧力は10mT
orrである。窒化シリコンを非化学量論組成にするた
めに、窒化シリコンをSi34として成膜する場合に比
べて放電ガスのN2濃度を低くし、また投入RF電力密
度を高くした。導電性薄膜13の膜厚は、30nmであ
る。この膜の結晶構造をX線回折法により調べたとこ
ろ、2Θ=44°付近に非常にブロードなピークが観測
されただけであり、この膜はX線的には非晶質であるこ
とがわかる。
【0028】窒化シリコンは、Si34をターゲットに
用いて成膜する方法もあるが、その方法より、上述のよ
うにSiをターゲットに用いて反応性スパッタ法により
成膜する方が、膜の内部応力がストレスフリーに近く、
かつ、導電率の制御が容易であるので好ましい。
【0029】導電性薄膜13を設けることにより、基板
表面が常にアース電位になっているために、基板が帯電
されるのを抑制でき、静電気による異物の基板への吸着
を抑制することができる。この異物吸着抑制作用以外
に、導電性薄膜13には、基板を介して磁性膜16中に
侵入してくる水や、その水がキャリアとなって運んでく
る樹脂基板中に残留している重合開始剤等の腐食成分を
遮断する効果がある。さらにこれに加えて、この膜13
の表面エネルギーを、表面の濡れ角を測定することによ
り評価したところ、ガラスの表面の濡れ角と同じであっ
た。
【0030】次に、導電性薄膜13上に、ターゲットに
Crを、放電ガスに純Arガスを使用したRFスパッタ
法により、磁性膜の配向性制御膜15の第1層としてC
r膜を30nmの膜厚に形成した。スパッタの条件は、
投入RF電力密度が1000W/150mmφ、放電ガ
ス圧力が30mTorrである。次に、配向性制御膜1
5の第2層として、Cr80Ti20合金膜を25nmの膜
厚に形成した。Cr80Ti20合金膜は、ターゲットにC
80Ti20合金を、放電ガスに純Arガスを使用したR
Fスパッタ法により形成した。スパッタの条件は、投入
RF電力密度が1000W/150mmφ、放電ガス圧
力が30mTorrであり、第1層と同じ条件で成膜し
た。
【0031】その上に、磁性膜16としてCo69Cr19
Pt12合金膜を20nmの膜厚に形成した。スパッタ中
は基板を、APO樹脂基板の軟化温度より低い80℃に
加熱した。ターゲットにはCo69Cr19Pt12合金を使
用し、放電ガスには純Arガスを使用した。磁性膜16
のスパッタと同時に、イオンガン27からArイオンを
500Vの電圧で加速して基板表面に照射した。
【0032】最後に、保護膜17として、カーボン膜を
10nmの膜厚に形成した。スパッタの条件は、投入R
F電力密度が1000W/150mmφ、放電ガス圧力
が30mTorrである。
【0033】このようにして作製した磁気記録媒体の断
面をSEMにより観察したところ、APO基板11の表
面凹凸12には関係なく磁性膜16の表面は、凹凸の垂
直方向段差が3〜4nm程度、水平方向周期が2〜3μ
m程度と、ほぼ平坦になっていた。一方、磁性膜16の
底面は、APO基板11の表面凹凸12の上方では凹凸
の垂直方向段差が40〜50nm程度、ヘッドの走行方
向に沿った水平方向周期が1〜2μm程度と、APO基
板11の凹凸形状に倣った凹凸形状を有していた。
【0034】このように、Arイオンの照射により基板
11の表面凹凸形状に関係なく磁性膜16の表面が平坦
になるのは、図3に略示するように、イオンビーム28
の電荷が凹凸の凸部31に集中し、スパッタ粒子26が
破線27で示すように再スパッタされて凸部31が集中
的にエッチングされ、また、凹部32は逆にエッチング
を受けにくいためと考えられる。また、ここではRFス
パッタと同時にイオン照射を行うことで表面が平坦な磁
性膜16を成膜したが、ECRスパッタ法によって成膜
しても表面の平坦な磁性膜を形成することができる。
【0035】このようにして作製した磁気記録媒体上に
潤滑剤を塗布した後に、図4に示す磁気記憶装置に組み
込んでその特性を評価した。磁気記憶装置は、図4
(a)に平面模式図を、図4(b)に断面模式図を示す
ように、磁気ディスク41と、これを回転駆動する駆動
部42と、磁気ヘッド43及びその駆動手段44と、磁
気ヘッド43に接続された記録再生信号処理手段45を
有して成る周知の構成の磁気記憶装置である。磁気ディ
スク41には、その半径方向に基板上の凹凸を反映した
サーボパターン領域46がある。記録再生信号処理手段
45は、磁気ディスク41のサーボパターン領域46上
の磁性膜の凹凸形状に起因して生じる不均一磁場を検出
し、その検出信号を用いて磁気ヘッド43の位置決め信
号を発生する。
【0036】図5は、樹脂基板11に形成された凹凸ピ
ット12の形状を反映した下面形状を有する磁性膜16
から発生される漏洩磁束の様子を模式的に示したもので
ある。図5に示すように、磁性膜16の下面に凹凸が存
在すると、磁性膜16表面の漏洩磁束48,49に揺ら
ぎが生じる。この揺らぎは磁性膜16の凹凸のエッジ部
分に形成されるため、それを磁気ヘッド43で検出する
ことで位置決め用のサーボ信号を発生することができ
る。この磁性膜16の下面に凹凸を形成するために基板
11に凹凸ピット12を予め形成しておくわけである。
その上に磁性膜16を形成すると、基板11の凹凸12
を反映して磁性膜16に凹凸が生じる。ここに予め記録
しておく信号は、位置決め信号に限らず、ユーザデータ
等を予め記録しておいてもよい。
【0037】作製された磁気ディスクの磁性膜16の磁
気特性は、保磁力が2.5kOe、熱安定性を示す指標
であるIsvが2.5×10-16emu、角形比の指標
であるM−HヒステリシスにおけるSが0.8、S†が
0.9であり、良好な磁気特性を有していた。また、X
線回折によると、Coの(210)面が強く配向してい
た。
【0038】比較のために、配向性制御膜15の無い磁
気ディスクを作製した。磁性膜16の成膜の際には、イ
オンガン27からArイオンを500Vの電圧で加速し
て基板表面に照射した。こうして作製された磁気ディス
クは、磁性膜16の保磁力が1.5kOeと著しく小さ
く、配向性もCoの(210)面の優先配向性が配向性
制御膜15を有する磁気ディスクより低下していた。
【0039】また、導電性薄膜を設けない以外は他の条
件を同じにして比較用の磁気ディスクを作製した。本発
明の磁気ディスクと比較用の磁気ディスクとの間には、
記録、再生特性に大きな違いは見られなかった。しか
し、磁気ヘッドの浮上量を30nmにして磁気ディスク
を回転させたところ、本発明の磁気ディスクは3600
rpmで1000時間以上回転させてもヘッドクラッシ
ュを生じることなく、安定に記録再生を行うことができ
た。これに対して、比較用の磁気ディスクでは、5〜2
0時間でヘッドクラッシュが発生した。この原因をSE
Mによる断面観察により調べたところ、比較用の磁気デ
ィスクは基板上にゴミ等の異物が付着し、その上に膜が
形成されていた。特に、50nm以下の微少な異物は帯
電しており、それが樹脂基板表面に発生した静電気によ
り吸着したと考えられる。ヘッドクラッシュは、この静
電気により付着した異物により生じたと考えられる。
【0040】磁気ディスクのS/Nを評価したところ、
本発明による磁気ディスクでは38dBであった。この
S/Nは、記録面密度3GB/inch2 に相当する信
号を記録した場合である。このディスクの欠陥レートを
測定したところ、信号処理を行わない場合の値で、2×
10-7以下であった。位置決め信号は、セクタ毎にユー
ザデータとユーザデータの間に設けた基板上のピットに
起因して磁性膜から発生される不均一磁場から検出した
信号を原信号と比較して再生したところ、±0.5μm
以下の位置決め精度を達成することができ、磁気信号で
記録したサーボパターンで位置決めを行う場合と同等以
上の精度を有していた。また、位置決め信号のS/N比
は35dBであり、特に問題はなかった。このように、
予め磁性膜の底面の凹凸として磁気記録媒体にサーボ信
号を記録しておくことにより、サーボトラックライタを
使用しなくとも、それと同等以上のサーボ信号を得るこ
とができた。
【0041】これに対して、導電性薄膜を形成しないで
作製した磁気ディスクの欠陥レートは6×10-6と1桁
以上大きかった。このように、記録できない部分は、微
小な異物が付着していることがSEMによる断面観察よ
り明らかになった。また、導電性薄膜を形成することの
効果は、樹脂基板の他にもガラスのような導電性を有し
ていない基板に対して有効であり、特に帯電しやすい樹
脂基板に対して最も効果が大きい。
【0042】以上の結果は、導電性薄膜13として窒化
シリコンを用いた場合についてのものであるが、窒化シ
リコン以外に、酸化クロム、酸化アルミニウム、窒化ア
ルミニウム、酸化マグネシウム等の化合物を用いても同
様の効果が得られる。ここで必要なのは、各化合物を非
化学量論組成として、ホッピング伝導などが生じるよう
にしてやることである。
【0043】なお、ガラスとAPOとでは濡れ角が異な
っているために、ガラス基板上には平坦な膜を成膜でき
た場合であっても、APO基板表面に直接磁気記録媒体
を作製すると、配向性制御膜及び磁性膜が異常成長する
部分が存在する場合がある。実際に、導電性薄膜13を
設けることなく、APO基板11上に直接配向性制御膜
15及び磁性膜16を成膜して磁気ディスクを作製した
ところ、ディスク表面の凹凸が大きくなり、基板表面に
凹凸が存在していない平坦な部分の上方でも磁性膜表面
に垂直方向に平均で50nmp−pの凹凸が存在してお
り、その水平方向の周期も100nmであった。こうし
て作製した磁気ディスクに潤滑剤を塗布して、磁気ディ
スク装置として組み立てて動作させたところ、動作とほ
ぼ同時にヘッドクラッシュを生じ、記録や再生ができな
くなった。このような現象は、ガラス基板を用いた場合
には見られなかった。
【0044】このような異常成長の現象はガラス基板を
用いた場合には見られないものである。APO基板を用
いて、導電性薄膜を設けることなく、直接磁性膜を成膜
した場合に磁性膜に異常成長が生じるのは、基板表面の
濡れ角がガラス基板と異なるためである。このように、
導電性薄膜には、帯電防止作用に加えて、記録媒体の異
常成長を抑制する効果がある。
【0045】〔実施の形態2〕図6に断面構造を示す磁
気ディスクを作製した。基板としてAPO基板51を用
いた。APO基板51のサイズは、直径3.5インチで
あり、基板表面はほぼ平坦である。APO基板51上に
は、導電性薄膜53、配向性制御膜55、磁性膜56、
保護膜57が順に形成されている。この例では、導電性
薄膜53の形成にマイクロ波を用いたECRスパッタ法
を用いた。これは、基板51上に形成する第1層目をE
CRスパッタ法によって形成すると、基板を射出成形す
る際に形成される基板表面の凹凸状態によらずに、平坦
な膜が得られるからである。
【0046】図7は、本実施の形態で用いたECRスパ
ッタ装置の概略図である。導波管61によって導かれた
周波数2.45GHzのマイクロ波は電磁コイル62の
作る磁場中で放電ガス(Arガス)をサイクロトロン共
鳴によって電離し、Arプラズマ63を生成する。Ar
プラズマ63は筒状ターゲット64をスパッタし、スパ
ッタ粒子は基板65の表面に堆積して膜を形成する。基
板65には、バイアス電源から100〜200Vの直流
バイアス電圧を印加するようにしてもよい。
【0047】次に、磁気ディスクの製造方法について説
明する。成膜に先立って、APO基板51を70℃で3
時間、真空中でベーキングした。これは、樹脂基板51
中に含まれる水分を除去することにより、基板上に形成
される膜の諸特性を安定化させるためである。
【0048】次に、ベーキングのための真空を破らない
まま、APO基板51上に、導電性薄膜53として、チ
タン添加窒化シリコン膜を作製した。ターゲットとして
窒化シリコンターゲット上にチタンチップを均一に並べ
た複合ターゲットを用い、放電ガスには純Arガスを用
いた。投入マイクロ波電力は1kW、放電ガス圧力は1
0mTorrであり、窒化シリコンを非化学量論組成に
するために、放電ガスとして純Arガスを用い、また、
投入マイクロ波電力も窒化シリコンをSi3N4として
成膜する場合に比べて高くした。
【0049】導電性薄膜53の膜厚は、30nmであ
る。この膜の結晶構造をX線回折法により調べたとこ
ろ、2Θ=44°付近に非常にブロードなピークが観測
されただけであり、この膜はX線的には非晶質であるこ
とがわかる。
【0050】これに引き続き、ターゲットにCrを用
い、放電ガスに純Arガスを用いたECRスパッタ法に
より、磁性膜56の配向性制御膜55の第1層としてC
r膜を30nmの膜厚に形成した。次に、ターゲットに
Cr80Ti20合金を、放電ガスに純Arガスを使用し
て、配向性制御膜55の第2層として、Cr80Ti20
金膜を25nmの膜厚に形成した。いずれも場合も、投
入マイクロ波電力密度(周波数:2.45GHz)は1
000W/150mmφ、放電ガス圧力は30mTor
rとした。
【0051】その上に、ECRスパッタ法により、磁性
膜56としてCo69Cr19Pt12合金膜を20nmの膜
厚に形成した。ここで、スパッタ中は基板を、APO樹
脂基板51の軟化温度より低い80℃に加熱した。ター
ゲットにCo69Cr19Pt12合金を、放電ガスに純Ar
ガスを使用した。スパッタ条件は、投入マイクロ波電力
密度(周波数:2.45GHz)を1000W/150
mmφ、放電ガス圧力を30mTorrとした。
【0052】最後に、保護膜57として、カーボン膜を
10nmの膜厚に形成した。スパッタの条件は、投入マ
イクロ波電力密度(周波数:2.45GHz)は100
0W/150mmφ、放電ガス圧力は30mTorrで
ある。
【0053】この磁気ディスクの断面をSEMにより観
察したところ、異物の取り込みは認められなかった。そ
して、基板表面は凹凸の垂直方向段差が3〜4nm程
度、水平方向周期が2〜3μm程度と、ほぼ平坦になっ
ていた。このようにして作製した磁気ディスク上に潤滑
剤を塗布した。ここでは、磁性膜56及び保護膜57を
ともにECRスパッタ法により作製したが、磁性膜56
を形成した時点で十分な平坦性が確保できたので、保護
膜57はRFスパッタ法により成膜してもよい。
【0054】作製した磁気ディスクの磁性膜の磁気特性
は、保磁力が2.5kOe、熱安定性を表す指標である
Isvが2.5×10-16emu、角形比の指標である
M−HヒステリシスのSが0.8、S†が0.9であ
り、良好である。X線回折によると、Coの(210)
面が強く配向している。比較のために、導電性薄膜53
及び配向性制御膜55の無い磁気ディスクを作製したと
ころ、保磁力が1.5kOeと著しく小さかった。
【0055】上記の磁気ディスクを図4に示す磁気記憶
装置にセットして、評価したところ、実施の形態1の場
合とほぼ同様に、35nmまで磁気ヘッドを下げても、
ヘッドクラッシュは生じること無く、1000時間以上
安定に記録再生することができた。この磁気ディスクの
S/Nを評価したところ、38dBであった。
【0056】この例は、導電性薄膜53の膜厚が30n
mの場合であるが、この膜厚を3nm、5nm、50n
m、55nmと変化させて磁気ディスクを作製した。そ
の結果、導電性薄膜の膜厚が5nm以下の場合には、ピ
ンホールが多数存在しており、導電性薄膜を設けない場
合と大きな違いは見られなかった。また、導電性薄膜5
3の膜厚を50nm以上とすると、内部応力により磁気
記録媒体表面に凹凸が生じ、ヘッドクラッシュが起き
た。そして、これらの磁気記録媒体の記録再生特性を評
価したところ、10時間程度でヘッドクラッシュを生
じ、記録再生できなくなった。
【0057】このようにして作製した磁気ディスクの断
面をSEMにより観察したところ、導電性薄膜を有して
いない磁気ディスク基板の表面にはスパッタのフレーク
等の異物が付着していることを見出した。これに対し
て、本発明を用いて作製した磁気ディスクではこのよう
な異物はほとんど観察されなかった。このように、本発
明には樹脂基板表面に異物が付着するのを抑制する効果
があることがわかる。これに加えて、マイクロ波を用い
たスパッタ法によって成膜することにより、基板の表面
形態を反映することなく形成される膜の表面が平坦化さ
れるので、磁気ヘッドが安定して飛行でき、高信頼性の
記録再生を行うことができる。
【0058】ここでは、チタン添加窒化シリコン膜を導
電性薄膜に用いた例を示したが、チタンの代わりにT
a,Mo,W,Al,V,Zr,Nb,Ni,Mnのう
ちより選ばれる少なくとも1種類の元素を用いても同様
の効果が得られる。これらの金属元素を添加すると導電
率を容易に増大させることができ、基板の帯電を抑制す
る効果を向上することができる。ここでは、窒化シリコ
ンにこれら元素を加えた例を示したが、この他に、窒化
アルミニウム、酸化シリコン、酸化アルミニウム、窒化
チタン、酸化クロムの内より選ばれる少なくとも1種類
の化合物に前記元素を添加しても同様の効果が得られ
る。
【0059】
【発明の効果】本発明によると、樹脂などの非導電性基
板が帯電するのを防止でき、静電気による異物の付着を
抑制することができるため、ディスクに記録できない欠
陥領域の低減やヘッドクラッシュの発生を抑制すること
ができる。さらに、これら異物を核とした磁性膜の異常
成長や、基板の表面形状を反映した凹凸が形成されるの
を抑制できる。その結果、サーマルアスペリティやヘッ
ドクラッシュを抑制することができる。また、樹脂基板
を用いながら、磁気ヘッドと磁気記録媒体間の距離をガ
ラスやAlの基板等と同様の40nm以下の浮上量とす
ることができるため、高密度磁気記録が可能な記録媒体
を安価に供給できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による磁気ディスクの一例の断面構造を
示す模式図。
【図2】本発明で用いたRFスパッタ装置の概略図。
【図3】イオンビーム照射の効果を説明する図。
【図4】磁気記憶装置の概略図であり、(a)は平面模
式図、(b)は断面模式図。
【図5】凹凸形状を有する磁性膜から発生される漏洩磁
束を模式的に示した図。
【図6】本発明による磁気ディスクの他の例の断面構造
を示す模式図。
【図7】ECRスパッタ装置の概略図。
【符号の説明】
11…樹脂基板、12…凹凸ピット、13…導電性薄
膜、15…配向性制御膜、16…磁性膜、17…保護
膜、21…ターゲット、22…電磁コイル、23…高周
波電源、24…基板、25…バイアス電源、26…スパ
ッタ粒子、27…イオンガン、28…イオンビーム、3
1…凸部、32…凹部、41…磁気記録媒体、42…駆
動部、43…磁気ヘッド、44…磁気ヘッド駆動手段、
45…記録再生信号処理手段、46…サーボパターン領
域、48,49…漏洩磁束、51…樹脂基板、53…導
電性薄膜、55…配向性制御膜、56…磁性膜、57…
保護膜、61…導波管、62…電磁コイル、63…プラ
ズマ、64…筒状ターゲット、65…基板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小礒 良嗣 東京都国分寺市東恋ヶ窪一丁目280番地 株式会社日立製作所中央研究所内 (72)発明者 赤城 協 東京都国分寺市東恋ヶ窪一丁目280番地 株式会社日立製作所中央研究所内 (72)発明者 二本 正昭 東京都国分寺市東恋ヶ窪一丁目280番地 株式会社日立製作所中央研究所内

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも樹脂基板と磁性膜とを備える
    磁気ディスクの作製方法において、 真空中で前記樹脂基板をベーキング中に、又は真空中で
    前記樹脂基板をベーキングしたのち真空を破ることなく
    連続して、前記樹脂基板上に導電性薄膜を形成し、その
    のちスパッタ法により前記磁性膜を形成することを特徴
    とする磁気ディスクの作製方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の磁気ディスクの作製方法
    において、前記導電性薄膜をアース電位とすることを特
    徴とする磁気ディスクの作製方法。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載の磁気ディスクの作
    製方法において、 前記導電性薄膜は非化学量論組成の酸化物、非化学量論
    組成の窒化物、ネサガラス材のうちより選ばれた少なく
    とも1種類の化合物からなる薄膜であることを特徴とす
    る磁気ディスクの作製方法。
  4. 【請求項4】 請求項1又は2記載の磁気ディスクの作
    製方法において、 前記導電性薄膜は非化学量論組成の窒化シリコン、窒化
    アルミニウム、酸化シリコン、酸化アルミニウム、窒化
    チタン、酸化クロムのうちより選ばれる少なくとも1種
    類の化合物からなる薄膜、あるいは前記化合物にTi,
    Ta,Nb,Cr,Al,Zrのうちより選ばれる少な
    くとも1種類の元素を添加した薄膜であることを特徴と
    する磁気ディスクの作製方法。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれか1項記載の磁気
    ディスクの作製方法において、 前記導電性薄膜上に、配向性制御膜、前記磁性膜及び保
    護膜を、この順序で順次形成することを特徴とする磁気
    ディスクの作製方法。
  6. 【請求項6】 請求項5記載の磁気ディスクの作製方法
    において、 前記配向性制御膜は、CrにTi,Ta,Mo,W,A
    l,V,Zr,Nb,Ni,Mnのうちより選ばれる少
    なくとも1種類の元素を添加した格子面間隔がCrより
    大きく磁性膜より小さい1層の合金層、又はCr層とC
    rにTi,Ta,Mo,W,Al,V,Zr,Nb,N
    i,Mnのうちより選ばれる少なくとも1種類の元素を
    添加した格子面間隔がCrより大きく磁性膜より小さい
    合金層との2層からなり、隣接する層との格子面間隔の
    変化が10%以内であることを特徴とする磁気ディスク
    の作製方法。
  7. 【請求項7】 請求項5又は6記載の磁気ディスクの作
    製方法において、 前記磁性膜は、Coを主体とし、これにTa,Pt,C
    r,Ti,Ni,Nbの内より選ばれる少なくとも2種
    類の元素を含むX線的に結晶質の膜であることを特徴と
    する磁気ディスクの作製方法。
  8. 【請求項8】 請求項5又は6記載の磁気ディスクの作
    製方法において、 前記磁性膜は、Coを主体とし、これに窒化シリコン、
    窒化アルミニウム、酸化シリコン、酸化アルミニウム、
    窒化チタンのうちより選ばれる少なくとも1種類の化合
    物を分散させたことを特徴とする磁気ディスクの作製方
    法。
  9. 【請求項9】 請求項5〜8のいずれか1項記載の磁気
    ディスクの作製方法において、 前記磁性膜の成膜時に、磁気ディスク基板に対してバイ
    アス電圧を印加することを特徴とする磁気ディスクの作
    製方法。
  10. 【請求項10】 請求項5〜9のいずれか1項記載の磁
    気ディスクの作製方法において、 前記磁性膜を、表面の凹凸が膜面に垂直方向に5nmp
    −p以下、膜面方向に周期1μm以上となるようにして
    形成することを特徴とする磁気ディスクの作製方法。
  11. 【請求項11】 請求項5〜10のいずれか1項記載の
    磁気ディスクの作製方法において、 前記磁性膜の成膜を行うスパッタリング法として、マイ
    クロ波、高周波、あるいは直流の内より選ばれる少なく
    とも1種類のエネルギーと、Ar,He,Kr,Xe,
    Neの内より選ばれる少なくとも1種類の元素からなる
    放電ガスを用いることを特徴とする磁気ディスクの作製
    方法。
  12. 【請求項12】 請求項5〜11のいずれか1項記載の
    磁気ディスクの作製方法において、 前記保護膜として、C,WC,TiC,TaC,NbC
    のうちより選ばれる少なくとも1種類の化合物を用いた
    ことを特徴とする磁気ディスクの製造方法。
  13. 【請求項13】 請求項1〜12のいずれか1項記載の
    磁気ディスクの作製方法において、 各工程を樹脂基板の軟化温度以下で行うことを特徴とす
    る磁気ディスクの作製方法。
JP21843097A 1997-08-13 1997-08-13 磁気ディスクの作製方法 Expired - Fee Related JP3685597B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP21843097A JP3685597B2 (ja) 1997-08-13 1997-08-13 磁気ディスクの作製方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP21843097A JP3685597B2 (ja) 1997-08-13 1997-08-13 磁気ディスクの作製方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH1166558A true JPH1166558A (ja) 1999-03-09
JP3685597B2 JP3685597B2 (ja) 2005-08-17

Family

ID=16719793

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP21843097A Expired - Fee Related JP3685597B2 (ja) 1997-08-13 1997-08-13 磁気ディスクの作製方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3685597B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008516450A (ja) * 2004-10-07 2008-05-15 ヒューレット−パッカード デベロップメント カンパニー エル.ピー. リソグラフィマスクアライメント

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008516450A (ja) * 2004-10-07 2008-05-15 ヒューレット−パッカード デベロップメント カンパニー エル.ピー. リソグラフィマスクアライメント

Also Published As

Publication number Publication date
JP3685597B2 (ja) 2005-08-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20040185307A1 (en) Perpendicular magnetic recording medium and method for manufacturing the same
US5693197A (en) DC magnetron sputtering method and apparatus
JP2002208129A (ja) 磁気記録媒体及びその製造方法並びに磁気記録装置
EP0710949B1 (en) Magnetic recording medium and its manufacture
JP3685597B2 (ja) 磁気ディスクの作製方法
JP4253515B2 (ja) カーボン保護膜の製造方法、磁気記録媒体の製造方法及び磁気ヘッドの製造方法、並びに成膜装置
EP0192878B1 (en) Magneto-optical recording medium and manufacturing method thereof
JPH1139633A (ja) 磁気記録媒体及びその製造方法
JPH1139634A (ja) 磁気ディスク及びその製造方法
JP2001291225A (ja) 磁気記録媒体及び磁気記録装置
JPH10340441A (ja) 磁気記録媒体の構造及びそれを用いた磁気記録装置
JPH0268716A (ja) 磁気ディスク媒体の製造方法
JPH03122846A (ja) 光磁気記録媒体
EP1625579B1 (en) Method for making a nano-particulate medium
JPH10241935A (ja) 磁気記録媒体およびその製造方法
KR930010822B1 (ko) 수평 및 수직 자기기록매체의 제조방법 및 초고밀도 기록방법
JPH10340451A (ja) 磁気ディスクの作製方法及びそれを用いた磁気記録装置
JP2001014662A (ja) 磁気ディスクの製造方法
JP2000057569A (ja) 磁気記録媒体の製造方法と磁気記録媒体
JPH05182262A (ja) 光磁気記録媒体
JPH0278018A (ja) 垂直磁気記録媒体の作製方法
KR920008436B1 (ko) 자기기록체
JPH02148417A (ja) 垂直磁気記録媒体の作製方法
JPH0668147B2 (ja) 薄膜記憶ディスクおよび方法
JP2003123220A (ja) 磁気記録媒体、その製造方法、および、磁気記録装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20040120

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20040524

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20050201

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050208

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050411

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20050411

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Effective date: 20050517

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20050531

R150 Certificate of patent (=grant) or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080610

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 4

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090610

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees