JPH117029A - 液晶セル及びその製造方法 - Google Patents

液晶セル及びその製造方法

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JPH117029A
JPH117029A JP16028897A JP16028897A JPH117029A JP H117029 A JPH117029 A JP H117029A JP 16028897 A JP16028897 A JP 16028897A JP 16028897 A JP16028897 A JP 16028897A JP H117029 A JPH117029 A JP H117029A
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liquid crystal
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electrode
partition walls
crystal cell
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JP16028897A
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Masashi Inada
雅司 稲田
Kaoru Mori
森  薫
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Denso Corp
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Denso Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 複数のストライプ状の樹脂製隔壁の形成の仕
方に工夫を凝らし、両電極基板に対する接着力を良好に
確保するようにした液晶セル及びその製造方法を提供す
ることを目的とする。 【解決手段】 隔壁形成工程S7にて、両電極基板の一
方の配向膜上に処理剤を含む樹脂を用いて複数のストラ
イプ状隔壁を仮焼成により形成する。重ね合わせ工程S
9にて、両電極基板の他方の配向膜が一方の電極基板の
配向膜に対向するように、他方の電極基板を帯状シール
及び複数の隔壁を介し一方の電極基板に重ね合わせる。
その後、シール硬化工程S10にて、両電極基板の間隔
を所定値に設定するとともに当該両電極基板を接着支持
するように各隔壁を加圧しながら焼成により本硬化す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、反強誘電性液晶或
いは強誘電性液晶等のスメクチック液晶やネマチック液
晶等の各種の液晶を用いる液晶セル及びその製造方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の液晶セルの製造方法とし
ては、例えば、特公平2−36930号公報にて示すも
のがある。この製造方法では、一方の電極基板の配向膜
上に有機溶剤を含む樹脂を用いて複数のストライプ状隔
壁を形成する。そして、他方の電極基板の配向膜が一方
の電極基板の配向膜に対向するように、この他方の電極
基板を帯状シール及び複数の隔壁を介し一方の電極基板
に重ね合わせて加圧し、その後、両電極基板の間にシー
ルを介しスメクチック液晶を封入する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記製造方
法により製造した液晶セルは、隔壁に代えて、ガラスフ
ァイバーからなる接着微粒子を用いる液晶セルに比べ
て、両電極基板の間隔(セルギャップ)のばらつきが少
なく、セルギャップの均一度を高め得る。また、隔壁
は、両電極基板間のスペーサとしての役割に加え、両電
極基板の間を接着支持する役割をも果たす。
【0004】ここで、上述した隔壁の形成工程における
処理を詳細に検討してみると、各隔壁は、フォトリソグ
ラフィによりスメクチック液晶と相性のよい樹脂を用い
てパターニング形成される。この形成過程においては、
配向膜上にスピンコート等により樹脂膜を形成した後、
樹脂膜を仮焼成する。これにより、樹脂膜に露光や現像
処理を可能とする程度の硬さが確保されるとともに、樹
脂に含まれる有機溶剤の一部が除去される。
【0005】その後、露光処理により、樹脂膜を、現像
液に対する可溶部と不溶部とに分け、ついで、現像液に
より、樹脂膜の可溶部を除去する。これにより、樹脂膜
がストライプ状にパターン形成される。そして、ストラ
イプ状に形成された各隔壁を本焼成することで、各隔壁
の硬度を高めかつ有機溶剤を完全に除去するようにす
る。
【0006】しかし、このような段階では、各隔壁が硬
過ぎた状態になっているから、隔壁の粘着力は非常に低
い。このため、このような状態で、両電極基板を各隔壁
を介し重ね合わせてこれら隔壁と接着させようとして
も、良好には行えず、その結果、両電極基板は隔壁から
剥離し易い状態になっている。よって、両電極基板間の
セルギャップにばらつきが生じて、表示むらを招くとい
う不具合がある。
【0007】また、両電極基板に対する隔壁の接着力の
低下が著しいと、両電極基板の重ね合わせ構造の形成自
体も困難になる。また、隔壁をフォトリソグラフィによ
らず印刷により形成する場合でも、上述した仮焼成及び
本焼成の処理がなされるため、フォトリソグラフィによ
る場合と同様の不具合が生ずる。
【0008】上記の不具合に対し、本発明者等は、樹脂
製隔壁の本焼成前における接着力が、本焼成後の接着力
に比べて大きいことから、これら隔壁の接着力は、隔壁
の硬度により評価できると考え、この点に付き検討して
みた。その結果、樹脂製隔壁の硬度には、電極基板との
間に剥離が発生しない範囲があることが確認された。
【0009】そこで、本発明は、このような観点に基づ
き、複数のストライプ状の樹脂製隔壁の形成の仕方に工
夫を凝らし、両電極基板に対する接着力を良好に確保す
るようにした液晶セル及びその製造方法を提供すること
を目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の課題の解決にあた
り、請求項1及び2に記載の発明によれば、両電極基板
の一方の配向膜上に形成される複数のストライプ状の樹
脂製隔壁が、両電極基板の重ね合わせ前には、これら両
電極基板を接着支持可能な硬さにて柔らかい状態に維持
されている。
【0011】これにより、両電極基板が、その重ね合わ
せ時に、各隔壁によりしっかりと一様に接着支持された
状態で、その後より一層硬化されることとなる。その結
果、両電極基板と各隔壁との間に剥離が発生することが
なく、両電極基板のセルギャップが均一に確保され得
る。よって、表示むらのない液晶セルの提供が可能とな
る。
【0012】この場合、各隔壁の仮焼成及び露光による
仮硬化後に両電極基板を重ね合わせ、その後に各隔壁を
本焼成により本硬化するようにしても、また、両電極基
板の重ね合わせ前に各隔壁を本硬化するようにしても、
両電極基板の重ね合わせ前において、各隔壁が、両電極
基板を接着支持可能な硬さにて柔らかい状態に維持され
ていれば、上記作用効果を達成できる。
【0013】ここで、請求項2に記載の発明によれば、
上記接着支持可能な硬さは、ダイナミック硬度DH11
5において略35以下である。これにより、請求項1に
記載の発明の作用効果をより一層確実に達成できる。ま
た、請求項3に記載の発明によれば、両電極基板の一方
の配向膜上に樹脂により処理剤を用いてストライプ状に
形成された複数の隔壁は、両電極基板の重ね合わせ前に
仮硬化され当該重ね合わせ後に焼成により本硬化されて
いる。
【0014】しかして、複数の隔壁の仮硬化が、仮焼成
及び露光の少なくとも一方により、隔壁が、両電極基板
の重ね合わせ前に、これら両電極基板を接着支持可能な
硬さにて柔らかい状態にするものであれば、請求項1に
記載の発明と同様の作用効果を達成できる。また、請求
項4及び5に記載の発明によれば、第1工程において、
両電極基板の一方の配向膜上に処理剤を含む樹脂を用い
て複数のストライプ状隔壁を仮硬化により形成する。そ
して、第2工程において、両電極基板の他方の配向膜が
一方の電極基板の配向膜に対向するように、他方の電極
基板を帯状シール及び複数の隔壁を介し一方の電極基板
に重ね合わせる。
【0015】然る後、第3工程において、両電極基板の
間隔を所定値に設定するとともに当該両電極基板を接着
支持するように各隔壁を加圧しながら焼成により本硬化
する。これにより、請求項1或いは2に記載の発明の作
用効果を達成し得る液晶セルの提供が可能となる。
【0016】ここで、請求項5に記載の発明によれば、
上記第3工程において、上記本硬化がシールの焼成と共
になされる。これにより、液晶セルの製造工程をより一
層簡単にしつつ請求項4に記載の発明の作用効果を達成
できる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を図面
に基づいて説明する。図1及び図2は、本発明に係る液
晶セルの一例を示している。この液晶セルは、両電極基
板10、20を、帯状シール30(熱硬化樹脂等の接着
剤からなる)及び複数のストライプ状樹脂製隔壁40を
介し重ね合わせ、かつ、これら両電極基板10、2の間
にシール30の液晶注入口を通し反強誘電性液晶50を
封入して構成されている。
【0018】ここで、電極基板10は、透明基板11の
内表面に、複数のストライプ状樹脂製カラーフィルタ層
12、オーバーコート膜13、複数のストライプ状透明
電極14、絶縁膜15及び配向膜16を順次形成して構
成されている。なお、カラーフィルタ層12、絶縁膜1
5及び配向膜15は、シール30の内周側に位置してい
る。
【0019】一方、電極基板20は、透明基板21の内
表面に、複数のストライプ状透明電極23、絶縁膜24
及び配向膜25が順に積層形成されている。また、透明
基板21の内表面と絶縁膜24との間には、複数のスト
ライプ状金属製補助電極22が、図2にて拡大して示す
ごとく、複数の透明電極23の裏面側にて複数の隔壁4
0に対向しその長手方向に沿い形成されている。なお、
配向膜25は、シール30の内周側に位置している。
【0020】ここで、複数の透明電極23は、複数の透
明電極14と直角に位置しており、これら各両透明電極
23、14は、カラーフィルタ層12及び反強誘電性液
晶50と共に複数の格子状画素を形成する。そして、こ
れら画素のうち、補助電極22以外の部位は、液晶セル
の駆動時に表示が行われる表示部として作用する。ま
た、各透明電極14、23は、ITO(Indium−
Tin Oxide)等により形成されており、両配向
膜16、25は、ポリイミド系樹脂により形成されてい
る。
【0021】また、各カラーフィルタ層12は、R
(赤)、G(緑)、B(青)の色彩からなる画素を、上
記格子状画素内に配置した構成となっている。そして、
図2にて示すように、カラーフィルタ層12の各画素間
には、ブラックマスク12aが、それぞれ、透明基板1
1の内表面に形成されており、このブラックマスク12
aに対応する部分は、遮光されて表示に関与しないよう
になっている。
【0022】また、複数の隔壁40が、両電極基板1
0、20の間のうち表示部(画素)以外の部位に介装さ
れている。各隔壁40は、補助電極22上の配向膜25
上に、補助電極22に沿って形成されて、ストライプ状
をなしている。ちなみに、本実施形態では、各隔壁40
の幅は、数10μm程度である。また、各隔壁40は、
全ての補助電極22上に位置してなくてもよく、任意の
補助電極22上に位置していてもよい。また、表示に関
与しない透明基板23の間に位置していてもよい。
【0023】これら隔壁40は、本実施形態では、アク
リル系のフォトレジスト(感光性樹脂)により形成され
たものであり、両電極基板10、20の各内表面、即
ち、各配向膜16、25に接着している。換言すれば、
両電極基板10、20は、シール30の内周側において
各隔壁40にて接着支持されている。そして、各隔壁4
0は、両電極基板10、20を所定間隔、即ち、セルギ
ャップ(約1.5μm)に設定するスペーサとして機能
するとともに、両電極基板10、20に加わる衝撃や振
動に抗するようになっている。
【0024】次に、上記構成の液晶セルの製造方法につ
いて図3を参照して説明する。電極基板10側原基板形
成工程S1では、透明基板11の内表面に、複数のスト
ライプ状カラーフィルタ層12、オーバーコート膜1
3、複数のストライプ状透明電極14及び絶縁膜15を
順次積層形成する。次の配向膜形成工程S2では、配向
膜16を、オフセット印刷により、オーバーコート膜1
3、透明電極14及び絶縁膜15を介して各カラーフィ
ルタ層12上に形成して、電極基板10の原基板を構成
する。
【0025】ラビング工程S3では、電極基板10の原
基板の配向膜16に対して、一定の方向にラビング処理
する。続いて、シール印刷工程S4では、電極基板10
の原基板の内表面の配向膜16の外周部に沿い、シール
30をシール材の印刷により帯状に形成する。なお、こ
のシール30の一部には、液晶注入口が形成される。一
方、電極基板20の原基板形成工程S5では、透明基板
21の内表面に、複数のストライプ状補助電極22、複
数のストライプ状透明電極23及び絶縁膜24を順次積
層形成する。
【0026】配向膜形成工程S6では、配向膜25を、
複数の補助電極22、複数の透明電極23を介し絶縁膜
24上に形成することで、電極基板20の原基板を構成
する。次に、隔壁形成工程S7の処理を行う(図4乃至
図7参照)。図4及び図5は、電極基板20の原基板の
配向膜25に対する樹脂膜(レジスト膜)形成の様子を
表すものである。アルカリ性現像液、例えば、アクリル
系樹脂ネガ型レジスト溶液(富士ハント(株)製「C
T」(商品名))を7ccだけ、配向膜25上に滴下
し、1300r.p.m.で10秒間回転させて、フォ
トレジスト膜40a(図5参照)を形成する。
【0027】この状態で、電極基板20の原基板を平面
上にて5分間放置してレベリングする。続いて、フォト
レジスト膜40aをホットプレート上で70℃にて27
0秒の間仮焼成し、図6にて示すように、複数の補助電
極22の部分が開口したストライプ状のフォトマスク6
0を被せて、1.2J/cm2 の露光エネルギーで図6
の矢印にて示す方向から紫外光を照射する。
【0028】これにより、フォトレジスト膜40aの必
要部分(各隔壁40に相当する部分)を現像液に対し不
溶にする。その後、電極基板20の原基板を現像液(富
士ハント(株)製「CD」(商品名))に室温にて30
秒間浸漬し、さらに、別容器で60秒間追加現像した
後、20分間純水で流水洗浄し、スピン方式(800
r.p.m.にて8分間)で乾燥する。このようにし
て、現像液のエッチング処理によりフォトレジスト膜4
0aに対するパターニング形成が行われる。
【0029】すると、図7にて例示するように、フォト
レジスト膜40aのうち不要部分がほぼ除去され、配向
膜25上の複数のストライプ状補助電極22に対応する
部分に複数のストライプ状の隔壁40が形成される。こ
れにより、隔壁形成工程S7での処理が終了する。通
常、レジストパターン形成後には、硬度を向上させる焼
成を行うが、両電極基板間の密着力を低下させるため、
ここでは実施しない。
【0030】また、隔壁形成後にレジスト残渣が残って
いると、液晶注入後に配向不良を招くので、紫外光照射
等によりこれを取り除く。本実施形態においては、焼成
を実施せず、8.6J/cm2 の紫外光照射を実施した
場合(図8にて条件D参照)について述べる。その後、
ラビング工程S8において、電極基板20の原基板の配
向膜25を、一定方向にラビング処理する。
【0031】なお、このラビング工程S8は、隔壁形成
工程S7の処理後でなくてもよく、隔壁形成工程S7の
処理の前に行ってもよい。ここで、ラビング後の配向膜
25の表面が現像液により劣化し、配向規制力が弱まる
おそれのある場合には、ラビング工程S8は、隔壁形成
工程S7の処理の後の方が望ましい。
【0032】次の重ね合わせ工程S9では、電極基板1
0の原基板を電極基板20の原基板の上方に位置させ
て、各配向膜16、25のラビング方向が所定の向き
(例えば、互いに平行で同一向き或いは逆向き)となる
ようにする。そして、両電極基板10、20の各原基板
をシール30及び複数の隔壁40を介して重ね合わせ
る。
【0033】そして、シール硬化工程S10において、
重ね合わされた両電極基板10、20の各原基板の外表
面全体を、当該両原基板が互いに密着する方向に加圧し
つつオーブン内で焼成する。但し、上記加圧力は、本実
施形態では、0.4kg/cm2 乃至1.0kg/cm
2 の範囲の値程度であり、焼成は、焼成温度180℃に
て20分間なされる。
【0034】このシール硬化工程S10では、上記加圧
により、両電極基板10、20の各原基板が、その配向
膜16、25にて、各隔壁40により接着支持される。
この場合、各隔壁40が本焼成前であるから、各隔壁4
0の接着力は大きい。従って、上記セルギャップが均一
となるように、両電極基板10、20は各隔壁40によ
りしっかりと接着支持される。
【0035】そして、このような状態にて、上記焼成に
より、シール30が焼成されるとともに、各隔壁40が
本焼成される。これにより、上記両原基板の外周部がシ
ール30によりしっかりと接着支持されるとともに、上
記両原基板の各配向膜に対応する領域が上記セルギャッ
プを均一にした状態にて、各隔壁40によりしっかりと
接着支持され得る。
【0036】この場合、シール30及び隔壁40の各本
焼成がシール硬化工程S10においてなされるので、こ
れら両本焼成と別々に行う場合に比べて液晶セルの製造
工程が簡単になる。なお、シール硬化工程S10は、減
圧下で行うことが望ましい。これは、各隔壁40中に残
留している溶媒成分が十分に除去する効果があるためで
ある。
【0037】次の基板分断工程S11においては、刃角
127°のダイヤモンドカッターにより、150mm/
sの速度にて、1.8kg/cm2 の圧力でもって、上
記両原基板における各透明基板11、21の所定の箇所
にスクライブ線を入れる。そして、このスクライブ線上
に、刃長250mmのウレタン製分断刃を当てて、20
kg/cm2 の荷重を加えながら分断し、重ね合わせた
両透明基板11、21の不要部分を除去する。これによ
り、両電極基板10、20を有する液晶セルが形成され
る。
【0038】この場合、上述のごとく、上記両原基板は
各隔壁40によりしっかりと一様に接着支持されている
から、各透明電極11、21の分断時において、上記両
原基板にかかる分断応力でもって、上記両原基板と各隔
壁40との間に剥離が生ずることがない。その後、液晶
封入工程S12において、両電極基板10、20の間
に、反強誘電性液晶50を液相状態にて、シール30の
液晶注入口を通して真空注入する。これにより、反強誘
電性液晶50が両電極基板10、20の間の各隔壁40
以外の部分に充填される。さらに、シール30の液晶注
入口を樹脂製接着剤により封止する。これにより、液晶
セル(以下、液晶セルDという)の製造が終了する。
【0039】また、上記液晶セルDの隔壁形成条件とは
異なる条件、即ち、図8の各条件A乃至C及びE、Fに
て、各液晶セルをそれぞれ製造した。但し、これら各液
晶セルの隔壁40の本焼成を含めて、両電極基板10、
20の重ね合わせ前になされる。以下、図8の各条件A
乃至C及びE、Fに基づき製造した各液晶セルを、液晶
セルA乃至C及びE、Fという。
【0040】液晶セルA、Cの隔壁40の本焼成条件
は、図8にて示すごとく、150℃にて1時間とした。
液晶セルBのの隔壁40の本焼成条件は、図8にて示す
ごとく、200℃にて1時間とした。液晶セルE、Fの
隔壁40の本焼成条件は、図8にて示すごとく、無しと
した。
【0041】また、液晶セルA乃至Cの紫外光照射量
は、図8にて示すごとく、17J/cm2 とした。ま
た、液晶セルFの紫外光照射量は13J/cm2 とし
た。また、シール硬化工程S10において、液晶セル
A、Bの処理条件は、室温にて12時間とし、液晶セル
Cの処理条件は、80℃にて1時間とした。また、液晶
セルEの処理条件は、180℃にて40分とし、液晶セ
ルFの処理条件は、180℃にて20分とした。
【0042】そして、液晶セルA乃至Fの各両電極基板
10、20の重ね合わせ前において、各隔壁40のダイ
ナミック硬度DH115測定し比較してみた。但し、上
記ダイナミック硬度DH115は、島津製作所製DUH
−201S型ダイナミック微小硬度計を用いて3回ずつ
測定した。このダイナミック硬度DH115は、115
°の三角錐圧子が試料にどれだけ侵入したかを測定する
ことで求めるものである。具体的には、試験荷重をP
(mN)とし、三角錐圧子の試料への侵入量(押し込み
深さ)をD(μm)としたとき、ダイナミック硬度DH
115は、次の数1の式により与えられる。
【0043】
【数1】DH115=αP/D2 なお、数1の式で、αは、三角錐圧子の形状による定数
で、例えば、3.8584である。また、数1の式は、
ダイナミック硬度DH115が、三角錐圧子を試料に押
し込んでいく過程の荷重と押し込み深さから得られる硬
さであって、試料の塑性変形だけでなく、弾性変形をも
含んだ状態での材料強度特性であることを示す。
【0044】しかして、液晶セルDの隔壁においては、
そのダイナミック硬度DH115は26乃至29の範囲
内の値であった(図8参照)。また、液晶セルEの隔壁
では、そのダイナミック硬度DH115は、図8にて示
すごとく、14乃至17の範囲内の値であり、液晶セル
Fの隔壁では、そのダイナミック硬度DH115は、図
8にて示すごとく、30乃至略35の範囲内の値であっ
た。
【0045】また、液晶セルAの隔壁では、そのダイナ
ミック硬度DH115は、図8にて示すごとく、43乃
至55の範囲内の値であり、液晶セルBの隔壁では、そ
のダイナミック硬度DH115は、図8にて示すごと
く、68乃至69の範囲内の値であり、液晶セルCの隔
壁では、そのダイナミック硬度DH115は、図8にて
示すごとく、42乃至49の範囲内の値であった。
【0046】以上のことから、各隔壁40の本焼成を重
ね合わせ工程S9の後で行った液晶セルDでは、各隔壁
40の本焼成を重ね合わせ工程S9の前で行った液晶セ
ルA乃至Cの場合よりも、重ね合わせ工程S9のときの
ダイナミック硬度DH115が小さいことが分かる。こ
れは、上記液晶セルE、Fではその隔壁40の本焼成ま
で重ね合わせ工程S9の前で行っているが、液晶セルE
の隔壁の形成にあたり、本焼成温度が液晶セルA乃至C
の場合よりも低く、かつ紫外光照射を行っていないこと
による。また、液晶セルFの隔壁の形成にあたり、本焼
成温度が液晶セルA乃至Cの場合よりも低く、かつ紫外
光照射量も少ないことによる。
【0047】また、製造後の液晶セルA乃至Fにつき、
両電極基板10、20の各隔壁40との剥離状況の発生
の有無につき調べたところ、図9にて示すデータが得ら
れた。なお、図9において、符号◆は、両電極基板1
0、20と各隔壁40との間に剥離が発生していること
を示し、また、符号■は、当該剥離が発生していないこ
とを示す。
【0048】これによれば、重ね合わせ工程S9の前に
おいて、各隔壁40のダイナミック硬度DH115が略
35以下であれば、その後の両電極基板10、20の重
ね合わせ工程S9以後において、両電極基板10、20
と各隔壁40との間に剥離が発生しないことが分かる。
また、各条件A、Cの場合には、両電極基板10、20
と各隔壁40との接着が十分ではなく、基板分断工程S
11の処理時に、上記各原基板のかかる応力のため、両
電極基板10、20と各隔壁40との間に剥離が発生し
ているものと認められる。
【0049】また、条件Bによる場合、シール硬化工程
S10の処理後、両電極基板10、20と各隔壁40と
の接着が十分でないため、上記オーブンから上記各隔壁
40を有する原基板を取り出した後、この原基板の冷却
により生ずる応力の変化に伴い、両電極基板10、20
と各隔壁40との間に剥離が生ずるものと認められる。
【0050】以上のことから、両電極基板10、20の
重ね合わせ前において、各隔壁40のダイナミック硬度
DH115が略35以下であることが、各隔壁40が両
電極基板10、20の接着支持可能な硬さにて柔らかい
状態であることを意味するといえる。これにより、その
後の重ね合わせ工程S9以後の処理において、両電極基
板10、20と各隔壁40との接着支持が十分に確保さ
れ得る。
【0051】なお、本発明の実施にあたり、隔壁形成工
程S7において、上記樹脂膜をアクリル系樹脂ポジ型レ
ジスト溶液を用いて形成するようにしてもよい。また、
本発明の実施にあたり、液晶としては、反強誘電性液晶
50に限ることなく、強誘電性液晶等のスメクチック液
晶やネマチック液晶等の各種の液晶を採用してもよい。
【0052】また、本発明の実施にあたり、カラーフィ
ルタ層12を有する液晶セルに限ることなく、カラーフ
ィルタ層12を有しない液晶セルに本発明を適用して実
施してもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示す断面図である。
【図2】図1にて符号Rにて示す円内の部分の拡大断面
図である。
【図3】図1の液晶セルの製造工程図である。
【図4】図3の隔壁形成工程における電極基板20の原
基板のフォトレジスト膜40aの形成前の状態を示す断
面図である。
【図5】当該フォトレジスト膜40aを形成した状態を
示す断面図である。
【図6】上記フォトレジスト膜40aに紫外光を照射す
る状態を示す断面図である。
【図7】上記フォトレジスト膜40aに現像処理を施し
て隔壁40を形成した状態を例示する断面図である。
【図8】隔壁形成条件及びダイナミック硬度DH115
の測定結果を示す図表である。
【図9】ダイナミック硬度DH115と液晶セルA乃至
Fに応じた電極基板と隔壁との剥離発生状態の有無との
関係を示すデータである。
【符号の号の説明】
10、20…電極基板、30…シール、40…隔壁、5
0…反強誘電性液晶、0、S7…隔壁形成工程、S9…
重ね合わせ工程。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 両電極基板(10、20)であってその
    各配向膜(16、25)にて対向するように重ね合わせ
    る両電極基板と、 これら両電極基板の一方(20)の配向膜(25)上に
    形成されて当該両電極基板の間隔を所定値に設定すると
    ともに前記両電極基板を接着支持する複数のストライプ
    状の樹脂製隔壁(40)と、 前記両電極基板の間に封入された液晶(50)とを備え
    る液晶セルにおいて、 前記複数の隔壁が、前記両電極基板の重ね合わせ前に
    は、前記両電極基板を接着支持可能な硬さにて柔らかい
    状態に維持されたことを特徴とする液晶セル。
  2. 【請求項2】 前記接着支持可能な硬さは、ダイナミッ
    ク硬度DH115において略35以下であることを特徴
    とする請求項1に記載の液晶セル。
  3. 【請求項3】 両電極基板(10、20)であってその
    各配向膜(16、25)にて対向するように帯状シール
    (30)を介し重ね合わせる両電極基板と、 これら両電極基板の一方(20)の配向膜(25)上に
    樹脂により処理剤を用いてストライプ状に形成された複
    数の隔壁(40)であって前記両電極基板の間隔を所定
    値に設定するとともに当該両電極基板を接着支持する複
    数の隔壁と、 前記シールを介し前記両電極基板の間に封入された液晶
    (50)とを備える液晶セルにおいて、 前記複数の隔壁が前記両電極基板の重ね合わせ前に仮硬
    化され当該重ね合わせ後に焼成により本硬化されている
    ことを特徴とする液晶セル。
  4. 【請求項4】 両電極基板(10、20)の一方(2
    0)の配向膜(25)上に処理剤を含む樹脂を用いて複
    数のストライプ状隔壁(40)を仮硬化により形成する
    第1工程(S7)と、 前記両電極基板の他方(10)の配向膜(16)が前記
    一方の電極基板の配向膜に対向するように、前記他方の
    電極基板を帯状シール(30)及び前記複数の隔壁を介
    し前記一方の電極基板に重ね合わせる第2工程(S9)
    と、 この第2工程後、前記両電極基板の間隔を所定値に設定
    するとともに当該両電極基板を接着支持するように前記
    各隔壁を加圧しながら焼成により本硬化する第3工程
    (S10)と、 前記シールを介し前記両電極基板の間に液晶(50)を
    封入する第4工程(S12)とを備える液晶セルの製造
    方法。
  5. 【請求項5】 前記第3工程において、前記本硬化が前
    記シールの焼成と共になされることを特徴とする請求項
    4に記載の液晶セルの製造方法。
JP16028897A 1997-06-17 1997-06-17 液晶セル及びその製造方法 Pending JPH117029A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005241873A (ja) * 2004-02-25 2005-09-08 Fujitsu Ltd 液晶素子の製造方法
JP2008203854A (ja) * 2008-02-15 2008-09-04 Dainippon Printing Co Ltd 液晶表示装置およびその製造方法

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