JPH117127A - 画像形成材料 - Google Patents

画像形成材料

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JPH117127A
JPH117127A JP9159865A JP15986597A JPH117127A JP H117127 A JPH117127 A JP H117127A JP 9159865 A JP9159865 A JP 9159865A JP 15986597 A JP15986597 A JP 15986597A JP H117127 A JPH117127 A JP H117127A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 近赤外〜赤外線に領域を有する半導体レーザ
ー等を用いて記録することにより、コンピューター等の
デジタルデータから直接製版可能であり、しかも赤外線
に対する感度が高く、耐薬品性の向上及び優れた現像液
ラチチュード性が達成されたダイレクト製版用の平版印
刷版として用いられる画像形成材料の提供。 【解決手段】 活性光線の照射により酸を発生し得る化
合物、酸により分解し得る結合部を有する化合物、赤外
線吸収剤及び、1つ以上のフェノール性ヒドロキシル基
を含有し、かつ重量平均分子量(Mw)5×103〜3
×104のノボラック樹脂を有することを特徴とする画
像形成材料。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、オフセット印刷マ
スターとして使用できるポジ型、或いはネガ型の画像形
成材料に関し、更に詳しくは、近赤外〜赤外線に領域を
有する半導体レーザー等を用いて記録することにより、
コンピューター等のデジタルデータから直接製版できる
ダイレクト製版用の平版印刷版として用いられる画像形
成材料に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、活性光の照射によって可溶化する
ポジ型の感光層として、酸発生剤と酸分解性化合物とを
含有する感光層を有する画像形成材料が知られている。
即ち、米国特許第3,779,778号明細書には、酸
発生剤と酸で分解する特定の基を有する水不溶性化合物
とを含有する感光性組成物が、特開昭53−13342
9号には、酸発生剤と主鎖にアセタール又はケタール基
を有する化合物とを含有する感光性組成物が、又特開昭
60−37549号には、酸発生剤とシリルエーテル基
を有する化合物とを含有する組成物が開示されている。
これらはいずれも紫外線に感度を有し、紫外線による露
光によってアルカリ可溶化して非画像部を形成し、又未
露光部は画像部を形成するというものである。一般的に
は、マスクフィルム等を介してハロゲンランプ、高圧水
銀灯などから照射紫外線により画像露光を行なってお
り、アルゴンレーザー、ヘリウム−カドミウムレーザー
などの短波長レーザーによる露光も可能であるが、装置
が高価で大きいため使用の際は煩わしい場合もあり、又
感光材料の感度の点でも十分満足のいくものばかりでは
なかった。
【0003】感光層の感度向上を図るために本発明者ら
は高分子フェノール樹脂、o−キノンジアジド化合物、
沸点110℃以下の有機溶剤と120℃以上の有機溶剤
とを有するポジ型感光材料(特願平7−138519
号)を提案した。又、米国特許第3,666,473
号、4,115,128号及び4,173,470号に
はノボラック型フェノール樹脂、ナフトキノンジアジト
置換化合物を含有するポジ型感光材料が、又「イントロ
ダクション・マイクロリソグラフィー」(ACS出版、
No.219号、p112〜121)には、クレゾール
−ホルムアルデヒドよりなるノボラック樹脂、トリヒド
ロキシベンゾフェノン−1,2−ナフトキノンジアジド
スルホン酸エステルを有するポジ型感光材料が開示され
ているが、これら紫外線による画像露光では依然として
上記したようなハード面での問題が残り、安価で簡易な
方法が望まれていた。
【0004】一方、安価でコンパクトな半導体レーザー
のような赤外線で画像露光が可能な技術として、酸発生
剤、レゾール樹脂、ノボラック樹脂及び赤外線吸収剤を
含有する感光層を有する画像形成材料を画像露光の後、
現像処理前に加熱処理を施すことによりネガ型の画像を
形成する方法が米国特許第5,340,699号明細書
に開示され、又上記加熱処理を施さない場合はポジ型の
画像形成材料として使用される技術が開示されている。
しかし、ネガ型の場合は加熱処理が必要であるために使
用者に不便であり、電力消費の負荷も大きい。又ポジ型
の場合は、残留溶剤量が多いために画像部感光層の一部
又は全部が現像液に溶解してしまうなどの問題があり、
画像形成材料の保存性も十分とはいえない。
【0005】具体的には、赤外線吸収剤により画像形成
された感光性平版印刷版は現像液に対するラチチュード
の低下、即ち現像液の濃度によっては画像部に膜ベリと
称する現象(露光部の現像液耐性が低いための現象)が
生じる。又、上記とは別に露光部を印刷時に使用する薬
品に浸した場合も、感光層が薬品に膨潤しやすいことか
ら膜ベリが生じてしまうなど、感光材料の膜強度が低下
してしまうことが従来まで問題であった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記事情に鑑
みてなされたものであり、その目的は特に近赤外〜赤外
線に領域を有する半導体レーザー等を用いて記録するこ
とにより、コンピューター等のデジタルデータから直接
製版可能であり、しかも赤外線に対する感度が高く、耐
薬品性の向上及び優れた現像液ラチチュード性が達成さ
れたダイレクト製版用の平版印刷版として用いられる画
像形成材料を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の上記目的は、以
下の構成により達成された。
【0008】〈1〉活性光線の照射により酸を発生し得
る化合物、酸により分解し得る結合部を有する化合物、
赤外線吸収剤及び、1つ以上のフェノール性ヒドロキシ
ル基を含有し、かつ重量平均分子量(Mw)5×103
〜3×104のノボラック樹脂を有することを特徴とす
る画像形成材料。
【0009】〈2〉活性光線の照射により酸を発生し得
る化合物、酸により架橋する基を有する化合物、赤外線
吸収剤及び、1つ以上のフェノール性ヒドロキシル基を
含有し、かつ重量平均分子量(Mw)5×103〜3×
104のノボラック樹脂を有することを特徴とする画像
形成材料。
【0010】好ましい態様として、上記ノボラック樹脂
が、炭素数2以上のアルキル基を含有すること、上記ノ
ボラック樹脂全重量に対するフェノール成分が、5重量
%以下であること、上記ノボラック樹脂が、p−,m−
クレゾールを有し、その比率が8:2乃至5:5の範囲
であること、上記ノボラック樹脂の重量平均分子量(M
w)が7×103〜2×104であること、が挙げられ
る。
【0011】即ち本発明者らは、近赤外〜赤外線による
露光で画像形成が可能な系において、耐薬品性が良好
で、しかも現像液ラチチュード性が改善された画像形成
材料を得るべく鋭意検討した結果、通常バインダーとし
て使用されるノボラック樹脂の分子量に着目し、特定の
置換基を有し、かつ重量平均分子量(Mw)5×103
〜3×104を有するノボラック樹脂を含有せしめるこ
とにより達成したものであり、感光性組成物を有する感
光層素材の構造、形態或いは皮膜強度の改善が可能とな
り、その結果本発明の目的を達成しえる性能を有すると
いうものである。
【0012】以下、本発明を詳細に説明する。
【0013】本発明の画像形成材料は、その形態により
ネガ型或いはポジ型に大別でき、ネガ型としては、活性
光線の照射により酸を発生し得る化合物、酸により分解
し得る結合部を有する化合物、赤外線吸収剤及び1つ以
上のフェノール性ヒドロキシル基を含有し、かつ重量平
均分子量(Mw)5×103〜3×104のノボラック樹
脂を有し、一方ポジ型は「酸により分解し得る結合部を
有する化合物」の代替として「酸により架橋する基を有
する化合物」を有する。
【0014】本発明に用いられる「1つ以上のフェノー
ル性ヒドロキシル基(水酸基)を有するノボラック樹
脂」としては、フェノール類とホルムアルデヒドを酸触
媒の下で縮合して得られる樹脂が挙げられ、該フェノー
ル類としては、例えばフェノール、o−クレゾール、m
−クレゾール、p−クレゾール、3,5−キシレロー
ル、2,4−キシレロール、2,5−キシレロール、カ
ルバクロール、チモール、カテコール、レゾルシン、ヒ
ドロキノン、ピロガロール、フロログルシン等が挙げら
れる。上記フェノール類化合物は、単独で又は二種以上
組み合わせてホルムアルデヒドと縮合させて樹脂を得る
ことができる。これらのうち好ましいノボラック樹脂
は、フェノール、m−クレゾール(又はo−クレゾー
ル)及びp−クレゾールから選ばれる少なくとも一種と
ホルムアルデヒドとを共縮重合して得られる樹脂であ
り、例えば、フェノール・ホルムアルデヒド樹脂、m−
クレゾール・ホルムアルデヒド樹脂、o−クレゾール・
ホルムアルデヒド樹脂、フェノール・p−クレゾール・
ホルムアルデヒド共重合体樹脂、m−クレゾール・p−
クレゾール・ホルムアルデヒド共重縮合体樹脂、o−ク
レゾール・p−クレゾール・ホルムアルデヒド共重縮合
体樹脂、フェノール・m−クレゾール・p−クレゾール
・ホルムアルデヒド共重縮合体樹脂、フェノール・o−
クレゾール・p−クレゾール・ホルムアルデヒド共重縮
合体樹脂が挙げられる。更に上記のノボラック樹脂のう
ち、フェノール・m−クレゾール・p−クレゾール・ホ
ルムアルデヒド共重縮合体樹脂が好ましい。該フェノー
ル・m−クレゾール・p−クレゾール・ホルムアルデヒ
ド共重縮合体樹脂は更に、m−クレゾールとp−クレゾ
ールとの比率が8:2乃至5:5が好ましい。
【0015】本発明において上記ノボラック樹脂は、単
独で用いてもよいし、又二種以上組み合わせてもよい。
上記ノボラック樹脂の分子量(ポリスチレン標準)とし
ては、重量平均分子量(Mw)は5.0×103〜3.
0×104であり、好ましくは7.0×103〜2.0×
104であり、又数平均分子量(Mn)は7.5×10 2
〜6.0×103の範囲内であることが好ましく、更に
8.0×102〜1.2×103の範囲内であることが好
ましい。
【0016】上記のノボラック樹脂は炭素数が2以上の
アルキル基を1つ以上含有することが好ましく、該ノボ
ラック樹脂は炭素数が2以上のアルキル基を1つ以上含
有するフェノール類とホルムアルデヒドを酸触媒の下で
縮合して得られる樹脂が挙げられ、該フェノール類とし
ては、例えばカルバクロール、p−エチルフェノール、
tert−ブチルフェノール、tert−オクチルフェ
ノール、tert−ブチルクレゾール、tert−アミ
ルクレゾール、ヘキシルクレゾール、tert−オクチ
ルクレゾール、シクロヘキシルクレゾール、2−エチル
レゾルシン、2−プロピルレゾルシン、2−イソプロピ
ルレゾルシン、2−tert−ブチルレゾルシン、5−
ブチルレゾルシン、5−tert−ブチルレゾルシン、
2−ペンチルレゾルシン、2−ヘキシルレゾルシン、2
−オクチルレゾルシン、2−エチル−5−クロロレゾル
シン、2,5−ジエチルレゾルシン、2−tert−ブ
チル−5−メチルレゾルシン、5−エチルピロガロール
等が挙げられる。上記炭素数が2以上のアルキル基を1
つ以上含有するフェノール類化合物は、単独で又は二種
以上組み合わせてホルムアルデヒドと縮合し樹脂を得る
ことができる。その際二種以上で組み合わせる場合、該
フェノール類であれば如何なるものと縮合しても良く、
最終生成物(ノボラック樹脂)の分子内に炭素数が2以
上のアルキル基を1つ以上含有するフェノール類化合物
を有するような構造であれば良い。
【0017】本発明においては、上記のノボラック樹脂
を含めホルムアルデヒドで縮合した際に最終樹脂の成分
中にフェノール類を有する成分が占める割合は、全体固
形分100重量に対して5重量%以下の添加量であるこ
とが好ましく、更に好ましくは0.01〜1重量%以下
である。上記のノボラック樹脂は感光性組成物に対して
20〜80重量%の範囲で含有させることが好ましい。
【0018】次に、共通の感光性組成物の構成成分につ
いて述べる。
【0019】(活性光線の照射により酸を発生し得る化
合物)本発明に用いられる活性光線の照射により酸を発
生し得る化合物(以下「光酸発生剤」という)として
は、各種の公知化合物及び混合物が挙げられる。例えば
ジアゾニウム、ホスホニウム、スルホニウム、及びヨー
ドニウムのBF4 -、PF6 -、SbF6 -、SiF6 2-、C
lO4 -などの塩、有機ハロゲン化合物、オルトキノン−
ジアジドスルホニルクロリド、及び有機金属/有機ハロ
ゲン化合物も活性光線の照射の際に酸を形成又は分離す
る活性光線感光性成分であり、本発明における光酸発生
剤として使用することができる。原理的には遊離基形成
性の光開始剤として知られるすべての有機ハロゲン化合
物はハロゲン化水素酸を形成する化合物であり、本発明
における光酸発生剤として使用することができる。
【0020】前記のハロゲン化水素酸を形成する化合物
の例としては米国特許第3,515,552号、同第
3,536,489号及び同第3,779,778号及
び西ドイツ国特許公開公報第2,243,621号に記
載されているものが挙げられ、又例えば西ドイツ国特許
公開公報第2,610,842号に記載の光分解により
酸を発生させる化合物も使用することができる。又、特
開昭50−36209号に記載されているo−ナフトキ
ノンジアジド−4−スルホン酸ハロゲニドを用いること
ができる。
【0021】本発明において、有機ハロゲン化合物が赤
外線露光による画像形成での感度、及び画像形成材料と
して用いた際の保存性等の面から光酸発生剤が好まし
い。該有機ハロゲン化合物としては、ハロゲン置換アル
キル基を有するトリアジン類及びハロゲン置換アルキル
基を有するオキサジアゾール類が好ましく、ハロゲン置
換アルキル基を有するs−トリアジン類が特に好まし
い。ハロゲン置換アルキル基を有するオキサジアゾール
類の具体例としては、特開昭54−74728号、特開
昭55−24113号、特開昭55−77742号、特
開昭60−3626号及び特開昭60−138539号
に記載の2−ハロメチル−1,3,4−オキサジアゾー
ル系化合物が挙げられる。2−ハロメチル−1,3,4
−オキサジアゾール系光酸発生剤の好ましい化合物例を
下記に挙げる。
【0022】
【化1】
【0023】上記ハロゲン置換アルキル基を有するs−
トリアジン類としては、下記一般式(1)で表される化
合物が好ましい。
【0024】
【化2】
【0025】一般式(1)において、Rはアルキル基、
ハロゲン置換アルキル基、アルコキシ基で置換されてい
てもよいフェニルビニレン基又はアリール基(例えばフ
ェニル基、ナフチル基等)若しくはその置換体を表し、
3はハロゲン原子を表す。一般式(1)で表されるs
−トリアジン系光酸発生剤の化合物例を次に示す。
【0026】
【化3】
【0027】
【化4】
【0028】本発明において光酸発生剤の含有量は、そ
の化学的性質及び感光性組成物或いはその物性によって
広範囲に変えることができるが、感光性組成物の乾燥状
態又は画像形成材料とした際の感光層の固形分の全重量
に対して約0.1〜約20重量%の範囲が適当であり、
好ましくは0.2〜10重量%の範囲である。
【0029】(酸により分解し得る結合部を有する化合
物)本発明に用いられる酸により分解し得る結合部を有
する化合物(以下「酸分解化合物」という)としては、
具体的には、特開昭48−89003号、同51−12
0714号、同53−133429号、同55−129
95号、同55−126236号、同56−17345
号に記載されているC−O−C結合を有する化合物、特
開昭60−37549号、同60−121446号に記
載されているSi−O−C結合を有する化合物、特開昭
60−3625号、同60−10247号各公報に記載
されているその他の酸分解化合物が挙げられ、更に特願
昭61−16687号に記載されているSi−N結合を
有する化合物、特願昭61−94603号に記載されて
いる炭酸エステル、特願昭60−251744号に記載
されているオルト炭酸エステル、特願昭61−1254
73号に記載されているオルトチタン酸エステル、特願
昭61−125474号に記載されているオルトケイ酸
エステル、特願昭61−155481号に記載されてい
るアセタール及びケタール、特願昭61−87769号
に記載されているC−S結合を有する化合物などが挙げ
られる。
【0030】上記のうち前記特開昭53−133429
号、同56−17345号、同60−121446号、
同60−37549号及び特願昭60−251744
号、同61−155481号に記載されているC−O−
C結合を有する化合物、Si−O−C結合を有する化合
物、オルト炭酸エステル、アセタール類、ケタール類及
びシリルエーテル類が好ましい。それらの中でも特開昭
53−133429号に記載された主鎖中に繰り返しア
セタール又はケタール部分を有し、現像液中でのその溶
解度が酸の作用によって上昇する有機重合化合物及び特
開昭63−10153号に記載の下記構造単位
【0031】
【化5】
【0032】を有し、酸により分解し得る化合物が特に
好ましい。
【0033】本発明に用いられる酸分解化合物の具体例
としては前記各公知例に記載された化合物を挙げること
ができる。又、該化合物の合成方法も前記各公知例に記
載されている。
【0034】本発明において、酸分解化合物として、−
(CH2CH2O)n−基(nは2〜5の整数を表す)を
有する化合物が感度及び現像性のバランスの点から好ま
しい。又、該化合物のうちエチレンオキシ基の連鎖数n
が3又は4の化合物が特に好ましい。上記−(CH2
2O)n−基を有する化合物の具体例としてはジメトキ
シシクロヘキサン、ベンズアルデヒド及びそれらの置換
誘導体と、ジエチレングリコール、トリエチレングリコ
ール、テトラエチレングリコール及びペンタエチレング
リコールの何れかとの縮合生成物が挙げられる。
【0035】又、本発明において、酸分解化合物とし
て、下記一般式(2)で表される化合物が感度及び現像
性の点から好ましい。
【0036】
【化6】
【0037】式中、R、R1及びR2は各々水素原子、炭
素原子数1〜5のアルキル基、炭素原子数1〜5のアル
コキシ基、スルホ基、カルボキシル基又はヒドロキシル
基を表し、p、q及びrは各々1〜3の整数を表し、m
及びnは各々1〜5の整数を表す。R、R1及びR2が表
すアルキル基は直鎖でも分岐でもよく、例えばメチル
基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル
基、tert−ブチル基、ペンチル基等が挙げられ、ア
ルコキシ基としては例えばメトキシ基、エトキシ基、プ
ロポキシ基、イソプロポキシ基、ブトキシ基、tert
−ブトキシ基、ペントキシ基等が挙げられ、スルホ基及
びカルボキシル基はその塩を包含する。一般式(2)で
表される化合物のうち、m及びnが1又は2である化合
物が特に好ましい。一般式(2)で表される化合物は公
知の方法で合成することができる。
【0038】本発明において、酸分解化合物の含有量
は、感光性組成物或いは画像形成材料として用いた際の
感光層を形成する組成物の全固形分に対し、5〜70重
量%が好ましく、特に好ましくは10〜50重量%であ
る。酸分解化合物は1種を用いてもよいし、2種以上を
混合して用いてもよい。
【0039】(赤外線吸収剤)本発明に用いられる赤外
線吸収剤としては近赤外〜赤外線に吸収波長を有するも
のが好ましく、波長700nm以上に吸収を持つ赤外吸
収色素、カーボンブラック、磁性粉等を使用することが
できる。特に好ましい赤外線吸収剤は700〜850n
mに吸収ピークを有し、ピークでのモル吸光係数εが1
5以上の赤外吸収色素である。
【0040】上記赤外吸収色素としては、シアニン系色
素、スクアリウム系色素、クロコニウム系色素、アズレ
ニウム系色素、フタロシアニン系色素、ナフタロシアニ
ン系色素、ポリメチン系色素、ナフトキノン系色素、チ
オピリリウム系色素、ジチオール金属錯体系色素、アン
トラキノン系色素、インドアニリン金属錯体系色素、分
子間CT色素等が挙げられる。上記赤外吸収色素として
は、特開昭63−139191号、同64−33547
号、特開平1−160683号、同1−280750
号、同1−293342号、同2−2074号、同3−
26593号、同3−30991号、同3−34891
号、同3−36093号、同3−36094号、同3−
36095号、同3−42281号、同3−10347
6号等に記載の化合物が挙げられる。
【0041】本発明において、赤外線吸収剤として下記
一般式(3)又は(4)で表されるシアニン系色素が特
に好ましい。
【0042】
【化7】
【0043】式中、Z1及びZ2は各々硫黄原子、セレン
原子又は酸素原子を表し、X1及びX2は各々置換基を有
していてもよいベンゾ縮合環又はナフト縮合環を形成す
るのに必要な非金属原子群を表し、R3及びR4は各々置
換基を表し、R3及びR4のどちらか一方はアニオン性解
離性基を有する。R5、R6、R7及びR8は各々炭素原子
数1〜3のアルキル基、水素原子又はハロゲン原子を表
す。Lは炭素原子数5〜13の共役結合の連鎖を表す。
【0044】一般式(3)又は(4)で表されるシアニ
ン系色素は、一般式(3)又は(4)がカチオンを形成
し、対アニオンを有するものを包含する。この場合、対
アニオンとしては、Cl-、Br-、ClO4 -、BF4 -
t−ブチルトリフェニルホウ素等のアルキルホウ素等が
挙げられる。
【0045】一般式(3)及び(4)において、Lで表
される共役結合の連鎖の炭素原子数(n)は、画像露光
の光源として赤外線を放射するレーザーが使用される場
合、該レーザーの発信波長に合わせて有効な値を選択す
ることが好ましい。例えば、発信波長1060nmのY
AGレーザーを使用する場合は、nは9〜13が好まし
い。又、この共役結合部分は任意の置換基を有すること
ができ、又共役結合部分は複数の置換基により環を形成
させてもよい。又、X1で表される環及びX2で表される
環には任意の置換基を有することができる。該置換基と
してハロゲン原子、炭素原子数1〜5のアルキル基、炭
素原子数1〜5のアルコキシ基、−SO3M及び−CO
OM(Mは水素原子又はアルカリ金属原子)から選ばれ
る基が好ましい。R3及びR4は各々任意の置換基である
が、好ましくは炭素原子数1〜5のアルキル基若しくは
炭素原子数1〜5のアルコキシ基;−((CH2n−O
−)k−(CH2mOR(n及びmは各々1〜3の整
数、kは0又は1、Rは炭素原子数1〜5のアルキル基
を表す。);R3及びR4の一方が−R−SO3Mで他方
が−R−SO3 -(Rは炭素原子数1〜5のアルキル基、
Mはアルカリ金属原子を表す);又はR3及びR4の一方
が−R−COOMで他方が−R−COO-(Rは炭素原
子数1〜5のアルキル基、Mはアルカリ金属原子を表
す。)である。R3及びR4は、感度及び現像性の点か
ら、R3及びR4の一方が上記−R−SO3 -又は−R−C
OO-、他方が上記−R−SO3M又は−R−COOMで
あることが好ましい。
【0046】一般式(3)又は(4)で表されるシアニ
ン系色素は、画像露光の光源として半導体レーザーを使
用する場合は750〜900nm、YAGレーザーを使
用する場合は900〜1200nmにおいて吸収ピーク
を示し、ε>1×105のモル吸光係数を有するものが
好ましい。
【0047】本発明に好ましく用いられる赤外線吸収剤
の代表的具体例を以下に挙げるが、これらに限定される
ものではない。
【0048】
【化8】
【0049】
【化9】
【0050】
【化10】
【0051】
【化11】
【0052】
【化12】
【0053】
【化13】
【0054】
【化14】
【0055】
【化15】
【0056】
【化16】
【0057】
【化17】
【0058】
【化18】
【0059】
【化19】
【0060】
【化20】
【0061】
【化21】
【0062】これらの色素は公知の方法によって合成す
ることができるが、下記のような市販品を用いることも
できる。
【0063】日本化薬:IR750(アントラキノン
系);IR002,IR003(アルミニウム系);I
R820(ポリメチン系);IRG022,IRG03
3(ジインモニウム系);CY−2,CY−4,CY−
9,CY−20、三井東圧:KIR103,SIR10
3(フタロシアニン系);KIR101,SIR114
(アントラキノン系);PA1001,PA1005,
PA1006,SIR128(金属錯体系)、大日本イ
ンキ化学:Fastogen blue8120、みど
り化学:MIR−101,1011,1021等。その
他、日本感光色素、住友化学、富士写真フイルム等の各
社からも市販されている。
【0064】本発明において、赤外線吸収剤の添加量
は、0.5〜10重量%の範囲が好ましい。該添加量が
10重量%を越えると非画像部(露光部)の現像性が低
下し、0.5重量%未満では画像部の耐現像性が低下す
る。
【0065】(酸により架橋する基を有する化合物)本
発明において、酸により架橋する基を有する化合物とし
ては、酸の存在下でアルカリ可溶性樹脂と架橋し得る化
合物(以下、架橋剤という)、即ち架橋しアルカリに対
する溶解性を低減させ得る架橋剤である。アルカリに対
する溶解性を低減させ得る程度としては、アルカリ可溶
性樹脂と架橋することによって該樹脂が全くのアルカリ
不溶性を示す物性に変化すればよく、具体的には、画像
形成材料として用いた際、露光により前記架橋剤の作用
で本来アルカリ可溶性であったものが現像剤として用い
るアルカリ溶液に対して不溶性を示し、支持体上に残存
している状態を表す。前記架橋剤としては、メチロール
基又はメチロール基の誘導体、メラミン樹脂、フラン樹
脂、イソシアネート、ブロックド−イソシアネート(保
護基を有すイソシアネート)などが挙げられるが、メチ
ロール基又はアセチル化メチロール基を有している架橋
剤が望ましい。感光性組成物に対する添加量は1〜80
重量%、好ましくは5〜60重量%である。
【0066】(結合剤)本発明においては、上述した特
定のバインダー以外に、他の結合剤を併用することもで
きる。該結合剤として例えば高分子量結合剤を用いるこ
とができる。高分子量結合剤としては、例えばヒドロキ
シスチレン単位を有する重合体や後記する一般式(5)
で表される構造単位を有する重合体、その他公知のアク
リル樹脂等を挙げることができる。
【0067】ヒドロキシスチレン単位を有する重合体と
しては、例えば特公昭52−41050号に記載されて
いるポリヒドロキシスチレンやヒドロキシスチレン共重
合体などを挙げることができる。
【0068】一般式(5)で表される構造単位を有する
重合体とは、該構造単位のみの繰り返し構造を有する単
独重合体、或いは該構造単位と他のビニル系単量体の不
飽和二重結合を開裂せしめた構造で示される構造単位1
種以上とを組み合わせた共重合体である。
【0069】
【化22】
【0070】一般式(5)において、R1及びR2はそれ
ぞれ水素原子、メチル基やエチル基等のアルキル基又は
カルボキシル基を表し、好ましくは水素原子である。R
3は水素原子、塩素原子や臭素原子等のハロゲン原子又
はメチル基、エチル基等のアルキル基を表し、好ましく
は水素原子又はメチル基である。R4は水素原子、メチ
ル基やエチル基等のアルキル基、フェニル基又はナフチ
ル基を表す。Yは置換基を有するものも含むフェニレン
基又はナフチレン基を表し、置換基としてはメチル基や
エチル基等のアルキル基、塩素原子や臭素原子等のハロ
ゲン原子、カルボキシル基、メトキシ基やエトキシ基等
のアルコキシ基、ヒドロキシル基、スルホ基、シアノ
基、ニトロ基、アシル基等が挙げられるが、好ましくは
置換基を有しないか、或いはメチル基で置換されている
ものである。Xは窒素原子と芳香族炭素原子とを連結す
る2価の有機基で、nは0〜5の整数を表し、好ましく
はnが0のときである。
【0071】一般式(5)で表される構造単位を有する
重合体は、更に具体的に、例えば下記(a)〜(f)で
表すことができる。
【0072】
【化23】
【0073】(a)〜(f)において、R1〜R5は各々
水素原子、アルキル基又はハロゲン原子を表し、m、
n、l、k及びsは各々の構造単位のモル%を表す。
【0074】又、上記したノボラック樹脂、ヒドロキシ
スチレン単位を有する重合体、一般式(5)で表される
構造単位を有する重合体及びアクリル樹脂を併用するこ
ともできる。
【0075】本発明の好ましい態様として、アクリル樹
脂を含有する態様が挙げられる。該アクリル樹脂はアク
リル酸、メタクリル酸、又はそれらのエステル類を構成
単位とする重合体であり、好ましくは前述した一般式
(5)で表される単量体単位を有する重合体である。ア
クリル樹脂は全感光性組成物に対して1〜50重量%の
範囲で含有させることが好ましく、5〜30重量%の範
囲がより好ましい。
【0076】本発明の好ましい態様として上述のノボラ
ック樹脂及びノニオン界面活性剤を含有する態様が挙げ
られる。ノニオン界面活性剤としては、ポリオキシエチ
レンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルア
リルエーテル、ポリオキシエチレン誘導体、オキシエチ
レン・オキシプロピレンブロックコポリマー、ソルビタ
ン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪
酸エステル、ポリオキシエチレンソルビトール脂肪酸エ
ステル、グリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレ
ン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンアルキルアミ
ン、アルキルアルカノールアミド、ポリエチレングリコ
ール等が挙げられる。ノニオン界面活性剤は感光性組成
物に対して0.01〜10重量%の範囲で含有させるこ
とが好ましく、0.1〜1.0重量%の範囲がより好ま
しい。
【0077】本発明においては、フッ素系界面活性剤を
0.001〜5重量%含有させることが経時による非画
像部の汚れ発生防止の点から好ましい。フッ素系界面活
性剤としては例えば次のような化合物が挙げられる。
【0078】
【化24】
【0079】フッ素系界面活性剤としては市販品を用い
ることもでき、例えばサーフロン「S−381」、「S
−382」、「SC−101」、「SC−102」、
「SC−103」、「SC−104」(何れも旭硝子
(株)製)、フロラード「FC−430」、「FC−4
31」、「FC−173」(何れもフロロケミカル−住
友スリーエム製)、エフトップ「EF352」、「EF
301」、「EF303」(何れも新秋田化成(株)
製)、シュベゴーフルアー「8035」、「8036」
(何れもシュベグマン社製)、「BM1000」、「B
M1100」(いずれもビーエム・ヒミー社製)、メガ
ファック「F−171」、「F−177」(いずれも大
日本インキ化学(株)製)、などを挙げることができ
る。
【0080】フッ素系界面活性剤のフッ素含有割合は、
0.05〜2%、好ましくは0.1〜1%である。上記
のフッ素系界面活性剤は、1種又は2種以上を併用する
ことができ、又その他の界面活性剤と併用することがで
きる。
【0081】更に、本発明における感光性組成物には、
感脂性を向上するために親油性の樹脂を添加することが
できる。上記親油性の樹脂としては、例えば、特開昭5
0−125806号に記載されているような、炭素数3
〜15のアルキル基で置換されたフェノール類とアルデ
ヒドの縮合物、例えばtブチルフェノールホルムアルデ
ヒド樹脂などが使用可能である。
【0082】本発明には必要に応じて、更に上記以外の
色素、顔料、増感剤、可視画剤等を含有させることがで
きる。
【0083】(溶剤)溶剤としては、例えばn−プロパ
ノール、イソプロピルアルコール、n−ブタノール、s
ec−ブタノール、イソブタノール、2−メチル−1−
ブタノール、3−メチル−1−ブタノール、2−メチル
−2−ブタノール、2−エチル−1−ブタノール、1−
ペンタノール、2−ペンタノール、3−ペンタノール、
n−ヘキサノール、2−ヘキサノール、シクロヘキサノ
ール、メチルシクロヘキサノール、1−ヘプタノール、
2−ヘプタノール、3−ヘプタノール、1−オクタノー
ル、4−メチル−2−ペンタノール、2−ヘキシルアル
コール、ベンジルアルコール、エチレングリコール、ジ
エチレングリコール、トリエチレングリコール、テトラ
エチレングリコール、1,3−プロパンジオール、1,
5−ペンタングリコール、ジメチルトリグリコール、フ
リフリルアルコール、ヘキシレングリコール、ヘキシル
エーテル、3−メトキシ−1−ブタノール、3−メトキ
シ−3−メチルブタノール、ブチルフェニルエーテル、
エチレングリコールモノアセテート、プロピレングリコ
ールモノメチルエーテル(PGM)、プロピレングリコ
ールモノエチルエーテル、プロピレングリコールモノプ
ロピルエーテル、プロピレングリコールモノブチルエー
テル、プロピレングリコールフェニルエーテル、ジプロ
ピレングリコールモノメチルエーテル、ジプロピレング
リコールモノエチルエーテル、ジプロピレングリコール
モノプロピルエーテル、ジプロピレングリコールモノブ
チルエーテル、トリプロピレングリコールモノメチルエ
ーテル、メチルカルビトール、エチルカルビトール、エ
チルカルビトールアセテート、ブチルカルビトール、ト
リエチレングリコールモノメチルエーテル、トリエチレ
ングリコールモノエチルエーテル、テトラエチレングリ
コールジメチルエーテル、ジアセトンアルコール、アセ
トフェノン、シクロヘキサノン、メチルシクロヘキサノ
ン、アセトニルアセトン、イソホロン、乳酸メチル、乳
酸エチル、乳酸ブチル、炭酸プロピレン、酢酸フェニ
ル、酢酸−sec−ブチル、酢酸シクロヘキシル、シュ
ウ酸ジエチル、安息香酸メチル、安息香酸エチル、γ−
ブチルラクトン、3−メトキシ−1−ブタノール、4−
メトキシ−1−ブタノール、3−エトキシ−1−ブタノ
ール、3−メトキシ−3−メチル−1−ブタノール、3
−メトキシ−3−エチル−1−ペンタノール、4−エト
キシ−1−ペンタノール、5−メトキシ−1−ヘキサノ
ール、3−ヒドロキシ−2−ブタノン、4−ヒドロキシ
−2−ブタノン、4−ヒドロキシ−2−ペンタノン、5
−ヒドロキシ−2−ペンタノン、4−ヒドロキシ−3−
ペンタノン、6−ヒドロキシ−2−ペンタノン、4−ヒ
ドロキシ−3−ペンタノン、6−ヒドロキシ−2−ヘキ
サノン、3−メチル−3−ヒドロキシ−2−ペンタノ
ン、メチルセルソルブ(MC)、エチルセルソルブ(E
C)等が挙げられる。又アリルアルコール、イソプロピ
ルエーテル、ブチルエーテル、アニソール、プロピレン
グリコールモノメチルエーテルアセテート、ジエチルカ
ルビトール、テトラヒドロフラン、ジオキサン、ジオキ
ソラン、アセトン、メチルプロピルケトン、メチルエチ
ルケトン、メチルアミルケトン、ジエチルケトン、エチ
ルブチルケトン、ジプロピルケトン、ジイソブチルケト
ン、3−ヒドロキシ−2−ブタノン、4−ヒドロキシ−
2−ブタノン、酢酸−2−メトキシエチル、酢酸−2−
エトキシエチル、酢酸メトキシブチル、プロピオン酸メ
チル、プロピオン酸エチル、プロピオン酸プロピル、酪
酸メチル、酪酸エチル、酪酸ブチル、N−メチル−2−
ピロリドン、アセトニトリル、ジメチルホルムアミド
(DMF)、ジメチルアセトアミド(DMAc)、n−
ペンタン、2−メチルペンタン、3−エチルペンタン、
メチルシクロペンタン、n−ヘキサン、イソヘキサン、
シクロヘキサン、メチルシクロヘキサン、n−ヘプタ
ン、シクロヘプタン、n−オクタン、イソオクタン、ノ
ナン、デカン、ベンゼン、トルエン、o−キシレン、m
−キシレン、p−キシレン、エチルベンゼン、o−ジエ
チルベンゼン、m−ジエチルベンゼン、p−ジエチルベ
ンゼン、クメン、n−アミルベンゼン、ジメチルジグリ
コール(DMDG)、エタノール等が挙げられる。
【0084】本発明の画像形成材料は、支持体上に、上
記の感光性組成物を含有する感光層を有してなることを
特徴とする。具体的には、上記の感光性組成物の塗布液
を適当な支持体の表面に塗布して感性層を設け、乾燥す
ることで得られる。
【0085】支持体としては、アルミニウム、亜鉛、
鋼、銅等の金属板、並びにクロム、亜鉛、銅、ニッケ
ル、アルミニウム、鉄等がメッキ又は蒸着された金属
板、紙、プラスチックフィルム及びガラス板、樹脂が塗
布された紙、アルミニウム等の金属箔が張られた紙、親
水化処理したプラスチックフィルム等が挙げられる。
【0086】本発明を感光性平版印刷版に適用する際、
支持体として砂目立て処理、陽極酸化処理及び必要に応
じて封孔処理等の表面処理等が施されているアルミニウ
ム板を用いることが好ましい。これらの処理は公知の方
法を適用できる。
【0087】砂目立て処理の方法としては、例えば機械
的方法、電解によりエッチングする方法が挙げられる。
機械的方法としては、例えばボール研磨法、ブラシ研磨
法、液体ホーニングによる研磨法、バフ研磨法等が挙げ
られる。アルミニウム材の組成等に応じて上述の各種方
法を単独或いは組合わせて用いることができる。又電解
によりエッチングするには、リン酸、硫酸、塩酸、硝酸
等の無機の酸を単独乃至2種以上混合した浴を用いて行
われる。砂目立て処理の後、必要に応じてアルカリ或い
は酸の水溶液によってデスマット処理を行い中和して水
洗する。
【0088】陽極酸化処理は、電解液として、硫酸、ク
ロム酸、シュウ酸、リン酸、マロン酸等を1種又は2種
以上含む溶液を用い、アルミニウム板を陽極として電解
して行われる。形成された陽極酸化皮膜量は1〜50m
g/dm2が適当であり、好ましくは10〜40mg/
dm2であり、特に好ましくは25〜40mg/dm2
ある。陽極酸化皮膜量は、例えばアルミニウム板をリン
酸クロム酸浴液(リン酸85%液:35ml、酸化クロ
ム(IV):20gを1lの水に溶解して作製)に浸漬
し、酸化皮膜を溶解し、板の皮膜溶解前後の重量変化測
定から求められる。
【0089】封孔処理は、沸騰水処理、水蒸気処理、ケ
イ酸ソーダ処理、重クロム酸塩水溶液処理等が具体例と
して挙げられる。この他にアルミニウム板支持体に対し
て、水溶性高分子化合物や、フッ化ジルコン酸等の金属
塩の水溶液による下引き処理を施すこともできる。
【0090】支持体への塗布方法は従来公知の方法、例
えば回転塗布、ワイヤーバー塗布、ディップ塗布、エア
ーナイフ塗布、ロール塗布、ブレード塗布及びカーテン
塗布等が可能である。塗布量は用途により異なるが、例
えば、感光性平版印刷版についていえば固形分として
0.5〜5.0g/m2が好ましい。
【0091】本発明の画像形成材料には波長700nm
以上の光源を用い画像露光を行うのが好ましい。光源と
しては、半導体レーザー、He−Neレーザー、YAG
レーザー、炭酸ガスレーザー等が挙げられる。出力は5
0mW以上が適当であり、好ましくは100mW以上で
ある。
【0092】本発明の画像形成材料の現像に用いられる
現像液としては、水系アルカリ現像液が好適である。水
系アルカリ現像液としては、例えば、水酸化ナトリウ
ム、水酸化カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、
メタケイ酸ナトリウム、メタケイ酸カリウム、第二リン
酸ナトリウム、第三リン酸ナトリウム等のアルカリ金属
塩の水溶液が挙げられる。アルカリ金属塩の濃度は0.
05〜20重量%の範囲で用いるのが好適であり、より
好ましくは、0.1〜10重量%である。
【0093】本発明の画像形成方法において、現像液に
は、必要に応じアニオン性界面活性剤、両性界面活性剤
やアルコール等の有機溶剤を加えることができる。有機
溶剤としては、プロピレングリコール、エチレングリコ
ールモノフェニルエーテル、ベンジルアルコール、n−
プロピルアルコール等が有用である。
【0094】
【実施例】以下、実施例を挙げて本発明を詳細に説明す
るが、本発明の態様はこれに限定されない。尚、以下に
表す「部」は「重量部」を表す。
【0095】実施例1 (支持体の作製)厚さ0.3mmのアルミニウム板(材
質1050、調質H16)を65℃に保たれた5%水酸
化ナトリウム水溶液で1分間脱脂処理を行った後水洗
し、25℃に保たれた10%硫酸水溶液中に1分間浸積
して中和し、更に水洗した。このアルミニウム板を1.
0重量%の硝酸水溶液中において、温度25℃、電流密
度10A/dm2、処理時間60秒の条件で交流電流に
より電解粗面化を行なった。
【0096】次いで、5%水酸化ナトリウム水溶液中で
温度60℃、10秒間のデスマット処理を行ない、その
後、20%硫酸溶液中で温度20℃、電流密度3A/d
2、処理時間1分間の条件で陽極酸化処理を行った。
その後、80℃に保たれた1%酢酸アンモニウム水溶液
中に30秒間浸積し、水洗後80℃で3分間乾燥した。
更に、85℃に保たれたカルボキシメチルセルロース
(CMCと以下略す)の水溶液(濃度0.1重量%)に
30秒間浸積した後、80℃で5分間乾燥し支持体を作
製した。
【0097】(酸分解化合物Aの合成)1.1−ジメト
キシシクロヘキサノン(0.5モル)、フェニルセロソ
ルブ(1.0モル)及びp−トルエンスルホン酸80m
gを混合し、撹拌しながら120℃で8時間反応した。
反応により生成するメタノール及び反応溶剤は反応終了
後除去した。冷却後、水で洗浄後水酸化ナトリウム溶液
で洗浄し、その後中性になるまで飽和食塩水で洗浄し、
得られた化合物を無水炭酸カリウムで脱水した後濃縮乾
固して、目的の下記酸分解物Aの白色結晶を得た。
【0098】(感光性組成物1の作製)以下に示すよう
な割合で混合し感光性組成物とした。
【0099】 バインダーA 60.75部 (フェノールとm−,p−混合クレゾールと ホルムアルデヒドとの共縮合化合物 Mw=5350、フェノール/m−クレゾール/ p−クレゾールのモル比が5/57/38) バインダーB 分子量;38000 15部 酸分解化合物A 20部 光酸発生剤(例示(1)) 3部 シアニン色素(例示IR−48) 1部 界面活性剤(旭硝子S−381) 0.25部 溶剤(PGM) 1000部
【0100】
【化25】
【0101】(画像形成材料の作製)前記作製した支持
体上に、上記組成の感光性組成物1よりなる感光層塗布
液を、乾燥後の膜厚が2.0g/m2になるようにワイ
ヤーバー塗布を行ない95℃で90秒間乾燥して画像形
成材料(感光性平版印刷版)を得た。
【0102】(画像形成)得られた感光性平版印刷版を
半導体レーザー(波長830nm、出力500mw)で
画像露光を行なった。レーザー光径はピークにおける強
度の1/e2で13μmであった。又、解像度は走査方
向、副走査方向とも2000dpiとした。画像露光
後、コニカ平版印刷版用現像液SDR−1(コニカ
(株)製)と水との比が1:5となるよう希釈した。そ
の後30℃に保った現像液に30秒間浸積して現像を行
なった後、水洗、乾燥を行なった。この際、非画線部
(露光部)を除去し、ポジ型画像を形成する。
【0103】〈評価〉以下の感度は、上記条件において
露光部が現像されるのに必要な露光エネルギー(mj/
cm2)で評価した。
【0104】(現像液ラチチュード)画像形成した平版
印刷版を、現像液の希釈条件をSDR−1:水=1:
3,1:5(通常条件),1:9とし上記同様な現像条
件で現像し、非画線部の感度及び地汚れを評価した。地
汚れは以下の評価基準で目視にて評価を行った。
【0105】 ○:現像前と現像後との濃度差なし △:現像前と現像後との濃度差が1〜10%の範囲 ×:現像前と現像後との濃度差が10%以上。
【0106】(耐薬品性)得られた画像をウルトラプレ
ートクリーナー(大日精化(株)製)の原液にそれぞれ
15分、30分、60分間浸漬させた後、水洗し、浸漬
前の画像部(画線部)との比較を以下の評価基準で目視
にて評価を行った。
【0107】 5:画像部の侵食がない状態 4:画像部の侵食が部分的に僅かに有る 3:画像部の侵食が僅かに有るが感光層下の支持体の砂
目の露出なし 2:画像部の侵食が有り、感光層下の支持体の砂目がや
や露出状態 1:画像部の侵食が著しく、感光層下の支持体の砂目が
完全に露出の状態。
【0108】 実施例2 (感光性組成物2の作製) バインダーA 50部 (フェノールとm−,p−混合クレゾールと ホルムアルデヒドとの共縮合化合物 Mw=5350、フェノール/m−クレゾール/p− クレゾールのモル比が5/57/38) 上記バインダーB 10部 酸架橋型樹脂:レゾール樹脂 35.75部 (昭和高分子社製 ショーノールCKP−918) 光酸発生剤(例示(1)) 3部 シアニン色素(例示IR−25) 1部 界面活性剤(旭硝子S−381) 0.25部 溶剤(PGM) 1000部 実施例1で作製した支持体上に、上記組成の感光性組成
物2よりなる感光層塗布液を実施例1と同様に処理し画
像形成材料を得た。得られた画像形成材料を実施例1と
同様に露光処理を行ってネガ型の画像を形成し、同様に
して評価を行った。
【0109】実施例3 感光性組成物1のバインダーBを除き、バインダーAの
含有量を75.75重量部にした以外は実施例1同様に
感光性平版印刷版を作製し評価を行った。
【0110】実施例4 感光性組成物2のバインダーBを除き、バインダーAの
含有量を75.75重量部にした以外は実施例2同様に
感光性平版印刷版を作製し評価を行った。
【0111】実施例5 感光性組成物1のバインダーAをm−,p−混合クレゾ
ールとホルムアルデヒドとの共縮合化合物とし、Mw=
1.5万、m−クレゾール/p−クレゾールのモル比が
6/4の樹脂を使用した以外は実施例1同様に感光性平
版印刷版を作製し評価を行った。
【0112】実施例6 感光性組成物2のバインダーAをm−,p−混合クレゾ
ールとホルムアルデヒドとの共縮合化合物とし、Mw=
1.5万、m−クレゾール/p−クレゾールのモル比が
6/4の樹脂を使用した以外は実施例2同様に感光性平
版印刷版を作製し評価を行った。
【0113】実施例7 感光性組成物1のバインダーAのフェノール/m−クレ
ゾール/p−クレゾールのモル比を5/38/57、M
w=1.5万とし、バインダーBをm−,p−混合クレ
ゾールとホルムアルデヒドとの共縮合化合物とし、Mw
=1.5万、m−クレゾール/p−クレゾールのモル比
を6/4の樹脂を使用した以外は実施例1同様に感光性
平版印刷版を作製し評価を行った。
【0114】実施例8 感光性組成物2のバインダーAのフェノール/m−クレ
ゾール/p−クレゾールのモル比を5/38/57、M
w=1.5万とし、バインダーBをm−,p−混合クレ
ゾールとホルムアルデヒドとの共縮合化合物とし、Mw
=1.5万、m−クレゾール/p−クレゾールのモル比
を6/4の樹脂を使用した以外は実施例2同様に感光性
平版印刷版を作製し評価を行った。
【0115】比較例1 感光性組成物1のバインダーAをm−クレゾールとホル
ムアルデヒドとの共縮合化合物とし、Mw=4200の
樹脂を使用した以外は実施例1同様に感光性平版印刷版
を作製し評価を行った。
【0116】比較例2 感光性組成物2のバインダーAをm−クレゾールとホル
ムアルデヒドとの共縮合化合物とし、Mw=4200の
樹脂を使用した以外は実施例2同様に感光性平版印刷版
を作製し評価を行った。
【0117】比較例3 感光性組成物1のバインダーAのモル比を40/30/
30とし、Mw=3700の樹脂を使用した以外は実施
例1同様に感光性平版印刷版を作製し評価を行った。
【0118】比較例4 感光性組成物2のバインダーAのモル比を40/30/
30とし、Mw=3700の樹脂を使用した以外は実施
例2同様に感光性平版印刷版を作製し評価を行った。
【0119】実施例9 感光性組成物1のバインダーAをp−オクチルフェノー
ルとホルムアルデヒドとの共縮合化合物、Mw=500
0の樹脂を使用した以外は実施例2同様に感光性平版印
刷版を作製し評価を行った。
【0120】実施例10 感光性組成物2のバインダーAをp−オクチルフェノー
ルとホルムアルデヒドとの共縮合化合物、Mw=500
0の樹脂を使用した以外は実施例2同様に感光性平版印
刷版を作製し評価を行った。
【0121】実施例11 感光性組成物1のバインダーAをp−オクチルフェノー
ルとホルムアルデヒドとの共縮合化合物、Mw=500
0の樹脂を使用し、バインダーBをm−,p−混合クレ
ゾールとホルムアルデヒドとの共縮合化合物、Mw=
1.5万、m−クレゾール/p−クレゾールのモル比が
4/6の樹脂を使用した以外は実施例1同様に感光性平
版印刷版を作製し評価を行った。
【0122】実施例12 感光性組成物2のバインダーAをp−オクチルフェノー
ルとホルムアルデヒドとの共縮合化合物、Mw=500
0の樹脂を使用し、バインダーBをm−,p−混合クレ
ゾールとホルムアルデヒドとの共縮合化合物、Mw=
1.5万、m−クレゾール/p−クレゾールのモル比が
4/6の樹脂を使用した以外は実施例2同様に感光性平
版印刷版を作製し評価を行った。
【0123】比較例5 感光性組成物1のバインダーAをp−,m−混合クレゾ
ールとホルムアルデヒドとの共縮合化合物とし、Mw=
3700、p−,m−クレゾールのモル比が4/6の樹
脂に変更した以外は実施例1同様に感光性平版印刷版を
作製し評価を行った。
【0124】比較例6 感光性組成物2のバインダーAをp−,m−混合クレゾ
ールとホルムアルデヒドとの共縮合化合物とし、Mw=
3700、p−,m−クレゾールのモル比が4/6の樹
脂に変更した以外は実施例2同様に感光性平版印刷版を
作製し評価を行った。
【0125】得られた結果を以下の表1に示す。
【0126】
【表1】
【0127】表1から明らかなように、本発明のポジ型
或いはネガ型の画像形成材料は、赤外線による露光で画
像形成が可能であるのみならず赤外線に対する感度が高
く、かつ良好な耐薬品性及び現像液ラチチュード性を有
することが分かる。
【0128】
【発明の効果】本発明によれば、赤外線に領域を有する
半導体レーザー等を用いて記録することにより、コンピ
ューター等のデジタルデータから直接製版可能であり、
しかも赤外線に対する感度が高く、耐薬品性の向上及び
優れた現像液ラチチュード性が達成されるという顕著に
優れた効果を奏する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI G03F 7/023 511 G03F 7/023 511 7/038 601 7/038 601 7/039 601 7/039 601

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 活性光線の照射により酸を発生し得る化
    合物、酸により分解し得る結合部を有する化合物、赤外
    線吸収剤及び、1つ以上のフェノール性ヒドロキシル基
    を含有し、かつ重量平均分子量(Mw)5×103〜3
    ×104のノボラック樹脂を有することを特徴とする画
    像形成材料。
  2. 【請求項2】 活性光線の照射により酸を発生し得る化
    合物、酸により架橋する基を有する化合物、赤外線吸収
    剤及び、1つ以上のフェノール性ヒドロキシル基を含有
    し、かつ重量平均分子量(Mw)5×103〜3×104
    のノボラック樹脂を有することを特徴とする画像形成材
    料。
  3. 【請求項3】 上記ノボラック樹脂が、炭素数2以上の
    アルキル基を含有することを特徴とする請求項1又は2
    記載の画像形成材料。
  4. 【請求項4】 上記ノボラック樹脂全重量に対するフェ
    ノール成分が、5重量%以下であることを特徴とする請
    求項1乃至3の何れか1項記載の画像形成材料。
  5. 【請求項5】 上記ノボラック樹脂が、p−,m−クレ
    ゾールを有し、その比率が8:2乃至5:5の範囲であ
    ることを特徴とする請求項1乃至4の何れか1項記載の
    画像形成材料。
  6. 【請求項6】 上記ノボラック樹脂の重量平均分子量
    (Mw)が7×103〜2×104であることを特徴とす
    る請求項1乃至5の何れか1項記載の画像形成材料。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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