JPH1173860A - 接触子及びその製造方法 - Google Patents

接触子及びその製造方法

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JPH1173860A
JPH1173860A JP23234397A JP23234397A JPH1173860A JP H1173860 A JPH1173860 A JP H1173860A JP 23234397 A JP23234397 A JP 23234397A JP 23234397 A JP23234397 A JP 23234397A JP H1173860 A JPH1173860 A JP H1173860A
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copper
arc
contact portion
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JP23234397A
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English (en)
Inventor
Takahiko Shindou
尊彦 新藤
Yoshiyasu Ito
義康 伊藤
Tadashi Mori
正 森
Takeshi Shinkai
健 新海
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 小形化、大容量化しても、大電流による接触
子の損耗が少なく、信頼性、安全性の高い接触子及びそ
の製造方法を提供する 【解決手段】 ガス遮断器の可動通電接触子Xを、接触
子本体部23とその端部に接合された接点部22によっ
て構成する。可動通電接触子Xの全体は、パイプ状にと
なるように形成する。接触子本体部23はアルミニウム
により形成し、接点部22は銅により形成する。接触子
本体部23と接点部22との接合部分を、凹凸のはめ合
わせ形状とする。この接合は、予め銅の接点部22側
に、凹形状の加工をしておき、この凹部に対してアルミ
ニウムの接触子本体部23を摩擦圧接法によって接合す
ることによって行う。接触子本体部23と接点部22と
の接合面Sは、固定通電接触子との接触部Tから離隔し
た位置に設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、民生用の
遮断器や断路器、若しくは発電所や変電所で使用される
電力用の遮断器や断路器において、電流を遮断するため
に互いに接離可能に設けられた接触子及びその製造方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】発電所や変電所において設置されている
電力用ガス遮断器は、地震や火災などの緊急時に電力を
遮断するために使用されるものであるから、優れた安全
性が要求されるばかりでなく、高い信頼性が必要とな
る。このような電力用ガス遮断器の一般的な構造を、図
12〜15を参照して以下に説明する。すなわち、図1
2に示すように、絶縁ガスを封入した容器2内に、消弧
室3が収納されている。この消弧室3は、対向配置され
た固定部4及び可動部5を備えている。
【0003】そして、固定部4は、通常電流を通電する
固定通電接触子6、固定アーク接触子7、固定側シール
ド8及びこれらを支える固定支え9を備えている。一
方、可動部5は、通常電流を通電する可動通電接触子1
0、可動アーク接触子11、絶縁ノズル12、操作ロッ
ド13及びパッファシリンダ14を備えている。この可
動部5は、支持絶縁筒15、可動支え16及びパッファ
ピストン17によって保持され、パッファシリンダ14
とパッファピストン17により圧縮室が構成されてい
る。
【0004】また、可動支え16は、極間絶縁筒18を
介して固定部4に連結されている。そして、可動通電接
触子10、可動アーク接触子11及び絶縁ノズル12
は、操作ロッド13を介して、図示しない操作機構に接
続されている。なお、可動通電接触子10は、遮断器の
投入状態において常時電流が流れるようにするととも
に、遮断器の開閉動作状態において速やかに動作するこ
とができるようにするために、一般的には、軽量で導電
率の高いアルミニウムの単一材料によって形成されてい
る。
【0005】さらに、固定アーク接触子7及び可動アー
ク接触子11は、電力用ガス遮断器においては定常時の
通電電流値が大きいため、通電用の電極である固定通電
接触子6及び可動通電接触子10という1組の接触子に
加えて、さらに設けられた他の1組の電流遮断用の電極
である。そして、上記のような固定部4及び可動部5
は、それぞれ導体19及び導体20に接続され、これら
の導体19,20を介して回線及び他の機器等に接続さ
れている。
【0006】以上のような構成の電力用ガス遮断器の電
流遮断作業は、以下のように行われる。まず、図12に
示すように、ガス遮断器1が投入状態、すなわち電流通
電状態にある場合には、電流は導体19、固定支え9、
固定通電接触子6を経て、可動通電接触子10、パッフ
ァシリンダ14、可動支え16から導体20を通って流
れる。そして、緊急時に電流を遮断する場合には、図1
3に示すように、操作機構によって操作ロッド13が矢
印の方向(図中右側)に引張られるので、固定通電接触
子6と可動通電接触子10とが離れて、固定支え9、固
定通電接触子6を経て、可動通電接触子10、パッファ
シリンダ14へと流れていた電流は、固定支え9から固
定アーク接触子7、可動アーク接触子11を経てパッフ
ァシリンダ14へとその流れの経路を変える。
【0007】次に、図14に示すように、操作機構によ
って、さらに可動部5が矢印の方向(図中右側)に動
き、固定アーク接触子7と可動アーク接触子11とが離
れると、この固定アーク接触子7と可動アーク接触子1
1との間にアーク21が発生する。このようにして発生
したアーク21に対しては、パッファシリンダ14とパ
ッファピストン17によって圧縮されたガスが、絶縁ノ
ズル12を介して吹き付けられる。その結果、アーク2
1が冷却されて消弧され、電流の遮断が完了する。この
ように電流を完全に遮断することにより、図15に示す
ように、遮断器1は開極状態となる。
【0008】ところで、近年、電力用ガス遮断器におい
ては、電力需要の増大に伴う大容量化が進められるとと
もに、資源の有効利用や土地の有効利用という観点か
ら、小型化が必要となってきている。このようなガス遮
断器の大容量化と小型化は、定常運転時の通電電流の絶
対値や通電電流密度を増大させる傾向にあり、同時に遮
断電流の絶対値や遮断電流密度の増大を招いている。つ
まり、上記のような構成のガス遮断器の場合、大容量化
や小型化により、固定通電接触子6、固定アーク接触子
7、可動通電接触子10及び可動アーク接触子11に流
れる電流が大きくなる。
【0009】さらに、ガス遮断器を小形化する場合、ス
ペースの制約のために、固定通電接触子6と可動通電接
触子10との接点数を減少させる必要があるが、この場
合に同時に大容量化すると、1点当たりの電流密度が増
加して、使用材料の負荷が大きくなる。しかし、このよ
うに負荷が大きくなると、例えば、一般的な可動通電接
触子10は上記のようにアルミニウムを単一材料として
構成されているため、固定通電接触子6と可動通電接触
子10とが離れるときに生じる微小のアークによって、
接点付近が溶損しやすくなる。この溶損部分は、開閉操
作回数の増加とともに大きくなるため、使用期間が経過
するに従って、開時のときの電流遮断特性が低下する。
この傾向は、通電接触子の形状が小さくなると、さらに
大きくなる。これに対処するためには、通電接触子の材
料として、アルミニウムよりも導電率が大きく、融点の
高い材料、例えば銅を使用することが考えられる。
【0010】また、ガス遮断器を小形化するとともに大
容量化を実現すると、固定アーク接触子7と可動アーク
接触子11との間に、電流遮断時に発生するアーク21
のエネルギーやエネルギー密度も大きくなる。このた
め、固定アーク接触子7及び可動アーク接触子11の材
料としては、大きなエネルギーのアーク21に耐え得る
良好な耐アーク性の材料、例えば銅−タングステン合金
を使用することが必要となる。一般的には、固定アーク
接触子7及び可動アーク接触子11のそれぞれの接点部
には、耐アーク性の銅−タングステン合金が用いられ、
接点部以外の接触子本体部には、銅−クロム合金が用い
られている。そして、接点部と接触子本体部とは、銀ロ
ウ付けによって接合されている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような通電接触子やアーク接触子には、以下のような問
題点がある。すなわち、可動通電接触子10の材料とし
て、アルミニウムに替えて銅を使用すると、可動部5の
重量が重くなり、速やかな動作が困難となる。このた
め、操作機構の駆動力を高める必要があるが、かかる構
成とすると、操作機構が大型化するため、ガス遮断器全
体の小型化が実現できない。
【0012】また、固定アーク接触子7や可動アーク接
触子11の接点部と接触子本体部とは、上記のように銀
ロウによって接合されている。このため、接合部分の電
気抵抗が銅−タングステン合金の3倍と大きくなるにも
かかわらず、銀ロウの融点は銅−クロム合金の1/2と
小さいため、大きな電気抵抗により発熱して銀ロウが溶
け、接点部が接触子本体部から取れてしまう可能性があ
り、安全性や信頼性の観点から問題がある。特に、小型
化、大容量化すると、固定アーク接触子7と可動アーク
接触子11とが離れるときの大電流のアーク21による
高熱で、接合部分の銀ロウが溶けやすくなるため、小型
化、大容量化が困難であった。
【0013】本発明は上記のような従来技術の問題点を
解決するために提案されたものであり、その目的は、小
形化、大容量化しても、大電流による接触子の損耗が少
なく、信頼性、安全性の高い接触子及びその製造方法を
提供することである。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明は、対向配置された接触子本体部の少なくと
も一方が他方に接離する方向に移動可能に設けられ、前
記接触子本体部における対向する端部の少なくとも一方
に、他方の端部に接離する接点部が接合された接触子に
おいて、以下のような技術的特徴を有する。
【0015】すなわち、請求項1記載の発明は、前記接
触子本体部と前記接点部とが、異なった材料によって形
成され、前記接触子本体部と前記接点部とが、はめ合い
により接合されていることを特徴とする。以上のような
請求項1記載の発明では、接点部を接触子本体部と異な
る材料、例えば、接触子本体部よりも融点および導電率
の大きい材料で形成することにより、接点部の損耗量を
低減させて、超寿命化を実現できる。また、接触子本体
部と接点部との接合は、はめ合い構造となっているの
で、衝撃や高温状態になった場合であっても分離するこ
とはなく、安全性、信頼性を維持できる。
【0016】請求項2記載の発明は、請求項1記載の接
触子において、前記接触子本体部と前記接点部とのはめ
合い部分は、はめ合い穴の入り口の断面積よりも内部の
断面積が大きく形成されていることを特徴とする。ま
た、請求項3記載の発明は、請求項1記載の接触子にお
いて、前記接触子本体部と前記接点部とのはめ合い部分
は、はめ合い穴の入り口から内部にかけて傾斜している
ことを特徴とする。以上のような請求項2及び請求項3
記載の発明では、はめ合いの凹凸部分の断面積の相違に
よって、若しくは凹凸部分の傾斜によって、設計値を大
幅に超えるような衝撃や高温によっても分離せず、安全
性、信頼性がより一層高まる。
【0017】請求項4記載の発明は、請求項1〜3のい
ずれか1項に記載の接触子において、前記接触子本体部
と前記接点部との接合部分のうち、はめ合い穴の入り口
部側における両接合面が傾斜していることを特徴とす
る。以上のような請求項4記載の発明では、接触子本体
部と接点部との接合面が傾斜しているので、接合面積が
大きくなる。従って、引張り強度が向上して、安全性、
信頼性が高まる。
【0018】請求項5及び請求項6記載の発明は、請求
項1〜4のいずれか1項に記載の接触子において、互い
に接離可能に設けられた接触子の一方がパイプ形状若し
くは棒状であることを特徴とする。以上のような請求項
5及び請求項6記載の発明では、従来と同様に電流遮断
に適した形状の接触子によって、上記請求項1〜4の発
明と同様の作用が得られる。
【0019】請求項7記載の発明は、請求項1〜4のい
ずれか1項に記載の接触子において、互いに接離可能に
設けられた接触子の一方が、他方の接触子との接触によ
ってその径を変える先割れのパイプ形状であることを特
徴とする。以上のような請求項7記載の発明では、パイ
プ形状の接触子の径が、他方の接触子との接触によって
変化するので、接触時の衝撃が緩和される。
【0020】請求項8記載の発明は、請求項1〜7のい
ずれか1項に記載の接触子において、前記接触子本体部
と前記接点部との接合材料が、銅、アルミニウム、鉄、
銅合金、アルミニウム合金、鉄合金及び銅−タングステ
ン合金のうちの少なくとも一種であることを特徴とす
る。以上のような請求項8記載の発明では、接触子本体
部と接点部との接合に銀ロウを用いた場合よりも、接合
部分の電気抵抗が小さくなり、融点も高くなるため、発
熱のために接合部分が溶けることはなく、接点部の外れ
を防止できる。
【0021】請求項9記載の発明は、請求項1〜8のい
ずれか1項に記載の接触子において、前記接触子本体部
はアルミニウム又はアルミニウム合金によって形成さ
れ、前記接点部は銅又は銅合金によって形成されている
ことを特徴とする。以上のような請求項9記載の発明で
は、接触子本体部が軽量のアルミニウム等であるため
に、可動接触子に適した接触子を構成できる。また、接
点部がアルミニウムよりも融点および導電率が高い銅等
であるため、接点の損耗を少なくすることができる。
【0022】請求項10記載の発明は、請求項1〜8の
いずれか1項に記載の接触子において、前記接触子本体
部は鉄、鉄合金又は銅合金によって形成され、前記接点
部は銅−タングステン合金によって形成されていること
を特徴とする。以上のような請求項10記載の発明で
は、耐アーク性に優れた材質によって形成されているの
で、アーク接触子に適した接触子を構成できる。
【0023】請求項11記載の発明は、前記接触子本体
部と前記接点部との接合部の電気抵抗が、前記接触子本
体部又は前記接点部の電気抵抗と同等であることを特徴
とする。以上のような請求項11記載の発明では、接触
子本体部と接点部との接合部の電気抵抗が他の箇所と同
等であるため、接合部の加熱が防止され、接点部のはめ
合わせ強度の低下を防止できる。
【0024】請求項12記載の発明は、請求項1〜11
のいずれか1項に記載の接触子において、前記接触子本
体部と前記接点部との接合部は、前記接点部における他
方の接触子との接触部分に対して離隔した位置に設けら
れていることを特徴とする。以上のような請求項12記
載の発明では、接合部が、他方の接触子との接触部分か
ら離隔されているので、開閉時に発生するアークの熱に
よる影響が接合部に加わることを防ぐことができ、接点
部のはめ合わせ強度の低下を防止できる。
【0025】請求項13記載の発明は、請求項1〜12
のいずれか1項に記載の接触子を製造する方法におい
て、前記接触子本体部と前記接点部とを、摩擦圧接によ
り接合することを特徴とする。以上のような請求項13
記載の発明では、異種金属である接触子本体部と接点部
とを、異材の溶接に適し、高速、高精度での接合が可能
な摩擦圧接によって接合するので、銀ロウによって接合
するよりも、確実に強度の高い接合を行うことができ
る。
【0026】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図面に従っ
て以下に説明する。
【0027】(1)第1の実施の形態 請求項1、請求項5、請求項8〜9及び請求項11〜1
3記載の発明に対応する実施の形態を、図1〜3を参照
して説明する。すなわち、図1に示すように、本実施の
形態においては、ガス遮断器の可動通電接触子Xが、接
触子本体部23とその端部に接合された接点部22によ
って構成されている。この可動通電接触子Xは、図2に
示すように、全体がパイプ状に形成され、接点部22の
先端部が固定通電接触子(図示せず)との接触部Tとな
っている。接触子本体部23はアルミニウムにより形成
され、接点部22は銅により形成されている。
【0028】そして、接触子本体部23と接点部22と
の接合部分は、凹凸のはめ合わせ形状となっている。こ
の接合は、予め接点部22側に、凹形状の加工をしてお
き、この凹部に対してアルミニウムの接触子本体部23
を摩擦圧接法によって接合することによって行う。摩擦
圧接法とは、接合する母材を突合せ、加圧しながら一方
の母材に相対的に回転運動をさせて摩擦熱を発生させ、
突合せ面及びその近傍が接合に十分な温度上昇に達した
ときに相対運動を停止して接合する方法である。この接
合時の母材の温度は、接合面間に生じる原子の拡散を利
用して接合する拡散接合が可能な温度とすることが望ま
しい。なお、接触子本体部23と接点部22との接合面
Sは、固定通電接触子との接触部Tから離隔した位置に
設けられている。
【0029】以上のような本実施の形態によれば、可動
通電接触子Xの接点部22に、アルミニウムよりも融点
が高く導電率の高い銅が使用されているので、アルミニ
ウムの単一材料とした従来例の場合に比べて、その損耗
量を大幅に低減させ、長寿命化を実現することができ
る。このような従来例と本実施の形態との損耗量の比較
試験の結果を、図3に示す。この試験結果によって、本
実施の形態の可動通電接触子Xでは、損耗量を従来例の
1/3程度に低減できることが判明した。
【0030】また、銅は接点部22にのみ用いられ、接
触子本体部23は軽量のアルミニウムによって形成され
ているため、可動通電接触子Xの開閉動作はスムーズに
行うことができる。従って、操作機構の駆動力を高める
必要はなく、操作機構の小形化、ガス遮断器全体の小形
化を実現できる。
【0031】また、接点部22と接触子本体部23と
は、銀ロウによる接合ではなく、はめ合い構造となって
いるので、衝撃が加わったり、高温状態になった場合で
あっても分離することはない。従って、安全性、信頼性
を維持しつつ、小型化、大容量化が可能となる。
【0032】また、接触子本体部23と接点部22との
接合面Sは、固定通電接触子との接触部Tから離隔した
位置に設けられているので、開閉時における微小のアー
クの影響を受けにくい。従って、アークの熱により、拡
散接合層が成長して厚くなり接合強度の低下を招くこと
が防止される。
【0033】そして、接触子本体部23と接点部22と
の接合部分に銀ロウ等が介在しないので、接合部分の電
気抵抗が他の箇所と同等になる。従って、通電時に接合
部が加熱し、拡散接合層が成長して接合強度が低下する
ことが防止される。
【0034】さらに、異種材料によって形成された接触
子本体部23と接点部22との接合を、異材の接合を高
速、高精度に行うことができる摩擦圧接法により行うの
で、銀ロウによって接合するよりも、確実に強度の高い
接合を行うことができるとともに、接合の自動化が容易
となるため、製造効率が向上する。特に、上記のように
拡散接合とすれば、変形が少なく、より高精度、高品質
の接触子を製造することができる。
【0035】(2)第2の実施の形態 請求項2記載の発明に対応する実施の形態を、図4
(A)(B)を参照して以下に説明する。すなわち、本
実施の形態は、第1の実施の形態における接触子本体部
23と接点部22との接合部のはめ合わせの形状が、は
め合い穴の入り口の径mよりも、内部の径nが大きくな
るように、つまり、入り口の断面積よりも、内部の断面
積が大きなテーパー状となるように接合されている。こ
の接合は、図4(A)に示すように、接触子本体部23
に内部が拡大した凹部を形成するか、若しくは図4
(B)に示すように、接点部22に内部が拡大した凹部
を形成し、上記のように摩擦圧接法によって接合するこ
とにより行う。なお、その他の構成は、上記第1の実施
の形態と同様である。
【0036】以上のような本実施の形態によれば、第1
の実施の形態と同様の作用効果が得られるとともに、は
め合わせの入り口の断面積よりも、内部の断面積が大き
くなるように形成されているので、設計値を大幅にこえ
るような衝撃が加えられたり、高温状態になったとして
も、接点部22の外れが確実に防止され、安全性、信頼
性はより一層高まる。
【0037】(3)第3の実施の形態 請求項3記載の発明に対応する実施の形態を、図5
(A)(B)を参照して以下に説明する。すなわち、本
実施の形態は、第1の実施の形態における接触子本体部
23と接点部22との接合部のはめ合わせの形状が、は
め合い穴の入り口から内部にかけて、軸に対して傾斜す
るように形成されている。この接合は、図5(A)に示
すように、接触子本体部23に内部が傾斜した凹部を形
成するか、若しくは図5(B)に示すように、接点部2
2に内部が傾斜した凹部を形成し、上記のように摩擦圧
接法によって接合することにより行う。なお、その他の
構成は、上記第1の実施の形態と同様である。
【0038】以上のような本実施の形態によれば、第1
の実施の形態と同様の作用効果が得られるとともに、は
め合わせの形状が、入り口から内部にかけて傾斜するよ
うに形成されているので、設計値を大幅にこえるような
衝撃が加えられたり、高温状態になったとしても、接点
部22の外れが確実に防止され、安全性、信頼性はより
一層高まる。
【0039】(4)第4の実施の形態 請求項4記載の発明に対応する実施の形態を、図6
(A)(B)を参照して以下に説明する。すなわち、本
実施の形態は、第1の実施の形態における接触子本体部
23と接点部22との接合部における接合面Sが、傾斜
して形成されている。接合方法及び他の構成は、上記の
実施の形態と同様である。以上のような本実施の形態に
よれば、第1の実施の形態と同様の作用効果が得られる
とともに、接合面積が大きくなり、引張り強度が向上す
るので、接合強度が高まり、接点部22の外れ防止によ
る安全性、信頼性確保が可能となる。
【0040】(5)第5の実施の形態 請求項6〜8、請求項10〜13記載の発明に対応する
実施の形態を、図7〜10を参照して以下に説明する。
すなわち、図7に示すように、本実施の形態において
は、ガス遮断器の固定アーク接触子Yが、接触子本体部
26とその端部に接合された接点部25によって構成さ
れている。この固定アーク接触子Yは、全体が棒状に形
成され、接点部25の先端部が可動アーク接触子Z(図
8,9に示す)との接触部Vとなっている。
【0041】また、可動アーク接触子Zは、接触子本体
部28とその端部に接合された接点部27によって構成
されている。この可動アーク接触子Zは、図9に示すよ
うに、全体がパイプ状に形成され、接点部27の先端部
が固定アーク接触子Yとの接触部Wとなっている。そし
て、可動アーク接触子Zには、その先端から縦方向のス
リットが複数形成されている。
【0042】これらのアーク接触子Y,Zの接触子本体
部26,28は、銅−クロム合金により形成され、接点
部25,27は、耐アーク性の銅−タングステン合金に
より形成されている。接触子本体部26,28と接点部
25,27との接合部分は、図6に示すように、凹凸の
はめ合わせ形状となっている。この接合は、第1の実施
の形態と同様に摩擦圧接法によって行う。なお、接触子
本体部26,28と接点部25,27との接合面Sは、
固定通電接触子との接触部V,Wから離隔した位置に設
けられている。
【0043】以上のような本実施の形態によれば、固定
アーク接触子Y及び可動アーク接触子Wの接点部25,
27と接触子本体部26,28とを、はめ合い構造によ
ってによって接合しているので、銀ロウ付けした従来例
の場合に比べて、超寿命化を実現できる。このような従
来例と本実施の形態との大電流開閉試験の結果を、図1
0に示す。この試験結果によって、本実施の形態のアー
ク電極では、従来例の4倍程度の寿命を有することが判
明した。
【0044】また、接点部25,27と接触子本体部2
6,28とは、銀ロウによる接合ではなく、はめ合いに
より接合されているので、衝撃が加わったり、高温状態
になった場合であっても分離することはない。従って、
安全性、信頼性を維持しつつ、小型化、大容量化が可能
となる。
【0045】また、接触子本体部26,28と接点部2
5,27との接合面Sは、接触部V,Wから離隔した位
置に設けられているので、開閉時におけるアークの影響
を受けにくい。従って、アークの熱により、拡散接合層
が成長して厚くなり接合強度の低下を招くことが防止さ
れる。
【0046】そして、接触子本体部26,28と接点部
25,27との接合部分に銀ロウ等が介在しないので、
接合部分の電気抵抗が他の箇所と同等になる。従って、
通電時に接合部が加熱し、拡散接合層が成長して接合強
度が低下することが防止される。
【0047】さらに、異種材料によって形成された接触
子本体部26,28と接点部25,27との接合を、異
材の接合を高速、高精度に行うことができる摩擦圧接法
により行うので、第1の実施の形態と同様の効果が得ら
れる。
【0048】(6)他の実施の形態 本発明は以上のような実施の形態に限定されるものでは
なく、各部材の形状、材質等は適宜変更可能である。例
えば、上記の可動通電接触子Xにおける接触子本体部2
3と接点部22とのはめ合わせ形状は、図11(A)に
示すように、接点部22側に凸部を形成してもよく、図
11(B)に示すように、複数の凹部を形成してもよ
い。また、固定アーク接触子Y及び可動アーク接触子Z
における接触子本体部26,28と、接点部25,27
とのはめ合わせ形状は、図4〜5及び図11に示すよう
に、種々の形状が考えられる。
【0049】また、可動通電接触子Xの接点部22を銅
合金とし、接触子本体部23をアルミニウム合金によっ
て形成しても、上記第1の実施の形態と同様の作用効果
が得られる。そして、固定アーク接触子Y及び可動アー
ク接触子Zにおける接触子本体部26,28を鉄や鉄合
金によって形成しても、上記第5の実施の形態と同様の
作用効果が得られる。
【0050】さらに、上記の実施の形態は、自由に組み
合わせ可能であり、例えば、第1〜4の実施の形態のい
ずれかの通電接触子と、第5の実施の形態のアーク接触
子とを備えたガス遮断器を構成すれば、ガス遮断器の性
能を飛躍的に向上させることができ、小型化、大容量化
が容易となる。また、上記の実施の形態における接合部
の凹凸形状は、図4、図5、図11に示したものと、図
6に示したものとを組み合わせることもできる。そし
て、本発明は、電力用のガス遮断器の通電接触子やアー
ク接触子に限定されず、これ以外の接触子にも適用で
き、一般的に電極と呼ばれているものであっても、本発
明の接触子と同様の働きをするものであれば同様に適用
可能である。
【0051】
【発明の効果】以上説明した通り、本発明によれば、小
形化、大容量化しても、大電流による接触子の損耗が少
なく、信頼性、安全性の高い接触子及びその製造方法を
提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の接触子の第1の実施の形態を示す縦断
面図である。
【図2】図1の実施の形態を示す平面図である。
【図3】本発明の接触子の第1の実施の形態と従来の通
電接触子との損耗量を比較したグラフを示す図である。
【図4】本発明の接触子の第2の実施の形態における接
触子本体と接点部との接合部分を示す縦断面図であり、
(A)が接点部側を凸とした場合、(B)が接点部側を
凹とした場合である。
【図5】本発明の接触子の第3の実施の形態における接
触子本体と接点部との接合部分を示す縦断面図であり、
(A)が接点部側を凸とした場合、(B)が接点部側を
凹とした場合である。
【図6】本発明の接触子の第4の実施の形態における接
触子本体と接点部との接合部分を示す縦断面図であり、
(A)が接点部側を凸とした場合、(B)が接点部側を
凹とした場合である。
【図7】本発明の接触子の第5の実施の形態における固
定アーク接触子を示す縦断面図である。
【図8】本発明の接触子の第5の実施の形態における可
動アーク接触子を示す側面図である。
【図9】図8の実施の形態における可動アーク接触子を
示す平面図である。
【図10】本発明の接触子の第5の実施の形態と従来の
通電接触子との大電流開閉試験を比較したグラフを示す
図である。
【図11】本発明の接触子の他の実施の形態における接
触子本体と接点部との接合部分を示す縦断面図であり、
(A)が接点部側を凸とした場合、(B)が接点部側を
凹とした場合である。
【図12】一般的な電力用ガス遮断器を示す断面図であ
る。
【図13】図12の電力用ガス遮断路器において、通電
接触子を切り離した状態を示す断面図である。
【図14】図12の電力用ガス遮断路器において、アー
ク接触子を切り離した状態を示す断面図である。
【図15】図12の電力用ガス遮断路器において、電流
を完全に遮断した状態を示す断面図である。
【符号の説明】
1…電力用ガス遮断器 2…容器 3…消弧室 4…固定部 5…可動部 6…固定通電接触子 7,Y…固定アーク接触子 8…固定側シールド 9…固定支え 10,X…可動通電接触子 11,Z…可動アーク接触子 12…絶縁ノズル 13…操作ロッド 14…パッファシリンダ 15…支持絶縁筒 16…可動支え 17…パッファピストン 18…極間絶縁筒 19,20…導体 21…アーク 22,25,27…接触部 23,26,28…接触子本体部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 新海 健 神奈川県川崎市川崎区浮島町2番1号 株 式会社東芝浜川崎工場内

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 対向配置された接触子本体部の少なくと
    も一方が他方に接離する方向に移動可能に設けられ、前
    記接触子本体部における対向する端部の少なくとも一方
    に、他方の端部に接離する接点部が接合された接触子に
    おいて、 前記接触子本体部と前記接点部とが、異なった材料によ
    って形成され、 前記接触子本体部と前記接点部とが、はめ合いにより接
    合されていることを特徴とする接触子。
  2. 【請求項2】 前記接触子本体部と前記接点部とのはめ
    合い部分は、はめ合い穴の入り口の断面積よりも内部の
    断面積が大きく形成されていることを特徴とする請求項
    1記載の接触子。
  3. 【請求項3】 前記接触子本体部と前記接点部とのはめ
    合い部分は、はめ合い穴の入り口から内部にかけて傾斜
    していることを特徴とする請求項1記載の接触子。
  4. 【請求項4】 前記接触子本体部と前記接点部との接合
    部分のうち、はめ合い穴の入り口部側における両接合面
    が傾斜していることを特徴とする請求項1〜3のいずれ
    か1項に記載の接触子。
  5. 【請求項5】 互いに接離可能に設けられた接触子の一
    方がパイプ形状であることを特徴とする請求項1〜4の
    いずれか1項に記載の接触子。
  6. 【請求項6】 互いに接離可能に設けられた接触子の一
    方が棒状であることを特徴とする請求項1〜4のいずれ
    か1項に記載の接触子。
  7. 【請求項7】 互いに接離可能に設けられた接触子の一
    方が、他方の接触子との接触によってその径を変える先
    割れのパイプ形状であることを特徴とする請求項1〜4
    のいずれか1項に記載の接触子。
  8. 【請求項8】 前記接触子本体部と前記接点部との接合
    材料が、銅、アルミニウム、鉄、銅合金、アルミニウム
    合金、鉄合金及び銅−タングステン合金のうちの少なく
    とも一種であることを特徴とする請求項1〜7のいずれ
    か1項に記載の接触子。
  9. 【請求項9】 前記接触子本体部はアルミニウム又はア
    ルミニウム合金によって形成され、 前記接点部は銅又は銅合金によって形成されていること
    を特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載の接触
    子。
  10. 【請求項10】 前記接触子本体部は鉄、鉄合金又は銅
    合金によって形成され、 前記接点部は銅−タングステン合金によって形成されて
    いることを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記
    載の接触子。
  11. 【請求項11】 前記接触子本体部と前記接点部との接
    合部の電気抵抗が、前記接触子本体部又は前記接点部の
    電気抵抗と同等であることを特徴とする請求項1〜10
    のいずれか1項に記載の接触子。
  12. 【請求項12】 前記接触子本体部と前記接点部との接
    合部は、前記接点部における他方の接触子との接触部分
    に対して離隔した位置に設けられていることを特徴とす
    る請求項1〜11のいずれか1項に記載の接触子。
  13. 【請求項13】 請求項1〜12のいずれか1項に記載
    の接触子を製造する方法において、 前記接触子本体部と前記接点部とを、摩擦圧接により接
    合することを特徴とする接触子の製造方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2008288185A (ja) * 2007-04-16 2008-11-27 Mitsubishi Electric Corp ガス開閉器
JP2013120625A (ja) * 2011-12-06 2013-06-17 Toshiba Corp ガス遮断器
WO2018059882A1 (de) * 2016-09-27 2018-04-05 Siemens Aktiengesellschaft Kontaktstück für einen hochspannungs-leistungsschalter sowie verfahren zu dessen herstellung

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