JPH1179062A - 電動補助動力装置付自転車 - Google Patents

電動補助動力装置付自転車

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JPH1179062A
JPH1179062A JP23511397A JP23511397A JPH1179062A JP H1179062 A JPH1179062 A JP H1179062A JP 23511397 A JP23511397 A JP 23511397A JP 23511397 A JP23511397 A JP 23511397A JP H1179062 A JPH1179062 A JP H1179062A
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JP
Japan
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output
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torque
motor
pedal
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JP23511397A
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Inventor
Yasushi Morimoto
康司 森本
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Toshiba Tec Corp
Original Assignee
Toshiba Tec Corp
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Publication date
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  • Electric Propulsion And Braking For Vehicles (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】この発明は、ペダルを踏み込み走行している際
に踏力が加わらない位置にペダルが位置した際にも動力
を補助して良好な走行ができる電動補助動力装置付自転
車の提供にある。 【解決手段】少なくともトルク検出手段100の出力に
応じた踏み込みトルク値に基づきモーター出力決定手段
207によりモーター出力を決定し、モーター40の出
力を制御して動力を補助する電動補助動力装置付自転車
において、走行中にクランクを半径とした軌跡上を移動
するペダルの移動中にペダルが最下点および最上点に位
置しペダルに走行させるための踏力が加わらない時に、
前記モーター40に所定出力を出力させて動力を補助す
るように制御して、良好な走行ができるようにした電動
補助動力装置付自転車。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、人力走行におい
て電動補助動力装置からの動力の補助を受けて走行する
電動補助動力装置付自転車に関する。
【0002】
【従来の技術】自転車にモーターと減速機構からなる電
動補助動力装置を設けて、上り坂等での走行時に前記電
動補助動力装置から動力を供給して楽な走行ができるよ
うにした電動補助動力装置付自転車は広く知られてい
る。そして、走行中に動力を補助する方法は、走行中に
クランク軸に伝達される回転トルクつまりクランクに取
り付けられたぺダルを踏み込むことによって生じる踏み
込みトルク(以下踏力ともいう)の大きさをトルク検出
手段で検出し、このトルク検出手段の出力つまり踏力の
大きさに応じて前記モーターの出力を増減するように制
御して、踏力に対応した動力を補助して楽な走行ができ
るようにしているものである。
【0003】ところで、走行中には前記ペダルを踏み込
むことによってクランクを介してクランク軸が回転し、
この際回転するペダルはクランクを半径とした円を回転
軌跡としこの軌跡上を移動することになる。そして、走
行中には前記回転軌跡中においてペダルの最下点および
最上点に位置する場合、つまり両クランクがクランク軸
の軸心を通りこの軸心と直交する垂線と一致する場合が
あり、このようにペダルが最下点および最上点に位置し
たときは、ペダルに走行に寄与するつまり走行させるた
めの踏力が加わらないつまり踏力は零となるものであ
る。そして、走行中にペダルの踏み込みによって加速状
態にあるとき、あるいは登坂状態にあるとき等前記ペダ
ルの最下点および最上点に位置して踏力が零となると、
この時点でそれまで踏力に応じてなされていた動力の補
助が急に断たれることから動力の補助が不連続となり、
この時点で急に走行スピードが減速状態となりいわゆる
ガクガクとした走行状態となり運転者にとっては乗り心
地が悪くなるという事態が生じる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述のように、従来の
電動補助動力装置付自転車においは、走行中にペダルの
踏み込みによって加速状態にあるとき、あるいは登坂状
態にあるとき等において前記ペダルの回転移動中にペダ
ルが最下点および最上点に位置すると踏力が零となり、
本来動力の補助を要するにも拘らず、この時点でそれま
で踏力に応じてなされていた動力の補助が急に断たれ動
力の補助が不連続となり、いわゆるガクガクとした走行
状態となり運転者にとっては乗り心地が悪くなるという
事態が生じてしまうという問題がある。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明は上記事情に鑑
みなされたものであり、請求項1記載の発明は、少なく
ともトルク検出手段の出力に応じた踏み込みトルク値に
基づきモーター出力決定手段によりモーター出力を決定
し、モーターの出力を制御して動力を補助する電動補助
動力装置付自転車において、走行中にクランクを半径と
した軌跡上を移動するペダルの移動中にペダルが最下点
および最上点に位置した時に、前記モーターに所定出力
を出力させて動力を補助するようにした電動補助動力装
置付自転車としたものである。
【0006】このように請求項1記載の発明は、走行中
のクランクを半径として回転する前記ペダルの回転軌跡
中において、ペダルが最下点および最上点に位置した時
に、前記モーターに所定出力を出力させて駆動し動力を
補助するように制御したことから、走行中にペダルの踏
み込みによって加速状態にあるとき、あるいは登坂状態
にあるとき等において前記ペダルが最下点および最上点
に位置して、ペダルに走行させるための踏力が加わらな
い時においても、モーターに所定出力を出力させるもの
であることから、動力の補助を連続的になすことができ
るという作用を有するものである。したがって、走行中
に走行スピードが減速状態となりいわゆるガクガクとし
た走行状態となることを防止でき乗り心地の向上が図れ
るものである。
【0007】また、請求項2記載の発明は、ぺダルの踏
み込みトルクを検出するトルク検出手段と、このトルク
検出手段の出力に基づいて現在踏み込みトルク値を算出
するトルク算出手段と、モーターの出力を決定するため
に決定された出力値を記憶する出力値記憶手段と、現在
踏み込みトルク値と前記出力値記憶手段に記憶された出
力値とを比較する第一の比較手段と、この第一の比較手
段によって比較された現在踏み込みトルク値と前記出力
値のいずれか大きい値から所定値を減算する減算手段
と、この減算手段による減算値と前記現在踏み込みトル
ク値とを比較する第二の比較手段と、この第二の比較手
段の比較の結果、前記減算値と前記現在踏み込みトルク
値のいずれか大きい値に基づいてモーターの出力を決定
するための出力値を決定する出力決定手段とを備え、走
行中にクランクの回転に伴って回転する前記ペダルが最
下点および最上点に位置した時に、前記出力決定手段に
所定出力を出力させてモーターを駆動し動力を補助する
ようにした電動補助動力装置付自転車としたものであ
る。
【0008】このように構成した請求項2記載の発明
は、トルク検出手段の出力値に基づいてトルク算出手段
により算出された現在踏み込みトルク値と前記出力値記
憶手段にすでに記憶されている過去の出力値とを比較
し、大きい方から所定値を減算し、この減算値と前記現
在踏み込みトルク値とを比較し、大きい値に基づいてモ
ーター出力値を決定することにより、走行中に回転する
前記ペダルが回転軌跡中のペダルの最下点および最上点
に位置した時に、出力決定手段に所定出力を出力させて
連続的に動力補助をするようにしたものであることか
ら、走行中にペダルが最下点および最上点に位置し前記
ペダルに走行させるための踏力が加わらない時に、出力
決定手段に所定出力を出力させる構成を、任意の所定値
を用いるということによって簡単な構成とすることがで
きるという作用を有するものである。したがって、走行
中に走行スピードが減速状態となりいわゆるガクガクと
した走行状態となることを防止でき乗り心地の向上が図
れるものである。
【0009】また、前記ペダルに走行させるための踏力
が加わらない状態におけるモーターの出力を決定するた
めに決定される出力値は前記所定値を変えるということ
によってなされるものであることからその設定が容易で
あるとともに、前記所定値はあらかじめ設定されるもの
であることからノイズ等に影響されず異常な動力補助が
されることを防止できるという作用を有するものであ
る。
【0010】また、請求項3記載の発明は、請求項2記
載の発明において、出力値記憶手段に出力決定手段によ
って決定された出力値を順次記憶する複数の出力値格納
領域を設けるとともに移動平均値算出手段を設け、減算
手段により減算する所定値を前記記憶手段に格納された
所定個数の出力値を基に前記移動平均値算出手段によっ
て求めた移動平均値とした電動補助動力装置付自転車と
したものである。
【0011】このように請求項3記載の発明は、請求項
2記載の発明において減算手段により減算する所定値
を、前記出力値記憶手段に格納された所定個数の出力値
を基に移動平均値算出手段で求めた移動平均値としたこ
とから、請求項2記載の発明の作用に加えて、前記記憶
手段に記憶され比較される出力値が本来のペダルの踏み
込みトルクによるものではなくノイズの影響を受けた値
であったとしても、比較される出力値は所定個数を基に
算出された移動平均値であることからノイズの影響を低
減できるという作用を有するものである。
【0012】また、請求項4記載の発明は、請求項2記
載の発明において、車速検出手段を設けるとともに、減
算手段により減算する所定値を車速の大きさに応じて大
きくするようにした電動補助動力装置付自転車としたも
のである。
【0013】このように請求項4記載の発明は、請求項
2記載において、車速検出手段を設けるとともに、減算
手段により減算する所定値を車速の大きさに応じて大き
くするようにしたことから、請求項2記載の発明の作用
に加えて、前記所定値が一定の場合には車速が大きくな
ると補助する動力が大きくなるものであるが、前記所定
値を車速が大きくなることに応じて大きくすることによ
り、ペダルの踏力による走行中にペダルが最下点および
最上点に位置して踏力が零となるつまりペダルに走行さ
せるための踏力が加わらない時に、車速に関係なく補助
する動力を略一定とすることができるという作用を有す
るものである。
【0014】
【発明の実施の形態】つぎに、この発明の実施の形態を
図1ないし図10に基づいて説明する。図1に示すよう
に、電動補助動力装置付自転車(以下単に自転車とい
う)Aは、車体Bとこの車体Bに取り付けられた補助動
力装置(以下単に動力装置という)C等から構成されて
いる。そして、前記車体Bは、ハンガラグ1に一端側を
固定された立パイプ2および下パイプ3と、この下パイ
プ3の他端側に固定されたへッドパイプ4に一端側を固
定され他端側を前記立パイプ2の下方部に固定された上
パイプ5とからなるフレーム6、前記ハンガラグ1に一
端側を固定されたチェーンステー7、前記へッドパイプ
4に取り付けられた前ホーク8、この前ホーク8の上端
に取り付けられたハンドル9、前記前ホーク8の下端部
に取り付けられた前輪10、前記立パイプ2の上部に一
端側を固定され他端側を前記チェーンステー7の他端側
と図示しない後つめを介して固定されたバックホーク1
1、前記チェーンステー7の他端側に取り付けられた後
輪12、前記立パイプ2の上方に取り付けられたサドル
13、前記後輪12の上部に設けた荷受台14等から構
成されている。
【0015】また、前記ハンガラグ1には後述するクラ
ンク軸80が回動自在に設けられ、このクランク軸80
の両端部にはそれぞれペダル81aと82aが設けられ
た左クランク81と右クランク82が取り付けられてい
る。また、前記荷受台14の上部には蓄電池14bを収
納した蓄電池ケース14aが取り付けられている。ま
た、蓄電池14bは後述するモーター40等とはリード
線16を介して電力が供給されるようになっている。ま
た、走行時の回転力を伝達するスプロケット17と後輪
12の図示しないスプロケットにはチェーン18が架け
られている。
【0016】つぎに、前記動力装置Cの構成を図2ない
し図4に基づいて説明する。図に示すように動力装置C
は、ケース本体23と蓋ケース25とからなるケース2
0、このケース20に取り付けられた前記モーター4
0、減速機構50から構成されており、また前記ケース
20には軸受を介して取り付けられ前記減速機構50か
ら回転力が伝達される中空軸70と、この中空軸70を
貫通してクランク軸80が設けられている。また、前記
ケース20内には後述するマイクロコンピュータ、RO
M、RAM等からなる制御装置200等が収納されてい
る。
【0017】そして、前記ケース20には、減速機構5
0と前記制御装置200等が収納されている。前記減速
機構50は、前記モーター40の出力軸41の先端部に
取り付けられた歯車51、この歯車51と噛合する径大
な歯車52、この歯車52と一体に設けられた径小な歯
車53、この歯車53と噛合する径大な歯車54bと傘
歯車54cとからなる歯車54、前記傘歯車54cと噛
合する傘歯車55、この傘歯車55が取り付けられてい
る軸と同じ軸55aに取り付けられた歯車55b、この
歯車55bに噛合する駆動歯車56とから構成されてい
る。
【0018】そして、前記歯車55bは前記軸55aに
一方向性クラッチ55fを介して取り付けられている。
この一方向性クラッチ55fは前記モーター40の回転
力を自転車が正規に走行つまり前進方向に走行するよう
に前記駆動歯車56に伝達するように前記歯車55bを
回転させるが、逆方向には空転するように機能するもの
である。つまり一方向性クラッチ55fは後述する人力
走行の際にペダル81a、82aが取り付けられている
クランク81、82が走行方向に回転したときは空転す
るように機能するものである。
【0019】また、前記駆動歯車56の中央部には軸孔
56aが形成されており、この軸孔56aには凹凸条5
6cが形成され、また、駆動歯車56の蓋ケース25側
の側面には軸孔56aの外周に図2、図3に示すように
同心状に配置された複数(実施例では3個、図2および
図3では1個のみ図示)の突起部57が形成されてお
り、この突起部57は図4に示す矢印方向つまり駆動歯
車56が走行時に回転する方向に沿って同図に示すよう
に上方に向かって次第に上昇する傾斜面57aが形成さ
れている。また、駆動歯車56の前記蓋ケース25側の
側面には、図3に示すように前記隣接する突起部57の
間に位置して軸孔56aと同心状に配置された複数(実
施例では3個設けられており、図3では1個のみ図示)
の後述する圧縮ばね60の一端側を規制するL字状の規
制部材58が形成されている。
【0020】また、前記駆動歯車56に形成された軸孔
56aには、減速機構50を介して伝達される前記モー
ター40の動力つまりトルク(以下回転力ともいう)を
スプロケット17に伝達する前記中空軸70が嵌合して
おり、この中空軸70は前記ハンガラグ1に回転自在に
設けられ、内部に貫通孔71を有するとともに一端側に
前記軸孔56aに形成された凹凸条56cと係合する凹
凸条72が形成され、前記軸孔56aに嵌合した状態で
は両凹凸条56c、72の係合によって周方向に回り止
めされて、中空軸70は駆動歯車56と一体に回転する
ようになっている。また、中空軸70の他端側にはスプ
ロケット17が取り付けられている取付部材17aが取
り付けられており、また、この中空軸70は凹凸条72
が形成された近傍をボールベアリング77の内輪に圧入
されて、このボールベアリング77の外輪を前記ケース
本体23に設けた軸受取付部23bに圧入することによ
って中空軸70はケース本体23に取り付けられてい
る。
【0021】また、前記中空軸70の貫通孔71を貫通
してクランク軸80が回転自在に設けられ、このクラン
ク軸80の両端に取付部83および取付部84がそれぞ
れ形成されている。
【0022】また、前記クランク軸80には、前記中空
軸70に取り付けられた駆動歯車56に接近した部位に
一方向性クラッチ85が取り付けられ、この一方向性ク
ラッチ85を介してクランク軸80には駆動板90が取
り付けられている。そして、前記一方向性クラッチ85
はクランク軸80が人力走行の際にぺダル81a、82
aが取り付けられた左右クランク81、82によって走
行方向に回転させられる場合は前記駆動板90を回転さ
せ、これとは逆にクランク軸80が回転したときは空転
し、前記駆動版90を回転させないように機能するもの
である。
【0023】また、前記駆動板90の前記蓋ケース25
側には前記駆動歯車56の側面との間に空間を形成する
ように所定距離離間して形成された円盤形のフランジ部
91が形成され、このフランジ部91の駆動歯車56側
の面には、図3に示すように前記圧縮ばね60の他端側
に当接して圧縮する圧縮部92が形成されている。そし
て、前記L字状の規制部材58と前記圧縮部92との間
に前記圧縮ばね60が配設されている。
【0024】そして、この圧縮ばね60の付勢力の大き
さは、人力走行の際に前記クランク軸80、一方向性ク
ラッチ85を介して駆動板90に加えられる回転力に応
じて圧縮するように設定されている。つまり、人力走行
の際には、前記クランク軸80の回転に伴って一方向性
クラッチ85とともに回転する駆動板90の回転力に応
じて駆動歯車56と相対移動が生じるように設定されて
いるものである。
【0025】また、駆動板90のフランジ部91には、
図2、図4に示すように前記駆動歯車56の側面に形成
した突起部57に対応させた部位に貫通孔93が3個
(図2、図4では1個のみ図示)形成されている。
【0026】また、このフランジ部91と対向して接離
可能に環状板からなる偏位プレート95が配設されてお
り、この偏位プレート95には前記それぞれの貫通孔9
3に対応した位置に一端側先端部を前記貫通孔93に貫
通するように一体的に固着されたスライド軸96が設け
られている。また、このスライド軸96の他端側先端に
は球状突起96aが形成され、この球状突起96aは前
記駆動歯車56に形成された突起部57の傾斜面57a
に、前記偏位プレート95との間に配設したコイルスプ
リング97によって圧接するように付勢されている。つ
まり、前記偏位プレート95はこの偏位プレート95に
固着されたスライド軸96を前記フランジ部91の貫通
孔93に貫通させるとともにコイルスプリング97によ
って付勢されて球状突起96aを前記傾斜面57aに圧
接された状態で駆動歯車56と駆動板90の問にクラン
ク軸80の軸方向に移動可能に配設されているものであ
る。 そして、ぺダル81a、82aの踏力が左右クラ
ンク81、82を介して前記クランク軸80に加わる
と、この回転力はクランク軸80に取り付けられている
一方向性クラッチ85を介して駆動板90に伝達され駆
動板90は回転し、そして、走行中に登り坂を走行する
等の加速状態となった場合には、それまで以上にペダル
81a、82aは強く踏み込まれるため、このぺダル8
1a、82aの踏力によって回転するクランク軸80に
一方向性クラッチ85を介して取り付けられている駆動
板90と、中空軸70と一体に回転する駆動歯車56と
の間に踏力に応じた相対移動が生じることになる。つま
り、自転車Aを加速するためにぺダル81a、82aを
強く踏み込み踏力を増加させることにより、駆動板90
と駆動歯車56との間に設けた圧縮ばね60は圧縮さ
れ、前記駆動板90は前記踏力に応じた量だけ駆動歯車
56より先行して回転することになり、その結果偏位プ
レート95に固着したスライド軸96の球状突起96a
は駆動歯車56に設けた突起部57の傾斜面57aに沿
って上方に移動し、この移動に伴ってコイルスプリング
97は圧縮され、偏位プレート95は駆動歯車56から
離反する方向に移動つまり偏位することになる。
【0027】そして、偏位プレート95が駆動歯車56
から離反する方向に偏位すると、この偏位プレート95
の偏位量に応じて後述するトルク検出手段としてのトル
クセンサー100の作動杆140が動作し、トルクセン
サー100は踏力に応じた電気的出力を出力し、この電
気的出力は周知のA/D(アナログ/デジタル値)変換
器によってアナログ値をデジタル値につまりA/D変換
されて前記制御装置200に送られるようになってい
る。
【0028】また、前記動力装置Cの蓋ケース25には
図1に示すように始動スイッチ15が設けられており、
この始動スイッチ15にはキー挿入孔15aが設けられ
ており、このキー挿入孔15aに図示しないキーを挿入
して閉成・開成操作することにより、前記蓄電池14b
からモーター40等に電力の供給・停止がなされるよう
になっている。そして、始動スイッチ15が閉成された
ときは動力装置Cからの回転力の補助により楽な走行が
できるものであり、また開成された時は人力のみによる
人力走行となるものである。
【0029】つぎに、前記トルクセンサー100の構成
を図5、図6に基づいて説明する。図5に示すようにト
ルクセンサー100は、下部ケース110とこの下部ケ
ース110に取り付けられる上部ケース120とからな
るケース本体101、このケース本体101内に配設さ
れるセンサーとしての歪みゲージ130、被検出トルク
であるぺダルの踏力つまりクランク軸80のトルクの作
用力を受ける作動杆140およびこの作動杆140が受
けた作用力を歪みゲージ130に伝達するコイルスプリ
ング150等から構成されている。
【0030】また、前記上部ケース120には、底壁1
21にそれぞれ内側および外側に突出した筒部125が
形成され、また、この筒部125には外側端部から略中
間部までの部位にはガイド孔126が形成されるととも
に、前記中間部から内側端部までの部位にはガイド孔1
26より径大な孔127が形成されている。
【0031】そして、前記センサーつまり歪みゲージ1
30は、例えばアルミニウム等からなる起歪体131の
表面に絶縁被膜を介して薄膜からなる4個の抵抗体R1
ないしR4(図5では不図示)を貼着あるいはいわゆる
半導体技術等により配設するとともに、これら4個の抵
抗体R1ないしR4を導体によって、図6に示すように
ブリッジWを構成するように接続して構成されている。
そして、前記ブリッジWの抵抗体R1とR3との接続点
および抵抗体R4とR2との接続点はリード線132a
および132bを介して電源に接続され、また、抵抗体
R1とR4との接続点および抵抗体R2とR3との接続
点は出力端部となっており、この出力端部から踏力の大
きさに応じた電気的出力が出力され、この電気的出力は
リード線133aおよび133bを通して、A/D変換
器110を介して制御装置200に送られるようになっ
ている。
【0032】また、前記下部ケース110と上部ケース
120とに固定端を挾持して固定された起歪体131の
自由端131aは前記筒部125の内側端部の下方に位
置するとともにガイド孔126に対応する部位まで延出
されており、この先端部にはガイド孔126の軸心と一
致する軸心を有するピン134が取り付けられている。
【0033】また、前記作動杆140は前記ガイド孔1
26に案内されて軸方向にスライド自在に嵌合する軸部
141と、この軸部141の一端部に形成され摩擦を低
減するために鋼球142aが回動可能にはめ込まれてい
る径大なストッパー部142とから構成され、また、作
動杆140と前記ピン134との間に前記コイルスプリ
ング150が所定量圧縮された状態で配設されている。
【0034】そして、このトルクセンサー100の動作
は従来周知の歪みゲージを用いたトルクセンサーと同一
の原理で動作するものである。つまりぺダル81a、8
2aの踏力は前記クランク軸80に伝えられ、このクラ
ンク軸80のトルクの大きさに応じて変化する偏位プレ
ート95の偏位量に応じた曲げ力を起歪体131に付与
し、前記抵抗体R1ないしR4の抵抗値の変化に応じた
電気的出力をブリッジWから出力させるものである。な
お、この実施の形態においては、偏位プレート95が偏
位しないとき起歪体131に最大曲げ力が加えられるよ
うに構成されている。
【0035】また、前記ケース20の内部には図3に示
すように自転車Aの車速を検出するスピードセンサー1
60が設けられており、このスピードセンサー160は
周知の磁気センサーが用いられ、このスピードセンサー
160の図示しない検出部は前記駆動歯車56の歯部に
近接して配置され、前記駆動歯車56が回転することに
より検出部に駆動歯車56の各歯が近接する毎に、発生
するパルス信号の単位時間当たりのパルス数に基づいて
車速を検出し、その出力を前記制御装置200に送るも
のである。
【0036】つぎに、前記モーター40の駆動力の後輪
12への伝達について説明する。
【0037】人力走行において登り坂等を走行する場合
のように自転車Aを加速するようにペダル81a、82
aを踏み込むと、上述したようにぺダル81a、82a
の踏力が大きくなり所定値を超え、前記駆動歯車56に
対して駆動板90が先行して回転して両者に踏力に応じ
た量の相対移動が生じ、その結果偏位プレート95のス
ライド軸96の先端部は駆動歯車56に設けた突起部5
7の傾斜面57aを上方に移動し、偏位プレート95は
踏力の大きさに応じた偏位量だけ駆動歯車56から離反
する方向に偏位する。その結果作動杆140、コイルス
プリング150を介して起歪体131に加えられていた
最大曲げ力が減少し、起歪体131は復元し、この復元
に伴いブリッジWの抵抗R1ないしR4の抵抗値が変化
して、この変化に応じた電気的出力が制御装置200に
送られる。
【0038】そして、制御装置200によって後述する
ようにモーター40が駆動されてモーター40の回転力
は出力軸41に設けられた歯車42から、前記減速機構
50を介して駆動歯車56に伝達され、この駆動歯車5
6を介して中空軸70に伝達され、この中空軸70に取
り付けられているスプロケット17、チェーン18を介
して後輪12に伝達されるものである。つまりぺダル8
1a、82aを踏み込むことによってクランク軸80に
伝達される人力によるトルクに前記モーター40のトル
クすなわち動力が付加つまり補助されて自転車は走行す
るものである。つぎに、上記のように構成された自転車
Aの踏力に応じた動力を補助する制御を、図7に示す制
御ブロック図および図8に示すフローチャートに基づい
て説明する。
【0039】同図において符号200は前述した制御装
置である。この制御装置200は、前記トルクセンサー
100からの出力に基づいて所定の時間毎にペダル81
a、82aの現在の踏み込みトルクを算出するトルク算
出手段201、このトルク算出手段201に接続された
現在トルク値格納バッファー(以下単にバッファーとい
う)BW1、出力値記憶手段202、この出力値記憶手
段202および前記バッファーBW1とに接続された第
一の比較手段203、この第一の比較手段203に接続
された比較結果格納バッファー(以下単にバッファーと
いう)BW2、あらかじめ定められた所定値Nを記憶す
る所定値記憶手段(以下単に記憶手段という)204、
この記憶手段204と前記バッファーBW2とに接続さ
れた減算手段205、この減算手段205に接続された
減算値格納バッファー(以下単にバッファーという)B
W3、このバッファーBW3と前記第一の比較手段BW
1とに接続された第二の比較手段206、この第二の比
較手段206に接続されるとともに前記出力記憶手段2
02に接続され、モーター40の出力値を決定するため
の出力値を決定する出力決定手段207、この出力決定
手段207に接続されたモーター駆動力決定手段20
8、このモーター駆動力決定手段208に接続されたモ
ーター駆動回路209および図示しない制御手段等によ
り構成されている。
【0040】また、前記第一の比較手段203および第
二の比較手段206は図示しないが演算機能、読出機能
を備えているものである。なお、この演算機能、読出機
能は別の演算手段に持たせるようにしてもよいものであ
る。
【0041】また、前記モーター駆動回路209にはモ
ーター40と蓄電池14bとが接続されており、このモ
ーター駆動回路209は前記駆動力決定手段208から
の出力に基づいて蓄電池14bから供給される電流を制
御してモーター40の出力つまりトルクを制御するもの
である。また、前記出力値記憶手段202には、前記出
力決定手段207により算出された出力値を順次更新し
つつ格納するn個の格納領域202(1)ないし202
(n)が設けられている。また、前記モーター駆動力決
定手段208にはスピードセンサー160が接続されて
おり、このモーター駆動力決定手段208は出力決定手
段207からの出力値と前記スピードセンサー160の
出力値とに基づいてモーター駆動力を決定し、モーター
駆動回路209に出力するものである。そして、上述し
たようにモーター駆動回路209はモーター駆動力決定
手段208からの出力に基づいて電池14bからの電流
を制御して電動機を駆動するものである。
【0042】なお、モーター駆動回路209は前記出力
決定手段207からの出力にのみ基づいて決定するよう
にしてもよいものである。
【0043】つぎに、このように構成された制御ブロッ
ク図による制御を、図8に示すフローチャートに基づい
て説明する。まず、自転車Aの走行つまり運転するに当
たっては動力装置Cに設けた始動スイッチ15を図示し
ないキーにより閉成して電源投入状態とする。ついで、
運転者はペダル81a、82aを踏み込んで運転つまり
走行をする。そして、前記ペダル81a、82aが踏み
込まれると、この踏力は前記トルクセンサー100によ
って最初の踏力として検出され、踏力つまり踏み込みト
ルクに応じた電圧値として出力され、この電圧値はA/
D変換器110によってデジタル値に変換され制御装置
200に送られ、このデジタル値に基づいて前記トルク
算出手段201は、ステップ1(以下S1として記載す
る。また、以降に説明するステップ2、ステップ3・・
・をそれぞれS2、S3・・・として記載する)で現在
踏み込みトルク値TFを算出して、この結果はS2にお
いて前記バッファーBW1に格納される。
【0044】ついで、S3で現在踏み込みトルク値TF
を前記バッファーBW1から、また、出力値記憶手段2
02に記憶された所定個前つまり所定番目の格納領域
(この実施の形態ではn番目つまり出力値格納領域
(n)202(n))に格納されている過去の出力値T
M(n)(現在踏み込みトルク値よりも所定個前のトル
クセンサー100の出力に基づいて決定されたモーター
40の出力値を決定するための出力値)がそれぞれ第一
の比較手段203に読み出されて両者のいずれが大きい
かが比較される。なお、この場合は前記トルクセンサー
100で検出された踏力値が最初であることから前記出
力値記憶手段202には過去の出力は記憶されていない
のでこの場合は出力値は零として出力されるようになっ
ている。
【0045】そして、S3で比較された結果、現在踏み
込みトルク値TFが過去の出力値TM(n)よりも大き
い時はS4に進み、現在踏み込みトルク値TFはバッフ
ァーBW2に格納され、つぎに、S6に進みこのS6に
おいて、減算手段205によってこの現在踏み込みトル
ク値TF(この値はBW2の格納内容であることからS
6ではBW2として示してある)から記憶手段204に
記憶されている所定値Nを減算し、この減算結果つまり
減算値SはバッファーBW3に格納される。
【0046】また、S3での比較の結果、過去の出力値
TM(n)が現在踏み込みトルク値TFより大きい場合
はS5に進み、過去の出力値TM(n)は同様にバッフ
ァーBW2に格納され、つぎに、S6に進みこのS6に
おいて、同様に減算手段205によってこの過去の出力
値TM(n)(この値はBW2の格納内容であることか
らS6ではBW2として示してある)から前記記憶手段
204に記憶されている所定値Nを減算しこの減算結果
つまり減算値SはバッファーBW3に格納される。
【0047】つぎに、S7に進みこのS7において、前
記バッファーBW3の内容、つまり現在踏み込みトルク
値TFから所定値Nを減算した減算値S(この値はBW
3の格納内容であることからS7ではBW3として示し
てある)、または過去の出力値TM(n)から所定値N
を減算した減算値S(S7ではBW3として示してあ
る)と、前記バッファーBW1に格納されている現在踏
み込みトルク値TFとを第二の比較手段206で比較す
る。そして、その結果現在踏み込みトルク値の方が大き
いときは、S8に進み、出力決定手段207によって現
在踏み込みトルク値TFに基づいてモーター40の出力
値PNを決定し、ついでS10に進みこのS10におい
て前記出力値PNを過去の出力値TMとして前記出力値
記憶手段202の最初の出力値格納領域202(1)に
格納する。
【0048】また、前記S7の比較の結果前記減算値S
の方が大きいときはこの減算値Sに基づいて出力決定手
段207によって、モーター40の出力値PNを決定
し、ついでS10に進みこのS10において前記出力値
PNを過去の出力値TMとして前記出力値記憶手段20
2の最初の出力値格納領域202(1)に格納する。
【0049】つまり、S7ないしS10においては、前
記バッファーBW3の内容、つまり現在踏み込みトルク
値TFから所定値Nを減算した減算値S、または過去の
出力値TMから所定値Nを減算した減算値Sと、前記バ
ッファーBW1に格納されている現在踏み込みトルク値
TFとを第二の比較手段206で比較し、いずれか大き
い方に基づいてモーター40の出力を決定するための出
力値PNを決定し、この出力値PNを過去の出力値とし
て前記出力値記憶手段202に格納するものである。
【0050】そして、S11において図7に示すように
出力決定手段207によって決定された出力値PNと前
記スピードセンサー160の出力値に基づいてモーター
駆動力決定手段208はモーター40の駆動力を決定し
その結果をモーター駆動回路209に出力し、モーター
駆動回路209は前記モーター駆動力決定手段208か
らの決定結果に基づいて電池14bの電流を制御しモー
ター40を駆動する。そして、モーター40の駆動によ
り減速機構50を介して動力が補助つまりペダル81
a、82aの踏力に前記動力が加わり楽な走行ができる
ものである。
【0051】そして、走行中はにおいてはペダル81
a、82aが継続して踏み込まれることによりトルクセ
ンサー100から連続して出力される出力値を所定の時
間毎に検出し、この検出結果に基づいて上記S1ないし
S10の各ステップが繰り返されてモーター40が制御
されるものである。したがって、前記出力値記憶手段2
02の各格納領域202(1)ないし202(n)には
前記出力決定手段207からの出力値が順次格納される
とともに順次更新されるものである。
【0052】ここで、上記制御ブロックとフローチャー
トの各ステップが実行されるときの、ペダル81a、8
2aによる踏み込みトルクつまり現在踏み込みトルク値
TFと出力値記憶手段202の過去の出力値TMによっ
て決定される出力値PNとの関係を図9を参照して説明
する。なお、ここでは、説明を簡単にするために、出力
値記憶手段202に記憶されている出力値TMは、過去
に出力された現在踏み込みトルク値TFがそのまま順次
記憶されているものとして説明する。
【0053】図9において実線Yはペダル81a、82
aの踏み込みに応じて前記トルク算出手段201で算出
された現在踏み込みトルク値TFの推移を示すものであ
る。そして、現在踏み込みトルクTFの下降過程から上
昇過程に至る過程における推移において、時間t1ない
しt8における現在踏み込みトルク値TFをTF1ない
しTF8で、また、前記出力値記憶手段202の所定個
を2個つまり格納領域202(2)に格納されている出
力値つまり上記したように2個前の現在踏み込みトルク
値TFを過去の出力値として用い、また、所定値Nをn
(一定値)として決定される出力値PNをPN1ないし
PN7で示してある。
【0054】いま、t3における現在踏み込みトルク値
TFはTF3でありこのとき過去の出力値TMは2個前
であることからTF1である。したがって、第一の比較
手段203で比較された結果はt3における大きい方は
過去の出力値TM(TF1)となり、減算手段205に
より前記過去の出力値TM(TF1)から所定値nを減
算したときの減算値はS1である。
【0055】つぎに第二の比較手段206で前記踏み込
みトルク値TF3と前記減算値はS1とを比較すると減
算値S1の方が大きいことから、この減算値S1に基づ
いて出力決定手段207によって決定される出力値PN
は、S1をt3の位置に平行移動することにより求めら
れるPN1となる。
【0056】同様にt4における現在踏み込みトルク値
TFはTF4であり、このとき過去の出力値TMはTF
2である。したがって、第一の比較手段203で比較さ
れた結果はt4における大きい方は過去の出力値TM
(TF2)となり、この過去の出力値TM(TF2)か
ら減算手段205により所定値nを減算した減算値S2
である。つぎに第二の比較手段206で前記踏み込みト
ルク値TF3と前記減算値はS2とを比較すると減算値
S2の方が大きいことから、この減算値S2に基づいて
出力決定手段207によって決定される出力値PNは同
様にして求められPN2となる。
【0057】同様にしてt5の時点で前記出力値PN3
となり出力値PNの推移は図9の一点鎖線Xで示すよう
に、下降過程においては出力値PNは現在踏み込みトル
ク値TFよりも大きくなる。
【0058】つぎに、下降過程から上昇過程に至る過程
における推移における、時間t6ないしt8についてみ
ると、まず、t6における現在踏み込みトルク値はTF
6であり、このとき2個前の過去の出力値TMはTF4
である。そして、この過去の出力値TM(TF4)と現
在踏み込みトルク値TF6とは同じ大きさであることか
ら、過去の出力値TM(TF4)から所定値nを減算さ
れ減算値S4となり、この減算値S4と現在踏み込みト
ルク値TF6とを第二の比較手段206で比較し、この
時は現在踏み込みトルク値TF6が大きいことから、こ
の現在踏み込みトルク値TF6に基づいて出力値PN4
が決定される。
【0059】つぎに、t7における現在踏み込みトルク
値はTF7であり、このとき2個前の過去の出力値TM
はTF5である。そして、この過去の出力値TM(TF
5)と現在踏み込みトルク値TF7とを比較すると、現
在踏み込みトルク値TF7の方が大きいことから、この
現在踏み込みトルク値TF7から減算手段205によっ
て所定値nが減算され、その減算値はS7であり、この
減算値S7と現在踏み込みトルク値TF7とが第二の比
較手段で比較される。この場合現在踏み込みトルク値T
F7の方が大きいことから、この現在踏み込みトルク値
TF7に基づいて出力値PN5が決定される。同様にし
て、t8における出力値PN6が求められる。
【0060】そして、図9からも判るように下降過程か
ら上昇過程に至る過程における推移においては、出力値
PNの大きさは現在踏み込みトルク値TFの値と等しく
なるものである。
【0061】つまり、下降過程から上昇過程に至る過程
における推移においては、出力値PNの大きさは現在踏
み込みトルク値TFの値と等しく、上昇過程から下降過
程を経て再び上昇過程に移行する推移においては、出力
値PNは現在踏み込みトルク値TFよりも大きくなる。
【0062】そして、前記最下点はペダル81a、82
aがクランク軸80の軸心を通る垂線と一致する位置つ
まりペダル81a、82aのいずれか一方が最下点に他
方が最上点の位置に位置しており、この位置においては
ペダルには走行に寄与つまり走行させるための踏力が加
わることがなく、したがって、単にペダル81a、82
aの踏力に応じた現在踏み込みトルク値TFによってモ
ーター40を制御して動力の補助をする構成では、前記
ペダル81a、82aのいずれか一方が最下点に他方が
最上点の位置に位置したときは動力の補助がされないこ
とになるが、上記のように出力決定手段206から踏力
が加わらない位置においても出力値PNを出力してモー
ター40を駆動制御することにより前記最上点および最
下点においても動力の補助がなされるものである。
【0063】したがって、走行中つまりペダル81a、
82aを踏み込んで加速しつつ走行する場合、あるいは
登坂しつつ走行しているときは、継続してペダル81
a、82aは踏み込まれて回転している過程において、
ペダル81a、82aのうち一方が最下点に他方が最上
点に位置し、ペダル81a、82aには走行させるため
の踏力が加わらない状態つまり踏力は零となった場合に
おいても所定の動力の補助がされることから、ガクガク
するような事態は生じることはなく乗り心地が損なわれ
ることがないものである。
【0064】そして、走行中におけるトルクセンサー1
00の出力に基づいてトルク算出手段201で算出され
る現在踏み込みトルク値TFの推移を示す曲線Yと、図
8に示すフローチャートのS1からS10の各ステップ
を経て前記出力決定手段207によって求められた出力
値PNの推移を示す曲線Xと関係を計算で求めて示した
ものが図10である。図10に示すようにトルクセンサ
ー100の出力に基づいてトルク算出手段201で算出
される現在踏み込みトルク値TFの最高点Hから次第に
下降し最下点Uを経て再び上昇する部位においては、前
記出力値PNの曲線Xは現在踏み込みトルク値TFの曲
線Yよりも上方に位置しており、このことは、単に前記
現在踏み込みトルク値TFの値のみに基づいてモーター
40の出力値を決定する場合よりも、大きな出力値が決
定されることを意味するものである。
【0065】つまり、前記最下点Uはペダル81a、8
2aがクランク軸80の軸心を通る垂線と一致した位置
に位置し、踏力が加わらない状態であるが、上記したよ
うに、この最下点Uにおいても曲線Xで示すようにモー
ター40に出力させることができるものであることか
ら、ペダル81a、82aに踏力が加わらない状態にお
いても、モーター40は所定の出力をするように制御さ
れるものであり、動力の補助が急に断たれるという事態
は生じることなく、良好な走行が維持できるものであ
る。
【0066】なお、図10において、出力値PNの曲線
Xと現在踏み込みトルク値TFの曲線Yとのy軸方向の
差を小さくしたいつまり出力値PNを小さくしたいとき
は、前記所定値Nの値を大きく設定することによってな
される。
【0067】このように、所定数Nを用いこの所定値N
を現在踏み込みトルク値TFと過去の出力値TMとのい
ずれか大きい方から減算し、この減算した減算値Sと現
在踏み込みトルク値TFとを比較し、いずれか大きい方
に基づいてモーター40の出力を決定するための出力値
を決定することによりペダル81a、82aに踏力が加
わらない状態においてもモーター40に出力させるよう
にした、つまり走行中にペダル81a、82aのいずれ
か一方が最下点に他方が最上点に位置し前記ペダル81
a、82aに踏力が加わらない時に、前記モーター40
に所定出力を出力させて駆動し動力を補助するように制
御したことから、走行中にペダルに踏力が加わらない時
においても、動力の補助をして連続的な動力補助をなす
ことができ、したがって、走行中に走行スピードが減速
状態となりいわゆるガクガクとした走行状態となること
を防止でき乗り心地の向上が図れるものである。
【0068】なお、上記実施の形態においては、ペダル
81a、82aを踏み込んでの走行中において、ペダル
81a、82aに踏力が加わらない状態においてモータ
ー40に出力させる構成を、所定数Nを用いこの所定値
Nを現在踏み込みトルク値TFと過去の出力値TMとの
いずれか大きい方から減算し、この減算した減算値Sと
現在踏み込みトルク値TFとを比較しいずれか大きい方
に基づいてモーター40の出力を決定するための出力値
を決定するという構成としたが、これは、ペダル81
a、82aに踏力が加わらない状態となる部位を、例え
ば、現在踏み込みトルク値TFが下降過程にあることを
判断するとともに、その減少率を判断しこの減少率が極
めて小さくなった時点を踏力が加わらない状態と判断し
て所定の出力値を決定する構成としてもよいものであ
る。しかし、上記実施の形態のように構成した場合は単
に所定値Nを用いるだけであることから、後者のような
構成に比べその回路構成が簡単にできるとともに、前記
所定値Nはあらかじめ設定されている値であることから
外部からのノイズの影響を受けないという利点がある。
また、上記実施の形態においては、出力値記憶手段20
2に複数の過去の出力値を記憶する複数の出力値格納領
域を設ける構成としたが、これは1個としてもよいもの
である。
【0069】また、上記実施の形態においては、第一の
比較手段203で比較する過去の出力値TMは、出力値
記憶手段202の複数の出力値格納領域の中から任意に
定めた出力値つまり所定の出力値格納領域に格納された
1個の出力値を用いる構成としたが、この場合は前記過
去の出力値TMが何等か事情により外部ノイズの影響を
受けた異常値であると、出力決定手段207で決定され
る出力値PNはノイズの影響を受けた異常値となり、正
常の動力補助がなされないという事態が生じる。
【0070】このことを解消するための構成を図11の
制御ブロック図を参照として説明する。図11(なお、
図11では図7と同一構成部分については同一符号を付
してある)に示すように、出力値記憶手段202に移動
平均値算出手段210を接続するとともに、この移動平
均値算出手段210に移動平均値格納バッファーBW4
を接続し、この移動平均値格納バッファーBW4を前記
第一の比較手段203に接続する構成とし、移動平均値
算出手段210によって、出力値記憶手段202の複数
の出力値格納領域の中から最新の出力値TMを含む所定
個数の出力値TMに基づいて移動平均を算出し、この算
出結果を前記移動平均値格納バッファーBW4に格納
し、この移動平均値格納バッファーBW4に格納された
前記所定個の出力値の移動平均値と現在踏み込みトルク
値TFとを前記第一の比較手段203で比較する構成と
する。つまり、出力値記憶手段202に記憶された出力
値の中に外部ノイズの影響を受けた異常値があったとし
ても、移動平均されることによって前記異常値の影響度
を軽減できるものである。
【0071】なお、この場合の制御は上記実施の形態に
おける制御において過去の出力値TMが移動平均値にお
き代わるのみであってその動作は同一である。
【0072】また、上記実施の形態においては所定値N
を一定としたが、この所定値Nが一定の場合は車速が大
きくなるにつれて、図10における現在踏み込みトルク
値TFの曲線Yはx軸方向に圧縮された形となり、出力
値PNの曲線Xと前記曲線Yとの開きは(曲線Yに対す
る曲線Xの上方への開きが)大きくなる。つまり車速が
大きくなるにつれて、出力値PNが大きくなって大きな
動力の補助がされるということになる。
【0073】このことを解消するためには図12(な
お、図12では図7と同一構成部分については同一符号
を付してある)に示す構成とすればよい。つまり図12
に示すように、スピードセンサー160からの出力を記
憶手段204に入力し、この出力すなわち速度の大きさ
に応じて所定値Nの大きさを変化させる、つまり車速が
大きくなるにつれて所定値Nの値を大きくするようにす
ればよい。このように車速が大きくなるにつれて所定値
Nを大きくすることにより、出力値PNつまり曲線Xと
前記現在踏み込みトルク値TFつまり曲線Yとの開きを
略一定とすることができ、したがって車速が大きくなっ
たとしても補助する動力を略一定に維持できるものであ
る。
【0074】なお、スピードセンサー160の出力に応
じて所定値Nを変化させる方法としては、例えば、記憶
手段204に複数の設定領域を設け、これら設定領域の
それぞれに異なる値の複数の所定値を設定しておくとと
もに、スピードセンサー160の出力の大きさを検知す
る検知手段を設け、この検知手段の結果に基づいて前記
記憶手段204から車速に対応した所定値を読み出すよ
うな構成とすればよい。
【0075】
【発明の効果】上記のように構成した請求項1記載の発
明は、走行中のクランクを半径として回転する前記ペダ
ルの回転軌跡中において、ペダルが最下点および最上点
に位置した時に、前記モーターに所定出力を出力させて
駆動し動力を補助するように制御したことから、走行中
にペダルの踏み込みによって加速状態にあるとき、ある
いは登坂状態にあるとき等において前記ペダルが最下点
および最上点に位置してペダルに走行させるための踏力
が加わらない時においても、モーターに所定出力を出力
させることから、動力の補助を連続的になすことがで
き、したがって、走行中に走行スピードが減速状態とな
りいわゆるガクガクとした走行状態となることを防止で
き、乗り心地の向上が図れるという効果を有するもので
ある。
【0076】また、請求項2記載の発明は、トルク検出
手段の出力値に基づいてトルク算出手段により算出され
た現在踏み込みトルク値と前記出力値記憶手段にすでに
記憶されている過去の出力値とを比較し、大きい方から
所定値を減算し、この減算値と前記現在踏み込みトルク
値とを比較し、大きい値に基づいてモーター出力値を決
定することにより、走行中に回転する前記ペダルが回転
軌跡中のペダルの最下点および最上点に位置した時に、
出力決定手段に所定出力を出力させて連続的に動力補助
をするようにしたものであることから、走行中にペダル
が最下点および最上点に位置し前記ペダルに走行させる
ための踏力が加わらない時に、出力決定手段に所定出力
を出力させる構成を、任意の所定値を用いることによっ
て簡単な構成とすることができ、したがって、走行中に
走行スピードが減速状態となりいわゆるガクガクとした
走行状態となることを防止でき、乗り心地の向上が図れ
るという効果を有するものである。
【0077】また、前記ペダルに走行させるための踏力
が加わらない状態におけるモーターの出力を決定するた
めに決定される出力値は前記所定値を変えるということ
によってなされるものであることからその設定が容易で
あるとともに、前記所定値はあらかじめ設定されるもの
であることからノイズ等に影響されず、異常な動力補助
がされることを防止できるという効果を有するものであ
る。
【0078】また、請求項3記載の発明は、請求項2記
載の発明において減算手段により減算する所定値を、前
記出力値記憶手段に格納された出力値の所定個を基に移
動平均値算出手段で求めた移動平均値としたことから、
請求項2記載の発明の効果に加えて、前記記憶手段に記
憶され比較される出力値が本来のペダルの踏み込みトル
クによるものではなくノイズの影響を受けた値であった
としても、比較される出力値は所定個の移動平均値であ
ることからノイズの影響を低減できるという効果を有す
るものである。
【0079】また、請求項4記載の発明は、請求項2記
載において、車速検出手段を設けるとともに、減算手段
により減算する所定値を車速の大きさに応じて大きくす
るようにしたことから、請求項2記載の発明の効果に加
えて、前記所定値が一定の場合には車速が大きくなると
補助する動力が大きくなるものであるが、前記所定値を
車速が大きくなることに応じて大きくすることにより、
ペダルの踏力による走行中にペダルが最下点および最上
点に位置して踏力が零となるつまりペダルに走行させる
ための踏力が加わらない時に、車速に関係なく補助する
動力を略一定とすることができるという効果を有するも
のである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の電動補助動力装置付自転車の実施の形
態の全体図。
【図2】上記実施の形態の補助動力装置の構成を示す断
面図。
【図3】上記実施の形態の補助動力装置を示す側面図。
【図4】上記実施の形態ぺダルの踏力とトルク検出手段
の動作の関係を示す部分図。
【図5】上記実施の形態のトルク検出手段(トルクセン
サー)の断面図。
【図6】上記実施の形態のトルク検出手段(トルクセン
サー)の回路図。
【図7】上記実施の形態の制御ブロック図。
【図8】上記実施の形態の制御のフローチャート。
【図9】上記制御における現在踏み込みトルク値と所定
値とに基づいて出力値を求める説明図。
【図10】上記制御に基づいて現在踏み込みトルク値と
出力値の推移の関係を示す図。
【図11】上記実施の形態における他の制御の実施の形
態を示す制御ブロック図。
【図12】上記実施の形態におけるさらに他の制御の実
施の形態を示す制御ブロック図。
【符号の説明】
A 電動補助動力装置付自転車 C 補助動力装置 14b 蓄電池 40 モーター 80 クランク軸 81a、82a ぺダル 100 トルクセンサー(トルク検出手段) 160 スピードセンサー(車速検出手段) 200 制御装置 201 トルク算出手段 202 出力値記憶手段 203 第一の比較手段 204 所定値記憶手段 205 減算手段 206 第二の比較手段 207 出力決定手段 210 移動平均値算出手段

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくともトルク検出手段の出力に応じ
    た踏み込みトルク値に基づきモーター出力決定手段によ
    りモーター出力を決定し、モーターの出力を制御して動
    力を補助する電動補助動力装置付自転車において、走行
    中にクランクを半径とした軌跡上を移動するペダルの移
    動中にペダルが最下点および最上点に位置した時に、前
    記モーターに所定出力を出力させて動力を補助するよう
    にしたことを特徴とする電動補助動力装置付自転車。
  2. 【請求項2】 ぺダルの踏み込みトルクを検出するトル
    ク検出手段と、このトルク検出手段の出力に基づいて現
    在踏み込みトルク値を算出するトルク算出手段と、モー
    ターの出力を決定するために決定された出力値を記憶す
    る出力値記憶手段と、現在踏み込みトルク値と前記出力
    値記憶手段に記憶された出力値とを比較する第一の比較
    手段と、この第一の比較手段によって比較された現在踏
    み込みトルク値と前記出力値のいずれか大きい値から所
    定値を減算する減算手段と、この減算手段による減算値
    と前記現在踏み込みトルク値とを比較する第二の比較手
    段と、この第二の比較手段の比較の結果前記減算値と前
    記現在踏み込みトルク値のいずれか大きい値に基づいて
    モーターの出力を決定するための出力値を決定する出力
    決定手段とを備え、走行中にクランクの回転に伴って回
    転する前記ペダルが最下点および最上点に位置した時
    に、前記出力決定手段に所定出力を出力させてモーター
    を駆動し動力を補助するようにしたことを特徴とする電
    動補助動力装置付自転車。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の発明において、前記出力
    値記憶手段に前記出力決定手段によって決定された出力
    値を順次記憶する複数の出力値格納領域を設けるととも
    に移動平均値算出手段を設け、減算手段により減算する
    所定値を前記記憶手段に格納された所定個数の出力値を
    基に前記移動平均値算出手段によって求めた移動平均値
    としたことを特徴とする電動補助動力装置付自転車。
  4. 【請求項4】 請求項2記載の発明において、車速検出
    手段を設けるとともに、減算手段により減算する所定値
    を車速の大きさに応じて大きくするようにしたことを特
    徴とする電動補助動力装置付自転車。
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