JPH1180209A - シリル基含有環状スルフィド化合物、その製造方法および該化合物を添加してなるゴム組成物 - Google Patents

シリル基含有環状スルフィド化合物、その製造方法および該化合物を添加してなるゴム組成物

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JPH1180209A
JPH1180209A JP24748597A JP24748597A JPH1180209A JP H1180209 A JPH1180209 A JP H1180209A JP 24748597 A JP24748597 A JP 24748597A JP 24748597 A JP24748597 A JP 24748597A JP H1180209 A JPH1180209 A JP H1180209A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 硫黄の含有率が高く加硫効果が大きい新規な
化合物の提供。 【解決手段】 下記式(1)で示されるシリル基含有環
状スルフィド化合物。 【化12】

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、シリル基と硫黄と
を含有する新規な化合物に関するもので、該化合物は、
優れた加硫効果を有するためゴムの添加剤として有用な
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来、下記式(3)で表されるシリル基
含有スルフィド化合物は公知である(特公昭51−28
623号)。 [R1 n 2 3-nSi(Alk)]2 y …(3) 式中、R1 は、C1 〜C8 のアルコキシキル基、C5
7 のシクロアルキル基またはC1 〜C8 のアルキルメ
ルカプト基を表し、R2 は、C1 〜C4 のアルキル基ま
たはフェニル基を表し、Alkは、C2 〜C18の2価の炭
化水素基を表し、n は、1、2または3であり、y は、
3〜6の整数である。
【0003】また、下記式(4)で表されるシリル基含
有スルフィド化合物も公知である(特公昭55−892
90号)。 [R4-(m+n) 1 n Si(CH2 CH2 m 2 mx …(4) 式中、Rは、ハロゲン原子、C1 〜C3 のアルコキシ
基、2−メトキシ−エトキシ基、2−エトキシ−エトキ
シ基またはヒドロキシ基を表し、R1 は、C1 〜C3
アルキル基、フェニル基またはC5 〜C7 のシクロアル
キル基を表し、n は、0、1または2であり、m は、1
または2であり、m+n は、1、2または3であり、x
は、2〜8の整数である。
【0004】式(3)で表される化合物の代表的なもの
として、下記式(5)で示される化合物が現在工業化さ
れているものの、式(4)で表される化合物のうち工業
化されているものは皆無である。 [(CH3 CH2 O)3 SiCH2 CH2 CH2 2 4 …(5) 該化合物は、分子内にシリル基と硫黄を含有するため、
シリカを含有するゴムの添加剤として用いる場合、シリ
ル基はシリカと反応し、硫黄はゴムの2重結合と反応す
るので、優れた加硫剤となる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】式(3)および(4)
で表される化合物においては、化合物中の硫黄の含有率
が大きい程、加硫の効果が大きくなるものと予想される
が、分子構造上の制約から硫黄の含有率が24%を超え
る化合物を合成することは困難であった。また、これら
化合物の製造工程は長く、製造コストが高くなり、経済
的な方法でない。例えば、前述の化合物(5)は次の反
応で工業的に製造されている。 Na2 4 +(CH3 CH2 O)3 SiCH2 CH2
2 Cl→[(CH3 CH2 O)3 SiCH2 CH2
2 2 4 +2NaCl
【0006】しかしながら、この反応では、NaClが
副生するため、ろ過等の分離工程とNaClに付着した
物を除去するための工程が必要になる。該副生物をろ過
除去するためには、ろ過助材が必要となりコストアップ
になるだけでなく、ろ過助材と副生NaClとは共に産
業廃棄物となるため、環境に対して優しい製造方法とは
言えないという問題があった。また、一方の原料である
Na2 4 は、通常次のような長い工程により製造され
るためコストアップにつながっていた。 NaOH+H2 S → NaHS+H2 O NaHS+NaOH → Na2 S+H2 O Na2 S+3S → Na2 4 本発明は、上記の種々の問題を解決し、硫黄の含有率が
高く加硫効果が大きい新規な化合物を提供することを目
的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、鋭意検討を行った結果、シリル基と硫黄を含有する
新規な化合物を得て、本発明を完成するに至った。本発
明で得られた新規な化合物は下記式(1)で示されるシ
リル基含有環状スルフィド化合物である。
【0008】
【化4】
【0009】
【発明の実施の形態】以下、式(1)で示される代表的
な化合物を例示する。 例1:[(CH3 CH2 O)3 Si(CHCH2 )]S
3 これは、式(1)におけるRをC2 のアルコキシ、n =
0とし、m =1とし、m+n =1とし、k =1とし、x =
0とし、y =3としたものであって、具体的な構造は式
(6)のとおりである。
【0010】
【化5】
【0011】該化合物のGC−MSおよびNMR分析の
結果は次のとおり。 マススペクトル:理論値286.3。実際値286。1 H−NMR(重クロロホルム)δ:1.3、3.2、
3.4、3.9
【0012】例2:[(CH3 CH2 O)3 SiCHC
2 2 2 これは、式(1)におけるRをC2 のアルコキシとし、
n =0とし、m =1とし、m+n =1とし、k =2とし、
x =0とし、y =2としたもので、具体的な構造は式
(7)のとおりである。
【0013】
【化6】
【0014】該化合物のGC−MSおよびNMR分析の
結果は次のとおり。 マススペクトル:理論値412.6。実際値414。1 H−NMR(重クロロホルム)δ:1.0、1.3、
1.7、2.7、3.1、3.9
【0015】例3:[(CH3 CH2 O)3 SiCH2
CHCH2 ]S3 これは、式(1)におけるRをC2 のアルコキシとし、
n =0とし、m =1とし、m+n =1とし、k =1とし、
x =1とし、y =3としたもので、具体的な構造は式
(8)のとおりである。
【0016】
【化7】
【0017】該化合物のGC−MSおよびNMR分析の
結果は次のとおり。 マススペクトル:理論値300.3。実際値300。1 H−NMR(重クロロホルム)δ:1.0、1.3、
3.2、3.4、3.9
【0018】例4:[Cl3 Si(CHCH2 )]S3 これは、式(1)におけるRを塩素原子、n =0とし、
m =1とし、m+n =1とし、k =1とし、x =0とし、
y =3としたものであって、具体的な構造は式(9)の
とおりである。
【0019】
【化8】
【0020】例5:[(OH)3 Si(CHCH2 )]
3 これは、式(1)におけるRをヒドロキシ基、n =0と
し、m =1とし、m+n=1とし、k =1とし、x =0と
し、y =3としたものであって、具体的な構造は式(1
0)のとおりである。
【0021】
【化9】
【0022】例6:[(CH3 2 (C2 5 O)Si
(CHCH2 )]S3 これは、式(1)におけるRをC2 のアルコキシ基、R
1 をメチル基、n =2とし、m =1とし、m+n =3と
し、k =1とし、x =0とし、y =3としたものであっ
て、具体的な構造は式(11)のとおりである。
【0023】
【化10】
【0024】例7:[(C2 5 O)2 Si{(C
2 )CHCH2 2 ]S2 これは、式(1)におけるRをC2 のアルコキシとし、
n =0とし、m =2とし、m+n =2とし、k =1とし、
x =1とし、y =2としたもので、具体的な構造は式
(12)のとおりである。
【0025】
【化11】
【0026】上記各請求項に係る発明の各式において、
Rは、ハロゲン原子、C1 〜C4 のアルコキシ基、2−
エトキシ−エトキシ基またはヒドロキシ基が挙げられる
が、ハロゲン原子の場合は、使用の際加水分解によって
腐食性のハロゲン化水素を発生し、一方ヒドロキシ基の
場合は化合物自体の安定性が悪いとの理由からアルコキ
シシランが好ましい。アルコキシシランは、炭素数1〜
4のアルコキシ基を有するものであり、具体的にはメト
キシシラン、エトキシシラン、n−プロポキシシラン、
イソプロポキシシラン、n−ブトキシシラン、sec−
ブトキシシラン、イソブトキシシランおよびtert−
ブトキシシランが挙げられるが、メトキシシランは使用
の際引火性が高くまた有害なメタノールを発生し易く、
3 以上のアルコキシシランは架橋速度が遅い等の理由
から、好ましくはエトキシシランである。
【0027】R1 は、C1 〜C4 のアルキル基またはC
5 〜C7 のシクロアルキル基であるが、C2 以上のアル
キル基およびシクロアルキル基は、架橋速度が遅くかつ
化合物自体が高価になるとの理由から、C1 のアルキル
基、即ちメチル基が好ましい。nは、0、1または2の
数が挙げられるが、n=1または2、即ちアルキル基が
存在すると架橋速度が遅く、また化合物自体が高価にな
るとの理由から、n=0が好ましい。mは、1または2
の数が挙げられるが、m=2では化合物中のSiの含有
率が低くなり、架橋速度が遅くなるとの理由からm=1
が好ましい。kは、1、2または3の数が挙げられる
が、k=2または3では化合物中のSの含有率が低くな
り、架橋速度が遅くなるとの理由からk=1が好まし
い。xは、0、1または2の数が挙げられるが、x=1
または2では化合物中のSiおよびSの含有率が低くな
り、架橋速度が遅くなるとの理由からx=0が好まし
い。y は、1〜9の整数が挙げられるが、y=1では架
橋速度が遅く、一方6以上では該化合物自体の製造時の
収率が低くなるので、好ましくは2〜5であり、特に好
ましくは3〜4である。
【0028】本発明の前記式(1)で表される新規なシ
リル基含有環状スルフィド化合物の製造方法としては、
対応する二重結合を有するシラン化合物と硫黄または多
硫化物とを反応させる方法が製造工程が短く工業的に有
利である。原料として使用する前記二重結合を有するシ
ラン化合物としては、下記式(2)で表されるものであ
る。 R4-(m+n) 1 n Si{(CH2)x CH=CH2 m …(2) 式中、Rは、ハロゲン原子、C1 〜C4 のアルコキシ
基、2−エトキシ−エトキシ基またはヒドロキシ基が挙
げられるが、アルコキシシランが好ましい。アルコキシ
シランは、炭素数1〜4のアルコキシ基を有するであ
り、具体的にはメトキシシラン、エトキシシラン、n−
プロポキシシラン、イソプロポキシシラン、n−ブトキ
シシラン、sec−ブトキシシラン、イソブトキシシラ
ンおよびtert−ブトキシシランが挙げられるが、特
に好ましくはエトキシシランである。
【0029】R1 は、C1 〜C4 のアルキル基、C5
7 のシクロアルキル基が挙げられるが、好ましくは、
1 のアルキル基である。n は、0、1または2の数が
挙げられるが、好ましくは0である。m は、1または2
の数が挙げられるが、好ましくは1である。k は、1ま
たは2の数が挙げられるが、好ましくは1である。X
は、0、1または2の数が挙げられるが、好ましくは0
である。なお、各々好ましい理由は、式(1)の化合物
において述べたことと同じである。
【0030】もう一方の原料である硫黄または多硫化物
としては、単体の硫黄および多硫化ナトリウムが安価で
好ましいが、多硫化物は前述のとおり、式(1)で表さ
れるシリル基含有環状スルフィド化合物の合成反応にお
いて副生物が生成し、またそれ自体高価である等の欠点
があるため、単体の硫黄が特に好ましい。
【0031】反応は、硫黄または多硫化物と式(2)で
示されるシラン化合物とを、通常は窒素ガス等を用いる
不活性雰囲気中で、ヒドロキノンのごとき安定剤の存在
下に、攪拌しながら接触させることにより行なわれ、こ
れを反応溶媒中で行うこともできるが、溶媒を用いる場
合は装置が大きくなったり加熱手段が必要で経済的では
ないため、無溶媒の方が好ましい。なお、反応溶媒とし
ては、メタノール、エタノール等のアルコール類、ジオ
キサン、THF(テトラヒドロフラン)、ジブチルエー
テル等のエーテル類、アセトン等のケトン類等の極性有
機溶媒や、アルキルベンゼン、ジベンジルトルエン、ア
ルキルナフタリン等の無極性有機溶媒が挙げられる。
【0032】反応温度は、0℃から200℃の範囲で行
うことができ、多硫化物を原料とする場合は、0℃から
100℃の範囲が、単体硫黄を原料とする場合は、10
0℃から150℃の範囲が好ましい。
【0033】原料である前記式(2)で示される二重結
合を有するシラン化合物と硫黄または多硫化物との反応
比率は、該不飽和化合物が有する2重結合1モルに対し
て硫黄または多硫化物が有するSのモル比で、1〜8の
範囲が好ましい。1未満では反応速度が遅くなり実用的
ではなく、8を超えると硫黄または多硫化物を必要以上
に加熱することになり経済的ではない。より好ましくは
3〜5である。
【0034】なお、反応後、未反応物を分離し、再び反
応系にリサイクルして使用することができる。
【0035】
【実施例】以下、実施例を挙げて本発明をより詳細に説
明する。なお、実施例中「%」とあるは「重量%」であ
る。 実施例1 窒素ガス導入管、冷却管および温度計を備えた500m
lガラス製フラスコを窒素置換した後、粉末硫黄40g
(1.25mol)、ビニルトリエトキシシラン47.
6g(0.25mol)およびヒドロキノン2.4gを
仕込み、窒素気流下、150℃で加熱攪拌を7時間継続
した。室温まで、冷却した後、沈降した硫黄を濾別した
ところ、黄色透明の液体が68.6g得られた。ビニル
トリエトキシシランはほとんど反応していた。該生成液
中の硫黄含有率は33.5%であった。
【0036】該生成液をGPC、GC−MSおよびNM
R分析した結果、下記の化合物を含んでいることが分か
った。 [(CH3 CH2 O)3 SiCHCH2 ]S3 …3
6.2% マススペクトル:理論値286.3。実際値286。1 H−NMR(重クロロホルム)δ:1.3、3.2、
3.4、3.9 [(CH3 CH2 O)3 SiCHCH2 ]S4
7.7% マススペクトル:理論値318.3。実際値318。1 H−NMR(重クロロホルム)δ:1.3、3.5、
3.7、3.9 [(CH3 CH2 O)3 SiCHCH2 2 S …
15.4% マススペクトル:理論値412.6。実際値414。1 H−NMR(重クロロホルム)δ:1.0、1.3、
1.7、2.7、3.1、3.9 [(CH3 CH2 O)3 SiCHCH2 2 3
13.4% マススペクトル:理論値476.6。実際値475。1 H−NMR(重クロロホルム)δ:1.2、1.3、
1.7、3.1、3.6、3.9
【0037】実施例2 窒素ガス導入管、冷却管および温度計を備えた500m
lガラス製フラスコを窒素置換した後、粉末硫黄40g
(1.25mol)、アリルトリエトキシシラン51.
1g(0.25mol)およびヒドロキノン2.4gを
仕込み、窒素気流下、150℃で加熱攪拌を7時間継続
した。室温まで、冷却した後、沈降した硫黄を濾別した
ところ、黄色透明の液体が73.6g得られた。該生成
液中の硫黄含有率は40.4%であった。
【0038】該生成液をGPC、GC−MSおよびNM
R分析した結果、下記の化合物を含んでいることが分か
った。 [(CH3 CH2 O)3 SiCH2 CHCH2 ]S
3 …13.4% マススペクトル:理論値300.3。実際値300。1 H−NMR(重クロロホルム)δ:1.0、1.3、
3.2、3.4、3.9 [(CH3 CH2 O)3 SiCH2 CHCH2 ]S
4 …35.3% マススペクトル:理論値332.3。実際値332。1 H−NMR(重クロロホルム)δ:1.0、1.3、
3.5、3.5、3.9 [(CH3 CH2 O)3 SiCH2 CHCH2 2
S …10.8% マススペクトル:理論値426.6。実際値426。1 H−NMR(重クロロホルム)δ:0.8、1.3、
1.5、2.6、3.2、3.9 [(CH3 CH2 O)3 SiCH2 CHCH2 2
3 …18.4% マススペクトル:理論値490.6。実際値490。1 H−NMR(重クロロホルム)δ:1.0、1.3、
1.5、3.1、3.7、3.9 未反応アリルトリエトキシシラン …19.7%
【0039】実施例3および比較例1 実施例1で得られたシリル基含有スルフィド化合物の混
合物(実施例3)および別のシリル基含有スルフィド化
合物(ビス−トリエトキシシリルプロピルテトラスルフ
ァイド:比較例1)を用いて、タイヤトレッド用ゴム組
成物を作製し、下記の試験方法により加硫後の物性を調
べた。その結果を表1に示した。
【0040】(リュプケ弾性)リュプケ式弾性試験によ
って各ゴム組成物の40℃におけるリュプケ弾性を測定
した。このリュプケ弾性が大きいほど転動抵抗が小さ
く、低発熱性が優れていることになる。 (ウェットスキッド抵抗)トレッドに各ゴム組成物を配
置したタイヤにおいて、湿潤させた舗装近似路面(3M
社製のセーフティーウォーク)を路面として使用し、2
5℃の雰囲気中でポータブルテスター(スタンレー社
製)によりウェットスキッド抵抗値を測定した。このウ
ェットスキッド抵抗値が大きいほどウェットグリップ性
能が優れていることになる。 (ランボーン摩擦指数)ランボーン式摩擦試験機により
各ゴム組成物の摩耗減量を測定し、この測定値の逆数を
求め、比較例を基準値(100)とした指数で示した。
この指数値が大きいほど耐摩耗性能が優れていることに
なる。 (破断強度)各ゴム組成物の破断強度をJIS K63
01に準拠して測定した。 (硬度)各ゴム組成物の0℃におけるJIS硬度をJI
S K6301に準拠して測定した。 (引張応力)各ゴム組成物を50%、100%、200
%伸長したときの引張応力をJISK6301に準拠し
て測定した。
【0041】
【表1】 * :ビス−トリエトキシシリルプロピルテトラスルファイド
【0042】この表から明かなように、実施例3はリュ
プケ弾性が大きいことから転動抵抗が小さく、しかもウ
ェットスキッド抵抗が増加していた。また、耐摩耗性の
向上、硬度の増加、さらに高振幅の歪み(200%)に
対する引張応力が著しく高くなった。この結果、低燃費
性、ウェットグリップ性能および耐摩耗性に優れたタイ
ヤトレッド用ゴム組成物を製造することができた。
【0043】
【発明の効果】本発明によれば、硫黄の含有率が30%
以上である、シリル基と硫黄を含有する新規な化合物を
提供することができる。該化合物をゴムの添加剤として
用いると、優れた加硫効果を得ることができ、特に低燃
費性、ウェットグリップ性能および耐摩耗性に優れたタ
イヤトレッド用ゴム組成物を製造することができる。ま
た、本発明の製造方法によると、その製造工程は短く、
経済的に本発明の化合物を製造できる。さらに、一方の
原料として単体硫黄を用いた場合には、NaCl等が副
生しないため、廃棄物が少なく環境に対して負荷が低減
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1に係る反応生成物のNMRスペクトル
を示した図である。
【図2】実施例2に係る反応生成物のNMRスペクトル
を示した図である。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記式(1)で表されるシリル基含有環
    状スルフィド化合物。 【化1】
  2. 【請求項2】 下記式(2)で表される二重結合を有す
    るシラン化合物と硫黄または多硫化物とを反応させるこ
    とを特徴とする下記式(1)で示されるシリル基含有環
    状スルフィド化合物の製造方法。 R4-(m+n) 1 n Si〔(CH2)x CH=CH2 m …(2) 式中、Rは、ハロゲン原子、C1 〜C4 のアルコキシ
    基、2−エトキシ−エトキシ基またはヒドロキシ基を表
    し、 R1 は、C1 〜C4 のアルキル基またはC5 〜C7 のシ
    クロアルキル基を表し、 n は、0、1または2であり、 m は、1または2であり、 m+n は、1、2または3であり、 x は、0、1または2であり、 【化2】
  3. 【請求項3】 下記式(1)で表されるシリル基含有環
    状スルフィド化合物を添加してなるゴム組成物。 【化3】
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