JPH1188982A - 電気音響変換器の駆動系部品とその製造方法 - Google Patents
電気音響変換器の駆動系部品とその製造方法Info
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- JPH1188982A JPH1188982A JP25626297A JP25626297A JPH1188982A JP H1188982 A JPH1188982 A JP H1188982A JP 25626297 A JP25626297 A JP 25626297A JP 25626297 A JP25626297 A JP 25626297A JP H1188982 A JPH1188982 A JP H1188982A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 薄手で部分的な厚みのコントロールが自在な
ダイヤフラムとボイスコイルが一体化した電気音響変換
器の駆動系部品を簡便な方法で提供すること。 【解決手段】 溶媒可溶性耐熱樹脂溶液を塗布又は印刷
することによって形成せしめた、可動部と固定部を有す
る振動板であって、その可動部にはボイスコイルが直接
形成されており、且つ該可動部の厚みが2〜40μm
で、該固定部の厚みが少なくとも該可動部よりも厚いこ
とを特徴とするボイスコイルと振動板が一体となってい
る電気音響変換器の駆動系部品及びその製法。
ダイヤフラムとボイスコイルが一体化した電気音響変換
器の駆動系部品を簡便な方法で提供すること。 【解決手段】 溶媒可溶性耐熱樹脂溶液を塗布又は印刷
することによって形成せしめた、可動部と固定部を有す
る振動板であって、その可動部にはボイスコイルが直接
形成されており、且つ該可動部の厚みが2〜40μm
で、該固定部の厚みが少なくとも該可動部よりも厚いこ
とを特徴とするボイスコイルと振動板が一体となってい
る電気音響変換器の駆動系部品及びその製法。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は電気音響変換器の新
規な振動板とボイスコイルが一体化した駆動系部品に関
する。
規な振動板とボイスコイルが一体化した駆動系部品に関
する。
【0002】
【従来の技術】電気音響変換器の性能を向上するために
は、その駆動系の質量をできるだけ小さくすることが肝
要である。したがって、その軽量化に有利とされている
いわゆる平面スピーカーのような膜面駆動型のスピーカ
ーにおいても、一層の軽量化が図られてきた。しかし、
従来よりその膜面駆動型スピーカーにおいてはプラスチ
ックフィルム上に別に調製しておいたボイスコイル(導
体回路)を接着剤で接着する方法がとられてきたため、
その製法に由来する種々の問題を避けることができなか
った。
は、その駆動系の質量をできるだけ小さくすることが肝
要である。したがって、その軽量化に有利とされている
いわゆる平面スピーカーのような膜面駆動型のスピーカ
ーにおいても、一層の軽量化が図られてきた。しかし、
従来よりその膜面駆動型スピーカーにおいてはプラスチ
ックフィルム上に別に調製しておいたボイスコイル(導
体回路)を接着剤で接着する方法がとられてきたため、
その製法に由来する種々の問題を避けることができなか
った。
【0003】すなわち、接着剤を用いることにより、振
動系の質量が増加して電気音響変換効率が低下するとと
もに、駆動電流による発熱に対しても耐熱性の点で最も
低い接着剤の耐熱性がネックとなって許容入力電力(パ
ワーハンドリング)が制限されるという問題点があった
のである。
動系の質量が増加して電気音響変換効率が低下するとと
もに、駆動電流による発熱に対しても耐熱性の点で最も
低い接着剤の耐熱性がネックとなって許容入力電力(パ
ワーハンドリング)が制限されるという問題点があった
のである。
【0004】そこで、このような問題のある接着剤を使
わない方法が検討され、プラスチックフィルムに直接、
金属を蒸着する方法や樹脂をコーティングする方法も提
案されたが、ベース素材としての既存のプラスチックフ
ィルムに厚さの限界がある他、金属箔や樹脂コーティン
グの厚さと音響特性上での材質の選択等にも種々制約が
あり、満足のいくものは実現していない。しかも、一般
に上記のようなフレキシブルプリント基板(FPC)タ
イプのボイスコイルを用いる場合には入出力のリード端
子の引出しが音響放射面、または入射面との同一の平面
に接続されることから、リード線の保護が当然必要とな
り、それによって音響特性が低減し、且つ磁気回路との
有効交差部も減少して、全体の変換効率が低下するとい
う問題もあった。
わない方法が検討され、プラスチックフィルムに直接、
金属を蒸着する方法や樹脂をコーティングする方法も提
案されたが、ベース素材としての既存のプラスチックフ
ィルムに厚さの限界がある他、金属箔や樹脂コーティン
グの厚さと音響特性上での材質の選択等にも種々制約が
あり、満足のいくものは実現していない。しかも、一般
に上記のようなフレキシブルプリント基板(FPC)タ
イプのボイスコイルを用いる場合には入出力のリード端
子の引出しが音響放射面、または入射面との同一の平面
に接続されることから、リード線の保護が当然必要とな
り、それによって音響特性が低減し、且つ磁気回路との
有効交差部も減少して、全体の変換効率が低下するとい
う問題もあった。
【0005】又、一般のFPC用の素材を用いたダイア
フラムのボイスコイルでは、回路パターンの導体箔が露
出した構造になってしまうため、金属腐食による電気音
響特性低下が生じ、その信頼性が低くなるという問題点
がある。一方、通常の電気回路の場合にはオーバーレイ
による対処も考えられるが、振動部分で基材の樹脂と硬
度の異なる素材を用いると、それによって音響特性上Q
が高くなり、異常音の発生原因になるので採用し難い。
又、隠蔽性を確保するために通常の電子回路と同様にコ
ーティングしたのでは、質量増加が無視できなくなり実
用には供しないものになってしまう。
フラムのボイスコイルでは、回路パターンの導体箔が露
出した構造になってしまうため、金属腐食による電気音
響特性低下が生じ、その信頼性が低くなるという問題点
がある。一方、通常の電気回路の場合にはオーバーレイ
による対処も考えられるが、振動部分で基材の樹脂と硬
度の異なる素材を用いると、それによって音響特性上Q
が高くなり、異常音の発生原因になるので採用し難い。
又、隠蔽性を確保するために通常の電子回路と同様にコ
ーティングしたのでは、質量増加が無視できなくなり実
用には供しないものになってしまう。
【0006】一方、電気音響変換効率を改善するために
ダイアフラムの耐熱樹脂フィルムを10数ミクロン以下
の厚さにしようとすると、こんどは周辺部の枠との貼り
合わせの作業性が悪くなり、しかも、もともとそのよう
な薄い市販耐熱樹脂フィルムを入手すること自体が難し
いという問題につきあたる。
ダイアフラムの耐熱樹脂フィルムを10数ミクロン以下
の厚さにしようとすると、こんどは周辺部の枠との貼り
合わせの作業性が悪くなり、しかも、もともとそのよう
な薄い市販耐熱樹脂フィルムを入手すること自体が難し
いという問題につきあたる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記した従
来技術の問題点を解決し、従来よりも薄手で、しかも部
分的に厚みがコントロールできるため、音響変換効率が
優れているボイスコイルが一体化されている振動板(ダ
イアフラム)を提供することを課題とするものである。
来技術の問題点を解決し、従来よりも薄手で、しかも部
分的に厚みがコントロールできるため、音響変換効率が
優れているボイスコイルが一体化されている振動板(ダ
イアフラム)を提供することを課題とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記課題を
解決するため、ボイスコイルのベース材に着目し研究を
重ねた結果、耐熱樹脂であって、しかも溶媒可溶性を有
するポリイミド系樹脂がそれらの要求特性を備えた樹脂
であることを見出し、その樹脂の溶液を印刷・塗布する
ことによって、当該課題を一挙に解決して、本発明を完
成した。すなわち、本発明は溶媒可溶性耐熱樹脂溶液を
塗布又は印刷することによって形成してなる、可動部と
固定部を有する振動板であって、厚みが2〜40μmの
該可動部にボイスコイルが直接形成されており、その固
定部の厚みが少なくとも該可動部よりも厚いことを特徴
とするボイスコイルと振動板が一体となっている電気音
響変換器の駆動系部品を提供するものである。
解決するため、ボイスコイルのベース材に着目し研究を
重ねた結果、耐熱樹脂であって、しかも溶媒可溶性を有
するポリイミド系樹脂がそれらの要求特性を備えた樹脂
であることを見出し、その樹脂の溶液を印刷・塗布する
ことによって、当該課題を一挙に解決して、本発明を完
成した。すなわち、本発明は溶媒可溶性耐熱樹脂溶液を
塗布又は印刷することによって形成してなる、可動部と
固定部を有する振動板であって、厚みが2〜40μmの
該可動部にボイスコイルが直接形成されており、その固
定部の厚みが少なくとも該可動部よりも厚いことを特徴
とするボイスコイルと振動板が一体となっている電気音
響変換器の駆動系部品を提供するものである。
【0009】又本発明は、溶媒可溶性耐熱樹脂溶液を
塗布又は印刷して厚さ2〜20μmの振動板の基板を製
造する工程、該基板の可動部分に金属箔を積層する工
程、該金属箔にサブトラクティブ法によりボイスコイ
ルパターンを形成する工程、該ボイスコイルパターン
の上に上記と同一の樹脂溶液を用いて所定のパターン
のカバーコートを施す工程、該基板の固定部分にと
同一の樹脂溶液及び/又はそれにフィラーを加えた樹脂
溶液を所定のパターンに塗布又は印刷する工程、得ら
れた振動板の金属箔露出部にリード線を半田溶接する工
程を有することを特徴とするのボイスコイルと振動板が
一体となっている電気音響変換器の駆動系部品の製造方
法を提供するものである。
塗布又は印刷して厚さ2〜20μmの振動板の基板を製
造する工程、該基板の可動部分に金属箔を積層する工
程、該金属箔にサブトラクティブ法によりボイスコイ
ルパターンを形成する工程、該ボイスコイルパターン
の上に上記と同一の樹脂溶液を用いて所定のパターン
のカバーコートを施す工程、該基板の固定部分にと
同一の樹脂溶液及び/又はそれにフィラーを加えた樹脂
溶液を所定のパターンに塗布又は印刷する工程、得ら
れた振動板の金属箔露出部にリード線を半田溶接する工
程を有することを特徴とするのボイスコイルと振動板が
一体となっている電気音響変換器の駆動系部品の製造方
法を提供するものである。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明の目的物は電気音響変換器
の駆動系部品、具体的には振動板(ダイアフラム)及び
ボイスコイルとそのリード線の引出し部を備えた駆動系
部品である。以下、その本発明の実施の形態を図を用い
て説明する。図1は本発明の駆動系部品を組み込んだ動
電型電気音響変換器の一例を示す外磁型膜面駆動スピー
カーの概略断面図である。図2は他の例である内磁型膜
面駆動スピーカーの概略断面図である。図1、2のスピ
ーカーともその主要部をなす駆動系には本発明の駆動系
部品が用いられているが、その形状としては、図3円に
示した円形状の他に多角形状或いは平行に磁気ギャップ
を設けた形状の磁気回路(ボイスコイル)も使用でき
る。
の駆動系部品、具体的には振動板(ダイアフラム)及び
ボイスコイルとそのリード線の引出し部を備えた駆動系
部品である。以下、その本発明の実施の形態を図を用い
て説明する。図1は本発明の駆動系部品を組み込んだ動
電型電気音響変換器の一例を示す外磁型膜面駆動スピー
カーの概略断面図である。図2は他の例である内磁型膜
面駆動スピーカーの概略断面図である。図1、2のスピ
ーカーともその主要部をなす駆動系には本発明の駆動系
部品が用いられているが、その形状としては、図3円に
示した円形状の他に多角形状或いは平行に磁気ギャップ
を設けた形状の磁気回路(ボイスコイル)も使用でき
る。
【0011】図3は本発明の駆動系部品の一例を示す円
形状磁気回路用のダイアフラムパターンの平面図であ
る。図3中の1aはダイアフラムの可動部で該部には導
体パターンが形成され、ボイスコイルが一体化されてい
る。1bは、そのダイアフラムの固定部で1aの可動部
に比べ厚くなっている。なお、厚みを増すとともに該部
の樹脂にフィラー等の剛性を高くする添加剤を入れた樹
脂溶液を塗布することも好ましい態様の1つである。1
bの固定部にはリード線の半田接続部(6a)が設けら
れている。したがって、1b部の樹脂は少なくとも半田
付けに耐えうる耐熱性を有するものでなければならな
い。
形状磁気回路用のダイアフラムパターンの平面図であ
る。図3中の1aはダイアフラムの可動部で該部には導
体パターンが形成され、ボイスコイルが一体化されてい
る。1bは、そのダイアフラムの固定部で1aの可動部
に比べ厚くなっている。なお、厚みを増すとともに該部
の樹脂にフィラー等の剛性を高くする添加剤を入れた樹
脂溶液を塗布することも好ましい態様の1つである。1
bの固定部にはリード線の半田接続部(6a)が設けら
れている。したがって、1b部の樹脂は少なくとも半田
付けに耐えうる耐熱性を有するものでなければならな
い。
【0012】図4はダイアフラムの断面構造とリード線
引き出しの態様を示す概略断面図である。図4に示した
ようにダイアフラムの可動部にはボイスコイルが配置さ
れているが、この部分(1a)は樹脂膜にピンホールが
発生するぎりぎりの限界近くまで薄くして軽量化を図る
ことが望ましい。
引き出しの態様を示す概略断面図である。図4に示した
ようにダイアフラムの可動部にはボイスコイルが配置さ
れているが、この部分(1a)は樹脂膜にピンホールが
発生するぎりぎりの限界近くまで薄くして軽量化を図る
ことが望ましい。
【0013】一方、ダイアフラムの固定部(1b)は、
強度的にも、又組み立てる際の作業や取り扱いを容易に
するため適当な厚みを持たせる必要がある。そして、第
4図に示したように固定部の表裏の同じ位置にはランド
が形成されているので、リード線の半田溶接はどちらか
らでも可能であり、設計の自由度が高まって、品質の向
上にも寄与している。
強度的にも、又組み立てる際の作業や取り扱いを容易に
するため適当な厚みを持たせる必要がある。そして、第
4図に示したように固定部の表裏の同じ位置にはランド
が形成されているので、リード線の半田溶接はどちらか
らでも可能であり、設計の自由度が高まって、品質の向
上にも寄与している。
【0014】本発明のダイアフラムとボイスコイルを含
む駆動系部品を構成する樹脂の選択は特に重要である。
該樹脂は印刷や塗布が容易にできるものでなければなら
ず、且つ半田耐熱性があり、導体パターンとの接着性も
良好で、適度な柔軟性がある上、薄くした時でも十分な
強度を有するという要件を具備したものでなければなら
ない。かかる要件を具備した樹脂としては、ポリイミド
系樹脂の中から特定のものを選択して用いることができ
る。例えば、溶媒可溶型のポリイミド系樹脂がそれであ
り、特に好ましいのは溶媒可溶型の芳香族ポリアミドイ
ミド樹脂である。
む駆動系部品を構成する樹脂の選択は特に重要である。
該樹脂は印刷や塗布が容易にできるものでなければなら
ず、且つ半田耐熱性があり、導体パターンとの接着性も
良好で、適度な柔軟性がある上、薄くした時でも十分な
強度を有するという要件を具備したものでなければなら
ない。かかる要件を具備した樹脂としては、ポリイミド
系樹脂の中から特定のものを選択して用いることができ
る。例えば、溶媒可溶型のポリイミド系樹脂がそれであ
り、特に好ましいのは溶媒可溶型の芳香族ポリアミドイ
ミド樹脂である。
【0015】本発明に好適な溶媒可溶型ポリアミドイミ
ド樹脂は、芳香族ジアミンと無水トリメリット酸クロラ
イドとを有機極性溶媒中で反応させるか或いは芳香族ジ
イソシアネートと無水トリメリット酸を有機極性溶媒中
で反応させることによって製造することができる。又、
ニッポン高度紙工業(株)が市販しているSOXR(商
標登録)は上記した好適な芳香族ポリアミドイミド樹脂
の中でも最も優れたものであるので、これを用いること
が好ましい。
ド樹脂は、芳香族ジアミンと無水トリメリット酸クロラ
イドとを有機極性溶媒中で反応させるか或いは芳香族ジ
イソシアネートと無水トリメリット酸を有機極性溶媒中
で反応させることによって製造することができる。又、
ニッポン高度紙工業(株)が市販しているSOXR(商
標登録)は上記した好適な芳香族ポリアミドイミド樹脂
の中でも最も優れたものであるので、これを用いること
が好ましい。
【0016】さらに、上記樹脂にフィラー、具体例とし
てはベリリヤ(BeO)、マグネシア(MgO)、窒化
ホウ素(BN)、アルミナ(Al2 O3 )、炭化ケイ素
(SiC)、窒化ケイ素(Si3 N4 )、雲母及びこれ
らの混合物を1〜3容量%添加したものは、ダイアフラ
ム固定部に好適に用いられる。
てはベリリヤ(BeO)、マグネシア(MgO)、窒化
ホウ素(BN)、アルミナ(Al2 O3 )、炭化ケイ素
(SiC)、窒化ケイ素(Si3 N4 )、雲母及びこれ
らの混合物を1〜3容量%添加したものは、ダイアフラ
ム固定部に好適に用いられる。
【0017】上記樹脂に用いられる芳香族ジアミンとし
ては、4,4’−ジアミノジフェニルエーテル、4,
4’−ジアミノジフェニルスルフィド、4,4’−ジア
ミノジフェニルスルホン、4,4’−ジアミノベンゾフ
ェノン、4,4’−ジアミノジフェニルメタンが好まし
い。そしてこの中では特に4,4’−ジアミノジフェニ
ルエーテルが好ましい。
ては、4,4’−ジアミノジフェニルエーテル、4,
4’−ジアミノジフェニルスルフィド、4,4’−ジア
ミノジフェニルスルホン、4,4’−ジアミノベンゾフ
ェノン、4,4’−ジアミノジフェニルメタンが好まし
い。そしてこの中では特に4,4’−ジアミノジフェニ
ルエーテルが好ましい。
【0018】芳香族ポリアミドイミド樹脂の有機溶媒と
しては、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメ
チルアセトアミド、ジメチルスルホキシド、N−メチル
−2−ピロリドン、ヘキサメチルホスホルアミド、ハロ
ゲン化クレゾールまたはこれらの混合溶媒、或いはこれ
らと他の慣用溶媒との混合系溶媒をあげることができ
る。これらの中で特にN−ジメチルアセトアミド及びN
−メチル−2−ピロリドンが好ましい。
しては、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメ
チルアセトアミド、ジメチルスルホキシド、N−メチル
−2−ピロリドン、ヘキサメチルホスホルアミド、ハロ
ゲン化クレゾールまたはこれらの混合溶媒、或いはこれ
らと他の慣用溶媒との混合系溶媒をあげることができ
る。これらの中で特にN−ジメチルアセトアミド及びN
−メチル−2−ピロリドンが好ましい。
【0019】ボイスコイルを構成する導体金属としては
アルミニウム、銅、ニッケル等の金属箔が用いられる。
それらの中でアルミニウム箔は軽さ、経済性、加工性の
点で好ましい金属体である。
アルミニウム、銅、ニッケル等の金属箔が用いられる。
それらの中でアルミニウム箔は軽さ、経済性、加工性の
点で好ましい金属体である。
【0020】本発明のボイスコイルとダイアフラムが一
体になった駆動系部品は、公知のフレキシブル印刷配線
板の製造技術を利用して製造することができる。すなわ
ち、まず目的とするダイアフラムの形状にスクリーン印
刷法、ブレードコースター法等の公知の方法を用いて芳
香族ポリアミドイミドの溶液を塗布し、次いで乾燥、加
熱してダイアフラムの基板を製造する。次に、そのダイ
アフラム基板の可動部分に所定の形状の金属箔を積層
し、その金属箔上にパターンレジストを用いて目的とす
るコイルパターンを形成し、エッチング後、レジストを
剥離するという公知のサブトラクティブ法によってボイ
スコイルを形成する。
体になった駆動系部品は、公知のフレキシブル印刷配線
板の製造技術を利用して製造することができる。すなわ
ち、まず目的とするダイアフラムの形状にスクリーン印
刷法、ブレードコースター法等の公知の方法を用いて芳
香族ポリアミドイミドの溶液を塗布し、次いで乾燥、加
熱してダイアフラムの基板を製造する。次に、そのダイ
アフラム基板の可動部分に所定の形状の金属箔を積層
し、その金属箔上にパターンレジストを用いて目的とす
るコイルパターンを形成し、エッチング後、レジストを
剥離するという公知のサブトラクティブ法によってボイ
スコイルを形成する。
【0021】ボイスコイルや固定部等の必要箇所に先に
用いた芳香族ポリアミドイミド樹脂等の溶液を用いてス
クリーン印刷等によりオーバーコートし、更に固定部に
はフィラー入り芳香族ポリアミドイミド樹脂溶液等をコ
ートした後、露出しているリード線半田接続部にハンダ
コート、フラックスコート、又はメッキ等を施す。な
お、ボイスコイルが配設される可動部は必要強度の限界
内で出来るだけ薄くし、その外側に設けられている固定
部は厚くするかもしくは前記のフィラー入りの樹脂を用
いて固めにすることが肝要である。
用いた芳香族ポリアミドイミド樹脂等の溶液を用いてス
クリーン印刷等によりオーバーコートし、更に固定部に
はフィラー入り芳香族ポリアミドイミド樹脂溶液等をコ
ートした後、露出しているリード線半田接続部にハンダ
コート、フラックスコート、又はメッキ等を施す。な
お、ボイスコイルが配設される可動部は必要強度の限界
内で出来るだけ薄くし、その外側に設けられている固定
部は厚くするかもしくは前記のフィラー入りの樹脂を用
いて固めにすることが肝要である。
【0022】本発明の駆動系部品は上記してきた通り電
気音響変換器、例えばスピーカー、イヤホン、マイクロ
ホン等の駆動系部品として用いられるものであるが、他
に電磁変換器やセンサー類のダイアフラムとしても利用
できる。
気音響変換器、例えばスピーカー、イヤホン、マイクロ
ホン等の駆動系部品として用いられるものであるが、他
に電磁変換器やセンサー類のダイアフラムとしても利用
できる。
【0023】
実施例1 溶媒可溶性芳香族ポリアミドイミド樹脂(ニッポン高度
紙工業(株)製、登録商標:ソクシール)をN−メチル
−2−ピロリドン溶液に溶解した溶液をスクリーン印刷
した後、加熱、乾燥して半乾燥状態の厚さ7μm、直径
5cmの円形状ダイヤフラム基板を作製する。その基板
の中心部に直径4cm、厚さ20μmのアルミ箔の円板
を置き、熱プレス機を用いて180℃、20分間、30
kg/cm2 で熱プレス、積層した。そのアルミ箔上に
図3に示す外径4cmで内径1cmの円環状のボイスコ
イル(コイル直流抵抗値:6Ω)のパターンを市販のド
ライフィルムエッチングレジストを用いてスクリーン印
刷し、常法に従い露光、現像工程を行い、ボイスコイル
のレジストパターンを形成する。
紙工業(株)製、登録商標:ソクシール)をN−メチル
−2−ピロリドン溶液に溶解した溶液をスクリーン印刷
した後、加熱、乾燥して半乾燥状態の厚さ7μm、直径
5cmの円形状ダイヤフラム基板を作製する。その基板
の中心部に直径4cm、厚さ20μmのアルミ箔の円板
を置き、熱プレス機を用いて180℃、20分間、30
kg/cm2 で熱プレス、積層した。そのアルミ箔上に
図3に示す外径4cmで内径1cmの円環状のボイスコ
イル(コイル直流抵抗値:6Ω)のパターンを市販のド
ライフィルムエッチングレジストを用いてスクリーン印
刷し、常法に従い露光、現像工程を行い、ボイスコイル
のレジストパターンを形成する。
【0024】次いで、市販のアルミ箔用エッチング液を
用いてエッチングし、市販の剥離液で処理して該レジス
トを剥離する。得られたボイスコイルを有するダイヤフ
ラム基板を加熱乾燥した後、前記の芳香族ポリアミドイ
ミド溶液を用いてリード線接続部等の開口部を有する所
定のパターンをスクリーン印刷して厚さ7μmのオーバ
ーコート層を設ける。
用いてエッチングし、市販の剥離液で処理して該レジス
トを剥離する。得られたボイスコイルを有するダイヤフ
ラム基板を加熱乾燥した後、前記の芳香族ポリアミドイ
ミド溶液を用いてリード線接続部等の開口部を有する所
定のパターンをスクリーン印刷して厚さ7μmのオーバ
ーコート層を設ける。
【0025】さらに、図3に示すダイヤフラムの中心部
の固定部(直径0.95cm)と周縁部の固定部(外径
5cm、内径4.1cm)に窒化ホウ素を10容量%添
加した前記の芳香族ポリアミドイミド(ニッポン高度紙
工業(株)製、登録商標:ソクシール)の溶液を表裏1
5nmの厚さでスクリーン印刷し、加熱乾燥する。露出
している配線部(図3の6a)にメッキを施し、リード
線をハンダで接続すると、図3、4に示すボイスコイル
付きダイヤフラムが得られる。
の固定部(直径0.95cm)と周縁部の固定部(外径
5cm、内径4.1cm)に窒化ホウ素を10容量%添
加した前記の芳香族ポリアミドイミド(ニッポン高度紙
工業(株)製、登録商標:ソクシール)の溶液を表裏1
5nmの厚さでスクリーン印刷し、加熱乾燥する。露出
している配線部(図3の6a)にメッキを施し、リード
線をハンダで接続すると、図3、4に示すボイスコイル
付きダイヤフラムが得られる。
【0026】
【発明の効果】本発明の電気音響変換器の駆動系部品
は、そのダイアフラムの任意の部分を印刷または塗布等
の手段により周辺部を厚く、可動部を2〜40μmの薄
膜に形成することができるので電気音響変換効率や周波
数レスポンス特性が良好な上、ダイアフラム枠の構造強
度も向上し、取扱いや組み立て作業が容易で、品質が均
一化するという効果がある。また、そのボイスコイルの
両面に印刷や塗布により樹脂被覆を容易に施すことがで
き、ボイスコイルの剥離や破損も防げ、電気的な短絡も
改善される上、樹脂被覆されることにより導体箔の表面
腐食も防止され、耐環境性や長期間使用下の信頼性を向
上することができるという効果もある。
は、そのダイアフラムの任意の部分を印刷または塗布等
の手段により周辺部を厚く、可動部を2〜40μmの薄
膜に形成することができるので電気音響変換効率や周波
数レスポンス特性が良好な上、ダイアフラム枠の構造強
度も向上し、取扱いや組み立て作業が容易で、品質が均
一化するという効果がある。また、そのボイスコイルの
両面に印刷や塗布により樹脂被覆を容易に施すことがで
き、ボイスコイルの剥離や破損も防げ、電気的な短絡も
改善される上、樹脂被覆されることにより導体箔の表面
腐食も防止され、耐環境性や長期間使用下の信頼性を向
上することができるという効果もある。
【図1】本発明の電気音響変換器の駆動系部品を組み込
んだ外磁型膜面駆動スピーカーの一実施例を示す概略断
面図。
んだ外磁型膜面駆動スピーカーの一実施例を示す概略断
面図。
【図2】本発明の電気音響変換器の駆動系部品を組み込
んだ内磁型膜面駆動スピーカーの一実施例を示す概略断
面図。
んだ内磁型膜面駆動スピーカーの一実施例を示す概略断
面図。
【図3】本発明の駆動系部品の一実施例を示す円形状の
ボイスコイル付ダイアフラムの平面図。
ボイスコイル付ダイアフラムの平面図。
【図4】図3のダイアフラムの一部断面図。
1 ダイアフラム 1a ボイスコイル部(ダイアフラム可動部) 1b ダイアフラム固定部 2 ヨーク 2a フレーム一体形ヨーク 3 プレート 3a ホールピース 4 マグネット 5 フレーム 5a フレーム・イコライザー部 5b フレーム・ショートホーン部 6 リード線 6a リード線半田接続部 7 ターミナル
Claims (5)
- 【請求項1】 溶媒可溶性耐熱樹脂溶液を塗布又は印刷
することによって形成してなる、可動部と固定部を有す
る振動板であって、厚みが2〜40μmの該可動部にボ
イスコイルが直接形成されており、その固定部の厚みが
少なくとも該可動部よりも厚いことを特徴とするボイス
コイルと振動板が一体となっている電気音響変換器の駆
動系部品。 - 【請求項2】 固定部に塗布又は印刷する溶媒可溶性耐
熱樹脂溶液が、フィラー入りの溶媒可溶性耐熱樹脂溶液
である請求項1記載の駆動部品。 - 【請求項3】 溶媒可溶性耐熱樹脂が溶媒可溶性芳香族
ポリアミドイミド樹脂である請求項1又は2記載の駆動
系部品。 - 【請求項4】 溶媒可溶性耐熱樹脂溶液を塗布又は印
刷して厚さ2〜20μmの振動板の基板を製造する工
程、 該基板の可動部分に金属箔を積層する工程、 該金属箔にサブトラクティブ法によりボイスコイルパ
ターンを形成する工程、 該ボイスコイルパターンの上に上記と同一の樹脂溶
液を用いて所定のパターンのカバーコートを施す工程、 該基板の固定部分にと同一の樹脂溶液及び/又はそ
れにフィラーを加えた樹脂溶液を所定のパターンに塗布
又は印刷する工程、 得られた振動板の金属箔露出部にリード線を半田溶接
する工程 を有することを特徴とするのボイスコイルと振動板が一
体となっている電気音響変換器の駆動系部品の製造方
法。 - 【請求項5】 溶媒可溶性耐熱樹脂が溶媒可溶性芳香族
ポリアミドイミド樹脂であり、金属箔がアルミニウム箔
である、請求項4記載の駆動系部品の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP25626297A JPH1188982A (ja) | 1997-09-05 | 1997-09-05 | 電気音響変換器の駆動系部品とその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP25626297A JPH1188982A (ja) | 1997-09-05 | 1997-09-05 | 電気音響変換器の駆動系部品とその製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH1188982A true JPH1188982A (ja) | 1999-03-30 |
Family
ID=17290209
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP25626297A Pending JPH1188982A (ja) | 1997-09-05 | 1997-09-05 | 電気音響変換器の駆動系部品とその製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH1188982A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2003063544A1 (en) * | 2002-01-24 | 2003-07-31 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | Diaphragm for speaker and polyamide-imide resin and polyimide resin for the same |
| JP2006203502A (ja) * | 2005-01-20 | 2006-08-03 | Furukawa Electric Co Ltd:The | 平面スピーカ用の振動板および平面スピーカ |
| JPWO2013024543A1 (ja) * | 2011-08-18 | 2015-03-05 | Toa株式会社 | 振動板および平面スピーカ |
-
1997
- 1997-09-05 JP JP25626297A patent/JPH1188982A/ja active Pending
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2003063544A1 (en) * | 2002-01-24 | 2003-07-31 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | Diaphragm for speaker and polyamide-imide resin and polyimide resin for the same |
| JP2006203502A (ja) * | 2005-01-20 | 2006-08-03 | Furukawa Electric Co Ltd:The | 平面スピーカ用の振動板および平面スピーカ |
| JPWO2013024543A1 (ja) * | 2011-08-18 | 2015-03-05 | Toa株式会社 | 振動板および平面スピーカ |
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